JP5926879B2 - シール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物およびシール部材 - Google Patents

シール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物およびシール部材 Download PDF

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Description

本発明は、貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物および貫通孔を有するシール部材に関し、詳しくは、硬化して得られるシリコーンゴム製シール部材の貫通孔近辺の耐傷性とシール性が優れたシリコーンゴムを形成することができる、貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物、および、貫通孔近辺の耐傷性とシール性が優れたシリコーンゴムからなる貫通孔を有するシール部材に関する。
シリコーンゴム組成物は、硬化して得られるシリコーンゴムが適度の弾性率を有し、耐熱性、耐水性等が優れることから、ガスケット、パッキング、Oリング等のシール部材に使用されている。シリコーンゴム組成物を大別するとミラブルタイプシリコーンゴム組成物と液状シリコーンゴム組成物があり、パーオキサイドキュア型シリコーンゴム組成物と付加反応硬化型シリコーンゴム組成物がある。
耐潤滑油性向上のためシリコーンオイルを含有する付加反応硬化型のガスケット用シリコーンゴム組成物(特許文献1参照)、フェニルシリコーンオイルを含有するミラブルタイプシリコーンゴム製コネクタ防水用シール部品(特許文献2参照)、および、2種類のシリコーンオイルを含有するオイルブリード性シリコーンゴム組成物(特許文献3、特許文献4参照)が提案されている。
特許文献1に記載のシリコーンゴム組成物は、常時潤滑油に浸漬されているガスケット用であり、そのため硬化物であるシリコーンゴムは硬さが大きすぎるので、貫通孔を有するシール部材を成形して、空気中で貫通孔に繰り返し金属製端子、金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などを挿入すると、貫通孔周辺のシリコーンゴムが破損してしまうという問題、すなわち、耐傷性に欠けるという問題がある。
特許文献2に記載のオイルブリード性のコネクタ防水用シール部品は、フェニルシリコーンオイルを含有するミラブルタイプシリコーンゴムからなり、表面潤滑性が良好であるが、貫通孔を有するシール部品の場合、貫通孔に金属製端子、金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などを挿入すると、貫通孔周辺のシリコーンゴムが破損しやすいという問題、すなわち、耐傷性が乏しいという問題がある。
特許文献3に記載のオイルブリード性シリコーンゴム組成物は、金型離型性が良好であると記載されているが、(c)成分は実質的には(b)補強性シリカの疎水化処理剤であり、(d)フェニルシリコーンオイルのみがブリードアウトするだけなので、その硬化物であるシリコーンゴムは、ブリードアウト性が不十分であり、前記耐傷性が乏しいという問題があることに気付いた。
特許文献4に記載のオイルブリード性シリコーンゴム組成物は、ロール加工性と、その硬化物であるシリコーンゴムのオイルブリード性が良好であると記載されている。しかし、その硬化物であるシリコーンゴムは高硬度かつ低伸度であるため、シリコーンゴム部材の貫通孔に金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などを挿入すると全体として硬くなるので、かかる用途に不適である。さらには、貫通孔を有するシール部材を成形して貫通孔に金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などを繰り返し挿抜すると、貫通孔周辺のシリコーンゴムが破損しやすいという問題、すなわち、耐傷性が不十分という問題があることに気付いた。
貫通孔周辺のシリコーンゴムが破損すると、破損個所を経由して水や塵埃、汚染空気が侵入しやすくなりシール性が低下するという問題が生じる。
特開平5−5064号公報 特開平7−130424号公報 特開2002−338809号公報 特開2004−75813号公報
本発明者は、上記従来技術の問題点を解決するため鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち、本発明の目的は、硬化して得られるシリコーンゴム製シール部材の貫通孔に金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などを挿入するのに好適であり、金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などを繰り返し挿抜しても貫通孔近辺の耐傷性が優れ、取り扱い作業性に優れ、かつ、水、塵埃、汚染空気などに対するシール性が優れたシリコーンゴムを形成することができるシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物、および、貫通孔に金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などを挿入するのに好適であり、金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などを繰り返し挿抜しても貫通孔近辺の耐傷性が優れ、取り扱い作業性に優れ、かつ、水、塵埃、汚染空気などに対するシール性が優れた、シリコーンゴムからなる貫通孔を有するシール部材を提供することにある。
上記課題は、
「[1] (A)平均単位式:RaSiO(4-a)/2(式中、Rは非置換一価炭化水素基またはハロゲン化一炭化水素基であり、aは1.95〜2.05である。)で示され、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有し、25℃における粘度が100〜100,000mPa・sである液状オルガノポリシロキサン100重量部、
(B)補強性シリカ系充填剤10〜100重量部、
(C)1分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:本成分中に含まれるヒドロシリル基のモル数と (A)成分中のアルケニル基のモル数との比率が(1.0:1)〜(3.0:1)となる量、
(D)白金族系触媒:触媒量、および、
(E)脂肪族不飽和基とヒドロシリル基とシラノール基を有せず、25℃における粘度が10〜500,000mPa・sであり、(A)成分とは相溶性である液状オルガノポリシロキサン:(A)成分〜(F)成分の合計量の15〜31重量%、
(F)脂肪族不飽和基とヒドロシリル基とシラノール基を有せず、25℃における粘度が10〜500,000mPa・sであり、(A)成分とは非相溶性である液状オルガノポリシロキサン:(A)成分〜(F)成分の合計量の1.0〜10重量%からなり、
その硬化物のJIS K 6253 「加硫ゴムの硬さ試験方法」によるタイプAデュロメータによる硬さが15〜26であり、
JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」による100%伸び時の引張応力が0.25〜0.60MPaであることを特徴とする、貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物。
[1-1] (A)成分100重量部当たり(B)成分20〜65重量部であることを特徴とする、 [1]に記載の貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物。
[2] (A) 成分100重量部と(B) 成分10〜100重量部を加熱下混合してなる液状シリコーンゴムベース、[1]に規定する量の(C)成分、(D)成分、(E)成分および(F)成分からなることを特徴とする、[1]に記載の貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物。
[2-1] 液状シリコーンゴムベースは (A) 成分100重量部と(B) 成分20〜65重量部を加熱下混合してなるものであることを特徴とする[2]に記載のシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物。
[3] (A) 成分(100−X)重量部と(B) 成分10〜100重量部を加熱下混合してなる液状シリコーンゴムベース、(A) 成分X重量部、[1]に規定する量の(C)成分、(D)成分、(E)成分および(F)成分からなり、前記Xが0(0を含まない)〜30であることを特徴とする、[1]に記載の貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物。
[4] (A)成分のオルガノポリシロキサンはアルケニル基以外のケイ素原子結合基がメチル基であり、(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンはケイ素原子結合水素原子以外のケイ素原子結合基がメチル基であり、(E)成分のオルガノポリシロキサンがジメチルポリシロキサンであり、(F)成分のオルガノポリシロキサンはケイ素原子結合基がメチル基とフェニル基であることを特徴とする、[1]、[2]または[3]に記載の貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物。」により解決される。
[5] 前記硬化物は、JIS K 6251「加硫ゴムの引張試験方法」による引張強さが2.8MPa以上であり、伸びが500%以上であることを特徴とする、[1]、[2] または[3]に記載の貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物。
また、上記課題は、
[6] (A)平均単位式:RaSiO(4-a)/2(式中、Rは非置換一価炭化水素基またはハロゲン化一炭化水素基であり、aは1.95〜2.05である。)で示され、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有し、25℃における粘度が100〜100,000mPa・sである液状オルガノポリシロキサン100重量部、
(B)補強性シリカ系充填剤10〜100重量部、
(C)1分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:本成分中に含まれるヒドロシリル基のモル数と (A)成分中のアルケニル基のモル数との比率が(1.0:1)〜(3.0:1)となる量、
(D)白金族系触媒:触媒量、および、
(E)脂肪族不飽和基とヒドロシリル基とシラノール基を有せず、25℃における粘度が10〜100,000mPa・sであり、(A)成分とは相溶性である液状オルガノポリシロキサン:(A)成分〜(F)成分の合計量の15〜31重量%、
(F)脂肪族不飽和基とヒドロシリル基とシラノール基を有せず、25℃における粘度が10〜100,000mPa・sであり、(A)成分とは非相溶性である液状オルガノポリシロキサン:(A)成分〜(F)成分の合計量の1.0〜10重量%からなる硬化性液状シリコーンゴム組成物を硬化してなるシリコーンゴムからなり、該シリコーンゴムは、
JIS K 6253 「加硫ゴムの硬さ試験方法」によるタイプAデュロメータによる硬さが15〜26であり、
JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」による100%伸び時の引張応力が0.25〜0.60MPaであることを特徴とする、貫通孔を有するシール部材。
[6-1] (A)成分100重量部当たり(B)成分20〜65重量部であることを特徴とする、 [6]に記載の貫通孔を有するシール部材。
[7] 前記硬化性液状シリコーンゴム組成物は、(A) 成分100重量部と(B) 成分10〜100重量部を加熱下混合してなる液状シリコーンゴムベース、[6]に規定する量の(C)成分、(D)成分、(E)成分および(F)成分からなることを特徴とする、[6]に記載の貫通孔を有するシール部材。
[7-1] 液状シリコーンゴムベースは (A) 成分100重量部と(B) 成分20〜65重量部を加熱下混合してなるものであることを特徴とする、[7]に記載の貫通孔を有するシール部材。
[8] (A) 成分(100−X)重量部と(B) 成分10〜100重量部を加熱下混合してなる液状シリコーンゴムベース、(A) 成分X重量部、[6]に規定する量の(C)成分、(D)成分、(E)成分および(F)成分からなり、前記Xが0(0を含まない)〜30であることを特徴とする、[6]に記載の貫通孔を有するシール部材。
[9] (A)成分のオルガノポリシロキサンはアルケニル基以外のケイ素原子結合基がメチル基であり、(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンはケイ素原子結合水素原子以外のケイ素原子結合基がメチル基であり、(E)成分のオルガノポリシロキサンがジメチルポリシロキサンであり、(F)成分のオルガノポリシロキサンはケイ素原子結合基がメチル基とフェニル基であることを特徴とする、[6]、[7]または[8]に記載の貫通孔を有するシール部材。
[10] 前記シリコーンゴムは、JIS K 6251「加硫ゴムの引張試験方法」による引張強さが2.8MPa以上であり、伸びが500%以上であることを特徴とする、[6]、[7]または[8]に記載の貫通孔を有するシール部材。
[11] 中空部と中空部の厚さ方向に少なくとも1本のピンを有する金型内に、前記(A)成分〜(F)成分各所定量からなる硬化性液状シリコーンゴム組成物を注入し、金型を加熱下圧縮成形し、生成した少なくとも1つの貫通孔を有するシリコーンゴム製シール部材を金型から取り出すことを特徴とする、貫通孔を有するシール部材の製造方法。」により解決される。
本発明の貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物は、硬化して得られるシリコーンゴム製シール部材の貫通孔に金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などを挿入するのに好適であり、金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などを繰り返し挿抜しても貫通孔近辺(例えば、貫通孔の内壁、出入り口)の耐傷性が優れ、取り扱い作業性に優れ、かつ、水、塵埃、汚染空気など、特には水に対するシール性が優れたシリコーンゴム製シール部材を形成することができる。
本発明の貫通孔を有するシール部材は、貫通孔に金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などを挿入するのに好適であり、金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などを繰り返し挿抜しても貫通孔近辺(例えば、貫通孔の内壁、出入り口)の耐傷性が優れ、取り扱い作業性に優れ、かつ、水、塵埃、汚染空気など、特には水に対するシール性が優れている。
本発明の実施例において貫通引抜試験に供した、貫通孔を有するシール部材の側面図である。 本発明の実施例と比較例において貫通引抜試験に供した、金属丸棒4付き中空角柱3の側面図である。 上記貫通引抜試験において、(a)は中空角柱3をシール部材1の貫通孔2に挿入した状態を示す図、(b)は中空角柱3が貫通孔2を貫通した状態を示す図、(c)は中空角柱3を貫通孔2から引き抜いた後の状態を示す図である。
本発明の貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物を詳細に説明する。
この硬化性液状シリコーンゴム組成物は、
(A)平均単位式:RaSiO(4-a)/2(式中、Rは非置換一価炭化水素基またはハロゲン化一炭化水素基であり、aは1.95〜2.05である。)で示され、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有し、25℃における粘度が100〜100,000mPa・sである液状オルガノポリシロキサン100重量部、
(B)補強性シリカ系充填剤10〜100重量部、
(C)1分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:本成分中に含まれるヒドロシリル基のモル数と (A)成分中のアルケニル基のモル数との比率が(1.0 :1)〜(3.0:1)となる量、
(D)白金族系触媒:触媒量、および、
(E)脂肪族不飽和基とヒドロシリル基とシラノール基を有せず、25℃における粘度が10〜500,000mPa・s であり、(A)成分とは相溶性である液状オルガノポリシロキサン:(A)成分〜(F)成分の合計量の15〜31重量%、
(F)脂肪族不飽和基とヒドロシリル基とシラノール基を有せず、25℃における粘度が10〜500,000mPa・sであり、(A)成分とは非相溶性である液状オルガノポリシロキサン:(A)成分〜(F)成分の合計量の1.0〜10重量%からなり、
その硬化物のJIS K 6253 「加硫ゴムの硬さ試験方法」によるタイプAデュロメータによる硬さが15〜26であり、
JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」による100%伸び時の引張り応力が0.25〜0.60MPaであることを特徴とする。
(A)成分の平均単位式:RaSiO(4-a)/2(式中、Rは非置換一価炭化水素基またはハロゲン化一炭化水素基であり、aは1.95〜2.05である。)で示され、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有し、25℃における粘度が100〜100,000mPa・sである液状オルガノポリシロキサンは、本発明組成物の主剤であり、そのアルケニル基が(C)成分であるオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のケイ素原子結合水素原子と付加反応、すなわち、ヒドロシリル化反応して架橋し、硬化する。
したがって、この硬化性液状シリコーンゴム組成物はヒドロシリル化反応硬化性である。
このアルケニル基として、例えば、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基が挙げられるが、製造容易性とヒドロシリル化反応性の点で、好ましくはビニル基である。
(A)成分中のケイ素原子結合アルケニル基以外のケイ素原子に結合する有機基として、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基が挙げられるが、製造容易性の点で、好ましくは少なくとも50モル%がメチル基であり、より好ましくは100モル%がメチル基である。
(A)成分の分子構造として、例えば、直鎖状、一部分枝を有する直鎖状、分岐鎖状が挙げられるが、好ましくは直鎖状または一部分枝を有する直鎖状である。
(A)成分の25℃における粘度は100〜100,000mPa・sであるが、シリコーンゴム組成物の成形作業性の点で、好ましくは、500〜50,000mPa・sの範囲内である。
このような(A)成分の液状オルガノポリシロキサンとして、例えば、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、式:(CH3)2(CH2=CH)SiO1/2で示されるシロキサン単位と式:(CH3)2SiO2/2で示されるシロキサン単位と式:(CH3)SiO3/2で示されるシロキサン単位とからなる一部分岐した直鎖状オルガノポリシロキサン;これらのオルガノポリシロキサンのメチル基の一部をエチル基、プロピル基等のメチル基以外のアルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基のいずれかで置換したオルガノポリシロキサン;これらのオルガノポリシロキサンのビニル基の一部または全部をアリル基、プロペニル基等のビニル基以外のアルケニル基で置換したオルガノポリシロキサン、およびこれらのオルガノポリシロキサンの二種以上の混合物が挙げられる。
(B) 成分の補強性シリカ系充填剤は、(A)成分と(C)成分の混合物の粘性を向上し、硬化物であるシリコーンゴムの機械的強度を向上する作用がある。ヒュームドシリカ(乾式法シリカ、煙霧シリカともいう)と沈降法シリカ(湿式法シリカともいう)が代表的である。ヒュームドシリカと湿式シリカ、特にヒュームドシリカは増粘作用が大きいので、有機ケイ素化合物(例えば、トリメチルクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ヘキサメチルジラザン、または、オクタメチルシクロテトラシロキサン)で疎水化したものが好ましい。疎水化は(A)成分と混合中に行ってもよい。
得られるシリコーンゴムの機械的強度を十分に向上させるためには、BET法比表面積が100〜400m2/gであることが好ましい。
(B) 成分は、(A)成分100重量部当たり10〜100重量部配合されるが、貫通孔を有するシール部材の貫通孔近辺の耐傷性などの点で、20〜65重量部配合されることが好ましい。
(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、(A)成分の架橋剤であり、そのケイ素原子結合水素原子が(A)成分中の2個以上のケイ素原子結合アルケニル基に付加反応することにより、(A)成分を架橋させる。
(C)成分は、一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するが、(A)成分中のケイ素原子結合アルケニル基2個のときは、3個以上有することが必要である。
(C)成分中のケイ素原子に結合する有機基として、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基が挙げられるが、製造容易性と(A)成分との相溶性の点で、好ましくは少なくとも50モル%がメチル基であり、より好ましくは100モル%がメチル基である。
(C)成分の分子構造として、例えば、直鎖状、一部分枝を有する直鎖状、分枝鎖状、網状、樹枝状が挙げられるが、直鎖状、一部分枝を有する直鎖状、分枝鎖状が好ましい。
(C)成分の25℃における粘度は、好ましくは、1〜1,000mPa・sの範囲内である。
このような(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンとして、例えば、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、環状メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリス(ジメチルハイドロジェンシロキシ)メチルシラン、テトラ(ジメチルハイドロジェンシロキシ)シラン、式:(CH3)2HSiO1/2で示されるシロキサン単位と式:(CH3)2SiO2/2で示されるシロキサン単位と式:(CH3)SiO3/2で示されるシロキサン単位とからなる一部分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン、式:(CH3)2HSiO1/2で示されるシロキサン単位と式:SiO4/2で示されるシロキサン単位からなる分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサンが挙げられる。(A)成分が、アルケニル基以外のケイ素原子結合基がメチル基であるオルガノポリシロキサンであるときは、相溶性の点で、上記のケイ素原子結合水素原子以外のケイ素原子結合基がメチル基であるオルガノハイドロジェンポリシロキサンが好ましい。
さらには、これらのオルガノハイドロジェンポリシロキサンのメチル基の-部をエチル基、プロピル基等のメチル基以外のアルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基のいずれかで置換したオルガノハイドロジェンポリシロキサン、および、これらのオルガノハイドロジェンポリシロキサンの二種以上の混合物が挙げられる。
本発明組成物において(C)成分の配合量は、(A)成分中のアルケニル基1モルに対して、(C)成分中のケイ素原子結合水素原子が1.0〜3.0モルの範囲内となる量であり、好ましくは、1.0〜2.0モルの範囲内となる量である。
これは、(C)成分の配合量が上記範囲の下限未満であると、得られるシリコーンゴム組成物の硬化が不十分となる傾向があるからであり、一方、上記範囲の上限を超えると、得られるシリコーンゴムの金型への密着性が強くなり、硬化して得られるシリコーンゴム製シール部材の圧縮永久ひずみが増加する傾向があるからである。
(D)成分の白金族系触媒は、 (C) 成分中のケイ素原子結合水素原子と (A) 成分中のケイ素原子結合アルケニル基とのヒドロシリル化反応を促進し、本発明組成物の硬化を促進するための触媒である。白金系触媒として、塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸,塩化白金酸のオレフィン錯体,塩化白金酸とβ-ジケトン類との錯体,白金とアルケニルシロキサンとの錯体、四塩化白金、白金微粉末、アルミナまたはシリカの担体に固体状白金を担持させたもの、白金黒、白金のオレフィン錯体、白金のカルボニル錯体等の白金系触媒、これらの白金系触媒を含むメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、シリコーン樹脂等の熱可塑性有機樹脂粉末が例示される。その他、ロジウム系触媒、パラジウム系触媒が挙げられる。
本発明組成物における(D)成分の配合量は、触媒量、すなわち、本発明組成物を硬化させるのに十分な量であれば特に限定されないが、硬化促進性の点で好ましくは、本発明組成物100万重量部に対して(D)成分中の白金系金属が0.1〜500重量部の範囲内となる量である。
(E)成分の脂肪族不飽和基とヒドロシリル基とシラノール基を有せず、25℃における粘度が10〜500,000mPa・sであり、(A)成分とは相溶性である液状オルガノポリシロキサンは、本発明組成物の硬化物であるシリコーンゴムからなるシール部材の貫通孔近辺の耐傷性を向上させる作用がある。
分子中に不飽和脂肪族基、ケイ素原子結合水素原子およびケイ素原子結合水酸基(シラノール基)を有さないので非架橋性である。なお、不飽和脂肪族基には、アルケニル基およびアルキニル基がある。
(E)成分が(A)成分と相溶性があることは、常温において、両成分を混合した直後に白濁が生じないことおよび長期間放置したのちに2層に分離しないことにより確認できる。(E)成分は、(A)成分と相溶性があるので、シリコーンゴム中に分散した状態で長期間シリコーンゴム中に留まり、作用効果を発揮し続ける。
(E)成分中のケイ素原子に結合する有機基として、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基が挙げられるが、(A)成分が、アルケニル基以外のケイ素原子結合基がメチル基であるオルガノポリシロキサンであるときは、相溶性の点から、該有機基はアルキル基、特にはメチル基であることが好ましい。(A)成分が、アルケニル基以外のケイ素原子結合基がメチル基とフェニル基であるオルガノポリシロキサン、特にはアルケニル基含有ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体であるときは、相溶性の点から、該有機基はメチル基とフェニル基であることが好ましい。
その分子構造として、例えば、直鎖状、一部分枝を有する直鎖状、分枝鎖状、環状が挙げられる。
(E)成分は常温において液状であり、25℃における粘度は10〜500,000mPa・s であり、好ましくは、25〜250,000mPa・sの範囲内である。これは、(E)成分の粘度が上記範囲の下限未満であると、得られるシリコーンゴムから揮発しやすくなる傾向があるからであり、一方、上記範囲の上限を超えると、得られるシリコーンゴムの圧縮永久歪が増加する傾向があるからである。
このような(E)成分のオルガノポリシロキサンとして、例えば、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルアルキル(メチル基を除く)ポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルアルキル(メチル基を除く)シロキサン共重合体、式:(CH3)3SiO1/2で示されるシロキサン単位と式:(CH3)2SiO2/2で示されるシロキサン単位と式:(CH3)SiO3/2で示されるシロキサン単位とからなる一部分岐した直鎖状オルガノポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルフェニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルフェニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、およびこれらのオルガノポリシロキサンの二種以上の混合物が挙げられる。
本発明組成物において、(E)成分の配合量は、(A)成分〜(F)成分の合計量に対して15〜31重量%の範囲内であり、好ましくは、 18〜28重量%の範囲内である。これは、(E)成分の配合量が上記範囲の下限未満であると、シリコーンゴム製シール部材の貫通孔近辺の耐傷性が低下する傾向があるからであり、一方、上記範囲の上限を超えると、得られるシリコーンゴムの機械的強度、引張弾性率(モデュラス)が低下し、水、塵、汚染空気に対するシール性が低下する傾向があるからである。なお、(E)成分の上記配合量は、(A)成分100重量部当たり10重量部以下になることはなく、余裕をもって超える量である。
(F)成分の、脂肪族不飽和基とヒドロシリル基とシラノール基を有せず、25℃における粘度が10〜500,000mPa・sであり、(A)成分とは非相溶性である液状オルガノポリシロキサンは、非架橋性であるので、本発明組成物の硬化物であるシリコーンゴムから徐々にブリードアウトして、シリコーンゴム表面の粘着性を低下させて取り扱い性を向上する作用がある。
(F)成分が(A)成分と非相溶性であることは、常温において、両成分を混合した直後に白濁が生じること、または、長期間放置したのちに2層に分離することにより確認できる。
(F)成分中のケイ素原子に結合する有機基として、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基が挙げられるが、(A)成分が、アルケニル基以外のケイ素原子結合基がメチル基であるオルガノポリシロキサンであるときは、非相溶性の点から、該有機基はメチル基と、フェニル基またはハロゲン化アルキル基であることが好ましい。
(A)成分が、アルケニル基以外のケイ素原子結合基がメチル基とフェニル基であるオルガノポリシロキサン、特にはアルケニル基含有ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体であるときは、非相溶性の点から、該有機基はアルキル基、特にはメチル基であることが好ましい。
このような(F)成分のオルガノポリシロキサンとして、例えば、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルフェニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルフェニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチル(3,3,3-トリフルオロプロピル)シロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチル(3,3,3-トリフルオロプロピル)ポリシロキサン、および、これらのオルガノポリシロキサンの二種以上の混合物が挙げられる。
また、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルアルキル(メチル基を除く)ポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルアルキル(メチル基を除く)シロキサン共重合体、式:(CH3)3SiO1/2で示されるシロキサン単位と式:(CH3)2SiO2/2で示されるシロキサン単位と式:(CH3)SiO3/2で示されるシロキサン単位とからなる一部分岐した直鎖状のケイ素原子結合水素原子以外のケイ素原子結合基がメチル基であるオルガノポリシロキサン、および、これらのオルガノポリシロキサンの二種以上の混合物が挙げられる。
(F)成分は、(A)成分〜(F)成分の合計量の1.0〜10重量%配合される。
(F)成分の配合量が1.0%未満であると、シリコーンゴム製シール部材の貫通孔近辺の耐傷性が低下する傾向や、シリコーンゴム製シール部材の取扱作業性が低下したり、シリコーンゴム製シール部材貫通孔への部材の挿抜作業性が低下したりする傾向がある。10重量%を超えると、本発明組成物の硬化物であるシリコーンゴムの機械的強度が低下する傾向があるからである。
本発明組成物には、上記必須成分以外に、常温下でのゲル化、硬化を抑制して保存安定性を向上させ、加熱硬化性とするために、(G)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有することが好ましい。ヒドロシリル化反応抑制剤として、アセチレン系化合物、エンイン化合物、有機窒素化合物、有機燐化合物、オキシム化合物が例示される。
具体的には、3−メチル−1−ブチン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、3−メチル−1−ペンチン−3−オール、フェニルブチノール、1−エチニル−1−シクロヘキサノール等のアルキニルアルコール;3−メチル−3−ペンテン−1−イン、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−イン等のエンイン化合物、ベンゾトリアゾール、メチルビニルシクロシロキサンが例示される。
このヒドロシリル化反応抑制剤の配合量は、通常、(A)成分100重量部当り0.001〜5重量部の範囲内であり、好ましくは0.01〜2重量部の範囲内であるが、本成分の種類、ヒドロシリル化反応触媒の性能と含有量、(A)成分中のアルケニル基量、 (C)成分中のケイ素原子結合水素原子量に応じて適宜選定するとよい。
本発明組成物には、本発明の目的と効果を損なわない限り、その他任意成分を含有してもよい。任意成分として、例えば、石英粉末、ケイ藻土、酸化アルミニウム、アルミノケイ酸塩、炭酸カルシウム等の増量性の無機質充填剤;これらの充填剤の表面を前記の有機ケイ素化合物で処理した充填剤;顔料(例えば、ベンガラ、チタンホワイト、カーボンブラック);フタロシアニン銅、塩素化フタロシアニン銅等の圧縮永久ひずみ向上剤;耐熱性付与剤(例えば、稀土類酸化物,稀土類水酸化物,セリウムシラノレ−ト,セリウム脂肪酸塩)、難燃性付与剤、熱伝導性付与剤、導電性付与剤、接着性付与剤が挙げられる。
本発明組成物を調製する方法は限定されず、(A)成分〜(F)成分を、あるいは、(A)成分〜(F)成分および任意成分を均一に混合することにより調製することができる。
あるいは、予め(A)成分と(B)成分を加熱下で混合して液状シリコーンゴムベースを調製しておき、それと(C)成分〜(F)成分を均一に混合することより調製することができる。あるいは、液状シリコーンゴムベースと(A)成分と(C) 成分〜(F)成分を均一に混合することより調製することができる。すなわち、(A) 成分(100−X)重量部と(B) 成分10〜100重量部を加熱下混合して液状シリコーンゴムベースを調製し、(A) 成分X重量部(ここで、Xは0(0を含まない)〜30である)、請求項1に規定する量の(C) 成分、(D) 成分、(E) 成分および(F) 成分を均一に混合することにより、調製することができる。
(B)成分が親水性の補強性シリカである場合は、(A)成分と(B)成分を加熱下で混合して液状シリコーンゴムベースを調製する際、疎水化処理剤(例えば、両末端シラノール基封鎖ジオルガノオリゴシロキサン、オルガノアルコキシシラン、ヘキサオルガノジシラザン、トリメチルクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン)の有機ケイ素化合物を添加して、(B)成分の表面をin-situで疎水化処理することが好ましい。
本発明組成物は、液状シリコーンゴム組成物の硬化に使用されている通常の硬化条件により硬化させることができる。本発明組成物を、所定の金型と圧縮成形、射出成形、トランスファー成形等の公知の成形方法を用いて、例えば50〜250℃で15分間〜数分間加熱することにより、貫通孔を有するシリコーンゴム製シール部材が成形される。金型は、少なくとも一つの貫通孔を有するシート状物、スラブ状物、円盤状物などが形成されるように設計されたものが好ましい。なお、一般に貫通孔は貫通穴とも表示されている。
圧縮成形する場合は、前記(A)成分〜(F)成分各所定量からなる硬化性液状シリコーンゴム組成物を、中空部(キャビティ)とその厚み方向に少なくとも1本のピンを有する金型に注入し、その金型を加熱圧縮し、生成した少なくとも1個の貫通孔を有するシール部材を取り出すことにより、貫通孔を有するシリコーンゴム製シール部材を成形することができる。
中空部は、シート状、スラブ状、マット状、パッド状、正方形板状、円板状などのシール部材を成形するのに適した形状を有する。各ピンは、中空部を横断または縦断するように配置されている。ピン数は好ましくは2本以上や4本以上であり、例えば4本,9本,16本,25本,36本,49本,64本などである。各ピンの断面形状は、各貫通孔の断面形状と同一であり、一般に円形または略円形である。
本発明に係る硬化性液状シリコーンゴム組成物の硬化物であるシリコーンゴムは、JIS K 6253 「加硫ゴムの硬さ試験方法」によるタイプAデュロメータによる硬さが15〜26であり、JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」による100%伸び時の引張り応力が0.25〜0.60MPaであることを特徴とする。
タイプAデュロメータによる硬さが15未満または100%伸び時の引張応力が0.25MPa未満では、シールに必要な応力が不足するため十分なシール性が得られず、一方、タイプAデュロメータによる硬さが26を超えると、あるいは100%伸び時の引張り応力が0.6MPaを超えると、シール部材の貫通孔近辺の耐傷性が低下する。
なお、IS K 6253 「加硫ゴムの硬さ試験方法」によるタイプAデュロメータによる硬さ15は、日本ゴム協会標準規格(SRIS 0101)によるアスカーゴム硬度計C型による硬さ31にほぼ相当する。
本発明に係る硬化性液状シリコーンゴム組成物を硬化して得られるシリコーンゴム製シール部材は、所定量の(E)成分と(F)成分を含有し、上記特性を有するが故に、貫通孔近辺の耐傷性が優れている。その貫通孔に金属製端子、金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などを挿入しやすく、繰り返し挿入し引き抜いても、貫通孔近辺(例えば、貫通孔の内壁、出入り口)に傷がつきにくい。そのため、挿入物と貫通孔間から水、塵挨、汚染空気などが侵入しにくく、それら、特に水に対するシール性に優れている。
貫通孔が多数、密に存在する場合に、上記作用効果の存在は、より有利になる。
また、シリコーンゴム製シール部材表面は、粘着性がないので、他の部材間に挿入しやすく、電気部品や電子部品などに嵌め込みやすく、また、貫通孔への金属製端子、金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などの挿抜作業性に優れる。すなわち、組み立て作業性に優れている。
したがって、自動車、車両、船舶、航空機などで使用される防水性を必要とする電気機器、電気部品、電子機器、電子部品などのシール部材として有用である。
本発明に係る硬化性液状シリコーンゴム組成物の硬化物であるシリコーンゴムは、貫通孔を有するシール部材の成形性や取扱作業性の点で、JIS K 6251 「加硫ゴムの引張試験方法」による引張強さが2.8MPa以上であり、同じく伸びが500%以上であることが好ましく、引張強さが3.0MPa以上であり、同じく伸びが500〜1000%であることがより好ましく、同じく伸びが570〜900%であることが最も好ましい。
上記シリコーンゴムは、シール部材としての使用上、実施例に記載の試験方法による圧縮永久ひずみが35%以下であることが好ましい。
次に、本発明の貫通孔を有するシール部材について説明する。
この貫通孔を有するシール部材は、上記した成分(A)〜成分(F)からなる硬化性液状シリコーンゴム組成物を硬化させることにより形成される。
貫通孔を有するシール部材は、上記した成分(A)〜成分(F)からなる硬化性液状シリコーンゴム組成物を硬化させることにより形成されたシリコーンゴムからなり、そのシリコーンゴムは、
(E)脂肪族不飽和基とヒドロシリル基とシラノール基を有せず、25℃における粘度が10〜500,000mPa・sであり、(A)成分とは相溶性である液状オルガノポリシロキサンを約15〜31重量%含有し、
(F)脂肪族不飽和基とヒドロシリル基とシラノール基を有せず、25℃における粘度が10〜500,000mPa・sであり、(A)成分とは非相溶性である液状オルガノポリシロキサンを約1.0〜10重量%含有しており、
JIS K 6253 「加硫ゴムの硬さ試験方法」によるタイプAデュロメータによる硬さが15〜26であり、
JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」による100%伸び時の引張り応力が0.25〜0.60MPaである。
タイプAデュロメータによる硬さが15未満または100%伸び時の引張応力が0.25MPa未満では、シールに必要な応力が不足するため十分なシール性が得られず、一方、タイプAデュロメータによる硬さが26を超えると、あるいは、100%伸び時の引張り応力が0.6MPaを超えると、シール部材の貫通孔近辺の耐傷性が低下する。
上記シリコーンゴムは、貫通孔を有するシール部材の金型成型時の損傷防止の点で、JIS K 6251 「加硫ゴムの引張試験方法」による引張強さが2.8MPa以上であり、同じく伸びが500%以上であることが好ましく、引張強さが3.0MPa以上であり、同じく伸びが500〜1000%であることがより好ましく、同じく伸びが570〜900%であることが最も好ましい。
なお、JIS K 6253 「加硫ゴムの硬さ試験方法」によるタイプAデュロメータによる硬さ15は、日本ゴム協会標準規格(SRIS 0101)によるアスカーゴム硬度計C型による硬さ31にほぼ相当する。
上記シリコーンゴムは、シール部材としての使用上、実施例に記載の試験方法による圧縮永久ひずみが35%以下であることが好ましい。
上記のように、貫通孔を有するシール部材は、2種類の液状オルガノポリシロキサンを所定量含有し、特定された物性を有するので、多数の該貫通孔に、その径よりは若干大きい径の金属線、プラスチック被覆金属線、ゴム被覆金属線などを容易に挿入でき、多数回挿通し引き抜いた場合に、挿通引抜容易であり、貫通孔周辺(例えば、貫通孔の内壁、出入り口)に傷がつきにくく、長期間水、塵挨、汚染空気、特に水に対するシール性を保持する。
貫通孔が多数、密に存在する場合に、上記作用効果の存在は、より有利になる。
また、電気部品や電子部品などに嵌め込みやすく、また、貫通孔への金属製端子、金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などの挿抜作業性に優れる。すなわち、組み立て作業性に優れている。
したがって、自動車、車両、船舶、航空機などで使用される防水性を必要とする電気機器、電気部品、電子機器、電子部品などのシール部材として有用である。
この貫通孔を有するシール部材の形状は、シート状、マット状、パッド状、スラブ状、正方形板状、円板状などである。その厚み方向に少なくとも一つの貫通孔が存在する。貫通孔は2以上や4以上が好ましく、例えば4、9、16、25、36、49、64である。貫通孔の断面形状は、貫通孔に挿入する金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などの断面形状と同一ないし略同一であれば特に限定されないが、通常、円形ないし略円形である。
なお、本発明の貫通孔を有するシール部材は、潤滑油、エンジンオイルのような油に浸漬されない用途に使用されるものであり、代表的なシール対象は水、塵埃、汚染空気、特に水である。
本発明の貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物、および、貫通孔近辺の耐傷性が優れ、水、塵挨、汚染空気に対するシール性が優れた貫通孔を有するシール部材を実施例、比較例により詳細に説明する。なお、本発明は、実施例に限定されるものではない。
実施例、比較例中の粘度は25℃における値であり、「部」は「重量部」を意味する。両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサンの後の()内の%は、(A)成分〜(F)成分の合計量中の両未端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサンの含有量%を意味する。
両未端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体の後の()内の%も同様である。
この液状シリコーンゴム組成物を硬化して得られるシリコーンゴムの諸特性、および、この液状シリコーンゴム組成物を硬化して得られるシリコーンゴム製シール部材の貫通孔近辺の耐傷性を次のように測定した。
[シリコーンゴムシートの成型]
液状シリコーンゴム組成物を、厚さ2mmであり、1辺の長さが100mmである正方形状のキャビティーを有する鋼鉄製の金型中に注型し、150℃、10分間の条件でプレス硬化させて、厚さ2mmのシリコーンゴムシートを得た。
[タイプAデュロメータ硬さ]
上記シリコーンゴムシートについて、JIS K 6253 加硫ゴムの硬さ試験方法によるタイプAデュロメータ硬度計を用いて硬さを測定した。
[アスカーC硬さ]
上記シリコーンゴムシートについて、日本ゴム協会標準規格(SRIS 0101)によるアスカーゴム硬度計C型を用いて硬さを測定した。
[引張強さ、伸び]
JIS K 6251 「加硫ゴムの引張試験方法」に従い、上記シリコーンゴムシートからダンベル3号試験片を打ち抜き、破断時の引張強さ、伸びを測定した。
[引裂強さ]
JIS K 6252「加硫ゴムの引裂試験方法」に従い、上記シリコーンゴムシートからクレセント型試験片を打ち抜き、切り込みを入れて、引裂強さを測定した。
[引張弾性率]
JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に従い、上記シリコーンゴムシートからダンベル3号試験片を打ち抜き、100%伸び時の引張応力を測定した。M100は100%伸び時の引張応力を意味する。
[圧縮永久歪み]
JIS K 6262 「加硫ゴムの圧縮永久歪試験方法」に従い圧縮永久歪みを測定した。すなわち、液状シリコーンゴム組成物を170℃で10分間硬化させることにより、JIS K6249に規定された圧縮永久歪み測定用試験片を作成した。その後、JIS K 6249に規定の方法により、該試験片を圧縮率25%で175℃で22時間圧縮した際の圧縮永久ひずみを測定した。
[シリコーンゴム製シール部材の貫通孔近辺の耐傷性]
[シリコーンゴム製シール部材の成型]
キャビティー部の形状が厚さ4mm、1辺の長さが20mmの正方形であり、中央部分に厚さ方向に長さが4mm、直径が0.7mmの円柱状のピンを持つ鋼製の金型内に、液状シリコーンゴム組成物を充填し、110℃、2分間、圧力20MPaの条件下で熱プレスにより硬化させた。硬化物である厚さが4mm、1辺の長さが20mmである正方形のシリコーンゴム製シール部材は、直径0.7mmの円柱状の貫通孔1個を有していた。
[貫通引抜試験用中空角柱]
厚さ0.3mmの鋼板を折り曲げて製作した、一辺の長さが2.5mmである正方形断面形状を持ち,長さが8mmであり、一辺の長さが2.5mmである正方形の端部が開口している中空角柱3を直径1.9mmの金属丸棒4の先端に固定し、貫通引抜試験に用いた。
[貫通引抜試験]
シリコーンゴム製シール部材の直径0.7mmの円柱状の貫通孔2(図1参照)に、貫通引抜試験用中空角柱3(図2参照)を長軸方向に垂直に挿入し、貫通引抜試験用中空角柱3を完全に貫通させた後、貫通孔長軸方向に垂直に引抜いた(図3参照)。挿入から引抜までを1回とし、所定回数貫通引抜後、シリコーンゴム製シール部材1を貫通孔2の軸方向に沿ってカミソリで切断し、貫通引抜によって生じた傷の深さをデジタルマイクロスコープによって観察し、傷が最も深い場所の傷の深さを測定した。貫通引抜試験を5回、10回、15回、あるいは、20回行った後の傷の深さ(平均値)を表に示した。
[参考例1] 液状シリコーンゴムベースAの調製
粘度50,000mPa・sの両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ビニル基0.08重量%含有)100部、比表面積200m2/gの湿式法シリカ53部、ヘキサメチルジシラザン12部、水2.4部をプラネタリーミキサー内で均一になるまで混合した後、混合しつつ170℃で2時間熱処理して液状シリコーンゴムベースAを調製した。なお、この液状シリコーンゴムベースAは、前記両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン61重量%と疎水化処理シリカ39重量%とからなる。
[参考例2] 液状シリコーンゴムベースBの調製
粘度50,000mPa・sの両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ビニル基0.08重量%含有)100部、比表面積280m2/gの乾式法シリカ40部、ヘキサメチルジシラザン7部、粘度20mPa・sの両末端ジメチルヒドロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体(ビニル基11重量%含有)0.2部、水2部をプラネタリーミキサー内で均一になるまで混合した後、混合しつつ170℃で1時間熱処理して液状シリコーンゴムベースBを調製した。なお、この液状シリコーンゴムベースBは、前記両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン68重量%と疎水化処理シリカ32重量%とからなる。
[参考例3] 液状シリコーンゴムベースCの調製
粘度50,000mPa・sの両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ビニル基0.08重量%含有)100重量部、比表面積380m2/gの乾式法シリカ47部、ヘキサメチルジシラザン9部、テトラメチルジビニルジシラザン0.2部、水1.8部をプラネタリーミキサー内で均一になるまで混合した後、170℃で1時間熱処理して液状シリコーンゴムベースCを調製した。なお、この液状シリコーンゴムベースCは、前記両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン64重量%と疎水化処理シリカ36重量%とからなる。
[実施例1]
プラネタリーミキサー内で、液状シリコーンゴムベースA133部に、粘50,000mPa・sの両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン15部、粘度5,000mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(24%)、粘度150mPa・sの両未端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(ジメチルシロキサン60モル%、メチルフェニルシロキサン単位40モル%)(6%)、粘度52mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.5重量%)2.6部、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの白金錯体(白金濃度41重量%)0.005部とヒドロシリル化反応抑制剤としての1−エチニルー1−シクロヘキサノール0.11部を加えて均一になるまで混合することにより、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物(組成物番号1)を調製した。このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物について、上記の諸特性を測定して、測定結果を表1に記載した。
[実施例2]
プラネタリーミキサー内で、液状シリコーンゴムベースA156部に、粘度5,000mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(26%)、粘度150mPa・sの両未端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(メチルフェニルシロキサン単位40モル%)(6%)、粘度52mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.5重量%)2.8部、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの白金錯体0.005部(白金濃度41重量%)とヒドロシリル化反応抑制剤としての1−エチニルー1−シクロヘキサノール0.12部を加えて均一になるまで混合することにより、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物(組成物番号2)を調製した。このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物について、上記の諸特性を測定して、測定結果を表1に記載した。
[比較例1]
プラネタリーミキサー内で、液状シリコーンゴムベースA156部に、粘度5,000mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(15%)、粘度150mPa・sの両未端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(メチルフェニルシロキサン単位40モル%)(4%)、粘度52mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.5重量%)2.5部、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの白金錯体0.005部(白金濃度41重量%)とヒドロシリル化反応抑制剤としての1−エチニルー1−シクロヘキサノール0.1部を加えて均一になるまで混合することにより、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物(組成物番号3)を調製した。このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物について、上記の諸特性を測定して、測定結果を表1に記載した。
[比較例2]
プラネタリーミキサー内で、液状シリコーンゴムベースA156部に、粘度5,000mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(19%)、粘度150mPa・sの両未端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(メチルフェニルシロキサン単位40モル%)(4%)、粘度52mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.5重量%)2.5部、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの白金錯体0.005部(白金濃度41重量%)とヒドロシリル化反応抑制剤としての1−エチニルー1−シクロヘキサノール0.1部を加えて均一になるまで混合することにより、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物(組成物番号4)を調製した。このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物について、上記の諸特性を測定して、測定結果を表1に記載した。
Figure 0005926879
[比較例3]
液状シリコーンゴムベースB144部に、粘度5,000mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(6%)、粘度150mPa・sの両未端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(メチルフェニルシロキサン単位40モル%)(7%)、粘度52mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.5重量%)1.8部、粘度11mPa・sの両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子含有量0.15重量%)2.2部、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの白金錯体0.0045部(白金濃度41重量%)とヒドロシリル化反応抑制剤としての1−エチニルー1−シクロヘキサノール0.09部を加えて均一になるまで混合することにより、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物(組成物番号6)を調製した。このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物について、上記の諸特性を測定して、測定結果を表2に記載した。
[比較例4]
液状シリコーンゴムベースB144部に、粘度5,000mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(13%)、粘度150mPa・sの両未端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(メチルフェニルシロキサン単位40モル%)(7%)、粘度52mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.5重量%)2.5部、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの白金錯体0.0045部(白金濃度41重量%)とヒドロシリル化反応抑制剤としての1−エチニルー1−シクロヘキサノール0.09部を加えて均一になるまで混合することにより、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物(組成物番号7)を調製した。このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物について、上記の諸特性を測定して、測定結果を表2に記載した。
[実施例3]
液状シリコーンゴムベースB144部に、粘度5,000mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(16%)、粘度150mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(メチルフェニルシロキサン単位40モル%)(7%)、粘度52mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.5重量%)2.5部、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの白金錯体0.0045部(白金濃度41重量%)とヒドロシリル化反応抑制剤としての1−エチニルー1−シクロヘキサノール0.09部を加えて均一になるまで混合することにより、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物(組成物番号8)を調製した。このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物について、上記の諸特性を測定して、測定結果を表2に記載した。
[実施例4]
液状シリコーンゴムベースB144部に、粘度5,000mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(19%)、粘度150mPa・sの両未端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(メチルフェニルシロキサン単位40モル%)(6%)、粘度52mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.5重量%)2.5部、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの白金錯体0.0045部(白金濃度41重量%)とヒドロシリル化反応抑制剤としての1−エチニルー1−シクロヘキサノール0.09部を加えて均一になるまで混合することにより、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物(組成物番号9)を調製した。このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物について、上記の諸特性を測定して、測定結果を表2に記載した。
Figure 0005926879
[実施例5]
液状シリコーンゴムベースB144部に、粘度5,000mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(23%)、粘度150mPa・sの両未端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(メチルフェニルシロキサン単位40モル%)(6%)、粘度52mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.5重量%)2.5部、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの白金錯体0.0045部(白金濃度41重量%)とヒドロシリル化反応抑制剤としての1−エチニルー1−シクロヘキサノール0.09部を加えて均一になるまで混合することにより、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物(組成物番号10)を調製した。このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物について、上記の諸特性を測定して、測定結果を表3に記載した。
[実施例6]
液状シリコーンゴムベースB144部に、粘度5,000mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(30%)、粘度150mPa・sの両未端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(メチルフェニルシロキサン単位40モル%)(6%)、粘度52mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.5重量%)2.5部、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの白金錯体0.0045部(白金濃度41重量%)とヒドロシリル化反応抑制剤としての1−エチニルー1−シクロヘキサノール0.09部を加えて均一になるまで混合することにより、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物(組成物番号11)を調製した。このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物について、上記の諸特性を測定して、測定結果を表3に記載した。
[比較例5]
液状シリコーンゴムベースB144部に、粘度5,000mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(40%)、粘度150mPa・sの両未端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(メチルフェニルシロキサン単位40モル%)(5%)、粘度52mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.5重量%)2.5部、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの白金錯体0.0045部(白金濃度41重量%)とヒドロシリル化反応抑制剤としての1−エチニルー1−シクロヘキサノール0.09部を加えて均一になるまで混合することにより、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物(組成物番号12)を調製した。このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物について、上記の諸特性を測定して、測定結果を表3に記載した。硬さ、引張強さ、伸び、引張弾性率の数値から、このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物は、金型成型時の損傷防止性が劣り、その硬化物であるシール部材は満足なシール性を有しないと判断される。
[比較例6]
液状シリコーンゴムベースB144部に、粘度5,000mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(60%)、粘度150mPa・sの両未端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(メチルフェニルシロキサン単位40モル%)(3%)、粘度52mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.5重量%)2.5部、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの白金錯体0.0045部(白金濃度41重量%)とヒドロシリル化反応抑制剤としての1−エチニルー1−シクロヘキサノール0.09部を加えて均一になるまで混合することにより、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物(組成物番号13)を調製した。このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物について、上記の諸特性を測定して、測定結果を表3に記載した。硬さ、引張強さ、伸び、引張弾性率の数値から、このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物は、金型成型時の損傷防止性が劣り、その硬化物であるシール部材は満足なシール性を有しないと判断される。
[比較例7]
液状シリコーンゴムベースC150部に、粘度50,000mPa・sの両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ビニル基0.08重量%含有)85部、粘度150mPa・sの両未端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(メチルフェニルシロキサン単位40モル%)(6%)、粘度15mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.8重量%)1.7部、粘度11mPa・sの両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子含有量0.15重量%)2.6部、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの白金錯体0.006部(白金濃度41重量%)とヒドロシリル化反応抑制剤として1−エチニルー1−シクロヘキサノール0.1部を加えて均一に混合し、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物(組成物番号14)を調製した。このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物について、上記の諸特性を測定して、測定結果を表3に記載した。
Figure 0005926879
[実施例7]
液状シリコーンゴムベースB144部に、粘度50mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(30%)、粘度150mPa・sの両未端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(メチルフェニルシロキサン単位40モル%)(6%)、粘度52mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.5重量%)2.5部、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの白金錯体0.0045部(白金濃度41重量%)とヒドロシリル化反応化抑制剤としての1−エチニルー1−シクロヘキサノール0.09部を加えて均一になるまで混合することにより、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物(組成物番号15を調製した。このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物について、上記の諸特性を測定して、測定結果を表4に記載した。
[実施例8]
液状シリコーンゴムベースB144部に、粘度100,000mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(30%)、粘度150mPa・sの両未端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体(メチルフェニルシロキサン単位40モル%)(6%)、粘度52mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.5重量%)2.5部、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの白金錯体0.0045部(白金濃度41重量%)とヒドロシリル化反応抑制剤としての1−エチニルー1−シクロヘキサノール0.09部を加えて均一になるまで混合することにより、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物(組成物番号16)を調製した。このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物について、上記の諸特性を測定して、測定結果を表4に記載した。
[比較例8]
液状シリコーンゴムベースB144部に、粘度5,000mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(30%)、粘度150mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量0.5重量%)2.5部、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの白金錯体0.0045部(白金濃度41重量%)とヒドロシリル化反応抑制剤としての1−エチニルー1−シクロヘキサノール0.09部を加えて均一になるまで混合することにより、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物(組成物番号17)を調製した。このヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物について、上記の諸特性を測定して、測定結果を表4に記載した。この液状シリコーンゴム組成物から成型したシリコーンゴム製シール部材は、粘着性が大きいため取り扱い作業性が劣り、貫通引抜試験の際には成形品表面をプラスチックフィルムで覆ったり、タルクなどを打扮したりする必要があった。また、貫通引抜試験用中空角柱の挿抜時の作業性も劣っていた。
Figure 0005926879
本発明の貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物は、貫通孔、特には多数の貫通孔を有するシール部材を製造するのに有用である。
本発明の貫通孔、特には多数の貫通孔を有するシール部材は、貫通孔に金属線、ゴム被覆金属線、プラスチック被覆金属線などを挿入した状態で、水、塵埃、汚染空気などの侵入を阻止するのに有用である。
1:シリコーンゴム製シール部材
2:貫通孔
3:中空角柱
4:金属丸棒

Claims (11)

  1. (A)(A1)平均単位式:RaSiO(4-a)/2(式中、Rはメチル基またはアルケニル基であり、aは1.95〜2.05である。)で示され、分子中のケイ素原子結合有機基がメチル基とアルケニル基であり、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有し、25℃における粘度が100〜100,000mPa・sである液状オルガノポリシロキサン、または、(A2)平均単位式:RaSiO (4-a)/2 (式中、Rはメチル基、フェニル基、またはアルケニル基であり、aは1.95〜2.05である。)で示され、分子中のケイ素原子結合有機基がメチル基とフェニル基とアルケニル基であり、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有し、25℃における粘度が100〜100,000mPa・sである液状オルガノポリシロキサン100重量部、
    (B)補強性シリカ系充填剤10〜100重量部、
    (C)1分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:本成分中に含まれるヒドロシリル基のモル数と (A)成分中のアルケニル基のモル数との比率が(1.0:1)〜(3.0:1)となる量、
    (D)白金族系触媒:触媒量、および、
    (E)脂肪族不飽和基とヒドロシリル基とシラノール基を有せず、25℃における粘度が10〜500,000mPa・sであり、(A)成分が(A1)成分である場合、分子中のケイ素原子結合有機基はメチル基であり、(A)成分が(A2)成分である場合、分子中のケイ素原子結合有機基はメチル基とフェニル基であり、(A)成分とは相溶性である液状オルガノポリシロキサン:(A)成分〜(F)成分の合計量の15〜31重量%、
    (F)脂肪族不飽和基とヒドロシリル基とシラノール基を有せず、25℃における粘度が10〜500,000mPa・sであり、(A)成分が(A1)成分である場合、分子中のケイ素原子結合有機基はメチル基とフェニル基であり、(A)成分が(A2)成分である場合、分子中のケイ素原子結合有機基はメチル基であり、(A)成分とは非相溶性である液状オルガノポリシロキサン:(A)成分〜(F)成分の合計量の1.0〜10重量%からなり、
    その硬化物のJIS K 6253「加硫ゴムの硬さ試験方法」によるタイプAデュロメータによる硬さが15〜26であり、
    JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」による100%伸び時の引張応力が0.25〜0.60MPaであることを特徴とする、貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物。
  2. (A)成分100重量部と(B)成分10〜100重量部を加熱下混合してなる液状シリコーンゴムベース、請求項1に規定する量の(C)成分、(D)成分、(E)成分および(F)成分からなることを特徴とする、請求項1に記載の貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物。
  3. (A)成分(100−X)重量部と(B)成分10〜100重量部を加熱下混合してなる液状シリコーンゴムベース、(A)成分X重量部、請求項1に規定する量の(C)成分、(D)成分、(E)成分および(F)成分からなり、前記Xが0(0を含まない)〜30であることを特徴とする、請求項1に記載の貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物。
  4. (A)成分が(A1)成分であり、(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンはケイ素原子結合水素原子以外のケイ素原子結合基がメチル基であり、(E)成分のオルガノポリシロキサンはケイ素原子結合有機基がメチル基であり、(F)成分のオルガノポリシロキサンはケイ素原子結合有機基がメチル基とフェニル基であることを特徴とする、請求項1、請求項2または請求項3に記載の貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物。
  5. 前記硬化物は、JIS K 6251「加硫ゴムの引張試験方法」による引張強さが2.8MPa以上であり、伸びが500%以上であることを特徴とする、請求項1、請求項2または請求項3に記載の貫通孔を有するシール部材形成用硬化性液状シリコーンゴム組成物。
  6. (A)(A1)平均単位式:RaSiO(4-a)/2(式中、Rはメチル基またはアルケニル基であり、aは1.95〜2.05である。)で示され、分子中のケイ素原子結合有機基がメチル基とアルケニル基であり、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有し、25℃における粘度が100〜100,000mPa・sである液状オルガノポリシロキサン、または、(A2)平均単位式:RaSiO (4-a)/2 (式中、Rはメチル基、フェニル基、またはアルケニル基であり、aは1.95〜2.05である。)で示され、分子中のケイ素原子結合有機基がメチル基とフェニル基とアルケニル基であり、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有し、25℃における粘度が100〜100,000mPa・sである液状オルガノポリシロキサン100重量部、
    (B)補強性シリカ系充填剤10〜100重量部、
    (C)1分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:本成分中に含まれるヒドロシリル基のモル数と (A)成分中のアルケニル基のモル数との比率が(1.0:1)〜(3.0:1)となる量、
    (D)白金族系触媒:触媒量、および、
    (E)脂肪族不飽和基とヒドロシリル基とシラノール基を有せず、25℃における粘度が10〜500,000mPa・sであり、(A)成分が(A1)成分である場合、分子中のケイ素原子結合有機基はメチル基であり、(A)成分が(A2)成分である場合、分子中のケイ素原子結合有機基はメチル基とフェニル基であり、(A)成分とは相溶性である液状オルガノポリシロキサン:(A)成分〜(F)成分の合計量の15〜31重量%、
    (F)脂肪族不飽和基とヒドロシリル基とシラノール基を有せず、25℃における粘度が10〜500,000mPa・sであり、(A)成分が(A1)成分である場合、分子中のケイ素原子結合有機基はメチル基とフェニル基であり、(A)成分が(A2)成分である場合、分子中のケイ素原子結合有機基はメチル基であり、(A)成分とは非相溶性である液状オルガノポリシロキサン:(A)成分〜(F)成分の合計量の1.0〜10重量%
    からなる硬化性液状シリコーンゴム組成物を硬化してなるシリコーンゴムからなり、該シリコーンゴムは、
    JIS K 6253 「加硫ゴムの硬さ試験方法」によるタイプAデュロメータによる硬さが15〜26であり、
    JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」による100%伸び時の引張応力が0.25〜0.60MPaであることを特徴とする、貫通孔を有するシール部材。
  7. 前記硬化性液状シリコーンゴム組成物は、(A)成分100重量部と(B)成分10〜100重量部を加熱下混合してなる液状シリコーンゴムベース、請求項6に規定する量の(C)成分、(D)成分、(E)成分および(F)成分からなることを特徴とする、請求項6に記載の貫通孔を有するシール部材。
  8. 前記硬化性液状シリコーンゴム組成物は、(A)成分(100−X)重量部と(B)成分10〜100重量部を加熱下混合してなる液状シリコーンゴムベース、(A)成分X重量部、請求項6に規定する量の(C)成分、(D)成分、(E)成分および(F)成分からなり、前記Xが0(0を含まない)〜30であることを特徴とする、請求項6に記載の貫通孔を有するシール部材。
  9. (A)成分が(A1)成分であり、(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンはケイ素原子結合水素原子以外のケイ素原子結合基がメチル基であり、(E)成分のオルガノポリシロキサンはケイ素原子結合有機基がメチル基であり、(F)成分のオルガノポリシロキサンはケイ素原子結合有機基がメチル基とフェニル基であることを特徴とする、請求項6、請求項7または請求項8に記載の貫通孔を有するシール部材。
  10. 前記シリコーンゴムは、JIS K 6251「加硫ゴムの引張試験方法」による引張強さが2.8MPa以上であり、伸びが500%以上であることを特徴とする、請求項6、請求項7または請求項8に記載の貫通孔を有するシール部材。
  11. 中空部と中空部の厚さ方向に少なくとも1本のピンを有する金型内に前記(A)成分〜(F)成分各所定量からなる硬化性液状シリコーンゴム組成物を注入し、金型を加熱下圧縮成形し、生成した少なくとも1つの貫通孔を有するシリコーンゴム製シール部材を金型から取り出すことを特徴とする、請求項6に記載のシール部材の製造方法。
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