JP7010805B2 - フード支持構造 - Google Patents

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本発明は、フード支持構造に関するものである。
従来、車体の前部に設けられたフードを上方に持ち上げるポップアップフード装置(以下、フード支持構造)が知られている。この種のフード支持構造では、車体に衝撃荷重が入力された場合に、内部に設けられたアクチュエータが作動してフードを上方に持ち上げる。
例えば特許文献1には、フードと、フードを開閉可能に支持するヒンジアーム(ヒンジ部材)と、ヒンジ部材に当接して上方に移動することによりフードを押し上げるロッドを有するピストンと、を備えたフード支持構造が開示されている。衝突検知部(例えばGセンサ)に衝撃が入力されると、ロッドが上昇してヒンジ部材に当接し、ヒンジ部材が上方に回転する。このとき、ヒンジ部材の一部が屈曲されながら回転することにより、ヒンジ部材に連結されたフードが上方側へ押し上げられる。さらに、押し上げられたフードの上方側から衝突荷重が入力されると、ヒンジ部材がさらに屈曲されてフードが下方側に後退する。これにより、衝突荷重が吸収されて衝突体への入力荷重(反力)が低減できるとされている。
特開2015-13597号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術にあっては、ロッドの伸長方向と衝突荷重の入力方向とが略平行となる。また、ヒンジ部材における屈曲時の変形(屈曲)中心とアクチュエータの打ち出し方向とが異なるため、ヒンジ部材の変形が安定し難い。
そこで、本発明は、衝突荷重を効果的に吸収し、安定した作動が可能なフード支持構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明に係るフード支持構造(例えば、実施形態におけるフード支持構造1)は、車体(例えば、実施形態における車体V)の開口部(例えば、実施形態における開口部10)を閉塞するフード(例えば、実施形態におけるフード2)と、前記フードに固定される台座部(例えば、実施形態における台座部31)と、前記車体に対して回動可能に取り付けられた支持部(例えば、実施形態における支持部32)と、前記台座部と前記支持部との間に設けられ前記台座部及び前記支持部よりも脆弱な変形部(例えば、実施形態における変形部33)と、を有するヒンジ部材(例えば、実施形態におけるヒンジ部材3)と、前記車体の後方に向かって傾斜する所定方向に沿って飛び出すシャフト(例えば、実施形態におけるシャフト42)を有し、前記シャフトの先端部(例えば、実施形態における先端部45)が前記変形部に当接することにより前記フードを前記開口部から上方に移動させるアクチュエータ(例えば、実施形態におけるアクチュエータ4)と、を備え、前記支持部の剛性は前記台座部の剛性よりも高く、前記台座部の剛性は前記変形部の剛性よりも高く、前記支持部は、前記台座部及び前記変形部よりも剛性の高い材料により形成されていることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明に係るフード支持構造は、前記所定方向は、前記支持部の回動開始前の第一状態(例えば、実施形態における第一状態S1)における前記変形部と、前記支持部の回動終了後の第二状態(例えば、実施形態における第二状態S2)における前記変形部と、を結ぶ直線に沿うように設定されていることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明に係るフード支持構造は、前記支持部には、補強部材(例えば、実施形態における補強部材30)が設けられていることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載のフード支持構造によれば、アクチュエータがヒンジ部材に当接することによりフードが上方に移動する。これにより、フードと車体前部に設けられた開口部(例えばエンジンルーム)内の部品との間に空隙ができるので、車体前部から衝突体が衝突した場合に、車体に入力された衝突体の衝突荷重をフードの変形により吸収できる。さらに、アクチュエータは車体の後方に向かって傾斜しているので、フードは車体の上方及び後方に向かって移動する。これにより、特に開口部の後方側に入力された衝突荷重を広範囲に亘って吸収できる。また、衝突荷重の入力方向とアクチュエータにおけるシャフトの飛び出し方向とが交差するので、シャフトの突っ張りによる衝突荷重の増大を抑制できる。よって、衝突荷重を効果的に吸収できる。
ヒンジ部材は、アクチュエータにより上方へ回動されるとともに変形部が変形することにより、フードを上方に移動させる。シャフトの先端部はヒンジ部材の変形部に当接するので、アクチュエータからの入力が変形中心に集中し、変形部を確実に変形させることができる。よって、フードの移動量を目標値に対して高精度に制御できる。また、アクチュエータの出力を変形部の変形に効率よく変換できるので、アクチュエータの出力を抑えることができる。よって、アクチュエータの小型化や低出力化による省エネルギー化及び低コスト化を図ることができる。
したがって、衝突荷重を効果的に吸収し、安定した作動が可能なフード支持構造を提供できる。
ヒンジ部材の剛性は、変形部、台座部、支持部の順に高くなるように設定されているので、剛性の最も低い変形部を優先的に変形させることができる。ここで、変形部は、アクチュエータが当接することによりさらに変形しやすくされているので、台座部及び支持部の剛性を過度に高く設定する必要がない。よって、ヒンジ部材を軽量化し、ヒンジ部材の設計自由度を向上できる。
また、台座部にはフードが取り付けられる。これにより台座部の強度が維持されるので、支持部に比べて台座部の剛性を低く設定することができる。一方、支持部の剛性を高めることにより、アクチュエータ作動時における支持部の変形を抑制し、ヒンジ部材を即座に作動できる。よって、迅速な作動が可能なフード支持構造とすることができる。
材料を変更することにより、台座部及び変形部と比較して支持部の剛性を高めることができる。これにより、支持部の形状に自由度を持たせることができる。よって、設計自由度を向上したヒンジ部材を有するフード支持構造とすることができる。
本発明の請求項2に記載のフード支持構造によれば、アクチュエータのシャフトの飛び出し方向は、支持部の回動開始前の第一状態における変形部と、支持部の回動終了後の第二状態における変形部と、を結ぶ直線に沿うように設定されているので、シャフトの先端部は、少なくともヒンジ部材の移動前及び移動後の変形部に当接する。ここで、ヒンジ部材は車体に対して回転移動するので、第一状態から第二状態へ変化する際に、変形部は円弧状の軌跡を描く。アクチュエータは、第一状態及び第二状態におけるそれぞれの変形部を結ぶ直線に沿うように配置されているので、シャフトの先端部の移動軌跡を、変形部の円弧状の軌跡に沿わせることができる。これにより、シャフトの先端部がヒンジ部材を滑ることによる摩擦の発生を抑制し、シャフトの出力を変形部に効率的に伝達できる。また、特に回動開始前及び回動終了後の変形部にシャフトの先端部が確実に当接するので、シャフトの飛び出し直後における最大出力を効果的に変形部に伝達できるとともに、目標位置まで確実にヒンジ部材を回動させることができる。
したがって、衝突荷重を効果的に吸収し、安定した作動が可能なフード支持構造を提供できる。
本発明の請求項4に記載のフード支持構造によれば、補強部材が設けられることにより支持部の剛性を高めることができる。このように簡易な構成により支持部の剛性を高めることができるので、製造時の作業性に優れたヒンジ部材を有するフード支持構造とすることができる。
実施形態に係る車体におけるフード支持構造が作動した時の車体前部を示す斜視図。 実施形態に係る車体におけるフード支持構造が作動した時の車体前部を示す側面図。 第一状態及び第二状態におけるヒンジ部材及びアクチュエータの側面図。 第一状態におけるヒンジ部材の上面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において方向を説明する際は、運転者からみた前後左右上下に基づいて説明する。
(フード支持構造)
図1は、フード支持構造1が作動した時の車体Vの前部を示す斜視図である。図2は、フード支持構造1が作動した時の車体Vの前部を車幅方向の左側から見た側面図である。車体Vは、例えば前部にエンジンやモータ(いずれも不図示)等の駆動源を備えた自動車の車体である。車体Vは、前部においてフード支持構造1を備える。フード支持構造1は、例えば走行時において車体Vの前方からフロントバンパーに衝撃荷重F1が入力された際に、フロントバンパーに設置されたGセンサ(不図示)からの信号を受信して作動する。フード支持構造1は、フード2と、ヒンジ部材3と、アクチュエータ4と、を備える。
(フード)
フード2は、車体Vの前方に設けられている。フード支持構造1が作動していない状態において、フード2は、車体Vの前方に設けられたエンジンルームEの開口部10を閉塞している。エンジンルームEの内部には、不図示のエンジン等の部品(以下、エンジン部品という。)が収容されている。車体Vの前方に衝撃荷重F1が入力されてフード支持構造1が作動すると、フード2は、フード2の全体が車体Vに対して上方に移動するとともに車体Vの後方に向かってスライドする。このように、フード2が上方及び後方に移動することにより、エンジンルームE内部のエンジン部品とフード2との間に所定の間隙が確保される。
(ヒンジ部材)
図3は、ヒンジ部材3の側面図である。また、図4は、図3の第一状態S1におけるヒンジ部材3の上面図である。
ヒンジ部材3は、開口部10の後方側において左右一対に設けられている(図1も参照)。一対のヒンジ部材3は同様の構成であるため、以下の説明においては左側に配置されるヒンジ部材3について説明する。ヒンジ部材3は、フード2の下方に配置されている。ヒンジ部材3は、車体Vとフード2とを接続している。ヒンジ部材3は、車体Vに対して回動可能に支持されている。図3に示すように、ヒンジ部材3は、回動開始前の第一状態S1と、回動終了後の第二状態S2と、の間で車体Vに対して回動可能とされている。
第一状態S1において、ヒンジ部材3は車体Vの前後方向に延びている。第一状態S1において、ヒンジ部材3は、エンジンルームEの内部に収容されている。第二状態S2において、ヒンジ部材3は第一状態S1におけるヒンジ部材3よりも上方に位置している。フード支持構造1が作動すると、ヒンジ部材3が車体Vに対して回転するとともにヒンジ部材3の一部が塑性変形する。これにより、フード2が上方に移動する。
ヒンジ部材3は、台座部31と、支持部32と、変形部33と、を有する。
台座部31は、フード2の下面に沿うように配置されている。台座部31は、車体Vの前後方向に沿って延びている。台座部31は、載置部34と、張出部35と、を有する。
載置部34は、フード2の下面に接している。載置部34は、板状に形成されている。図4に示すように、載置部34には、2個の締結孔55と、肉抜き孔56と、が貫通形成されている。締結孔55は、ヒンジ部材3の延在方向(車体Vの前後方向)に並んでいる。締結孔55には不図示のボルトが挿入され、このボルトによりフード2が台座部31に固定されている。肉抜き孔56は、2個の締結孔の間に設けられている。肉抜き孔56は、長軸がヒンジ部材3の延在方向に沿うように形成されている。
張出部35は、載置部34の車幅方向内側の端部から下方に張り出している。台座部31は、載置部34と、張出部35と、により断面L字状に形成されている。
支持部32は、台座部31よりも後方に設けられている。支持部32は、台座部31に接続されている。支持部32は、側壁部36と、補強部材30と、を有する。
側壁部36は、台座部31の張出部35と連続する平板状に形成されている。側壁部36の前端は、張出部35の後端に接続されている。側壁部36は、前方から後方へ向かうに従い車幅方向の外側に傾斜している。第一状態S1において、側壁部36は、車幅方向から見て下方に凸となるように緩く湾曲している。側壁部36には、ビード39が形成されている。ビード39は、側壁部36の延在方向の略中央部から後側に沿って形成されている。側壁部36の後端部には、回転軸50が設けられている。支持部32は、回転軸50を中心として、車体Vに対して回動可能に取り付けられている。
補強部材30は、上壁部37と、下壁部38と、を有する。
上壁部37は、側壁部36の上端部から車幅方向外側に向かって延びている。側壁部36の前端は、台座部31における載置部34の後端に接続されている。上壁部37は、上方から見て、前端から後端に向かうにしたがい幅寸法が縮小された三角形状に形成されている。
下壁部38は、側壁部36の下端部から車幅方向外側に向かって延びている。下壁部38は、側壁部36の下端部のうち回転軸50側(前後方向の後方側)に設けられている。支持部32は、側壁部36と、上壁部37と、下壁部38と、により断面U字状に形成されている。
変形部33は、台座部31と支持部32との間に設けられている。変形部33は、台座部31及び支持部32よりも剛性が低くなるように形成されている。具体的に、支持部32の剛性は台座部31の剛性よりも高く、台座部31の剛性は変形部33の剛性よりも高い。本実施形態において、支持部32は、台座部31及び変形部33よりも剛性の高い材料により形成されている。
(アクチュエータ)
アクチュエータ4は、図1に示すように、開口部10の後方において左右一対に設けられている。一対のアクチュエータ4は同様の構成であるため、以下の説明においては左側に配置されるアクチュエータ4について説明する。
アクチュエータ4は、シリンダ41と、シャフト42と、を有する。
シリンダ41は、筒状に形成されている。シリンダ41は、フード2の下方に配置されている。シリンダ41の軸方向は、車体Vの後方に向かって傾斜している。具体的に、シリンダ41の軸方向は、ヒンジ部材3の第一状態S1における変形部33と、第二状態S2における変形部33と、を結ぶ直線に沿うように設定されている。シリンダ41には不図示の点火装置が接続されている。点火装置は、Gセンサに衝撃荷重F1が入力した時にシリンダ41内部の発火体に点火する。
シャフト42は、シリンダ41内をシリンダ41の軸方向に沿って摺動可能に構成されている。衝撃荷重F1が入力される前の第一状態S1において、シャフト42は、シリンダ41の内部に収容されている。シャフト42は、棒状のシャフト本体44と、シャフト本体44の先端に設けられた先端部45と、を有する。先端部45は、ヒンジ部材3の変形部33に当接する。本実施形態において、先端部45はヒンジ部材3側に凸となる半球状に形成されている。
次に、フード支持構造1の動作について説明する。
車体Vに衝撃荷重F1が入力されていない通常走行時において、ヒンジ部材3は第一状態S1(図3参照)に設定されている。第一状態S1において、台座部31と支持部32とは前後方向に沿って延びている。このとき、台座部31の後端と支持部32の前端とが接続されている。また、第一状態S1において、フード2は開口部10を閉塞している。
車体Vに衝撃荷重F1が入力されると、点火装置はGセンサからの信号を受信してシリンダ41内の発火体に点火する。発火体が発火し、シリンダ41内の空気が膨張すると、シャフト42が軸方向に沿って上方に飛び出す。これにより、シャフト42の先端部45がヒンジ部材3に当接し、ヒンジ部材3を上方へ持ち上げる。このとき、ヒンジ部材3は、回転軸50を回転中心として上方に回動するとともに変形部33を変形させながら後方に移動するので、フード2は、車体Vに対して所定の傾きを維持したまま上方及び後方に移動する。これにより、フード2とエンジンルームE内部のエンジン部品との間に所定の間隙が確保される。
フード2が移動した後、車体Vの上前方からフード2に衝突体が衝突すると、フード2の上面に衝突荷重F2(図2参照)が入力される。フード2に衝突した衝突体は、フード2を変形させながら徐々に減速する。衝突荷重F2が大きい場合、衝突体は、フード2に加えてヒンジ部材3を変形させながら減速する。このように、衝突荷重F2は、フード2やヒンジ部材3等の変形により吸収される。したがって、衝突体が車体Vから受ける反力は、軽減される。
(作用、効果)
次に、フード支持構造1の作用、効果について説明する。
本実施形態のフード支持構造1によれば、アクチュエータ4がヒンジ部材3に当接することによりフード2が上方に移動する。これにより、フード2と車体V前部に設けられた開口部10内のエンジン部品との間に空隙ができるので、車体V前部から衝突体が衝突した場合に、車体Vに入力された衝突体の衝突荷重F2をフード2の変形により吸収できる。さらに、アクチュエータ4は車体Vの後方に向かって傾斜しているので、フード2は車体Vの上方及び後方に向かって移動する。これにより、特に開口部10の後方側に入力された衝突荷重F2を広範囲に亘って吸収できる。また、衝突荷重F2の入力方向とアクチュエータ4におけるシャフト42の飛び出し方向とが交差するので、シャフト42の突っ張りによる衝突荷重F2の増大を抑制できる。よって、衝突荷重F2を効果的に吸収できる。
ヒンジ部材3は、アクチュエータ4により上方へ回動されるとともに変形部33が変形することにより、フード2を上方に移動させる。シャフト42の先端部45はヒンジ部材3の変形部33に当接するので、アクチュエータ4からの入力が変形中心に集中し、変形部33を確実に変形させることができる。よって、フード2の移動量を目標値に対して高精度に制御できる。また、アクチュエータ4の出力を変形部33の変形に効率よく変換できるので、アクチュエータ4の出力を抑えることができる。よって、アクチュエータ4の小型化や低出力化による省エネルギー化及び低コスト化を図ることができる。
したがって、衝突荷重F2を効果的に吸収し、安定した作動が可能なフード支持構造1を提供できる。
アクチュエータ4のシャフト42の飛び出し方向は、支持部の回動開始前の第一状態S1における変形部33と、支持部の回動終了後の第二状態S2における変形部33と、を結ぶ直線に沿うように設定されているので、シャフト42の先端部45は、少なくともヒンジ部材3の移動前及び移動後の変形部33に当接する。ここで、ヒンジ部材3は車体Vに対して回転移動するので、第一状態S1から第二状態S2へ変化する際に、変形部33は円弧状の軌跡を描く。アクチュエータ4は、第一状態S1及び第二状態S2におけるそれぞれの変形部33を結ぶ直線に沿うように配置されているので、シャフト42の先端部45の移動軌跡を、変形部33の円弧状の軌跡に沿わせることができる。これにより、シャフト42の先端部45がヒンジ部材3を滑ることによる摩擦の発生を抑制し、シャフト42の出力を変形部33に効率的に伝達できる。また、特に回動開始前及び回動終了後の変形部33にシャフト42の先端部45が確実に当接するので、シャフト42の飛び出し直後における最大出力を効果的に変形部33に伝達できるとともに、目標位置まで確実にヒンジ部材3を回動させることができる。
したがって、衝突荷重F2を効果的に吸収し、安定した作動が可能なフード支持構造1を提供できる。
ヒンジ部材3の剛性は、変形部33、台座部31、支持部32の順に高くなるように設定されているので、剛性の最も低い変形部33を優先的に変形させることができる。ここで、変形部33は、アクチュエータ4が当接することによりさらに変形しやすくされているので、台座部31及び支持部32の剛性を過度に高く設定する必要がない。よって、ヒンジ部材3を軽量化し、ヒンジ部材3の設計自由度を向上できる。
また、台座部31にはフード2が取り付けられる。これにより台座部31の強度が維持されるので、支持部32に比べて台座部31の剛性を低く設定することができる。一方、支持部32の剛性を高めることにより、アクチュエータ4作動時における支持部32の変形を抑制し、ヒンジ部材3を即座に作動できる。よって、迅速な作動が可能なフード支持構造1とすることができる。
支持部32には、補強部材30が設けられているので、補強部材30が設けられることにより支持部32の剛性を高めることができる。このように簡易な構成により支持部32の剛性を高めることができるので、製造時の作業性に優れたヒンジ部材3を有するフード支持構造1とすることができる。
また、支持部32は、台座部31及び変形部33よりも剛性の高い材料により形成されているので、材料を変更することにより台座部31及び変形部33と比較して支持部32の剛性を高めることができる。これにより、支持部32の形状に自由度を持たせることができる。よって、設計自由度を向上したヒンジ部材3を有するフード支持構造1とすることができる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述の実施形態では、支持部32は補強部材30を有するとともに台座部31及び変形部33よりも剛性の高い材料により形成される構成について説明したが、これに限られない。支持部32の材料を変更することなく、補強部材30を設けることのみにより支持部32の剛性を高めてもよい。また、補強部材30を設けることなく、材料の変更のみにより支持部32の剛性を高めてもよい。
ヒンジ部材3の台座部31に形成された締結孔55の個数は、実施形態の2個に限定されない。本実施形態において、フード2は台座部31の締結孔55にボルトにより固定される構成について説明したが、例えば接着や溶接、カシメ等の他の方法により固定されてもよい。この場合、締結孔55はなくてもよい。
また、変形部33には切欠きや孔が形成されてもよい。すなわち、本実施形態においては、台座部31及び支持部32の剛性を変形部33の剛性よりも高めることにより変形部33を変形させやすくする構成としたが、これに限られない。変形部33に切欠きや孔等の脆弱部を設けることにより、変形部33を台座部31及び支持部32よりも脆弱に構成し、これにより変形部33を変形させやすくする構成であってもよい。
車体前方からの衝撃荷重F1に対して、カメラや赤外線レーザー等、Gセンサ以外の方法により衝撃荷重F1を検知する構成としてもよい。
また、フード支持構造1は、車体V後方のトランクフードやその他のフードに適用してもよい。本発明のフード支持構造1は、ハイブリッド自動車や電気自動車、燃料電池自動車等、エネルギーストレージを備える他の車両Vに広く適用できる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 フード支持構造
2 フード
3 ヒンジ部材
4 アクチュエータ
10 開口部
30 補強部材
31 台座部
32 支持部
33 変形部
42 シャフト
45 先端部
V 車体
S1 第一状態
S2 第二状態

Claims (3)

  1. 車体の開口部を閉塞するフードと、
    前記フードに固定される台座部と、前記車体に対して回動可能に取り付けられた支持部と、前記台座部と前記支持部との間に設けられ前記台座部及び前記支持部よりも脆弱な変形部と、を有するヒンジ部材と、
    前記車体の後方に向かって傾斜する所定方向に沿って飛び出すシャフトを有し、前記シャフトの先端部が前記変形部に当接することにより前記フードを前記開口部から上方に移動させるアクチュエータと、
    を備え
    前記支持部の剛性は前記台座部の剛性よりも高く、
    前記台座部の剛性は前記変形部の剛性よりも高く、
    前記支持部は、前記台座部及び前記変形部よりも剛性の高い材料により形成されていることを特徴とするフード支持構造。
  2. 前記所定方向は、前記支持部の回動開始前の第一状態における前記変形部と、前記支持部の回動終了後の第二状態における前記変形部と、を結ぶ直線に沿うように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のフード支持構造。
  3. 前記支持部には、補強部材が設けられていることを特徴とする請求項に記載のフード支持構造。
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