JP5915671B2 - 車両用ポップアップフード装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ポップアップフード装置に関する。
下記特許文献1には、フード後端部における車幅方向両端部を押上げるアクチュエータが開示されている。このアクチュエータは、所謂ピストンシリンダタイプとして構成されている。そして、アクチュエータが作動することで、ピストンロッドが上昇完了位置(ロック位置)へ上昇され、ピストンロッドのシリンダに対する後退がロック機構によって制限されるようになっている。なお、アクチュエータとしては、下記特許文献2に記載されたものがあり、アクチュエータを用いてフードを押上げる車両用ポップアップフード装置としては、下記特許文献3及び特許文献4に記載されたものがある。
特開2009−262853号公報 特開2011−208738号公報 特開2009−67303号公報 特開平11−263191号公報
しかしながら、上記アクチュエータでは、フードを押上げたときに生じるフードの振動において、当該振動が減衰するまでの時間が長くなるという問題がある。すなわち、フードの車幅方向両端部が押上げられたときには、フードの車幅方向両端部の変位は規制されているが、フードの車幅方向中央部の変位は規制されていない。また、フードの車幅方向両端部が押上げられるときには、慣性力によってフードの車幅方向中央部がフードの車幅方向両端部よりも車両上側へ遅れて変位する。このため、車両後側から見てフードの車幅方向両端部が節となり、フードの車幅方向中央部が腹となるようにフードが振動する。そして、フードに生じた振動が徐々に減衰されるため、当該振動が減衰するまでの時間が長くなる。
本発明は、上記事実を考慮し、フードの押上時に生じるフードの振動を早期に減衰させることができる車両用ポップアップフード装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の車両用ポップアップフード装置は、作動することでシリンダから車両上側へ伸長されてフードの車幅方向両端部を押上げるピストンロッドを有するアクチュエータと、前記アクチュエータに設けられ、前記シリンダから伸長された前記ピストンロッドを保持位置でロックリングを介して仮保持する保持溝部を有すると共に、前記保持位置よりも車両下側のロック位置において前記ロックリングが前記保持溝部に対して前記シリンダの下端側に配置されて前記ピストンロッドの車両下側への移動を阻止するロック機構と、を備えている。
請求項1に記載の車両用ポップアップフード装置では、アクチュエータが作動すると、ピストンロッドがシリンダから車両上側へ伸長されて、フードの車幅方向両端部がピストンロッドによって押上げられる。
ここで、アクチュエータにはロック機構が設けられている。このロック機構は、シリンダから伸長されたピストンロッドを保持位置でロックリングを介して仮保持する保持溝部を有すると共に、保持位置よりも車両下側のロック位置においてロックリングが保持溝部に対してシリンダの下端側に配置されてピストンロッドの車両下側への移動を阻止するように構成されている。このため、アクチュエータが作動すると、ピストンロッドが保持位置に上昇されて、保持位置においてピストンロッド(すなわちフードの車幅方向両端部)が仮保持される。
一方、フードの車幅方向両端部がピストンロッドによって押上げられるときには、慣性力によってフードの車幅方向中央部がフードの車幅方向両端部よりも車両上側へ遅れて変位する。また、フードの車幅方向中央部における上下方向の変位は規制されていないため、フードの車幅方向両端部が節となり、フードの車幅方向中央部が腹となるようにフードが振動しようとする。そして、フードの車幅方向中央部が下死点(車両下側への変位から車両上側への変位に切り替わる点)又は下死点付近に変位したときに、ロック機構によるピストンロッドの仮保持状態が解除されることで、フードの車幅方向両端部が車両下側のロック位置へ変位する。これにより、フードの振動速度が略ゼロとなる時点でフードの歪が解放されて、フードが略水平状態になる。その結果、フードの振幅が減少されるため、フードの押上時に生じるフードの振動を早期に減衰させることができる。
請求項2に記載の車両用ポップアップフード装置は、請求項1に記載の発明において、前記ピストンロッドは、前記フードを押上げるロッド部と、前記シリンダに収容されたピストン部と、を含んで構成され、前記ピストン部の外周部には、前記ピストン部の周方向に沿って形成された収容溝部が形成され、前記保持溝部は、前記シリンダの内周部に前記シリンダの周方向に沿って形成され、前記ロックリングは、環状を成す金属製とされ、径方向に弾性変形可能に構成されると共に、縮径された状態で前記収容溝部に収容され、前記保持位置において前記保持溝部に嵌合される
請求項2に記載の車両用ポップアップフード装置では、ピストンロッドのピストン部に形成された収容溝部に、ロックリングが縮径された状態で収容されている。そして、ピストンロッドが保持位置へ上昇すると、ロックリングが、シリンダの内周部に形成された保持溝部に嵌合されて、ピストンロッドが仮保持される。このため、保持位置におけるロック機構によるピストンロッドに対する仮保持性能を簡易な構成で高くできる。
請求項3に記載の車両用ポップアップフード装置は、請求項2に記載の発明において、前記ロック機構は、前記シリンダの内周部に前記シリンダの周方向に沿って形成されたロック溝部を有し、前記ロック位置において前記ロックリングが前記ロック溝部と嵌合される。
請求項3に記載の車両用ポップアップフード装置では、ロック位置において、シリンダの内周部に形成されたロック溝部にロックリングが嵌合される。このため、保持位置からロック位置へ移動されたロックリングの車両上側への移動が抑制される。これにより、保持位置からロック位置へ移動したロックリングがリバウンドによって再び保持位置側へ移動することを抑制できる。
請求項1に記載の車両用ポップアップフード装置によれば、フードの押上時に生じるフードの振動を早期に減衰させることができる。
請求項2に記載の車両用ポップアップフード装置によれば、保持位置におけるピストンロッドに対する仮保持性能を簡易な構成で高くできる。
請求項3に記載の車両用ポップアップフード装置によれば、保持位置からロック位置へ移動したロックリングのリバウンドを抑制できる。
本実施の形態に係る車両用ポップアップフード装置に用いられるアクチュエータが作動したときのロック機構の状態を時系列で説明するための説明図である。(A)は、アクチュエータの作動直後におけるロック機構の状態を示す説明図であり、(B)は、(A)の状態からピストンロッドが保持位置へ移動したときのロック機構の状態を示す説明図であり、(C)は、(B)の状態からピストンロッドがロック位置へ移動したときのロック機構の状態を示す説明図である。 本実施の形態に係る車両用ポップアップフード装置の全体構成を示す平面図である。 図2に示される車両用ポップアップフード装置における車両右側に配置されたポップアップ機構部を拡大して示す車幅方向内側から見た側面図である。 図3に示されるポップアップ機構部の作動状態を示す車幅方向内側から見た側面図である。 図3に示されるアクチュエータの内部を示す断面図である。 図4に示されるアクチュエータの作動直後におけるシリンダ上端部の内部を拡大して示す断面図である。 図3に示されるアクチュエータによってフードが押上げられたときのフードの挙動を時系列で説明するための説明図である。 (A)は、図3に示されるピストンロッドがヒンジアームを押上げたときの、フードの後端部の車幅方向中央部における振動波形を比較例と比較して示すグラフであり、(B)は、ピストンロッドがヒンジアームを押上げたときの、フードの後端部の車幅方向両端部における振動波形を比較例と比較して示すグラフである。 図6に示されるロック機構の別例を拡大して示す部分断面図である。
以下、図面を用いて本実施の形態に係る車両用ポップアップフード装置10について説明する。なお、図面において適宜示される矢印FRは車両前方を示し、矢印UPは車両上方を示し、矢印RHは車両右方を示している。
図2に示されるように、車両用ポップアップフード装置10は、エンジンルーム(パワーユニット室)ERを開閉するフード12に設けられた一対のポップアップ機構部30を主要部として構成されている。このポップアップ機構部30は、フード12の後端部における車幅方向両端部にそれぞれ配設されており、左右のポップアップ機構部30はいずれも同一に構成されている。このため、以下の説明では車両右側に配置されたポップアップ機構部30について説明し、車両左側に配置されたポップアップ機構部30についての説明は省略する。
図3及び図4に示されるように、ポップアップ機構部30は、フード12を開閉可能に支持するフードヒンジ32と、歩行者等の衝突体との衝突時に作動するアクチュエータ50と、を含んで構成されている。以下、初めにフード12について説明し、次いで上記各構成について説明する。
フード12は、車両外側に配置されて意匠面を構成するフードアウタパネル14と、エンジンルームER側に配置されると共にフードアウタパネル14を補強するフードインナパネル16と、を含んで構成されている。そして、この両者の端末部がヘミング加工によって結合されている。また、フード12がエンジンルームERを閉じた状態(図3に示される状態)では、フード12の前端部が、図示しないフードロックによって車体に固定されている。
また、フードインナパネル16の後端側(後部側)には、膨出部18が形成されている。膨出部18はフードインナパネル16に対して車両下側(エンジンルームER)側に膨出されており、膨出部18の底壁18Aが、側断面視でフードアウタパネル14と略平行に配置されている。
(フードヒンジ32について)
図3及び図4に示されるように、フードヒンジ32は、車体に固定されたヒンジベース34と、ヒンジベース34に回動可能に連結された揺動アーム36と、フード12に固定されたヒンジアーム44と、を含んで構成されている。ヒンジベース34は、車両正面視で略逆L字形状に形成されると共に、車幅方向内側から見た側面視で車両上斜め前方へ開放された略V字形状(詳しくは、図4参照)に形成されている。
また、ヒンジベース34は、車両前後方向に沿って延在する板状の取付部34Aを備えている。取付部34Aは、板厚方向を略車両上下方向にして、車体側構成部材であるカウルトップサイド20の上面部20Aに固定されている。なお、カウルトップサイド20は、フード12の後端側とウインドシールドガラスの下端部との間に車幅方向に沿って延在するカウルの両サイドに設けられている。また、ヒンジベース34は支持部34Bを備えており、支持部34Bは、取付部34Aの車幅方向内側の端部から車両上方側へ屈曲されて、板厚方向を略車幅方向にした板状に形成されている。
揺動アーム36は、ヒンジベース34の車幅方向内側に配置されると共に、側面視で略逆三角形板状に形成されている。具体的には、揺動アーム36は、側面視で、下端部36Aと、下端部36Aの車両前側且つ車両上側に配置された前端部36Bと、下端部36Aの車両後側且つ車両上側に配置された後端部36Cと、を頂点とした略逆三角形板状に形成されている。
また、揺動アーム36の後端部36Cは、車幅方向を軸方向としたヒンジピン38によってヒンジベース34の支持部34Bの上端部にヒンジ結合されている。これにより、揺動アーム36は、ヒンジピン38を回動中心として車両上下方向(図3の矢印A方向及び矢印B方向)へ回動可能に構成されている。
さらに、揺動アーム36の下端部36Aには、後述するアクチュエータ50の下端部を回動可能に支持する連結軸40が設けられている。連結軸40は、略円柱状に形成されて、軸方向を車両幅方向にして揺動アーム36から車両幅方向内側へ突出されている。また、揺動アーム36の外周部には、前端部36Bと後端部36Cとを結ぶ上辺を除く部分において、フランジ部42が一体に形成されており、フランジ部42は車幅方向内側へ屈曲されている。
ヒンジアーム44は、揺動アーム36の車幅方向内側に配置されると共に、略車両前後方向に沿って延在されている。具体的には、ヒンジアーム44は、揺動アーム36に対して略平行に配置された側壁部44Aを備えている。この側壁部44Aの前端部は、車幅方向を軸方向にしたヒンジピン46によって揺動アーム36の前端部36Bにヒンジ結合されている。これにより、ヒンジアーム44は、ヒンジピン46を回動中心として車両上下方向(図3の矢印C方向及び矢印D方向)に揺動アーム36に対して相対回動可能に構成されている。
また、ヒンジアーム44は頂壁部44Bを備えている。頂壁部44Bは、側壁部44Aの上端部から車幅方向内側へ折り曲げられて形成されると共に、フード12の膨出部18の下面に沿って略車両前後方向に延在されている。この頂壁部44Bには、図示しない取付孔が貫通形成されており、この取付孔に対応して、前述したフード12の膨出部18にウエルドナット(図示省略)が固定されている。そして、図示しないヒンジボルトが車両下方側から当該取付孔内へ挿入されてウエルドナットに螺合されることで、頂壁部44Bがフード12に締結(固定)されている。これにより、ヒンジベース34とフード12とが、ヒンジアーム44及び揺動アーム36によって連結されている。
さらに、ヒンジアーム44における側壁部44Aの後端部には、後述するアクチュエータ50のピストンロッド70を連結するための連結軸48が一体に設けられている。この連結軸48は、略円柱状に形成されて、側壁部44Aから車幅方向内側へ突出されている。
なお、フードヒンジ32は、本来的にはフード12をボディ(車体)に開閉可能に支持するためのヒンジ部品であるが、本実施形態では、車両用ポップアップフード装置10の構成要素でもある。すなわち、通常時にフード12を開閉する場合には、後述するアクチュエータ50によってヒンジアーム44の揺動アーム36に対する相対回動が規制された状態で、揺動アーム36がヒンジピン38を回動中心にして回動されるようになっている。
(アクチュエータ50について)
図3及び図4に示されるように、アクチュエータ50は、揺動アーム36の車幅方向内側に配置されて、ヒンジアーム44の後端部と揺動アーム36の下端部36Aとを架け渡すように延在されている。つまり、アクチュエータ50が、側面視で車両上側へ向かうに従い車両後側へ傾斜されている。そして、アクチュエータ50は、シリンダ52と、シリンダ52内に収容されたピストンロッド70と、ロック機構80(図6参照)と、を有している。
シリンダ52は、略円筒形状を成すパイプ材により構成されたシリンダ本体54と、シリンダ本体54の上端部に設けられたヘッド部60(図5参照)と、を含んで構成されている。また、シリンダ本体54には、取付ブラケット66が固定されている。この取付ブラケット66は、側面視でシリンダ本体54の軸方向を長手方向とする略矩形板状に形成されると共に、その長手方向から見て車幅方向内側へ開放された略凹状に屈曲されている。そして、取付ブラケット66の下端部が、シリンダ本体54よりも車両下側へ突出されて、揺動アーム36の連結軸40に回動可能に支持されている。これにより、アクチュエータ50の下端部が揺動アーム36に対して相対回動可能に構成されている。
図5に示されるように、シリンダ本体54の上端部(図5の矢印E方向側の端部)には、後述するヘッド部60を配置する拡径部56が形成されている。具体的には、断面視でシリンダ本体54の径方向外側へ略クランク状に屈曲された段差部58がシリンダ本体54の上端部に形成されており、これにより、シリンダ本体54に対して拡径を成す拡径部56が形成されている。そして、段差部58の内周面において、シリンダ52に軸方向に対して直交する方向に沿って配置された面が、後述するロック機構80のロック溝部86を構成する直交面90(詳しくは図6参照)とされている。
また、シリンダ本体54の下端部(図5の矢印F方向側の端部)には、ガス発生装置68が設けられている。ガス発生装置68は、略円柱状に形成されて、シリンダ本体54の下端部を塞ぐようにシリンダ本体54内に嵌入されている。このガス発生装置68は、図示しないECU(制御手段)と電気的に接続されており、ECUは、歩行者等の衝突体との衝突を検知する衝突検知センサと電気的に接続されている。また、ガス発生装置68はECUの制御によって作動するように構成されており、ガス発生装置68が作動すると、ガス発生装置68によって発生したガスがシリンダ本体54内に供給されるようになっている。
図6にも示されるように、ヘッド部60は、略円筒形状に形成され、シリンダ本体54の拡径部56内に同軸上に配置されている。また、ヘッド部60の外周部には、ヘッド部60の径方向外側へ開放された、かしめ溝部60Aが形成されている。かしめ溝部60Aは、ヘッド部60の周方向に沿って延びると共に、ヘッド部60の全周に亘って形成されている。そして、ヘッド部60がシリンダ本体54の拡径部56内に嵌入された状態で、拡径部56の一部が、かしめ溝部60A内に嵌まり込むようにかしめられることで、シリンダ本体54とヘッド部60とが一体化されている。これにより、シリンダ本体54の拡径部56には、かしめ部56Aがシリンダ本体54の周方向に沿って形成されている。
また、ヘッド部60の軸心部には、後述するピストンロッド70のロッド部74が挿通される円形状の挿通孔60Bが貫通形成されている。さらに、ヘッド部60の下端部には、シリンダ本体54の下端側へ開放された収容凹部62が形成されている。この収容凹部62は、ヘッド部60の下端側から見て円形状に形成されており、収容凹部62の内径寸法が、シリンダ本体54の内径寸法に比して僅かに大きく設定されている。
ピストンロッド70は、略棒状に形成されて、シリンダ本体54と同軸上に配置されると共に、シリンダ本体54内に収容されている。また、ピストンロッド70は、ピストンロッド70の下端部を構成するピストン部72と、ピストン部72からシリンダ52の軸方向に沿って車両上側へ延出されたロッド部74と、を含んで構成されている。
ピストン部72は略円柱状に形成されている。このピストン部72の直径寸法は、ヘッド部60の収容凹部62の内径寸法及びシリンダ本体54の内径寸法に比して僅かに小さく設定されており、ピストン部72がシリンダ本体54内に収容されている。また、ピストン部72の下端部には、シリンダ本体54の下端側へ開放されたピストン凹部72Aが形成されている。さらに、ピストン部72の下端部における外周部には、ピストン部72の径方向外側へ開放されたシール溝部72Bが形成されている。このシール溝部72Bは、ピストン部72の周方向に沿って延びると共に、ピストン部72の全周に亘って形成されている。そして、シール溝部72B内には、ゴム材等で構成されたOリング78が配置されており、ピストン部72とシリンダ本体54との間がOリング78によってシールされている。
そして、ガス発生装置68によって発生したガスがシリンダ本体54内に供給されると、シリンダ本体54内のガス圧によってピストン部72(ピストンロッド70)がシリンダ本体54の軸方向に沿って図5の矢印E方向側へ上昇するようになっている。また、上述したように、ピストン部72の直径寸法がヘッド部60の収容凹部62の内径寸法に比して小さく設定されているため、ピストン部72が上昇したときには、ピストン部72の上部が収容凹部62内に配置可能に構成されている(図1(B)参照)。
ロッド部74は、断面円形を成す棒状に形成されて、ピストン部72からシリンダ本体54の軸方向に沿って車両上側へ延出されている。このロッド部74の直径寸法はヘッド部60の挿通孔60Bの内径寸法に比して僅かに小さく設定されており、ロッド部74が挿通孔60B内を挿通すると共に、ロッド部74の上端部がシリンダ52に対して車両上側へ突出されている。
図3及び図4に示されるように、ロッド部74の上端部には、ロッド連結部76が一体に設けられており、ロッド連結部76は、車幅方向を軸方向にした略円筒形状に形成されている。そして、ロッド連結部76内に、ヒンジアーム44の連結軸48が挿入されて、ロッド部74の上端部がヒンジアーム44に対して相対回動可能に連結されている。
図6に示されるように、ロック機構80は、ピストンロッド70に形成された収容溝部82と、ピストンロッド70に設けられたロックリング84と、シリンダ52に形成されたロック溝部86及び保持溝部92と、を含んで構成されている。
収容溝部82は、ピストンロッド70におけるピストン部72の上部外周部に形成され、ピストン部72の周方向に沿って延びると共に、ピストン部72の全周に亘って形成されている。また、収容溝部82は、ピストン部72の径方向外側へ開放された断面略台形状に形成されている。具体的には、収容溝部82が、断面視でピストン部72の軸方向に沿って配置された底面82Aと、底面82Aの上端からピストン部72の径方向外側へ向かうに従いシリンダ52の上端側(図6の矢印E方向側)へ傾斜された傾斜面82Bと、底面82Aの下端からピストン部72の径方向外側へ延びる直交面82Cと、を含んで構成されている。
ロックリング84は、断面円形状を成す金属製の線材により構成されると共に、一部開放された円環状に形成されている。換言すると、ロックリング84は略C字形状に形成されている。また、ロックリング84は、自身の径方向に弾性変形可能に構成されている。そして、ロックリング84は、自然状態(ロックリング84が弾性変形していない状態)から縮径されて、ピストン部72の収容溝部82内に収容されている。つまり、ロックリング84が、収容溝部82とシリンダ本体54との間に配置されている。
ロック溝部86は、ヘッド部60の収容凹部62に形成された段部88と、シリンダ本体54の拡径部56における直交面90と、によって構成されている。段部88は、収容凹部62における内周側の開口縁部の全周に亘って形成され、ヘッド部60の径方向内側へ開放されると共に、ヘッド部60の下端側へ開放されている。具体的には、段部88が、断面視でヘッド部60の軸方向に沿って配置された底面88Aと、底面88Aの上端からヘッド部60の径方向内側へ向かうに従いシリンダ52の上端側へ傾斜された傾斜面88Bと、を含んで構成されている。そして、段部88が、シリンダ本体54の直交面90に対してシリンダ52の上端側に隣接して配置されており、段部88と直交面90とによって、ヘッド部60の径方向内側へ開放されたロック溝部86が形成されている。
また、図1(C)に示されるように、ロック溝部86内にはロックリング84が嵌合可能となっており、ロック溝部86にロックリング84が嵌合されたときには、上昇されたピストンロッド70の車両下側への移動(後退)が阻止されるようになっている。具体的には、ロックリング84が、ピストン部72の収容溝部82における傾斜面82Bと、ロック溝部86の直交面90と、の間に挟まれて、ピストンロッド70の車両下側への移動が阻止されるようになっている。そして、図1(C)に示されるこの位置がロック位置とされており、押上げられたフード12をアクチュエータ50によって最終的に支持する位置とされている。なお、ロックリング84がピストン部72の収容溝部82内に収容されることで、ピストンロッド70のロック位置からの車両上側への移動は可能となっている。
図6に示されるように、保持溝部92は、ヘッド部60における収容凹部62の内周部に形成されると共に、段部88よりもシリンダ52の上端側に配置されている。すなわち、ロック溝部86が保持溝部92よりも車両下側に配置されている。この保持溝部92は、ヘッド部60の周方向に沿って延びると共に、ヘッド部60の全周に亘って形成されている。また、保持溝部92は、ヘッド部60の径方向内側へ開放された断面U字形状に形成されている。具体的には、保持溝部92が、断面視でヘッド部60の軸方向に沿って配置された底面92Aと、底面92Aの上端からヘッド部60の径方向内側へ向かうに従いシリンダ52の上端側へ傾斜された上傾斜面92Bと、底面92Aの下端からヘッド部60の径方向内側へ向かうに従いシリンダ52の下端側へ傾斜された下傾斜面92Cと、を含んで構成されている。
また、図1(B)に示されるように、保持溝部92にはロックリング84が嵌合可能となっており、保持溝部92にロックリング84が嵌合されたときには、ピストンロッド70が仮保持されるようになっている。具体的には、保持溝部92に嵌合されたロックリング84が、ピストン部72の収容溝部82における傾斜面82B又は直交面82Cに当接することで、ピストン部72のシリンダ52に対する軸方向の移動が制限されるようになっている。これにより、上昇されたピストンロッド70が、ロック位置よりも車両上側の位置(以下この位置を「保持位置」という)で、仮保持されるようになっている。なお、図1(B)では、便宜上、傾斜面82B及び直交面82Cと、ロックリング84と、を離間して図示している。また、保持位置では、ピストン部72の上面が、ヘッド部60の収容凹部62の底面に当接するようになっている。さらに、保持位置において車両下側への所定荷重がピストンロッド70に作用すると、ロックリング84が収容溝部82内に収容されるように弾性変形して、保持溝部92とロックリング84との嵌合(ピストンロッド70に対する仮保持状態)が解除されるようになっている。具体的には後述するが、フード12に生じる振動における下死点又は下死点付近において、保持溝部92とロックリング84との嵌合が解除されるようになっている。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
図3に示される状態が車両用ポップアップフード装置10の非作動状態である。この状態のときには、アクチュエータ50が非作動状態にあるため、ピストンロッド70の大半がシリンダ本体54内に収容されている。また、ピストンロッド70のロッド連結部76(上端部)が、ヒンジアーム44の連結軸48(後端部)に回動可能に連結されている。
この状態から、歩行者等の衝突体と車両が前面衝突すると、衝突体と前面衝突したことが衝突検知センサによって検知され、ECUに衝突信号が出力される。ECUでは、入力された衝突信号に基づいて車両用ポップアップフード装置10を作動させるべきか否かを判断し、車両用ポップアップフード装置10を作動させるべきと判断すると、アクチュエータ50に作動信号が出力される。これにより、アクチュエータ50のガス発生装置68が作動して、シリンダ本体54内にガスが供給される。
シリンダ本体54内にガスが供給されると、シリンダ本体54内のガス圧によってピストン部72が押圧されて、ピストンロッド70がシリンダ本体54内を車両上側へ軸方向移動(上昇)する。ピストンロッド70が車両上側へ向けて軸方向移動すると、ピストンロッド70がヒンジアーム44の後端部を車両上側へ押上げて、フード12の車幅方向両端部が押上げられる(図4参照)。このときには、ヒンジアーム44が揺動アーム36に対して車両上側へ相対回動されると共に、揺動アーム36がヒンジベース34に対して車両上側へ相対回動される。
次に、図1及び図7を用いて、アクチュエータ50(ポップアップ機構部30)がフード12の車幅方向両端部を押上げたときの、フード12の挙動と、ロック機構80の作動状態と、の関係を説明する。なお、図7では、アクチュエータ50がフード12を押上げたときの車両後側から見たフード12の状態を時系列で模式的に示しており、フード12の車幅方向両端部が白抜きの丸印で示されている。
図7に示される(1)の状態は、アクチュエータ50がフード12を押上げる前の状態を示している。この状態では、アクチュエータ50が非作動状態であるため、ピストンロッド70のピストン部72がシリンダ本体54の下端側に配置されている。
そして、アクチュエータ50が作動すると、ピストンロッド70(ピストン部72)が瞬時に軸方向移動されて(図1(A)参照)、保持位置まで上昇される(図1(B)参照)。このとき、ピストン部72の上面がヘッド部60の収容凹部62の底面に当接される。また、ピストン部72の収容溝部82内に収容されたロックリング84が、自身の径方向外側へ弾性変形して、ヘッド部60の保持溝部92に嵌合される。そして、ピストン部72における収容溝部82の傾斜面82Bがロックリング84に当接して、ピストンロッド70の車両下側(図1の矢印F方向側)への移動が制限される。これにより、ピストンロッド70が保持位置に仮保持される。
一方、アクチュエータ50によるフード12の押上時では、フード12の車幅方向中央部に慣性力が作用するため、ピストンロッド70によるフード12の押上初期では、フード12の車幅方向両端部のみが押上げられる(図7の(2)の状態を参照)。そして、フード12の車幅方向中央部がフード12の車幅方向両端部よりも遅れて車両上側へ変位する(図7の(3)の状態を参照)。
さらに、フード12の車幅方向中央部では、車両上下方向への変位は制限されていないため、押上げられたフード12の車幅方向中央部は慣性力によって保持位置よりも車両上側へ変位する。またさらに、フード12の車幅方向両端部では、アクチュエータ50によって車両上側への変位が制限されている。このため、フード12の車幅方向中央部が上死点(図7の(4)の状態を参照)に到達した時点で、フード12の車幅方向中央部が反動によって車両下側への変位に反転される。これにより、車両後側から見て、フード12の車幅方向中央部が腹となり、フード12の車幅方向両端部が節となるように、フード12が単振動しようとする。
そして、反動によって車両下側へ変位するフード12の車幅方向中央部は、上死点から保持位置を通過して下死点(車両下側への変位から車両上側への変位に切り替わる点)側へ変位する(図7の(5)の状態を参照)。なお、図7の(4)の状態から(5)の状態へフード12の車幅方向中央部が変位している間では、ロックリング84が保持溝部92に嵌合されて、ロック機構80によるピストンロッド70に対する仮保持状態は維持されている。つまり、フード12の車幅方向両端部は保持位置に配置されている。
そして、フード12の車幅方向中央部が下死点又は下死点付近に到達すると、ロック機構80によるピストンロッド70に対する仮保持状態が解除されて、ピストン部72がロック位置へ移動する。つまり、ロックリング84が、自身の径方向内側へ弾性変形して、収容溝部82内に収容される。そして、ピストン部72のロック位置側への移動に伴って、ロックリング84が収容凹部62の内周面を摺動しつつロック位置側へ移動する(図1(C)参照)。これより、フード12の車幅方向両端部がロック位置へ変位して(図6参照)、フード12が略水平状態となる。なお、ロック位置に移動されたロックリング84は、自身の径方向外側へ弾性変形して、シリンダ52のロック溝部86に嵌合される。そして、ロックリング84が、ピストン部72における収容溝部82の傾斜面82Bと、シリンダ52の直交面90と、の間に挟まれて、ピストン部72の車両下側への移動が阻止される。
このように、本実施の形態に係る車両用ポップアップフード装置10では、ピストンロッド70がロック位置よりも車両上側の保持位置まで上昇可能となっている。また、保持位置に上昇されたピストンロッド70が、アクチュエータ50に設けられたロック機構80によって仮保持される(図1(B)参照)。そして、上述したように、アクチュエータ50によるフード12の押上後に生じるフード12の振動において、フード12の車幅方向中央部が上死点から車両下側へ変位して下死点又は下死点付近に到達すると、ロック機構80のピストンロッド70に対する仮保持状態が解除されて、フード12の車幅方向両端部がロック位置へ変位する(図1(C)参照)。これにより、フード12の振動速度が略ゼロとなる時点でフード12の歪が解放されて、フード12が略水平状態となる。その結果、ロック位置におけるフード12の振幅が減少されるため、フード12に生じた振動を早期に減衰させることができる。
以下、この点について比較例と比較したデータを図8(A)及び(B)に示す。なお、比較例では、本実施の形態におけるロック機構80の保持溝部92が省略されている。また、比較例では、ロック位置に上昇されたピストン部72の車両上側への移動が制限されている。そして、図8(A)は、フード12の後端部の車幅方向中央部における振動波形を比較例と共に示しており、実線で示された振動波形が本実施の形態の振動波形であり、破線で示された振動波形が比較例の振動波形である。また、図8(B)は、フード12の後端部の車幅方向両端部(ポップアップ機構部30の直上)における振動波形を比較例と共に示しており、実線で示された振動波形が本実施の形態の振動波形であり、破線で示された振動波形が比較例の振動波形である。また、図8(A)及び(B)に示されるグラフでは、横軸が時間とされており、縦軸が変位とされている。さらに、図8(A)及び(B)に示される(1)〜(6)の時点は、図7の(1)〜(6)の状態にそれぞれ対応している。
そして、図8(A)に示されるように、本実施の形態では、フード12の車幅方向中央部が下死点へ変位したとき(図8(A)の(5)の時点)の、フード12の車幅方向中央部における振幅(振れ)が比較例と比べて大きく減少される。さらに、本実施の形態では、ロック機構80によるピストンロッド70に対する仮保持状態の解除後(図8(A)の(6)の時点以降)において、フード12の車幅方向中央部の振幅が比較例と比べて小さくなる。また、図8(B)に示されるように、本実施の形態では、ロック機構80によるピストンロッド70に対する仮保持状態の解除後(図8(B)の(6)の時点以降)において、フード12の車幅方向両端部の振幅が比較例と比べて小さくなる。以上により、フード12に生じた振動を早期に減衰させることができる。
また、本実施の形態では、シリンダ52(のヘッド部60)に保持溝部92が形成されており、保持位置においてロックリング84が保持溝部92に嵌合されて、ピストン部72(ピストンロッド70)が保持位置に仮保持される。このため、保持位置でのピストンロッド70に対する仮保持性能を簡易な構成で高くできる。また、保持溝部92の形状や深さ等を適宜調整することで、例えば、下死点又は下死点付近におけるピストンロッド70の仮保持状態が解除されるタイミングを容易に調整できる。
さらに、シリンダ52には、ロック溝部86が形成されており、ロック位置においてロックリング84がロック溝部86と嵌合される。このため、保持位置からロック位置へ移動されたロックリング84の車両上側への移動を抑制できる。これにより、ロックリング84がリバウンドによって再び保持位置側へ移動することが抑制されるため、ロック位置におけるフード12のリバウンドを抑制できる。
なお、本実施の形態では、ロック溝部86が、ヘッド部60に形成された段部88と、シリンダ本体54に形成された直交面90と、によって構成されているが、図9に示されるようにヘッド部60において段部88を省略してもよい。この場合においても、ロック位置において、ピストン部72における収容溝部82の傾斜面82B(図9では不図示)と、シリンダ本体54の直交面90と、によってロックリング84が挟みこまれることで、ピストンロッド70の車両下側への移動を制限できる。
また、本実施の形態では、保持溝部92の断面形状が略U字形状に形成されているが、保持溝部92の断面形状はこれに限らない。例えば、保持溝部92における上傾斜面92Bをシリンダ52の軸方向に対して直交する方向に配置して、保持溝部92の断面形状を略台形状に形成してもよい。
さらに、本実施の形態では、フードヒンジ32が、ヒンジベース34と、揺動アーム36と、ヒンジアーム44と、を含んで構成されているが、フードヒンジ32において揺動アーム36を省略してもよい。つまり、ヒンジアーム44をフードヒンジ32に回動可能に連結し、アクチュエータ50を車体やヒンジベース34に固定すると共に、ピストンロッド70によってフード12又はヒンジアーム44を押上げるように構成してもよい。
また、本実施の形態では、アクチュエータ50がフード12の後端部における車幅方向両端部を押上げるように構成されているが、フード12の前端部を押上げるタイプの車両にアクチュエータ50を適用してもよい。例えば、アクチュエータ50を車体に固定すると共に、フード12の前端部をアクチュエータ50によって押上げるように構成してもよい。
10 車両用ポップアップフード装置
12 フード
50 アクチュエータ
52 シリンダ
54 シリンダ本体
70 ピストンロッド
72 ピストン部
74 ロッド部
80 ロック機構
82 収容溝部
84 ロックリング
86 ロック溝部

Claims (3)

  1. 作動することでシリンダから車両上側へ伸長されてフードの車幅方向両端部を押上げるピストンロッドを有するアクチュエータと、
    前記アクチュエータに設けられ、前記シリンダから伸長された前記ピストンロッドを保持位置でロックリングを介して仮保持する保持溝部を有すると共に、前記保持位置よりも車両下側のロック位置において前記ロックリングが前記保持溝部に対して前記シリンダの下端側に配置されて前記ピストンロッドの車両下側への移動を阻止するロック機構と、
    を備えた車両用ポップアップフード装置。
  2. 前記ピストンロッドは、前記フードを押上げるロッド部と、前記シリンダに収容されたピストン部と、を含んで構成され、
    前記ピストン部の外周部には、前記ピストン部の周方向に沿って形成された収容溝部が形成され、
    前記保持溝部は、前記シリンダの内周部に前記シリンダの周方向に沿って形成され、
    前記ロックリングは、環状を成す金属製とされ、径方向に弾性変形可能に構成されると共に、縮径された状態で前記収容溝部に収容され、前記保持位置において前記保持溝部に嵌合される請求項1に記載の車両用ポップアップフード装置。
  3. 前記ロック機構は、前記シリンダの内周部に前記シリンダの周方向に沿って形成されたロック溝部を有し、
    前記ロック位置において前記ロックリングが前記ロック溝部と嵌合される請求項2に記載の車両用ポップアップフード装置。
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