JP6697452B2 - ポリオレフィン触媒のための改変剤としてのシュウ酸ジアミド - Google Patents

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Description

発明の背景
1.関連出願への相互参照
本出願は、2014年10月28日に出願された米国非仮特許出願第14/526,166号からの優先権を主張し、その全体が本明細書において参考として援用される。
2.発明の分野
本発明は、改変剤としてシュウ酸ジアミドを用いる重合触媒系、そのような重合触媒系を作製する方法、およびポリオレフィンを生成する重合のプロセスに関し、特に、シュウ酸ジアミド改変を用いない触媒系よりも実質的に高い立体特異性(sterospecificity)を示すポリプロピレンを生成する重合のプロセスに関する。
3.関連技術の説明
ポリオレフィンの重合のためのチーグラー・ナッタ触媒系は当該分野で周知である。一般的に、これらの系は固体のチーグラー・ナッタ触媒成分および共触媒成分、通常は有機アルミニウム化合物で構成される。αオレフィンの重合のための触媒系の活性および立体特異性を向上させるために、電子供与性化合物が、(1)固体のチーグラー・ナッタ触媒成分中の内部電子供与体として、および/または(2)固体のチーグラー・ナッタ触媒成分および共触媒成分と併せて用いられる外部電子供与体として幅広く用いられている。
プロピレンまたはアイソタクチシティーの可能性がある他のオレフィンに関する重合のためのチーグラー・ナッタ型の触媒の利用においては、外部電子供与体を利用することが望ましいことであり得るが、それは内部電子供与体の使用に加えてであってもよく、そうでなくてもよい。許容され得る外部電子供与体はO、Si、N、Sおよび/またはPを含む有機化合物を含む。そのような化合物としては、有機酸、有機酸エステル、有機酸無水物、エーテル、ケトン、アルコール、アルデヒド、シラン、アミド、アミン、アミンオキシド、チオール、様々なリンの酸のエステルおよびアミドなどが挙げられる。好ましい外部電子供与体は、Si−O−Cおよび/またはSi−N−C結合を含み、中心原子としてケイ素を有する有機ケイ素化合物である。そのような化合物は米国特許第4,472,524号;第4,473,660号;第4,560,671号;第4,581,342号;第4,657,882号;第5,106,807号;第5,407,883号;第5,684,173号;第6,228,961号;第6,362,124号;第6,552,136号;第6,689,849号;第7,009,015号;第7,244,794号;第7,276,463号;第7,619,049号;第7,790,819号;第8,247,504号;第8,648,001号;および第8,614,162号に記載されている。これらはここに参考として援用される。
固体のチーグラー・ナッタ触媒成分の調製中に固体のチーグラー・ナッタ触媒成分に導入される一般的な内部電子供与体化合物は、当該分野で公知であり、そして例としてはエーテル、ケトン、アミン、アルコール、複素環有機化合物、フェノール、ホスフィンおよびシランが挙げられる。当該分野において、重合活性ならびに結果として得られるポリマーの立体規則性、分子量、および分子量分布は用いた内部電子供与体の分子構造に依存することが周知である。故に、重合プロセスおよび結果として得られるポリマーの性質を改善するために、様々な内部電子供与体を開発するための努力および願望が存在している。そのような内部電子供与体化合物の例および触媒系の成分としてのそれらの使用は米国特許第4,107,414号;第4,186,107号;第4,226,963号;第4,347,160号;第4,382,019号;第4,435,550号;第4,465,782号;第4,522,930号;第4,530,912号;第4,532,313号;第4,560,671号;第4,657,882号;第5,208,302号;第5,902,765号;第5,948,872号;第6,048,818号;第6,121,483号;第6,281,301号;第6,294,497号;第6,313,238号;第6,395,670号,第6,436,864号,第6,605,562号;第6,716,939号;第6,770,586号;第6,818,583号;第6,825,309号;第7,022,640号;第7,049,377号;第7,202,314号;第7,208,435号;第7,223,712号;第7,351,778号;第7,371,802号;第7,491,781号;第7,544,748号;第7,674,741号;第7,674,943号;第7,888,437号;第7,888,438号;第7,935,766号;第7,964,678号;第8,003,558号;第8,003,559号;第8,088,872号;第8,211,819号;第8,222,357号;第8,227,370号;第8,236,908号;第8,247,341号;第8,263,520号;第8,263,692号;第8,288,304号;第8,288,585号;第8,288,606号;第8,318,626号;第8,383,540号;第8,536,290号;第8,569,195号;第8,575,283号;第8,604,146号;第8,633,126号;第8,692,927号;第8,664,142号;第8,680,222号;第8,716,514および第8,742,040号に記載されている。これらはここに参考として援用される。
現在使用されているほとんどの商業的なプロピレン重合触媒は、内部電子供与体としてアルキルフタル酸エステルを用いる。しかし、人と接触する応用におけるフタレート誘導体の継続的な使用に関して、近年特定の環境問題が挙げられる。結果として、これらの問題を改善する、フタレートを用いないプロピレン重合触媒の使用、または低減された量のフタレートを用いる触媒系の使用が、ポリプロピレン生成のために現在必要である。
米国特許第6,323,150号は内部電子供与体として低減された量のフタレートを含むプロピレン重合触媒の使用を記載する。しかし、結果として得られるポリプロピレン生成物は低いアイソタクチシティーおよび生産性を示すことが明らかになった。この先行技術はまた、内部電子供与体としてフタレート誘導体と組み合わされたポリエーテル化合物からなる重合触媒も教示する。結果として得られるポリプロピレン生成物はフタレート誘導体のみを含む触媒のポリプロピレン生成物のアイソタクチシティーよりも低いアイソタクチシティーを示す。
米国特許第7,491,781号はフタレート誘導体を含まないプロピレン重合触媒成分中の内部電子供与体の使用を教示する。しかし、結果として得られるプロピレン重合触媒はフタレート誘導体を含む触媒のポリプロピレンよりも低いアイソタクチシティーを有するポリプロピレンを生成した。
そうであるから、高いアイソタクチシティーを示す一方で、内部電子供与体として低減された量のフタレート誘導体を含むポリオレフィン、特にポリプロピレンを生成することに使用され得る触媒系を開発する必要性が依然として存在する。よりいっそう望ましいことはフタレート誘導体のみを含む系と同じまたはそれよりも良いアイソタクチシティーを有するポリプロピレンを生成することができるフタレートを含まない触媒系の開発である。
米国特許第4,472,524号明細書 米国特許第4,473,660号明細書 米国特許第4,560,671号明細書 米国特許第4,581,342号明細書 米国特許第4,657,882号明細書 米国特許第5,106,807号明細書 米国特許第5,407,883号明細書 米国特許第5,684,173号明細書 米国特許第6,228,961号明細書 米国特許第6,362,124号明細書 米国特許第6,552,136号明細書 米国特許第6,689,849号明細書 米国特許第7,009,015号明細書 米国特許第7,244,794号明細書 米国特許第7,276,463号明細書 米国特許第7,619,049号明細書 米国特許第7,790,819号明細書 米国特許第8,247,504号明細書 米国特許第8,648,001号明細書 米国特許第8,614,162号明細書 米国特許第4,107,414号明細書 米国特許第4,186,107号明細書 米国特許第4,226,963号明細書 米国特許第4,347,160号明細書 米国特許第4,382,019号明細書 米国特許第4,435,550号明細書 米国特許第4,465,782号明細書 米国特許第4,522,930号明細書 米国特許第4,530,912号明細書 米国特許第4,532,313号明細書 米国特許第4,560,671号明細書 米国特許第4,657,882号明細書 米国特許第5,208,302号明細書 米国特許第5,902,765号明細書 米国特許第5,948,872号明細書 米国特許第6,048,818号明細書 米国特許第6,121,483号明細書 米国特許第6,281,301号明細書 米国特許第6,294,497号明細書 米国特許第6,313,238号明細書 米国特許第6,395,670号明細書 米国特許第6,436,864号明細書 米国特許第6,605,562号明細書 米国特許第6,716,939号明細書 米国特許第6,770,586号明細書 米国特許第6,818,583号明細書 米国特許第6,825,309号明細書 米国特許第7,022,640号明細書 米国特許第7,049,377号明細書 米国特許第7,202,314号明細書 米国特許第7,208,435号明細書 米国特許第7,223,712号明細書 米国特許第7,351,778号明細書 米国特許第7,371,802号明細書 米国特許第7,491,781号明細書 米国特許第7,544,748号明細書 米国特許第7,674,741号明細書 米国特許第7,674,943号明細書 米国特許第7,888,437号明細書 米国特許第7,888,438号明細書 米国特許第7,935,766号明細書 米国特許第7,964,678号明細書 米国特許第8,003,558号明細書 米国特許第8,003,559号明細書 米国特許第8,088,872号明細書 米国特許第8,211,819号明細書 米国特許第8,222,357号明細書 米国特許第8,227,370号明細書 米国特許第8,236,908号明細書 米国特許第8,247,341号明細書 米国特許第8,263,520号明細書 米国特許第8,263,692号明細書 米国特許第8,288,304号明細書 米国特許第8,288,585号明細書 米国特許第8,288,606号明細書 米国特許第8,318,626号明細書 米国特許第8,383,540号明細書 米国特許第8,536,290号明細書 米国特許第8,569,195号明細書 米国特許第8,575,283号明細書 米国特許第8,604,146号明細書 米国特許第8,633,126号明細書 米国特許第8,692,927号明細書 米国特許第8,664,142号明細書 米国特許第8,680,222号明細書 米国特許第8,716,514号明細書 米国特許第8,742,040号明細書 米国特許第6,323,150号明細書 米国特許第7,491,781号明細書
発明の要旨
本発明は、フタレート誘導体のみを含む触媒系よりも良好なアイソタクチシティーを有するポリプロピレン生成物をもたらすための、プロピレン重合のための内部電子供与体として低減された量のフタレート誘導体を含むチーグラー・ナッタ触媒系を改変する方法を提供する。本発明はまた、フタレートを含まないチーグラー・ナッタ触媒系を改変し、そしてそのような改変を行っていない触媒系よりも高いアイソタクチシティーを有するポリプロピレンを生成する方法を提供する。
その様々な局面に従い、本発明は、改変された固体のチーグラー・ナッタ型の触媒成分、共触媒成分、および必要に応じて外部電子供与体成分を含む、αオレフィンの重合または共重合のための触媒系に関する。改変したチーグラー・ナッタ型の触媒成分は、プロピレンの重合のために典型的に用いられる内部電子供与体に加えて、少なくとも1つの改変剤としてのシュウ酸ジアミドを含む。本発明の重合触媒系で改変剤として使用され得るシュウ酸ジアミドは式Iに表される。
Figure 0006697452
ここでR、R、R、およびRは同一であってもよく、または異なってもよく、独立して、水素、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基(hetero atom containing a hydrocarbon group)であり、ここで、R、R、R、およびRのうちの2つまたはそれよりも多くが連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成してもよい。
好ましい実施形態の説明
本発明は重合触媒系のための改変剤として用いられ得るシュウ酸ジアミド、改変剤としてシュウ酸ジアミドを用いる重合触媒系、重合触媒系の作製方法、およびシュウ酸ジアミドを含まない系よりも実質的に高い立体特異性を示すポリオレフィン、特にポリプロピレンを生成するための重合プロセスに関する。
本発明の特定の実施形態によれば、ポリオレフィン、特にポリプロピレンの生成のために重合触媒系における改変剤として有用な1つのクラスのシュウ酸ジアミドが開示される。これらのシュウ酸ジアミドは内部改変剤として、または外部改変剤としてのいずれかで用いられてもよい。好ましくはこれらのシュウ酸ジアミドは内部改変剤として用いられる。加えて本発明のシュウ酸ジアミド改変剤を用いた重合触媒系は内部電子供与体、外部電子供与体、または内部電子供与体および外部電子供与体の両方を有し得る。
本発明のシュウ酸ジアミドは、触媒系の改変剤成分としての単一構成要素として単独で用いてもよく、または典型的にチーグラー・ナッタポリプロピレン触媒系で用いられる1つまたはそれよりも多くの内部電子供与体と組み合わせて用いてもよい。シュウ酸ジアミドは、一般的にチーグラー・ナッタポリプロピレン触媒系で用いられる1つまたはそれよりも多くの内部電子供与体と組み合わせて用いられることが好ましい。1つよりも多くの改変剤を改変剤成分として用いられる場合には、構成要素のうちの1つまたはそれよりも多くが本発明のシュウ酸ジアミドであり得る。
本発明の特定の局面によると、重合触媒系で改変剤として用いられ得るシュウ酸ジアミドは式Iで表される。
Figure 0006697452
ここでR、R、R、およびRは同一であってもよく、または異なってもよく、独立して、水素、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基(hetero atom containing a hydrocarbon group)である。ここで、R、R、R、およびRのうちの2つまたはそれよりも多くが連結されて1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成してもよい。
式Iの適切なシュウ酸ジアミドの好ましい例は以下のものを含むが、これらに限定されない。
Figure 0006697452
Figure 0006697452
本発明のシュウ酸ジアミドはチーグラー・ナッタ型触媒系における1成分として用いられ得る。本発明のシュウ酸ジアミドを含めること以外は、本発明の様々な実施形態に従って用いられ得るチーグラー・ナッタ型触媒系、およびそのような触媒系の作製方法は、一般的に限定されない。本発明に従って用いられ得る、典型的かつ受容可能なチーグラー・ナッタ型の触媒系は、(a)固体のチーグラー・ナッタ型の触媒成分、(b)共触媒成分、および必要に応じて(c)1つまたはそれよりも多くの外部電子供与体を含む。本発明の特定の実施形態によれば、チーグラー・ナッタ型の触媒系に典型的に用いられる内部電子供与体に加えて、改変剤として少なくとも1つのシュウ酸ジアミドが使用される。ここで以前に開示したように、これらのシュウ酸ジアミドは内部改変剤または外部改変剤のいずれかとして使用されてもよい。好ましくは、これらのシュウ酸ジアミドは内部改変剤として使用される。
好ましい固体のチーグラー・ナッタ型の触媒成分(a)としては、少なくともTi−ハロゲン結合を有するチタン化合物、および無水二ハロゲン化マグネシウム担体に支持されている内部電子供与体化合物を含む固体触媒成分が挙げられる。そのような好ましい固体のチーグラー・ナッタ型の触媒成分(a)としては四ハロゲン化チタンを含む固体触媒成分が挙げられる。好ましい四ハロゲン化チタンはTiClである。ハロゲン化アルコキシもまた使用される固体のチーグラー・ナッタ型の触媒成分(a)であり得る。
本発明のシュウ酸ジアミドが、触媒系の1つまたはそれよりも多くの内部電子供与体成分と組み合わせて用いられる場合、固体のチーグラー・ナッタ型の触媒成分(a)の調製のための受容可能なさらなる内部電子供与体成分は一般的に限定されず、芳香族酸のアルキル、アリール、およびシクロアルキルエステル、特に、安息香酸およびフタル酸のアルキルエステルおよびそれらの誘導体が挙げられるが、それらに限定されない。そのような化合物の例には安息香酸エチル、安息香酸n−ブチル、p−トルイル酸メチル(methyl−p−toluate)、およびp−メトキシ安息香酸メチル(methyl−p−methoxybenzoate)およびフタル酸ジイソブチルを含む。アルキルまたはアルキルアリールエーテル、ポリエーテル、ケトン、モノアミンまたはポリアミン、ヘテロ環式有機化合物、アルデヒド、およびホスフィンおよびホスホルアミドのようなP化合物を含む他の一般的な内部電子供与体もまた使用され得る。
固体のチーグラー・ナッタ型の触媒成分(a)の担体を形成する受容可能な無水二ハロゲン化マグネシウムは、当該分野で周知の活性な形態の二ハロゲン化マグネシウムである。そのような二ハロゲン化マグネシウムは前もって活性化されてもよく、チタン化の間にその場で活性化されてもよく、適切なハロゲンを含む遷移金属化合物で処理したときに二ハロゲン化マグネシウムをその場で形成することができるマグネシウム化合物から形成されてそしてその後活性化されてもよい。好ましい二ハロゲン化マグネシウムは二塩化マグネシウムおよび二臭化マグネシウムである。二ハロゲン化物の水含有量は一般的に1重量%未満である。
固体のチーグラー・ナッタ型の触媒成分(a)は様々な方法によって作成され得る。そのような方法の1つは、生成物が20m/gよりも大きい表面積を示すまで、二ハロゲン化マグネシウムおよび内部電子供与体化合物を同時粉砕すること、およびその後に粉砕された生成物をTi化合物と反応させることからなる。固体のチーグラー・ナッタ型の触媒成分(a)を調製する他の方法は米国特許第4,220,554号;第4,294,721号;第4,315,835号;第4,330,649号;第4,439,540号;第4,816,433号;および第4,978,648号に開示される。これらの方法は参考としてここに援用される。
典型的な改変された固体のチーグラー・ナッタ型の触媒成分(a)において、二ハロゲン化マグネシウムとハロゲン化チタン化合物の間のモル比は1〜500の間であり、前述のハロゲン化チタン化合物と内部電子供与体の間のモル比は0.1〜50の間であり、そして前述の内部電子供与体とシュウ酸ジアミド改変剤の間のモル比は0.1〜100の間である。
好ましい共触媒成分(b)はアルキルアルミニウム化合物を含む。受容可能なアルキルアルミニウム化合物は、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、およびトリイソプロピルアルミニウムのような三アルキルアルミニウムを含む。他の受容可能なアルキルアルミニウム化合物は水素化ジエチルアルミニウムのような水素化ジアルキルアルミニウムを含む。他の受容可能な共触媒成分(b)は、
(CAl−O−Al(C
(CAl−N(C)−Al(C、および
(CAl−O−SO−O−Al(C
のようにヘテロ原子を介して互いに連結されている2つまたはそれより多くのアルミニウム原子を含む化合物を含む。
受容可能な外部電子供与体成分(c)は、O、Si、N、S、および/またはPを含む有機化合物である。そのような化合物は有機酸、有機酸エステル、有機酸無水物、エーテル、ケトン、アルコール、アルデヒド、シラン、アミド、アミン、アミンオキシド、チオール、様々なリンの酸のエステルおよびアミドなどを含む。好ましい成分(c)は、Si−O−Cおよび/またはSi−N−C結合を含む有機ケイ素化合物である。そのような有機ケイ素化合物の特殊な例として、トリメチルメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン、ジシクロペンチルジメトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ジシクロヘキシルジメトキシシラン、3−tert−ブチル−2−イソブチル−2−メトキシ−[1,3,2]オキサアザシロリジン、3−tert−ブチル−2−シクロペンチル−2−メトキシ−[1,3,2]オキサアザシロリジン、2−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ−5−エン−2−イル−3−tert−ブチル−2−メトキシ−[1,3,2]オキサアザシロリジン、3−tert−ブチル−2、2−ジエトキシ−[1,3,2]オキサアザシロリジン、4,9−ジ−tert−ブチル−1,6−ジオキサ−4,9−ジアザ−5−シラ−スピロ[4,4]ノナン、ビス(ペルヒドロイソキノリノ)ジメトキシシランなどが挙げられる。有機電子供与体の混合物も使用され得る。最後に、本発明のシュウ酸ジアミドもまた外部電子供与体として用いられてもよい。
本発明に従って用いられるオレフィン重合のプロセスは一般的に限定されない。例えば、触媒成分(a)、(b)および(c)(用いる場合)は、重合反応器に同時に添加されてもよく、または順次添加されてもよい。最初に成分(b)および(c)を混合し、そしてその後結果的に得られた混合物と成分(a)を重合の前に接触させることが好ましい。
オレフィンモノマーは、チーグラー・ナッタ型の触媒系の重合反応器への添加の前に添加されてもよく、同時に添加されてもよく、または後に添加されてもよい。チーグラー・ナッタ型の触媒系の添加の後にオレフィンモノマーを添加することが好ましい。
ポリマーの分子量は既知の方法で、好ましくは水素を用いることで制御され得る。本発明によって生成された触媒を用いても、重合が比較的低温で、例えば約30℃〜約105℃で行われる場合に水素を用いることで分子量は適切に制御され得る。この分子量の制御はメルトフローレートの測定可能な正の変化により証明され得る。
重合反応は、スラリープロセス、液相プロセスまたは気相プロセスにより行われてもよく、または、別々の反応器を用いた液相プロセスおよび気相プロセスの組み合わせにより行われてもよく、これらの全てはバッチにより、または連続的のいずれかで行われてもよい。従来の公知の方法により、ポリオレフィンは直接的に気相プロセスから得られてもよく、またはスラリープロセスからの単離および溶媒の回収により得られてもよい。
重合温度、重合時間、重合圧力、モノマーの濃度などのような本発明の方法によるポリオレフィンの生成のための重合条件に特に制限はない。重合温度は一般的に40℃〜90℃であり、そして重合圧力は一般的に1気圧またはそれよりも高い圧力である。
本発明のチーグラー・ナッタ型の触媒系は、触媒の重量の0.5〜3倍の量のポリマーを生成するための十分な時間の間、60℃またはそれ未満の温度で、炭化水素溶媒中で小量のオレフィンモノマーと前もって接触(これは前重合(prepolymerization)として当該分野で周知である)させてもよい。そのように前重合が液体または気体状のモノマーで行われる場合、結果として生じるポリマーの量は、一般的に触媒の重量の1000倍までである。
本発明のチーグラー・ナッタ型の触媒系は、αオレフィンの単独重合および共重合を含むが、これらに限定されないオレフィンの重合において有用である。本発明に従って重合プロセスに用いられ得る適切なαオレフィンとしては、一般式CH=CHR(ここで、RはHまたはC1−10直鎖または分枝アルキルである)のオレフィン、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン(butene−1)、1−ペンテン(pentene−1)、4−メチル−1−ペンテン(4−methylpentene−1)および1−オクテン(octene−1)が挙げられる。本発明のチーグラー・ナッタ型の触媒系が、エチレンが重合されるプロセスに用いられ得る一方で、ポリプロピレンまたはそれよりも高級のオレフィンが重合されるプロセスに、本発明のチーグラー・ナッタ型の触媒系を用いることがより所望される。プロピレンの単独重合または共重合を含むプロセスが好ましい。
前述のものに対するよりよい理解を与えるために、以下の非限定的な実施例を提供する。実施例は特定の実施形態に関し得るが、それらはあらゆる特定の局面において本発明を制限するものとして見られるべきではない。活性値(AC)は使用された固体触媒成分の1グラムあたりに生成されるポリマーのグラム数に基づく。
以下の分析方法を当該ポリマーを特徴づけるために使用する。
ヘプタン不溶分(%HI):沸騰しているヘプタンで8時間抽出した後のポリプロピレンサンプルの残渣の重量パーセント(wt%)。
メルトフローレート(MI):ASTM D−1238、2.16kgの荷重のもとで、230℃で測定。
:ASTM D−3417、DSC(製造元:TA Instrument,Inc、モデル:DSC Q1000)により測定。
アイソタクチックペンタッド含有量の測定:10mmのNMRチューブにポリマーのサンプル400mgを入れる。1.7gのTCE−d2および1.7gのo−DCBをチューブ内に添加した。13C NMRスペクトルをBruker AVANCE 400 NMR(100.61MHz、90°パルス、12秒のパルス間遅延)で取得した。それぞれのスペクトルについて約5000の過渡信号を格納した;mmmmペンタッドピーク(21.09 ppm)を参照として用いた。ミクロ構造の分析を文献に記載された通りに行った(Macromolecules,1994,27,4521−4524, V.Busicoらによる)。
分子量(MnおよびMw):ポリマーの重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、および分子量分布(Mw/Mn)を、Polymer Labs Plgel 10 um MIXED−B LS 300×7.5mmカラム、および移動相として1,2,4−トリクロロベンゼン(TCB)を用いたWater 2000GPCVシステムのゲル浸透クロマトグラフィーによって取得した。移動相を0.9ml/分に設定し、そして温度を145℃に設定した。ポリマーのサンプルを150℃で2時間加熱した。注入量は200マイクロリットルであった。ポリスチレン基準の外部標準較正を用いて分子量を計算した。
ASTM D−4101で明記された条件に従って、物性試験のための試料を射出成型した。
曲げ弾性率(1.3mm/分)、1%セカント:ASTM D−790
降伏時引張強度(50mm/分):ASTM D−638
破断時引張強度(50mm/分):ASTM D−638
降伏時伸び(50mm/分):ASTM D−638
73°Fにおけるノッチ付きのアイゾット衝撃強度:ASTM D−256
ロックウェル硬さ:ASTM D−785
マグネシウムエトキシド(98%)、無水トルエン(99.8%)、TiCl(99.9%)、無水n−ヘプタン(99%)、フタル酸ジイソブチル(99%)、シクロヘキシル(ジメトキシ)メチルシラン(C−供与体、≧99%)、およびトリエチルアルミニウム(93%)を全てMilwaukee,WI,USAのSigma−Aldrich Co.から購入した。
ジイソプロピルジメトキシシラン(P−供与体)、およびジシクロペンチルジメトキシシラン(D−供与体)をMorrisville,PA,USAのGelest,Inc.から購入した。
ジイソブチルマロン酸ジエチル(98%)、および1−エチル−2,3−ピペラジンジオン(改変剤として使用、98%)をTCI Americaから購入した。
ジエーテル触媒を商業的供給源から購入した。
他に記述がない限り、すべての反応を不活性雰囲気下で行った。
実施例1
(A)固体触媒成分の調製
撹拌機を備え、そして窒素で徹底的にパージした250mlのフラスコに、80mmolのマグネシウムエトキシド、および80mlの無水トルエンを入れて懸濁液を形成した。懸濁液に20mlのTiClを注入し、そしてその後90℃の温度まで加熱した。そこへ内部電子供与体として7.0mmolのフタル酸ジイソブチル(DIBP)、および改変剤として3.0mmolの1−エチル−2,3−ピペラジンジオンを加え、その後に110℃まで加熱し、その温度で2時間攪拌した。反応完結の後、90℃、無水トルエン100mlで生成物を2回洗浄し、そしてそこに、80mlの新たな無水トルエン、および20mlのTiClを添加して攪拌しながら、110℃でさらに2時間反応させた。反応完結の後、90℃、無水n−ヘプタン100mlで生成物を8回洗浄し、そして減圧下で乾燥させて固体の組成物を得た。
(B)重合
以下の手順に従ってプロピレン重合をベンチスケール2リットル反応器中で行った。
最初に、反応器を少なくとも100℃に予熱するとともに窒素パージを行って残存していた水分および酸素を除去した。その後、反応器を50℃に冷却した。窒素下、1リットルの乾燥ヘプタンを反応器に導入した。反応器温度が約50℃になったとき、4.3mlのトリエチルアルミニウム(ヘキサン中0.58M)、1.0〜1.6mlのジシクロペンチル(ジメトキシ)シラン(D−供与体)(ヘプタン中0.5M)、または1.0〜1.6mlのジイソプロピル(ジメトキシ)シラン(P−供与体)(ヘプタン中0.5M)を添加し、そしてその後、上記で調製した固体触媒成分30mgを反応器に添加した。反応器の温度を50℃に加熱し、その後150mlの容器中の8psiの水素をプロピレンとともに反応器へ流し込んだ。
その後、反応器の温度を70℃まで上昇させた。継続的にプロピレンを反応器へ導入することにより、反応器の全圧力を90psigまで上昇させ、そして90psigで制御し、そして1時間重合を進行させた。重合後、反応器から排気(vent)して圧力を0psigに減圧し、そして反応器の温度を50℃まで冷却した。
その後、反応器を開放した。反応器に500mlのメタノールを添加し、そして得られた混合物を5分間攪拌し、そしてその後ろ過してポリマー生成物を得た。得られたポリマーを80℃で6時間真空乾燥させた。ポリマーをメルトフローレート(MFR)、ヘプタン不溶分(%HI)、および融点(T)について評価した。触媒の活性(AC)もまた測定した。結果を表1に示す。
実施例2
撹拌機を備え、そして窒素で徹底的にパージした250mlのフラスコに、80mmolのマグネシウムエトキシド、改変剤として3.0mmolの1−エチル−2,3−ピペラジンジオン、および80mlの無水トルエンを入れて懸濁液を形成した。懸濁液に20mlのTiClを注入し、そしてその後90℃の温度まで加熱した。そこへ内部電子供与体として7.0mmolのフタル酸ジイソブチル(DIBP)を加え、その後110℃まで加熱し、その温度で2時間攪拌した。反応完結の後、90℃、無水トルエン100mlで生成物を2回洗浄し、そしてそこに、80mlの新たな無水トルエン、および20mlのTiClを添加して攪拌しながら、110℃でさらに2時間反応させた。反応完結の後、90℃、無水n−ヘプタン100mlで生成物を8回洗浄し、そして減圧下で乾燥させて固体の組成物を得た。
プロピレン重合を、実施例1に記載された手法と同様の手法で行った。結果を表1に示す。
実施例3
3.0mmolの1−エチル−2,3−ピペラジンジオンおよび7.0mmolのDIBPの代わりに、2.5mmolの1−エチル−2,3−ピペラジンジオンおよび7.5mmolのDIBPを用いた点を除いて、実施例2と同様の手法で、固体触媒成分を調製した。
プロピレン重合を、実施例1に記載された手法と同様の手法で行った。結果を表1に示す。
実施例4
3.0mmolの1−エチル−2,3−ピペラジンジオンおよび7.0mmolのDIBPの代わりに、1.5mmolの1−エチル−2,3−ピペラジンジオンおよび8.5mmolのDIBPを用いた点を除いて、実施例2と同様の手法で、固体触媒成分を調製した。
プロピレン重合を、実施例1に記載された手法と同様の手法で行った。結果を表1に示す。
実施例5
7.0mmolのDIBPおよび3.0mmolの1−エチル−2,3−ピペラジンジオンの代わりに、4.0mmolのDIBPおよび4.0mmolの1−エチル−2,3−ピペラジンジオンを用いた点を除いて、実施例1と同様の手法で、固体触媒成分を調製した。
プロピレン重合を、実施例1に記載された手法と同様の手法で行った。結果を表1に示す。
実施例6
8.5mmolのDIBPおよび1.5mmolの1−エチル−2,3−ピペラジンジオンの代わりに、2.0mmolのDIBPおよび6.0mmolの1−エチル−2,3−ピペラジンジオンを用いた点を除いて、実施例1と同様の手法で、固体触媒成分を調製した。
プロピレン重合を、実施例1に記載された手法と同様の手法で行った。結果を表1に示す。
実施例7
3.0mmolの1−エチル−2,3−ピペラジンジオンおよび7.0mmolのDIBPの代わりに、4.0mmolの1−エチル−2,3−ピペラジンジオンおよび8.0mmolのジイソブチルマロン酸ジエチル(DEDIBM)を用いた点を除いて、実施例1と同様の手法で、固体触媒成分を調製した。
プロピレン重合を実施例1に記載された手法と同様の手法で行った。結果を表1に示す。
実施例8
攪拌機を備え、そして窒素で徹底的にパージした250mlのフラスコに、内部電子供与体として1〜5wt%のジエーテルを含む市販の固体触媒(これを比較例6のために用いた)4.0g、および60mlのトルエンを入れた。上記のスラリー組成物に、改変剤として2.0mmolの1−エチル−2,3−ピペラジンジオンを80mlのトルエンとともに加え、そして20mlのTiClを注入した。スラリー混合物を110℃に加熱し、そして2時間攪拌した。反応完結の後、40℃、無水n−ヘプタン100mlで生成物を8回洗浄し、そして減圧下で乾燥させて固体の組成物を得た。
プロピレン重合を実施例1に記載された手法と同様の手法で行った。結果を表1に示す。
実施例9
2.0mmolの1−エチル−2,3−ピペラジンジオンの代わりに、4.0mmolの1−エチル−2,3−ピペラジンジオンを用いた点を除いて、実施例8と同様の手法で、固体触媒成分を調製した。
プロピレン重合を、実施例1に記載された手法と同様の手法で行った。結果を表1に示す。
比較例1(C1)
触媒の調製
撹拌機を備え、そして窒素で徹底的にパージした250mlのフラスコに、80mmolのマグネシウムエトキシド、および80mlの無水トルエンを入れて懸濁液を形成した。懸濁液に20mlのTiClを注入し、そしてその後90℃の温度まで加熱した。そこに内部電子供与体として10.0mmolのフタル酸ジイソブチル(DIBP)を添加し、その後温度を110℃まで加熱し、その温度で2時間攪拌した。反応完結の後、90℃、無水トルエン100mlで生成物を2回洗浄し、そしてそこに、80mlの新たな無水トルエン、および20mlのTiClを添加して攪拌しながら、110℃でさらに2時間反応させた。反応完結の後、90℃、無水n−ヘプタン100mlで生成物を8回洗浄し、そして減圧下で乾燥させて固体の組成物を得た。
プロピレン重合を、実施例1に記載された手法と同様の手法で行った。結果を表1に示す。
比較例2(C2)
10.0mmolのDIBPの代わりに、7.0mmolのDIBPを用いた点を除いて、比較例1と同様の手法で、固体触媒成分を調製した。
比較例3(C3)
10.0mmolのDIBPの代わりに、4.0mmolのDIBPを用いた点を除いて、比較例1と同様の手法で、固体触媒成分を調製した。
プロピレン重合を実施例1に記載された手法と同様の手法で行った。結果を表1に示す。
比較例4(C4)
10.0mmolのDIBPの代わりに、2.0mmolのDIBPを用いた点を除いて、比較例1と同様の手法で、固体触媒成分を調製した。
プロピレン重合を実施例1に記載された手法と同様の手法で行った。結果を表1に示す。
比較例5(C5)
10.0mmolのDIBPを用いる代わりに、内部電子供与体として8.0mmolのジイソブチルマロン酸ジエチル(DEDIBM)を用いた点を除いて、比較例1と同様の手法で、固体触媒成分を調製した。
プロピレン重合を実施例1に記載された手法と同様の手法で行った。結果を表1に示す。
比較例6(C6)
比較例6のために、実施例8および実施例9を調製するために用いた市販のジエーテル触媒を受領したままで使用した。
プロピレン重合を実施例1に記載された手法と同様の手法で行った。結果を表1に示す。
Figure 0006697452
上記の結果が示すように、本発明の触媒系における改変剤としての1−エチル−2,3−ピペラジンジオンの使用はフタレート誘導体のみを含む系よりも高いアイソタクチシティーを有するポリプロピレンを生成する。例えば、7.0mmolのDIBPの与えられた投入について、DIBPのみの系(操作番号16)で生成されたPPが98.9の%HIを示したのに対し、改変された系(操作番号2)は99.5の%HIを有するPPを生成した。そのようなアイソタクチシティーの増大は低減された量のフタレートを含む触媒系においてよりいっそう実質的になる。例えば、2.0mmolのDIBPの与えられた投入について、DIBPのみの系(操作番号20)によるPPが94.4の%HIを示したのに対し、改変された系(操作番号12)は97.9の%HIを有するPPを生成した。本発明の触媒系における改変剤としての1−エチル−2,3−ピペラジンジオンの使用はまた、内部電子供与体としてマロネートまたはジエーテルのみを用いて、フタレートを用いない系よりも高いアイソタクチシティーを有するポリプロピレンを生成する。例えば、8.0mmolのDEDIBMの与えられた投入について、改変しない系(操作番号23)のそれが96.6の%HIを有するPPを生成したのに対し、改変された系(操作番号21)は98.0の%HIを示した。1,3−ジエーテルの場合には、1,3−ジエーテルのみの系(操作番号32)のPPが96.9の%HIを示したのに対し、改変された系(操作番号27)は、与えられた条件下で98.1の%HIを有するPPを生成した。
実施例10
(A)固体触媒成分の調製
実施例10では、実験4(Experiment 4)に記載された通りに改変されたPP触媒を調製し、そして下記の手順でバルクプロピレン重合に用いた。性質研究のために、8つの同一の操作を行い、そしておよそ9lbsのサンプルを回収した。得られたポリマーの粉末を2つの部分に分け、そして表2中の仕様に従って添加剤混合物(ここで、B215、NaBz、およびDHT4VはそれぞれSongwan、Malicrodt、およびKisumaから購入した)と混合した。物性値を表2にまとめた。
(B)バルク相重合
バルク相重合を1ガロンの反応器中で行った。反応器を90℃で1時間窒素を用いてパージし、そしてその後20℃に冷却した。反応器を真空にして窒素を除去した。その後、1−ガロン反応器にプロピレン1.7リットル、水素300psi(150mlの容器中)、トリエチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.629M)13.8ml、および外部供与体Dのヘプタン溶液(0.5M)0.5mlを供給した。攪拌を開始した。その後、温度を70℃に上昇させ、そして5分間安定化させた。その後、反応器と連結したチューブ中の15mgの触媒を0.3リットルの液体プロピレンとともに反応器の中へ流した。この温度で1時間重合を進行させた。重合後、未反応のプロピレンを排出し、そして反応器の温度を室温に下げた。得られたポリマーを80℃で6時間、真空下で乾燥させた。ポリマーの重さを量り、そしてメルトフローレート(MFR)およびヘプタン不溶分(%HI)を試験した。
比較例7
比較例7を、実施例4に記載された触媒の代わりに比較例1(C1)で記載されたPP触媒を用いた点を除いて、実施例10と同様の手法でプロピレンのバルク重合で行った。8つの同一の操作を行い、そしておよそ9lbsのサンプルを回収した。得られたポリマーの粉末を2つの部分に分けて、そして実施例10に記載した通りに添加混合物と混合した。性質試験および結果を表2にまとめた。
Figure 0006697452
上記の結果から示されるように、本発明の触媒系における改変剤としての1−エチル−2,3−ピペラジンジオンの使用は、改変なしの系よりも、曲げ弾性率、降伏時引張強度、破断時引張強度、およびロックウェル硬さ全てが高いポリプロピレンをバルク重合反応器中で生成した。例えば、実施例10および実施例10aの改変された系は、すべて、未改変の系(C7およびC7a)による対応する値の240.3および261.5kpsiよりも高い曲げ弾性率(それぞれ261.7および279.0kpsi)を示した。
故に、本発明は十分に適合され、ポリマー重合がその中でもともとの目的および利点だけでなく、言及された目的および利点を十分に達成した。上記で開示された特定の実施形態は実例に過ぎない。なぜなら、本発明は改変されてもよく、ここでの教示の利益を有する当業者に明らかな、異なるが均等な方法で実践されてもよい。さらに、下記の請求項に記載したようなもの以外の、ここで示された構造もしくは設計の細部を目指すことに制限はない。故に、上記で開示した特定の例示的な実施形態を変更または改変してもよく、そしてそのような変化を全て本発明の範囲および精神の下で考察することは明白である。下限および上限を有する数値範囲が開示されるときはいつでも、その範囲に含まれるあらゆる数値が具体的に開示される。その上、請求項で用いられるような不定冠詞「a」または「an」を、それが導入する要素の1つではなく、1つまたは1つより多くを意味することが定義される。
例えば、本発明は、以下の項目を提供する。
(項目1)
αオレフィンの重合または共重合のための固体触媒成分であって、
チタン、マグネシウム、ハロゲン、内部電子供与体、および式:
Figure 0006697452

(ここで、R 、R 、R 、およびR は、独立して、水素、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択される)
のシュウ酸ジアミドから選択される少なくとも1つの改変剤を含む、
固体触媒成分。
(項目2)
、R 、R 、およびR のうちの2つまたはそれよりも多くが連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る、項目1に記載の固体触媒成分。
(項目3)
前記内部電子供与体が、式:
Figure 0006697452

(ここで、R およびR は、独立して、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択される)
で表されるフタレート化合物である、
項目1に記載の固体触媒成分。
(項目4)
およびR が連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る、項目3に記載の固体触媒成分。
(項目5)
前記内部電子供与体が、式:
Figure 0006697452

(ここで、R 、R 、R 、およびR は、独立して、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択される)
で表されるマロネート化合物である、
項目1に記載の固体触媒成分。
(項目6)
、R 、R 、およびR のうちの2つまたはそれよりも多くが連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る、項目5に記載の固体触媒成分。
(項目7)
前記内部電子供与体が、式:
Figure 0006697452

(ここで、R 、R 、R 、およびR は、独立して、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択される)
で表されるジエーテル化合物である、項目1に記載の固体触媒成分。
(項目8)
項目7に記載の固体触媒成分であって、ここで、ここで、R 、R 、R 、およびR のうちの2つまたはそれよりも多くが連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る、固体触媒成分。
(項目9)
αオレフィンの重合または共重合のための触媒系であって、
(A)チタン、マグネシウム、ハロゲン、内部電子供与体、および式:
Figure 0006697452

(ここで、R 、R 、R 、およびR は、独立して、水素、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択される)
のシュウ酸ジアミドから選択される少なくとも1つの改変剤を含む、αオレフィンの重合または共重合のための固体触媒成分、および
(B)共触媒成分
を含む、触媒系。
(項目10)
、R 、R 、およびR のうちの2つまたはそれよりも多くが連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る、項目9に記載の固体触媒成分。
(項目11)
項目9に記載の触媒系であって、さらに1つまたはそれよりも多くの外部電子供与体成分を含む、触媒系。
(項目12)
前記内部電子供与体が、式:
Figure 0006697452

(ここでR およびR は、独立して、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択される)
で表されるフタレート化合物である、
項目9に記載の固体触媒成分。
(項目13)
およびR が連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る、項目12に記載の固体触媒成分。
(項目14)
前記内部電子供与体が、式:
Figure 0006697452

(ここでR 、R 、R 、およびR は、独立して、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択される)
で表されるマロネート化合物である、項目9に記載の固体触媒成分。
(項目15)
、R 、R 、およびR のうちの2つまたはそれよりも多くが連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る、項目14に記載の固体触媒成分。
(項目16)
前記内部電子供与体が、式:
Figure 0006697452

(ここでR 、R 、R 、およびR は、独立して、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択される)
で表されるジエーテル化合物である、項目1に記載の固体触媒成分。
(項目17)
項目15に記載の固体触媒成分であって、ここで、ここで、R 、R 、R 、およびR のうちの2つまたはそれよりも多くが連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る、項目15に記載の固体触媒成分。
(項目18)
αオレフィンを重合する方法であって、
(A)チタン、マグネシウム、ハロゲン、内部電子供与体、および式:
Figure 0006697452

(ここで、R 、R 、R 、およびR は、独立して、水素、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択される)
のシュウ酸ジアミドから選択される少なくとも1つの改変剤を含む、αオレフィンの重合または共重合のための固体触媒成分、および
(B)共触媒成分
の存在下で、αオレフィンを重合する工程を含む、方法。
(項目19)
項目18に記載の方法であって、さらに1つまたはそれよりも多くの外部電子供与体成分を含む、方法。

Claims (11)

  1. αオレフィンの重合または共重合のための固体触媒成分であって、
    チタン、マグネシウム、ハロゲン、内部電子供与体、および式:
    Figure 0006697452

    (ここで、R、R、R、およびRは、独立して、水素、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択され、R 、R 、R 、およびR のうちの2つまたはそれよりも多くが連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る
    のシュウ酸ジアミドから選択される少なくとも1つの改変剤を含む、
    固体触媒成分。
  2. 前記内部電子供与体が、式:
    Figure 0006697452

    (ここで、RおよびRは、独立して、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択され、R およびR が連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る
    で表されるフタレート化合物である、
    請求項1に記載の固体触媒成分。
  3. 前記内部電子供与体が、式:
    Figure 0006697452

    (ここで、R、R、R、およびRは、独立して、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択され、 、R 、R 、およびR のうちの2つまたはそれよりも多くが連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る
    で表されるマロネート化合物である、
    請求項1に記載の固体触媒成分。
  4. 前記内部電子供与体が、式:
    Figure 0006697452

    (ここで、R、R、R、およびRは、独立して、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択され、R 、R 、R 、およびR のうちの2つまたはそれよりも多くが連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る
    で表されるジエーテル化合物である、請求項1に記載の固体触媒成分。
  5. αオレフィンの重合または共重合のための触媒系であって、
    (A)チタン、マグネシウム、ハロゲン、内部電子供与体、および式:
    Figure 0006697452

    (ここで、R、R、R、およびRは、独立して、水素、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択され、R 、R 、R 、およびR のうちの2つまたはそれよりも多くが連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る
    のシュウ酸ジアミドから選択される少なくとも1つの改変剤を含む、αオレフィンの重合または共重合のための固体触媒成分、および
    (B)共触媒成分
    を含む、触媒系。
  6. 請求項に記載の触媒系であって、さらに1つまたはそれよりも多くの外部電子供与体成分を含む、触媒系。
  7. 前記内部電子供与体が、式:
    Figure 0006697452

    (ここでRおよびRは、独立して、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択され、R およびR が連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る
    で表されるフタレート化合物である、
    請求項に記載の触媒系
  8. 前記内部電子供与体が、式:
    Figure 0006697452

    (ここでR、R、R、およびRは、独立して、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択され、R 、R 、R 、およびR のうちの2つまたはそれよりも多くが連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る
    で表されるマロネート化合物である、請求項に記載の触媒系
  9. 前記内部電子供与体が、式:
    Figure 0006697452

    (ここでR、R、R、およびRは、独立して、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択され、R 、R 、R 、およびR のうちの2つまたはそれよりも多くが連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る
    で表されるジエーテル化合物である、請求項に記載の触媒系
  10. αオレフィンを重合する方法であって、
    (A)チタン、マグネシウム、ハロゲン、内部電子供与体、および式:
    Figure 0006697452

    (ここで、R、R、R、およびRは、独立して、水素、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基、3〜20個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基、または1〜20個の炭素原子のヘテロ原子含有炭化水素基から選択され、R 、R 、R 、およびR のうちの2つまたはそれよりも多くが連結されて、1つまたはそれよりも多くの飽和または不飽和の単環式または多環式の環を形成し得る
    のシュウ酸ジアミドから選択される少なくとも1つの改変剤を含む、αオレフィンの重合または共重合のための固体触媒成分、および
    (B)共触媒成分
    の存在下で、αオレフィンを重合する工程を含む、方法。
  11. 請求項10に記載の方法であって、さらに1つまたはそれよりも多くの外部電子供与体成分を含む、方法。
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