JP5885042B2 - 氷片の破砕装置 - Google Patents

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本発明は、氷片の破砕装置に関し、より詳細には、破砕により生成される氷粒の粒径のばらつきを防止することが可能な氷片の破砕装置に関する。
従来から、完成モデルの車両を室内に置き、さまざまな自然環境・気象条件を設定し、車両への負荷をデータとして収集し、分析するための環境試験室が用いられている。
その一例として、環境試験室内で人工雪により吹雪を模擬して、吹雪を車両に向かって吹き出し、エンジンルーム内への雪の混入による不具合問題、足回り部品の凍結等の着氷問題に対処することが行われている。
このため、環境試験室は、車両が配置され、吹雪を車両に向かって吹き出すのに十分なスペースの風洞と、吹雪発生装置とを有する。
吹雪発生装置は、フレーク状の氷片を製造する製氷機と、製造されたフレーク状の氷片を所定粒径の氷粒に砕氷する砕氷機と、砕氷された所定粒径の氷粒により模擬された人工雪を風洞内に搬送する配管と、配管の先端に設置され、車両の前部に向かって吹き出す吹き出しノズルとを有する。
このような環境試験室によれば、吹雪発生装置を利用して、風洞内において、吹雪を車両に向かって吹き出すことにより、自然環境・気象条件を模擬した環境試験を行うことが可能である。
このとき、適正かつ有効な環境試験を行うには、自然状態の吹雪を模擬する必要があり、特に、吹雪の車両への付着性を再現する観点から、吹雪を構成する雪の温度および粒径、さらには試験に必要な雪の量の確保が重要である。
その一方で、車両を配置する風洞内において、車両と気流の吹き出し口との距離が短い(1ないし2メートル程度)という制約があり、この短い距離の間で自然状態の吹雪を模擬して、車両に吹き付ける必要がある。
従来、砕氷機は、たとえば特許文献1に開示されているように、氷片を内部に投入する開口部を有するケーシングと、ケーシング内で、互いに平行に外周面を対向させて所定の間隔を隔てて配置され、上方から最狭部に向かう向きに回転可能である一対の破砕ドラムとを有し、一対の破砕ドラムは、一対の破砕ドラムの間の最狭部より上のスペースに、投入される氷片を受けることが可能なように配置され、それにより、開口部を通じてケーシング内部に投入された氷片は、一対の破砕ドラムの間の最狭部より上のスペースに受けられ、上方から最狭部の向きに回転する一対の破砕ドラムにより、最狭部に向かって送られ、最狭部において、最狭部の間隔に応じて所定粒径に破砕され、下方に送られるようにしている。
しかしながら、従来の砕氷機には、一対の破砕ドラムのドラム軸がそれぞれ、ケーシングの対向する内表面によって回転可能に支持されることから、一対の破砕ドラムのドラム軸方向の端面とケーシングの内面との間に隙間が存在することに起因して、以下のような技術的問題が存する。
すなわち、砕氷機による破砕後の氷粒の粒径にばらつきが生じ、雪環境下の環境試験を行う場合に、環境試験の試験精度の低下を招き、あるいは効率的な試験の実施が困難となる点である。
より詳細には、破砕中、ケーシング内に投入された氷片は、一対の破砕ドラムの間において最狭部から上方に溜り、ドラム軸方向に移動して、破砕されずに一対の破砕ドラムの端面とケーシングの内表面との隙間から最狭部をバイパスしようとする。このため、砕氷機による破砕された所定粒径の氷粒に、破砕されない氷片が混入し、氷粒の粒径にばらつきが生じる。氷粒の粒径のばらつきは、人工雪の性質に影響を与えるため、環境試験の試験精度の低下を招き、このようなバイパスを防止するために、たとえばケーシング内に所定量の氷片をバッチ的に投入するとすれば、効率的な試験の実施が困難となる。
特開2003−65644号公報
以上の技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、破砕により生成される氷粒の粒径のばらつきを防止することが可能な氷片の破砕装置を提供することにある。
以上の技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、破砕により生成される氷粒を利用して、雪環境下の環境試験を行う場合に、環境試験の試験精度の低下を防止しつつ効率的な試験の実施を可能とする氷片の破砕装置を提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明の氷片の破砕装置は、
氷片を内部に投入する投入開口部を有するケーシングと、
該ケーシング内で、互いに平行に外周面を対向させて所定の間隔を隔てて配置され、上方から最狭部に向かう向きに回転可能である一対の破砕ドラムであって、該一対の破砕ドラムの間の前記最狭部より上のスペースに、投入される氷片を受けることが可能なように配置された一対の破砕ドラムと、を有し、
該一対の破砕ドラムのドラム軸はそれぞれ、前記ケーシングの対向する内表面によって回転可能に支持され、
前記一対の破砕ドラムのドラム軸方向の各端部には、前記ケーシングの内表面と前記一対の破砕ドラムの対応する端面との間の隙間を塞ぐように、前記一対の破砕ドラムの間の前記最狭部まわりに配置されたバイパス防止板材が設けられ、
前記バイパス防止板材は、前記一対の破砕ドラムの間の前記最狭部より下方に及ぶように、前記ケーシングの内表面と前記一対の破砕ドラムの対応する端面との間に挟み込まれるように配置され、
前記バイパス防止板材のドラム軸方向に直交する向きの長さは、前記ケーシングの下部に設けられる排出開口部のドラム軸方向に直交する向きの長さより、少なくとも長く設定され、
前記ケーシングの外部には、前記排出開口部に連通する、破砕した氷片を搬送するための搬送管が設けられる、構成としている。
本発明の氷片の破砕装置によれば、投入開口部を通じてケーシング内部に投入された氷片は、一対の破砕ドラムの間の最狭部より上のスペースに受けられ、上方から最狭部の向きに回転する一対の破砕ドラムにより、最狭部に向かって送られ、最狭部において、所定粒径に破砕される。
破砕中、投入された氷片は、一対の破砕ドラムの間において最狭部から上方に溜るところ、一対の破砕ドラムのドラム軸はそれぞれ、ケーシングの対向する内表面によって回転可能に支持されることから、その一部が、ドラム軸方向に移動して、破砕されずに一対の破砕ドラムの端面とケーシングの内表面との隙間から最狭部をバイパスしようとするが、一対の破砕ドラムのドラム軸方向の各端部には、一対の破砕ドラムの端面それぞれとケーシングの対応する内表面との間の隙間を塞ぐように配置されたバイパス防止板材が設けられることから、このような氷片のバイパスを有効に防止し、以て、破砕されない氷片が混入することなしに氷粒径のばらつきの小さい人工雪を製造することが可能である。
また、前記バイパス防止板材は、前記一対の破砕ドラムの間の前記最狭部より上に配置され、
前記バイパス防止板材は、前記隙間以上の板厚を有し、その側面部は、前記最狭部に向かって延びる逆三角形の形状を有し、
前記バイパス防止板材の上部に位置する底辺は、前記隙間の延び方向に沿う前記投入開口部の長さより長く設定されるのがよい。
さらに、前記バイパス防止板材は、前記一対の破砕ドラムの間の前記最狭部より上で、前記ケーシングの対応する内表面に取り付けられるのでもよい。
さらにまた、前記バイパス防止板材の高さは、前記ケーシングの内部に投入される氷片の量と、前記一対の破砕ドラムの破砕処理量に応じて、決定されるのがよい。
加えて、前記バイパス防止板材の最上部のレベルは、前記一対の破砕ドラムの最上部のレベル以上に設定されるのがよい。
さらにまた、前記バイパス防止板材は、前記ケーシングの内表面と前記一対の破砕ドラムの対応する端面との間隔以上の厚みを有するポリウレタンエラストマー製であり、それにより、前記一対の破砕ドラムの回転とともに、前記バイパス防止板材の厚みが前記間隔に適合するようにされるのがよい。
さらにまた、前記一対の破砕ドラムは、高速回転の破砕ドラムと、低速回転の送りドラムとを有するのがよい。
加えて、氷片は前記投入開口部より連続的に前記ケーシング内に投入され、前記氷片の破砕装置により所定粒径に破砕された氷粒は、人工雪を模擬した環境試験に利用されるのでもよい。
本発明に係る氷片の破砕装置を用いて、人工雪を生成し、それを用いて車両を対象に雪環境試験を行う場合を例に、以下に図面を参照して氷片の破砕装置の実施形態を詳細に説明する。
まず、雪環境試験システムについて説明すれば、図1に示すように、雪環境試験システム10は、氷粒からなる人工雪を利用し、人工雪をその背後からの気流に乗せて吹雪を模擬して、試験供試体である車両Vに向かって吹き付けるように構成され、そのために、吹雪供給システム12と、気流供給システム14とを有する。
特に、氷粒の粒径および水分含有率が主な影響因子である所定の雪質を具備する吹雪を必要量用いて、車両Vに向かって連続的に吹き付ける際、車両Vの高さ全体に拡散し、場合により車両Vの高さ方向に所望の吹雪濃度分布を実現できるようにするために、所定の温度および湿度管理のもとで、人工雪として利用する氷粒群を試験直前に製造して迅速に供給することが要求される。
より具体的には、雪環境試験システム10は、試験対象である車両Vを配置する風洞16と、風洞16の上部に配置された低温室18、および低温室18の上部に配置された製氷室20とを有し、製氷室20内には、製氷機22が配置され、低温室18内には、氷温安定化コンベア24、砕氷機26、ブロアー28、冷却器30、および人工雪の分配装置34が配置され、風洞16内には、湿雪装置32、人工雪の吹き出しノズル36、および吹雪捕集装置38が配置され、概略的には、製氷室20で製氷された氷片を低温室18で砕氷して、氷粒化することにより人工雪を製造し、人工雪を風洞16に向けて圧送して、風洞16内において、湿雪化した人工雪を分配して、低温気流に乗せて吹雪化して、車両Vに向けて吹き付けるように構成している。
風洞16は、開放タイプの回流型であり、測定対象である車両を設置する(開放型)測定室300と、第1〜第4の4つの屈曲胴302、304、306、308(屈曲部)とを備えて平面視略長方形に形成されている。送風機25で発生した気流は、第2拡散胴310、第3屈曲胴306、第4屈曲胴308、整流胴312(図1参照)、縮流胴314(図1参照)を経て、測定室300に開口する吹出し口316(図1参照)から測定室300に流入し、第1屈曲胴302、第2屈曲胴304の順に流れるようになっている。
送風機25によって送風された気流は、いったん気流全体としての風速(動圧)を低下させて中間胴部における圧力(静圧)を上昇させた後、縮流胴314を通過させることで、測定するのに必要十分な風量(風速)の気流を吹出し口316から測定室300に吹き出すことができるようにしている。
これにより、後に説明するように、製氷工程、砕氷工程、分離工程、湿雪工程を経て空気搬送される氷粒が、測定室300内において、その背後からの気流に乗って車両に向かって吹雪として吹き付けられ、送風機25により気流の風速を調整することにより、静止車両でありながら走行車両を模擬できるようにしている。
また、吹雪試験用の回流型風洞16の場合、試験後の雪を分離回収するために、車両Vの下流に、別途雪補修装置38を設けているが、いずれにせよ、雪の重力落下あるいは慣性効果により雪を分離させるのに、車両Vの下流に、敢えて気流を整流させない領域を設けている。
吹雪供給システム12は、3系統設けられ、各系統において、砕氷機26と吹き出しノズル36とを接続する雪供給管40、および風洞16内の吸引口42と砕氷機26とを接続する空気ダクト44が設けられ、雪供給管40においては、砕氷機26と吹き出しノズル36との間に、人工雪の分配装置34および湿雪装置32がこの順に接続され、一方空気ダクト44においては、風洞16内の吸引口42と砕氷機26との間に、ブロワ28、冷却器30が接続される。
人工雪の分配装置34を湿雪装置32の上流側に設置するのは、人工雪の分配装置34を下流側に設置すると、湿雪化した雪が分配装置34に送られて、分配装置34内に付着して、詰まりを生じることがあり、それを防止するためである。
製氷機22は、フレーク状の氷片を製造するいわゆるリーマ式の製氷機22であり、雪環境試験に用いる人工雪の全体必要量に応じて、クラック状氷片を製造する複数の製氷機22のうちから任意台数を選択して、環境試験に用いる人工雪の必要量の変化に応じて、選択した製氷機22により製氷することにより、製氷量を粗調整するとともに、環境試験に用いる人工雪の必要量の変化に対して、人工雪の必要量と粗調整された製氷量との差分に応じて、選択した製氷機22それぞれにおいて、蒸発温度および/または水温および/またはリーマの回転数を調整することにより、製氷量を微調整する制御装置(図示せず)とを有する。
砕氷機26は、主に、上部に配置されたロータリーフィーダー(図示せず)と、下部に配置された一対の破砕ドラム(図示せず)とからなり、氷温安定化コンベア24により供給された氷片をロータリーフィーダーにより分量化して一対の破砕ドラムに供給し、一対の破砕ドラムにより破砕して、所定粒径の氷粒として雪供給管40に供給するようにしている。
人工雪の分配装置34は、雪供給管40により搬送される人工雪を複数の分岐管(図示せず)に分配するのに用いられ、より具体的には、同じレベルの吹き出しノズル36が車両Vの幅方向に複数設けられるように、各系統における雪供給管40は、車両Vの幅方向に複数の分岐管に分岐され、各分岐管ごとに湿雪装置32が設けられ、各分岐管の先端に、吹き出しノズル36が設けられる。
人工雪の分配装置34は、上流側端面および下流側端面それぞれが雪供給管40の下流側端面および複数の分岐管それぞれの上流側端面と平行に配置された回転体(図示せず)と、回転体をその軸線方向を中心に所定回転速度で回転させる回転駆動部(図示せず)とを有し、回転体はその内部に、回転体を軸線方向に貫通する圧送流路(図示せず)を有し、圧送流路は、上流側端面に、雪供給管40の下流側端面に設けられる流出開口(図示せず)に近接対向して非接触式に配置される取り入れ口(図示せず)を備え、下流側端面に、複数の分岐管それぞれの上流側端面に設けられる流入開口(図示せず)に近接対向して非接触式に配置される排出口(図示せず)とを備え、排出口は、回転体の回転による排出口の通過軌跡上に複数の分岐管それぞれの流入開口が位置するように設けられる。
湿雪装置32は、雪供給管40に連通するホットエア供給管(図示せず)を有し、ホットエア供給管は、その下流側端部に、雪供給管40の延び方向の所定長さに亘って雪供給管40の外周面全体を覆う環状スペースを形成するホットエア流入部(図示せず)を有し、環状スペースに覆われる雪供給管40の外周面には、ホットエアの流入開口(図示せず)が均等に複数設けられ、それにより、雪供給管40のホットエア流入部が付設される部位の下流側において、雪供給管40内にエージングスペース(熱交換熟成領域)が形成され、そこにおいて湿雪化されるようにしている。
気流供給システム14について、風洞16は、循環スペースの一部に形成され、車両Vの前方から後方に向かって一方向に車両Vの車高に亘って吹雪を吹き付けるように構成される。具体的には、循環スペース内に設置された送風機25により車両Vの前方から後方に向かって一方向に所定風速の気流を発生し、車両Vを通過して気流は冷却器30により所定温度に冷却されて、送風機25に戻され、再度気流を発生し、これを繰り返すようにしている。
吹雪の発生装置に関し、吹き出しノズル36について、車両Vの前方所定距離の位置に、車両Vの車高に亘って高さ方向に所定間隔を隔てて、3機の吹雪の吹き出しノズル36が配置され、各吹き出しノズル36ごとに、供給する吹雪の濃度を調整可能にしている。車両Vの後方所定距離の位置には、雪捕集装置38が配置され、雪捕集装置38を通過した吹雪は、風洞16内の吸引口42を介して低温室18内に配置されたブロアー28により引かれ、冷却器30により冷却され、砕氷機26に戻され、製氷機22により製氷され氷温安定化コンベア24により砕氷機26に供給され砕氷される氷粒と混合され、再び雪供給管40を介して吹き出しノズル36から吹雪を吹き出すのに利用されるようにしている。吹き出しノズル36は、気流の進行方向に沿って配置され、送風機25から吹き出される気流の帯域内に吹き出し口102が設置される。
この点、吹雪は、ブロアー28による圧送空気により各吹き出しノズル36から吹き出される雪が、送風機25から吹き出される気流に乗って車両Vに向かって吹き付けられるところ、圧送空気の圧送速度は、雪供給管40内での雪の詰まりを生じない限り、なるべく低速であるのが好ましく、吹雪の速度は、送風機25から吹き出される気流により模擬するのが好ましい。
より詳細には、吹雪が拡散プレート74(後に説明)により拡散されて車両Vに向かって吹き付けられる際、圧送空気の圧送速度が高いと、吹き出しノズル36の部分の吹雪のみ吹雪の速度が高くなり、自然の吹雪から逸脱する一方、送風機25から吹き出される気流の速度を変えることにより、拡散される吹雪全体の速度を一様に変動させることが可能であり、特に静止車両Vにより、走行車両を模擬する場合に、送風機25から吹き出される気流の速度を変動させるのが有利である。
各吹き出しノズル36の前方には、拡散プレート74が設けられ、吹き出しノズル36から送風機からの低温気流に乗って車両Vに向かって吹き出される吹雪は、拡散プレート74に当って四方外方に拡散し、3機の吹雪の吹き出しノズル36が互いに協働して、車両Vの前部において、車両Vの高さ方向に亘って、吹雪が分布するようにしている。
この点で、風洞16は、いわゆる空力風洞16でなく、簡易的な風洞16とすることから、吹き出しノズル36と車両Vの前部との距離は、約1メートルないし3メートルであるところ、この短い距離の間で、吹き出しノズル36より吹き出す吹雪が、車両Vの前部において高さ全体に亘って拡散するようにしている。
吹き出し口102は、車両Vの高さ全体に亘ってカバーするように高さ方向に間隔を隔てて、複数設けられ、各々の吹き出し口102から吹き出される雪の量を互いに独立に調整可能とし、車両Vの高さに応じて、吹雪の濃度分布を調整可能とした。
図2に示すように、砕氷機26は、主に、上部に配置されたロータリーフィーダー46と、下部に配置された一対の破砕ドラム106とからなり、氷温安定化コンベア24により供給された氷片をロータリーフィーダー46により分量化して一対の破砕ドラム106に供給し、一対の破砕ドラム106により破砕して、所定粒径の氷粒として雪供給管40に供給するようにしている。
氷片の破砕装置26は、氷片を内部に投入する開口部102を有するケーシング104と、ケーシング104内に配置される一対の破砕ドラム106とを有する。
ロータリーフィーダー46は、従来既知のタイプであり、その詳しい説明は省略するが、ロータリーシャフト(図示せず)が水平に配置され、上方から投入される粉粒化すべき材料を分量化して回転式に下方に供給するように構成される。
より詳細には、ロータリーフィーダー46は、複数枚の回転羽根(図示せず)を放射状に配設したロータがケーシング104内で回転する際、ホッパー等から落下する粉粒体を隣設する羽根間にためて回転し、下側の排出口から落とすようにしている。より具体的には、ロータにおいて、複数の回転羽根を、ケーシング104を介して支持されたロータリーシャフトを中心に放射状に配設し、隣設する回転羽根の間に粉粒体を詰めるためのロータポケットを形成しており、たとえば、駆動モータ(図示せず)によりロータリーシャフトを駆動するようしている。
図3および図4に示すように、一対の破砕ドラム106は、ケーシング104内で、互いに平行に外周面108を対向させて所定の間隔を隔てて配置され、上方から最狭部110に向かう向きに回転可能なように、ケーシング104の内表面116に対して非接触形態で支持される。
このために、図4に示すように、一対の破砕ドラム106の水平投影上の外輪郭とケーシング104の内表面116との間には、必然的に隙間が形成され、氷片が一対の破砕ドラム106に供給される際、氷片には最狭部110を通らずにこの隙間を介してバイパスしようとするものがある。特に、一対の破砕ドラム106の間において、最狭部110の上方にスパイラル式振り分けローラー(図示せず)が設けられる場合には、それにより、一対の破砕ドラム106の間の最狭部110より上のスペースに受けられる氷片は、一対の破砕ドラム106のドラム軸線方向に振り分けられるようにしている。このため、最狭部110より上のスペースに溜まる氷片は、ドラム軸線方向に均されるものの、一対の破砕ドラム106それぞれのドラム軸線方向の端面118とケーシング104の内表面116との間からよりバイパスしやすくなる。
一対の破砕ドラム106は、一対の破砕ドラム106の間の最狭部110より上のスペースに、投入される氷片を受けることが可能なように配置される。最狭部110の間隔は、氷片を破砕して氷粒にするのに必要な粒径がどれぐらいであるかにより決定される。
一対の破砕ドラム106は、高速回転の破砕ドラム111と、低速回転の送りドラム112とを有する。砕氷機は、従来既知のタイプであり、その詳しい説明は省略するが、両ドラムで氷片をクラッシュして人工雪とするようにしてあり、砕氷機のケーシング104内に設けた一対のドラムについて、各ドラムの外周には、三角錐状の突歯が円周方向に形成された突歯列をドラムの回転軸線方向全体に亘って複数列形成してある。各ドラムは、たとえば、駆動モータ(図示せず)によって反対方向に回転させられ、ドラム間に落下させられた氷片を最狭部110において破砕して人工雪を形成するようにしている。
突歯は、三角錐の底面が二等辺三角形をなし、長辺からなる二等辺がドラム円周方向に、短辺がドラムの円周方向と直角をなすように、ドラムの外周面上に形成されている。特に、短辺と三角錐の頂点が形成する三角形状の切削面は、回転方向に対して例えば6°程度後退させてドラムの外周面に形成されるのが好ましい。
これらの三角錐形状の突歯が、ドラムの外周面上で連設されて突歯列を形成し、一方の破砕ドラム111において、突歯列は、ドラムの回転軸線方向に互いに数mmの間隔を開けて複数列形成され、同様の構造をした送りドラム112とで一対をなし、互いに反対方向に同期回転することでフレーク状氷片を砕氷化し、人工雪を生成する。なお、人工雪の大きさ、すなわち砕氷して形成される氷粒の大きさは、両ドラム間のクリアランスを調節することにより調整する。
一対の破砕ドラム106により破砕された氷粒は、ケーシング104内に設けられた搬送管170により分配装置34に向かって搬送されるようにしてある。
より詳細には、搬送管170は、ケーシング104内において、一対の破砕ドラム106の最狭部110の下方に、ドラム軸方向に延びる向きに形成され(図3において、表裏方向)、ケーシング104のドラム軸を回転可能に支持する両側面にはそれぞれ、搬送管170を密封可能に貫通する開口172が設けられる。
図4に示すように、搬送管170は、一対の破砕ドラム106それぞれの最狭部110より下方レベルの外周面108がその内壁面の一部を形成するように設けられる。より具体的には、搬送管170は、一対の破砕ドラム106の最狭部110に向かって、最狭部110より下方レベルの外周面108を覆うように下方から設けられる細長プレート150により、形成される。
細長プレート150は、断面が湾曲形状、たとえば半円状であり、搬送管170の閉断面は、細長プレート150が一対の破砕ドラム106それぞれの外周面を覆うことにより形成されるようにしている。
このように、一対の破砕ドラム106の外周面108を利用して、搬送管170を形成することにより、搬送管170を一対の破砕ドラム106の直下方に設けることが可能であり、それにより、ケーシング104内において、破砕された氷粒の及ぶ領域を制限することが可能であり、ケーシング104内での氷粒の付着のリスクを低減することができる。
図4ないし図5に示すように、一対の破砕ドラム106のドラム軸方向の各端部には、ケーシング104の内表面116と一対の破砕ドラム106の対応する端面118との間の隙間Cを塞ぐように、一対の破砕ドラム106の間の最狭部110より下に配置されたバイパス防止板材120が最狭部110まわりに設けられる。
両バイパス防止板材120は、その構造は同じであるので、一方について、以下説明する。
より詳細には、バイパス防止板材120は、線対称のプレート状であり、一対の破砕ドラム106の間の最狭部110より下方に及ぶように、プレート平面がケーシング104の内表面116および一対の破砕ドラム106の対応する端面118と当接する態様で、ケーシング104の内表面116と一対の破砕ドラム106の対応する端面118との間に挟み込まれるように配置される。
バイパス防止板材120は、ケーシング104の内表面116と一対の破砕ドラム106の対応する端面118との間隔以上の厚みを有する樹脂製、たとえばポリウレタンエラストマー製、あるいはフッ素樹脂であり、それにより、一対の破砕ドラム106の回転とともに、バイパス防止板材120の厚みが間隔に適合するようにされる。より詳細には、一対の破砕ドラム106の回転を通じて、時間経過とともに、端面118に当接するバイパス防止板材120の面が摩耗して、バイパス防止板材120の厚みがケーシング104の内表面116と一対の破砕ドラム106の対応する端面118との間隔と同じになり、これにより、バイパス防止板材120により隙間を完全に塞ぐことが可能である。
バイパス防止板材120は、開口部160を有し、開口部160が搬送管170に連通するように配置される。
より詳細には、図4に示すように、開口部160は、搬送管170の断面形状と一致するように、最狭部110に向かって上方に先細に形成され、これにより、一対の破砕ドラム106の最狭部110において破砕された氷粒は、そのまま下方に落下して、搬送管170内に受け入れられ、バイパス防止板材120の開口部160を介して、砕氷機26の外部に搬送されるようにしている。
以上の構成を有する氷片の砕氷機26の作用について、以下に説明する。
まず、各系統において、製氷機22において製氷された氷片は、氷温安定化コンベア24により搬送されて、氷片の砕氷機26に送られる。
開口部102を通じてケーシング104内部に投入された氷片は、ロータリーフィーダー46により分量化して受け入れられて、一対の破砕ドラム106に送られ、一対の破砕ドラム106の間の最狭部110より上のスペースに受けられ、上方から最狭部110の向きに回転する一対の破砕ドラム106により、最狭部110に向かって送られ、最狭部110において、所定粒径に破砕される。
破砕中、投入された氷片は、一対の破砕ドラム106の間において最狭部110から上方に溜り、スパイラル式振り分けローラーによりドラム軸方向に移動して、破砕されずに一対の破砕ドラム106の端面118とケーシング104の内表面116との隙間Cから最狭部110をバイパスしようとする。
しかしながら、一対の破砕ドラム106のドラム軸方向の各端部には、ケーシング104の内表面116と一対の破砕ドラム106の端面118との間の隙間Cを塞ぐように配置されたバイパス防止板材120が設けられることから、このような氷片のバイパスを有効に防止し、以て、破砕されない氷片が混入することなしに氷粒径のばらつきの小さい人工雪を製造することが可能である。
以上のようにして、氷片は、開口部102より連続的にケーシング104内に投入され、ロータリーフィーダー46により分量化して受け入れられ、破砕ドラム106により所定粒径に破砕された氷粒は、最狭部110の直下方の搬送管170に受け入れられ、バイパス防止板材120の開口部160およびケーシング104の開口172を経て、砕氷機26の外部に至り、圧送空気により雪供給管40を介して搬送され、分配装置34により複数の分岐管58に分配され、各分岐管58を通じてそれぞれの湿雪装置32に送られ、そこで湿雪化され、さらに、車両の幅方向に間隔を隔てて配置された吹き出しノズル36から吹雪を模擬して車両に向かって吹き付けられ、人工雪を模擬した環境試験に利用される。
なお、変形例として、図1に示すように、吹雪供給システム12を3系統設けずに、図8に示すように、単一系統として、それに応じて、氷片の砕氷機26を1機設けるのでもよい。
以上、本発明の氷片の砕氷機26によれば、投入開口部102を通じてケーシング104内部に投入された氷片は、一対の破砕ドラム106の間の最狭部110より上のスペースに受けられ、上方から最狭部110の向きに回転する一対の破砕ドラム106により、最狭部110に向かって送られ、最狭部110において、所定粒径に破砕される。
破砕中、投入された氷片は、一対の破砕ドラム106の間において最狭部110から上方に溜るところ、一対の破砕ドラム106のドラム軸はそれぞれ、ケーシング104の対向する内表面116によって回転可能に支持されることから、その一部が、ドラム軸方向に移動して、破砕されずに一対の破砕ドラム106の端面118とケーシング104の内表面116との隙間から最狭部110をバイパスしようとするが、一対の破砕ドラム106のドラム軸方向の各端部には、一対の破砕ドラム106の端面118それぞれとケーシング104の対応する内表面116との間の隙間を塞ぐように配置されたバイパス防止板材120が設けられることから、このような氷片のバイパスを有効に防止し、以て、破砕されない氷片が混入することなしに氷粒径のばらつきの小さい人工雪を製造することが可能である。
変形例として、破砕した氷粒を砕氷機26の外部に設ける搬送管170を介して搬送する場合には、図6に示すように、バイパス防止板材120の開口部160を設ける代わりに、ケーシング104の下部に排出開口部174を設ける必要がある。
この場合、バイパス防止板材120の形状は、たとえば矩形状でもよく、その幅、すなわち、バイパス防止板材120のドラム軸方向に直交する向きの長さL3は、ケーシング104の下部に設けられる排出開口部174のドラム軸方向に直交する向きL4の長さより、少なくとも長く設定する必要がある。
以下に、本発明の第2実施形態について、図7を参照しながら説明する。以下の説明において、第1実施形態と同様な構成要素については、同様な参照番号を付することによりその説明は省略し、以下では、本実施形態の特徴部分について詳細に説明する。
本実施形態の特徴部分は、バイパス防止板材120の一対の破砕ドラム106に対する上下位置関係にあり、第1実施形態においては、バイパス防止板材120は、一対の破砕ドラム106の最狭部110の下方に位置したが、本実施形態においては、バイパス防止板材120は、一対の破砕ドラム106の最狭部110の上方に位置するものとしている。
より詳細には、バイパス防止板材120は、隙間C以上の板厚を有し、その側面部122は、最狭部110に向かって延びる逆三角形の形状を有する。
より具体的には、逆三角形の形状は、下向きの略二等辺三角形状であり、2つの等辺は、破砕ドラム106の外周面108に倣う湾曲形状に形成してあるとともに、破砕ドラム106の外周面108と所定隙間で近接対峙するようにしてあり、逆三角形の下端部は、破砕ドラム106の最狭部110に向かうように配置されている。2つの等辺それぞれと対応する破砕ドラム106の外周面108との所定隙間は、破砕ドラム106の回転に支障のないように非接触が確保される限度で、なるべく狭いのが好ましい。
なお、バイパス防止板材120の下端部は、ほぼ水平にカットした形状に構成する場合もあるし、アールを付する場合もあり、必ずしも最狭部110の直前まで延ばす必要はない。
バイパス防止板材120の上部に位置する底辺124は、一対の破砕ドラム106それぞれの中心間距離Dより、長く設定され、より好ましくは、投入開口部102の幅より長く設定される。これにより、最狭部110より上のスペースに溜まる氷片が、一対の破砕ドラム106のドラム軸線と直交する向きに広がる領域は、一対の破砕ドラム106それぞれの中心間距離D以下であることから、一対の破砕ドラム106それぞれのドラム軸線方向の端面118とケーシング104の内表面116との間から氷片がバイパスするのを有効に防止することが可能である。
バイパス防止板材120の高さは、ケーシング104の内部に投入される氷片の量と、一対の破砕ドラム106の破砕処理量に応じて、決定されるが、図7に示すように、バイパス防止板材120の最上部のレベルは、一対の破砕ドラム106の最上部のレベル以上に設定されるのが好ましい。なお、バイパス防止板材120は、氷片のバイパスを防止できる限り、その材質に制約はなく、金属製、樹脂製でもよい。
以上のように、バイパス防止板材120は、隙間C以上の板厚を有し、その側面部122は、最狭部110に向かって延びる逆三角形の形状を有することから、このような氷片のバイパスを有効に防止し、以て、破砕されない氷片が混入することなしに氷粒径のばらつきの小さい人工雪を製造することが可能である。
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内において、当業者であれば、種々の修正あるいは変更が可能である。
たとえば、第1実施形態において、一対の破砕ドラム106は、ケーシング104の開口部102から投入される氷片をロータリーフィーダー46が受け入れるものとして説明したが、それに限定されることなく、パイパス防止部材120により氷片のバイパス防止が有効に作用する限り、一対の破砕ドラム106の下方にロータリーフィーダー46を配置してもよい。
また、たとえば、第2実施形態において、バイパス防止板材120を別体のものとして説明したが、それに限定されることなく、氷片のバイパスを有効に防止可能である限り、バイパス防止板材120は、一対の破砕ドラム106の間の最狭部110より上で、ケーシング104の対応する内表面116に対して、たとえば内表面116から一対の破砕ドラム106の対応する端面118に向かって突出する盛り上がり部として形成するのでもよい。
本発明の第1実施形態に係る氷片の砕氷機26を配設する環境試験システムの全体概要図である。 本発明の第1実施形態に係る氷片の砕氷機26の構成図である。 本発明の第1実施形態に係る氷片の砕氷機26の破砕原理を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係る氷片の破砕部を下方から見た底面図である。 図4の破砕部における破砕ドラム106の支持部まわり拡大した図である。 本発明の変形例に係る氷片の砕氷機26のパイパス板まわりを示す概略側面図である。 本発明の第2実施形態に係る氷片の砕氷機26のパイパス板まわりを示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係る氷片の砕氷機26を配設する環境試験システムの別の図である。
V 車両
10 雪環境試験システム
12 吹雪供給システム
14 気流供給システム
16 風洞
18 低温室
20 製氷室
22 製氷機
24 氷温安定化コンベア
26 砕氷機
28 ブロアー
30 冷却器
32 湿雪装置
34 分配装置
36 吹き出しノズル
38 吹雪捕集装置
40 雪供給管
42 吸引口
44 空気ダクト
46 ロータリーフィーダー
102 開口部
104 ケーシング
106 一対の破砕ドラム
108 外周面
110 最狭部
112 送りドラム
116 内表面
118 端面
120 バイパス防止板材
122 側面部
121 等辺
124 底辺
150 細長プレート
160 開口
170 搬送管
172 開口
174 排出開口部
300 測定室
302 第1屈曲胴
304 第2屈曲胴
306 第3屈曲胴
308 第4屈曲胴
310 第2拡散胴
312 整流胴
314 縮流胴
316 吹き出し口

Claims (8)

  1. 氷片を内部に投入する投入開口部を有するケーシングと、
    該ケーシング内で、互いに平行に外周面を対向させて所定の間隔を隔てて配置され、上方から最狭部に向かう向きに回転可能である一対の破砕ドラムであって、投入される氷片を該一対の破砕ドラムの間の前記最狭部より上のスペースに受けることが可能なように配置された一対の破砕ドラムと、を有し、
    該一対の破砕ドラムのドラム軸はそれぞれ、前記ケーシングの対向する内表面によって回転可能に支持され、
    前記一対の破砕ドラムのドラム軸方向の各端部には、前記ケーシングの内表面と前記一対の破砕ドラムの対応する端面との間の隙間を塞ぐように、前記一対の破砕ドラムに亘って前記最狭部まわりに配置されたバイパス防止板材が設けられ、
    前記バイパス防止板材は、前記一対の破砕ドラムの間の前記最狭部より下方に及ぶように、前記ケーシングの内表面と前記一対の破砕ドラムの対応する端面との間に挟み込まれるように配置され、
    前記一対の破砕ドラムにより破砕された氷片を排出する排出開口部が、排出開口部のドラム軸方向の中心線が前記最狭部の真下に位置するように、前記ケーシングの下部に設けられ、
    前記バイパス防止板材のドラム軸方向に直交し、かつ水平方向の長さは、前記排出開口部のドラム軸方向に直交する向きの長さより、少なくとも長く設定され、
    前記ケーシングの外部には、前記排出開口部に連通する、破砕した氷片を搬送するための搬送管が設けられる、
    ことを特徴とする氷片の破砕装置。
  2. 前記バイパス防止板材は、前記一対の破砕ドラムの間の前記最狭部より上に配置され、
    前記バイパス防止板材は、前記隙間以上の板厚を有し、その側面部は、前記最狭部に向か
    って延びる逆三角形の形状を有し、
    前記バイパス防止板材の上部に位置する底辺は、前記隙間の延び方向に沿う前記投入開口
    部の長さより長く設定される、請求項1に記載の氷片の破砕装置。
  3. 前記バイパス防止板材は、前記一対の破砕ドラムの間の前記最狭部より上で、前記
    ケーシングの対応する内表面に取り付けられる、請求項2に記載の氷片の破砕装置。
  4. 前記バイパス防止板材の高さは、前記ケーシングの内部に投入される氷片の量と、前記一
    対の破砕ドラムの破砕処理量に応じて、決定される、請求項2に記載の氷片の破砕装置。
  5. 前記バイパス防止板材の最上部のレベルは、前記一対の破砕ドラムの最上部のレベル以上
    に設定される、請求項4に記載の氷片の破砕装置。
  6. 前記バイパス防止板材は、前記ケーシングの内表面と前記一対の破砕ドラムの対応する端
    面との間隔以上の厚みを有するポリウレタンエラストマー製であり、それにより、前記一
    対の破砕ドラムの回転とともに、前記バイパス防止板材の厚みが前記間隔に適合するよう
    にされる、請求項1に記載の氷片の破砕装置。
  7. 前記一対の破砕ドラムは、高速回転の破砕ドラムと、低速回転の送りドラムとを有する、
    請求項1に記載の氷片の破砕装置。
  8. 氷片は前記投入開口部より連続的に前記ケーシング内に投入され、前記氷片の破砕装置に
    より所定粒径に破砕された氷粒は、人工雪を模擬した環境試験に利用される、請求項1に
    記載の氷片の破砕装置。
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