JP2010111284A - 車両用シートのポケット構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】より見栄えの良いポケット部を形成することにある。
【解決手段】支持部材30に、着替えカバー部材20の他部(24)に連結する連結部位32と、第二表皮ピース26aの内折り部(21)を張設状態で支持する支持部位34を設けて、支持部材30を、着替えカバー部材20の他部(24)に連結状態として、第一ポケット部18に(第二ポケット部28の)インナー部29を収納するとともに、第二表皮ピース26aの折返し部(21)を支持部材30に張設して、第一ポケット部18の開口上縁部11に被せる構成とした。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両用シートのポケット構造に関し、より詳しくは、車両用シートのカバー部材一部を縫製してなるポケット部の構造に関する。
この種の車両用シートのポケット部として、車両用シートのシートバック後部に設けたポケット部が公知である(特許文献1を参照)。このポケット部(第一ポケット部)は、典型的に、シートバックを直接被覆するカバー部材(ベースカバー部材)の一部を袋状に縫製することで形成される。
ところで車両用シートでは、デザイン性向上などの観点から、シートの意匠面を構成するカバー部材を適宜着せ替えることがある。このため多くの車両用シートでは、上述のベースカバー部材に対して、着替えカバー部材(皮革製又は布帛製)を着脱可能に取付ける構成を採用する。
この着替えカバー部材には、第一ポケット部に被覆可能な第二ポケット部が設けてあり、この第二ポケット部に、第一ポケット部に収納可能な袋状のインナー部が設けてある。そして第一ポケット部に、インナー部を収納しつつ、第二ポケット部を被せることで、車両用シートに二重構造のポケット部を形成する。
登録実用新案第3018741号公報
しかしながら上述の公知技術では、第一ポケット部に第二ポケット部を被せる際に、第二ポケット部の開口上縁に皺や弛みが生じるなどして、車両用シートのポケット部が若干見劣りすることがあった。もっとも第二ポケット部を引張して(テンションをかけて)開口上縁の皺などを解消してもよいが、そうするとインナー部が引出されるなどして、第一ポケット部と第二ポケット部の間にズレが生じる。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、より見栄えの良いポケット部を形成することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明に係る車両用シートのポケット構造では、車両用シートを被覆するベースカバー部材に対して、着替えカバー部材を着脱可能に取付ける構成である。
そして本発明では、着替えカバー部材の一部(例えば後部)を、上部側をなす第一表皮ピースと、下部側をなす内折状の第二表皮ピースにて構成する。そして着替えカバー部材の第二ポケット部が、第一表皮ピースの下部片と第二表皮ピースの内折り側の下部片とからなるインナー部と、第二表皮ピースの折返し部(第二ポケット部の開口上縁部)を支持する平板状の支持部材を有する。
そしてベースカバー部材の第一ポケット部に、着替えカバー部材の第二ポケット部を被せて、シート上方に開口する車両用シートのポケット部を形成するのであるが、このとき見栄え良く形成することが望ましい。
そこで本発明では、上述の支持部材に、着替えカバー部材の他部(前記一部とは異なる他部)に連結する連結部位と、第二表皮ピースの内折り部を張設状態で支持する支持部位を設ける構成とした。
そしてこの支持部材を、着替えカバー部材の他部に連結状態とする。この状態で、第一ポケット部にインナー部を収納するとともに、第二表皮ピースの折返し部を支持部材に(見栄え良く)張設して、第一ポケット部の開口上縁部に被せる構成とした。
さらに本発明では、上述の支持部材が、着替えカバー部材の他部に連結して支持されている。このため第二表皮ピース(第二ポケット部の開口上縁部)にテンションをかけたとしても、第一ポケット部とのズレが極力生じない構成である。
第2発明の車両用シートのポケット構造は、第1発明のポケット構造において、上述の支持部材に、第二表皮ピースを固定する固定部位を設ける。そして支持部位の板厚方向の寸法を、固定部位よりも大きく設定する(剛性を高める)とともに、固定部位を、支持部位からシート下方に延設する(比較的広範囲に形成する)。
そして第一ポケット部の開口上縁部を、固定部位における第二表皮ピースの固定箇所まで挿設しつつ、第二表皮ピースの折返し部にて被覆する構成とした。
そして第2発明によれば、第二表皮ピースの折返し部(第二ポケット部の開口上縁部)を、第一ポケット部の開口上縁部に位置合わせして被せることができる。
また本発明では、第一ポケット部と第二ポケット部に相対的なズレ(大きさのズレなど)が生じたとしても、第二表皮ピースの固定箇所を(シート上下に)調節することで、両部材の相対的なズレを吸収することができる。
第3発明の車両用シートのポケット構造は、第1発明又は第2発明のポケット構造において、第一ポケット部の開口上縁部に、内折状のベース表皮ピースと、ベース表皮ピースの内折り部を支持する平板状の樹脂板を設ける。
そして支持部材には、インナー部の収納時において、樹脂板に対して対面状に配置する対面部位を設けることとした。こうすることで、第二ポケット部を引張しても(テンションをかけても)、第一ポケット部の樹脂板に対面部位が係止するため、第一ポケット部と第二ポケット部の相対的なズレが極力生じにくくなる。
第4発明の車両用シートのポケット構造は、第1発明〜第3発明のいずれかのポケット構造において、第一表皮ピースの下部片を、平板状の第二の支持部材に張設して(皴等がよらないようテンションをかけて)、第一ポケット部に挿入する構成とした。このように第一表皮ピースの下部片にもテンションをかけることで、より見栄えの良いポケット部を形成することができる。
本発明の第1発明によれば、より見栄えの良いポケット部を形成することができる。また第2発明によれば、見栄えの良いポケット部を比較的簡単に形成することができる。また第3発明によれば、納まりの良いポケット部を形成することができる。そして第4発明によれば、さらに見栄えの良いポケット部を形成することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図1〜図8を参照して説明する。
なお各図では、車両用シート前方に符号F、車両用シート後方に符号B、車両用シート側方に符号Lを適宜付す。また各図では、表皮ピース同士の縫合箇所(縫着線)に符号SEWを付す。
[実施例1]
図1の車両用シート2は、シートクッション4とシートバック6を備える。このシートバック6の後部に、シート上方に開口する車両用シートのポケット部(ポケット部8)が設けてある。
そして本実施例のシートバック6は、図1を参照して、ベースカバー部材10と、着替えカバー部材20(詳細は後述)にて被覆されて構成されている。
(ベースカバー部材)
ベースカバー部材10は、図1を参照して、シートバック6を直接被覆する袋状の部材(皮革製又は布帛製)であり、その下方が解放状である。そしてベースカバー部材10の後部には、シート上方に開口する第一ポケット部18(後述)が形成されている。
そしてベースカバー部材10(袋状)は、複数の表皮ピースを縫合して構成されており、シート前部を構成する前面ピース12と、シート側部(かまち部)を構成する一対の側面ピース14,14と、シート後部を構成する後面ピース16を備える。
(第一ポケット部)
そして第一ポケット部18は、内折り状の背裏ピース17(ベース表皮ピース)と、シート幅方向に長尺な樹脂板19を備える(図1及び図6を参照)。この樹脂板19は、高さ寸法H2の板部材(略長方形状)であり、背裏ピース17の内折り部に挿設される部材である。
そしてこの樹脂板19を、背裏ピース17の内折り部に挿設したのち、内折り端を袋綴じ状に縫着して、第一ポケット部18の開口上縁部11を形成する。そして背裏ピース17を後面ピース16に対面状に配置して、後面ピース16と側面ピース14の縫着部に縫着することにより、シート上方に開口する第一ポケット部18を形成する(図1、図3(C)(D)を参照)。
(着替えカバー部材)
そして着替えカバー部材20は、図1〜図3を参照して、ベースカバー部材10を被覆可能な袋状の部材(皮革製又は布帛製)であり、その下方が解放状である。この着替えカバー部材20の後部には、シート上方に開口する第二ポケット部28(後述)が形成されている。
この着替えカバー部材20は、シート前部を構成する前面ピース22と、シート側部(かまち部)を構成する一対の側面ピース24,24を備える。そして着替えカバー部材20の後部は、上部側をなす第一表皮ピース26aと、下部側をなす内折状の第二表皮ピース27aにて構成される(二分割化されている)。第二表皮ピース27aの外折り側には、シート下方に延びる延設片27c(面ファスナ)が設けてある。そして第一表皮ピース26aと、第二表皮ピース27aの外折り側を、それぞれ側面ピース24に縫着することで、着替えカバー部材20の後部を形成する(図2を参照)。
(第二ポケット部)
そして第二ポケット部28は、図3及び図6を参照して、第一表皮ピース26aの第一下部片26bと、第二表皮ピース27aの第二下部片27bと、後述の一対の支持部材(第一支持部材30,第二支持部材40)を有する。
第二表皮ピース27aの内折り部は、第二ポケット部28の開口上縁部21をなす部位である。また第一下部片26bは、同ピースからシート下方に延設する部位である。そして第二下部片27bは、同ピースの内折り側(第一表皮ピース26aを臨む側)からシート下方に延設する部位である。
そして本実施例では、これら第一下部片26bと第二下部片27bによって袋状のインナー部29を形成する。すなわち第一下部片26bの下端部と第二下部片27bの下端部を縫着する。そして第一下部片26bの側部と第二下部片27bの側部を、後述の第一支持部材30に縫着することで、袋状のインナー部29を形成する。
そして上述の第一ポケット部18に第二ポケット部28を被せて、シート上方に開口するポケット部8を形成するのであるが、このときポケット部8を見栄え良く形成することが望ましい。そこで本実施例では、後述する一対の支持部材30,40によって、ポケット部8を見栄え良く形成することとした。
(第一支持部材)
第一支持部材30は、図1〜図3を参照して、シート幅方向に長尺な板部材であり、本実施例では、高さ寸法H1と幅寸法W1の略長方形状(正面視)である。
この第一支持部材30は、第二表皮ピース27aの折返し部を支持する部材であり、典型的にポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂成型品である。
そして第一支持部材30は略J字状(側面視)をなしており、後述する連結部位32と、支持部位34と、固定部位36と、対面部位38を備える(図4、図5(a)及び図6を参照)。そしてこの第一支持部材30に、第二表皮ピース27aの内折り部(第二ポケット部28の開口上縁部21)を張設状態として縫着する。以下、第二表皮ピース27aの縫着作業とともに、第一支持部材30の詳細構成を説明する。
(連結部位)
連結部位32は、第一支持部材30の両側(シート幅方向の両側)において、シート側方に張出した部位である。この連結部位32は平板状であり、側面ピース24を縫着可能な板厚(寸法T2)を有する(図3(B),(D)を参照)。そして連結部位32を、第一支持部材30の幅寸法W1を調整するなどして、着替えカバー部材20のかまち部にまで延設する(図2及び図4を参照)。
そして本実施例では、連結部位32に側面ピース24を縫着することで、第一支持部材30を、着替えカバー部材20のかまち部(一部とは異なる他部)に連結する(図2を参照)。
(支持部位)
支持部位34は、第一支持部材30の上部に設けられた略逆U字状の部位である。この支持部位34を、第二表皮ピース27aの内折り部に挿入して、第二ポケット部28の開口上縁部21を形成する。この支持部位34により、第二表皮ピース27aの折返し部が内側から支持されることとなる。
そして支持部位34(略逆U字状)は、第一支持部材30の上部から折返し状に突出しており、支持部位34の板厚方向の寸法T1が、後述する他の部位よりも大きい設定である。このように支持部位34の寸法T1を大きく形成することで(剛性を高めることで)、第二表皮ピース27aを安定的に支持することができる。
そして本実施例では、支持部位34をシート後側に突出する配置として第二表皮ピース27aの内折り部に第一支持部材30を挿入する(図6を参照)。こうすることで、ポケット部8の開口上縁部21が凹凸状となり、ボリューム感のある形状となる。そして上述の第一ポケット部18の開口上縁部11も、樹脂板19の挿設により凸状である。このため、これら両上縁部によって、凹凸感のはっきりしたポケット部8を形成することができる。
また支持部位34(略逆U字状)は緩やかな湾曲形状を有する。このため第二表皮ピース27aを支持部位34に張設することで、丸み感のある第二ポケット部28の開口上縁部21を形成することができる。
(固定部位)
固定部位36は、支持部位34の下方に形成された部位(板状)であり、第二表皮ピース27a(内折り側と外折り側)を縫着可能な板厚(寸法T2)を有する。
そして本実施例では、図6を参照して、支持部位34の下方において比較的広範囲(図6の符号Cで示す範囲)に固定部位36を形成する。そして後述するように、第一ポケット部18の開口上縁部11を、固定部位36における第二表皮ピース27aの固定箇所(図6の縫着線SEW−1)まで挿設しつつ、第二表皮ピース27aの折返し部にて被覆する。
(対面部位)
対面部位38は、固定部位36の下方に形成された部位(板状)である。本実施例では、樹脂板19の高さ寸法H2に応じて、第一支持部材30の高さ寸法H1を調節する(第一支持部材30の下部を延設する)ことにより、樹脂板19の対面位置に対面部位38を形成する(図6を参照)。
そして後述するインナー部29の収納時において、この対面部位38を第一ポケット部18に挿設して、樹脂板19に対面配置する。
(第二支持部材)
そして第二支持部材40は、第一支持部材30と同様にシート幅方向に長尺な板部材であり、本実施例では、高さ寸法H3(本実施例ではH1と同一設定)の略長方形状である。この第二支持部材40に、第一表皮ピース26aの第一下部片26bを張設して(皴等がよらないようテンションをかけて)、後述のように第一ポケット部18に挿入する。
(車両用シートのポケット部の形成)
図6を参照して、第一ポケット部18にインナー部29(第一支持部材30、第二支持部材40)を収納する。このとき第一ポケット部18内で、対面部位38を樹脂板19に対面配置する。
そして第二表皮ピース27aの折返し部(第二ポケット部28の開口上縁部21)を、第一支持部材30の支持部位34に見栄え良く張設して、第一ポケット部18の開口上縁部11に被せる。このとき第一ポケット部18の開口上縁部11を、第二表皮ピース27aの固定箇所(図6の縫着線SEW−1)まで挿設する。こうすることで第二表皮ピース27aの折返し部(開口上縁部21)を、第一ポケット部18の開口上縁部11に位置合わせして被せることができる。
そして第二表皮ピース27aの延設片27c(面ファスナ)を、ベースカバー部材10の底面側に係止することで、着替えカバー部材20をベースカバー部材10に着脱可能に被覆する(図3を参照)。
そして本実施例では、第一支持部材30が、着替えカバー部材20の側部(かまち部)に連結して支持されている。このため第二表皮ピース27aの折返し部(第二ポケット部28)にテンションをかけたとしても、第一ポケット部18からのズレが極力生じない構成である。
また本実施例では、固定部位36が比較的広範囲(図6の符号Cで示す範囲)に形成されている。このため第一ポケット部18と第二ポケット部28に相対的なズレ(大きさのズレなど)が生じたとしても、第二表皮ピース27aの固定箇所を(シート上下に)調節することで上記ズレを吸収することができる。
また本実施例では、第一ポケット部18内で、対面部位38が樹脂板19に対面配置する。このため第二ポケット部28を引出し方向に引張しても(テンションをかけても)、樹脂板19に対面部位38が係止して、第一ポケット部18と第二ポケット部28の相対的なズレが極力生じにくい。
そして本実施例では、第一表皮ピース26aの第一下部片26bにもテンションをかけることで、より見栄えの良いポケット部8を形成することができる。
[変形例]
上述の第一支持部材30の形状は、J字状に限らず各種の形状を取り得る(図5(a)を参照)。
すなわち支持部位34の形状は、他の部位よりも厚み方向の寸法T1が大きく設定されていればよく、例えば支持部位34a,34dは、複数のリブ片を突設する構成である(図5(b)(e)を参照)。また支持部位34bは略C字状であり、支持部位34cは略O字状である(図5(c)(d)を参照)。また支持部位(図示省略)を、円形及び楕円形などの円状や、三角形状などの多角状(稠密)に形成してもよい。
このように各種の支持部位34a〜34dも、支持部位34と同様に、その剛性が向上する形状である。
[実施例2]
実施例2の基本構造は、実施例1の基本構造とほぼ同一であるため、共通の構造等については対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施例では、図7を参照して、第一表皮ピース26a(上部側)と第一下部片26bを分割したのち、スライドファスナ50(係着部材の一例)によって連結する。
そしてスライドファスナ50を係着することにより、第一表皮ピース26aと第一下部片26bを閉め状態としてポケット部8を形成する。
またスライドファスナ50を係脱することにより、第一表皮ピース26aと第一下部片26bを開き状態として、第一ポケット部18にて形成された第二ポケット部9(いわゆる隠しポケット)を形成する。
[実施例3]
実施例3の基本構造は、実施例1又は2の基本構造とほぼ同一であるため、共通の構造等については対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施例では、図8を参照して、上述の支持部位34を、シート前側(第一表皮ピース26aを臨む側)に突出する配置として、第二表皮ピース27aの内折り部に挿入する。こうすることで、第二表皮ピース27aが略面一状となり、凹凸のない平滑形状のポケット部8(スリムなポケット部)を形成することができる。
本実施例に係る車両用シートのポケット構造は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施例では、第一下部片26bの下端部と第二下部片27bの下端部を縫製して、袋状のインナー部29を形成する例を説明した。これとは異なり、第一下部片26bの下端部と第二下部片27bの下端部を非縫製としてもよい。この場合には、第一下部片26bの下端部を第一支持部材30に縫着するとともに、第二下部片27bの下端部を第二支持部材40に縫着する。こうすることでポケット部8における表皮の消費量(コスト)を極力低減することができる。
(2)また本実施例の支持部材(第一支持部材30,第二支持部材40)と樹脂板19の形状及び寸法は例示である。これら部材の形状は、車両用シート2の形状に対応して各種の形状を取り得る。
(3)また本実施例では、第二支持部材40を設ける例を説明したが、第一表皮ピース26aに皺などが生じない場合には、適宜第二支持部材40を省略することができる。
(4)また実施例2では、係着部材としてスライドファスナ50を例示したが、この係着部材は、面ファスナやボタン部材などの各種の係着部材を使用することができる。
(5)また本実施例のポケット構造は、シートバック6の後部に限らず、前部や側部にポケット部8を形成する際にも適用可能な技術である。また本実施例のポケット構造は、車両用シート2の各種構成にポケット部を形成する際にも適用可能な技術である。
(a)及び(b)は、車両用シートの後方斜視図である。 シートバックの一部を破断して示す正面図である。 (A)は、図2のA−A線断面図であり、(B)は、図2のB−B線断面図であり、(C)は、図2のC−C線断面図であり、(D)は、図2のD−D線断面図である。 支持部材の正面図である。 (a)は、図4のVa−Va断面図であり、(b)〜(e)は、それぞれ支持部材の変形例の正面図である。 実施例1のシートバック一部を破断して示す斜視図である。 実施例2の変形例を示すシートバック一部の縦断面である。 実施例3のシートバック一部の縦断面図である。
符号の説明
2 車両用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ポケット部
10 ベースカバー部材
11 ベースカバー部材の開口上縁部
18 第一ポケット部
19 樹脂板
20 着替えカバー部材
21 着替えカバー部材の開口上縁部
22 前面ピース
24 側面ピース
26a 第一表皮ピース
26b 第一下部片
27a 第二表皮ピース
27b 第二下部片
27c 延設片
28 第二ポケット部
29 インナー部
30 第一支持部材
32 連結部位
34 支持部位
36 固定部位
38 対面部位
40 第二支持部材
50 スライドファスナ

Claims (4)

  1. 車両用シートを被覆するベースカバー部材に対して、着替えカバー部材を着脱可能に取付けるとともに、前記ベースカバー部材の第一ポケット部に、前記着替えカバー部材の第二ポケット部を被せて、シート上方に開口する車両用シートのポケット部を形成する車両用シートのポケット構造において、
    前記着替えカバー部材の一部を、上部側をなす第一表皮ピースと、下部側をなす内折状の第二表皮ピースにて構成し、
    前記第二ポケット部が、前記第一表皮ピースの下部片と前記第二表皮ピースの内折り側の下部片とからなるインナー部と、前記第二表皮ピースの折返し部を支持する平板状の支持部材を有し、
    前記支持部材に、前記着替えカバー部材の他部に連結する連結部位と、前記第二表皮ピースの内折り部を張設状態で支持する支持部位を設けて、
    前記支持部材を、前記着替えカバー部材の他部に連結状態として、
    前記第一ポケット部に前記インナー部を収納するとともに、前記第二表皮ピースの折返し部を前記支持部材に張設して、前記ベースポケットの開口上縁部に被せる構成とした車両用シートのポケット構造。
  2. 前記支持部材に、前記第二表皮ピースを固定する固定部位を設けて、前記支持部位の板厚方向の寸法を、前記固定部位よりも大きく設定するとともに、前記固定部位を、前記支持部位からシート下方に延設して、
    前記ベースポケットの開口上縁部を、前記固定部位における前記第二表皮ピースの固定箇所まで挿設しつつ、前記第二表皮ピースの折返し部にて被覆する構成とした請求項1に記載の車両用シートのポケット構造。
  3. 前記前記ベースポケットの開口上縁部に、内折状のベース表皮ピースと、前記ベース表皮ピースの内折り部を支持する平板状の樹脂板を設けて、
    前記支持部材に、前記インナー部の収納時において、前記樹脂板に対して対面状に配置する対面部位を設けた請求項1又は請求項2に記載の車両用シートのポケット構造。
  4. 前記第一表皮ピースの下部片を、平板状の第二の支持部材に張設して、前記第一ポケット部に挿入する構成とした請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車両用シートのポケット構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105905011A (zh) * 2015-02-19 2016-08-31 株式会社泰极爱思 座椅套和座椅套的制造方法以及车用座椅
FR3092299A1 (fr) * 2019-01-31 2020-08-07 Renault S.A.S Siège de véhicule doté d’une poche de rangement à l’arrière du dossier

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