JP2002336946A - 金属成形品の製造装置 - Google Patents
金属成形品の製造装置Info
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- JP2002336946A JP2002336946A JP2001146840A JP2001146840A JP2002336946A JP 2002336946 A JP2002336946 A JP 2002336946A JP 2001146840 A JP2001146840 A JP 2001146840A JP 2001146840 A JP2001146840 A JP 2001146840A JP 2002336946 A JP2002336946 A JP 2002336946A
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Abstract
行い、簡単な構成で種々の金属成形品を効率的に得るこ
とを可能にする。 【解決手段】溶湯12を保持する溶湯保持炉14と、こ
の溶湯保持炉14内から前記溶湯12を汲み出す溶湯汲
み出しロボット16と、第1容器18を設けて前記溶湯
12を所定のスラリー状態に撹拌し、半凝固金属20を
得る半凝固金属製造機構22と、第2容器24を設けて
該溶湯12を保温する溶融金属保持機構26と、前記半
凝固金属20または前記溶湯12を選択的に供給し、所
定形状の金属成形品を得る成形機構28と、前記第1容
器18または前記第2容器24を選択的に保持して前記
成形機構28に移送可能な多関節ロボット30とを備え
る。
Description
の金属成形品を得るための金属成形品の製造装置に関す
る。
ム、またはそれぞれの合金等の溶融金属を使用し、成形
用に1ショット分の半凝固金属、すなわち、スラリーを
製造する作業が行われている。スラリーを使用した成形
作業では、特に成形品の表面精度および内部品質に優れ
る等の利点があることが知られている。
た溶融金属内で、この溶融金属の温度以下に冷却された
冷し金を回転させることによりスラリー化した半凝固金
属を得た後、前記半凝固金属を前記断熱性るつぼから成
形機に投入して成形処理を施し、所定の形状を有する金
属成形品を製造する半凝固金属鋳造方法が知られてい
る。
製品には、品質等をあまり考慮する必要がないことか
ら、迅速な鋳造作業が可能なダイカスト鋳造方法に適し
た金属成形品がある。しかしながら、この種の金属成形
品を上記の半凝固金属鋳造方法により鋳造しようとする
と、サイクルタイムが長くなってしまい、効率的な鋳造
作業が遂行されないという問題が指摘されている。
り、半凝固金属鋳造とダイカスト鋳造とを選択的に行う
ことができ、簡単な構成で、種々の金属成形品を効率的
に得ることが可能な金属成形品の製造装置を提供するこ
とを目的とする。
の製造装置では、保持炉から所定量の溶融金属が第1容
器に供給されると、この第1容器は半凝固金属製造機構
に搬送されて、冷却部材により前記第1容器内の前記溶
融金属が所定のスラリー状態に撹拌されて半凝固金属が
得られる。次いで、半凝固金属は、多関節ロボットを介
して第1容器と一体的に成形機構に搬送され、この半凝
固金属により所定形状に成形された金属成形品が得られ
る。
融金属保持機構を構成する第2容器に供給されると、多
関節ロボットを介してこの第2容器と一体的に成形機構
に搬送される。このため、溶融金属により所定形状に成
形された金属成形品が迅速に得られる。
属鋳造方法と、溶融金属を用いたダイカスト鋳造方法と
を、設備を共用して選択的に行うことができ、種々の金
属成形品に応じて、高精度な鋳造作業や迅速な鋳造作業
が容易に遂行される。これにより、簡単な構成で、効率
的な鋳造作業が確実に行われる。
保温する第1保温手段を備える一方、溶融金属保持機構
は、第2容器を保温する第2保温手段を備えており、前
記第1保温手段と前記第2保温手段とは、兼用型制御機
構を介して選択的に制御される。従って、設備構成が有
効に簡素化かつ小型化され、製造装置全体を経済的に得
ることが可能になる。
て、冷却部材が所望の機能を有するように復元処理を施
す冷却部材復元機構が設けられている。このため、冷却
部材の復元処理が高速で遂行され、半凝固金属による鋳
造作業全体を効率的に行うことができる。
金属成形品の製造装置10の概略斜視説明図であり、図
2は、前記製造装置10の平面説明図である。
金、マグネシウム、またはその合金等の溶融金属からな
る溶湯12を保持する溶湯保持炉14と、この溶湯保持
炉14内から所定量(1ショット分)の溶湯12を汲み
出す溶湯汲み出しロボット16と、前記溶湯汲み出しロ
ボット16により汲み出された該溶湯12を注湯する断
熱性るつぼ等の第1容器18を設けるとともに、冷し金
(冷却部材)19により前記第1容器18内の前記溶湯
12を所定のスラリー状態に撹拌して半凝固金属20を
得る半凝固金属製造機構22と、所定量の前記溶湯12
が収容される断熱性るつぼ等の第2容器24を設けると
ともに、前記第2容器24内の該溶湯12を保温する溶
融金属保持機構26と、前記第1容器18内の前記半凝
固金属20、または前記第2容器24内の前記溶湯12
を選択的に供給し、所定形状の金属成形品を得る成形機
構28と、前記第1容器18または前記第2容器24を
選択的に保持し、前記半凝固金属20または前記溶湯1
2を前記成形機構28に供給可能な多関節ロボット30
とを備える。半凝固金属製造機構22に隣接して、冷し
金19が所望の機能を有するように復元処理を施すため
の冷却部材復元機構32が配置されている。
に旋回自在に設けられるアーム36を備え、このアーム
36の先端にラドル38が傾動可能に装着される。成形
機構28は、スラリー用射出スリーブ40とダイカスト
用射出スリーブ42とを交換可能に備えている。射出ス
リーブ40には、その上部側にスラリー投入用開口部4
4が形成されており、この開口部44が金型46内に形
成される図示しないキャビティに連通する。射出スリー
ブ42には、その上部側に溶湯投入用開口部48が形成
され、この開口部48が金型50内のキャビティ(図示
せず)に連通する。金型46、50は、射出スリーブ4
0、42と一体的に交換される。
を配置してこの第1容器18内の溶湯12を冷却および
撹拌する第1乃至第3撹拌機52a〜52cを備える。
なお、第1乃至第3撹拌機52a〜52cは同様に構成
されており、以下、主に第1撹拌機52aを例に説明す
る。
第1容器18を離脱自在に配置するるつぼ受台54と、
この第1容器18の溶湯12内で冷し金19を回転させ
る駆動部56とを備える。このるつぼ受台54の内部に
は、第1容器18を周回するようにしてるつぼヒータ
(第1保温手段)58が埋設されている。
る、例えば、アルミニウム溶湯の溶湯温度で溶けない材
質、例えば、銅やステンレス等により構成されている。
この冷し金19の外形は、円柱形状に設定されるととも
に、下方に向かって抜き勾配を有している。
軸、Y軸およびZ軸の3軸方向に移動可能な3軸ロボッ
ト62を備え、この3軸ロボット62の先端に2つの冷
し金19が着脱自在に装着されるとともに、前記冷し金
19は、前記3軸ロボット62を介して回転駆動され
る。冷し金19は、溶湯12の撹拌および冷却を行う毎
(1ショット毎)に3軸ロボット62から取り外されて
冷却部材復元機構32に送られる。
3撹拌機52a〜52cに近接して配置される第1乃至
第3処理部68a、68bおよび68cを備える。図4
および図5A乃至図5Dに示すように、第1処理部68
aは、冷し金19に冷却処理を施す冷却手段70と、前
記冷し金19の表面に付着するアルミニウム凝固物を除
去する凝固物除去手段72と、前記冷し金19に離型剤
(セラミック材)をコーティングするコーティング手段
74と、前記冷し金19に乾燥処理および保温を施す乾
燥手段76と、前記冷し金19を着脱自在に構成すると
ともに、該冷し金19を把持して前記冷却手段70、前
記凝固物除去手段72、前記コーティング手段74およ
び前記乾燥手段76に、順次、搬送可能な搬送手段78
とを備える。
り2つの冷し金19を同時に冷却するための冷却槽80
を備えるとともに、この冷却槽80の上方には、凝固物
除去手段72を構成するエアブロー用ケーシング82
a、82bがアクチュエータ84を介して開閉可能に配
置されており、このアクチュエータ84が3軸ロボット
62を支持する支柱60に固定されている(図4参
照)。ケーシング82a、82b内の上部には、冷し金
19に付着するアルミニウム凝固物を除去するために複
数のエアブローノズル83が配置されている(図5B参
照)。
6を備え、この上下動シリンダ86から上方に延在する
ロッド88には、取り付け部材90を介してコーティン
グ槽92が支持される。このコーティング槽92内には
セラミック材のコーティング液が貯留されており、冷し
金19のコーティング時間を変更するために、前記コー
ティング槽92が上下動シリンダ86を介して単独で上
下動可能に構成されている。
し金19をヒータ94により乾燥および保温させる乾燥
予熱炉96を備え、この乾燥予熱炉96の入口側および
出口側には、それぞれシリンダ98a、98bを介して
開閉自在な蓋部材100a、100bが設けられてい
る。
102bを介して昇降自在な基台104を備え、この基
台104上には、水平方向に進退可能なロッドレスシリ
ンダ106を介して周回走行可能なチェーン108が設
けられる。チェーン108は、複数のスプロケット11
0により支持されるとともに、このチェーン108に複
数のプレート部材112が連結される。
入される凹部114が設けられており、この凹部114
にボールプランジャ116を介して前記冷し金19が保
持される。ロッドレスシリンダ106は、一定のストロ
ーク長で進退可能であり、このロッドレスシリンダ10
6は、一方向に移動する際にのみチェーン108に係合
してこのチェーン108を一定の距離だけ矢印B方向に
移動させるように構成されている。
機52a〜52cの配列方向(矢印A方向)に延在する
レール122に沿って進退自在である(図1参照)。多
関節ロボット30は、例えば、6軸ロボットで構成され
ており、図6に示すように、基台124上にS軸回りに
回転自在な回転台126が設けられ、この回転台126
には、第1アーム128がH軸方向に揺動自在に設けら
れる。
がV軸に沿って揺動自在に設けられるとともに、この第
2アーム130の先端部にR2軸回りに回転する旋回軸
132が構成される。旋回軸132に手首部134がB
軸回りに回動自在に装着され、前記手首部134には、
R1軸方向に回転自在な回転軸135が設けられて前記
回転軸135に把持部136が装着される。
容器18の第1係合部174(後述する)または第2容
器24の第2係合部186を把持する第1クランプ手段
138と、前記第1または第2係合部174、186を
直接把持している前記第1クランプ手段138を、前記
第1または第2容器18、24と一体的に把持する第2
クランプ手段140とを備える。第1クランプ手段13
8は、回転軸135に固定される固定板体144を備
え、この固定板体144にメインクランプ用の第1シリ
ンダ146が装着される。第1シリンダ146は、互い
に近接および離間変位する可動台148a、148bを
有するとともに、前記可動台148a、148bには、
第1および第2クランプ爪150a、150bが固着さ
れる。
4に固着されるサブクランプ用の第2シリンダ152
a、152bを備え、前記第2シリンダ152a、15
2bから突出するロッド154a、154bに可動板体
156が固着される。ロッド154a、154bを挟ん
で一対のガイドバー158が配置されており、前記ガイ
ドバー158は、可動板体156に固着されるととも
に、第2シリンダ152a、152bに挿入されてい
る。
び第2クランプ爪150a、150bを挿通するための
開口部160が形成されるとともに、前記第1および第
2クランプ爪150a、150bの各テーパ面162に
摺接して前記第1および第2クランプ爪150a、15
0bを互いに近接する方向に押圧保持するための一対の
テーパ面164を設けている。可動板体156の四隅に
引っ張り用スプリング166の一端が係合するととも
に、前記スプリング166の他端が固定板体144に取
り付けられている。可動板体156は、スプリング16
6の弾性力を介して、常時、第1および第2クランプ爪
150a、150bを固定する方向に付勢されている。
部44と略同一形状の開口部170を有するとともに、
この第1容器18の一側面172に第1係合部174が
設けられる。第1係合部174が第1容器18の深さ方
向(矢印D方向)に平行な2つの面178a、178b
を有するとともに、前記面178a、178bには矢印
D方向に沿って係合用溝部180a、180bが形成さ
れる。
ろ形状に構成されており、その一端側には上方に向かっ
て幅狭となる給湯口182が設けられる。この第2容器
24には、給湯口182とは反対側に取り付け部184
が設けられるとともに、この取り付け部184に第2係
合部186が固着される。第2係合部186は、第1係
合部174と同様に第2容器24の深さ方向(矢印D方
向)に平行な2つの面188a、188bを有し、前記
面188a、188bには、矢印D方向に沿って係合用
溝部190a、190bが形成される。取り付け部18
4の底面には、位置決め用溝部192が設けられてい
る。
16により汲み出された溶湯12を第1または第2容器
18、24に注湯する位置に対応して、基台200が設
けられる。この基台200上には、第1容器18が一旦
載置されるスラリー用受台202と、溶融金属保持機構
26を構成するダイカスト用受台204とが選択的に取
り付けられる。
には、多関節ロボット30を介して第1容器18がこの
スラリー用受台202上の所定の位置に配置されたこと
を自動的に検出するために、リミットスイッチ等の近接
スイッチ206が設けられている。
04には、同様に多関節ロボット30を介して第2容器
24が配置されたことを自動的に検出するために、近接
スイッチ208が設けられるとともに、このダイカスト
用受台204上には、受皿209を介して載置用枠体2
10が固定される。受皿209は、載置用枠体210か
ら溶湯12が漏れた際に、この溶湯12により他の設備
が破損することを防止するために用いられている。
湯口182の形状に対応して傾斜し、この給湯口182
を載置して位置決めするための載置面212が形成され
る。載置用枠体210内には、ヒータ(第2保温手段)
214が断熱材216に埋設されて収容されている。ダ
イカスト用受台204には、第2容器24の取り付け部
184に形成されている溝部192に係合して前記第2
容器24の位置決めを行う位置決め板218が固定され
ている。
2保温手段であるヒータ214とは、兼用型制御機構2
20を介して選択的に制御される(図10参照)。制御
機構220は制御用温度調節器222を備え、この制御
用温度調節器222にサイリスタ224が接続されると
ともに、このサイリスタ224は第1切換スイッチ22
6を介して、るつぼヒータ58とヒータ214とに選択
的に接続可能である。
昇温検出温度調節器228に第2切換スイッチ230を
介して選択的に接続可能である。このヒータ214は、
コネクタ232を介して制御機構220に電気的に接続
される。
について、以下に説明する。
半凝固金属20を製造し、この半凝固金属20から金属
成形品を鋳造する半凝固金属鋳造を行う場合について説
明する。
が配置されるとともに、成形機構28には、スラリー用
射出スリーブ40および金型46が組み付けられる。一
方、図11に示すように、制御機構220では、第1切
換スイッチ226の切換作用下に、るつぼヒータ58が
サイリスタ224に接続されるとともに、第2切換スイ
ッチ230の切換作用下に、このるつぼヒータ58が過
昇温検出温度調節器228に接続される。
ローチャートに沿って金属成形品の製造作業が行われ
る。
12が650℃程度に加熱保持された状態で、溶湯汲み
出しロボット16が駆動される。溶湯汲み出しロボット
16では、アーム36の作用下にラドル38が溶湯保持
炉14内に挿入され、このラドル38が傾動することに
より1ショット分の溶湯12が該ラドル38により汲み
出される。溶湯12が汲み出されたラドル38は、溶湯
12の注湯位置に移動される一方、この注湯位置に設け
られたスラリー用受台202には、多関節ロボット30
が把持部136により空の第1容器18を保持して配置
されている。
18内に1ショット分の溶湯12が給湯されると(ステ
ップS1)、多関節ロボット30は、前記第1容器18
を第1乃至第3撹拌機52a〜52cの所定の位置、例
えば、第1撹拌機52aを構成するるつぼ受台54に配
置する(ステップS2)。図3に示すように、るつぼ受
台54では、るつぼヒータ58が駆動されて予め所定の
温度に維持されており、第1容器18内の溶湯12が周
囲から一挙に冷却されることを防止している。
が、水分除去および冷却条件の安定化のために予め10
0℃程度に加熱保持されており、前記冷し金19が、3
軸ロボット62を介して比較的低速で所定方向に回転し
ながら第1容器18内の溶湯12中に浸漬される。その
後、3軸ロボット62の作用下に冷し金19が溶湯12
中で回転速度を上げることにより、この溶湯12を冷却
しながら迅速に撹拌する(ステップS3)。
あるいはスラリー供給信号が入力されるまで溶湯12の
撹拌を行った後、この冷し金19が回転しながら第1容
器18から引き上げられる。このため、第1容器18内
には、全体的に一定温度に保持された半凝固金属20が
製造される。
3撹拌機52a〜52cの中、所望のスラリー状態に冷
却および撹拌された半凝固金属20を有する、例えば、
第3撹拌機52cに対応して移動される。第3撹拌機5
2cでは、駆動部56が上方に待機するとともに、冷し
金19が取り外されており、多関節ロボット30は、こ
の第3撹拌機52cのるつぼ受台54に配置されている
第1容器18を把持し、この第1容器18を前記第3撹
拌機52cから取り出す。
ンプ手段140を構成する第2シリンダ152a、15
2bが駆動され、可動板体156がスプリング166の
弾性力に抗して前方(矢印C1方向)に突出している。
このため、第1クランプ手段138を構成する第1およ
び第2クランプ爪150a、150bは、互いに近接お
よび離間する方向に変位可能であり、第1シリンダ14
6が駆動されることによって、可動台148a、148
bと一体的に前記第1および第2クランプ爪150a、
150bが互いに離間する方向に配置される。
転軸135が、第3撹拌機52cに配置されている第1
容器18側に移動し、この第1容器18の一側面172
に固着されている第1係合部174が第1および第2ク
ランプ爪150a、150b間に配置される。次に、第
1シリンダ146が駆動され、可動台148a、148
bと一体的に第1および第2クランプ爪150a、15
0bが互いに近接する方向に変位し、前記第1および第
2クランプ爪150a、150bにより第1係合部17
4が把持される。
成する第2シリンダ152a、152bが駆動され、可
動板体156が回転軸135側(矢印C2方向)に移動
する。このため、可動板体156に設けられているテー
パ面164が第1および第2クランプ爪150a、15
0bに設けられているテーパ面162に摺接し、前記第
1および第2クランプ爪150a、150bが互いに近
接する方向に押圧保持される。これにより、第1容器1
8に設けられた第1係合部174は、第1および第2ク
ランプ手段138、140を介して強固かつ確実に把持
され、多関節ロボット30は、この第1容器18を成形
機構28の開口部44に対応して水平姿勢に配置される
(ステップS4)。一方、成形機構28では、型締めが
行われている(ステップS5)。
ット30は、把持部136により把持されている第1容
器18を成形機構28の開口部44に対して配置した
後、この第1容器18を反転させる。これにより、第1
容器18内の半凝固金属20は、開口部44に向かって
落下供給される(ステップS6)。そして、成形機構2
8では、半凝固金属20を用いた射出処理が行われ(ス
テップS7)、所定の金属成形品が得られることにな
る。
器18を図示しないエアブロー位置に移動してエアブロ
ー処理を施すことにより(ステップS8)、この第1容
器18内に残存するアルミニウムが除去される。次い
で、第1容器18の内部にブラッシング処理が施された
後(ステップS9)、この第1容器18の内部にセラミ
ック材等によるコーティングが行われ(ステップS1
0)、さらに前記第1容器18が注湯位置のスラリー用
受台202上に配置される。その際、近接スイッチ20
6を介して第1容器18の有無が自動的に検出される。
よび撹拌が行われて上方に取り出された冷し金19が、
3軸ロボット62を介して冷却部材復元機構32を構成
する第1処理部68a側に移動される。図4に示すよう
に、この第1処理部68aでは、搬送手段78に設けら
れている受け渡し位置P1において3軸ロボット62か
ら前記搬送手段78に2つの冷し金19が受け渡され
る。ここで、各冷し金19は、搬送手段78を構成する
プレート部材112に設けられた凹部114に挿入さ
れ、ボールプランジャ116を介して前記プレート部材
112に保持される。
段78に受け渡した後、所定の待機位置に配置される。
一方、この搬送手段78では、ロッドレスシリンダ10
6の作用下にチェーン108が矢印B方向に間欠搬送さ
れ、受け渡し位置P1で受け渡された2つの冷し金19
が、まず、冷却手段70上に配置される。そこで、昇降
シリンダ102a、102bが駆動され、基台104が
下方向に移動して搬送手段78に保持されている2つの
冷し金19が、冷却手段70を構成する冷却槽80内に
浸漬されて冷却処理が施される(図5A参照)。
介して基台104が上昇し、2つの冷し金19が凝固物
除去手段72に対応して配置される。凝固物除去手段7
2では、アクチュエータ84の作用下にケーシング82
a、82bが互いに近接する方向に揺動し、前記ケーシ
ング82a、82b内に2つの冷し金19が収容され
る。この状態で、複数のエアブローノズル83から各冷
し金19に向かってエアが噴射され、前記冷し金19の
表面に付着しているアルミニウム凝固物が除去される
(図5B参照)。
冷し金19の表面から除去されたアルミニウム凝固物
は、外部に排出される。そして、ケーシング82a、8
2bが互いに離間する方向に揺動した後、搬送手段78
を介して2つの冷し金19がコーティング手段74に対
応して配置される。
ング槽92が下降端位置に配置されており、昇降シリン
ダ102a、102bの作用下に基台104と一体的に
2つの冷し金19が下降し、かつ前記コーティング槽9
2が上昇することにより、前記冷し金19が前記コーテ
ィング槽92内のコーティング液に浸漬される。このた
め、冷し金19の表面にセラミック材がコーティングさ
れる(図5C参照)。その際、コーティングが短い時間
に変更されると、上下動シリンダ86が駆動され、ロッ
ド88および取り付け部材90を介してコーティング槽
92が下降し、冷し金19がコーティング液から離脱さ
れることになる。
手段78を介して乾燥手段76側に搬送され、この乾燥
手段76を構成する蓋部材100aがシリンダ98aを
介して開閉することにより、前記冷し金19が乾燥予熱
炉96内に搬入される。この乾燥予熱炉96内には、図
5Dに示すように、ヒータ94が設けられており、前記
冷し金19は、乾燥処理を施されるとともに、所定の温
度に予熱される。
うに、蓋部材100bの開閉作用下に乾燥予熱炉96か
ら導出され、受け取り位置P2に配置される。この受け
取り位置P2において、3軸ロボット62は所定の復元
処理を施された2つの冷し金19を受け取り、この冷し
金19を介して第1撹拌機52aでの溶湯12の冷却お
よび撹拌処理が行われる。
して半凝固金属20を製造し、この半凝固金属20を用
いて成形機構28が所定数の金属成形品を製造すること
により(ステップS11中、YES)、半凝固金属鋳造
方法が終了する。
を、直接、成形機構28に注湯してダイカスト鋳造方法
を行う場合について説明する。
0に対して、スラリー用受台202を取り外してダイカ
スト用受台204が取り付けられる。その際、ダイカス
ト用受台204に設けられているコネクタ232が制御
機構220に接続されて、ヒータ214がこの制御機構
220に電気的に接続可能となる。
第2切換スイッチ226、230が、実線の位置から二
点鎖線の位置に切り換え作動される。このため、ヒータ
214は、サイリスタ224を介して制御用温度調節器
222に接続されるとともに、過昇温検出温度調節器2
28に接続される。一方、成形機構28では、射出スリ
ーブ40および金型46に代えて、射出スリーブ42お
よび金型50が組み付けられる。
て、製造装置10によるダイカスト鋳造方法について説
明する。
同様に、第2容器24に取り付けられている第2係合部
186が把持部136により把持された状態で、この第
2容器24が、溶融金属保持機構26を構成するダイカ
スト用受台204上に配置される。
て、載置用枠体210上に第2容器24が配置されてい
ることが自動的に検出される。この第2容器24では、
載置用枠体210に設けられている載置面212に給湯
口182が保持されるとともに、位置決め板218が取
り付け部184の溝部192に係合し、前記第2容器2
4が位置決め保持されている。
駆動され、ラドル38を介して1ショット分の溶湯12
が汲み出され、このラドル38が第2容器24側に移動
して傾動されることにより、前記溶湯12が前記第2容
器24内に給湯される(ステップS21)。溶融金属保
持機構26では、載置用枠体210に断熱材216を介
してヒータ214が埋設されており、このヒータ214
が付勢されることによって、第2容器24内の溶湯12
が凝固することはない。
4を載置用枠体210から取り外し、成形機構28の開
口部48に対応して配置する(ステップS22)。成形
機構28の型締めがなされた後(ステップS23)、多
関節ロボット30は、第2容器24を傾動させてこの第
2容器24内の溶湯12を開口部48に供給する(ステ
ップS24)。
ット30は、第2容器24を給湯口182側を下方に傾
動させるようにして、この第2容器24内の溶湯12を
前記給湯口182側から開口部48に給湯する動作を行
っている。これにより、第2容器24内の溶湯12は、
開口部48を介して射出スリーブ42内に注湯され、次
いで、成形機構28による射出処理が行われる(ステッ
プS25)。成形機構28内では、溶湯12を用いたダ
イカスト鋳造が行われ、所定の金属成形品が得られるこ
とになる。
器24をエアブロー位置に移動してエアブロー処理を施
した後(ステップS26)、この第2容器24を注湯位
置のダイカスト用受台204上に配置する。そして、上
記のダイカスト鋳造によって所定数の金属成形品が得ら
れたとき(ステップS27中、YES)、このダイカス
ト鋳造作業が終了する。
では、溶湯12から半凝固金属20を得、この半凝固金
属20を用いて所定の金属成形品を製造する半凝固金属
鋳造と、前記溶湯12から、直接、所定の金属成形品を
製造するダイカスト鋳造とを、設備を共用して選択的に
行うことができ、種々の金属成形品に応じて高精度かつ
迅速な鋳造作業が容易に遂行されるという効果が得られ
る。
ダイカスト用の第2容器24とが、同一構成の第1およ
び第2係合部174、186を設けており、多関節ロボ
ット30を構成する把持部136を介して前記第1容器
18と前記第2容器24とを選択的に把持することが可
能になる。
られるスラリー用受台202またはダイカスト用受台2
04上に第1容器18または第2容器24が配置され、
この第1容器18またはこの第2容器24に対して、単
一の溶湯汲み出しロボット16を用いて所定量の溶湯1
2を注湯することができる。これにより、製造装置10
全体の構成が有効に簡素化されるとともに、効率的な鋳
造作業が確実に行われるという効果が得られる。
ように、半凝固金属製造機構22を構成するるつぼヒー
タ58と、溶融金属保持機構26を構成するヒータ21
4とを、第1および第2切換スイッチ226、230の
切り換え作用下に選択的に制御している。従って、制御
機構220の構成が有効に簡素化かつ小型化され、製造
装置10全体を経済的に得ることができるという利点が
ある。
炉14と多関節ロボット30との間に1ショット分の溶
湯を汲み出すための溶湯汲み出しロボット16を設けて
いるが、多関節ロボット30に保持されている第1容器
18または第2容器24に溶湯保持炉14から1ショッ
ト分の溶湯12を直接給湯するように構成すれば、この
溶湯汲み出しロボット16を必ずしも用いなくてもよ
い。
てスラリー用受台202とダイカスト用受台204とを
交換可能に構成しているが、前記スラリー用受台202
と前記ダイカスト用受台204とを、前記基台200に
対して自動的に配置させる一方、成形機構28に半凝固
金属鋳造とダイカスト鋳造とに兼用し得る金型および射
出スリーブを設けるように構成してもよく、あるいは半
凝固金属鋳造とダイカスト鋳造とに適した2台の金型を
並列して自動的に切換制御するように構成してもよい。
は、半凝固金属を用いた半凝固金属鋳造方法と、直接、
溶融金属を用いたダイカスト鋳造方法とを、設備を共用
して行うことができ、種々の鋳造品(金属成形品)に応
じて高精度な鋳造作業や迅速な鋳造作業が容易に遂行さ
れる。これにより、簡単な構成で、効率的な鋳造作業が
確実に行われるとともに、汎用性に優れる。
の概略斜視説明図である。
ある。
面説明図である。
動作説明図である。
説明図である。
1容器の一部分解斜視説明図である。
である。
説明図である。
説明図である。
図である。
ある。
明図である。
ある。
する際の動作説明図である。
しロボット 18、24…容器 20…半凝固金属 22…半凝固金属製造機構 26…溶融金属保
持機構 28…成形機構 30…多関節ロボ
ット 32…冷却部材復元機構 40、42…射出
スリーブ 44、48…開口部 46、50…金型 52a〜52c…攪拌機 58…るつぼヒー
タ 68a〜68c…処理部 70…冷却手段 72…凝固物除去手段 74…コーティン
グ手段 76…乾燥手段 78…搬送手段 135…回転軸 136…把持部 138、140…クランプ手段 174、186…
係合部 182…給湯口 200…基台 202…スラリー用受台 204…ダイカス
ト用受台 206、208…近接スイッチ 212…載置面 218…位置決め板 220…制御機構 222…制御用温度調節器 224…サイリス
タ 226、230…切換スイッチ 228…過昇温検
出温度調節器
Claims (3)
- 【請求項1】溶融金属を保持する保持炉と、 所定量の前記溶融金属が収容される第1容器を設けると
ともに、冷却部材により前記第1容器内の該溶融金属を
所定のスラリー状態に撹拌して半凝固金属を得る半凝固
金属製造機構と、 所定量の前記溶融金属が収容される第2容器を設けると
ともに、前記第2容器内の該溶融金属を保温する溶融金
属保持機構と、 前記第1容器内の前記半凝固金属または前記第2容器内
の前記溶融金属を選択的に供給し、所定形状の金属成形
品を得る成形機構と、 前記第1容器または前記第2容器を選択的に保持し、前
記半凝固金属または前記溶融金属を前記成形機構に供給
可能な多関節ロボットと、 を備えることを特徴とする金属成形品の製造装置。 - 【請求項2】請求項1記載の製造装置において、前記半
凝固金属製造機構は、前記第1容器を保温する第1保温
手段を備え、 前記溶融金属保持機構は、前記第2容器を保温する第2
保温手段を備えるとともに、 前記第1保温手段と前記第2保温手段とを選択的に制御
する兼用型制御機構が設けられることを特徴とする金属
成形品の製造装置。 - 【請求項3】請求項1または2記載の製造装置におい
て、前記半凝固金属製造機構に隣接して配置され、前記
冷却部材が所望の機能を有するように復元処理を施す冷
却部材復元機構が設けられることを特徴とする金属成形
品の製造装置。
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