JP2010063743A - シートカバーの締結構造 - Google Patents

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JP2010063743A JP2008234594A JP2008234594A JP2010063743A JP 2010063743 A JP2010063743 A JP 2010063743A JP 2008234594 A JP2008234594 A JP 2008234594A JP 2008234594 A JP2008234594 A JP 2008234594A JP 2010063743 A JP2010063743 A JP 2010063743A
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Soji Yasukawa
総治 安川
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Abstract

【課題】車両用シートに覆い被せたシートカバーの開き口を閉じるシートカバーの締結構造において、製作費用を安価とすることができ、シートカバーにて締結具を隠したまま見えない状態を維持して見栄えの良さを向上させる。
【解決手段】開き口22の一側端縁22aが縫い付けられる第1締結具31と、開き口22の他側端縁22bが縫い付けられ且つ第1締結具31が嵌め合わされる第2締結具41とを備える。第1締結具31および第2締結具41は、折返し側板状部32bおよび板状部44を折り返すことにより形成される二重板状部36,45を備え、この二重板状部36,45に一側端縁22aおよび他側端縁22bのそれぞれを縫い付けている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シートに覆い被せたシートカバーの開き口を閉じるシートカバーの締結構造に関する。
従来、車両に設置される車両用シートにあっては、着座者の背もたれとなるシートバックを備える。このシートバックには、一般に、布や皮革からなるシートカバーが、シートバックを覆い被せるようにして配されている。具体的には、略袋状に形成されたシートカバーをシートバックの上から覆い被せていき、シートバックに覆い被せた後に、このシートカバーの開き口を閉じ、シートバックに配するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来例となるシートカバー101の締結構造100の示す断面図である。
このシートカバー101の開き口102を閉じるにあたっては、締結具111,112を用いる。すなわち、この開き口102の開口端縁のうち、シート後側に位置する一側端縁103およびシート前側に位置する他側端縁104は、互いに嵌め合う締結具111,112のそれぞれに縫い付けられており、縫い付けられた締結具111,112を互いに嵌め合わせることによって開き口102を閉じるようにしていた。
また、上記シートカバー101の締結構造100にあっては、乗員からの見栄えを良くするために、外部から締結具111,112が見えないように、シートカバー101の一側端縁103と他側端縁104とをなるべく接近させて締結させている。
特開2006−298176
一方、上記した締結具111,112は、シートカバー101の一側端縁103および他側端縁104を縫い付けるために、縫い付け可能な薄さに形成された樹脂成形品からなる。また、この樹脂成形品は、製作費用を安価とするために、押出成形により形成されている。
他方、シートカバー101は、弛み無く張った状態でシートバックに配しているので、シートカバー101の一側端縁103および他側端縁104は、互いに離れる方向に引っ張られる。これによって、これら端縁103,104同士を締結させている締結具111,112同士も、互いに離れる方向に引っ張られる。そうすると、上記の樹脂材料の成形品である締結具111,112は、その引張力により湾曲することとなり、シートカバー101の一側端縁103および他側端縁104は離間(符号L)するようになる。このように、シートカバー101の一側端縁103および他側端縁104が離間すると、それまで隠されていた締結具111,112は外部に露出して見えることとなり、締結個所の見栄えは悪いものとなってしまう問題が生じていた。
特に、近年広く用いられるようになってきた水平位置までリクライニングさせるシートバックがにあっては、従来に比して締結個所自体が見え易いものとなっているので、このような見栄えの悪くなる問題は顕著なものとなってきている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両用シートに覆い被せたシートカバーの開き口を閉じるシートカバーの締結構造において、樹脂材料の押出成形により形成された締結具を用いることにより製作費用を安価とすることができ、シートカバーにて締結具を隠したまま見えない状態を維持して、見栄えの良さを向上させることにある。
上記課題を解決するため本発明に係るシートカバーの締結構造は、次の手段を採用する。
すなわち、本発明の第1の発明に係るシートカバーの締結構造は、車両用シートに覆い被せたシートカバーの開き口を締結させるシートカバーの締結構造であって、前記開き口の一側端縁が縫い付けられる第1締結具と、前記開き口の他側端縁が縫い付けられ且つ前記第1締結具が嵌め合わされる第2締結具とを備え、前記第1締結具および前記第2締結具は、樹脂を材料とする押出成形により形成された板状部を折り返すことにより形成される二重板状部を備え、前記開き口の前記一側端縁および前記他側端縁の少なくとも何れか一方は、前記第1締結具および前記第2締結具の少なくとも何れか一方に設けられた前記二重板状部に縫い付けられていることを特徴とする。
このシートカバーの締結構造によれば、第1締結具および第2締結具は、樹脂を材料とする押出成形により形成された板状部を折り返すことにより形成される二重板状部を備え、開き口の一側端縁および他側端縁の少なくとも何れか一方は、第1締結具および第2締結具の少なくとも何れか一方に設けられた二重板状部に縫い付けられているので、第1締結具および第2締結具を押出成形による樹脂成形品とすることができながら、開き口の一側端縁および他側端縁の少なくとも何れか一方が縫い付けられる個所を、二重構造による剛性の高めたものとすることができる。
これによって、締結具の製作費用を安価とすることができながら、シートカバーの一側端縁および他側端縁が互いに離れる方向に引っ張られることにより、これら端縁同士を締結させる締結具同士も互いに離れる方向に引っ張られることとなっても、締結具に縫い付けられた個所の剛性は高められているので、その引張力により湾曲してしまうことを抑え、一側端縁および他側端縁の離間を防止することができる。
したがって、シートカバーにより隠されていた締結具が外部に露出してしまうことを防止することができ、締結具をシートカバーによって隠したまま見えない状態を維持することができ、見栄えの良さを向上させることができる。
第2の発明に係るシートカバーの締結構造は、前記第1の発明に係るシートカバーの締結構造において、前記第1締結具には、矢尻状の雄部が設けられており、前記第2締結具には、前記雄部が嵌合する雌部が設けられており、前記雄部は、重ね合わせることにより矢尻状となる第1半割り雄部および第2半割り雄部を備え、前記第1半割り雄部は、前記二重板状部の折返し側端部と接する位置で、折り返されていない前記板状部から前記二重板状部の延びる方向と直交する方向に突出して形成され、前記第2半割り雄部は、前記二重板状部の前記折返し側端部から、前記二重板状部の延びる方向と直交する方向に突出して形成されていることを特徴とする。
このシートカバーの締結構造によれば、第1締結具には矢尻状の雄部が設けられており、第2締結具には雄部が嵌合する雌部が設けられており、雄部は重ね合わせることにより矢尻状となる第1半割り雄部および第2半割り雄部を備え、第1半割り雄部は、二重板状部の折返し側端部と接する位置で、折り返されていない板状部から二重板状部の延びる方向と直交する方向に突出して形成され、第2半割り雄部は、二重板状部の折返し側端部から、二重板状部の延びる方向と直交する方向に突出して形成されているので、二重板状部の剛性を利用して雌部に嵌合する雄部にかかる応力を分散することができる。これによって、シートカバーの開口端縁となる一側端縁および他側端縁が互いに離れる方向に引っ張られ、これら端縁同士を締結させる締結具同士も互いに離れる方向に引っ張られることとなっても、雌部に嵌合する雄部にかかる応力を分散して、その引張力により湾曲してしまうことを抑え、一側端縁および他側端縁の離間を防止することができる。
したがって、シートカバーにより隠されていた締結具が外部に露出してしまうことを防止することができ、締結具をシートカバーによって隠したまま見えない状態を維持することができ、見栄えの良さを向上させることができる。
また、このシートカバーの締結構造によれば、二重板状部から一重の板状部へ復元しようとする復元力により、第1半割り雄部および第2半割り雄部は互いに離間する方向に付勢されることとなる。これによって、雌部に対する雄部の嵌合をより強固なものとすることができ、雌部から雄部を抜け難いものとすることができる。
第1の発明に係るシートカバーの締結構造によれば、シートカバーにより隠されていた締結具が外部に露出してしまうことを防止することができ、締結具をシートカバーによって隠したまま見えない状態を維持することができ、見栄えの良さを向上させることができる。
第2の発明に係るシートカバーの締結構造によれば、二重板状部の剛性を利用して雌部に嵌合する雄部にかかる応力を分散することができ、雌部に対する雄部の嵌合力を向上させることができ、雌部から雄部を抜け難いものとすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、車両用シート10を模式的に示す模式側面図である。
車両用シート10は、自動車等の車両に設置されるものであって、シートクッション11、シートバック12、ヘッドレスト13とを備えて構成される。ここで、実施の形態となるシートカバーの締結構造は、例えば、符号20に示す位置でシートバック12に覆い被せたシートカバー21の開き口22(図2、図3参照)を閉じる際の構造であって、シートカバー21の開き口22となる一側端縁22aと他側端縁22bとを締結させる構造である。
なお、シートカバー21は、シートバック12の背面側に配設される一方のシートカバーについては符号21Aを付し、シートバック12の前面側から背面位置まで下方を回り込んで配設される他方のシートカバーについては符号21Bを付し、両者のシートカバー21A,21Bを総称する際には単に符号21を付して説明するものとする。
また、これと同様に、開き口22についても、一方のシートカバー21Aに関する開き口については符号22Aを付し、他方のシートカバー21Bに関する開き口については符号22Bを付し、両者の開き口22A,22Bを総称する際には単に符号22を付して説明する。
図2は、実施の形態であるシートカバー21の締結構造20において締結前の状態を示す断面図である。図3は、図2に示すシートカバー21の締結構造20において締結状態を示す断面図である。
このシートカバー21の締結構造20は、図2および図3に示すように、一方のシートカバー21Aの開き口22Aとなる一側端縁22aが縫い付けられる第1締結具31と、他方のシートカバー21Bの開き口22Bとなる他側端縁22bが縫い付けられる第2締結具41とを備える。なお、符号23a,23bは、これら締結具31,41に、一側端縁22aおよび他側端縁22bを縫い付けるための縫合糸である。
このシートカバー21の開き口22を締結させる第1締結具31および第2締結具41は、車両用シート10の幅方向に亘って設けられるものであって、第1締結具31は、第2締結具41に嵌め合わせられて締結するようになっている。なお、符号Kは、第2締結具41に対して第1締結具31を締結させる際の嵌合方向を示している。
第1締結具31は、樹脂を材料とする押出成形により形成されるものであり、図2および図3に示すように、略平板状に形成される板状部32(32a,32b)と、この板状部32の延びる方向と直交する方向に突出する第1半割り雄部33aおよび第2半割り雄部33bとを備える。
板状部32は、図2に示すように、略平板状に形成され、中間位置Cに形成された第1半割り雄部33aを境にして、図示上方が係合側板状部32aとなっており、図示下方が折返し側板状部32bとなっている。なお、後に説明するが、図3に示すように、この中間位置Cには二重板状部36の折返し側端部37bが位置するようにもなっている。
この係合側板状部32aには、第2締結具41の係合フック部43に係合する係合傾斜板部35が形成されている。係合傾斜板部35は、第1締結具31を第2締結具41と締結する際に先ず係合させる個所であり、この板状部32の中間位置Cから係合フック部43に係合する係合側端部37aに向かうにしたがって嵌合方向Kに沿って傾斜している。
また、折返し側板状部32bは、図2から図3に移るように、折返し側端部37bを嵌合方向Kに折り返すことにより二重板状部36を形成する。具体的には、二重板状部36は、上記中間位置Cに折返し側端部37bが位置するように折返し側板状部32bを折り返されてなる。
ところで、一方のシートカバー21Aの開き口22Aとなる一側端縁22aは、二重板状部36を形成する前の折返し側板状部32bに縫い付けられており、この折返し側板状部32bが折り返される結果、一方のシートカバー21Aの開き口22Aとなる一側端縁22aは、二重板状部36に縫い付けられたものとなっている。
なお、一方のシートカバー21Aの一側端縁22aは、図2および図3に示すように、折返し側板状部32bを折り返して二重板状部36を形成した結果、第2締結具41と対向する側(嵌合方向K側)に位置するように、後に説明する第2半割り雄部33bが形成される側面に縫い付けられている。
この第1締結具31には、矢尻状の雄部33が形成されている。この雄部33は、第1半割り雄部33aおよび第2半割り雄部33bを重ね合わせることにより矢尻状となるものである。
第1半割り雄部33aは、中間位置Cと一致する二重板状部36の折返し側端部37bと接する位置で、折り返されていない係合側板状部32aから二重板状部36の延びる方向と直交する嵌合方向Kに突出して形成される。この第1半割り雄部33aは、第2半割り雄部33bと重ね合わせることにより矢尻状の雄部33を形成するものであって、この矢尻状の雄部33を半分に分割したように形成されている。
第2半割り雄部33bは、図2および図3に示すように、二重板状部36の折返し側端部37bから、二重板状部36の延びる方向と直交する方向(嵌合方向Kとは逆方向)に突出して形成される。この第2半割り雄部33bは、上記したように折返し側板状部32bを折り返すことにより二重板状部36を形成した場合に、上記第1半割り雄部33aと重ね合わされて矢尻状の雄部33を形成するものである。したがって、この第2半割り雄部33bも、矢尻状の雄部33を半分に分割したように形成されている。
第2締結具41は、樹脂を材料とする押出成形により形成されるものであり、図2および図3に示すように、雌部42と、この雌部42から上記した第1締結具31の係合側端部37aの対向位置(図示上方)に形成される係合フック部43と、この雌部42から係合フック部43とは反対側の位置に形成される板状部44とを備えて構成される。
雌部42は、嵌合溝42aが形成された中空構造で形成され、上記した雄部33(第1半割り雄部33a,第2半割り雄部33b)が嵌合する個所となっている。また、係合フック部43は、その端部が鉤状に形成されており、上記した係合傾斜板部35が係合する個所となっている。また、板状部44は、図2に示すように、嵌合方向K側とは反対側(第1締結具31対向側)に折り返すことにより二重板状部45を形成し、他方のシートカバー21Bの開き口22Bとなる他側端縁22bを挟み込むようにして縫い付けられている。なお、他方のシートカバー21Bの他側端縁22bの縫い付けにあっては、他方のシートカバー21Bの他側端縁22bを第1締結具31と対向する側(嵌合方向Kとは逆方向)から引き込むようにして縫い付けられている。
以上のように構成されたシートカバー21の締結構造20においては、次のようにシートカバー21の開き口22を締結する。すなわち、図2および図3に示すように、押出成形により形成された第1締結具31および第2締結具41のそれぞれに、シートカバー21の開き口22となる一側端縁22aおよび他側端縁22bのそれぞれを縫い付ける。次いで、上記折返し側板状部32bを折り返すことにより二重板状部36を形成する。次いで、第2締結具41の係合フック部43に、第1締結具31の係合傾斜板部35を係合させる。その後、第1半割り雄部33aと第2半割り雄部33bとを重ね合わせることにより矢尻状となった第1締結具31の雄部33を、第2締結具41の雌部42に嵌め合わせ、シートカバー21の開き口22を締結する。
以上のように構成されたシートカバー21の締結構造20によれば、次のような作用効果を奏することができる。
すなわち、上記実施の形態のシートカバー21の締結構造20によれば、第1締結具31および第2締結具41は、樹脂を材料とする押出成形により形成された折返し側板状部32b,板状部44を折り返すことにより形成される二重板状部36,45とを備え、開き口22の一側端縁22aおよび他側端縁22bのそれぞれは、第1締結具31および第2締結具41のそれぞれに設けられた二重板状部36,45のそれぞれに縫い付けられているので、第1締結具31および第2締結具41を押出成形による樹脂成形品とすることができながら、開き口22の一側端縁22aおよび他側端縁22bのそれぞれが縫い付けられる個所を二重構造にして剛性を高めることができる。
これによって、締結具31,41の製作費用を安価とすることができながら、シートカバー21の一側端縁22aおよび他側端縁22bが互いに離れる方向に引っ張られることにより、これら端縁22a,22b同士を締結させる締結具31,41同士も互いに離れる方向に引っ張られることとなっても、締結具31,41に縫い付けられた個所の剛性は高められているので、その引張力により湾曲してしまうことを抑え、一側端縁22aおよび他側端縁22bの離間を防止することができる。
したがって、シートカバー21により隠されていた締結具31,41が外部に露出してしまうことを防止することができ、締結具31,41をシートカバー21によって隠したまま見えない状態を維持することができ、見栄えの良さを向上させることができる。
このシートカバー21の締結構造20によれば、第1締結具31には矢尻状の雄部33が形成されており、第2締結具41には雄部33が嵌合する雌部42が形成されており、雄部33は重ね合わせることにより矢尻状となる第1半割り雄部33aおよび第2半割り雄部33bを備え、第1半割り雄部33aは、二重板状部の折返し側端部と接する位置で、折り返されていない板状部から二重板状部36の延びる方向と直交する方向に突出して形成され、第2半割り雄部33bは、二重板状部36の折返し側端部37bから、二重板状部36の延びる方向と直交する方向に突出して形成されているので、二重板状部36の剛性を利用して雌部42に嵌合する雄部33にかかる応力を分散することができる。これによって、シートカバー21の開口端縁となる一側端縁22aおよび他側端縁22bが互いに離れる方向に引っ張られ、これら端縁22a,22b同士を締結させる締結具31,41同士も互いに離れる方向に引っ張られることとなっても、雌部42に嵌合する雄部33にかかる応力を分散して、その引張力により湾曲してしまうことを抑え、一側端縁22aおよび他側端縁22bの離間を防止することができる。
また、このシートカバー21の締結構造20によれば、二重板状部36から一重の折返し側板状部32bへ復元しようとする復元力により、第1半割り雄部33aおよび第2半割り雄部33bは互いに離間する方向に付勢されることとなる。これによって、雌部42に対する雄部33の嵌合をより強固なものとすることができ、雌部42から雄部33を抜け難いものとすることができる。
また、上記実施の形態のシートカバー21の締結構造20によれば、シートカバー21の開き口22を締結するにあたって、第2締結具41の係合フック部43に、第1締結具31の係合傾斜板部35を係合させた後、第1締結具31の雄部33を、第2締結具41の雌部42に嵌め合わせるので、段階的作業によって締結することができる。
これによって、シートカバー21の開き口22を締結するにあたって、作業性の向上したものとなる。また、第1締結具31と第2締結具41とは、係合傾斜板部35と係合フック部43との係合と、雄部33と雌部42との嵌合とによる、2個所で固定されたものとなっているので、互いの締結具31,41が相対的に回転してしまうことを防止することができる。つまり、シートカバー21の締結構造20によれば、締結具31,41が相対的に回転してしまうことによる外れを防止し、安定的に締結させることができる。
また、上記実施の形態のシートカバー21の締結構造20によれば、シートカバー21の端縁22a,22b同士を接触させるようにして締結しているので、シートカバー21が、あたかも連続しているかのように見えることとなり、見栄えの良いものとなる。
なお、本発明に係るシートカバーの締結構造にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜に変更することができる。
例えば、上記実施の形態とは異なる次のような変形例が挙げられる。図4および図5は、上記実施の形態の変形例となるシートカバーの締結構造の示す断面図である。
すなわち、図4および図5に示す変形例は、上記実施の形態の第1締結具31の雄部33を、半割りの分割構造とせずに一体型の矢尻状に形成したものである。なお、これらの変形例となる雄部51(20A),52(20B)以外の個所については、上記実施の形態と同一に構成されるものであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示すシートカバー21の締結構造20Aの雄部51にあっては、上記実施の形態の第1半割り雄部33aを、半割りとせず一体型の矢尻状で成形した例である。つまり、雄部51は、中間位置Cと一致する二重板状部36の折返し側端部38と接する位置で、折り返されていない係合側板状部32aから二重板状部36の延びる方向と直交する嵌合方向Kに突出して形成される。したがって、この締結構造20Aにおいては、二重板状部36の折返し側端部37bに形成された第2半割り雄部33bは存在しないものとなっている。
図5に示すシートカバー21の締結構造20Bの雄部52にあっては、上記実施の形態の第2半割り雄部33bを、半割りとせず一体型の矢尻状で成形した例である。つまり、雄部52は、二重板状部36の折返し側端部39から、二重板状部36の延びる方向と直交する嵌合方向Kに突出して形成される。したがって、この締結構造20Bにおいては、中間位置Cと一致する二重板状部36の折返し側端部38と接する位置に形成された第1半割り雄部33aは存在しないものとなっている。
また、上記した雄部33,51,52の矢尻状としては、図示の例に限定されることなく、雄雌の嵌合が可能な形状からなる矢尻状を選択することができる。例えば、図示例の尖矢状以外に、狩股状、平根状等の適宜の形状を選択することができる。
車両用シートを模式的に示す模式側面図である。 シートカバーの締結構造において締結前の状態を示す断面図である。 図2に示すシートカバーの締結構造において締結状態を示す断面図である。 変形例となるシートカバーの締結構造の示す断面図である。 他の変形例となるシートカバーの締結構造の示す断面図である。 従来例となるシートカバーの締結構造の示す断面図である。
符号の説明
10 車両用シート
11 シートクッション
12 シートバック
13 ヘッドレスト
20,20A,20B 締結構造
21 シートカバー
22 開き口
22a 一側端縁
22b 他側端縁
23a,23b 縫合糸
31 第1締結具
32 板状部
32a 係合側板状部
32b 折返し側板状部
33,51,52 雄部
33a 第1半割り雄部
33b 第2半割り雄部
35 係合傾斜板部
36,45 二重板状部
37a 係合側端部
37b,38,39 折返し側端部
41 第2締結具
42 雌部
43 係合フック部
44 板状部
C 中間位置
K 嵌合方向

Claims (2)

  1. 車両用シートに覆い被せたシートカバーの開き口を締結させるシートカバーの締結構造であって、
    前記開き口の一側端縁が縫い付けられる第1締結具と、前記開き口の他側端縁が縫い付けられ且つ前記第1締結具が嵌め合わされる第2締結具とを備え、
    前記第1締結具および前記第2締結具は、樹脂を材料とする押出成形により形成された板状部を折り返すことにより形成される二重板状部を備え、
    前記開き口の前記一側端縁および前記他側端縁の少なくとも何れか一方は、前記第1締結具および前記第2締結具の少なくとも何れか一方に設けられた前記二重板状部に縫い付けられていることを特徴とするシートカバーの締結構造。
  2. 請求項1に記載のシートカバーの締結構造において、
    前記第1締結具には、矢尻状の雄部が設けられており、
    前記第2締結具には、前記雄部が嵌合する雌部が設けられており、
    前記雄部は、重ね合わせることにより矢尻状となる第1半割り雄部および第2半割り雄部を備え、
    前記第1半割り雄部は、前記二重板状部の折返し側端部と接する位置で、折り返されていない前記板状部から前記二重板状部の延びる方向と直交する方向に突出して形成され、
    前記第2半割り雄部は、前記二重板状部の前記折返し側端部から、前記二重板状部の延びる方向と直交する方向に突出して形成されていることを特徴とするシートカバーの締結構造。
JP2008234594A 2008-09-12 2008-09-12 シートカバーの締結構造 Pending JP2010063743A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011145193A1 (ja) * 2010-05-19 2011-11-24 Ykk株式会社 シート止着具
CN107985149A (zh) * 2016-10-26 2018-05-04 株式会社泰极爱思 车辆用座椅
WO2019215985A1 (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 Ykk株式会社 シート止着具
WO2023226589A1 (zh) * 2022-05-27 2023-11-30 Ykk株式会社 安装部件

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