JP2010047223A - 乗員保護装置 - Google Patents

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つかさ 杉山
Shigeyuki Suzuki
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Abstract

【課題】アクチュエータを用いる場合よりも安価な構成で、エアバッグの前ずれを抑制することのできる乗員保護装置を提供する。
【解決手段】乗員保護装置では、車両用シートCSの座部10内にエアバッグ30が配置され、同エアバッグ30がその前部31においてシートパン13に固定されている。そして、車両用シートCSの前方からの衝撃に応じ、インフレータ35から供給された高圧の膨張用ガスによってエアバッグ30が膨張させられ、座部10の座面10Aが隆起させられる。この隆起により、座部10に着座し、かつシートベルト装置20によって車両用シートCSに拘束された乗員Pの腰部Ppの前方移動が抑制される。この乗員保護装置において、エアバッグ30の膨張に際し、その膨張力を利用して同エアバッグ30の前方近傍へ移動し、膨張状態のエアバッグ30を前側から受け止める受止め部47がさらに設けられている。
【選択図】図9

Description

本発明は、車両用シートの座部内に配置されたエアバッグを膨張用ガス等の膨張流体により膨張させて座面を隆起させ、座部に着座し、かつシートベルト装置により車両用シートに拘束された乗員の腰部が前方へ移動するのを抑制して、同乗員を保護するようにした乗員保護装置に関するものである。
車両では、前突等により同車両に前方から衝撃が加わった場合、シートベルト装置によって車両用シートに拘束された乗員の腰部が沈み込み、同シートベルト装置のラップベルト部から外れて前方へ移動してしまう現象(サブマリン現象)が問題となる。そこで、このサブマリン現象を抑制するために種々の対策が考えられている。
例えば、特許文献1に記載された「腰部拘束装置」では、ガス発生器から供給される膨張用ガスにより膨張して座部を押し上げるエアバッグと、膨張状態のエアバッグの少なくとも一部をその下側から持ち上げた状態で支持する支持手段とが、車両用シートの座部内に配設されている。
上記支持手段は、アクチュエータ、第1支持板及び第2支持板を有している。アクチュエータは、シリンダ、ピストン及びワイヤを備えている。シリンダは、車両前後方向に延びる姿勢で配置されており、ガス発生器からのガスが流入する流入口と、その流入口よりも後方に位置し、かつ上記ガスをエアバッグへ放出する放出口とを有している。ピストンは、シリンダ内に前後方向への摺動可能に収容されている。ワイヤは、前後方向に延びており、その後端部においてピストンに連結されている。第1支持板及び第2支持板は、車両の前後方向に並べられた状態で配置されている。第1支持板の後端部は座部に回動可能に連結され、第2支持板の前端部は上記ワイヤの前端部に連結されている。さらに、第1支持板の前端部と第2支持板の後端部とはヒンジによって屈曲可能に連結されている。
上記構成の腰部拘束装置では、車両に対し前方からの衝撃が加わらない通常時には、ピストンがシリンダにおける流入口近傍(後端部)に位置し、放出口へのガスの通路が閉ざされる。このときには、ワイヤの多くがシリンダから前方へ突出して、第1支持板及び第2支持板がともに略水平状態となる。
車両に対し前方からの衝撃が加わり、ガス発生器でガスが発生すると、このガスは、流入口からシリンダ内へ流入し、ピストンを放出口側(後側)へ移動させて、流入口から放出口への通路を開く。放出口からガスがエアバッグ内へ供給されて同エアバッグが膨張し、座部の一部を押し上げる。座部の座面が隆起させられ、乗員の腰部の前方移動が抑制される。
このときには、上記ピストンの後側への移動によりワイヤがシリンダ内に引き込まれ、第1支持板及び第2支持板が上方へ山形状に屈曲させられる。膨張したエアバッグの少なくとも一部(前部)が、両支持板によって持ち上げられた状態で支持される。その結果、エアバッグによって座部の一部が押上げられた上記状態が維持される。
さらに、エアバッグがその前部のみにおいて座部に固定されていて、エアバッグの後部が固定されていないことから、座面の隆起により乗員の前方移動を抑制する際に、座部を通じてエアバッグが押されると、同エアバッグが前方へずれる現象(前ずれ)が起こるおそれがある。しかし、上記のように前方へ押されても、エアバッグは前側ほど高くなるように傾斜した第1支持板によって受け止められ、第1支持板のない場合に比べ上記前ずれが抑制される。
再公表特許2004−069587号公報
ところが、前記特許文献1に記載された「腰部拘束装置」では、エアバッグの前ずれをある程度抑制することができるものの、両支持板を山形状に屈曲させるためのアクチュエータが必要となる。しかも、アクチュエータは、上述したように複雑な構造を有するものである。そのため、腰部拘束装置の製品コストが上昇する問題がある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、アクチュエータを用いる場合よりも安価な構成で、エアバッグの前ずれを抑制することのできる乗員保護装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両用シートの座部内にエアバッグを配置し、同エアバッグをその前部のみにおいて前記座部に固定し、前記車両用シートの前方からの衝撃に応じ、膨張流体発生源から供給された高圧の膨張流体にて前記エアバッグを膨張させて前記座部の座面を隆起させることにより、前記座部に着座し、かつシートベルト装置により前記車両用シートに拘束された乗員の腰部の前方移動を抑制するようにした乗員保護装置において、前記エアバッグの膨張に際し、その膨張力を利用して同エアバッグの前方近傍へ移動し、膨張状態の前記エアバッグを前側から受け止める受止め部を備えることを要旨とする。
上記の構成によれば、車両用シートの前方からの衝撃に応じ、膨張流体発生源から高圧の膨張流体がエアバッグに供給されて同エアバッグが膨張すると、座部においてエアバッグよりも上側の部分が押し上げられて座面が隆起させられる。この隆起により、座部に着座した乗員の膝部及び大腿部が押し上げられて、腰部がシートベルト装置のラップベルト部に押し付けられる。ラップベルト部の拘束力が高められ、腰部の前方移動が、座面の隆起のない場合よりも抑制される。
ここで、エアバッグがその前部のみにおいて座部に固定されていることから、座面の隆起により腰部の前方移動を抑制する際に、座部を通じてエアバッグが押されて、前方へずれる現象(前ずれ)が起こるおそれがある。
しかし、請求項1に記載の発明では、上記のようにエアバッグが膨張すると、その際の膨張力が受止め部の動力源として利用されて、同受止め部がエアバッグの前方近傍へ移動する。
従って、上記のように座部を通じてエアバッグが押されても、そのエアバッグが受止め部によって前側から受け止められ、エアバッグの少なくとも前部の前ずれが抑制される。この抑制に際しては、エアバッグの膨張力を利用していることから、受止め部を作動させるためにアクチュエータを用いる必要がない。アクチュエータを用いる場合に比べ、乗員保護装置の製品コストを低くすることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記受止め部及び前記座部間には、前記受止め部が前記エアバッグを受け止める位置よりも前方へ移動するのを規制する規制部が設けられていることを要旨とする。
上記の構成によれば、エアバッグの膨張力が利用されて、受止め部がエアバッグの前方近傍(エアバッグを受け止める位置)へ移動した後、受止め部がその位置よりも前方へ移動することが規制部によって規制される。従って、受止め部によってエアバッグを前側から受け止めて、同エアバッグの前ずれを抑制する効果が確実に得られる。
なお、上記請求項2における受止め部及び規制部は、例えば請求項3に記載の発明によるように硬質の板材により形成されたものであってもよいし、請求項4に記載の発明によるように布帛により形成されたものであってもよい。前者(硬質の板材)の場合には、コンパクトな構成でエアバッグの前ずれを抑制することができる。また、後者(布帛)の場合には、前者の場合に比べて軽量化、及び低コスト化を図ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記受止め部は、前記エアバッグの前方近傍では、後側ほど高くなるように傾斜した状態となることを要旨とする。
上記の構成によれば、座部を通じて前方へ押されるエアバッグが、傾斜状態の受止め部によって前上側から受け止められる。そのため、エアバッグの前部が受止め部に沿って、それよりも下側の空間に入り込もうとする。その結果、受止め部が鉛直状態となる場合や、前側ほど高くなるように傾斜した状態となる場合(特許文献1がこれに該当する)に比べ、エアバッグが受止め部を乗り越えにくくなり、同エアバッグの前ずれが確実に抑制される。
請求項6に記載の発明は、請求項3又は5に記載の発明において、前記受止め部は、前記エアバッグの非膨張時には同エアバッグの上方近傍で略水平状態に配置されることを要旨とする。
上記の構成によれば、車両用シートの前方からの衝撃がなく、エアバッグが膨張しないときには、受止め部がエアバッグの上方近傍で略水平状態となる。この状態では、受止め部が座面から比較的遠ざかった箇所に位置する。そのため、硬質の受止め部が原因で座部の座り心地が悪化するのを抑制することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1つに記載の発明において、前記エアバッグには、膨張状態の同エアバッグの後部が前方へ移動しないときに閉塞され、かつ同後部が、前方移動する前記乗員に押されて前方へ移動することにより開口される排気孔が設けられていることを要旨とする。
ここで、乗員は、前方からの衝撃により一旦前方へ移動した後に、リバウンドにより後方へ移動する。このリバウンドの際に、膨張状態のエアバッグが内圧の高い状態を維持していると、乗員は勢いよく後方へ移動するおそれがある。
この点、請求項7に記載の発明では、エアバッグに排気孔が設けられていて、膨張状態のエアバッグの後部が前方へ移動しないときにはこの排気孔が閉塞される。このため、膨張流体が排気孔を通じてエアバッグの外部へ排出されることが規制される。
また、膨張状態のエアバッグの前部は受止め部によって受け止められるが、それ以外の箇所は未だ変形し得る。この変形の一態様として、前方移動する乗員によって座部を通じてエアバッグの後部が押されて前方へずれると、上記排気孔が開口される。この開口により、エアバッグ内の膨張流体が排出されるようになる。この排出により、同エアバッグの内圧が低下し、リバウンドの際に乗員が勢いよく後方へ移動する現象が抑制される。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、可撓性を有し、かつ前記排気孔よりも大きな蓋部が前記エアバッグにおける同排気孔の周縁部に重ね合わされ、同蓋部及び同エアバッグの重なり部分が、一部を除いた状態で略環状に結合されており、さらに、前記蓋部及び前記座部間にストラップが架け渡されていることを要旨とする。
上記排気孔を開閉する機構としては、例えば請求項8に記載の発明の構成を採用することができる。この構成によれば、エアバッグの前部が受止め部によって受け止められたとき、又はその直後であって、未だエアバッグの後部が前ずれを起こしていないときには、排気孔は、膨張状態のエアバッグの後端よりも若干前方に位置している。蓋部のエアバッグとの非結合部分は、排気孔の周縁部分に重なっている。エアバッグ内の膨張流体の圧力がこの重なり部分に作用して同重なり部分が密着し、排気孔が閉塞され続ける。
そして、エアバッグの後部が前ずれを起こすと、ストラップを介して座部に連結された蓋部は、その位置に留まろうとするのに対し、エアバッグの後部は前方へ移動する。この移動により、排気孔が、膨張したエアバッグの後端部に位置するようになると、蓋部のエアバッグとの非結合部分が排気孔の周縁部から離間し、それらの間の隙間が拡がる。排気孔が非結合部分において開口された状態となり、エアバッグ内の膨張流体がこの排気孔を通じてエアバッグの外部へ排出するようになり、エアバッグの内圧が低下する。
本発明の乗員保護装置によれば、エアバッグの膨張力を利用して同エアバッグの前方近傍へ移動して、膨張状態のエアバッグを前側から受け止める受止め部を設けたため、アクチュエータを用いる場合よりも安価な構成で、エアバッグの前ずれを抑制することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態について、図1〜図9を参照して説明する。
まず、本実施形態の乗員保護装置が適用される車両用シートの概略構成について説明する。この車両用シートは、乗員が着座したときに、車両の前方を向くように車室内に配置されている。従って、車両用シートの前後方向は、車両の前後方向と合致していることになる。
図1及び図3の少なくとも一方に示すように、車両用シートCSは、座部(シートクッション)10と、座部10の後端側に傾き調整可能に配置された背もたれ部(シートバック)15と、背もたれ部15の上側に配置されたヘッドレスト16とを備えて構成されている。
座部10は、乗員保護装置の拘束対象物である乗員Pが着座する箇所である。座部10は、座クッション11と、その座クッション11を下側から支える鋼板製のシートパン13とを備えている。シートパン13は、シートフレーム19の一部を構成するものである。座クッション11は、布帛製又は皮革製のカバー12によって被覆されている。シートパン13の前端から若干後方へ離れた箇所には、後述するインフレータ35及びエアバッグ30の前部31を収容するための収容凹部14が形成されている。収容凹部14は、上面が開放された状態で車幅方向に延びている。
車両には、車両用シートCSに着座した乗員Pを拘束するためのシートベルト装置20が装備されている。
シートベルト装置20は、乗員Pを拘束する帯状のウェビング21と、ウェビング21に対しその長手方向への移動可能に取り付けられたタング22と、座部10の一側方(図3の右方)に配置されてタング22が係脱可能に装着されるバックル23とを備えている。ウェビング21は、その一端部が、座部10においてバックル23の配設されていない側に固定され、他端部がベルト巻取り装置(図示略)により巻き取られる構成とされている。シートベルト装置20では、ウェビング21に対してタング22を摺動させることで、ラップベルト部24及びショルダベルト部25の各長さを変更可能である。
ラップベルト部24は、ウェビング21において、タング22からウェビング21の端部(固定側端部)までの部分であり、着座した乗員Pの腰部Ppの一側方から水平方向に腰部Ppの前を経由して他側方に架け渡され、主として腰部Ppを拘束する。ショルダベルト部25は、ウェビング21において、タング22からベルト巻取り装置までの部分であり、着座した乗員Pの肩部Psから斜めに胸部Ptの前を経由して腰部Ppの側方に架け渡され、主として肩部Psを拘束する。
上記車両には、サブマリン現象を抑制するための乗員保護装置が装備されている。サブマリン現象は、前突等により、車両に対し前方から衝撃が加わった場合に、シートベルト装置20によって車両用シートCSに拘束されている乗員Pの腰部Ppが、ラップベルト部24から外れて前方へ移動してしまう現象である。
次に、乗員保護装置の基本的な構造について説明する。この基本構造は、図2に示すように、エアバッグ30、膨張流体発生源としてのインフレータ35を備えている。
エアバッグ30は、ポリエステル糸、ポリアミド糸等からなる織布によって袋状に形成されており、高い強度と可撓性とを有している。エアバッグ30は、展開させられた状態で、座部10内の座面10Aよりも下方側、より詳しくは座クッション11とシートパン13との間に配置されている。
インフレータ35は、上記エアバッグ30に膨張流体としての膨張用ガスを供給するためのものである。インフレータ35は略円柱状をなしており、その内部にはガス発生剤(図示略)が収容されている。このタイプ(パイロタイプ)のインフレータ35では、ガス発生剤の燃焼反応によってガスが生成される。インフレータ35には、生成したガスを噴出するガス噴出孔36(図5、図6参照)が設けられている。インフレータ35の一方の端部には、同インフレータ35への制御信号の印加配線となるハーネス(図示略)が接続されている。
なお、インフレータ35としては、上記ガス発生剤を用いたパイロタイプに代えて、高圧ガスの充填された高圧ガスボンベの隔壁を火薬等によって破断してガスを噴出させるタイプ(ハイブリッドタイプ)が用いられてもよい。
インフレータ35の複数箇所にはボルト17が固定されている(図6参照)。このインフレータ35は、エアバッグ30の前部31内に配置されている。そして、ボルト17が、エアバッグ30の前下部、及び収容凹部14の底部14Bにそれぞれ挿通されている。さらに、ボルト17にナット18が螺合されることにより、インフレータ35がエアバッグ30の前部31と一緒に底部14Bに締結されている。このように、エアバッグ30は、その前部31のみにおいてシートパン13に固定されていて、後部32においてはシートパン13に固定されていない。これは、エアバッグ30を、前部31及び後部32の両者においてシートパン13に固定すると、エアバッグ30の上方への膨張が規制され、座部10の座面10Aを意図する高さまで隆起させることが難しいからである。エアバッグ30の後部32を固定せず自由端とすることで、後部32を固定した場合よりもエアバッグ30を高く膨張させて、座面10Aを意図する高さまで隆起させることが容易となる。
なお、インフレータ35とは別に、同インフレータ35の外側に筒状のリテーナを装着し、このリテーナに設けられたボルトにより、インフレータ35をシートパン13に締結する構成に変更してもよい。
乗員保護装置は、さらに衝撃センサ41及び制御装置42を備えている。衝撃センサ41は加速度センサ等からなり、車両のフロントバンパ(図示略)等に取付けられており、フロントバンパ等に前方から加わる衝撃を検出する。制御装置42は、衝撃センサ41からの検出信号に基づきインフレータ35の作動を制御する。
次に、本実施形態における乗員保護装置の特徴部分(特徴部分1、特徴部分2)について説明する。
<特徴部分1>
エアバッグ30は、上述したように、その前部31のみにおいて座部10に固定されていて、後部32においては座部10に固定されていない。このことから、エアバッグ30を高い位置まで膨張させることができる反面、座面10Aの隆起により乗員P(腰部Pp)の前方移動を抑制する際に、座部10を通じてエアバッグ30が押されて、前方へずれる現象(前ずれ)が起こるおそれがある。そこで、本実施形態の乗員保護装置では、この前ずれを抑制するための工夫がなされている。
図2、図4及び図5の少なくとも1つに示すように、シートパン13の収容凹部14内には、車幅方向に延びてエアバッグ30の幅よりも若干細長い形状をなすケース45が配設されている。このケース45は、硬質の板材、ここでは金属板によって形成されている。ケース45は、略水平状態となる底壁部46と、エアバッグ30の非膨張時に底壁部46の上方で略水平状態となる受止め部47と、それらの底壁部46及び受止め部47の各前端部を繋ぐ前壁部48とを備えて構成されており、後端面を開放した溝状をなしている。
ケース45の底壁部46には、上述したインフレータ35のボルト17を挿通可能としたボルト挿通孔50があけられている。ケース45の底壁部46は、収容凹部14の底部14Bと、エアバッグ30の前部31との間に配置されている。そして、底壁部46は、上述したインフレータ35及びエアバッグ30の前部31とともに、ボルト挿通孔50に挿通されたボルト17と、これに螺合されるナット18とによって収容凹部14の底部14Bに締結(共締め)されている。また、ケース45の前壁部48は、収容凹部14の前壁面と、エアバッグ30の前部31との間に配置されている。ケース45の受止め部47は、シートパン13の前部13F(収容凹部14よりも前側部分)よりも低く、かつ展開状態のエアバッグ30の前部31よりも高い箇所に配置されている。従って、インフレータ35及びエアバッグ30の前部31は、底壁部46、前壁部48及び受止め部47によって囲まれた状態(ケース45内に収容された状態)となる。
上記ケース45のうち受止め部47は、エアバッグ30の膨張力を利用して同エアバッグ30の前方近傍へ移動し、後側ほど高くなるように傾斜した状態となることで、膨張状態のエアバッグ30を斜め前上側から受け止める。傾斜状態のとなったときの受止め部47の傾斜角度(水平面に対しなす角度)は、例えば60°前後に設定することができる。また、傾斜状態となったときの受止め部47の高さは、膨張状態のエアバッグ30よりも低くなるように設定されている(図9参照)。ここで、受止め部47の下端を基準とし、そこから受止め部47の上端までの高さを受止め部47の高さHとすると、第1実施形態では、この高さHが50mm程度に設定されている。
さらに、受止め部47及び座部10(例えばシートパン13)間には規制部49が設けられている。規制部49は、受止め部47が、エアバッグ30の前部31を受け止める位置よりも前方へ移動するのを規制するためのものである。ここでは、規制部49は、ケース45の一部として形成されている。すなわち、規制部49は、上述した底壁部46、前壁部48及び受止め部47と同様の金属板によって形成されている。規制部49は、底壁部46の後端部と、受止め部47の後端部との間に設けられている。ケース45は、前述したように底壁部46において収容凹部14の底部14Bに固定されている。従って、規制部49の下端部は、底壁部46を介してシートパン13に固定されていることになる。このように、受止め部47は規制部49を介してシートパン13に固定されている。規制部49の車幅方向における位置は、エアバッグ30よりも外側となる2箇所であり、底壁部46及び受止め部47の車幅方向両端部である。各規制部49は、エアバッグ30の非膨張時に受止め部47が水平状態となったときに、前方へ「く」の字状に屈曲する(図2及び図4参照)。また、各規制部49の長さは、受止め部47がエアバッグ30を受け止める傾斜状態となったときに、その受止め部47の後端部と底壁部46の後端部との間で真っ直ぐとなる長さに設定されている(図9参照)。
<特徴部分2>
乗員Pは、前方からの衝撃により一旦前方へ移動した後に、リバウンドにより後方へ移動する。このリバウンドの際に、膨張状態のエアバッグ30が内圧の高い状態を維持していると、乗員Pは勢いよく後方へ移動するおそれがある。そこで、本実施形態の乗員保護装置では、このリバウンドによる乗員Pの後方移動の勢いを弱めるための工夫がなされている。
図6、図7及び図8(A)の少なくとも1つに示すように、展開状態のエアバッグ30の後部下面であって、車幅方向についての中央部分には、膨張用ガスの排気孔51が開口されている。この排気孔51は丸孔からなり、膨張状態のエアバッグ30の後部32が前方へ移動しないときには閉塞され、同後部32が、前方移動する乗員P(腰部Pp)により押されて前方へ移動することにより開口されるものである。こうした排気孔51の開閉を実現するために、次の構成が採用されている。
前記排気孔51の周縁部には、可撓性を有する素材、例えば布帛により、排気孔51よりも大きく(大径状に)形成された蓋部52がエアバッグ30の内側(図8(A)の上側)から重ね合わされている。蓋部52とエアバッグ30との重なり部分は、一部を除いた状態で略円環状に結合されている。ここでは、結合部分が完全な円環状でないことから、「略」円環状と表現している。結合の手段として、ここでは縫合が採られているが、接着、溶着等であってもよい。なお、上記重なり部分は、略円環状以外の略環状、例えば略楕円環状、略四角環状等に形成されてもよい。
ここで、蓋部52とエアバッグ30との重なり部分において、結合されている箇所と結合されていない箇所とを区別するために、前者を結合部分54といい、後者を非結合部分55というものとする。結合部分54の2つの端部間が非結合部分55となり、図7ではこの結合部分54が太い破線で図示されている。
さらに、蓋部52と座部10との間にはストラップ53が架け渡されている。ストラップ53は、布帛によって前後方向に細長い形状に形成されており、その前端部において、縫合等の手段によって蓋部52に結合されている。ストラップ53の後端部は、ここでは、車両用シートCSのシートフレーム19の一部(後フレーム部19R)に係止されている(図2及び図9参照)。
次に、上記のように構成された第1実施形態の作用について説明する。
<車両に対し前方から衝撃が加わらないとき(通常時)>
このときには、制御装置42からインフレータ35に対し、これを作動させるための制御信号が出力されない。インフレータ35からは膨張用ガスがエアバッグ30に供給されない。
このため、エアバッグ30は、図2及び図5の少なくとも一方に示すように、展開状態のままである。この状態のエアバッグ30の前部31は、座部10に着座した乗員Pの膝部Pnの下方に位置し、後部32は臀部Pbの下方に位置している。
ケース45の受止め部47は、エアバッグ30の前部31の上方近傍で略水平状態となっている。しかも、受止め部47は、シートパン13の前部13F(収容凹部14よりも前側部分)よりも低くなっている。この状態では、受止め部47が座面10Aから比較的遠ざかった箇所に位置する。
また、排気孔51は、展開状態のエアバッグ30の後端から前方へ比較的離間した箇所に位置している。図7及び図8(A)に示すように、蓋部52のエアバッグ30との非結合部分55は、排気孔51の周縁部分に上側から重なった状態となっている。
<車両に対し前方から衝撃が加わったとき>
車両が正面衝突(前突)する等してフロントバンパに所定値以上の衝撃が加わり、そのことが衝撃センサ41によって検出されると、その検出信号に基づき制御装置42からインフレータ35に対し、これを作動させるための制御信号が出力される。インフレータ35は、この制御信号に応じて高圧の膨張用ガスをガス噴出孔36から噴出する。この膨張用ガスがエアバッグ30に供給されて同エアバッグ30が図9に示すように膨張すると、座部10においてエアバッグ30よりも上側の部分が押し上げられて座面10Aが隆起させられる。この隆起により、座部10に着座した乗員Pの膝部Pn及び大腿部Pfが押し上げられて、腰部Ppがシートベルト装置20のラップベルト部24に押し付けられる。ラップベルト部24の拘束力が高められ、腰部Ppの前方移動が、座面10Aの隆起のない場合よりも抑制される。
エアバッグ30が上記のように膨張すると、その際の膨張力が受止め部47の動力源として利用されて、同受止め部47が次のようにしてエアバッグ30の前方近傍へ移動する。インフレータ35からの膨張用ガスによりエアバッグ30の前部31が膨張すると、ケース45の受止め部47に対し、これを押し上げようとする力が加わる。受止め部47は、その前端部においてケース45の前壁部48に繋がっている。受止め部47は、その車幅方向両端部において、屈曲状態の規制部49によってケース45の底壁部46に繋がっている。このため、受止め部47は、各規制部49を、その屈曲度合いを小さくする(両者のなす角度が大きくなる)側へ変形させながら、自身の前端部を支点として前方へ傾動する。この傾動は移動の態様の1つであり、各規制部49が屈曲状態を解消して真っ直ぐになるまで行われる。受止め部47が後側ほど高くなるように傾斜した状態となって、各規制部49が真っ直ぐになると、受止め部47がそれ以上前方へ傾動することが規制される。このようにして、エアバッグ30の前部31の膨張に伴って受止め部47がエアバッグ30の前方近傍へ移動する。
従って、座面10Aの隆起により乗員P(腰部Pp)の前方移動を抑制する際に、自身の前部31においてシートパン13に固定されているエアバッグ30が、座部10を通じて前方へ押されても、受止め部47によって前側から受け止められる。そのため、こうした受止め部47によるエアバッグ30の受け止めがない場合よりも、エアバッグ30の少なくとも前部31の前ずれが抑制される。
特に、本実施形態では、後側ほど高くなるように傾斜した状態の受止め部47によって、エアバッグ30の前部31が斜め前上側から受け止められる。この前部31は、受止め部47に沿って同受止め部47よりも下側の空間へ入り込もうとする。そのため、エアバッグ30の前部31は、受止め部47が鉛直状態となる場合や、前側ほど高くなるように傾斜した状態となる場合(特許文献1がこれに該当する)に比べ、受止め部47を乗り越えにくい。
受止め部47の上記傾動は、エアバッグ30の膨張力のみによって行われる。すなわち、膨張用ガスによってエアバッグ30が膨張させられる際のその膨張力が受止め部47の傾動に利用される。特許文献1とは異なり、専用のアクチュエータを使用しないで受止め部47が傾動させられる。
また、上記のようにエアバッグ30の前部31が受止め部47によって受け止められたとき、又はその直後であって、未だ同エアバッグ30の後部32が前ずれを起こしていないときには、排気孔51は、図8(B)に示すように、膨張状態のエアバッグ30の後端よりも若干前方に位置している。エアバッグ30との非結合部分55において蓋部52は、排気孔51の周縁部分に対し、依然として上側から重なった状態となっている。エアバッグ30内の膨張用ガスの圧力が、矢印Gで示すようにこの重なり部分に作用し、蓋部52の非結合部分55がエアバッグ30における排気孔51の周縁部分に密着し、排気孔51が閉塞され続ける。膨張用ガスが排気孔51を通じてエアバッグ30の外部へ排出されることが規制される。
ここで、膨張状態のエアバッグ30では、その前部31が上述したように受止め部47によって受け止められるが、それ以外の箇所については未だ変形し得る。この変形の一態様として、乗員Pの前方移動の影響を受けてエアバッグ30の後部32が前ずれを起こすと、ストラップ53を介して座部10に連結された蓋部52は、その位置に留まろうとするのに対し、エアバッグ30の後部32は前方へ移動する。この移動により、排気孔51が図8(C)に示すように、膨張状態のエアバッグ30の後端に位置するようになると、蓋部52のエアバッグ30との非結合部分55において、同蓋部52がエアバッグ30における排気孔51の周縁部から離間し、それらの間の隙間が拡がる。排気孔51が実質的に開口された状態となり、エアバッグ30内の膨張用ガスが矢印Gで示すように排気孔51を通じてエアバッグ30の外部へ排出するようになり、エアバッグ30の内圧が低下する。
なお、図8(C)では、蓋部52の非結合部分55が排気孔51からエアバッグ30の外部へ出た状態が図示されているが、同非結合部分55がエアバッグ30内に留まる場合でも同様の現象が起こる。
以上詳述した第1実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)エアバッグ30の膨張に際し、その膨張力を利用してエアバッグ30の前方近傍へ移動し、膨張状態のエアバッグ30を前側から受け止める受止め部47を設けている。そのため、受止め部47をエアバッグ30の前方近傍へ移動させて、同エアバッグ30の前ずれを抑制するためにアクチュエータを用いなくてもよく、その分、乗員保護装置の製品コストを低くすることができる。
(2)ケース45において、受止め部47の後端部と底壁部46の後端部とを規制部49によって連結することで、規制部49を介して受止め部47をシートパン13に固定し、受止め部47がエアバッグ30を受け止める位置よりも前方へ移動するのを規制するようにしている。このため、受止め部47によってエアバッグ30を前側から受け止めて、同エアバッグ30の前ずれを抑制する効果を確実なものとすることができる。
(3)金属板を曲げ加工することによって形成したケース45の一部を受止め部47としている。そのため、コンパクトな構成でエアバッグ30の前ずれを抑制することができる。
(4)受止め部47を後側ほど高くなるように傾斜させ、この傾斜状態でエアバッグ30の前部31を斜め前上側から受け止めるようにしている。そのため、受止め部47が鉛直状態となる場合や、前側ほど高くなるように傾斜した状態となる特許文献1よりも、エアバッグ30の少なくとも前部31の前ずれを確実に抑制することができる。
(5)エアバッグ30の非膨張時には、展開状態のエアバッグ30の上方近傍で、しかもシートパン13の前部13Fよりも低い箇所で、受止め部47を略水平状態にしている。そのため、受止め部47が硬質の板材である金属板によって形成されているものの、エアバッグ30の非膨張時に、受止め部47が原因で座部10の座り心地が悪化するのを抑制することができる。
(6)エアバッグ30の前部31を受け止める際の受止め部47の高さを、膨張状態のエアバッグ30の高さよりも低くなるように設定している(図9参照)。そのため、エアバッグ30の前部31の前ずれが抑制される際に、硬質の受止め部47が原因となって座部10の座り心地が悪化するのを抑制することができる。
(7)エアバッグ30の後部32の下面に排気孔51を設け、膨張状態のエアバッグ30の位置に応じて排気孔51を開閉する構造を採用している。
このため、膨張状態のエアバッグ30の後部32が前方へ移動しないときには、膨張用ガスが排気孔51を通じてエアバッグ30の外部へ排出されるのを規制することができる。
また、膨張状態のエアバッグ30の後部32が前方へ移動するときには、排気孔51を開口させてエアバッグ30の内圧を低下させ、リバウンドの際に乗員Pが勢いよく後方へ移動する現象を抑制することができる。
(8)可撓性を有し、かつ排気孔51よりも大きな蓋部52を、エアバッグ30における排気孔51の周縁部に重ね合わせている。また、蓋部52及びエアバッグ30の重なり部分を、一部を除いた状態で略円環状に結合させている。そして、蓋部52及び座部10間にストラップ53を架け渡している。
このため、膨張状態のエアバッグ30の後部32が前ずれを起こさないときには、蓋部52のエアバッグ30との非結合部分55を、エアバッグ30における排気孔51の周縁部に密着させて同排気孔51を閉塞し続けることができる。また、エアバッグ30の後部32が前ずれを起こしたときには、蓋部52の上記非結合部分55を排気孔51の周縁部から離間させて、排気孔51を開口させ、エアバッグ30の内圧を低下させることができる。このようにして、上記(7)の効果を確実なものとすることができる。
(9)インフレータ35及びエアバッグ30の前部31をケース45内に収容し、ボルト17を、同前部31及びケース45の底壁部46に挿通させ、さらにそのボルト17にナット18を締付けている。このように、インフレータ35及びエアバッグ30を固定するためのボルト17及びナット18を利用して、ケース45もこれらのインフレータ35及びエアバッグ30と一緒にシートパン13に固定するようにしている。そのため、ケース45を、上記とは別の手段によってシートパン13に固定する場合に比べて、固定のための部品点数、及び固定箇所が少なくなり、組み付け性が向上する。
(10)エアバッグ30の前ずれを抑制する観点からは、受止め部47として広いものを用い、エアバッグ30の多くの箇所を受け止めることも考えられる。しかし、受け止める箇所が広くなって、エアバッグ30の前後方向についての中央部分が受止め部47によって受け止められると、エアバッグ30の膨張高さが大きく規制されてしまい、座面10Aを隆起させる効果が損なわれてしまう。この点、第1実施形態では、受止め部47によってエアバッグ30の前部31のみを受け止めるようにしている。そのため、エアバッグ30の中でも最も幅広に膨張し得る箇所である中央部分を高く膨張させることが可能となり、エアバッグ30の少なくとも前部31の前ずれを抑制することと、座面10Aを隆起させることの両立を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態について、図10〜図14を参照して説明する。
第2実施形態は、上述した特徴部分1において、第1実施形態と大きく異なっている。第2実施形態では、上記ケース45に代えて、布帛からなる受止め部材61が用いられている。受止め部材61は、図10〜図12及び図14の少なくとも1つに示すように、収容凹部14内において、インフレータ35及びエアバッグ30の前部31を前側から覆う本体部62と、この本体部62の車幅方向両端部から後方へ延びる一対の規制部63とを備えて構成されている。本体部62のうち、下側部分が上記ケース45における底壁部46に相当し、上側部分が受止め部47に相当し、中間部分が前壁部48に相当する。ただし、受止め部材61の全体が可撓性を有する素材である布帛によって形成されていることから、本体部62においては、ケース45とは異なり、底壁部46、前壁部48及び受止め部47の境界部分が明確ではない。
本体部62の底部にはボルト挿通孔64(図14参照)があけられており、インフレータ35から下方へ延びて、エアバッグ30の前部31に挿通された上記ボルト17が、このボルト挿通孔64に挿通されている。さらに、ボルト17が収容凹部14の底部14Bに挿通され、ナット18が締付けられることによって、本体部62がインフレータ35及びエアバッグ30の前部31と一緒にシートパン13に締結(共締め)されている。
上記本体部62の上部は、エアバッグ30の膨張力を利用して同エアバッグ30の前方近傍へ移動することで、膨張状態のエアバッグ30を前側及び斜め前上側から受け止める受止め部47として機能する。
上記各規制部63は、第1実施形態における規制部49と同様の役割を果たすものであり、その後端部は、座部10において本体部62よりも後方となる箇所、例えば、後フレーム部19R等に係止されている(図10参照)。各規制部63は、エアバッグ30の非膨張時には弛緩状態となり、エアバッグ30が膨張して本体部62が受止め部47の機能を発揮して同エアバッグ30の前部31を受け止めるときに、緊張状態となる長さを有している。
上述した以外の事項(特徴部分2を含む)は、第1実施形態と同様である。従って、第2実施形態によると、受止め部材61の本体部62(受止め部47)が次のように作用する。
<車両に対し前方から衝撃が加わらないとき(通常時)>
このときには、本体部62の上部(受止め部47として機能する箇所)は、図10〜図12の少なくとも1つに示すように、エアバッグ30の前部31の上方近傍で略水平状態となる。ただし、受止め部材61の全体が可撓性を有する素材である布帛によって形成されているため、本体部62の位置に拘わらず、同本体部62が座部10の座り心地に悪影響を及ぼしにくい。
<車両に対し前方から衝撃が加わったとき>
このときには、インフレータ35から膨張用ガスの供給されたエアバッグ30が膨張する。この際の膨張力が本体部62の上部の動力源として利用されて、図13に示すように同本体部62の上部がエアバッグ30の前方近傍へ移動する。すなわち、インフレータ35からの膨張用ガスによりエアバッグ30の前部31が膨張すると、その前部31を前側及び上側から覆う本体部62の上部が、膨張するエアバッグ30の前部31によって変形させられる。この変形は、移動の態様の1つと捉えることができ、各規制部63が緊張状態になるまで行われる。両規制部63が緊張状態になると、本体部62の上部がそれ以上前方へ移動(変形)することが規制される。
従って、座面10Aの隆起により乗員P(腰部Pp)の前方移動を抑制する際に、自身の前部31においてシートパン13に固定されているエアバッグ30が前方へ押されても、その前部31が前側から受け止められる。こうした本体部62の上部によるエアバッグ30の受け止めがない場合よりも、エアバッグ30の前部31の前ずれが抑制される。
また、第2実施形態でも、第1実施形態と同様、エアバッグ30の前部31が斜め前上側から受け止められる。そのため、エアバッグ30は本体部62を乗り越えにくい。
本体部62の上部の上記変形(移動)は、エアバッグ30の前部31の膨張力のみによって行われる。すなわち、膨張用ガスによるエアバッグ30の膨張力が本体部62の変形に利用される。
このため、第2実施形態によっても、(1),(2),(7)〜(10)と同様の効果が得られるほか、次の効果も得られる。
(11)受止め部47として機能する本体部62を有する受止め部材61の全体を、可撓性を有する素材である布帛によって形成している。そのため、受止め部47を含むケース45の全体を硬質の板材である金属板によって形成した第1実施形態に比べ、軽量化及び低コスト化を図ることができる。金属板に対するよりも布帛に対する加工が容易であることも、低コスト化を図るうえで有効である。
(第3実施形態)
次に、本発明を具体化した第3実施形態について、図15及び図16を参照して説明する。なお、図16では、主要部のみを図示するにとどめ、座クッション11等については図示が割愛されている。
第3実施形態は、上述した特徴部分1において、第1及び第2実施形態と大きく異なっている。第3実施形態では、ケース45(第1実施形態)及び受止め部材61(第2実施形態)に代えて、受止め機構71が設けられている。
受止め機構71は、長尺状をなす一対の支持部材72を備えている。各支持部材72は、シートパン13の収容凹部14の側方近傍において、前側ほど高くなるように傾斜した状態で配置されている。各支持部材72は、その後端部において座部10(例えばシートフレーム)に固定されている。各支持部材72の前部には、同支持部材72の長さ方向に沿って長孔73があけられている。
各支持部材72の前上方には、長尺状をなすレバー74が、前側ほど高くなるように傾斜した状態で配置されている。各レバー74の後端部にはピン75が固定されており、このピン75が上記支持部材72の長孔73にスライド可能に係入されている。支持部材72とレバー74との間には、同レバー74の支持部材72に対する回動を阻止する機構(図示略)が設けられている。そのため、各レバー74は、支持部材72に対し、その支持部材72に沿う方向にのみ移動することが可能である。各レバー74の前端部には、軸76により受止め部77が回動可能に支持されている。受止め部77は、第1及び第2の各実施形態における受止め部47に相当する部材であり、硬質の板材、例えば金属板によって車幅方向に細長い形状に形成されている。
一方、シートパン13の前部13Fにおいて収容凹部14との境界部分には突起78が設けられている。
上記受止め部77は、エアバッグ30の非膨張時には、図16(A)に示すように同エアバッグ30の前部31、及びシートパン13の上記突起78の上方近傍において略水平状態となる。また、受止め部77は、図16(B)に示すようにエアバッグ30の膨張力を利用して同エアバッグ30の前方近傍へ移動し、後側ほど高くなるように傾斜した状態となることで、膨張状態のエアバッグ30の前部31を斜め前上側から受け止める。
なお、上述した支持部材72、レバー74及び突起78は、エアバッグ30を受け止める位置よりも受止め部77が前方へ移動するのを規制する機能を発揮する。この点で、これらの支持部材72、レバー74及び突起78は、第1及び第2の各実施形態における規制部49,63に相当するともいえる。
こうした受止め機構71を採用したことに伴い、第3実施形態では第1及び第2実施形態とは異なり、エアバッグ30の前部31及びインフレータ35と、収容凹部14の底部14Bとの間に他部材(ケース45の底壁部46、受止め部材61の本体部62)が介在しない。
上述した以外の事項(特徴部分2を含む)は、第1及び第2の各実施形態と同様である。従って、第3実施形態によると、受止め部77を有する受止め機構71が次のように作用する。
<車両に対し前方から衝撃が加わらないとき(通常時)>
このときには、図16(A)に示すようにレバー74の後端のピン75が、長孔73の下端又はその近傍に位置し、レバー74の上下位置が低くなっている。受止め部77は、エアバッグ30の前部31及び突起78の上方近傍で略水平状態となる。この状態では、受止め部77が座面10Aから比較的遠ざかった箇所に位置する。そのため、受止め部77は硬質の板材である金属板によって形成されているものの、座部10の座り心地に悪影響を及ぼしにくい。
<車両に対し前方から衝撃が加わったとき>
このときには、図16(B)に示すように、エアバッグ30の膨張力が受止め部77の動力源として利用されて、同受止め部77がエアバッグ30の前方近傍へ移動する。すなわち、インフレータ35からの膨張用ガスによりエアバッグ30の前部31が膨張すると、受止め部77に対し、これを押し上げようとする力が加わる。受止め部77は、軸76によってレバー74に回動可能に支持されている。そのため、受止め部77を押し上げようとする上記力が、軸76を介してレバー74に伝達され、同レバー74が斜め前上方へスライドさせられる。このスライドは、レバー74の後端部のピン75が、レバー74の長孔73に沿って斜め前上方へ移動し、同長孔73の上端に当接することにより停止する。このようにして、エアバッグ30の膨張に伴って受止め部77がエアバッグ30の前方近傍へ移動する。さらに、上記のように膨張するエアバッグ30の前部31によって、受止め部77が軸76を支点として反時計回り方向へ回動させられる。この回動により、受止め部77は、後側ほど高くなるように傾斜した状態となる。そして、受止め部77の下端部が突起78に当接すると、受止め部77がそれ以上反時計回り方向へ回動することが規制される。
従って、座面10Aの隆起により乗員Pの前方移動を抑制する際に、自身の前部31においてシートパン13に固定されているエアバッグ30が、座部10を通じて前方へ押されても、そのエアバッグ30が受止め部77によって前側から受け止められる。そのため、こうした受止め部77によるエアバッグ30の受け止めがない場合よりも、エアバッグ30の少なくとも前部31の前ずれが抑制される。
また、第3実施形態でも、第1実施形態と同様、エアバッグ30の前部31が斜め前上側から受け止められる。そのため、エアバッグ30は受止め部77を乗り越えにくい。
受止め部77の上記回動は、エアバッグ30の膨張力のみによって行われる。すなわち、膨張用ガスによってエアバッグ30が膨張させられる際のその膨張力が受止め部77の回動に利用される。
このため、第3実施形態によっても、(1),(2),(4)〜(10)と同様の効果が得られる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・各実施形態における蓋部52は、可撓性を有することを条件に、布帛とは異なる素材、例えばフィルム、シート等によって形成されたものであってもよい。
・各実施形態において、エアバッグ30の後部32の前ずれに伴い膨張用ガスを排気するための上記構成(特徴部分2)を割愛してもよい。この場合には、膨張前のエアバッグ30は、必ずしも展開した状態で配置されなくてもよく、折り畳まれた状態で配置されてもよい。
・第1及び第3実施形態において、受止め部47,77の軽量化のために、同受止め部47,77に孔(空洞部分)を設けてもよい。
・第3実施形態において、受止め部77を板材に代えてパイプ材によって形成してもよい。
・第3実施形態において、レバー74と受止め部77との間に、その受止め部77が、エアバッグ30の前部31を受け止める角度以上に回動するのを規制する機構を設けてもよい。このようにすると、受止め部77をシートパン13に当接させなくても、すなわち、シートパン13から上方へ浮いた状態であっても、エアバッグ30の前部31を受け止めて前ずれを抑制することができる。
・各実施形態におけるエアバッグ30は、上記膨張用ガスとは異なる種類の膨張流体によって膨張させられるものであってもよい。この場合には、膨張流体をエアバッグ30に供給する膨張流体発生源として、上記インフレータ35とは異なるものを用いることとなる。
・本発明の乗員保護装置は、乗員Pが着座したときに、車両の前後方向とは異なる方向、例えば直交する方向(車幅方向)を向くように車両用シートCSの配置された車両にも適用可能である。
本発明を具体化した第1実施形態において、乗員保護装置が適用された車両用シートを示す側断面図。 図1におけるX部を拡大して示す部分側断面図。 車両用シート及びシートベルト装置を示す斜視図。 ケースの斜視図。 エアバッグ、インフレータ及びケースの位置関係を示す平面図。 エアバッグ、インフレータ及びケースの位置関係を示す底面図。 図6におけるY部を拡大して示す部分底面図。 (A)〜(C)は、排気孔の開閉状態を説明する概略図。 図2の状態からエアバッグが膨張して座部の座面が隆起させられた状態を示す乗員保護装置の部分側断面図。 本発明を具体化した第2実施形態において、エアバッグが膨張する前の乗員保護装置を示す部分側断面図。 エアバッグ、インフレータ及び受止め部材の位置関係を示す平面図。 エアバッグ、インフレータ及び受止め部材の位置関係を示す底面図。 図10の状態から乗員保護装置のエアバッグが膨張して座部の座面が隆起させられた状態を示す部分側断面図。 受止め部材の部分斜視図。 本発明を具体化した第3実施形態において、エアバッグ、インフレータ及び受止め機構の位置関係を示す平面図。 (A),(B)は、乗員保護装置における受止め機構の作用を示す側面図。
符号の説明
10…座部、10A…座面、20…シートベルト装置、30…エアバッグ、31…前部、32…後部、35…インフレータ(膨張流体発生源)、47,77…受止め部、49,63…規制部、51…排気孔、52…蓋部、53…ストラップ、CS…車両用シート、P…乗員、Pp…腰部。

Claims (8)

  1. 車両用シートの座部内にエアバッグを配置し、同エアバッグをその前部のみにおいて前記座部に固定し、前記車両用シートの前方からの衝撃に応じ、膨張流体発生源から供給された高圧の膨張流体にて前記エアバッグを膨張させて前記座部の座面を隆起させることにより、前記座部に着座し、かつシートベルト装置により前記車両用シートに拘束された乗員の腰部の前方移動を抑制するようにした乗員保護装置において、
    前記エアバッグの膨張に際し、その膨張力を利用して同エアバッグの前方近傍へ移動し、膨張状態の前記エアバッグを前側から受け止める受止め部を備えることを特徴とする乗員保護装置。
  2. 前記受止め部及び前記座部間には、前記受止め部が前記エアバッグを受け止める位置よりも前方へ移動するのを規制する規制部が設けられている請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 前記受止め部及び前記規制部は硬質の板材により形成されている請求項2に記載の乗員保護装置。
  4. 前記受止め部及び前記規制部は布帛により形成されている請求項2に記載の乗員保護装置。
  5. 前記受止め部は、前記エアバッグの前方近傍では、後側ほど高くなるように傾斜した状態となる請求項3に記載の乗員保護装置。
  6. 前記受止め部は、前記エアバッグの非膨張時には同エアバッグの上方近傍で略水平状態に配置される請求項3又は5に記載の乗員保護装置。
  7. 前記エアバッグには、膨張状態の同エアバッグの後部が前方へ移動しないときに閉塞され、かつ同後部が、前方移動する前記乗員に押されて前方へ移動することにより開口される排気孔が設けられている請求項1〜6のいずれか1つに記載の乗員保護装置。
  8. 可撓性を有し、かつ前記排気孔よりも大きな蓋部が前記エアバッグにおける同排気孔の周縁部に重ね合わされ、同蓋部及び同エアバッグの重なり部分が、一部を除いた状態で略環状に結合されており、さらに、前記蓋部及び前記座部間にストラップが架け渡されている請求項7に記載の乗員保護装置。
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