JP5920667B2 - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理システムおよびプログラム - Google Patents
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Description
図1は、タンデム型の画像形成装置10の構成を例示する図である。
図1に示すように、画像形成装置10は、画像処理装置2、通信装置13、画像形成ユニット14、中間転写ベルト16、用紙トレイ17、用紙搬送路18、及び定着器19を有する。
なお、本例の画像形成装置10は、ネットワークを介して接続されたコンピュータ端末から受信した画像データを印刷するプリンタ機能のみを有するが、これに限定されるものではなく、スキャナとしての機能、複写機としての機能、及び、ファクシミリとしての機能をさらに有してもよい。
画像処理装置2は、演算装置、メモリ、及びASICなどが設けられたコントローラであり、画像形成装置10の他の構成を制御する。通信装置13は、ネットワークを介して、コンピュータ端末と通信を行う。
なお、本例において、画像読取ユニット12により読み取られた原稿の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の原稿反射率データであり、画像処理装置2による画像処理によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の原稿色材階調データに変換される。
中間転写ベルト16は、中間転写体として図中矢印Aの方向に回動し、これら4つの画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cは、画像処理装置2から入力された画像データに基づいて各色のトナー像を順次形成し、これら複数のトナー像が互いに重ね合わせられるタイミングで中間転写ベルト16に転写(一次転写)する。
なお、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cの色の順序は、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に限定されるものではなく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順序など、その順序は任意である。
なお、記録用紙の排出部に画像読取ユニット12を設けることにより、使用者が排出された記録用紙を画像読取ユニット12にセットすることなく、画像読取ユニット12が、排出された記録用紙に形成された画像を読み取るようにしてもよい。
図1に示すように、画像処理装置2は、通信装置13を介して、コンピュータ端末から画像データを受信すると、受信した画像データに対して、色変換処理、濃度補正処理及びハーフトーン処理などを施して、画像形成ユニット14に出力する。
また、画像処理装置2は、必要に応じて、キャリブレーションに用いるテスト画像(チャート)のデータを生成し、生成されたテスト画像データ(チャートデータ)を画像形成ユニット14に出力する。
画像形成ユニット14Kは、画像処理装置2から入力された画像データに応じてレーザ光を走査する光走査装置140Kと、この光走査装置140Kにより走査されたレーザ光により静電潜像が形成される像形成装置150Kとを有する。
像形成装置150Kは、矢印Aの方向に沿って予め定められた回転速度で回転する像担持体としての感光体ドラム152Kと、この感光体ドラム152Kの表面を一様に帯電する帯電手段としての一次帯電用のスコロトロン154Kと、感光体ドラム152K上に形成された静電潜像を現像する現像器156Kと、クリーニング装置158Kとから構成されている。感光体ドラム152Kは、スコロトロン154Kにより一様に帯電され、光走査装置140Kにより照射されたレーザ光LB(K)により静電潜像を形成される。感光体ドラム152Kに形成された静電潜像は、現像器156Kにより黒色(K)のトナー(現像剤)で現像され、中間転写ベルト16に転写される。なお、トナー像の転写工程の後に感光体ドラム152Kに付着している残留トナー及び紙粉等は、クリーニング装置158Kによって除去される。
他の画像形成ユニット14Y、14M及び14Cも、上記と同様に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像を形成し、形成された各色のトナー像を中間転写ベルト16に転写する。
また、中間転写ベルト16には、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cに対向する位置にそれぞれ第1の一次転写ロール162K、第2の一次転写ロール162Y、第3の一次転写ロール162M及び第4の一次転写ロール162Cが配設され、感光体ドラム152K、152Y、152M、152C上に形成された各色のトナー像は、これらの一次転写ロール162により中間転写ベルト16上に多重に転写される。なお、中間転写ベルト16に付着した残留トナーは、二次転写位置の下流に設けられたベルト用クリーニング装置189のクリーニングブレード又はブラシにより除去される。
また、用紙搬送路18上の二次転写位置には、バックアップロール168に圧接する二次転写ロール185が配設されており、中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像は、この二次転写ロール185による圧接力及び静電気力で記録用紙上に二次転写される。各色のトナー像が転写された記録用紙は、第1の搬送ベルト186及び第2の搬送ベルト187によって定着器19へと搬送される。
定着器19は、上記各色のトナー像が転写された記録用紙に対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、トナーを記録用紙に溶融固着させる。
図2に示すように、画像処理装置2は、CPU等の演算部262及びメモリ等の記憶部264などを含む制御装置260と、通信装置270と、記録装置272と、ユーザインターフェース装置(UI装置)280とから構成される。
つまり、画像処理装置2は、情報処理および他の処理装置又は端末との通信が可能なコンピュータとしてのハードウェア構成部分を有している。
また、以下の各図において、実質的に同じ構成部分および処理には同じ番号が付される。
UI装置280は、LCD(Liquid Crystal Display)表示装置あるいはCRT(Cathode Ray Tube)表示装置等の表示装置およびキーボード・タッチパネルなどを含む。
図3は、画像処理装置2にインストールされ画像処理装置2により実行される目標値生成プログラム30を示すブロック・ダイアグラムである。
また、図4は、キャリブレーションチャート(色補正用画像)を例示する図である。
また、本例では、プログラムの全機能構成がソフトウェアとして画像処理装置2にインストールされているが、これに限定されるものではなく、例えば、プログラムの一部がASICなどのハードウェアで実現されてもよい。
なお、画像処理装置2にインストールされるプログラムは、CD−ROMなどの記憶媒体に記録され、この記憶媒体を介して画像処理装置2にインストールされてもよいし、データ信号の形式で配信され、画像処理装置2にインストールされてもよい。
目標値生成プログラム30は、以上の構成要素により、使用者からの2つの色の設定(例えばマゼンタ(M)及びイエロー(Y))を受け付け、それら2つの色のトナー(現像剤)を用いて形成されたキャリブレーションチャートを生成する。
さらに、目標値生成プログラム30は、用紙等の記録媒体に形成されたキャリブレーションチャートを測色して得られた測色データを用いて、色補正に用いる目標値を生成する。
具体的には、設定受付部300は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)から、色補正を行う2色を選択するための操作画面をUI装置280に表示させ、使用者の選択した色を受け付ける。
さらに、設定受付部300は、単色のみの色補正を行うか、多次色の色補正を行うかを選択するための操作画面をUI装置280に表示させ、使用者がどちらを選択したかを受け付ける。
一方、「多次色」とは、選択された2色を用紙に重ねる等によりこれら2色を混合して表現される色であり、例えばイエロー(Y)及びマゼンタ(M)が選択された場合は、イエロー(Y)とマゼンタ(M)とを混合して表現される色(例えば赤色)である。
なお、同じ比率でイエロー(Y)とマゼンタ(M)とを混ぜた場合、単色の色補正がなされていても、画像形成ユニット14等の経時的な影響及び湿気等に起因する日々の変動により、用紙に2色が重なるときに、形成された赤色が、イエロー(Y)が強くなったり、マゼンタ(M)が強くなったりする可能性がある。
図5は、単色及び多次色について説明するための図である。
図5には、横方向にイエロー(Y)軸、縦方向にマゼンタ(M)軸、奥行方向にシアン(C)軸が形成されたCMY空間が表現されている。
例えば、イエロー(Y)及びマゼンタ(M)が選択された場合、単色は、イエロー(Y)軸及びマゼンタ(M)軸上の点として表現される。
一方、多次色は、イエロー(Y)軸及びマゼンタ(M)軸からなる面A上の色として表現され、例えばマゼンタ(M)とイエロー(Y)との混合比率が同じ(M:Y=1:1)の色は、線B上の点として表現される。
このように、イエロー(Y)及びマゼンタ(M)が選択された場合、多次色はイエロー(Y)軸及びマゼンタ(M)軸からなる面A上の色として表現されるので、後述する多次色の色補正において、シアン(C)が混合されない。
図4(A)は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)から構成されるキャリブレーションチャートを例示する。
シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)のキャリブレーションチャートは、それぞれ、複数のカバレッジからなる複数(21個)のパッチ(色見本)から構成される。
ここで、カバレッジとは、例えば網点面積率又は網点階調のことであって、ハーフトーン処理の際に、印刷対象の画像データにおいて濃度が濃い箇所についてはカバレッジを高くし、濃度が薄い箇所についてはカバレッジを低くして、記録媒体に画像が形成される。
図4の例では、左から右へカバレッジが高くなるようになっており、最も左のパッチのカバレッジ(Cin)は0%であり、最も右のパッチのカバレッジ(Cin)は100%である。
例えば、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)が設定された場合、図4(B)に例示するような、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)からなる単色チャートを形成するための単色チャートデータを生成する。
単色チャート測色データ処理部316は、用紙に形成された単色チャートを画像読取ユニット12が読み取ることによって得られた測色データ(単色チャート測色データ)を受け付ける。
さらに、単色チャート測色データ処理部316は、RBG表色系の単色チャート測色データを、Lab(又はL*a*b*)表色系の測色データに変換し、単色目標値生成部318及び単色補正LUT生成部318に対して出力する。
なお、単色チャート測色データ処理部316(及び後述する多次色チャート測色データ処理部346等)は、測色計等により得られたLab(又はL*a*b*)表色系の測色データを取得するようにしてもよく、この場合、単色チャート測色データ処理部316は、RBG表色系の単色チャート測色データをLab(又はL*a*b*)表色系の測色データに変換する必要はない。または、測色計から分光データを取得し、画像処理装置内で分光からLabを算出して取得するようにしてもよい。
具体的には、単色目標値生成部318は、設定された2色それぞれについて、紙白部(Cin=0%)とベタパッチ(Cin=100%)との色差ΔE(ΔE(100%))を、以下の式(1)を用いて計算する。
(1)ΔE=√((L[0%]−L[100%])2+(a[0%]−a[100%])2+(b[0%]−b[100%])2)
ここで、L[x%]は、Cin=x%のパッチにおけるLの値であり、a[x%]は、Cin=x%のパッチにおけるaの値であり、b[x%]は、Cin=x%のパッチにおけるbの値である。
また、単色目標値生成部318は、横軸をカバレッジ、縦軸を色差ΔEとしたグラフにおいて、計算したΔE(100%)をプロットし、プロットした点と原点とを直線で結ぶ。
さらに、単色目標値生成部318は、直線上の点の、各カバレッジにおける色差ΔEの値を、単色目標値とする。
マゼンタ(M)及びイエロー(Y)が設定された場合、単色目標値生成部318は、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)それぞれについて、ΔE(100%)を計算する。
さらに、図6(A)に例示するように、Cin=100%の位置にΔE(100%)をプロットし、原点と直線で結ぶ。
そして、単色目標値生成部318は、単色チャートを構成する各パッチのカバレッジにおける、直線上の点の色差ΔEの値を、単色目標値とする。
ここで、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の2色を等量(同じ比率)で混ぜる場合を仮定する。
マゼンタ(M)及びイエロー(Y)のカバレッジをそれぞれCin=30%とした場合、単色目標値は、マゼンタ(M)の方がイエロー(Y)よりも大きい。
つまり、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の2色を等量で混ぜる場合であっても、あるカバレッジではマゼンタ(M)が強くなり、あるカバレッジではイエロー(Y)が強くなるといったように、階調(グラデーション)が色転びする。
しかしながら、図6(A)のように、原点とΔE(100%)の点とを結んだ直線上の値を単色目標値とした場合、このような色転びは発生しない。
なお、本実施形態では、単色目標値の生成に用いた単色チャート測色データを、単色の補正LUT(単色補正LUT)の生成に用いるとしたが、単色目標値の生成に用いた単色チャート測色データとは別に、再度、単色チャートを印刷して印刷された単色チャートを測色することによって得られた単色チャート測色データを、単色補正LUTの生成に用いるとしてもよい。
また、単色補正LUT生成部330は、単色目標値記憶部320に記憶された単色目標値から、補正対象のカバレッジ(カバレッジ#1)における単色目標値(ΔEの値)を求める。
また、単色補正LUT生成部330は、各カバレッジにおける単色目標値(ΔEの値)に対応するΔEの値を持つカバレッジ(カバレッジ#2)を求める。
なお、対応するΔEの値を持つカバレッジ(カバレッジ#2)がない場合、例えば線形補間をすることによって、対応するΔEの値を持つカバレッジ#2を求める。
そして、単色補正LUT生成部330は、カバレッジ#1におけるカバレッジを、カバレッジ#2と補正する。
図7を用いて、Cin=50%のカバレッジ#1を補正対象とする場合を説明する。
カバレッジがCin=50%では、ΔE=ΔE1である。
単色補正LUT生成部330は、算出された各カバレッジにおける紙白との色差ΔEから、ΔE=ΔE1となるカバレッジ#2(Cin=60%)を求める。
そして、単色補正LUT生成部330は、Cin=50%のカバレッジを、60%に補正するような、補正LUTを生成する。
その際、多次色チャートデータ生成部342は、単色補正LUT生成部330で生成された単色補正LUTを使用して色補正を行った上で、多次色チャートデータを生成する。
ここで、例えばマゼンタ(M)及びイエロー(Y)を等量(1:1)で混合した色(赤色)のキャリブレーションチャートを生成する場合、多次色チャートデータ生成部342は、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)をそれぞれCin=10%で混合するパッチにおいては、色補正されたカバレッジ(例えばマゼンタ(M)はCin=12%、イエロー(Y)はCin=15%)でパッチを生成する。
また、2色が混合された多次色チャートは、混合比率を一定とするのではなく、どちらか一方の色のカバレッジを一定としてもよく、例えば、マゼンタ(M)を50%とし、イエロー(Y)を0%〜100%とするようにしたパッチを形成されるようにしてもよい。
あるいは、2色が混合された多次色チャートは、図5の面A上の複数の点で表現される色からなる複数のパッチを、ランダムに形成するようにしてもよい。
多次色チャート測色データ処理部346は、用紙に形成された多次色チャートを画像読取ユニット12が読み取ることによって得られた測色データ(多次色チャート測色データ)を受け付ける。
さらに、多次色チャート測色データ処理部346は、RBG表色系の多次色チャート測色データを、Lab(又はL*a*b*)表色系の測色データに変換し、多次色目標値生成部348に対して出力する。
具体的には、多次色目標値生成部348は、各パッチにおける、紙白部(Cin=0%)との色差ΔEを計算する。
また、多次色目標値生成部348は、例えば、X軸,Y軸,Z軸からなる3次元のグラフであって、X軸をイエロー(Y)のカバレッジ(%)、Y軸をマゼンタ(M)のカバレッジ(%)、Z軸を色差ΔEとしたグラフにおいて、各パッチ(カバレッジ)におけるΔEをプロットし、各カバレッジにおける色差ΔEの値を、多次色目標値とする。
または、多次色目標値としてZ軸をLab値として、各パッチ(カバレッジ)における測色Lab値をプロットし、多次色目標値とする。
なお、予め、単色目標値及び多次色目標値が画像形成装置10の製造者等により提供され、それぞれ単色目標値記憶部320及び多次色目標値記憶部350に記憶されている場合は、上記の目標値生成処理を行う必要はない。
図8に示すように、画像処理プログラム40は、単色補正開始制御部400、チャート情報記憶部402、単色チャートデータ生成部412、単色チャート印刷制御部414、単色チャート測色データ処理部416、単色補正LUT生成部420、多次色チャートデータ生成部432、多次色チャート印刷制御部434、多次色補正開始制御部440、多次色チャート測色データ処理部446、多次色補正LUT生成部450、画像データ受付部470、色変換部472、色補正処理部474、及び、印刷制御部480から構成される。
さらに、画像処理プログラム40は、用紙等の記録媒体に形成されたキャリブレーションチャートを測色して得られた測色データと、目標値とから、色補正値(LUT)を生成する。
単色チャート印刷制御部414は、画像形成ユニット14を制御して、単色チャートを用紙に印刷するための処理を行う。
単色チャート測色データ処理部416は、単色チャート測色データ処理部316と同様に、用紙に形成された単色チャートを画像読取ユニット12が読み取ることによって得られた単色チャート測色データを受け付ける。
単色補正LUT生成部420は、単色補正LUT生成部330と同様に、単色チャート測色データ処理部416からの単色チャート測色データと、単色目標値記憶部320に記憶された単色目標値とから、単色の補正LUT(キャリブレーションカーブ)を生成する。
その際、多次色チャートデータ生成部432は、単色補正LUT生成部420で生成された単色補正LUTを使用して色補正を行った上で、多次色チャートデータを生成する。
多次色チャート印刷制御部434は、多次色チャート印刷制御部344と同様に、画像形成ユニット14を制御して、多次色チャートを用紙に印刷するための処理を行う。
そして、使用者によって多次色のパッチについては色補正されていないと判断された場合、多次色補正開始制御部440は、例えば使用者がUI装置280を操作することによって、2つのトナー色(例えばマゼンタ(M)及びイエロー(Y))について多次色の色補正を開始することを示す命令を受け付け、多次色チャート測色データ処理部446及び多次色補正LUT生成部450を制御する。
一方、使用者によって多次色のパッチについても色補正されていると判断された場合、多次色の色補正を行わなくてもよい。
多次色補正LUT生成部450は、上述した単色補正LUT生成部330と同様の処理を行って、多次色チャート測色データ処理部446からの多次色チャート測色データと、多次色目標値記憶部350に記憶された多次色目標値とから、多次色の補正LUT(キャリブレーションカーブ)を生成する。
具体的には、多次色補正LUT生成部450は、多次色チャート測色データから各カバレッジにおける紙白との色差ΔEを算出し、多次色目標値と比較して、各カバレッジに対応する補正後のカバレッジを求める。
または、各カバレッジにおける測色Labと多次色目標Lab値を比較して、各カバレッジに対応する補正後のカバレッジを求める。
なお、単色チャートデータ生成部412及び多次色チャートデータ生成部432は、単色補正LUT生成部420及び多次色補正LUT生成部450によって補正LUTが生成されている場合は、補正LUTを用いて色補正が実施されたチャートデータを生成するようにしてもよい。
色変換部472は、受け付けた画像データの赤(R)、緑(G)、青(B)で示された画素値を、変換テーブル(色変換プロファイル)を用いて、CMYKそれぞれの濃度値(階調値)に変換する。
色補正処理部474は、変換された濃度値を入力濃度値として、単色補正LUT生成部420(及び、多次色の色補正を行った場合は多次色補正LUT生成部450)によって生成された補正LUTから、適宜、線形補間等を行って、出力濃度値を算出する。
印刷制御部480は、算出された出力濃度値に対してハーフトーン処理を行い、さらに、濃度補正され、ハーフトーン処理を施された画像データを記録媒体に印刷するように、画像形成ユニット14を制御する。
なお、上述した実施形態において、使用者が、補正LUTを例えば手動で調整することによって、使用者が所望する階調で出力するようにしてもよい。
このとき、使用者が補正LUTを、例えば2色の濃度を10%から15%に手動で調整した場合であっても、図6を用いて上述したように、2色混合印刷の際に色転びが発生することが、抑制される。
また、上述した実施形態においては、画像形成装置1に内蔵された画像処理装置2が目標値生成プログラム30及び画像処理プログラム40を実行するとしたが、画像形成装置とネットワークを介して接続された画像処理装置が、目標値生成プログラム30及び画像処理プログラム40を実行するとしてもよい。
画像形成装置10A、画像読取装置12A、コンピュータ端末102及び画像処理装置2Aは、ネットワークを介して接続されている。
画像形成装置10Aは、図1に示した画像形成装置10の画像形成ユニット14と実質的に同様の構成を有している。
画像読取装置12Aは、図1に示した画像読取ユニット12と実質的に同様の構成を有している。なお、画像読取装置12Aは、例えば、画像形成装置10Aの内部に取り付けられたインラインセンサー、又は、外部測色器等を含んでもよい。
コンピュータ端末102は、画像データを画像処理装置2Aに送信する。
また、画像処理装置2Aは、図3に示した目標値生成プログラム30及び図8に示した画像処理プログラム40を実行する。
画像処理装置2Aは、コンピュータ端末102から受信した画像データに対して必要な処理を施して、画像形成装置10Aに対して送信する。
画像形成装置10Aは、画像処理装置2Aから受信した画像データを記録媒体に形成する。
画像処理装置2Aは、単色チャート及び多次色チャートを、画像形成装置10Aに形成させ、形成された単色チャート及び多次色チャートを画像読取装置12Aが読み取って、得られた読取データを画像処理装置2Aに送信して、画像処理装置2Aがその読取データを処理するようにしてもよい。
2・・・画像処理装置,
30・・・目標値生成プログラム,
300・・・設定受付部,
302・・・チャート情報記憶部,
312・・・単色チャートデータ生成部,
314・・・単色チャート印刷制御部,
316・・・単色チャート測色データ処理部,
318・・・単色目標値生成部,
320・・・単色目標値記憶部,
330・・・単色補正LUT生成部,
342・・・多次色チャートデータ生成部,
344・・・多次色チャート印刷制御部,
346・・・多次色チャート測色データ処理部,
348・・・多次色目標値生成部,
350・・・多次色目標値記憶部,
40・・・画像処理プログラム,
400・・・単色補正開始制御部,
402・・・チャート情報記憶部,
412・・・単色チャートデータ生成部,
414・・・単色チャート印刷制御部,
416・・・単色チャート測色データ処理部,
420・・・単色補正LUT生成部,
432・・・多次色チャートデータ生成部,
434・・・多次色チャート印刷制御部,
440・・・多次色補正開始制御部,
446・・・多次色チャート測色データ処理部,
450・・・多次色補正LUT生成部,
470・・・画像データ受付部,
472・・・色変換部,
474・・・色補正処理部,
480・・・印刷制御部,
Claims (6)
- 予め定められた2つの色の現像剤を用いて形成され、2つの色それぞれで形成される単色の色見本と、2つの色の現像剤を混合することによって形成される多次色の色見本との少なくとも一方を含む色補正用画像を生成する補正用画像生成手段と、
記録媒体に形成された前記色補正用画像を読み取って得られた測色データから、目標値を生成する目標値生成手段と、
記録媒体に形成された前記色補正用画像を測色して得られた測色データと、前記目標値生成手段によって生成された目標値とに基づいて色補正を行う色補正手段と、
を有し、
前記色補正用画像は、2つの色それぞれについて複数の異なる網点階調の色見本から構成され、
前記目標値生成手段は、色補正用画像を読み取って得られた測色データから、2つの色ごとに、各網点階調について直線に目標値が描かれた目標値曲線を生成する
画像処理装置。 - 前記補正用画像生成手段は、前記目標値生成手段によって生成された目標値曲線を用いて色補正を行って、多次色の色見本を含む色補正用画像を生成する
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記色補正手段は、単色の色見本を測色して得られた測色データと単色の目標値とに基づいて単色の色補正を行い、多次色の色見本を測色して得られた測色データと多次色の目標値とに基づいて多次色の色補正を行う
請求項1に記載の画像処理装置。 - 記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
予め定められた2つの色の現像剤を用いて形成され、2つの色それぞれで形成される単色の色見本と、2つの色の現像剤を混合することによって形成される多次色の色見本との少なくとも一方を含む色補正用画像を生成する補正用画像生成手段と、
記録媒体に形成された前記色補正用画像を読み取って得られた測色データから、目標値を生成する目標値生成手段と、
前記画像形成手段によって記録媒体に形成された前記色補正用画像を測色して得られた測色データと、前記目標値生成手段によって生成された目標値とに基づいて色補正を行う色補正手段と、
を有し、
前記色補正用画像は、2つの色それぞれについて複数の異なる網点階調の色見本から構成され、
前記目標値生成手段は、色補正用画像を読み取って得られた測色データから、2つの色ごとに、各網点階調について直線に目標値が描かれた目標値曲線を生成する
画像形成装置。 - 画像を読み取る画像読取装置と、
記録媒体に画像を形成する画像形成装置と、
画像処理装置と、
を有し、
前記画像処理装置は、
記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
予め定められた2つの色の現像剤を用いて形成され、2つの色それぞれで形成される単色の色見本と、2つの色の現像剤を混合することによって形成される多次色の色見本との少なくとも一方を含む色補正用画像を生成する補正用画像生成手段と、
記録媒体に形成された前記色補正用画像を読み取って得られた測色データから、目標値を生成する目標値生成手段と、
前記画像形成装置によって記録媒体に形成された前記色補正用画像を前記画像読取装置によって測色して得られた測色データと、前記目標値生成手段によって生成された目標値とに基づいて色補正を行う色補正手段と、
を有し、
前記色補正用画像は、2つの色それぞれについて複数の異なる網点階調の色見本から構成され、
前記目標値生成手段は、色補正用画像を読み取って得られた測色データから、2つの色ごとに、各網点階調について直線に目標値が描かれた目標値曲線を生成する
画像処理システム。 - 予め定められた2つの色の現像剤を用いて形成され、2つの色それぞれで形成される単色の色見本と、2つの色の現像剤を混合することによって形成される多次色の色見本との少なくとも一方を含む色補正用画像を生成する補正用画像生成ステップと、
記録媒体に形成された前記色補正用画像を読み取って得られた測色データから、目標値を生成する目標値生成ステップと、
記録媒体に形成された前記色補正用画像を測色して得られた測色データと、前記目標値生成ステップで生成された目標値とに基づいて色補正を行う色補正ステップと、
をコンピュータに実行させ、
前記色補正用画像は、2つの色それぞれについて複数の異なる網点階調の色見本から構成され、
前記目標値生成ステップは、色補正用画像を読み取って得られた測色データから、2つの色ごとに、各網点階調について直線に目標値が描かれた目標値曲線を生成する
プログラム。
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