JP5892339B2 - 廃棄物焼却炉及び廃棄物焼却方法 - Google Patents
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(1)第一発明
火格子式廃棄物焼却炉であって、火格子を備え該火格子上の廃棄物を燃焼する燃焼室と、燃焼用一次空気を上記火格子の下から上記燃焼室内に吹き込む一次空気吹込み手段と、高温ガスを上記燃焼室の天井から下向きに吹き込む高温ガス吹込み手段とを具備し、上記高温ガス吹込み手段は、火格子上の廃棄物の移動方向である炉長方向に前段と後段の二段の高温ガス吹込口を備え、前段の高温ガス吹込口が、高温ガスを上記炉長方向にて燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域に向かって吹き込む位置に配設され、後段の高温ガス吹込口が、高温ガスを上記炉長方向にて主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域に向かって吹き込む位置に配設されており、燃焼室内のガスを排出する煙道を、燃焼室天井の前段の高温ガス吹込口と後段の高温ガス吹込口との中間に備えていることを特徴とする火格子式廃棄物焼却炉。
火格子式廃棄物焼却炉であって、火格子を備え該火格子上の廃棄物を燃焼する燃焼室と、燃焼用一次空気を上記火格子の下から上記燃焼室内に吹き込む一次空気吹込み手段と、高温ガスを上記燃焼室の天井から下向きに吹き込む高温ガス吹込み手段とを具備し、上記高温ガス吹込み手段は、火格子上の廃棄物の移動方向である炉長方向に前段と後段の二段の高温ガス吹込口を備え、前段の高温ガス吹込口が乾燥段火格子の後部から燃焼段火格子の前部までの上記天井に設けられ、後段の高温ガス吹込口が燃焼段火格子の後部から後燃焼段火格子の前部までの上記天井に設けられており、燃焼室内のガスを排出する煙道を、燃焼室天井の前段の高温ガス吹込口と後段の高温ガス吹込口との中間に備えていることを特徴とする火格子式廃棄物焼却炉。
(3)第三発明
燃焼室を備える火格子式廃棄物焼却炉による廃棄物焼却方法であって、燃焼用一次空気を火格子下から上記燃焼室内に吹き込み、高温ガスを、上記燃焼室の天井に火格子上の廃棄物の移動方向である炉長方向で前段と後段の二段に設けた高温ガス吹込口のうち、前段の高温ガス吹込口から、燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域に向かって吹き込み、後段の高温ガス吹込口から、主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域に向かって吹き込み、燃焼室天井の前段の高温ガス吹込口と後段の高温ガス吹込口との中間に位置する煙道の入口近傍で、燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域で発生した還元ガスを含むガスと、主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域で発生した酸化ガスを含むガスとを混合し燃焼させることを特徴とする廃棄物焼却方法。
燃焼室を備える火格子式廃棄物焼却炉による廃棄物焼却方法であって、燃焼用一次空気を火格子下から上記燃焼室内に吹き込み、高温ガスを、上記燃焼室の天井に火格子上の廃棄物の移動方向である炉長方向で前段と後段の二段に設けた高温ガス吹込口のうち、乾燥段火格子の後部から燃焼段火格子の前部までの上記天井に配設した前段の高温ガス吹込口から下向きに吹き込み、燃焼段火格子の後部から後燃焼段火格子の前部までの上記天井に配設した後段の高温ガス吹込口から下向きに吹き込み、燃焼室天井の前段の高温ガス吹込口と後段の高温ガス吹込口との中間に位置する煙道の入口近傍で、燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域で発生した還元ガスを含むガスと、主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域で発生した酸化ガスを含むガスとを混合し燃焼させることを特徴とする廃棄物焼却方法。
廃棄物焼却炉燃焼室の天井に設けた吹込口から高温ガスを下向きに吹き込み、高温ガスの顕熱と輻射により廃棄物の熱分解を促進することができ、廃棄物の熱分解により発生した可燃性ガスの燃焼を促進することができ、さらに、高温ガスの下向きの流れと、廃棄物層から発生する可燃性ガスと燃焼ガスとの上向きの流れとを衝突させ、廃棄物層直上でガス流れが緩やかなよどみ領域又は上下方向に循環する循環領域を燃焼室の幅方向と長さ方向の広い範囲に亘って形成することができるので、可燃性ガスの流れが緩やかになり、可燃性ガスが燃焼用一次空気や高温ガスによって供給される酸化剤成分と十分に混合されるため安定した燃焼が行われ、平面状燃焼領域(火炎)を定在させることができる。また、定在する平面状火炎の輻射などにより廃棄物の熱分解をさらに促進することができる。このように高温ガス吹き込みにより、焼却炉の大きさに関わらず、空気比が1.5以下の低空気比燃焼においても廃棄物と、発生する可燃性ガスを安定して燃焼することができる。そして、燃焼が安定するため、廃棄物焼却炉から排出される排ガス中のCO,NOxなど有害物の発生量を抑制することができる。
燃焼室の天井から吹き込まれる高温ガスは、前段と後段の二つの高温ガス吹込口に別け個々に制御されて吹き込まれるようにしたので、燃焼空間を燃焼用一次空気と相俟って、前段の領域で低酸素雰囲気そして後段の領域で酸素過剰雰囲気とすることができ、その結果、低酸素雰囲気の前段の領域で廃棄物を熱分解・部分酸化させて、ガス分として可燃性ガスと還元ガスとを得、そして酸素過剰雰囲気の後段の領域で廃棄物が燃焼することで酸化ガスが得られ、さらに、本発明では、前段そして後段の両高温ガス吹込口の間に位置するように煙道(煙道の入口)を設けたので、この煙道には、前段側から、低酸素濃度のもとで得られた、還元ガスを含むガスが誘引され、後段側からは、酸素過剰雰囲気のもとで得られた酸化ガスが誘引されることになり、煙道内で上記還元ガスと酸素ガスが混合されるので、酸化ガス中のNOxが還元ガスと反応して分解されて、かくして、NOxの量を抑制することができる。
図1に示す廃棄物焼却炉1は、廃棄物を燃焼する燃焼室2の高さが1〜3mであり、廃棄物焼却量100ton/日程度の規模の従来型焼却炉の燃焼室高さが5〜6m程度であることに比べて、1/2以下の高さである。また、この廃棄物焼却炉1の一例の容積は、90m3であり、従来型焼却炉の190m3の1/2程度以下となる。このように、燃焼室2の高さが3m以下であることと、後述する高温ガスを天井から下向きに吹き込むことにより低空気比燃焼を安定して行うことによって、火格子式廃棄物焼却炉設備をコンパクトにすることができ、設備費用、運転費用を大幅に低減できる。
燃焼室2の天井には、後述する前段と後段の二段の高温ガス吹込口の中間位置(火格子上の廃棄物の移動方向における両高温ガス吹込口の中間位置)に煙道12が接続され、煙道の下流側に設けられた誘引ファン(図示せず)により燃焼室2内のガスが誘引され、排出される。煙道12には、廃熱ボイラ4が連設され、該廃熱ボイラ4で燃焼排ガスからの廃熱が回収される。煙道12の入口近傍が燃焼室2から排出されるガス中の未燃ガスを燃焼する二次燃焼領域25となっている。二次燃焼領域25内で二次燃焼用ガスを吹き込み未燃ガスを二次燃焼し、この二次燃焼の後に燃焼排ガスは廃熱ボイラ4で熱回収される。
熱回収された後、廃熱ボイラ4から排出された燃焼排ガスは、図示しない排ガス処理装置系で消石灰等による酸性ガスの中和と、活性炭によるダイオキシン類の吸着が行われ、さらに図示しない除塵装置に送られ、中和反応生成物、活性炭、ダストなどが回収される。前記除塵装置で除塵され、無害化された後の燃焼排ガスは、図示しない誘引ファンにより誘引され、煙突から大気中に放出される。
本実施形態では、廃棄物焼却炉1は、燃焼用空気となる一次空気の一次空気供給系を備えている。一次空気供給系は、空気供給源からの一次空気Aを管路9を経て、乾燥火格子5a、燃焼火格子5b及び後燃焼火格子5cのそれぞれの風箱7a,7b,7c,7dに分岐供給管から送り込むようになっており、上記管路9には、ブロワ8そして流量調整機構としてのダンパ10が設けられている。
本実施形態では、廃棄物焼却炉1は、高温ガスを前記燃焼室の天井から下向きに吹き込む高温ガス吹込み手段を備えている。高温ガス吹込み手段により、前段の高温ガス吹込口から高温ガスを燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域に向かって吹き込み、後段の高温ガス吹込口から高温ガスを主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域に向かって吹き込む。
また、本実施形態の廃棄物焼却炉1は、二次燃焼用ガスを煙道12の入口近傍に相当する二次燃焼領域25に吹き込む二次燃焼用ガス供給系を備えている。二次燃焼用ガス供給系は、二次燃焼用ガス供給源からの二次燃焼用ガスCを管路28を経て、二次燃焼領域25に設けられた二次燃焼用ガス吹込口26に送り込むようになっており、上記管路28には、ブロワ27そして流量調整機構としてのダンパ29が設けられている。二次燃焼用ガス吹込口26は、煙道12の入口近傍にある二次燃焼領域25に二次燃焼用ガスCを吹き込むように、煙道12の周壁に設けられている。燃焼室2内で発生した可燃性ガスはそのほとんどが燃焼室2内で燃焼され、残存する未燃ガスは、煙道12の入口近傍に相当する二次燃焼領域25に流入して、ここで二次燃焼用ガスが供給され、二次燃焼される。
先ず、廃棄物投入口3へ廃棄物を投入すると、落下する廃棄物は乾燥火格子5a上に堆積され、各火格子の動作により、燃焼火格子5b上そして後燃焼火格子5c上へと移動し、各火格子上に廃棄物の層を形成する。各火格子は、風箱7a,7b,7c,7dを経て、燃焼用の一次空気を受けており、これにより各火格子の廃棄物は乾燥そして燃焼される。
燃焼用一次空気Aは、ブロワ8から燃焼用一次空気供給管9を通って乾燥火格子5a、燃焼火格子5b及び後燃焼火格子5cのそれぞれの下部に設けられた風箱7a,7b,7c,7dに供給された後、各火格子5a,5b,5cを通って燃焼室2内に供給される。燃焼室2内に供給される燃焼用一次空気Aの流量は、燃焼用一次空気供給管9に設けられた流量調節ダンパ11により調整され、さらに、各風箱7a,7b,7c,7dに供給される流量は、各風箱に分岐して設けられたそれぞれの供給管に備える流量調節ダンパ(図示省略)により調節される。また、風箱7a,7b,7c,7d及び燃焼用一次空気Aを供給するための燃焼用一次空気供給管9等の構成は図示したものに限定されず、焼却炉の規模、形状、用途等により適宜選択され得る。
図1に見られるように、前段の高温ガス吹込口13から、高温ガスBが、燃焼開始領域A2から主燃焼領域A3の前部までの領域に向かって吹き込まれ、後段の高温ガス吹込口15からは、主燃焼領域A3の後部から後燃焼領域A4の前部までの領域に向かって吹き込まれ、合わせて燃焼室2内の燃焼開始領域A2から後燃焼領域A4の前部までの領域において、廃棄物層Wに向かって下向きに吹き込まれる。火炎が存在し可燃性ガスが多く存在する領域に、高温ガスを吹き込むことが燃焼を安定させる上で好ましいため、可燃性ガスが多く存在する領域である燃焼開始領域A2から主燃焼領域A3の領域に高温ガスを吹き込む。
廃棄物焼却炉では、廃棄物に含まれる窒素分や空気中の窒素が高温下で反応してNOxが発生する。焼却炉から排出される排ガスを煙突から大気中に排出する際に、NOx濃度を規制値以下にしなければならないため、排ガス処理系でNOxを除去しているが、焼却炉内で発生するNOx量を抑制することが根本的な対策であり、これが要望されている。本実施形態では、高温ガスを前段と後段の二段の高温ガス吹込口から吹き込むこととし、かつ、この二段の高温ガス吹込口の中間位置に煙道を設けることとし、前段の高温ガス吹込口13から高温ガスを吹き込む際に低酸素雰囲気を形成して還元ガスを生成するようにし、この還元ガスを含むガスを煙道に導き、煙道の入口近傍で還元ガスによりNOxを分解するようにしたので、NOx発生量を抑制することができる。本実施形態では、発生したNOxを、以下の要領により、焼却炉内で発生させた還元ガスと反応させ、NOxを分解して、NOx濃度を抑制する。
高温ガス吹込口13,15から吹き込まれる高温ガスBの温度は、100〜400℃の範囲とすることが好ましく、200℃程度とすることがより好ましい。100℃未満の温度のガスを吹き込むと炉内温度が低下し、燃焼が不安定となりCO発生量が増加する。400℃を超えるガスを吹き込むと燃焼室内における火炎温度が著しく高温になり、クリンカの生成が助長されるなど問題が生じる。
前段の高温ガス吹込口13は、燃焼室2の天井の、乾燥火格子5aの廃棄物の移動方向下流側(後部)から燃焼火格子5bの移動方向上流側(前部)までの範囲内での火格子直上の位置に設けられている。
高温ガス吹込口13,15から吹き込まれる高温ガスBは、5〜20m/s程度の吹込み速度で燃焼室2内に吹き込むことが好ましい。5〜20m/sの吹込み速度とするのは、燃焼室2内における空塔速度(燃焼室内ガス流量を燃焼室内断面積で除した流速、最大1m/s程度)の5〜20倍の相対速度とすることにより、燃焼室2内のガス流れによる影響を受けずに、上記対向流場を安定して形成することができるためである。
二次燃焼用ガスが二次燃焼領域25に吹き込まれ、燃焼室2からの未燃ガスが二次燃焼される。二次燃焼用ガスとして、温度は常温〜200℃の範囲であり、酸素濃度は15〜21体積%の範囲のガスを用いることが好ましい。二次燃焼用ガスとして、空気、酸素を含有するガス、返送排ガスを用いてよいし、これらの混合ガスを用いてもよい。
次に、本実施形態の廃棄物焼却炉において低空気比燃焼を実現するための吹き込むガスの酸素量比配分について説明する。
1.0≦Q1+Q2+Q3≦1.5 …………………………………………(2)
Q1:Q2:Q3=0.80〜1.0:0.10〜0.30:0.10〜0.30…………(3)
1.1≦Q1+Q2+Q3≦1.3 ……………………………………… (4)
ここで、上記廃棄物の燃焼に必要な単位時間当りの理論酸素量(X)は、燃焼室内に投入される廃棄物の性状及び成分等から決定される廃棄物の単位質量当りの燃焼に必要な酸素量(Nm3/kg)と、焼却炉における廃棄物の焼却処理速度(kg/hr)との積(Nm3/hr)により決定される。
廃棄物の燃え残りや有害物質の発生を抑制して安定した低空気比燃焼を達成させることができるより好ましい配分比としては、Q1:Q2:Q3=0.90:0.15:015、λ=1.20を基準とし、焼却炉内に投入される廃棄物の組成や性状等に基づきλを1.1〜1.3の範囲でQ1,Q2,Q3を上記の範囲内で調整する。
2 燃焼室
5a 乾燥火格子
5b 燃焼火格子
5c 後燃焼火格子
12 煙道
13,15 高温ガス吹込み手段
Claims (14)
- 火格子式廃棄物焼却炉であって、
火格子を備え該火格子上の廃棄物を燃焼する燃焼室と、
燃焼用一次空気を上記火格子の下から上記燃焼室内に吹き込む一次空気吹込み手段と、
高温ガスを上記燃焼室の天井から下向きに吹き込む高温ガス吹込み手段とを具備し、
上記高温ガス吹込み手段は、火格子上の廃棄物の移動方向である炉長方向に前段と後段の二段の高温ガス吹込口を備え、前段の高温ガス吹込口が、高温ガスを上記炉長方向にて燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域に向かって吹き込む位置に配設され、後段の高温ガス吹込口が、高温ガスを上記炉長方向にて主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域に向かって吹き込む位置に配設されており、
燃焼室内のガスを排出する煙道を、燃焼室天井の前段の高温ガス吹込口と後段の高温ガス吹込口との中間に備えていることを特徴とする火格子式廃棄物焼却炉。 - 火格子式廃棄物焼却炉であって、
火格子を備え該火格子上の廃棄物を燃焼する燃焼室と、
燃焼用一次空気を上記火格子の下から上記燃焼室内に吹き込む一次空気吹込み手段と、
高温ガスを上記燃焼室の天井から下向きに吹き込む高温ガス吹込み手段とを具備し、
上記高温ガス吹込み手段は、火格子上の廃棄物の移動方向である炉長方向に前段と後段の二段の高温ガス吹込口を備え、前段の高温ガス吹込口が乾燥段火格子の後部から燃焼段火格子の前部までの上記天井に設けられ、後段の高温ガス吹込口が燃焼段火格子の後部から後燃焼段火格子の前部までの上記天井に設けられており、
燃焼室内のガスを排出する煙道を、燃焼室天井の前段の高温ガス吹込口と後段の高温ガス吹込口との中間に備えていることを特徴とする火格子式廃棄物焼却炉。 - 煙道は、該煙道の入口近傍で、燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域で発生した還元ガスを含むガスと、主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域で発生した酸化ガスを含むガスとを混合し燃焼させる位置に設けられていることとする請求項1又は請求項2に記載の火格子式廃棄物焼却炉。
- 煙道は、二次燃焼用ガス吹込口を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の火格子式廃棄物焼却炉。
- 燃焼室内の煙道入口直下に、燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域で発生した還元ガスを含むガスと、主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域で発生した酸化ガスを含むガスとを、煙道入口に誘導するガス誘導体を備えることとする請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の火格子式廃棄物焼却炉。
- 高温ガス吹込み手段は、上記高温ガス吹込み手段により吹き込まれる高温ガスと一次空気吹込み手段により吹き込まれる燃焼用一次空気とを合わせた実際に炉内に供給する空気量を、廃棄物の燃焼に必要な理論空気量で除して得られる空気比に関して、燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域の局所空気比を0.6〜0.8とするように前段の高温ガス吹込口から吹き込む高温ガスの流量及び酸素濃度のうち少なくとも一つを制御する前段高温ガス吹込制御手段と、主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域の局所空気比を1.3〜1.6とするように後段の高温ガス吹込口から吹き込む高温ガスの流量及び酸素濃度のうち少なくとも一つを制御する後段高温ガス吹込制御手段とを備えることとする請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の火格子式廃棄物焼却炉。
- 高温ガス吹込み手段は、一次空気吹込み手段により吹き込まれる燃焼用一次空気と高温ガス吹込み手段により吹き込まれる高温ガスとを合わせて得られる各領域の酸素濃度に関して、燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域の酸素濃度を0〜2vol%dryとするように前段の高温ガス吹込口から吹き込む高温ガスの流量及び酸素濃度のうち少なくとも一つを制御する前段高温ガス吹込制御手段と、主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域の酸素濃度を5〜8vol%dryとするように後段の高温ガス吹込口から吹き込む高温ガスの流量及び酸素濃度のうち少なくとも一つを制御する後段高温ガス吹込制御手段とを備えることとする請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の火格子式廃棄物焼却炉。
- 高温ガス吹込み手段は、燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域での酸素濃度を計測する手段と、主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域での酸素濃度を計測する手段とを具備し、計測した酸素濃度計測値に基づき、前段の高温ガス吹込口から吹き込む高温ガスの流量及び酸素濃度のうち少なくとも一つと後段の高温ガス吹込口から吹き込む高温ガスの流量及び酸素濃度のうち少なくとも一つとを制御することとする請求項7に記載の火格子式廃棄物焼却炉。
- 燃焼室は、室内高さが3m以下であることとする請求項1ないし請求項8のいずれか一つに記載の火格子式廃棄物焼却炉。
- 燃焼室を備える火格子式廃棄物焼却炉による廃棄物焼却方法であって、
燃焼用一次空気を火格子下から上記燃焼室内に吹き込み、
高温ガスを、上記燃焼室の天井に火格子上の廃棄物の移動方向である炉長方向で前段と後段の二段に設けた高温ガス吹込口のうち、前段の高温ガス吹込口から、燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域に向かって吹き込み、後段の高温ガス吹込口から、主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域に向かって吹き込み、
燃焼室天井の前段の高温ガス吹込口と後段の高温ガス吹込口との中間に位置する煙道の入口近傍で、燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域で発生した還元ガスを含むガスと、主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域で発生した酸化ガスを含むガスとを混合し燃焼させることを特徴とする廃棄物焼却方法。 - 燃焼室を備える火格子式廃棄物焼却炉による廃棄物焼却方法であって、
燃焼用一次空気を火格子下から上記燃焼室内に吹き込み、
高温ガスを、上記燃焼室の天井に火格子上の廃棄物の移動方向である炉長方向で前段と後段の二段に設けた高温ガス吹込口のうち、乾燥段火格子の後部から燃焼段火格子の前部までの上記天井に配設した前段の高温ガス吹込口から下向きに吹き込み、燃焼段火格子の後部から後燃焼段火格子の前部までの上記天井に配設した後段の高温ガス吹込口から下向きに吹き込み、
燃焼室天井の前段の高温ガス吹込口と後段の高温ガス吹込口との中間に位置する煙道の入口近傍で、燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域で発生した還元ガスを含むガスと、主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域で発生した酸化ガスを含むガスとを混合し燃焼させることを特徴とする廃棄物焼却方法。 - 燃焼用一次空気と高温ガス吹込口から吹き込まれる高温ガスとを合わせた実際に炉内に供給する空気量を廃棄物の燃焼に必要な理論空気量で除して得られる空気比に関して、
燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域の局所空気比を0.6〜0.8とするように前段の高温ガス吹込口から吹き込む高温ガスの流量及び酸素濃度のうち少なくとも一つを制御し、
主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域の局所空気比を1.3〜1.6とするように後段の高温ガス吹込口から吹き込む高温ガスの流量及び酸素濃度のうち少なくとも一つを制御することとする請求項10又は請求項11に記載の火格子式廃棄物焼却方法。 - 燃焼用一次空気と高温ガス吹込み口から吹き込む高温ガスとを合わせて得られる各領域の酸素濃度に関して、
燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域の酸素濃度を0〜2vol%dryとするように前段の高温ガス吹込口から吹き込む高温ガスの流量及び酸素濃度のうち少なくとも一つを制御し、
主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域の酸素濃度を5〜8vol%dryとするように後段の高温ガス吹込口から吹き込む高温ガスの流量及び酸素濃度のうち少なくとも一つを制御することとする請求項10ないし請求項12のいずれか一つに記載の火格子式廃棄物焼却方法。 - 燃焼開始領域から主燃焼領域の前部までの領域の酸素濃度を計測した酸素濃度計測値に基づき、前段の高温ガス吹込口から吹き込む高温ガスの流量及び酸素濃度のうち少なくとも一つを制御し、
主燃焼領域の後部から後燃焼領域の前部までの領域の酸素濃度を計測した酸素濃度計測値に基づき、後段の高温ガス吹込口から吹き込む高温ガスの流量及び酸素濃度のうち少なくとも一つを制御することとする請求項13に記載の火格子式廃棄物焼却方法。
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