JP6730349B2 - 車両の収納ベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、収納物品を車体部材に係止させる車両の収納ベルト装置に関するものである。
各種の物品を車両の車体部材に係止させる装置としてベルト部材を用いた収納ベルト装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の収納ベルト装置は、車両の内装部材の凹部内に露出するように、一対のベルト片が設けられ、一対のベルト片の端部同士が脱着手段によって結合可能とされている。この収納ベルト装置は、内装部材の凹部に収納物品を収容し、その状態で収納物品の前面側で一対のベルト片を結合することにより、凹部からの収納物品の落下を規制する。
特開平9−99742号公報
しかしながら、特許文献1に記載の収納ベルト装置は、一対のベルト片によって収納物品の前面側のみを係止するものであるため、内装部材の壁等の固定物に頼らなければ収納物品を安定して車体部材に係止させることが難しい。この対応として、収納物品を車体部材により安定的に係止させようとすると、ベルト部材を複数用いたり、他の拘束手段を追加せざるを得なくなり、構造が複雑化してしまう。
そこで本発明は、構造の簡素化と収納物品の安定的な係止とを両立させることができる車両の収納ベルト装置を提供しようとするものである。
本発明に係る車両の収納ベルト装置は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る車両の収納ベルト装置は、収納物品(例えば、実施形態のヘッドレスト7)をベルト部材(例えば、実施形態のベルト部材11)で車体部材(例えば、実施形態の内装部材2)に係止させる車両の収納ベルト装置において、前記収納物品を抱持固定する物品抱持部(例えば、実施形態の物品抱持部12)と、前記車体部材に取り付けられる車体取付部(例えば、実施形態の車体取付部13)と、を備え、前記物品抱持部は、前記車体取付部から連続した前記ベルト部材の一部を、当該ベルト部材の延出方向の中途部で折り返して、重ね合わせ部を相互に縫合した第1折り返し部(例えば、実施形態の第1折り返し部14)と、前記第1折り返し部と離間した前記ベルト部材の別の一部を、当該ベルト部材の延出方向の中途部で折り返して、重ね合わせ部を相互に縫合した第2折り返し部(例えば、実施形態の第2折り返し部17)と、前記ベルト部材の前記第1折り返し部と前記第2折り返し部の間の領域によって構成され、かつ、前記ベルト部材の前記第1折り返し部の縫合部の近傍から延び、延び方向の端部に、前記ベルト部材の前記車体取付部側の端部に連結される連結部が設けられている側部覆いベルト部(例えば、実施形態の側部覆いベルト部15)と、前記第1折り返し部と前記側部覆いベルト部と前記第2折り返し部とによって前記収納物品の周囲を囲った状態で、前記第1折り返し部と前記第2折り返し部の先端部同士を引き締め固定可能な引き締め固定部(例えば、実施形態の引き締め固定部25)と、を有していることを特徴とする。
上記の構成により、収納物品を車体に取り付ける場合には、ベルト部材の車体取付部を車体部材に取り付け、かつ、物品抱持部の側部覆いベルト部の延び方向の端部に位置される連結部をベルト部材の車体取付部側の端部に連結しておく。この状態において、第1折り返し部と側部覆いベルト部と第2折り返し部とによって収納物品の周囲を覆い、第1折り返し部と第2折り返し部の先端部同士を引き締め固定部で引き締め固定する。これにより、収納物品は物品抱持部で周囲を抱持された状態で車体部材に取り付けられる。本発明に係る収納ベルト装置は、一本のベルト部材を使用して、収納物品を車体部材に安定して係止させることができる。
前記引き締め固定部は、前記第1折り返し部の先端部に保持された連結リング(例えば、実施形態の連結リング40)と、前記第2折り返し部の前記重ね合わせ部から延出して前記連結リングに挿通される延長ベルト部(例えば、実施形態の延長ベルト部18)と、前記連結リングに挿通された前記延長ベルト部を前記第2折り返し部に締め付け固定する固定部材(例えば、実施形態のD字状リング24)と、を有する構成としても良い。
この場合、第2折り返し部の重ね合わせ部から延出した延長ベルト部の先端部を、第1折り返し部の連結リングに挿通し、その延長ベルトの先端部を、固定部材によって第2折り返し部に締め付け固定することにより、物品抱持部を引き締め固定することができる。したがって、この構成を採用した場合には、一本のベルト部材を有効利用して引き締め固定部を構成することができる。
前記連結リングと前記固定部材は、前記収納物品の同一面上に位置するように設けられるようにしても良い。
この場合、延長ベルト部を固定部材で締め込んだときに、延長ベルト部が収納物品の角部に押し付けられなくなる。したがって、この構成を採用した場合には、延長ベルト部を固定部材によってスムーズに締め込み、物品抱持部によって収納物品を強固に固定することができる。
前記第1折り返し部は、前記側部覆いベルト部を挟んで前記第2折り返し部の車両前方側に配置され、前記第1折り返し部の重ね合わせ部を縫合する縫合部(例えば、実施形態の縫合部19)は、前記物品抱持部で抱持固定した前記収納物品の前面に対峙する位置に配置されるようにしても良い。
この場合、車両の急減速時等に収納物品が慣性力によって前方に移動したときに、その移動に伴う力が、第1折り返し部の縫合部に剥離方向の力として作用しにくくなる。したがって、この構成を採用した場合には、物品抱持部の耐久性を高め、収納物品の脱落を防止することができる。
前記車体取付部は、前記側部覆いベルト部の一端から前記車体部材の物品収納可能な凹状壁(例えば、実施形態の凹状壁6a)の背部に引き回されて当該背部に固定される背部引き回し部(例えば、実施形態の背部引き回し部27)と、前記背部引き回し部の端部から車内側に引き出されて前記側部覆いベルト部の他端に引き締め固定可能な第2引き締め固定部(例えば、実施形態の第2引き締め固定部41)と、を有する構成としても良い。
この場合、第2引き締め固定部が引き締め固定されると、車体取付部の背部引き回し部が車体部材の凹状壁の背部側を回り込んだ状態で、側部覆いベルトに張力が付与される。このため、車体部材の凹状壁に物品を収納した状態で、第2引き締め固定部を引き締め固定することにより、凹状壁に収納された収納物品を側部覆いベルトによって固定することができる。
前記背部引き回し部は、前記車体部材の凹状壁の背部に前後に離間して設けられた第1固定部(例えば、実施形態の第1固定部29A)と第2固定部(例えば、実施形態の第2固定部29B)とに固定され、前記車体部材の車体強度部材(例えば、実施形態の車体フレーム31)に対する固定部は、前記第1固定部と前記第2固定部の間に設けられるようにしても良い。
この場合、物品抱持部で抱持した収納物品に大きな荷重が作用すると、その荷重が背部引き回し部から第1固定部と第2固定部を通して車体部材に作用する。このとき、車体部材は、収納物品から荷重を受けたときに最も変形しにくい第1固定部と第2固定部の間の位置で車体強度部材に固定されているため、車体強度部材からの車体部材の脱落を防止することができる。
本発明は、一本のベルト部材を使用して、収納物品を車体部材に安定して係止させることができるため、構造の簡素化と収納物品の安定的な係止とを両立させることができる。
本発明の一実施形態の収納ベルト装置の一使用形態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の収納ベルト装置の別の使用形態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の収納ベルト装置の一使用形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態の収納ベルト装置のベルト部材の状態を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態の収納ベルト装置の別の使用形態を示す断面図である。 本発明の一実施形態の収納ベルト装置と比較例の収納ベルト装置を併せて記載した断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図面には、車両の前方を指す矢印FRと、車両の上方を指す矢印UPと、車両の左側方を指す矢印LHが記されている。
図1,図2は、ワンボックスタイプの車両1の車室内の後部を後部左上方側から見た図である。
車室内の後部右側には、樹脂製の内装部材2が取り付けられている。内装部材2は、リヤ側のサイドガラス3の下方に設けられている。内装部材2は、上下方向の中央領域から車室内側に膨出する棚部4と、棚部4の車幅方向外側端から起立する側壁5と、側壁5の上部に車幅方向外側に凹状に窪んで設けられた略矩形状物品収納凹部6と、を有している。
棚部4の上には、図1に示すように、収納物品であるヘッドレスト7等が配置可能とされている。図1では、相互に重ねた二つのヘッドレスト7が起立状態で棚部4の上に配置され、その状態で二つのヘッドレスト7が収納ベルト装置10によって係止されている。なお、ヘッドレスト7は、例えば、後部座席のシートバックを前方に倒して使用するとき等に、シートバックから取り外して棚部4上に収納固定することができる。また、物品収納凹部6には、図2に示すように、ボックスに収めた停止表示機材8(収納物品)等を収納することができる。本実施形態では、物品収納凹部6に収納された停止表示機材8も収納ベルト装置10によって係止可能とされている。
収納ベルト装置10は、織布等によって形成された一本のベルト部材11を主部品として構成されている。
図3は、収納物品である二つのヘッドレスト7を内装部材2に固定したときの収納ベルト装置10の水平断面を示す図である。また、図4は、収納ベルト装置10の曲げ状態や連結状態等を説明するために、一部を誇張して示した図3と同様の図である。
収納ベルト装置10は、図3,図4に示すように、ヘッドレスト7等の収納物品を抱持固定する物品抱持部12と、内装部材2(車体部材)に取り付けられる車体取付部13と、を備えている。ベルト部材11のうちの車体取付部13を構成する部分は、内装部材2のうちの物品収納凹部6の凹状壁6aの背部に引き回され、その凹状壁6aの背部に固定されている。凹状壁6aの前端側の開口45fから車室内側に引き出されたベルト部材11(車体取付部13)の端部には、第1折り返し部14と、側部覆いベルト部15と、接続部16と、第2折り返し部17と、延長ベルト部18とが連続して形成されている。これらは物品抱持部12を構成している。
第1折り返し部14は、車体取付部13の一端側と連続したベルト部材11の一部が、ベルト部材11の延出方向の中途部で折り返されて、重ね合わせ部分の基端が相互に縫合されている。第1折り返し部14の基端は、ベルト部材11の延出方向に離間した二箇所で縫合されている。その二箇所の縫合部19の間には略楕円状の案内リング20が取り付けられている。案内リング20は、二箇所の縫合部19の間で二枚重ねのベルト部材11の一方のベルト片に挿通され、案内リング20の案内孔(符号省略)の一部がそのベルト片の外側に露出している。また、第1折り返し部14の先端部(折り返し端)には、略矩形状の連結リング40が取り付けられている。
側部覆いベルト部15は、第1折り返し部14の基端の縫合部19の近傍から車両後方側に向かって延び、後端部に、ベルト部材11を折り返した部分が縫合されてなる環状の連結部21が設けられている。連結部21には、締め付け固定用の一対のD字状リング22が取り付けられている。D字状リング22は、内装部材2の後端側の開口45rから車室内に引き出されたベルト部材11(車体取付部13)の端部(延長ベルト部28)を締め込み可能に固定する。D字状リング22は、ベルト部材11(車体取付部13)の端部を締め込むことにより、側部覆いベルト部15に張力を付与することができる。
接続部16は、側部覆いベルト部15の後端の連結部21から延び、側部覆いベルト部15の後端部と第2折り返し部17とを接続する。
第2折り返し部17は、ベルト部材11の接続部16からの延出部の一部を中途部で折り返され、重ね合わせ部分の基端が相互に縫合されている。第2折り返し部17の基端からは、延長ベルト部18が延出している。第2折り返し部17の基端の縫合部23では、延長ベルト部18の基端がさらに重ねられ、ベルト部材11が三枚重ねの状態で縫合されている。また、第2折り返し部17の先端部(折り返し端)には、締め付け固定用の一対のD字状リング24(固定部材)が取り付けられている。
延長ベルト部18は、縫合部23から前方側に引き出され、その先端部が、第1折り返し部14の先端部に保持された連結リング40に挿通されている。連結リング40に挿通された延長ベルト部18は、連結リング40で折り返されて、先端側が第2折り返し部17の先端の一対のD字状リング24に締め込み固定される。なお、図中の符号42A,42Bは、延長ベルト部18の先端側の外面と、第2折り返し部17の基部側の外面に付設された面ファスナーである。面ファスナー42A,42Bは、延長ベルト部18をD字状リング24によって締め込んだときに、余った延長ベルト部18の先端側を折り返して面同士で相互に係止する。
ヘッドレスト7等の収納物品は、ベルト部材11の第1折り返し部14、側部覆いベルト部15、接続部16、及び、第2折り返し部17によって収納物品の周囲を囲った状態で、D字状リング24による延長ベルト部18の締め込みによって引き締め固定される。本実施形態では、延長ベルト部18、連結リング40、D字状リング24等、が第1折り返し部14と第2折り返し部17の先端部同士を引き締め固定可能な引き締め固定部25を構成している。
図5は、物品抱持部12でヘッドレスト7等の収納物品を係止しないときの収納ベルト装置10の状態を示す図3と同様の断面図である。
図2,図5に示すように、物品抱持部12で収納物品を係止しないときには、ベルト部材11の延長ベルト部18をD字状リング24で引き締めて、第1折り返し部14を後方側に倒し、かつ、第2折り返し部17を前方側に倒す。これにより、第1折り返し部14と第2折り返し部17の先端部が最接近した状態で、第1折り返し部14と第2折り返し部17が側部覆いベルト部15の外側面に重ね合わされる。このとき、D字状リング24から引き出された延長ベルト部18は、第1折り返し部14の基部に保持された案内リング20に挿通される。そして、案内リング20に挿通された延長ベルト部18は、案内リング20で後方側に折り返され、第2折り返し部17の基部側の外面に重ねられる。このとき、延長ベルト部18の先端側の面ファスナー42Aが第2折り返し部17の基部側の面ファスナー42Bに係止される。
また、図2,図3,図5に示すように、物品収納凹部6に停止表示機材8等の収納物品を収納した場合には、D字状リング22でベルト部材11の車体取付部13側の端部(延長ベルト部28)を締め込むことにより、側部覆いベルト部15に張力を付与して収納物品を固定することができる。
ところで、本実施形態の場合、図3に示すD字状リング24と連結リング40は、収納物品(ヘッドレスト7)の内側側面に対峙する位置に位置される。したがって、延長ベルト部18は、収納物品の前部側の内側角部に拘束されることなく(接触することなく)、D字状リング24によってスムーズに締め込むことができる。実際の構造は、図3に示す側部覆いベルト部15の前部領域から第1折り返し部14の先端部までの長さL1が、側部覆いベルト部15の後部領域から第2折り返し部17の先端部までの長さL2よりも長く設定されている。このため、図1,図3に示すように、ヘッドレスト7のような略一定幅の収納物品を物品抱持部12で抱持するときに、D字状リング24が収納物品(ヘッドレスト7)の後方側の内側角部の近傍に位置されるようにして、延長ベルト部18をD字状リング24で締め込むと、第1折り返し部14の先端の連結リング40が収納物品(ヘッドレスト7)の前端面にかからなくなる。このとき、連結リング40は、収納物品(ヘッドレスト7)の前部寄りの内側側面に対峙する位置に位置される。
また、前部側の第1折り返し部14の基部側の縫合部19は、物品抱持部12で収納物品(ヘッドレスト7)を抱持固定したときに、収納物品(ヘッドレスト7)の前面に対峙する位置に設けられている。このため、車両1の急減速時等に収納物品(ヘッドレスト7)の慣性力が前方に向かって作用したときに、縫合部19に剥離方向の力が作用しにくくなる。
図6の(A)は、本実施形態の収納ベルト装置10の一部の断面を示す図であり、図6の(B)は、比較例の収納ベルト装置10Aの一部の断面を示す図である。図6の(B)に示す収納ベルト装置10Aは、第1折り返し部14の基部側の縫合部19が収納物品(ヘッドレスト7)の外側側面に対峙する位置に設けられている。
図6の(A)に示す本実施形態の収納ベルト装置10の場合、車両の急減速時等に収納物品(ヘッドレスト7)が慣性力Fによって前方に移動することがある。このとき、第1折り返し部14の相互に重ね合わされたベルト片には、連結リング40を折り返し点として相反方向に向く力が作用する。この力は、縫合部19に対して揃断方向の力として働く。これに対し、図6の(B)に示す比較例の収納ベルト装置10Aでは、車両の急減速時等に収納物品(ヘッドレスト7)が慣性力Fによって前方に移動すると、第1折り返し部14に剥離方向の力が働く。これらを比較して明らかなように、本実施形態の収納ベルト装置10では、縫合部19に剥離方向の力が作用しにくくなる。
ここで、収納ベルト装置10の車体取付部13について説明する。
車体取付部13は、図3,図5に示すように、側部覆いベルト部15の前部から内装部材2の前側の開口45fを通して内装部材2の凹状壁6aの背部に引き回される背部引き回し部27と、背部引き回し部27の端部に連続して設けられた延長ベルト部28と、側部覆いベルト部15の後部に取り付けられた一対のD字状リング22と、を備えている。延長ベルト部28は、内装部材2の後ろ側の開口45rを通して車室内側に引き出され、その先端部が、側部覆いベルト部15の後部のD字状リング22に締め込み固定される。
本実施形態では、延長ベルト部28と一対のD字状リング22が第2引き締め固定部41を構成している。
また、内装部材2の凹状壁6aの背部には、前後方向に離間して第1固定部29Aと第2固定部29Bが突設されている。ベルト部材11の背部引き回し部27は、凹状壁6aの背部側でタッピングスクリュー30(締結部材)によって第1固定部29Aと第2固定部29Bとに固定されている。また、内装部材2の凹状壁6aの背部は、車体フレーム31(車体強度部材)に対してボルト締結等によって固定されている。凹状壁6aの背部の車体フレーム31に対する固定部32は、第1固定部29Aと第2固定部29Bの間に配置されている。なお、本実施形態の場合、車体フレーム31に対する固定部32は、第1固定部29Aや第2固定部29Bとほぼ同高さ位置に設けられている。このため、ベルト部材11の背部引き回し部27の一部は、固定部32を下方に迂回するように引き回されている。
以上のように、本実施形態の収納ベルト装置10は、収納物品(ヘッドレスト7)を抱持固定する物品抱持部12と、内装部材2に取り付けられる車体取付部13とが一本のベルト部材11を主要部品として構成されている。そして、物品抱持部12は、第1折り返し部14と、第2折り返し部17と、側部覆いベルト部15と、引き締め固定部25と、を有し、第1折り返し部14と側部覆いベルト部15と第2折り返し部17とによって収納物品の周囲を囲った状態で、第1折り返し部14と第2折り返し部17の先端部同士を引き締め固定部25によって引き締め固定できる構成とされている。このため、本実施形態の収納ベルト装置10では、一本のベルト部材11を使用して、収納物品を内装部材2に安定して係止させることができる。したがって、本実施形態の収納ベルト装置10は、構造の簡素化と収納物品の安定的な係止とを両立させることができる。
また、本実施形態の収納ベルト装置10では、引き締め固定部25が、第1折り返し部14の先端部に保持された連結リング40と、第2折り返し部17から延出して連結リング40に挿通される延長ベルト部18と、連結リング40に挿通された延長ベルト部18を第2折り返し部17に締め付け固定するD字状リング24と、を備えている。このため、延長ベルト部18の先端部を、連結リング40に挿通して延長ベルト部18の先端部を、D字状リング24によって第2折り返し部17に締め込むことにより、物品抱持部12を安定して引き締めることができる。したがって、本実施形態の構成を採用した場合には、一本のベルト部材11を有効利用して引き締め固定部25を構成することができる。
また、本実施形態の収納ベルト装置10は、側部覆いベルト部15の前部側から第1折り返し部14の先端部までの長さL1が、側部覆いベルト部15の後部側から第2折り返し部17の先端部までの長さL2よりも長く設定されている。このため、ヘッドレスト7のような略一定幅の収納物品を物品抱持部12で抱持するときには、第1折り返し部14側の連結リング40が収納物品の前端面にかからなくなる。したがって、D字状リング24による延長ベルト部18の締め込み時に、延長ベルト部18が収納物品の前側の内側角部に押し付けられなくなる。よって、本実施形態の構成を採用した場合には、延長ベルト部18をD字状リング24によってスムーズに締め込み、物品抱持部12によって収納物品を強固に固定することができる。
さらに、本実施形態の収納ベルト装置10では、第1折り返し部14の基部側の縫合部19が、物品抱持部12で抱持固定した収納物品の前面に対峙する位置に配置されている。このため、車両の急減速時等に収納物品の慣性力が前方に作用したときに、第1折り返し部14の縫合部19に剥離方向の力が働くのを抑制することができる。したがって、本実施形態の構成を採用した場合には、物品抱持部12の耐久性を高め、収納物品の脱落を防止することができる。
また、本実施形態の収納ベルト装置10では、側部覆いベルト部15の一端から内装部材2の凹状壁6aの背部に引き回されて固定される背部引き回し部27と、背部引き回し部27の端部から車内側に引き出されて側部覆いベルト部15の他端に引き締め固定可能な第2引き締め固定部41と、を備えている。このため、停止表示機材8等の収納物品を内装部材2の凹状壁6aに収納した状態で、第2引き締め固定部41を引き締め固定することにより、凹状壁6aに収納された収納物品を側部覆いベルト15によって固定することができる。
さらに、本実施形態の収納ベルト装置10は、背部引き回し部27が、内装部材2の凹状壁6aの背部の前後に離間した第1固定部29Aと第2固定部29Bとに固定され、内装部材2の車体フレーム31との固定部32が第1固定部29Aと第2固定部29Bの間に設けられている。このため、物品抱持部12で抱持した収納物品に大きな荷重が作用したときには、その荷重が背部引き回し部27から第1固定部29Aと第2固定部29Bを通して内装部材2に作用する。このとき、内装部材2が入力荷重を受けて変形することがあるが、内装部材2は、収納物品から荷重を受けたときに最も変形しにくい第1固定部29Aと第2固定部29Bの間の位置で車体フレーム31に固定されている。したがって、本実施形態の構成を採用した場合には、車体フレーム31からの内装部材の脱落を有効に防止することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
2…内装部材(車体部材)
6a…凹状壁
7…ヘッドレスト(収納物品)
8…停止表示機材(収納物品)
10…収納ベルト装置
11…ベルト部材
12…物品抱持部
13…車体取付部
14…第1折り返し部
15…側部覆いベルト部
17…第2折り返し部
18…延長ベルト部
19…縫合部
25…引き締め固定部
27…背部引き回し部
29A…第1固定部
29B…第2固定部
31…車体フレーム(車体強度部材)
32…固定部
40…連結リング
41…第2引き締め固定部

Claims (6)

  1. 収納物品をベルト部材で車体部材に係止させる車両の収納ベルト装置において、
    前記収納物品を抱持固定する物品抱持部と、
    前記車体部材に取り付けられる車体取付部と、を備え、
    前記物品抱持部は、
    前記車体取付部から連続した前記ベルト部材の一部を、当該ベルト部材の延出方向の中途部で折り返して、重ね合わせ部を相互に縫合した第1折り返し部と、
    前記第1折り返し部と離間した前記ベルト部材の別の一部を、当該ベルト部材の延出方向の中途部で折り返して、重ね合わせ部を相互に縫合した第2折り返し部と、
    前記ベルト部材の前記第1折り返し部と前記第2折り返し部の間の領域によって構成され、かつ、前記ベルト部材の前記第1折り返し部の縫合部の近傍から延び、延び方向の端部に、前記ベルト部材の前記車体取付部側の端部に連結される連結部が設けられている側部覆いベルト部と、
    前記第1折り返し部と前記側部覆いベルト部と前記第2折り返し部とによって前記収納物品の周囲を囲った状態で、前記第1折り返し部と前記第2折り返し部の先端部同士を引き締め固定可能な引き締め固定部と、を有していることを特徴とする車両の収納ベルト装置。
  2. 前記引き締め固定部は、
    前記第1折り返し部の先端部に保持された連結リングと、
    前記第2折り返し部の前記重ね合わせ部から延出して前記連結リングに挿通される延長ベルト部と、
    前記連結リングに挿通された前記延長ベルト部を前記第2折り返し部に締め付け固定する固定部材と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両の収納ベルト装置。
  3. 前記連結リングと前記固定部材は、前記収納物品の同一面上に位置するように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両の収納ベルト装置。
  4. 前記第1折り返し部は、前記側部覆いベルト部を挟んで前記第2折り返し部の車両前方側に配置され、
    前記第1折り返し部の重ね合わせ部を縫合する縫合部は、前記物品抱持部で抱持固定した前記収納物品の前面に対峙する位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の収納ベルト装置。
  5. 前記車体取付部は、
    前記側部覆いベルト部の一端から前記車体部材の物品収納可能な凹状壁の背部に引き回されて当該背部に固定される背部引き回し部と、
    前記背部引き回し部の端部から車内側に引き出されて前記側部覆いベルト部の他端に引き締め固定可能な第2引き締め固定部と、を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両の収納ベルト装置。
  6. 前記背部引き回し部は、前記車体部材の凹状壁の背部に前後に離間して設けられた第1固定部と第2固定部とに固定され、
    前記車体部材の車体強度部材に対する固定部は、前記第1固定部と前記第2固定部の間に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の車両の収納ベルト装置。
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