JP5874007B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

本開示は、プラスチックレンズ及びレンズ鏡筒に関する。
例えばズームレンズ系、単焦点レンズ系等の、複数のレンズで構成される撮像光学系に光線が入射した際には、入射光の一部がレンズの外周縁部の内面で反射してしまう。そのため、不要光である反射光が撮影用開口部の範囲内に入射することがある。このような不要光が結像面に到達すると、例えばフレア、ゴースト等のノイズが発生し、画像特性が低下する。
そこで、このようなフレア、ゴースト等のノイズの原因となる不要光の発生を抑制するために、従来より、その外周縁部に黒色塗装を施したレンズが各種提案されている。
特許文献1は、外周部の端面である切断面全面に、有害光線に対する反射防止手段として黒色の完消し塗装を施したレンズを開示している。
特許文献2は、フランジ部においてテーパーが形成された外周部の一部に、黒色塗料配合の接着剤が塗布された撮像モジュール用結像レンズを開示している。
特許文献3は、環状部分全面に黒色塗料が塗布された反射対物レンズを開示している。
特許文献4は、側面にテーパーが形成されており、該テーパーが形成された入射面側の各粗面全面が黒塗りされたレンズを開示している。
さらに、前記撮像光学系を構成するレンズとして、軽量で比較的安価なプラスチックレンズが普及してきている。このようなプラスチックレンズの場合も同様に、フレア、ゴースト等のノイズの原因となる不要光の発生を抑制しなければならない。
ここで、硝材からなるレンズの場合、黒色を付与するための塗料は通常、その粘性が低く、対象面への塗布が比較的容易である。したがって、塗布範囲の過不足、塗膜の厚みの不均一といった塗りムラが生じ難く、偏心誤差はそれほど増大せず、レンズ径の寸法精度もそれほど低下しない。
しかしながら、プラスチックレンズの場合、黒色を付与するための塗料は通常、その粘性が高く、特に塗膜が必要以上に厚くなり易く、塗りムラが生じてしまう。したがって、偏心誤差の増大を抑制し、レンズ径の寸法精度を維持するためには、塗布対象面は、レンズ側面部の一部としなければならない。また、テーパーが形成されたレンズ側面部の一部に粘性の高い塗料を塗布すると、塗膜の厚みが不均一になるだけでなく、塗布範囲が大きくなり過ぎる。したがって、偏心誤差の増大を抑制することやレンズ径の寸法精度を維持することが非常に困難である。
特開平11−337707号公報 特開2008−129133号公報 特公昭61−043688号公報 特開平11−326604号公報
本開示は、偏心誤差が少なく光学性能に優れ、優れたレンズ径の寸法精度が維持されているだけでなく、フレア、ゴースト等のノイズの発生を抑制することができるプラスチックレンズを提供する。また本開示は、該プラスチックレンズを備えたレンズ鏡筒を提供する。
本開示におけるプラスチックレンズは、
レンズ光軸に対して略平行に形成された第1の外周コバ面を有する第1のコバ部と、
前記第1の外周コバ面に対して段差を有して形成された第2の外周コバ面を有する第2のコバ部と
を備え、
前記第1の外周コバ面に、光の内面反射を抑制する黒色塗料が塗布されておらず、
前記第2の外周コバ面の少なくとも一部に、光の内面反射を抑制する黒色塗料が塗布されており、
射出成形にて成形されてなり、前記第2の外周コバ面に、該射出成形の際にゲート部からレンズ材料を射出注入した後、該ゲート部内で該レンズ材料が固化して生じたゲート跡を有する
ことを特徴とする。
本開示におけるレンズ鏡筒は、
プラスチックレンズと、
少なくとも前記プラスチックレンズを保持する保持部と
を備え、
前記プラスチックレンズは、
レンズ光軸に対して略平行に形成された第1の外周コバ面を有する第1のコバ部と、
前記第1の外周コバ面に対して段差を有して形成された第2の外周コバ面を有する第2のコバ部と
を備え、
前記第1の外周コバ面に、光の内面反射を抑制する黒色塗料が塗布されておらず、
前記第2の外周コバ面の少なくとも一部に、光の内面反射を抑制する黒色塗料が塗布されており、
前記プラスチックレンズは、前記第1のコバ部で前記保持部にて保持されている
ことを特徴とする。
本開示におけるプラスチックレンズは、偏心誤差が少なく光学性能に優れ、優れたレンズ径の寸法精度が維持されているだけでなく、フレア、ゴースト等のノイズの発生を抑制することができる。
実施の形態1に係るプラスチックレンズの光軸に平行方向の概略断面図 図1に示すプラスチックレンズにおけるB部の概略拡大図 図1に示すプラスチックレンズにおけるB部の概略拡大図 図1に示すプラスチックレンズにおけるB部の概略拡大図 図1に示すプラスチックレンズを保持したレンズ鏡筒の部分概略断面図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を充分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係るプラスチックレンズの光軸に平行方向の概略断面図である。
本実施の形態1に係るプラスチックレンズ1は、凹メニスカスレンズである。図1において、プラスチックレンズ1は、凹面側の第1のコバ部2と、凸面側の第2のコバ部3とを備える。該第1のコバ部2は、第1の外周コバ面21を有しており、該第2のコバ部3は、第2の外周コバ面31を有している。第1の外周コバ面21は、レンズ光軸Aに対して略平行に形成されている。第2の外周コバ面31は、レンズ光軸A方向において、該第1の外周コバ面21に対して外周方向の段差Sを有して形成されている。このように、本実施の形態1に係るプラスチックレンズ1では、従来のプラスチックレンズのようにテーパーが形成されているのではなく、第1のコバ部2と第2のコバ部3とで段差構造が形成されている。
また、本実施の形態1に係るプラスチックレンズ1では、第2の外周コバ面31の少なくとも一部に、入射した光の内面反射を抑制するための黒色塗料が塗布されている。このように、レンズの外周コバ面全体ではなく、第2の外周コバ面31の少なくとも一部に黒色塗料が塗布されている。そのため、凸面側から入射した光の内面反射を抑制することができる。また、第1のコバ部2と第2のコバ部3とで段差構造が形成されている。そのため、黒色塗料が塗布されていない第1のコバ部2においてレンズ径の寸法精度を維持することができる。
よって、本実施の形態1に係るプラスチックレンズ1は、偏心誤差が少なく光学性能に優れ、優れたレンズ径の寸法精度が維持されているだけでなく、入射した光の内面反射を抑制することができる。そのため、プラスチックレンズ1は、例えばズームレンズ系、単焦点レンズ系等の撮像光学系を構成するレンズとして用いた場合には、レンズ径の寸法誤差の小さい第1のコバ部2を保持することで、偏心誤差を低減でき、光学性能に優れた撮像光学系を提供することができる。また、プラスチックレンズ1は、外観にも優れ、特に該撮像光学系を構成する前玉レンズとして好適である。また、プラスチックレンズ1は、容易に製造することができ、量産性にも優れている。
さらに図2は、図1に示すプラスチックレンズ1における、破線で囲んだB部の概略拡大図である。d1は、第1の外周コバ面21と第2の外周コバ面31との段差Sの大きさを表しており、d2は、第1の外周コバ面21の両端部間の最短直線距離(第1のコバ部2の最外部でのプラスチックレンズ1の厚み)を表しており、d3は、第2の外周コバ面31の両端部間の最短直線距離(第2のコバ部3の最外部でのプラスチックレンズ1の厚み)を、それぞれ表している。
ここで、本実施の形態1におけるプラスチックレンズ1は、レンズ光軸Aからの距離が遠い第2のコバ部3における第2の外周コバ面31に黒色塗料が塗布されており、このようなプラスチックレンズの場合には、以下の条件(1)を満足することが有益である。
0.1<D2−D1<2.0 ・・・(1)
ここで、
D1:第1のコバ部でのプラスチックレンズの直径(mm)、
D2:第2のコバ部でのプラスチックレンズの直径(mm)
である。
前記条件(1)は、第2のコバ部3での直径と第1のコバ部2での直径との差、すなわち、前記段差Sの大きさd1の2倍の長さを示すものである。条件(1)の下限を下回ると、第2の外周コバ面31に塗布する黒色塗料が第1の外周コバ面21に必要以上にはみ出した場合に、得られるプラスチックレンズ1の偏心誤差が増大し、光学性能が低下する恐れがある。逆に条件(1)の上限を上回ると、プラスチックレンズ1の外径が大きくなりすぎ、該プラスチックレンズ1を配置した撮像光学系の小型化が困難となる。
本実施の形態1において、以下の条件(1−1)’及び(1−1)’’の少なくとも1つを満足することにより、黒色塗料を容易に塗布することができ、作業性が向上する(条件(1−1)’及び(1−1)’’において、単位はmm)。
0.4<D2−D1 ・・・(1−1)’
D2−D1<1.5 ・・・(1−1)’’
さらに、以下の条件(1−2)’及び(1−2)’’の少なくとも1つを満足することにより、黒色塗料の塗布方法の自由度がさらに向上するため、量産性にも優れたものを提供することができる(条件(1−2)’及び(1−2)’’において、単位はmm)。
0.8<D2−D1 ・・・(1−2)’
D2−D1<1.1 ・・・(1−2)’’
なお、本実施の形態1に係るプラスチックレンズ1は、第1のコバ部2での直径よりも第2のコバ部3での直径のほうが大きいレンズ形状であるが、第2のコバ部3での直径よりも第1のコバ部2での直径のほうを大きくしてもよい。ただし、塗布工程における作業性の観点から、黒色塗料を塗布する部分は、直径の大きなコバ部の外周のコバ面に塗布することが有益である。また、本実施の形態1では、第2の外周コバ面31に黒色塗料が塗布されているが、第1の外周コバ面21に塗布してもよい。ただし、凸面側、つまり、凹面と反対側の第2の外周コバ面31に塗布することが、凸面側から入射した光の内面反射をより抑制できるので有益である。以上より、本実施の形態1に係るプラスチックレンズ1は、凸面側の第2の外周コバ面31に黒色塗料が塗布されているので、作業性を向上させつつ、フレア、ゴースト等のノイズの発生を抑制することができる。
また、前記第1の外周コバ面21の両端部間の最短直線距離d2及び第2の外周コバ面31の両端部間の最短直線距離d3は、目的とするプラスチックレンズ1の形状等によっても異なり、特に限定されるものではない。例えば図1に示すプラスチックレンズ1のように凹メニスカス形状の場合には、d2が1.0〜2.5mm程度、d3が1.2〜3.0mm程度のレンズが例示される。d2は、設計上0.3mm以上であることが有益である。このように、本実施の形態1では、d3をd2より大きくすることで(d2<d3)、フレア、ゴースト等のノイズの発生をさらに抑制することができるので有益である。
本実施の形態1にて用いられる黒色塗料は、硝材からなるレンズに塗布する、いわゆる墨のような粘性が低い塗料と比べて粘性が高い塗料であり、プラスチックレンズに塗布することが可能である。
黒色塗料としては、例えば、アルコール等の溶剤を主成分とし、黒色着色剤、樹脂、硬化剤、可塑剤等を含有した黒色油性インクが有益であり、筆やマーキングペンによる塗布が可能であるが、作業効率がよく、塗布範囲の過不足、得られる塗膜の厚みの不均一といった塗りムラがより生じ難いという点から、マーキングペンによる塗布が有益である。
前記黒色塗料の塗布に用いられるマーキングペンの代表例として、マジックインキ(黒色、寺西化学工業(株)製、(株)内田洋行の登録商標)、ペイントマーカー(黒色、三菱鉛筆(株)製、商品名)、Artline 乾きまペン(黒色、シヤチハタ(株)製、商品名、Artlineは登録商標)等があげられる。
図3は、図1に示すプラスチックレンズ1における、破線で囲んだB部の概略拡大図であり、前記黒色塗料の塗布範囲の一例を示す図面である。
図3において、破線Cで示した範囲が、第2の外周コバ面31における黒色塗料の塗布範囲である。本実施の形態1では、第2の外周コバ面31全面を覆うように黒色塗料が塗布されている。入射した光の内面反射を抑制する効果が高いという点から、このように第2の外周コバ面31全面を覆うように黒色塗料が塗布されていることが有益であるが、内面反射を抑制することができる限り、第2の外周コバ面31の一部に黒色塗料が塗布されていてもよい。
また、第2の外周コバ面31全面を覆うように黒色塗料が塗布されているプラスチックレンズでは、実際は、例えば図3に示すように、第2の外周コバ面31からの黒色塗料のはみ出し塗布部位が僅かに形成されている場合がある。m及びnは、いずれも第2の外周コバ面31からの黒色塗料のはみ出し塗布長さを示しており、例えば前記条件(1)を満足するプラスチックレンズ1の場合には、これらm及びnは、d1の2分の1程度以下、すなわち0.02〜0.40mm程度であることが有益である。
このように、本実施の形態1に係るプラスチックレンズ1では、従来のプラスチックレンズのようにテーパーが形成されているのではなく、第1のコバ部2と第2のコバ部3とで段差構造が形成されており、該第2のコバ部3が有する第2の外周コバ面31の少なくとも一部に、入射した光の内面反射を抑制するための黒色塗料が塗布されている。したがって、本実施の形態1に係るプラスチックレンズ1は、塗膜の厚みの均一性に優れ、形成される黒色塗料のはみ出し塗布部位が僅かであり、偏心誤差が少なく光学性能に優れ、優れたレンズ径の寸法精度が維持されている。
次に図4は、図1に示すプラスチックレンズ1における、破線で囲んだB部の概略拡大図であり、Gはゲート跡を示している。
光学素子として用いられるプラスチックレンズは、射出成形によって成形するのが一般的であり、本実施の形態1に係るプラスチックレンズ1も射出成形によって成形することが有益である。
射出成形は、加熱溶融させて適宜温度調整をした樹脂を含むレンズ材料を、該レンズ材料に応じて設定した射出速度、射出圧力で、目的とするレンズ形状の金型へ射出注入し、適切な金型温度及び圧力で保持した後、冷却してレンズ材料を固化させ、所望のプラスチックレンズを得る成形方法である。射出成形において、レンズ材料は、金型のゲート部から射出注入する。そうすると、該ゲート部内でもレンズ材料が冷却により固化し、型開きをして取り出したプラスチックレンズには、ゲート部内でレンズ材料が固化して生じたゲート跡が存在する。
前記ゲート跡がそのままの状態のプラスチックレンズは、特に撮像光学系の前玉レンズとして配置した場合、そのゲート跡が撮像光学系の前面から見えてしまい、外観を損ねる恐れがある。したがって、本実施の形態1に係るプラスチックレンズ1のように、第2の外周コバ面31に黒色塗料が塗布されている場合には、図4に示すように、該第2の外周コバ面31にゲート跡Gを有することが有益である。
さらに、プラスチックレンズを撮像光学系の特に前玉レンズとして配置する場合、収差補正の観点から、少なくとも1枚の凹面を有するプラスチックレンズを用いることが有益である。しかしながら、前玉レンズは、そのコバ部が撮像光学系の前面から見えてしまい、外観を損ねる恐れがある。
本実施の形態1に係るプラスチックレンズ1は、その第2面(撮像光学系において配置した際の像側面)が凹面で、撮像光学系の前玉レンズとして好適である。しかも、プラスチックレンズ1では、第2の外周コバ面31に黒色塗料が塗布されているので、凸面側から入射した光の内面反射を抑制することができると同時に、撮像光学系の前面から第1のコバ部2及び第2のコバ部3が見えることが少なく、外観にも優れている。
図5は、本実施の形態1に係るプラスチックレンズ1を保持したレンズ鏡筒の部分概略断面図である。該レンズ鏡筒は、物体側から像側へと順に、レンズ4、プラスチックレンズ1及びレンズ5を有する。これらのレンズは、レンズ鏡筒の保持部Hにて保持されている。プラスチックレンズ1は、レンズ径の寸法誤差の小さい第1のコバ部2で保持されている。このように、プラスチックレンズ1を保持したレンズ鏡筒は、第1のコバ部2を保持することで、偏心誤差を低減でき、光学性能を向上することができる。また、第2の外周コバ面31の少なくとも一部に黒色塗料が塗布されているので、入射した光の内面反射が抑制され、フレア、ゴースト等のノイズの発生を抑制することができる。さらに、例えば撮像光学系の前玉レンズとして本実施の形態1に係るプラスチックレンズ1を配置することにより、コバが見えることが少なく、撮像光学系の前面からの外観にも優れたレンズ鏡筒を提供することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。
実施の形態1では、凹面側の第1のコバ部2と凸面側の第2のコバ部3とを備えた、凹メニスカスレンズであるプラスチックレンズ1を例示して説明した。しかしながら、本開示におけるプラスチックレンズは、レンズ光軸に対して略平行に形成された第1の外周コバ面を有する第1のコバ部と、該第1の外周コバ面に対して段差を有して形成された第2の外周コバ面を有する第2のコバ部とを備え、該第1の外周コバ面に、光の内面反射を抑制する黒色塗料が塗布されておらず、該第2の外周コバ面の少なくとも一部に、光の内面反射を抑制する黒色塗料が塗布されている限り、このような凹メニスカスレンズのみに限定されるものではない。例えば、凸メニスカスレンズ、両凹レンズ、平凹レンズ等を、本開示におけるプラスチックレンズとして例示することができる。これら凸メニスカスレンズ、両凹レンズ及び平凹レンズは、凹メニスカスレンズと同様に、凹面を少なくとも1枚有するので、撮像光学系の特に前玉レンズとして配置する場合、収差補正の観点から有益である。また、例えば第2面(撮像光学系の像側面)が凹面の凸メニスカスレンズ、両凹レンズ、第2面が凹面の平凹レンズ等は、第2面が凹面の凹メニスカスレンズである図1に示すプラスチックレンズ1と同様に、凸面側から入射した光の内面反射を抑制することができると同時に、撮像光学系の前面からコバ部が見えることが少なく、外観にも優れている点から、本開示におけるプラスチックレンズとして有益な例示である。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、例えばズームレンズ系、単焦点レンズ系等の撮像光学系を構成するレンズとして適用可能である。特に本開示は、該撮像光学系を構成する前玉レンズとして好適である。
1 プラスチックレンズ
2 第1のコバ部
3 第2のコバ部
21 第1の外周コバ面
31 第2の外周コバ面
A レンズ光軸
G ゲート跡

Claims (2)

  1. プラスチックレンズと、
    少なくとも前記プラスチックレンズを保持する保持部と
    を備え、
    前記プラスチックレンズは、
    レンズ光軸に対して略平行に形成された第1の外周コバ面を有する第1のコバ部と、
    前記第1の外周コバ面に対して段差を有して形成された第2の外周コバ面を有する第2のコバ部と
    を備え、
    前記第1の外周コバ面に、光の内面反射を抑制する黒色塗料が塗布されておらず、
    前記第2の外周コバ面の少なくとも一部に、光の内面反射を抑制する黒色塗料が塗布されており、
    前記プラスチックレンズは、前記第1のコバ部で前記保持部にて保持されている、レンズ鏡筒。
  2. 物体側から像側へと順に、少なくともレンズ及び前記プラスチックレンズを有し、
    前記レンズは、前記保持部にて保持されている、請求項に記載のレンズ鏡筒。
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