JP6438065B2 - シート及び補強部材カバー - Google Patents

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Description

本発明は、シート及び補強部材カバーに係り、特に、バックフレームから延出する補強部材を覆う補強部材カバーを備えたリアシートに関する。
従来、車両の後部に設けられたトランクルームである積荷領域を広くするために、シートバックを前方に折り畳むことが可能なリアシートを設ける技術が知られている(特許文献1)。このようなリアシートのシートバックの裏側には、リアシートが折り畳まれた状態において、積荷領域の下面を形成するバックボードが取り付けられている。
特開2002−127798号公報
上述のようなリアシートのバックボードは、樹脂製のボード部材を不織布製のバックボードトリムで覆うことで形成されている。リアシートのシート幅方向における外側には、リアシートを折り畳む際に操作するレバーや、シートベルトキャッチ等を収容するスペースが設けられており、該スペースの周辺領域におけるバックボードの強度は弱くなっている。そこで、バックボードを補強するために、リアシートのバックフレームから外側に延出する補強フレームが設けられることがあったが、補強フレームが外部から視認可能となってしまう場合、意匠的に好ましくないことがあった。また、補強フレームを覆う補強フレームカバーをバックボードに取り付けた場合、リアシートを折り畳む際や、起立させた際に、補強フレームから力を受けた補強フレームカバーがバックボードを引っ張ることでバックボードが変形してしまうおそれがあった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、バックフレームから延出する補強フレームを覆い、意匠性を向上させるとともに、補強フレームカバーを取り付けた際にバックボードが変形してしまうことが抑制されたシートを提供することにある。
前記課題は、本発明のシートによれば、シートバックを備えるシートであって、前記シートバックは、バックフレームと、前記シートバックの後面を覆うバックボードと、該バックボードの表面を覆うバックボードトリムと、前記バックフレームからシート外側方向に延出するとともに、前記バックボードの一部と対向して設けられ、前記バックボードを支持する補強部材と、前記バックボードトリムに取り付けられ、前記補強部材を覆う補強部材カバーと、を備え、前記補強部材カバーは、開口と、該開口の反対側に設けられた少なくとも1つの谷折り部及び少なくとも1つの山折り部を有することにより解決される。
上記のように構成されたシートによれば、バックフレームから延出する補強部材を覆うことで意匠性が向上するとともに、補強部材カバーの谷折り部及び山折り部が設けられた部分がない場合と比較して、補強部材カバーとバックボードトリムとの間に空間(間隙)が設定されるため、補強部材を補強部材カバーで覆った際に、補強部材カバーと補強部材間にゆとりができる。したがって、補強部材カバーが緊張状態とならないため、シートバックをシートクッション上に折り畳む際や、折り畳んだ状態から起立させる際に、補強部材カバーを取り付けたバックボードが引っ張られることが抑制される。
また、上記の構成において、前記補強部材カバーは、前記補強フレームの前方を覆う基部と、前記基部から第1の方向に延出する第1延出部と、該基部から前記第1の方向とは反対側である第2の方向に延出する第2延出部と、前記基部から前記第1の方向と交差する方向に延出する折曲部と、を備え、前記谷折り部及び前記山折り部は、前記折曲部を折り曲げて形成されているとよい。
上記の構成では、補強部材カバーの基部から延出する折曲部に谷折り部及び山折り部を形成しているため、谷折り部と山折り部を形成することが容易となる
また、上記の構成において、前記補強部材カバーは、前記補強部材カバーの上端部が第1取付部により、前記補強部材カバーの下端部が第2取付部により、前記開口と反対側の側部が第3取付部により、それぞれ前記バックボードトリムに取り付けられているとよい。
上記の構成では、補強部材カバーが開口以外の3か所の取付部でバックボードトリムに取り付けられるため、補強部材カバーの取り付け状態を強固なものとすることが可能となる。
また、上記の構成において、前記第2取付部は、前記開口に向かうにつれて前記第1取付部との間隔が広がる方向に傾斜しているとよい。
上記の構成では、バックボードに取り付けられた補強部材カバーの開口の幅を広く確保できるため、補強部材カバーの開口に補強部材を挿入し易くなるとともに、開口と反対側の幅を狭くすることで補強部材から補強部材カバーが外れてしまうことが抑制される。
また、上記の構成において、前記基部に対して、前記第1延出部が内側に折り返されており、前記第1取付部は、前記基部及び第1延出部を前記バックボードトリムに縫着しているとよい。
上記の構成では、基部及び第1延出部の両方をバックボードトリムに縫着しているため、基部又は第1延出部の一方のみをバックボードトリムに縫着した場合よりも第1取付部の強度を高くすることが可能となる。
また、上記の構成において、前記基部に対して、前記第2延出部が内側に折り返されており、前記第2取付部は、前記基部及び第2延出部を前記バックボードトリムに縫着しているとよい。
上記の構成では、基部及び第2延出部の両方をバックボードトリムに縫着しているため、基部又は第2延出部の一方のみをバックボードトリムに縫着した場合よりも第2取付部の強度を高くすることが可能となる。
また、上記の構成において前記シートは、車両に搭載されるリアシートであるとよい。
上記の構成では、リアシートのバックボードを補強する補強部材を覆うことが可能となる。
前記課題は、本発明の補強部材カバーによれば、シートのシートバックの後面を覆うバックボードに取り付けられる補強部材カバーであって、前記補強部材カバーは、開口と、該開口の反対側に設けられた少なくとも1つの山折り部及び少なくとも1つの谷折り部を有することにより解決される。
上記のように構成された補強部材カバーでは、バックフレームから延出する補強部材を覆うことで意匠性が向上するとともに、シートバックを折り畳む際や、折り畳んだ状態から起立させる際に、補強部材カバーを取り付けたバックボードが引っ張られることが抑制される。
本発明のシートによれば、バックフレームから延出する補強部材を覆うことで意匠性が向上するとともに、シートバックをシートクッション上に折り畳む際や、折り畳んだ状態から起立させる際に、補強部材カバーを取り付けたバックボードが引っ張られることが抑制される。
また、本発明のシートよれば、補強部材カバーの基部から延出する折曲部に山折り部及び谷折り部を形成しているため、谷折り部と山折り部を形成することが容易となる。
また、本発明のシートよれば、補強部材カバーが開口以外の3か所の取付部でバックボードトリムに取り付けられるため、補強部材カバーの取り付け状態を強固なものとすることが可能となる。
また、本発明のシートよれば、補強部材カバーの開口に補強部材を挿入し易くなるとともに、開口と反対側の幅を狭くすることで補強部材から補強部材カバーが外れてしまうことが抑制される。
また、本発明のシートよれば、基部及び第1延出部がバックボードトリムに縫着されているため、第1取付部の強度を高くすることが可能となる。
また、本発明のシートよれば、基部及び第2延出部がバックボードトリムに縫着されているため、第2取付部の強度を高くすることが可能となる。
また、本発明のシートよれば、リアシートのバックボードを補強する補強部材を覆うことが可能となる。
また、本発明の補強部材カバーによれば、バックフレームから延出する補強部材を覆うことで意匠性が向上するとともに、シートバックを折り畳む際や、折り畳んだ状態から起立させる際に、補強部材カバーを取り付けたバックボードが引っ張られることが抑制される。
本発明の一実施形態に係るリアシートの外観図である。 本発明の一実施形態に係るリアシートの側面図である。 本発明の一実施形態に係るリアシートのフレーム構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るリアシートのフレーム構造を示す背面図である。 本発明の一実施形態に係るリアシートのフレーム構造の一部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る補強フレームカバーを取り付けた状態を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る補強フレームカバーの説明図である。 本発明の一実施形態に係る補強フレームカバーの折り曲げ線を破線及び一点鎖線で示した説明図である。 本発明の一実施形態に係る補強フレームカバーを折り返す際の状態を示す説明図である。 図6のA−A断面図であって、本発明の一実施形態に係る補強フレームカバーを縫着した状態を示す説明図である。 図6のB−B断面図であって、本発明の一実施形態に係る補強フレームカバーを縫着した状態を示す説明図である。
以下、図1乃至図10を参照しながら、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係るシートについて説明する。本実施形態に係るシートとして、車両に搭載される車両用リアシートを例に挙げて説明することとするが車両用リアシートのシートに限定されるものではない。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
以下の説明中、「前後方向」とは、車両用シートの着座者から見たときの前後方向を意味し、車両の走行方向と一致する方向である。
「シート幅方向」とは、車両用シートの横幅方向を意味し、車両用シートの着座者から見たときの左右方向と一致する。
また、「上下方向」とは、車両用シートの高さ方向を意味し、車両用シートを正面から見たときの上下方向と一致している。
「シート内側方向」とは、車両用シートの内側方向(車両用シートの中央に向かう方向)を意味し、「シート外側方向」とは、車両用シートの外側方向(車両用シートの中央から遠ざかる方向)を意味する。
[1.リアシートの構成]
本実施形態に係るリアシートSは、図1に図示した外観を有している。図1は、リアシートSの外観を示した図である。なお、図1は、車用の右側のリアシートSを例として図示している。図2は、リアシートSの側面図である。
リアシートSの着座者の臀部を支える着座部分となるシートバックS1と、着座者の背部を支える背もたれ部分となるシートクッションS2を主な構成要素として有する。シートバックS1は折り畳み可能であり、シートバックS1の背面には、前面に後述する補強フレームカバー50が縫着されたバックボード30が取り付けられている。補強フレームカバー50が設けられている位置には、シートバックS1のクッションが設けられていないが、これは、リアシートSを折り畳む際に、シートを折り畳む際に操作するレバーや、シートベルトキャッチ等を収容スペースが必要であることに起因する。
シートバックS1及びシートクッションS2の各々は、図3に示す骨格となるバックフレーム10及びクッションフレーム20に不図示のクッションパッドを載置し、更にクッションパッドを、合成皮革や布地などからなり、複数の表皮材が縫製されて形成されているトリムカバーで覆うことで構成されている。なお、シートバックS1及びシートクッションS2は、後述する補強フレームカバー50を除き、公知の構成を採用している。
[2.バックフレームの概要]
図3及び4を参照しながら、バックフレーム10の構成の概要について説明する。図3及び4に示すように、バックフレーム10は、パイプフレーム11及びフレームボード12を主骨格としている。パイプフレーム11のシート幅方向における右側及び左側の端部には、それぞれ上下方向に延在するシート補強フレーム13,14が設けられている。また、パイプフレーム11のシート幅方向における右側の端部の下部には、バックボード補強フレーム15が設けられている。バックボード補強フレーム15が設けられている位置は、シートバックS1のクッションが設けられていない位置に相当する。バックボード補強フレーム15は、リアシートSのクッションが設けられていない領域においてバックボード30を支持及び補強するために設けられたものである。
[3.バックボードとバックボード補強フレームの関係]
以下、バックボード30とシートバックS1のバックフレーム10に設けられたバックボード補強フレーム15との位置関係について、図5を参照しながら説明する。図5は、リアシートSにおけるバックフレーム10の構造の一部を示す斜視図である。バックフレーム10を構成するパイプフレーム11には、フレームボード12やシート補強フレーム13が設けられている。ここで、シート補強フレーム13は、シートバックS1のクッション及びトリムカバーの内部に収容されるが、バックボード補強フレーム15はシートバックS1から露出した状態であり、バックボード補強フレーム15の背面にはバックボード30が位置している。したがって、バックボード補強フレーム15が外部から視認可能となってしまう場合、意匠的に好ましくないため、本実施形態に係る補強フレームカバー50を用いてバックボード補強フレーム15を覆う。
[4.補強フレームカバーの構成]
図6乃至10を参照して、本発明の一実施形態に係る補強フレームカバーの構成について説明する。図6は、補強フレームカバー50をバックボード補強フレーム15に取り付けた状態を示す説明図である。図7Aは、折り曲げる前の補強フレームカバー50を示す説明図であり、図7Bは、補強フレームカバー50を折り曲げる際の折り曲げ線を示す説明図である。図8は、補強フレームカバー50を折り返す際の状態を示す説明図である。図9は図6のA−A断面図であり、図10は図6のB−B断面図である。
図6に示すように、バックボード補強フレーム15は上側部が縫着部71により、下端部が縫着部72により、及びシート幅方向における右側の側部(開口60とは反対側の端部)が、仮想線で示す縫着部73によって、それぞれバックボード30の前面、具体的には、バックボード30の樹脂製のボード部材31の表面を覆う不織布製のバックボードトリム32に縫着されている。補強フレームカバー50のシート幅方向における左側の側部(縫着部73とは反対側の端部)は縫着されておらず、バックボード補強フレーム15を収容するための開口60が形成されている。
補強フレームカバー50はバックボード30のバックボードトリム32と同じ不織布で形成されている。補強フレームカバー50は、図7Aに示すように、バックボード補強フレーム15の前方側を覆う基部51と、該基部51の長手方向に延出する第1延出部52と、基部51の長手方向であって第1延出部52とは反対側に延出する第2延出部53と、基部51から第1延出部52の延出方向と交差する方向に延出する折曲部55とを備えている。図7Aに示すように、第2延出部53は、基部51から折曲部55へと近付く方向に傾斜して延出している。
図7Bでは、補強フレームカバー50をバックボード30に取り付ける際に折り曲げられる折り曲げ線を破線(谷折り部)及び一点鎖線(山折り部)で示している。補強フレームカバー50の折曲部55は、第1部分55aと第2部分55bとの間(谷折り部61)、及び第2部分55bと第3部分55cとの間(山折り部62)で折り曲げられる。
図8に示すように、補強フレームカバー50を折り返す際には、補強フレームカバー50の第1延出部52を基部51に対して内側に折り返し、第2延出部53を基部51に対して内側に折り返す。また、補強フレームカバー50の折曲部55を、第1部分55aを基部51に対して内側に折り返し、第1部分55aと第2部分55bとの間に谷折り部61を形成するとともに、第2部分55bと第3部分55cとの間に山折り部62を形成するように折り曲げる。そして、図9に示すように、谷折り部61及び山折り部62が形成された折曲部55をバックボード30の表面の適切な位置に配置し、第3部分55cをバックボード30のバックボードトリム32に対して縫着して、縫着部73を形成する。
図9に示すように、折曲部55は、第1部分55a及び第2部分55bによってシート幅方向における内側に向けた谷折り部61が形成されるとともに、第2部分55b及び第3部分55cによってシート幅方向における外側に向けた山折り部62が形成されるように折り曲げられている。そして、第3部分55cが、縫着部73においてバックボード30のバックボードトリム32に縫着されている。
このようにしてバックボード30に取り付けられた補強フレームカバー50によれば、バックフレーム10から延出するバックボード補強フレーム15を覆うことで意匠性が向上するとともに、補強フレームカバー50の谷折り部61及び山折り部62を設けない場合と比較して、補強フレームカバー50とバックボード30のバックボードトリム32との間に空間(間隙)が設定されるため、バックボード補強フレーム15を補強フレームカバー50で覆った際に、補強フレームカバー50とバックボード補強フレーム15との間にゆとりができる。したがって、補強フレームカバー50がバックボード補強フレーム15から力を受けず緊張状態とならないため、シートバックS1をシートクッションS2の上に折り畳む際や、シートバックS1を折り畳んだ状態から起立させる際に、補強フレームカバー50を取り付けたバックボード30が引っ張られて変形してしまうことが抑制される。
ここで、図6に示すように、下端部の縫着部72は、シート幅方向における内側方向に向けて傾斜している。具体的には、縫着部72は、シート幅方向において開口60に近付くにつれて上端部の縫着部71との間隔が広がる方向に傾斜している。このような構成とすることで、バックボード30に取り付けられた補強フレームカバー50の開口60の幅を広く確保できるため、補強フレームカバー50の開口60にバックボード補強フレーム15を挿入し易くなるとともに、開口60と反対側における縫着部71と縫着部72との間の幅を狭くすることでバックボード補強フレーム15から補強フレームカバー50が外れてしまうことが抑制される。
補強フレームカバー50は、図7B及び図8に示すように、基部51と第1延出部52との間、基部51と第2延出部53との間でも折り曲げられる。図10に示すように、第1延出部52は基部51に対してバックボード30側に折り返されており、基部51及び第1延出部52の両方が縫着部71においてバックボード30のバックボードトリム32に縫着されている。基部51及び第1延出部52の両方がバックボードトリム32に縫着されることで、基部51又は第1延出部52の一方のみをバックボードトリム32に縫着した場合よりも縫着部71の強度を高くすることが可能となる。
また、第2延出部53は基部51に対してバックボード30側に折り返されており、基部51及び第2延出部53の両方が縫着部72においてバックボード30のバックボードトリム32に縫着されている。基部51及び第2延出部53の両方がバックボードトリム32に縫着されることで、基部51又は第2延出部53の一方のみをバックボードトリム32に縫着した場合よりも縫着部72の強度を高くすることが可能となる。
[5.変形例]
本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。以下においては、補強フレームカバーの変形例について説明する。
上述の実施形態では、補強フレームカバー50の折曲部55を折り曲げることで谷折り部と山折り部をそれぞれ1つずつ設けた例を示したが、谷折り部の数、山折り部の数は、これに限定されるものではなく、バックボード補強フレーム15が適切に被覆されるのであれば、谷折り部及び山折り部をそれぞれ複数形成して、折曲部を蛇腹状とすることも可能である。
また、補強フレームカバー50の折曲部55を折り曲げる態様としては、谷折り部と山折り部とを明確に区別して設けるものに限定されない。バックボード補強フレーム15を補強フレームカバー50で覆った際に、補強フレームカバー50とバックボード30のバックボードトリム32との間に空間が設定され、補強フレームカバー50とバックボード補強フレーム15との間にゆとりができるように補強フレームカバー50の折曲部55が折り曲げられていればよい。
上述の実施形態では、補強フレームカバー50の開口60と反対側の端部に谷折り部及び山折り部を形成した例を示したが、補強フレームカバー50において谷折り部及び山折り部を形成する箇所はこれに限定されるものではなく、開口60に隣り合った端辺部分、すなわち上端部や下端部に、谷折り部及び山折り部を形成することも可能である。
上述の実施形態では、補強フレームカバー50を1枚の不織布で形成されている例を示したが、これに限定されるものではなく、基部51、第1延出部52、第2延出部53、折曲部55を個別に用意して、縫着等により互いに接続することで、図7Aに示す補強フレームカバー50と同様の形状とすることも可能である。また、基部51、第1延出部52、第2延出部53、折曲部55の内の一部を別途用意して、図7Aに示す補強フレームカバー50と同様の形状とすることも可能である。
上述の実施形態では、第1部分55a、第2部分55b、第3部分55cの幅が均等になるように折曲部55を折り曲げた例を示したが、折曲部を折り曲げる際の各部分の幅は、均等であることに限定されない。例えば、折曲部の各部分の幅が、互いに異なるように折曲部を折り曲げることも可能である。
上述の実施形態では、補強フレームカバー50をバックボード30のバックボードトリム32に取り付ける際に、縫着部71,72,73により取り付けを行う例を示したが、補強フレームカバー50のバックボードトリム32への取り付けは、縫着に限定されるものではない。例えば、接着剤による取り付けや、ステープル止めにより、補強フレームカバー50のバックボードトリム32に対する取り付けを行うことも可能である。
以上、本実施形態に係るシートを車両に搭載される車両用のリアシートを例として説明した。本実施形態に係るシートは、車両用のリアシートに限定されるものではなく、シートバックにバックボードが取り付けられるシート、特に、バックボードを補強する補強フレームを設けた構造を採用したシートであれば、特に用途についての制限はない。例えば、本発明のシートは、施設や建物内で用いられる通常の座席シート、或いは車両以外の乗物内で使用される乗物用シートとしても利用可能である。
S リアシート (シート)
S1 シートバック
S2 シートクッション
10 バックフレーム
11 パイプフレーム
12 フレームボード
13,14 シート補強フレーム
15 バックボード補強フレーム(補強部材)
20 クッションフレーム
30 バックボード
31 ボード部材
32 バックボードトリム
50 補強フレームカバー(補強部材カバー)
51 基部
52 第1延出部
53 第2延出部
55 折曲部
55a 第1部分
55b 第2部分
55c 第3部分
60 開口
61 谷折り部
62 山折り部
71 縫着部(第1取付部)
72 縫着部(第2取付部)
73 縫着部(第3取付部)

Claims (8)

  1. シートバックを備えるシートであって、
    前記シートバックは、
    バックフレームと、
    前記シートバックの後面を覆うバックボードと、
    該バックボードの表面を覆うバックボードトリムと、
    前記バックフレームからシート外側方向に延出するとともに、前記バックボードの一部と対向して設けられ、前記バックボードを支持する補強部材と、
    前記バックボードトリムに取り付けられ、前記補強部材を覆う補強部材カバーと、を備え、
    前記補強部材カバーは、
    開口と、
    前記開口の反対側に設けられた少なくとも1つの谷折り部及び少なくとも1つの山折り部を有することを特徴とするシート。
  2. 前記補強部材カバーは、
    前記補強部材の前方を覆う基部と、
    該基部から第1の方向に延出する第1延出部と、
    前記基部から前記第1の方向とは反対側である第2の方向に延出する第2延出部と、
    前記基部から前記第1の方向と交差する方向に延出する折曲部と、
    を備え、
    前記谷折り部及び前記山折り部は、前記折曲部を折り曲げて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート。
  3. 前記補強部材カバーは、
    前記補強部材カバーの上端部が第1取付部により、前記補強部材カバーの下端部が第2取付部により、前記開口と反対側の側部が第3取付部により、それぞれ前記バックボードトリムに取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のシート。
  4. 前記第2取付部は、前記開口に向かうにつれて前記第1取付部との間隔が広がる方向に傾斜していることを特徴とする請求項3に記載のシート。
  5. 前記基部に対して、前記第1延出部が内側に折り返されており、
    前記第1取付部は、前記基部及び前記第1延出部を前記バックボードトリムに縫着していることを特徴とする請求項3又は4に記載のシート。
  6. 前記基部に対して、前記第2延出部が内側に折り返されており、
    前記第2取付部は、前記基部及び前記第2延出部を前記バックボードトリムに縫着していることを特徴とする請求項3又は4に記載のシート。
  7. 前記シートは、車両に搭載されるリアシートであることを特徴とする請求項1乃至6いずれか一項に記載のシート。
  8. シートのシートバックの後面を覆うバックボードに取り付けられる補強部材カバーであって、
    前記補強部材カバーは、
    開口と、
    該開口の反対側に設けられた少なくとも1つの山折り部及び少なくとも1つの谷折り部を有することを特徴とする補強部材カバー。
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