JP5870499B2 - 流体噴射装置、及び、流体噴射方法 - Google Patents

流体噴射装置、及び、流体噴射方法 Download PDF

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Description

本発明は、流体噴射装置、及び、流体噴射方法に関する。
流体噴射装置の一つとして、媒体に対してノズルからインクを噴射するヘッドを有するインクジェットプリンター(以下、プリンター)が知られている。プリンターの中には、主画像とその背景となる背景画像とを印刷するプリンターがある。例えば、カラーインクの他に白インクを用いるプリンターであれば、カラーインクによる主画像と白インクによる背景画像を重ねて印刷することができる(例えば、特許文献1参照)。その結果、媒体の地色に影響されずに、発色性の良い画像を印刷することができる。
特開2002−38063号公報
通常、背景画像ではインクが隙間無く塗布される。そのため、背景画像を印刷するノズルに噴射不良が発生すると、主画像と重ならない背景画像部分において、その噴射不良のノズルで印刷すべき領域が目立ち、背景画像の画質が劣化してしまう。
そこで、本発明では、背景画像の画質劣化を抑制することを目的とする。
前記課題を解決する為の主たる発明は、媒体に主画像を形成する流体を噴射する所定数のノズルが所定方向に並ぶ主画像ノズル群と、前記媒体に前記主画像の背景画像を形成する流体を噴射する前記所定数よりも多い数のノズルである背景画像ノズル群であって、所定方向の一方側に位置する第1ノズル群と、前記所定方向の他方側に位置し、前記所定方向と交差する移動方向に前記主画像ノズル群と並ぶ第2ノズル群とを有する背景画像ノズル群と、前記主画像ノズル群及び前記背景画像ノズル群と前記媒体とを前記移動方向に相対移動させながら前記ノズルから流体が噴射されるドット形成動作と、前記主画像ノズル群及び前記背景画像ノズル群に対する前記媒体の相対位置を前記所定方向の前記他方側に搬送する搬送動作とを繰り返し、前記媒体上に定めた各画素に前記ノズルから流体を噴射させてドットを形成することによって画像を形成する制御部であって、前記媒体上において前記主画像を形成する第1領域に属する前記画素に前記主画像ノズル群から流体を噴射させてドットを形成することによって、前記主画像を構成し前記移動方向に沿うドット列を前記主画像ノズル群に属する前記ノズルによって形成し、前記媒体上において、前記第1領域に属する前記画素に前記第1ノズル群から流体を噴射させてドットを形成することによって、前記第1領域の前記背景画像を構成するドット列を前記第1ノズル群に属する前記ノズルによって形成するとともに、前記背景画像を形成する流体による画像を形成する領域であって前記主画像を形成しない第2領域に属する前記画素に、前記第1ノズル群から流体を噴射させて形成するドットと、前記第2ノズル群から流体を噴射させて形成するドットと、を形成することによって、前記第2領域の前記背景画像を構成するドット列を、或るドット形成動作の前記第1ノズル群に属する前記ノズルと、前記或るドット形成動作とは異なるドット形成動作の前記第2ノズル群に属する前記ノズルとによって形成する制御部と、を有することを特徴とする流体噴射装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
プリンターの全体構成ブロック図である。 プリンターの斜視図である。 ヘッドの下面に設けられるノズルの配列を示す図である。 プリンターが有する印刷モードを説明する図である。 図5A及び図5Bは重複領域と背景単独領域を説明する図である。 表刷りモードにおける印刷パターン1の説明図である。 図7Aから図7Cは背景単独領域及び重複領域にそれぞれ形成されるドットの位置を説明する図である。 背景単独領域に形成されるドット位置の別の例を示す図である。 図9A及び図9Bは背景画像の調色用ドットの別の形成方法を示す図である。 重複領域の周囲の予備領域を説明する図である。 裏刷りモードにおける印刷パターン1の説明図である。 表刷りモードにおける印刷パターン2の説明図である。 表刷りモードにおける印刷パターン3の説明図である。 表刷りモードにおける印刷パターン4の説明図である。 表刷りモードにおける印刷パターン5の説明図である。 前述の実施形態とは異なるプリンターの断面図である。 図17A及び図17Bは媒体に印刷する画像の変形例を説明する図である。 図18Aから図18Cは背景単独領域の印刷パターンの変形例を説明する図である。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
即ち、媒体に主画像を形成する流体を噴射する所定数のノズルである主画像ノズル群と、前記媒体に前記主画像の背景画像を形成する流体を噴射する前記所定数よりも多い数のノズルである背景画像ノズル群であって、所定方向の一方側に位置する第1ノズル群と前記所定方向の他方側に位置する第2ノズル群とを有する背景画像ノズル群と、前記媒体上に定めた各画素に前記ノズルから流体を噴射させてドットを形成することによって画像を形成する制御部であって、前記媒体上において前記主画像を形成する第1領域に属する前記画素に前記主画像ノズル群から流体を噴射させてドットを形成し、前記媒体上において、前記背景画像を形成する流体による画像を形成する領域であって、前記主画像を形成しない第2領域に、前記第1ノズル群から流体を噴射させて形成するドットと、前記第2ノズル群から流体を噴射させて形成するドットと、を形成する制御部と、を有することを特徴とする流体噴射装置。
このような流体噴射装置によれば、背景画像を形成する流体による画像の画質劣化を抑制することができる。
かかる流体噴射装置であって、前記第2領域に属する前記画素の一部に前記第1ノズル群から流体を噴射させてドットを形成し、前記第2領域に属する前記画素の別の一部に前記第2ノズル群から流体を噴射させてドットを形成すること。
このような流体噴射装置によれば、背景画像を形成する流体による画像の画質劣化を抑制することができる。
かかる流体噴射装置であって、前記媒体に前記主画像と前記背景画像を重ねて形成する場合に、前記第1領域の前記背景画像であり前記主画像と重なる背景画像部分を形成するために、前記第1領域に属する前記画素に前記第1ノズル群と前記第2ノズル群のうちの一方のノズル群から流体を噴射させてドットを形成すること。
このような流体噴射装置によれば、主画像と背景画像を重ねて形成することができる。
かかる流体噴射装置であって、前記主画像を形成する流体を噴射する前記ノズルが前記所定方向に並ぶ第1ノズル列であって、前記主画像ノズル群を有する第1ノズル列と、前記背景画像を形成する流体を噴射する前記ノズルが前記所定方向に並ぶ第2ノズル列であって、前記所定方向と交差する方向である移動方向に前記第1ノズル列と並び、前記第1ノズル群及び前記第2ノズル群を有する第2ノズル列と、を有し、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と前記媒体とを前記移動方向に相対移動させながら前記ノズルから流体が噴射されるドット形成動作と、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列に対する前記媒体の相対位置を前記所定方向の前記他方側に搬送する搬送動作と、を繰り返すことによって、画像を形成し、前記第2領域に属する前記画素の一部に前記第1ノズル群から流体を噴射させる前記ドット形成動作と、前記第2領域に属する前記画素の別の一部に前記第2ノズル群から流体を噴射させる前記ドット形成動作と、が異なること。
このような流体噴射装置によれば、搬送誤差による画質劣化を抑制できる。
かかる流体噴射装置であって、前記媒体に前記主画像と前記背景画像を重ねて形成する場合に、前記媒体の所定領域に対して前記背景画像を前記主画像よりも先に形成する第1モードでは、前記第2ノズル群と前記移動方向に並ぶ前記第1ノズル列の前記ノズルである前記主画像ノズル群によって前記主画像を形成し、且つ、前記第1ノズル群によって前記第1領域の前記背景画像を形成し、前記媒体の所定領域に対して前記主画像を前記背景画像よりも先に形成する第2モードでは、前記第1ノズル群と前記移動方向に並ぶ前記第1ノズル列の前記ノズルである前記主画像ノズル群によって前記主画像を形成し、且つ、前記第2ノズル群によって前記第1領域の前記背景画像を形成すること。
このような流体噴射装置によれば、モードに応じた順で主画像と背景画像を重ねて形成することができ、主画像が形成されるドット形成動作と第1領域の背景画像が形成されるドット形成動作を異ならせることができ、乾燥時間を長くすることができる。
かかる流体噴射装置であって、前記第1モードでは、前記第2領域に属する前記画素の一部に前記第1ノズル群と前記移動方向に並ぶ前記第1ノズル列の前記ノズルから流体を噴射させてドットを形成し、且つ、前記第2領域に属する前記画素の別の一部に前記主画像ノズル群から流体を噴射させてドットを形成し、前記第2モードでは、前記第2領域に属する前記画素の一部に前記主画像ノズル群から流体を噴射させてドットを形成し、且つ、前記第2領域に属する前記画素の別の一部に前記第2ノズル群と前記移動方向に並ぶ前記第1ノズル列の前記ノズルから流体を噴射させてドットを形成すること。
このような流体噴射装置によれば、第1ノズル列のノズルによるドットと第2ノズル列のノズルによるドットを混ぜることができ、背景画像における粒状感を良くすることができる。
かかる流体噴射装置であって、前記背景画像を形成する前記画素であって、前記第1領域に属する前記画素の周囲の前記画素には、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群のうちの一方のノズル群から流体を噴射させること。
このような流体噴射装置によれば、主画像用のドットと背景画像用のドットが混ざることを防止し、画像の滲みを防止できる。
かかる流体噴射装置であって、前記第2領域に属する前記画素に、前記第1ノズル群から流体を噴射させて形成するドットと、前記第2ノズル群から流体を噴射させて形成するドットとを、重ねて形成すること。
このような流体噴射装置によれば、背景画像を形成する流体による画像を、高濃度に形成することができる。
また、媒体に主画像を形成する流体を噴射する所定数のノズルである主画像ノズル群と、前記媒体に前記主画像の背景画像を形成する流体を噴射する前記所定数よりも多い数のノズルである背景画像ノズル群であって、所定方向の一方側に位置する第1ノズル群及び前記所定方向の他方側に位置する第2ノズル群を有する背景画像ノズル群とを備える流体噴射装置が、前記媒体上に定めた各画素に前記ノズルから流体を噴射させる流体噴射方法であって、前記媒体上において前記主画像を形成する第1領域に属する前記画素に前記主画像ノズル群から流体を噴射させることと、前記媒体上において前記背景画像を形成する流体による画像を形成する領域であって前記主画像を形成しない第2領域に属する前記画素の一部に前記第1ノズル群から流体を噴射させることと、前記第2領域に属する前記画素の別の一部に前記第2ノズル群から流体を噴射させることと、を有することを特徴とする流体噴射方法である。
このような流体噴射方法によれば、背景画像の画質劣化を抑制することができる。
===印刷システムについて===
以下、流体噴射装置をインクジェットプリンター(以下、プリンター)とし、プリンターとコンピューターが接続された印刷システムを例に挙げて実施形態を説明する。
図1は、プリンター1の全体構成ブロック図である。図2は、プリンター1の斜視図である。コンピューター60は、プリンター1と通信可能に接続されており、プリンター1に画像を印刷させるための印刷データをプリンター1に出力する。なお、コンピューター60には、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換するためのプログラム(プリンタードライバー)がインストールされている。プリンタードライバーは、CD−ROMなどの記憶媒体(コンピューターが読み取り可能な記憶媒体)に記憶されていたり、インターネットを介してコンピューターにダウンロード可能であったりする。
コントローラー10は、プリンター1の制御を行うための制御ユニットである。インターフェース部11はコンピューター60とプリンター1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU12はプリンター1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー13はCPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU12はユニット制御回路14により各ユニットを制御する。なお、プリンター1内の状況を検出器群50が監視し、その検出結果に基づいて、コントローラー10は各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体Sを印刷可能な位置に送り込み、印刷時には搬送方向に所定の搬送量で媒体Sを搬送させるものである。
キャリッジユニット30は、ヘッド41を搬送方向と交差する移動方向に移動させるためのものであり、キャリッジ31を有する。
ヘッドユニット40は、媒体Sにインクを噴射するためのものであり、ヘッド41を有する。ヘッド41はキャリッジ31によって移動方向に移動する。ヘッド41の下面にはインク噴射部であるノズルが複数設けられ、各ノズルにはインクが入った圧力室(不図示)が設けられている。
図3は、ヘッド41の下面に設けられるノズルの配列を示す図である。なお、図はヘッド41の上面から仮想的にノズルを見た図である。ヘッド41の下面には、180個のノズルが搬送方向に所定の間隔Dで並んだノズル列が5列形成されている。図示するように、ブラックインクを噴射するブラックノズル列K・シアンインクを噴射するシアンノズル列C・マゼンタインクを噴射するマゼンタノズル列M・イエローインクを噴射するイエローノズル列Y・白インクを噴射するホワイトノズル列Wが、移動方向に並んでいる。なお、各ノズル列が有する180個のノズルに対して、搬送方向の下流側のノズルから順に小さい番号を付す(#1〜#180)。
このようなプリンター1では、移動方向に沿って移動するヘッド41からインク滴を断続的に噴射させて媒体上にドットを形成するドット形成動作と、ヘッド41に対して媒体を搬送方向に搬送する搬送動作とが繰り返される。そうすることで、先のドット形成動作により形成されたドットの位置とは異なる媒体上の位置に、後のドット形成動作にてドットを形成することができ、媒体上に2次元の画像を印刷することができる。なお、ヘッド41がインク滴を噴射しながら移動方向に1回移動する動作(1回のドット形成動作)を「パス」と呼ぶ。
===印刷モードについて===
図4は、本実施形態のプリンター1が有する印刷モードを説明する図である。本実施形態のプリンター1は、4色インクのノズル列(YMCK)の中の少なくとも1つを用いて印刷する主画像(カラー画像やモノクロ画像)とホワイトノズル列Wを用いて印刷する白色の背景画像とを重ねた印刷物を形成する。主画像の背景に白色の背景画像を設けることで、特に媒体が白色でない場合に、発色性の良い画像を印刷することができる。また、媒体が透明である場合には、主画像と背景画像を重ねて印刷することで、印刷物の反対側が透けてしまうことを防止できる。
なお、白インクのみを使用して背景画像を印刷すると、その白インクの色そのものの色が背景画像の色となる。しかし、同じように白インクと呼ばれるインクであっても、インクの材料などによって白色の色味が若干異なる。そのため、使用する白インクによってユーザーが所望する色とは異なる色の背景画像が印刷されてしまう場合がある。また、単純な白色ではなく、若干の有彩色を有する背景画像が所望されることもある。そこで、本実施形態のプリンター1は、白インクと共に少量の4色インク(YMCK)を適宜使用して、所望の白色の背景画像(調整された白色の背景画像)を印刷する。そうすることで、逆に、白インクが若干の色彩を有する場合には、その色彩を打ち消すインクと共に背景画像を印刷し、背景画像を無彩色に近づけることもできる。なお、プリンターが淡インク(ライトシアンやライトマゼンタ)を有する場合には、背景画像の色味の調整には淡インクを用いるとよい。
そして、白インクと共に4色インクを適宜使用した背景画像をプリンター1に印刷させるための印刷データは、プリンター1が予め記憶するようにしても良いし、プリンター1のモニターやコンピューターの画面をユーザーが見るなどして所望の背景画像の色の選択が行われる場合には、選択された色に応じた背景画像の印刷データをプリンタードライバーが生成するようにするとよい。
そして、プリンター1は、主画像と背景画像を重ねた印刷物を形成する場合に、「表刷りモード」と「裏刷りモード」の何れかのモードによって印刷物を形成する。表刷りモードは、主画像が印刷面側から視認されるように画像を印刷するモードである。そのため、表刷りモードでは媒体の所定領域に対して先に背景画像が印刷され、その背景画像上に主画像が印刷される。一方、裏刷りモードは、媒体を介して主画像が印刷面と反対側の面から視認されるように画像を印刷するモードであり、媒体が透明性を有する場合に裏刷りモードが実施される。裏刷りモードでは媒体の所定領域に対して先に主画像が印刷され、その主画像上に背景画像が印刷される。
図5A及び図5Bは、重複領域と背景単独領域を説明する図である。図は表刷りモードにて印刷される主画像と背景画像を示し、図5Aは印刷物の斜視図であり、図5Bは印刷物の断面図である。以下の説明のため、媒体上において主画像が形成される領域、即ち、主画像と背景画像が重ねて形成される領域を「重複領域(第1領域に相当)」と呼ぶ。そして、媒体上において背景画像(背景画像を形成する流体による画像)が形成される領域であって主画像が形成されない領域を「背景単独領域(第2領域に相当)」と呼ぶ。なお、背景画像を図5に示すような略長方形状にするに限らない。例えば、主画像である文字Aを縁取った背景画像、即ち、文字Aの周辺の数mm程度の範囲を背景画像としてもよい。
===印刷パターン1===
図6は、表刷りモードにおける印刷パターン1の説明図である。図では説明の簡略のため、4色インクを各々噴射するノズル列(YMCK)をまとめて「カラーノズル列Co」と呼ぶ。図では、説明の簡略のため、実際のプリンターよりもノズル数を減らしたり媒体搬送量を短くしたりする。カラーノズル列Co及びホワイトノズル列Wにそれぞれ属するノズル数を8個(#1〜#8)とし、ノズル列において搬送方向に並ぶノズルの間隔をDとする。
図6の上図は各画像を印刷するために使用するノズルを示す図である。表刷りモードの場合、カラーノズル列Coの搬送方向下流側の半分のノズル#1〜#4を、主画像を印刷するための「主画像ノズル群」(黒塗りの丸ノズル)とし、カラーノズル列Coの搬送方向上流側の半分のノズル#5〜#8を、背景画像の白色の色味を調整するための「調色ノズル群」(斜線の三角ノズル)とする。そして、ホワイトノズル列Wの搬送方向下流側(所定方向の他方側に相当)の半分のノズル#1〜#4を、背景画像を印刷するための「第2背景ノズル群(第2ノズル群に相当)」(白抜きの丸ノズル)とし、ホワイトノズル列Wの搬送方向上流側の半分のノズル#5〜#8を、同じく背景画像を印刷するための「第1背景ノズル群(第1ノズル群に相当)」(白抜きの三角ノズル)とする。ゆえに、カラーノズル列Coが第1ノズル列に相当し、ホワイトノズル列Wが背景画像ノズル群および第2ノズル列に相当する。また、図6では、主画像ノズル群を構成するノズル数(所定数)が4個となり、背景画像ノズル群を構成するノズル数(所定数よりも多い数)が8個となる。
図6の下図は各パスにおけるノズルの搬送方向の位置を示す図である。実際のプリンター1ではヘッド41に対して媒体が搬送方向下流側に搬送されるが、図6の下図ではヘッド41が搬送方向上流側に搬送される様子を示す。図6に示す印刷方法はバンド印刷である。バンド印刷とは、1回のパスで形成されるバンド画像が搬送方向に並ぶ印刷方法であり、あるパスで形成されたラスターライン(移動方向に沿うドット列)の間に他のパスにてラスターラインを形成しない印刷方法である。よって、バンド印刷では、1回の媒体搬送量は、1回のパスで形成されるバンド画像の搬送方向の幅長さに相当する。
印刷パターン1では、図6の上図に示すノズル構成において、ノズル列(ヘッド41)を移動方向に移動しながら画像を形成する動作と、媒体をノズル列の半分の長さ(4D)だけ搬送方向下流側に搬送する動作とが、繰り返される。そうすることで、例えば、図6の下図に示す媒体上の搬送方向の位置Aは、まず、パス1にて調色ノズル群と第1背景ノズル群と対向する。その後、媒体が搬送方向下流側にノズル列の半分の長さ(4D)を搬送されることによって、媒体上の搬送方向の位置Aは、パス2にて主画像ノズル群と対向する。その結果、媒体上の搬送方向の位置Aでは、背景画像上に主画像を印刷することができる。
ところで、媒体上の搬送方向の位置Aは、パス2にて、主画像ノズル群(●)だけでなく第2背景ノズル群(○)とも対向する。重複領域の背景画像上には主画像が印刷されるが、背景単独領域の背景画像上には主画像が印刷されない。ゆえに、パス2にて第2背景ノズル群により背景単独領域の背景画像のドットを形成することが可能である。
そこで、本実施形態では、主画像を主画像ノズル群によって印刷し、主画像と重なる背景画像(重複領域の背景画像)を第1背景ノズル群によって印刷し、主画像と重ならない背景画像(背景単独領域の背景画像)を第1背景ノズル群および第2背景ノズル群によって印刷する。つまり、主画像を印刷する1色あたりのノズル数(図6ではカラーノズル列Coのノズル#1〜#4)よりも、背景単独領域の背景画像を印刷する白色のノズル数(図6ではホワイトノズル列Wのノズル#1〜#8)を多くする。また、重複領域の背景画像を印刷する白色のノズル数(図6ではホワイトノズル列Wのノズル#5〜#8)よりも、背景単独領域の背景画像を印刷する白色のノズル数を多くする。
そして、本実施形態では、主画像を構成するラスターラインを主画像ノズル群に属する1つのノズルによって1回のパスで形成し、また、重複領域の背景画像を構成するラスターラインを第1背景ノズル群に属する1つのノズルによって1回のパスで形成するのに対して、背景単独領域の背景画像を構成するラスターラインを第1背景ノズル群と第2背景ノズル群にそれぞれ属する2つのノズルによって2回のパスで形成する。
仮に、背景単独領域の背景画像を構成するラスターラインを1つのノズルで形成したとすると、そのノズルが不良ノズルであった場合に、背景画像上に移動方向に沿った白スジ(バンディング)が発生してしまう。通常、背景画像はベタ塗り画像であり、背景画像を印刷するために白インクが隙間無く塗布される。そのため、背景単独領域の背景画像は主画像に比べて不良ノズルによる白スジが目立ち易い。また、同じ背景画像であっても重複領域の背景画像は、主画像と重なって形成されるため、背景単独領域の背景画像に比べると、不良ノズルによる白スジが目立ち難い。
そこで、本実施形態のプリンター1は、主画像を印刷するために、重複領域に属する画素に主画像ノズル群からインクを噴射させてドットを形成し、背景単独領域の背景画像を印刷するために、背景単独領域に属する画素の一部に第1背景ノズル群からインクを噴射させてドットを形成し、背景単独領域に属する画素の別の一部に第2背景ノズル群からインクを噴射させてドットを形成する印刷方法(流体噴射方法)を実施する。つまり、背景単独領域に、第1背景ノズル群からインクを噴射させて形成するドットと、第2背景ノズル群からインクを噴射させて形成するドットと、を形成する。そうすることで、背景単独領域の背景画像を構成するラスターラインを形成する2つのノズルのうちの一方のノズルが不良ノズルであったとしても、他方のノズルによってドットが形成される。その結果、不良ノズルによる白スジを目立ち難くすることができ、背景画像の画質劣化を抑制できる。
なお、1つのラスターラインを形成可能な1つ又は複数のノズルが、各々異なるパスで、異なる移動方向の位置の画素にドットを形成するとした場合、その1つのラスターラインを形成するノズル数またはパス数を「オーバーラップ数」と定義する。そうすると、本実施形態では、主画像および重複領域の背景画像を印刷するオーバーラップ数よりも、背景単独領域の背景画像を印刷するオーバーラップ数を多くすると言える。
また、仮に、背景単独領域の背景画像を構成するラスターラインを1回のパスで形成したとすると、そのパスの前の搬送動作において搬送誤差が生じた場合に、そのラスターラインの搬送方向の位置がずれてしまう。そうすると、異なるパスで形成されたラスターラインの搬送方向の間隔がずれて、背景画像上に移動方向に沿ったスジが発生してしまう。
そこで、本実施形態では、背景単独領域の背景画像を形成するために、背景単独領域に属する画素の一部に第1背景ノズル群からインクを噴射させるパスと、背景単独領域に属する画素の別の一部に第2背景ノズル群からインクを噴射させるパスとを異ならせる。よって、背景単独領域の背景画像は、間に搬送動作を含む2回のパスによって形成される。その結果、搬送誤差により一方のパスで形成されたドットの搬送方向の位置がずれたとしても、他方のパスで形成されたドットの搬送方向の位置が等しければ、背景画像の画質劣化を抑制できる。
以上をまとめると、本実施形態のプリンター1では、表刷りモード(第1モード)のように媒体の所定領域に対して主画像よりも背景画像を先に印刷する場合、主画像を印刷する主画像ノズル群よりも背景画像を印刷する第1背景ノズル群を搬送方向上流側のノズルとする。つまり、搬送方向下流側の第2背景ノズル群と移動方向に並ぶカラーノズル列Coのノズルである主画像ノズル群によって主画像を形成し、第1背景ノズル群によって重複領域の背景画像を形成する。そうすることで、媒体の所定領域に対して、第1背景ノズル群により重複領域の背景画像が印刷されるパスと、主画像ノズル群により主画像が印刷されるパスとを、異ならせることができる。その結果、媒体の所定領域に対して、重複領域の背景画像が印刷されてから主画像が印刷されるまでの乾燥時間を比較的に長くすることができ、画像の滲みを防止できる。
そして、主画像ノズル群とヘッド41の移動方向に並ぶ第2背景ノズル群を、主画像と重ならない背景単独領域の背景画像の印刷に用いる。その結果、前述のように、不良ノズルや搬送誤差による背景単独領域の背景画像の画質劣化を抑制できる。つまり、本実施形態では、主画像ノズル群と移動方向に並ぶ第2背景ノズル群を有効に利用して、背景単独領域の背景画像を印刷する。
また、第2背景ノズル群を利用して背景単独領域の背景画像を印刷することで、ホワイトノズル列Wに属する全ノズルを印刷に使用することとなり、ノズルの使用頻度の偏りを抑制し、その結果、ヘッド41の寿命を長くすることができる。その他、長時間に亘るノズルの不使用によるインクの目詰まりやインク組成物である色材の沈降などを防止でき、背景画像の画質劣化を抑制できる。
なお、本実施形態では、背景画像の白色を調整するために、第1背景ノズル群とヘッド41の移動方向に並ぶ調色ノズル群を印刷に用いる。ゆえに、カラーノズル列Coもホワイトノズル列Wと同様に全ノズルが印刷に使用されるため、ノズルの使用頻度の偏りや、目詰まり・インク色材の沈降を防止できる。
また、背景画像を構成するカラーインクの割合は白インクの割合に比べて小さい。ただし、背景画像におけるカラーインクの粒状感を低減するため、背景画像上においてカラーインクのドットをなるべく均一に分散することが好ましい。即ち、背景画像の単位領域あたりの白インク密度(ドット密度)に対して背景画像の単位領域あたりのカラーインク密度(ドット密度)を小さくする。そのため、図6に示すように、第1背景ノズル群に属するノズル数と調色ノズル群に属するノズル数を等しくして、調色ノズル群によるドットを小さいサイズのドットにするとよい。ただし、これに限らず、第1背景ノズル群に属するノズル数よりも調色ノズル群に属するノズル数を少なくしてもよい。
また、媒体の所定領域に対して先に印刷する画像の乾燥時間を長くするために、第1背景ノズル群と主画像ノズル群との間に、不使用ノズルを設けてもよい。そうすることで、媒体の所定領域に対して背景画像を印刷するパスと主画像を印刷するパスとの間に、画像が印刷されないパス(不使用ノズルが媒体と対向するパス)を設けることができ、画像の乾燥時間を更に長くすることができる。また、不使用ノズルが属する領域の搬送方向の長さは媒体搬送量の整数倍の長さにするとよい。そうすることで、背景画像を印刷するパスと主画像を印刷するパスとの間のパス数を、画像全域において一定にすることができ、画像の濃度むらを防止できる。
以下、具体的な印刷方法(ドット形成方法)について説明する。
図7Aから図7Cは、背景単独領域及び重複領域にそれぞれ形成されるドットの位置を説明する図である。図では、点線のマス目を、1つのドットが形成される媒体上の単位領域である「画素」とする。水平位置として、移動方向の左の画素から順に小さい番号(1、2、3…)を付し、列番号として、搬送方向の下流側の画素から順に小さい番号(L1、L2、L3…)を付す。水平位置が1〜4の画素と8〜11の画素を「背景単独領域」に属する画素とし、水平位置が5〜7の画素を「重複領域」に属する画素とする。また、列番号がL1〜L4の画素を搬送方向の位置Aの領域に属する画素とし、列番号がL5〜L8の画素を搬送方向の位置Bの領域に属する画素とする。
なお、図7では、全ての画素にドットを形成するように印刷データが指示しているとする。また、重複領域の背景画像は、4色インクによって白色の色味が調整されることはなく、白インクのみによって形成されるとする。よって、調色ノズル群によるドットは背景単独領域のみに形成されるとする。また、図7において、第1背景ノズル群によって形成されるドットを「△(白抜きの三角)」で示し、第2背景ノズル群によって形成されるドットを「○(白抜きの丸)」で示し、主画像ノズル群によって形成されるドットを「●(黒塗りの丸)」で示し、調色ノズル群によるドットは図示しないとする。
まず、図7Aに示すパス1では、第1背景ノズル群と調色ノズル群が媒体上の搬送方向の位置Aの領域と対向する。第1背景ノズル群は、位置Aの領域に属する画素であり、且つ、重複領域に属する全ての画素にドット(△)を形成する。一方、第1背景ノズル群と調色ノズル群は、搬送方向の位置Aの領域に属する画素であり、且つ、背景単独領域に属する画素のうち、水平位置が奇数である画素(1、3、9、11)にドットを形成し、水平位置が偶数である画素(2、4、8、10)にはドットを形成しない。
次に、ノズル列の半分の長さだけ媒体が搬送方向下流側に搬送されると、図7Bに示すように、主画像ノズル群と第2背景ノズル群が媒体上の搬送方向の位置Aの領域と対向し、調色ノズル群と第1背景ノズル群が媒体上の搬送方向の位置Bの領域と対向する。搬送方向の位置Bの領域と対向する調色ノズル群及び第1背景ノズル群は、図7Aと同様にドットを形成する。そして、主画像ノズル群は、搬送方向の位置Aの領域に属する画素であり、且つ、重複領域に属する全ての画素にドット(●)を形成する。一方、第2背景ノズル群は、搬送方向の位置Aの領域に属する画素であり、且つ、背景単独領域に属する画素のうち、水平位置が偶数である画素にドット(○)を形成し、水平位置が奇数である画素にはドットを形成しない。
その後、ノズル列の半分の長さだけ媒体が搬送方向下流側に搬送されると、図7Cに示すように、主画像ノズル群と第2背景ノズル群が媒体上の搬送方向の位置Bの領域と対向する。そして、主画像ノズル群及び第2背景ノズル群は、図7Bと同様にドット(●・○)を形成する。
この結果、主画像を構成するラスターラインは主画像ノズル群に属する1つのノズルによって1回のパスで形成され、重複領域の背景画像を構成するラスターラインは第1背景ノズル群に属する1つのノズルによって1回のパスで形成されるのに対して、背景単独領域の背景画像を構成するラスターラインは第1背景ノズル群と第2背景ノズル群にそれぞれ属する2つのノズルによって2回のパスで形成される。ゆえに、背景単独領域の背景画像を印刷するように割り当てられたノズルに不良ノズルが発生したとしても、背景単独領域の背景画像の画質劣化を抑制できる。
図8は、背景単独領域に形成されるドット位置の別の例を示す図である。図7に示すドット形成位置では、水平位置が奇数である画素に第1背景ノズル群によるドット(△)が形成され、水平位置が偶数である画素に第2背景画像ノズル群によるドット(○)が形成されている。そのため、ノズル列の半分の幅長さに亘って、同じパスで形成されるドットが搬送方向に並ぶ。
しかし、これに限らず、搬送方向に並ぶドットが異なるノズル群に属するノズルにて形成されるようにしてもよい。そのためには、例えば、図8に示すように、パス1において、第1背景ノズル群(△)のノズル#5,#7が、水平位置が奇数である画素にドットを形成し、第1背景ノズル群(△)のノズル#6,#8が、水平位置が偶数である画素にドットを形成するようにする。そして、パス2において、第2背景ノズル群(○)のノズル#1,#3が、水平位置が偶数である画素にドットを形成し、第2背景ノズル群(○)のノズル#2,#4が、水平位置が奇数である画素にドットを形成するようにする。
例えば、パス1はヘッド41が移動方向の一方側に移動する往路動作であり、パス2はヘッド41が移動方向の他方側に移動する復路動作であるとする。往路と復路の特性差により、往路のドット形成位置と復路のドット形成位置が移動方向にずれる場合がある。この場合、図8の印刷方法のように、往路であるパス1で形成されるドット(△)と復路であるパス2で形成されるドット(○)が搬送方向および移動方向に交互に並ぶことによって、往路と復路のドット形成位置のずれを目立ち難くすることができる。
図9A及び図9Bは、背景画像の調色用ドットの別の形成方法を示す図である。前述の図7の印刷方法では、調色ノズル群と搬送方向の位置がずれた第2背景ノズル群(○)が白インクのドットを形成する画素に対しても、調色ノズル群が調色用のドットを形成するとしている。そのため、第2背景ノズル群が白インクのドットを形成するパスと調色ノズル群が調色用のドットを形成するパスとが異なる。
ただしこれに限らず、第2背景ノズル群が白インクのドットを形成するパスと調色ノズル群が調色用のドットを形成するパスとが同じになるようにしてもよい。そのために、図9Aに示すように、第1背景ノズル群が、水平位置が奇数である画素に白インクのドット(△)を形成するパスで、調色ノズル群が、水平位置が奇数である画素にだけ調色用のドット(斜線の三角)を形成するようにする。そして、図9Bに示すように、第2背景ノズル群が、水平位置が偶数である画素に白インクのドット(○)を形成するパスで、主画像ノズル群が、水平位置が偶数である画素に調色用のドット(黒丸)を形成するようにする。つまり、表刷りモードでは、第1背景ノズル群が白インクのドットを形成する画素に第1背景ノズル群と移動方向に並ぶカラーノズル列Coのノズル(調色ノズル群)からインクを噴射させて調色用のドットを形成し、第2背景ノズル群が白インクのドットを形成する画素に主画像ノズル群からインクを噴射させて調色用のドットを形成する。
こうして、主画像ノズル群に調色ノズル群の役割の一部を担わせることで、背景画像用の白インクのドットと調色用のドットとを同じパスで重ねて形成することができる。その結果、白インクのドットと調色用のドットが混色し、背景単独領域の背景画像におけるドットの粒状性をより良くすることができる。
図10は、重複領域の周囲の予備領域を説明する図である。前述の図7の印刷方法では、主画像が印刷される画素と隣接する画素(例えば水平位置が4番と8番の画素)から背景単独領域としている。即ち、重複領域と背景単独領域が隣接している。そして、主画像が印刷される画素と隣接する画素に、主画像が印刷されるパスで、主画像ノズル群と移動方向に並ぶ第2背景ノズル群によってドットを形成している。通常、最大で1画素の面積よりも大きなドットが形成される。特に背景画像はベタ塗り画像であるので1画素の面積よりも大きなドットが形成される。そのため、図7の印刷方法のように、主画像が印刷される画素と、主画像が印刷される画素と隣接する画素に同じパスでドットが形成されると、背景画像用のドットと主画像用のドットとが混色し、印刷画像(特に主画像の輪郭)が滲んでしまう。
そこで、主画像が印刷される画素の周囲、即ち、重複領域に属する画素の周囲に「予備領域」を設ける。そして、予備領域の背景画像を、重複領域の背景画像と同様に、主画像ノズル群と搬送方向の位置がずれた第1背景ノズル群のみによって形成するようにする。つまり、背景画像を形成する画素であって、重複領域に属する画素の周囲の画素には、印刷モードに応じて第1背景ノズル群と第2背景ノズル群のうちの一方のノズル群からインクを噴射させる。そうすることで、主画像が印刷される画素と隣接する画素には、主画像用のドットが形成されるパスと異なるパスで、背景画像用のドットが形成される。そのため、背景画像用のドットと主画像用のドットが混色して印刷画像が滲んでしまうことを防止できる。なお、図10では重複領域の周囲の1画素を予備領域としているが、これに限らず、重複領域の周囲の複数の画素を予備領域としてもよい。
図11は、裏刷りモードにおける印刷パターン1の説明図である。裏刷りモードでは、表刷りモード(図6)とは逆に、図11の上図に示すように、カラーノズル列Coの搬送方向下流側の半分のノズル(#1〜#4)を調色ノズル群とし、カラーノズル列Coの搬送方向上流側の半分のノズル(#5〜#8)を主画像ノズル群とする。そして、ホワイトノズル列Wに関しては、表刷りモードと同様に、搬送方向下流側の半分のノズル(#1〜#4)を第2背景ノズル群とし、搬送方向上流側の半分のノズル(#5〜#8)を第1背景ノズル群とする。つまり、裏刷りモード(第2モードに相当)では、搬送方向上流側の第1背景ノズル群と移動方向に並ぶカラーノズル列Coのノズルである主画像ノズル群によって主画像を形成し、搬送方向下流側の第2背景ノズル群によって重複領域の背景画像を形成する。
そうすることで、図11の下図に示すように、媒体上の搬送方向の位置Aは、まず、パス1にて主画像ノズル群および第1背景ノズル群と対向する。このとき、主画像ノズル群は重複領域に属する画素に主画像用のドットを形成し、第1背景ノズル群は背景単独領域の一部の画素に背景画像用のドットを形成する。その後、媒体が搬送方向下流側にノズル列の半分の長さ(4D)を搬送されることによって、媒体上の搬送方向の位置Aは、パス2にて調色ノズル群および第2背景ノズル群と対向する。このとき、第2背景ノズル群は、背景単独領域に属する画素の中で第1背景ノズル群によるドットが形成されていない画素と、重複領域に属する画素に、ドットを形成する。なお、調色ノズル群は背景単独領域に属する画素にドットを形成する。その結果、主画像上に背景画像が印刷され、また、主画像が形成されてから重複領域の背景画像が形成されるまでの時間を比較的に長くすることができ、画像の滲みを抑制できる。
このように、本実施形態では、重複領域の背景画像を形成するために、重複領域に属する画素に対して、印刷モードに応じて第1背景ノズル群と第2背景ノズル群のうちの一方のノズル群からインクを噴射させてドットを形成する。そうすることで、主画像と背景画像を重ねて形成することができる。また、主画像を形成するパスと重複領域の背景画像を形成するパスを異ならせることができる。
なお、裏刷りモードにおいても、第1背景ノズル群が白インクのドットを形成する画素に主画像ノズル群からインクを噴射させて調色用のドットを形成し、第2背景ノズル群が白インクのドットを形成する画素に第2背景ノズル群と移動方向に並ぶカラーノズル列Coのノズル(調色ノズル群)からインクを噴射させて調色用のドットを形成するとよい。そうすることで、背景画像用の白インクのドットと調色用のドットとを同じパスで重ねて形成することができる。その結果、白インクのドットと調色用のドットが混色し、背景単独領域の背景画像におけるドットの粒状性をより良くすることができる。
===印刷パターン2===
図12は、表刷りモードにおける印刷パターン2の説明図である。印刷パターン2も印刷パターン1(図6)と同様のノズル構成とする。即ち、カラーノズル列Coの搬送方向下流側の半分のノズル(#1〜#4)を主画像ノズル群とし、搬送方向上流側の半分のノズル(#5〜#8)を調色ノズル群とする。そして、ホワイトノズル列Wの搬送方向下流側の半分のノズル(#1〜#4)を第2背景ノズル群とし、搬送方向上流側の半分のノズル(#5〜#8)を第1背景ノズル群とする。
印刷パターン2は、あるパスで形成されるラスターラインの間に他のパスにてラスターラインを形成する印刷方法(インターレース印刷)とする。例えば、パス1にてノズル#7,#8にて形成される背景画像用のラスターライン間に、パス2とパス3にて背景画像用のラスターラインが形成される。そのため、印刷パターン2では、図6に示す印刷パターン1(バンド印刷)よりも、媒体搬送量を4D/3と短くする。インターレース印刷である印刷パターン2では、バンド印刷である印刷パターン1に比べて、搬送方向の印刷解像度が高くなる。
また、印刷パターン2においても印刷パターン1と同様に、第1背景ノズル群が背景単独領域に属する画素の一部に背景画像用のドット(△)を形成し、第2背景ノズル群が背景単独領域に属する画素の別の一部(残りの一部)に背景画像用のドット(○)を形成するようにする。そうすることで、背景単独領域の背景画像の画質劣化を抑制することができる。
===印刷パターン3===
図13は、表刷りモードにおける印刷パターン3の説明図である。印刷パターン3も印刷パターン1(図6)と同様のノズル構成とする。印刷パターン3は、1つの画素に対して各ノズル群の2つのノズルを対向させる印刷方法であり、所謂オーバーラップ印刷である。そのために、印刷パターン3では、印刷パターン1や印刷パターン2よりも、媒体搬送量を2D/3と短くする。
例えば、印刷開始位置の直ぐ下のラスターラインには、パス2の第1背景ノズル群及び調色ノズル群のノズル#7と、パス5の第1背景ノズル群及び調色ノズル群のノズル#5と、パス8の主画像ノズル群及び第2背景画像ノズル群のノズル#3と、パス11の主画像ノズル群及び第2背景画像ノズル群のノズル#1が、割り当てられる。
ゆえに、印刷パターン3では、背景単独領域の背景画像だけでなく、重複領域の背景画像や主画像をそれぞれ構成するラスターラインも2つのノズルにて形成することができる。その結果、重複領域の背景画像や主画像の画質劣化を抑制することができる。
また、背景単独領域の背景画像を構成するラスターラインは4つのノズルにて形成することができる。例えば、背景単独領域の背景画像を構成するラスターラインに割り当てられる4個のノズルが、移動方向に並ぶ4個おきの画素にドットを形成する場合には、画質劣化をより緩和することができる。その他、背景単独領域の背景画像を構成するラスターラインに割り当てられる4個のノズルのうち、第1背景ノズル群に属する2個のノズル(△)が同じ画素(例えば偶数画素)にドットを重ねて形成し、第2背景ノズル群に属する2個のノズル(○)が同じ画素(例えば奇数画素)にドットを重ねて形成するようにしてもよい。この場合、背景単独領域の背景画像の画質劣化を緩和しつつ、背景単独領域の背景画像の濃度を濃く印刷することができる。
===印刷パターン4===
図14は、表刷りモードにおける印刷パターン4の説明図である。印刷パターン4では、主画像ノズル群に属するノズル数よりも、主画像ノズル群と搬送方向にずれた第1背景ノズル群に属するノズル数を少なくする。図14では、カラーノズル列Co及びホワイトノズル列Wにそれぞれ属するノズル数を6個とする。そして、カラーノズル列Coのうち、搬送方向下流側の4個のノズル(#1〜#4)を主画像ノズル群とし、搬送方向上流側の2個のノズル(#5〜#6)を調色ノズル群とする。また、ホワイトノズル列Wのうち、搬送方向下流側の4個のノズル(#1〜#4)を第2背景ノズル群とし、搬送方向上流側の2個のノズル(#5〜#6)を第1背景ノズル群とする。
この場合、例えば、印刷開始位置の直ぐ下のラスターラインには、パス2の第1背景ノズル群及び調色ノズル群のノズル#5と、パス5の主画像ノズル群及び第2背景画像ノズル群のノズル#3と、パス8の主画像ノズル群及び第2背景画像ノズル群のノズル#1が、割り当てられる。ゆえに、印刷パターン4では、印刷パターン3(図13)と同様に、主画像を構成するラスターラインを2個のノズル(●)にて形成することができ、主画像の画質劣化を抑制することができる。
一方、第1背景ノズル群に属するノズル数を主画像ノズル群に属するノズル数よりも減らしたため、1つのラスターラインに割り当てられる第1背景ノズル群のノズル(△)は1個となる。ただし、単独背景領域の背景画像は、第1背景ノズル群のノズルだけでなく、第2背景ノズル群のノズルも用いて形成することができる。よって、第1背景ノズル群に属するノズル数を主画像ノズル群に属するノズル数よりも減らしたとしても、背景単独領域の背景画像を構成するラスターラインを3個のノズル(△・○)によって形成することができる。
例えば、背景単独領域の背景画像を構成するラスターラインを形成可能な3個のノズルが、移動方向に並ぶ3個おきの画素にドットを形成した場合、画質劣化をより緩和することができる。その他、背景単独領域の背景画像を構成するラスターラインを形成可能な3個のノズルのうちの2個のノズルが移動方向に並ぶ画素の一部にドットを重ねて形成し、残りの1個のノズルが移動方向に並ぶ画素の別の一部にドットを形成するようにしてもよい。この場合、背景単独領域の背景画像の画質劣化を緩和しつつ、背景単独領域の背景画像の濃度を濃く印刷することができる。
また、重複領域の背景画像は第1背景ノズル群に属するノズルだけで形成するため、重複領域の背景画像を構成するラスターラインを形成可能なノズルは1個となる。ただし、重複領域の背景画像は主画像と重ねて形成されるため、不良ノズルによる画質劣化が目立ち難く、問題がない。
このように印刷パターン4では、第1背景ノズル群に属するノズル数を主画像ノズル群に属するノズル数よりも減らすので、ノズル列に属するノズル数を減らすことができる。言い換えれば、第1背景ノズル群に属するノズル数を減らした分だけ主画像ノズル群に属するノズル数を増やすことができる。
===印刷パターン5===
図15は、表刷りモードにおける印刷パターン5の説明図である。図15では、ノズル列における搬送方向のノズル間隔Dが短い場合の印刷方法を説明する図である。なお、印刷パターン5も印刷パターン1(図6)と同様のノズル構成とする。
ノズル間隔Dが短いヘッド41を用いて印刷する場合、印刷パターン2から印刷パターン4(図12〜図14)のように或るパスで形成されるラスターラインの間に他のパスにてラスターラインを形成することなく、搬送方向の印刷解像度を高めて印刷することができる。また、印刷パターン5では印刷パターン1(図6)に比べて、媒体搬送量を短くしている。ゆえに、印刷パターン3と同様に、主画像および背景画像をそれぞれ構成するラスターラインを2つのノズルにて形成することができ、不良ノズルによる画質劣化を抑制することができる。
以上、主画像と背景画像を重ねて印刷する印刷パターン1〜5についての説明を終了する。なお、ヘッド41が移動方向の一方側に移動する往路時に画像を形成し、ヘッド41が移動方向の他方側に移動する復路時にも画像を形成する双方向印刷でもよいし、往路時と復路時の何れか一方の時だけ画像を形成する単方向印刷でもよいとする。
また、本実施形態では、プリンタードライバーが、重複領域の画素に主画像ノズル群から流体を噴射させて、背景単独領域の画素の一部に第1背景ノズル群から流体を噴射させて、背景単独領域の画素の別の一部に第2背景ノズル群から流体を噴射させる印刷データを作成する。その印刷データに基づいて、プリンター1のコントローラー10が、ヘッドユニット40等を制御する。よって、プリンター1のコントローラー10とプリンタードライバーをインストールしたコンピューター60とが「制御部」に相当し、プリンター1とコンピューター60が接続された印刷システムが「流体噴射装置」に相当する。ただし、これに限らず、プリンタードライバーの役割をプリンター1のコントローラー10が担ってもよく、この場合、プリンター1のコントローラー10が「制御部」に相当し、プリンター1単体が「流体噴射装置」に相当する。
===変形例===
図16は、前述の実施形態とは異なるプリンター2の断面図である。ここまで、図2に示すように、ヘッド41(図3)が移動方向に移動しながら画像を形成する動作と媒体を搬送方向に搬送する動作とが交互に繰り返されるプリンター1を例に挙げているが、これに限らない。図16に示すように、固定された複数のヘッド41の下を、搬送ローラー21により回転する搬送ベルト22によって媒体Sを搬送するプリンター2でもよい。
変形例のプリンター2では、搬送方向の上流側から順に、白インクを噴射する第1ホワイトヘッド41(W1)、イエローインクを噴射するイエローヘッド41(Y)、マゼンタインクを噴射するマゼンタヘッド41(M)、シアンインクを噴射するシアンヘッド41(C)、ブラックインクを噴射するブラックヘッド41(K)、白インクを噴射する第2ホワイトヘッド41(W2)が並ぶ。
このようなプリンター2では、表刷りモードで主画像と背景画像を重ねて印刷する場合、まず第1ホワイトヘッド41(W1)が、背景単独領域の背景画像を構成する一部のドットと重複領域の背景画像を構成する全てのドットを形成する。その後、4色インクの各ヘッド41が、主画像を構成する全てのドットを形成する。そして最後に、第2ホワイトヘッド41(W2)が、背景単独領域の背景画像を構成する残りのドットを形成する。
逆に、裏刷りモードで主画像と背景画像を重ねて印刷する場合、まず第1ホワイトヘッド41(W1)が、背景単独領域の背景画像を構成する一部のドットを形成する。その後、4色インクの各ヘッド41が、主画像を構成する全てのドットを形成する。そして最後に、第2ホワイトヘッド41(W2)が、背景単独領域の背景画像を構成する残りのドットと重複領域の背景画像を構成する全てのドットを形成する。
そうすることで、モードに応じた順番で主画像と背景画像を重ねて印刷することができる。また、背景単独領域の背景画像を印刷するために、第1ホワイトヘッド41(W1)と第2ホワイトヘッド41(W2)がそれぞれ背景単独領域に属する画素の異なる位置にドットを形成するため、画質劣化を抑制することができる。
また、前述の実施形態では、白インクに4色インク(YMCK)を適宜使用して、白色の色味を調整した背景画像を印刷する例を挙げているが、これに限らず、白インクだけで背景画像を印刷してもよい。他に、背景画像を白色とするに限らず、白インク以外の色インク(例えば、メタリック系のインク)によって背景画像を印刷してもよい。また、前述の実施形態では、4色インク(YMCK)だけで主画像を印刷しているが、これに限らず、4色インクと共に白インク(背景画像用のインク)を用いて主画像を印刷してもよい。4色インクに白インクを加えて主画像を印刷することで、高明度、且つ、高彩度の色を再現した画像を印刷することができる。
また、前述の実施形態では、主画像と背景画像を重ねて印刷しているが、これに限らない。例えば、主画像の周囲にだけ背景画像を印刷してもよい。即ち、図5Bに示す背景単独領域に背景画像だけを印刷し、重複領域に主画像だけを印刷する。この場合にも、背景単独領域の背景画像を印刷するために、搬送方向上流側に位置する第1背景ノズル群と搬送方向下流側に位置する第2背景ノズル群に、それぞれ異なる位置の画素にドットを形成させる。その結果、背景画像の画質劣化を抑制することができる。
図17A及び図17Bは、媒体に印刷する画像の変形例を説明する図である。前述の実施形態では、主画像と背景画像を重ねた画像(図5)を印刷する例を挙げている、即ち、背景画像を印刷するためだけに白インクを使用しているが、これに限らない。例えば、図17Aに示すように、主画像と背景画像を重ねる画像と共に、白インクによる画像(図では白色の文字、背景画像を形成する流体による画像に相当)を、媒体に印刷してもよい。特に、有色の媒体や透明の媒体には、白インクによる画像を印刷することがある。
この白インクによる画像も、背景単独領域の背景画像と同様に、主画像と重ねて印刷されない。そのため、主画像ノズル群(例:図6のカラーノズル列Coのノズル#1〜#4)と搬送方向にずれた第1背景ノズル群(例:図6のホワイトノズル列Wのノズル#5〜#8)だけでなく、主画像ノズル群と移動方向に並ぶ第2背景ノズル群(例:図6のホワイトノズル列Wのノズル#1〜#4)も用いて、白インクによる画像を印刷することができる。
そこで、背景単独領域の背景画像と同様に、白インクによる画像を2回のパスで形成し、また、白インクによる画像を形成する領域(第2領域に相当)に属する画素の一部に第1背景ノズル群のドットを形成し、白インクによる画像を形成する領域に属する画素の別の一部に第2背景ノズル群のドットを形成するようにする。そうすることで、白インクによる画像を構成するラスターラインを異なる2つのノズルで形成することができ、不良ノズルによる画像の画質劣化を抑制することができる。
特に、主画像と背景画像を重ねる画像と白インクによる画像とが移動方向に並ぶ場合、即ち、2つの画像を同じパスで印刷する場合、主画像と背景画像を重ねる画像に合わせて、媒体の搬送量を、例えば、ノズル列の半分の長さにしなければならなくなってしまう。ただし、この変形例のように、第1背景ノズル群と第2背景ノズル群を用いて白インクによる画像を印刷することで、ホワイトノズル列Wを有効に利用することができ、画像の画質劣化を抑制することができる。
また、前述の実施形態では、主画像よりも背景画像の方が大きい画像(図5)、即ち、主画像に重ならない背景画像の部位(背景単独領域の背景画像)を有する画像を印刷する例を挙げているが、これに限らない。図17Bに示すように、主画像と背景画像が同じ大きさである画像と、白インクによる画像と、を媒体に印刷するようにしてもよい。
図18Aから図18Cは、背景単独領域の印刷パターンの変形例を説明する図である。前述の実施形態(図7)では、背景単独領域に属する画素のうちの奇数の画素に第1背景ノズル群がドット(△)を形成し、背景単独領域に属する画素のうちの偶数の画素に第2背景ノズル群がドット(○)を形成している、即ち、移動方向に並ぶ画素に対して、第1背景ノズル群および第2背景ノズル群がドットを間引きながら印刷しているが、これに限らない。
背景画像は、通常、ベタ塗り画像であり、背景画像を印刷するために白インクが隙間無く塗布される。特に、濃い色(例:黒色)の媒体の上に、背景画像や図17に示す白インクによる画像を印刷する場合、1回のパスで印刷するだけでは、画像の濃度(白色の濃度)が薄く、画像の視認性が低下してしまう虞がある。また、背景単独領域の背景画像や白インクによる画像は、主画像と重ねて印刷されずに直接視認されるため、重複領域の背景画像よりも高画質(高濃度)に印刷する必要がある。
そこで、図18Aに示すように、パス1で、第1背景ノズル群(主画像ノズル群と搬送方向にずれたノズル群)が、背景単独領域と重複領域に属する全ての画素にドット(△)を形成するようにする。そして、図18Bに示すように、パス2で、第2背景ノズル群(主画像ノズル群と移動方向に並ぶノズル群)が、背景単独領域に属する全ての画素にドット(○)を形成するようにする。つまり、背景単独領域に属する画素に、第1背景ノズル群からインクを噴射させて形成するドットと、第2背景ノズル群からインクを噴射させて形成するドットとを、重ねて形成する。
そうすることで、背景単独領域の背景画像を、高濃度に、白インクによる媒体の埋まりが良い画像に、印刷することができる。また、背景単独領域の背景画像を構成する1つのラスターラインを異なる2つのノズルで形成することができるため、不良ノズルによる画像の画質劣化を抑制することができる。このような印刷パターンによれば、背景単独領域の背景画像を高画質に印刷することができる。なお、背景単独領域の背景画像だけでなく、図17に示す白インクによる画像も同様に、図18に示すように、第1背景ノズル群によるドットと第2背景ノズル群によるドットを重ねて印刷するようにしてもよい。
===その他の実施の形態===
上記の各実施形態は、主としてインクジェットプリンターを有する印刷システムについて記載されているが、印刷方法等の開示が含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
<白色について>
本明細書において「白色」とは、可視光線のすべての波長を100%反射する物体の表面色である厳密な意味での白色に限らず、いわゆる「白っぽい色」のように、社会通念上、白色と呼ばれる色を含むものとする。「白色」とは、例えば、(1)x-rite社製の測色機eye-one Proを用いて測色モード:スポット測色、光源:D50、バッキング:Black、印刷媒体:透明フィルムで測色した場合に、Lab系での標記がa**平面上で半径20の円周及びその内側にあり、かつL*が70以上で表される色相範囲内の色か、(2)ミノルタ製の測色計CM2022を用いて測定モードD502°視野、SCFモード、白地バックで測色した場合に、Lab系での標記がa**平面上で半径20の円周及びその内側にあり、かつL*が70以上で表される色相範囲内の色か、(3)特開2004−306591号公報に記載されているように画像の背景として用いられるインクの色をいい、背景として用いられるのであれば純粋な白に限られない。
<プリンターについて>
前述の実施形態では、ヘッド41を移動方向に移動しながら媒体に画像を形成する動作と、ヘッド41に対して媒体を搬送方向に搬送する動作と、を繰り返すプリンター1を例に挙げているが、これに限らない。例えば、印刷領域に搬送された連続用紙に対して、(複数の)ヘッドを有するヘッドユニットを媒体搬送方向に移動しながら画像を形成する動作と、ヘッドユニットを紙幅方向に移動する動作と、を繰り返して画像を形成し、その後、未だ印刷されていない媒体部分を印刷領域に搬送して再び画像を形成するプリンターであってもよい。
また、ノズルからの流体噴射方式は、駆動素子(ピエゾ素子)に電圧をかけて圧力室を膨張・収縮させることにより流体を噴射するピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ、その気泡によって流体を噴射させるサーマル方式でもよい。
<流体噴射装置について>
前述の実施形態では、プリンター1が説明されていたが、これに限られるものではなくインク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したりする流体噴射装置に具現化することもできる。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、気体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、上述の実施形態と同様の技術を適用してもよい。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
<インクと媒体について>
プリンター1で用いる(記録)媒体として、紫外線を照射すると硬化するインク(UVインク)を用いてもよく、UVインクを用いる場合には、インク吸収性を有する媒体である必要がない。ただし、紫外線を照射する照射器が必要となる。
他に、プリンター1で用いる(記録)媒体として、インク吸収性を有する媒体が挙げられる。インク吸収性を有する媒体に吸収されるインクには、溶剤として水を少なくとも含む「水系インク」がある。なお、このような組成物のカラーインク(YMC)やブラックインク(K)として、例えば、特開2008−81693、特開2005−105135、特開2003−292834に記載のインクが挙げられる。また、白インク(W)として、例えば、特開2009−138078、特開2009−137124に記載のインクが挙げられる。
水系インクを吸収する媒体には、例えば、紙、布などのインクを吸収する基材を用いた媒体や、インクを吸収する基材或いはインクを吸収しない基材にインクを吸収するインク吸収層を設けた媒体がある。基材の材料としては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、又はポリ塩化ビニル等の樹脂フィルム、普通紙、コート紙、又はトレーシングペーパー等の紙、樹脂被覆紙、あるいは合成紙を挙げることができる。なお、透明性の有る媒体として、例えば、特開2009−925、特開平9−99634、特開平9−208870に記載の媒体が挙げられる。
1 プリンター、2 プリンター、
10 コントローラー、11 インターフェース部、
12 CPU、13 メモリー、14 ユニット制御回路、
20 搬送ユニット、30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、50 検出器群、
60 コンピューター

Claims (6)

  1. 媒体に主画像を形成する流体を噴射する所定数のノズルが所定方向に並ぶ主画像ノズル群と、
    前記媒体に前記主画像の背景画像を形成する流体を噴射する前記所定数よりも多い数のノズルである背景画像ノズル群であって、所定方向の一方側に位置する第1ノズル群と、前記所定方向の他方側に位置し、前記所定方向と交差する移動方向に前記主画像ノズル群と並ぶ第2ノズル群とを有する背景画像ノズル群と、
    前記主画像ノズル群及び前記背景画像ノズル群と前記媒体とを前記移動方向に相対移動させながら前記ノズルから流体が噴射されるドット形成動作と、前記主画像ノズル群及び前記背景画像ノズル群に対する前記媒体の相対位置を前記所定方向の前記他方側に搬送する搬送動作とを繰り返し、前記媒体上に定めた各画素に前記ノズルから流体を噴射させてドットを形成することによって画像を形成する制御部であって、
    前記媒体上において前記主画像を形成する第1領域に属する前記画素に前記主画像ノズル群から流体を噴射させてドットを形成することによって、前記主画像を構成し前記移動方向に沿うドット列を前記主画像ノズル群に属する前記ノズルによって形成し、
    前記媒体上において、前記第1領域に属する前記画素に前記第1ノズル群から流体を噴射させてドットを形成することによって、前記第1領域の前記背景画像を構成するドット列を前記第1ノズル群に属する前記ノズルによって形成するとともに、前記背景画像を形成する流体による画像を形成する領域であって前記主画像を形成しない第2領域に属する前記画素に、前記第1ノズル群から流体を噴射させて形成するドットと、前記第2ノズル群から流体を噴射させて形成するドットと、を形成することによって、前記第2領域の前記背景画像を構成するドット列を、或るドット形成動作の前記第1ノズル群に属する前記ノズルと、前記或るドット形成動作とは異なるドット形成動作の前記第2ノズル群に属する前記ノズルとによって形成する制御部と、
    を有することを特徴とする流体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の流体噴射装置であって、
    前記第2領域に属する前記画素の一部に前記第1ノズル群から流体を噴射させてドットを形成し、前記第2領域に属する前記画素の別の一部に前記第2ノズル群から流体を噴射させてドットを形成する、
    流体噴射装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の流体噴射装置であって、
    前記主画像を形成する流体を噴射する前記ノズルが前記所定方向に並ぶ第1ノズル列であって、前記主画像ノズル群を有する第1ノズル列と、
    前記背景画像を形成する流体を噴射する前記ノズルが前記所定方向に並ぶ第2ノズル列であって、前記所定方向と交差する方向である移動方向に前記第1ノズル列と並び、前記第1ノズル群及び前記第2ノズル群を有する第2ノズル列と、
    を有し、
    前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と前記媒体とを前記移動方向に相対移動させながら前記ノズルから流体が噴射される前記ドット形成動作と、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列に対する前記媒体の相対位置を前記所定方向の前記他方側に搬送する前記搬送動作と、を繰り返すことによって、前記画像を形成し、
    前記第2領域に属する前記画素の一部に前記第1ノズル群から流体を噴射させる前記ドット形成動作と、前記第2領域に属する前記画素の別の一部に前記第2ノズル群から流体を噴射させる前記ドット形成動作と、が異なる、
    流体噴射装置。
  4. 請求項3に記載の流体噴射装置であって、
    前記背景画像を形成する前記画素であって、前記第1領域に属する前記画素の周囲の前記画素には、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群のうちの一方のノズル群から流体を噴射させる、
    流体噴射装置。
  5. 請求項1に記載の流体噴射装置であって、
    前記第2領域に属する前記画素に、前記第1ノズル群から流体を噴射させて形成するドットと、前記第2ノズル群から流体を噴射させて形成するドットとを、重ねて形成する、
    流体噴射装置。
  6. 媒体に主画像を形成する流体を噴射する所定数のノズルが所定方向に並ぶ主画像ノズル群と、前記媒体に前記主画像の背景画像を形成する流体を噴射する前記所定数よりも多い数のノズルである背景画像ノズル群であって、所定方向の一方側に位置する第1ノズル群及び前記所定方向の他方側に位置し、前記所定方向と交差する移動方向に前記主画像ノズル群と並ぶ第2ノズル群を有する背景画像ノズル群とを備える流体噴射装置が、前記主画像ノズル群及び前記背景画像ノズル群と前記媒体とを前記移動方向に相対移動させながら前記ノズルから流体が噴射されるドット形成動作と、前記主画像ノズル群及び前記背景画像ノズル群に対する前記媒体の相対位置を前記所定方向の前記他方側に搬送する搬送動作とを繰り返し、前記媒体上に定めた各画素に前記ノズルから流体を噴射させる流体噴射方法であって、
    前記媒体上において前記主画像を形成する第1領域に属する前記画素に前記主画像ノズル群から流体を噴射させてドットを形成することによって、前記主画像を構成し前記移動方向に沿うドット列を前記主画像ノズル群に属する前記ノズルによって形成することと、
    前記媒体上において、前記第1領域に属する前記画素に前記第1ノズル群から流体を噴射させてドットを形成することによって、前記第1領域の前記背景画像を構成するドット列を前記第1ノズル群に属する前記ノズルによって形成するとともに、前記背景画像を形成する流体による画像を形成する領域であって前記主画像を形成しない第2領域に属する前記画素に、前記第1ノズル群から流体を噴射させて形成するドットと、前記第2ノズル群から流体を噴射させて形成するドットと、を形成することによって、前記第2領域の前記背景画像を構成するドット列を、或るドット形成動作の前記第1ノズル群に属する前記ノズルと、前記或るドット形成動作とは異なるドット形成動作の前記第2ノズル群に属する前記ノズルとによって形成することと、
    を有することを特徴とする流体噴射方法。
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