JP5929143B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP5929143B2
JP5929143B2 JP2011267184A JP2011267184A JP5929143B2 JP 5929143 B2 JP5929143 B2 JP 5929143B2 JP 2011267184 A JP2011267184 A JP 2011267184A JP 2011267184 A JP2011267184 A JP 2011267184A JP 5929143 B2 JP5929143 B2 JP 5929143B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lug groove
tire
length
lug
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011267184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013119282A (ja
Inventor
謙太郎 尾花
謙太郎 尾花
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2011267184A priority Critical patent/JP5929143B2/ja
Publication of JP2013119282A publication Critical patent/JP2013119282A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5929143B2 publication Critical patent/JP5929143B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

この発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、タイヤ幅方向に形成されたラグ溝を備える空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤには、タイヤ周方向に延在する周方向溝に加え、タイヤ幅方向に延在するラグ溝を有する空気入りタイヤがある(特許文献1、特許文献2参照)。
本件の出願人が出願した特許文献1は、タイヤ周方向に延在する複数の周方向主溝と、タイヤ幅方向に延在する複数のラグ溝と、これらの周方向主溝およびラグ溝により区画されて成る複数列の陸部とをトレッド面に有すると共に、相互に異なるピッチPnを有する複数のパターン要素がタイヤ周方向に配列されることによりトレッドパターンが形成されている空気入りタイヤが記載されている。この空気入りタイヤは、同一の前記陸部に配列されたラグ溝の平面形状がパターン要素のピッチPnに応じて変化することにより、ラグ溝の溝長さLnが均一化されている。
また、特許文献2は、トレッド面にタイヤ周方向に連なる複数の主溝と、主溝を相互に連通させると共に主溝と接地端とを連通させる横溝とによって形成されるブロックを有し、ブロックが主溝同士又は主溝と接地端によって区分される周方向のブロック列を形成し、少なくとも一つのブロック列が、ブロックのタイヤ周方向の長さが異なる複数の種類のブロックで構成され、かつ、ブロックのタイヤ幅方向の幅が異なる複数の種類のブロックで構成されている空気入りタイヤが記載されている。
特開2008−254670号公報 特開2003−54222号公報
特許文献1に記載されているようにタイヤ周方向に延在する周方向主溝から他の周方向主溝まで延在するラグ溝(横溝)を形成することで、排水性等を向上させることが可能となる。しかしながら、特許文献1、特許文献2に記載の空気入りタイヤでは、ラグ溝がタイヤ幅方向に陸部を貫通した構造であるため、走行時の騒音が一定のレベルで生じてしまう。
この発明は、走行時の騒音を低減することができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在する複数の周方向主溝と、前記周方向主溝により区画される複数の陸部と、を有し、前記複数の陸部の少なくとも1つの特定陸部は、タイヤ幅方向の一方の端部から他方の端部まで延在するラグ溝がタイヤ周方向に複数形成され、前記周方向主溝と前記ラグ溝により複数のブロックに分割され、前記ラグ溝のタイヤ径方向の内側の端部である溝底のタイヤ幅方向の一方の端部から他方の端部までの長さをラグ溝長さLとした場合、複数の前記ラグ溝は、前記ラグ溝長さLが2種類以上に分類され、異なるラグ溝長さLは、長さが10%以上異なり、複数種類のラグ溝長さLのうち最小のラグ溝長さをLminとした場合、他の種類のラグ溝長さLがラグ溝長さLminの非整数倍となることを特徴とする。
また、前記特定陸部は、前記ブロックのタイヤ幅方向の長さと、他の前記ブロックのタイヤ幅方向の長さとの差が5%以内であり、前記ブロックのタイヤ幅方向の一方の端部の周方向長さと他方の端部の周方向長さとの差が5%以内であることが好ましい。
また、前記特定陸部は、複数種類の前記ラグ溝長さLの中で最小のラグ溝長さLminと、最大のラグ溝長さLmaxとの関係が、1.05<Lmax/Lmin<2.00を満たすことが好ましい。
また、前記特定陸部は、前記ラグ溝長さLの種類が、3種類以上7種類以下であることが好ましい。
また、前記ラグ溝は、タイヤ周方向に隣接する前記ラグ溝と、ラグ溝長さの種類が異なることが好ましい。
本発明は、走行時の騒音を低減することができるという効果を奏する。
図1は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。 図2は、図1に示す空気入りタイヤを示すトレッド平面図である。 図3は、図2に示す陸部の一部を示す平面図である。 図4は、ラグ溝の一例を示す斜視図である。 図5は、陸部の他の例を示す平面図である。 図6は、陸部の他の例を示す平面図である。 図7は、ラグ溝の他の例を示す斜視図である。 図8は、陸部の他の例を示す平面図である。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施の形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。図2は、図1に示す空気入りタイヤを示すトレッド平面図である。以下の説明において、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤ1の回転軸(図示せず)と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、前記回転軸を中心軸とする周り方向をいう。また、タイヤ幅方向とは、前記回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)CLに向かう側、タイヤ幅方向外側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから離れる側をいう。タイヤ赤道面CLとは、空気入りタイヤ1の回転軸に直交すると共に、空気入りタイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面である。タイヤ幅は、タイヤ幅方向の外側に位置する部分同士のタイヤ幅方向における幅、つまり、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから最も離れている部分間の距離である。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面CL上にあって空気入りタイヤ1のタイヤ周方向に沿う線をいう。本実施の形態では、タイヤ赤道線にタイヤ赤道面と同じ符号「CL」を付す。また、本実施形態では、空気入りタイヤを長距離輸送用のトラック、バスなどの重荷重用ラジアルタイヤとした場合について説明する。
図1に示すように、空気入りタイヤ1は、一対のビードコア11と、一対のビードフィラー12と、カーカス層13と、ベルト層14と、トレッドゴム15と、一対のサイドウォールゴム16とを備える。一対のビードコア11は、環状構造を有し、左右のビード部のコアを構成する。一対のビードフィラー12は、ローアーフィラー121およびアッパーフィラー122から成り、一対のビードコア11のタイヤ径方向外周にそれぞれ配置されてビード部を補強する。カーカス層13は、単層構造を有し、左右のビードコア11間にトロイダル状に架け渡されてタイヤの骨格を構成する。また、カーカス層13の両端部は、ビードコア11およびビードフィラー12を包み込むようにタイヤ幅方向外側に巻き返されて係止される。ベルト層14は、積層された高角度ベルト141と、一対の交差ベルト142、143と、ベルトカバー144と、から成り、カーカス層13のタイヤ径方向外周に配置される。
ここで、高角度ベルト141は、スチールあるいは有機繊維材から成る複数のベルトコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、絶対値で40[deg]以上60[deg]以下のベルト角度(タイヤ周方向に対するベルトコードの繊維方向の傾斜角)を有する。また、高角度ベルト141は、カーカス層13のタイヤ径方向外側に積層されて配置される。
一対の交差ベルト142、143は、スチールあるいは有機繊維材から成る複数のベルトコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、絶対値で10[deg]以上30[deg]以下のベルト角度を有する。また、一対の交差ベルト142、143は、相互に異符号のベルト角度を有し、ベルトコードの繊維方向を相互に交差させて積層される(クロスプライ構造)。ここでは、タイヤ径方向内側に位置する交差ベルト142を内径側交差ベルトと呼び、タイヤ径方向外側に位置する交差ベルト143を外径側交差ベルトと呼ぶ。なお、3枚以上の交差ベルトが積層されて配置されても良い(図示省略)。また、一対の交差ベルト142、143は、高角度ベルト141のタイヤ径方向外側に積層されて配置される。
ベルトカバー144は、スチールあるいは有機繊維材から成る複数のベルトコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、絶対値で10[deg]以上45[deg]以下のベルト角度を有する。また、ベルトカバー144は、交差ベルト142、143のタイヤ径方向外側に積層されて配置される。なお、この実施の形態では、ベルトカバー144が、外径側交差ベルト143と同一のベルト角度を有し、また、ベルト層14の最外層に配置されている。なお、ベルト層は、さらに、交差ベルト間あるいは交差ベルトよりもタイヤ径方向内側に周方向補強層を設けてもよい。周方向補強層は、スチール製のワイヤから成り、少なくとも1本のワイヤをタイヤ周方向に対して±5[deg]の範囲内で傾斜させつつ螺旋状に巻き廻わして構成される。
トレッドゴム15は、カーカス層13およびベルト層14のタイヤ径方向外周に配置されてタイヤのトレッド部40を構成する。一対のサイドウォールゴム16は、カーカス層13のタイヤ幅方向外側にそれぞれ配置されて左右のサイドウォール部を構成する。なお、この実施の形態では、空気入りタイヤ1がタイヤ赤道面CLを中心とした左右対称な構造を有している。
また、空気入りタイヤ1は、図1および図2に示すように、トレッド部40にタイヤ周方向に延在する複数の2本の周方向主溝22と、2本の周方向主溝23と、が形成されている。本実施形態の空気入りタイヤ1は、タイヤ赤道面CLからタイヤ幅方向の外側に向かって、周方向主溝22、周方向主溝23の順で形成されている。また、トレッド部40は、トレッドゴム15が、周方向主溝22、23に区画され、複数の陸部41、42、43に分割された形状となる。陸部41は、2本の周方向主溝22に挟まれた領域である。2つの陸部42は、それぞれ周方向主溝22と周方向主溝23とで挟まれた領域である。2つの陸部43は、周方向主溝23よりもタイヤ幅方向外側の領域である。陸部43は、タイヤ幅方向外側の端部が、トレッド部40の路面と接地する領域のタイヤ幅方向の端部がある。ここで、本実施形態の空気入りタイヤ1のトレッド部40は、タイヤ赤道面CLを対象面として左右対称である。
2つの陸部42は、ともに周方向主溝22と周方向主溝23とで挟まれた領域に複数のラグ溝32が形成されている。ラグ溝32は、陸部42のタイヤ周方向の一方の端部(周方向周溝22の壁面となる面)から他方の端部(周方向周溝23の壁面となる面)まで延びた溝である。つまり、ラグ溝32は、タイヤ幅方向に延在し、陸部42を分断(区画)する溝である。なお、複数のラグ溝32は、図2に示すように、形状が異なるラグ溝32a、32b、32c、32d、32eの5種類のラグ溝で構成される。なお、本実施形態のラグ溝32は、タイヤ周方向にラグ溝32a、ラグ溝32b、ラグ溝32c、ラグ溝32d、ラグ溝32eの順で配置される。また、ラグ溝32eは、ラグ溝32dと隣接している側と反対側がラグ溝32aと隣接している。
陸部42は、複数のラグ溝32でタイヤ周方向に複数のブロックで分断される。本実施形態の陸部42は、ラグ溝32aとラグ溝32bとで区画された部分がブロック42aとなり、ラグ溝32bとラグ溝32cとで区画された部分がブロック42bとなり、ラグ溝32cとラグ溝32dとで区画された部分がブロック42cとなり、ラグ溝32dとラグ溝32eとで区画された部分がブロック42dとなり、ラグ溝32eとラグ溝32aで区画された部分がブロック42eとなる。
2つの陸部43は、ともに周方向主溝23よりもタイヤ幅方向外側の領域に複数のラグ溝33が形成されている。ラグ溝33は、陸部43のタイヤ周方向の一方の端部(周方向周溝23の壁面となる面)から他方の端部(接地面のタイヤ幅方向の端面)まで延びた溝である。つまり、ラグ溝33は、タイヤ幅方向に延在し、陸部43(少なくとも陸部43の接地領域)を分断(区画)する溝である。なお、複数のラグ溝33は、図2に示すように、形状が異なるラグ溝33a、33b、33c、33d、33eの5種類のラグ溝で構成される。なお、本実施形態のラグ溝33は、タイヤ周方向にラグ溝33a、ラグ溝33b、ラグ溝33c、ラグ溝33d、ラグ溝33eの順で配置される。また、図示は省略したがラグ溝33eは、ラグ溝33dと隣接している側と反対側がラグ溝33aと隣接している。
陸部43は、複数のラグ溝33でタイヤ周方向に複数のブロックで分断される。本実施形態の陸部43は、ラグ溝33aとラグ溝33bとで区画された部分がブロック43aとなり、ラグ溝33bとラグ溝33cとで区画された部分がブロック43bとなり、ラグ溝33cとラグ溝33dとで区画された部分がブロック43cとなり、ラグ溝33dとラグ溝33eとで区画された部分がブロック43dとなり、ラグ溝33eとラグ溝33aで区画された部分がブロック43eとなる。
次に、図2に加え、図3および図4を用いて、陸部42についてより詳細に説明する。ここで、図3は、図2に示す陸部の一部を示す平面図である。図4は、ラグ溝の一例を示す斜視図である。図3に示す陸部42は、図2中タイヤ赤道面CLよりも左側の陸部42である。以下、タイヤ赤道面CLよりも左側の陸部42について説明するが、タイヤ赤道面CLよりも右側の陸部42も同様である。
上述したように、陸部42は、タイヤ周方向に形状が異なる5種類のラグ溝32a、32b、32c、32d、32eが順番に形成され、ラグ溝32で区画された各部が5種類のブロック42a、42b、42c、42d、42eとなる。ここで、ラグ溝32a、32b、32c、32d、32eは、それぞれ異なる形状となる。
ラグ溝32aは、図3および図4に示すように、側面(タイヤ径方向に延在し、ブロック42e、42aの側面にもなる面)50a、50bがタイヤ幅方向に平行な線に対して湾曲した曲面形状となる。また、ラグ溝32aは、タイヤ幅方向の一方の端部のタイヤ周方向の位置と、タイヤ幅方向の他方の端部のタイヤ周方向の位置とがずれた位置となる。つまり、ラグ溝32aは、タイヤ幅方向の一方の端部と他方の端部とを結んだ直線がタイヤ幅方向に平行な線に対して傾斜している。ラグ溝32aは、底面51も側面50a、50bに沿ったタイヤ幅方向に平行な線に対して湾曲した曲面形状となる。ラグ溝32aは、タイヤ周方向に平行な面の形状がほぼ同一の形状となる。底面51は、ラグ溝32aのタイヤ周方向に平行な面においてタイヤ径方向の最も内側となる位置(溝が最も深くなる位置)を結んだ線または面(本実施形態では、面)である。
また、ラグ溝32aは、ラグ溝長さがLとなる。ここで、ラグ溝長さLは、ラグ溝32aの底面51のタイヤ幅方向の一方の端から他方の端までの距離である。ラグ溝長さLは、ラグ溝32の底面の形状に沿った距離であり、本実施形態のように底面51はタイヤ周方向に一定の幅を有する場合、当該幅の中点となる位置が測定点となる。例えば、ラグ溝32aの一方の端部では、中点52aがラグ溝長さを算出する点となり、他方の端部では、中点52bがラグ溝長さを算出する点となる。このように、ラグ溝長さLは、中点52aから中点52bまでのタイヤ幅方向の各位置における溝底50のタイヤ周方向の中点を結んだ線の長さである。なお、ラグ溝長さLの測定方法、測定条件としては種々の方法を用いることができる。例えば、空気入りタイヤ1を正規リムにリム組みし、正規内圧の最大空気圧を充填した状態で、レーザ計測装置でプロファイルを計測してもよし、空気入りタイヤ1を切断し、切断面の形状を計測してもよい。なお、正規リムとは、JATMAで規定する「標準リム」、TRAで規定する「Design Rim」、あるいは、ETRTOで規定する「Measuring Rim」である。また、正規内圧とは、JATMAで規定する「最高空気圧」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、あるいはETRTOで規定する「INFLATION PRESSURES」である。
次に、ラグ溝32bは、ラグ溝32aと同様に、側面および底面がタイヤ幅方向に平行な線に対して湾曲した曲面形状となる。なお、ラグ溝32bは、ラグ溝32aと側面および底面の曲面形状が異なり、ラグ溝長さがLとなる。また、ラグ溝32bは、ラグ溝32aと同様に、タイヤ幅方向の一方の端部のタイヤ周方向の位置と、タイヤ幅方向の他方の端部のタイヤ周方向の位置とがずれた位置となる。
ラグ溝32cは、ラグ溝32aと同様に、側面および底面がタイヤ幅方向に平行な線に対して湾曲した曲面形状となる。なお、ラグ溝32cは、ラグ溝32aおよびラグ溝32bのいずれとも側面および底面の曲面形状が異なり、ラグ溝長さがLとなる。また、ラグ溝32cは、ラグ溝32aと同様に、タイヤ幅方向の一方の端部のタイヤ周方向の位置と、タイヤ幅方向の他方の端部のタイヤ周方向の位置とがずれた位置となる。
また、ラグ溝32d、32eも同様に、側面および底面が他の種類のラグ溝とは形状が異なる曲面形状である。また、ラグ溝32d、32eも、他のラグ溝とはラグ溝長さが異なる長さとなる。
次に、ブロック42aは、上述したように、タイヤ周方向の端部がそれぞれラグ溝32aとラグ溝32bと隣接し、タイヤ幅方向の端部がそれぞれ周方向主溝22と周方向主溝23と隣接している。これにより、ブロック42aは、ラグ溝32aとラグ溝32bとによりタイヤ周方向において陸部42の他の部分と区画されている。ブロック42aは、タイヤ幅方向の一方の端面(周方向主溝22の側面となる面)のタイヤ周方向の長さと、タイヤ幅方向の他方の端面(周方向主溝23の側面となる面)のタイヤ周方向の長さと、がともに長さDとなる。つまり、ブロック42aは、タイヤ幅方向の両端の端面のタイヤ周方向の長さが同じ長さとなる。
次に、ブロック42bは、上述したように、タイヤ周方向の端部がそれぞれラグ溝32bとラグ溝32cと隣接し、タイヤ幅方向の端部がそれぞれ周方向主溝22と周方向主溝23と隣接している。これにより、ブロック42bは、ラグ溝32bとラグ溝32cとによりタイヤ周方向において陸部42の他の部分と区画されている。ブロック42bは、タイヤ幅方向の一方の端面(周方向主溝22の側面となる面)のタイヤ周方向の長さと、タイヤ幅方向の他方の端面(周方向主溝23の側面となる面)のタイヤ周方向の長さと、がともに長さDとなる。つまり、ブロック42bは、タイヤ幅方向の両端の端面のタイヤ周方向の長さが同じ長さとなる。
また、ブロック42c、42d、42eも、ブロック42a、42bと同様に2本のラグ溝によりタイヤ周方向において、陸部42の他の部分と区画されている。また、ブロック42c、42d、42eは、いずれもタイヤ幅方向の両端の端面のタイヤ周方向の長さが同じ長さとなる。
また、本実施形態のトレッド部40は、周方向主溝22および周方向主溝23がタイヤ周方向に平行に形成されており、タイヤ幅方向の幅も一定となる。このため、陸部42のタイヤ幅方向の長さWは、一定となり、ブロック42a、42b、42c、42d、42eのタイヤ幅方向の長さWも一定となる。
また、陸部43は、タイヤ幅方向の位置が異なり、一方の端部が周方向主溝から接地領域の端部となる点以外は、陸部42と同様の構成である。陸部43は、ラグ溝33a、33b、33c、33d、33eの形状がそれぞれ異なり、ラグ溝長さLが異なる長さとなる。また、ブロック43a、43b、43c、43d、43eは、いずれもタイヤ幅方向の両端の端面のタイヤ周方向の長さが同じ長さとなる。空気入りタイヤ1は、以上のような構成である。
空気入りタイヤ1は、トレッド部40の陸部42、43に陸部42、43をタイヤ周方向に区画する(陸部のタイヤ幅方向の端部から端部まで延在する)複数のラグ溝32、33を設けている。また、空気入りタイヤ1は、1つの陸部に形成された複数のラグ溝が、ラグ溝長さが異なる複数種類のラグ溝(上述した図3ではラグ溝長さがL≠L≠Lとなるラグ溝)で構成される。このように、1つの陸部に形成される複数のラグ溝をラグ溝長さLが異なる複数種類のラグ溝とすることで、走行時の騒音を低減することができる。具体的には、1つの陸部に形成される複数のラグ溝をラグ溝長さLが異なる複数種類のラグ溝とすることで、ラグ溝で発生する気柱共鳴音の周波数が、ラグ溝長さLの種類毎に異なる周波数とすることができる。これにより、ラグ溝で発生する気柱共鳴音の周波数を分散させることができ、空気入りタイヤ1から走行時に発生する騒音を低減することができる。なお、空気入りタイヤ1は、陸部42、43に、タイヤ幅方向に貫通するラグ溝32、33を設けることで、排水性等の各種性能を向上させることができる。
ここで、陸部のラグ溝は、同じ陸部に形成されているラグ溝長さの種類が異なるラグ溝と、ラグ溝長さが10%以上異なる形状である。このようにラグ溝長さの種類間で、互いに長さが10%以上異なる形状とすることで、気柱共鳴音の周波数をより確実に分散することができる。
また、陸部のラグ溝は、複数種類のラグ溝長さLのうち最小のラグ溝長さをLminとした場合、他の種類のラグ溝長さLがラグ溝長さLminの非整数倍となる。これにより、1つの陸部に形成される複数のラグ溝に、ラグ溝長さが非整数倍の関係となるラグ溝を含めることができ、気柱共鳴音の周波数が整数倍となり、ラグ溝長さが異なっても気柱共鳴音が共振して増幅されてしまうことを抑制することができる。これにより、騒音をより確実に低減することができ、騒音を低減することができる。
なお、陸部のラグ溝は、ラグ溝長さLを、同じ陸部に形成される他の種類のいずれのラグ溝のラグ溝長さと比較しても、非整数倍であることが好ましい。これにより、陸部のラグ溝は、他の種類のラグ溝との間で気柱共鳴音が共振することをより確実に抑制することができ、騒音を低減することができる。
ここで、陸部のラグ溝は、ラグ溝長さの差が5%以内のラグ溝は、ラグ溝長さが同一の種類のラグ溝となる。つまり基準となるラグ溝長さとの差が−5%から5%の範囲にあるラグ溝は、ラグ溝長さが同一の種類のラグ溝となる。なお、基準となるラグ溝長さは、当該種類のラグ溝の設計値のラグ溝長さや、設計上同一の種類のラグ溝となるラグ溝の長さの平均値を用いることができる。つまり、空気入りタイヤは、ラグ溝長さが近いラグ溝を同一の種類のラグ溝とみなして基準長さを決定し、その決定した基準長さからラグ溝長さの差が5%以内のラグ溝を抽出し、基準長さを再計算することを繰り返すことで、陸部のラグ溝から同一種類のラグ溝を特定することができる。このように、ラグ溝長さの差が5%以内のラグ溝はラグ溝長さが同一の種類のラグ溝とすることで、製造誤差等で生じるラグ溝間のラグ溝長さの変化を許容することができ、製造を簡単にすることができる。また、1つのラグ溝種類のラグ溝の中に設計誤差等でラグ溝長さの差が5%以内のラグ溝が含まれる場合も、ラグ溝長さが互いに10%以上異なる複数種類のラグ溝を設けることで、騒音を低減することができる。
また、空気入りタイヤ1は、陸部を構成するブロックのタイヤ幅方向の長さWを同じ長さとし、かつ、ブロックのタイヤ幅方向の一方の端部の周方向長さと他方の端部の周方向長さとを同じとすることで、タイヤ周方向において、ブロックの接地面の面積を均一にすることができる。これにより、陸部のブロックで生じる偏摩耗を低減することができる。また、空気入りタイヤ1は、ブロックの接地面の面積を均一にしつつ、ラグ溝をラグ溝長さが異なる複数種類のラグ溝とすることで、偏摩耗を抑制しつつ、騒音を低減することができる。また、陸部を貫通するラグ溝を設けることで、排水性等を向上させることができる。
陸部は、本実施形態のように、陸部を構成するブロックのタイヤ幅方向の長さWを同じ長さとし、かつ、ブロックのタイヤ幅方向の一方の端部の周方向長さと他方の端部の周方向長さとを同じとすることが好ましいが、これに限定されない。陸部は、ブロックのタイヤ幅方向の長さと、他の前記ブロックのタイヤ幅方向の長さとの差が5%以内であり、ブロックのタイヤ幅方向の一方の端部の周方向長さと他方の端部の周方向長さとの差を5%以内とすることで、上偏摩耗を抑制しつつ、騒音を低減することができる。
また、陸部は、ブロックのタイヤ幅方向の端部におけるタイヤ周方向の長さと、他の前記ブロックのタイヤ幅方向の端部におけるタイヤ周方向の長さと、の差を5%以内とすることが好ましく、同一とすることがより好ましい。このように、同じ陸部に配置されているブロックのタイヤ幅方向の端部におけるタイヤ周方向の長さを略同一さらには同一とすることで、タイヤ周方向においてブロックの偏摩耗に差が生じることを抑制することができる。これにより空気入りタイヤの性能をより高くすることができる。
ここで、上記実施形態の空気入りタイヤ1は、陸部に形成するラグ溝の形状を側面、底面ともにS字となる形状としたが、ラグ溝の形状はこれに限定されない。ラグ溝は、側面のラグ溝長さの計測する線の形状や、側面の踏面(路面と接触する面)の端部、つまりタイヤ径方向外側の端部を例えば段差形状、波型形状等、直線と曲線を組み合わせた種々の形状とすることができる。
図5は、陸部の他の例を示す平面図である。図5に示す陸部70は、ラグ溝72と、ラグ溝74と、ラグ溝76と、を有する。ラグ溝72は、側面のラグ溝長さの計測する線の形状および側面の当面の端部が、細かい凹凸の波線で構成されている。ラグ溝74は、側面のラグ溝長さの計測する線の形状および側面の当面の端部が、ラグ溝72よりも大きい凹凸の波線で構成されている。ラグ溝76は、側面のラグ溝長さの計測する線の形状および側面の当面の端部が、ラグ溝74よりも大きい凹凸の波線で構成されている。陸部70は、側面のラグ溝長さの計測する線の形状および側面の当面の端部の凹凸の周期を変化させることで、ラグ溝長さを変化させている。このように、ラグ溝のラグ溝長さの種類によって凹凸の数が異なる形状としても上記効果をえることができる。
図6は、陸部の他の例を示す平面図である。図6に示す陸部80は、ラグ溝82aと、ラグ溝82bと、ラグ溝82cと、を有する。ラグ溝82aとラグ溝82bとラグ溝82cとは、ラグ溝長さLが異なる、つまり、ラグ溝長さの種類が互いに異なるラグ溝である。ラグ溝82aは、当面(路面との接触面)におけるタイヤ周方向の長さがdとなる。ラグ溝82bは、当面(路面との接触面)におけるタイヤ周方向の長さがdとなる。ラグ溝82cは、当面(路面との接触面)におけるタイヤ周方向の長さがdとなる。ここで、長さdと長さdと長さdとの関係は、d≠d≠dとなる。つまり、ラグ溝82aとラグ溝82bとラグ溝82cとは、ラグ溝長さが異なり、当面におけるタイヤ周方向の長さも異なる。このように、陸部80に形成するラグ溝は、ラグ溝長さだけでなく、当面におけるタイヤ周方向の長さも異なる形状としてもよい。
なお、陸部は、ラグ溝の容積を一定とすること、つまりラグ溝長さが異なるラグ溝であっても、ラグ溝の容積は同一容積となる形状とすることが好ましい。このようにラグ溝の容積を一定とすることで、ラグ溝の排水性能を一定とすることができ、空気入りタイヤの走行性能を高く維持することができる。なお、陸部は、ラグ溝のラグ溝長さと当面におけるタイヤ周方向の長さとを調整することで、容積を同一にすることができる。
図7は、ラグ溝の他の例を示す斜視図である。図7に示す陸部90は、ブロック90aとブロック90bとを区画するラグ溝92が設けられている。ラグ溝92は、側面(タイヤ径方向に延在し、ブロック90a、90bの側面にもなる面)93a、93bが当面側の端面は、直線形状となり、底面94側の端面は、タイヤ幅方向に平行な線に対して湾曲した曲面形状となる。ラグ溝92は、底面52が、側面93a、93bの底面側の端部に沿ってタイヤ幅方向に平行な線に対して湾曲した曲面形状となる。
空気入りタイヤ1は、図7に示す陸部90のラグ溝92のように、当面と底面とが異なる形状となるようにしてもよい。つまり、空気入りタイヤは、ラグ溝92のように、タイヤ周方向に平行な面の形状がタイヤ幅方向の位置によって異なる形状としてもよい。空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向に平行な面の形状がタイヤ幅方向の位置によって異なる形状としてもラグ溝の種類によってラグ溝長さLが異なる形状とすることで、上述した効果を得ることができる。また、空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向に平行な面の形状がタイヤ幅方向の位置によって異なる形状とすることで、当面の形状が同一でラグ溝長さが異なる複数種類のラグ溝を形成することもできる。
ここで、陸部は、複数種類のラグ溝長さLの中で最小のラグ溝長さLminと、最大のラグ溝長さLmaxとの関係が、1.05<Lmax/Lmin<2.00を満たすことが好ましい。1つの陸部に形成されるラグ溝のラグ溝長さを、上記範囲を満たす形状とすることで、ラグ溝の性能がばらつくことを抑制することができる。また、ラグ溝を形成しやすくすることが出来る。
また、上記実施形態の空気入りタイヤは、1つの陸部にラグ溝長さが異なる5種類のラグ溝を形成したがこれに限定されない。空気入りタイヤは、1つの陸部にラグ溝長さが異なる2種類以上のラグ溝を形成することで上記効果をえることができる。ここで、1つの陸部は、ラグ溝長さLの種類が、3種類以上7種類以下であるが好ましい。このように、ラグ溝長さLの種類を、3種類以上7種類以下とすることで、騒音を好適に抑制しつつ、タイヤを製造しやすくすることができる。
また、陸部は、ラグ溝のラグ溝長さの種類とタイヤ周方向に隣接するラグ溝とラグ溝長さの種類が異なるようにラグ溝を配置することが好ましい。つまり、同じ種類のラグ溝がタイヤ周方向に連続しない構成とすることが好ましい。これにより、騒音をより好適に抑制することができる。なお、陸部のラグ溝は、同時に路面に接地する領域にあるラグ溝と、ラグ溝長さの種類が異なるように配置されていることが好ましい。つまり、1つの陸部は、ラグ溝長さが同じ種類のラグ溝が、同時に路面に接地しないようにラグ溝を配置することが好ましい。このように、同じ種類のラグ溝が同時に路面に接地しない構成とすることで、1つの陸部で複数のラグ溝から同一周波数の気柱共鳴音が発生することを抑制することができる。これにより、騒音をより確実に低減することができる。
ここで、本実施形態の空気入りタイヤ1は、左右対称形状とし、陸部42、43に上述した複数種類のラグ溝長さのラグ溝を形成したが、これに限定されない。空気入りタイヤは、トレッド部に、上述した複数種類のラグ溝長さのラグ溝を有する陸部(特定陸部)が少なくとも1つあればよい。例えば空気入りタイヤ1は、陸部42にラグ溝を設け、陸部43にはラグ溝を設けない構成としてもよい。また、空気入りタイヤ1は、陸部42に上記関係を満たすラグ溝長さが異なる複数種類のラグ溝を設け、陸部43には1種類のラグ溝を設けた構成としてもよい。
また、本実施形態の空気入りタイヤは、いずれもラグ溝の溝底の中点を結んだ線をラグ溝長さとし、当該ラグ溝長さが異なる複数複数種類のラグ溝を形成したがこれに限定されない。空気入りタイヤは、ラグ溝長さは同じとし、ラグ溝の当面の中点を結んだ直線の長さが異なるラグ溝を複数種類設けてもよい。例えば、上述した図7のラグ溝92とは逆に、溝底は直線形状とし、側面の当面側の部分が湾曲する形状としてもよい。
本実施例では、条件が異なる複数種類の空気入りタイヤについて、騒音レベルについての性能試験を行った。また、タイヤサイズ11R22.5の空気入りタイヤを、正規リムにリム組みし、ETRTO条件の空気圧の最大空気圧を充填した。この空気入りタイヤを、室内ドラム試験を用い、950kPa/30.89kNの荷重を負荷し、走行速度を80km/hとして走行させ、その際に発生したタイヤ単体の騒音を計測した。騒音の測定結果は、従来例の騒音レベルを100として、騒音レベルを規格化した。なお、騒音レベルは、数値が少ないほど、音圧レベルが高くつまり騒音が大きくなり、数値が大きいほど、音圧レベルが低くつまり騒音が小さくなる。騒音レベルは、102以上の場合、従来例より明らかに騒音が小さくなっていると判定することができる。
また、本実施例では、騒音レベルの計測行ったそれぞれの空気入りタイヤと同じ形状の空気入りタイヤを用いて、耐偏磨耗性についての性能試験を行った。耐偏摩耗性の性能試験では、試験車両として、6×4トラクター&トレーラを用いる。耐偏摩耗性の性能試験では、試験車両に試験を行う空気入りタイヤを装着させ、一般舗装路を5万km走行させる。耐偏摩耗性の性能試験では、走行終了後のドライブ軸に装着された空気入りタイヤのヒールアンドトゥ摩耗量を観察する。耐偏摩耗性の評価結果は、従来例のヒールアンドトゥ摩耗量を基準(100)として、耐偏摩耗性の性能を規格化した。耐偏摩耗性は、数値が低いほど、ヒールアンドトゥ摩耗量の偏磨耗がより大きくなる、つまり耐偏摩耗性が低くなる。耐偏摩耗性は、数値が低いほど、ヒールアンドトゥ摩耗量の偏磨耗がより小さくなる、つまり耐偏摩耗性が高くなる。したがって、耐偏磨耗性は、数値が大きいほど好ましい。騒音レベルは、90以上の場合、従来例と同様の性能が維持されていると判定することができる。
また、本実施例の実施例10は、図8に示す空気入りタイヤ100を用いた。図8は、陸部の他の例を示す平面図である。空気入りタイヤ100は、陸部102にラグ溝103a、103b、103c、103d、103eの5種類のラグ溝長さのラグ溝を、この順番で複数配置した形状である。つまり、実施例7の空気入りタイヤ100は、ラグ溝の種類が5種類で、かつ、隣接するラグ溝のラグ溝長さの種類が異なる。
各空気入りタイヤの条件と、評価結果を下記表1、表2、表3に示す。
Figure 0005929143
Figure 0005929143
Figure 0005929143
表1から表3に示すように、実施例1〜11の空気入りタイヤでは、従来例の空気入りタイヤよりも騒音レベルを高く、つまり音圧レベルを低くすることができ、騒音を小さくすることができることがわかる。また、実施例1〜11の空気入りタイヤでは、従来例の空気入りタイヤと同程度の耐摩耗性を維持できることがわかる。以上より、実施例1〜7の空気入りタイヤは、耐摩耗性を維持しつつ、騒音を低減できることがわかる。
より具体的には、実施例1〜11の空気入りタイヤは、ラグ溝長さを変更し、かつ長さが異なるラグ溝のラグ溝長さの関係を非整数倍とすることで、ラグ溝長さを変更しない従来例の空気入りタイヤやラグ溝長さの関係を整数倍とする比較例の空気入りタイヤよりも、騒音を低減できることがわかる。実施例1〜11の空気入りタイヤは、従来例および比較例の空気入りタイヤと比較しても耐摩耗性を維持できている。
また、実施例2から4、6から11の空気入りタイヤに示すように、ブロック部の周方向の長さの差を5%以内とすることで、耐摩耗性と騒音に関する性能のバランスをよくすることができる。具体的には、実施例1と実施例2と比較または実施例4と実施例5の比較で示すように、ブロック部の周方向の長さの差を5%以内とすることで、ブロック部の周方向の長さの差を5%より大きくした場合よりも耐摩耗性と騒音に関する性能のバランスをよくすることができる。
また、実施例3から11の空気入りタイヤに示すように、1.05<Lmax/Lmin<2.00とすることで、耐摩耗性と騒音に関する性能をより高いバランスで維持することができる。具体的には、実施例2と実施例3と比較または実施例1と実施例4の比較で示すように、1.05<Lmax/Lmin<2.00とすることで、Lmax/Lminを上記範囲外とした場合よりも耐摩耗性と騒音に関する性能のバランスをよくすることができる。
また、実施例4、5、8、10、11の空気入りタイヤに示すように、ラグ溝長さLの種類を3種類以上7種類以下とすることで、騒音をより低減することができる。具体的には、実施例3と実施例4と比較または実施例7から10の比較で示すように、ラグ溝長さLの種類を3種類以上7種類以下とすることで、ラグ溝長さLの種類を上位範囲外とした場合よりも騒音をより低減することができる。
また、実施例7から11の空気入りタイヤに示すように、タイヤ周方向に隣接するラグ溝と、ラグ溝長さの種類が異なる構造とすることで、騒音をより低減することができる。具体的には、実施例4と実施例5と比較で示すように、タイヤ周方向に隣接するラグ溝と、ラグ溝長さの種類が異なる構造とすることで、ラグ溝長さの種類が同じとなる部分を含む構造とするよりも騒音をより低減することができる。
1 空気入りタイヤ、11 ビードコア、12 ビードフィラー、13 カーカス層、14 ベルト層、15 トレッドゴム、16 サイドウォールゴム、22、23 周方向主溝、32、33 ラグ溝、40 トレッド部、41、42、43 陸部、42a、42b、42c、42d、42e、43a、43b、43c、43d、43e ブロック、141 高角度ベルト、142 内径側交差ベルト、143 外径側交差ベルト、144 ベルトカバー

Claims (5)

  1. タイヤ周方向に延在する複数の周方向主溝と、
    前記周方向主溝により区画される複数の陸部と、を有し、
    前記複数の陸部の少なくとも1つの特定陸部は、タイヤ幅方向の一方の端部から他方の端部まで延在するラグ溝がタイヤ周方向に複数形成され、前記周方向主溝と前記ラグ溝により複数のブロックに分割され、
    前記ラグ溝のタイヤ径方向の内側の端部である溝底のタイヤ幅方向の一方の端部から他方の端部までの長さをラグ溝長さLとした場合、複数の前記ラグ溝は、前記ラグ溝長さLが2種類以上に分類され、
    異なるラグ溝長さLは、長さが10%以上異なり、
    複数種類のラグ溝長さLのうち最小のラグ溝長さをLminとした場合、他の種類のラグ溝長さLがラグ溝長さLminの非整数倍であり、前記特定陸部は、前記ブロックのタイヤ幅方向の長さと、他の前記ブロックのタイヤ幅方向の長さとの差が5%以内であり、
    前記特定陸部の前記ブロックは、タイヤ幅方向の一方の端部の周方向長さと他方の端部の周方向長さとの差が5%以内であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記特定陸部は、複数種類の前記ラグ溝長さLの中で最小のラグ溝長さLminと、最大のラグ溝長さLmaxとの関係が、1.05<Lmax/Lmin<2.00を満たすことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記特定陸部は、前記ブロックのタイヤ幅方向の一方の端部の周方向長さと他方の端部の周方向長さとが同一であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記特定陸部は、前記ラグ溝長さLの種類が、3種類以上7種類以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ラグ溝は、タイヤ周方向に隣接する前記ラグ溝と、ラグ溝長さの種類が異なることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
JP2011267184A 2011-12-06 2011-12-06 空気入りタイヤ Active JP5929143B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011267184A JP5929143B2 (ja) 2011-12-06 2011-12-06 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011267184A JP5929143B2 (ja) 2011-12-06 2011-12-06 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013119282A JP2013119282A (ja) 2013-06-17
JP5929143B2 true JP5929143B2 (ja) 2016-06-01

Family

ID=48772155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011267184A Active JP5929143B2 (ja) 2011-12-06 2011-12-06 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5929143B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6671874B2 (ja) * 2015-07-09 2020-03-25 株式会社ブリヂストン 建設車両用タイヤ
JP6288119B2 (ja) * 2016-02-10 2018-03-07 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP6926679B2 (ja) * 2017-05-29 2021-08-25 住友ゴム工業株式会社 タイヤ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56131406A (en) * 1980-03-17 1981-10-15 Yokohama Rubber Co Ltd:The Pneumatic tire for automobile
JP2878365B2 (ja) * 1990-01-26 1999-04-05 株式会社ブリヂストン 空気入りラジアルタイヤ
JP3397226B2 (ja) * 1994-11-28 2003-04-14 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013119282A (ja) 2013-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6304261B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5790166B2 (ja) 空気入りタイヤ
US10195907B2 (en) Heavy-duty tire
JP5206754B2 (ja) 空気入りタイヤ
US11548321B2 (en) Pneumatic tire
JPWO2015166803A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP2013189137A (ja) 空気入りタイヤ
JP5929143B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2016155504A (ja) 空気入りタイヤ
JP6805535B2 (ja) 空気入りタイヤ
WO2020130058A1 (ja) 空気入りタイヤ
WO2020066404A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP7139851B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2014122003A (ja) 空気入りタイヤ
JP2020078981A (ja) 空気入りタイヤ
JP2020026201A (ja) 空気入りタイヤ
JP6521115B1 (ja) 空気入りタイヤ
JP7293840B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2020006728A (ja) 空気入りタイヤ
JP6350002B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2019073248A (ja) 空気入りタイヤ
JP6350001B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7457246B2 (ja) タイヤ
JP7385107B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6237216B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5929143

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250