JP5880761B1 - データ管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】重力を利用して注湯され傾動可能な金型を有する鋳造装置によって鋳造された鋳物の製造時のデータを、製品識別子を用いて管理することができる。【解決手段】重力を利用して注湯され開閉可能かつ傾動可能な上金型及び下金型を用いて鋳物を鋳造する鋳造装置と鋳物に製品識別子を刻印する刻印装置とを備える鋳造設備に接続され、鋳物の鋳造時のデータを管理するデータ管理システムであって、データを記憶する記憶装置と、製品識別子ならびに鋳造装置の上金型及び下金型の傾動パターンを取得する取得部と、取得部により取得された製品識別子と傾動パターンとを関連付けて記憶装置に記憶させる制御部と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、データ管理システムに関する。
特許文献1には、圧力により注湯される鋳造装置によって鋳造された鋳物に製品番号を付与するとともに、鋳物の個々の製品番号ごとに金型条件・溶湯条件・射出条件を記録するシステムが記載されている。特許文献2には、砂型及び中子を用いて鋳造する鋳造装置の製造工程において、鋳物の個々の製品番号ごとに砂型、中子、溶湯のデータを記録するシステムが記載されている。
特開平10−202355号公報 特開2015−33712号公報
しかしながら、従来のシステムにあっては、取得可能な情報が限られているため、製品の不良の原因を特定することが困難な場合がある。例えば、特許文献1では、圧力により注湯される鋳造装置を前提としているため、重力を利用して注湯される鋳造装置特有の情報を取得できない。特許文献2記載の装置では、金型が傾動する鋳造装置の情報を取得できない。つまり、従来のシステムが、重力を利用して注湯され、傾動可能な金型を備える鋳造装置を採用する場合、改善の余地がある。
本発明の一側面に係るデータ管理システムは、重力を利用して注湯され開閉可能かつ傾動可能な上金型及び下金型を用いて鋳物を鋳造する鋳造装置と鋳物に製品識別子を刻印する刻印装置とを備える鋳造設備に接続され、鋳物の鋳造時のデータを管理するデータ管理システムであって、データを記憶する記憶装置と、製品識別子ならびに鋳造装置の上金型及び下金型の傾動パターンを取得する取得部と、取得部により取得された製品識別子と傾動パターンとを関連付けて記憶装置に記憶させる制御部と、を備え、鋳造装置は、上金型が装着された上部フレームと、下金型が装着された下部フレームと、上部フレームに設けられ上金型を昇降する、または、下部フレームに設けられ下金型を昇降する型閉機構と、上部フレームに上端部が、下部フレームに下端部が各々回動可能に連結されて対向配置され、中央部に回転軸を備えた一対の主リンク部材と、主リンク部材と平行に配置され、上部フレームに上端部が、下部フレームに下端部が各々回動可能に連結されて対向配置され、中央部に回転軸を備えた一対の補助リンク部材と、一対の主リンク部材のうちの一方の回転軸に連結して設けられ、上金型と下金型とを傾動又は水平方向に離間させる駆動手段とを備え、上部フレーム、下部フレーム、主リンク部材及び補助リンク部材が平行リンク機構を構成する
このデータ管理システムによれば、取得部により、製品識別子と鋳造装置の上金型及び下金型の傾動パターンとが取得され、制御部により、製品識別子と傾動パターンとが関連付けられて記憶装置に記憶される。このため、製品(鋳物)に何らかの不具合が発生した場合、当該製品に刻印された製品識別子に基づいて当該製品の製造時の傾動パターンを特定することができる。上金型及び下金型の傾動パターンは、注湯の速度に影響を与える。注湯の速度が大きくなるほど、生産性が向上するものの空気及び酸化膜の巻き込みが発生する可能性が増加する。このため、製品に何らかの不具合が発生した場合、当該製品の製造時の傾動パターンを特定することで、不具合の一因であるか否かを判断することができる。
また、このデータ管理システムに接続される鋳造設備の鋳造装置では、上金型が装着された上部フレームと、下金型が装着された下部フレームとが、左右一対の主リンク部材と副リンク部材とで連結されて平行リンク機構を構成し、主リンク部材及び副リンク部材のそれぞれの中央部に回転軸が設けられている。そして、上金型と下金型とを傾動又は水平方向に離間させる駆動手段が一対の主リンク部材のうちの一方の回転軸に連結して設けられている。また、型閉機構によって上金型又は下金型が昇降する。これにより、型閉工程においては、型閉機構により上金型及び下金型が閉じられ、傾動工程においては、閉じられた上金型及び下金型が駆動手段及び平行リンク機構により傾動し、抜型、あるいは製品押出しなどの工程においては、型閉機構により開かれた上金型及び下金型が駆動手段及び平行リンク機構により水平方向へ離間する。このように動作する鋳造装置を用いて鋳物を鋳造した場合において、製品の不良の原因を特定することができる。
本発明の他の側面に係るデータ管理システムは、重力を利用して注湯され開閉可能かつ傾動可能な上金型及び下金型を用いて鋳物を鋳造する鋳造装置と鋳物に製品識別子を刻印する刻印装置とを備える鋳造設備に接続され、鋳物の鋳造時のデータを管理するデータ管理システムであって、データを記憶する記憶装置と、製品識別子ならびに鋳造装置の上金型及び下金型それぞれの鋳造時における温度推移を取得する取得部と、取得部により取得された製品識別子と温度推移とを関連付けて記憶装置に記憶させる制御部と、を備え、鋳造装置は、上金型が装着された上部フレームと、下金型が装着された下部フレームと、上部フレームに設けられ上金型を昇降する、または、下部フレームに設けられ下金型を昇降する型閉機構と、上部フレームに上端部が、下部フレームに下端部が各々回動可能に連結されて対向配置され、中央部に回転軸を備えた一対の主リンク部材と、主リンク部材と平行に配置され、上部フレームに上端部が、下部フレームに下端部が各々回動可能に連結されて対向配置され、中央部に回転軸を備えた一対の補助リンク部材と、一対の主リンク部材のうちの一方の回転軸に連結して設けられ、上金型と下金型とを傾動又は水平方向に離間させる駆動手段とを備え、上部フレーム、下部フレーム、主リンク部材及び補助リンク部材が平行リンク機構を構成する
このデータ管理システムによれば、取得部により、製品識別子と鋳造装置の上金型及び下金型それぞれの鋳造時における温度推移とが取得され、制御部により、製品識別子と温度推移とが関連付けられて記憶装置に記憶される。このため、製品(鋳物)に何らかの不具合が発生した場合、当該製品に刻印された製品識別子に基づいて当該製品の製造時の金型の温度推移を特定することができる。上金型及び下金型の温度推移は、鋳物の凝固速度に影響を与える。凝固速度は、例えば鋳物材料や金型形状によって最適値が存在し、製品品質に影響を与える。このため、製品に何らかの不具合が発生した場合、当該製品の製造時の上金型及び下金型の温度推移を特定することで、不具合の一因であるか否かを判断することができる。また、上述した鋳造装置を用いて鋳物を鋳造した場合において、製品の不良の原因を特定することができる。
本発明のさらに他の側面に係るデータ管理システムは、重力を利用して注湯され開閉可能かつ傾動可能な上金型及び下金型を用いて鋳物を鋳造する鋳造装置と鋳物に製品識別子を刻印する刻印装置とを備える鋳造設備に接続され、鋳物の鋳造時のデータを管理するデータ管理システムであって、データを記憶する記憶装置と、製品識別子ならびに上金型又は下金型の内面を撮像した撮像データを取得する取得部と、取得部により取得された製品識別子と撮像データとを関連付けて記憶装置に記憶させる制御部と、を備え、鋳造装置は、上金型が装着された上部フレームと、下金型が装着された下部フレームと、上部フレームに設けられ上金型を昇降する、または、下部フレームに設けられ下金型を昇降する型閉機構と、上部フレームに上端部が、下部フレームに下端部が各々回動可能に連結されて対向配置され、中央部に回転軸を備えた一対の主リンク部材と、主リンク部材と平行に配置され、上部フレームに上端部が、下部フレームに下端部が各々回動可能に連結されて対向配置され、中央部に回転軸を備えた一対の補助リンク部材と、一対の主リンク部材のうちの一方の回転軸に連結して設けられ、上金型と下金型とを傾動又は水平方向に離間させる駆動手段とを備え、上部フレーム、下部フレーム、主リンク部材及び補助リンク部材が平行リンク機構を構成する
このデータ管理システムによれば、取得部により、製品識別子と上金型又は下金型の内面を撮像した撮像データとが取得され、制御部により、製品識別子と撮像データとが関連付けられて記憶装置に記憶される。このため、製品(鋳物)に何らかの不具合が発生した場合、当該製品に刻印された製品識別子に基づいて当該製品の製造時の金型内面の撮像データを特定することができる。上金型及び下金型の内面は、製造を繰り返した場合に金型を保護する役割を持つ塗型が剥がれ、そこにアルミニウム合金等の溶湯成分が付着して膜を形成することがある。この膜の状態が製品品質に影響を与える場合がある。このため、製品に何らかの不具合が発生した場合、当該製品の製造時の上金型又は下金型の内面の撮像データを特定することで、不具合の一因であるか否かを判断することができる。また、上述した鋳造装置を用いて鋳物を鋳造した場合において、製品の不良の原因を特定することができる。
一実施形態においては、鋳造設備は、鋳造装置で用いる溶湯を保持する保持炉、保持炉から鋳造装置へ溶湯を搬送及び給湯する給湯装置、鋳造装置で用いる中子を造型する中子造型装置、鋳造装置で鋳造された鋳物を冷却させる冷却装置、冷却装置により冷却された鋳物の内部の中子砂を除去する砂落装置、及び、鋳物に対して仕上げ加工を行う仕上装置をさらに含み、取得部は、保持炉の溶湯に関する溶湯情報、給湯装置の搬送に関する搬送情報、中子造型装置により造型された中子に関する中子情報、冷却装置による冷却に関する冷却情報、砂落装置による砂落としに関する砂落情報、及び、仕上装置による仕上加工に関する仕上情報をさらに取得し、制御部は、製品識別子と、溶湯情報、搬送情報、中子情報、冷却情報、砂落情報及び仕上情報とを関連付けて記憶装置に記憶してもよい。
この場合、鋳造装置だけでなく、製品の製造に関わる保持炉、給湯装置、中子造型装置、冷却装置、砂落装置及び仕上装置の情報が取得され、情報と製品識別子とが関連付けられる。このため、製品に何らかの不具合が発生した場合、当該製品の製造工程の全体の情報を用いて不具合の要因を考察することができるので、複数の工程の条件が影響を与えた不具合であっても不具合の要因を特定することができる。
本発明の種々の側面及び実施形態によれば、重力を利用して注湯され傾動可能な金型を有する鋳造装置によって鋳造された鋳物の製造時のデータを、製品識別子を用いて管理することができる。
実施形態に係るデータ管理システムの対象となる鋳造設備の平面図である。 図1の鋳造設備における一部構成の側面図である。 図1に示す鋳造装置の正面図である。 図3の鋳造装置の側面図である。 図3において上金型及び下金型の断面を示す図である。 実施形態に係るデータ管理システムの機能ブロック図である。 図1の鋳造設備の製造方法の一例のフローチャートである。 図1の鋳造設備による鋳造工程の一例を示すフローチャートである。 図3におけるA−A矢視図で、初期状態を説明するための図である。 平行リンク機構の動作によって上下金型がスライドして第2離間状態となった図である。 上金型と下金型とが型閉めされた型閉状態を説明するための図である。 型閉めされた上金型及び下金型を90°回動した図である。 上金型を途中位置まで引き上げた図である。 上金型及び下金型がスライドして第1離間状態となった図である。 図14の状態から上金型を上昇端まで引き上げた図である。 実施形態に係るデータ管理システムのデータの流れを説明する図である。 製品番号と各工程における情報とを関連付けしたテーブルである。 各工程における情報を示すテーブルである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。また、「上」「下」「左」「右」の語は、図示する状態に基づくものであり、便宜的なものである。
本実施形態に係るデータ管理システムは、例えば、鋳物(製品)に発生した不具合の原因を特定するための製造時のデータを管理するシステムである。まず、図1及び図2を参照して、実施形態に係るデータ管理システムの対象となる鋳造設備の一例について説明する。図1は、実施形態に係るデータ管理システムの対象となる鋳造設備の平面図である。図2は、図1の鋳造設備における一部構成の側面図である。図中のX方向及びY方向が水平方向であり、Z方向が垂直方向である。
図1及び図2に示されるように、鋳造設備100は、鋳造装置50、保持炉52、給湯装置(給湯用ロボット)60、搬送装置(搬送用ロボット)61、中子造型装置53、刻印装置54、コンベア55、冷却装置56、砂落装置57及び仕上装置58を具備している。なお、鋳造設備100は、保持炉52、給湯装置(給湯用ロボット)60、搬送装置(搬送用ロボット)61、中子造型装置53、コンベア55、冷却装置56、砂落装置57及び仕上装置58を備えていなくてもよい。また、鋳造設備100は、図示しない前工程又は後工程の装置を備えていてもよい。
本実施形態では、鋳造設備100は、一例として3つの鋳造装置50を具備している。各鋳造装置50は、一例として横並び(X方向)で一列に配置されている。鋳造装置50と保持炉52との間には、給湯装置60が配置されている。また、鋳造装置50に対して保持炉52の反対側に中子造型装置53が配置されている。鋳造設備100は、一例として、2つの中子造型装置53を具備している。鋳造装置50と中子造型装置53との間には、搬送装置61が配置されている。さらに、中子造型装置53の側方(X方向)であって搬送装置61の可動範囲に刻印装置54が配置されている。刻印装置54には、コンベア55が並設されている。コンベア55は、刻印装置54の側方に配置された冷却装置56まで延びている。冷却装置56の側方には砂落装置57が配置されている。砂落装置57の側方には仕上装置58が配置されている。
鋳造装置50は、重力を利用して溶融金属が注湯され、開閉可能かつ傾動可能な上金型1及び下金型2(図3参照)を用いて鋳物を鋳造する、いわゆる重力式傾動金型鋳造装置である。注湯される溶融金属の材質は問わない。溶融金属として、例えばアルミニウム合金やマグネシウム合金が用いられる。鋳造装置50は、例えば、金型の温度を検出する温度センサ、冷却水の水量を検出する流量センサ、上金型1又は下金型2の内面を撮像する撮像センサなどの種々のセンサ、及び、後述する鋳造装置コントローラ50Aを備える。鋳造装置コントローラ50Aは、所定のプログラムを実行し、鋳造装置50の動作を制御する。つまり、鋳造装置50の各構成要素は、鋳造装置コントローラ50Aにより出力された信号に基づいて動作する。鋳造装置50の構造及び動作の詳細については後述する。
保持炉52は、鋳造装置50で用いられる溶湯を貯留する装置である。保持炉52は、例えば、溶湯を所定温度に保持する機能を有している。保持炉52は、金属を溶解させて溶融金属とする溶解炉としての機能を有していてもよい。保持炉52は、例えば、溶湯温度を検出する温度センサなどの種々のセンサ、及び、後述する保持炉コントローラ52Aを備えている。保持炉コントローラ52Aは、溶湯の状態を管理する。つまり、保持炉52の各構成要素は、保持炉コントローラ52Aにより出力された信号に基づいて動作する。
給湯装置60は、保持炉52から鋳造装置50へ溶湯を搬送及び給湯する装置である。本実施形態では、給湯装置60は、保持炉52から複数の鋳造装置50のそれぞれへ溶湯を搬送及び給湯する。給湯装置60は、例えば、アーム60a及び取鍋60bを備えたロボットである。アーム60aは、例えば多関節構造を有する。取鍋60bは、アーム60aの先端に取り付けられている。給湯装置60は、例えば、アーム60aの動きを検出するジャイロセンサなどの種々のセンサ、及び、後述する給湯装置コントローラ60Aを備える。給湯装置コントローラ60Aは、所定のプログラムを実行し、アーム60a及び取鍋60bの動作を制御する。つまり、給湯装置60のアーム60a及び取鍋60bは、給湯装置コントローラ60Aにより出力された信号に基づいて動作し、種々の姿勢をとることができる。アーム60aの動作により、保持炉52の溶湯が取鍋60bに汲み取られて鋳造装置50まで搬送され、鋳造装置50へ給湯される。
中子造型装置53は、鋳造装置50で用いる中子を造型する装置である。具体的には、中子造型装置53は、金型に中子砂を吹き込んで中子を造型する装置である。中子造型装置53として、具体的には、シェルマシン、コ−ルドボックス造型機、及び生型中子造型機などが挙げられる。中子造型装置53は、例えば、金型の温度を検出する温度センサ、造型装置内部の圧力(波形データ)を検出する圧力センサなどの種々のセンサ、及び、後述する中子造型装置コントローラ53Aを備える。中子造型装置コントローラ53Aは、所定のプログラムを実行し、中子造型装置53の動作を制御する。つまり、中子造型装置53の各構成要素は、中子造型装置コントローラ53Aにより出力された信号に基づいて動作する。中子造型装置53で造型された中子は、中子払出台53a上に払い出される。
搬送装置61は、中子造型装置53から鋳造装置50へ中子を搬送するとともに、鋳造装置50から刻印装置54へ鋳物を搬送する装置である。本実施形態では、搬送装置61は、2つの中子造型装置53の何れかで造型された中子を、3つの鋳造装置50の何れかへ搬送する。また、搬送装置61は、3つの鋳造装置50の何れかで鋳造された鋳物を刻印装置54へ搬送する。搬送装置61は、例えば、アーム61a及び把持部61bを備えたロボットである。アーム61aは、例えば多関節構造を有する。把持部61bは、アーム61aの先端に取り付けられており、物体を把持するように動作する。搬送装置61は、例えば、アーム61aの動きを検出するジャイロセンサなどの種々のセンサ、及び、後述する搬送装置コントローラ61Aを備える。搬送装置コントローラ61Aは、所定のプログラムを実行し、アーム61a及び把持部61bの動作を制御する。つまり、搬送装置61のアーム61a及び把持部61bは、搬送装置コントローラ61Aにより出力された信号に基づいて動作し、種々の姿勢をとることができるとともに、所定の物体を把持することができる。具体的な一例としては、アーム61a及び把持部61bの動作により、中子払出台53a上に配置された中子が把持され、鋳造装置50の所定位置へセットされる。また、アーム61a及び把持部61bの動作により、鋳造装置50から鋳物が受け取られ、刻印装置54の鋳物受け取り口(不図示)へセットされる。搬送装置61は、鋳造完了順に鋳物を搬出してもよいし、所定の順番で(例えば左から順に)鋳造装置50から鋳物を搬出してもよい。
刻印装置54は、鋳物に製品識別子を刻印する。製品識別子は、鋳物を識別するための情報であり、例えば、数字、文字、記号もしくは図形又はこれらの組み合わせである。図形には、バーコード又はQRコード(登録商標)などが含まれる。製品識別子の具体的な一例は、製品番号である。以下では、製品識別子が製品番号である場合を例に説明する。刻印装置54は、例えば鋳物を受け取った順(時系列)に製品番号を鋳物に刻印する。刻印装置54には、後述する刻印装置コントローラ54Aが接続されている。刻印装置54の各構成要素は、刻印装置コントローラ54Aにより出力された信号に基づいて動作する。
コンベア55は、刻印装置54により刻印された鋳物を搬送する装置である。コンベア55は、例えばベルトコンベア、スラットコンベアなどである。コンベア55は、鋳物を冷却装置56へ搬送する。
冷却装置56は、鋳造装置50で鋳造された鋳物を冷却させる装置である。冷却装置56は、例えば鋳物の温度が所定値以下となるまで、液体もしくは気体による熱交換、送風又は自然冷却を行う。冷却装置56は、例えば、雰囲気温度や気温を検出する温度センサなどの種々のセンサ、及び、後述する冷却装置コントローラ56Aを備える。冷却装置コントローラ56Aは、冷却装置56の動作を制御する。つまり、冷却装置56の各構成要素は、冷却装置コントローラ56Aにより出力された信号に基づいて動作する。冷却装置56により冷却された鋳物は、砂落装置57へ搬送される。このときの搬送は、図示しないコンベヤやロボットが行ってもよいし、作業員が行ってもよい。
砂落装置57は、冷却装置56により冷却された鋳物の内部の中子砂を除去する。砂落装置57は、例えば、鋳物に対して振動を加えるチッピング処理やショットブラスト処理を行うことで、中子砂を除去する。また、砂落装置57は、例えば、鋳物を叩く圧力を測定する圧力センサなどの種々のセンサ、及び、後述する砂落装置コントローラ57Aを備える。砂落装置コントローラ57Aは、砂落装置57の動作を制御する。つまり、砂落装置57の各構成要素は、砂落装置コントローラ57Aにより出力された信号に基づいて動作する。砂落装置57により処理された鋳物は、仕上装置58へ搬送される。このときの搬送は、図示しないコンベヤやロボットが行ってもよいし、作業員が行ってもよい。
仕上装置58は、鋳物に対して仕上げ加工を行う。仕上げ加工としては、例えば2次ショット処理やバリ除去処理が挙げられる。仕上装置58は、例えば、種々のセンサ、及び、後述する仕上装置コントローラ58Aを備える。仕上装置コントローラ58Aは、仕上装置58の動作を制御する。つまり、仕上装置58の各構成要素は、仕上装置コントローラ58Aにより出力された信号に基づいて動作する。
続いて、図3及び図4を参照して、鋳造装置50の構成の詳細について説明する。図3は、図1に示す鋳造装置の正面図である。図4は、図3の鋳造装置の側面図である。
図3及び図4に示されるように、鋳造装置50は、ベースフレーム17、上部フレーム5、下部フレーム6、型閉機構21、左右一対の主リンク部材7、左右一対の副リンク部材(補助リンク部材)8、回転アクチュエータ(駆動手段)16及びラドル25を備えている。
ベースフレーム17は、基台18、駆動側支持フレーム19及び従動側支持フレーム20を有している。基台18は、複数の部材の組み合わせにより構成された略平板状をなす部材であり、鋳造設備100の設置面上に水平に設けられている。駆動側支持フレーム19と従動側支持フレーム20とは、基台18上において左右方向(水平方向)に対向するように立設され、基台18に固定されている。駆動側支持フレーム19の上端部及び従動側支持フレーム20の上端部には、一対の傾動回転軸受9が設けられている。
上部フレーム5は、ベースフレーム17の上方に配置されている。上部フレーム5には、上金型1が装着されている。具体的には、上部フレーム5の下面には、上型ダイベース3を介して上金型1が取り付けられている。上部フレームには、上金型1を昇降する型閉機構21が設けられている。具体的には、上部フレーム5は、型閉機構21を内蔵し、型閉機構21により上金型1を昇降可能に保持している。
型閉機構21は、型閉シリンダ22、左右一対のガイドロッド23、及び、左右一対の案内筒24を有している。型閉シリンダ22の下端部は、上型ダイベース3の上面に取り付けられている。型閉シリンダ22は、上下方向(垂直方向ここではZ方向)に伸長することにより、上型ダイベース3を介して上金型1を降下させるとともに、上下方向に短縮することにより、上型ダイベース3を介して上金型1を上昇させる。ガイドロッド23は、上部フレーム5に取り付けられた案内筒24を通して、上型ダイベース3の上面に取り付けられている。
下部フレーム6は、ベースフレーム17の上方であって、上部フレーム5の下方に配置されている。下部フレーム6には、下金型2が装着されている。具体的には、下部フレーム6の上面には、下型ダイベース4を介して下金型2が取り付けられている。図3及び図4に示される状態では、上部フレーム5と下部フレーム6とは、上下方向で互いに対向している。同様に、上金型1と下金型2とは、上下方向で互いに対向している。
一対の主リンク部材7は、上部フレーム5に上端部が、下部フレーム6に下端部が各々回動可能に連結されて対向配置され、中央部に傾動回転軸10を備えている。具体的には、一対の主リンク部材7は、左右方向(水平方向ここではX方向)に対向配置され、それぞれ、上部フレーム5と下部フレーム6とを連結している。主リンク部材7は、中央部に傾動回転軸10、上端部に主リンク上部回転軸11、及び、下端部に主リンク下部回転軸12を有している。
一対の主リンク部材7の中央部は、一対の傾動回転軸10を介して、一対の傾動回転軸受9に回転可能に連結されている。一対の主リンク部材7の上端部は、上部フレーム5の一対の側面5aに一対の主リンク上部回転軸11を介して、回転可能に連結されている。一対の主リンク部材7の下端部は、下部フレーム6の一対の側面6aに一対の主リンク下部回転軸12を介して、回転可能に連結されている。上金型1及び下金型2を型閉めしたときに、左右方向及び上下方向に直交する奥行き方向(Y方向)において、主リンク部材7が上金型1及び下金型2それぞれの中心に位置するように、主リンク部材7の上部フレーム5及び下部フレーム6への取り付け位置が設定されている。
一対の副リンク部材8は、主リンク部材7と平行に配置され、上部フレーム5に上端部が、下部フレーム6に下端部が各々回動可能に連結されて対向配置され、中央部に副リンク中央部回転軸15を備えている。具体的には、一対の副リンク部材8は、左右方向に対向配置され、上部フレーム5と、下部フレーム6とを連結している。一対の副リンク部材8は、上端部に一対の副リンク上部回転軸13、下端部に一対の副リンク下部回転軸14、及び、中央部に一対の副リンク中央部回転軸15を有している。一対の副リンク部材8は、一対の側面5a及び一対の側面6aに、一対の主リンク部材7と平行を成すように配設されている。副リンク部材8の長さは、主リンク部材7の長さと同じである。上部フレーム5、下部フレーム6、主リンク部材7及び副リンク部材8で平行リンク機構が構成されている。
一対の副リンク部材8の上端部は、上部フレーム5の一対の側面5aに一対の副リンク上部回転軸13を介して、回転可能に連結されている。副リンク部材8の下端部は、下部フレーム6の一対の側面6aに一対の副リンク下部回転軸14を介して、回転可能に連結されている。副リンク部材8の取り付け位置は、主リンク部材7に対して、ラドル25が配置されている側となっている。図3及び図4の状態では、副リンク中央部回転軸15が駆動側支持フレーム19の上面に載置された状態になっている。
回転アクチュエータ16は、駆動側支持フレーム19上に配置されている。回転アクチュエータ16は、一対の主リンク部材7のうちの一方の傾動回転軸10に連結して設けられる。回転アクチュエータ16は、上金型1と下金型2とを傾動又は水平方向に離間させる駆動手段として機能する。回転アクチュエータ16は、電動、油圧、空圧のいずれで動作するものであってもよい。
このように、上部フレーム5、下部フレーム6、主リンク部材7及び副リンク部材8で平行リンク機構が構成され、主リンク部材7の傾動回転軸10を左右一対の平行リンク機構の外側に傾動回転軸受9でベースフレーム17に保持するとともに、副リンク部材8の副リンク中央部回転軸15をベースフレーム17上に載置し、片方の主リンク部材7の傾動回転軸10に回転アクチュエータ16を取付けている。
ラドル25は、下金型2の側面であって、給湯装置60と対向する側面の上端部に取り付けられている。ラドル25は、溶湯を貯留する貯留部が内部に画成され、注湯口25a(図9参照)が下金型2の受湯口2a(図9参照)に接続されている。
図5は、図3において上金型及び下金型の断面を示す図である。ここでは、下金型2の上面に複数の中子34を納めた状態を示す。図5に示されるように、上金型1は、一対の押出しピン26と一対のリターンピン27とが連結された押出し板28を内蔵している。上部フレーム5の下面には、複数の押し棒29が上型ダイベース3を貫通して配設されている。押し棒29の長さは、型閉シリンダ22が短縮して上金型1が上昇端になったとき、押出し板28を押し下げる長さに設定されている。なお、上昇端とは、型閉シリンダ22が短縮することにより、上金型1の取り得る最も上方の位置である。
下部フレーム6には、押出しシリンダ30が内蔵されている。押出しシリンダ30は上端部が押出し部材31の下面に取り付けられている。左右一対のガイドロッド32は、下部フレーム6に取り付けられた案内筒33を通して、押出し部材31の下面に取り付けられている。
下金型2は、上金型1と同様に、一対の押出しピン26と一対のリターンピン27とが連結された押出し板28を内蔵している。下金型2では、押出しシリンダ30の伸長動作により、押出し部材31が上昇して、押出し板28を押し上げることで、一対の押出しピン26とリターンピン27とが上昇する位置関係になっている。なお、上金型1及び下金型2のリターンピン27は、型閉め時に、リターンピン27の先端が対向する金型の合せ面、あるいは対向するリターンピン27の先端により押し戻される。これに伴い、押出し板28に連結された押出しピン26も押し戻される。また、型閉め時は、押出しシリンダ30の短縮動作で押出し部材31は、下降端の位置になる。なお、下降端とは、押出しシリンダ30が短縮することにより、下金型2の取り得る最も下方の位置である。
上金型1の下部周囲には、一対の位置決めキー35が取り付けられている。下金型2の上部周囲には、一対の位置決めキー35に対応して、一対の位置決めキー溝36が取り付けられている。上金型1及び下金型2の型閉め時に、位置決めキー35が位置決めキー溝36に嵌合するようになっている。これらの位置決めキー35と位置決めキー溝36とによれば、上金型1と下金型2とが水平方向に位置決めされるので、上金型1と下金型2とがずれて型閉めされることを抑制することができる。
図6は、実施形態に係るデータ管理システムの機能ブロック図である。データ管理システムは、上述のとおり、重力を利用して注湯され開閉可能かつ傾動可能な上金型1及び下金型2を用いて鋳物を鋳造する鋳造装置50と鋳物に製品識別子を刻印する刻印装置54とを備える鋳造設備100に接続され、鋳物の鋳造時のデータを管理する。
図6に示されるように、データ管理システム101は、コントローラ70、操作入力部74、出力部75を備えている。コントローラ70は、LAN(Local Area Network)や専用線からなるネットワークに接続されている。コントローラ70は、鋳造設備100の構成要素(鋳造装置コントローラ50A、保持炉コントローラ52A、給湯装置コントローラ60A、搬送装置コントローラ61A、中子造型装置コントローラ53A、刻印装置コントローラ54A、冷却装置コントローラ56A、砂落装置コントローラ57A及び仕上装置コントローラ58A)と通信可能に接続されている。また、データ管理システム101の対象となる鋳造設備100の構成要素のそれぞれは、通信可能に接続されている。なお、鋳造設備100の構成要素のそれぞれが通信可能であることは必須要件ではなく、管理するデータの種類に応じてそれぞれの機器が通信可能に接続されていなくてもよい。
コントローラ70は、鋳造設備100の情報を管理する。コントローラ70は、例えば、通信部71(取得部)、CPU(Central Processing Unit)72(制御部)及び記憶装置73(記憶装置)を有している。
通信部71は、接続されたネットワークでの通信を実現する。通信部71は、例えばネットワークカードなどの通信デバイスである。通信部71は、操作入力部74、及び、鋳造設備100から情報を受信するとともに、出力部75へ情報を送信する。CPU72は、コントローラ70の動作を制御する。CPU72は、記憶装置73に鋳造設備100の構成要素から得られた情報を記憶させる。記憶装置73は、データを記憶する装置であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はハードディスクなどである。
操作入力部74は、例えば、キーボードなどの入力デバイスである。出力部75は、例えば、ディスプレイやプリンタなどの出力デバイスである。管理者は、操作入力部74を操作することで、出力部75に鋳物の鋳造時のデータを出力させることができる。
保持炉コントローラ52Aは、図示しない通信部、CPU及び記憶装置を有している。保持炉コントローラ52Aは、溶湯情報を管理する。溶湯情報とは、溶湯の性質を示す情報である。溶湯情報には、例えば、日付及び溶湯温度が含まれる。保持炉コントローラ52Aは、温度センサなどの各種センサ52Bを接続し、溶湯温度をモニタリングする。具体的な一例としては、保持炉コントローラ52Aは、所定間隔の溶湯温度を日付に関連付けて記憶装置に記憶する。そして、保持炉コントローラ52Aは、給湯装置コントローラ60Aと通信し、給湯装置60が湯汲みするタイミングを取得する。そして、保持炉コントローラ52Aは、例えばシステムクロックを利用して日付及び湯汲み時間を取得し、記憶装置に記憶する。湯汲み時間とは、給湯装置60が湯汲みを開始した時間である。保持炉コントローラ52Aは、溶湯情報を通信部及びネットワークを介してコントローラ70へ送信する。保持炉コントローラ52Aは、溶湯情報をコントローラ70へ送信する際に、溶湯情報に当該溶湯情報を識別するためのシリアルN1を付与して送信する。シリアルは固体情報を意味する。あるいは、コントローラ70が溶湯情報を受信したタイミングで溶湯情報にシリアルN1を付与してもよい。
給湯装置コントローラ60Aは、図示しない通信部、CPU及び記憶装置を有している。給湯装置コントローラ60Aに備わる記憶装置には、例えば、汲み上げ動作、搬送動作、注湯動作を実行させるジョブが記憶されている。給湯装置コントローラ60AのCPUは、ジョブを実行することで、アーム60a及び取鍋60bの姿勢を制御する。前述のとおり、給湯装置コントローラ60Aは、保持炉コントローラ52Aへ湯汲みするタイミングを送信する。また、給湯装置コントローラ60Aは、搬送情報を管理する。搬送情報とは、給湯装置60の搬送に関する情報である。搬送情報には、例えば、日付、溶湯搬送時間などが含まれる。溶湯搬送時間とは、湯汲み時間から注湯開始をするまでの時間である。給湯装置コントローラ60Aは、例えばシステムクロックを利用して日付及び溶湯搬送時間を取得し、記憶装置に記憶する。給湯装置コントローラ60Aは、搬送情報を通信部及びネットワークを介してコントローラ70へ送信する。給湯装置コントローラ60Aは、搬送情報をコントローラ70へ送信する際に、搬送情報に当該搬送情報を識別するためのシリアルN2を付与して送信する。あるいは、コントローラ70が搬送情報を受信したタイミングで搬送情報にシリアルN2を付与してもよい。
中子造型装置コントローラ53Aは、図示しない通信部、CPU及び記憶装置を有している。中子造型装置コントローラ53Aは、中子情報を管理する。中子情報とは、中子造型装置により造型された中子に関する情報である。中子情報には、例えば、日付、造型時間、ショットNo、型種、型番、サイクルタイム、焼成時間、造型時の圧力波形データ、金型温度などが含まれる。造型時間とは、型閉じ開始時間である。ショットNoとは、造型した日において何回目の造型なのかをカウントした数である。型種とは、金型の種類であり、造型する形状に付けられた名称である。型番とは、金型の番号であり、同種類の金型が複数存在する場合に割り振られる番号である。サイクルタイムとは、造型開始から次の造型開始までの時間である。圧力波形データとは、造型装置内部の圧力の時間依存性を示すデータである。中子造型装置コントローラ53Aは、温度センサや圧力センサなどの各種センサ53Bを接続しており、圧力波形データ及び金型温度をモニタリングする。また、中子造型装置コントローラ53Aは、例えばシステムクロックを利用して、日付、造型時間、サイクルタイム及び焼成時間を取得し、記憶装置に記憶する。また、中子造型装置コントローラ53Aは、ショットNoをカウントする。なお、中子造型装置コントローラ53Aの記憶装置には、装着中の金型の型種、型番が諸元情報として記憶されている。中子造型装置コントローラ53Aは、中子情報を通信部及びネットワークを介してコントローラ70へ送信する。中子造型装置コントローラ53Aは、中子情報をコントローラ70へ送信する際に、中子情報に当該中子情報を識別するためのシリアルN3を付与して送信する。あるいは、コントローラ70が中子情報を受信したタイミングで中子情報にシリアルN3を付与してもよい。
鋳造装置コントローラ50Aは、図示しない通信部、CPU及び記憶装置を有している。鋳造装置コントローラ50Aは、鋳造情報を管理する。鋳造情報とは、鋳造装置50による鋳造時の鋳造条件に関する情報である。鋳造情報には、例えば、日付、鋳造時間、ショットNo、型種、傾動パターン、型番、サイクルタイム、金型温度、冷却時間、金型冷却水の流量、金型冷却エアーの流量、金型冷却水の温度、撮像データなどが含まれる。
傾動パターンとは、予め定められた傾動動作を示す情報である。例えば、傾動パターンは、金型を傾ける速度の角度依存性を示す情報である。例えば、傾動パターンには、等速度で金型を傾けるパターンや所定角度区間ごとに傾きの速度を変化させたパターンが含まれる。より具体的な一例としては、傾動パターンは、ある角度範囲(例えば0〜5°)では速度X、次の角度範囲(例えば5〜10°)では速度Yとなるパターンである。なお、傾動パターンがサーボモータで実現している場合には、傾動パターンをサーボモータの情報(駆動電力や負荷率)などに置き換えて取得されてもよい。
金型温度は、鋳造時の金型の温度であり、上金型1の温度及び下金型2の温度を含む。金型温度は、例えば微小間隔(例えば0.5秒毎)の温度であり、金型温度を用いて温度推移を把握することができる。なお、重力で注湯する鋳造装置50の金型温度は、いわゆるダイキャスト法と比べて高温になる。冷却時間は、溶湯凝固のための時間であり、後述する傾動姿勢の保持時間である。具体的には、冷却時間は、目標となる傾動姿勢になったとき(注湯完了)から当該傾動姿勢を解除するまでの時間である。なお、重力で注湯する鋳造装置50において、溶湯凝固のための時間は、いわゆるダイキャスト法と比べて長時間となるため、より長い時間の計測が必要になる。
鋳造装置コントローラ50Aは、温度センサ、流量センサ、撮像センサなどの各種センサ50Bに接続されており、金型温度、金型冷却水の流量、金型冷却エアーの流量、金型冷却水の温度、撮像データなどをモニタリングする。また、鋳造装置コントローラ50Aは、例えばシステムクロックを利用して、日付、鋳造時間、サイクルタイムなどを取得し、記憶装置に記憶する。また、鋳造装置コントローラ50Aは、ショットNoをカウントする。なお、鋳造装置コントローラ50Aの記憶装置には、装着中の金型の型種、型番、傾動パターン、冷却時間が記憶されている。鋳造装置コントローラ50Aは、鋳造情報を通信部及びネットワークを介してコントローラ70へ送信する。鋳造装置コントローラ50Aは、鋳造情報をコントローラ70へ送信する際に、鋳造情報に製品番号を付与して送信する。あるいは、コントローラ70が鋳造情報を受信したタイミングで鋳造情報に製品番号を付与してもよい。
搬送装置コントローラ61Aは、図示しない通信部、CPU及び記憶装置を有している。搬送装置コントローラ61Aに備わる記憶装置には、例えば、中子取り出し動作、中子搬送動作、中子セット動作、鋳物受け取り動作、鋳物搬送動作などを実行させるジョブが記憶されている。搬送装置コントローラ61AのCPUは、ジョブを実行することで、アーム61a及び把持部61bの姿勢を制御する。搬送装置コントローラ61Aは、中子造型装置53から中子を取り出す中子取り出し動作を行った場合、その旨を通信部及びネットワークを介してコントローラ70へ送信する。また、搬送装置コントローラ61Aは、中子を鋳造装置50の金型にセットする中子セット動作を行った場合、その旨を通信部及びネットワークを介してコントローラ70へ送信する。
刻印装置コントローラ54Aは、図示しない通信部、CPU及び記憶装置を有している。刻印装置コントローラ54Aは、通信部及びネットワークを介して製品番号を受信し、搬送装置61により搬送された鋳物に刻印する。製品番号は、鋳造装置コントローラ50Aにより生成され、刻印装置コントローラ54Aへ送信される。あるいは、製品番号は、コントローラ70により生成され、刻印装置コントローラ54Aへ送信されてもよい。
冷却装置コントローラ56Aは、図示しない通信部、CPU及び記憶装置を有している。冷却装置コントローラ56Aは、冷却情報を管理する。冷却情報とは、冷却装置56による冷却に関する情報である。冷却情報には、例えば、日付、冷却開始時間、冷却完了時間、雰囲気温度、気温などが含まれる。雰囲気温度とは、冷却装置56の内部の温度である。冷却装置コントローラ56Aは、温度センサなどの各種センサ56Bを接続しており、雰囲気温度、気温などをモニタリングする。また、冷却装置コントローラ56Aは、例えばシステムクロックを利用して、日付、冷却開始時間、冷却完了時間を取得し、記憶装置に記憶する。冷却装置コントローラ56Aは、冷却情報を通信部及びネットワークを介してコントローラ70へ送信する。冷却装置コントローラ56Aは、冷却情報をコントローラ70へ送信する際に、冷却情報に当該冷却情報を識別するためのシリアルN4を付与して送信する。あるいは、コントローラ70が冷却情報を受信したタイミングで冷却情報にシリアルN4を付与してもよい。
砂落装置コントローラ57Aは、図示しない通信部、CPU及び記憶装置を有している。砂落装置コントローラ57Aは、砂落情報を管理する。砂落情報とは、砂落装置57による砂落としに関する情報である。砂落情報には、例えば、日付、砂破砕時間、エアー圧力などが含まれる。砂落装置コントローラ57Aは、圧力センサなどの各種センサ57Bを接続しており、エアー圧力などをモニタリングする。また、砂落装置コントローラ57Aは、例えばシステムクロックを利用して、日付、砂破砕時間を取得し、記憶装置に記憶する。砂落装置コントローラ57Aは、砂落情報を通信部及びネットワークを介してコントローラ70へ送信する。砂落装置コントローラ57Aは、砂落情報をコントローラ70へ送信する際に、砂落情報に当該砂落情報を識別するためのシリアルN5を付与して送信する。あるいは、コントローラ70が砂落情報を受信したタイミングで砂落情報にシリアルN5を付与してもよい。
仕上装置コントローラ58Aは、図示しない通信部、CPU及び記憶装置を有している。仕上装置コントローラ58Aは、仕上情報を管理する。仕上情報とは、仕上装置58による仕上加工に関する情報である。仕上情報には、例えば、日付、仕上開始時間、仕上プログラムNo、使用刀具、刀具使用回数などが含まれる。仕上プログラムNoは、仕上加工ごとに設けられたプログラムの識別子である。使用刀具は、バリとり加工に用いられる用具である。仕上装置コントローラ58Aは、例えばシステムクロックを利用して、日付、仕上開始時間を取得し、記憶装置に記憶する。また、仕上装置コントローラ58Aは、刀具使用回数をカウントする。なお、仕上装置コントローラ58Aの記憶装置には、使用中の仕上プログラムNo及び刀具が記憶されている。仕上装置コントローラ58Aは、仕上情報を通信部及びネットワークを介してコントローラ70へ送信する。仕上装置コントローラ58Aは、仕上情報をコントローラ70へ送信する際に、仕上情報に当該仕上情報を識別するためのシリアルN6を付与して送信する。あるいは、コントローラ70が仕上情報を受信したタイミングで仕上情報にシリアルN6を付与してもよい。
なお、各構成要素からコントローラ70への情報送信方法は特に限定されない。例えば、外部記録媒体を用いてコントローラ70へ情報が入力されてもよいし、手入力でコントローラ70へ入力されてもよい。
上記のとおり、コントローラ70の通信部71は、製品番号ならびに鋳造装置50の上金型1及び下金型2の傾動パターンを取得する。あるいは、通信部71は、製品番号ならびに鋳造装置50の上金型1及び下金型2それぞれの鋳造時における温度推移を取得する。あるいは、通信部71は、製品番号ならびに鋳造装置50の上金型1又は下金型2の内面を撮像した撮像データを取得する。さらに、コントローラ70の通信部71は、上述した溶湯情報、搬送情報、中子情報、冷却情報、砂落情報及び仕上情報を取得することもできる。
コントローラ70のCPU72は、通信部71により取得された製品番号と傾動パターンとを関連付けて記憶装置73に記憶させる。あるいは、CPU72は、通信部71により取得された製品番号と上金型1及び下金型2それぞれの鋳造時における温度推移とを関連付けて記憶装置73に記憶させる。あるいは、CPU72は、通信部71により取得された製品番号と上金型1又は下金型2の内面を撮像した撮像データとを関連付けて記憶装置73に記憶させる。さらに、CPU72は、製品番号と、溶湯情報、搬送情報、中子情報、冷却情報、砂落情報及び仕上情報とを関連付けて記憶装置73に記憶することもできる。なお、関連付けとは、一方の情報から他方の情報を特定できる状態をいう。
次に、鋳造設備100による鋳造方法の例について説明する。図7は、図1の鋳造設備の製造方法の一例のフローチャートである。図7に示されるように、まず、中子造型工程(S10)が実行される。中子造型工程は、中子造型装置53により中子を造型する工程である。このとき、中子造型装置コントローラ53Aからコントローラ70へ中子情報が送信される。
次に、鋳造工程(S12)が実行される。鋳造工程は、給湯装置60、搬送装置61及び鋳造装置50により鋳物を鋳造する工程である。この処理の詳細は後述する。このとき、保持炉コントローラ52Aからコントローラ70へ溶湯情報が送信される。給湯装置コントローラ60Aからコントローラ70へ搬送情報が送信される。鋳造装置コントローラ50Aからコントローラ70へ鋳造情報が送信される。そして、搬送装置コントローラ61Aからコントローラ70へ出力した情報に基づいて、中子情報、溶湯情報、搬送情報、鋳造情報が製品番号を介して関連付けされる。搬送装置61は、鋳物を刻印装置54へ搬送する。
次に、刻印工程(S14)が実行される。刻印工程は、刻印装置54により鋳物に製品番号を刻印する工程である。コンベア55は、刻印された鋳物を冷却装置56へ搬送する。
次に、冷却工程(S16)が実行される。冷却工程は、冷却装置56により鋳物を冷却する工程である。このとき、冷却装置コントローラ56Aからコントローラ70へ冷却情報が送信される。冷却された鋳物は、例えば作業員により、砂落装置57へ搬送される。
次に、砂落工程(S18)が実行される。砂落工程は、砂落装置57により鋳物の内部の中子砂を除去する工程である。このとき、砂落装置コントローラ57Aからコントローラ70へ砂落情報が送信される。鋳物は、例えば作業員により、仕上装置58へ搬送される。
次に、仕上工程(S20)が実行される。仕上工程は、仕上装置58により鋳物を仕上加工する工程である。このとき、仕上装置コントローラ58Aからコントローラ70へ仕上情報が送信される。以上で図7に示すフローは終了し、鋳物は、製品として出荷可能な状態となる。
続いて、図8〜図15を参照して、鋳造設備100による鋳造工程の詳細について説明する。図8は、鋳造設備による鋳造工程の一例のフローチャートである。図9は、図3におけるA−A矢視図で、初期状態を説明するための図である。図10は、平行リンク機構の動作によって上金型及び下金型がスライドして第2離間状態となった図である。図11は、上金型と下金型とが型閉めされた型閉状態を説明するための図である。図12は、型閉めされた上金型及び下金型を90°回動した図である。図13は、上金型を途中位置まで引き上げた図である。図14は、上金型及び下金型がスライドして第1離間状態となった図である。図15は、図11の状態から上金型を上昇端まで引き上げた図である。
図8に示されるように、まず、鋳造装置50が一連の鋳造工程の初期状態とされる(S120)。初期状態では、上金型1は上昇端にあり、主リンク部材7と副リンク部材8とが、鋳造設備100の設置面に対して垂直をなしている。
続いて、図8及び図10に示されるように、鋳造装置50は、回転アクチュエータ16を時計回転方向に回転させる。本実施形態では、時計回転方向の回転を右回転とし、反対回転を左回転とする。これに伴い、平行リンク機構の作用により、上金型1と下金型2とが相反する方向に弧を描いてスライドする(S122)。具体的には、互いに対向した上金型1と下金型2とが傾動回転軸10を中心軸として右回転の円運動をすることにより、上金型1と下金型2とが水平方向に離間するように移動する。このとき、上金型1が給湯装置60(図1参照)側に移動した状態(第2離間状態)となる。本実施形態では、下金型2が給湯装置60側に移動した状態を第1離間状態とし、上金型1が給湯装置60側に移動した状態を第2離間状態とする。つまり、第1離間状態(図14参照)は、回転アクチュエータ16によって上金型1が給湯装置60から遠ざかる方向へ移動するとともに下金型2が給湯装置60に近づく方向へ移動して、上金型1及び下金型2が水平方向に離間した状態である。第2離間状態(図10参照)は、回転アクチュエータ16によって上金型1が給湯装置60に近づく方向へ移動するとともに下金型2が給湯装置60から遠ざかる方向へ移動して、上金型1及び下金型2が水平方向に離間した状態である。なお、スライドした状態の時に、金型の内面を撮像してもよい。例えば、上金型1の内面が撮像範囲に収まるように撮像センサを下部フレーム6に設け、第1離間状態又は第2離間状態の時に、上金型1の内面の撮像データを取得してもよい。又は、下金型2の内面が撮像範囲に収まるように撮像センサを上部フレーム5に設け、第1離間状態又は第2離間状態の時に、下金型2の内面の撮像データを取得してもよい。
次に、中子造型装置53により造型された中子34が下金型2の所定の位置に収められる(S124)。中子34を収める中子セット作業は、搬送装置61により行われる。第2離間状態では、下金型2は、上方が開放された状態で、かつ、下金型2に取り付けられたラドル25が上金型1に接触しない状態となっている。このように、下金型2の上方が開放されているので、下金型2に中子を安全に納めることができる。
続いて、鋳造装置50は、回転アクチュエータ16を左回転して、一旦図9の初期状態に戻る(S126)。続いて、図8及び図11に示されるように、鋳造装置50は、型閉シリンダ22を伸長して、上金型1と下金型2とを型閉めする(S128)。このとき、上金型1の位置決めキー35と、下金型2の位置決めキー溝36とが嵌合し、上金型1と下金型2とが固定される。また、型閉めにより、主リンク部材7及び副リンク部材8と、主リンク上部回転軸11、主リンク下部回転軸12、副リンク上部回転軸13、及び副リンク下部回転軸14とが回転しないようになり、上金型1、下金型2、上部フレーム5、下部フレーム6、主リンク部材7及び副リンク部材8が一体化する。
次に、上金型1と下金型2とが型閉めされた型閉状態となったときに、給湯装置60(図1参照)がラドル25に溶湯を供給する(S130)。詳細には、上記S126の工程において、上金型1と下金型2とが図9の初期状態に戻ったとき、給湯装置60は、保持炉52(図2参照)から鋳造装置50へ溶湯を搬送する。即ち、給湯装置60は、取鍋60b(図2参照)により保持炉52の溶湯を汲み上げ、溶湯をラドル25に注湯できる位置まで取鍋60bを移動させて、給湯の準備を行う。その後、S128の工程において、上金型1と下金型2とが型閉状態となったとき、給湯装置60は、取鍋60bの溶湯をラドル25に注湯する。このように、給湯装置60は、鋳造装置50が受湯可能な状態となる前に、溶湯の搬送を開始する。
続いて、図8及び図12に示されるように、鋳造装置50は、回転アクチュエータ16を概ね90°左回転させて、上金型1と下金型2とを傾動状態(傾動姿勢)とする(S132)。これにより、副リンク中央部回転軸15が載置されていたベースフレーム17の上面から持ち上がる。これに伴い、型閉めされて一体化された上金型1、下金型2、上部フレーム5、下部フレーム6、主リンク部材7及び副リンク部材8が回転して、ラドル25内の溶湯が上金型1と下金型2との間に形成されるキャビティに傾動注湯される(S134)。
上記S134の工程が終了した後、図12の状態を所定時間保持して、注湯された溶湯の凝固を待つ。なお、上記のとおり、ここでは回転アクチュエータ16を概ね90°左回転しているが、45〜130°の範囲内の所要の角度(好ましくは45°〜90°)で回転させてもよい。
続いて、回転アクチュエータ16を右回転させて、一旦図11の状態に戻る(S136)。続いて、下金型2からの抜型及び型開きを並行して行う(S138)。図8及び図13に示されるように型開きが行われ、同時に下金型2からの抜型も行われる。型開きは、鋳造装置50が型閉シリンダ22を動作することで開始する。具体的には、鋳造装置50は、型閉シリンダ22を短縮することにより、上金型1を上昇させて、上金型1と下金型2との型開きを開始する。そして、型閉シリンダ22の短縮動作と同時に、押出しシリンダ30の伸長が開始される。押出しシリンダ30を伸長することにより、下金型2に内蔵された押出しピン26(図5参照)を押し出す。これにより、上金型1及び下金型2内で溶湯が凝固して成る鋳物(不図示)が下金型2から抜型され、上金型1に保持された状態となる。そして、鋳造装置50は、所定の位置まで上金型1を上昇させて、型開きを完了する。所定の位置は、押し棒29の先端と上金型1の押出し板28の上面とが接触しない位置である。言い換えれば、所定の位置は、押し棒29の先端と上金型1の押出し板28の上面との間に隙間がある位置である。
次に、図8及び図14に示されるように、鋳造装置50は、回転アクチュエータ16を左回転させる(S140)。これに伴い、平行リンク機構の作用により、鋳造装置50は、上金型1と下金型2とを弧を描いてスライドさせ、水平方向に離間させる。このとき、上金型1がコンベア55(図2参照)側に移動した状態、すなわち、下金型2が給湯装置60(図1参照)に近づく方向に移動した第1離間状態となる。このときの回転アクチュエータ16の左回転の角度は、上金型1の下方が開放された状態となる30°〜45°程度とする。
次に、図8及び図15に示されるように、鋳造装置50は、型閉シリンダ22を短縮することにより、上金型1を上昇端まで上昇させる。これにより、押し棒29の先端が上金型1に内蔵されている押出し板28を介して、押出しピン26(図5参照)を上金型1に対して相対的に押出す。この結果、上金型1に保持されていた鋳物が上金型1から抜型される(S142)。上金型1から抜型された鋳物は、搬送装置61に受け取られる。その後、鋳物は、刻印装置54へと搬送される。以上のようにして、一連の鋳造工程が完了し、鋳造設備100により鋳物が鋳造される。また、以上の鋳造工程を繰り返すことにより、鋳物を連続して鋳造することができる。
なお、金型交換を行う場合は、まず、図9に示される状態から上金型1を下降させて、図11に示されるように、上金型1と下金型2とが型閉めされた状態とする。続いて、上部フレーム5による上金型1の装着を解除し、上型ダイベース3から上金型1を取外す。次に、型閉シリンダ22を短縮動作して上型ダイベース3を上昇させると下金型2の上に上金型1が積載された状態になる。この状態から回転アクチュエータ16を45°程度右回転させると、型合わせされた上金型1及び下金型2の上方が開放状態となる。この状態で、下型ダイベース4から下金型2を取外せば、一体となった上金型1及び下金型2を鋳造装置50から取り出すことができる。更に、上金型1及び下金型2を取り出した状態から別の一体となった上金型1及び下金型2を下型ダイベース4に取り付けて、逆の動作を行えば、安全かつ容易に金型交換を行うことができる。
次に、図7及び図8で説明した各工程におけるデータの流れ及びデータの記憶形態について説明する。図16は、実施形態に係るデータ管理システムのデータの流れを説明する図である。図17は、製品番号と各工程における情報とを関連付けしたテーブルである。図18は、各工程における情報を示すテーブルである。
図16に示されるように、中子造型工程(図7のS10)では、中子造型装置コントローラ53Aが、シリアルN3が付与された中子情報をコントローラ70へ送信する。コントローラ70は中子情報をシリアルN3と関連付けて記憶装置73に記憶する。図18の(C)は、シリアルN3と中子情報とを関連付けて記録したテーブルである。コントローラ70は、例えば、シリアルN3として「Z3」が付与されている場合には、「Z3」の行を生成して記憶する。
鋳造工程(図7のS12、図8)では、搬送装置コントローラ61Aが、中子造型装置53から中子を取り出す中子取り出し動作を行った旨をコントローラ70へ送信する。そして、搬送装置コントローラ61Aは、中子を鋳造装置50の金型にセットする中子セット動作を行った旨をコントローラ70へ送信する。コントローラ70は、搬送装置コントローラ61Aによって取り出されセットされた中子と、シリアルN3(ここでは「Z3」)とが関連付けられていると判断する。そして、給湯装置コントローラ60Aが保持炉コントローラ52Aへ湯汲みタイミングを送信し、湯汲みを開始する。保持炉コントローラ52Aは、シリアルN1及び溶湯情報をコントローラ70へ送信する。コントローラ70は溶湯情報をシリアルN1と関連付けて記憶装置73に記憶する。図18の(A)は、シリアルN1と溶湯情報とを関連付けて記録したテーブルである。コントローラ70は、例えば、シリアルN1として「X1」が付与されている場合には、「X1」の行を生成して記憶する。そして、給湯装置コントローラ60Aは、シリアルN2及び搬送情報をコントローラ70へ送信する。コントローラ70は搬送情報をシリアルN2と関連付けて記憶装置73に記憶する。図18の(B)は、シリアルN2と搬送情報とを関連付けて記録したテーブルである。コントローラ70は、例えば、シリアルN2として「Y2」が付与されている場合には、「Y2」の行を生成して記憶する。
鋳造装置コントローラ50Aは、鋳造工程を終了後、製品番号及び鋳造情報をコントローラ70へ送信する。コントローラ70は、鋳造情報を製品番号と関連付けて記憶装置73に記憶する。図18の(D)は、製品番号と鋳造情報とを関連付けて記録したテーブルである。コントローラ70は、例えば、製品番号として「A」が付与されている場合には、「A」の行を生成して記憶する。なお、コントローラ70が搬送情報を受け取った際に製品番号を付与してもよい。ここで、コントローラ70は、製品番号とこれまで受信しているシリアルN1,N2,N3とを関連付けて記憶装置73に記憶する。図17に示されるように、コントローラ70は、例えば、製品番号「A」と、シリアルN1「X1」シリアルN2「Y2」シリアルN3「Z3」を関連付けて記憶する。
次に、刻印工程(図7のS14)では、刻印装置コントローラ54Aが製品番号を受信して、鋳物に製品番号を刻印する。例えば、製品番号「A」が鋳物に刻印される。
次に、冷却工程(図7のS16)では、冷却装置コントローラ56Aが、シリアルN4が付与された冷却情報をコントローラ70へ送信する。コントローラ70は冷却情報をシリアルN4と関連付けて記憶装置73に記憶する。図18の(E)は、シリアルN4と冷却情報とを関連付けて記録したテーブルである。コントローラ70は、例えば、シリアルN4として「XX1」が付与されている場合には、「XX1」の行を生成して記憶する。そして、コントローラ70は、製品番号とシリアルN4とを関連付けて記憶装置73に記憶する。図17に示されるように、コントローラ70は、例えば、製品番号「A」と、シリアルN4「XX1」を関連付けて記憶する。
次に、砂落工程(図7のS18)では、砂落装置コントローラ57Aが、シリアルN5が付与された砂落情報をコントローラ70へ送信する。コントローラ70は砂落情報をシリアルN5と関連付けて記憶装置73に記憶する。図18の(F)は、シリアルN5と砂落情報とを関連付けて記録したテーブルである。コントローラ70は、例えば、シリアルN5として「YY4」が付与されている場合には、「YY4」の行を生成して記憶する。そして、コントローラ70は、製品番号とシリアルN5とを関連付けて記憶装置73に記憶する。図17に示されるように、コントローラ70は、例えば、製品番号「A」と、シリアルN5「YY4」を関連付けて記憶する。
次に、仕上工程(図7のS20)では、仕上装置コントローラ58Aが、シリアルN6が付与された仕上情報をコントローラ70へ送信する。コントローラ70は仕上情報をシリアルN6と関連付けて記憶装置73に記憶する。図18の(G)は、シリアルN6と仕上情報とを関連付けて記録したテーブルである。コントローラ70は、例えば、シリアルN6として「ZZ1」が付与されている場合には、「ZZ1」の行を生成して記憶する。そして、コントローラ70は、製品番号とシリアルN6とを関連付けて記憶装置73に記憶する。図17に示されるように、コントローラ70は、例えば、製品番号「A」と、シリアルN6「ZZ1」を関連付けて記憶する。
以上説明したとおり、実施形態に係るデータ管理システム101によれば、通信部71により、製品番号(製品識別子の一例)と鋳造装置50の上金型1及び下金型2の傾動パターンとが取得され、CPU72により、製品番号と傾動パターンとが関連付けられて記憶装置73に記憶される。このため、製品(鋳物)に何らかの不具合が発生した場合、当該製品に刻印された製品番号に基づいて当該製品の製造時の傾動パターンを特定することができる。上金型1及び下金型2の傾動パターンは、注湯の速度に影響を与える。注湯の速度が大きくなるほど、生産性が向上するものの空気及び酸化膜の巻き込みが発生する可能性が増加する。このため、製品に何らかの不具合が発生した場合、当該製品の製造時の傾動パターンを特定することで、不具合の一因であるか否かを判断することができる。
また、実施形態に係るデータ管理システム101によれば、通信部71により、製品番号(製品識別子の一例)と鋳造装置50の上金型1及び下金型2それぞれの鋳造時における金型温度(温度推移の一例)とが取得され、CPU72により、製品番号と金型温度とが関連付けられて記憶装置73に記憶される。このため、製品(鋳物)に何らかの不具合が発生した場合、当該製品に刻印された製品番号に基づいて当該製品の製造時の金型の金型温度を特定することができる。上金型1及び下金型2の金型温度は、鋳物の凝固速度に影響を与える。凝固速度は、例えば鋳物材料や金型形状によって最適値が存在し、製品品質に影響を与える。このため、製品に何らかの不具合が発生した場合、当該製品の製造時の上金型1及び下金型2の金型温度を特定することで、不具合の一因であるか否かを判断することができる。
また、実施形態に係るデータ管理システム101によれば、通信部71により、製品番号(製品識別子の一例)と鋳造装置50の上金型1又は下金型2の内面を撮像した撮像データとが取得され、CPU72により、製品番号と撮像データとが関連付けられて記憶装置73に記憶される。このため、製品(鋳物)に何らかの不具合が発生した場合、当該製品に刻印された製品番号に基づいて当該製品の製造時の金型内面の撮像データを特定することができる。上金型1及び下金型2の内面は、製造を繰り返した場合に金型を保護する役割を持つ塗型が剥がれ、そこにアルミニウム合金等の溶湯成分が付着して膜を形成することがある。この膜の状態が製品品質に影響を与える場合がある。このため、製品に何らかの不具合が発生した場合、当該製品の製造時の上金型又は下金型の内面の撮像データを特定することで、不具合の一因であるか否かを判断することができる。
また、実施形態に係るデータ管理システム101によれば、鋳造装置50だけでなく、製品の製造に関わる保持炉52、給湯装置60、中子造型装置53、冷却装置56、砂落装置57及び仕上装置58の情報が取得され、情報と製品番号とが関連付けられる。このため、製品に何らかの不具合が発生した場合、当該製品の製造工程の全体の情報を用いて不具合の要因を考察することができるので、複数の工程の条件が影響を与えた不具合であっても不具合の要因を特定することができる。
さらに、また、実施形態に係るデータ管理システム101に接続される鋳造設備100の鋳造装置50では、型閉工程においては、型閉機構により上金型1及び下金型2が閉じられ、傾動工程においては、閉じられた上金型1及び下金型2が駆動手段及び平行リンク機構により傾動し、抜型、あるいは製品押出しなどの工程においては、型閉機構により開かれた上金型1及び下金型2が駆動手段及び平行リンク機構により水平方向へ離間する。このように動作する鋳造装置50を用いて鋳物を鋳造した場合であっても、製品の不良の原因を特定することができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、搬送装置61が中子の取り出し、中子のセット及び鋳物の搬送を行う例を説明したが、これらの作業を、コンベア又は作業員によって実行してもよい。なお、作業員が実行する場合には、中子の取り出し、中子のセット及び鋳物の搬送のそれぞれのタイミングで、コントローラ70へそれらの作業が完了した旨を入力すればよい。また、鋳造設備100の構成要素及び配置位置は一例であり、適宜変更可能である。
1…上金型、2…下金型、2a…受湯口、5…上部フレーム、6…下部フレーム、7…主リンク部材、8…副リンク部材、10…傾動回転軸、16…回転アクチュエータ(駆動手段)、17…ベースフレーム、21…型閉機構、25…ラドル、25a…注湯口、26…押出しピン、27…リターンピン、28…押出し板、29…押し棒、50…鋳造装置、52…保持炉、53…中子造型装置、54…刻印装置、55…コンベア、56…冷却装置、57…砂落装置、58…仕上装置、60…給湯装置、61…搬送装置、70…コントローラ、100…鋳造設備、101…データ管理システム。

Claims (4)

  1. 重力を利用して注湯され開閉可能かつ傾動可能な上金型及び下金型を用いて鋳物を鋳造する鋳造装置と前記鋳物に製品識別子を刻印する刻印装置とを備える鋳造設備に接続され、前記鋳物の鋳造時のデータを管理するデータ管理システムであって、
    前記データを記憶する記憶装置と、
    前記製品識別子ならびに前記鋳造装置の前記上金型及び前記下金型の傾動パターンを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記製品識別子と前記傾動パターンとを関連付けて前記記憶装置に記憶させる制御部と、
    を備え
    前記鋳造装置は、
    前記上金型が装着された上部フレームと、
    前記下金型が装着された下部フレームと、
    前記上部フレームに設けられ前記上金型を昇降する、または、前記下部フレームに設けられ前記下金型を昇降する型閉機構と、
    前記上部フレームに上端部が、前記下部フレームに下端部が各々回動可能に連結されて対向配置され、中央部に回転軸を備えた一対の主リンク部材と、
    前記主リンク部材と平行に配置され、前記上部フレームに上端部が、前記下部フレームに下端部が各々回動可能に連結されて対向配置され、中央部に回転軸を備えた一対の補助リンク部材と、
    前記一対の主リンク部材のうちの一方の回転軸に連結して設けられ、前記上金型と前記下金型とを傾動又は水平方向に離間させる駆動手段とを備え、
    前記上部フレーム、前記下部フレーム、前記主リンク部材及び前記補助リンク部材が平行リンク機構を構成する、
    データ管理システム。
  2. 重力を利用して注湯され開閉可能かつ傾動可能な上金型及び下金型を用いて鋳物を鋳造する鋳造装置と前記鋳物に製品識別子を刻印する刻印装置とを備える鋳造設備に接続され、前記鋳物の鋳造時のデータを管理するデータ管理システムであって、
    前記データを記憶する記憶装置と、
    前記製品識別子ならびに前記鋳造装置の前記上金型及び下金型それぞれの鋳造時における温度推移を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記製品識別子と前記温度推移とを関連付けて前記記憶装置に記憶させる制御部と、
    を備え
    前記鋳造装置は、
    前記上金型が装着された上部フレームと、
    前記下金型が装着された下部フレームと、
    前記上部フレームに設けられ前記上金型を昇降する、または、前記下部フレームに設けられ前記下金型を昇降する型閉機構と、
    前記上部フレームに上端部が、前記下部フレームに下端部が各々回動可能に連結されて対向配置され、中央部に回転軸を備えた一対の主リンク部材と、
    前記主リンク部材と平行に配置され、前記上部フレームに上端部が、前記下部フレームに下端部が各々回動可能に連結されて対向配置され、中央部に回転軸を備えた一対の補助リンク部材と、
    前記一対の主リンク部材のうちの一方の回転軸に連結して設けられ、前記上金型と前記下金型とを傾動又は水平方向に離間させる駆動手段とを備え、
    前記上部フレーム、前記下部フレーム、前記主リンク部材及び前記補助リンク部材が平行リンク機構を構成する、
    データ管理システム。
  3. 重力を利用して注湯され開閉可能かつ傾動可能な上金型及び下金型を用いて鋳物を鋳造する鋳造装置と前記鋳物に製品識別子を刻印する刻印装置とを備える鋳造設備に接続され、前記鋳物の鋳造時のデータを管理するデータ管理システムであって、
    前記データを記憶する記憶装置と、
    前記製品識別子ならびに前記上金型又は前記下金型の内面を撮像した撮像データを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記製品識別子と前記撮像データとを関連付けて前記記憶装置に記憶させる制御部と、
    を備え
    前記鋳造装置は、
    前記上金型が装着された上部フレームと、
    前記下金型が装着された下部フレームと、
    前記上部フレームに設けられ前記上金型を昇降する、または、前記下部フレームに設けられ前記下金型を昇降する型閉機構と、
    前記上部フレームに上端部が、前記下部フレームに下端部が各々回動可能に連結されて対向配置され、中央部に回転軸を備えた一対の主リンク部材と、
    前記主リンク部材と平行に配置され、前記上部フレームに上端部が、前記下部フレームに下端部が各々回動可能に連結されて対向配置され、中央部に回転軸を備えた一対の補助リンク部材と、
    前記一対の主リンク部材のうちの一方の回転軸に連結して設けられ、前記上金型と前記下金型とを傾動又は水平方向に離間させる駆動手段とを備え、
    前記上部フレーム、前記下部フレーム、前記主リンク部材及び前記補助リンク部材が平行リンク機構を構成する、
    データ管理システム。
  4. 前記鋳造設備は、前記鋳造装置で用いる溶湯を保持する保持炉、前記保持炉から前記鋳造装置へ溶湯を搬送及び給湯する給湯装置、前記鋳造装置で用いる中子を造型する中子造型装置、前記鋳造装置で鋳造された鋳物を冷却させる冷却装置、前記冷却装置により冷却された鋳物内の中子砂を除去する砂落装置、及び、前記鋳物に対して仕上加工を行う仕上装置をさらに含み、
    前記取得部は、前記保持炉の溶湯に関する溶湯情報、前記給湯装置の搬送に関する搬送情報、前記中子造型装置により造型された中子に関する中子情報、前記冷却装置による冷却に関する冷却情報、前記砂落装置による砂落としに関する砂落情報、及び、前記仕上装置による仕上加工に関する仕上情報をさらに取得し、
    前記制御部は、前記製品識別子と、前記溶湯情報、前記搬送情報、前記中子情報、前記冷却情報、前記砂落情報及び前記仕上情報とを関連付けて前記記憶装置に記憶する、請求項1〜3の何れか一項に記載のデータ管理システム。
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