JP2007088985A - 画像処理システム、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理システム、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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健嗣 小木
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潤吾 針貝
Junichi Ichikawa
順一 市川
Shinichi Ohashi
慎一 大橋
Kenji Hyoki
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Abstract

【課題】 テストパターンを使わずに、所定の領域において補正処理を行うことができる画像処理システムを提供する。
【解決手段】 画像形成装置10において、画像処理装置20は、PDL形式の入力画像を受け付けると、PDLを解析し、入力画像において同一色かつ同一濃度で彩色されている画像部分であって所定の範囲以上の画像部分を検出し、登録情報として登録する。画像処理装置20は、記憶されている補正データを用いて画像に対して所定の補正処理を施し、補正処理後の画像が、記録用紙上に形成される。記録用紙上の画像は、画像検知センサ22により読み取られて、画像処理装置20に入力される。画像処理装置20は、登録情報の画像部分において、元の入力画像と読取画像とを比較して差異を検出する。画像処理装置20は、差異がしきい値を超える場合には、この差異に基づいて記憶されている補正データを更新する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成システムに関する。
従来、画像形成装置においては、感光体軸方向に濃度むらが発生する場合がある。
このような濃度むらを補正する手法として、特許文献1には、テストパターンを出力し、リーダで読み込み、感光体軸方向に濃度がフラットになるような補正パターンとして、読みとった濃度プロファイルの逆プロファイルを作成する装置が開示されている。
特許文献2には、複数階調をもった感光体軸方向濃度差を最小とする技術が開示されている。
また、特許文献3には、単色と多重色濃度データから、転写不良具合を予測し、露光量で補正する技術が開示されている。
特開2000−162852号公報 特開2001−66835号公報 特開2004−138609号公報
しかしながら、これら従来技術では、あらかじめ用意したテストパターンを出力することが必須であるため、用紙全面を平均的にむら補正することはできるが、任意の画像の任意の色領域のむらにフォーカスして補正することはなかった。したがって、任意の色領域のむらが、ユーザの満足する補正レベルになるとは限らなかった。また、テストパターンは基本的にユーザにとっては不要な出力物となることが多い。
本発明は、上述した背景からなされたものであり、テストパターンを使わずに、所定の領域において色補正処理を行うことができる画像処理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像処理システムは、画像を補正するデータを記憶する補正データ記憶手段と、入力画像を受け付ける画像受付手段と、前記画像受付手段により受け付けられた入力画像を、前記補正データ記憶手段により記憶されている補正データを用いて補正する補正手段と、前記画像受付手段により受け付けられた入力画像を、この画像の定義情報に基づいて解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づいて、前記画像受付手段により受け付けられた入力画像と、読み取られた読取画像とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づいて、前記補正データ記憶手段に記憶されている補正データを更新する補正データ更新手段とを有する。
好適には、前記解析手段は、入力画像を定義するページ記述言語に基づいて、当該画像を解析する。
好適には、前記解析手段は、入力画像において所定の色で所定の範囲以上を彩色されている画像部分を解析する。
好適には、前記比較手段は、前記解析手段により解析された画像部分において、入力画像と読取画像との色信号を比較する。
好適には、前記補正データ更新手段は、入力画像と読取画像との差異を相殺するように補正データを更新する。
また、本発明に係る画像処理方法は、画像を補正するデータを記憶し、入力画像を受け付け、前記受け付けられた入力画像を、前記記憶されている補正データを用いて補正し、前記受け付けられた入力画像を、画像の定義情報に基づいて解析し、前記解析結果に基づいて、前記受け付けられた入力画像と、読み取られた読取画像とを比較し、前記比較結果に基づいて、前記記憶されている補正データを更新する。
さらに、本発明に係るプログラムは、コンピュータを含む画像処理システムにおいて、画像を補正するデータを記憶する補正データ記憶ステップと、入力画像を受け付ける画像受付ステップと、前記受け付けられた入力画像を、前記記憶されている補正データを用いて補正する補正ステップと、前記受け付けられた入力画像を、画像の定義情報に基づいて解析する解析ステップと、前記解析結果に基づいて、前記受け付けられた入力画像と、読み取られた読取画像とを比較する比較ステップと、前記比較結果に基づいて、前記記憶されている補正データを更新する補正データ更新ステップとを前記画像処理システムのコンピュータに実行させる。
本発明に係る画像処理システムによれば、テストパターンを使わずに、所定の領域においてむら補正処理を行うことができる。
図1は、本発明に係る画像処理システムの構成をタンデム型の画像形成装置10を中心として示す図である。
図1に示すように、画像形成装置10は、画像読取ユニット12、画像形成ユニット14、中間転写ベルト16、用紙トレイ17、用紙搬送路18、定着器19、画像処理装置20、像形成制御装置21、画像検知センサ22及びユーザインターフェイス(UI)装置23を有する。この画像形成装置10は、パーソナルコンピュータ(不図示)などから受信した画像データを印刷するプリンタ機能に加えて、画像読取ユニット12を用いたフルカラー複写機としての機能、及び、ファクシミリとしての機能を兼ね備えた複合機であってもよい。
まず、画像形成装置10の概略を説明すると、画像形成装置10の上部には、画像読取ユニット12、画像処理装置20及び像形成制御装置21が配設されている。画像読取ユニット12は、原稿30に表示された画像を読み取って、画像処理装置20に対して出力する。画像処理装置20は、画像読取ユニット12から入力された画像データ、又は、LANなどのネットワーク回線を介してパーソナルコンピュータ等から入力された画像データに対して、後述する色変換処理及び補正処理などの画像処理を施し、像形成制御装置21に対して出力する。像形成制御装置21は、画像処理を施された画像データに基づいて、画像形成ユニット14を制御する。なお、像形成制御装置21は、画像処理装置20の一部として、画像処理装置20に含まれてもよい。
画像形成装置10の上面には、例えばタッチパネルなどのUI装置23が設けられている。UI装置23は、画像形成装置10の制御情報や指示情報などを表示すると共に、指示情報などのユーザによる入力を受入れる。即ち、ユーザは、UI装置23を介して画像形成装置10を操作することができる。なお、UI装置23は、スイッチなどの入力のみを受入れるものであってもよいし、表示などの出力のみを行うものであってもよく、これらを組合わせたものであってもよい。
画像読取ユニット12の下方には、カラー画像を構成する色に対応して、複数の画像形成ユニット14が配設されている。本例では、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応して第1の画像形成ユニット14K、第2の画像形成ユニット14Y、第3の画像形成ユニット14M及び第4の画像形成ユニット14Cが、中間転写ベルト16に沿って一定の間隔を空けて水平に配列されている。中間転写ベルト16は、中間転写体として図中矢印Aの方向に回動し、これら4つの画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cは、画像処理装置20から入力された画像データに基づいて各色のトナー像を順次形成し、これら複数のトナー像が互いに重ね合わせられるタイミングで中間転写ベルト16に転写(一次転写)する。なお、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cの色の順序は、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に限定されるものではなく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順序など、その順序は任意である。
用紙搬送路18は、中間転写ベルト16の下方に配設されている。用紙トレイ17から供給された記録用紙32は、この用紙搬送路18上を搬送され、上記中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像が一括して転写(二次転写)され、転写されたトナー像が定着器19によって定着され、矢印Bに沿って外部に排出される。
次に、画像形成装置10の各構成についてより詳細に説明する。
図1に示すように、画像読取ユニット12は、原稿30を載せるプラテンガラス124と、この原稿30をプラテンガラス124上に押圧するプラテンカバー122と、プラテンガラス124上に載置された原稿30の画像を読み取る画像読取部130とを有する。この画像読取部130は、プラテンガラス124上に載置された原稿30を光源132によって照明し、原稿30からの反射光像を、フルレートミラー134、第1のハーフレートミラー135、第2のハーフレートミラー136及び結像レンズ137からなる縮小光学系を介して、CCD等からなる画像読取素子138上に走査露光して、この画像読取素子138によって原稿30の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るように構成されている。
画像処理装置20は、画像読取ユニット12により読み取られた画像データ、又は、ネットワーク回線を介して入力された画像データに対して、色変換等の所定の画像処理を施す。なお、画像読取ユニット12により読み取られた原稿30の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の原稿反射率データであり、画像処理装置20による画像処理によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の原稿色材階調データに変換される。
像形成制御装置21は、画像処理装置20から入力された画像データ(YMCK)に応じて、パルス信号を発生させ、光走査装置140に対して出力する。より具体的には、像形成制御装置21は、画像データに基づいて、後述する第1の光走査装置140K、第2の光走査装置140Y、第3の光走査装置140M及び第4の光走査装置140Cに対して、パルス信号を出力し、画像を形成する。
第1の画像形成ユニット14K、第2の画像形成ユニット14Y、第3の画像形成ユニット14M及び第4の画像形成ユニット14Cは、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置され、形成する画像の色が異なる他は、ほぼ同様に構成されている。そこで、以下、第1の画像形成ユニット14Kについて説明する。なお、各画像形成ユニット14の構成は、K、Y、M又はCを付すことにより区別する。
画像形成ユニット14Kは、画像処理装置20から入力された画像データに応じてレーザ光を走査する光走査装置140Kと、この光走査装置140Kにより走査されたレーザ光により静電潜像が形成される像形成装置150Kとを有する。
光走査装置140Kは、半導体レーザ142Kを黒色(K)の画像データに応じて変調して、この半導体レーザ142Kからレーザ光LB(K)を画像データに応じて出射する。この半導体レーザ142Kから出射されたレーザ光LB(K)は、第1の反射ミラー143K及び第2の反射ミラー144Kを介して回転多面鏡146Kに照射され、この回転多面鏡146Kよって偏向走査され、第2の反射ミラー144K、第3の反射ミラー148K及び第4の反射ミラー149Kを介して、像形成装置150Kの感光体ドラム152K上に照射される。
像形成装置150Kは、矢印Aの方向に沿って所定の回転速度で回転する像担持体としての感光体ドラム152Kと、この感光体ドラム152Kの表面を一様に帯電する帯電手段としての一次帯電用のスコロトロン154Kと、感光体ドラム154K上に形成された静電潜像を現像する現像器156Kと、クリーニング装置158Kとから構成されている。感光体ドラム152Kは、スコロトロン154Kにより一様に帯電され、光走査装置140Kにより照射されたレーザ光LB(K)により静電潜像を形成される。感光体ドラム152Kに形成された静電潜像は、現像器156Kにより黒色(K)のトナーで現像され、中間転写ベルト16に転写される。なお、トナー像の転写工程の後に感光体ドラム152Kに付着している残留トナー及び紙粉等は、クリーニング装置158Kによって除去される。
他の画像形成ユニット14Y、14M及び14Cも、上記と同様に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像を形成し、形成された各色のトナー像を中間転写ベルト16に転写する。
中間転写ベルト16は、ドライブロール164と、第1のアイドルロール165と、ステアリングロール166と、第2のアイドルロール167と、バックアップロール168と、第3のアイドルロール169との間に一定のテンションで掛け回されており、駆動モータ(不図示)によってドライブロール164が回転駆動されることにより、矢印Aの方向に所定の速度で循環駆動される。この中間転写ベルト16は、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等によって接続することにより無端ベルト状に形成されたものである。
また、中間転写ベルト16には、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cに対向する位置にそれぞれ第1の一次転写ロール162K、第2の一次転写ロール162Y、第3の一次転写ロール162M及び第4の一次転写ロール162Cが配設され、感光体ドラム152K、152Y、152M、152C上に形成された各色のトナー像は、これらの一次転写ロール162により中間転写ベルト16上に多重に転写される。なお、中間転写ベルト16に付着した残留トナーは、二次転写位置の下流に設けられたベルト用クリーニング装置189のクリーニングブレード又はブラシにより除去される。
用紙搬送路18には、用紙トレイ17から記録用紙32を取り出す給紙ローラ180と、用紙搬送用の第1のローラ対181、第2のローラ対182及び第3のローラ対183と、記録用紙32を既定のタイミングで二次転写位置に搬送するレジストロール184とが配設される。
また、用紙搬送路18上の二次転写位置には、バックアップロール168に圧接する二次転写ロール185が配設されており、中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像は、この二次転写ロール185による圧接力及び静電気力で記録用紙32上に二次転写される。各色のトナー像が転写された記録用紙32は、第1の搬送ベルト186及び第2の搬送ベルト187によって定着器19へと搬送される。
定着器19は、上記各色のトナー像が転写された記録用紙32に対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、トナーを記録用紙32に溶融固着させる。
用紙搬送路18には、画像検知センサ22が設けられている。画像検知センサ22は、用紙搬送路18を搬送されていく記録用紙32から画像を読み取り、この画像の特徴量を計測する。画像検知センサ22により計測される特徴量は、例えば、各色の濃度、彩度、色相、色分布などの色データである。画像検知センサ22は、読み取られた画像(読取画像)に関するデータに対して、シェーディング補正やMTF補正を施して、画像処理装置20に対して出力する。
次に、画像処理装置20において行われる画像処理を説明する。
画像処理装置20は、印刷対象の画像データに含まれるPDL(Page Description Language:ページ記述言語)で記述された印刷情報を解析し、画像データをバッファメモリ等に随時書き込む。画像処理装置20は、PDLを解析して画像生成する際に、補正可能な所定のサイズ以上で同一色かつ同一濃度の領域を予め登録する(以下、登録情報という)。
ここで、PDLは、解像度、輪郭、位置、回転角等の形状情報及び色情報を含む。PDLは、例えば、ポストスクリプト(PostScript:米国Adobe社商標、以下PSという)、インタプレス(米国Xerox社商標)等である。例えば、PSの場合、「setcolor」コマンドは、色を指定するコマンドであり、「rectfill」コマンドは、指定された方形領域を近直に指定された色で塗潰すコマンドである。よって、両コマンドを用いることにより、方形領域は、所定位置に、指定色で彩色される。
図2は、登録情報の画像領域及び読取画像における当該領域の色信号を説明する図である。
図2に示すように、画像処理装置20がPDLを解析することにより、登録情報の画像領域は、記録用紙32に形成された画像のうち所定の画像部分として検出されて登録される。図2の例では、当該画像領域の色信号は、登録情報においては一定(Y20%,M15%)であるのに対して、読み取られた画像においては、画像形成装置10のプロセス方向に対して右側ほどY信号及びM信号が減衰している。特に、Y信号の減衰は顕著である。このように、画像処理装置20は、登録情報と読取画像の色信号とを比較して、例えば濃度むら等、色信号の差異を検出する。
図3は、画像処理装置20により生成される補正データを例示する図である。
図3に例示するように、補正データは、図中の点線で表され、読取画像の各画素値と相殺されて入力画像の各画素値となるように生成される。また、補正データは、形成された画像における位置(距離)と関連づけられて生成される。図3の例では、補正データは、画像形成装置10のプロセス方向に対して右側の端部へ近づくほど大きくなるデータである。画像処理装置20は、生成された補正データを用いて、画像データに対してむら補正処理を施す。
図4は、画像処理装置20の機能構成を示すブロック図である。
図4に示すように、画像処理装置20は、入力画像受付部200、解析部202、補正部204、データ出力部206、読取画像受付部208、比較部210、更新部212、画像記憶部214及び補正データ記憶部216を有する。
画像処理装置20に含まれる上記各構成は、CPU、メモリ及びプログラムなどによりソフトウェア的に実現されてもよいし、ASICなどによりハードウェア的に実現されてもよい。また、画像処理装置20は、画像形成装置10のみでなく、例えばパーソナルコンピュータなどに含まれてもよい。
画像処理装置20において、入力画像受付部200は、ユーザのパーソナルコンピュータ等から、PDL形式の入力画像データを受け付け、解析部202に対して出力する。
解析部202は、この入力画像を当該画像の定義情報(即ち、ページ記述言語)に基づいて解析し、色むらを検出するのに適した画像領域(むら補正領域)を検出する。より具体的には、解析部202は、入力画像において所定の色で所定の範囲以上を彩色されている画像部分を解析し、登録情報として後述する画像記憶部214に格納する。解析部202は、解析された入力画像データを補正部204に対して出力する。
補正部204は、後述する補正データ記憶部216により記憶されている補正データを用いて入力画像に対して補正処理を施して、データ出力部206に対して出力する。より具体的には、補正部204は、補正データを参照して、補正データにより示される画像部分において、各画素の画素値を変換する。
なお、補正部204は、補正処理の前及び後の少なくともいずれかにおいて、色空間変換処理を行ってもよい。補正部204は、所定のプロファイルを用いて、入力画像(RGB)を測色値であるCIELAB(L*,a*,b*)色空間(又はCIEXYZ)に変換する。また、補正部204は、プロファイルを用いて、変換されたCIELAB色空間の画像データを印刷処理に適した表色系のYMCK色空間の画像データに変換する。補正部204は、予め記憶されているDLUT(色変換テーブル)を用いて色空間変換処理を行ってもよい。
データ出力部206は、補正部204から入力されたYMCK色空間の画像データを、像形成制御装置21に対して出力する。画像データの画素値が補正部204により変換されるので、像形成制御装置21は、むら補正に適するように感光体ドラム152への露光光量を制御する。また、データ出力部206は、画像データ蓄積のためのメモリに対して、入力された画像データを出力してもよい。
読取画像受付部208は、画像検知センサ22から入力される読取画像データを受け付けて、比較部210に対して出力する。読取画像受付部208は、読取画像データをYMCK色空間のデータとして出力する。例えば、読取画像受付部208は、CIELAB色空間又はCIEXYZ色空間のようなデバイスに依存しない色空間で表現されている読取画像を受け付けた場合には、YMCK色空間のデータに変換して出力する。なお、送信される色空間は、YMCK色空間に限定されない。また、読取画像受付部208は、画像検知センサ22から入力される読取画像データに限らず、画像読取ユニット12又は外部のスキャナ(不図示)により読み取られた読取画像データを受け付けてもよい。
比較部210は、画像記憶部214により記憶されている登録情報に基づいて、入力画像と、読取画像受付部208から入力された読取画像とを比較する。より具体的には、比較部210は、解析部202により解析された画像部分において、入力画像と読取画像との色信号を比較して、入力画像(YMCKデータ)と読取画像受付部208から入力された読取画像(YMCKデータ)とに基づいて色むらを検出する。
更新部212は、比較部210による比較結果に基づいて、補正データ記憶部216に記憶されている補正データを更新する。より具体的には、更新部212は、入力画像と読取画像との差異を相殺するように各画素値を変換する補正データを生成し、補正データ記憶部216に格納する。生成された補正データが、補正データ記憶部216に既に記憶されている補正データの画素値である場合には、補正データ更新部212は、補正データ記憶部216に記憶されている補正データを、生成された補正データに更新する。更新された補正データは、次回以降の画像処理において、補正部204により用いられる。
画像記憶部214は、解析部202により解析され、入力画像において所定の色で所定の範囲以上を彩色されている画像部分のデータ(登録情報)を記憶する。当該画像部分は、補正データを検出しうる範囲以上であって、同一色かつ同一濃度の領域である。画像記憶部214は、メモリあるいはHDD等の記録装置(不図示)により実現される。記憶されている登録情報は、比較部210により用いられる。
補正データ記憶部216は、更新部212により生成された補正データを記憶する。補正データ記憶部216は、画像記憶部214と同様にして実現される。記憶されている補正データは、補正部204による補正処理に用いられる。
図5は、画像処理装置20を中心とする画像処理システムの動作(S10)を示すフローチャートである。
図5に示すように、ステップ100(S100)において、ユーザは、パーソナルコンピュータ等を介して印刷要求を行う。入力画像受付部200は、PDL形式の入力画像データ(例えば、RGB各8ビット)が入力されると、解析部202に対して出力する。
ステップ102(S102)において、解析部202は、PDLを解析し、入力画像において同一色かつ同一濃度で彩色されている画像部分であって所定の範囲以上の画像部分を検出する。
ステップ104(S104)において、解析部202は、検出された画像部分に関する画像情報を、登録情報として画像記憶部214に格納する。解析部202は、解析された入力画像を補正部204に対して出力する。
ステップ106(S106)において、補正部204は、補正データ記憶部216に記憶されている補正データを参照して、補正対象領域について、補正データの対象である色信号が存在する場合には、補正データを用いて色信号を補正する。補正部204は、補正処理の前及び後の少なくともいずれかにおいて、印刷処理に適したYMCK色空間に画像データを色変換して、データ出力部206に対して出力する。
ステップ108(S108)において、データ出力部206は、補正部204から入力された画像データを、像形成制御装置21に対して出力する。像形成制御装置21は、この画像データに基づいて、画像形成ユニット14を制御する。このため、感光体ドラム152への露光光量が制御されて、補正処理がなされた画像が記録用紙32上に形成される。
ステップ110(S110)において、画像検知センサ22は、用紙搬送路18を搬送されていく記録用紙32から画像を読み取り、この読取画像データを画像処理装置20に対して出力する。画像処理装置20において、読取画像受付部208は、画像検知センサ22から入力される読取画像データを受け付けて、比較部210に対して出力する。
ステップ112(S112)において、比較部210は、登録情報が画像記憶部214に記憶されているか否かを判定する。登録情報が画像記憶部214に記憶されている場合には、比較部210はS114の処理に進み、そうでない場合には処理を終了する。
ステップ114(S114)において、比較部210は、画像記憶部214により記憶されている登録情報の画像部分について、入力画像と読取画像受付部208から入力された読取画像との色信号を比較し、比較結果を更新部212に対して出力する。
ステップ116(S116)において、更新部212は、比較部210による比較結果に基づいて、入力画像と読取画像との差異を判定し、差異がしきい値以下であるか否かを判定する。差異がしきい値以下である場合には、更新部212は処理を終了し、そうでない場合には、S118の処理に進む。
ステップ118(S118)において、更新部212は、しきい値を超える差異に応じて、検出された画像部分における差異を相殺する補正データを生成する。更新部212は、生成された補正データを補正データ記憶部216に格納して、補正データ記憶部216を更新する。
以上説明したように、本発明に係る画像処理システムは、画像を補正する補正データを記憶し、入力画像を受け付け、記憶されている補正データを用いて入力画像を補正し、入力画像をPDLに基づいて解析し、記解析結果に基づいて入力画像と読取画像とを比較し、比較結果に基づいて、記憶されている補正データを更新するので、テストパターンを使わずに、所定の領域において色補正処理を行うことができる。
本実施例では、色むら補正とし端部の補正を行ったが、本発明に係る画像処理システムは、中央部付近の平均濃度に基づいて補正データを生成及び格納し、この補正データを用いて補正処理を行ってもよい。
また、補正データの更新は、所定領域の特定色に限ったものではなく、他の類似色のデータや周辺領域の補正データを更新してもよい。
また、本発明に係る画像処理システムでは、レーザービームを用いた露光部に限定されず、LEDなどの発光素子を多数配置した静止画素系の露光装置が用いられてもよい。さらに、本発明に係る画像処理システムがインクジェットなどの画像形成装置にも適用可能であることは明らかである。
本発明に係る画像処理システムの構成をタンデム型の画像形成装置10を中心として示す図である。 登録情報の画像領域及び読取画像における当該領域の色信号を説明する図である。 画像処理装置20により生成される補正データを例示する図である。 画像処理装置20の機能構成を示すブロック図である。 画像処理装置20を中心とする画像処理システムの動作(S10)を示すフローチャートである。
符号の説明
10 画像形成装置
12 画像読取ユニット
14 画像形成ユニット
18 用紙搬送路
20 画像処理装置
21 像形成制御装置
22 画像検知センサ
32 記録用紙
200 入力画像受付部
202 解析部
204 補正部
206 データ出力部
208 読取画像受付部
210 比較部
212 更新部
212 補正データ更新部
214 画像記憶部
216 補正データ記憶部

Claims (7)

  1. 画像を補正するデータを記憶する補正データ記憶手段と、
    入力画像を受け付ける画像受付手段と、
    前記画像受付手段により受け付けられた入力画像を、前記補正データ記憶手段により記憶されている補正データを用いて補正する補正手段と、
    前記画像受付手段により受け付けられた入力画像を、この画像の定義情報に基づいて解析する解析手段と、
    前記解析手段による解析結果に基づいて、前記画像受付手段により受け付けられた入力画像と、読み取られた読取画像とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に基づいて、前記補正データ記憶手段に記憶されている補正データを更新する補正データ更新手段と
    を有する画像処理システム。
  2. 前記解析手段は、入力画像を定義するページ記述言語に基づいて、当該画像を解析する
    請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記解析手段は、入力画像において所定の色で所定の範囲以上を彩色されている画像部分を解析する
    請求項2に記載の画像処理システム。
  4. 前記比較手段は、前記解析手段により解析された画像部分において、入力画像と読取画像との色信号を比較する
    請求項3に記載の画像処理システム。
  5. 前記補正データ更新手段は、入力画像と読取画像との差異を相殺するように補正データを更新する
    請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理システム。
  6. 画像を補正するデータを記憶し、
    入力画像を受け付け、
    前記受け付けられた入力画像を、前記記憶されている補正データを用いて補正し、
    前記受け付けられた入力画像を、画像の定義情報に基づいて解析し、
    前記解析結果に基づいて、前記受け付けられた入力画像と、読み取られた読取画像とを比較し、
    前記比較結果に基づいて、前記記憶されている補正データを更新する
    画像処理方法。
  7. コンピュータを含む画像処理システムにおいて、
    画像を補正するデータを記憶する補正データ記憶ステップと、
    入力画像を受け付ける画像受付ステップと、
    前記受け付けられた入力画像を、前記記憶されている補正データを用いて補正する補正ステップと、
    前記受け付けられた入力画像を、画像の定義情報に基づいて解析する解析ステップと、
    前記解析結果に基づいて、前記受け付けられた入力画像と、読み取られた読取画像とを比較する比較ステップと、
    前記比較結果に基づいて、前記記憶されている補正データを更新する補正データ更新ステップと
    を前記画像処理システムのコンピュータに実行させるプログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009175453A (ja) * 2008-01-24 2009-08-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、画像処理プログラム
JP2016178618A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 富士ゼロックス株式会社 色処理装置および画像形成システム
JP2016184902A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 富士ゼロックス株式会社 色処理装置および画像形成システム

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