JP5871207B2 - 廃棄物焼却炉及び廃棄物焼却方法 - Google Patents
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Description
二次燃焼室における未燃ガスの燃焼のために供給する二次空気を、二次空気の大部分を一定供給量で供給する主供給系と、変動する排ガス性状に対応して排ガス性状を所定範囲内にするように供給量を調整する副供給系との二つの供給系を設けることで良好な結果が得られることを見い出した。
本発明にかかる廃棄物焼却炉は、廃棄物を燃焼する主燃焼室を有し、主燃焼室での燃焼後の未燃ガスを燃焼する二次燃焼室が該主燃焼室の出口側に接続されており、主燃焼室下部に、乾燥火格子、燃焼火格子そして後燃焼火格子が順に設けられていると共に、乾燥火格子と燃焼火格子のそれぞれの下方から一次空気を供給する一次空気供給手段と、二次燃焼室に二次空気を供給する二次空気供給手段とが設けられている。
本発明の廃棄物焼却方法は、廃棄物を燃焼する主燃焼室を有し、主燃焼室での燃焼後の未燃ガスを燃焼する二次燃焼室が該主燃焼室の出口側に接続されており、主燃焼室下部に、乾燥火格子、燃焼火格子そして後燃焼火格子が順に設けられていると共に、乾燥火格子と燃焼火格子のそれぞれの下方から一次空気を供給する一次空気供給手段と、二次燃焼室に二次空気を供給する二次空気供給手段とが設けられている火格子式の廃棄物焼却炉での廃棄物焼却方法において、一定供給量で二次燃焼室へ主二次空気を供給するとともに、一次空気供給手段の送気手段により取り込む空気の一部を副二次空気として二次燃焼室へ供給することを特徴とする。
主二次空気により供給される単位時間当りの酸素量の比Q2と、
副二次空気により供給される単位時間当りの酸素量の比Q3とが、下式(1)及び(2)を満足するように設定することができる。
1.2≦Q1+Q2+Q3≦1.4 …………………………………………(2)
二次燃焼室内のガス温度は、800〜1050℃の範囲となるように、二次空気の流量を調整することが好ましい。その理由は、二次燃焼室内のガス温度が800℃未満となると燃焼が不十分となり、COが増加してしまうからであり、また、二次燃焼室内のガス温度が1050℃を超えると二次燃焼室内におけるクリンカの生成が助長され、さらに、NOxが増加してしまうからである。
本実施形態において、廃熱ボイラ17の排出口17aの排ガスの酸素濃度を測定し、これにもとづいて副二次空気供給量を制御することとしているが、この酸素濃度と排ガス中のCO濃度、排ガス中のNOx濃度、二次空気供給量との関係を表1に示す。
次に、本実施形態の廃棄物焼却炉において低空気比燃焼を実現するための一次空気、主二次空気及び副二次空気の酸素量比配分について説明する。
1.2≦Q1+Q2+Q3≦1.4 …………………………………………(2)
ここで、上記廃棄物の燃焼に必要な単位時間当りの理論酸素量(X)は、主燃焼室内に投入される廃棄物の性状及び成分等から決定される廃棄物の単位質量当りの燃焼に必要な酸素量(Nm3/kg)と、焼却炉における廃棄物の焼却処理速度(kg/hr)との積(Nm3/hr)により決定される。
Q1,Q2,Q3,λの具体例を以下に記載する。
Q1:Q2:Q3=0.90:0.25:0.15、λ=1.30
Q1:Q2:Q3=0.90:0.35:0.05、λ=1.30
Q1:Q2:Q3=0.95:0.30:0.05、λ=1.30
Q1:Q2:Q3=0.95:0.25:0.10、λ=1.30
Q1:Q2:Q3=0.95:0.30:0.10、λ=1.35
Q1:Q2:Q3=0.95:0.30:0.15、λ=1.40
Q1:Q2:Q3=0.85:0.25:0.10、λ=1.20
Q1:Q2:Q3=0.85:0.25:0.15、λ=1.25
Q1:Q2:Q3=0.85:0.30:0.10、λ=1.25
Q1:Q2:Q3=0.80:0.35:0.15、λ=1.30
Q1:Q2:Q3=0.75:0.35:0.20、λ=1.30
Q1:Q2:Q3=0.80:0.40:0.15、λ=1.35
Q1:Q2:Q3=0.75:0.40:0.15、λ=1.30
以下に、比率Q1,Q2,Q3の調整基準を説明する。
通常の都市ごみ等の廃棄物を乾燥させ燃焼させるにはQ1は0.90を基準とし、灰分の少ない廃棄物や水分の少ない廃棄物、例えばプラスチック等を燃焼する際には、Q1を0.75〜0.80程度に減らし、その代わりに主二次空気についての比率Q2を増加させる。
通常の都市ごみ等の廃棄物を燃焼させるにはQ2は0.30を基準とし、灰分や水分が少なく可燃分が大部分である廃棄物、例えばプラスチック等、或いは、揮発分の大きい廃棄物を燃焼させる場合には、主燃焼室で発生する可燃ガスが多く未燃ガスが増加するため、Q2を0.35〜0.40程度に増加させ、二次燃焼室で未燃ガスを十分に燃焼させるようにする。廃棄物焼却炉を定常的に操業している間は、主二次空気についての比率Q2を一定とし、焼却炉内の燃焼状況が変化した場合には、副二次空気についての比率Q3を調整することで二次燃焼領域内での燃焼状態を調整する。
廃棄物焼却炉内の状況を監視する因子を検出し、検出結果に基づき、副二次空気についての比率Q3を、0.10を基準とし、0.05〜0.20の範囲内で調整する。Q3の値を調整することで二次燃焼領域内での燃焼状態を調整する。
ガス中O2濃度:酸素濃度計
ガス中CO濃度:CO濃度計
ガス中NOx濃度:NOx濃度計
11a 乾燥火格子
11b 燃焼火格子
11c 後燃焼火格子
12 二次燃焼室
13 廃棄物投入口
21 一次空気供給手段
25 二次空気副供給手段(系)
27 供給量調整器(ダンパ)
31 二次空気主供給手段(系)
35 排ガス性状検出計(酸素濃度計)
36 制御装置
Claims (6)
- 廃棄物を燃焼する主燃焼室を有し、主燃焼室での燃焼後の未燃ガスを燃焼する二次燃焼室が該主燃焼室の出口側に接続されており、主燃焼室下部に、乾燥火格子、燃焼火格子そして後燃焼火格子が順に設けられていると共に、乾燥火格子と燃焼火格子のそれぞれの下方から一次空気を供給する一次空気供給手段と、二次燃焼室に二次空気を供給する二次空気供給手段とが設けられている火格子式の廃棄物焼却炉において、
二次空気供給手段は、一定供給量で二次燃焼室の吹込口から二次燃焼室へ主二次空気を供給する二次空気主供給手段と、一次空気供給手段の送気手段により取り込む空気の一部を廃棄物焼却炉から排出される排ガスの排ガス性状に応じた供給量で上記吹込口から二次燃焼室へ副二次空気として供給する二次空気副供給手段とを備えていることを特徴とする廃棄物焼却炉。 - 二次空気副供給手段は、廃棄物焼却炉から排出される排ガス性状を検出する排ガス性状検出計と、上記二次空気副供給手段による二次空気の供給量を調整可能な供給量調整器と、上記排ガス性状検出計で検出された排ガス性状に基づき排ガス性状を所定範囲内にするように上記供給量調整器を制御する制御装置とを有することとする請求項1に記載の廃棄物焼却炉。
- 排ガス性状検出計は温度計、酸素濃度計、CO濃度計及びNOx濃度計のうち少なくとも一つであり、制御装置は上記排ガス性状検出計により検出された排ガスの温度、酸素濃度、CO濃度及びNOx濃度のうち少なくとも一つの性状に基づき、該性状を所定範囲とするように供給量調整器を制御するように設定されていることとする請求項1又は請求項2に記載の廃棄物焼却炉。
- 廃棄物を燃焼する主燃焼室を有し、主燃焼室での燃焼後の未燃ガスを燃焼する二次燃焼室が該主燃焼室の出口側に接続されており、主燃焼室下部に、乾燥火格子、燃焼火格子そして後燃焼火格子が順に設けられていると共に、乾燥火格子と燃焼火格子のそれぞれの下方から一次空気を供給する一次空気供給手段と、二次燃焼室に二次空気を供給する二次空気供給手段とが設けられている火格子式の廃棄物焼却炉での廃棄物焼却方法において、
一定供給量で、二次燃焼室の吹込口から二次燃焼室へ主二次空気を供給するとともに、一次空気供給手段の送気手段により取り込む空気の一部を、廃棄物焼却炉から排出される排ガスの排ガス性状に応じた供給量で、上記吹込口から副二次空気として二次燃焼室へ供給することを特徴とする廃棄物焼却方法。 - 廃棄物焼却炉から排出される排ガス性状を検出した排ガス性状検出値に基づき、排ガスの排ガス性状を所定範囲内にするように、上記二次空気副供給手段による副二次空気の供給量を調整することとする請求項4に記載の廃棄物焼却方法。
- 廃棄物の燃焼に必要な単位時間当りの理論酸素量に対する、一次空気により供給される単位時間当りの酸素量の比Q1と、
主二次空気により供給される単位時間当りの酸素量の比Q2と、
副二次空気により供給される単位時間当りの酸素量の比Q3とが、下式(1)及び(2)を満足することとする請求項4又は5に記載の廃棄物焼却方法。
Q1:Q2:Q3=0.75〜0.95:0.25〜0.40:0.05〜0.20 ………(1)
1.2≦Q1+Q2+Q3≦1.4 …………………………………………(2)
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