JP2013166291A - 印刷装置、及び、印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷時間やコストを抑えつつ、画像の滲みや混色を抑制すること。
【解決手段】主画像を印刷する第1ノズル列と、主画像と重なる補助画像を印刷する第2ノズル列と、ノズル列を所定方向と交差する移動方向に移動させつつノズルからインクを吐出させる吐出動作と、ノズル列と被印刷材とを所定方向に相対移動させる移動動作と、を繰り返す制御部と、を備え、制御部は、下層画像を構成する移動方向に沿うドット列が複数回の吐出動作で完成し、且つ、そのドット列を形成する各吐出動作時に移動方向の位置が異なる画素にドットが形成されるように制御し、上層画像を構成する移動方向に沿うドット列が1回の吐出動作で完成するように制御する印刷装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、印刷装置、及び、印刷方法に関する。
印刷装置の一例として、ヘッドを移動方向に移動させつつヘッドに設けられたノズルからインクを吐出させる吐出動作と、移動方向と直交する搬送方向に被印刷材を搬送する搬送動作とを、繰り返すインクジェットプリンター(以下、プリンター)が挙げられる。このようなプリンターの中には、隣接するドット間での滲みを防止するために、ヘッドの移動方向に沿うドット列(以下、ラスターライン)を複数回の吐出動作で完成させる印刷方法を実施するものがある(例えば、特許文献1を参照)。
また、被印刷材に着弾したインクを乾燥させたり、被印刷材のカールを防止したりするために、ヒーター等により被印刷材を乾燥させる乾燥手段が設けられたプリンターがある(例えば、特許文献2〜3を参照)。
また、例えば被印刷材の地色の影響を排除するために、白インク等による補助画像とカラーインク等による主画像を重ねて印刷するプリンターがある(例えば、特許文献4〜5を参照)。
特開2000−238249号公報 特開2009−241309号公報 特開2010−228260号公報 特開2011−37222号公報 特開2011−98456号公報
上述のように補助画像と主画像を重ねて印刷する場合、補助画像と主画像のうち被印刷材に先に印刷する下層画像を乾燥させた状態で上層画像を重ねて印刷することで、画像の滲みや混色を防止することができる。
画像を構成するラスターラインを複数回の吐出動作で完成させることで、1回の吐出動作で被印刷材に吐出されるインク量を少なくすることができ、画像が乾燥し易くなる。ただし、下層画像ほど乾燥し易くする必要のない上層画像を構成するラスターラインも、複数回の吐出動作で完成させてしまうと、印刷時間が長くなってしまう。また、プリンター1に乾燥手段を設けることで、下層画像が乾燥し易くなるが、装置構成が複雑となりコストが上がってしまう。
そこで、本発明では、印刷時間やコストを抑えつつ、画像の滲みや混色を抑制する印刷装置、及び、印刷方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決する為の主たる発明は、主画像を印刷するためのインクを吐出するノズルが所定方向に複数並ぶ第1ノズル列と、前記主画像と重なる補助画像を印刷するためのインクを吐出するノズルが前記所定方向に複数並ぶ第2ノズル列と、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列を前記所定方向と交差する移動方向に移動させつつ前記ノズルからインクを吐出させて被印刷材上の画素にドットを形成させる吐出動作と、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と前記被印刷材とを前記所定方向に相対移動させる移動動作と、を繰り返すことにより、前記被印刷材への画像の印刷を制御する制御部と、を備える印刷装置であって、前記制御部は、前記主画像と前記補助画像のうち前記被印刷材に先に印刷する下層画像を構成する前記移動方向に沿うドット列が複数回の前記吐出動作で完成し、且つ、当該ドット列を形成する各前記吐出動作時に前記移動方向の位置が異なる前記画素にドットが形成されるように制御し、前記主画像と前記補助画像のうち前記被印刷材に後に印刷する上層画像を構成する前記移動方向に沿うドット列が1回の前記吐出動作で完成するように制御する、ことを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
印刷システムの全体構成を示すブロック図である。 図2Aはプリンターの概略斜視図であり、図2Bはヘッドの下面に設けられたノズルの配置を説明する図である。 図3Aは表刷りモードで印刷される画像を説明する図であり、図3Bは裏刷りモードで印刷される画像を説明する図である。 図4Aから図4Cは実施例1における表刷りモードの印刷方法を説明する図である。 図5Aから図5Cは実施例1における裏刷りモードの印刷方法を説明する図である。 図6A及び図6Bは下層画像の印刷方法の変形例を説明する図である。 図7A及び図7Bは実施例2における印刷方法を説明する図であり、図7Cは、実施例2の印刷方法により形成されたドットを説明する図であり、図7Dは、実施例2の印刷方法とは逆の印刷方法により形成されたドットを説明する図である。 変形例1のヘッドの下面に設けられたノズルの配置を説明する図である。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
即ち、主画像を印刷するためのインクを吐出するノズルが所定方向に複数並ぶ第1ノズル列と、前記主画像と重なる補助画像を印刷するためのインクを吐出するノズルが前記所定方向に複数並ぶ第2ノズル列と、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列を前記所定方向と交差する移動方向に移動させつつ前記ノズルからインクを吐出させて被印刷材上の画素にドットを形成させる吐出動作と、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と前記被印刷材とを前記所定方向に相対移動させる移動動作と、を繰り返すことにより、前記被印刷材への画像の印刷を制御する制御部と、を備える印刷装置であって、前記制御部は、前記主画像と前記補助画像のうち前記被印刷材に先に印刷する下層画像を構成する前記移動方向に沿うドット列が複数回の前記吐出動作で完成し、且つ、当該ドット列を形成する各前記吐出動作時に前記移動方向の位置が異なる前記画素にドットが形成されるように制御し、前記主画像と前記補助画像のうち前記被印刷材に後に印刷する上層画像を構成する前記移動方向に沿うドット列が1回の前記吐出動作で完成するように制御する、ことを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、印刷時間を抑えつつ、画像の滲みや混色を抑制することができる。また、印刷方法を工夫することによって下層画像を乾燥し易くしているため、コストを抑えることができる。
かかる印刷装置であって、前記制御部は、前記下層画像を構成する前記ドット列を形成する各前記吐出動作時に、前記移動方向に並ぶ所定数おきの前記画素にドットが形成されるように制御すること。
このような印刷装置によれば、ドットの形成位置を分散させることができ、下層画像をより一層乾燥し易くすることができる。
かかる印刷装置であって、前記制御部は、前記下層画像を印刷するノズル列において前記所定方向に隣り合う各前記ノズルによって、同じ前記吐出動作時に、前記移動方向の位置が異なる前記画素にドットが形成されるように制御すること。
このような印刷装置によれば、ドットの形成位置を分散させることができ、下層画像をより一層乾燥し易くすることができる。
かかる印刷装置であって、前記制御部は、前記補助画像が前記下層画像である場合、前記補助画像を構成する或るドット列を形成する先の前記吐出動作時に形成されるドットの大きさよりも、前記或るドット列を形成する後の前記吐出動作時に形成されるドットの大きさの方が大きくなるように制御すること。
このような印刷装置によれば、補助画像の表面を平坦化することができ、補助画像の上に印刷する主画像の画質劣化を抑制することができる。
また、主画像を印刷するためのインクを吐出するノズルが所定方向に複数並ぶ第1ノズル列と、前記主画像と重なる補助画像を印刷するためのインクを吐出するノズルが前記所定方向に複数並ぶ第2ノズル列と、を有し、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列を前記所定方向と交差する移動方向に移動させつつ前記ノズルからインクを吐出させて被印刷材上の画素にドットを形成させる吐出動作と、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と前記被印刷材とを前記所定方向に相対移動させる移動動作と、を繰り返す印刷装置による印刷方法であって、前記主画像と前記補助画像のうち前記被印刷材に先に印刷する下層画像を構成する前記移動方向に沿うドット列を複数回の前記吐出動作で完成し、且つ、当該ドット列を形成する各前記吐出動作時に前記移動方向の位置が異なる前記画素にドットを形成する工程と、前記主画像と前記補助画像のうち前記被印刷材に後に印刷する上層画像を構成する前記移動方向に沿うドット列を1回の前記吐出動作で完成する工程と、を有することを特徴とする印刷方法である。
このような印刷方法によれば、印刷時間を抑えつつ、画像の滲みや混色を抑制することができる。
===印刷システム===
「印刷装置」をインクジェットプリンター(以下、プリンターと呼ぶ)とし、プリンターとコンピューターが接続された印刷システムを例に挙げて、実施形態を説明する。
図1は、印刷システムの全体構成を示すブロック図である。図2Aは、プリンター1の概略斜視図であり、図2Bは、ヘッド41の下面に設けられたノズルの配置を説明する図である。なお、図2Bは、ヘッド41を上から見た場合のノズルの配置を仮想的に示した図である。
プリンター1は、コントローラー10と、搬送ユニット20と、キャリッジユニット30と、ヘッドユニット40と、検出器群50と、を有する。コンピューター60は、プリンター1と通信可能に接続されており、コンピューター60内にインストールされているプリンタードライバーに従って、プリンター1に画像を印刷させるための印刷データをプリンター1に出力する。なお、プリンタードライバーは、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)等の記憶媒体に記憶されていたり、インターネットを介してダウンロード可能であったりする。
プリンター1内のコントローラー10は、プリンター1における全体的な制御を行うためのものである。インターフェース部11は、外部装置であるコンピューター60との間でデータの送受信を行う。CPU12(Central Processing Unit)は、プリンター1の全体的な制御を行うための演算処理装置であり、ユニット制御回路14を介して各ユニットを制御する。メモリー13は、CPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。
検出器群50は、プリンター1内の状況を監視し、その検出結果をコントローラー10に出力するためのものである。
搬送ユニット20は、用紙、布、フィルム等の被印刷材Sを印刷可能な位置に給紙し、被印刷材Sを所定方向(以下、搬送方向と呼ぶ)に搬送するためのものである。
キャリッジユニット30は、キャリッジ31に搭載されたヘッド41を、ガイドレール32に沿って、被印刷材Sの搬送方向と交差する方向である移動方向に移動するためのものである(なお、交差する方向とは一般的には直交方向である)。
ヘッドユニット40は、被印刷材Sにインクを吐出するためのものであり、ヘッド41を有する。図2Bに示すように、ヘッド41の下面には、インクを吐出するノズルが多数設けられ、吐出するインクの色ごとにノズル列が形成されている。移動方向の左側から順に、ブラックインクKを吐出するブラックノズル列Nkと、シアンインクCを吐出するシアンノズル列Ncと、マゼンタインクMを吐出するマゼンタノズル列Nmと、イエローインクYを吐出するイエローノズル列Nyと、白色のインクWを吐出するホワイトノズル列Nwと、が形成されている。
各ノズル列では、180個のノズル(#1〜#180)が搬送方向に所定のノズルピッチDで並んでいる。説明のため、搬送方向下流側のノズルから順に小さい番号を付す。また、ノズルからのインク吐出方式は、駆動素子(ピエゾ素子)に電圧をかけてインク室を膨張・収縮させることによりノズルからインクを吐出させるピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ、その気泡によってノズルからインクを吐出させるサーマル方式でもよい。
このような構成のプリンター1において、コントローラー10(制御部に相当)は、キャリッジ31によりヘッド41を移動方向に移動させつつノズルからインクを吐出させて被印刷材S上の画素にドットを形成させる吐出動作と、搬送ユニット20により被印刷材Sを搬送方向の下流側に搬送する搬送動作(移動動作に相当)と、を交互に繰り返す。その結果、先の吐出動作で形成されたドットの位置とは異なる位置に、後の吐出動作でドットが形成されるため、被印刷材S上に2次元の画像が印刷される。
なお、被印刷材S上の画素とは、被印刷材Sに規定される単位領域であり、1つのドットが形成される領域のことである。また、以下の説明では、ヘッド41の移動方向に沿うドット列を「ラスターライン」と呼び、画像は複数のラスターラインが搬送方向に並ぶことにより構成される。また、1回の吐出動作を「パス」とも呼ぶ。
===印刷モード===
図3Aは、表刷りモードで印刷される画像を説明する図であり、図3Bは、裏刷りモードで印刷される画像を説明する図である。本実施形態のプリンター1は、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの4色のインク(YMCK)を適宜使用して印刷する「主画像(カラー画像やモノクロ画像)」に、白インク(W)を使用して印刷する「補助画像(背景画像)」を重ねて印刷する。よって、本実施形態では、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの4色インクをそれぞれ吐出するノズル列(Ny,Nm,Nc,Nk)が第1ノズル列に相当し、白色のインクを吐出するホワイトノズル列(Nw)が第2ノズル列に相当し、主画像と補助画像が重なった画像が印刷物に相当する。
白色の補助画像に主画像を重ねて印刷することで、発色性の良い主画像を印刷することができる。また、被印刷材Sが透明である場合に、主画像の反対側が透けてしまうことを防止できる。即ち、主画像の遮蔽性を確保することができる。
また、本実施形態のプリンター1は、表刷りモードと裏刷りモードを有する。表刷りモードとは、図3Aに示すように、被印刷材Sに対して主画像Pmよりも先に補助画像Paを印刷し、補助画像Paの上に主画像Pmを重ねて印刷するモードである。従って、表刷りモードで印刷された画像は、図中の矢印で示すように、印刷面側から視認される。
一方、裏刷りモードとは、図3Bに示すように、被印刷材Sに対して補助画像Paよりも先に主画像Pmを印刷し、主画像Pmの上に補助画像Paを重ねて印刷するモードである。従って、裏刷りモードで印刷された画像は、図中の矢印で示すように、被印刷材Sを介して印刷面側とは反対側から視認される。そのため、プラスチックフィルム等の透明な被印刷材Sを使用する場合に、裏刷りモードが実施される。
===印刷方法:実施例1===
図4Aから図4Cは、実施例1における表刷りモードの印刷方法を説明する図であり、図5Aから図5Cは、実施例1における裏刷りモードの印刷方法を説明する図である。各図の左側の図は、印刷に使用するノズルを示す図である。説明の簡略のために、1つのノズル列に属するノズル数を12個(#1〜#12)に減らす。また、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの4色インクをそれぞれ吐出するノズル列(Ny,Nm,Nc,Nk)をまとめて、「カラーノズル列Nco」とする。また、各図の右側の図は、被印刷材S上の画素Pにドットが形成される様子を示す図である。説明のため、移動方向の左側に位置する画素Pから順に小さい画素番号1,2,3…を付し、搬送方向の下流側に位置する画素Pから順に小さい列番号L1,L2,L3…を付す。また、被印刷材S上の全ての画素Pに補助画像と主画像の各ドットが形成されるとする。
前述の図3に示すように、主画像と補助画像を重ねて印刷する場合、主画像と補助画像のうち被印刷材Sに先に印刷する下層画像を乾燥させた状態で上層画像を重ねて印刷しないと、画像に滲みや混色が生じてしまう。
そこで、実施例1では、コントローラー10(制御部に相当)が、主画像と補助画像のうち被印刷材Sに先に印刷する下層画像を構成するラスターラインを複数回のパス(吐出動作)で完成させ、且つ、そのラスターラインを形成する各パスにおいて移動方向の位置が異なる画素にドットを形成させる。つまり、先のパスで間欠的に(間引きながら)ドットを形成した後に、先のパスでドットが形成されなかった画素に後のパスでドットを補完することによって、ラスターラインを完成させる。一方、コントローラー10は、主画像と補助画像のうち被印刷材Sに後に印刷する上層画像を構成するラスターラインを1回のパスで完成させる。
そのため、本実施例の印刷方法によれば、下層画像を構成するラスターラインを1回のパスで完成させる印刷方法に比べて、1回のパスで被印刷材Sの単位面積当たりに形成される下層画像のドット数を少なくすることができる。即ち、1回のパスで被印刷材Sの単位面積当たりに吐出される下層画像のインク量を少なくすることができる。1回のパスで被印刷材Sの単位面積当たりに吐出されるインク量が少ない程、インクの溶媒が蒸発し易く、画像は乾燥し易くなる。従って、本実施例の印刷方法により印刷された下層画像は乾燥し易く、下層画像を乾燥させた状態で上層画像を重ねて印刷することができ、画像の滲みや混色を抑制することができる。特に、下層画像を構成するラスターラインを形成するパスのうち先のパスで形成されたドットは、着弾してから上層画像が重ねて印刷されるまでの乾燥時間が長くなるため、より乾燥した状態となる。
また、1回のパスで被印刷材Sの単位面積当たりに吐出されるインク量が少ない程、被印刷材Sに波打ちやカールが生じ難い。そのため、本実施例の印刷方法のように、下層画像を構成するラスターラインを複数回のパスで印刷し、1回のパスで被印刷材Sの単位面積当たりに吐出される下層画像のインク量を少なくすることで、画像の滲みや混色だけでなく、被印刷材Sの波打ちやカールも抑制することができる。
また、上層画像は、その上に画像が重ねて印刷されず、印刷領域から排紙された後にも乾燥することができる。そのため、上層画像は下層画像ほどに乾燥し易くする必要はない。それにも拘らず、下層画像と同様に上層画像を構成するラスターラインも複数回のパスで完成させてしまうと、上層画像を印刷するパス数が多くなり、印刷時間が長くなってしまう。そこで、本実施例の印刷方法のように、下層画像を構成するラスターラインは複数回のパスで完成させるが、上層画像を構成するラスターラインは1回のパスで完成させることで、画像の滲みや混色を抑制しつつ、印刷時間を短縮することができる。
以上のように、本実施例では、印刷方法を工夫することによって、下層画像を乾燥し易くしている。即ち、ヒーター等の乾燥手段を設けることなく、下層画像を乾燥し易くしている。そのため、プリンター1の装置構成を簡略化でき、コストを下げることができる。ただし、これに限らず、プリンター1に乾燥手段を設けてもよい。そうすることで、下層画像をより一層乾燥させた状態で上層画像を重ねて印刷することができる。
以下、表刷りモードと裏刷りモードの具体的な印刷方法について説明する。
<<表刷りモード>>
図4A〜図4Cに示す表刷りモードでは、補助画像が下層画像となり、主画像が上層画像となる。また、図4では、補助画像を構成する1つのラスターラインを2つのノズルによって2回のパスで完成させるとする。そのため、補助画像を印刷するノズル数を、主画像を印刷するノズル数の2倍にする。具体的には、カラーノズル列Ncoの搬送方向下流側の1/3のノズル#1〜#4(以下、下流側ノズル群)を、主画像を印刷するために使用するノズルとし、ホワイトノズル列Nwの搬送方向中央の1/3のノズル#5〜#8(以下、中央ノズル群)及び搬送方向上流側の1/3のノズル#9〜#12(以下、上流側ノズル群)を、補助画像を印刷するために使用するノズルとする。
コントローラー10は、まず、図4Aに示すパス1にて、ヘッド41を移動方向に移動させつつ、ホワイトノズル列Nwの上流側ノズル群#9〜#12から白インクを吐出させ、列番号L1〜L4の画素にドットを形成させる。この時、コントローラー10は、移動方向に並ぶ全ての画素1〜14にドットを形成させることなく、移動方向に並ぶ1個おきの画素にドットを形成させる。その結果、ドットは移動方向に連続することなく間隔をもって形成される。
更に、コントローラー10は、ホワイトノズル列Nwにおいて搬送方向に隣り合う各ノズル(例えばノズル#9,#10)に、移動方向の位置が異なる画素にドットを形成させる。図4では、奇数番号のノズル#9,#11には画素番号が奇数である画素にドットを形成させ、偶数番号のノズル#10,#12には画素番号が偶数である画素にドットを形成させる。その結果、ドットは搬送方向に連続することなく間隔をもって形成される。つまり、パス1では、ドットが形成された画素と移動方向及び搬送方向に隣接する画素にはドットが形成されず、移動方向及び搬送方向の1個おきの画素にドットが形成される。
次に、コントローラー10は被印刷材Sを搬送方向の下流側に搬送させる。図4では、あるパスで印刷されたラスターライン間に他のパスのラスターラインが印刷されないとする。よって、1回の搬送動作における被印刷材Sの搬送量はノズル列の1/3の長さとなる。搬送動作の結果、図4Bに示すように、ホワイトノズル列Nwの中央ノズル群#5〜#8が列番号L1〜L4の画素と対向し、上流側ノズル群#9〜#12が列番号L5〜L8の画素と対向する。
その後、コントローラー10は、パス2にて(図4B)、ヘッド41を移動方向に移動させつつ、ホワイトノズル列Wの中央ノズル群#5〜#8及び上流側ノズル群#9〜#12から白インクを吐出させる。この時、コントローラー10は、上流側ノズル群#9〜#12には、パス1と同様にドットを形成させる。
一方、コントローラー10は、中央ノズル群#5〜#8には、未だドットが形成されていない画素、即ち、パス1で上流側ノズル群#9〜#12によりドットが形成されなかった画素に、ドットを形成させる。具体的には、上流側ノズル群の奇数ノズル#9,#11と同じ列番号の画素に対向する中央ノズル群のノズル#5,#7には、画素番号が偶数である画素にドットを形成させ、上流側ノズル群の偶数ノズル#10,#12と同じ列番号の画素に対向する中央ノズル群のノズル#6,#8には、画素番号が奇数である画素にドットを形成させる。その結果、列番号L1〜L4の全ての画素に補助画像のドットが形成され、補助画像のラスターラインが完成する。
その後、コントローラー10は、再び、被印刷材Sを搬送方向の下流側に搬送させ、パス3にて(図4C)、ヘッド41を移動方向に移動させつつ、印刷に使用するノズルからインクを吐出させる。この時、コントローラー10は、ホワイトノズル列Nwの中央ノズル群#5〜#8及び上流側ノズル群#9〜#12には、パス2と同様にドットを形成させる。その結果、列番号L5〜L8の画素にて補助画像のラスターラインが完成する。
一方、コントローラー10は、カラーノズル列Ncoの下流側ノズル群#1〜#4には、移動方向に並ぶ全ての画素1〜14にドットを形成させる。その結果、列番号L1〜L4の画素に、パス3のみで主画像のラスターラインが完成する。また、列番号L1〜L4の画素には既に補助画像のラスターラインが形成されているため、補助画像のラスターラインの上に主画像のラスターラインが重ねて形成される。
このように、表刷りモードでは、補助画像を構成するラスターラインが2回のパスで形成され、補助画像を構成するラスターラインの上に主画像を構成するラスターラインが1回のパスで形成される。
<<裏刷りモード>>
図5A〜図5Cに示す裏刷りモードでは、主画像が下層画像となり、補助画像が上層画像となる。よって、裏刷りモードで使用するノズルは、表刷りモードで使用するノズルと逆になる。具体的には、カラーノズル列Ncoの搬送方向中央の1/3のノズル#5〜#8(斜線の丸)及び搬送方向上流側の1/3のノズル#9〜#12(黒丸)が主画像を印刷するノズルとなり、ホワイトノズル列Nwの搬送方向下流側の1/3のノズル#1〜#4(白丸)が補助画像を印刷するノズルとなる。
コントローラー10は、まず、パス1にて(図5A)、カラーノズル列Ncoの上流側ノズル群#9〜#12に、移動方向に並ぶ1個おきの画素にドットを形成させる。その結果、列番号L1〜L4の画素に、ドットが間引かれた不完全な主画像のラスターラインが形成される。
次に、コントローラー10は、被印刷材Sを搬送方向の下流側に搬送させた後、パス2にて(図5B)、カラーノズル列Ncoの中央ノズル群#5〜#8及び上流側ノズル群#9〜#12にドットを形成させる。この時、コントローラー10は、カラーノズル列Ncoの中央ノズル群#5〜#8に、未だドットが形成されていない画素、即ち、パス1で上流側ノズル群#9〜#12によりドットが形成されなかった画素に、ドットを形成させる。その結果、列番号L1〜L4の全ての画素に主画像のドットが形成され、主画像のラスターラインが完成する。
その後、コントローラー10は、被印刷材Sを搬送方向の下流側に搬送させた後、パス3にて(図5C)、印刷に使用するノズルからインクを吐出させる。この時、コントローラー10は、ホワイトノズル列Nwの下流側ノズル群#1〜#4に、移動方向に並ぶ全ての画素にドットを形成させる。その結果、列番号L1〜L4の画素に既に形成されている主画像のラスターラインの上に、補助画像のラスターラインが重ねて形成される。
このように、裏刷りモードでは、主画像を構成するラスターラインが2回のパスで形成され、主画像を構成するラスターラインの上に補助画像を構成するラスターラインが1回のパスで形成される。
<<まとめ>>
以上のように、コントローラー10は、下層画像を構成するラスターラインを2回のパスで完成させ、上層画像を構成するラスターラインを1回のパスで完成させる。そうすることで、1回のパスで被印刷材Sの単位面積当たりに吐出される下層画像のインク量を少なくすることができ、下層画像を乾燥し易くすることができる。従って、下層画像を乾燥させた状態で上層画像を重ねて印刷することができ、画像の滲みや混色を抑制することができる。
また、コントローラー10は、下層画像を構成するラスターラインを形成する各パスにおいて、移動方向に並ぶ1個おきの画素にドットを形成させる。そうすることで、1回のパスで移動方向に連続してドットが形成されることなく、ドットの形成位置を分散させることができる。従って、ドットを形成するインクの溶媒がより蒸発し易くなり、下層画像をより一層乾燥し易くすることができる。
また、コントローラー10は、下層画像を印刷するノズル列にて搬送方向に隣り合う各ノズルに、同じパス内で、移動方向の位置が異なる画素にドットを形成させる。例えば、図4Aに示すように、ホワイトノズル列Nwのノズル#9には画素番号が奇数である画素にドットを形成させ、ノズル#10には画素番号が偶数である画素にドットを形成させる。そうすることで、1回のパスで搬送方向に連続してドットが形成されることなく、ドットの形成位置を分散させることができる。従って、ドットを形成するインクの溶媒がより蒸発し易くなり、下層画像をより一層乾燥し易くすることができる。
<<実施例1の変形例>>
図6A及び図6Bは、下層画像の印刷方法の変形例を説明する図である。図6では、補助画像が下層画像となる表刷りモードを例に挙げて説明する。上記の実施例(図4,図5)では、下層画像を印刷する1回のパスで、移動方向及び搬送方向の1個おきの画素にドットを形成しているが、これに限らない。
例えば、図6Aに示すように、ホワイトノズル列Nwの上流側ノズル群#9〜#12には、画素番号が奇数である画素にドットを形成させ、ホワイトノズル列Nwの中央ノズル群#5〜#8には、画素番号が偶数である画素にドットを形成させてもよい。この場合にも、1回のパスで移動方向に連続してドットが形成されないため、下層画像を乾燥し易くすることができる。
また、例えば、図6Bに示すように、下層画像を構成するラスターラインを形成する各パスにおいて、移動方向に並ぶ所定数おきの画素に(図6Bでは2個おきの画素に)ドットを形成させてもよい。この場合にも、1回のパスで形成されるドットの位置を分散させることができ、下層画像を乾燥し易くすることができる。
===印刷方法:実施例2===
図7A及び図7Bは、実施例2における印刷方法を説明する図であり、図7Cは、実施例2の印刷方法により形成されたドットを説明する図である。実施例2では、表刷りモードが設定されている場合に、下層となる補助画像を構成するラスターラインを複数回のパスで完成し、更に、先のパスで形成するドットの大きさを、後のパスで形成するドットの大きさよりも小さくする。そのために、実施例2で使用するホワイトノズル列Nwは、複数サイズのドットを形成可能であるとし、ここでは、大ドットLDと小ドットSDを形成可能であるとする。
図7Dは、実施例2の印刷方法とは逆の印刷方法により形成されたドットを説明する図である。即ち、補助画像を構成するラスターラインを形成する際に、先のパスで大ドットLDを形成し、後のパスで小ドットSDを形成する場合を示す図である。一般的に、大ドットLDは、隙間のないベタ塗り画像の印刷に使用される。よって、隣接する大ドットLD同士が重複するように、大ドットLDは、被印刷材S上の画素Pよりも大きいサイズに設計されている。そのため、先のパスで大ドットLDを形成してしまうと、後のパスで小ドットSDが形成される画素Pの一部が大ドットLDで埋まってしまう。そのため、大ドットLDの上に小ドットSDが形成される。また、小ドットSDはドット径が小さいため、近傍の小ドットSD同士は繋がらず、それぞれが独立した状態で定着する。その結果、図7Dに示すように、離れて定着した小ドットSDが大ドットLDの上面よりも突出し、補助画像の表面が凹凸化してしまう。そうすると、補助画像の上に形成される主画像の画質が劣化してしまう。
そこで、実施例2では、コントローラー10は、補助画像を構成する或るラスターラインを形成するパスのうち、先のパスで形成させるドットの大きさよりも、後のパスで形成させるドットの大きさを大きくする。具体的に説明すると、コントローラー10は、まず、パス1にて(図7A)、ホワイトノズル列Nwの上流側ノズル群#9〜#12に、移動方向に並ぶ1個おきの画素に小ドットSDを形成させる。次に、コントローラー10は、被印刷材Sを搬送方向の下流側に搬送させた後、パス2にて(図7B)、ホワイトノズル列Nwの中央ノズル群#5〜#8に、未だドットが形成されていない移動方向に並ぶ1個おきの画素に大ドットLDを形成させる。
そうすることで、図7Cに示すように、互いに独立した状態で定着した小ドットSDの間を大ドットLDを形成するためのインクで埋めることができ、近傍の大ドットLD同士が小ドットSDを介して繋がる。その結果、補助画像の表面を平坦化することができ、補助画像の上に印刷される主画像の画質劣化を抑制することができる。
なお、裏刷りモードが設定されている場合、下層となる主画像は被印刷材Sの平坦な面の上に印刷され、また、主画像の上面(印刷面)が凹凸形状であっても補助画像の画質に影響しない。よって、裏刷りモードが設定されている場合には、下層となる主画像を形成する際に、先のパスで形成するドットよりも後のパスで形成するドットを大きくする制御を実施しなくてもよい。
また、ホワイトノズル列Nwが3種類以上のサイズのドット(例えば、小ドット,中ドット,大ドット)を形成可能である場合、補助画像を構成するラスターラインを形成する際に、先のパスで小ドットを形成し、後のパスで中ドットを形成するようにしてもよいし、先のパスで中ドットを形成し、後のパスで大ドットを形成するようにしてもよいし、先のパスで小ドットと中ドットを混在させて形成し、後のパスで大ドットを形成するようにしてもよい。
===変形例===
<変形例1>
図8は、変形例1のヘッド41の下面に設けられたノズルの配置を説明する図である。上記の実施例のヘッド41では(図2B)、カラーノズル列(Nk,Nc,Nm,Ny)とホワイトノズル列(Nw)が移動方向に並んで配置されているが、これに限らない。例えば、図8に示すように、カラーノズル列よりも搬送方向の上流側と下流側の位置に2つのホワイトノズル列Nw1,Nw2を配置してもよい。また、下層画像を構成するラスターラインを形成するノズル数が上層画像を構成するラスターラインを形成するノズル数よりも多くなるように、上流側のホワイトノズル列Nw1やカラーノズル列にそれぞれ属するノズル数(#1〜#180)を、下流側のホワイトノズル列Nw2に属するノズル数(#1〜#90)よりも多くしてもよい。
図8に示すヘッド41を使用する場合、表刷りモード時には、上流側のホワイトノズル列Nw1に属する全ノズル(#1〜#180)を使用して補助画像を先に印刷した後に、カラーノズル列(Nk,Nc,Nm,Ny)に属するノズルのうち搬送方向上流側の半分のノズル(#91〜#180)を使用して補助画像の上に主画像を重ねて印刷するとよい。逆に、裏刷りモード時には、カラーノズル列に属する全ノズル(#1〜#180)を使用して主画像を先に印刷した後に、下流側のホワイトノズル列Nw2に属する全ノズル(#1〜#90)を使用して主画像の上に補助画像を重ねて印刷するとよい。
<変形例2>
上記の実施例では、例えば図4に示すように、下層画像を構成するラスターラインを異なる2つのノズルにより2回のパスで完成させているが、これに限らない。例えば、下層画像を構成するラスターラインを3回以上のパスで完成させてもよい。また、例えば、下層画像を構成するラスターラインを同じ1つのノズルにより2回のパスで完成させてもよい。その場合、あるパスでドットを間引きながら不完全なラスターラインを形成した後に、被印刷材Sを搬送せずに、次のパスでも同じノズルを用いてラスターラインを完成させるとよい。
<変形例3>
上記の実施例では、例えば図4に示すように、主画像を印刷するノズルと補助画像を印刷するノズルを搬送方向にずらすことによって、主画像と補助画像を重ねて印刷しているが、これに限らない。例えば、各画像を印刷するごとに、被印刷材Sを搬送方向の上流側に逆搬送してもよい(バックフィードしてもよい)。その場合、まず、下層画像を印刷するノズル列に属する全ノズルを使用して、ドットが間引かれた不完全な下層画像を印刷した後に、被印刷材Sを搬送方向の上流側に逆搬送する。その後、被印刷材Sを再び搬送方向の下流側に搬送しつつ、下層画像を印刷するノズル列に属する全ノズルを使用して、下層画像を完成した後に、被印刷材Sを搬送方向の上流側に逆搬送する。その後、被印刷材Sを再び搬送方向の下流側に搬送しつつ、上層画像を印刷するノズル列に属する全ノズルを使用して、下層画像の上に上層画像を重ねて印刷する。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
<プリンター1について>
上記の実施形態では、ヘッド41が移動方向に移動しながらインクを吐出する吐出動作と、被印刷材Sが搬送方向に搬送される搬送動作とが繰り返されるプリンター1を例に挙げているが、これに限らない。例えば、印刷領域に位置する被印刷材に対してヘッドがX方向に移動しながらインクを吐出する吐出動作とヘッドがY方向に移動する移動動作とを繰り返すことによって、印刷領域の被印刷材に2次元の画像を印刷し、その後、被印刷材をX方向に搬送して新たな被印刷材の部位を印刷領域に搬送するプリンターでもよい。
<インクについて>
上記の実施形態では、白インクによる補助画像と、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの4色インク(YMCK)による主画像とを重ねて印刷しているが、これに限らない。例えば、金属光沢感のある画像を印刷するために、金属顔料等を含むメタリックインクによる補助画像と主画像とを重ねて印刷してもよい。また、補助画像を白インクで印刷するに限らず、他の色インクで補助画像を印刷してもよいし、白インクと共に4色のインク(YMCK)を適宜使用して白色の色味を調整した補助画像を印刷してもよい。また、主画像の印刷に白インクを使用してもよい。また、補助画像と主画像を重ねた画像と共に、白インクによる単独の画像や4色インク(YMCK)による単独の画像を同じ被印刷材に印刷してもよい。
なお、本明細書において「白色」とは、可視光線のすべての波長を100%反射する物体の表面色である厳密な意味での白色に限らず、所謂「白っぽい色」のように、社会通念上、白色と呼ばれる色を含むものとする。例えば、「白色」とは、(1)x-rite社製の測色機eye-one Proを用いて、測色モード:スポット測色、光源:D50、バッキング:Black、印刷媒体:透明フィルムで測色した場合に、Lab系での標記がa**平面上で半径20の円周及びその内側にあり、かつL*が70以上で表される色相範囲内の色か、(2)ミノルタ製の測色計CM2022を用いて測定モードD502°視野、SCFモード、白地バックで測色した場合に、Lab系での標記がa**平面上で半径20の円周及びその内側にあり、かつL*が70以上で表される色相範囲内の色か、(3)特開2004−306591号公報に記載されているように画像の背景として用いられるインクの色をいい、背景として用いられるのであれば純粋な白に限られない。
1 プリンター、10 コントローラー、11 インターフェース部、
12 CPU、13 メモリー、14 ユニット制御回路、
20 搬送ユニット、30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
32 ガイドレール、40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 検出器群、60 コンピューター、Pm 主画像、Pa 補助画像

Claims (5)

  1. 主画像を印刷するためのインクを吐出するノズルが所定方向に複数並ぶ第1ノズル列と、
    前記主画像と重なる補助画像を印刷するためのインクを吐出するノズルが前記所定方向に複数並ぶ第2ノズル列と、
    前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列を前記所定方向と交差する移動方向に移動させつつ前記ノズルからインクを吐出させて被印刷材上の画素にドットを形成させる吐出動作と、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と前記被印刷材とを前記所定方向に相対移動させる移動動作と、を繰り返すことにより、前記被印刷材への画像の印刷を制御する制御部と、
    を備える印刷装置であって、
    前記制御部は、
    前記主画像と前記補助画像のうち前記被印刷材に先に印刷する下層画像を構成する前記移動方向に沿うドット列が複数回の前記吐出動作で完成し、且つ、当該ドット列を形成する各前記吐出動作時に前記移動方向の位置が異なる前記画素にドットが形成されるように制御し、
    前記主画像と前記補助画像のうち前記被印刷材に後に印刷する上層画像を構成する前記移動方向に沿うドット列が1回の前記吐出動作で完成するように制御する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、
    前記下層画像を構成する前記ドット列を形成する各前記吐出動作時に、前記移動方向に並ぶ所定数おきの前記画素にドットが形成されるように制御する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、
    前記下層画像を印刷するノズル列において前記所定方向に隣り合う各前記ノズルによって、同じ前記吐出動作時に、前記移動方向の位置が異なる前記画素にドットが形成されるように制御する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、
    前記補助画像が前記下層画像である場合、前記補助画像を構成する或るドット列を形成する先の前記吐出動作時に形成されるドットの大きさよりも、前記或るドット列を形成する後の前記吐出動作時に形成されるドットの大きさの方が大きくなるように制御する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 主画像を印刷するためのインクを吐出するノズルが所定方向に複数並ぶ第1ノズル列と、前記主画像と重なる補助画像を印刷するためのインクを吐出するノズルが前記所定方向に複数並ぶ第2ノズル列と、を有し、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列を前記所定方向と交差する移動方向に移動させつつ前記ノズルからインクを吐出させて被印刷材上の画素にドットを形成させる吐出動作と、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と前記被印刷材とを前記所定方向に相対移動させる移動動作と、を繰り返す印刷装置による印刷方法であって、
    前記主画像と前記補助画像のうち前記被印刷材に先に印刷する下層画像を構成する前記移動方向に沿うドット列を複数回の前記吐出動作で完成し、且つ、当該ドット列を形成する各前記吐出動作時に前記移動方向の位置が異なる前記画素にドットを形成する工程と、
    前記主画像と前記補助画像のうち前記被印刷材に後に印刷する上層画像を構成する前記移動方向に沿うドット列を1回の前記吐出動作で完成する工程と、
    を有することを特徴とする印刷方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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