JP5895764B2 - 車両用デッキボード - Google Patents

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Description

本発明は、車両用デッキボードに関する。
従来、車両の荷室に設置される車両用デッキボードとして、例えば、下記特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1では、デッキボード(ラゲージフロアトリム)に、デッキボードを持ち上げる際に把持するためのストラップ(ストラップテープ)が設けられている。このストラップは、ナイロンシートの端縁部分を重ね合わせてループを形成し、この重ね合わせ部分をデッキボードの本体部(上部芯材および下部芯材)の下面部(裏面)側に固定するとともに、当該ナイロンシートをデッキボードの本体部に設けられた挿通部を通じて荷室内に臨むように引き出すことにより設けられている。
そして、挿通部は、上部芯材においては通常の幅の挿通孔が開設されるとともに、下部芯材においては、上部芯材の挿通孔内に嵌合するエンボス凸部が形成され、このエンボス凸部に幅の狭い挿通孔が開設される構成とされている。このような構成によれば、エンボス凸部に設けられた挿通孔の幅が狭いため、この挿通孔の縁部によりストラップが保持されることになり、ストラップの引き出された部分がデッキボードの本体部の下方(裏面側)に抜け落ちることがないとされている。
特開平10−119650号公報
しかしながら、特許文献1では、デッキボードの本体部は、上部芯材と下部芯材にそれぞれ幅の異なる2つの挿通孔が開設されるとともに、上部芯材の挿通孔と下部芯材のエンボス凸部を嵌合してなる複雑な構成とされている。このため、幅の異なる2つの挿通孔やエンボス凸部に係る構成を備えないデッキボードの本体部に比べて、デッキボードの本体部における加工や組み付けに係る作業性の低下が懸念される。
さらに、特許文献1では、幅狭の挿通孔によりストラップを保持する構成であるため、ストラップを保持するためには、当該挿通孔の幅をストラップの厚さと同程度まで狭くすることが好ましい。一方、挿通孔の幅をストラップの厚さと同程度まで狭くすると、デッキボードの本体部に対してストラップを取り付ける作業においては、ストラップを挿通孔に挿入し難くなるという背反がある。
このため、ストラップの引き出された部分がデッキボードの本体部の下方へ落ち込むことを抑制可能な構成として、デッキボードの本体部における加工や組み付けに係る作業性の低下、または、デッキボードの本体部に対するストラップの取り付け作業性の低下を伴わない、より簡易な構成が求められている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、簡易な構成で、ストラップの引き出された部分がデッキボードの本体部の下方への落ち込むことを抑制可能な車両用デッキボードを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、車両の荷室に設けられる車両用デッキボードであって、板状をなし、下側の板面である下面部と上側の板面である上面部とを有するとともに、上下方向に貫通する開口部を有する本体部と、長尺状のひも状部材で形成されるストラップであって、前記本体部の前記下面部に取り付けられる取付部と、前記取付部に連なるとともに前記開口部を介して前記本体部の前記上面部側に引き出される引き出し部とを備えるストラップと、を備え、前記引き出し部は、前記ひも状部材がその長手方向に折り返されるようにして重ね合わせられるとともに、当該重ね合わせ姿勢が保持されることにより形成される重ね合わせ部と、前記ひも状部材が、当該ひも状部材のうち前記重ね合わせ部から前記取付部側に延びる部分に対して、当該重ね合わせ部を開く方向に延設されてなる延設部と、を備えることを特徴とする。
本発明において、ストラップの引き出された部分(引き出し部)は、重ね合わせ部と当該重ね合わせ部を開く方向に延設されてなる延設部とを備えるから、重ね合わせ部または/および延設部を本体部の開口部の口縁に係止することができる。このため、ひも状部材で形成される重ね合わせ部および延設部と言った簡易な構成で、ストラップの引き出し部が開口部から本体部の下方に落ち込む事態を抑制することができる。
上記構成において、前記引き出し部は、前記ひも状部材が前記延設部の前記重ね合わせ部とは反対側の端部で当該重ね合わせ部側に折り返されてなる折り返し部を更に備え、前記折り返し部は、前記延設部とは反対側の端部が前記ひも状部材の端末とされるとともに、前記延設部とは反対側の当該端部が前記重ね合わせ部にくるまれてなるものとすることができる。
このような構成によれば、ひも状部材の端末のほつれ防止等に係る処理を、折り返し部の延設部とは反対側の端部を重ね合わせ部にくるむことで実現可能となる。このため、別にひも状部材の端末の処理工程を行う場合に比べて、ストラップの加工に係る工数を低減しつつストラップの見栄えを優れたものとすることができる。
本発明によれば、簡易な構成で、ストラップの引き出された部分がデッキボードの本体部の下方への落ち込むことを抑制可能な車両用デッキボードを提供することができる。
実施形態1に係る車両の後部に設けられたトランクルームを示す斜視図 図1のストラップを示す斜視図 デッキボードを示す断面図(図1のA−A線で切断した図に対応) 実施形態2に係るデッキボードを示す断面図 実施形態3に係るデッキボードを示す断面図
本発明の実施形態1を図1ないし図3によって説明する。なお、以下の説明においては、図3における左側を車両前方とし、右側を車両後方とするとともに、図3における上側を上方とし、下側を下方とする。図1は、車両の後部に設けられたトランクルーム11を示す斜視図である。トランクルーム11には、ラゲージマット12が載置されている。ラゲージマット12は、トランクルーム11の床面を構成し、その上面に荷物等を載置することができる。
トランクルーム11には、トランクサイドトリム20が設置されている。トランクサイドトリム20は、全体として鉛直方向及び車両前後方向に延びる板状部材とされ、トランクルーム11の側面を構成するものとされる。トランクサイドトリム20は、車幅方向の両側に対向状態で一対配置されている。なお、このようなトランクサイドトリム20は、デッキサイドトリム又はラゲージサイドトリムと呼ばれることもある。
ラゲージマット12やトランクサイドトリム20は、トランクルーム11の内面を構成し、トランクルーム11内の意匠性を高くするための意匠部品とされる。なお、一対のトランクサイドトリム20は、車両前後方向に沿った軸を対称軸として、互いに対称な形状をなしている。図1では、車両進行方向に対して右側に配されるトランクサイドトリム20を図示してある。
トランクサイドトリム20は、プレボード(例えば、合成樹脂製の芯材に不織布を貼り付けてなる板材)を、例えば、プレス成形によって所定の形状に成形したものとされる。このようなトランクサイドトリム20は、例えば、弾性変形が可能な板厚のものとされる。トランクサイドトリム20は、トランクルーム11の側壁部を構成するサイドパネル14を車室内側から覆う形で配されている。
トランクサイドトリム20は、その車両後部が、車両前部に対して車室外側に凹む凹部21とされる。この凹部21に嵌合する形でデッキボックス23が設けられている。デッキボックス23は、上方に開口され、その内部に荷物を収容することが可能となっている。
トランクルーム11には、デッキボード30が設けられている。デッキボード30は、平面視において、ラゲージマット12に重なる略方形状をなしている。デッキボード30は、その周端部において支持されることで、ラゲージマット12の上方に配されている。また、デッキボード30の上方には、パッケージトレイ15が設けられている。
デッキボード30の車両後端部は、トランク開口13の付近に設けられた段差部(不図示)の上面に支持される構成となっている。これに対して、デッキボード30の幅方向側端部における車両前端部は、トランクサイドトリム20に設けられたデッキボード支持部材25によって支持される構成となっている。
デッキボード30は、図1および図3に示すように、板状をなす本体部31と、本体部31における車両後方の端部付近に取り付けられたストラップ40を備えている。このストラップ40を上方に引っ張ることで、デッキボード30を持ち上げることが可能となっている。
本体部31は、図3に示すように、板状をなす基材32と、基材32の表裏両面をそれぞれ覆う形で設けられる補強部材33A,33Bと、補強部材33A,33Bの表面をそれぞれ覆う形で設けられる表皮材34A,34Bと、を備えている。なお、補強部材33A,33Bは、例えば、接着剤や溶着など(図示せず)によって基材32に固着され、表皮材34A,34Bは、例えば、接着剤や溶着など(図示せず)によって補強部材33A,33Bに固着されている。
なお、本実施形態では、基材32として、樹脂を発泡してなる発泡基材を用いているが、発泡基材の他には中空状のブロー成形品や中実状の合成樹脂板などを用いることもでき、その材質は適宜変更可能である。また、本実施形態において、補強部材33A,33Bは、例えば、植物繊維を含有した樹脂からなるものを用いているが、これに限定されない。補強部材33A,33Bとして、他には金属板などを用いることもでき、その材質は適宜変更可能である。なお、表皮材34A,34Bとしては、例えば、合成繊維(ポリエステルやポリエチレン等)の不織布などが用いられるが、その材質は適宜変更可能である。
本体部31は、その板面を水平方向(車両前後方向および車幅方向)に並行させた姿勢で配されている。そして、本体部31は、下側の板面である下面部31Bと上側の板面である上面部31Aとを有するとともに、上面部31Aと下面部31Bのそれぞれに開口するようにして上下方向に貫通する開口部36を有している。
開口部36は、長孔状をなし、長手方向が車幅方向と一致し、幅方向が車両前後方向と一致している。開口部36は、ストラップ40をクリアランスを有して挿通可能な構成とされており、ストラップ40を挿入し易い構成とされている。なお、開口部36は、補強部材33A,33Bに設けられた同じ形状の開口を重ね合わせ、または、補強部材33A,33Bを組み付けた後に、これらを貫通するようにして設けられている。
開口部36の口縁36Aでは、上側の補強部材33Aが当該補強部材33Aの他の部分に対してフラットであるのに対し、補強部材33Bが開口部36に向かうにつれて補強部材33Aに近づく形で傾斜するものとされている。そして、開口部36の口縁36Aでは、本体部31が薄肉化され、補強部材33Aと補強部材33Bとが基材32を介さずに重畳するものとされている。このような構成により、開口部36は、本体部31の上面部31Aの意匠性を損うことがなく、また、口縁36Aの強度が高い構成とされている。
次に、ストラップ40の構成について詳しく説明する。ストラップ40は、図2に示すように、可撓性を有する長尺状のひも状部材40Aを屈曲させることで形成されている。ひも状部材40Aは、帯状をなし、ポリプロピレン等が織り込まれたテープを所定の長さに切断して形成されている。すなわち、ひも状部材40Aの一端部40Bおよび他端部40Cは、テープの切断端末とされている。
ストラップ40は、図3に示すように、本体部31の下面部31Bに取り付けられる取付部41と、取付部41に連なるとともに開口部36を介して本体部31の上面部31A側に引き出される引き出し部50とを備えている。本実施形態では、長尺状のひも状部材40Aを一端部40B側の領域と他端部40C側の領域の2つの領域に区分し、一端部40B側の領域で取付部41が形成されるとともに、他端部40C側の領域で引き出し部50が形成されている。
取付部41は、下面部31Bに対して、リベット44によって取り付けられている。具体的には、取付部41には、ひも状部材40Aの一端部40B付近にリベット44を挿通する挿通孔41Aが設けられており、リベット44の軸部が挿通孔41Aに下側から挿通されるとともに本体部31に埋設されたインサートプレート43に対して係止されることにより取り付けられている。取付部41は、ひも状部材40Aの一端部40Bから開口部36まで、本体部31の下面部31B(補強部材33B)に沿って後方に延設されている。
引き出し部50は、図2および図3に示すように、ひも状部材40Aがその長手方向に折り返されるようにして重ね合わせられるとともに、当該重ね合わせ姿勢が保持されることにより形成される重ね合わせ部51と、ひも状部材40Aが、当該ひも状部材40Aのうち重ね合わせ部51から取付部41側に延びる部分41Bに対して、当該重ね合わせ部51を開く方向に延設されてなる延設部53と、を備えている。そして、引き出し部50は、ひも状部材40Aが延設部53の重ね合わせ部51とは反対側の端部53Aで当該重ね合わせ部51側に折り返されてなる折り返し部54を更に備えている。
つまり、ストラップ40は、長手状のひも状部材40Aにおいて、重ね合わせ部51を挟んで一端部40B側(取付部41側)と他端部40C側(延設部53側)とが当該重ね合わせ部51を開くように広がる姿勢とされている。言い換えれば、ストラップ40は、重ね合わせ部51を挟んで一端部40B側の部分41Bの延設方向と、他端部40C側の部分(延設部53)の延設方向とが互いに交わる方向とされている。そして、延設部53と取付部41とが、開口部36の口縁36Aを挟むようにしてそれぞれ本体部31の上面部31A側と下面部31B側に配置されることにより、重ね合わせ部51を開くように広がる姿勢が保持されている。
重ね合わせ部51は、図3に示すように、上面部31Aに沿って延設されており、開口部36に対して取付部41とは反対側に形成されている。すなわち、取付部41が開口部36の前方に配されるのに対して、重ね合わせ部51は開口部36の後方に配されている。このような構成により、取付部41から延設されたひも状部材40Aは、開口部36を挿通するとともに、鈍角に屈曲されて重ね合わせ部51に連なることとなる。このため、取付部41から延設されたひも状部材40Aが鋭角に屈曲される場合に比べて、可撓性を有するひも状部材40Aの復元力により、重ね合わせ部51を上面部31Aに対して起立させる方向に付勢する力が生じ難いものとされている。
重ね合わせ部51は、ひも状部材40Aのうち、開口部36に隣接する領域に形成されている。そして、図2に示すように、ひも状部材40Aにおいて、当該領域の一端部40B側(下側)の部分である一の部分51Aと、当該領域の他端部40C側(上側)の部分である他の部分51Bとが、重なるようにして折り畳まれてなる。一の部分51Aと他の部分51Bとは、縫い糸52で縫製されることにより、当該重ね合わせ姿勢が保持されている。重ね合わせ部51の寸法、すなわち、一の部分51A(他の部分51B)の寸法は、図3に示すように、開口部36の幅方向において、開口部36の幅寸法より大きいものとされている。このような構成により、ストラップ40は、重ね合わせ部51が、開口部36の後方の口縁36Aに好適に係止される構成とされている。
延設部53は、図3に示すように、重ね合わせ部51の他の部分51Bから、本体部31の上面部31Aに沿って前方に延設されている。延設部53の寸法は、開口部36の幅方向において、開口部36の幅寸法より大きいものとされるとともに、重ね合わせ部51の寸法より大きいものとされている。このような構成により、ストラップ40は、延設部53が、開口部36の前方の口縁36Aに好適に係止されるとともに、使用者が延設部53を把持し易い構成とされている。
折り返し部54は、延設部53の下側において、本体部31の上面部31Aに沿って後方に延設されている。折り返し部54は、図2に示すように、延設部53とは反対側の端部54Aがひも状部材40Aの他端部40C(端末)とされている。そして、折り返し部54は、延設部53とは反対側の当該端部54Aが重ね合わせ部51にくるまれてなる。すなわち、折り返し部54は、重ね合わせ部51の一の部分51Aと他の部分51Bとの間に挟まれるとともに、縫い糸52で一の部分51Aと他の部分51Bとともに縫製されている。
本実施形態のストラップ40においては、図3に示すように、水平方向(車両前後方向)に延びる引き出し部50(重ね合わせ部51及び延設部53)に対して、取付部41の開口部36に挿通される部分(重ね合わせ部51から取付部41側に延びる部分41B付近)が下方に延びる構成とされている。言い換えれば、本体部31の上面部31A側に配される引き出し部50と取付部41の開口部36に挿通される部分とがT字状をなすものとされている。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態においては、ストラップ40の引き出された部分(引き出し部50)は、重ね合わせ部51と当該重ね合わせ部51を開く方向に延設されてなる延設部53とを備えるから、重ね合わせ部51または/および延設部53を本体部31の開口部36の口縁36Aに係止することができる。このため、ひも状部材40Aで形成される重ね合わせ部51および延設部53と言った簡易な構成で、ストラップ40の引き出し部50が開口部36から本体部31の下方に落ち込む事態を抑制することができる。
さらに、本実施形態においては、延設部53は、ひも状部材40Aが、当該ひも状部材40Aのうち重ね合わせ部51から取付部41側に延びる部分41Bに対して、当該重ね合わせ部40を開く方向に延設されてなるから、可撓性を有するひも状部材40Aの復元力により、延設部53が上面部31Aに対して起立する方向とは反対方向に付勢される。このため、延設部53が上面部31Aに沿って延設される姿勢を好適に保持することができ、延設部53を開口部36の口縁36Aに好適に係止することができる。
さらに、本実施形態においては、ストラップ40の引き出し部50が開口部36から本体部31の下方に落ち込むことを抑制する構成(重ね合わせ部51および延設部53)を、ストラップ40の引き出し部50に設けているから、デッキボード30を持ち上げる際に、重ね合わせ部51および延設部53を把持することができる。この結果、重ね合わせ部51および延設部53に、引き出し部50の落ち込み抑制に係る機能と、ストラップ40の把持に係る機能とを併せ持たせることができ、簡易な構成でありながら、使い勝手に優れる。
また、本実施形態においては、ひも状部材40Aの他端部40Cのほつれ防止等に係る処理を、折り返し部54の延設部53とは反対側の端部00を重ね合わせ部51にくるむことで実現可能となる。このため、別にひも状部材の端末の処理工程を行う場合に比べて、ストラップ40の加工に係る工数を低減しつつストラップ40の見栄えを優れたものとすることができる。
さらに、本実施形態においては、重ね合わせ部51において、一の部分51Aと他の部分51Bの間に折り返し部54が挟まれ、ひも状部材40Aが3重に重なる構成とされる。このため、重ね合わせ部が2重に重なる構成に比べて、重ね合わせ部51の厚さ寸法が大きくなることにより、重ね合わせ部51が開口部36を挿通し難くなる。また、可撓性を有するひも状部材40Aの復元力により、重ね合わせ部51が上面部31Aに沿って延設される姿勢を好適に保持することができる。この結果、重ね合わせ部51を開口部36の口縁36Aに好適に係止することができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図4によって説明する。なお、前記実施形態1との相違は、ストラップ140の引き出し部150は、延設部53とは反対側の端部154Aが重ね合わせ部51にくるまれていない点であり、その他は前記実施形態1と同様である。前記実施形態1と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。
デッキボード130において、折り返し部154は、延設部53から後方に折り返されるとともに、延設部53に対して縫製されている。折り返し部154の寸法は、延設部53の寸法より短いものとされている。具体的には、折り返し部154は、当該折り返し部154と延設部53を縫製することにより、ひも状部材40Aの他端部40Cの端末を処理するのに必要な程度の寸法をされている。
本実施形態では、折り返し部154の寸法は、延設部53の延設方向における寸法より短いものとされているから、折り返し部154の寸法が延設部53の寸法と同等の場合に比べて、ストラップ140を形成するひも状部材40Aの長さを短縮することができる。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図5によって説明する。なお、前記実施形態1との相違は、ストラップ240は重ね合わせ部251の寸法が延設部53の寸法と同等とされている点であり、その他は前記実施形態1と同様である。前記実施形態1と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。
デッキボード230では、ストラップ240を把持する場合において、延設部53のみならず重ね合わせ部251も好適に把持することができる。また、重ね合わせ部251をより確実に開口部36の口縁36Aに係止させることができ、ストラップ240の引き出し部250が開口部36から本体部31の下方に落ち込む事態を、より一層確実に抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)ストラップにおいて、ひも状部材の形状は帯状に限定されず適宜変更可能である。例えば、ひも状部材の形状は、断面視円形状をなす細長い形状であってもよい。
(2)ストラップにおいて、ひも状部材の材質は、ポリプロピレン等が織り込まれたテープに限定されず適宜変更可能である。例えば、ひも状部材の材質は、布や皮革等を用いることも可能である。この場合であっても、端末を処理することにより、ストラップの見栄えを優れたものとすることができる。
(3)上記各実施形態では、ひも状部材の他端部40Cの端末は、延設部53から折り返される折り返し部54,154により処理される構成としたが、これに限定されない。折り返し部を備えず、例えば、ポリプロピレン等が織り込まれたテープを加熱しつつ切断することにより、端末のほつれ防止処理を行ってもよい。また、折り返し部を開口部を介して取付部側まで延設し、ひも状部材40Aの取付部41側の一端部40Bとともに、他端部40Cを下面部に対して取り付けることにより処理してもよい。
(4)上記各実施形態では、重ね合わせ部51が、縫い糸52で縫製されることにより、当該重ね合わせ姿勢が保持される構成を例示したが、これに限定されない。重ね合わせ部は、その重ね合わせ姿勢が保持されていればよく、溶着や接着剤を介して接着される構成、または、リベットやかしめ等により保持される構成であっても構わない。
(5)縫い糸52による縫い位置は、上記実施形態で例示した位置に限定されない。例えば、重ね合わせ部51の幅方向における中央部を縫い糸で縫い合わせる構成としてもよい。
(6)デッキボードの本体部31の構成(形状や表皮材の有無など)は上記実施形態に限定されず適宜変更可能である。また、デッキボードは、例えば、車両前方に配されるフロントボードと、車両前方に配されるリアボードとで分割構成されていてもよい。さらに、ラゲージマットに替えて、本体部とストラップを備えるデッキボードを配してもよい。
11…トランクルーム(荷室)、30,130,230…デッキボード(車両用デッキボード)、31…本体部、31A…上面部、31B…下面部、36…開口部、40,140,240…ストラップ、40A…ひも状部材、41…取付部、41B…重ね合わせ部から取付部側に延びる部分、50,150,250…引き出し部、51,251…重ね合わせ部、53…延設部、53A…重ね合わせ部とは反対側の端部、54,154…折り返し部、54A…延設部とは反対側の端部

Claims (2)

  1. 車両の荷室に設けられる車両用デッキボードであって、
    板状をなし、下側の板面である下面部と上側の板面である上面部とを有するとともに、上下方向に貫通する開口部を有する本体部と、
    長尺状のひも状部材で形成されるストラップであって、前記本体部の前記下面部に取り付けられる取付部と、前記取付部に連なるとともに前記開口部を介して前記本体部の前記上面部側に引き出される引き出し部とを備えるストラップと、を備え、
    前記引き出し部は、
    前記ひも状部材がその長手方向に折り返されるようにして重ね合わせられるとともに、当該重ね合わせ姿勢が保持されることにより形成される重ね合わせ部と、
    前記ひも状部材が、当該ひも状部材のうち前記重ね合わせ部から前記取付部側に延びる部分に対して、当該重ね合わせ部を開く方向に延設されてなる延設部と、
    前記ひも状部材が前記延設部の前記重ね合わせ部とは反対側の端部で当該重ね合わせ部側に折り返されてなる折り返し部と、を備え
    前記折り返し部は、前記延設部とは反対側の端部が前記ひも状部材の端末とされるとともに、前記延設部とは反対側の当該端部が前記重ね合わせ部にくるまれてなることを特徴とする車両用デッキボード。
  2. 前記引き出し部は、前記本体部の前記上面部に沿って延びる姿勢で配され、前記重ね合わせ部が、前記本体部の板面方向において、前記開口部に対して前記取付部とは反対側に配されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用デッキボード。
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