JP5916471B2 - 抗菌性を有するエチレン−ビニルアルコール系繊維および繊維集合体 - Google Patents
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Description
有機系抗菌剤としては、フェノール、ハロゲンや硫黄を含有する有機系抗菌剤、およびそれ以外にも種々の抗菌剤が知られている(特許文献1参照)。しかし、有機系抗菌剤は、ハロー効果を示し、抗菌性には優れるものの、皮膚炎を引き起こすなど人体に有害な物質が多く、また無機系抗菌剤に比べて耐熱性、安定性に乏しいために、高分子材料に添加して繊維を製造する際や、有機系抗菌剤を用いた繊維製品を水分や油分と接触して使用した場合に、分解、変質、製品からの散逸などを生じて抗菌効力を失い易く、しかも臭気の発生や繊維物性の低下などを生ずる。かかる点から、有機系抗菌剤は加熱を伴う繊維や繊維製品の製造時にはあまり用いられていないのが実情である。
(1)該微粒子の平均粒径が0.01μm〜20μmであること。
(2)抗菌性エチレン−ビニルアルコール系共重合体のエチレン含有率(E)が10〜70モル%であること。
1 ≦ (100−E)× W ≦ 90
さらにまた、本発明の抗菌性繊維は、高温多湿下において用いても、繊維性能を維持できるだけでなく、優れた抗菌性を発揮することが可能である。
本発明の抗菌性繊維は、無機系抗菌微粒子を内部に分散した状態で含有する抗菌性エチレン−ビニルアルコール系共重合体を含有している。
本発明に用いられる抗菌性エチレン−ビニルアルコール共重合体は、エチレン単位の割合(共重合割合)が、10〜70モル%であり、残余がビニルアルコール単位単独またはビニルアルコールとその他のビニル系モノマーの繰り返し単位からなるものである。エチレン単位の割合は、好ましくは20〜55モル%、さらに好ましくは30〜50モル%程度であってもよい。なお、ビニルアルコール単位とその他のビニル系モノマー単位が併用される場合、ビニルアルコール単位の割合は、その他のビニル系モノマー単位よりも通常多く、モル比で(ビニルアルコール単位):(その他のビニル系モノマー単位)=55:45〜99.9:0.1程度、70:30〜99.9:0.1程度、または80:20〜99.9:0.1程度であってもよい。
本発明で用いる無機系抗菌剤微粒子の種類は特に制限されず、繊維の溶融紡糸時の加熱などにより揮発、分解、変質などを生じず、かつ短期間で抗菌作用が低下しない無機系抗菌剤微粒子のいずれもが使用できる。
例えば、1 ≦ (100−E)× W ≦ 90、
好ましくは5 ≦ (100−E)× W ≦ 80。
JIS L1015「化学繊維ステープル試験方法(8.5.1)」に準じて評価した。
<強度>
JIS L1015「化学繊維ステープル試験方法(8.7.1)」に準じて評価した。
<伸度>
JIS L1015「化学繊維ステープル試験方法(8.7.1)」に準じて評価した。
繊維断面写真から、ランダムに選択したフィラメント10本について、各フィラメントの繊維被覆部の長さを測定して繊維断面周長に対する抗菌性の重合体部位長の百分率(被覆率)を出し、各フィラメントの被覆率の平均値を求めた。
実施例または比較例で得られた繊維150gを、温度60℃の水20リットルを入れたバケツに投入して、30分間精練処理した後、すすぎを30分間行い、脱水後乾燥した。精練処理済の原綿をJIS L 1902「繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果」に準拠して抗菌性を試験した。なお、試験菌として、黄色ブドウ球菌および肺炎桿菌を用い(菌液濃度1/20NB,菌液滴下量0.2ml)、無加工検体には綿布を用い、下記式より殺菌活性値を算出した。なお、殺菌活性値が0以上の場合、制菌効果があると認められる。
・静菌活性値:作用時間前後の生菌数の差を対数で表した値
静菌活性値=Log(A/B)
A=無加工検体の接種直後に分散回収した菌数
B=加工検体の18時間培養後に分散回収した菌数
(1)エチレン含有量44モル%から成るエチレン−ビニルアルコール共重合体99質量部に、無機イオン交換体に銀イオンを担持させた銀系無機抗菌剤微粒子(シナネンゼオミック社製「AV10D」、平均粒径2.5μm、略立方体形)1質量部を配合して溶融押出機にて、紡糸温度240℃で紡出した。紡出した糸条を冷却固化した後、引取ローラーを介してボビンに捲き取った。
(2)次いで、この捲取糸を延伸温度80℃にて、延伸倍率2倍で熱延伸し、油剤浴にて油剤を付与後、スタッファ型捲縮付与装置等の捲縮付与装置を用いて捲縮処理を行なった。捲縮付与処理に引き続き、繊維を100℃の熱風で乾燥した後、51mmにカットすることで下記、表1に示す繊維を得た。紡糸性、延伸性ともに良好であった。上記した方法で、繊度、強度、伸度、黄変性、抗菌性を評価した結果を表1に示す。
(1)エチレン含有量44モル%から成るエチレン−ビニルアルコール共重合体99質量部に、無機イオン交換体に銀イオンを担持させた銀系無機抗菌剤微粒子(シナネンゼオミック社製「AV10D」、平均粒径2.5μm、略立方体形)1質量部を配合させた共重合体を鞘成分とし、ポリプロピレンから成る熱可塑性重合体を芯成分として、溶融押出機から成る複合紡糸装置を用いて、丸断面口金にて、紡糸温度240℃、複合比率(A/B)=50/50(重量比)で芯鞘型に接合して紡出した。紡出した糸条を冷却固化した後、引取ローラーを介してボビンに捲き取った。
(2)次いで、この捲取糸を延伸温度80℃にて、延伸倍率2倍で熱延伸し、油剤浴にて油剤を付与後、スタッファ型捲縮付与装置等の捲縮付与装置を用いて捲縮処理を行なった。捲縮付与処理に引き続き、繊維を100℃の熱風で乾燥した後、51mmにカットすることで下記、表1に示す繊維を得た。紡糸性、延伸性ともに良好であった。上記した方法で、繊度、強度、伸度、黄変性、抗菌性を評価した結果を表1に示す。
(1)エチレン含有量20モル%から成るエチレン−ビニルアルコール共重合体99質量部に、無機イオン交換体に銀イオンを担持させた銀系無機抗菌剤微粒子(シナネンゼオミック社製「AV10D」、平均粒径2.5μm、略立方体形)1質量部を配合させた共重合体を鞘成分とし、ポリプロピレンから成る熱可塑性重合体を芯成分として、溶融押出機から成る複合紡糸装置を用いて、丸断面口金にて、紡糸温度240℃、複合比率(A/B)=50/50(重量比)で芯鞘型に接合して紡出した。紡出した糸条を冷却固化した後、引取ローラーを介してボビンに捲き取った。
(2)次いで、この捲取糸を延伸温度80℃にて、延伸倍率2倍で熱延伸し、油剤浴にて油剤を付与後、スタッファ型捲縮付与装置等の捲縮付与装置を用いて捲縮処理を行なった。捲縮付与処理に引き続き、繊維を100℃の熱風で乾燥した後、51mmにカットすることで下記、表1に示す繊維を得た。紡糸性、延伸性ともに良好であった。上記した方法で、繊度、強度、伸度、黄変性、抗菌性を評価した結果を表1に示す。
(1)エチレン含有量65モル%から成るエチレン−ビニルアルコール共重合体99質量部に、無機イオン交換体に銀イオンを担持させた銀系無機抗菌剤微粒子(シナネンゼオミック社製「AV10D」、平均粒径2.5μm、略立方体形)1質量部を配合させた共重合体を鞘成分とし、ポリプロピレンから成る熱可塑性重合体を芯成分として、溶融押出機から成る複合紡糸装置を用いて、丸断面口金にて、紡糸温度240℃、複合比率(A/B)=50/50(重量比)で芯鞘型に接合して紡出した。紡出した糸条を冷却固化した後、引取ローラーを介してボビンに捲き取った。
(2)次いで、この捲取糸を延伸温度80℃にて、延伸倍率2倍で熱延伸し、油剤浴にて油剤を付与後、スタッファ型捲縮付与装置等の捲縮付与装置を用いて捲縮処理を行なった。捲縮付与処理に引き続き、繊維を100℃の熱風で乾燥した後、51mmにカットすることで下記、表1に示す繊維を得た。紡糸性、延伸性ともに良好であった。上記した方法で、繊度、強度、伸度、黄変性、抗菌性を評価した結果を表1に示す。
(1)エチレン含有量44モル%から成るエチレン−ビニルアルコール共重合体99質量部に、無機イオン交換体に銀イオンを担持させた銀系無機抗菌剤微粒子(シナネンゼオミック社製「AV10D」、平均粒径0.02μm、略立方体形)1質量部を配合させた共重合体を鞘成分とし、ポリプロピレンから成る熱可塑性重合体を芯成分として、溶融押出機から成る複合紡糸装置を用いて、丸断面口金にて、紡糸温度240℃、複合比率(A/B)=50/50(重量比)で芯鞘型に接合して紡出した。紡出した糸条を冷却固化した後、引取ローラーを介してボビンに捲き取った。
(2)次いで、この捲取糸を延伸温度80℃にて、延伸倍率2倍で熱延伸し、油剤浴にて油剤を付与後、スタッファ型捲縮付与装置等の捲縮付与装置を用いて捲縮処理を行なった。捲縮付与処理に引き続き、繊維を100℃の熱風で乾燥した後、51mmにカットすることで下記、表1に示す繊維を得た。紡糸性、延伸性ともに良好であった。上記した方法で、繊度、強度、伸度、黄変性、抗菌性を評価した結果を表1に示す。
(1)エチレン含有量44モル%から成るエチレン−ビニルアルコール共重合体99質量部に、無機イオン交換体に銀イオンを担持させた銀系無機抗菌剤微粒子(シナネンゼオミック社製「AV10D」、平均粒径15μm、略立方体形)1質量部を配合させた共重合体を鞘成分とし、ポリプロピレンから成る熱可塑性重合体を芯成分として、溶融押出機から成る複合紡糸装置を用いて、丸断面口金にて、紡糸温度240℃、複合比率(A/B)=50/50(重量比)で芯鞘型に接合して紡出した。紡出した糸条を冷却固化した後、引取ローラーを介してボビンに捲き取った。
(2)次いで、この捲取糸を延伸温度80℃にて、延伸倍率2倍で熱延伸し、油剤浴にて油剤を付与後、スタッファ型捲縮付与装置等の捲縮付与装置を用いて捲縮処理を行なった。捲縮付与処理に引き続き、繊維を100℃の熱風で乾燥した後、51mmにカットすることで下記、表1に示す繊維を得た。紡糸性、延伸性ともに良好であった。上記した方法で、繊度、強度、伸度、黄変性、抗菌性を評価した結果を表1に示す。
(1)エチレン含有量44モル%から成るエチレン−ビニルアルコール共重合体を鞘成分とし、ポリプロピレンから成る熱可塑性重合体を芯成分として、溶融押出機から成る複合紡糸装置を用いて、丸断面口金にて、紡糸温度240℃、複合比率(A/B)=50/50(重量比)で芯鞘型に接合して紡出した。紡出した糸条を冷却固化した後、引取ローラーを介してボビンに捲き取った。
(2)次いで、この捲取糸を延伸温度80℃にて、延伸倍率2倍で熱延伸し、油剤浴にて油剤を付与後、スタッファ型捲縮付与装置等の捲縮付与装置を用いて捲縮処理を行なった。捲縮付与処理に引き続き、繊維を100℃の熱風で乾燥した後、51mmにカットすることで下記、表2に示す繊維を得た。紡糸性、延伸性ともに良好であった。上記した方法で、繊度、強度、伸度、黄変性、抗菌性を評価した結果を表2に示す。
(1)エチレン含有量6モル%から成るエチレン−ビニルアルコール共重合体99質量部に、無機イオン交換体に銀イオンを担持させた銀系無機抗菌剤微粒子(シナネンゼオミック社製「AV10D」、平均粒径2.5μm、略立方体形)1質量部を配合させた共重合体を鞘成分とし、ポリプロピレンから成る熱可塑性重合体を芯成分として、溶融押出機から成る複合紡糸装置を用いて、丸断面口金にて、紡糸温度240℃、複合比率(A/B)=50/50(重量比)で芯鞘型に接合して紡出した。紡出した糸条を冷却固化した後、引取ローラーを介してボビンに捲き取ったが、紡糸の際に曳糸性が不良であったため、断糸回数が多くなった。
(2)次いで、この捲取糸を延伸温度80℃にて、延伸倍率2倍で熱延伸し、油剤浴にて油剤を付与後、スタッファ型捲縮付与装置等の捲縮付与装置を用いて捲縮処理を行なった。捲縮付与処理に引き続き、繊維を100℃の熱風で乾燥した後、51mmにカットすることで下記、表2に示す繊維を得た。上記した方法で、繊度、強度、伸度、黄変性、抗菌性を評価した結果を表2に示す。
(1)エチレン含有量75モル%から成るエチレン−ビニルアルコール共重合体99質量部に、無機イオン交換体に銀イオンを担持させた銀系無機抗菌剤微粒子(シナネンゼオミック社製「AV10D」、平均粒径2.5μm、略立方体形)1質量部を配合させた共重合体を鞘成分とし、ポリプロピレンから成る熱可塑性重合体を芯成分として、溶融押出機から成る複合紡糸装置を用いて、丸断面口金にて、紡糸温度240℃、複合比率(A/B)=50/50(重量比)で芯鞘型に接合して紡出した。紡出した糸条を冷却固化した後、引取ローラーを介してボビンに捲き取った。
(2)次いで、この捲取糸を延伸温度80℃にて、延伸倍率2倍で熱延伸し、油剤浴にて油剤を付与後、スタッファ型捲縮付与装置等の捲縮付与装置を用いて捲縮処理を行なった。捲縮付与処理に引き続き、繊維を100℃の熱風で乾燥した後、51mmにカットすることで下記、表2に示す繊維を得た。紡糸性、延伸性ともに良好であった。上記した方法で、繊度、強度、伸度、黄変性、抗菌性を評価した結果を表2に示す。
(1)エチレン含有量44モル%から成るエチレン−ビニルアルコール共重合体99質量部に、無機イオン交換体に銀イオンを担持させた銀系無機抗菌剤微粒子(シナネンゼオミック社製「AV10D」、平均粒径0.005μm、略立方体形)1質量部を配合させた共重合体を鞘成分とし、ポリプロピレンから成る熱可塑性重合体を芯成分として、溶融押出機から成る複合紡糸装置を用いて、丸断面口金にて、紡糸温度240℃、複合比率(A/B)=50/50(重量比)で芯鞘型に接合して紡出した。紡出した糸条を冷却固化した後、引取ローラーを介してボビンに捲き取ったが、紡糸の際に抗菌剤が凝集しフィルターが目詰まりしたため、断糸回数が多くなった。
(2)次いで、この捲取糸を延伸温度80℃にて、延伸倍率2倍で熱延伸し、油剤浴にて油剤を付与後、スタッファ型捲縮付与装置等の捲縮付与装置を用いて捲縮処理を行なった。捲縮付与処理に引き続き、繊維を100℃の熱風で乾燥した後、51mmにカットすることで下記、表2に示す繊維を得た。上記した方法で、繊度、強度、伸度、黄変性、抗菌性を評価した結果を表2に示す。
(1)エチレン含有量44モル%から成るエチレン−ビニルアルコール共重合体99質量部に、無機イオン交換体に銀イオンを担持させた銀系無機抗菌剤微粒子(シナネンゼオミック社製「AV10D」、平均粒径25μm、略立方体形)1質量部を配合させた共重合体を鞘成分とし、ポリプロピレンから成る熱可塑性重合体を芯成分として、溶融押出機から成る複合紡糸装置を用いて、丸断面口金にて、紡糸温度240℃、複合比率(A/B)=50/50(重量比)で芯鞘型に接合して紡出した。紡出した糸条を冷却固化した後、引取ローラーを介してボビンに捲き取ったが、紡糸の際にフィルターが目詰まりしたため、断糸回数が多くなった。
(2)次いで、この捲取糸を延伸温度80℃にて、延伸倍率2倍で熱延伸し、油剤浴にて油剤を付与後、スタッファ型捲縮付与装置等の捲縮付与装置を用いて捲縮処理を行なった。捲縮付与処理に引き続き、繊維を100℃の熱風で乾燥した後、51mmにカットすることで下記、表2に示す繊維を得た。上記した方法で、繊度、強度、伸度、黄変性、抗菌性を評価した結果を表2に示す。
(1)ポリプロピレン(プライムポリマー社製「Y2005GP」)99質量部に、無機イオン交換体に銀イオンを担持させた銀系無機抗菌剤微粒子(シナネンゼオミック社製「AV10D」、平均粒径2.5μm、略立方体形)1質量部を配合して溶融押出機にて、紡糸温度240℃で紡出した。紡出した糸条を冷却固化した後、引取ローラーを介してボビンに捲き取った。
(2)次いで、この捲取糸を延伸温度80℃にて、延伸倍率2倍で熱延伸し、油剤浴にて油剤を付与後、スタッファ型捲縮付与装置等の捲縮付与装置を用いて捲縮処理を行なった。捲縮付与処理に引き続き、繊維を100℃の熱風で乾燥した後、51mmにカットすることで下記、表2に示す繊維を得た。紡糸性、延伸性ともに良好であった。上記した方法で、繊度、強度、伸度、黄変性、抗菌性を評価した結果を表2に示す。
(1)ポリアミド6(宇部興産(株)製「1013BK」)99質量部に、無機イオン交換体に銀イオンを担持させた銀系無機抗菌剤微粒子(シナネンゼオミック社製「AV10D」、平均粒径2.5μm、略立方体形)1質量部を配合して溶融押出機にて、紡糸温度240℃で紡出した。紡出した糸条を冷却固化した後、引取ローラーを介してボビンに捲き取った。
(2)次いで、この捲取糸を延伸温度80℃にて、延伸倍率2倍で熱延伸し、油剤浴にて油剤を付与後、スタッファ型捲縮付与装置等の捲縮付与装置を用いて捲縮処理を行なった。捲縮付与処理に引き続き、繊維を100℃の熱風で乾燥した後、51mmにカットすることで下記、表2に示す繊維を得た。紡糸性、延伸性ともに良好であった。上記した方法で、繊度、強度、伸度、黄変性、抗菌性を評価した結果を表2に示す。
Claims (5)
- 無機系抗菌微粒子を内部に分散した状態で含有する抗菌性エチレン−ビニルアルコール系共重合体が、繊維表面の少なくとも一部に存在し、以下(1)〜(2)を満足する抗菌性繊維であって、無機系抗菌微粒子では、金属イオンが、包接格子を有する無機担体内部に内包されている抗菌性繊維。
(1)該微粒子の平均粒径が0.01μm〜20μmであること。
(2)抗菌性エチレン−ビニルアルコール系共重合体のエチレン含有率(E)が10〜70モル%であること。 - 請求項1において、抗菌性エチレン−ビニルアルコール系共重合体が、抗菌繊維の全周長の50%以上を被覆している抗菌性繊維。
- 請求項1または2において、金属イオンが、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン、および錫イオンからなる群から選択された少なくとも一種の金属イオンである抗菌性繊維。
- 請求項1〜3のいずれか一項において、抗菌性エチレン−ビニルアルコール系共重合体のエチレン含有率(E:モル%)と、抗菌性エチレン−ビニルアルコール系共重合体中の無機系抗菌微粒子の割合(W:重量%)とが、以下に示す式(1)の関係を有する抗菌性繊維。
1 ≦ (100−E)× W ≦ 90 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載された抗菌性繊維を含有する繊維集合体。
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