JP5925100B2 - ポリプロピレン組成物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリプロピレン組成物の製造方法及びポリプロピレン組成物に関する。
従来、ポリプロピレンは、優れた物性を有する材料として広く用いられている。ポリプロピレンは、その弾性率を向上させる目的で、ガラス繊維等のフィラーを混合して複合体化される。このようなポリプロピレンの製造方法としては、種々の方法が提案されている。
例えば、プロピレンを重合させてナノコンポジットポリマーを製造する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、メチルアルミノキサン(以下、「MAO」という。)で処理した層状ケイ酸塩(以下、「OMLS」という。)上に担持されたジルコノセン触媒により、プロピレン重合が行われる。フィラーとして有用なクレーの具体例として、ハロイサイトが例示され、減圧下で乾燥させたクレーを用いることで、より高い活性が得られるとされている。
また例えば、プロピレンを重合させてポリプロピレンフィルムを製造する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この方法では、先ずシリカ担持MAOを反応系に添加し、その後、室温にて反応させて得た固体触媒を添加することで、プロピレン重合が行われる。フィラーとして作用する粘土鉱物の具体例として、ハロイサイトが例示されている。
特開2009−540102号公報 特開2000−229391号公報
しかしながら、従来の製造方法により製造されたポリプロピレン組成物は、フィラーを混合することで弾性率は向上するものの、引張強度(破断伸び)が低下するという課題があった。これは、フィラーの凝集や偏在が原因と考えられるが、高せん断力で撹拌を行った場合には、ポリプロピレン自体が劣化するという問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、ポリプロピレンにフィラーを混合した場合であっても、引張強度(破断伸び)の低下を抑制できるポリプロピレン組成物の製造方法及びポリプロピレン組成物を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、ポリプロピレン組成物の製造方法であって、重合触媒をハロイサイトナノチューブに吸着させる吸着工程と、溶媒にプロピレンモノマーを飽和させる飽和工程と、前記吸着工程で重合触媒を吸着させたハロイサイトナノチューブと、前記飽和工程でプロピレンモノマーを飽和させた溶媒とを混合する混合工程と、前記混合工程で混合されたプロピレンモノマーを重合させることで、ポリプロピレン組成物を得る重合工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係る製造方法では、フィラーとしてハロイサイトナノチューブを用いるため、ポリプロピレン組成物はポリプロピレンそのものの比重に近い比重を有する。そのため、組成物中でハロイサイトナノチューブが沈降したり浮いたりすることがなく、ハロイサイトナノチューブをポリプロピレン組成物全体に均一に分散させることができる。これにより、フィラーの凝集や偏在による引張強度(破断伸び)の低下を抑制できる。
また、均一に分散されたハロイサイトナノチューブの表面には、重合触媒が吸着されているため、重合反応が効率良く進行し、機械強度の高いポリプロピレン組成物を効率良く製造できる。
さらには、重合触媒がハロイサイトナノチューブの表面に吸着されていることから、その表面上でプロピレンからポリプロピレンが生成するため、ポリプロピレンとハロイサイトナノチューブの接触性が向上する結果、優れた機械強度が得られる。
この場合、上記重合触媒として、トリブチルアルミニウムを用いることが好ましい。
この発明では、重合触媒としてトリブチルアルミニウムを用いる。これにより、触媒毒を不活性化でき、重合反応を促進できる。ひいては、ポリプロピレン組成物の弾性率及び引張強度(破断伸び)をより向上できる。
この場合、上記重合触媒として、ジルコノセンのキラル体を用いることが好ましい。
この発明では、重合触媒としてジルコノセンのキラル体を用いる。これにより、重合反応の収率を向上できる。
また、本発明に係るポリプロピレン組成物は、上記製造方法により得られ、且つ上記ハロイサイトナノチューブを4〜8質量%含有することを特徴とする。
本発明に係るポリプロピレン組成物は、上記製造方法により製造されることで、上述と同等の効果を有する。また、ハロイサイトナノチューブを4〜8質量%含有することで、強化剤としての量が適正化されると同時に、重合触媒の担体としての量が適正化されるため、重合度が向上する。これにより、組成物の弾性率、引張強度及び曲げ強度をより向上できる。
本発明によれば、ポリプロピレンにフィラーを混合した場合であっても、破断伸び及び引張強度の低下を抑制できるポリプロピレン組成物の製造方法及びポリプロピレン組成物を提供できる。
ポリプロピレン組成物中のHNT含有量(質量%)と、引張弾性率(MPa)及び引張強度(MPa)との関係を示す図である。 ポリプロピレン組成物中のHNT含有量(質量%)と、曲げ弾性率(MPa)及び曲げ強度の最大値(MPa)との関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について詳しく説明する。
[製造方法]
本実施形態に係るポリプロピレン組成物の製造方法は、吸着工程と、飽和工程と、混合工程と、重合工程と、を有する。
吸着工程は、重合触媒をハロイサイトナノチューブ(以下、「HNT」という。)に吸着させる工程である。
具体的には、例えば重合助触媒のMAO溶液中にHNTを添加した後、重合触媒を添加する。これにより、HNTの表面に重合触媒が吸着する。
HNTは、フィラーとして用いられ、本実施形態に係るポリプロピレン組成物の強化剤として機能する。HNTは、その表面が無極性である一方で、内部が極性を有する中空棒状のフィラーである。
また本実施形態では、HNTは重合触媒の担体としても機能する。
重合触媒としては、アルキルアルミニウム、ジアルキル亜鉛、ジアルキルマグネシウム、アルキルリチウム、ジルコノセンのキラル体等が用いられる。これらのうち、アルキルアルミニウム及びジルコノセンのキラル体が好ましく用いられる。
アルキルアルミニウムとしては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムハイドライド(TiBAL)、エチルアルミニウムセスキクロリド等が例示される。これらのうち、トリブチルアルミニウムが好ましく用いられる。
なお、本実施形態では、上記列挙した重合触媒を単独使用又は併用できる。
飽和工程は、溶媒にプロピレンモノマーを飽和させる工程である。
具体的には、例えば溶媒中に所定の圧力でプロピレンモノマーを供給する。これにより、溶媒にプロピレンモノマーが飽和する。
溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチルスチレン、エチルベンゼン等の液状芳香族化合物や、液状アルカン等が例示される。これら液状芳香族化合物や液状アルカンを併用してもよい。これらのうち、トルエンが好ましく用いられる。
混合工程は、吸着工程で重合触媒を吸着させたHNTと、飽和工程でプロピレンモノマーを飽和させた溶媒とを混合する工程である。
具体的には、例えば反応器中でプロピレンモノマーを飽和させた溶媒に対して、重合触媒が表面に吸着したHNTを添加して混合する。
重合工程は、混合工程で混合されたプロピレンモノマーを重合させることで、ポリプロピレン組成物を得る。即ち、本実施形態の重合工程では、プロピレンモノマーをスラリー重合させる。
なお、本実施形態に係るポリプロピレン組成物の製造方法では、吸着工程の前に、乾燥工程を有することが好ましい。
フィラーとしてのHNTは、クレーの表面に水が結合したものである。水は、重合触媒を不活性化させるため、可能な限り除去する必要がある。そこで、乾燥工程では、HNTに対して、例えば真空乾燥を実施する。これにより、水の存在による重合触媒の活性の低下を抑制できる。ひいては、重合反応を十分に促進でき、引張強度を向上させることができる。
本実施形態に係るポリプロピレン組成物の製造方法によれば、以下の効果が奏される。
即ち、本実施形態に係る製造方法では、フィラーとしてHNTを用いるため、ポリプロピレン組成物はポリプロピレンそのものの比重に近い比重を有する。そのため、組成物中でHNTが沈降したり浮いたりすることがなく、HNTをポリプロピレン組成物全体に均一に分散させることができる。これにより、フィラーの凝集や偏在による引張強度(破断伸び)の低下を抑制できる。
また、均一に分散されたHNTの表面には、重合触媒が吸着されているため、重合反応が効率良く進行し、機械強度の高いポリプロピレン組成物を効率良く製造できる。
さらには、重合触媒がHNTの表面に吸着されていることから、その表面上でプロピレンからポリプロピレンが生成するため、ポリプロピレンとHNTの接触性が向上する結果、優れた機械的強度が得られる。
また本実施形態では、重合触媒としてトリブチルアルミニウムを用いることにより、触媒毒を不活性化でき、重合反応を促進できる。ひいては、ポリプロピレン組成物の弾性率及び引張強度(破断伸び)をより向上できる。
ここで、触媒毒とは、配位化合物であり、エステル、アミン、アミド、ケトン、アルデヒド、エーテル(チオエーテル等の硫黄誘導体を含む)等の一般的なヘテロ元素含有化合物、又は、水、アミン、有機酸、無機酸、アルコール等のブレンステッド酸化合物等を意味する。
また本実施形態では、重合触媒としてジルコノセンのキラル体を用いることにより、重合反応の収率を向上できる。
[ポリプロピレン組成物]
本実施形態に係るポリプロピレン組成物は、上記製造方法により製造される。また、組成物中に上述のHNTを、4〜8質量%含有する。
これにより、強化剤としての量が適正化されると同時に、重合触媒の担体としての量が適正化されるため、重合度が向上する。これにより、ポリプロピレン組成物の弾性率、引張強度及び曲げ強度をより向上できる。
本実施形態に係るポリプロピレン組成物は、種々の用途に適用され、バンパーやホイールトリム等の自動車外装部材の他、インストルメントパネル等の自動車内装部材に適用される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は本発明に含まれる。
次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[実施例1]
ポリプロピレン組成物中の含有量が3.85質量%となるように、所定量のHNTを、MAO溶液(MAOの含有量が10質量%(アルミニウム含有量が5.25質量%に相当)のトルエン溶液)中に添加してHNT/MAO溶液とし、1日撹拌した。反応開始30分前に、HNT/MAO溶液中に重合触媒を添加して、HNT/MAO/重合触媒溶液とした。重合触媒としては、ジルコノセンのキラル体を用い、その配合量は6.1μmolとした。
一方、10Lステンレス製反応器内に、乾燥させたトルエンを4L入れた。初期温度30℃から、所望の温度まで加熱した。この反応器内に、プロピレンを所望の圧力(2bar=200000Pa)で供給し、トルエンに飽和させた。マスフローコントローラの流量がゼロとなり、プロピレンの飽和が完了した後、圧を解放した。
次いで、反応器内にHNT/MAO/触媒溶液を導入して混合した後、重合反応を開始した。なお、重合反応は不活性アルゴン雰囲気下で実施した。
重合開始から90分経過後、プロピレンを除去することで重合反応を終了させた。また、50mlのエタノールを添加することで重合反応をクエンチさせた。これにより、実施例1のポリプロピレン組成物を得た。
[実施例2〜10]
HNT含有量、初期温度及び反応時間を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様の操作を行うことにより、実施例2〜10のポリプロピレン組成物を得た。
[比較例1]
HNT含有量をゼロ、即ちHNTを配合せず、初期温度及び反応時間を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様の操作を行うことにより、比較例1のポリプロピレン組成物を得た。
Figure 0005925100
[引張試験]
各実施例及び比較例で得たポリプロピレン組成物について、引張試験を実施した。具体的には、DIN−EN ISO 527に準拠した引張試験を、以下の条件で実施した。試験結果を図1に示した。
<試験条件>
試験装置:インストロン社製3366型万能材料試験機
測定荷重:10kN
試料装入:機械式グリップ
引張速度(ヤング率):伸び率0%から0.5%まで1mm/分
引張速度(破断降伏点):伸び率0.5%から50mm/分
試験温度:室温
[3点曲げ試験]
各実施例及び比較例で得たポリプロピレン組成物について、3点曲げ試験を実施した。具体的には、DIN−EN ISO 178に準拠した3点曲げ試験を、以下の条件で実施した。試験結果を図2に示した。
<試験条件>
試験装置:インストロン社製3366型万能材料試験機
試験速度:1mm/分
支持スパン:68mm
試験温度:室温
図1は、ポリプロピレン組成物中のHNT含有量(質量%)と、引張弾性率(MPa)及び引張強度(MPa)との関係を示す図である。図1において、上方の曲線は引張弾性率の挙動を示し、下方の曲線は引張強度の挙動を示している。この図1に示されるように、本実施例に係るポリプロピレン組成物は、比較例に係るポリプロピレン組成物よりも引張弾性率が高いことが分かった。特に、本実施例に係るポリプロピレン組成物では、HNT含有量が4〜8質量%のときに、引張弾性率及び引張強度が向上することが分かった。
図2は、ポリプロピレン組成物中のHNT含有量(質量%)と、曲げ弾性率(MPa)及び曲げ強度の最大値(MPa)との関係を示す図である。図2において、上方の曲線は曲げ強度の最大値を示し、下方の曲線は曲げ弾性率を示している。この図2に示されるように、本実施例に係るポリプロピレン組成物は、比較例に係るポリプロピレン組成物よりも曲げ弾性率及び曲げ強度の最大値が高いことが分かった。特に、本発明に係るポリプロピレン組成物では、HNT含有量が4〜8質量%のときに、曲げ弾性率及び曲げ強度が向上することが分かった。
以上の結果から、本発明に係るポリプロピレン組成物では、HNT含有量が4〜8質量%のときに、弾性率に加え、引張強度(破断伸び)及び曲げ強度が向上することが確認された。
なお、本願発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば、重合触媒としては、ジルコノセンのキラル体に限定されるものではなく、同量のトリブチルアルミニウムを用いても良い。

Claims (3)

  1. ポリプロピレン組成物の製造方法であって、
    重合触媒をハロイサイトナノチューブに吸着させる吸着工程と、
    溶媒にプロピレンモノマーを飽和させる飽和工程と、
    前記吸着工程で重合触媒を吸着させたハロイサイトナノチューブと、前記飽和工程でプロピレンモノマーを飽和させた溶媒とを混合する混合工程と、
    前記混合工程で混合されたプロピレンモノマーを重合させることで、ポリプロピレン組成物を得る重合工程と、を有することを特徴とするポリプロピレン組成物の製造方法。
  2. 前記重合触媒として、トリブチルアルミニウムを用いることを特徴とする請求項1記載のポリプロピレン組成物の製造方法。
  3. 前記重合触媒として、ジルコノセンのキラル体を用いることを特徴とする請求項1記載のポリプロピレン組成物の製造方法。
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