JP5304603B2 - シリコーンゴム組成物及びキーパッド - Google Patents
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Description
〔請求項1〕
(A)下記平均組成式(I)
R1 aSiO(4-a)/2 (I)
(式中、R1は同一又は異種の非置換もしくは置換一価炭化水素基を示し、aは1.95〜2.05の正数である。)
で表される重合度が100以上のオルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)BET吸着法による比表面積が50m2/g以上の補強性シリカ
5〜70質量部、
(C)下記一般式(II)
R2 3SiNHSiR2 3 (II)
(式中、R2は同一又は異種の一価炭化水素基を示し、R2の少なくとも一個はアルケニル基である。)
で示される分子中にアルケニル基を有するオルガノシラザン 0.1〜10質量部、
(D)脂肪酸エステル及び/又は脂肪族アルコールのエステル 0.01〜5質量部、
(E)硬化剤 有効量
を含有するシリコーンゴム組成物。
〔請求項2〕
(C)アルケニル基を有するオルガノシラザンが、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンである請求項1記載のシリコーンゴム組成物。
〔請求項3〕
(E)硬化剤が、オルガノハイドロジェンポリシロキサンとヒドロシリル化触媒との組み合わせ、又は有機過酸化物であることを特徴とする請求項1又は2記載のシリコーンゴム組成物。
〔請求項4〕
更に、(F)成分として、下記一般式(III)
で表されるオルガノシラン又はオルガノシロキサンを含む請求項1〜3のいずれか1項記載のシリコーンゴム組成物。
〔請求項5〕
キーパッド用である請求項1〜4のいずれか1項記載のシリコーンゴム組成物。
〔請求項6〕
請求項1〜5のいずれか1項記載のシリコーンゴム組成物を硬化成型してなるキーパッド。
−(A)成分−
本発明において、(A)成分は、下記平均組成式(I)で表される重合度が100以上のオルガノポリシロキサンである。
R1 aSiO(4-a)/2 (I)
(式中、R1は同一又は異種の非置換もしくは置換一価炭化水素基を示し、aは1.95〜2.05の正数である。)
(B)成分の補強性シリカは、機械的強度の優れたシリコーンゴム組成物を得るために添加されるものであり、この目的のためには比表面積(BET吸着法)が50m2/g以上であることが必要であり、好ましくは100〜450m2/g、より好ましくは100〜300m2/gである。比表面積が50m2/g未満だと、硬化物の機械的強度が低くなってしまう。
このような補強性シリカとしては、例えば煙霧質シリカ、沈降シリカ等が挙げられ、またこれらの表面をクロロシランやヘキサメチルジシラザン等で疎水化処理したものも好適に用いられる。このなかでも動的疲労特性に優れる煙霧質シリカが好ましい。(B)成分は1種又は2種以上を併用してもよい。
(C)成分は、下記一般式(II)で示される分子中にアルケニル基を有するオルガノジシラザンである。
R2 3SiNHSiR2 3 (II)
(式中、R2は同一又は異種の一価炭化水素基を示し、R2の少なくとも一個はアルケニル基である。)
(D)成分は、脂肪酸エステル及び/又は脂肪族アルコールのエステルであり、このうち脂肪酸エステルとしては、酪酸、カプロン酸、コナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸等のC4〜C9の低級飽和脂肪酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチル酸、パルミチン酸、ステアリン酸等のC10〜C20の高級飽和脂肪酸、ミリストレイン酸、オレイン酸、リノール酸等の不飽和脂肪酸、リシノール酸等のOH基を有する脂肪酸などの各種脂肪酸のエステル化合物、特に低級アルコール(例えば、メタノール、エタノール等の炭素数1〜6程度の低級アルコール)とのエステル化合物や、ソルビタンエステル、グリセリンエステル等の多価アルコールとのエステル化合物が例示される。
(E)成分の硬化剤としては、上記(A)成分を硬化させ得るものであれば特に限定されるものではないが、一般的にゴム硬化剤として公知の(i)付加反応(ヒドロシリル化反応)型硬化剤、即ちオルガノハイドロジェンポリシロキサン(架橋剤)とヒドロシリル化触媒との組み合わせ、又は(ii)有機過酸化物が好ましい。
(ここで、R5は炭素数1〜8の非置換又は置換の一価炭化水素基で、好ましくは脂肪族不飽和結合を有さないものである。具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基等のアリール基、ベンジル基等のアラルキル基等の非置換の一価炭化水素基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、シアノメチル基等の上記一価炭化水素基の水素原子の少なくとも一部がハロゲン原子やシアノ基で置換された置換アルキル基等の置換の一価炭化水素基である。bは0.7〜2.1、cは0.01〜1.0、かつb+cは0.8〜3.0、好ましくはbは0.8〜2.0、cは0.10〜1.0、より好ましくは0.18〜1.0、更に好ましくは0.2〜1.0、かつb+cは1.0〜2.5を満足する正数で示される。)
シリコーンゴム組成物を165℃/10分の条件で硬化させ、JIS K6249に準じて、硬さ(デュロメーターA)、引張り強さを測定した。
動的疲労耐久性は以下の方法により測定した。
〔打鍵試験方法〕
シリコーンゴム組成物を、金型を用いてプレス成型し、図1に示される形状の成型キーを調製し、この成型キーを固定し、上方より1,200gの荷重をかけ、毎秒3回の速度で打鍵をした。
〔成型キーの荷重測定方法〕
荷重測定器(アイコーエンジニアリング(株)製MODEL−1305−DS)を用いてキーの荷重を測定した。キーを押し、変位をかけると、通常、図2で示すクリックパターンが得られる。クリックパターンのF1を、ピーク荷重として測定した。
〔成型キーの打鍵疲労耐久性の評価方法〕
上記打鍵試験方法によって、20万回打鍵前後のピーク荷重変化を、下記式で求めた。
ピーク荷重変化(%)
=[打鍵試験前F1値−打鍵試験後F1値]/打鍵試験前F1値×100
主鎖を構成するジオルガノシロキサン単位としてジメチルシロキサン単位99.850モル%とメチルビニルシロキサン単位0.125モル%、分子鎖末端基としてジメチルビニルシロキシ基0.025モル%を含有する平均重合度が約6,000である直鎖状オルガノポリシロキサン(生ゴム)60部、主鎖を構成するジオルガノシロキサン単位としてジメチルシロキサン単位99.475モル%とメチルビニルシロキサン単位0.50モル%、分子鎖末端基としてジメチルビニルシロキシ基0.025モル%を含有する平均重合度が約6,000である直鎖状オルガノポリシロキサン(生ゴム)40部、BET比表面積300m2/gのヒュームドシリカ(商品名アエロジル300、日本アエロジル(株)製)32部、分散剤として両末端シラノール基を有し、平均重合度15、25℃における粘度が30mPa・sであるジメチルポリシロキサン6部、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザン3.0部をニーダーにて混練りし、170℃にて2時間加熱処理してコンパウンド1を調製した。炭素数13の脂肪族アルコールのクエン酸エステル(カオーワックス220、花王(株)製)を0.4部添加した。
上記コンパウンド100部に対し、架橋剤として2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.4部を添加し、均一に混合した後、165℃、70kgf/cm2の条件で10分間プレスキュアーを行い、試験用シートを作製した。その後、200℃で4時間のポストキュアーを行った。
1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンの添加量を1.5部とした以外は、実施例1と同様な方法により製造した。
炭素数13の脂肪族アルコールのクエン酸エステル(カオーワックス220、花王(株)製)の代わりに、リシノール酸のグリセリンエステル(カオース85−、花王(株)製)とした以外は、実施例1と同様な方法により製造した。
1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンの代わりにビニルトリメトキシシランを添加した以外は実施例1と同様に製造した。
1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンの代わりにヘキサメチルジシラザンを添加した以外は実施例1と同様に製造した。
炭素数13の脂肪族アルコールのクエン酸エステル(カオーワックス220、花王(株)製)を添加しない以外は実施例1と同様に製造した。
Claims (6)
- (A)下記平均組成式(I)
R1 aSiO(4-a)/2 (I)
(式中、R1は同一又は異種の非置換もしくは置換一価炭化水素基を示し、aは1.95〜2.05の正数である。)
で表される重合度が100以上のオルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)BET吸着法による比表面積が50m2/g以上の補強性シリカ
5〜70質量部、
(C)下記一般式(II)
R2 3SiNHSiR2 3 (II)
(式中、R2は同一又は異種の一価炭化水素基を示し、R2の少なくとも一個はアルケニル基である。)
で示される分子中にアルケニル基を有するオルガノシラザン 0.1〜10質量部、
(D)脂肪酸エステル及び/又は脂肪族アルコールのエステル 0.01〜5質量部、
(E)硬化剤 有効量
を含有するシリコーンゴム組成物。 - (C)アルケニル基を有するオルガノシラザンが、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンである請求項1記載のシリコーンゴム組成物。
- (E)硬化剤が、オルガノハイドロジェンポリシロキサンとヒドロシリル化触媒との組み合わせ、又は有機過酸化物であることを特徴とする請求項1又は2記載のシリコーンゴム組成物。
- キーパッド用である請求項1〜4のいずれか1項記載のシリコーンゴム組成物。
- 請求項1〜5のいずれか1項記載のシリコーンゴム組成物を硬化成型してなるキーパッド。
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JP2009259043A JP5304603B2 (ja) | 2009-11-12 | 2009-11-12 | シリコーンゴム組成物及びキーパッド |
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JP2009259043A Active JP5304603B2 (ja) | 2009-11-12 | 2009-11-12 | シリコーンゴム組成物及びキーパッド |
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2009
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