JP5919142B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットの関節を駆動させる駆動装置に関する。
下記特許文献1には、モデルパラメータ誤差や外乱に対する制御性を向上させた柔軟受動関節を有するロボットアームの制御装置が記載されている。
特開2005−349555号公報
上記特許文献1に記載の技術では、関節の回転方向に対して剛性(例えば、弾性)を持たせることができるが、ロボットアームのあるタスク位置(例えば、手先位置)の剛性を要求される剛性となるように、各関節の回転方向に対する剛性を決定することはできない。
そこで本発明は、ロボットアームのあるタスク位置(例えば、手先位置)の剛性を要求される剛性となるように、各関節の回転方向に対する剛性を決定する駆動装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数の関節を有するリンクと、前記複数の関節を駆動する複数の回転駆動源と、前記関節と前記回転駆動源との間にそれぞれ設けられた、前記関節の回転方向における剛性を可変する可変剛性要素を含む柔軟伝達部材とを有する駆動部と、前記駆動部を駆動制御する制御部と、を備える駆動装置において、前記制御部は、前記リンクのうち予め定められたタスク位置に要求される剛性と、前記複数の関節を駆動する前記複数の回転駆動源の回転角度によって決定される係数行列とに基づいて、前記複数の関節の剛性閾値を算出する剛性閾値算出部を備え、前記剛性閾値算出部は、前記係数行列の転置行列と、前記タスク位置に要求される剛性を表す行列と、前記係数行列との積を算出して得られた行列の対角要素を、前記複数の関節の前記剛性閾値として用いることを特徴とする。
前記駆動装置において、前記複数の関節の前記剛性閾値以上で前記複数の関節の剛性を決定する剛性決定部と、前記複数の関節の剛性が前記剛性決定部によって決定された前記複数の関節の剛性となるように、前記複数の関節の前記可変剛性要素の剛性を変更する剛性変更制御部と、を備えてもよい。
前記駆動装置において、前記柔軟伝達部材は、前記関節の回転方向における粘性係数を可変する可変粘性係数要素を含み、前記剛性変更制御部が変更した前記複数の関節の剛性を表す行列と、前記複数の回転駆動源の回転角度によって決定された前記駆動部の慣性行列の逆行列との積を算出して得られた行列の対角要素の平方根を前記複数の関節の自己固有振動成分として用いる固有振動数算出部と、前記複数の関節の前記自己固有振動成分と、前記慣性行列の対角要素とを用いて、前記複数の関節の粘性係数を算出する粘性係数算出部と、前記複数の関節の粘性係数が前記粘性係数算出部によって算出された前記複数の関節の粘性係数となるように、前記複数の関節の前記可変粘性係数要素の粘性係数を変更する粘性変更制御部と、を備えてもよい。
本発明は、複数の関節を有するリンクと、前記複数の関節を駆動する複数の回転駆動源と、前記関節と前記回転駆動源との間にそれぞれ設けられた、前記関節の回転方向における粘性係数を可変する可変粘性係数要素を含む柔軟伝達部材とを有する駆動部と、前記駆動部を駆動制御する制御部と、を備える駆動装置において、前記複数の関節の剛性を表す行列と、前記複数の回転駆動源の回転角度によって決定された前記駆動部の慣性行列の逆行列との積を算出して得られた行列の対角要素の平方根を前記複数の関節の自己固有振動成分として用いる固有振動数算出部と、前記複数の関節の前記自己固有振動成分と、前記慣性行列の対角要素とを用いて、前記複数の関節の粘性係数を算出する粘性係数算出部と、前記複数の関節の粘性係数が前記粘性係数算出部によって算出された前記複数の関節の粘性係数となるように、前記複数の関節の前記可変粘性係数要素の粘性係数を変更する粘性変更制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、リンクのうち予め定められたタスク位置に要求される剛性と、複数の関節を駆動する複数の回転駆動源の回転角度によって決定される係数行列とに基づいて、複数の関節の剛性閾値を算出するので、タスク位置に要求される剛性を満たすように、各関節の剛性閾値を求めることができる。
また、本発明によれば、複数の関節の剛性を表す行列と、複数の回転駆動源の回転角度によって決定された駆動部の慣性行列の逆行列との積を算出して得られた行列の対角要素の平方根を複数の関節の自己固有振動成分として用い、複数の関節の自己固有振動成分と、慣性行列の対角要素とを用いて、複数の関節の粘性係数を算出するので、関節の振動を抑制することができる。
駆動装置を示す図である。 本実施の形態の駆動部の関節駆動系の構成を示す模式図である。 制御部の機能ブロック図である。
本発明に係る駆動装置について、好適な実施の形態を掲げて添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1は、駆動装置10を示す図である。駆動装置10は、駆動部12と、駆動部12を駆動する制御する制御部14とを備え、駆動部12は、複数の関節16(161、162)と複数の連結部18(181、182)を有するリンク20を有する。複数の連結部18は、関節16を介して互いに接続されている。リンク20の根本の関節161は基体19側に設けられている。
図1に示すように、リンク20のうち予め定められたタスク位置(本実施の形態では手先位置Aとする)が移動した量をΔxで表し、関節161が回転した回転角度をΔθ1で、関節162が回転した回転角度をΔθ2で表している。また、手先位置Aの剛性をKxで表している。
なお、図1では、関節16及び連結部18を2個としたが、以下、本実施の形態では、関節16及び連結部18がn個として説明する。関節16及び連結部18がn個の場合は、各関節16を16iで表し、各連結部18を18iで表す。また、各関節16iの回転角度をΔθiで表す。本実施の形態では、iは、i=1、2、・・・、n、であり、関節16の番号を表している。
図2は、本実施の形態の駆動部12の関節駆動系30の構成を示す模式図である。関節駆動系30は、モータ(回転駆動源)32と、駆動ギア34と、従動ギア36と、柔軟伝達部材38とを有し、柔軟伝達部材38を介して、モータ32に関節16が接続されている。
モータ32は、いわゆる電動機であり、図示しない電源から電力が供給されることで、モータ32に接続された出力軸32aを軸周りに回転させるトルクを発生する。この出力軸32aには駆動ギア34が接続されている。なお、モータ32には、モータ32の回転角度を検出するロータリエンコーダ40が接続されている。
従動ギア36は、駆動ギア34と噛み合うように構成され、駆動ギア34の回転により従動ギア36が回転する。このとき、従動ギア36は、モータ32の回転を減速して回転する。即ち、駆動ギア34及び従動ギア36は、減速機として機能する。
柔軟伝達部材38は、可変剛性要素50と、可変粘性係数要素52と、剛性変更部54と、粘性係数変更部56と、ねじ軸58、60と、ナット62、64とを備える。このとき、可変剛性要素50は、変位によって関節16の回転方向の剛性が変化する非線形ばねであり、可変粘性係数要素52は、変位によって関節16の回転方向の粘性係数が変化する非線形ダンパである。
剛性変更部54は、印加される電圧に応じて、ねじ軸58を回転させる駆動源であり、粘性係数変更部56は、印加される電圧に応じて、ねじ軸60を回転させる駆動源である。なお、剛性変更部54及び粘性係数変更部56には、駆動するための図示しない電源から電力が供給されている。ナット62は、ねじ軸58が剛性変更部54の駆動により回転することで、ねじ軸58の軸方向に沿って図2の左右方向に移動し、ナット64は、ねじ軸60が粘性係数変更部56の駆動により回転することで、ねじ軸60の軸方向に沿って図2の左右方向に移動する。
このとき、剛性変更部54及び粘性係数変更部56は、印加される電圧が増加するとき、ナット62、64を右方向に移動させ、該電圧が減少する時、ナット62、64を左方向に移動させ、電圧が一定である時、ナット62、64の移動を停止させる。また、剛性変更部54及び粘性係数変更部56に電圧が印加されていないときは、ナット62、64は最も左側に移動される。
ナット62が図2の右方向に移動することで、可変剛性要素50を押圧して、当該移動した分だけ右方向に変位し、ナット62が図2の左方向に移動することで可変剛性要素50への押圧が軽減され、当該移動した分だけ左方向に変位する。また、ナット64が図2の右方向に移動することで、可変粘性係数要素52を押圧して、当該移動した分だけ右方向に変位し、ナット64が図2の左方向に移動することで可変粘性係数要素52への押圧が軽減され、当該移動した分だけ左方向に変位する。即ち、剛性変更部54及び粘性係数変更部56に印加される電圧に応じて、可変剛性要素50の剛性及び可変粘性係数要素52の粘性係数が変化する。
図2においては、「剛性」及び左右方向の「変位」に応じて可変剛性要素50が力を作用し、「粘性係数」及び左右方向の「速度」に応じて可変粘性係数要素52が力を作用するかのように図示されているが、実際には、可変剛性要素50及び可変粘性係数要素52は、関節16の回転方向に対して各々の力を作用する。従って、可変剛性要素50の剛性は、関節16の回転方向における剛性を示し、可変粘性係数要素52の粘性係数は、関節16の回転方向における粘性係数を示している。剛性変更部54に印加される電圧が高くなると、可変剛性要素50の関節16の回転方向における剛性は高くなり、粘性係数変更部56に印加される電圧が高くなると、可変粘性係数要素52の関節16の回転方向における粘性係数が高くなる。この可変剛性要素50及び可変粘性係数要素52により、従動ギア36から出力されるトルクが関節16に伝達されて、関節16が回転する。
ここで、図1に示すように、リンク20がある姿勢で、複数の関節16の回転方向における剛性を表す行列Kr(N・m/rad)によって支持されている場合であって、駆動部12のリンク20の手先位置Aの剛性を表す行列をKxとし、手先位置Aの変位量をΔxとすると、手先位置Aにかかる力Fは、以下の式で表すことができる。
Figure 0005919142
ここで、f1、f2、・・・、fn、等は、手先位置Aにかかる力Fの各方向の成分を表しており、例えば、x軸方向、y軸方向、x軸の回転方向、y軸の回転方向の成分等である。また、Δx1、Δx2、・・・、Δxn、等は、手先位置Aの変化量Δxの各方向の成分を表しており、例えば、x軸方向、y軸方向の成分等である。この力Fの成分の数、手先位置Aの変化量Δxの成分の数は、任意に設定することができる。なお、行列Kxの各要素をkxgh(g、h=1、2、・・・、n)とする。
また、関節16の回転角度をΔθとすると、関節16にかかるトルクτは、以下の関係式で表すことができる。この関節16の回転角度Δθは、ロータリエンコーダ40が検出した回転角度によって得ることができる。
Figure 0005919142
ここで、τは、各関節16iにかかるトルクτiをベクトル表示したものであり、Δθは、各関節16iの回転角度Δθiをベクトル表示したものである。なお、行列Krの各要素をkrgh(g、h=1、2、・・・、n)とする。
また、Δxと、Δθとは、ヤコビ行列(係数行列)Jを用いて、以下の関係式で表すことができる。このヤコビ行列Jは、手先位置Aと、関節バネ変位平衡点である各関節16を駆動する各モータ32の回転角度に応じて決定されたものである。
Figure 0005919142
また、関節16にかかるトルクτと手先位置Aにかかる力Fとは、ヤコビ行列Jの転置行列を用いて、以下の関係式で表すことができる。
Figure 0005919142
よって、数1〜数4に示す関係式を用いて、以下の関係式を導くことができる。
Figure 0005919142
このように、リンク20の手先位置Aに要求される剛性を表す行列Kxから複数の関節16に要求される必要最小限の剛性を表す行列Krを求めることができる。従って、リンク20の手先位置Aの剛性を、要求される剛性Kx以上とするためには、少なくとも、複数の関節16の剛性を表す行列Kmは、Km≧Krでなければならない。なお、Km≧Krとは、Kmの各要素(剛性)kmghが、対応するKrの各要素(剛性閾値)krgh以上であることを示す。つまり、各要素がKmgh≧Krghであればよい。
複数の関節16の剛性を表す行列をKmとしたときに、複数の関節16が回転すると、複数の関節16にかかるトルクτは、以下の関係式で表すことができる。
Figure 0005919142
数6から、関節161にかかるトルクτ1は、
τ1=km11×Δθ1+km12×Δθ2+・・・+km1n×Δθn
となり、関節161にかかるトルクτ1は、関節161以外の他の関節16iの回転角度Δθiで表される成分(2項目以降の成分)の影響を受けることになる。
また、同様に、関節162にかかるトルクτ2は、
τ2=km21×Δθ1+km22×Δθ2+・・・+km2n×Δθn
となり、関節162にかかるトルクτ2は、関節162以外の関節16iの回転角度Δθiで表される成分(1項目と3項目以降の成分)の影響を受けることになる。
このトルクτiにおいて、関節16iの回転角度Δθi以外の成分を外乱と見做し、行列Kmの対角要素kmiiを抽出することで(行列Kmの対角要素以外の要素を0にすることで)、該外乱を除去する。
従って、行列Kmの対角要素であるkm11が関節161の剛性となり、km22が関節162の剛性となるというように、剛性Kmの対角要素kmiiが、関節16iの剛性となる。この場合は、関節16iにかかるトルクτiは、kmii×Δθiで表される。
このように、各関節16iの剛性を、剛性kmiiとすることで、手先位置Aに要求される剛性を満たすことができる。
なお、各関節16iの剛性kmiiは、関節16iの機械剛性kiより高く設定することはできないので、各関節16iの剛性kmiiは、ki≧kmii≧kriiの関係式を満たしていなければならない。この機械剛性kiは、各関節16iの可変剛性要素50の回転方向における最大剛性である。
また、関節16の運動方程式は、下記の関係式で表すことができる。
Figure 0005919142
Mは、慣性行列であり、駆動部12の慣性モーメント(イナーシャ)を表したものであり、ddΔθは、Δθを2階微分したものであり、回転角加速度を示す。数7は、以下のように変形することができる。なお、M-1・Kmの各要素をsgh(g、h=1、2、・・・、n)とする。なお、慣性行列Mは、各関節16を駆動する各モータ32の回転角度によって決定される。
Figure 0005919142
数8から、関節16iの回転角加速度ddΔθ1は、
ddΔθ1=−(s11×Δθ1+s12×Δθ2+・・・+s1n×Δθn
となり、関節161の回転角加速度ddΔθ1は、関節16i以外の他の関節16iの回転角加速度ddΔθnで表される成分(2項目以降の成分)の影響を受けることになる。
また、同様に、関節162の回転角加速度ddΔθ2は、
ddΔθ2=−(s21×Δθ1+s22×Δθ2+・・・+s2n×Δθn
となり、関節162の回転角加速度ddΔθ2は、関節162以外の他の関節162の回転角加速度ddΔθnで表される成分(1項目と3項目以降の成分)の影響を受けることになる。
このddΔθiにおいて、関節16iの回転角度Δθi以外の成分を外乱と見做し、M-1・Kmの対角要素siiを抽出することで、該外乱を除去する。従って、各関節16iの自己固有振動成分(自己固有振動数)ωiは、以下の関係式で表すことができる。
Figure 0005919142
従って、各関節16iの粘性係数diは、以下の数式で表すことができる。なお、miiは、慣性行列Mの対角要素であり、ζは、減衰比である。
Figure 0005919142
従って、粘性係数d1が各関節161の粘性係数となり、粘性係数d2が各関節162の粘性係数となるというように、粘性係数diが各関節16iの粘性係数となる。
このように、各関節16iの粘性係数を、粘性係数diとすることで、決定された剛性kmiiを有する関節16iの振動を抑制することができる。
図3は、制御部14の機能ブロック図である。制御部14は、ヤコビ行列決定部80、剛性閾値算出部82、剛性決定部84、剛性変更制御部86、慣性行列決定部88、固有振動数算出部90、粘性係数算出部92、及び粘性変更制御部94を備える。
ヤコビ行列決定部80は、各関節16iのロータリエンコーダ40が算出したモータ32の回転角度Δθiと、手先位置Aとに応じてヤコビ行列Jを決定する。手先位置Aは、手先位置Aにジャイロセンサ等を設けて手先位置Aを検出してもよいし、各関節16iのΔθiから手先位置Aを算出してもよい。このヤコビ行列Jの算出については周知技術なので説明を割愛する。ヤコビ行列決定部80は、決定したヤコビ行列Jを剛性閾値算出部82に出力する。
剛性閾値算出部82は、手先位置Aに要求される剛性を表すKxと、ヤコビ行列決定部80が決定したヤコビ行列Jとに基づいて、複数の関節16の剛性閾値を表すKrを算出する。詳しくは、剛性閾値算出部82は、数5を用いて、複数の関節16の剛性を表すKrを算出する。行列Krの各要素Krghが剛性閾値となる。
剛性決定部84は、行列Kr以上の行列Kmを決定する。つまり、剛性決定部84は、行列Kmの各要素kmghが、対応する行列Krの各要素krgh以上となるように、行列Kmを決定する。剛性決定部84は、決定した行列Kmを、剛性変更制御部86及び固有振動数算出部90に出力する。
剛性変更制御部86は、複数の関節16の剛性変更部54に、決定した行列Kmに対応する電圧を印加することで、複数の関節16の可変剛性要素50の剛性を変更する。本実施の形態では、行列Kmの対角成分以外の要素kmghは、外乱要素と見做すので、詳しくは、剛性変更制御部86は、行列Kmの対角要素kmiiを抽出し、各関節16iの剛性が、決定した行列Kmの対角要素kmiiとなるように、各関節16iの剛性変更部54に電圧を印加する。
なお、決定した行列Kmの対角要素kmiiは、ki≧kmii≧krii、の関係式を満たすように設定される。但し、kiは、各関節16iの機械剛性、つまり、各関節16iの可変剛性要素50の最大剛性である。
また、慣性行列決定部88は、各関節16iのロータリエンコーダ40が算出したモータ32の回転角度Δθiに基づいて、駆動部12の慣性モーメントを表す慣性行列Mを算出する。この慣性行列Mの算出については周知技術なので説明を割愛する。慣性行列決定部88は、決定した慣性行列Mを固有振動数算出部90及び粘性係数算出部92に出力する。
固有振動数算出部90は、慣性行列Mの逆行列M-1と行列Kmの積を算出して得られた行列の対角要素siiの平方根を各関節16iの自己固有振動成分ωiとして用いる。詳しくは、固有振動数算出部90は、決定した複数の関節16の剛性を表す行列Kmと、慣性行列Mとに基づいて、数9を用いて各関節16iの自己固有振動成分ωiを算出する。固有振動数算出部90は、算出した各関節16iの自己固有振動成分ωiを粘性係数算出部92に出力する。
なお、固有振動数算出部90は、行列Kmのうち、対角要素kmii以外の要素を0にした行列と慣性行列Mの逆行列M-1との積を算出して得られた行列を求めるようにしてもよい。この場合であっても、得られる行列の対角要素は、行列Kmと逆行列M-1との積を算出して得られた行列の対角要素siiと同じ値になるからである。
粘性係数算出部92は、各関節16iの自己固有振動成分ωiと、慣性行列Mの対角要素Miiとを用いて、各関節16iの粘性係数diを算出する。詳しくは、数10を用いて、各関節16iの粘性係数diを算出する。粘性係数算出部92は、算出した各関節16iの粘性係数diを粘性変更制御部94に出力する。
粘性変更制御部94は、各関節16iの粘性係数変更部56に、算出した粘性係数diに対応する電圧を印加することで、複数の関節16の可変粘性係数要素52の粘性係数を変更する。詳しくは、粘性変更制御部94は、各関節16iの粘性係数が、算出した粘性係数diとなるように、各関節16iの粘性係数変更部56に電圧を印加する。
このように、リンク20のうち予め定められた手先位置Aに要求される剛性Kxと、複数の関節16を駆動する複数のモータ32の回転角度Δθによって決定される慣性行列Mとに基づいて、各関節16iの剛性閾値kriiを算出するので、手先位置Aに要求される剛性を満たすように、各関節16iの剛性閾値kriiを求めることができる。
また、複数の関節16の剛性を表す行列Kmと、複数のモータ32の回転角度Δθによって決定された駆動部12の慣性行列Mの逆行列との積を算出して得られた行列の対角要素siiの平方根を各関節16iの自己固有振動成分ωiとして用い、各関節16iの自己固有振動成分ωiと、慣性行列Mの対角要素miiとを用いて、各関節16iの粘性係数diを算出するので、関節16の振動を抑制することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10…駆動装置 12…駆動部
14…制御部 16…関節
18…連結部 20…リンク
30…関節駆動系 32…モータ
34…駆動ギア 36…従動ギア
38…柔軟伝達部材 40…ロータリエンコーダ
50…可変剛性要素 52…可変粘性係数要素
54…剛性変更部 56…粘性係数変更部
80…ヤコビ行列決定部 82…剛性閾値算出部
84…剛性決定部 86…剛性変更制御部
88…慣性行列決定部 90…固有振動数算出部
92…粘性係数算出部 94…粘性変更制御部

Claims (4)

  1. 複数の関節を有するリンクと、前記複数の関節を駆動する複数の回転駆動源と、前記関節と前記回転駆動源との間にそれぞれ設けられた、前記関節の回転方向における剛性を可変する可変剛性要素を含む柔軟伝達部材とを有する駆動部と、
    前記駆動部を駆動制御する制御部と、
    を備える駆動装置において、
    前記制御部は、前記リンクのうち予め定められたタスク位置に要求される剛性と、前記複数の関節を駆動する前記複数の回転駆動源の回転角度によって決定される係数行列とに基づいて、前記複数の関節の剛性閾値を算出する剛性閾値算出部を備え
    前記剛性閾値算出部は、前記係数行列の転置行列と、前記タスク位置に要求される剛性を表す行列と、前記係数行列との積を算出して得られた行列の対角要素を、前記複数の関節の前記剛性閾値として用いる
    ことを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記複数の関節の前記剛性閾値以上で前記複数の関節の剛性を決定する剛性決定部と、
    前記複数の関節の剛性が前記剛性決定部によって決定された前記複数の関節の剛性となるように、前記複数の関節の前記可変剛性要素の剛性を変更する剛性変更制御部と、
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項に記載の駆動装置において、
    前記柔軟伝達部材は、前記関節の回転方向における粘性係数を可変する可変粘性係数要素を含み、
    前記剛性変更制御部が変更した前記複数の関節の剛性を表す行列と、前記複数の回転駆動源の回転角度によって決定された前記駆動部の慣性行列の逆行列との積を算出して得られた行列の対角要素の平方根を前記複数の関節の自己固有振動成分として用いる固有振動数算出部と、
    前記複数の関節の前記自己固有振動成分と、前記慣性行列の対角要素とを用いて、前記複数の関節の粘性係数を算出する粘性係数算出部と、
    前記複数の関節の粘性係数が前記粘性係数算出部によって算出された前記複数の関節の粘性係数となるように、前記複数の関節の前記可変粘性係数要素の粘性係数を変更する粘性変更制御部と、
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  4. 複数の関節を有するリンクと、前記複数の関節を駆動する複数の回転駆動源と、前記関節と前記回転駆動源との間にそれぞれ設けられた、前記関節の回転方向における粘性係数を可変する可変粘性係数要素を含む柔軟伝達部材とを有する駆動部と、
    前記駆動部を駆動制御する制御部と、
    を備える駆動装置において、
    前記複数の関節の剛性を表す行列と、前記複数の回転駆動源の回転角度によって決定された前記駆動部の慣性行列の逆行列との積を算出して得られた行列の対角要素の平方根を前記複数の関節の自己固有振動成分として用いる固有振動数算出部と、
    前記複数の関節の前記自己固有振動成分と、前記慣性行列の対角要素とを用いて、前記複数の関節の粘性係数を算出する粘性係数算出部と、
    前記複数の関節の粘性係数が前記粘性係数算出部によって算出された前記複数の関節の粘性係数となるように、前記複数の関節の前記可変粘性係数要素の粘性係数を変更する粘性変更制御部と、
    を備えることを特徴とする駆動装置。
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