JP7035356B2 - 廃棄物焼却装置及び廃棄物焼却方法 - Google Patents
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Description
<第一発明>
乾燥火格子、燃焼火格子及び後燃焼火格子を有する廃棄物焼却炉を備える廃棄物焼却装置において、
廃棄物燃焼用の一次空気をそれぞれの火格子の下方から供給する一次空気供給手段と、
焼却炉の排ガスの一部を循環排ガスとして燃焼火格子の下方から供給する循環排ガス供給手段と、
高温ガスを燃焼室の側壁又は天井から供給する高温ガス供給手段と、
燃焼火格子の下方から供給する一次空気と循環排ガスとの混合ガスの酸素濃度を制御する混合ガス酸素濃度制御手段とを具備し、
混合ガス酸素濃度制御手段は、混合ガスの酸素濃度を12~18vol%とするように一次空気供給手段と循環排ガス供給手段とを制御することを特徴とする廃棄物焼却装置。
乾燥火格子、燃焼火格子及び後燃焼火格子を有する廃棄物焼却炉を備える廃棄物焼却装置において、
燃焼用の一次空気をそれぞれの火格子の下方から供給する一次空気供給手段と、
廃棄物焼却炉の排ガスの一部を循環排ガスとして燃焼火格子の下方から供給する循環排ガス供給手段と、
高温ガスを燃焼室の側壁又は天井から供給する高温ガス供給手段と、
廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する、乾燥火格子の下方から供給する一次空気の酸素量の比率である空気比Qaと、燃焼火格子の下方から供給する一次空気と循環排ガスとの混合ガスの酸素量の比率である空気比Qbと、後燃焼火格子の下方から供給する一次空気の酸素量の比率である空気比Qcとが、下式(1)及び(2)を満足するように一次空気供給手段と循環排ガス供給手段とを制御する空気比制御手段とを具備することを特徴とする廃棄物焼却装置。
Qa:Qb:Qc=0.30~0.65:0.40~0.65:0.08~0.15 (1)
0.9≦Qa+Qb+Qc≦1.1 (2)
<第三発明>
乾燥火格子、燃焼火格子及び後燃焼火格子を有する廃棄物焼却炉を備える廃棄物焼却装置での廃棄物焼却方法において、
燃焼用の一次空気をそれぞれの火格子の下方から供給し、
廃棄物焼却炉の排ガスの一部を循環排ガスとして燃焼火格子の下方から供給し、
高温ガスを燃焼室の側壁又は天井から供給し、
燃焼火格子の下方から供給する一次空気と循環排ガスとの混合ガスの酸素濃度を12~18vol%とするように一次空気供給量と循環排ガス供給量とを制御することを特徴とする廃棄物焼却方法。
乾燥火格子、燃焼火格子及び後燃焼火格子を有する廃棄物焼却炉を備える廃棄物焼却装置での廃棄物焼却方法において、
燃焼用の一次空気をそれぞれの火格子の下方から供給し、
廃棄物焼却炉の排ガスの一部を循環排ガスとして燃焼火格子の下方から供給し、
高温ガスを燃焼室の側壁又は天井から供給し、
廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する、乾燥火格子の下方から供給する一次空気の酸素量の比率である空気比Qaと、燃焼火格子の下方から供給する一次空気と循環排ガスとの混合ガスの酸素量の比率である空気比Qbと、後燃焼火格子の下方から供給する一次空気の酸素量の比率である空気比Qcとが、下式(1)及び(2)を満足するように一次空気供給量と循環排ガス供給量とを制御することを特徴とする廃棄物焼却方法。
Qa:Qb:Qc=0.30~0.65:0.40~0.65:0.08~0.15 (1)
0.9≦Qa+Qb+Qc≦1.1 (2)
廃棄物焼却炉にて廃棄物が熱分解、部分酸化、ガス化されるとき、廃棄物に含有されている窒素(N)分は主にHCN,NH3として放出される。これらは酸化されてフューエルNOxに転換する。HCN,NH3からNOxへの転換率はその転換反応が起こる雰囲気の酸素濃度及び温度に影響を受ける。特に酸素濃度の影響が大きく、廃棄物が熱分解、部分酸化、ガス化される雰囲気の酸素濃度が低く好ましい範囲であるとき、NOx発生量を抑制できる。
Qa:Qb:Qc=0.30~0.65:0.40~0.65:0.08~0.15 (1)
0.9≦Qa+Qb+Qc≦1.1 (2)
Qa:Qb:Qc=0.30~0.65:0.40~0.65:0.08~0.15 (1)
0.9≦Qa+Qb+Qc≦1.1 (2)
以下、本発明の一実施形態の火格子式焼却装置の基本構成、各構成装置そして作用について説明する。
図1に示す火格子式の廃棄物焼却炉1は、後述する高温ガスを側壁又は天井から吹き込むことにより低空気比燃焼を安定して行うことによって、火格子式廃棄物焼却炉設備をコンパクトにすることができ、設備費用、運転費用を大幅に低減できる。
本実施形態では、廃棄物焼却炉1は、燃焼用空気となる一次空気を供給するブロワ8そして一次空気供給管9から成る一次空気供給手段を備えている。一次空気供給手段は、空気供給源からの一次空気をブロワ8そして一次空気供給管9を経て、乾燥火格子5a、燃焼火格子5b及び後燃焼火格子5cのそれぞれの風箱7a,7b,7cに分岐供給管9a,9b,9cから送り込むようになっており、該分岐供給管9a,9b,9cには、流量調整機構としてのダンパ16a,16b,16cが設けられている。燃焼火格子5bへの一次空気供給量を調整するダンパ16bは、後述する混合ガス酸素濃度制御手段の一部をなす。また、ダンパ16a,16b,16cは、後述する空気比制御手段の一部をなす。
本実施形態では、廃棄物焼却炉1は、循環排ガスの一部と高温空気とが混合された高温ガスを上記燃焼室2の側壁から、紙面と直角な炉幅方向で内方に向け、斜め下方に、又は天井から下向きに吹き込む高温ガス吹込口15a,15bを有する高温ガス供給手段を備えている。この高温ガス供給手段により、高温ガス吹込口15a,15bから高温ガスが燃焼開始領域から主燃焼領域までの領域に向かって吹き込まれる。
集塵装置12の下流側で煙道Aから分岐された循環排ガス供給管17が設けられ、ブロワ18を経て、該循環排ガス供給管17の分岐供給管19が燃焼火格子5bの下部の風箱7bに接続されている。上記循環排ガス供給管17とブロワ18とで循環排ガス供給手段を構成している。上記分岐供給管19には、後述する混合ガスの酸素濃度制御手段の一部をなす流量調整機構としてのダンパ19bが設けられている。
本実施形態では、廃棄物焼却炉1は、二次燃焼領域10内へ二次燃焼用空気となる二次空気を供給する二次空気供給手段を備えている。二次空気供給手段は、空気供給源からの二次空気を二次空気供給管23、ブロワ24、供給量調整機構としてのダンパ25を経て、吹込口26から二次燃焼領域10内へ供給するようになっている。
本実施形態における第一の制御手段として、燃焼火格子5bへ下方から供給する混合ガスの酸素濃度を、所定範囲(12~18vol%)の酸素濃度に制御して供給するための混合ガス酸素濃度制御手段を有している。
本実施形態において、上記第一の制御手段である混合ガス酸素濃度制御手段に代え、第二の制御手段として空気比制御を行うための空気比制御手段を有することとしてもよい。
空気比制御手段は、廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する、乾燥火格子5aの下方から供給する一次空気の酸素量の比率である空気比Qaと、燃焼火格子5bの下方から供給する一次空気と循環排ガスとの混合ガスの酸素量の比率である空気比Qbと、後燃焼火格子5cの下方から供給する一次空気の酸素量の比率である空気比Qcとが、下式(1)及び(2)を満足するように一次空気供給手段と循環排ガス供給手段とを制御する空気比制御を行うこととしている。
Qa:Qb:Qc=0.30~0.65:0.40~0.65:0.08~0.15 (1)
0.9≦Qa+Qb+Qc≦1.1 (2)
本実施形態では、好ましい形態として、循環排ガスの一部を燃焼室2へ吹き込む第二の循環排ガス供給手段が設けられている。既述の循環排ガス供給管17からブロワ18の後流位置でさらに他の分岐供給管21が分岐し設けられており、循環排ガスの一部を燃焼室2の側壁又は天井に設けられた循環排ガス吹込口22から燃焼室2へ吹き込んでいる。該循環排ガス吹込口22は、既述の高温ガス吹込口15a,15bの位置の上方又は炉内ガス流れ方向下流側に設けられている。燃焼室2内の前記高温ガスの吹込口の上方又は炉内ガス流れ方向下流側の領域では廃棄物が熱分解して発生した熱分解ガスが燃焼しており、この廃棄物熱分解ガス燃焼領域に循環排ガスを吹き込むようになっている。図示の例では、好ましい場合として、高温ガス吹込口15a,15bよりも上方かつ下流側の位置に設けられている。
<燃焼状況の概要>
先ず、廃棄物投入口3へ廃棄物を投入すると、落下する廃棄物は乾燥火格子5a上に堆積され、各火格子の動作により、燃焼火格子5b上そして後燃焼火格子5c上へと移動し、乾燥火格子5a上と燃焼火格子5b上に廃棄物の層を形成する。各火格子は、風箱7a,7b,7cを経て、燃焼用の一次空気を受けており、これにより各火格子の廃棄物は次のようにして乾燥そして燃焼される。
燃焼用一次空気は、ブロワ8から一次空気供給管9を通って乾燥火格子5a、燃焼火格子5b及び後燃焼火格子5cのそれぞれの下部に設けられた風箱7a,7b,7cに供給された後、各火格子5a,5b,5cを通って燃焼室2内に供給される。燃焼室2内に供給される一次空気の流量は、すなわち各風箱7a,7b,7cに供給される流量は、各風箱に分岐して設けられたそれぞれの分岐供給管9a,9b,9cに備える流量調節用のダンパ16a,16b,16cにより調節される。燃焼用の一次空気としては、温度が常温~200℃の範囲であり、空気を用いる。
循環排ガスが、集塵装置12の下流側で煙道Aから分岐された循環排ガス供給管17を通り、分岐供給管19を通って燃焼火格子5bの下部に設けられた風箱7bに供給された後、一次空気と循環排ガスとの混合ガスが、燃焼火格子5bの下方から燃焼火格子5b上の廃棄物層へ供給される。
廃棄物焼却炉1では、廃棄物に含まれる窒素分や空気中の窒素が高温下で反応してNOxが発生する。焼却炉1から排出される排ガスを煙突14から大気中に排出する際に、NOx濃度を規制値以下にしなければならないため、排ガス処理系の脱硝装置でNOxを除去しているが、焼却炉1内で発生するNOx量を抑制することが根本的な対策であり、これを実現するために混合ガスを供給する。
本実施形態では、空気比制御手段を有することとし、混合ガスの酸制御する第一の制御手法に代えて、各火格子の空気比を制御する第二の制御手法を行うこととしてもよい。空気比制御手段が、廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する、乾燥火格子5aの下方から供給する一次空気の酸素量の比率である空気比Qaと、燃焼火格子5bの下方から供給する一次空気と循環排ガスとの混合ガスの酸素量の比率である空気比Qbと、後燃焼火格子5cの下方から供給する一次空気の酸素量の比率である空気比Qcとが、下式(1)及び(2)を満足する空気比制御を行うように一次空気供給手段と循環排ガス供給手段とを制御する。
Qa:Qb:Qc=0.30~0.65:0.40~0.65:0.08~0.15 (1)
0.9≦Qa+Qb+Qc≦1.1 (2)
廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する、乾燥火格子5aの下方から供給する一次空気の酸素量の比率である空気比Qaと、燃焼火格子5bの下方から供給する一次空気と循環排ガスとの混合ガスの酸素量の比率である空気比Qbと、後燃焼火格子5cの下方から供給する一次空気の酸素量の比率である空気比Qcとが、下式(1)及び(2)を満足する空気比制御を行うように一次空気供給手段と循環排ガス供給手段とを制御する。
0.9≦Qa+Qb+Qc≦1.1 (2)
各火格子5a~5cから供給する一次空気、混合ガスの酸素量の、廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する比率である空気比Qa、Qb、Qcは、上式(1)及び(2)を満足するように設定され、制御される。
Qa:Qb:Qc=0.40:0.60:0.10、λ=1.1
Qa:Qb:Qc=0.35:0.60:0.10、λ=1.05
Qa:Qb:Qc=0.40:0.55:0.10、λ=1.05
Qa:Qb:Qc=0.35:0.55:0.10、λ=1.0
Qa:Qb:Qc=0.30:0.55:0.10、λ=0.95
Qa:Qb:Qc=0.30:0.50:0.10、λ=0.90
図1に見られるように、高温ガスが、高温ガス吹込口15a,15bから、燃焼開始領域から主燃焼領域までの領域に向かって吹き込まれ、火格子上の廃棄物層に向かって下向き又は炉幅方向で内方に向け斜め下方に吹き込まれる。火炎が存在し可燃性ガスが多く存在する領域に高温ガスを吹き込むことが燃焼を安定させる上で好ましいため、可燃性ガスが多く存在する領域である燃焼開始領域から燃焼領域までの領域に上記高温ガスを吹き込むのである。
高温ガス吹込口から吹き込まれる高温ガスの温度は、100~400℃の範囲とすることが好ましく、200℃程度とすることがより好ましい。100℃未満の温度のガスを吹き込むと炉内温度が低下し、燃焼が不安定となりCO発生量が増加する。400℃を超えるガスを吹き込むと燃焼室内における火炎温度が著しく高温になり、クリンカの生成が助長されるなど問題が生じる。
高温ガス供給手段として設けられている二つの高温ガス吹込口15a,15bのうち前段の高温ガス吹込口15aは、燃焼室2の側壁又は天井に、乾燥火格子5aの廃棄物の移動方向下流側(後部)から燃焼火格子5bの移動方向上流側(前部)までの設置範囲内での火格子直上の位置に設けられている。
廃棄物焼却炉1から排出された排ガスの一部である循環排ガスが、第二の循環排ガスとして、燃焼室2内の上記高温ガスの吹き込み口15a,15bの位置の上方又は炉内ガス流れ方向下流側に吹き込まれる。なお、上記ガス流れ方向下流側とは、炉内のガス流れ方向に対して下流側を意味する。また、上記炉内ガスとは、主に燃焼室2内で発生する可燃性ガス及び燃焼排ガスを意味する。燃焼室2内の前記高温ガスの吹き込み位置の上方又は炉内ガス流れ方向下流側の領域では廃棄物が熱分解して発生した熱分解ガスが燃焼している。ここで、上記廃棄物焼却炉1から排出された排ガスの一部である循環排ガスとしては、廃棄物焼却炉1から排出され減温塔11で冷却され集塵装置12で除塵された排ガスの一部を抜き出したガス(ガス温度:150~200℃程度、酸素濃度:4~8vol%程度)を用いることができる。また、上記循環排ガスは、上記の排ガスの一部に空気を混合したものであっても良い。
二次燃焼用空気がブロワ24により二次空気供給管23を経て吹込口26から二次燃焼領域10へ、ダンパ25により供給量を調整されて吹き込まれ、燃焼室2からの可燃ガスの未燃ガスが二次燃焼される。二次燃焼用ガスとして空気と循環排ガスを混合したガスを用いることとしてもよい。
本実施形態の廃棄物焼却炉において、燃焼室2及び二次燃焼領域10に供給するガスについて、低空気比燃焼を実現するための空気比配分について説明する。各火格子5a~5cから供給される一次空気、混合ガスの酸素量の、廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する比率である空気比Qa、Qb、Qcを上述のように設定して制御するとともに、燃焼室2及び二次燃焼領域10に供給する他のガスにより供給される酸素量の、廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する比率である空気比を制御することが好ましい。燃焼室2及び二次燃焼領域10に供給するガスの空気比配分について、Qa:Qb:Qc:Qh:Qr:QsとΛ=Qa+Qb+Qc+Qh+Qr+Qsの好適例を示す。
Qa:乾燥火格子下方から供給される一次空気により供給される酸素量の、廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する比率である空気比
Qb:燃焼火格子下方から供給される一次空気と循環排ガスとの混合ガスにより供給される酸素量の、廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する比率である空気比
Qc:後燃焼火格子下方から供給される一次空気により供給される酸素量の、廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する比率である空気比
Qh:高温ガスにより供給される酸素量の、廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する比率である空気比
Qr:第二の循環排ガスにより供給される酸素量の、廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する比率である空気比
Qs:二次燃焼用空気により供給される酸素量の、廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する比率である空気比
Qa:Qb:Qc:Qh:Qr:Qs=0.40:0.60:0.10:0.11:0.06:0.03、Λ=1.3
Qa:Qb:Qc:Qh:Qr:Qs=0.40:0.55:0.10:0.14:0.07:0.04、Λ=1.3
Qa:Qb:Qc:Qh:Qr:Qs=0.35:0.55:0.10:0.15:0.09:0.06、Λ=1.3
2 燃焼室
5a~5c 火格子
5a 乾燥火格子
5b 燃焼火格子
5c 後燃焼火格子
8,9 一次空気供給手段
8 ブロワ
9 一次空気供給管
15 高温ガス供給手段(高温ガス供給管)
16b 混合ガス酸素量制御手段(ダンパ)
17,18,19 循環排ガス供給手段
17 循環排ガス供給管
18 ブロワ
19 分岐供給管
19b 混合ガス酸素量制御手段(ダンパ)
21 第二の循環排ガス供給手段(分岐供給管)
Claims (4)
- 乾燥火格子、燃焼火格子及び後燃焼火格子を下流側に向け順次有する廃棄物焼却炉を備える廃棄物焼却装置において、
燃焼用の一次空気をそれぞれの火格子の下方から供給する一次空気供給手段と、
廃棄物焼却炉の排ガスの一部を、第一の循環排ガスとして上記燃焼火格子上の廃棄物層の層内で廃棄物と接触させ、層内を上昇通過後に上記廃棄物層の直上空間をなす廃棄物熱分解領域へ直接吹き込むように燃焼火格子のみに対し下方から供給する第一の循環排ガス供給手段と、
高温ガスを燃焼室の側壁から乾燥火格子の下流側部分と燃焼火格子の範囲へ斜め下方に向けて供給する高温ガス供給手段と、
廃棄物焼却炉の排ガスの一部を、第二の循環排ガスとして燃焼室の側壁又は天井から廃棄物熱分解ガス燃焼領域に供給する第二の循環排ガス供給手段と、
二次燃焼用の二次空気を燃焼室の下流側に形成される二次燃焼領域へ供給する二次空気供給手段と、
廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する、乾燥火格子の下方から供給する一次空気の酸素量の比率である空気比Qaと、燃焼火格子の下方から供給する一次空気と第一の循環排ガスとの混合ガスの酸素量の比率である空気比Qbと、後燃焼火格子の下方から供給する一次空気の酸素量の比率である空気比Qcとが、下式(1)及び(2)を満足するように、かつ、空気比Qa、Qb、Qcと、廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する、高温ガスにより供給する酸素量の比率である空気比Qhと、第二の循環排ガスにより供給する酸素量の比率である空気比Qrと、二次空気により供給する酸素量の比率である空気比Qsとが、下式(3)、(4)、(5)のいずれかの式、及び下式(6)を満足するように、一次空気供給手段、第一の循環排ガス供給手段、高温ガス供給手段、第二の循環排ガス供給手段、及び二次空気供給手段を制御する空気比制御手段とを具備することを特徴とする廃棄物焼却装置。
Qa:Qb:Qc=0.30~0.65:0.40~0.65:0.08~0.15 (1)
0.9≦Qa+Qb+Qc≦1.1 (2)
Qa:Qb:Qc:Qh:Qr:Qs=0.40:0.60:0.10:0.11:0.06:0.03 (3)
Qa:Qb:Qc:Qh:Qr:Qs=0.40:0.55:0.10:0.14:0.07:0.04 (4)
Qa:Qb:Qc:Qh:Qr:Qs=0.35:0.55:0.10:0.15:0.09:0.06 (5)
Qa+Qb+Qc+Qh+Qr+Qs=1.3 (6) - 混合ガスの酸素濃度を制御する混合ガス酸素濃度制御手段を具備し、
混合ガス酸素濃度制御手段は、混合ガスの酸素濃度を12~18vol%とするように一次空気供給手段と第一の循環排ガス供給手段とを制御することとする請求項1に記載の廃棄物焼却装置。 - 乾燥火格子、燃焼火格子及び後燃焼火格子を下流側に向け順次有する廃棄物焼却炉を備える廃棄物焼却装置での廃棄物焼却方法において、
燃焼用の一次空気をそれぞれの火格子の下方から供給し、
廃棄物焼却炉の排ガスの一部を、第一の循環排ガスとして上記燃焼火格子上の廃棄物層の層内で廃棄物と接触させ、層内を上昇通過後に上記廃棄物層の直上空間をなす廃棄物熱分解領域へ直接吹き込むように燃焼火格子のみに対し下方から供給し、
高温ガスを燃焼室の側壁から乾燥火格子の下流側部分と燃焼火格子の範囲へ斜め下方に向けて供給し、
廃棄物焼却炉の排ガスの一部を、第二の循環排ガスとして燃焼室の側壁又は天井から廃棄物熱分解ガス燃焼領域に供給し、
二次燃焼用の二次空気を燃焼室の下流側に形成される二次燃焼領域へ供給し、
廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する、乾燥火格子の下方から供給する一次空気の酸素量の比率である空気比Qaと、燃焼火格子の下方から供給する一次空気と第一の循環排ガスとの混合ガスの酸素量の比率である空気比Qbと、後燃焼火格子の下方から供給する一次空気の酸素量の比率である空気比Qcとが、下式(1)及び(2)を満足するように、
かつ、空気比Qa、Qb、Qcと、廃棄物の燃焼に必要な理論酸素量に対する、高温ガスにより供給する酸素量の比率である空気比Qhと、第二の循環排ガスにより供給する酸素量の比率である空気比Qrと、二次空気により供給する酸素量の比率である空気比Qsとが、下式(3)、(4)、(5)のいずれかの式、及び下式(6)を満足するように、一次空気供給量と第一の循環排ガス供給量、高温ガス供給量、第二の循環排ガス供給量、及び二次空気供給量を制御することを特徴とする廃棄物焼却方法。
Qa:Qb:Qc=0.30~0.65:0.40~0.65:0.08~0.15 (1)
0.9≦Qa+Qb+Qc≦1.1 (2)
Qa:Qb:Qc:Qh:Qr:Qs=0.40:0.60:0.10:0.11:0.06:0.03 (3)
Qa:Qb:Qc:Qh:Qr:Qs=0.40:0.55:0.10:0.14:0.07:0.04 (4)
Qa:Qb:Qc:Qh:Qr:Qs=0.35:0.55:0.10:0.15:0.09:0.06 (5)
Qa+Qb+Qc+Qh+Qr+Qs=1.3 (6) - 混合ガスの酸素濃度を12~18vol%とするように一次空気供給量と第一の循環排ガス供給量とを制御することとする請求項3に記載の廃棄物焼却方法。
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