JP5929562B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。
可撓性のシート材からなる遮蔽材を折り畳んでシートバック及びシートクッションに収納させ、側突時に、遮蔽材を側面視で三角形状に展開されるようにプリテンショナによって収納部位から突出させる乗員保護装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この遮蔽材の上端はシートバックの上端に、下端はシートクッションの後端に、前端はプリテンショナを介してシートクッションの前端に固定されている。また、衝突の際にシートバックの上端とシートクッションの前端との間でぴんと張られる締付けベルトによって、捕捉網が乗員側方で展開される衝撃防止装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。この捕捉網は、背もたれ及び座席クッションで境界づけられた側面視で三角形平面の形に張られるようになっている。
特開2009−234537号公報 特開平10−71883号公報
着座乗員の側方に展開可能に折り畳まれた遮蔽材や捕捉網等の布状の拘束部材が該シートバック及びシートクッションに収納される構成では、該布状の拘束部材におけるシートバックとシートクッションとの間に位置する折り畳み部分が露出されると見栄えが悪い。
本発明は、着座乗員の側方で展開される布状体の収納状態での見栄えが良好な車両用シートを得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る車両用シートは、シートバック及びシートクッションの側部に収納された帯状体を含み、張力付与手段から張力を受けることで、前記シートバックに対する上方部位と前記シートクッションの前端側又は前記シートクッションに対する前方部位との間で張り渡される張力受け部と、側面視で車両上下端側の頂部に対する車両前側に位置する頂部を有する三角形状の展開形状とされると共に、少なくとも前記車両前側に位置する頂部に前記帯状体が接続され、前記シートバックに接続された状態で、前記シートバックの側部のみに折り畳み状態で収納され、前記張力受け部が張力付与手段からの張力により張り渡されることで該張力受け部と前記シートバックとの間で展開される布状体と、を備え、前記張力付与手段は、前記張力受け部の上端部が接続されると共に、前記シートバックに対して初期位置から車両上方に突出して該張力受け部の上端部を前記上方部位に位置させることで該張力受け部に張力を付与し得る突出位置へ移動可能に支持された可動体と、作動されることで、前記シートバックに対しスライドして前記可動体を前記初期位置から突出位置に移動させるアクチュエータと、を含んで構成されている。
この車両用シートでは、例えば車両の衝突の検知又は予測時等に張力付与手段が作動されると、該張力付与手段によって張力受け部に張力が作用される。すると、張力受け部は、シートバックの上端側又は該シートバックに対する上方部位と、シートクッションの前端側又はシートクッションに対する前方部位との間で張り渡される。これにより、布状は、張力受け部とシートバックとの間、すなわち本車両用シートへの着座乗員の側方で展開され、該着座乗員の側方への移動を制限する。
ここで、面状(2次元的)に展開される布状は、折り畳み状態でシートバックのみに収納され、シートクッションとは張力受け部(の一部)を介して接続されるので、布状の折り畳み部がシートバックとシートクッションとの間で露出されることがない。張力受け部におけるシートバックとシートクッションとの間での露出部分は、折り畳みが不要な形状(例えば帯状等)とすることができ、折り畳み部分が露出される構成と比較して見栄え改善に寄与する。
このように、請求項1記載の車両用シートでは、布状が折り畳み状態でシートバック及びシートクッションに収納される構成と比較して、着座乗員の側方で展開される布状の収納状態での見栄えが良好である。
この車両用シートでは、例えば車両の衝突の検知又は予測時等に、張力付与手段を構成するアクチュエータが作動されると、可動体が初期位置から突出位置へ移動する。すると、張力受け部の上端が車両上方に移動することで、該張力受け部に張力が付与され、布状が着座乗員の側方で展開される。このため、張力付与状態における張力受け部の上端位置がシートバック上端である構成と比較して、該張力受け部のテンションラインが車両前側に位置する。この張力受け部に張力が付与されて展開(支持)された布状によって、着座乗員の上部を効果的に拘束することができる。
請求項記載の発明に係る車両用シートは、請求項において、前記帯状体は、前記張力付与手段からの張力により、前記シートバックに対する上方部位と前記シートクッションの前端側又は前記シートクッションに対する前方部位との間で張り渡される。
この車両用シートでは、張力受け部の帯状が、シートバックの上端側又は該シートバックに対する上方部位と、シートクッションの前端側又は前記シートクッションに対する前方部位との間で張り渡される。これにより、張力受け部の上端から下端まで帯状に沿って張力を通すことができ、換言すれば、帯状に沿ってテンションラインを形成することができ、テンションラインが複数部材で分担して形成される構成と比較して、安定して乗員を拘束することに寄与する。
第1態様の車両用シートは、側面視で車両上下端側の頂部に対する車両前側に位置する頂部を有する三角形状の展開形状とされ、下端側の頂部がシートバックの下部に接続され、かつ前記シートバックの側部のみに折り畳み状態で収納された布状体と、一端部がシートクッションの前端側に接続されると共に、該一端部に対する他端側の部分が前記布状体における少なくとも前側の頂部に接続され、前記シートクッションの側部に収納された帯状体と、作動されることで、少なくとも前記布状体の上端側の頂部と前記帯状体の一端部との間に張力を付与し、該布状体を展開させる張力付与手段と、を備えている。
この車両用シートでは、例えば車両の衝突の検知又は予測時等に、張力付与手段が作動されると、布状体の上端側の頂部と帯状体の一端部との間に張力が付与され、該布状体が着座乗員の側方で展開される。なお、布状体の上端側の頂部は、例えば、シートバック、シートバックに設けられた張力付与手段(の構成部品)、帯状体の上部等に接続され、付与された張力が支持されるようになっている。これにより、布状体は、着座乗員の側方への移動を制限する。
ここで、面状(2次元的)に展開される布状体は、折り畳み状態でシートバックのみに収納され、シートクッションとは帯状体(の一部)を介して接続されるので、布状体の折り畳み部がシートバックとシートクッションとの間で露出されることがない。帯状体におけるシートバックとシートクッションとの間での露出部分は、折り畳みが不要な帯状であるため、折り畳み部分が露出される構成と比較して見栄えが良好である。
このように、請求項4記載の車両用シートでは、布状体が折り畳み状態でシートバック及びシートクッションに収納される構成と比較して、着座乗員の側方で展開される布状体の収納状態での見栄えが良好である。
第2態様の車両用シートは、第1態様において、前記張力付与手段は、少なくとも前記布状体の上端側の頂部が接続されると共に、前記シートバックに対して初期位置から車両上方に突出して該前記布状体の上端側の頂部と前記帯状体の一端部との間に張力を付与し得る突出位置へ移動可能に支持された可動体と、作動されることで、前記可動体を前記初期位置から突出位置に移動させるアクチュエータと、を含んで構成されている。
この車両用シートでは、例えば車両の衝突の検知又は予測時等に、張力付与手段を構成するアクチュエータが作動されると、可動体が初期位置から突出位置へ移動する。すると、布状体の上端側の頂部が車両上方に移動することで、該布状体の上端側の頂部と帯状体の一端部との間に張力が付与され、該布状体が着座乗員の側方で展開される。このため、張力付与状態における布状体の上端部の位置がシートバック上端である構成と比較して、該布状体を通るテンションラインが車両前側に位置する。このように展開された布状体によって、着座乗員の上部を効果的に拘束することができる。
第3態様の車両用シートは、第2態様において、前記帯状体は、他端部において前記可動体に接続されると共に、該他端部と前記一端部との間において前記布状体の前端側の頂部に接続されている。
この車両用シートでは、帯状体が、可動体とシートクッションの前端側との間で張り渡される。これにより、帯状体の上端から下端まで張力を通すことができ、換言すれば、帯状体に沿ってテンションラインを形成することができ、テンションラインが複数部材で分担して形成される構成と比較して、安定して乗員を拘束することに寄与する。
請求項記載の発明に係る車両用シートは、請求項1又は請求項において、前記シートバックに収容され、車両の衝突が検知又は予測された場合に、前記布状体と着座乗員との間で膨張展開されるサイドエアバッグをさらに備えている。
第4態様の車両用シートは、第1〜第3態様の何れかにおいて、前記シートバックに収容され、車両の衝突が検知又は予測された場合に、前記布状体と着座乗員との間で膨張展開されるサイドエアバッグをさらに備えている。
この車両用シートでは、例えば車両の側面衝突などの衝突の際にサイドエアバッグが布状と着座乗員の上体との間で膨張展開される。これにより、サイドエアバッグは、布状(及び張力受け部又は帯状)にて車幅方向への変位が規制されつつ展開される。また、サイドエアバッグは、布状に沿って膨張展開されることとなるため、展開初期の展開方向が安定する。
以上説明したように本発明に係る車両用シートは、着座乗員の側方で展開される布状の収納状態での見栄えが良好であるという優れた効果を有する。
第1の実施形態に係る車両用シートにおける乗員拘束装置の作動状態を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る車両用シートを示す図であって、(A)は乗員拘束装置の非作動状態を示す一部切り欠いた側面図、(B)は乗員拘束装置の作動状態を示す側面図である。 第1の実施形態に係る車両用シートを構成するポップアップバーのアクチュエータ構造を模式的に示す要部拡大側断面図である。 第2の実施形態に係る車両用シートにおける乗員拘束装置の作動状態を示す斜視図である。 第3の実施形態に係る車両用シートにおける乗員拘束装置の作動状態を示す斜視図である。 第3の実施形態に係る車両用シートにおけるテンションクロス及びサイドエアバッグの上部の折り畳み状態を拡大して示す図であって、(A)は上下方向の折りが解けた状態の側面図、(B)は上下方向の折りが解ける前の側面図である。
本発明の第1の実施形態に係る車両用シート10について、図1〜図3に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印INは、それぞれ車両用シート10が適用された自動車の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の内側をそれぞれ示している。以下、単に前後、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1には、後述する乗員拘束装置11が適用された車両用シート10が斜視図にて示されている。車両用シート10は、乗員が前方を向いて着座するように設けられている。具体的には、車両用シート10は、着座部を成すシートクッション12と、該シートクッション12の後端部に下端部が接続されバックレストを成すシートバック14と、シートバック14の上端に設けられたヘッドレスト16とを主要部として構成されている。この実施形態における車両用シート10は、運転席又は助手席用とされているが、2列目やそれよりも後方の後部座席用としても良い。
(ポップアップ構造の構成)
車両用シート10は、乗員拘束装置11を構成する可動体としてのポップアップバー18を備えている。ポップアップバー18は、シートバック14に対し、図2(A)に示す格納位置(初期位置)から、図1及び図2(B)に示す如く格納位置よりも上方の位置であるポップアップ位置(突出位置)へ移動可能とされている。以下、具体的に説明する。
ポップアップバー18は、シート幅方向に沿って延びるバー本体20と、バー本体20のシート幅方向両端から垂下された左右一対の被案内部としてのスライダ(ロッド)22とを有して構成されている。このポップアップバー18は、左右のスライダ22において、案内部としての左右一対のガイドパイプ24を介して、シートバック14のシートバックフレーム14A(図2(A)参照)に、格納位置からポップアップ位置への移動可能に支持されている。すなわち、スライダ22は、左右対応するガイドパイプ24内にスライド(摺動)可能に挿入されており、該ガイドパイプ24に沿って案内されつつ上方に移動することで、格納位置からポップアップ位置へ移動する構成とされている。なお、図2では、左右一方側のガイドパイプのみ図示している。
この実施形態では、スライダ22及びガイドパイプ24は、側面視で互いの軸心部の曲率半径が略一致されると共に、後方に向けて凸を成す円弧状に形成されている。これにより、ポップアップバー18すなわちバー本体20は、格納位置側からポップアップ位置に至るまでの間に、上方に変位しながら前方への変位を生じる構成(移動軌跡)とされている。この実施形態では、バー本体20は、格納位置での前後位置よりもポップアップ位置での前後位置の方が前側に位置する設定とされている。
この実施形態では、図2(B)に示される如く、ポップアップ位置でのバー本体20(サイドバー20Sの前端)の前後位置は、シートバックフレーム14A上端の前後位置よりも前側とされている。また、ポップアップ位置でのバー本体20の上下位置(後述する側方展開部材28上端の接続位置)は、ヘッドレスト16の最上部付近とされている。なお、ポップアップ位置でのバー本体20の上下位置は、車両用シート10がフロントモースト位置でかつアッパーモースト位置の場合に、該バー本体20がルーフに干渉しない範囲で設定されている。
また、ポップアップバー18を構成するバー本体20は、その車幅方向内側の端部から前方に突出するサイドバー20Sを有する。サイドバー20Sは、バー本体20が格納位置からポップアップ位置へ移動する過程でヘッドレスト16に対する車幅方向内側に位置するようになっている。
以上説明したポップアップバー18は、図2(A)に示す格納位置ではサイドバー20Sを含むバー本体20が外部に露出している。すなわち、ガイドパイプ24及び該ガイドパイプ24に挿入されたスライダ22は、シートバック14の表皮材(及びクッション材)に覆われて外部に露出されない構成とされている。一方、図1及び図2(B)に示すポップアップ位置では、スライダ22の上部が外部に露出されるようになっている。
そして、図3に示される如く、ガイドパイプ24の下端には、該下端を閉塞するように、マイクロガスジェネレータ(以下、「MGG」という)26が設けられている。ポップアップバー18は、MGG26の作動によって、格納位置からポップアップ位置へ移動する構成とされている。なお、スライダ22とガイドパイプ24との間には、ガスをシールするシール部材が設けられても良く、スライダの下端にシール機能付のピストンを設けた構成としても良い。
この実施形態では、少なくともMGG26が本発明におけるアクチュエータに相当し、該アクチュエータがガイドパイプ24(及びピストン)を含んで構成されているものと捉えても良い。さらに、バー本体20を本発明の可動体と捉え、スライダ22をアクチュエータの一部と捉えても良い。また、この実施形態では、ポップアップバー18とMGG26とで本発明の張力付与手段を構成している。
(側方展開部材の構成)
図1に示される如く、乗員拘束装置11は、後述する側突時に車両用シート10の側部である着座乗員P(図2、図3参照)の側方で展開される側方展開部材28を備えている。この実施形態では、側方展開部材28は、車両用シート10における車幅方向内側(隣接するシート側)の側部に設けられ、車幅方向外側(ドア側)の側部には設けられない構成とされている。
側方展開部材28は、布状体としてのテンションクロス30と、帯状体としてのストラップ32とを含んで構成されている。テンションクロス30は、図2(B)に示される如く、展開状態での側面視で略三角形状を成している。より具体的には、展開状態のテンションクロス30は、前端側の頂部30Fが鈍角を成す鈍角三角形状に形成されている。
このテンションクロス30は、その上端側の頂部30Uは、ポップアップバー18のサイドバー20Sの前端側に接続されると共に、その下端側の頂部30Lはシートバック14を構成するシートバックフレーム14Aに接続されている。なお、テンションクロス30における頂部30U、30L間の後縁部30Rは、ポップアップバー18がポップアップ位置に位置する際にスライダ22の前方に位置する一部分を除いて、シートバックフレーム14Aに接続されている。この一部分を非拘束とすることで、ポップアップバー18の格納位置からポップアップ位置への移動が許容される構成である。
ストラップ32は、前端32Fがシートクッション12の前端側部分(図示しないシートクッションフレーム等)に接続されている。ストラップ32の後端32Rは、テンションクロス30の前端側の頂部30Fに縫製等によって接続されている。
そして、側方展開部材28は、バー本体20がポップアップ位置に位置する状態で、テンションクロス30の前縁(上端側の頂部30Uから前端側の頂部30Fまで)と、ストラップ32とが、張力を受けて略一直線上に配置されるようになっている。この直線が側方展開部材28のテンションラインTLとされており、該テンションラインTLに沿う側方展開部材28の部分が本発明における張力受け部に相当する。また、布状については、張力受け部の一部を含んで構成されているものと捉えられても良く、側方展開部材28における張力受け部に相当する部分を除く部分として捉えられても良い。
この側方展開部材28は、ポップアップバー18が格納位置に位置する通常時(初期状態で)は、シートクッション12及びシートバック14の側部に収納されている。具体的には、テンションクロス30が折り畳み状態でシートバック14の側部に全体として収納され、ストラップ32がシートクッション12の側部に収納されている。シートバック14とシートクッション12との間の部分は、ストラップ32が通されている。この実施形態では、ストラップ32の後端側は、シートバック14とシートクッション12との間で露出されている。
シートクッション12及びシートバック14の側部には、収納状態の側方展開部材28が張り出すための切れ目(スリット)34が形成されている。この実施形態では、切れ目34は、シートバック14の左右両側部におけるバックボード14Bの前縁、及びシートクッション12の左右両側部におけるサイドカバー12Aの上縁に沿って形成されている。なお、切れ目34は、シートクッション12、シートバック14の側部における表皮材の合わせ目等に沿って形成されても良い。
以上説明した乗員拘束装置11では、ポップアップバー18が格納位置からポップアップ位置に移動すると、側方展開部材28は切れ目34を通じて引き出され、テンションラインTLに張力が付与されて着座乗員Pの側方で展開されるようになっている。この側方展開部材28の機能は、側面衝突等の衝突時に、適用された車両用シート10の着座乗員Pが隣席の着座乗員Pと干渉することを抑制する機能とされる。
(制御装置の構成)
図3に示される如く、MGG26は、乗員拘束装置11を構成する制御装置としての側突ECU36に電気的に接続されている。また、側突ECU36には側面衝突を検出する側突センサ38が電気的に接続されている。側突ECU36は、側突センサ38からの信号に基づいて側面衝突(の不可避)を検知した場合に、MGG26を作動させるようになっている。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の車両用シート10では、側突センサ38からの信号に基づいて側面衝突を検知した側突ECU36は、MGG26を作動させる。すると、MGG26からのガス圧によってポップアップバー18が格納位置からポップアップ位置へと移動する。この移動に伴って、側方展開部材28が切れ目34を通じてシートクッション12及びシートバック14から引き出され、図1及び図2(B)に示される如く展開される。
この展開状態の側方展開部材28の主にテンションクロス30よって、着座乗員Pが慣性又は揺り戻しによって隣席側に移動することが抑制される。すなわち、着座乗員Pがテンションクロス30によって拘束される。
ここで、側方展開部材28を構成するテンションクロス30は、折り畳み状態でシートバック14の側部にのみ収納されており、該収納状態においてシートバック14の外側に折り畳み状態のテンションクロスが露出することがない。例えば、前端側の頂部においてシートクッション12の前端側に接続された比較例に係るテンションクロスでは、折り畳まれた状態で中間部がシートバック14とシートクッション12との間に露出することとなる。特に、シートバック14とシートクッション12との間に近い下端側頂部は、テンションラインTLとなる部分からの距離が長いために、折り畳み部分が厚く又は幅広くなる。このように、比較例に係るテンションクロスを備えた車両用シートでは、該テンションクロスの収納状態での見栄えに改善の余地がある。
これに対して本実施形態に係る車両用シート10では、側方展開部材28の前部をストラップ32とすることで、テンションクロス30が全体としてシートバック14に収納されている。このため、テンションクロスの折り畳み部分がシートバック14とシートクッション12との間から露出されることがなく、上記した比較例と比較して見栄えが良好である。
このように、車両用シート10では、テンションクロス30が折り畳み状態でシートバック14及びシートクッション12の双方に収納される構成と比較して、着座乗員Pの側方で展開されるテンションクロス30の収納状態での見栄えが良好である。なお、ストラップ32におけるシートクッション12とシートバック14との間で露出される部分は、折り畳まれることなく、帯状を成しており、折り畳み部分が露出される場合と比較して良好な見栄えを維持可能である。
また、側方展開部材28のストラップ32の後端32Rがテンションクロス30の前端側の頂部30Fに接続されている。すなわち、側方展開部材に28におけるテンションラインTLの形成部分(張力受け部)が、ストラップ32と、テンションクロス30における頂部30Fと頂部30Uとをつなぐ前縁にて構成されている。このため、短いストラップ32を用いて側方展開部材を構成することができる。
そして、車両用シート10では、テンションクロス30の上側の頂部30Uがポップアップバー18のバー本体20に接続されている。このため、例えば上端がシートバック14の上端部に接続された比較例に係る側方展開部材と比較して、展開状態でのテンションラインTLが前側に位置する。具体的には、上記比較例に係る側方展開部材では、図2(B)に想像線にて示されるTLcがテンションラインとされる。これに対して本実施形態に係る車両用シート10では、展開状態における側方展開部材28の上端がシートバック14の上端よりも上側に位置することで、比較例のテンションラインTLcと比較してテンションラインTLが前側に位置する。しかも、ポップアップ位置でのバー本体20の上下位置がヘッドレスト16の最上部付近とされているため、側方展開部材28の上端のポップアップバー18への接続点が着座乗員Pの頭部と略同等の上下位置に位置する。このため、テンションラインTLが一層前側に位置する。
さらに、ポップアップバー18のバー本体20がサイドバー20Sの前端でテンションクロス30の上側の頂部30Uに接続されている。このため、例えばスライダ22の直上でテンションクロス30の上側の頂部30Uに接続された比較例と比較して、テンションラインTLがより一層前側に位置する。しかも、スライダ22及びガイドパイプ24が側面視で円弧状に湾曲されていることで、これらがシートバック14側部に沿って後傾した直線状に形成された比較例と比較して、ポップアップ位置でのバー本体20が前側に位置する。
これらにより、車両用シート10の乗員拘束装置11では、テンションクロス30を含む側方展開部材28によって、着座乗員Pの上部を効果的に拘束することができる。
そして、側方展開部材28は、着座乗員Pの側方で展開されるテンションクロス30の後縁部が、シートバックフレーム14A又はガイドパイプ24に接続された面状部材とされている。このため、側方展開部材28は、テンションクロス30の後縁部とテンションラインTLとの間の広い面で着座乗員Pの移動を効果的に抑制することができる。すなわち、例えばバー本体20とシートクッション12の前端とを張り渡すベルト部材で着座乗員を拘束する構成と比較して、テンションクロス30による着座乗員Pの拘束に寄与する有効面積は広い。そして、この実施形態では、着座乗員Pの肩中心Sc(図2(B)参照)を含む部分にテンションクロス30が接触することとなり、着座乗員Pを、その高剛性部位である肩部において効果的に拘束することができる。
このように、第1の実施形態に係る車両用シート10では、テンションクロス30を含む側方展開部材28によって、車両の側面衝突時における乗員の隣席側への移動を効果的に抑制することができる。
なお、上記第1の実施形態において、側突ECU36は側面衝突を予測した場合にMGG26を作動させ、テンションクロス30を含む側方展開部材28を展開させる構成としても良い。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る車両用シート40について、図4に基づいて説明する。なお、上記第1の形態の構成と基本的に同様の構成については、上記第1の形態の構成と同一の符号を付して、その説明、図示を省略する場合がある。
図4には、車両用シート40を構成する乗員拘束装置41の展開状態が図1に対応する斜視図にて示されている。この図に示される如く、乗員拘束装置41は、側方展開部材28に代えて、側方展開部材42を備えている点で、第1の実施形態に係る車両用シート10とは異なる。
具体的には、側方展開部材42は、布状体としてのテンションクロス30と、帯状体としてのストラップ44とを有して構成されている。ストラップ44は、後端44Rがポップアップバー18を構成するバー本体20のサイドバー20Sの前端に接続されると共に、前端44Fがシートクッション12の前端側に接続されている。
また、ストラップ44は、中間部44C、後端44Rにおいて、テンションクロス30における少なくとも前端側の頂部30F、及び上端側の頂部30Uに接続されている。 ストラップ44の中間部44Cとテンションクロス30の前端側の頂部30Fとは、縫製等によって接続されている。ストラップ44の後端44Rとテンションクロス30上端側の頂部30Uとは、縫製等によって直接的に、又はサイドバー20Sを介して間接的に接続されている。この2点だけでストラップ44とテンションクロス30とが接続されても良いが、実施形態では、テンションクロス30における頂部30Uと頂部30Fとの間の1箇所又は複数個所がストラップ44に縫製等によって接続されている。
そして、側方展開部材42は、その展開状態ではストラップ44に沿ってテンションラインTLが形成され、該ストラップ44(テンションラインTL)とシートバック14との間でテンションクロス30が展開されるようになっている。したがって、この実施形態では、ストラップ44が本発明の張力受け部に相当し、テンションクロス30が布状に相当するものと捉えることができる。車両用シート40の他の構成は、図示しない部分を含め車両用シート10の対応する構成と同様である。
したがって、第2の実施形態に係る車両用シート40によっても、基本的に第1の実施形態に係る車両用シート10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、車両用シート40では、ストラップ44が単独でテンションラインTLを形成し得る。
これにより、側方展開部材28の上端から下端までストラップ32に沿って張力を通すことができ、換言すれば、ストラップ32に沿ってテンションラインTLを形成することができる。これにより、テンションラインTLが複数部材で分担して形成される構成と比較して、側方展開部材28にて安定して乗員を拘束することに寄与する。また、テンションクロス30の選択自由度が高くなる。例えば、テンションクロス30として、布状としてのメッシュ部材(ネット)で構成する等の変形例の採用が可能となる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る車両用シート50について、図5、6に基づいて説明する。なお、上記第1の形態の構成と基本的に同様の構成については、上記第1の形態の構成と同一の符号を付して、その説明、図示を省略する場合がある。
図5には、車両用シート50を構成する乗員拘束装置51の展開状態が図1に対応する斜視図にて示されている。この図に示される如く、乗員拘束装置51は、側方展開部材28に加えて、車両用シート50の車幅方向内側部にサイドエアバッグ装置52を備える点で、第1の実施形態に係る車両用シート10とは異なる。すなわち、乗員拘束装置51を構成するサイドエアバッグ装置52は、側面衝突の衝突側(ニア側)から離れたファーサイドエアバッグ装置とされている。
サイドエアバッグ装置52は、着座乗員Pに対する車幅方向内側で膨張展開されるサイドエアバッグ54と、サイドエアバッグ54にガスを供給するインフレータ56(図6参照)とを主要部として構成されている。サイドエアバッグ装置52は、サイドエアバッグ54及びインフレータ56を含む各部がモジュール化されてシートバック14内でシートバックフレーム14Aに支持されている。サイドエアバッグ54は、膨張展開の際には切れ目34からシートバック14外に突出され、側方展開部材28の内側(着座乗員P)側で膨張展開されるようになっている。
サイドエアバッグ54は、着座乗員Pの胸部及び肩部を拘束するための中央チャンバ54Aと、着座乗員Pの頭部を拘束するための頭部保護チャンバ54Bと、着座乗員Pの腹部を拘束するための腹部保護チャンバ54Cとを含んで構成されている。なお、中央チャンバ54A(と頭部保護チャンバ54Bとの間)に形成された凹みは、着座乗員Pの腕の逃がし部とされている。中央チャンバ54A及び腹部保護チャンバ54Cは、図6(A)、図6(B)に示される如く、ブラケット58及び内蔵されたインフレータ56を介してガイドパイプ24(又はシートバックフレーム14A)に支持されている。また、頭部保護チャンバ54Bは、膨張展開状態で後上の角部となる接続部54Dにおいて、テンションクロス30の上端側の頂部30Uと共にバー本体20に接続されている。
すなわち、サイドエアバッグ54は、その上端側がポップアップバー18のポップアップ位置への移動に伴って上方に移動される構成とされている。この移動を許容するため、サイドエアバッグ54は、図6(B)に示される如く折り畳まれている。また、この実施形態では、サイドエアバッグ54はテンションクロス30と共に折り畳まれている。具体的には、テンションクロス30及びサイドエアバッグ54は、蛇腹折り等で前後方向に折り畳まれると共に、その前後に折り畳まれた中間部が蛇腹折り等で上下方向に折り畳まれて、上下折り部54Eとされている。この上下折り部54Eは、中央チャンバ54Aにおけるインフレータ56を介してガイドパイプ24に接続された部分と、頭部保護チャンバ54Bにおけるバー本体20に接続された部分との間に形成されている。
そして、サイドエアバッグ54は、この上下折り部54Eの折りを解消しながら、ポップアップバー18の格納位置からポップアップ位置への移動を許容する構成とされている。また、上下折り部54Eにおける後向きに凸となった折り部、及び上下折り部54Eに対し上下近傍に位置するサイドエアバッグ54には、リング状部材60が設けられている。リング状部材60は、サイドエアバッグ54を構成する基布をループ状に形成したり、別体のリング部材を接続したりすることで設けられ、内部にスライダ22及びガイドパイプ24の少なくとも一方を挿通させている。この実施形態では、複数のリング状部材60が上下に離間して配置されている。リング状部材60は、上下折り部54Eの解消伴って上方に移動しつつポップアップバー18のポップアップ位置への移動を許容すると共に、中央チャンバ54A及び頭部保護チャンバ54Bの一部をガイドパイプ24、スライダ22に対し保持する機能を有する。
(制御装置の構成)
図示は省略するが、乗員拘束装置51を構成する側突ECU36は、MGG26及び側突センサ38に加えて、インフレータ56に電気的に接続されている。側突ECU36は、側突ECU36は、側突センサ38からの信号に基づいて側面衝突(の不可避)を検知した場合に、MGG26及びインフレータ56を作動させるようになっている。車両用シート50の他の構成は、図示しない部分を含め、車両用シート10の対応する部分と同様に構成されている。
次に、第3の実施形態の作用を説明する。
上記構成の車両用シート50では、側突センサ38からの信号に基づいて側面衝突(の不可避)を検知した側突ECU36は、MGG26及びインフレータ56を作動させる。すると、MGG26からのガス圧によってポップアップバー18が格納位置からポップアップ位置へと移動する。この移動に伴って、テンションクロス30及びサイドエアバッグ54が切れ目34を通じてシートバック14から引き出され、ストラップ32が切れ目34を通じてシートクッション12から引き出される。これにより、側方展開部材28は、サイドエアバッグ54の膨張展開に先行して展開が完了される。
ここで、ガイドパイプ24の容量はサイドエアバッグ54の容量に対し十分に小さいため、サイドエアバッッグ54の膨張展開に先行して、該サイドエアバッグ54及びテンションクロス30がシートバック14から引き出される。なお、側突センサ38による側突検知後のインフレータ56の作動を、MGG26の作動に対し所定時間だけ遅らせる制御を行っても良い。また、側突予測センサによる側突予測信号によりMGG26を作動し、側突センサ38による側突検知でインフレータ56を作動する制御を行っても良い。
そして、側方展開部材28に続いて、サイドエアバッグ54が膨張展開される。このとき、サイドエアバッグ54は、既に展開されている側方展開部材28のテンションクロス30と着座乗員Pとの間で、該テンションクロス30に沿って前方に向けて膨張、展開される。着座乗員Pは、テンションクロス30を含む側方展開部材28及びサイドエアバッグ54によって拘束されつつ、隣席側への移動が制限される。
ここで、車両用シート50では、テンションクロス30を含む側方展開部材28による着座乗員Pの保護、及び乗員拘束装置51の作動前の見栄えについては、第1、第2の実施形態と同様である。
また、上記の通りサイドエアバッグ54は、展開済みのテンションクロス30に沿って膨張展開されるため、着座乗員Pからシート幅方向に離れる方向の移動を規制され、展開方向が安定する。すなわち、側面衝突の検知(膨張展開の開始)から短時間で、適正に膨張展開が完了される。さらに、中央チャンバ54Aによって、着座乗員Pの高剛性部位である肩部を拘束するため、該着座乗員Pの頭部の車幅方向への移動を効果的に抑制することができる。特に、上記の通りテンションクロス30が展開状態で着座乗員Pの肩中心Scを覆う(テンションラインTLが肩中心Scよりも前方に位置する)ため、中央チャンバ54Aによる肩部の支持に伴う反力がテンションクロス30を含む側方展開部材28にて良好に支持される。
しかも、サイドエアバッグ54には、頭部保護チャンバ54Bが設けられている。このため、頭部の車幅方向の移動を一層効果的(直接的)に抑制することができる。また、サイドエアバッグ54は、中央チャンバ54A、頭部保護チャンバ54B、腹部保護チャンバ54Cを有する。このため、車幅方向の外側(衝突側)において、着座乗員Pを頭部から腹部に亘って拘束し、該乗員Pを側面衝突に対し効果的に保護することができる。
なお、上記した各実施形態では、車両用シート10、40、50が車幅方向内側(隣席側)の側方展開部材28を備えた例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、側方展開部材28が車幅方向の両側に設けられた構成としても良く、外側(ニア側)にのみ設けられた構成としても良い。
また、上記した第3の実施形態では、車両用シート50が車幅方向内側(ファーサイド)のサイドエアバッグ装置52を備えた例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、サイドエアバッグ装置52が車幅方向の両側に設けられた構成としても良く、外側(ニア側)にのみ設けられた構成としても良い。
さらに、上記した第3の実施形態では、側方展開部材28とサイドエアバッグ装置52との組み合わせた例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、側方展開部材42とサイドエアバッグ装置52とを組み合わせた構成としても良い。
またさらに、上記した第2の実施形態では、テンションクロス30の上端側の頂部30Uと、ストラップ44の上端部とが共にポップアップバー18のサイドバー20Sに接続された例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、テンションクロス30の上端側の頂部30Uが、ストラップ44とサイドバー20Sとの接続部に対する下側部分に接続された構成としても良い。
また、上記した各実施形態では、テンションクロス30が側面視で三角形状を成す例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、テンションラインTLよりも前方に張り出す張り出し部を有するテンションクロスを備えた構成としても良い。この張り出し部は、例えばサイドエアバッグ54の頭部保護チャンバ54Bの前部に接続しても良い。
さらに、上記した各実施形態では、ポップアップバー18の格納位置からポップアップ位置への移動によって側方展開部材28が展開される例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ポップアップバー18に加えて又は代えて、ストラップ32の前端を前方に移動させることで側方展開部材28に展開のための張力を付与する張力付与手段を備えた構成としても良い。
またさらに、上記した各実施形態では、ポップアップバー18が車幅方向に延在するバー本体20を有する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、側方展開部材28が設けられた側だけで格納位置からポップアップ位置に移動する可動体を備えた構成としても良い。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で各種変更して実施可能であることは言うまでもない。
10 車両用シート
12 シートクッション
14 シートバック
18 ポップアップバー(可動体)
26 MGG(アクチュエータ)
30 テンションクロス(布状部、張力受け部(の一部)、布状体)
32 ストラップ(張力受け部(の一部)、帯状部、帯状体)
40 車両用シート
44 ストラップ(張力受け部、帯状部、帯状体)
50 車両用シート
54 サイドエアバッグ

Claims (3)

  1. シートバック及びシートクッションの側部に収納された帯状体を含み、張力付与手段から張力を受けることで、前記シートバックに対する上方部位と前記シートクッションの前端側又は前記シートクッションに対する前方部位との間で張り渡される張力受け部と、
    側面視で車両上下端側の頂部に対する車両前側に位置する頂部を有する三角形状の展開形状とされると共に、少なくとも前記車両前側に位置する頂部に前記帯状体が接続され、前記シートバックに接続された状態で、前記シートバックの側部のみに折り畳み状態で収納され、前記張力受け部が張力付与手段からの張力により張り渡されることで該張力受け部と前記シートバックとの間で展開される布状体と、
    を備え
    前記張力付与手段は、
    前記張力受け部の上端部が接続されると共に、前記シートバックに対して初期位置から車両上方に突出して該張力受け部の上端部を前記上方部位に位置させることで該張力受け部に張力を付与し得る突出位置へ移動可能に支持された可動体と、
    作動されることで、前記シートバックに対しスライドして前記可動体を前記初期位置から突出位置に移動させるアクチュエータと、
    を含んで構成されている車両用シート。
  2. 前記帯状体は、前記張力付与手段からの張力により、前記シートバックに対する上方部位と前記シートクッションの前端側又は前記シートクッションに対する前方部位との間で張り渡される請求項1記載の車両用シート。
  3. 前記シートバックに収容され、車両の衝突が検知又は予測された場合に、前記布状体と着座乗員との間で膨張展開されるサイドエアバッグをさらに備えた請求項1又は請求項2記載の車両用シート。
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