JP5904373B2 - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、非水電解質二次電池に関する。詳しくは、二層以上の多層構造からなる負極活物質層を備えた非水電解質二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池等の非水電解質二次電池は、近年、パソコンや携帯端末等のいわゆるポータブル電源や車両駆動用電源として用いられている。特に、軽量で高エネルギー密度が得られるリチウムイオン二次電池は、電気自動車、ハイブリッド自動車等の車両の駆動用高出力電源として好ましく用いられている。この種の電池は、典型的には、正極と負極と非水電解質とが電池ケース内に収容された構成である。正極および負極には、対応する集電体上に電荷担体(典型的にはリチウムイオン)を可逆的に吸蔵・放出し得る材料(活物質)を主体とする活物質層が備えられており、かかる正負極間を電荷担体が行き来することによって充放電が行われる。
車両駆動用電源等に用いられる非水電解液二次電池では、負極活物質として炭素材料(典型的には黒鉛)が広く用いられている。しかし、負極活物質として炭素材料を用いる場合、充放電の繰り返しによって電荷担体が金属となり(例えばリチウムイオン二次電池では、リチウムイオンがリチウムとなり)、負極活物質の表面上に析出して、電池性能が低下することがあり得る。これに対する技術として、特許文献1および2が挙げられる。例えば特許文献1には、集電体表面に形成され炭素材料を含むメイン負極活物質層と、このメイン負極活物質層の表面に形成されリチウムチタン複合酸化物(Lithium Titanium Composite Oxide:LTO)を含むLTO層と、を備えた負極の構成が開示されている。一般にリチウムチタン複合酸化物は炭素材料よりも電荷を吸蔵する電位(典型的には還元電位)が高いため、表面にLTO層を備えることで電荷担体の受け入れ性を向上し得、上述のような金属の析出を抑制し得る。
特開2010−097720号公報 特開2007−273183号公報
しかしながら、本発明者らの検討によれば、特許文献1に記載されるような性状の負極では、大電流の負荷(入出力)が繰り返されると、その背反としてサイクル特性が悪化することが判明した。図1は、大電流の負荷(入力)が繰り返される場合の電池の耐久性を示す概念図である。すなわち、図1に模式的に示すように、特許文献1に記載されるような電池では、メイン負極活物質層のみを備えた電池と比較して大電流負荷に対する耐性が低く、充放電に伴って徐々に電池性能(例えばエネルギー密度や入出力特性)が低下することがわかった。これに加え、車両駆動用電源等に用いられる非水電解液二次電池では、更なる高性能化(例えば大電流負荷に対する耐久性の向上)が求められている。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、優れた電池性能(例えば高エネルギー密度や高入出力密度)を長期に渡り発揮し得る耐久性の高い非水電解質二次電池を提供することである。
本発明者らが、上記負極における抵抗増大の原因について検討したところ、リチウムチタン複合酸化物の導電性が関係していることが判明した。すなわち、リチウムチタン酸化物は、一般的な負極活物質材料(例えば炭素材料)に比べて導電性が低いため、これによってLTO層内の拡散抵抗が増大し、電池抵抗の増大につながっていることが判明した。そこで、本発明者らは鋭意検討を重ね、これを解決し得る手段を見出し、本発明を完成させた。
本発明によって、正極と負極と非水電解質とを備えた非水電解質二次電池が提供される。上記負極は、負極集電体と該集電体上に形成された負極活物質層とを備える。また、上記負極活物質層は、少なくとも(i)上記負極集電体表面に形成され、炭素材料を主体とするメイン負極活物質層と;(ii)該メイン負極活物質層上に形成され、リチウムチタン複合酸化物と、上記メイン負極活物質層中の上記炭素材料と同種かまたは異なる他の負極活物質と、を有するLTO層と;を備える。そして、上記LTO層に含まれる上記リチウムチタン複合酸化物の含有量X(g)と上記負極活物質の含有量Y(g)とが、40<Y/(X+Y)×100<90を満たしている。
メイン負極活物質層上にLTO層を備えることで、電荷担体の受け入れ性(電荷吸蔵・放出能)を向上し得、高い入出力特性や耐久性を発揮し得る。また、LTO層の性状を上記範囲とすることで、導電性を向上し得、電池抵抗を低減することができる。さらに、例えば車両駆動用電源等に用いられる非水電解液二次電池のように大電流の負荷(入出力)が繰り返し行われ得る場合であっても、高いサイクル特性を維持し得る。したがって、例えばより広い温度領域および/またはより広範な充電状態(State of Charge:SOC)において、優れた電池性能(例えば高エネルギー密度や高入出力密度)を長期に渡り発揮し得る耐久性の高い非水電解質二次電池を実現することができる。
なお、本明細書において「非水電解質二次電池」とは、非水電解質(典型的には、非水溶媒中に支持塩を含む非水電解液)を備えた電池をいう。また、本明細書において「層」とは、単に厚み方向の一部を他の部分と区別するのに用いる用語であって、必ずしも巨視的および/または微視的に層構造が視認されることは要しない。
上記LTO層に含まれる上記リチウムチタン複合酸化物の平均粒径Dと上記負極活物質の平均粒径Dとの関係は、D/D≦0.3であることが好ましい。上記範囲とすることで、LTO層内において負極活物質とリチウムチタン複合酸化物との接触面積を増大させることができる。このため、天然黒鉛の表面電位を上昇させることができ、LTO層における電荷担体の受け入れ性を格段に向上し得る。したがって、本願発明の効果をより高いレベルで発揮することができる。また、LTO層内に相対的に高い導電性を有し得る負極活物質を多く含むことにより、例えば低温領域や低SOC領域においても優れた電池性能を発揮し得る。好ましい一態様では、上記リチウムチタン複合酸化物の平均粒径D(μm)は、0.1≦D≦5である。上記範囲を満たすリチウムチタン複合酸化物を用いることで、ここで開示される構成を好適に実現することができる。
上記メイン負極活物質層に含まれる上記負極活物質と、上記LTO層に含まれる上記負極活物質とは、共に黒鉛であることが好ましい。黒鉛は炭素材料のなかでも六角網面構造の配向性(黒鉛化度)に優れるため、高いエネルギー密度を実現し得る。また、負極活物質のなかでも導電性に優れる。したがって、本願発明の効果をより高いレベルで発揮することができる。さらに、ここで開示される好ましい一態様では、上記LTO層に含まれる上記黒鉛の比表面積が上記メイン負極活物質層に含まれる上記黒鉛の比表面積よりも大きい。これにより、電荷担体の受け入れ性を一層向上し得、例えば大電流の負荷(急速充放電)を繰り返した場合であっても長期に渡り安定的に高い電池性能を発揮し得る耐久性の高い非水電解質二次電池を実現し得る。
ここで開示される好適な一態様では、上記LTO層の平均厚みが、上記負極活物質層全体の厚みを100%としたときに1%以上20%以下である。上記範囲を満たす場合、本発明の効果をより高いレベルで発揮することができる。すなわち、高い電池性能(例えば高エネルギー密度や高入出力密度)を長期に渡り発揮し得る、耐久性に優れた非水電解質二次電池を実現し得る。
なお、負極活物質層の厚み方向に占めるLTO層の割合は、例えば、一般的な走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM)−エネルギー分散型X線分光法(Energy Dispersive X-ray Spectroscopy:EDX)によって確認し得る。より具体的には、SEM観察により得られた画像を、EDXを用いて解析(マッピング)することで元素(例えばTi)の分布状態を調べる。かかる結果に基づいてLTO層とメイン負極活物質層との界面を判断し、LTO層の厚みを求め得る。好ましくは、かかる分析を任意の数か所(典型的には10〜30箇所)において行い、その算術平均値を用いてLTO層の占める割合を算出する。
上述の通り、ここで開示される非水電解質二次電池(例えばリチウムイオン二次電池)は、エネルギー密度や入出力密度が高く、耐久性にも優れる。したがって、かかる特徴を活かして、例えば車両の動力源(駆動電源)として好適に利用し得る。
大電流の負荷(入力)が繰り返される場合の耐久性を示す概念図である。 一実施形態に係る非水電解質二次電池の外形を模式的に示す斜視図である。 図2のIII−III線断面図である。 図3の捲回電極体の構成を示す模式図である。 図4の負極の構成を示す断面図である。 容量維持率とLTO層中の組成割合(Y/(X+Y))の関係を示すグラフである。 容量維持率と粒径の比(D/D)の関係を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態を説明する。以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
特に限定することを意図したものではないが、以下では本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の概略構成として、扁平に捲回された電極体と非水電解質とを扁平な直方体形状(箱形状)の容器に収容した形態の非水電解質二次電池を例とし、本発明を詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る非水電解質二次電池の概略構成を図2,図3に示す。図2は、非水電解質二次電池100の外形を模式的に示す斜視図である。図3は、図2に示した非水電解質二次電池100のIII−III線に沿う断面構造を示す模式図である。
図2および図3に示すように、本実施形態に係る非水電解質二次電池100は、捲回電極体80と、電池ケース(外容器)50とを備える。この電池ケース50は、上端が開放された扁平な直方体形状(角形)の電池ケース本体52と、その開口部を塞ぐ蓋体54とを備えている。電池ケース50の上面(すなわち蓋体54)には、捲回電極体80の正極と電気的に接続する外部接続用の正極端子70、および該電極体80の負極と電気的に接続する負極端子72が設けられている。また、蓋体54には、従来の非水電解質二次電池の電池ケースと同様に、電池ケース50内部で発生したガスをケース50の外部に排出するための安全弁55が備えられている。電池ケース50の内部には、長尺シート状の正極(正極シート)10と長尺シート状の負極(負極シート)20が2枚の長尺シート状のセパレータ(セパレータシート)40を介して扁平に捲回された形態の電極体(捲回電極体)80が、図示しない非水電解質とともに収容されている。
≪捲回電極体80≫
図4は、図3に示す捲回電極体80の構成を示す模式図である。図4に示すように、本実施形態に係る捲回電極体80は、捲回電極体80を組み立てる前段階において扁平形状の長尺状のシート構造を有している。かかる捲回電極体80は、正極シート10と、セパレータシート40と、負極シート20と、セパレータシート40とを順に重ね合わせて長尺方向に捲回し、更に側面方向から押しつぶして拉げさせることによって扁平形状に成形されている。捲回電極体80の捲回軸方向の両端部では、正極シート10および負極シート20の電極活物質層非形成部の一部がそれぞれ捲回コア部分から外方にはみ出ている。かかる正極側はみ出し部分および負極側はみ出し部分には、正極集電板および負極集電板がそれぞれ付設され、正極端子70(図3)および負極端子72(図3)とそれぞれ電気的に接続されている。
≪負極シート20≫
図4に示すように、負極シート20は、長尺状の負極集電体22と、該集電体の片面または両面(ここでは両面)に長手方向に沿って形成された負極活物質層24であって少なくとも負極活物質を含む負極活物質層24とを備えている。図5は、図4に示す負極20の構成を模式的に示す断面図である。ここで開示される負極活物質層24は、厚み方向に二層以上の多層構造(ここでは二層)を有している。すなわち、負極活物質層24は、少なくとも、(i)負極集電体22の表面に形成され、炭素材料を主体とするメイン負極活物質層242と;(ii)該メイン負極活物質層上に形成され、リチウムチタン複合酸化物と、メイン負極活物質層242中の上記炭素材料と同種かまたは異なる他の負極活物質と、を有するLTO層244と;を備えている。
負極集電体22としては、導電性の良好な金属(例えば、銅、ニッケル、チタン、ステンレス鋼等)からなる導電性材料が好ましく用いられる。負極集電体22の形状は構築される電池の形状等に応じて異なり得るため特に限定されないが、例えば棒状体、板状体、箔状体、網状体等を採用し得る。捲回電極体80を備えた電池では、主に箔状体が用いられる。箔状集電体の厚み(平均厚み)は特に限定されないが、電池の容量密度と集電体の強度との兼ね合いから通常5μm〜50μm(典型的には8μm〜30μm)程度であり得る。
<メイン負極活物質層242>
メイン負極活物質層242は、炭素材料を主体とする。炭素材料としては、黒鉛(グラファイト)、難黒鉛化炭素(ハードカーボン)、易黒鉛化炭素(ソフトカーボン)、炭素繊維(PAN系、ピッチ系)、コークス、活性炭、カーボンナノチューブ、これらを組み合わせた構造を有するもの等、少なくとも一部にグラファイト構造(層状構造)を含む炭素材料を特に限定なく採用し得る。なかでも好ましい材料として、黒鉛系の炭素材料(典型的には天然黒鉛や人造黒鉛)が挙げられる。かかる材料は、還元電位(vs. Li/Li+)が凡そ0.5V以下、好ましくは0.2V以下(例えば0.1V以下)の低電位となり得るため、より高いエネルギー密度を実現し得る。
炭素材料の性状は特に限定されないが、炭素原子の六角網面構造がより発達していることが好ましい。かかる発達度合い(炭素六角網面構造の配向性)は、黒鉛化度として把握することができる。黒鉛化度は、例えばCuKα線を用いたX線回折法(X-ray diffraction:XRD)によって測定される平均格子面間隔d(002)として表すことができる。炭素材料の平均格子面間隔d(002)は、例えば、0.335nm以上(好ましくは0.336nm以上)であって、0.355nm以下(好ましくは0.339nm以下)であり得る。上記範囲を満たす炭素材料(例えば黒鉛材料)は、配向性に優れ、高いエネルギー密度を実現し得る。
炭素材料の性状は特に限定されないが、例えば平均粒径は、通常30μm以下(典型的には20μm以下、例えば1μm〜15μm、好ましくは5μm以上15μm以下)であり得る。また、炭素材料の比表面積は、通常0.1m/g以上(典型的には0.5m/g以上、例えば1m/g以上)であって、20m/g以下(典型的には10m/g以下、好ましくは5m/g以下)であり得る。また、炭素材料のタップ密度は、例えば0.1g/cm以上(好ましくは0.5g/cm以上、より好ましくは0.7g/cm以上)であって、1.5g/cm以下(好ましくは1.3g/cm以下、より好ましくは1.2g/cm以下)であり得る。上記性状(比表面積、平均粒径、タップ密度)のうち1つまたは2つ以上を満たす炭素材料は、緻密で導電性の高いメイン負極活物質層242を実現し得、高いエネルギー密度を実現し得る。さらに、メイン負極活物質層242内に適度な空隙を保持することができるため、非水電解液を好適に浸漬させることができ、高い入出力密度を実現し得る。
なお、本明細書中において「平均粒径」とは、一般的な粒度分布測定装置(例えば、株式会社堀場製作所製の型式「LA−920」)を用いて、レーザー回折・光散乱法により測定した体積基準の粒度分布において、微粒子側からの累積50%に相当する粒径(すなわち50%体積平均粒子径。メジアン径ともいう。)をいう。また、本明細書中において「比表面積」とは、窒素ガス吸着法を用いたBET法(例えば、BET1点法)により測定した表面積をいう。また、「タップ密度」とは、一般的なタッピング式の密度測定装置(例えば、筒井理化学器械社製の型式「TPM−3」)を用いて、JIS K1469に規定される方法により測定した密度をいう。
メイン負極活物質層242には、上記炭素材料に加え、一般的な非水電解質二次電池において負極活物質層の構成成分として使用され得る1種または2種以上の材料を、必要に応じて含有し得る。そのような材料の例として、バインダや各種添加剤(導電材、分散剤、増粘剤等)が挙げられる。
バインダとしては、従来から非水電解質二次電池に用いられる物質の1種または2種以上を特に限定なく採用し得る。例えば、水系の液状組成物を用いてメイン負極活物質層242を形成する場合には、水に溶解または分散するポリマー材料を好ましく採用し得る。水に溶解する(水溶性の)ポリマー材料としては、例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、酢酸フタル酸セルロース(CAP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)等のセルロース系ポリマー;ポリビニルアルコール(PVA)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等のアクリル系ポリマー;ポリウレタン等のウレタン系ポリマー;等が例示される。また、水に分散する(水分散性の)ポリマー材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のビニル系重合体;ポリエチレンオキサイド(PEO)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のエチレン系ポリマー;テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重含体(PFA)等のフッ素系樹脂;酢酸ビニル共重合体;スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリル酸変性SBR樹脂(SBR系ラテックス)等のゴム類;等が挙げられる。あるいは、有機溶剤系の溶媒(分散媒の主成分が有機溶媒である溶媒)を用いてメイン負極活物質層242を形成する場合には、有機溶剤に分散または溶解するポリマー材料を好ましく採用し得る。かかるポリマー材料としては、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリ塩化ビニリデン(PVdC)、ポリエチレンオキサイド(PEO)等が挙げられる。
導電材としては、従来から非水電解質二次電池に用いられる物質の1種または2種以上を特に限定なく採用し得る。例えば、上記炭素材料として上述したものから選択される1種または2種以上であり得る。あるいは金属繊維(例えばAl、SUS等)、導電性金属粉末(例えばAg、Ni、Cu等)、金属酸化物(例えばZnO、SnO等)、金属で表面被覆した合成繊維等を用いてもよい。なかでもアセチレンブラックやケッチェンブラック等の炭素材料が好ましい。また、分散剤や増粘剤としては、例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ブチラール、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリカルボン酸、酸化スターチ、リン酸スターチ等を採用し得る。なかでも、カルボキシメチルセルロース(CMC、典型的にはナトリウム塩)を好ましく採用し得る。
メイン負極活物質層242全体に占める炭素材料(典型的には黒鉛材料)の割合は、凡そ50質量%以上とすることが適当であり、通常は90質量%〜99.5質量%(例えば95質量%〜99.5質量%)とすることが好ましい。バインダを使用する場合には、メイン負極活物質層242全体に占めるバインダの割合は例えば凡そ0.5質量%〜10質量%とすることができ、通常は凡そ0.5質量%〜5質量%とすることが好ましい。増粘剤や分散剤等の各種添加剤を使用する場合には、メイン負極活物質層242全体に占める添加剤の割合は例えば凡そ0.5質量%〜10質量%とすることができ、通常は凡そ0.5質量%〜5質量%とすることが好ましい。
負極集電体22の単位面積当たりに設けられるメイン負極活物質層242の質量は、負極集電体22の片面当たり5mg/cm〜30mg/cm(典型的には7mg/cm〜20mg/cm)程度であり得る。なお、この実施形態のように負極集電体22の両面にメイン負極活物質層242を有する構成では、負極集電体22の各々の面に設けられるメイン負極活物質層242の質量を概ね同程度とすることが好ましい。
メイン負極活物質層242の多孔度(空隙率)は特に限定されないが、典型的には後述するLTO層244の空孔率(50体積%〜70体積%)よりも低く、例えば20体積%〜50体積%(好ましくは35体積%〜50体積%)程度であり得る。また、メイン負極活物質層242の片面当たりの平均厚みは、例えば40μm以上(典型的には50μm以上)であって、100μm以下(典型的には80μm以下)程度であり得る。また、メイン負極活物質層242の密度は、例えば0.5g/cm〜2g/cm(典型的には1g/cm〜1.5g/cm)程度であり得る。上記範囲を満たす場合、メイン負極活物質層242を緻密で導電性の高いものとし得、高いエネルギー密度や耐久性を実現し得る。また、メイン負極活物質層242内には適度な空隙が保持されるため、非水電解質との界面が好適に保たれ、さらに拡散抵抗を低く抑えることができる。したがって、エネルギー密度と入出力特性と耐久性(サイクル特性)とを高いレベルで両立し得る。メイン負極活物質層242の性状(多孔度、厚み、密度)は、例えば後述するプレス処理等によって調整することができる。
なお、層の平均厚みは、上述したマイクロメータや厚み計(例えばロータリーキャリパー計)等を用いた計測のほか、例えば電子顕微鏡(典型的にはSEM)観察によっても確認することができる。
<LTO層244>
LTO層244は、リチウムチタン複合酸化物と、メイン負極活物質層中の上記炭素材料と同種かまたは異なる他の負極活物質とを有する。リチウムチタン複合酸化物の還元電位(vs. Li/Li+)は、非水溶媒等によっても若干変動するが凡そ1.5V〜1.6Vであり、他の負極活物質材料(典型的には炭素材料)に比べ高電位で電荷担体を吸蔵し得る。このため、ここで開示される構成の電池を充放電すると、LTO層244(具体的にはLTO層244に含まれるリチウムチタン複合酸化物の層間)を利用して、電荷担体が迅速に吸蔵及び放出され得る。これによって負極活物質層24のリチウム受け入れ性が向上し得、電荷担体が金属となって負極活物質層24の表面に析出することを抑制し得る。例えばリチウムイオン二次電池では、リチウムイオンがリチウムとなって負極活物質層24の表面に樹枝状(デンドライト状に)析出することを好適に抑制し得る。
リチウムチタン複合酸化物としては、構成元素にリチウム元素(Li)とチタン元素(Ti)と酸素元素(O)を含む化合物であれば特に限定なく採用し得る。例えば、化学式:LiTi12、LiTi、LiTi等で示される酸化物が例示され、なかでもLiTi12で示されるスピネル構造を有するチタン酸リチウムを好ましく採用し得る。
ここで、リチウムチタン複合酸化物とは、Li、Tiを構成金属元素とする酸化物のほか、Li、Ti以外に他の少なくとも1種の金属元素(置換的な構成元素)を含む酸化物をも包含する意味である。かかる金属元素は、例えば、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、スカンジウム(Sc)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ロジウム(Rh)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pb)、白金(Pt)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、スズ(Sn)、ランタン(La)、セリウム(Ce)のうちの1種または2種以上であり得る。置換的な構成元素の割合は特に限定されないが、例えば当該置換元素とNiとTiとの合計100質量%に対し、10質量%以下とし得る。このようなリチウムチタン複合酸化物(典型的には粒子状)は、従来公知の方法で調製することができる。
好適な一態様では、LTO244層に含まれる上記負極活物質の平均粒径Dと上記リチウムチタン複合酸化物の平均粒径Dとの関係が、D/D≦0.5(好ましくはD/D≦0.3、より好ましくはD/D<0.3)である。上記関係とすることで、LTO層244内における負極活物質とリチウムチタン複合酸化物との接触面積を増大させることができる。このため、リチウムチタン複合酸化物によって負極活物質の電位が好適に上昇し得、電荷担体の受け入れ性が一層向上し得る。リチウムチタン複合酸化物の平均粒径は特に限定されないが、例えば10μm以下(典型的には0.1μm以上10μm以下、好ましくは0.1μm以上5μm以下)であり得る。上記範囲を満たすリチウムチタン複合酸化物を用いることで、ここで開示される構成(上記平均粒径の比D/D)を好適に実現することができる。
リチウムチタン複合酸化物の比表面積は特に限定されないが、通常、1m/g以上(典型的には2m/g以上)であって、30m/g以下(典型的には20m/g以下、好ましくは10m/g以下)であり得る。上記性状(比表面積、平均粒径)のうち1つまたは2つを満たす場合、LTO層244内に適度な空隙を確保し得るため電荷担体が浸透し易く、負極集電体22近傍のメイン負極活物質層242まで電荷担体が好適に行き渡り易い。このため、負極活物質層24内の拡散抵抗を低く抑えることができ、負極活物質層24の反応性を向上し得る。また、上記構成によればLTO層244内に好適な導電経路(導電パス)を形成し得るため、高い入出力特性を実現し得る。
LTO層244に含まれる負極活物質は、メイン負極活物質層242に含まれる上記炭素材料と同種かあるいは異なる他の材料である。このような負極活物質は、典型的には、可逆容量および電子伝導性を有する材料である。より具体的には、電荷担体を構造の一部に吸蔵および放出可能な材料(典型的には層間を利用して電荷担体を吸蔵および放出可能な層状化合物)であって、且つ構造内に電荷担体を有しない場合であっても高い導電性を発揮し得る材料であり得る。このような負極活物質としては、メイン活物質層242の形成用として上述した各種炭素材料の他、非水電解質二次電池の負極活物質として使用し得ることが知られている各種の材料の1種または2種以上を特に限定なく採用し得る。好適例として、黒鉛系の炭素材料(典型的には天然黒鉛や人造黒鉛)が挙げられる。黒鉛材料の種類は、メイン活物質層242と同じであってもよく、異なっていてもよい。あるいは、各種金属酸化物材料、金属窒化物材料、金属もしくはこれらの金属元素を主体とする金属合金からなる金属材料等を用いることもできる。
LTO層244に含まれる負極活物質の平均粒径は特に限定されないが、例えば20μm以下(典型的には0.1μm以上15μm以下、好ましくは0.5μm以上10μm以下)であり得る。上記範囲を満たす負極活物質を用いることで、ここで開示される構成(上記平均粒径の比D/D)を好適に実現することができる。LTO層244に含まれる負極活物質の比表面積は特に限定されないが、典型的には上記メイン負極活物質層242に含まれる炭素材料よりも大きく、通常2m/g以上(典型的には5m/g以上)であって、100m/g以下(典型的には50m/g以下、好ましくは30m/g以下)であり得る。上記性状(比表面積、平均粒径)のうち1つまたは2つを満たす場合、LTO層244内に好適な導電経路(導電パス)を形成し得る。このため、例えば低温領域や低SOC領域においても抵抗の増大を抑制することができ、高い電池性能を発揮し得る。また、LTO層244内に適度な空隙を確保し得、負極活物質層24全体の反応性を向上し得る。
LTO層244には、上記リチウムチタン複合酸化物および負極活物質に加え、一般的な非水電解質二次電池において負極活物質層の構成成分として使用され得る1種または2種以上の材料を、必要に応じて含有し得る。そのような材料として、例えばバインダや各種添加剤(分散剤、増粘剤等)が挙げられる。バインダや各種添加剤としては、例えば、メイン負極活物質層242用として上述したものであり得る。好適な一態様では、メイン負極活物質層242とLTO層244とに同種のバインダを用いる。これにより、メイン負極活物質層242−LTO層244間の界面における密着性が高まり、負極活物質層24全体の抵抗をより一層低減することができる。
ここで開示される技術において、LTO層244に含まれるリチウムチタン複合酸化物の含有量X(g)と負極活物質の含有量Y(g)とは、以下の関係:40<Y/(X+Y)×100<90を満たしている。一般にリチウムチタン複合酸化物は、低SOC領域において導電性が低下し易い傾向にある。しかしながらここで開示されるLTO層244には所定の割合以上の負極活物質が含まれているため、上述のような領域においても優れた導電性を発揮し得る。また、例えば室温より低い温度領域(例えば10℃以下)においても優れた導電性を発揮し得る。したがって、LTO層の性状を上記範囲とすることで、より広い温度領域および/またはより広範なSOC領域において、優れた電池性能(例えば高エネルギー密度や高入出力密度)を長期に渡り発揮し得る、耐久性の高い非水電解質二次電池を実現することができる。
換言すれば、LTO層244全体に占めるリチウムチタン複合酸化物は、凡そ5質量%〜60質量%とすることが適当であり、通常は9質量%〜58質量%(例えば9.6質量%〜57.6質量%)とすることが好ましい。また、LTO層244全体に占める負極活物質は、凡そ30質量%以上とすることが適当であり、通常は35質量%〜90質量%(例えば38.4質量%〜86.4質量%)とすることが好ましい。バインダを使用する場合には、LTO層244全体に占めるバインダの割合は例えば凡そ1質量%〜10質量%とすることができ、通常は凡そ1質量%〜5質量%とすることが好ましい。増粘剤や分散剤等の各種添加剤を使用する場合には、LTO層244全体に占める添加剤の割合は例えば凡そ1質量%〜10質量%とすることができ、通常は凡そ1質量%〜5質量%とすることが好ましい。
負極集電体22の単位面積当たりに設けられるLTO層244の質量は、負極集電体22の片面当たり0.1mg/cm〜10mg/cm(典型的には0.5mg/cm〜5mg/cm)程度であり得る。なお、この実施形態のように負極集電体22の両面にメイン負極活物質層242およびLTO層244を有する構成では、負極集電体22の各々の面に設けられるLTO層244の質量を概ね同程度とすることが好ましい。
LTO層244の多孔度(空隙率)は、典型的にはメイン負極活物質層242の空孔率(20体積%〜50体積%)よりも高く、50体積%〜70体積%であり得る。多孔度を50体積%以上とすることで電荷担体が負極活物質層24内に浸透し易くなり、負極活物質層24全体を効率よく使用し得る。このため、反応性や入出力特性を向上させることができる。また、多孔度を70体積%以下とすることでLTO層244内に好適な導電パスを形成し得、抵抗の増大を抑制し得る。また、負極活物質層の形状を長期に渡り維持し得る、高い耐久性を実現し得る。
好ましい一態様では、LTO層244の平均厚みが、負極活物質層24全体の厚みを100%とした時に1%以上20%以下(例えば、5%以上10%以下)である。上記範囲にある場合、本発明の効果をより一層高いレベルで発揮し得る。すなわち、LTO層244の(片面当たりの)平均厚みは、例えば5μm以上(典型的には10μm以上)であって、50μm以下(典型的には30μm以下)とすることが好ましい。また、LTO層244の密度は、例えば0.5g/cm〜2g/cm(典型的には1g/cm〜1.5g/cm)程度であり得る。なお、LTO層244の性状(多孔度、厚み、密度)は、例えば後述するプレス処理等によって調整することができる。
このような構造の負極20を作製する方法は特に限定されないが、例えば以下のようにして行い得る。先ず、(i)炭素材料と必要に応じて用いられる材料とを適当な溶媒に分散させたメイン負極活物質層形成用スラリー(ペースト状、インク状のものを包含する。以下同様。)と;(ii)リチウムチタン複合酸化物とメイン負極活物質層中の上記負極活物質と同種かまたは異なる他の負極活物質とを必要に応じて用いられる材料とを適当な溶媒に分散させたLTO層形成用スラリーと;を、それぞれ調製する。上記溶媒としては水性溶媒および有機溶媒のいずれも使用可能であり、例えば水を用いることができる。
次に、長尺状の負極集電体22の片面または両面(ここでは両面)に、上記調製したメイン負極活物質層形成用スラリーを適当量塗布し乾燥させることにより、負極集電体と接するメイン負極活物質層242を形成する。次に、メイン負極活物質層242の片面または両面(ここでは両面)に、上記調製したLTO層形成用スラリーを適当量塗布し乾燥させることにより、LTO層244を形成する。好適な一態様では、上記メイン負極活物質層形成用スラリーの乾燥後、および/または、LTO層形成用スラリーの乾燥後に、適宜プレス処理(例えば、ロールプレス法、平板プレス法)を施すことによって、メイン負極活物質層242および/またはLTO層244の多孔度や厚み、密度を調整する。これにより、図5に示すような二層構造の負極活物質層24を有する負極20を得ることができる。
なお、図5に示す例では、負極活物質層24は、メイン負極活物質層242およびLTO層244を備えた二層構造であるが、積層する層の数に限定はなく、本発明の効果を著しく悪化させない限りにおいて適宜増やすことができる。かかる場合、各層の構成材料(例えば負極活物質、バインダ、導電材等)や比率等については、例えば既に上述したもののなかから適宜選択して用いることができる。
≪正極シート10≫
図4に示すように、正極シート10は、長尺状の正極集電体12と、該集電体の片面または両面(ここでは両面)に長手方向に沿って形成された正極活物質層14であって少なくとも正極活物質を含む正極活物質層14とを備えている。
正極集電体12としては、導電性の良好な金属(例えばアルミニウム、ニッケル等)からなる導電性部材が好ましく用いられる。
正極活物質としては、非水電解質二次電池の正極活物質として使用し得ることが知られている各種の材料の1種または2種以上を、特に限定なく採用し得る。好適例として、層状系、スピネル系等のリチウム複合金属酸化物(LiNiO、LiCoO、LiMn、LiFeO等)が挙げられる。なかでも、構成元素としてLi,Ni,CoおよびMnを含む、層状構造(典型的には、六方晶系に属する層状岩塩型構造)のリチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物(例えば、LiNi1/3Co1/3Mn1/3)は、熱安定性に優れ、且つ他の化合物に比べて理論エネルギー密度が高いため好ましく用いることができる。
正極活物質層14には、上記正極活物質に加え、一般的な非水電解質二次電池において正極活物質層の構成成分として使用され得る1種または2種以上の材料を必要に応じて含有し得る。そのような材料の例として、導電材やバインダが挙げられる。導電材としては、例えば、種々のカーボンブラック(典型的にはアセチレンブラック、ケッチェンブラック)、コークス、活性炭、黒鉛、炭素繊維、カーボンナノチューブ等の炭素材料を好適に採用し得る。また、バインダとしては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリエチレンオキサイド(PEO)等のポリマー材料を好適に採用し得る。
正極活物質層14全体に占める正極活物質の割合は、凡そ60質量%以上(典型的には60質量%〜99質量%)とすることが適当であり、通常は凡そ70質量%〜95質量%であることが好ましい。導電材を使用する場合、正極活物質層14全体に占める導電材の割合は、例えば凡そ2質量%〜20質量%とすることができ、通常は凡そ3質量%〜10質量%とすることが好ましい。バインダを使用する場合、正極活物質層14全体に占めるバインダの割合は、例えば凡そ0.5質量%〜10質量%とすることができ、通常は凡そ1質量%〜5質量%とすることが好ましい。
正極集電体12の単位面積当たり設けられる正極活物質層14の質量は、正極集電体12の片面当たり5mg/cm〜40mg/cm(典型的には10mg/cm〜20mg/cm)程度であり得る。なお、この実施形態のように正極集電体12の両面に正極活物質層14を有する構成では、正極集電体12の各々の面に設けられる正極活物質層14の質量を概ね同程度とすることが好ましい。また、正極活物質層14の密度は、例えば1.5g/cm〜4g/cm(典型的には1.8g/cm〜3g/cm)程度であり得る。また、正極活物質層14の片面当たりの厚みは、例えば40μm以上(典型的には50μm以上)であって、100μm以下(典型的には80μm以下)とし得る。また、正極活物質層14の多孔度(空隙率)は、例えば5体積%〜40体積%(好ましくは20体積%〜40体積%)とし得る。正極活物質層24の性状を上記範囲とすることで、所望の容量を維持しつつ、抵抗を低く抑えることができる。このため、非水電解質二次電池の出力特性とエネルギー密度とを高いレベルで両立させることができる。正極活物質層24の性状(多孔度、厚み、密度)は、例えば後述するプレス処理によって調整することができる。
このような構造の正極シート10を作製する方法は特に限定されないが、例えば以下のようにして行い得る。先ず、正極活物質と必要に応じて用いられる材料とを適当な溶媒に分散させた正極活物質層形成用スラリーを調製する。上記溶媒としては水性溶媒および有機溶媒のいずれも使用可能であり、例えばN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を用いることができる。次に、このスラリーを長尺状の正極集電体12の片面または両面(ここでは両面)に適当量塗布し、該組成物を乾燥させることにより、正極活物質層12を形成する。好適な一態様では、上記正極活物質層形成用スラリーの乾燥後、適宜プレス処理(例えば、ロールプレス法、平板プレス法)を施すことによって、正極活物質層の多孔度や厚み、密度を調整する。これにより、正極活物質層14を有する正極10(図4)を得ることができる。
≪セパレータ40≫
図4に示すように、代表的な構成では、正極10と負極20との間にセパレータ40が介在される。セパレータを構成する材質としては、正極活物質層14と負極活物質層24とを絶縁するとともに非水電解質の保持機能やシャットダウン機能を有するものであればよい。好適例として、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル、セルロース、ポリアミド等の樹脂から成る多孔質樹脂シート(フィルム)が挙げられる。かかる多孔質樹脂シートは、単層構造であってもよく、二層以上の多層構造(例えば、PE層の両面にPP層が積層された三層構造)であってもよい。セパレータの厚みは特に限定されないが、通常5μm〜50μm(典型的には10μm〜40μm、例えば10μm〜30μm)とし得る。また、固体状の電解質を用いた非水電解質二次電池(リチウムポリマー電池)では、上記電解質がセパレータを兼ねる構成としてもよい。
≪電池ケース50≫
電池ケース50の材質としては、例えば、アルミニウム、スチール等の金属材料;ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリイミド樹脂等の樹脂材料;が挙げられる。なかでも、放熱性向上やエネルギー密度を高める目的から、比較的軽量な金属(例えばアルミニウムやアルミニウム合金)を好ましく採用し得る。また、電池ケース50の形状(容器の外形)は、例えば円形(円筒形、コイン形、ボタン形)、六面体形(直方体形、立方体形)、袋体形、およびそれらを加工し変形させた形状等であり得る。
≪非水電解質≫
非水電解質としては、非水溶媒中に支持塩(例えば、リチウム塩、ナトリウム塩、マグネシウム塩等。リチウムイオン二次電池ではリチウム塩。)を溶解または分散させたものを好ましく採用し得る。あるいは、液状の非水電解質にポリマーが添加され固体状(典型的には、いわゆるゲル状)となったものでもよい。支持塩としては、一般的な非水電解質二次電池と同様のものを適宜選択して採用し得、例えば、LiPF、LiBF、LiClO、LiAsF、Li(CFSON、LiCFSO等のリチウム塩を採用し得る。このような支持塩は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。特に好ましいリチウム塩としては、LiPFが挙げられる。また、非水電解質は上記支持塩の濃度が0.7mol/L〜1.3mol/Lの範囲内となるように調製することが好ましい。
非水溶媒としては、一般的な非水電解質二次電池において非水電解液として用いられる各種のカーボネート類、エーテル類、エステル類、ニトリル類、スルホン類、ラクトン類等の有機溶媒を、特に限定なく採用し得る。具体例として、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等が例示される。このような非水溶媒は、1種を単独で、あるいは2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。さらに、非水電解質中には、本発明の目的を大きく損なわない限度で、各種添加剤を適宜添加することもできる。かかる添加剤は、例えば、電池の出力性能の向上、保存性の向上(保存中における容量低下の抑制等)、サイクル特性の向上、初期充放電効率の向上等の1または2以上の目的で使用され得る。好ましい添加剤の例として、フルオロリン酸塩(典型的にはジフルオロリン酸塩、例えばジフルオロリン酸リチウム)、リチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)、ビニレンカーボネート(VC)、フルオロエチレンカーボネート(FEC)等が挙げられる。
ここで開示される非水電解質二次電池は各種用途に利用可能であるが、より広い温度領域および/またはより広いSOC領域において、優れた電池性能を発揮し得ることを特徴とする。従って、広範な温度領域および/または幅広いSOC領域において、高いエネルギー密度や入出力密度が要求される用途で好ましく用いることができる。かかる用途としては、例えば車両に搭載されるモーター用の動力源(駆動用電源)が挙げられる。車両の種類は特に限定されないが、例えばプラグインハイブリッド自動車(PHV)、ハイブリッド自動車(HV)、電気自動車(EV)、電気トラック、原動機付自転車、電動アシスト自転車、電動車いす、電気鉄道等が挙げられる。なお、かかる非水電解質二次電池は、それらの複数個を直列および/または並列に接続してなる組電池の形態で使用されてもよい。
以下、本発明に関する実施例を説明するが、本発明をかかる実施例に示すものに限定することを意図したものではない。
[I.LTO層におけるリチウムチタン複合酸化物と負極活物質との含有比率の検討]
<正極の作製>
正極活物質としてのLiCoO粉末と、バインダとしてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)と、導電材としてのアセチレンブラック(AB)とを、これらの材料の質量比がLiCoO:PVdF:AB=94:3:3となり、且つ固形分濃度が約50質量%となるようにN−メチルピロリドン(NMP)と混合して、正極活物質層形成用スラリーを調製した。このスラリーを、厚み20μmの長尺状アルミニウム箔(正極集電体)の両面に、ローラコート法によって、(片面あたりの)目付量が15mg/cm(固形分基準)となるように、帯状に幅57mmで塗布して乾燥(乾燥温度80℃、1分間)することにより、平均厚みが凡そ65μmの正極活物質層を形成した。これをロールプレス機で圧延することにより、正極活物質層密度が2.3g/cmの正極シート(総厚み150μm)を得た。
<負極の作製>
まず、負極活物質としての天然黒鉛粉末(C、平均粒径5μm、比表面積5m/g)と、バインダとしてのスチレンブタジエンゴム(SBR)と、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)とを、これらの材料の質量比がC:SBR:CMC=98:1:1となり、且つ固形分濃度が約45質量%となるようにイオン交換水と混合して、メイン負極活物質層形成用スラリーを調製した。このスラリーを、厚み凡そ10μmの長尺状銅箔(負極集電体)の両面に、ローラコート法によって、(片面あたりの)目付量が9mg/cm(固形分基準)となるように、帯状に幅60.9mmで塗布して乾燥(乾燥温度120℃、1分間)することにより、平均厚みが凡そ80μmのメイン負極活物質層を形成した。これをロールプレス機で圧延することにより、メイン負極活物質層の密度を1.3g/cmに調整した。
次に、リチウムチタン複合酸化物としてのチタン酸リチウム(LTO:Li4/3Ti5/3、平均粒径1μm)と、負極活物質としての天然黒鉛(C、平均粒径10μm、比表面積20m/g)と、バインダとしてのスチレンブタジエンゴム(SBR)と、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)とを、これらの材料の質量比が(LTO+C):SBR:CMC=96:2:2であって、且つLTOとCとが表1に示す質量比であって、さらに固形分濃度が約45質量%となるようにイオン交換水と混合して、LTO層形成用スラリーを調製した。なお、表1には使用したチタン酸リチウムと天然黒鉛の粒径、およびチタン酸リチウムの含有量Xと天然黒鉛の含有量Yとの質量比率を示す。このスラリーを、上記形成したメイン負極活物質層の表面に、ローラコート法によって目付量が1mg/cm(固形分基準)となるように幅60.9mmで帯状に塗布して乾燥(乾燥温度120℃、1分間)することにより、平均厚みが凡そ5μmのLTO層を形成した。これをロールプレス機で圧延することにより、LTO層の密度を2.0g/cmに調整した。このようにして、負極集電体上に、二層構造からなる負極活物質層(すなわち、メイン負極活物質層およびLTO層)を備えた負極シートを得た。すなわち、例1〜例11に係る負極は、チタン酸リチウムの含有量Xと天然黒鉛の含有量Yとの質量比率(Y/(X+Y))のみが異なっている。
Figure 0005904373
<リチウムイオン二次電池の構築>
上記正極シートと負極シートとを、セパレータ(ここでは、厚さ20μm、幅63mm、ポリエチレン(PE)製多孔質シートを用いた。)を介して捲回し、更に側面方向から押しつぶして拉げさせることにより、捲回電極体を作製した。そして、該捲回電極体の正極集電体の端部に正極端子を、負極集電体の端部に負極端子を溶接により其々接合した。かかる捲回電極体を縦75mm×幅120mm×厚さ15mmの直方体形の外装ケース(ケース厚み1mm)に収容し、注液口から非水電解質(ここでは、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とジエチルカーボネート(DEC)とを3:5:2の体積比で含む混合溶媒に、支持塩としてのLiPFを凡そ1.0mol/Lの濃度で溶解させたものを用いた。)を注液した。そして、溶接により該電池を密閉し、理論容量が4.0Ahの角形リチウムイオン二次電池(例1〜例11)を構築した。
<コンディショニング>
上記構築した電池に対し、以下の手順1、2に従ってコンディショニングを施した。
[手順1]:1Cの定電流充電にて4.1Vに到達した後、5分間休止する。
[手順2]:手順1の後、定電圧充電にて1.5時間充電し、5分間休止する。
<定格容量(初期容量)の測定>
上記コンディショニング後の電池について、温度25℃、3.0Vから4.1Vの電圧範囲で、以下の手順1〜3に従って定格容量を測定した。
[手順1]:1Cの定電流放電によって3.0Vに到達後、定電圧放電にて2時間放電し、その後、10秒間休止する。
[手順2]:1Cの定電流充電によって4.1Vに到達後、電流が0.01Cとなるまで定電圧充電し、その後、10秒間休止する。
[手順3]:1Cの定電流放電によって、3.0Vに到達後、電流が0.01Cとなるまで定電圧放電し、その後、10秒間停止する。
そして、手順3における定電流放電から定電圧放電に至る放電における放電容量(CCCV放電容量)を初期容量とした。例1〜例11の電池は、全て理論容量が得られていることを確認した。
<パルスサイクル試験>
次に、パルスサイクル試験を行った。具体的には、先ず25℃の環境下において、電池を定格容量の凡そ50%の充電状態(SOC)に調整した。そして、0℃の環境下において、パルス充電サイクルを行った後の容量維持率(%)を評価した。ここでは、以下のステップ1〜3からなるパルス充電のパターンで1000サイクルの充放電を行った後、初期容量と同様の条件で放電容量(パルス試験後の容量)を測定し、これらの比「(パルス試験後の電池容量/初期容量)×100」を算出した。
[ステップ1]2C(8A)の定電流で100秒間のパルス電流印加を行う。
[ステップ2]0.1Cの定電流で10秒間放電する。
[ステップ3]29.9秒間休止する。
ただし、ステップ1〜3からなる充放電パターンを100サイクル繰り返す毎に、1Cの定電流で3VからSOC50%まで充電(CC充電)し、次いで同電圧で2.5時間充電(CV充電)することで、SOC50%に調整する。
充電パルス試験後の容量維持率(%)を、表1の該当欄および図6に示す。かかる結果は、パルス充電のように大電流の負荷(入力)が繰り返される場合の耐久性を示している。表1および図6から明らかなように、(X+Y)/Y<40の場合、すなわちリチウムチタン複合酸化物(チタン酸リチウム)の含有量が多い場合、LTO層の拡散抵抗が増大し、サイクル特性が悪化することがわかった。また(X+Y)/Y>85の場合、LTO層形成の効果(すなわち、電荷担体の受け入れ性の向上や負極活物質層全体の反応性の向上)が十分に発揮されなかった。これに対し、40≦(X+Y)/Y≦85の場合、パルスサイクル試験後においても容量維持率が高く、すなわち大電流充電を繰り返した場合であっても優れた耐久性を示すことがわかった。かかる結果は本発明の技術的意義を表すものである。
[II.リチウムチタン複合酸化物の粒径Dと負極活物質の粒径Dの比の検討]
表2に示す平均粒径のチタン酸リチウムおよび天然黒鉛を用いたこと以外は、上記I.と同様にし、理論容量が4.0Ahの角形リチウムイオン二次電池(例12〜例23)を構築した。そして、上記I.と同様にパルスサイクル試験を行った。結果を、表2の該当欄および図7に示す。
Figure 0005904373
表2および図7に示すように、D/Dの値が小さい場合(例えばD/D≦0.5の場合、特にはD/D≦0.3の場合)、パルスサイクル試験後の容量維持率が高く、すなわち大電流充電を繰り返した場合の耐久性に優れることがわかった。これは、チタン酸リチウムと天然黒鉛との接点が増えたことで天然黒鉛の表面電位が上昇し、リチウムイオンの受け入れ性を向上させることができたためと考えられる。かかる結果は、本発明の技術的意義を示すものである。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
10 正極シート
12 正極集電体
14 正極活物質層
20 負極シート
22 負極集電体
24 負極活物質層
242 メイン負極活物質層
244 LTO層
40 セパレータシート
50 電池ケース
52 ケース本体
54 蓋体
55 安全弁
70 正極端子
72 負極端子
80 捲回電極体
100 非水電解質二次電池

Claims (5)

  1. 正極と負極と非水電解質とを備えた非水電解質二次電池であって、
    前記負極は、負極集電体と、該集電体上に形成された負極活物質層と、を備え、
    前記負極活物質層は、少なくとも
    (i)前記負極集電体表面に形成され、炭素材料を主体とするメイン負極活物質層と、
    (ii)該メイン負極活物質層上に形成され、リチウムチタン複合酸化物と負極活物質とを有するリチウムチタン複合酸化物層と、
    を備え、
    前記リチウムチタン複合酸化物層に含まれる前記負極活物質は炭素材料であり、
    前記リチウムチタン複合酸化物層に含まれる前記リチウムチタン複合酸化物の含有量X(g)と前記負極活物質の含有量Y(g)とが、以下の関係(1):
    Figure 0005904373
    を満たすことを特徴とする、非水電解質二次電池。
  2. 前記リチウムチタン複合酸化物層に含まれる前記リチウムチタン複合酸化物の平均粒径Dと前記負極活物質の平均粒径Dとの関係が、D/D≦0.3である、請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記リチウムチタン複合酸化物の平均粒径D(μm)が0.1≦D≦5である、請求項1または2に記載の非水電解質二次電池。
  4. 前記メイン負極活物質層に含まれる前記炭素材料と、前記リチウムチタン複合酸化物層に含まれる前記炭素材料とが共に黒鉛であって、且つ、
    前記リチウムチタン複合酸化物層に含まれる前記黒鉛の比表面積は、前記メイン負極活物質層に含まれる前記黒鉛の比表面積よりも大きい、請求項1から3のいずれか一項に記載の非水電解質二次電池。
  5. 前記リチウムチタン複合酸化物層の平均厚みは、前記負極活物質層全体の厚みを100%としたときに1%以上20%以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載の非水電解質二次電池。
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