JP5919010B2 - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体記憶装置およびその製造技術に関し、特に、電流を流すことによって電気的特性が変化する物質を利用して情報を記憶する、電気的書き換えが可能な不揮発性半導体記憶装置およびその製造技術に関する。
近年、微細化の限界に近付いているフラッシュメモリに代わるメモリとして、抵抗変化型メモリが研究されており、その一例として、GeSbTeなどの相変化材料を記録材料に用いた相変化メモリが盛んに研究されている。
相変化メモリは、記録材料が相状態によって異なる抵抗値を持つことを利用して情報を記憶する抵抗変化型メモリであり、その構造は、相変化材料からなる薄膜(相変化膜)を一対の金属電極で挟んだものである。GeSbTeに代表される相変化材料は、アモルファス状態では抵抗が高く、結晶状態では抵抗が低い。従って、情報の読み出しは、メモリセルの両端に電位差を与えたときに相変化膜に流れる電流を測定し、高抵抗状態/低抵抗状態を判別することによって行う。
また、相変化メモリでは、電流により発生するジュール熱によって相変化膜の電気抵抗を異なる状態に変化させ、情報の書き換え行う。リセット動作、すなわち相変化膜を高抵抗のアモルファス状態へ変化させる動作は、大電流を短時間流して相変化膜を溶解させた後、電流を急減させて相変化膜を急冷することにより行う。一方、セット動作、すなわち相変化膜を低抵抗の結晶状態へ変化させる動作は、相変化膜を結晶化温度に保持するのに十分な電流を長時間流すことによって行う。
上述した相変化メモリは、微細化を進めるにつれて相変化膜の相状態を変化させるために必要となる電流が小さくなるという特徴があり、原理上、微細化に向いていることから、研究が盛んに行われている。
特許文献1には、相変化メモリを高集積化する方法として、半導体基板上にゲート電極と絶縁膜とを交互に複数層積層した後、この積層体にその全層を貫く複数の貫通孔を一括加工で形成し、これらの貫通孔の内側にゲート絶縁膜、チャネル層および相変化膜を堆積することによって、縦型トランジスタと相変化素子とが並列接続されたメモリセルを形成する技術が開示されている。
なお、非特許文献1には、上述した特許文献1と同様の積層構造を有するNAND型フラッシュメモリが開示されている。
特開2008−160004号公報
Symposium on VLSI technology, pp.136-137 (2009).
しかしながら、本発明者等が前述の特許文献1を検討した結果、この文献に記載された相変化メモリには重大な課題が存在することが判明した。以下に、その課題について説明する。
まず、特許文献1に記載された相変化メモリの動作方法について説明する。前述したように、この相変化メモリは、ゲート電極と絶縁膜とを交互に複数層積層した積層体に複数の貫通孔を形成し、これらの貫通孔内に形成した複数の縦型トランジスタを直列に接続した構造を有しており、上記複数の縦型トランジスタのそれぞれには相変化膜(相変化素子)が並列に接続されている。
図1(a)は、上記貫通孔内に形成された複数のメモリセルの一部(2個のメモリセル)を示す断面図であり、同図(b)は、その等価回路を示している。一つの貫通孔110の内部には、その中心側から側壁側に向かって相変化膜121、反応防止膜113、シリコン膜で構成されたチャネル膜112が形成されている。また、貫通孔110の側壁近傍には、酸化シリコン膜で構成されたゲート絶縁膜111を介してゲート電極21、22が配置されている。さらに、ゲート電極21とゲート電極22との間には絶縁膜11、12、13が形成されている。
縦型トランジスタがオン状態の場合、電流は縦型トランジスタのチャネル膜112を流れる。これは、相変化膜121が低抵抗状態にある場合でも、その抵抗は、縦型トランジスタのオン抵抗より大きいからである。図1に示すメモリセルに情報を書き込む場合は、選択セル(ここでは図1の下側のメモリセル)の縦型トランジスタをオフ状態にする。縦型トランジスタがオフ状態にある選択セルでは、電流はチャネル膜112を流れることができず、相変化膜121側を迂回して流れる。すなわち、電流は、図1(a)の矢印で示す経路に沿って流れる。このとき、通電された相変化膜121にはジュール熱が発生するので、その抵抗が変化する。従って、この電流の大きさを変えることにより、選択セルの動作(書き込み、消去、読出し)を行なうことが可能となる。
このような構造を有する相変化メモリの課題は、1個のメモリセルを構成する縦型トランジスタと相変化膜121とが並列接続された接続部の抵抗が非常に高いという点である。特許文献1の相変化メモリでは、チャネル膜112と相変化膜121との間に反応防止膜113が設けられている。この反応防止膜113は、書き込み動作および消去動作の際に選択セルの相変化膜121が高温になり、この相変化膜121が隣接するチャネル膜112と反応あるいは相互拡散して性能が劣化するのを防止する膜であり、例えば厚さ1nm程度の薄いSiN膜で構成されている。
上記反応防止膜113は、貫通孔110内の全体に渡って形成されているので、選択セルの相変化膜121に電流を流すためには、反応防止膜113を横切って電流を流す必要がある。反応防止膜113には、およそ数10μAの電流を流すことができるが、その抵抗が非常に高いため、相変化膜121に電流を流すためには高い電圧が必要となる。
すなわち、特許文献1の相変化メモリは、図1(b)の等価回路図に示すように、互いに並列に接続された縦型トランジスタと相変化膜121とが非常に大きな抵抗113Rを介して接続されている。従って、チャネル膜112を回避して相変化膜121に電流を流すためには大きな電圧を必要とし、場合によっては、その電圧がオフ状態にある縦型トランジスタのソース、ドレイン間耐圧を超え、縦型トランジスタを破壊してしまう可能性すらある。また、縦型トランジスタと相変化膜121との接続部の抵抗が高くなると、相変化膜121が高抵抗状態と低抵抗状態との間で変化しても、読出し抵抗値のコントラストが低くなるため、高抵抗状態と低抵抗状態との判別が困難になるという問題もある。
特許文献1に記載された相変化メモリのもう一つの課題は、図1(b)の等価回路図に示すように、貫通孔の上下方向に互いに隣接し、直列に接続された縦型トランジスタ同士の間にも抵抗21Rが存在することである。この接続部分に形成されたチャネル膜112は、ゲート電圧によってコンダクタンスを制御できないため、大きな抵抗成分として寄与する。また、抵抗21Rにも電圧が掛かるため、低電圧動作の妨げになるという問題が生じる。
上記接続部分の長さを短くするために、ゲート電極21とゲート電極22との間に形成された絶縁膜11、12、13の膜厚を薄くする方法を採用することも可能である。しかし、その場合は、隣り合う上下のメモリセル間の距離が短くなり、選択セルに情報を書き込む際に発生したジュール熱が、隣接する非選択メモリセルの相変化膜121にまで伝搬するため、非選択セルに記録された情報を消去してしまう、いわゆる熱ディスターブの問題が発生する恐れがある。
なお、非特許文献1に示されたNAND型フラッシュメモリは、ゲート電極に高電圧を印加し、ゲート電極とチャネルとの間にある電荷トラップ膜に電子を保持させることで情報を書き込む方式を採用しているため、電流を記憶素子そのものに流す抵抗変化型メモリとはその書き込み原理が大きく異なる。従って、NAND型フラッシュメモリに適用された技術をそのまま抵抗変化型メモリに適用することはできない。
本発明の目的は、縦型トランジスタと相変化抵抗膜とが並列に接続された相変化メモリを有する半導体記憶装置において、相変化メモリの動作時における上記のような課題を解決し、より低電圧で信頼性の高い選択動作(書き込み、消去、読出し)を行なうことが可能な技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
(1)本発明の一態様である半導体記憶装置は、縦型トランジスタと、電流によって抵抗値が変化する相変化素子とが並列に接続されてなるメモリセルが半導体基板の主面に垂直な第1方向に沿って複数形成された半導体記憶装置であって、
前記半導体基板の主面上には、N+1層(Nは自然数)の絶縁膜とN層のゲート半導体層とが交互に積層されてなる積層体と、前記第1方向に沿って前記積層体を貫通する複数の貫通孔とが形成され、
前記複数の貫通孔のそれぞれの内部には、前記縦型トランジスタのゲート絶縁膜と、前記縦型トランジスタのチャネル膜と、反応防止膜と、前記相変化素子を構成する相変化膜とが形成されており、
前記反応防止膜は、前記第1方向に沿って複数形成された前記メモリセルの間の領域で互いに分離されているものである。
(2)本発明の一態様である半導体記憶装置は、縦型トランジスタと、電流によって抵抗値が変化する相変化素子とが並列に接続されてなるメモリセルが半導体基板の主面に垂直な第1方向に沿って複数形成された半導体記憶装置であって、
前記半導体基板の主面上には、N+1層(Nは自然数)の絶縁膜とN層のゲート半導体層とが交互に積層されてなる積層体と、前記第1方向に沿って前記積層体を貫通する複数の貫通孔とが形成され、
前記複数の貫通孔のそれぞれの内部には、前記縦型トランジスタのゲート絶縁膜と、前記縦型トランジスタのチャネル膜と、金属シリサイド膜と、前記相変化素子を構成する相変化膜とが形成されており、
前記チャネル膜は、前記第1方向に沿って複数形成された前記メモリセルの間の領域で互いに分離され、かつ、前記金属シリサイド膜を介して互いに接続されているものである。
(3)本発明の一態様である半導体記憶装置の製造方法は、縦型トランジスタと、電流によって抵抗値が変化する相変化素子とが並列に接続されてなるメモリセルが半導体基板の主面に垂直な第1方向に沿って複数形成された半導体記憶装置の製造方法であって、
(a)前記半導体基板の主面上に、N+1層(Nは自然数)の絶縁膜とN層のゲート半導体層とを交互に積層した積層体を形成する工程と、
(b)前記第1方向に沿って前記積層体を貫通する複数の貫通孔を形成する工程と、
(c)前記複数の貫通孔内の側壁に露出した前記N層のゲート半導体層を等方的にエッチングして側方に後退させる工程と、
(d)前記(c)工程の後、前記複数の貫通孔内に、前記縦型トランジスタのゲート絶縁膜と、前記縦型トランジスタのチャネル膜と、反応防止膜とをこの順に埋め込む工程と、
(e)前記反応防止膜を異方的にエッチングすることにより、前記反応防止膜を前記第1方向に沿って複数形成された前記メモリセルの間の領域で互いに分離する工程と、
(f)前記(e)工程の後、前記複数の貫通孔内に、前記相変化素子を構成する相変化膜を埋め込む工程と、
を有するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
より低電圧で動作し、信頼性の高い選択動作(書き込み、消去、読出し)が可能な半導体記憶装置を実現することができる。
従来技術の有する課題を説明する図であり、(a)は、貫通孔内に形成された複数のメモリセルの一部を示す断面図、(b)は、その等価回路図である。 本発明の一実施の形態である半導体記憶装置の全体平面図である。 本発明の一実施の形態である半導体記憶装置の一部を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である半導体記憶装置の書換え動作時における相変化膜の温度変化を示すグラフである。 本発明の一実施の形態である半導体記憶装置のリセット動作、セット動作、読出し動作を説明する図であり、(a)はメモリセルアレイの一部を示す断面図、(b)は同図(a)に示された絶縁膜を上方から見た平面図、(c)は同図(a)に示されたゲートポリシリコン層を上方から見た平面図、(d)は同図(a)の等価回路図である。 本発明の一実施の形態である半導体記憶装置のリセット動作、セット動作、読出し動作を説明するメモリセルアレイの回路図である。 本発明の一実施の形態である半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの斜視図である。 図8に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの斜視図である。 図9に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの斜視図である。 図10に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの斜視図である。 図11に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの斜視図である。 図12に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの斜視図である。 図13に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの斜視図である。 図14に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの斜視図である。 図15に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの断面図である。 図16に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの断面図である。 図17に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの断面図である。 図18に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの断面図である。 図19に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの断面図である。 図20に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの断面図である。 図21に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの断面図である。 図22に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの断面図である。 図23に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの断面図である。 図24に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの断面図である。 図25に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの断面図である。 図26に続く半導体記憶装置の製造方法を示すメモリセルアレイの断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、実施の形態では、特に必要なときを除き、同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。さらに、実施の形態を説明する図面においては、構成を分かり易くするために、平面図であってもハッチングを付す場合や、断面図であってもハッチングを省略する場合がある。
図2は、本実施の形態の半導体記憶装置の全体平面図である。図2に示すように、本実施の形態の半導体記憶装置は、外部装置(図示せず)との情報のやり取りを行うための入出力バッファなどを備えるI/Oインタフェース1001と、メモリセルアレイ1002と、互いに異なる複数の電圧を供給するための複数の電源1003〜1006と、これらの電源1003〜1006からの電圧を選ぶ電圧セレクタ1007と、電圧セレクタ1007からの出力の接続先をメモリセルアレイ1002の配線(後述するビット線、ワード線等)の内から選ぶ配線セレクタ1008と、装置全体の制御を行う制御部1009とを備えている。配線セレクタ1008には、センスアンプ等を有する読み取り部1010が接続されている。
外部装置からI/Oインタフェース1001へ情報の入力があった場合には、制御部1009は、電圧セレクタ1007で情報の書き込み用電圧を選び、電源1003〜1006のいずれかで電圧パルスを生成し、配線セレクタ1008を用いてメモリセルアレイ1002の所定の配線に電圧パルスを供給する。これにより、メモリセルアレイ1002内の相変化メモリセルに情報を書き込む。
また、外部装置からI/Oインタフェース1001へ情報の読み出し信号が入力された場合には、制御部1009は、電圧セレクタ1007で情報の読み出し用電圧を選び、電源1003〜1006のいずれかで電圧を生成し、配線セレクタ1008でメモリセルアレイ1002の所定の配線に電圧を供給する。電圧を供給した結果、読み出された電流は読み取り部1010で読み取られ、これが記憶された情報の再生となり、制御部1009、I/Oインタフェース1001を介して外部装置へ情報が供給される。
図3は、本実施の形態の半導体記憶装置の一部を模式的に示す斜視図であり、メモリセルアレイMA、配線、コンタクトの各一部が示されている。具体的には、金属配線からなるワード線2、ワード線2と図2に示した配線セレクタ1008とを接続するワード線コンタクトWLC、p型不純物がドープされたポリシリコン層4pと低濃度の不純物がドープされたポリシリコン層5pとn型不純物がドープされたポリシリコン層6pとからなるダイオードPD、ゲートポリシリコン層(ゲート半導体層)21p、22p、23p、24p、ゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24pに給電するためのゲート配線GL1、GL2、GL3、GL4、ゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24pとゲート配線GL1、GL2、GL3、GL4とをそれぞれ接続するコンタクトGC1、GC2、GC3、GC4、ゲート配線GL1、GL2、GL3、GL4と配線セレクタ1008とを接続するコンタクトGLC1、GLC2、GLC3、GLC4、金属配線からなるビット線3、ビット線3と図2に示した配線セレクタ1008とを接続するコンタクトBLC、ダイオードPDとゲートポリシリコン層21pとの間の絶縁膜層11、ゲートポリシリコン層22p、23p、24p間の絶縁膜12、13、14、ゲートポリシリコン層24pとビット線3との間の絶縁膜15から構成される部分が図3に示されている。
なお、ここでは4層のゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24pを積層した例を示したが、ゲートポリシリコン層の積層数は任意に定めることが可能である。
図4は、図3に示したメモリセルアレイMAの構成を詳細に示した斜視図である。同図には示さない半導体基板の上部には、複数のワード線2がX方向に延在している。複数のワード線2の上部には、X方向およびY方向に沿って複数のダイオードPD(ポリシリコン層4p、5p、6p)が格子状に配置されている。半導体基板の最上部には、複数のビット線3がY方向に延在している。
ビット線3とダイオードPDとの間には、絶縁膜11、12、13、14、15とゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24pとが交互に積層されている。また、ワード線2とビット線3とが交差する領域には、絶縁膜11、12、13、14、15とゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24pとを貫通する複数の貫通孔が形成されている。そして、各貫通孔の内部には、ゲート絶縁膜111、チャネル膜112、反応防止膜113、反応防止膜113よりも低抵抗の金属シリサイド膜115、相変化膜(相変化素子)121、埋込み絶縁膜122からなる複数の縦型チェインメモリが形成されている。
図4に示すように、上記チャネル膜112および反応防止膜113は、半導体基板の主面に垂直な方向に沿って配置された複数のメモリセルの間の領域で互いに分離されている。また、各メモリセルのチャネル膜112は、複数のメモリセルの間の領域に設けられた金属シリサイド膜115によって接続されている。
本実施の形態の半導体記憶装置は、相変化膜121を構成するGeSbTeなどの相変化材料の抵抗値がアモルファス状態と結晶状態とで異なることを利用してメモリセル情報を記憶する。GeSbTeなどの相変化材料は、アモルファス状態で抵抗が高く、結晶状態で抵抗が低いため、情報の読み出しは、相変化膜121の両端に電位差を与え、相変化膜121内を流れる電流を測定し、高抵抗状態と低抵抗状態とを判別することによって行う。
図5は、本実施の形態の半導体記憶装置の書換え動作時における相変化膜の温度変化を示すグラフである。
相変化膜を高抵抗状態(アモルファス状態)から低抵抗状態(結晶状態)に変化させる動作、すなわちセット動作と、これとは逆に低抵抗状態(結晶状態)から高抵抗状態(アモルファス状態)に変化させる動作、すなわちリセット動作とは、相変化膜に図5に示すような温度変化を与えることによって行う。具体的には、アモルファス状態の相変化膜を結晶化温度以上に加熱して10−6秒程度以上保持することにより、結晶状態にする。また、結晶状態の相変化膜は、融点以上の温度まで加熱して溶融状態にした後、急冷することにより、アモルファス状態にすることができる。
次に、図6を用いてメモリセルの動作を説明する。図6は、図3および図4に示したメモリセルアレイの一部(1本のワード線2と1本のビット線3との交差部)を示す図であり、同図(a)は断面図、同図(b)は同図(a)に示された絶縁膜14を上方から見た平面図、同図(c)は同図(a)に示されたゲートポリシリコン層21pを上方から見た平面図、同図(d)は同図(a)の等価回路図である。なお、図3および図4では省略したが、図6(a)に示すように、ワード線2と絶縁膜11との間の領域には、隣り合うダイオードPD同士を電気的に分離するための絶縁膜32が形成されている。
まず、選択セルSMCのゲートポリシリコン層21pに接続されたゲート配線GL1に0Vを印加し、選択セルSMCのトランジスタをOFF状態にする。また、非選択セルUSMCのゲートポリシリコン層22p、23p、24pに接続されたゲート配線GL2、GL3、GL4に5Vを印加し、非選択セルUSMCのトランジスタをON状態にする。さらに、ビット線BL1には0Vを印加し、ワード線WL1にはリセット動作時、セット動作時、読み出し動作時にそれぞれ5V、4V、2Vを印加する。
このとき、トランジスタがON状態にある非選択セルUSMCではチャネル膜112の抵抗が低くなるので、相変化膜121の状態に依らず、電流はチャネル膜112を流れる。一方、トランジスタがOFF状態にある選択セルSMCでは、電流は相変化膜121を流れる。そこで、リセット動作時およびセット動作時には、選択セルSMCの相変化膜121を流れる電流によって相変化膜121の抵抗値を変化させる。また、読出し動作時には、選択セルSMCの相変化膜121を流れる電流値を判定する。
前述の特許文献1に示されたメモリセル構成では、電流が選択セルSMCのチャネル膜112を回避して相変化膜121側に流れる際、反応防止膜113を横切る必要がある。しかし、本実施の形態のメモリセル構成では、反応防止膜113がメモリセルとメモリセルとの接続部で分断されており、接続部には反応防止膜113よりも低抵抗の金属シリサイド膜115が設けられている。そのため、電流は、高抵抗の反応防止膜113を横切る必要が無く、低抵抗の金属シリサイド膜115を横切るため、より低い電圧でリセット動作、セット動作、読出し動作が可能となる。
また、本実施の形態のメモリセル構成では、相変化膜121の電流が流れる部分とチャネル膜112との間に反応防止膜113が形成されており、動作中に相変化膜121が高温になった際、相変化材料(相変化膜121)とポリシリコン(チャネル膜112)との反応や相互拡散によって特性が劣化してしまうことを防止できる。また、上記接続部の抵抗が低いままで、接続部の長さ、すなわちゲート間の絶縁層12、13、14の厚さを大きくすることができるので、隣接セル間での熱ディスターブの悪影響も少なくすることが可能となる。
本実施の形態のメモリセルアレイは、複数のワード線2、複数のビット線3、複数の縦型チェインメモリ、および複数のダイオードPDで構成されている。そのため、実際のリセット動作、セット動作、読出し動作は、例えば図7に示すように、ビット線BL1、BL2、BL3、BL4、ワード線WL1、WL2、WL3、ゲート配線GL1、GL2、GL3、GL4の電位を制御することによって行う。
図6を用いた前述の説明と同様、ワード線WL1にはリセット動作時、セット動作時、読み出し動作時にそれぞれ5V、4V、2Vを印加する。図7に示した他の端子の電位も同様、左から順にリセット動作時、セット動作時、読出し動作時の電位を表している。
ビット線側がビット線BL2、BL3またはBL4に接続され、ワード線側がワード線WL1に接続された縦型チェインメモリでは、ビット線とワード線の電位がリセット動作時には共に5V、セット動作時には共に4V、読み出し動作時には共に2Vであり、電位差がないので電流が流れない。
また、ビット線側がビット線BL1、ワード線側がワード線WL2またはWL3に接続された縦型チェインメモリでは、ビット線とワード線の電位がリセット動作時、セット動作時、読み出し動作時に共に0Vであり、電位差がないので電流が流れない。
また、ビット線側がビット線BL2、BL3またはBL4、ワード線側がワード線WL2またはWL3に接続された縦型チェインメモリでは、リセット動作時にはワード線とビット線にそれぞれ0Vと5V、セット動作時にはワード線とビット線にそれぞれ0Vと4V、読出し動作時にはワード線とビット線にそれぞれ0Vと2Vが印加される。
縦型チェインメモリを選択するダイオードPDの逆バイアス方向に電圧が印加される。ダイオードPDの耐圧は、5Vより大きくなるように作製することができ、そうすることによって電流が流れないようにすることができる。従って、ビット線側がビット線BL1、ワード線側がワード線WL1に接続された縦型チェインメモリのみ、ダイオードPDに順バイアスを印加して電流を流すことができる。図6で説明した方法により、縦型チェインメモリ内の所望のメモリセルを選択し、動作させることができるので、図7に示すメモリアレイ内の所望のメモリセルを選択し、動作させることができる。
なお、ここでは、リセット動作時、セット動作時、読出し動作時の電位をそれぞれ5V/4V/2Vとして説明した。しかしながら、リセット動作時、セット動作時、読出し動作時の順に電位は高くなるものの、利用する回路素子によって動作に要求される電圧が変動するので、上記の電圧に限定されるものではない。
図6のように、相変化膜121を用いたチェイン型メモリアレイは、ゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24pと、絶縁膜11、12、13、14、15とを交互に形成した積層体を有し、前記積層体を貫通する貫通孔の内部に、ポリシリコンからなるチャネル層112と相変化膜121とを設けてメモリセルを形成している。反応防止膜113は、チャネル層112と相変化膜121との間に設けられているが、貫通孔内の側壁全体には形成されておらず、縦方向に分断されている。本構成により、メモリセル選択の際に、電流が反応防止膜113を横切って流れることを回避し、より低電圧の動作を実現できる。
さらに、本実施の形態では、メモリセルの接続部、すなわち貫通孔の内部のうち、ゲート間の絶縁膜11、12、13、14、15が形成されている高さに相当する領域に金属シリサイド膜115が形成されている。本構成により、メモリセルの接続部の抵抗を下げ、より低電圧の動作を実現することができる。
次に、図8〜図27を参照しながら、本実施の形態の半導体記憶装置の製造方法について説明する。
まず、図8(図4に対応するメモリセルアレイの斜視図)に示すように、単結晶シリコンからなる半導体基板1上に絶縁膜30、ワード線となるタングステン膜2a、p型不純物がドープされたアモルファスシリコン層4a、低濃度の不純物がドープされたアモルファスシリコン層5a、n型不純物がドープされたアモルファスシリコン層6aをこの順に堆積する。なお、図示は省略するが、図8に示すメモリセルアレイ領域の周囲には、図2に示した周辺回路、および図3に示したワード線コンタクトWLCが予め形成されている。
次に、図9に示すように、公知のフォトリソグラフィ技術を用いて上記アモルファスシリコン層4a、5a、6aおよびタングステン膜2aを図のX方向(ワード線方向)に沿ってストライプ状にパターニングし、タングステン膜2aからなるワード線2を形成する。このように、ワード線2をアモルファスシリコン層4a、5a、6aに対して自己整合で形成した場合には、ワード線方向については、ストライプ状のアモルファスシリコン層4a、5a、6aとワード線2との間に位置ずれが発生しないので、メモリセルの書換え動作の信頼性を高めることができる。
次に、図10に示すように、アモルファスシリコン層4a、5a、6aおよびワード線2のスペースを絶縁膜31で埋め込んだ後、図11に示すように、絶縁膜31およびアモルファスシリコン層4a、5a、6aを図のY方向に沿ってストライプ状にパターニングし、ワード線2の上部にアモルファスシリコン層4a、5a、6aからなる四角柱状のダイオードPDを形成する。
次に、図12に示すように、ダイオードPDと絶縁膜31とを覆う絶縁膜32を堆積した後、図13に示すように、化学的機械研磨(CMP)法で絶縁膜31、32の一部を除去し、ダイオードPDの上面(アモルファスシリコン層6a)を露出させる。
次に、図14に示すように、ダイオードPDの上部に絶縁膜11、アモルファスシリコン層21a、絶縁膜12、アモルファスシリコン層22a、絶縁膜13、アモルファスシリコン層23a、絶縁膜14、アモルファスシリコン層24aおよび絶縁膜15をこの順に堆積する。
次に、図15に示すように、図14の工程で堆積した積層膜を貫通し、絶縁膜15の上面からダイオードPDの上面(アモルファスシリコン層6a)に至る貫通孔110を形成する。なお、図14および図15では、隣り合うダイオードPD同士を電気的に分離する絶縁膜31、32の図示を省略した。
図16は、図15のA−A線に沿った断面図である。図16に示すように、貫通孔110の底面の直径は、ダイオードPDの上面の一辺の長さとほぼ同一にしてよいが、ダイオードPDの上面の一辺の長さより小さくすることもできる。これにより、貫通孔110とダイオードPDとの位置ずれのマージンを確保することができる。また、後の工程で貫通孔110の内部に形成されるチャネル膜112とダイオードPDとの接触面積のばらつきも低減できるので、電流経路の減少を抑制することができる。
また、図15では省略されているが、図13に示されているように、ダイオードPDの周囲には絶縁膜31、32が埋め込まれている。そのため、貫通孔110を形成する際に貫通孔110とダイオードPDとの間に位置ずれが生じると、ダイオードPDの周囲の絶縁膜31、32が削られてしまう恐れがある。
その対策として、絶縁膜31、32と絶縁膜11〜15とを、エッチング選択比が互いに異なる絶縁材料で構成することが望ましい。これにより、貫通孔110とダイオードPDとの間に位置ずれが生じた場合でも、絶縁膜31、32の削れを最小限に留めることができる。従って、絶縁膜31、32の削れによって生じた空間に絶縁材料以外の材料が埋め込まれる不具合を防止することができ、メモリセルの動作信頼性を高めることができる。エッチング選択比が異なる絶縁材料の組み合わせとしては、例えば酸化シリコン膜と窒化シリコン膜との組み合わせを挙げることができる。
次に、図17に示すように、絶縁膜11〜15をエッチングせず、シリコン(アモルファスシリコン層21a、22a、23a、24a)を等方的にエッチングする条件で貫通孔110の内部をエッチングし、貫通孔110の側壁に露出しているアモルファスシリコン層21a、22a、23a、24aを側方に後退させる。このとき、貫通孔110の底面に露出しているダイオードPDのアモルファスシリコン層6aの表面もエッチングされるので、ここでのエッチング量を考慮し、あらかじめアモルファスシリコン層6aを厚く形成しておくことが望ましい。
次に、図18に示すように、絶縁膜15の上面と貫通孔110の側壁および底面とを覆うゲート絶縁膜111を形成した後、図19に示すように、絶縁膜15の上面および貫通孔110の底面のゲート絶縁膜111を異方性エッチングにより除去し、貫通孔110の側壁にゲート絶縁膜111を残す。
次に、図20に示すように、絶縁膜15の上面と貫通孔110の側壁および底面とを覆うアモルファスシリコン層112aと窒化シリコンからなる反応防止膜113とを形成した後、アモルファスシリコン層4a、5a、6a、112a、21a、22a、23a、24aの結晶化とこれらに含まれている不純物の活性化のための熱処理を行う。
この熱処理により、図21に示すように、ダイオードPDを構成するアモルファスシリコン層4a、5a、6aがそれぞれポリシリコン層4p、5p、6pとなる。また、アモルファスシリコン層21a、22a、23a、24aがそれぞれゲートポリシリコン層21p、22p、23p、24pとなり、アモルファスシリコン層112aがポリシリコン層112pとなる。
次に、図22に示すように、反応防止膜113を異方的にエッチングし、貫通孔110の側壁の一部(図17に示す工程でアモルファスシリコン層21a、22a、23a、24aを後退させた領域)のみに残す。
次に、図23に示すように、絶縁膜15の上面と貫通孔110の側壁および底面とを覆う金属膜114を形成する。金属膜114の材料としては、800℃以下の低温でシリコンと反応し、低抵抗のシリサイド化合物を形成する材料、例えばチタン、ニッケル、コバルト等が好ましい。
次に、図24に示すように、熱処理によってポリシリコン層112pと金属膜114とを反応させて金属シリサイド膜115を形成した後、未反応の金属シリサイド膜115をエッチングにより除去する。金属シリサイド膜115は、例えばチタンシリサイド、ニッケルシリサイド、コバルトシリサイド等からなる。
ポリシリコン層112pと金属膜114とを反応させて金属シリサイド膜115を形成する際、ポリシリコン層112pと金属膜114との間に反応防止膜113が形成されている領域ではシリサイド化反応が起こらないので、この領域に残ったポリシリコン層112pによってチャネル膜112が形成される。
次に、図25に示すように、貫通孔110の内部に相変化膜121および埋め込み絶縁膜122を形成する。このとき、埋め込み絶縁膜122は、貫通孔110の内部を完全に埋め込むように形成する。
なお、埋め込み絶縁膜122を省略し、相変化膜121のみで貫通孔110の内部を完全に埋め込んでもよい。しかし、埋め込み絶縁膜122で貫通孔110の内部を完全に埋め込んだ場合には、メモリセルの動作時にゲートがオフにされ、相変化膜121に電流が流れる際、埋め込み絶縁膜122が形成されている部分には電流が流れない。これにより、相変化膜121に流れる電流の経路を一部限定し、抵抗値の変化を起こす領域を減らすことができるので、より少ない電流でメモリセルの動作を行うことができる。
次に、図26に示すように、貫通孔110の外部の相変化膜121と埋め込み絶縁膜122とをエッチバックにより除去した後、図27に示すように、ビット線となるタングステン膜3aを形成する。
その後、ワード線2と直交する方向(Y方向)に沿ってタングステン膜3aをストライプ状にパターニングし、ビット線3を形成することにより、図4に示す本実施の形態のメモリセルアレイが完成する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、相変化メモリを有する半導体記憶装置に利用することができる。
1 半導体基板
2、WL1、WL2、WL3 ワード線
2a タングステン膜
3、BL1、BL2、BL3、BL4 ビット線
4a、5a、6a アモルファスシリコン層
4p、5p、6p ポリシリコン層
11、12、13、14、15 絶縁膜
21、22 ゲート電極
21a、22a、23a、24a アモルファスシリコン層
21p、22p、23p、24p ゲートポリシリコン層(ゲート半導体層)
30、31、32 絶縁膜
110 貫通孔
111 ゲート絶縁膜
112 チャネル膜
112a アモルファスシリコン層
112p ポリシリコン層
113 反応防止膜
114 金属膜
115 金属シリサイド膜
121 相変化膜(相変化素子)
122 埋め込み絶縁膜
1001 I/Oインタフェース
1002 メモリセルアレイ
1003〜1006 電源
1007 電圧セレクタ
1008 配線セレクタ
1009 制御部
1010 読み取り部
BLC コンタクト
GC1、GC2、GC3、GC4 コンタクト
GL1、GL2、GL3、GL4 ゲート配線
GLC1、GLC2、GLC3、GLC4 コンタクト
MA メモリセルアレイ
PD ダイオード
WLC ワード線コンタクト

Claims (10)

  1. 縦型トランジスタと、電流によって抵抗値が変化する相変化素子とが並列に接続されてなるメモリセルが半導体基板の主面に垂直な第1方向に沿って複数形成された半導体記憶装置であって、
    前記半導体基板の主面上には、N+1層(Nは自然数)の絶縁膜とN層のゲート半導体層とが交互に積層されてなる積層体と、前記第1方向に沿って前記積層体を貫通する複数の貫通孔とが形成され、
    前記複数の貫通孔のそれぞれの内部には、前記縦型トランジスタのゲート絶縁膜と、前記縦型トランジスタのチャネル膜と、反応防止膜と、前記相変化素子を構成する相変化膜とが形成されており、
    前記反応防止膜は、前記第1方向に沿って複数形成された前記メモリセルの間の領域で互いに分離されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記複数の貫通孔のそれぞれの内部において、前記相変化膜よりもさらに中心側には、埋め込み絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 縦型トランジスタと、電流によって抵抗値が変化する相変化素子とが並列に接続されてなるメモリセルが半導体基板の主面に垂直な第1方向に沿って複数形成された半導体記憶装置であって、
    前記半導体基板の主面上には、N+1層(Nは自然数)の絶縁膜とN層のゲート半導体層とが交互に積層されてなる積層体と、前記第1方向に沿って前記積層体を貫通する複数の貫通孔とが形成され、
    前記複数の貫通孔のそれぞれの内部には、前記縦型トランジスタのゲート絶縁膜と、前記縦型トランジスタのチャネル膜と、金属シリサイド膜と、前記相変化素子を構成する相変化膜とが形成されており、
    前記チャネル膜は、前記第1方向に沿って複数形成された前記メモリセルの間の領域で互いに分離され、かつ、前記金属シリサイド膜を介して互いに接続されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 前記複数の貫通孔のそれぞれの内部において、前記相変化膜よりもさらに中心側には、埋め込み絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項3記載の半導体記憶装置。
  5. 前記金属シリサイド膜は、チタンシリサイド、ニッケルシリサイド、またはコバルトシリサイドで構成されることを特徴とする請求項4記載の半導体記憶装置。
  6. 縦型トランジスタと、電流によって抵抗値が変化する相変化素子とが並列に接続されてなるメモリセルが半導体基板の主面に垂直な第1方向に沿って複数形成された半導体記憶装置の製造方法であって、
    (a)前記半導体基板の主面上に、N+1層(Nは自然数)の絶縁膜とN層のゲート半導体層とを交互に積層した積層体を形成する工程と、
    (b)前記第1方向に沿って前記積層体を貫通する複数の貫通孔を形成する工程と、
    (c)前記複数の貫通孔内の側壁に露出した前記N層のゲート半導体層を等方的にエッチングして側方に後退させる工程と、
    (d)前記(c)工程の後、前記複数の貫通孔内に、前記縦型トランジスタのゲート絶縁膜と、前記縦型トランジスタのチャネル膜と、反応防止膜とをこの順に埋め込む工程と、
    (e)前記反応防止膜を異方的にエッチングすることにより、前記反応防止膜を前記第1方向に沿って複数形成された前記メモリセルの間の領域で互いに分離する工程と、
    (f)前記(e)工程の後、前記複数の貫通孔内に、前記相変化素子を構成する相変化膜を埋め込む工程と、
    を有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  7. 前記(e)工程の後、前記(f)工程に先立ち、
    (g)前記複数の貫通孔内に金属膜を埋め込む工程と、
    (h)熱処理により、前記メモリセルの間の領域の前記チャネル膜と前記金属膜とを反応させることにより、金属シリサイド膜を形成する工程と、
    (i)前記(h)工程の後、未反応の前記金属膜をエッチングにより除去する工程と、
    をさらに有することを特徴とする請求項記載の半導体記憶装置の製造方法。
  8. 前記(f)工程の後、前記複数の貫通孔内に埋め込み絶縁膜を形成することを特徴とする請求項6記載の半導体記憶装置の製造方法。
  9. 前記N層のゲート半導体層は、ポリシリコンで構成されることを特徴とする請求項6記載の半導体記憶装置の製造方法。
  10. 前記金属シリサイド膜は、チタンシリサイド、ニッケルシリサイド、またはコバルトシリサイドで構成されることを特徴とする請求項7記載の半導体記憶装置の製造方法。
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