JPH0948811A - オレフィン重合用固体触媒成分、その製法およびエチレン系共重合体の製造方法 - Google Patents

オレフィン重合用固体触媒成分、その製法およびエチレン系共重合体の製造方法

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JPH0948811A
JPH0948811A JP20113695A JP20113695A JPH0948811A JP H0948811 A JPH0948811 A JP H0948811A JP 20113695 A JP20113695 A JP 20113695A JP 20113695 A JP20113695 A JP 20113695A JP H0948811 A JPH0948811 A JP H0948811A
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ethylene
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magnesium
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JP20113695A
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Yasunori Takemoto
康典 竹本
Hisashi Monoi
尚志 物井
Shintaro Inasawa
伸太郎 稲沢
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組成分布の狭いエチレン系共重合体を製造す
る固体触媒成分およびそれを用いた触媒を得る。 【構成】 a)マグネシウム成分およびハロゲン成分を必
須成分とする固体成分b)チタン化合物 c)窒素およびまたは酸素を含む官能基を持つ化合物 からなり、c)がN,N,N’,N’−テトラメチルエチ
レンジアミン、2,4−ペンタンジオン、N,N−ジメ
チルホルムアミドであるエチレン系共重合用固体触媒成
分。b)およびc)を接触させることによって得られる錯化
合物と、a)を接触させるエチレン系共重合用固体触媒成
分の製法。 【効果】 新規な固体触媒成分と有機アルミニウム化合
物を用いて、エチレンと他のα−オレフィン類とを共重
合させることにより、組成分布の狭いエチレン系共重合
体を製造することが可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オレフィン重合用固体
触媒成分とその製造および組成分布が狭いエチレン系共
重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレン系共重合体は機械的性質に優
れ、加工性がよいことなどから、フィルム、テープ、シ
ート、繊維、中空成形品、射出成形品など非常に多くの
成形品に加工されて使用されている。従来、エチレン系
共重合体を得る方法としては、マグネシウム、チタン及
びハロゲンを必須成分とする固体触媒成分の形成時ある
いは形成後に、電子供与性化合物で処理することにより
得られる固体触媒成分、および有機アルミニウム化合物
とから形成されるチーグラー型触媒を用いて、エチレン
系共重合体を得る方法が数多く提案されている。しか
し、これらの方法で得られるエチレン系共重合体は、組
成分布が広く透明性が劣る欠点があり、透明性が要求さ
れる用途には不向きであった(特開昭57−4461
1、特開平2−77409、特開平6−25641
3)。また、組成分布が広いとフィルム成形品がブロッ
キングを起こすなどの問題も発生する。エチレン系共重
合体では、組成分布を狭くすることによって、透明性が
向上する。近年、組成分布が狭く透明性に優れたエチレ
ン系共重合体の製造にメタロセン触媒を用いたものが数
多く提案されている(特開昭64−9206、特開平2
−22307)。しかしながら、該触媒系では製造コス
トが高い上に、適合プロセスに制限がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、組成
分布が狭いエチレン系共重合体を製造することが可能で
あるオレフィン重合用固体触媒成分とその製法を提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑みて鋭意検討した結果、 a)マグネシウム成分およびハロゲン成分を必須成分とす
る固体成分 b)チタン化合物 c)窒素およびまたは酸素を含む官能基を持つ化合物 とからなるオレフィン重合用固体触媒成分を含む重合触
媒存在下に、エチレンと他のα−オレフィン類とを共重
合させる方法によって、これらの問題点が解決されたエ
チレン系共重合体が得られることを見いだし本発明に到
達した。
【0005】以下、本発明に係わるオレフィン重合用固
体触媒成分を具体的に説明する。本発明に係わるオレフ
ィン重合用固体触媒成分は、マグネシウム成分と、ハロ
ゲン成分、チタン化合物、および窒素およびまたは酸素
を含む官能基を持つ化合物からなり、これらを接触させ
ることにより調製される。本発明に用いられるマグネシ
ウム成分としては、塩化マグネシウム、臭化マグネシウ
ムのようなハロゲン化マグネシウム;ジエトキシマグネ
シウム、ジイソプロポキシマグネシウムのようなアルコ
キシマグネシウム;ラウリル酸マグネシウム、ステアリ
ン酸マグネシウムのようなマグネシウムのカルボン酸
塩;ブチルエチルマグネシウム、ジブチルマグネシウム
のようなアルキルマグネシウム;金属マグネシウム等を
例示することができる。好ましくは、ハロゲン化マグネ
シウムもしくは固体成分形成時にハロゲン化マグネシウ
ムを形成するものである。さらに好ましくは、塩化マグ
ネシウムが形成される物である。また、これらの化合物
の2種以上の混合物であってもよい。
【0006】本発明に用いられるハロゲン成分は、フッ
素成分、塩素成分、臭素成分またはヨウ素成分、好まし
くは塩素成分を含む物であり、具体例としては四塩化チ
タン、四臭化チタンなどのハロゲン化チタン;四塩化ケ
イ素、四臭化ケイ素などのハロゲン化ケイ素;三塩化リ
ン、五塩化リンなどのハロゲン化リン;四塩化炭素、四
臭化炭素などのハロゲン化炭素が挙げられるが、調製法
によっては、塩素、臭素などのハロゲン分子;塩化水
素、臭化水素などのハロゲン化水素酸を用いてもよい。
【0007】本発明に用いられるチタン化合物として
は、四塩化チタン、三塩化チタン、四臭化チタン等のハ
ロゲン化チタン;テトラブトキシチタン、テトラエトキ
シチタン等のチタンアルコキド;ブトキシトリクロロチ
タン、トリフェノキシクロロチタン等のアルコキシチタ
ンハライド等を例示することができる。また、これらの
化合物の2種以上の混合物であってもよい。好ましく
は、ハロゲンを含む3価のチタン化合物であり、特に好
ましくは三塩化チタンである。
【0008】本発明に用いられる窒素およびまたは酸素
を含む官能基を持つ化合物は、アミノ基およびまたはカ
ルボキシル基およびアミド基を持つ化合物であり、特
に、アミド基または1つ以上の炭素を介して存在する2
つのアミノ基およびまたはカルボニル基を持つ化合物が
好ましい。具体的には、N,N,N’,N’−テトラメ
チルジアミノメタン、N,N,N’,N’−テトラメチ
ルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチ
ル−1,3−プロパンジアミン、N,N,2,2−テト
ラメチル−1,3−プロパンジアミン、N,N,N’,
N’−テトラメチル−1,3−ジアミノ−2−プロパノ
ール、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ブ
タンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−
1,4−ブタンジアミン、N,N,N’,N’−テトラ
メチル−2−ブテン−1,4−ジアミン、N,N,
N’,N’−テトラエチルジアミノメタン、N,N,
N’,N’−テトラエチルエチレンジアミン、N,N,
N’,N’−テトラエチル−1,3−プロパンジアミ
ン、N,N,2,2−テトラエチル−1,3−プロパン
ジアミン、N,N,N’,N’−テトラエチル−1,3
−ジアミノ−2−プロパノール、N,N,N’,N’−
テトラエチル−1,3−ブタンジアミン、N,N,
N’,N’−テトラエチル−1,4−ブタンジアミン、
N,N,N’,N’−テトラエチル−2−ブテン−1,
4−ジアミンのようなジアミン化合物;2,3−ブタン
ジオン、2,3−ペンタンジオン、2,4−ペンタンジ
オン、3,4−ペンタンジオン、2,3−ヘキサンジオ
ン、2,4−ヘキサンジオン、2,5−ヘキサンジオ
ン、3,4−ヘキサンジオン、2,3−ヘプタンジオ
ン、2,4−ヘプタンジオン、2,5−ヘプタンジオ
ン、2,6−ヘプタンジオン、3,4−ヘプタンジオ
ン、3,5−ヘプタンジオン、2,3−オクタンジオ
ン、2,4−オクタンジオン、2,5−オクタンジオ
ン、2,6−オクタンジオン、2,7−オクタンジオ
ン、3,4−オクタンジオン、3,5−オクタンジオ
ン、3,6−オクタンジオン、4,5−オクタンジオン
のようなジケトン化合物;N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジプロピ
ルホルムアミドのようなアミド化合物等を例示すること
ができる。好ましくは、N,N,N’,N’−テトラメ
チルエチレンジアミン、2,4−ペンタンジオン、N,
N−ジメチルホルムアミドである。
【0009】本発明に用いられるチタン化合物と窒素お
よびまたは酸素を含む官能基を持つ化合物の接触方法を
以下に述べる。極性溶媒中に、チタン化合物と窒素およ
びまたは酸素を含む官能基を持つ化合物を加え、該溶液
を、還流する。この際、チタン化合物と窒素およびまた
は酸素を含む官能基を持つ化合物の使用量については、
チタン原子1モルに対し、該窒素およびまたは酸素を含
む官能基を持つ化合物は、官能基が1〜20モル、好ま
しくは2〜5モルで用いられる。極性溶媒は、チタン化
合物1gに対し、10〜200ml、好ましくは、50
〜100mlの量で用いられる。極性溶媒としては、テ
トラヒドロフラン、イソプロピルエーテル、1,4−ジ
オキサンが用いられる。好ましくは、テトラヒドロフラ
ンである。還流温度は、50〜120℃である。還流時
間は15〜180分、好ましくは、30〜120分であ
る。本発明でいう錯化合物とは、チタン化合物と窒素お
よびまたは酸素を含む官能基を持つ化合物を、接触させ
ることによって得られる溶液中に含まれる、チタン化合
物と窒素およびまたは酸素を含む官能基を持つ化合物と
の反応物を指す。
【0010】なお、本発明の固体触媒成分は、上記のマ
グネシウム成分、ハロゲン成分、チタン化合物と窒素お
よびまたは酸素を含む官能基を持つ化合物に加えて、担
体化合物および反応助剤として用いられるケイ素、リ
ン、アルミニウムなどを含む有機および無機化合物など
を使用し、これらを接触させて調製してもよい。このよ
うな担体化合物としては、Al23 、SiO2 、B2
3 、MgO、CaO、TiO2 、ZnO、ZrO2
SnO2 、BaO、ThOなどが用いられる。この中で
Al23 、SiO2 が好ましい。
【0011】本発明に係わる固体触媒成分は、上記した
ようなマグネシウム成分、ハロゲン成分、チタン化合物
と窒素およびまたは酸素を含む官能基を持つ化合物、必
要に応じて担体化合物などと接触させて調製される。固
体成分、錯化合物を用いた固体触媒成分の調製方法を数
例を挙げて以下に述べる。ハロゲン化マグネシウムと、
錯化合物を接触あるいは反応させる方法。ハロゲン化マ
グネシウムと、錯化合物を共粉砕した後にハロゲン化す
る方法。あるいは、ハロゲン化マグネシウム単独また
は、ハロゲン化マグネシウムとケイ素化合物またはリン
化合物との共粉砕後、錯化合物で処理した後、ハロゲン
化する方法。また、アルキルマグネシウムにハロゲン化
剤を作用させた後、錯化合物を調製過程に加える方法。
また、金属マグネシウムとハロゲン化炭化水素とを作用
させた後、錯化合物を調製過程に加えることによって生
成する方法。
【0012】このような方法によって、固体触媒成分を
調製する際、マグネシウム成分および錯化合物の使用量
については、チタン原子1モルに対し、マグネシウム化
合物は1〜1000モル、特に好ましくは2〜100モ
ルの量で用いられる。これらの化合物を接触させる際の
温度は、通常−50℃〜200℃、好ましくは20℃〜
150℃である。
【0013】以上のようにして得られる固体触媒成分を
用いて、有機アルミニウム化合物とから得られる重合触
媒でエチレンとα−オレフィンとの共重合を行うことに
よって本発明を達成することができる。重合において使
用される有機アルミニウム化合物の代表的なものは下記
一般式(1)式ないし(2)式で表される。 AlR1 r3-r (1) R23 Al−O−AlR45 (2) (1)式および(2)式において、R1 、R2 、R3
4 、R5 は炭素数が多くとも12個の炭化水素基であ
り、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 は同一でも異種でも
よい。Xはハロゲン原子または水素原子であり、rは2
〜3の数である。(1)式で示される有機アルミニウム
化合物の代表例としては、トリエチルアルミニウム、ト
リプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニ
ウムのようなトリアルキルアルミニウム;ジエチルアル
ミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイ
ドライドなどのアルキルアルミニウムハイドライド;お
よびジエチルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミ
ニウムブロマイドなどのアルキルアルミニウムハライド
が挙げられる。また、(2)式で示される有機アルミニ
ウム化合物の代表例としては、テトラメチルジアルモキ
サン、テトラエチルジアルモキサン、テトラブチルアル
モキサン、またはこれらの縮合生成物であるポリメチル
アルモキサン、ポリエチルアルモキサン、ポリブチルア
ルモキサンなどが挙げられる。有機アルミニウム化合物
は、固体触媒成分中のチタン原子1モルに対し、アルミ
ニウムが、1〜2000モル、好ましくは1〜1000
モルとなるような量で用いられる。
【0014】本発明においてエチレンと共重合するα−
オレフィンとしては、炭素数3〜15のプロピレン、1
−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、
1−オクテン、ビニルシクロヘキセンおよびスチレンな
どを挙げることができる。このようなα−オレフィンの
うち、特にプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテンが好ましい。得られたエチレン
系重合体中のα−オレフィン含有量は20モル%以下が
好ましく、特に15モル%以下が好適である。本発明で
は、触媒にα−オレフィンを予重合させておくこともで
きる。この予重合は、固体触媒成分1g当り0.1〜1
000g好ましくは0.2〜100gの量でα−オレフ
ィンを重合させることにより行われる。
【0015】本発明では、重合は溶液重合、懸濁重合な
どの液相重合法あるいは気相重合法いずれにおいても実
施できる。本重合に、水素を用いれば、得られる共重合
体の分子量を調節することができる。本発明において、
オレフィンの重合温度は、0〜200℃、好ましくは5
0〜140℃に、圧力は、常圧〜100kg/cm2
好ましくは2〜60kg/cm2 に設定される。本発明
の重合方法においては、重合を、反応条件を変えて2段
以上に分けて行うこともできる。なお、本発明では、触
媒は、本発明の各成分以外にも、オレフィン重合に有用
な他の成分を含むことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。得ら
れた重合体のメルトフローレート(以下MFRという)
は、JIS K6760、190℃、2.16kg荷重
の条件で測定した。ハイロードメルトフローレート(以
下HLMFRという)は、JIS K6760、190
℃、21.6kg荷重の条件で測定した。密度は、JI
S K6760 23℃の条件で測定した。エチレン系
共重合体の組成分布の指標として、13C−NMR測定よ
り求めた、ランダム性の指標r12 を用いた。このr
12 は、日本電子製GSX−400を用いて、Ra
y、Randallらの方法(Macromolecu
les、14、1323(1981)、Macromo
lecules、15、1402、(1982))に基
づき、13C−NMRを測定する事により、次式により求
めた(「共重合 1 反応解析」培風館)。 r12 =([EE]×[CC])/(1/2[EC])2 ここで、[EE]、[CC]、[EC]とは上記Ra
y、Randallらの方法に基づき、13C−NMRス
ペクトルから求めたエチレン−エチレン、コモノマー−
コモノマー、エチレン−コモノマー連鎖のダイアド分率
である。r12 =0は完全交互、r12 =1は完全
ランダム、r12 >1はブロック的となる。したがっ
て、r12 が1より小さいと組成分布が狭いといえ
る。
【0017】(実施例1)固体触媒成分の調製 窒素置換したガラス製フラスコに東ソーアクゾ社製AA
型三塩化チタン0.25g、N,N,N’,N’−テト
ラメチルエチレンジアミン0.19ml(1.3mmo
l)、テトラヒドロフラン25mlを入れ1時間還流し
て、三塩化チタンとN,N,N’,N’−テトラメチル
エチレンジアミンの錯化合物の青紫色溶液を得た。ま
た、窒素置換したガラス製フラスコに市販の無水塩化マ
グネシウム0.15gとテトラヒドロフラン12mlを
入れ、塩化マグネシウムが溶解するまで還流した。この
塩化マグネシウム溶液を、別の窒素置換したフラスコ
に、600℃で4時間焼成したDAVISON952グ
レードのシリカ1.4gとともに入れ、55℃で1時間
撹拌した後、真空下で溶媒を除去し固体成分を得た。上
記透明溶液とヘキサン70mlをこの固体成分に加え、
60℃で1時間撹拌した後に真空下で溶媒を除去し、固
体触媒成分を得た。エチレンと1−ブテンとの共重合 窒素置換した1.5リットルのオートクレーブに予めト
リエチルアルミニウム1.1mmolと固体触媒成分8
2.5mg、イソブタン800mlを仕込み、内温を8
0℃に昇温した。ついで、水素を分圧で1.5kg/c
2 圧入し、1−ブテンを150g仕込んだ後、エチレ
ンを分圧が5.0kg/cm2 になるまで圧入し重合を
開始した。エチレン分圧を5.0kg/cm2 になるよ
うに保ちながら、60分重合を行った。重合を終結した
ところ、白色状の共重合体が132g得られた。重合活
性は、エチレン1気圧、固体触媒1g、1時間当り32
0gであり、MFRは1.29kg/10分、HLMF
Rは37.1g/10分、HLMFR/MFRは28.
6、密度は0.926g/cm3 、r12 は0.86
であった。
【0018】(実施例2)実施例1において、1−ブテ
ンの代わりに1−ヘキセンを用いた以外は、同様にし
て、エチレンと1−ヘキセンの共重合を行った結果、重
合活性は、エチレン1気圧、固体触媒1g、1時間当り
310g、MFRは1.31g/10分、HLMFRは
37.0g/10分、HLMFR/MFRは28.3で
あり、密度は0.921g/cm3 、r12 は0.8
3であった。
【0019】(実施例3)実施例1において、N,N,
N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンの代わりに
2,4−ペンタンジオンを等モル用いた以外は、全く同
様にして固体触媒成分を製造し、実施例1と同様にエチ
レンと1−ブテンの共重合を行った結果、重合活性は、
エチレン1気圧、固体触媒1g、1時間当り280g、
MFRは0.03g/10分、HLMFRは1.2g/
10分、HLMFR/MFRは40.0であり、密度は
0.913g/cm3 、r12 は0.90であった。
【0020】(実施例4)実施例3において、1−ブテ
ンの代わりに1−ヘキセンを用いた以外は、同様にし
て、エチレンと1−ヘキセンの共重合を行った結果、重
合活性は、エチレン1気圧、固体触媒1g、1時間当り
270g、MFRは0.12g/10分、HLMFRは
4.3g/10分、HLMFR/MFRは36.2であ
り、密度は0.911g/cm3 、r12 は0.88
であった。
【0021】(実施例5)実施例1において、N,N,
N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンの代わりに
N,N−ジメチルホルムアミドを等モル用いた以外は、
全く同様にして固体触媒成分を製造し、実施例1と同様
にエチレンと1−ブテンの共重合を行った結果、重合活
性は、エチレン1気圧、固体触媒1g、1時間当り23
0g、MFRは0.48g/10分、HLMFRは1
4.5g/10分、HLMFR/MFRは30.2であ
り、密度は0.931g/cm3 、r12 は0.82
であった。
【0022】(実施例6)実施例5において、1−ブテ
ンの代わりに1−ヘキセンを用いた以外は、同様にし
て、エチレンと1−ヘキセンの共重合を行った結果、重
合活性は、エチレン1気圧、固体触媒1g、1時間当り
210g、MFRは0.53g/10分、HLMFRは
15.7g/10分、HLMFR/MFRは29.6で
あり、密度は0.927g/cm3 、r12 は0.8
1であった。
【0023】(比較例1)実施例1において、N,N,
N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンの代わりに
エチルベンゾエートを等モル用いた以外は、全く同様に
して固体触媒成分を製造し、実施例1と同様にエチレン
と1−ブテンの共重合を行った結果、重合活性は、エチ
レン1気圧、固体触媒1g、1時間当り200g、MF
Rは1.59g/10分、HLMFRは48.8g/1
0分、HLMFR/MFRは30.7であり、密度は
0.930g/cm3 、r12 は2.42であった。
【0024】(比較例2)実施例1において、N,N,
N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンの代わりに
ジメチルフタレートを等モル用いた以外は、全く同様に
して固体触媒成分を製造し、実施例1と同様にエチレン
と1−ブテンの共重合を行った結果、重合活性は、エチ
レン1気圧、固体触媒1g、1時間当り230g、MF
Rは0.13g/10分、HLMFRは3.7g/10
分、HLMFR/MFRは29.5であり、密度は0.
928g/cm3 、r12 は1.38であった。
【0025】(比較例3)実施例1において、N,N,
N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンを用いない
以外は、全く同様にして固体触媒成分を製造し、実施例
1と同様にエチレンと1−ブテンの共重合を行った結
果、重合活性は、エチレン1気圧、固体触媒1g、1時
間当り350g、MFRは3.73g/10分、HLM
FRは119.5g/10分、HLMFR/MFRは3
2.0であり、密度は0.913g/cm3 、r12
は1.76であった。
【0026】(比較例4)固体触媒成分の調製 窒素置換したガラス製フラスコに東ソーアクゾ社製AA
型三塩化チタン0.25g、ジメチルフタレート0.2
1ml(1.3mmol)、市販の無水塩化マグネシウ
ム0.15g、テトラヒドロフラン25mlを入れ、青
色溶液になるまで還流した。この透明溶液を、窒素置換
したガラス製フラスコに600℃で4時間焼成したDA
VISON952グレードのシリカ1.4gとともに入
れ、55℃で1時間撹拌した後、乾燥し固体触媒成分を
得た。エチレンと1−ブテンの共重合 上記固体触媒成分を用いて、実施例1と同様にエチレン
と1−ブテンの共重合を行った結果、重合活性は、エチ
レン1気圧、固体触媒1g、1時間当り330g、MF
Rは0.44g/10分、HLMFRは12.1g/1
0分、HLMFR/MFRは27.6であり、密度は
0.923g/cm3 、r12 は1.49であった。
【0027】
【発明の効果】本発明により、組成分布の狭いエチレン
系共重合体を製造することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるオレフィン重合用触媒成分の調
製工程およびエチレン系共重合体の製造方法の説明図で
ある。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)マグネシウム成分およびハロゲン成分
    を必須成分とする固体成分 b)チタン化合物 c)窒素およびまたは酸素を含む官能基を持つ化合物 からなり、b)およびc)を接触させることによって得られ
    る錯化合物と、a)を接触させることを特徴とするオレフ
    ィン重合用固体触媒成分の製法。
  2. 【請求項2】 窒素およびまたは酸素を含む官能基がア
    ミノ基またはカルボニル基またはアミド基である請求項
    1記載のオレフィン重合用固体触媒成分の製法。
  3. 【請求項3】 化合物c)が、1つ以上の炭素原子を介し
    て存在する2つのアミノ基または2つのカルボニル基を
    有する請求項1または2に記載のオレフィン重合用固体
    触媒成分の製法。
  4. 【請求項4】 a)マグネシウム成分およびハロゲン成分
    を必須成分とする固体成分 b)チタン化合物 c)窒素およびまたは酸素を含む官能基を持つ化合物 ・からなり、c)がN,N,N’,N’−テトラメチルエ
    チレンジアミン、2,4−ペンタンジオン、N,N−ジ
    メチルホルムアミドのいずれかであるオレフィン重合用
    固体触媒成分。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の製
    法により得られた固体触媒成分および有機アルミニウム
    化合物を用いるエチレン系共重合体の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の固体触媒成分および有機
    アルミニウム化合物を用いるエチレン系共重合体の製造
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017533317A (ja) * 2014-10-28 2017-11-09 フォルモサ プラスティクス コーポレイション, ユーエスエー ポリオレフィン触媒のための改変剤としてのシュウ酸ジアミド

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