JP5907134B2 - ウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造 - Google Patents

ウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5907134B2
JP5907134B2 JP2013184040A JP2013184040A JP5907134B2 JP 5907134 B2 JP5907134 B2 JP 5907134B2 JP 2013184040 A JP2013184040 A JP 2013184040A JP 2013184040 A JP2013184040 A JP 2013184040A JP 5907134 B2 JP5907134 B2 JP 5907134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking rib
cowl louver
windshield glass
fitting portion
rib
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013184040A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015051653A (ja
Inventor
晃圭 真田
晃圭 真田
幸治 臼井
幸治 臼井
鋭二 西川
鋭二 西川
泰彦 福住
泰彦 福住
中島 健太郎
健太郎 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013184040A priority Critical patent/JP5907134B2/ja
Priority to US14/910,210 priority patent/US9586465B2/en
Priority to PCT/IB2014/001685 priority patent/WO2015033202A1/en
Priority to DE112014004065.7T priority patent/DE112014004065B4/de
Publication of JP2015051653A publication Critical patent/JP2015051653A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5907134B2 publication Critical patent/JP5907134B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J10/00Sealing arrangements
    • B60J10/70Sealing arrangements specially adapted for windows or windscreens
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J1/00Windows; Windscreens; Accessories therefor
    • B60J1/02Windows; Windscreens; Accessories therefor arranged at the vehicle front, e.g. structure of the glazing, mounting of the glazing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J10/00Sealing arrangements
    • B60J10/30Sealing arrangements characterised by the fastening means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J10/00Sealing arrangements
    • B60J10/30Sealing arrangements characterised by the fastening means
    • B60J10/32Sealing arrangements characterised by the fastening means using integral U-shaped retainers
    • B60J10/33Sealing arrangements characterised by the fastening means using integral U-shaped retainers characterised by the configuration of the retaining lips

Description

本発明は、自動車等の車両のウインドシールドガラス及びカウルルーバに係り、更に詳細にはそれらの連結構造に係る。
自動車等の車両においては、ウインドシールドガラス及びその車両前方側に位置するカウルルーバは、それらの間に介装されたモールによって連結されている。カウルルーバは、その上縁部に近接して車両の内部側へ突出し上縁部に沿って延在する係止リブを有し、モールは、ウインドシールドガラスの下縁部の内面に固定される被固定部と、係止リブを受け入れる嵌合部とを有している。
係止リブの先端にはその幅方向の両側にて互いに離れる方向へ突出する一対の係止爪が設けられており、嵌合部の内面にはそれぞれ対応する係止爪と共働する一対の係止突起が設けられている。係止リブが予め設定された位置まで嵌合部内へ嵌め込まれると、カウルルーバはモールによりウインドシールドガラスに対し予め設定された位置関係にてウインドシールドガラスに連結される。また、各係止突起が対応する係止爪に係合し、これにより係止リブが嵌合部より抜け出すことが防止される。
例えば、下記の特許文献1には、ウインドシールドガラスとカウルルーバに相当するウォータタンクとの連結構造であって、一方の係止突起が、嵌合部の内面に固定され弾性変形可能な係止部材に置き換えられた連結構造が記載されている。この連結構造によれば、一方の係止爪と共働する係止手段は弾性変形可能な係止部材であるので、両方の係止手段が突起の如く嵌合部の一部であり係止部材よりも弾性変形し難い場合に比して、係止リブを嵌合部内へ容易に嵌め込むことができる。
特表2011−520694号公報
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の連結構造においては、ウインドシールドガラスの下縁端部とカウルルーバ(ウォータタンク)の上縁部との間にシール部材が介装され、シール部材によってカウルルーバとモールとの間に雨水が侵入することが防止されるようになっている。そのため、係止リブの先端に設けられた係止爪及びこれらと共働する係止突起は、水がそれらの間を経て通過することを阻止する止水効果を発揮するようにはなっていない。
しかるに、各部材の製造及び組立ての寸法及び形状の公差や、各部材の経時的な形状及び寸法の変化に起因して、シール部材とカウルルーバの上縁部との間に間隙が生じ、これに起因してカウルルーバとモールとの間に水が侵入することがある。そのため、ウインドシールドガラスとカウルルーバとを連結する従来の連結構造は、車両の内部への水の侵入を効果的に防止する点で改善される必要がある。
本発明は、ウインドシールドガラスとカウルルーバとの間の従来の連結構造に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものである。そして、本発明の主要な課題は、連結構造を構成する各部材の製造及び組立ての寸法及び形状の公差や、各部材の経時的な形状及び寸法の変化に拘らず、水がカウルルーバとモールとの間を経て車両の内部へ侵入することを従来に比して効果的に防止することである。
〔課題を解決するための手段及び発明の効果〕
本発明によれば、上述の主要な課題を解決すべく、ウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造であって、ウインドシールドガラスの下縁部の内面に固定される被固定部と、カウルルーバの上縁部に近接して下方へ突出し上縁部に沿って延在する係止リブを受け入れる嵌合部とを有するモールを含み、係止リブ及び嵌合部は互いに共働して係止リブが嵌合部より抜け出すことを抑制する抜け抑制突起を有する連結構造、又は、ウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造用のモールであって、モールは、ウインドシールドガラスの下縁部の内面に固定される被固定部と、カウルルーバの上縁部に近接して下方へ突出し上縁部に沿って延在する係止リブを受け入れる嵌合部とを有し、係止リブ及び嵌合部は互いに共働して係止リブが嵌合部より抜け出すことを抑制する抜け抑制突起を有するモール、又は、ウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造用のモール及びウインドシールドガラスの組合せであって、ウインドシールドガラスの下縁部の内面には、モールが被固定部にて固定されており、モールは、カウルルーバの上縁部に近接して下方へ突出し上縁部に沿って延在する係止リブを受け入れる嵌合部を有し、係止リブ及び嵌合部は互いに共働して係止リブが嵌合部より抜け出すことを抑制する抜け抑制突起を有するモール及びウインドシールドガラスの組合せが提供される。
上記連結構造、モール、モール及びウインドシールドガラスの組合せの何れにおいても、モールは、第一及び第二の弾性リップを有している。第一の弾性リップは、係止リブに対しウインドシールドガラスの側にて嵌合部により支持され、第二の弾性リップは、係止リブに対し第一の弾性リップとは反対の側にて嵌合部により支持されている。そして、第一及び第二の弾性リップは、抜け抑制突起よりも係止リブの先端の側にて互いに逆方向へ係止リブを押圧している。
よって、上記の構成によれば、ウインドシールドガラスとカウルルーバとの間を経てモールの嵌合部へ水が流入しても、その水が係止リブと第一の弾性リップとの間を経て嵌合部の内部へ移動することが第一の弾性リップによって阻止される。また、仮に水が係止リブと第一の弾性リップとの間を経て嵌合部の内部へ移動しても、その水が係止リブと第二の弾性リップとの間を経てさらに嵌合部の内部へ移動することが第二の弾性リップによって阻止される。
また、第一及び第二の弾性リップは、互いに逆方向へ係止リブを弾性的に押圧している。よって、連結構造の各部材の製造及び組立ての寸法や形状の公差があっても、また、各部材の形状や寸法が経時的に変化しても、第一及び第二の弾性リップは係止リブに密着した状態を維持し、それらの間に水が通過することを阻止することによって止水機能を発揮する。従って、水が車両の内部へ侵入することを二つの弾性リップによって阻止することができる。
また、第一及び第二の弾性リップは、係止リブ及び嵌合部の抜け抑制突起よりも係止リブの先端の側にて互いに逆方向へ係止リブを押圧している。従って、係止リブ及び嵌合部の抜け抑制突起に止水機能は要求されず、抜け抑制突起は係止リブが嵌合部より抜け出すことを抑制する機能のみを発揮すればよい。
また、連結構造の組立時に係止リブが嵌合部に嵌め込まれる際や連結構造の分解時に係止リブが嵌合部より引き抜かれる際にも、第一及び第二の弾性リップは係止リブ及び嵌合部の抜け抑制突起に係合しない。従って、第一及び第二の弾性リップが抜け抑制突起に係合して過剰に弾性変形せしめられる場合に比して、第一及び第二の弾性リップの弾性や剛性を高くして止水機能を高くすることができる。また、第一及び第二の弾性リップが過剰に弾性変形することに起因して、それらの止水機能が低下したり耐久性が低下したりすることを回避することができる。
また、上記連結構造、モール、モール及びウインドシールドガラスの組合せの何れにおいても、係止リブの突出方向及び延在方向に垂直な方向を基準方向として、係止リブが嵌合部に嵌入される前の自由状態において第一及び第二の弾性リップが嵌合部の内面より基準方向に突出する長さの和は、基準方向における嵌合部の内面の間の距離から係止リブの基準方向の厚さを減算した値よりも大きい
上記の構成によれば、第一及び第二の弾性リップが基準方向に圧縮されることにより弾性変形せしめられ、第一及び第二の弾性リップが弾性変形の反発力により係止リブを押圧する状況を確実に確保することができる。
また、本発明によれば、車両の前後方向の断面で見て、カウルルーバは係止リブ及び嵌合部の抜け抑制突起が互いに係合する部位に位置する枢点の周りに前記モールに対し相対的に枢動可能であり、枢点から係止リブの中心線に下した垂線の足を基準点とし、基準点から第一及び第二の弾性リップが係止リブを押圧する位置までの係止リブの突出方向の距離をそれぞれLy1及びLy2とし、第一及び第二の弾性リップが係止リブを押圧する押圧力をそれぞれF1及びF2として、押圧力F2に対する押圧力F1の比は距離Ly1に対する距離Ly2の比よりも大きくてよい。
押圧力F1及びF2により基準点の周りにモールに与えられるモーメントをそれぞれ第一及び第二のモーメントとする。第一のモーメントはカウルルーバの上縁部をウインドシールドガラスへ向けて付勢する方向に作用し、第二のモーメントは第一のモーメントとは逆の方向に作用する。押圧力F2に対する押圧力F1の比が距離Ly1に対する距離Ly2の比よりも大きい場合には、第一のモーメントは第二のモーメントよりも大きくなる。従って、第一及び第二の弾性リップの押圧力によって確実にカウルルーバの上縁部をウインドシールドガラスへ向けて付勢することができる。
また、本発明によれば、係止リブ及び嵌合部の抜け抑制突起は、係止リブに対しウインドシールドガラスの側に設けられていてよい。
上記の構成によれば、係止リブ及び嵌合部の抜け抑制突起は、カウルルーバをウインドシールドガラスへ向けて付勢する力によって互いに他に対し押圧される。従って、各部材の寸法や形状の公差等に起因して係止リブと嵌合部との間の間隔が大きくなるような状況においても、係止リブ及び嵌合部の抜け抑制突起は互いに係合した状態を維持するので、係止リブが嵌合部より抜け出すことを効果的に抑制することができる。
また、係止リブ及び嵌合部の抜け抑制突起は、係止リブに対しウインドシールドガラスとは反対の側に設けられていなくてもよい。従って、係止リブ及び嵌合部の抜け抑制突起が係止リブの両側に設けられる従来の場合に比して、連結構造を単純化することができ、組立て時における嵌合部への係止リブの嵌め込み及び分解時における嵌合部よりの係止リブの引き抜きを容易に行うことができる。
また、本発明によれば、第一の弾性リップが係止リブを押圧する位置は、第二の弾性リップが係止リブを押圧する位置よりも係止リブの先端側であってよい。
上記の構成によれば、第一の弾性リップは第二の弾性リップよりも係止リブの先端側において係止リブを押圧するので、係止リブはその根元部がウインドシールドガラスに対し付勢される方向のモーメントを受ける。従って、カウルルーバの上縁部をウインドシールドガラスに対し付勢し、これにより各部材の寸法や形状の公差等に起因してカウルルーバの上縁部とウインドシールドガラスの下縁部との間の間隔が大きくなる虞れを低減することができる。
また、本発明によれば、第一及び第二の弾性リップは、係止リブの延在方向に延在していてよい。
上記の構成によれば、第一及び第二の弾性リップは係止リブの延在方向に沿って係止リブと摩擦係合する。従って、例えば係止リブが嵌合部内にはめ込まれることによりカウルルーバとモールとが結合された後に、カウルルーバとモールとの間に車両横方向の相対的な力が作用しても、それらの相対変位を効果的に抑制することができる。
また、本発明によれば、係止リブは、第一の弾性リップが係止リブを押圧する位置よりも先端の側においては嵌合部の内面に近づく方向へ隆起しておらず、第二の弾性リップが係止リブを押圧する位置よりも係止リブの先端の側においては嵌合部の内面に近づく方向へ隆起していなくてよい。
上記の構成によれば、嵌合部へ係止リブを嵌め込んだり嵌合部より係止リブを引き抜いたりする際に、組立て状態時以上に第一及び第二の弾性リップが係止リブによって弾性変形せしめられることがない。従って、係止リブが隆起部を有する場合に比して、組立て時における嵌合部への係止リブの嵌め込み及び分解時における嵌合部よりの係止リブの引き抜きを容易に行うことができる。また、第一及び第二の弾性リップが過剰に弾性変形せしめられることに起因して第一及び第二の弾性リップによる押圧力や第一及び第二の弾性リップの耐久性が低下する虞れを低減することができる。
また、本発明によれば、第一及び第二の弾性リップは、それぞれ根元部にて嵌合部と一体的に接続され、第一及び第二の弾性リップの少なくとも一方は、係止リブが嵌合部に嵌入される前の自由状態において、係止リブの嵌入方向へ傾斜していてよい。
上記の構成によれば、第一及び第二の弾性リップが傾斜していない場合や係止リブの嵌入方向とは逆の方向へ傾斜している場合に比して、嵌合部への係止リブの嵌め込みを容易に行うことができる。また、嵌合部へ係止リブを嵌め込むだけで、第一及び第二の弾性リップが適正に係止リブを押圧し係止リブに密着する状態にすることができる。さらに、係止リブを嵌合部より引き抜く方向の力が作用しても、第一及び第二の弾性リップは係止リブとの間の摩擦力により係止リブが嵌合部より引き抜かれることを抑制することができる。
また、本発明によれば、モールは、ウインドシールドガラスの下縁部とカウルルーバの上縁部との間に介装される被介装部を有し、被介装部のカウルルーバに対向する対向面は被介装部の外端へ向かうにつれてウインドシールドガラスの下縁部に近づく方向へ傾斜し、カウルルーバの上縁部は対向面に対向し対向面と同一の方向へ傾斜する対向面を有し、被介装部の対向面及びカウルルーバの対向面は、カウルルーバの上縁部の外面に垂直な方向に見て互いにオーバーラップしていてよい。
上記の構成によれば、カウルルーバの上縁部の外面に垂直な方向に見ても嵌合部の内部が見えないので、嵌合部の内部が見える場合に比して、連結構造の審美性を向上させることができる。また、被介装部及びカウルルーバの対向面が傾斜していない場合に比して、第一及び第二の弾性リップの押圧力によってカウルルーバの対向面が被介装部の対向面に対し付勢される方向を、それらの対向面に垂直な方向に近づけることができる。よって、被介装部及びカウルルーバの対向面が傾斜していない場合に比して、各部材の寸法や形状の公差等に起因して被介装部の対向面とカウルルーバの対向面との間の間隔が大きくなる虞れを効果的に低減することができる。
また、本発明によれば、カウルルーバは、係止リブに対しウインドシールドガラスの側に車両の前後方向に延在し車両の横方向に互いに隔置された複数の第一の補助リブを有し、係止リブの抜け抑制突起は第一の補助リブに設けられていてよい。
上記の構成によれば、係止リブの抜け抑制突起は第一の補助リブに設けられており、車両の横方向に互いに隔置されている。従って、抜け抑制突起が係止リブに設けられ車両の横方向に延在している場合に比して、係止リブの抜け抑制突起に要求される寸法及び形状の公差を大きくすることができる。
また、本発明によれば、カウルルーバは、係止リブに対しウインドシールドガラスの側に車両の前後方向に延在し車両の横方向に互いに隔置された複数の第一の補助リブを有し、第一の補助リブは被介装部の対向面とカウルルーバの対向面との間に挾圧される挾圧部を有していてよい。
上記の構成によれば、第一の補助リブの挾圧部が被介装部の対向面とカウルルーバの対向面との間に挾圧され、二つの対向面は挾圧部によって隔置される。従って、カウルルーバの上縁部とモールとが直接当接する場合に比して、カウルルーバの上縁部及びこれに当接するモールに要求される寸法及び形状の公差を大きくすることができる。
また、本発明によれば、カウルルーバは、係止リブに対しウインドシールドガラスとは反対の側に車両の前後方向に延在し車両の横方向に互いに隔置された複数の第二の補助リブを有し、嵌合部は被固定部とは反対側の先端部にてカウルルーバの内面及び第二の補助リブに係合していてよい。
上記の構成によれば、嵌合部の被固定部とは反対側の先端部はカウルルーバの内面及び第二の補助リブに係合することにより位置決めされる。従って、嵌合部の先端部がカウルルーバの内面及び第二の補助リブに係合しない場合に比して、嵌合部の先端部をカウルルーバの内面及び第二の補助リブに対し正確に位置決めすることができ、これにより嵌合部をカウルルーバ及び係止リブに対し正確に位置決めすることができる。
特に、第一及び第二の補助リブの両者が設けられる場合には、カウルルーバ及びモールの位置関係は、第一及び第二の補助リブとモールとの係合により決定される。従って、例えば第一及び第二の補助リブが設けられることなくカウルルーバ及びモールが車幅方向の広い範囲に亘り互いに係合する場合に比して、カウルルーバ及びモールの位置決めのチューニングを容易に行うことができる。
本発明によるウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造の第一の実施形態を、図示されていない車両の前後方向に沿う垂直断面にて示す断面図である。 第一の実施形態のモールを自由状態について示す断面図である。 第一及び第二の弾性リップにより発生され係止リブの本体部に作用する力及びそれらの力により発生されるモーメント等を説明するための模式図である。 本発明によるウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造の第一の修正例の要部を、図示されていない車両の前後方向に沿う垂直断面にて示す断面図である。 本発明によるウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造の第二の修正例の要部を、図示されていない車両の前後方向に沿う垂直断面にて示す断面図である。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を好ましい実施形態及び修正例について詳細に説明する。
[第一の実施形態]
図1は本発明によるウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造の第一の実施形態を、図示されていない車両の前後方向に沿う垂直断面にて示す断面図、図2は第一の実施形態のモールを自由状態について示す断面図である。なお、図1において、L及びHはそれぞれ車両の前方及び上方を示し、車両の横方向WはL及びHに垂直な方向、すなわち、図1の紙面に垂直な方向である。このことは、同様の他の図においても同様である。
図1において、10は自動車等の車両のウインドシールドガラスを示し、12はウインドシールドガラス10の車両前方側に配置されたカウルルーバを示している。ウインドシールドガラス10は、外側ガラス10Xと内側ガラス10Yとそれらの間に介装された樹脂層10Zとが互いに一体的に接合された三層構造を有している。カウルルーバ12は、ウインドシールドガラス10の下縁部10Aに沿って車両の横方向に延在しており、上縁部12Aに近接した位置の内面側には、カウルルーバ12の板面に対し垂直に車両の内部の側へ突出する係止リブ14が設けられている。
ウインドシールドガラス10とカウルルーバ12とを連結する連結構造16は、ウインドシールドガラス10の下縁部10A及びカウルルーバ12の上縁部12Aの下方及びそれらの間に配置されたモール18を含んでいる。モール18は、下縁部10Aの内面に例えば両面テープ20により固定される被固定部18Aと、カウルルーバ12の係止リブ14を受け入れる嵌合部18Bと、下縁部10Aと上縁部12Aとの間に介装される被介装部18Cとを有している。カウルルーバ12及びモール18は樹脂が成形されることにより形成されており、モール18の被固定部18A及び嵌合部18Bには、アルミニウム板の如く弾性変形可能な金属板よりなる挿入体18Dが埋設されている。
図示の実施形態においては、係止リブ14は、カウルルーバ12の上縁部12Aの板面に垂直に突出する本体部14Aと、本体部14Aに対しウインドシールドガラス10の側に位置する第一の補助リブ14Bと、本体部14Aに対し第一の補助リブ14Bとは反対の側にて第一の補助リブ14Bと整合する第二の補助リブ14Cとを有している。本体部14Aは、カウルルーバ12の実質的に全幅に亘り車両の横方向に延在している。これに対し、第一の補助リブ14B及び第二の補助リブ14Cは、それぞれ車両の横方向に互いに隔置された状態にて複数設けられている。また、第一の補助リブ14B及び第二の補助リブ14Cは、本体部14A及び上縁部12Aと一体に形成されており、車両の前後方向Lに沿って延在している。
また、図示の実施形態においては、本体部14Aの突出方向及び延在方向に垂直な方向を基準方向Xとして、基準方向の本体部14Aの寸法、すなわち、厚さは、本体部14Aの根元部を除き一定である。ウインドシールドガラス10の側の本体部14Aの根元部には、第一の補助リブ14Bの間にて車両の横方向に延在する凹部14Dが設けられている。凹部14Dはカウルルーバ12が成形される際の凝固収縮が他の領域において発生することを抑制するためのものである。
嵌合部18Bは、係止リブ14の本体部14Aをそれより離れた状態にて受け入れるよう、係止リブ14の両側に位置する一対の側壁部とそれらの下端を一体に接続する底壁部とを有する実質的にU形の断面形状を有している。また、嵌合部18Bは、被固定部18Aとは反対側の先端部にてカウルルーバ12の内面12B及び第二の補助リブ14Cに係合している。嵌合部18Bの先端部と第二の補助リブ14Cとの係合部は、カウルルーバ12の板面及び係止リブ14の本体部14Aに対し傾斜している。
被介装部18Cに近接した嵌合部18Bの内面には、本体部14Aへ向けて突出しモール18の実質的に全幅に亘り車両の横方向に延在する突起22が設けられている。第一の補助リブ14Bには、突起22よりも本体部14Aの先端の側にてウインドシールドガラス10の側へ向けて突出する突起24が設けられており、突起22及び24は、互いに共働して係止リブ14が嵌合部18Bより抜け出すことを抑制する抜け抑制突起として機能する。
嵌合部18Bの先端部、すなわち、ウインドシールドガラス10の側とは反対の側の端部は、カウルルーバ12の上縁部12A及び係止リブ14の本体部14Aの両者に面するよう傾斜した傾斜面26を有し、傾斜面26は係止リブ14の第二の補助リブ14Cに設けられ同一の方向へ傾斜する傾斜面28に押圧状態にて当接するようになっている。また嵌合部18Bの先端部には、モール18を形成する樹脂よりも軟質の樹脂にて一体的に成形された当接部30が設けられている。当接部30は、第二の補助リブ14Cに対し本体部14Aとは反対の側にてカウルルーバ12の内面に押圧状態にて当接するようになっている。
係止リブ14の本体部14Aに対しウインドシールドガラス10の側に位置する嵌合部18Bの内面18BAは、本体部14Aの表面と実質的に平行に延在している。内面18BAには、本体部14Aに垂直な方向に対し本体部14Aの先端へ向けて傾斜して延在する第一の弾性リップ32が設けられている。また、係止リブ14の本体部14Aに対しウインドシールドガラス10の側とは反対の側に位置する嵌合部18Bの内面18BBは、本体部14Aの先端部に対向する領域を除き、本体部14Aの表面と実質的に平行に延在している。内面18BBには、本体部14Aに垂直な方向に対し本体部14Aの先端へ向けて傾斜して延在する第二の弾性リップ34が設けられている。
第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34は、係止リブ14の延在方向に、すなわち、車両の横方向に延在している。また、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34は、モール18を形成する樹脂よりも軟質の同一の樹脂にて嵌合部18Bと一体的に成形され、先端部は実質的に断面半円状をなしている。図示の実施形態においては、第一の弾性リップ32は第二の弾性リップ34よりも本体部14Aの先端側に位置している。また、第一の弾性リップ32は第二の弾性リップ34よりも大きい厚さを有しており、第一の弾性リップ32の先端部の断面の半径も第二の弾性リップ34の先端部の断面の半径よりも大きい。
図2に示されている如く、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34は、係止リブ14が嵌合部18Bに嵌入される前の自由状態においても、先端が根元よりも下方に位置するよう傾斜している。第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34が自由状態において嵌合部の内面18BA及び18BBより基準方向Xに突出する長さをそれぞれL1及びL2とする。長さL1及びL2の和L1+L2は、基準方向Xにおける嵌合部の内面18BA及び18BBの間の距離Lxから係止リブ14の本体部14Aの基準方向の厚さTを減算した値Lx−Tよりも大きい。
また、長さL1は、内面18BAと係止リブ14の本体部14Aの表面との間の基準方向の距離D1よりも大きく、長さL2は、内面18BBと係止リブ14の本体部14Aの表面との間の基準方向の距離D2よりも大きい。さらに、長さL1と距離D1との差L1−D1は、長さL2と距離D2との差L2−D2以上である。特に、係止リブ14に対する第一の弾性リップ32の押圧力が係止リブ14に対する第二の弾性リップ34の押圧力よりも確実に高くなるよう、差L1−D1は差L2−D2よりも大きいことが好ましい。
従って、係止リブ14が嵌合部18Bに嵌入されると、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34は、下方へ押圧されると共に内面18BA及び18BBへ向けて押圧され、これにより下方へ湾曲するよう弾性変形せしめられる。よって、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34は、抜け抑制突起22及び24よりも係止リブ14の先端の側において先端部にて本体部14Aの表面に密着すると共に、互いに逆方向へそれぞれF1及びF2の押圧力にて本体部14Aを押圧する。
図1及び図2に示されている如く、モール18の被介装部18Cのカウルルーバ12に対向する対向面18CSは、被介装部の外端へ向かうにつれてウインドシールドガラス10の下縁部10Aに近づく方向へ傾斜している。カウルルーバ12の上縁部12Aは、対向面18CSに対向し対向面18CSと同一の方向へ実質的に同一の角度にて傾斜する対向面12ASを有している。被介装部18Cの対向面18CS及びカウルルーバ12の対向面12ASは、カウルルーバの上縁部の外面に垂直な方向(図1で見て基準方向Xに垂直な方向)に見て互いにオーバーラップしている。なお、被介装部18Cの外端においては、対向面18CSは、カウルルーバ12の上縁部12Aの外面に垂直な方向に延在している。
係止リブ14の第一の補助リブ14Bは、突起24よりも外側にモール18の突起22を受け入れる凹部36を有している。また、第一の補助リブ14Bは、凹部36よりも外側に被介装部18Cの対向面18CSとカウルルーバ12の対向面12ASとの間に挾圧される挾圧部38を有している。挾圧部38はカウルルーバ12の上縁部12Aの先端よりも係止リブ14の本体14Aの側にて終わっている。
被介装部18Cの対向面18CSとは反対側の表面及び被介装部18Cの外端の表面は、モール18を形成する樹脂よりも軟質の樹脂にて一体的に成形された軟質層40により郭定されている。軟質層40は被介装部18Cの外端部においてウインドシールドガラス10の外側ガラス10Xの下端に当接している。軟質層40は、外面にて外側ガラス10Xの表面に整合し、カウルルーバ12の側の端部にて対向面18CSと整合している。また、軟質層40は、ウインドシールドガラス10の内側ガラス10Yの下端に対向する領域において、該下端より離れる方向へ湾曲した凹部40Aを有している。凹部40Aは、外側ガラス10Xに対する内側ガラス10Yの寸法公差に起因して被介装部18Cが内側ガラス10Yと干渉することを防止する。
以上の説明より解る如く、連結構造16によるウインドシールドガラス10及びカウルルーバ12の連結は、以下の如く行われる。まず、モール18が被固定部18A及び被介装部18Cにてウインドシールドガラス10の下端部10Aに対し位置決めされ、被固定部18Aにて内側ガラス10Yの下縁部10Aの内面に例えば両面テープ20により固定される。なお、モール18は被固定部18Aにて予めウインドシールドガラス10の下端部10Aに固定されていてもよい。
次いで、カウルルーバ12を図1及び図2で見て時計回り方向へ回転させつつ、カウルルーバ12の係止リブ14の本体部14Aが、モール18の嵌合部18Bに嵌め込まれる。挾圧部38が被介装部18Cの対向面18CSとカウルルーバ12の対向面12ASとの間に挾圧され、嵌合部18Bの先端がカウルルーバ12の内面及び第二の補助リブ14Cに当接することにより、カウルルーバ12がモール18に対し位置決めされる。
かくして、モール18を含む連結構造16により、ウインドシールドガラス10及びカウルルーバ12が予め設定された位置関係にて連結される。また、係止リブ14の本体部14Aが嵌合部18Bに嵌め込まれる際には、嵌合部18Bが弾性変形により押し広げられることにより、突起22が突起24を越えて移動する。
そして、ウインドシールドガラス10及びカウルルーバ12が予め設定された位置関係になると、突起22及び24が互いに共働して係止リブ14の本体部14Aが嵌合部18Bより抜け出すことを抑制する。また、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34が先端部にて係止リブ14の本体部14Aに係合し、それぞれ押圧力F1及びF2にて本体部14Aを互いに逆方向へ押圧する。
なお、ウインドシールドガラス10とカウルルーバ12との連結を解除してカウルルーバ12を取り外す場合には、例えば突起22及び24の係合部の周りにカウルルーバ12を反時計回り方向へ回転させて嵌合部18Bを弾性変形により押し広げる。そして、その状態にて係止リブ14の本体部14Aを嵌合部18Bより引き抜く方向へカウルルーバ12を移動させる。
図3は、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34により発生され係止リブ14の本体部14Aに作用する力及びそれらの力により発生されるモーメント等を説明するための模式図である。
図3に示されている如く、本体部14Aに対する第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34の接触領域の中心をそれぞれP1及びP2とし、中心P1と中心P2との中点をP12とする。押圧力F1及びF2がそれぞれ中心P1及びP2において本体部14Aに基準方向Xに作用すると、本体部14Aには図3で見て時計回り方向のモーメントが作用する。よって、カウルルーバ12は突起22及び24の係合部に位置する枢点Ppの周りに図3で見て時計回り方向へ枢動しようとする。この場合、中点P12と枢点Ppとを結ぶ直線Lpは、枢点Ppの周りに時計回り方向へ枢動しようとする。
枢点Ppから本体部14Aの中心線Lcに下した垂線の足を基準点Pcとする。カウルルーバ12を枢点Ppの周りに枢動させようとするモーメントMpは、押圧力F1及びF2により発生され本体部14Aを基準点Pcの周りに枢動させようとするモーメントMcに実質的に比例すると考えられる。
図2及び図3において、基準方向Xに垂直な方向をY方向とし、基準点Pcと中心P1及びP2との間のY方向の距離をそれぞれLy1及びLy2とすると、モーメントMcは下記の式(1)により表される。
Mc=F1Ly1−F2Ly2 …(1)
モーメントMcが正の値であれば、モーメントMcはカウルルーバ12の上縁部12Aをウインドシールドガラス10へ向かう方向へ付勢して上縁部12Aをモール18の被介装部18Cに対し押圧する。よって、押圧力F1、F2及び距離Ly1、Ly2は、モーメントMcが正の値になるよう、下記の式(2)を満たす値に設定されている。
F1/F2>Ly2/Ly1 …(2)
なお、中心P1は中心P2よりも係止リブ14の先端側に位置するので、Ly2/Ly1は1よりも小さい正の値である。よって、押圧力F1が押圧力F2以上である場合には、距離Ly1及びLy2の値の如何に関係なく上記式(2)が成立する。すなわち、F1≧F2の関係にて押圧力F1及びF2を係止リブ14の本体部14Aに作用させることにより、上縁部12Aを必ずモール18の被介装部18Cに対し押圧することができる。
また、押圧力F1が押圧力F2よりも大きい場合には、その差の力F1−F2によりカウルルーバ12は車両の前方側のX方向へ付勢される。しかし、係止リブ14の第二の補助リブ14Cが傾斜面28にて傾斜面26に押圧状態にて当接しているので、カウルルーバ12は車両の前方側のX方向へ移動せず、傾斜面26及び28の間の押圧力の反力により上方かつ車両の後方側へ付勢される。よって、このことによってもモーメントMcが増大される。
以上の説明より解る如く、第一の実施形態によれば、カウルルーバ12の係止リブ14を受け入れるモール18の嵌合部18Bには、係止リブ14に対しそれぞれ車両の後方側及び前方側に第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34が設けられている。そして、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34は、係止リブ14の延在方向、すなわち、車両の横方向に延在し、先端部にて係止リブ14の本体部14Aに密着している。さらに、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34は、抜け抑制突起として機能する突起22及び24よりも係止リブ14の先端の側にて互いに逆方向へそれぞれF1及びF2の押圧力にて係止リブ14の本体部14Aを押圧している。
よって、モール18の嵌合部18Bとカウルルーバ12の上縁部12Aとの間を経て嵌合部18Bへ水が流入しても、その水が係止リブ14と第一の弾性リップ32との間を経て嵌合部の内部へ移動することが第一の弾性リップによって阻止される。また、仮に水が係止リブ14と第一の弾性リップ32との間を経て嵌合部の内部へ移動しても、その水が係止リブ14と第二の弾性リップ34との間を経てさらに嵌合部の内部へ移動することが第二の弾性リップによって阻止される。
また、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34は、互いに逆方向へ係止リブ14を弾性的に押圧している。よって、連結構造の各部材の製造及び組立ての寸法や形状の公差があっても、また、各部材の形状や寸法が経時的に変化しても、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34は係止リブ14に密着した状態を維持し、それらの間に水が通過することを阻止することによって止水機能を発揮する。
従って、水がカウルルーバ12とモール18の被介装部18Cとの間を経て嵌合部18Bへ流入することを阻止するシール部材を要することなく、水が車両の内部へ侵入することを二つの弾性リップ32及び34によって効果的に阻止することができる。また、カウルルーバ12と被介装部18Cとの間に介装されるシール部材は不要であるので、シール部材の形状や寸法の公差及び圧縮変形量に起因してカウルルーバ12とウインドシールドガラス10とが適正に位置決めされなくなる虞れを低減することができる。
また、自由状態において第一及び第二の弾性リップ32、34が嵌合部18Aの内面より基準方向Xに突出する長さL1、L2の和L1+L2は、基準方向における嵌合部の内面の間の距離Lxから係止リブ14の基準方向の厚さTを減算した値Lx−Tよりも大きい。よって、第一及び第二の弾性リップ32、34が基準方向に圧縮されることにより弾性変形せしめられ、これにより第一及び第二の弾性リップが係止リブ14を押圧する状況を確実に確保することができる。
また、第一の弾性リップ32は第二の弾性リップ34よりも係止リブ14の先端側において係止リブを押圧するので、係止リブ14はその根元部がウインドシールドガラス10に対し付勢される方向のモーメントを受ける。従って、カウルルーバ12をウインドシールドガラス10に対し付勢し、これにより各部材の寸法や形状の公差等に起因してカウルルーバ12の上縁部12Aとモール18の嵌合部18Bとの間の間隔が大きくなる虞れを低減することができる。
また、第一の弾性リップ32は第二の弾性リップ34が係止リブ14を押圧する位置及び押圧力の大きさは、係止リブがその根元部においてカウルルーバ12の上縁部12Aをウインドシールドガラス10へ向けて付勢する位置及び押圧力の大きさに設定されている。従って、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34の押圧力F1及びF2によって確実にカウルルーバ12の上縁部12Aをウインドシールドガラス10へ向けて付勢し、上縁部12Aをモール18の嵌合部18Bに対し押圧することができる。
また、抜け抑制突起として機能する突起22及び24は、係止リブ14に対しウインドシールドガラス10の側に設けられている。よって、突起22及び24は、カウルルーバ12の上縁部12Aをウインドシールドガラス10へ向けて付勢する力によって互いに他に対し押圧される。従って、各部材の寸法や形状の公差等に起因して係止リブ14と嵌合部18Aとの間の間隔が大きくなるような状況においても、突起22及び24は互いに係合した状態を維持するので、係止リブ14が嵌合部18Aより抜け出すことを効果的に抑制することができる。
また、突起22及び24と同様の突起は、係止リブ14に対しウインドシールドガラス10とは反対の側に設けられていない。従って、抜け抑制突起が係止リブの両側に設けられる従来の場合に比して、連結構造16を単純化することができると共に、組立て時における嵌合部18Aへの係止リブ41の嵌め込み及び分解時における嵌合部よりの係止リブの引き抜きを容易に行うことができる。
また、抜け抑制突起が係止リブ14の両側に設けられる場合には、カウルルーバ12の成形型に車両前方側に相当する方向へ移動可能なスライドが必要になり、成形型が複雑化し、カウルルーバ12の成形コストが高くなることが避けられない。これに対し、第一の実施形態によれば、抜け抑制突起は係止リブ14に対しウインドシールドガラス10とは反対の側に設けられていないので、抜け抑制突起が係止リブ14の両側に設けられる従来場合に比して、成形型を単純化し、カウルルーバ12の成形コストを低減することができる。
また、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34が係止リブ14を押圧する位置は、突起22及び24よりも係止リブ14の先端の側である。従って、突起22及び24に止水機能は要求されず、これらの突起は係止リブ14が嵌合部18Bより抜け出すことを抑制する機能のみを発揮すればよい。
また、連結構造16の組立時に係止リブ14が嵌合部18Bに嵌め込まれる際や連結構造16の分解時に係止リブ14が嵌合部18Bより引き抜かれる際にも、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34は突起22及び24に係合しない。従って、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34が抜け抑制突起に係合して過剰に弾性変形せしめられる場合に比して、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34の弾性や剛性を高くして止水機能を高くすることができる。また、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34が過剰に弾性変形することに起因して、それらの止水機能が低下したり耐久性が低下したりすることを回避することができる。
また、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34は、W方向、すなわち係止リブ14の延在方向に延在しており、よって、第一及び第二の弾性リップ32、34は係止リブ14の延在方向に沿って係止リブと摩擦係合している。従って、例えば係止リブ14が嵌合部18B内にはめ込まれることによりカウルルーバ12とモール18とが結合された後に、カウルルーバ12とモール18との間に車両横方向の相対的な力が作用しても、それらの相対変位を効果的に抑制することができる。
また、係止リブ14の本体部14Aの厚さTは一定であり、本体部14Aは第一及び第二の弾性リップ32、34が係止リブを押圧する位置よりも先端の側においては嵌合部18Aの内面に近づく方向へ隆起していない。よって、嵌合部18Aへ係止リブ14を嵌め込んだり嵌合部より係止リブを引き抜いたりする際に、例えば図1において破線にて示されている如く、組立て状態時以上に第一及び第二の弾性リップ32、34が係止リブによって弾性変形せしめられることがない。
従って、係止リブ41が隆起部を有する場合に比して、組立て時における嵌合部への係止リブの嵌め込み及び分解時における嵌合部よりの係止リブの引き抜きを容易に行うことができる。また、第一及び第二の弾性リップ32、34が過剰に弾性変形せしめられることに起因して第一及び第二の弾性リップによる押圧力や第一及び第二の弾性リップの耐久性が低下する虞れを低減することができる。
また、第一及び第二の弾性リップ32、34は、それぞれ根元部にて嵌合部18Aと一体的に接続され、第一及び第二の弾性リップ32、34の少なくとも一方は、係止リブ14が嵌合部に嵌入される前の自由状態において、係止リブの嵌入方向へ傾斜している。従って、第一及び第二の弾性リップ32、34が傾斜していない場合や係止リブの嵌入方向とは逆の方向へ傾斜している場合に比して、嵌合部18Aへの係止リブ14の嵌め込みを容易に行うことができる。また、嵌合部へ係止リブを嵌め込むだけで、第一及び第二の弾性リップ32、34が適正に係止リブ14を押圧し係止リブに密着する状態にすることができる。さらに、係止リブ14を嵌合部18Aより引き抜く方向の力が作用しても、第一及び第二の弾性リップ32、34は係止リブ14との間の摩擦力により係止リブが嵌合部より引き抜かれることを抑制することができる。
また、モール18の被介装部18Cのカウルルーバ12に対向する対向面18CSは、被介装部の外端へ向かうにつれてウインドシールドガラス10の下縁部10Aに近づく方向へ傾斜している。また、カウルルーバ12の上縁部12Aは対向面18CSに対向し該対向面と同一の方向へ傾斜する対向面12ASを有している。そして、対向面18CS及び対向面12ASは、カウルルーバ12の上縁部12Aの外面に垂直な方向に見て互いにオーバーラップしている。
従って、カウルルーバ12の上縁部12Aの外面に垂直な方向に見ても嵌合部18Aの内部が見えないので、嵌合部の内部が見える場合に比して、連結構造16の審美性を向上させることができる。また、対向面18CS及び対向面12ASが上記の方向へ傾斜していない場合に比して、第一及び第二の弾性リップ32、34の押圧力F1及びF2によってカウルルーバの対向面18CSが被介装部の対向面12ASに対し付勢される方向を、それらの対向面に垂直な方向に近づけることができる。よって、被介装部及びカウルルーバの対向面18CS及び12ASが上記の方向へ傾斜していない場合に比して、各部材の寸法や形状の公差等に起因して対向面18CS及び12ASの間の間隔が大きくなる虞れを効果的に低減することができる。
また、カウルルーバ12は、係止リブ14に対しウインドシールドガラス10の側に車両の前後方向に延在し車両の横方向に互いに隔置された複数の第一の補助リブ14Bを有している。そして、係止リブの抜け抑制突起として機能する突起24は、第一の補助リブ14Bに設けられ、車両の横方向に互いに隔置されている。従って、抜け抑制突起が係止リブ14の本体部14Aに設けられ車両の横方向に延在している場合に比して、係止リブの抜け抑制突起に要求される寸法及び形状の公差を大きくすることができる。
また、第一の補助リブ14Bは被介装部18Cの対向面18CSとカウルルーバ12の対向面12ASとの間に挾圧される挾圧部38を有しており、二つの対向面18CS及び12ASは挾圧部38によって隔置される。従って、カウルルーバ12の上縁部12Aとモール18とが直接当接する場合に比して、カウルルーバの上縁部及びこれに当接するモールに要求される寸法及び形状の公差を大きくすることができる。
また、カウルルーバ12は、係止リブ14に対しウインドシールドガラス10とは反対の側に車両の前後方向に延在し車両の横方向に互いに隔置された複数の第二の補助リブ14Cを有し、嵌合部18Bは被固定部18Aとは反対側の先端部にてカウルルーバ12の内面及び第二の補助リブ14Cに係合している。
よって、嵌合部18Bの被固定部18Aとは反対側の先端部はカウルルーバ12の内面及び第二の補助リブ14Cに係合することにより位置決めされる。よって、嵌合部の先端部がカウルルーバの内面及び第二の補助リブに係合しない場合に比して、嵌合部18Bの先端部をカウルルーバ12の内面及び第二の補助リブ14Cに対し正確に位置決めすることができる。従って、嵌合部18Bをカウルルーバ12及び係止リブ14に対し正確に位置決めすることができる。
さらに、カウルルーバ12及びモール18の位置関係は、第一の補助リブ14B及び第二の補助リブ14Cと嵌合部18B及び被介装部18Cとの係合により決定される。従って、例えば補助リブ14B及び14Cが設けられることなくカウルルーバ12及びモール18が車幅方向の広い範囲に亘り互いに係合する場合に比して、カウルルーバ12及びモール18の位置決めのチューニングを容易に行うことができる。
なお、第一の実施形態について以上に説明した作用効果は、後述の第一及び第二の修正例においても同様に得られる。
[第一の修正例]
図4は本発明によるウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造の第一の修正例の要部を、図示されていない車両の前後方向に沿う垂直断面にて示す断面図である。なお、図4において、図1及び図2に示された部材と同一の部材にはこれらの図において付された符号と同一の符号が付されている。このことは後述の図5についても同様である。
図4に示されている如く、第一の修正例においては、第二の補助リブ14Cに対し係止リブ14とは反対の側へ隔置された位置にてカウルルーバ12の内面にストッパ42が一体的に設けられている。ストッパ42は、係止リブ14が嵌合部18B内に所定の位置まで嵌め込まれ、嵌合部18Bの被固定部18Aとは反対側の先端部がカウルルーバ12の内面及び第二の補助リブ14Cに係合すると、先端部の外面に当接するようになっている。なお、ストッパ42は、車両の横方向、すなわちW方向にカウルルーバ12の全幅に亘り延在していてもよく、また、車両の横方向に互いに隔置された位置にて複数設けられていてもよい。
この第一の修正例によれば、第一の弾性リップ32の押圧力F1及び第二の弾性リップ34の押圧力F2の反力に起因して嵌合部18Bの被固定部18Aとは反対側の先端部が係止リブ14より離れる方向へ弾性変形する虞れを効果的に低減することができる。よって、カウルルーバ12の内面及び第二の補助リブ14Cに対する嵌合部18Bの先端部の位置決めが適正に行われなくなる虞れを低減することができる。従って、ストッパ42が設けられていない場合に比して、カウルルーバ12に対するモール18の位置決めを適正に行うと共に、その状況を維持することができる。
[第二の修正例]
図5は本発明によるウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造の第二の修正例の要部を、図示されていない車両の前後方向に沿う垂直断面にて示す断面図である。
図5に示されている如く、第二の修正例においては、モール18の被介装部18Cはその先端部にてカバー44を支持している。カバー44は軟質層40と同一の軟質材にて軟質層40と一体に形成されている。カバー44は、被介装部18Cの先端部よりカウルルーバ12の上縁部12Aへ向けて突出し、モール18の全幅に亘り延在している。さらに、カバー44は、先端部にてカウルルーバ12の上縁部12Aの外面に当接するようになっている。従って、係止リブ14が嵌合部18B内に嵌め込まれる際には、カバー44はカウルルーバ12の上縁部12Aによって下方へ弾性変形せしめられるが、係止リブ14が所定の位置まで嵌め込まれると、弾性により図5に示された状態に復帰する。
この第二の修正例によれば、カウルルーバ12の上縁部12Aの対向面12ASとモール18の被介装部18Cの対向面18CSとの間を経て嵌合部18B内に粉塵や水が浸入する虞れを低減することができる。また、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34により水が車両の内部へ侵入することが阻止されるので、カバー44はシール部材如く対向面12ASと対向面18CSとの間にて圧縮された状態にて介装される必要はない。よって、カバー44がカウルルーバ12及びモール18の互いに他に対する位置決めを阻害することはない。
なお、図示の第二の修正例においては、カバー44は軟質層40と同一の軟質材にて軟質層40と一体に形成されているが、カバー44は軟質層40を構成する軟質材とは別の弾性を有する材料に形成されてもよく、また、軟質層40とは別体に形成されてもよい。
また、カバー44に代えてカバー44と同様のカバーがカウルルーバ12の上縁部12Aと一体的に設けられ、そのカバーが先端部にてモール18の被介装部18Cの外面(軟質層40が外面を形成している場合にはその外面)に当接するようになっていてもよい。この修正例によれば、係止リブ14が嵌合部18B内に嵌め込まれる際にも、カバー44はモール18の被介装部18Cの外端部によって弾性変形せしめられることはない。
以上においては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば、上述の実施形態及び各修正例においては、係止リブ14の本体部14AのX方向の厚さTは一定であるが、厚さTは一定でなくてもよい。例えば、本体部14Aは先端へ向かうにつれて厚さTが漸次小さくなっていてもよく、逆に第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34がそれぞれ当接する部位よりも根元側において表面がX方向に隆起していてもよい。
また、上述の実施形態及び各修正例においては、突起24は第一の補助リブ14Bに設けられているが、第一の補助リブ14Bが省略されてもよい。その場合には、係止リブ14の本体部14Aが根元部においてウインドシールドガラス10の側へ拡張され、その拡張された部分に突起24と同様の突起が設けられてよい。また、第一の補助リブ14Bが省略される場合には、挾圧部38と同様の挾圧部がモール18の被介装部18Cに設けられてもよい。
また、上述の実施形態及び各修正例においては、カウルルーバ12の上縁部12Aの対向面12AS及び被介装部18Cの対向面18CSは、第一の補助リブ14Bの一部をなす挾圧部38によって互いに隔置された状態に維持される。しかし、カウルルーバ12の上縁部12A及び被介装部18Cはその一部において互いに当接していてもよい。
また、上述の実施形態及び各修正例においては、対向面12AS及び18CSは、被介装部の外端へ向かうにつれてウインドシールドガラス10の下縁部10Aに近づく方向へ互いに平行に傾斜している。しかし、これらの対向面は互いに平行でなくてもよく、また傾斜していなくてもよい。また、対向面12AS及び18CSの間にシール部材が介装されてもよい。
また、上述の実施形態及び各修正例においては、第一の弾性リップ32及び第二の弾性リップ34は、係止リブ14が嵌合部18Bに嵌入される前の自由状態においても、先端が根元よりも下方に位置するよう傾斜している。しかし、第一及び第二の弾性リップ32、34は自由状態において下方へ傾斜していなくてもよい。
また、上述の実施形態及び各修正例においては、モール18の嵌合部18Bの先端部における挿入体18Dの先端は、第二の弾性リップ34の根元部よりも下方に位置している。しかし、第二の弾性リップ34の押圧力F2の反力が効果的に支持され、嵌合部18Bの先端部の拡張変形が抑制されるよう、図2において仮想線にて示されている如く、挿入体18Dの先端は、第二の弾性リップ34の根元部よりも上方に位置するよう修正されてもよい。
10…ウインドシールドガラス、12…カウルルーバ、14…係止リブ、16…連結構造、18…モール、18A…被固定部、18B…嵌合部、18C…被介装部、22,24…突起、32…第一の弾性リップ、34…第二の弾性リップ

Claims (13)

  1. ウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造であって、ウインドシールドガラスの下縁部の内面に固定される被固定部と、前記カウルルーバの上縁部に近接して下方へ突出し前記上縁部に沿って延在する係止リブを受け入れる嵌合部とを有するモールを含み、前記係止リブ及び前記嵌合部は互いに共働して前記係止リブが前記嵌合部より抜け出すことを抑制する抜け抑制突起を有する連結構造において、
    前記モールは、前記係止リブに対し前記ウインドシールドガラスの側にて前記嵌合部により支持された第一の弾性リップと、前記係止リブに対し前記第一の弾性リップとは反対の側にて前記嵌合部により支持された第二の弾性リップとを有し、
    前記第一及び第二の弾性リップは、前記抜け抑制突起よりも前記係止リブの先端の側にて互いに逆方向へ前記係止リブを押圧しており
    前記係止リブの突出方向及び延在方向に垂直な方向を基準方向として、前記係止リブが前記嵌合部に嵌入される前の自由状態において前記第一及び第二の弾性リップが前記嵌合部の内面より前記基準方向に突出する長さの和は、前記基準方向における前記嵌合部の内面の間の距離から前記係止リブの前記基準方向の厚さを減算した値よりも大きい、
    ことを特徴とするウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造。
  2. 請求項に記載のウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造において、車両の前後方向の断面で見て、前記カウルルーバは前記係止リブ及び前記嵌合部の前記抜け抑制突起が互いに係合する部位に位置する枢点の周りに前記モールに対し相対的に枢動可能であり、前記枢点から前記係止リブの中心線に下した垂線の足を基準点とし、前記基準点から前記第一及び第二の弾性リップが前記係止リブを押圧する位置までの前記係止リブの突出方向の距離をそれぞれLy1及びLy2とし、前記第一及び第二の弾性リップが前記係止リブを押圧する押圧力をそれぞれF1及びF2として、押圧力F2に対する押圧力F1の比は距離Ly1に対する距離Ly2の比よりも大きいことを特徴とするウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造。
  3. 請求項1又は2に記載のウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造において、前記係止リブ及び前記嵌合部の前記抜け抑制突起は、前記係止リブに対し前記ウインドシールドガラスの側に設けられていることを特徴とするウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造。
  4. 請求項1乃至の何れか一つに記載のウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造において、前記第一の弾性リップが前記係止リブを押圧する位置は、前記第二の弾性リップが前記係止リブを押圧する位置よりも前記係止リブの先端側であることを特徴とするウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造。
  5. 請求項1乃至の何れか一つに記載のウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造において、前記第一及び第二の弾性リップは、前記係止リブの延在方向に延在していることを特徴とするウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造。
  6. 請求項1乃至の何れか一つに記載のウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造において、前記係止リブは、前記第一の弾性リップが前記係止リブを押圧する位置よりも先端の側においては前記嵌合部の内面に近づく方向へ隆起しておらず、前記第二の弾性リップが前記係止リブを押圧する位置よりも前記係止リブの先端の側においては前記嵌合部の内面に近づく方向へ隆起していないことを特徴とするウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造。
  7. 請求項1乃至の何れか一つに記載のウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造において、前記第一及び第二の弾性リップは、それぞれ根元部にて前記嵌合部と一体的に接続され、前記第一及び第二の弾性リップの少なくとも一方は、前記係止リブが前記嵌合部に嵌入される前の自由状態において、前記係止リブの嵌入方向へ傾斜していることを特徴とするウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造。
  8. 請求項1乃至の何れか一つに記載のウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造において、前記モールは、前記ウインドシールドガラスの下縁部と前記カウルルーバの上縁部との間に介装される被介装部を有し、前記被介装部の前記カウルルーバに対向する対向面は前記被介装部の外端へ向かうにつれて前記ウインドシールドガラスの下縁部に近づく方向へ傾斜し、前記カウルルーバの上縁部は前記対向面に対向し前記対向面と同一の方向へ傾斜する対向面を有し、前記被介装部の対向面及び前記カウルルーバの対向面は、前記カウルルーバの上縁部の外面に垂直な方向に見て互いにオーバーラップしていることを特徴とするウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造。
  9. 請求項1乃至の何れか一つに記載のウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造において、前記カウルルーバは、前記係止リブに対し前記ウインドシールドガラスの側に車両の前後方向に延在し車両の横方向に互いに隔置された複数の第一の補助リブを有し、前記係止リブの前記抜け抑制突起は前記第一の補助リブに設けられていることを特徴とするウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造。
  10. 請求項に記載のウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造において、前記カウルルーバは、前記係止リブに対し前記ウインドシールドガラスの側に車両の前後方向に延在し車両の横方向に互いに隔置された複数の第一の補助リブを有し、前記第一の補助リブは前記被介装部の対向面と前記カウルルーバの対向面との間に挾圧される挾圧部を有していることを特徴とするウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造。
  11. 請求項1乃至10の何れか一つに記載のウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造において、前記カウルルーバは、前記係止リブに対し前記ウインドシールドガラスとは反対の側に車両の前後方向に延在し車両の横方向に互いに隔置された複数の第二の補助リブを有し、前記嵌合部は前記被固定部とは反対側の先端部にて前記カウルルーバの内面及び前記第二の補助リブに係合していることを特徴とするウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造。
  12. ウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造用のモールであって、前記モールは、ウインドシールドガラスの下縁部の内面に固定される被固定部と、前記カウルルーバの上縁部に近接して下方へ突出し前記上縁部に沿って延在する係止リブを受け入れる嵌合部とを有し、前記係止リブ及び前記嵌合部は互いに共働して前記係止リブが前記嵌合部より抜け出すことを抑制する抜け抑制突起を有するモールにおいて、
    前記モールは、前記係止リブに対し前記ウインドシールドガラスの側にて前記嵌合部により支持された第一の弾性リップと、前記係止リブに対し前記第一の弾性リップとは反対の側にて前記嵌合部により支持された第二の弾性リップとを有し、
    前記第一及び第二の弾性リップは、前記抜け抑制突起よりも前記係止リブの先端の側にて互いに逆方向へ前記係止リブを押圧しており
    前記係止リブの突出方向及び延在方向に垂直な方向を基準方向として、前記係止リブが前記嵌合部に嵌入される前の自由状態において前記第一及び第二の弾性リップが前記嵌合部の内面より前記基準方向に突出する長さの和は、前記基準方向における前記嵌合部の内面の間の距離から前記係止リブの前記基準方向の厚さを減算した値よりも大きい、
    ことを特徴とするウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造用のモール。
  13. ウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造用のモール及びウインドシールドガラスの組合せであって、前記ウインドシールドガラスの下縁部の内面には、前記モールが被固定部にて固定されており、前記モールは、前記カウルルーバの上縁部に近接して下方へ突出し前記上縁部に沿って延在する係止リブを受け入れる嵌合部を有し、前記係止リブ及び前記嵌合部は互いに共働して前記係止リブが前記嵌合部より抜け出すことを抑制する抜け抑制突起を有するモール及びウインドシールドガラスの組合せにおいて、
    前記モールは、前記係止リブに対し前記ウインドシールドガラスの側にて前記嵌合部により支持された第一の弾性リップと、前記係止リブに対し前記第一の弾性リップとは反対の側にて前記嵌合部により支持された第二の弾性リップとを有し、
    前記第一及び第二の弾性リップは、前記抜け抑制突起よりも前記係止リブの先端の側にて互いに逆方向へ前記係止リブを押圧しており
    前記係止リブの突出方向及び延在方向に垂直な方向を基準方向として、前記係止リブが前記嵌合部に嵌入される前の自由状態において前記第一及び第二の弾性リップが前記嵌合部の内面より前記基準方向に突出する長さの和は、前記基準方向における前記嵌合部の内面の間の距離から前記係止リブの前記基準方向の厚さを減算した値よりも大きい、
    ことを特徴とするウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造用のモール及びウインドシールドガラスの組合せ。
JP2013184040A 2013-09-05 2013-09-05 ウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造 Active JP5907134B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013184040A JP5907134B2 (ja) 2013-09-05 2013-09-05 ウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造
US14/910,210 US9586465B2 (en) 2013-09-05 2014-09-03 Connecting structure for windshield glass and cowl louver, molding for connecting structure for windshield glass and cowl louver, and combination structure for connecting structure
PCT/IB2014/001685 WO2015033202A1 (en) 2013-09-05 2014-09-03 Connecting structure for windshield glass and cowl louver, molding for connecting structure for windshield glass and cowl louver, and combination structure for connecting structure
DE112014004065.7T DE112014004065B4 (de) 2013-09-05 2014-09-03 Verbindungsaufbau für ein Windschutzscheibenglas und ein Windlaufgitter, Gussteil für einen Verbindungsaufbau für ein Windschutzscheibenglas und ein Windlaufgitter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013184040A JP5907134B2 (ja) 2013-09-05 2013-09-05 ウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015051653A JP2015051653A (ja) 2015-03-19
JP5907134B2 true JP5907134B2 (ja) 2016-04-20

Family

ID=51844757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013184040A Active JP5907134B2 (ja) 2013-09-05 2013-09-05 ウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9586465B2 (ja)
JP (1) JP5907134B2 (ja)
DE (1) DE112014004065B4 (ja)
WO (1) WO2015033202A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102013204820A1 (de) * 2013-03-19 2014-09-25 Elkamet Kunststofftechnik Gmbh Profilelement zum Verbinden einer Fahrzeugscheibe mit einem Abdeckteil und Profilelementbaugruppe
CN105307886B (zh) * 2013-06-26 2018-01-02 法国圣戈班玻璃厂 用于机动车窗玻璃的密封装置
US10112467B2 (en) * 2013-09-24 2018-10-30 Saint-Gobain Glass France Sealing arrangement for a vehicle window
FR3032680B1 (fr) * 2015-02-13 2017-02-17 Saint Gobain Vitrage comprenant un cordon profile de clippage avec trou
FR3036330B1 (fr) * 2015-05-22 2018-08-31 Saint-Gobain Glass France Vitrage feuillete comprenant un cordon profile de clippage a ruban polymerique supplementaire et cordon profile
JP6252562B2 (ja) * 2015-07-31 2017-12-27 トヨタ自動車株式会社 ウインドシールドガラスの周辺構造
JP6898614B2 (ja) * 2016-06-16 2021-07-07 片山工業株式会社 カウルグリルとフロントガラスの連結構造及びカウルグリルモール
USD819531S1 (en) * 2016-08-02 2018-06-05 Chongqing Richland Mold Corp. Windshield connection strip
WO2018198959A1 (ja) * 2017-04-28 2018-11-01 Agc株式会社 モール付きウインドシールドおよびカウルルーバとモール付きウインドシールドとの連接構造
JP6857357B2 (ja) * 2017-06-19 2021-04-14 片山工業株式会社 カウルトップモールによるカウルトップカバーの取付構造
US10457121B2 (en) * 2017-09-11 2019-10-29 Hutchinson Sealing Systems Encapsulated fixed window module for a motor vehicle
JP2020179796A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 株式会社ファルテック 加飾モール接続構造
DE102019133589A1 (de) * 2019-12-09 2021-06-10 Elkamet Kunststofftechnik Gmbh Verbindungsanordnung

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE20008555U1 (de) 2000-05-12 2000-08-17 Elkamet Kunststofftechnik Gmbh Abdichtungs-Anordnung für Fahrzeugscheiben
DE102008003252A1 (de) * 2008-01-04 2009-07-16 Rehau Ag + Co Scheibenanordnung
DE202008006986U1 (de) * 2008-05-23 2009-10-01 Elkamet Kunststofftechnik Gmbh Profilelement zum Verbinden einer Fahrzeugscheibe mit einem Wasserkasten
DE202008009712U1 (de) 2008-07-18 2008-11-06 Elkamet Kunststofftechnik Gmbh Schutzeinrichtung für Fahrzeugscheiben mit einer Abdichtungsanordnung
DE202008016217U1 (de) * 2008-12-09 2009-04-02 Elkamet Kunststofftechnik Gmbh Profilelement
JP2010184618A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Kanto Auto Works Ltd カウルルーバの取付構造
DE102009026369B4 (de) 2009-08-13 2012-04-12 Saint-Gobain Sekurit Deutschland Gmbh & Co. Kg Abdichtungs-Anordnung für Fahrzeugscheiben, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung
JP2011126455A (ja) 2009-12-18 2011-06-30 Toyota Motor Corp ウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造
JP2012240454A (ja) 2011-05-16 2012-12-10 Toyota Motor Corp 車両用カウルルーバの固定用モール及び車両用カウルルーバの固定構造
DE102011054801B4 (de) 2011-10-25 2015-08-20 Elkamet Kunststofftechnik Gmbh Kederleiste zum Schutz einer Profilleiste
DE102011056955B4 (de) 2011-12-23 2015-02-12 Elkamet Kunststofftechnik Gmbh Profilelement zum Verbinden eines Bauelements mit einer Fahrzeugscheibe
JP5969963B2 (ja) 2013-07-23 2016-08-17 本田技研工業株式会社 電動車両及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US9586465B2 (en) 2017-03-07
JP2015051653A (ja) 2015-03-19
WO2015033202A1 (en) 2015-03-12
DE112014004065B4 (de) 2022-04-21
US20160176276A1 (en) 2016-06-23
DE112014004065T5 (de) 2016-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5907134B2 (ja) ウインドシールドガラスとカウルルーバとの連結構造
JP4518406B2 (ja) バンパー固定具及びバンパーの取付け構造
JP4725365B2 (ja) 係合固定構造および係合固定方法
JP2006298239A (ja) 車両用長尺トリム材とその装着方法
JP3878182B2 (ja) 車両のルーフモール装着構造、及び装着用クリップ
JP2007055440A (ja) フロントピラートリムとインストルメントパネルとの合わせ部構造
WO2023169446A1 (zh) 包边结构及车辆
JP2007083916A (ja) 自動車のフードシール構造
JP2008032040A (ja) クリップ及びクリップを用いた取付構造
JP4924555B2 (ja) クリップ式取付構造
JP2010006214A (ja) カウルルーバー
CN110920532B (zh) 车辆车顶结构
JP2006192975A (ja) カバー部材のフロントフェンダー取付部構造
JP2007261567A (ja) 車両用ウエザーストリップ
JP4668741B2 (ja) グロメット
JP6466726B2 (ja) フェンダライナ取付構造およびフェンダライナ取付用挟持部材
JP7245137B2 (ja) ルーフモール
JP6537386B2 (ja) 挿入部材の取付構造
JP2005254915A (ja) モール取付構造
JP7250100B1 (ja) 車両前側構造
JP7128535B2 (ja) ルーフモール及びその端末組付け構造
JP4786603B2 (ja) クリップによる取付構造
JP2005262982A (ja) ウエストモール取付構造
JP2016120736A (ja) バンパークリップ
JP6432357B2 (ja) ウィンドシールドガラス締結構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160307

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5907134

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151