JP4786603B2 - クリップによる取付構造 - Google Patents

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本発明は、被取付部材に取付部材を着脱可能に装着するためのクリップによる取付構造に関する。具体的には、例えば、自動車のインストルメントパネルにセンタクラスターなどを着脱可能に装着するためのクリップによる取付構造において、衝撃荷重を受けたときに外れにくいクリップによる取付構造に関する。
従来技術として、自動車のインストルメントパネルにセンタクラスターなどを着脱可能に装着するためのクリップについては、例えば特開2001−271811(特許文献1)に開示されているクリップが公知である。
特許文献1に開示されているクリップは、取付部材であるセンタクラスターに突設状態で配設される座面部材に取付けた樹脂製のクリップ本体を、被取付部材であるインストルメントパネルに形成された取付孔の表面側から挿入することで取付部材を被取付部材に係止させ、取付部材を被取付部材に着脱可能に取付けるために用いられるクリップである。
図15に、前記特許文献1に開示されているクリップとほぼ同じクリップを用いて取付部材を被取付部材に取付けた状態の部分断面図を示す。樹脂製のクリップ本体50は、取付部材66に形成された座面部材68の係合孔70に対して、座面係合部片52の先端に形成された係合突部54を係合させることにより取付部材66に取付けられる。そして、取付部材66に係合した樹脂製のクリップ本体50が、被取付部材72に形成された取付孔74に対して表面側76から挿入され、クリップ本体50の取付係止片58の係止肩60の下部に形成された係り斜面61が被取付部材72の裏面側78に係止することにより、取付部材66が被取付部材72に取付けられる。
取付部材66を被取付部材72から取り外す必要が生じた場合は、取付部材66を被取付部材72から引き離す方向へ引っ張ることにより、クリップ本体50の取付係止片58が互いに接近する方向へ弾性変形して、係止肩60の下部の係り斜面61が被取付部材72の裏面側78から外れることで、取付部材66をクリップ本体50と一体で被取付部材72から取り外すことができる。
なお、クリップ本体50は座面係合部片52の先端の係合突部54が座面部材68に形成された係合孔70に係合して取付部材66に取付けられているので、座面係合部片52が弾性変形して係合突部54が係合孔70から外れることで、クリップ本体50を被取付部材72に残して、取付部材66のみを被取付部材72から取り外すこともできる。
特開2001−271811号公報
図15に示したクリップ本体50により、所定の保持荷重で、取付部材66を被取付部材72に取付けることができる。保持荷重を変更する必要が生じたときは、クリップ本体50の係合突部54の係合面56の角度や面積を変更する、あるいは一対の取付係止片58の両係止肩60の間隔や係り斜面61の傾斜角度を変更する、もしくはクリップ本体50の材質を変更する等の対応が必要となる。ここで、一般には係合突部54による保持荷重の方が係り斜面61による保持荷重よりも高く設定されており、クリップ本体50による保持荷重は両係止肩60の間隔や係り斜面61の角度により決まることとなる。
ところで、従来のこの種のクリップでは、取付部材66によりクリップ本体50に被取付部材72から外れる方向に力が加わった場合、被取付部材72の裏面側78が係り斜面61に係止する位置が、係り斜面61に沿って上方に移動するのに従い、一対の取付係止片58が互いに接近する方向に曲げられ、その反発力が抵抗力となる。そして被取付部材72の裏面側78が係り斜面61に係止する位置が係止肩60に達するときに取付係止片58の反発力により保持荷重に相当する抗力を生じ、それ以降は、係り斜面61による裏面側78への係止による抗力はなくなり、係止肩60の取付孔74への摩擦力が抗力となるため、クリップ本体50による抜け方向の抗力は速やかに減少する。
そこで、従来のクリップでは、保持加重に相当する抗力を生じるまでのストロークが短く、保持荷重に相当する抗力を生した後は速やかに抗力が減少するため、衝撃荷重が加わったときの衝撃エネルギーの吸収力が弱く、所定の保持加重を超える衝撃荷重が加わったとき、クリップ本体50が被取付部材72から外れやすいという問題があった。
本発明は、上述した問題を解決するものとして提案するものであり、本発明が解決しようとする課題は、衝撃荷重を受けた場合にも外れにくいクリップによる取付構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るクリップによる取付構造は次の手段をとる。
まず、本発明の第1の発明に係るクリップによる取付構造は、被取付部材に装着される取付部材に突設状態で配設される座面部材に樹脂製のクリップ本体を取付けたクリップ構造体を、被取付部材に形成された取付孔に該被取付部材の挿入方向表面側から裏面側に向けて挿入して、取付部材を被取付部材に着脱可能となっており、前記樹脂製のクリップ本体は、内側に形成される、前記座面部材を挟持する一対の座面係合部片と、外側に形成される、前記被取付部材の取付孔に係止する係り斜面とその上部のストレート面を外方に突起形成し拡開方向に弾発力を付与された一対の取付係止片とを有し、前記一対の座面係合部片には前記座面部材との間に該両者間の相対的抜き方向の作用力に対して該両者を抜き方向に一体化する一体化手段が設けられており、前記一対の取付係止片には挿入方向後方に向けて脚片が延設形成されており、該延設形成された脚片の挿入方向後端は前記座面係合部片の挿入方向後端より後方位置となる構成に形成されており、前記クリップ構造体を前記取付孔に挿入して取付けた状態で、該クリップ構造体が前記取付孔から抜ける方向に衝撃荷重を受けたとき、前記取付係止片の係り斜面に続くストレート面がクリップ構造体の前記取付孔からの外れを遅延させるため該クリップ構造体が取付孔から抜けにくいクリップによる取付構造であって、座面部材の両面には、リブが設けられており、前記クリップ構造体を前記取付孔に挿入して取付けた状態では、両リブは、一対の取付係止片の各脚片がそれぞれ当接するか僅かな隙を有するように設定されていることを特徴とする。
この第1の発明によれば、クリップ構造体を被取付部品の取付孔に挿入して取付けた状態で、クリップ構造体が取付孔から抜ける方向に衝撃荷重を受けたとき、前記取付係止片の係り斜面に続くストレート面がクリップ構造体の前記取付孔からの外れを遅延させるため該クリップ構造体が取付孔から抜けにくい。
これは、衝撃荷重によって、被取付部材の裏面側への係止位置が係り斜面を越えても、一対の係り斜面の上端部の間隔が取付孔の幅に押し縮められた結果、それに続くストレート面の下端が互いに接近する方向に引き寄せられるため、ストレート面が下端から上端に向かって外側に張り出す新たな係止斜面となり被取付部材の裏面側に係止することによる。
ここで、保持荷重に相当する抗力を生じるのはストレート面の上端が取付孔の裏面側に係止したときであり、保持荷重に相当する抗力が生じるまでのストロークが長くなるため、衝撃荷重を受けたときのエネルギー吸収力が高まる。
なお、クリップ本体の座面係合部片には座面部材との間に両者間の相対的抜き方向の作用力に対して両者を抜き方向に一体化する一体化手段が設けられており、クリップ本体の取付部材に対する保持荷重の方がクリップ本体の被取付部材に対する保持荷重よりも大きくなるように設定されているので、取付部材からクリップ本体が外れることは考慮する必要がない。
また、前記クリップ構造体を前記取付孔に挿入して取付けた状態では、両リブは、一対の取付係止片の各脚片がそれぞれ当接するように設定されているため、取付部材を被取付部材から取り外すためには、取付係止片が被取付部材の裏面側に係止する箇所と、座面部材のリブに当接する箇所で、取付係止片を逆方向に曲げて取付係止片を取付孔から外すことが必要となる。したがって、取付部材を被取付部材から取り外すときの保持荷重を高めることができる。
上記本発明の各発明によれば、次の効果が得られる。
まず、上述した第1の発明によれば、前記取付係止片の係り斜面に続くストレート面がクリップ構造体の前記取付孔からの外れを遅延させるため該クリップ構造体が取付孔から抜けにくい。また、取付部材を被取付部材から取り外し難くできる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明の第一実施例であるクリップによる取付構造で使用するクリップ本体10の自由状態での正面図である。
クリップ本体10は、内側に形成される一対の座面係合部片14と、外側に形成される一対の取付係止片20を有し、取付係止片20は取付状態では互いに接近した状態とされて、拡開方向に弾発力が付与される。座面係合部片14の先端には係合突部16が設けられ、取付係止片20には係り斜面24及びその上部に連なるストレート面26が外側に突起形成されている。ストレート面26はクリップ本体10が自由状態ではほぼ垂直方向に延びている。係り斜面24の下部には脚片28が延設形成されている。
クリップ本体10は脚片28を互いに接近させる方向に力が加えられると、取付係止片20が係止片基部22を基点として撓む。
図2にクリップ本体10の外観を、図3に第一実施例における座面部材32の外観を示す。座面部材32は取付部材30と一体で形成されており、中央部に係合孔34が設けられ、下方にはリブ36が設けられている。
図4は本発明の第一実施例における、クリップ本体10を取付部材30に突設状態で配設された座面部材32に取付けた状態のクリップ構造体12の部分断面図である。クリップ本体10は一対の座面係合部片14の間に座面部材32を挟持して座面部材32の先端部に取付けられる。そして、座面係合部片14の先端に形成された係合突部16を座面部材32に形成された係合孔34に係合させ、座面係合部片14と座面部材32の相対的抜き方向の作用力に対して両者を抜き方向に一体化している。
図5に第一実施例においてクリップ構造体12を被取付部材40に取付けた状態の部分断面図を示す。前述のクリップ構造体12のクリップ本体10を、被取付部材40の表面側44から取付孔42に挿入して、取付部材30が被取付部材40に取付けられる。
図5に示すとおり、取付係止片20の係り斜面24が被取付部材40の裏面側46に係止しており、取付係止片20の脚片28が座面部材32のリブ36に当接している。そのため取付部材30を被取付部材40から取り外すためには、取付係止片20が被取付部材40の裏面側46に係止する箇所と、座面部材32のリブ36に当接する箇所で、取付係止片20を逆方向に曲げて取付係止片20を取付孔42から外すことが必要となる。
図6に第一実施例においてクリップ構造体12の被取付部材40の裏面側46への係止が終了する直前の状態を示す。抜去が進み係り斜面24の被取付部材40の裏面側46への係止が終了すると引き続きストレート面26が被取付部材40の裏面側46に掛かる。ここで、取付係止片20は、係り斜面24の上端の間隔が取付孔42の幅に押し縮められて、係止片基部22を基点に内側へ曲げられているため、自由状態でほぼ垂直方向のストレート面26は、下方が内側を向いて係止斜面となる。そこでストレート面26が新たに被取付部材40の裏面側46に係止する。そして、図6に示したストレート面26の上端が被取付部材40の裏面側46に係るときに保持荷重に相当する抗力が生じる。このようにクリップ本体10の係り斜面24に続けてストレート面26を設けたことで、被取付部材40の裏面側46への係止による抗力が生じるストロークを長くすることができる。
ところで、脚片28が座面部材32に当接しなければ、取付部材30を被取付部材40から取り外すためには、取付係止片20を係止片基部22を基点として撓ませることで足りる。このために必要な力に比べて、前述の取付係止片20を係り斜面24及びストレート面26が被取付部材40の裏面側46に係止する箇所と脚片28が座面部材32のリブ36に当接する箇所で取付係止片20を逆方向に曲げるために必要な力の方が大きい。すなわち、第一実施例では、座面部材32に取付係止片20の脚片28を当接させることより、脚片28が座面部材32に当接しない場合に比べて保持荷重を高くすることができる。
図7は第一実施例において衝撃荷重を受けた直後の取付状態を表す。第一実施例ではストレート面26の存在により被取付部材40の裏面側46への係止による効力が生じるストロークが長くなっており、クリップ構造体12の被取付部材40からの外れを遅延させる。そのため、保持荷重を越える衝撃荷重を受けたときに、図7に示すように、クリップ構造体12はストレート面26が係止斜面となって被取付部材40の裏面側46に係止した状態で、とどまることができる。
そして、取付係止片20はストレート面26が被取付部材40の裏面側46で被取付部材40に係止する箇所と脚片28が座面部材32のリブ36に当接する箇所で逆方向に曲げられており、衝撃荷重を受ける前の係止位置及び当接位置に戻ろうとする弾発力を有する。そこで、衝撃荷重が去った後は、取付係止片20の弾発力により被取付部材40の裏側面46への係止位置が係り斜面24に戻り、クリップ構造体12が当初の取付状態の位置に戻ることとなる。
図8は第一実施例の比較例として実施した、ストレート面26の無いクリップ本体10bを使用したクリップ構造体12bを被取付部材40に取付けた状態の部分断面図である。比較例では、クリップ構造体12bに被取付部材40から外れる方向に力が加わった場合、被取付部材40の裏面側46が係り斜面24に係止する位置が、係り斜面24に沿って上方に移動するのに従い、取付係止片20が互いに近接する方向に曲げられ、その反発力が抗力となる。そして被取付部材40の裏面側46が係り斜面24に係止する位置が係止肩25に達するとき取付係止片20の反発力により保持荷重相当の抗力を生じ、それ以降は係り斜面24による取付孔42への係止による抗力は無くなり、係止肩25の取付孔42への摩擦力が抗力となるため、クリップ本体10bによる抜け方向の抗力は速やかに減少する。すなわち、ストレート面26の無いクリップ本体10bでは保持加重に相当する抗力を生じるまでのストロークは短い。
図9に、第一実施例と比較例における荷重とストロークの関係を示す。図9に示すとおり、第一実施例では、比較例に比べて保持荷重が最大となるまでのストロークが長い。ここで、荷重とストロークの積は抜去に必要なエネルギーを表すが、第一実施例は比較例に比べて加重とストロークの積(荷重曲線の下の面積)が大きく、抜去に必要なエネルギーが大きい。よって、第一実施例の取付構造は、比較例の取付構造に比べて、衝撃荷重に対して、取付部材30が被取付部材40から外れにくいという特徴を有する。
なお、第一実施例で保持荷重が最大になった後、荷重の低下が比較例に比べてなだらかとなっているのは、ストレート面26の被取付部材40の裏面側46への係止が失われた後も、ストレート面26の上方に続く取付係止片20の上部がほぼ垂直な状態となり取付係止片20の上部が取付孔42に対して一定の幅で面で接することによる摩擦力が生じるためである。
次に、本発明の参考例について説明する。図10は本発明の参考例における座面部材32bの外観図である。第一実施例の座面部材32と比べて,下部のリブが省略されている。クリップ本体10は第一実施例と同じものを使用している。
図11に参考例においてクリップ構造体を被取付部品に取付けた状態の部分断面図を示す。クリップ本体10は、取付係止片20の係り斜面24が被取付部材40の裏面側46に係止しており、取付係止片20の脚片28は座面部材32には当接してない。そのため取付部材30を被取付部材40から取り外すためには、取付係止片20を係止片基部22を基点として撓ませて係り斜面24及びストレート面26を取付孔42外すことで足りる。
図12に参考例においてクリップ構造体12bの被取付部材40の裏面側46への係止が終了する直前の状態を示す。抜去が進み係り斜面24の被取付部材40の裏面側46への係止が終了すると引き続きストレート面26が被取付部材40の裏面側46に掛かる。この時の抜け方向に対する抗力はほほ保持荷重に相当する。ここで、取付係止片20は、係り斜面24の上端部の間隔が取付孔42の幅に押し縮められて、係止片基部22を基点に内側へ曲げられているため、自由状態でほほ垂直方向のストレート面26は、下方が内側を向いて傾止斜面となる。そこでストレート面26が新たに被取付部材40の裏面側46に係止する。そして、図12に示したストレート面26の上端が被取付部材40の裏面側46に係るときに保持荷重に相当する抗力が生じる。このようにクリップ本体10の係り斜面24に続けてストレート面26を設けたことで、被取付部材40の裏面側46への係止による抗力が生じるストロークを長くすることができる。
参考例においては、クリップ構造体12bが被取付部材40から外れる直前に、脚片28の先端が取付部材32bに当接する。そのため、実際の保持荷重は取付係止片20を係止片基部22を支点として撓ませて係り係り斜面24及びストレート面26を取付孔42から外すために必要な力より若干増加している。
ここで、第一実施例と参考例を比較すると、参考例の方が保持荷重は小さい。そして、第一実施例と参考例では使用しているクリップ本体10は同じものである。そこで、第一実施例と参考例を併用することで、座面の取付部材の形状を変えることで、同じクリップ本体10を用いて保持荷重を異ならせることができることとなる。
ここでは参考例の座面部材としてリブのない座面部材32bを使用したが、リブのある座面部材でリブの厚みが第一実施例より薄く、かつ、取付状態でクリップ本体10の脚片28が座面部材のリブに当接するものを用いることによっても、第一実施例と併用することで、同じクリップ本体10を用いて保持荷重を異ならせることもできる。
図13は参考例において衝撃荷重を受けた直後の取付状態を表す。参考例においても、ストレート面26の存在により、被取付部材40の裏面側46への係止による抗力が生じるストロークが長くなっており、クリップ構造体12の被取付部材40からの外れを遅延させるため、保持荷重を越える衝撃荷重を受けたとき、図13に示すように、クリップ構造体12bはストレート面26が被取付部材40の裏面側46に係止した状態で、とどまることができる。
そして、取付係止片20はストレート面26が被取付部材40の裏面側46で被取付部材40に係止するように変形されているため、衝撃荷重を受ける前の係止位置に戻ろうとする弾発力を有する。そこで、衝撃荷重が去った後は、取付係止片20の弾発力により被取付部材40の裏側面46への係止位置が係り斜面24に戻り、クリップ構造体12が当初の取付状態の位置に戻ることとなる。
図14に本発明の第一実施例の変形例である座面部材32cの外観図を示す。第一実施例との違いは、座面部材の下部の厚みをリブの付加ではなく、座面部材自体の厚みを面として厚くしたことである。なお、第一実施例及びこの変形例では、座面部材の下部全体を厚くしているが、厚みを厚くする範囲を脚片が当接する部分に限定することもできる。
その他、本発明はその発明の思想の範囲で、各種の形態で実施できるものである。
第一実施例におけるクリップ本体の自由状態での正面図である。 第一実施例におけるクリップ本体の自由状態での外観図である。 第一実施例における座面部材の外観図である。 第一実施例におけるクリップ構造体の部分断面図である。 第一実施例においてクリップ構造体を被取付部品に取付けた状態の部分断面図である。 第一実施例においてストレート面の被取付部材への係止が終了する直前の状態を示す部分断面図である。 第一実施例において衝撃荷重を受けた直後の取付状態を示す図である。 ストレート面の無いクリップを使用した取付状態の部分断面図である。 ストローク比較表である。 参考例における座面部材の外観図である。 参考例においてクリップ構造体を被取付部品に取付けた状態の部分断面図である。 参考例においてストレート面の被取付部材への係止が終了する直前の状態を示す部分断面図である。 参考例において衝撃荷重を受けた直後の取付状態を示す図である。 変形実施例における座面部材の外観図である。 従来のクリップによる取付構造を示す図である。
符号の説明
10 クリップ本体
10b クリップ本体
12 クリップ構造体
12b クリップ構造体
14 座面係合部片
16 係合突部
20 取付係止片
22 係止片基部
24 係り斜面
25 係止肩
26 ストレート面
28 脚片
30 取付部材
32 座面部材
32b 座面部材
32c 座面部材
34 係合孔
36 リブ
38 板厚部
40 被取付部材
42 取付孔
44 表面側
46 裏面側

Claims (1)

  1. 被取付部材に装着される取付部材に突設状態で配設される座面部材に樹脂製のクリップ本体を取付けたクリップ構造体を、被取付部材に形成された取付孔に該被取付部材の挿入方向表面側から裏面側に向けて挿入して、取付部材を被取付部材に着脱可能となっており、
    前記樹脂製のクリップ本体は、内側に形成される、前記座面部材を挟持する一対の座面係合部片と、外側に形成される、前記被取付部材の取付孔に係止する係り斜面とその上部のストレート面を外方に突起形成し拡開方向に弾発力を付与された一対の取付係止片とを有し、前記一対の座面係合部片には前記座面部材との間に該両者間の相対的抜き方向の作用力に対して該両者を抜き方向に一体化する一体化手段が設けられており、前記一対の取付係止片には挿入方向後方に向けて脚片が延設形成されており、該延設形成された脚片の挿入方向後端は前記座面係合部片の挿入方向後端より後方位置となる構成に形成されており、前記クリップ構造体を前記取付孔に挿入して取付けた状態で、該クリップ構造体が前記取付孔から抜ける方向に衝撃荷重を受けたとき、前記取付係止片の係り斜面に続くストレート面がクリップ構造体の前記取付孔からの外れを遅延させるため該クリップ構造体が取付孔から抜けにくいクリップによる取付構造であって、
    座面部材の両面には、リブが設けられており、
    前記クリップ構造体を前記取付孔に挿入して取付けた状態では、両リブは、一対の取付係止片の各脚片がそれぞれ当接するか僅かな隙を有するように設定されていることを特徴とするクリップによる取付構造。
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