JP2010069637A - 液体噴射装置、及び、ノズル検査パターン形成方法 - Google Patents

液体噴射装置、及び、ノズル検査パターン形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010069637A
JP2010069637A JP2008237006A JP2008237006A JP2010069637A JP 2010069637 A JP2010069637 A JP 2010069637A JP 2008237006 A JP2008237006 A JP 2008237006A JP 2008237006 A JP2008237006 A JP 2008237006A JP 2010069637 A JP2010069637 A JP 2010069637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
ink
liquid
color
medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008237006A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Akatsuka
靖 赤塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008237006A priority Critical patent/JP2010069637A/ja
Priority to US12/560,381 priority patent/US20100066780A1/en
Publication of JP2010069637A publication Critical patent/JP2010069637A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • B41J2/2142Detection of malfunctioning nozzles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】検査対象ノズルのインク噴射不良を検査するためのノズル検査パターンを、透明色の媒体に、ユーザに視認され易くなるように形成する。
【解決手段】液体の色毎に設けられた複数のノズルを備え、該ノズルから液体を媒体に噴射するヘッドと、前記複数のノズルのうちの一を検査対象ノズルとして、該検査対象ノズルの液体噴射不良を検査するためのノズル検査パターンを、該検査対象ノズル及び前記複数のノズルのうちの該検査対象ノズルとは異なる他のノズルから噴射される液体を透明色の媒体上に重ねて着弾させて該透明色の媒体に形成する制御部と、を有する液体噴射装置。
【選択図】図10

Description

本発明は、液体噴射装置、及び、ノズル検査パターン形成方法に関する。
液体の色毎に設けられた複数のノズルを備え、該ノズルから液体を媒体に噴射するヘッドと、前記複数のノズルのうちの一を検査対象ノズルとして、該検査対象ノズルの液体噴射不良を検査するためのノズル検査パターンを形成する制御部と、を有する液体噴射装置は既に知られている。かかる液体噴射装置のユーザは、上記ノズル検査パターンを視認して、ノズル目詰まり等により前記検査対象ノズルが液体噴射不良の状態にあるか否かを検査する(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−168173号公報
ところで、処々の事情により、上記ノズル検査パターンが透明色の媒体に形成される場合がある。例えば、透明色のフィルムシートに画像を印刷する印刷装置の場合、通常、該フィルムシートが被印刷媒体としてセットされている。かかる印刷装置においてノズル検査パターンを形成する場合には、既にセットされたフィルムシートを他の色の媒体(白色の普通紙など)に替えるのが煩雑であるので、該フィルムシートに前記ノズル検査パターンを形成することが考えられる。
しかしながら、透明色の媒体にノズル検査パターンを形成する場合、検査対象ノズルから噴射される液体の種類が透明色との関係で識別し難いものであると、前記ノズル検査パターンが視認され難くなってしまう虞がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、検査対象ノズルの液体噴射不良を形成するためのノズル検査パターンを、ユーザに視認され易くなるように透明色の媒体に形成することである。
上記の課題を解決するために、主たる発明は、(A)液体の色毎に設けられた複数のノズルを備え、該ノズルから液体を媒体に噴射するヘッドと、(B)前記複数のノズルのうちの一を検査対象ノズルとして、該検査対象ノズルの液体噴射不良を検査するためのノズル検査パターンを、該検査対象ノズル及び前記複数のノズルのうちの該検査対象ノズルとは異なる他のノズルから噴射される液体を透明色の媒体上に重ねて着弾させて該透明色の媒体に形成する制御部と、(C)を有することを特徴とする液体噴射装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
先ず、(A)液体の色毎に設けられた複数のノズルを備え、該ノズルから液体を媒体に噴射するヘッドと、(B)前記複数のノズルのうちの一を検査対象ノズルとして、該検査対象ノズルの液体噴射不良を検査するためのノズル検査パターンを、該検査対象ノズル及び前記複数のノズルのうちの該検査対象ノズルとは異なる他のノズルから噴射される液体を透明色の媒体上に重ねて着弾させて該透明色の媒体に形成する制御部と、(C)を有する液体噴射装置。かかる液体噴射装置では、検査対象ノズルのインク噴射不良を検査するためのノズル検査パターンを、ユーザに視認され易くなるように透明色の媒体に形成することが可能である。
また、上記の液体噴射装置において、前記制御部は、前記他のノズルから噴射される液体を前記透明色の媒体に着弾させて、該他のノズルから噴射される液体により構成される下地を形成した後に、前記検査対象ノズルから噴射される液体を前記下地上に着弾させて、該下地に取り囲まれ、かつ、前記検査対象ノズルから噴射される液体により構成される前記ノズル検査パターンを前記透明色の媒体に形成することとしてもよい。下地上にノズル検査パターンを形成することにより、該ノズル検査パターンはユーザに視認され易くなる。
また、上記の液体噴射装置において、前記検査対象ノズルから噴射される液体の色は有彩色であり、前記他のノズルから噴射される液体の色は白色であることとしてもよい。かかる場合には、有彩色の液体を噴射するノズルのノズル検査パターンを、よりユーザに視認され易くなるように形成することが可能である。
また、上記の液体噴射装置において、前記制御部は、前記検査対象ノズル及び前記他のノズルから噴射される液体を前記透明色の媒体上に重ねて着弾させることにより該液体を混合させて、前記検査対象ノズルから噴射される液体の色とは異なる色を有する前記ノズル検査パターンを前記透明色の媒体に形成することとしてもよい。かかる構成により、ノズル検査パターンの色を識別し易い色にして、該ノズル検査パターンをユーザに視認され易くなるように形成することが可能となる。
また、上記の液体噴射装置において、前記検査対象ノズルから噴射される液体の色相と、前記他のノズルから噴射される液体の色相は、互いに異なることとしてもよい。かかる構成により、ノズル検査パターンの色相を識別し易い色相にして、該ノズル検査パターンをユーザに視認され易くなるように形成することが可能となる。
さらに、液体の色毎に設けられた複数のノズルのうちの一を検査対象ノズルとして、該検査対象ノズルの液体噴射不良を検査するためのノズル検査パターンを透明色の媒体に形成するノズル検査パターン形成方法であって、前記複数のノズルのうちの前記検査対象ノズルとは異なる他のノズルから噴射される液体を前記媒体上に着弾させることと、前記検査対象ノズルから噴射される液体を前記他のノズルから噴射される液体と重ねて前記透明色の媒体上に着弾させることと、を有するノズル検査パターン形成方法も実現可能である。かかるノズル検査パターン形成方法により、検査対象ノズルの液体噴射不良を検査するためのノズル検査パターンを、ユーザに視認され易くなるように透明色の媒体に形成することが可能になる。
===本実施形態の液体噴射装置の構成===
本実施形態では、液体噴射装置の一例として、インクジェットプリンタ(以下、プリンタ10)について説明する。本実施形態のプリンタ10は、帯状に連続した媒体S(図2A及び図2B参照)に、液体の一例としてのインクを噴射することにより、該媒体Sに画像を形成(印刷)する装置である。媒体Sのうちの画像が印刷された部分(印刷物)は、後に切り抜かれて用いられる。媒体Sは、ロール状に巻かれた状態でプリンタ10にセットされ、画像が印刷される際に繰り出される。そして、印刷物となる画像は、媒体Sが連続する方向に連続的に印刷される。なお、インクについては、水性インク及び油性インクのいずれであってもよい。
また、本実施形態のプリンタ10は、一例としての業務用プリンタであり、主に無色透明のフィルムシートを媒体Sとして印刷を行う。さらに、本実施形態のプリンタ10では、CMYK各色のインク及び白インクが噴射される。この白インクは、フィルムシートに画像を印刷する際に、当該フィルムシートにベタ打ちして白色の背景画像を印刷するために用いられる。つまり、白インクにより構成される背景画像上にCMYK各色のインクを重ね打ちすることにより、該背景画像の上に画像(本画像)を印刷することが可能である。なお、本実施形態の白インクは、他の色のインクと重ねられた際に当該他の色のインクと混合しない(滲み合うことがない)。さらに、白インクは、無機顔料を含んでおり遮光性を有する。したがって、フィルムシートのうち、白インクにより背景画像が形成された領域は、光を通さない。故に、白インクの上に重ねられた他の色のインクは視認され易くなる。
<<プリンタ10の基本構成>>
プリンタ10の基本構成について、図1乃至図3を参照しながら説明する。図1は、プリンタ10の全体構成を示したブロック図である。図2Aは、プリンタ10の内部構成を横から見たときの模式図であり、図2Bは、プリンタ10の内部構成を上方から見たときの模式図である。図3は、ノズルの配列を示す図である。
プリンタ10は、図1に示すように、記録ユニット20、搬送ユニット30、メンテナンスユニット40、検出器群50、及び、制御部の一例としてのコントローラ60等を有する。
記録ユニット30は、画像を媒体Sに記録し、図2A及び図2Bに示すように、キャリッジ21、及び、ヘッド22を有する。キャリッジ21は、不図示の駆動機構によって搬送方向(後述)と交差した交差方向に往復移動する。
ヘッド22は、ノズルが設けられた下面(以下、ノズル面)を備えている。このヘッド22は、ノズル面を媒体Sに対向させた状態で前記ノズルからインクを媒体Sに噴射する。また、ヘッド22は、キャリッジ21に搭載されている。このため、ヘッド22は、キャリッジ21の移動に伴って該キャリッジ21が移動する方向と同一の方向(すなわち、交差方向)に移動する。そして、ヘッド22は、交差方向に移動することにより、ノズル面を媒体Sに対向させる。
ノズル面には、図3に示すように、インクの色毎に設けられた複数のノズル(本実施形態では、5色のノズル)が備えられている。当該複数のノズルの各々は、複数個(本実施形態では、x個)形成されたノズル孔からなる。複数個のノズル孔は、搬送方向に沿って一定のノズルピッチで列をなして並んでいる。なお、各ノズル孔には、下流側のノズル孔ほど小さい数の番号が付されている(♯1〜♯x)。例えば、ノズル孔♯1は、ノズル孔♯xよりも搬送方向の下流側に位置している。なお、各インク色間で互いに同じ番号のノズル孔は搬送方向において略同じ位置にある。
また、各ノズル孔には不図示のインクチャンバ及びピエゾ素子が設けられている。そして、ピエゾ素子の駆動によってインクチャンバが収縮・膨張されることにより、各ノズル孔から滴状のインクが噴射される。噴射された滴状のインクは、媒体Sに着弾するとドットを形成する。
搬送ユニット30は、媒体Sを搬送方向に搬送するものである。ここで、搬送方向は、媒体Sが連続する方向である。搬送ユニット30は、図2Aに示すように、送りローラ31と、送り出しローラ32と、吸着テーブル33を有する。プリンタ10にセットされたロール状の媒体Sは、送りローラ31により繰り出され、印刷可能な領域に向けて搬送される。当該印刷可能な領域では、媒体Sが、吸着テーブル33に吸引されながら該吸着テーブル33上に支持される。そして、媒体Sは、送り出しローラ32により搬送方向の下流側に搬送される。これにより、画像が印刷された媒体Sが印刷可能な領域から搬送方向の下流側へ送り出される。最終的に、媒体S(具体的には、媒体Sのうち、画像が既に印刷された下流側端部)は、排出口(不図示)を通ってプリンタ10の外に排出される。
メンテナンスユニット40は、ノズルからのインク噴射が良好に維持されるように、各種のメンテナンス動作を行うためのものである。メンテナンスユニット40は、図2Bに示すように、ヘッド22の移動方向において、ノズル面が媒体Sと対向しない位置(非印刷位置であり、ヘッド22の待機位置)にヘッド22が位置する際に、該ヘッド22の略真下に位置する。また、メンテナンスユニット40は、図1に示すように、キャップ41と吸引ポンプ42を備えている。キャップ41は、ヘッド22のノズル面に当接してノズル(具体的には、各ノズル孔)を封止する。吸引ポンプ42は、キャップ41がノズル孔を封止した状態で作動する。これにより、キャップ41の内空間が負圧状態になり、ノズル内のインクが吸引されて強制的に排出されるようになる。
以上のように、メンテナンスユニット40は、キャップ41にノズルを封止させた状態で吸引ポンプ42によって該ノズル内のインクを強制排出する動作(クリーニング動作)を実行する。かかるクリーニング動作により、目詰まり等のためにインク噴射不良の状態となったノズルがクリーニングされる(すなわち、インク噴射不良が解消される)。なお、上記クリーニング動作には、キャップ41にノズルを封止させた状態で吸引ポンプ42を駆動してノズル内のインクを強制排出すること以外に、キャップ41にノズルを封止させた状態で、各ノズル孔のピエゾ素子を駆動して当該各ノズル孔からインクを強制噴射すること(所謂フラッシング)も含まれる。
コントローラ60は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、CPU62によりユニット制御回路64を介してプリンタ10の各ユニット(すなわち、記録ユニット20、搬送ユニット30、及び、メンテナンスユニット40)を制御する。コントローラ60は、インターフェイス61を介してコンピュータ110と通信可能であり、コンピュータ110から印刷データを受信すると、該印刷データに基づいて各ユニットを制御して該印刷データに応じた画像を媒体Sに印刷する。なお、プリンタ10内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は検出結果に応じた信号をコントローラ60に向けて出力する。
<<印刷処理について>>
次に、プリンタ10が実行する印刷処理について説明する。印刷処理は、コントローラ60が、コンピュータ110からインターフェイス61を介して、印刷命令を含む印刷データを受信するところから始まる。コントローラ60は、受信した印刷データ中の各種コマンドの内容を解析しプリンタ10の各ユニットを制御する。次に、コントローラ60は、送りローラ31によりロール状の媒体Sを繰り出して、該媒体Sを印刷可能な領域に供給する供給動作を行う。
次に、コントローラ60は、ノズルからインクを断続的に噴射させて、媒体Sにドットを形成するドット形成動作を行う。ドットは、媒体S上に仮想的に定められた方形状の領域(以下、単位領域)にインク滴が着弾することにより形成される。なお、単位領域は、印刷解像度に応じて大きさや形が定められ、理想的にインク滴が噴射された場合、単位領域の中心位置にインク滴が着弾する。その後、インク滴が広がって単位領域にドットが形成される。なお、コントローラ60は、ドット形成動作の際にヘッド22を交差方向に移動させる。この結果、媒体Sには交差方向に沿うドット列(ラスタライン)が形成される。
次に、コントローラ60は、送り出しローラ32により、搬送方向において媒体Sをヘッド22に対して相対的に移動させる搬送動作を行う。搬送動作により、先程のドット形成動作にて形成されたラスタラインの位置とは異なる位置に、次のドット形成動作時にてラスタラインを形成することが可能になる。そして、コントローラ60がドット形成動作と搬送動作とを繰り返すことにより、ラスタラインが搬送方向に沿って複数形成される。
そして、コントローラ60は、媒体Sに印刷するための印刷データがなくなるまでドット形成動作と搬送動作とを繰り返す。当該印刷データがなくなった時点で、媒体Sには前記印刷データに応じた画像が印刷されることになる。
<<コンピュータ110について>>
次に、プリンタ10に接続されたコンピュータ110について説明する。コンピュータ110は、印刷データの他、プリンタ10内で実行される各種動作(例えば、クリーニング動作)に対する実行命令をプリンタ10に向けて出力する。このコンピュータ110には、図1に示すように、プリンタドライバ111やアプリケーションプログラム112等のプログラムがインストールされている。
プリンタドライバ111は、アプリケーションプログラム112から画像データを受け取り、この画像データを印刷データに変換し、印刷データをプリンタ10に向けて出力する。印刷データは、印刷される画像(印刷画像)を構成する画素に関するデータ(以下、画素データ)を有する。この画素データは、例えば、ある画素に対応する単位領域に形成されるドットに関するデータ(ドットの色や大きさ等のデータ)である。
印刷データは、図4に示すように、プリンタドライバ111によって解像度変換処理(S001)、色変換処理(S002)、ハーフトーン処理(S003)、及び、ラスタライズ処理(S004)が順に実行されることにより生成される。図4は、印刷データを生成する流れを示す図である。
解像度変換処理は、アプリケーションプログラム112から出力されたRGB画像データの解像度を、指定された画質に対応する印刷解像度に変換する処理である。色変換処理は、解像度が変換されたRGB画像データをCMYK4色分の画像データに変換する処理である。そして、各画像データを構成する複数の画素データは、それぞれ256段階の階調値で表される。
ハーフトーン処理は、画素データが示す多段階の階調値を、プリンタ10で表現可能な少段階のドット階調値に変換する処理である。すなわち、ハーフトーン処理において、画素データが示す256段階の階調値が、4段階のドット階調値に変換される。具体的には、ドット階調値[00]に対応するドットなし、ドット階調値[01]に対応する小ドットの形成、ドット階調値[10]に対応する中ドットの形成、及び、ドット階調値[11]に対応する大ドットの形成の4段階に変換される。その後、各ドットのサイズについてドット生成率が決められた上で、ディザ法・γ補正・誤差拡散法等を利用して、プリンタ10がドットを分散して形成するように画素データが作成される。
ラスタライズ処理は、ハーフトーン処理で得られた画像データに関し、各ドットのデータ(ドット階調値のデータ)をプリンタ10に転送すべきデータ順に変更する処理である。そして、ラスタライズ処理されたデータは、印刷データの一部として送信される。
なお、背景画像を形成し当該背景画像上に本画像を形成する場合、プリンタドライバ111は、上記手順により、本画像及び背景画像の印刷データを生成し、該印刷データをプリンタ10に向けて送信する。
<プリンタドライバ111による設定>
プリンタドライバ111は、ユーザによる印刷条件の設定動作を受け付けるために、図5に示す設定画面120をコンピュータ110のディスプレイ(不図示)に表示する。図5は、設定画面120を示す図である。ユーザは、当該設定画面120を通じて、各種の印刷条件(印刷解像度、媒体Sの種類及びサイズ等)を選択することが可能である。そして、プリンタドライバ111は、選択された印刷条件に応じて印刷データを生成する。
また、設定画面120は、その設定内容の種類に応じて切替え可能である。図5に図示された設定画面120は、基本設定用の画面、用紙設定用の画面、レイアウト設定用の画面、及び、ユーティリティ設定用の画面に切替え可能である。ユーザは、設定画面120のうち、ユーティリティ設定用の画面(以下、ユーティリティ画面122)を通じて、後述するノズル検査パターンNPをプリンタ10に印刷させることが可能である(図6参照)。更に、ユーザは、ユーティリティ画面122を通じて(具体的には、図6に図示されたクリーニングボタン122bをクリックすることによって)、メンテナンスユニット40によるクリーニング動作を実行させることも可能である。
===ノズル検査パターンについて===
プリンタ10を用いて媒体Sに画像を印刷する際、ノズルからインクが噴射されず、本来ドットが形成されるべき単位領域にドットが適切に形成されない場合がある。かかる現象は、ノズル抜け現象と呼ばれ、印刷画像の品質を低下させる一因である。このようなノズル抜け現象が発生することは、ノズル目詰まり等を原因としてノズルがインク噴射不良の状態にあることを意味する。
以上のようなノズル抜け現象による画像の品質の低下を回避するために、ユーザは、各ノズルが正常にインクを噴射できる状態にあるか否かを定期的に検査する。そして、検査対象ノズルのインク噴射不良を検査するにあたって、該検査対象ノズルから噴射されるインクを媒体Sに着弾させて該媒体Sにノズル検査パターンNPを形成する処理が行われる。ユーザは、ノズル検査パターンNPを視認する等して、検査対象ノズルがインク噴射不良の状態であるか否かについて検査する。すなわち、ノズル検査パターンNPとは、検査対象ノズルのインク噴射不良(液体噴射不良)を検査するためのパターンである。
ノズル検査パターンNPを形成する処理(以下、ノズル検査パターン形成処理とも言う)は、例えば、前述のクリーニング動作を実行してから媒体Sに画像を印刷した後に行われる。つまり、画像が印刷された際にノズルが適切にインクを噴射できる状態にあったことを確認するためにノズル検査パターンNPが形成される。換言すると、ノズル検査パターンNPは、印刷目的とする画像が媒体Sに印刷される際に付随して形成され、当該画像の印刷時にノズルが正常な状態にあったことを保証するために形成される。
以下、プリンタ10を用いてノズル検査パターンNPを形成する方法の参考例(以下、単に参考例とも言う)について説明するとともに、参考例における課題について説明する。
<<参考例について>>
参考例について、図6、図7A及び図7B、図8A及び図8Bを参照しながら説明する。図6は、前述のユーティリティ画面122を示す図である。図7Aは、ブラックインクノズルのインク噴射不良を検査するためのノズル検査パターンNP(K)を示した図である。図7Bは、ノズル検査パターンNP(K)を構成するブロックBP(K)の一を拡大して示した図である。図8A及び図8Bは、ノズル検査パターンNPを用いたノズル検査方法についての説明図であり、図8Aは、ノズル検査パターンNPが適切に形成された場合の図であり、図8Bは、ノズル検査パターンNPの一部が欠落した場合の図である。
プリンタ10のコントローラ60は、ヘッド23に備えられた複数のノズルのうちの一を検査対象ノズルとして、該検査対象ノズルから噴射されるインクを媒体Sに着弾させて該検査対象ノズルのノズル検査パターンNPを前記媒体Sに形成する。また、コントローラ60は、前記複数のノズルの各々を検査対象ノズルとして、各々のノズル検査パターンNPを形成する。そして、参考例では、各ノズルのノズル検査パターンNPが、当該各ノズルから噴射されるインクにより単色印刷される。例えば、ブラックインクノズルのノズル検査パターンNPは、ブラックインクのみにより印刷される。
以下、参考例においてノズル検査パターンNPを形成する手順について説明する。なお、ノズル検査パターンNPの形成手順はノズル間で同様であるため、以下、ブラックインクノズルを検査対象ノズルとしてノズル検査パターンNP(K)を形成する場合を例に挙げて説明する。
先ず、ノズル検査パターンNPを形成するために、ユーザは、ユーティリティ画面122上に表示されたノズル検査ボタン122a(図6参照)をクリックする。このクリック操作により、プリンタドライバ111は、ユーザ要求を受け付けて、複数のノズルの各々のノズル検査パターンNPを形成するための印刷データを生成し、当該印刷データをプリンタ10に向けて出力する。
コントローラ60は、上記印刷データを受信すると、当該印刷データ中、ブラックインクノズルのノズル検査パターンNP(K)の印刷データに基づいて、前述のドット形成動作と搬送動作を繰り返す。つまり、コントローラ60は、ブラックインクノズルから噴射されるブラックインクを媒体Sに着弾させることにより、ブラックインクノズルのノズル検査パターンNP(K)を形成する。ブラックインクノズルのノズル検査パターンNP(K)は、ブラックインクにより構成され、その色はブラックとなる。
また、ブラックインクノズルのノズル検査パターンNP(K)は、図7Aに示すように、ブラックインクノズルを構成するノズル孔と同数(すなわち、x個)のブロックBP(K)からなる。より詳しく説明すると、図7Aに示すように、矩形状のブロックBP(K)が、ヘッド22の移動方向に相当する方向において階段状に並び、かつ、搬送方向に相当する方向に沿って一定間隔毎に並んでいる。
各ブロックBP(K)は、図7Aに示すように、媒体Sの地色部分に取り囲まれている。すなわち、参考例では、媒体Sの地色部分に取り囲まれたノズル検査パターンNP(K)が形成される。ここで、地色部分とは、媒体Sのうち、コントローラ60がインクを着弾させない単位領域により構成された部分である。
また、各ブロックBP(K)は、ブラックインクノズルを構成する複数個のノズル孔の一と対応しており、当該対応したノズル孔から噴射されるブラックインクにより構成される。ブロックBP(K)とブラックインクノズル孔との対応関係について説明すると、搬送方向において最も下流側に位置し、ヘッド23の移動方向において最も一端側に位置したブロックBP(K)は、#1のノズル孔と対応している。また、図7Aに示すように、ヘッド23の移動方向において最も一端側に位置するブロックBP(K)から見てi番目、搬送方向において最も下流側に位置するブロックBP(K)から見てk番目のブロックBP(K)は、#10(k−1)+iのノズル孔に対応している。
また、複数のブロックBP(K)の一に着目すると、図7Bに示すように、ヘッド22の移動方向に相当する方向に沿ってp個並び、かつ、搬送方向に相当する方向に沿ってq個並んだ複数のドットからなる。なお、参考例において、ブロックBP(K)を構成する各ドットは、中ドットとなるように形成される。すなわち、プリンタドライバ111は、ノズル検査パターンの印刷データを生成する際、ノズル検査パターンNP(K)の画像データを構成する各画素データのドット階調値を[10]に設定する。
また、1回のドット形成動作(ヘッド23の移動範囲の一端から他端への移動動作)では、搬送方向に並ぶq個のドット群(各ドット群は、ヘッド23の移動方向に並ぶp個のドットからなる)のうちの一のドット群が形成される。このため、搬送方向にq個のドット群を形成するためには(すなわち、ブロックBP(K)を形成するためには)、ドット形成動作と搬送動作とを交互にq回繰り返すことになる。ブロックBP(K)を形成する。この際、例えば、1個のドットが大きく、当該ドットが形成されたか否かを容易に確認できるようにブロックBP(K)が形成されるのであれば、qが1でもあってもよい。かかる場合、1回のドット形成動作でブロックBP(K)が形成されることになる。
以上のようなノズル検査パターンNP(K)が媒体Sに形成された後、ユーザは、当該ノズル検査パターンNP(K)を視認することによって、ブラックインクノズル(すなわち、検査対象ノズル)のインク噴射不良を検査する。なお、前述したように、ノズル検査パターンNP(K)が媒体Sの地色部分に取り囲まれている。このため、ユーザは、ノズル検査パターンNP(K)を視認する際に、該ノズル検査パターンNP(K)を構成するインクの色(すなわち、ブラック)と地色部分の色(すなわち、媒体S自身の色)とを対比することになる。
ブラックインクノズルの検査方法について具体的に説明すると、図8Aに示すように、ブラックインクノズルのノズル孔と同数のブロックBP(K)からなるノズル検査パターンNP(K)が形成された場合には、ブラックインクノズルが正常であると判断される。一方、図8Bに示すように、ノズル検査パターンNP(K)の一部が欠落した場合、ブラックインクノズルはインク噴射不良の状態にあると判断される。つまり、テストシートTSにおいて本来ノズル検査パターンNP(K)中のブロックBP(K)が形成されるべき部分に、該ブロックBP(K)が実際には形成されず当該部分がテストシートTSの地色のままである場合、当該形成されなかったブロックBP(K)に対応するノズル孔においてノズル抜けが発生していると判断される。
<<参考例における課題について>>
以上のように、複数のノズル(5色のノズル)の各々を検査対象ノズルとし、当該各々のノズル検査パターンNPが媒体Sに形成(印刷)される。そして、参考例では、前述したように、検査対象ノズルのノズル検査パターンNPが、該検査対象ノズルから噴射されるインクのみにより形成される(すなわち、単色印刷される)。
一方、ノズル検査パターンNPが形成される媒体Sについては、その色が透明色である場合がある。具体的に説明すると、無色透明であるロール状のフィルムシートをセットして該フィルムシートに画像を印刷するプリンタ10では、通常、該フィルムシートがセットされている。かかるプリンタ10においてノズル検査パターンNPを形成する際に、既にセットされたフィルムシートを他の色の媒体(例えば、白色のロール紙)に取り替えることは煩雑である。特に、業務用プリンタのように大規模なプリンタ10であるほど(換言すると、セットされるフィルムシート自体が大きいほど)、既にセットされたフィルムシートを他の色の媒体に取り替えることが煩雑になり作業時間も掛かる。このため、上記の類のプリンタ10ではノズル検査パターンNPを無色透明のフィルムシートに形成する場合がある。
また、前述したように、目的印刷物の印刷に付随させて該目的印刷物の印刷品質の保証用にノズル検査パターンNPを形成する場合、前記目的印刷物が印刷された媒体Sに該ノズル検査パターンNPを形成して、印刷完了後も前記目的印刷物及び前記ノズル検査パターンNPの双方が同じ媒体Sにあることが望ましい。以上のような理由により、ノズル検査パターンNPを無色透明のフィルムシートに形成することになる。
ところで、検査対象ノズルのノズル検査パターンNPを透明色の媒体Sに形成する際に該検査対象ノズルから噴射されるインクのみを前記透明色の媒体Sに着弾させる場合(すなわち、ノズル検査パターンNPを単色印刷する場合)、前記検査対象ノズルから噴射されるインクの色によっては、該ノズル検査パターンNPが視認され難くなる場合がある。
つまり、複数のノズルの中には、透明色との関係において識別し難い色のインクが噴射されるノズルが存在する。例えば、透明色のフィルムシート上に有彩色のインク(特に、イエローインク)を直接着弾させた場合、当該インクを識別することは困難である。これは、フィルムシートが光を透過させる材質であるため、有彩色のインクを該フィルムシートに着弾させた場合、当該有彩色のインクは透けて見え難くなるためである。具体的に説明すると、フィルムシートに着弾させた有彩色のインクを視認するためには、前記フィルムシートを光にかざす等の手間を要する。
そして、ノズル検査パターンNPがユーザに視認され難くなると、該ノズル検査パターンNPを用いて検査されるノズル(検査対象ノズル)について、インク噴射不良の状態にあるか否かを適切に検査することが困難になってしまう。つまり、仮にノズル検査パターンNPが正常に形成されたとしても、該ノズル検査パターンNPが形成されなかったとユーザが誤認してしまう可能性がある(すなわち、ノズルが正常な状態にあるにも拘らずインク噴射不良の状態にあると判断される虞がある)。逆に、インク噴射不良によりノズル検査パターンNPの一部が実際には形成されなかったとしても、ユーザがノズル検査パターンNPの部分的な欠落に気づかず、インク噴射不良の状態にあるノズルを放置してしまう可能性もある。
以上のように、参考例では、透明色との間で識別し難い色のインクにより構成されるノズル検査パターンNPがユーザに視認され難くなるという課題が生じていた。これに対し、本実施形態のプリンタ10では、ノズル検査パターンNPが形成される媒体Sの色が透明色であっても、該ノズル検査パターンNPをユーザに視認され易くなるように形成することが可能である。以下、本実施形態のノズル検査パターン形成方法について説明する。
<<本実施形態のノズル検査パターン形成方法>>
本実施形態のノズル検査パターン形成方法について、図9及び図10を参照しながら説明する。図9は、本実施形態のノズル検査パターン形成処理の流れを示す図である。図10は、本実施形態のノズル検査パターン形成処理において形成される各ノズル検査パターンNPを示す図である。なお、以下の説明では、地色が透明色(より具体的には、無色透明)であるフィルムシートを媒体Sとし、当該フィルムシートにノズル検査パターンNPを形成する場合について説明する。
本実施形態においてノズル検査パターンNPを形成する処理(ノズル検査パターン形成処理)は、図9に示すように、プリンタ10のコントローラ60がノズル検査パターンNPの印刷データをプリンタドライバ111から受信するところから始まる(S011)。印刷データは、参考例と同様、ユーザがノズル検査ボタン122aをクリックしたことをトリガとして、プリンタドライバ111により生成される。
次に、プリンタ10のコントローラ60は、受信した前記印刷データに基づいてドット形成動作と搬送動作を繰り返し、検査対象ノズルのノズル検査パターンNPをフィルムシートに形成する。コントローラ60は、複数のノズルの各々を検査対象ノズルとして、各々のノズル検査パターンNPをフィルムシートに形成する。
ここで、コントローラ60は、ブラックインクノズル及び白インクノズルの各々のノズル検査パターンNP(K)、NP(W)を形成する場合(S012でNo)、当該ノズル検査パターンNP(K)、NP(W)を単色印刷する(S013)。すなわち、コントローラ60は、ブラックインクノズル及び白インクノズルを検査対象ノズルとする場合、該検査対象ノズルから噴射されるインクをフィルムシート上に直接着弾させて、該検査対象ノズルから噴射されるインクのみにより構成されるノズル検査パターンNP(K)、NP(W)を該フィルムシートに形成する。
一方、コントローラ60は、有彩色のインクが噴射されるノズル(すなわち、シアンインクノズル、マゼンタインクノズル、イエローインクノズル)を検査対象ノズルとしてノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(Y)を形成する場合(S012でYes)、検査対象ノズル及び複数のノズルのうちの該検査対象ノズルとは異なる他のノズルから噴射されるインクをフィルムシート上に重ねて着弾させる。
具体的に説明すると、コントローラ60は、白インクノズルから噴射される白インクをフィルムシートに着弾させて、該白インクにより構成される背景画像BGを形成する(S014)。その後、コントローラ60は、背景画像BG上に検査対象ノズルから噴射されるインク(すなわち、有彩色のインク)を着弾させて、該検査対象ノズルから噴射されるインクにより構成されるノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(K)を前記フィルムシートに形成する(S015)。ここで、白インクノズルは上記の他のノズルに相当する。換言すると、検査対象ノズルから噴射されるインクの色が有彩色であるときには、該検査対象ノズル及び他のノズルから噴射されるインクがフィルムシート上に重ねて着弾し、当該他のノズルから噴射されるインクの色としては白色が選択される。
背景画像BGを形成する手順についてより詳しく説明する。コントローラ60は、有彩色のインクが噴射されるノズルを検査対象ノズルとしてノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(Y)を形成するにあたり、フィルムシートの所定領域に白インクをベタ打ちする。この結果、当該所定領域に、白インクにより構成される背景画像BGが形成される。なお、所定領域とは、有彩色のインクが噴射されるノズルのノズル検査パターンNPが形成された際に該ノズル検査パターンNPを包囲する略矩形状の領域である。また、前記背景画像BGは、下地の一例であり、前記所定領域と同様の形状及びサイズを有する。
そして、コントローラ60は、背景画像BGを形成した後、該背景画像BG上に検査対象ノズルから噴射されるインク(すなわち、有彩色のインク)を着弾させて、前記検査対象ノズルのノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(Y)を該背景画像BG上に形成する。
以上のようにして形成された、有彩色のインクが噴射される各ノズルのノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(Y)は、当該各ノズルを構成するノズル孔と同数のブロックBP(C)、BP(M)、BP(Y)からなる。つまり、有彩色のインクが噴射される各ノズルのノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(Y)は、参考例において形成されたノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(Y)と略同様の形状を有する。
また、各ブロックBP(C)、BP(M)、BP(Y)は、図10に示すように、背景画像BG上に浮島状に形成される。すなわち、本実施形態では、有彩色のインクが噴射されるノズルのノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(Y)が背景画像BGに取り囲まれるように形成される。
そして、図10及び図11を比較すると分かるように、有彩色のインクが噴射される各ノズルのノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(Y)は、白地の背景画像BG上に形成されることにより視認され易くなる。これは、前述したように、有彩色のインクをフィルムシートに直接着弾させた場合に当該有彩色のインクは透けて見え難くなるのに対し、背景画像BG上に着弾させた場合には該背景画像BGの遮光作用によって当該有彩色のインクが透けて見えることがなくなるためである。なお、図11は、図10と比較するための図であり、有彩色のインクが噴射される各ノズルのノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(Y)がフィルムシート上に直接印刷された場合の図である。
以上の手順により、コントローラ60は、プリンタドライバ111から受信した印刷データが無くなるまでドット形成動作と搬送動作を繰り返す(S016)。そして、前記印刷データが無くなった時点で、ノズル検査パターン形成処理が終了する。
なお、本実施形態では白インクにより背景画像BGを構成することとしたが、これに限定されるものではない。背景画像BGを構成するインクとしては、遮光性を有するインクである限り他の色のインクであってもよい。但し、有彩色のインクが噴射されるノズルのノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(Y)を無色透明のフィルムシートに形成する際に該ノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(Y)を際立たせて見え易くする観点では、白インクにより背景画像BGを構成することが好適である。
また、背景画像BGを形成する際には、一部の白インクノズル孔においてノズル抜けが発生した場合の影響を回避するため、複数の白インクノズル孔から噴射される白インクをフィルムシートに着弾させることが望ましい。また、白インクが噴射される白インクノズルについては、背景画像BGを形成する前に、インク噴射不良の状態にあるか否かを検査しておくことが望ましい。すなわち、背景画像BGを形成する前に、白インクノズルのノズル検査パターンNP(W)を形成し、当該ノズル検査パターンNP(W)を視認しておくことが望ましい。
また、背景画像BGを形成した後に、該背景画像BG上に有彩色のインクが噴射されるノズルのノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(K)を形成するために、該背景画像BGを形成した後に送りローラ21及び送り出しローラ22を反転方向に回転させてフィルムシートを搬送方向の下流側から上流側へ搬送することとしてもよい。これにより、フィルムシートのうちの背景画像BGが形成された部分にヘッド22のノズル面を対向させることが可能になる。
===本実施形態のプリンタ10の有効性===
本実施形態のプリンタ10では、コントローラ60が、検査対象ノズルのノズル検査パターンNPを透明色の媒体Sに形成する際に該検査対象ノズル及び他のノズルから噴射されるインクを透明色の媒体S上に重ねて着弾させる。この結果、検査対象ノズルから噴射されるインクの色が透明色の間で識別し難い色であっても、該検査対象ノズルのノズル検査パターンNPを、ユーザに視認され易くなるように形成することが可能になる。
すなわち、上述したように、透明色のフィルムシートに画像を印刷するプリンタ10では、通常、該フィルムシートが媒体Sとしてセットされており、ノズル検査パターン形成処理においても該フィルムシートが媒体Sとして用いられる。特に、業務用プリンタのような大型のプリンタ10にフィルムシートを一旦セットした場合に、ノズル検査パターン形成処理だけのために前記フィルムシートを他の媒体(例えば、ロール紙)に取り替えるのは煩雑である。したがって、フィルムシートが媒体Sとしてセットされたプリンタ10では、該フィルムシートにノズル検査パターンNPを形成する場合がある。
そして、ヘッド22が備える複数のノズルの各々を検査対象ノズルとして各々のノズル検査パターンNPをフィルムシートのように透明色の媒体Sに形成する場合、前述したように、該検査対象ノズルから噴射されるインクの色によっては、透明色との関係で識別し難くなることがある。例えば、有彩色のインクは、透明色のフィルムシート上に着弾した場合には透けて見えるようになり、ユーザに識別され難くなる。そして、透明色との関係で識別され難い色のインクにより構成されるノズル検査パターンNPは、ユーザにとって視認し難くなる。
これに対し、本実施形態では、透明色との関係で識別し難い色のインクが噴射されるノズルを検査対象ノズルとしてノズル検査パターンNPを透明色の媒体Sに形成する際、該検査対象ノズル及び他のノズルから噴射されるインクを前記透明色の媒体S上に重ねて着弾させる。具体的に説明すると、本実施形態では、白インクノズル(他のノズル)から噴射される白インクを透明色の媒体S上に着弾させて、白インクにより構成される背景画像BGを該透明色の媒体Sに形成する。その後、検査対象ノズルから噴射される有彩色のインクを背景画像BG上に着弾させて、該有彩色のインクにより構成されるノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(Y)を形成する。
透明色の媒体Sのうち、白インクにより背景画像BGが形成された部分は、前述したように光を通さないため、当該背景画像BGに着弾させたインクが透けて見えることがない。すなわち、有彩色のインクにより構成されるノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(Y)は、該ノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(Y)と透明色の媒体Sの間に遮光性を有する下地(すなわち、背景画像BG)が形成されることにより、ユーザに視認され易くなる。以上のように、本実施形態では、検査対象ノズルから噴射されるインクの色が透明色との関係で識別し難い色であっても、該検査対象ノズルのノズル検査パターンNPを、ユーザにとって視認され易くなるように形成することが可能である。
なお、本実施形態において、ブラックインクノズルを検査対象ノズルとして形成されるノズル検査パターンNP(K)については、背景画像BG上ではなく媒体S上に直接ブラックインクを着弾させることにより形成されることとした。すなわち、無彩色のインクであるブラックインクにより構成されるノズル検査パターンNP(K)は、背景画像BGを下地とせずに形成されることとした。但し、これに限定されるものではなく、有彩色のインクにより構成されるノズル検査パターンNP(C)、NP(M)、NP(Y)と同様、ブラックインクにより構成されるノズル検査パターンNP(K)も背景画像BGを下地として形成されることとしてもよい。つまり、プリンタ10において使用される5色のインクのうち、背景画像BGを構成するインク以外のインクを噴射するノズルを検査対象ノズルとする場合には、前記背景画像BGを下地としてノズル検査パターンNPを形成することとしてもよい。ブラックインクは無彩色であるものの白インクと同程度の遮光性を備えていないので、該ブラックインクにより構成されるノズル検査パターンNP(K)を背景画像BG上に形成してより視認され易くしてもよい。
===第二実施形態について===
上記の実施形態(以下、第一実施形態)では、検査対象ノズルとは異なる他のノズルから噴射されるインクにより構成される背景画像BGを形成した後に、該検査対象ノズルから噴射されるインクを背景画像BG上に着弾させることとした。すなわち、第一実施形態では、背景画像BG上に、検査対象ノズルから噴射されるインクにより構成されるノズル検査パターンNPを形成することとした。これにより、検査対象ノズルから噴射されるインクの色が透明色との関係で識別し難い色であっても、該検査対象ノズルのノズル検査パターンNPをユーザに視認され易くなるように形成することが可能になる。
但し、透明色との関係で識別し難い色のインクが噴射される検査対象ノズルのノズル検査パターンNPをユーザに視認され易くなるように形成する方法としては、上記内容に限定されるものではなく、他の例(以下、第二実施形態)も考えられる。以下、第二実施形態について説明する。なお、以下の説明では、第一実施形態と同様、透明色のフィルムシートを媒体Sとして用いる場合を例に挙げて説明する。
第二実施形態においても、第一実施形態と同様、透明色との関係で識別し難い色のインクが噴射されるノズルを検査対象ノズルとしてノズル検査パターンNPを形成する場合、該検査対象ノズル及び他のノズルから噴射されるインクをフィルムシート上に重ねて着弾させる。ここで、検査対象ノズルから噴射されるインクと、他のノズルから噴射されるインクとは、互いに色相が異なるインクであり、混合し合う(滲み合う)インクである。つまり、第二実施形態では、検査対象ノズル及び他のノズルから噴射されるインクをフィルムシート上に重ねて着弾させることにより、該インクを混合させることになる。
この結果、透明色との関係で識別し難い色のインクが噴射されるノズルを検査対象ノズルとして形成されるノズル検査パターンNPは、該検査対象ノズル及び他のノズルから噴射されるインクを混合させた色(すなわち、検査対象ノズルから噴射されるインクの色とは異なる色)を有することになる。
これにより、検査対象ノズルから噴射されるインクの色が透明色との関係で識別され難い色であっても、該検査対象ノズルのノズル検査パターンNPの色をより識別し易い色に変えることが可能となり、以って該ノズル検査パターンNPを、ユーザに視認され易くなるように形成することが可能になる。なお、検査対象ノズルから噴射されるインクと混合させるインクは、該検査対象ノズルから噴射されるインクと混合させたときの色と透明色とのコントラストを、該検査対象ノズルから噴射されるインクの色と透明色とのコントラストよりも大きくするインクである。
以下、第二実施形態において透明色との関係で識別され難い色のインクが噴射されるノズルを検査対象ノズルとしてノズル検査パターンNPを形成する手順について説明する。以下では、透明色との関係で最も識別し難い黄色のインク(イエローインク)を検査対象ノズルとしてノズル検査パターンNPを形成するケースを例に挙げて説明する。
第二実施形態において、コントローラ60は、イエローインクノズルのノズル検査パターンNPをフィルムシートに形成するにあたり、イエローインクノズルから噴射されるインクと、シアンインクノズルから噴射されるシアンインクとをフィルムシート上に重ねて着弾させる。つまり、本ケースでは、シアンインクノズルが他のノズルに相当する。
より具体的に説明すると、コントローラ60は、フィルムシートの所定の単位領域にシアンインクノズルから噴射されるシアンインクを着弾させた後、イエローインクノズルから噴射されるイエローインクを前記所定の単位領域に着弾させる。所定の単位領域とは、イエローインクノズルのノズル検査パターンNPの画像データを構成する画素データ、に対応する単位領域である。また、フィルムシート上に重ねて着弾させるイエローインク及びシアンインクは、搬送方向において同じ位置に位置するシアンインクノズル孔及びイエローインクノズル孔から噴射される。例えば、#kのシアンインクノズル孔から噴射されたシアンインクが着弾した位置には、#kのイエローインクノズル孔から噴射されるイエローインクが着弾する。なお、各インクをフィルムシートに着弾させる順番については上記の順番とは逆の順番であってもよい。
そして、フィルムシート上に重ねて着弾させたイエローインク及びシアンインクは混合するようになる。この結果、イエローインクノズルのノズル検査パターンNPとして、図12Aに示すような、イエローインクとシアンインクとを混合させた色相(暗い黄緑色)を有するノズル検査パターン(以下、混合ノズル検査パターンNP(CY))がフィルムシートに形成される。図12Aは、混合ノズル検査パターンNP(CY)を示す図である。なお、シアンインクとイエローインクを良好に混合させる上で、シアンインクをフィルムシートに着弾させるドット形成動作と、イエローインクを前記シアンインクが着弾した位置に着弾させるドット形成動作とが同一のドット形成動作である(すなわち、同一のパスである)ことが望ましい。
混合ノズル検査パターンNP(CY)は、図12Aに示すように、イエローインクノズルを構成するノズル孔と同数のブロックBP(以下、混合ブロックBP(CY))からなる。なお、混合ブロックBP(CY)は、それぞれ、イエローインクノズルを構成するイエローインクノズル孔の一と対応している。混合ブロックBP(CY)とイエローインクノズル孔との対応関係については、上述した対応関係と同様である。
以上のように形成された混合ノズル検査パターンNP(CY)は、透明色との関係でイエロー単色よりも識別し易い色(色相)を有する。この結果、イエローインクノズルのノズル検査パターンNPとして形成された混合ノズル検査パターンNP(CY)は、図12A及び図12Bを比較すると分かるように、イエローインクにて単色印刷されたノズル形成パターンNP(Y)よりも視認され易いものとなる。図12Bは、図12Aと比較するための図であり、イエローインクノズルを検査対象ノズルとしてイエローインクにて単色印刷されたノズル検査パターンNP(Y)を示す図である。
上述のように、第二実施形態では、透明色との関係で識別し難い色のインクを噴射するノズルを検査対象ノズルとしてノズル検査パターンNPを形成する際に、該ノズル検査パターンNPの色を、前記検査対象ノズルから噴射されるインクの色とは異なる色、より具体的にはユーザにとってより識別し易い色に変える。これにより、前記ノズル検査パターンNPは、ユーザに視認され易くなるように形成されることになる。
なお、混合させるインク(具体的には、イエローインク及びシアンインク)の各々の混合比率については調整可能であることが望ましい。当該混合比率を適宜な値に調整することにより、両インクを混合させた色と媒体Sの色とのコントラストがより大きくなる場合があるためである。かかる場合には、混合ノズル検査パターンNP(CY)を形成する際に、前記混合比率を適宜調整することが望ましい。
さらに、上記の手順によって形成された混合ノズル検査パターンNP(CY)を視認することにより、イエローインクノズル(検査対象ノズル)及びシアンインクノズル(他のノズル)の双方のインク噴射不良を検査することが可能である。つまり、混合ノズル検査パターンNP(CY)は、イエローインクノズルのノズル検査パターンNPであると同時に、シアンインクノズルのノズル検査パターンNPでもある。したがって、混合ノズル検査パターンNP(CY)を形成すれば、シアンインクノズルのノズル検査パターンNPを改めて形成する必要が無くなるとともに、ユーザが効率良くノズル検査を行うことが可能となる。但し、これに限定されるものではなく、混合ノズル検査パターンNP(CY)とは別に、シアンインクノズルのノズル検査パターンNPが形成されることとしてもよい。
===その他の実施の形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る液体噴射装置、及び、ノズル検査パターン形成方法について説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、検査対象ノズル及び他のノズルの各々から噴射されるインクの色については、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ヘッド22のノズル面に、CMYK及び白色のノズルに加えて、ライトシアンインク(LC)を噴射するノズル、ライトマゼンタインク(LM)を噴射するノズル、ライトイエローインク(LY)を噴射するノズル、ライトブラックインク(LK)を噴射するノズル等が更に備えられていることとしてもよい。
上記のノズルから噴射されるインクのうち、例えば、ライトマゼンタインク(LM)は、透明色との関係で識別され難い色のインクである。このため、ライトマゼンタインク(LM)を噴射するノズルを検査対象ノズルとしてノズル検査パターンNPを透明色の媒体Sに形成する際には、該検査対象ノズル及び他のノズルから噴射されるインクを前記透明色の媒体S上に重ねて着弾させればよい。なお、他のノズルとしては、ライトイエローインク(LY)を噴射するノズルが望ましい。かかる場合には、ライトマゼンタインク(LM)を噴射するノズルのノズル検査パターンNPとして、ライトマゼンタよりも識別し易い色(ライトイエローインクとライトマゼンタインクを混合させた色であり、具体的には、ライトオレンジ)を有する検査パターンNPが形成されるようになる。
また、上記実施形態では、ノズル検査パターンNPが目的印刷物の印刷品質を保証するために該目的印刷物の印刷に付随させて形成されることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、ノズル検査パターンNPの形成を、目的印刷物の印刷に付随させないで行うこととしてもよい。すなわち、プリンタ10の印刷待機中、任意のタイミングでユーザがノズル検査ボタン122aをクリックして、目的印刷物の印刷とは無関係に、前記プリンタ10に対してノズル検査パターンNPを形成する指令が与えられることとしてもよい。
また、上記実施形態では、移動方向に移動するヘッド22を有するプリンタ10(所謂シリアルプリンタ)について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、移動せずに固定位置に配置されたヘッド22を有し、媒体Sの搬送方向と交差する方向に並ぶ複数のドットを一度に形成することが可能なプリンタ(所謂ラインプリンタ)にも本発明を具現化することが可能である。
また、上記実施形態では、液体噴射装置の一例としてのインクを噴射して画像を形成するプリンタ10について説明したしたが、この限りではなく、インク以外の他の液体(液体以外にも、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような液状体を含む)を噴射する液体噴射装置に具体化することもできる。
例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ジェルを噴射する液状体噴射装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
プリンタ10の全体構成を示すブロック図である。 図2Aは、プリンタ10の内部構成の概略を示し、図2Bは、プリンタ10の内部構成の断面図を示す。 ノズルの配列を示す図である。 印刷データを生成する流れを示す図である。 プリンタドライバ111の設定画面120を示す図である。 ユーティリティ画面122を示す図である。 図7Aは、ノズル検査パターンNP(K)を示す図である。図7Bは、一のブロックBP(K)を拡大して示した図である。 図8A及び図8Bは、ノズル検査パターンNPを用いたノズル検査方法についての説明図である。 本実施形態のノズル検査パターン形成処理の流れを示す図である。 本実施形態のノズル検査パターン形成処理において形成される各ノズル検査パターンNPを示す図である。 図10と比較するための図である。 図12Aは、混合ノズル検査パターンNP(CY)を示す図である。図12Bは、図12Aと比較するための図である。
符号の説明
10 プリンタ、20 記録ユニット、21 キャリッジ、22 ヘッド、
30 搬送ユニット、31 送りローラ、32 送り出しモータ、
33 吸着テーブル、40 メンテナンスユニット、
41 キャップ、42 吸引ポンプ、50 検出器群、51 測色器、
60 コントローラ、61 インターフェイス、
62 CPU、63 メモリ、64 ユニット制御回路、
110 コンピュータ、111 プリンタドライバ、
112 アプリケーションプログラム、120 設定画面、
122 ユーティリティ画面、122a ノズル検査ボタン、
122b クリーニングボタン、S 媒体

Claims (6)

  1. 液体の色毎に設けられた複数のノズルを備え、該ノズルから液体を媒体に噴射するヘッドと、
    前記複数のノズルのうちの一を検査対象ノズルとして、該検査対象ノズルの液体噴射不良を検査するためのノズル検査パターンを、該検査対象ノズル及び前記複数のノズルのうちの該検査対象ノズルとは異なる他のノズルから噴射される液体を透明色の媒体上に重ねて着弾させて該透明色の媒体に形成する制御部と、
    を有することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置において、
    前記制御部は、前記他のノズルから噴射される液体を前記透明色の媒体に着弾させて、該他のノズルから噴射される液体により構成される下地を形成した後に、前記検査対象ノズルから噴射される液体を前記下地上に着弾させて、該下地に取り囲まれ、かつ、前記検査対象ノズルから噴射される液体により構成される前記ノズル検査パターンを前記透明色の媒体に形成することを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項2に記載の液体噴射装置において、
    前記検査対象ノズルから噴射される液体の色は有彩色であり、
    前記他のノズルから噴射される液体の色は白色であることを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項1に記載の液体噴射装置において、
    前記制御部は、
    前記検査対象ノズル及び前記他のノズルから噴射される液体を前記透明色の媒体上に重ねて着弾させることにより該液体を混合させて、前記検査対象ノズルから噴射される液体の色とは異なる色を有する前記ノズル検査パターンを前記透明色の媒体に形成することを特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項4に記載の液体噴射装置において、
    前記検査対象ノズルから噴射される液体の色相と、前記他のノズルから噴射される液体の色相は、互いに異なることを特徴とする液体噴射装置。
  6. 液体の色毎に設けられた複数のノズルのうちの一を検査対象ノズルとして、該検査対象ノズルの液体噴射不良を検査するためのノズル検査パターンを透明色の媒体に形成するノズル検査パターン形成方法であって、
    前記複数のノズルのうちの前記検査対象ノズルとは異なる他のノズルから噴射される液体を前記媒体上に着弾させることと、
    前記検査対象ノズルから噴射される液体を前記他のノズルから噴射される液体と重ねて前記透明色の媒体上に着弾させることと、
    を有することを特徴とするノズル検査パターン形成方法。
JP2008237006A 2008-09-16 2008-09-16 液体噴射装置、及び、ノズル検査パターン形成方法 Withdrawn JP2010069637A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008237006A JP2010069637A (ja) 2008-09-16 2008-09-16 液体噴射装置、及び、ノズル検査パターン形成方法
US12/560,381 US20100066780A1 (en) 2008-09-16 2009-09-15 Liquid Ejecting Apparatus and Method of Forming Nozzle Test Pattern

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008237006A JP2010069637A (ja) 2008-09-16 2008-09-16 液体噴射装置、及び、ノズル検査パターン形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010069637A true JP2010069637A (ja) 2010-04-02

Family

ID=42006830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008237006A Withdrawn JP2010069637A (ja) 2008-09-16 2008-09-16 液体噴射装置、及び、ノズル検査パターン形成方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20100066780A1 (ja)
JP (1) JP2010069637A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012056221A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Seiko Epson Corp 吐出検査方法、吐出検査装置、描画方法、及び描画装置
JP2013230578A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法、インクジェット記録装置
US8899710B2 (en) 2012-04-03 2014-12-02 Seiko Epson Corporation Printing apparatus and inspection method

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010125605A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Seiko Epson Corp 印刷装置
JP5418377B2 (ja) * 2009-11-09 2014-02-19 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、及び、印刷方法
JP5440333B2 (ja) * 2009-12-15 2014-03-12 セイコーエプソン株式会社 流体噴射装置、及び、流体噴射方法
JP5870499B2 (ja) * 2010-07-21 2016-03-01 セイコーエプソン株式会社 流体噴射装置、及び、流体噴射方法
US9114625B2 (en) 2013-06-26 2015-08-25 Nike, Inc. Additive color printing
US9844961B1 (en) 2016-10-27 2017-12-19 Xerox Corporation System and method for analysis of low-contrast ink test patterns in inkjet printers
KR20220069147A (ko) * 2020-11-19 2022-05-27 세메스 주식회사 헤드 메인터넌스 유닛 및 기판 처리 장치

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6378976B1 (en) * 1999-08-23 2002-04-30 Hewlett-Packard Company Use of an essentially colorless marker to allow evaluation of nozzle health for printing colorless “fixer” agents in multi-part ink-jet images
US6312082B1 (en) * 1999-08-23 2001-11-06 Hewlett-Packard Company Clear fluid ink-jet pen alignment
JP4403734B2 (ja) * 2003-07-01 2010-01-27 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、吐出検査方法、吐出検査用パターンの形成方法、プログラムおよび印刷システム
US7354127B2 (en) * 2003-07-16 2008-04-08 Seiko Epson Corporation Method for forming ejection-test pattern, method for testing ejection, printing apparatus, computer-readable medium, and printing system
US7334859B2 (en) * 2003-09-03 2008-02-26 Fujifilm Corporation Inkjet recording apparatus and discharge defect determination method
JP4735236B2 (ja) * 2005-12-20 2011-07-27 富士ゼロックス株式会社 ノズルチェックパターン及び液滴吐出装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012056221A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Seiko Epson Corp 吐出検査方法、吐出検査装置、描画方法、及び描画装置
US8899710B2 (en) 2012-04-03 2014-12-02 Seiko Epson Corporation Printing apparatus and inspection method
JP2013230578A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法、インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20100066780A1 (en) 2010-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5256949B2 (ja) 液体噴射装置、及び、ノズル検査パターン形成方法
JP2010069637A (ja) 液体噴射装置、及び、ノズル検査パターン形成方法
US9259920B2 (en) Printing device and printing method
JP2010058360A (ja) 液体噴射装置、及び、ノズル検査パターン形成方法
US8128200B2 (en) Fluid ejecting apparatus and method of ejecting fluid
US20170190190A1 (en) Liquid discharging apparatus and liquid discharging method
JP5668781B2 (ja) 液体噴射装置、及び、ノズル検査パターン形成方法
JP2016147421A (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
JP2010046991A (ja) 液体噴射装置、及び、ノズル検査パターン形成方法
JP7247570B2 (ja) 液体噴射装置および液体噴射装置の駆動方法
JP2015157426A (ja) プリンター、プリンターの印刷制御方法および印刷制御装置
JP5338547B2 (ja) 流体噴射装置、及び、流体噴射方法
JP2007007961A (ja) 液体吐出装置、コンピュータプログラム、及び、表示方法
US20110063349A1 (en) Printing apparatus and printing method
JP2014180802A (ja) 印刷装置および印刷装置の制御方法
JP2017149009A (ja) チェックパターンの印刷方法、およびそのためのコンピュータープログラム
JP6281187B2 (ja) プリンターの印刷方法およびプリンター
JP7047311B2 (ja) 印刷制御装置、印刷装置および印刷制御方法
JP2007313846A (ja) 印刷装置、印刷システム、及び印刷方法
US11338600B2 (en) Recording device and recording method
US11548281B2 (en) Printing method and printing apparatus
JP2014188784A (ja) プリンターの印刷方法およびプリンター
JP2018069530A (ja) 画像形成装置及び印字補正方法
JP2019080278A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および印刷装置
EP3795365B1 (en) Recording condition determining method and recording device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110822

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20120308