JP5867280B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムの一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の図7に示されているように、燃料電池システムは、改質ガスに含まれる燃料ガスを用いて発電を行う燃料電池100と、燃料ガスのうち燃料電池100における発電で消費されなかった燃料ガスを燃焼させて、改質器20を加熱する燃焼部40と、燃焼部40から排気された排ガスが供給され、その排ガスから燃焼部40で燃焼し切らなかった未改質原料と一酸化炭素、および、燃焼部40で発生した窒素酸化物を除去した後、外部に排気する触媒装置44と、触媒装置44からの排ガスに含まれる一酸化炭素の濃度を検出する一酸化炭素センサ48と、を備えている。
国際公開第2010/010699号
上述した特許文献1に記載されている燃料電池システムにおいては、燃焼部40の異常(例えば故障、燃焼性の悪化)、触媒装置44の異常(例えば故障、触媒劣化)、一酸化炭素センサ48の異常(例えば故障)、燃料電池システムの外部からの比較的高濃度の一酸化炭素の流入などの理由により、一酸化炭素センサ48の出力値が所定値より高くなる場合がある。この場合に原因が特定(判別)できなかったため、適切な対応をすることができなかった。例えば燃料電池システムの外部から自動車排ガスなどの比較的高濃度の一酸化炭素が流入した場合にも一酸化炭素センサの出力値が高くなる。その場合、燃料電池システムの異常なのかどうかの判定できないため、停止運転を実行するとともに原因として挙げられる燃焼部40や触媒装置44など一式の部品を交換せざるを得なかった。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、燃料電池システムにおいて、一酸化炭素濃度センサの出力値が所定値より高い場合に、その原因を特定(判別)し、ひいては適切な対応を実行することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る燃料電池システムの発明は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、燃料電池からの未使用の燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、通電されることにより第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、通電されることにより第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させているときに一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させる前に一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた第1ヒータまたは第2ヒータを非通電させた後に一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、第1燃焼部、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および、前記燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、を備え、制御装置は、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第2ヒータを通電させることで第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部を昇温した後に第2ヒータを非通電させることで第2燃焼部の温度を下降させる第2燃焼部降温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値より小さく、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値以上であり、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境が異常であると判定する第2判定部と、を備えている。
また請求項2に係る発明は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、燃料電池からの未使用の燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、通電されることにより第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、通電されることにより第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させているときに一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させる前に一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた第1ヒータまたは第2ヒータを非通電させた後に一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、第1燃焼部、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および、燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、を備え、制御装置は、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部を昇温した後に第1ヒータを非通電させることで第1燃焼部の温度を下降させる第1燃焼部降温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値より小さく、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第1燃焼部が異常であり、一方、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値以上であり、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および周囲環境の少なくともいずれかが異常であると判定する第4判定部と、を備えている。
また請求項3に係る発明は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、燃料電池からの未使用の燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、通電されることにより第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、通電されることにより第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させているときに一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させる前に一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた第1ヒータまたは第2ヒータを非通電させた後に一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、第1燃焼部、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および、燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、を備え、制御装置は、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第2ヒータを通電させることで第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間において、第1出力値が第1所定値より小さくなる場合には、第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、第1出力値が第1所定値以上のままである場合には、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境が異常であると判定する第1判定部と、を備えている。
また請求項4に係る発明は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、燃料電池からの未使用の燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、通電されることにより第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、通電されることにより第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させているときに一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させる前に一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた第1ヒータまたは第2ヒータを非通電させた後に一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、第1燃焼部、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および、燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、を備え、制御装置は、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間において、第1出力値が第1所定値より小さくなる場合には、第1燃焼部が異常であり、一方、第1出力値が第1所定値以上のままである場合には、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および周囲環境の少なくともいずれかが異常であると判定する第3判定部と、を備えている。
また請求項5に係る発明は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、燃料電池からの未使用の燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、通電されることにより第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、通電されることにより第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させているときに一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させる前に一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた第1ヒータまたは第2ヒータを非通電させた後に一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、第1燃焼部、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および、燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、を備え、制御装置は、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第2ヒータを通電させることで第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部を昇温した後に第2ヒータを非通電させることで第2燃焼部の温度を下降させる第2燃焼部降温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値より小さく、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値以上であり、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境が異常であると判定する第2判定部と、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部を昇温した後に第1ヒータを非通電させることで第1燃焼部の温度を下降させる第1燃焼部降温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値より小さく、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第1燃焼部が異常であり、一方、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値以上であり、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第2燃焼部が異常であると判定する第4判定部と、第4判定部による判定後において、一酸化炭素濃度センサを校正した後に、その校正した一酸化炭素濃度センサが正常であるか否かを判定する一酸化炭素濃度センサ判定部と、を備えている。
また請求項6に係る発明は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、燃料電池からの未使用の燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、通電されることにより第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、通電されることにより第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させているときに一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させる前に一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた第1ヒータまたは第2ヒータを非通電させた後に一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、第1燃焼部、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および、燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、を備え、制御装置は、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部を昇温した後に第1ヒータを非通電させることで第1燃焼部の温度を下降させる第1燃焼部降温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値より小さく、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第1燃焼部が異常であり、一方、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値以上であり、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、または周囲環境が異常であると判定する第4判定部と、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第2ヒータを通電させることで第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部を昇温した後に第2ヒータを非通電させることで第2燃焼部の温度を下降させる第2燃焼部降温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値より小さく、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第2燃焼部が異常であり、一方、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値以上であり、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境が異常であると判定する第2判定部と、第2判定部による判定後において、一酸化炭素濃度センサを校正した後に、その校正した一酸化炭素濃度センサが正常であるか否かを判定する一酸化炭素濃度センサ判定部と、を備えている。
また請求項7に係る発明は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、燃料電池からの未使用の燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、通電されることにより第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、通電されることにより第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させているときに一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させる前に一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた第1ヒータまたは第2ヒータを非通電させた後に一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、第1燃焼部、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および、燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、を備え、制御装置は、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第2ヒータを通電させることで第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間において、第1出力値が第1所定値より小さくなる場合には、第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、第1出力値が第1所定値以上のままである場合には、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境が異常であると判定する第1判定部と、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間において、第1出力値が第1所定値より小さくなる場合には、第1燃焼部が異常であり、一方、第1出力値が第1所定値以上のままである場合には、第2燃焼部が異常であると判定する第3判定部と、第3判定部による判定後において、一酸化炭素濃度センサを校正した後に、その校正した一酸化炭素濃度センサが正常であるか否かを判定する一酸化炭素濃度センサ判定部と、を備えている。
また請求項8に係る発明は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、燃料電池からの未使用の燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、通電されることにより第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、通電されることにより第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させているときに一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させる前に一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた第1ヒータまたは第2ヒータを非通電させた後に一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、第1燃焼部、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および、燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、を備え、制御装置は、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間において、第1出力値が第1所定値より小さくなる場合には、第1燃焼部が異常であり、一方、第1出力値が第1所定値以上のままである場合には、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、または周囲環境が異常であると判定する第3判定部と、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第2ヒータを通電させることで第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間において、第1出力値が第1所定値より小さくなる場合には、第2燃焼部が異常であり、一方、第1出力値が第1所定値以上のままである場合には、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境が異常であると判定する第1判定部と、第1判定部による判定後において、一酸化炭素濃度センサを校正した後に、その校正した一酸化炭素濃度センサが正常であるか否かを判定する一酸化炭素濃度センサ判定部と、を備えている。
また請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、制御装置は、判定部による判定後において、一酸化炭素濃度センサを校正した後に、その校正した一酸化炭素濃度センサが正常であるか否かを判定する一酸化炭素濃度センサ判定部を備えている。
また請求項10に係る発明は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、燃料電池からの未使用の燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、通電されることにより第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、通電されることにより第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させているときに一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させる前に一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた第1ヒータまたは第2ヒータを非通電させた後に一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、第1燃焼部、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および、燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、を備え、制御装置は、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第2ヒータを通電させることで第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間において、第2出力値または第3出力値と第1出力値との差が第2所定値より大きくなる場合には、第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、差が第2所定値以下である場合には、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境が異常であると判定する第1判定部と、を備えている。
また請求項11に係る発明は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、燃料電池からの未使用の燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、通電されることにより第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、通電されることにより第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させているときに一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させる前に一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた第1ヒータまたは第2ヒータを非通電させた後に一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、第1燃焼部、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および、燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、を備え、制御装置は、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第2ヒータを通電させることで第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部を昇温した後に第2ヒータを非通電させることで第2燃焼部の温度を下降させる第2燃焼部降温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては第2出力値または第3出力値と第1出力値との差が第2所定値より大きく、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては差が第2所定値以下であり、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境が異常であると判定する第2判定部と、を備えている。
また請求項12に係る発明は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、燃料電池からの未使用の燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、通電されることにより第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、通電されることにより第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させているときに一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させる前に一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた第1ヒータまたは第2ヒータを非通電させた後に一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、第1燃焼部、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および、燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、を備え、制御装置は、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間において、第2出力値または第3出力値と第1出力値との差が第2所定値より大きくなる場合には、第1燃焼部が異常であり、一方、差が第2所定値以下である場合には、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および周囲環境の少なくともいずれかが異常であると判定する第3判定部と、を備えている。
また請求項13に係る発明は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、燃料電池からの未使用の燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、通電されることにより第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、通電されることにより第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させているときに一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させる前に一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた第1ヒータまたは第2ヒータを非通電させた後に一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、第1燃焼部、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および、燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、を備え、制御装置は、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部を昇温した後に第1ヒータを非通電させることで第1燃焼部の温度を下降させる第1燃焼部降温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間においては第2出力値または第3出力値と第1出力値との差が第2所定値より大きく、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第1燃焼部が異常であり、一方、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間においては差が第2所定値以下であり、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および周囲環境の少なくともいずれかが異常であると判定する第4判定部と、を備えている。
また請求項14に係る発明は、請求項1乃至請求項13のいずれか一項において、第1燃焼部または/および第2燃焼部が燃焼触媒による触媒燃焼方式である。
また請求項15に係る発明は、請求項1乃至請求項13のいずれか一項において、第1燃焼部の温度または/および第2燃焼部の温度を温度センサで検出している。
本願発明者は、「第1燃焼部および第2燃焼部は、燃焼性が悪化したり、燃焼触媒が劣化したりした場合には、燃焼温度を上げると燃焼性が改善されて排出される一酸化炭素濃度が低減される場合がある。一方、燃焼温度を上げても燃焼性が改善されないで排出される一酸化炭素濃度が低減されない場合がある。」ことを見出した。このような背景にて、上記のように構成した請求項1に係る発明においては、制御装置は、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させているときに一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、第1ヒータまたは第2ヒータを通電させる前に一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた第1ヒータまたは第2ヒータを非通電させた後に一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、第1燃焼部、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する。よって、一酸化炭素濃度センサの出力値が第1所定値より高い場合に、その原因を特定(判別)し、ひいては適切な対応を実行することができる。
さらに制御装置においては、第2燃焼部昇温部が、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第2ヒータを通電させることで第2燃焼部の温度を上昇させ、第2燃焼部降温部が、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部を昇温した後に第2ヒータを非通電させることで第2燃焼部の温度を下降させ、第2判定部が、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値より小さく、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値以上であり、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境が異常であると判定する。これにより、一酸化炭素濃度センサの出力値が第1所定値より高い場合に、その原因が、第1燃焼部または/および第2燃焼部にあるか、または、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境にあるか、を確実に特定(判別)することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、制御装置においては、第1燃焼部昇温部が、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部の温度を上昇させ、第1燃焼部降温部が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部を昇温した後に第1ヒータを非通電させることで第1燃焼部の温度を下降させ、第4判定部が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値より小さく、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第1燃焼部が異常であり、一方、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値以上であり、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および周囲環境の少なくともいずれかが異常であると判定する。これにより、一酸化炭素濃度センサの出力値が第1所定値より高い場合に、その原因が、第1燃焼部にあるか、または、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および周囲環境の少なくともいずれかにあるか、を確実に特定(判別)することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、制御装置においては、第2燃焼部昇温部が、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第2ヒータを通電させることで第2燃焼部の温度を上昇させ、第1判定部により、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間において、第1出力値が、第1所定値より小さくなる場合には、第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、第1出力値が第1所定値以上のままである場合には、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境が異常であると判定する。これにより、一酸化炭素濃度センサの出力値が第1所定値より高い場合に、その原因が、第1燃焼部または/および第2燃焼部にあるか、または、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境にあるか、を確実に特定(判別)することができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、制御装置においては、第1燃焼部昇温部が、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部の温度を上昇させ、第3判定部が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間において、第1出力値が第1所定値より小さくなる場合には、第1燃焼部が異常であり、一方、第1出力値が第1所定値以上のままである場合には、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および周囲環境の少なくともいずれかが異常であると判定する。これにより、一酸化炭素濃度センサの出力値が第1所定値より高い場合に、その原因が、第1燃焼部にあるか、または、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および周囲環境の少なくともいずれかにあるか、を確実に特定(判別)することができる。
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、制御装置においては、第2燃焼部昇温部が、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第2ヒータを通電させることで第2燃焼部の温度を上昇させ、第2燃焼部降温部が、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部を昇温した後に第2ヒータを非通電させることで第2燃焼部の温度を下降させ、第2判定部が、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値より小さく、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値以上であり、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境が異常であると判定する。そして、第1燃焼部昇温部が、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部の温度を上昇させ、第1燃焼部降温部が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部を昇温した後に第1ヒータを非通電させることで第1燃焼部の温度を下降させ、第4判定部が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値より小さく、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第1燃焼部が異常であり、一方、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値以上であり、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第2燃焼部が異常であると判定する。さらに、一酸化炭素濃度センサ判定部が、第4判定部による判定後において、一酸化炭素濃度センサを校正した後に、その校正した一酸化炭素濃度センサが正常であるか否かを判定する。これにより、一酸化炭素濃度センサの出力値が第1所定値より高い場合に、その原因が、第1燃焼部にあるか、第2燃焼部にあるか、一酸化炭素濃度センサにあるか、または、周囲環境にあるか、を確実に特定(判別)することができる。
上記のように構成した請求項6に係る発明においては、制御装置においては、第1燃焼部昇温部が、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部の温度を上昇させ、第1燃焼部降温部が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部を昇温した後に第1ヒータを非通電させることで第1燃焼部の温度を下降させ、第4判定部が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値より小さく、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第1燃焼部が異常であり、一方、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値以上であり、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサまたは周囲環境が異常であると判定する。そして、第2燃焼部昇温部が、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第2ヒータを通電させることで第2燃焼部の温度を上昇させ、第2燃焼部降温部が、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部を昇温した後に第2ヒータを非通電させることで第2燃焼部の温度を下降させ、第2判定部が、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値より小さく、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第2燃焼部が異常であり、一方、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては第1出力値が第1所定値以上であり、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境が異常であると判定する。さらに、一酸化炭素濃度センサ判定部が、第2判定部による判定後において、一酸化炭素濃度センサを校正した後に、その校正した一酸化炭素濃度センサが正常であるか否かを判定する。これにより、一酸化炭素濃度センサの出力値が第1所定値より高い場合に、その原因が、第1燃焼部にあるか、第2燃焼部にあるか、一酸化炭素濃度センサにあるか、または、周囲環境にあるか、を確実に特定(判別)することができる。
上記のように構成した請求項7に係る発明においては、制御装置においては、第2燃焼部昇温部が、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第2ヒータを通電させることで第2燃焼部の温度を上昇させ、第1判定部が、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間において、第1出力値が第1所定値より小さくなる場合には、第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、第1出力値が第1所定値以上のままである場合には、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境が異常であると判定する。そして、第1燃焼部昇温部が、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部の温度を上昇させ、第3判定部が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間において、第1出力値が第1所定値より小さくなる場合には、第1燃焼部が異常であり、一方、第1出力値が第1所定値以上のままである場合には、第2燃焼部が異常であると判定する。さらに、一酸化炭素濃度センサ判定部が、第3判定部による判定後において、一酸化炭素濃度センサを校正した後に、その校正した一酸化炭素濃度センサが正常であるか否かを判定する。これにより、一酸化炭素濃度センサの出力値が第1所定値より高い場合に、その原因が、第1燃焼部にあるか、第2燃焼部にあるか、一酸化炭素濃度センサにあるか、または、周囲環境にあるか、を確実に特定(判別)することができる。
上記のように構成した請求項8に係る発明においては、制御装置においては、第1燃焼部昇温部が、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部の温度を上昇させ、第3判定部が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間において、第1出力値が第1所定値より小さくなる場合には、第1燃焼部が異常であり、一方、第1出力値が第1所定値以上のままである場合には、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサまたは周囲環境が異常であると判定する。そして、第2燃焼部昇温部が、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第2ヒータを通電させることで第2燃焼部の温度を上昇させ、第1判定部が、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間において、第1出力値が第1所定値より小さくなる場合には、第2燃焼部が異常であり、一方、第1出力値が第1所定値以上のままである場合には、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境が異常であると判定する。さらに、一酸化炭素濃度センサ判定部が、第1判定部による判定後において、一酸化炭素濃度センサを校正した後に、その校正した一酸化炭素濃度センサが正常であるか否かを判定する。これにより、一酸化炭素濃度センサの出力値が第1所定値より高い場合に、その原因が、第1燃焼部にあるか、第2燃焼部にあるか、一酸化炭素濃度センサにあるか、または、周囲環境にあるか、を確実に特定(判別)することができる。
上記のように構成した請求項9に係る発明においては、請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、制御装置においては、一酸化炭素濃度センサ判定部が、判定部による判定後において、一酸化炭素濃度センサを校正した後に、その校正した一酸化炭素濃度センサが正常であるか否かを判定する。これにより、一酸化炭素濃度センサの出力値が第1所定値より高い場合に、その原因が、一酸化炭素濃度センサにあるか、または、周囲環境にあるか(または第2燃焼部および/または周囲環境にあるか)、を確実に特定(判別)することができる。
上記のように構成した請求項10に係る発明においては、制御装置は、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第2ヒータを通電させることで第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間において、第2出力値または第3出力値と第1出力値との差が第2所定値より大きくなる場合には、第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、差が第2所定値以下である場合には、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境が異常であると判定する第1判定部と、を備えている。これにより、一酸化炭素濃度センサの出力値が第1所定値より高い場合に、第2出力値または第3出力値と第1出力値との差が第2所定値より大きいか否かに基づいて、その原因が、第1燃焼部または/および第2燃焼部にあるか、または、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境にあるか、を確実に特定(判別)することができる。
上記のように構成した請求項11に係る発明においては、制御装置は、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第2ヒータを通電させることで第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部を昇温した後に第2ヒータを非通電させることで第2燃焼部の温度を下降させる第2燃焼部降温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては第2出力値または第3出力値と第1出力値との差が第2所定値より大きく、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては差が第2所定値以下であり、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境が異常であると判定する第2判定部と、を備えている。これにより、一酸化炭素濃度センサの出力値が第1所定値より高い場合に、第2出力値または第3出力値と第1出力値との差が第2所定値より大きいか否かに基づいて、その原因が、第1燃焼部または/および第2燃焼部にあるか、または、一酸化炭素濃度センサまたは/および周囲環境にあるか、を確実に特定(判別)することができる。
上記のように構成した請求項12に係る発明においては、制御装置は、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間において、第2出力値または第3出力値と第1出力値との差が第2所定値より大きくなる場合には、第1燃焼部が異常であり、一方、差が第2所定値以下である場合には、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および周囲環境の少なくともいずれかが異常であると判定する第3判定部と、を備えている。これにより、一酸化炭素濃度センサの出力値が第1所定値より高い場合に、第2出力値または第3出力値と第1出力値との差が第2所定値より大きいか否かに基づいて、その原因が、第1燃焼部にあるか、または、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および周囲環境の少なくともいずれかにあるか、を確実に特定(判別)することができる。
上記のように構成した請求項13に係る発明においては、制御装置は、第2出力値が第1所定値を超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部を昇温した後に第1ヒータを非通電させることで第1燃焼部の温度を下降させる第1燃焼部降温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間においては第2出力値または第3出力値と第1出力値との差が第2所定値より大きく、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第1燃焼部が異常であり、一方、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部が昇温されている間においては差が第2所定値以下であり、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部が降温されている間においては第3出力値が第1所定値以上である場合には、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および周囲環境の少なくともいずれかが異常であると判定する第4判定部と、を備えている。これにより、一酸化炭素濃度センサの出力値が第1所定値より高い場合に、第2出力値または第3出力値と第1出力値との差が第2所定値より大きいか否かに基づいて、その原因が、第1燃焼部にあるか、または、第2燃焼部、一酸化炭素濃度センサ、および周囲環境の少なくともいずれかにあるか、を確実に特定(判別)することができる。
上記のように構成した請求項14に係る発明においては、請求項1乃至請求項13のいずれか一項において、前記第1燃焼部または/および前記第2燃焼部が燃焼触媒による触媒燃焼方式である。これにより、触媒燃焼の場合、触媒の特性として温度に対する燃焼性は理論的・定量的に説明がつくため、精度良く故障箇所を診断できる。
上記のように構成した請求項15に係る発明においては、請求項1請求項13のいずれか一項において、前記第1燃焼部の温度または/および前記第2燃焼部の温度を温度センサで検出している。これにより、例えば、ヒータ通電しているつもりだが、ヒータ故障で各燃焼部の温度が上がらなかった場合を発見できるとか、外気温度等でヒータ通電から所定温度までの時間が変化しても温度条件でCO値を取得しにいくため誤検知の確率が低減できる等の効果がある。
本発明による燃料電池システムの一実施形態の概要を示す概要図である。 図1に示す燃料電池システムを示すブロック図である。 図2に示す制御装置で実行される制御プログラム(燃焼触媒ヒータをオンすることで異常個所を判別する)のフローチャートである(第1実施形態)。 CO濃度が規定値CO1であるガスを流入させた際における第2燃焼部温度と第2燃焼部出口CO濃度との関係を、燃焼触媒が劣化する前後について示す図である。 第2燃焼部入口CO濃度毎における第2燃焼部温度T2と第2燃焼部出口CO濃度との相関関係を示す図である。 図2に示す制御装置で実行される制御プログラム(着火ヒータをオンすることで異常個所を判別する)のフローチャートである(第2実施形態)。 図2に示す制御装置で実行される制御プログラム(ヒータをオンする前のCO濃度とヒータオン中のCO濃度とによって異常個所を判別する)のフローチャートである(第3実施形態)。 図2に示す制御装置で実行される制御プログラム(燃焼触媒ヒータの通電・非通電を実施して、その後着火ヒータを通電・非通電することによって異常個所を判別する)のフローチャートである(第5実施形態)。 図8のフローチャートで実行されるサブルーチン(第1または第2燃焼部異常特定)のフローチャートである。 図2に示す制御装置で実行される制御プログラム(着火ヒータの通電・非通電を実施して、その後燃焼触媒ヒータを通電・非通電することによって異常個所を判別する)のフローチャートである(第6実施形態)。 図10のフローチャートで実行されるサブルーチン(第2燃焼部、外乱またはCO濃度センサ異常特定)のフローチャートである。 本発明による燃料電池システムの他の実施形態の概要を示す概要図である。
以下、本発明による燃料電池システムの第1実施形態について説明する。図1はこの燃料電池システムの概要を示す概要図である。この燃料電池システムは、箱状の筐体11、燃料電池モジュール20、排熱回収システム30、インバータ装置50および制御装置60を備えている。
筐体11は、筐体11内を区画して第1室R1および第2室R2を形成する仕切部材12を備えている。第1室R1は第1空間を形成し、第2室R2は第2空間を形成する。仕切部材12は筐体11を上下に区画する部材であり、第1室R1および第2室R2は連通するようになっている。
燃料電池モジュール20は、第1室R1内に該第1室R1の内壁面から空間をおいて収納されている。燃料電池モジュール20は、ケーシング21、燃料電池24を少なくとも含んで構成されるものである。本実施形態では、燃料電池モジュール20は、ケーシング21、蒸発部22、改質部23および燃料電池24を備えている。
ケーシング21は、断熱性材料で箱状に形成されている。ケーシング21は、第1室R1内に該第1室R1の内壁面から空間をおいて図示しない支持構造を介して仕切部材12に設置されている。ケーシング21内には、蒸発部22、改質部23、燃料電池24および第1燃焼部26である燃焼空間R3が配設されている。このとき、蒸発部22、改質部23が燃料電池24の上方に位置するように配設されている。
蒸発部22は、後述する燃焼ガスにより加熱されて、供給された改質水を蒸発させて水蒸気を生成するとともに、供給された改質用原料を予熱するものである。蒸発部22は、このように生成された水蒸気と予熱された改質用原料を混合して改質部23に供給するものである。改質用原料としては天然ガス、LPガスなどの改質用気体燃料、灯油、ガソリン、メタノールなどの改質用液体燃料があり、本実施形態においては天然ガスにて説明する。
この蒸発部22には、一端(下端)が水タンク13内に配設された給水管41の他端が接続されている。給水管41には、改質水ポンプ41aが設けられている。改質水ポンプ41aは、蒸発部22に改質水を供給するとともにその改質水供給量(供給流量(単位時間あたりの流量))を調整するものである。
また、蒸発部22には、改質用原料の供給源(以下、供給源という。)Gsからの改質用原料が改質用原料供給管42を介して供給されている。供給源Gsは、例えば都市ガスのガス供給管、LPガスのガスボンベである。改質用原料供給管42には、上流から順番に遮断弁42a、脱硫器42b、流量センサ42c、バッファタンク42d、原料ポンプ42eおよび逆止弁42fが設けられている。遮断弁42a、脱硫器42b、流量センサ42c、バッファタンク42d、原料ポンプ42eおよび逆止弁42fは、筺体11内に収納されている。
遮断弁42aは改質用原料供給管42を制御装置60の指令によって開閉自在に遮断する弁(2連弁)である。脱硫器42bは改質用原料中の硫黄分(例えば、硫黄化合物)を除去するものである。流量センサ42cは、燃料電池24に供給されている燃料(改質用原料)の流量すなわち単位時間あたりの流量を検出するものであり、その検出結果を制御装置60に送信している。バッファタンク42dは、原料ポンプ42eの振動(脈動)を吸収して抑制し、流量センサ42bの精度確保のため、原料ポンプ42eの振動(脈動)が流量センサ42cに伝播することを防止するものである。原料ポンプ42eは、燃料電池24に燃料(改質用原料)を供給する供給装置であり、制御装置60からの制御指令値にしたがって供給源Gsからの燃料供給量(供給流量(単位時間あたりの流量))を調整するものである。この原料ポンプ42eは、改質用原料を吸入し改質部23に圧送する圧送装置である。逆止弁42fは、原料ポンプ42eと燃料電池モジュール20(蒸発部22)との間に配設されており、原料ポンプ42eから燃料電池モジュール20への流れを許容するがその反対方向の流れを禁止するものである。
改質部23は、後述する燃焼ガスにより加熱されて水蒸気改質反応に必要な熱が供給されることで、蒸発部22から供給された混合ガス(改質用原料、水蒸気)から改質ガスを生成して導出するものである。改質部23内には、触媒(例えば、RuまたはNi系の触媒)が充填されており、混合ガスが触媒によって反応し改質されて水素ガスと一酸化炭素ガスが生成されている(いわゆる水蒸気改質反応)。これと同時に、水蒸気改質反応にて生成された一酸化炭素と水蒸気が反応して水素ガスと二酸化炭素とに変成するいわゆる一酸化炭素シフト反応が生じている。これら生成されたガス(いわゆる改質ガス)は燃料電池24の燃料極に導出されるようになっている。改質ガスは、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、水蒸気、未改質の天然ガス(メタンガス)、改質に使用されなかった改質水(水蒸気)を含んでいる。このように、改質部23は改質用原料と改質水とから燃料である改質ガスを生成して燃料電池24に供給する。なお、水蒸気改質反応は吸熱反応であり、一酸化炭素シフト反応は発熱反応である。
燃料電池24は、燃料極、空気極(酸化剤極)、および両極の間に介装された電解質からなる複数のセル24aが積層されて構成されている。本実施形態の燃料電池は、固体酸化物形燃料電池であり、電解質として固体酸化物の一種である酸化ジルコニウムを使用している。燃料電池24の燃料極には、燃料として水素、一酸化炭素、メタンガスなどが供給される。動作温度は400〜1000℃程度である。水素だけではなく天然ガスや石炭ガスなども直接燃料として用いることが可能である。この場合、改質部23は省略することができる。
セル24aの燃料極側には、燃料である改質ガスが流通する燃料流路24bが形成されている。セル24aの空気極側には、酸化剤ガスである空気(カソードエア)が流通する空気流路24cが形成されている。
燃料電池24は、マニホールド25上に設けられている。マニホールド25には、改質部23からの改質ガスが改質ガス供給管43を介して供給される。燃料流路24bは、その下端(一端)がマニホールド25の燃料導出口に接続されており、その燃料導出口から導出される改質ガスが下端から導入され上端から導出されるようになっている。カソードエアブロワ44a(カソードエア送出(送風)手段)によって送出されたカソードエアはカソードエア供給管44を介して供給され、空気流路24cの下端から導入され上端から導出されるようになっている。
カソードエアブロワ44aは、第2室R2内に配設されている。カソードエアブロワ44aは、第2室R2内の空気を吸入し燃料電池24の空気極に吐出するものであり、その吐出量は調整制御(例えば燃料電池24の負荷電力量(消費電力量)に応じて制御)されるものである。
燃料電池24においては、燃料極に供給された燃料と空気極に供給された酸化剤ガスによって発電が行われる。すなわち、燃料極では、下記化1および化2に示す反応が生じ、空気極では、下記化3に示す反応が生じている。すなわち、空気極で生成した酸化物イオン(O2−)が電解質を透過し、燃料極で水素と反応することにより電気エネルギーを発生させている。燃料流路24bおよび空気流路24cからは、発電に使用されなかった改質ガスおよび酸化剤ガス(空気)が導出する。
(化1)
+O2−→HO+2e
(化2)
CO+O2−→CO+2e
(化3)
1/2O+2e→O2−
そして、燃料流路24bから導出した発電に使用されなかった改質ガス(アノードオフガス)は、燃料電池24と蒸発部22(改質部23)の間の燃焼空間R3にて、空気流路24cから導出した発電に使用されなかった酸化剤ガス(カソードオフガス)によって燃焼され、その燃焼ガス(火炎27)によって蒸発部22および改質部23が加熱される。さらには、燃料電池モジュール20内を動作温度に加熱している。その後、燃焼ガスは排気口21aから燃料電池モジュール20の外に排気される。このように、燃焼空間R3が、燃料電池24からのアノードオフガスと燃料電池24からのカソードオフガスとが燃焼されて改質部23を加熱する第1燃焼部26である。すなわち、第1燃焼部26は、燃料電池24からの未使用の燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出して改質部23を加熱する燃焼部である。
第1燃焼部26(燃焼空間R3)では、アノードオフガスが燃焼されて火炎27が発生している。第1燃焼部26には、アノードオフガスを着火させるための一対の着火ヒータ26a1,26a2が設けられている。これら着火ヒータ26a1,26a2は、通電されることにより第1燃焼部26を加熱する(加熱することで着火させる)ヒータ(第1ヒータ)である。なお、着火ヒータ26a1,26a2は、第1燃焼部26が部分的に失火している(吹き消えている)場合にその部分失火部を着火させる機能を有している。
また、第1燃焼部26には、第1燃焼部26の温度T1を検出するための一対の温度センサ26b1,26b2が設けられている。温度センサ26b1,26b2の検出結果(出力信号)は制御装置60に送信されている。なお、着火ヒータ26a1,26a2および温度センサ26b1,26b2は一対でなく1個設けるようにしてもよい。
排熱回収システム30は、燃料電池24の排熱と貯湯水との間で熱交換することで排熱を貯湯水に回収して蓄える排熱回収系である。排熱回収システム30は、貯湯水を貯湯する貯湯槽31と、貯湯水が循環する貯湯水循環ライン32と、燃料電池モジュール20からの燃焼排ガスと貯湯水との間で熱交換が行われる熱交換器33と、が備えられている。
貯湯槽31は、1つの柱状容器を備えており、その内部に温水が層状に、すなわち上部の温度が最も高温であり下部にいくにしたがって低温となり下部の温度が最も低温であるように貯留されるようになっている。貯湯槽31の柱状容器の下部には水道水などの水(低温の水)が補給され、貯湯槽31に貯留された高温の温水が貯湯槽31の柱状容器の上部から導出されるようになっている。
貯湯水循環ライン32の一端は貯湯槽31の下部に、他端は貯湯槽31の上部に接続されている。貯湯水循環ライン32上には、一端から他端に向かって順番に貯湯水循環手段である貯湯水循環ポンプ32a、および熱交換器33が配設されている。貯湯水循環ポンプ32aは、貯湯槽31の下部の貯湯水を吸い込んで貯湯水循環ライン32を図示矢印方向へ通水させて貯湯槽31の上部に吐出するものであり、その流量(送出量)が制御されるようになっている。
熱交換器33は、燃料電池モジュール20から排気される燃焼排ガスが供給されるとともに貯湯槽31からの貯湯水が供給され燃焼排ガスと貯湯水が熱交換する熱交換器である。この熱交換器33は、筐体11内に配設されている。本実施形態では、熱交換器33は、燃料電池モジュール20の下部に設けられており、少なくとも熱交換器33の下部は仕切部材12を貫通して第2室R2に突出されて配設されている。
熱交換器33は、ケーシング33aを備えている。ケーシング33aの上部には、燃料電池モジュール20のケーシング21の下部に設けられ燃焼排ガスが導出される導出口21aに連通しいている。ケーシング33aの下部には、第1排気口11aに接続されている排気管46が接続されている。ケーシング33aの底部には、純水器14に接続されている凝縮水供給管47が接続されている。ケーシング33a内には、貯湯水循環ライン32に接続されている熱交換部(凝縮部)33bが配設されている。
このように構成された熱交換器33においては、燃料電池モジュール20からの燃焼排ガスは、導出口21aを通ってケーシング33a内に導入され、貯湯水が流通する熱交換部33bを通る際に貯湯水との間で熱交換が行われ燃焼排ガス中の水蒸気が凝縮されるとともに冷却される。冷却後の燃焼排ガスは排気管46を通って第1排気口11aから外部に排出される。また、凝縮された凝縮水は、凝縮水供給管47を通って純水器14に供給される(自重で落水する)。一方、熱交換部33bに流入した貯湯水は、加熱されて流出される。
熱交換器33の燃焼排ガス導入部、すなわちケーシング21の導出口21aには、第2燃焼部28が設けられている。第2燃焼部28は、第1燃焼部26から排気されるガスである第1燃焼部オフガス、すなわち、第1燃焼部26から排気される未使用の可燃性ガス(例えば、水素、メタンガス、一酸化炭素など)を導入し燃焼して導出するものである。第2燃焼部28は、可燃性ガスを燃焼する触媒である燃焼触媒(例えばPtやPdである。)で構成されている。なお、燃焼触媒は、水素、メタンガス、一酸化炭素などの可燃性ガスを火炎燃焼でなく触媒によって燃焼するものである。
第2燃焼部28には、暖機時に燃焼触媒を触媒の活性温度まで加熱して可燃性ガスを燃焼させるための燃焼触媒ヒータ28aが設けられている。燃焼触媒ヒータ28aは制御装置60の指示によって加熱されるものである。燃焼触媒ヒータ28aは、通電されることにより第2燃焼部28を加熱するヒータ(第2ヒータ)である。なお、燃焼触媒ヒータ28aは第2燃焼部28の温度を上昇させることで燃焼性を向上させる機能を有している。
また、第2燃焼部28には、第2燃焼部28の温度(以下、第2燃焼部温度という)T2を検出するための温度センサ28bが設けられている。温度センサ28bの検出結果(出力信号)は制御装置60に送信されている。温度センサ28bの代わりに、第2燃焼部28から排出される燃焼排気ガスの温度を検出する温度センサを第2燃焼部28の直下流位置に設けるようにしてもよい。
排気管46には、一酸化炭素濃度センサ(以下、CO濃度センサという。)46aが配設されている。CO濃度センサ46aは、第2燃焼部28から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度(以下、CO濃度という。)を検出して、その出力値を制御装置60に送信するようになっている。CO濃度センサ46aは、本実施形態では、いわゆる接触燃焼式のものであり、他のいわゆる半導体式、定電位電解式、電気化学式ものでもよい。接触燃焼式のものは、触媒で被覆した白金線コイルを加熱した状態でガスと接触させると、触媒上でガスと酸素が反応し、反応熱が発生する。これによって白金線コイル温度が上昇し、白金線の抵抗値が増大する。それを電気信号に変換してガス濃度を検出するものである。
半導体式のものは、ヒータコイルとアルミナチューブ上に形成された金属酸化物半導体で構成されている。ヒータによって加熱された金属酸化物半導体表面には大気中の酸素がOやO2−の形で吸着しており、この金属酸化物半導体がガスと接触したときに生じる抵抗値変化をガス濃度として検知するものである。定電位電解式のものは、電解質をはさんで作用極と参照極で構成される。作用極側のガス濃度が増加すると、両極間に、イオンの偏在に起因する起電力が発生する。それを電気信号に変換することでガス濃度を検出するものである。電気化学式のものは、化学反応(酸化還元反応)によって発生するエネルギーを電気エネルギーとして取り出すことによって、ガス濃度を検知するものである。
また、燃料電池システムは、水タンク13および純水器14を備えている。水タンク13および純水器14は第2室R2内に配設されている。水タンク13は、純水器14から導出された純水を貯めておくものである。純水タンク13には、純水タンク13内の純水量を検出する図示しない水量センサ(水位センサ)が設けられている。水量センサは例えばフロート式、静電容量式などの水位計である。水量センサは制御装置60に検出信号を送信するようになっている。
純水器14は、イオン交換樹脂を内蔵しており、例えば粒状のイオン交換樹脂を充填している。また被処理水の状態によっては、中空糸フィルタを設置しても良い。純水器14は、熱交換器33からの凝縮水をイオン交換樹脂によって純水化するものである。純水器14は、配管48を介して純水タンク13に連通しており、純水器14内の純水は配管48を通って純水タンク13に導出される。
また、燃料電池システムは、第2室R2を形成する筐体11に形成された空気導入口11bと、第1室R1を形成する筐体11に形成された空気導出口11cと、空気導入口11bに設けられた換気用空気ブロワ15と、を備えている。換気用空気ブロワ15は、筐体11内を換気する換気装置である。この換気用空気ブロワ15が作動すると、外気が空気導入口11bを介して換気用空気ブロワ15に吸い込まれ、第2室R2に送出される。さらに、第2室R2内の気体(主として空気)は仕切部材12を通って第1室R1に流れ、第1室R1内の気体は空気導出口11cを介して外部に排出される。
さらに、燃料電池システムは、インバータ装置50を備えている。インバータ装置50は、燃料電池24から出力される直流電圧を入力し所定の交流電圧に変換して交流の系統電源51および外部電力負荷53に接続されている電源ライン52に出力する第1機能と、系統電源51からの交流電圧を電源ライン52を介して入力し所定の直流電圧に変換して補機や制御装置60に出力する第2機能と、を有している。
系統電源(または商用電源)51は、該系統電源51に接続された電源ライン52を介して電力負荷53に電力を供給するものである。燃料電池24はインバータ装置50を介して電源ライン52に接続されている。電力負荷53は、交流電源で駆動される負荷であり、例えばドライヤ、冷蔵庫、テレビなどの電化製品である。
補機は、燃料電池モジュール20に改質用原料、水、空気を供給するためのモータ駆動のポンプ41a,42e、換気用空気ブロワ15およびカソードエアブロワ44aなどから構成されている。この補機は直流電圧にて駆動されるものである。
さらに、燃料電池システムは、制御装置60を備えている。制御装置60には、上述した温度センサ26b1,26b2,28b、CO濃度センサ46a、各ポンプ32a,41a,42e、各ブロワ15,44a、および各ヒータ26a1,26a2,28aが接続されている(図2参照)。制御装置60はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続された入出力インターフェース、CPU、RAMおよびROM(いずれも図示省略)を備えている。CPUは、燃料電池システムの運転を実施している。RAMは同プログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶するものであり、ROMは前記プログラムを記憶するものである。
次に、上述した燃料電池システムの作動について説明する。制御装置60は、燃料電池システムが定常運転(発電運転)中(または起動運転(暖機運転)中)において、図3に示すフローチャートに対応するプログラムを実行している。
制御装置60は、ステップ102において、CO濃度センサ46aから出力値を取得(入力)し、その値を第2出力値N12として記憶する。第2出力値N12は、燃焼触媒ヒータ28aを通電させる前(ステップ108の処理前)にCO濃度センサ46aから取得した出力値である。
制御装置60は、ステップ104において、第2出力値N12が第1所定値COa以上であるか否かを判定する。第2出力値N12が第1所定値COa未満である場合には、制御装置60は、プログラムをステップ106に進めて一旦終了させる。すなわち、制御装置60は、第1燃焼部26および第2燃焼部28が正常であり、燃料電池システムを取り巻く周囲も正常であり、CO濃度センサ46aも正常である、と判断する。
一方、第2出力値N12が第1所定値COa以上である場合には、制御装置60は、ステップ104にて「YES」と判定し、ステップ108において、燃焼触媒ヒータ28aを通電させて(オンさせて)第2燃焼部28を加熱する。これにより、第2燃焼部28の温度は上昇する。
制御装置60は、ステップ110において、温度センサ28bから第2燃焼部温度T2を取得し、その取得した温度が所定温度T2a以上であるか否かを判定する。なお、所定温度T2aは第1燃焼部が正常であった場合に第1燃焼部から流出し第2燃焼部28に流入しうるCO濃度(最大値)に対し、第2燃焼部28で確実にCOa以下となる温度に設定されるのが望ましい。また、絶対温度である所定温度T2aに代えて、ヒータオンした時点の温度より所定温度ΔTaだけ高い温度と比較するようにしてもよい。さらに、第2燃焼部温度T2が所定温度T2a以上であるか否かの判定を、ヒータオンした時点からの経過時間が所定時間を経過したか否かを判定することに代えてもよい。
第2燃焼部温度T2が所定温度T2a未満である場合には、制御装置60は、第2燃焼部温度T2が所定温度T2a以上となるまで、ステップ110にて「NO」と判定し、ステップ110の処理を繰り返し実行する。一方、第2燃焼部温度T2が所定温度T2a以上である場合には、制御装置60は、ステップ110にて「YES」と判定し、ステップ112において、CO濃度センサ46aから出力値を取得(入力)し、その値を第1出力値N11として記憶する。第1出力値N11は、燃焼触媒ヒータ28aを通電させているとき(ステップ108)にCO濃度センサ46aから取得した出力値である。さらに、制御装置60は、ステップ114において、燃焼触媒ヒータ28aを非通電させて(オフさせて)第2燃焼部28の加熱を停止して燃焼を停止させる。これにより、第2燃焼部28の温度は下降する。
制御装置60は、ステップ116において、燃焼触媒ヒータ28aをオフした時点から所定時間tm−aが経過したか否かを判定する。所定時間tm−aは、第2燃焼部温度T2が燃焼触媒ヒータ28aのオフによりヒータオン前の温度まで低下するのにかかる時間に設定されている。なお、経過時間でなく第2燃焼部温度T2が所定温度ΔTbだけ低下したか否かを判定するようにしてもよいし、第2燃焼部温度T2の絶対値が所定温度以下になったか否かを判定するようにしてもよい。
所定時間tm−aが経過するまでは、制御装置60は、ステップ116にて「NO」と判定し、ステップ116の処理を繰り返し実行する。一方、所定時間tm−aが経過すると、制御装置60は、ステップ116にて「YES」と判定し、ステップ118において、CO濃度センサ46aから出力値を取得(入力)し、その値を第3出力値N13として記憶する。第3出力値N13は、通電されていた燃焼触媒ヒータ28aを非通電させた(オフさせた)後にCO濃度センサ46aから取得した出力値である。
制御装置60は、ステップ120において、第3出力値N13が第1所定値COa未満であるか否かを判定する。第3出力値N13が第1所定値COa未満である場合には、制御装置60は、ステップ120にて「YES」と判定しプログラムをステップ106に進めて一旦終了させる。すなわち、制御装置60は、第1燃焼部26または/および第2燃焼部28が一時的に異常(例えば燃焼性の低下)となって(または燃料電池システムの周囲で一酸化炭素が排出されて(例えば内燃機関を備えた自動車(以下、自動車という。)の排気ガス))CO濃度センサ46aの出力値が一時的に大きくなったが正常な状態に復帰したと判断する。
一方、第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、制御装置60は、ステップ120にて「NO」と判定し、プログラムをステップ122に進める。制御装置60は、ステップ122において、燃焼触媒ヒータ28aをオンしているときすなわち第2燃焼部28が加熱され昇温しているときにCO濃度センサ46aから取得して記憶していた第1出力値N11が第1所定値COa未満であるか否かを判定する。
第1出力値N11が第1所定値COa未満である場合には、制御装置60は、ステップ122にて「YES」と判定し、ステップ124において、燃料電池システムは第1警告状態であると判定する。第1警告状態とは、第1燃焼部26が燃焼性が低下しているという異常状態であり、または/および、第2燃焼部28がその燃焼触媒が劣化しているという異常状態であるということである。制御装置60は、その後プログラムをステップ128に進める。なお、燃焼触媒の劣化状態は、正常範囲内での劣化状態を指しており(再生可能である触媒の場合には、再生可能な劣化状態を指す)、触媒機能を果さないくらいまでの劣化状態を指していない。
ここで、上述したように、一時的に実行する第2燃焼部28の昇温中においてCO濃度が一旦減少するが、その後第2燃焼部28の降温中においてCO濃度が再び増大する場合には、第1燃焼部26または/および第2燃焼部28が異常であると判断できる理由を説明する。
第2燃焼部28の燃焼触媒劣化とCO濃度との関係について図4を参照して説明する。図4においては、横軸に第2燃焼部温度T2、縦軸にCO濃度が規定値CO1であるガスを流入させた際における第2燃焼部28の下流のCO濃度(第2燃焼部出口CO濃度)を示している。第2燃焼部温度T2が第2燃焼部28の燃焼触媒の触媒活性温度範囲内にある場合には、第2燃焼部温度T2と第2燃焼部出口CO濃度とは、第2燃焼部温度T2が大きくなるに従って第2燃焼部出口CO濃度が小さくなるという関係にある。
第2燃焼部28の燃焼触媒が劣化する前における第2燃焼部温度T2と第2燃焼部出口CO濃度との関係をf1で示すとともに、第2燃焼部28の燃焼触媒が劣化した後における第2燃焼部温度T2と第2燃焼部出口CO濃度との関係をf2で示す。f1は、第2燃焼部温度T2がT21(使用温度T2nより低温である。)以上となると、第2燃焼部出口CO濃度が第1所定値COa以下となる。f2は、第2燃焼部温度T2がT21より高温であるT22(使用温度T2nより高温である。)以上となると、第2燃焼部出口CO濃度が第1所定値COa以下となる。すなわち、第2燃焼部28の燃焼触媒が劣化すると、第2燃焼部温度T2と第2燃焼部出口CO濃度との関係は、高温側に移動する。
第2燃焼部28の燃焼触媒が劣化する前においては、第2燃焼部温度T2が使用温度T2nである場合には、関係f1から理解できるように第2燃焼部28の使用温度T2nにおける第2燃焼部出口CO濃度は第1所定値COa以下に低減されている。一方、第2燃焼部28の燃焼触媒が劣化した後においては、第2燃焼部温度T2が使用温度T2nである場合には、関係f2から理解できるように第2燃焼部28の使用温度T2nにおける第2燃焼部出口CO濃度は第1所定値COa以上である。このように、第2燃焼部28の燃焼触媒が劣化した場合には、燃焼排ガス中のCO濃度は上昇する。
さらに、第1燃焼部26の燃焼性悪化とCO濃度との関係について図5を参照して説明する。図5においては、第2燃焼部入口CO濃度毎における第2燃焼部温度T2と第2燃焼部出口CO濃度との相関関係を示している。第2燃焼部入口CO濃度が小さいCO1である場合における第2燃焼部温度T2と第2燃焼部出口CO濃度との関係をg1で示すとともに、第2燃焼部入口CO濃度がCO1より大きいCO2である場合における第2燃焼部温度T2と第2燃焼部出口CO濃度との関係をg2で示す。関係g1,g2において、第2燃焼部温度T2が第2燃焼部28の燃焼触媒の触媒活性温度範囲内にある場合には、第2燃焼部温度T2と第2燃焼部出口CO濃度とは、第2燃焼部温度T2が大きくなるに従って第2燃焼部出口CO濃度が小さくなるという関係にある。
g1は、第2燃焼部温度T2がT23(使用温度T2mより低温である。)以上となると、第2燃焼部出口CO濃度が第1所定値COa以下となる。g2は、第2燃焼部温度T2がT23より高温であるT24(使用温度T2mより高温である。)以上となると、第2燃焼部出口CO濃度が第1所定値COa以下となる。すなわち、第2燃焼部入口CO濃度が高いと、第2燃焼部温度T2と第2燃焼部出口CO濃度との関係は、CO濃度の高い側に移動するとともに高温側に移動する。
第2燃焼部入口CO濃度がCO1(関係g1)の場合(すなわち第1燃焼部26の燃焼性が悪化していない場合)は、第2燃焼部温度T2がT23以上となれば第2燃焼部出口CO濃度を第1所定値COa以下に低減でき、通常使用の温度T2mでは第1所定値COa以下に低減できる。一方、第2燃焼部燃入口CO濃度が上昇し(すなわち第1燃焼部26の燃焼性が悪化し)、第2燃焼部入口CO濃度がCO2(関係g2)となった場合には、第2燃焼部温度T2がT24以上にならないと第2燃焼部出口CO濃度が第1所定値COa以下に低減できない。すなわち、通常使用の温度T2mでは第1所定値COa以上の一酸化炭素が排出されることとなる。このように、第1燃焼部26が劣化(燃焼性が悪化)して第1燃焼部26からの燃焼排ガス中のCO濃度が上昇した場合には、第2燃焼部28からの燃焼排ガス中のCO濃度は上昇する。
ところで、燃焼触媒ヒータ28aオン中の第1出力値N11が第1所定値COa未満であり、かつ、オン中であった燃焼触媒ヒータ28aをオフした後における第2出力値N12が第1所定値COa以上である場合は、燃焼触媒ヒータ28aオンにより第2燃焼部温度T2を昇温した状態ではCO濃度センサ46aの出力値(第1出力値)が一旦低下したが、燃焼触媒ヒータ28aオフにより第2燃焼部温度T2を降温させるとCO濃度センサ46aの出力値(第2出力値)が再び上昇したことを示す。
つまり、第2燃焼部温度T2を上昇させることで、第2燃焼部28の燃焼性能を向上させてCO濃度が一旦減少したが、第2燃焼部温度T2を降温させることで第2燃焼部の燃焼性能が元に戻る(または燃焼性能が悪化する)とCO濃度が増大している。この場合の原因は、前述したことから、第2燃焼部28の燃焼触媒が劣化したためか、あるいは、第1燃焼部26の燃焼性が悪化したためか、いずれかであると判断することができる。
一方、第1出力値N11が第1所定値COa以上である場合には、制御装置60は、ステップ122にて「NO」と判定し、ステップ126において、燃料電池システムは第2警告状態であると判定する。第2警告状態とは、燃料電池システムを取り巻く周囲の状態が異常状態であり(図面では「外乱」と記載している。)、または/および、CO濃度センサ46aが異常状態であるということである。燃料電池システムを取り巻く周囲の状態の異常は、燃料電池システムの外部から一酸化炭素含んでいるガス(例えば自動車の排気ガス、他の燃焼装置の排気ガスなど)が長時間流入するなどの異常である。CO濃度センサ46aの異常は、CO濃度センサ46aの特性が変化したり故障したりすることであり、実際の燃焼排ガス中のCO濃度は低減しているのにもかかわらずCO濃度センサ46aの出力値が高濃度を出力していることである。制御装置60は、その後プログラムをステップ128に進める。
すなわち、第1出力値N11が第1所定値COa以上である場合には、第2燃焼部28の燃焼性能を一時的に向上させてもCO濃度が低下しないことを示している。原因としては、燃料電池システムを取り巻く周囲の状態が異常であるか、あるいは、CO濃度センサ46aの異常であると判断することができる。
制御装置60は、ステップ128において、燃料電池システムを停止運転する停止モードを実行する。ここでは、停止運転を実行するのみであって、ユーザに対して警告を発しない。上述したように燃料電池システムは第1警告状態か第2警告状態にあるが、誤検知の可能性もあるので誤った情報をユーザに知らせるのは混乱させるだけであり、後述するように原因をより詳細に特定しその内容をユーザに知らせるのが望ましい。なお、停止運転は、燃料電池24の発電を停止するとともに、改質用燃料及び改質水の供給を減少させ、カソードエアの供給を増大させることで第1燃焼部26を消火させ、燃料電池24を冷却する。燃料電池24が所定温度Th1まで低下後、改質用燃料および改質水の供給を停止し、カソードエアで継続して冷却し所定温度Th2まで低下したらカソードエアの供給も停止し停止モードを完了する。しかし、前記停止手順でなくとも、例えば停止指示が入った後、全ての機器を停止させ、燃料電池24の温度が所定温度以下となった場合に停止運転を完了と認識するものでも構わない。
制御装置60は、ステップ130において、停止モードが完了したか否か(例えば燃料電池24の温度が所定温度以下であるか否か)、または/および、停止運転を開始時点から所定時間tm−bが経過した否かを判定する。所定時間tm−bは、燃料電池システムを取り巻く周囲の状態が原因である場合(自動車の排気ガスを誤検知する場合)を考慮してその原因が排除され得る時間(例えば12時間)に設定されることが望ましい。
停止モードが完了していないと判定された場合、制御装置60は、ステップ130にて「NO」と判定し、ステップ130の処理を繰り返し実行する。一方、停止モードが完了したと判定された場合、制御装置60は、ステップ130にて「YES」と判定し、プログラムをステップ132に進める。なお、プログラムをステップ132に進めるタイミングは、燃料電池システムの起動指示があった際に起動運転を開始する前でもよい。
制御装置60は、ステップ132においては、CO濃度センサ46aのゼロ点チェック/補正を実施する。例えば、改質用燃料および改質水を供給させないでカソードエア(フレッシュなエア(COを含まない空気))のみを供給し、その時のCO濃度センサ46aの出力値が、CO濃度0ppmに対して著しく異なった数値を出力していないか否かを判断する。規定範囲であった場合(多少ずれていた場合)は、ゼロ点補正を実施する。このゼロ点チェック/補正は、停止モードが完了した後に待機モードに移行する前などに実施するのが好ましい。
その後、制御装置60は、ステップ134において、CO濃度センサ46aが正常であるか否かを判定する。例えば、ステップ132において、フレッシュなエアを供給しておりCO濃度センサ46の出力値が0ppm近傍であるはずなのにも関わらず、著しく異なった数値を示している場合は異常と判定する。つまり、フレッシュエア流通時のCO濃度センサ46の出力が所定値(例えば100ppm)以内である場合は正常、それ以外の場合は異常である旨の判定を行う。
制御装置60は、CO濃度センサ46aが異常であると判定した場合(ステップ134にて「NO」と判定)には、CO濃度センサ46aが故障である状態(第3エラー状態)を確定(特定)しその旨をユーザに発報する(ステップ136)。また、ユーザは、表示されたエラー状態から故障部分を交換することが可能となる。一方、制御装置60は、CO濃度センサ46aが正常であると判定した場合(ステップ134にて「YES」と判定)には、燃料電池システムの再起動を実行する(ステップ138)。
その後、制御装置60は、ステップ140において、再起動を開始した時点から所定期間tm−c内に第1警告状態が再発したか否かを判定する。所定期間tm−c内に第1警告状態が再発した場合には、制御装置60は、ステップ140にて「YES」と判定し、第1エラー状態を確定(特定)しその旨をユーザに発報するともに燃料電池システムの運転を停止する(ステップ142)。第1エラー状態は、第1燃焼部26または/および第2燃焼部28が異常である状態である。所定時間tm−cはCO濃度センサ46aのゼロ点変動特性から、異常検知レベルのゼロ点変動がない時間に設定されている。また、ユーザは、表示されたエラー状態から故障部分を交換することが可能となる。
このように、燃料電池システムの再起動後に、第1警告状態が再発したことを確認することで、第1燃焼部26または/および第2燃焼部28が異常であることを確実に判定することができる。
所定期間tm−c内に第1警告状態が再発しなかった場合には、制御装置60は、ステップ140にて「NO」と判定し、ステップ144において、再起動を開始した時点から所定期間tm−c内に第2警告状態が再発したか否かを判定する。所定期間tm−c内に第2警告状態が再発しなかった場合には、制御装置60は、ステップ144にて「NO」と判定し、プログラムをステップ106に進めて一旦終了させる。
このように、燃料電池システムの再起動後に、第1警告状態および第2警告状態の両方が再発しないことを確認することで、第1燃焼部26、第2燃焼部28、CO濃度センサ46aおよび燃料電池システムの取り巻く周囲の状態のいずれも正常であることを確実に判定することができる。
一方、所定期間tm−c内に第2警告状態が再発した場合には、制御装置60は、ステップ144にて「YES」と判定し、プログラムをステップ146以降に進める。この時点で、燃料電池システムの再起動後に、第1警告状態が再発しないで第2警告状態が再発したことを確認することで、CO濃度センサ46aまたは/および燃料電池システムの取り巻く周囲の状態が異常であることを確実に判定することができる。
制御装置60は、ステップ146以降において、CO濃度センサ46aまたは燃料電池システムの取り巻く周囲の状態のいずれかが異常であることを特定(判別)する。具体的には、ステップ146〜150において、上述したステップ128〜132と同様な処理をそれぞれ実行することで、停止運転完了後にCO濃度センサ46aの零点チェック/補正を実行する。
その後、制御装置60は、ステップ152において、上述したステップ134と同様に、CO濃度センサ46aが正常であるか否かを判定する。制御装置60は、CO濃度センサ46aが異常であると判定した場合(ステップ152にて「NO」と判定)には、CO濃度センサ46aが故障である状態(第3エラー状態)を確定(特定)しその旨をユーザに発報する(ステップ154)。また、ユーザは、表示されたエラー状態から故障部分を交換することが可能となる。
一方、制御装置60は、CO濃度センサ46aが正常であると判定した場合(ステップ152にて「YES」と判定)には、燃料電池システムの取り巻く周囲の状態が異常である状態(第2エラー状態)を確定(特定)しその旨をユーザに発報する(ステップ156)。第2エラー状態は、燃料電池システムの周囲に異常がある状態である。例えば、燃料電池システムの周囲に特に第1排気口11a付近に自動車が停止されており、自動車の排気ガスが燃料電池システムの排気管46に逆流する場合、自動車以外の一酸化炭素を排出する機器(他の燃焼装置)が置かれている場合、第1排気口11aが塞がれていて排気が不十分である場合などである。このとき、ユーザは、燃料電池システムの周囲を確認し、その原因を除去することが可能となる。
上述したように、第1燃焼部26の故障、第2燃焼部28の故障、CO濃度センサ46aの故障、燃料電池システムを取り巻く周囲の異常のいずれかの切り分けが可能となることで、各種誤検知防止が図られる。また、燃料電池システムを取り巻く周囲の異常により短期間CO濃度センサ46aの出力値が上昇した場合には、燃料電池システムを停止することなく運転継続が可能である。
ところで、上述したように、本願発明者は、「第1燃焼部26および第2燃焼部28は、燃焼性が悪化したり、燃焼触媒が劣化したりした場合には、第2燃焼部28の燃焼温度を上げると第2燃焼部28の燃焼性が改善されて第2燃焼部28から排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度が低減される場合がある。一方、第2燃焼部28の燃焼温度を上げても燃焼性が改善されないで排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度が低減されない場合がある。」ことを見出した。
このような背景にて、上述した第1実施形態によれば、第2燃焼部昇温部(ステップ108,110)が、第2出力値N12が第1所定値COaを超えた場合には、燃焼触媒ヒータ28aを通電させることで第2燃焼部28の温度を上昇させ、第2燃焼部降温部(ステップ114,116)が、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部を昇温した後に燃焼触媒ヒータ28aを非通電させることで第2燃焼部28の温度を下降させ、第2判定部(ステップ120−126)が、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部28が昇温されている間においては第1出力値N11が第1所定値COaより小さく、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部28が降温されている間においては第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、第1燃焼部26または/および第2燃焼部28が異常であり(ステップ124)、一方、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部28が昇温されている間においては第1出力値N11が第1所定値COa以上であり、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部28が降温されている間においては第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、CO濃度センサ46aまたは/および取り巻く周囲の状態が異常である(ステップ126)と判定する。これにより、CO濃度センサ46aの出力値N11が第1所定値COaより高い場合に、その原因が、第1燃焼部26または/および第2燃焼部28にあるか、または、CO濃度センサ46aまたは/および取り巻く周囲の状態にあるか、を確実に特定(判別)することができる。
(燃焼触媒ヒータ28aに代えて着火ヒータ26a1をオン・オフする例)
上述した第1実施形態においては、燃焼触媒ヒータ28aを一時的に通電し、通電・非通電における第2燃焼部28からの排気ガス中の各CO濃度から異常状態を判別したが、燃焼触媒ヒータ28aの通電・非通電に代えて着火ヒータ26a1,26a2を通電・非通電するようにしてもよい。この場合について、図6を参照して説明する。第1実施形態と同一の制御については同一符号を付してその説明を省略する。
本第2実施形態においては、制御装置60は、上述したステップ108の処理に代えて、ステップ202において、着火ヒータ26a1,26a2を通電させて(オンさせて)第1燃焼部26を加熱する。これにより、第1燃焼部26の温度は上昇する。制御装置60は、上述したステップ110の処理に代えて、ステップ204において、温度センサ26b1,26b2から第1燃焼部温度T1を取得し、その取得した温度が所定温度T1a以上であるか否かを判定する。
制御装置60は、上述したステップ114の処理に代えて、ステップ206において、着火ヒータ26a1,26a2を非通電させて(オフさせて)第1燃焼部26の加熱を停止して燃焼を停止させる。これにより、第1燃焼部26の温度は下降する。
制御装置60は、上述したステップ124の処理に代えて、ステップ208において、燃料電池システムは第3警告状態であると判定する。第3警告状態とは、第1燃焼部26が燃焼性が低下しているという異常状態であるということである。制御装置60は、上述したステップ126の処理に代えて、ステップ210において、燃料電池システムは第4警告状態であると判定する。第4警告状態とは、燃料電池システムを取り巻く周囲の状態が異常状態であり、または/および、CO濃度センサ46aまたは/および第2燃焼部28が異常状態であるということである。
制御装置60は、上述したステップ140の処理に代えて、ステップ212において、再起動を開始した時点から所定期間tm−c内に第3警告状態が再発したか否かを判定する。制御装置60は、上述したステップ142の処理に代えて、ステップ214において、第4エラー状態を確定(特定)しその旨をユーザに発報するともに燃料電池システムの運転を停止する。第4エラー状態は、第1燃焼部26が異常である状態である。制御装置60は、上述したステップ144の処理に代えて、ステップ216において、再起動を開始した時点から所定期間tm−c内に第4警告状態が再発したか否かを判定する。
制御装置60は、上述したステップ156の処理に代えて、ステップ218において、燃料電池システムの取り巻く周囲の状態が異常である状態または第2燃焼部28の異常状態(第5エラー状態)を確定(特定)しその旨をユーザに発報するとともに燃料電池システムの停止運転を実行する。
上述した第2実施形態においては、第1燃焼部昇温部(ステップ202,204)が、第2出力値N12が第1所定値COaを超えた場合には、着火ヒータ26a1,26a2を通電させることで第1燃焼部26の温度を上昇させ、第1燃焼部降温部(ステップ206,116)が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部26を昇温した後に着火ヒータ26a1,26a2を非通電させることで第1燃焼部26の温度を下降させ、第4判定部(ステップ120,122,208,210)が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部26が昇温されている間においては第1出力値N11が第1所定値COaより小さく、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部26が降温されている間においては第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、第1燃焼部26が異常であり、一方、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部26が昇温されている間においては第1出力値N11が第1所定値COa以上であり、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部26が降温されている間においては第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、第2燃焼部28、CO濃度センサ46a、および取り巻く周囲の状態の少なくともいずれかが異常であると判定する。これにより、CO濃度センサ46aの出力値が第1所定値COaより高い場合に、その原因が、第1燃焼部26にあるか、または、第2燃焼部28、CO濃度センサ46a、および取り巻く周囲の状態の少なくともいずれかにあるか、を確実に特定(判別)することができる。
(ヒータ通電中の出力値とヒータ通電前の出力値とに係る例)
上述した第1実施形態においては、燃焼触媒ヒータ28aの通電中におけるCO濃度センサ46aの出力値(第1出力値)と燃焼触媒ヒータ28aを通電した後に非通電した後におけるCO濃度センサ46aの出力値(第3出力値)とにより異常状態を判定しているが、燃焼触媒ヒータ28aの通電中におけるCO濃度センサ46aの出力値(第1出力値)と燃焼触媒ヒータ28aを通電する前におけるCO濃度センサ46aの出力値(第2出力値)とにより異常状態を判定するようにしてもよい。この場合について、図7を参照して説明する。第1実施形態と同一の制御については同一符号を付してその説明を省略する。
本第3実施形態においては、制御装置60は、上述したステップ112の後にステップ122の処理を実行する。すなわち、上述したステップ114〜120の処理を省略する。
本第3実施形態によれば、第2燃焼部昇温部(ステップ108,110)が、第2出力値N12が第1所定値COaを超えた場合には、燃焼触媒ヒータ28aを通電させることで第2燃焼部28の温度を上昇させ、第1判定部(ステップ122〜126)により、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部28が昇温されている間において、第1出力値N11が、第1所定値COaより小さくなる場合には、第1燃焼部26または/および第2燃焼部28が異常であり、一方、第1出力値N11が第1所定値COa以上のままである場合には、CO濃度センサ46aまたは/および取り巻く周囲の状態が異常であると判定する。これにより、CO濃度センサ46aの出力値が第1所定値COaより高い場合に、その原因が、第1燃焼部26または/および第2燃焼部28にあるか、または、CO濃度センサ46aまたは/および取り巻く周囲の状態にあるか、を確実に特定(判別)することができる。
上述した第2実施形態においても同様に、着火ヒータ26a1,26a2の通電中におけるCO濃度センサ46aの出力値(第1出力値)と着火ヒータ26a1,26a2を通電する前におけるCO濃度センサ46aの出力値(第2出力値)とにより異常状態を判定するようにしてもよい。
本第4実施形態においては、上述した第2実施形態(図6参照)において、制御装置60は、上述したステップ112の後にステップ122の処理を実行する。すなわち、上述したステップ206,116〜120の処理を省略する。
本第4実施形態によれば、第1燃焼部昇温部(ステップ202,204)が、第2出力値N12が第1所定値COaを超えた場合には、着火ヒータ26a1,26a2を通電させることで第1燃焼部26の温度を上昇させ、第3判定部(ステップ122,208,210)が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部26が昇温されている間において、第1出力値N11が第1所定値COaより小さくなる場合には、第1燃焼部26が異常であり、一方、第1出力値N11が第1所定値COa以上のままである場合には、第2燃焼部28、CO濃度センサ46a、および取り巻く周囲の状態の少なくともいずれかが異常であると判定する。これにより、CO濃度センサ46aの出力値が第1所定値COaより高い場合に、その原因が、第1燃焼部26にあるか、または、第2燃焼部28、CO濃度センサ46a、および取り巻く周囲の状態の少なくともいずれかにあるか、を確実に特定(判別)することができる。
(第1および第2実施形態を組み合わせた例1)
上述した第1実施形態においては、燃焼触媒ヒータ28aを一時的に通電し、通電・非通電における第2燃焼部28からの排気ガス中の各CO濃度から異常状態を判別したが、燃焼触媒ヒータ28aの通電・非通電に加えて着火ヒータ26a1,26a2を通電・非通電するようにしてもよい。この場合について、図8,9を参照して説明する。第1および第2実施形態と同一の制御については同一符号を付してその説明を省略する。
先に燃焼触媒ヒータ28aの通電・非通電を実施して、その後着火ヒータ26a1,26a2を通電・非通電する場合について説明する。本第5実施形態の図8に示すフローチャートにおいては、制御装置60は、上述したステップ124の処理に代えて、ステップ302において、燃料電池システムは第1警告状態であると判定するとともに、第1燃焼部26および第2燃焼部28のいずれが異常であるかを特定(判別)する。
具体的には、制御装置60は、図9に示すフローチャート(異常燃焼部特定サブルーチン)を実行する。このフローチャートは、第2実施形態である図6に示すフローチャートのステップ202から210までを抜き出して構成されている。第2実施形態と異なる点は次のとおりである。
制御装置60は、上述したステップ208の処理に代えて、ステップ310において、燃料電池システムは第5警告状態であると判定する。第5警告状態とは、第1燃焼部26の燃焼性が低下しているという異常状態であるということである。制御装置60は、上述したステップ210の処理に代えて、ステップ312において、燃料電池システムは第6警告状態であると判定する。第6警告状態とは、第2燃焼部28の燃焼性が低下しているという異常状態であるということである。
制御装置60は、上述したステップ140,144の処理に代えて、ステップ304において、再起動を開始した時点から所定期間tm−c内に第2,5,6警告状態が再発したか否かを判定する。所定期間tm−c内にいずれの警告状態も再発しなかった場合には、制御装置60は、ステップ304にて「NO」と判定しプログラムをステップ106に進めて一旦終了する。
所定期間tm−c内に第5警告状態が再発した場合には、制御装置60は、第1aエラー状態を確定(特定)しその旨をユーザに発報するともに燃料電池システムの運転を停止する(ステップ306)。第1aエラー状態は、第1燃焼部26が異常である状態である。所定期間tm−c内に第6警告状態が再発した場合には、制御装置60は、第1bエラー状態を確定(特定)しその旨をユーザに発報するともに燃料電池システムの運転を停止する(ステップ308)。第1bエラー状態は、第2燃焼部28が異常である状態である。所定期間tm−c内に第2警告状態が再発した場合には、制御装置60は、プログラムをステップ146に進める。
本第5実施形態によれば、第2燃焼部昇温部(ステップ108,110)が、第2出力値N12が第1所定値COaを超えた場合には、燃焼触媒ヒータ28aを通電させることで第2燃焼部28の温度を上昇させ、第2燃焼部降温部(ステップ114,116)が、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部28を昇温した後に燃焼触媒ヒータ28aを非通電させることで第2燃焼部28の温度を下降させ、第2判定部(ステップ120,122,302,126)が、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部28が昇温されている間においては第1出力値N11が第1所定値COaより小さく、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部28が降温されている間においては第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、第1燃焼部26または/および第2燃焼部28が異常であり、一方、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては第1出力値N11が第1所定値COa以上であり、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部28が降温されている間においては第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、CO濃度センサ46aまたは/および取り巻く周囲の状態が異常であると判定する。
そして、第1燃焼部昇温部(ステップ202,204)が、第2出力値N12が第1所定値COaを超えた場合には、着火ヒータ26a1,26a2を通電させることで第1燃焼部26の温度を上昇させ、第1燃焼部降温部(ステップ206,116)が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部26を昇温した後に着火ヒータ26a1,26a2を非通電させることで第1燃焼部26の温度を下降させ、第4判定部(ステップ120,122,310,312)が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部26が昇温されている間においては第1出力値N11が第1所定値COaより小さく、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部26が降温されている間においては第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、第1燃焼部26が異常であり、一方、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部26が昇温されている間においては第1出力値N11が第1所定値COa以上であり、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部26が降温されている間においては第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、第2燃焼部28が異常であると判定する。
さらに、一酸化炭素濃度センサ判定部(ステップ134)が、各判定部による判定後において、CO濃度センサ46aを校正した後に、その校正したCO濃度センサ46aが正常であるか否かを判定する。これにより、CO濃度センサ46aの出力値が所定値より高い場合に、その原因が、第1燃焼部26にあるか、第2燃焼部28にあるか、CO濃度センサ46aにあるか、または、取り巻く周囲の状態にあるか、を確実に特定(判別)することができる。
(第1および第2実施形態を組み合わせた例2)
上述した第2実施形態においては、着火ヒータ26a1,26a2を一時的に通電し、通電・非通電における第2燃焼部28からの排気ガス中の各CO濃度から異常状態を判別したが、着火ヒータ26a1,26a2の通電・非通電に加えて燃焼触媒ヒータ28aを通電・非通電するようにしてもよい。この場合について、図10,11を参照して説明する。第1および第2実施形態と同一の制御については同一符号を付してその説明を省略する。
先に着火ヒータ26a1,26a2の通電・非通電を実施して、その後燃焼触媒ヒータ28aを通電・非通電する場合について説明する。本第6実施形態の図10に示すフローチャートにおいては、制御装置60は、上述したステップ210の処理に代えて、ステップ352において、燃料電池システムは第4警告状態であると判定するとともに、第2燃焼部28、取り巻く周囲の状態、またはCO濃度センサ46aが異常であるかを特定(判別)する。
具体的には、制御装置60は、図11に示すフローチャート(異常特定サブルーチン)を実行する。このフローチャートは、第1実施形態である図3に示すフローチャートのステップ108から126までを抜き出して構成されている。第1実施形態と異なる点は次のとおりである。
制御装置60は、上述したステップ124の処理に代えて、ステップ312において、燃料電池システムは第6警告状態であると判定する。第6警告状態とは、第2燃焼部28が燃焼性が低下しているという異常状態であるということである。
制御装置60は、上述したステップ212,216の処理に代えて、ステップ354において、再起動を開始した時点から所定期間tm−c内に第2,3,6警告状態が再発したか否かを判定する。所定期間tm−c内にいずれの警告状態も再発しなかった場合には、制御装置60は、ステップ354にて「NO」と判定しプログラムをステップ106に進めて一旦終了する。
所定期間tm−c内に第3警告状態が再発した場合には、制御装置60は、第1aエラー状態を確定(特定)しその旨をユーザに発報するともに燃料電池システムの運転を停止する(ステップ306)。第1aエラー状態は、第1燃焼部26が異常である状態である。所定期間tm−c内に第6警告状態が再発した場合には、制御装置60は、第1bエラー状態を確定(特定)しその旨をユーザに発報するともに燃料電池システムの運転を停止する(ステップ308)。第1bエラー状態は、第2燃焼部28が異常である状態である。所定期間tm−c内に第2警告状態が再発した場合には、制御装置60は、プログラムをステップ146に進める。
本第6実施形態によれば、第1燃焼部昇温部(ステップ202,204)が、第2出力値N12が第1所定値COaを超えた場合には、着火ヒータ26a1,26a2を通電させることで第1燃焼部26の温度を上昇させ、第1燃焼部降温部(ステップ206,116)が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部26を昇温した後に着火ヒータ26a1,26a2を非通電させることで第1燃焼部26の温度を下降させ、第4判定部(ステップ120,122,208,352)が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部26が昇温されている間においては第1出力値N11が第1所定値COaより小さく、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部26が降温されている間においては第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、第1燃焼部26が異常であり、一方、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部26が昇温されている間においては第1出力値N11が第1所定値COa以上であり、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部26が降温されている間においては第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、第2燃焼部28、CO濃度センサ46aまたは燃料電池システムを取り巻く周囲の状態が異常であると判定する。
そして、第2燃焼部昇温部(ステップ108,110)が、第2出力値N12が第1所定値COaを超えた場合には、燃焼触媒ヒータ28aを通電させることで第2燃焼部28の温度を上昇させ、第2燃焼部降温部(ステップ114,116)が、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部28を昇温した後に燃焼触媒ヒータ28aを非通電させることで第2燃焼部28の温度を下降させ、第2判定部(ステップ120,122,312,126)が、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部28が昇温されている間においては第1出力値N11が第1所定値COaより小さく、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部28が降温されている間においては第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、第2燃焼部28が異常であり、一方、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部が昇温されている間においては第1出力値N11が第1所定値COa以上であり、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部28が降温されている間においては第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、CO濃度センサ46aまたは/および取り巻く周囲の状態が異常であると判定する。
さらに、一酸化炭素濃度センサ判定部(ステップ134)が、各判定部による判定後において、CO濃度センサ46aを校正した後に、その校正したCO濃度センサ46aが正常であるか否かを判定する。これにより、CO濃度センサ46aの出力値が第1所定値COaより高い場合に、その原因が、第1燃焼部26にあるか、第2燃焼部28にあるか、CO濃度センサ46aにあるか、または、取り巻く周囲の状態にあるか、を確実に特定(判別)することができる。
(第3および第4実施形態を組み合わせた例)
さらに、第3および第4実施形態を組み合わせた例について説明する。本第7実施形態は、図8に示す第5実施形態において、ステップ114から120までの処理を省略し、ステップ112の処理後にステップ122の処理を実行する。他の処理は、第5実施形態と同様である。
本第7実施形態によれば、第2燃焼部昇温部(ステップ108,110)が、第2出力値N12が第1所定値COaを超えた場合には、燃焼触媒ヒータ28aを通電させることで第2燃焼部28の温度を上昇させ、第1判定部(ステップ122,302,126)が、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部28が昇温されている間において、第1出力値N11が第1所定値COaより小さくなる場合には、第1燃焼部26または/および第2燃焼部28が異常であり、一方、第1出力値N11が第1所定値COa以上のままである場合には、CO濃度センサ46aまたは/および取り巻く周囲の状態が異常であると判定する。
そして、第1燃焼部昇温部(ステップ202,204)が、第2出力値N12が第1所定値COaを超えた場合には、着火ヒータ26a1,26a2を通電させることで第1燃焼部26の温度を上昇させ、第3判定部(ステップ120,122,310,312)が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部26が昇温されている間において、第1出力値N11が第1所定値COaより小さくなる場合には、第1燃焼部26が異常であり、一方、第1出力値N11が第1所定値COa以上のままである場合には、第2燃焼部28が異常であると判定する。
さらに、一酸化炭素濃度センサ判定部(ステップ134)が、各判定部による判定後において、CO濃度センサ46aを校正した後に、その校正したCO濃度センサ46aが正常であるか否かを判定する。これにより、CO濃度センサ46aの出力値が第1所定値COaより高い場合に、その原因が、第1燃焼部26にあるか、第2燃焼部28にあるか、CO濃度センサ46aにあるか、または、取り巻く周囲の状態にあるか、を確実に特定(判別)することができる。
また、第8実施形態は、図10に示す第6実施形態において、ステップ206および116から120までの処理を省略し、ステップ112の処理後にステップ122の処理を実行する。他の処理は、第6実施形態と同様である。
本第8実施形態によれば、第1燃焼部昇温部(ステップ202,204)が、第2出力値N12が第1所定値COaを超えた場合には、着火ヒータ26a1,26a2を通電させることで第1燃焼部26の温度を上昇させ、第3判定部(ステップ122,208,352)が、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部26が昇温されている間において、第1出力値N11が第1所定値COaより小さくなる場合には、第1燃焼部26が異常であり、一方、第1出力値N11が第1所定値COa以上のままである場合には、第2燃焼部28、CO濃度センサ46aまたは燃料電池システムを取り巻く周囲の状態が異常であると判定する。
そして、第2燃焼部昇温部(ステップ108,110)が、第2出力値N12が第1所定値COaを超えた場合には、燃焼触媒ヒータ28aを通電させることで第2燃焼部28の温度を上昇させ、第1判定部(ステップ120,122,312,126)が、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部28が昇温されている間において、第1出力値N11が第1所定値COaより小さくなる場合には、第2燃焼部28が異常であり、一方、第1出力値N11が第1所定値COa以上のままである場合には、CO濃度センサ46aまたは/および取り巻く周囲の状態が異常であると判定する。
さらに、一酸化炭素濃度センサ判定部(ステップ134)が、各判定部による判定後において、CO濃度センサ46aを校正した後に、その校正したCO濃度センサ46aが正常であるか否かを判定する。これにより、CO濃度センサ46aの出力値が第1所定値COaより高い場合に、その原因が、第1燃焼部26にあるか、第2燃焼部28にあるか、CO濃度センサ46aにあるか、または、取り巻く周囲の状態にあるか、を確実に特定(判別)することができる。
なお、上述した各実施形態においては、CO濃度センサ判定部(ステップ134)が、上述した第1〜第4判定部による判定後において、CO濃度センサ46aを校正した後に、その校正したCO濃度センサ46aが正常であるか否かを判定する。これにより、CO濃度センサ46aの出力値が第1所定値COaより高い場合に、その原因が、CO濃度センサ46aにあるか、または、取り巻く周囲の状態にあるか(または第2燃焼部28および/または取り巻く周囲の状態にあるか)、を確実に特定(判別)することができる。
また、上述した各実施形態によれば、制御装置60は、着火ヒータ26a1,26a2または燃焼触媒ヒータ28aを通電させているときにCO濃度センサ46aから取得した第1出力値N11、および、着火ヒータ26a1,26a2または燃焼触媒ヒータ28aを通電させる前にCO濃度センサ46aから取得した第2出力値N12、または、通電されていた着火ヒータ26a1,26a2または燃焼触媒ヒータ28aを非通電させた後にCO濃度センサ46aから取得した第3出力値N13から、第1燃焼部26、第2燃焼部28、CO濃度センサ46a、および取り巻く周囲の状態のいずれかに異常があるか否かを判定する。よって、CO濃度センサ46aの出力値が第1所定値COaより高い場合に、その原因を特定(判別)し、ひいては適切な対応を実行することができる。すなわち、誤検知による異常発報や燃料電池システムの不必要な停止を抑制することができる。
なお、上述した第1〜第8実施形態は、定常運転中において適用される。
また、上述した実施形態によれば、第1燃焼部26または/および第2燃焼部28が燃焼触媒による触媒燃焼方式である。これにより、触媒燃焼の場合、触媒の特性として温度に対する燃焼性は理論的・定量的に説明がつくため、精度良く故障箇所を診断できる。
また、上述した実施形態によれば、第1燃焼部26の温度または/および第2燃焼部28の温度を温度センサ26b1(または/および26b2),28bでそれぞれ検出している。これにより、例えば、ヒータ通電しているつもりだが、ヒータ故障で各燃焼部26,28の温度が上がらなかった場合を発見できるとか、外気温度等でヒータ通電から所定温度までの時間が変化しても温度条件でCO値を取得しにいくため誤検知の確率が低減できる等の効果がある。
なお、上述した各実施形態においては、ステップ122にて「第1出力値N11が第1所定値である所定値COaより小さいか否か」を判定するようにしたが、「第2出力値N12(または第3出力値N13)と第1出力値N11との差が第2所定値である所定値ΔN2より大きいか否か」を判定するようにしてもよい。このとき、第2所定値は0より大きい値に設定されるのが好ましい。
例えば、図5において、第1燃焼部26の燃焼性が悪化し関係g2になったと仮定する。第2燃焼部温度の所定温度T2aがT2mとT24の間にあると仮定すると、ヒータ通電することでCO濃度は減少するがCOaまでは下がらないという問題が生じる。このような問題を解決するために、ステップ122にて「第1出力値N11が第1所定値である所定値COaより小さいか否か」を判定することに代えて、「第2出力値N12(または第3出力値N13)と第1出力値N11との差が第2所定値である所定値ΔN2より大きいか否か」を判定することが好ましい。なお、所定温度T2aがT24以上に設定されているとすると、“N11<COa”でこのような問題は生じない。
これによれば、制御装置60は、第2出力値N12が第1所定値COaを超えた場合には、燃焼触媒ヒータ28aを通電させることで第2燃焼部28の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部28が昇温されている間において、第2出力値N12または第3出力値N13と第1出力値N11との差が第2所定値ΔN2より大きくなる場合には、第1燃焼部26または/および第2燃焼部28が異常であり、一方、差が第2所定値ΔN2以下である場合には、CO濃度センサ46aまたは/および取り巻く周囲の状態が異常であると判定する第1判定部(上述と同様)と、を備えている。これにより、CO濃度センサ46aの出力値が第1所定値COaより高い場合に、第2出力値N12または第3出力値N13と第1出力値N11との差が第2所定値ΔN2より大きいか否かに基づいて、その原因が、第1燃焼部26または/および第2燃焼部28にあるか、または、CO濃度センサ46aまたは/および取り巻く周囲の状態にあるか、を確実に特定(判別)することができる。
また、第2出力値N12が第1所定値COaを超えた場合には、燃焼触媒ヒータ28aを通電させることで第2燃焼部28の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部28を昇温した後に燃焼触媒ヒータ28aを非通電させることで第2燃焼部28の温度を下降させる第2燃焼部降温部と、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部28が昇温されている間においては第2出力値N12または第3出力値N13と第1出力値N11との差が第2所定値ΔN2より大きく、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部28が降温されている間においては第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、第1燃焼部26または/および第2燃焼部28が異常であり、一方、第2燃焼部昇温部により第2燃焼部28が昇温されている間においては差が第2所定値ΔN2以下であり、かつ、第2燃焼部降温部により第2燃焼部28が降温されている間においては第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、CO濃度センサ46aまたは/および取り巻く周囲の状態が異常であると判定する第2判定部(上述と同様)と、を備えている。これにより、CO濃度センサ46aの出力値が第1所定値COaより高い場合に、第2出力値N12または第3出力値N13と第1出力値N11との差が第2所定値ΔN2より大きいか否かに基づいて、その原因が、第1燃焼部26または/および第2燃焼部28にあるか、または、CO濃度センサ46aまたは/および取り巻く周囲の状態にあるか、を確実に特定(判別)することができる。
また、第2出力値N12が第1所定値COaを超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部26の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部26が昇温されている間において、第2出力値N12または第3出力値N13と第1出力値N11との差が第2所定値ΔN2より大きくなる場合には、第1燃焼部26が異常であり、一方、差が第2所定値ΔN2以下である場合には、第2燃焼部28、CO濃度センサ46a、および取り巻く周囲の状態の少なくともいずれかが異常であると判定する第3判定部(上述と同様)と、を備えている。これにより、CO濃度センサ46aの出力値が第1所定値COaより高い場合に、第2出力値N12または第3出力値N13と第1出力値N11との差が第2所定値ΔN2より大きいか否かに基づいて、その原因が、第1燃焼部26にあるか、または、第2燃焼部28、CO濃度センサ46a、および取り巻く周囲の状態の少なくともいずれかにあるか、を確実に特定(判別)することができる。
また、第2出力値N12が第1所定値COaを超えた場合には、第1ヒータを通電させることで第1燃焼部26の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部26を昇温した後に第1ヒータを非通電させることで第1燃焼部26の温度を下降させる第1燃焼部降温部と、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部26が昇温されている間においては第2出力値N12または第3出力値N13と第1出力値N11との差が第2所定値ΔN2より大きく、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部26が降温されている間においては第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、第1燃焼部26が異常であり、一方、第1燃焼部昇温部により第1燃焼部26が昇温されている間においては差が第2所定値ΔN2以下であり、かつ、第1燃焼部降温部により第1燃焼部26が降温されている間においては第3出力値N13が第1所定値COa以上である場合には、第2燃焼部28、CO濃度センサ46a、および取り巻く周囲の状態の少なくともいずれかが異常であると判定する第4判定部(上述と同様)と、を備えている。これにより、CO濃度センサ46aの出力値が第1所定値COaより高い場合に、第2出力値N12または第3出力値N13と第1出力値N11との差が第2所定値ΔN2より大きいか否かに基づいて、その原因が、第1燃焼部26にあるか、または、第2燃焼部28、CO濃度センサ46a、および取り巻く周囲の状態の少なくともいずれかにあるか、を確実に特定(判別)することができる。
なお、上述した各実施形態では、本発明を、固体酸化物形燃料電池を備えている燃料電池システムに適用するようにしたが、高分子電解質形燃料電池を備えた燃料電池システムに適用するようにしてもよい。この場合、燃料電池システムは、図12に示すように、燃料電池124、改質器130、排熱回収システム(上述したものと同様なものである)を備えている。燃料電池124は、燃料ガス(水素ガス)および酸化剤ガス(酸素を含む空気)が供給されて水素と酸素の化学反応により発電して直流電圧(例えば40V)を出力するものである。
改質器130は、燃料(改質用燃料)を水蒸気改質し、水素リッチな改質ガスを燃料電池124に供給するものであり、バーナ(第1燃焼部)126、改質部123、一酸化炭素シフト反応部(以下、COシフト部という)131、一酸化炭素選択酸化反応部(以下、CO選択酸化部という)132および第2燃焼部128から構成されている。燃料としては天然ガス、LPG、灯油、ガソリン、メタノールなどがある。
第1燃焼部126は、起動運転時に外部から燃焼用燃料および燃焼用空気が供給され、または起動運転後から定常運転時に燃料電池をバイパスした改質ガスや燃料電池の燃料極からアノードオフガス(燃料電池に供給され使用されずに排出された改質ガス)が供給され、供給された各可燃性ガスを燃焼した燃焼ガスで改質部123に必要な熱を与えるものである。第1燃焼部126には、上述した着火ヒータ26a1,26a2と同様な着火ヒータ126aが設けられるとともに、上述した温度センサ26b1,26b2と同様な温度センサ126bが設けられている。
第2燃焼部128は、排気管146に設けられており、上述した第2燃焼部28と同様に、第1燃焼部126から排気されるガスである第1燃焼部オフガス、すなわち、第1燃焼部26から排気される未使用の可燃性ガス(例えば、水素、メタンガス、一酸化炭素など)を導入し燃焼して導出するものである。第2燃焼部128には、上述した燃焼触媒ヒータ28aと同様な燃焼触媒ヒータ128aが設けられるとともに、上述した温度センサ28bと同様な温度センサ128bが設けられている。
第2燃焼部128の下流の排気管46には、上述したCO濃度センサ46aと同様なCO濃度センサ146aが配設されている。
改質部123は、外部から供給された燃料に蒸発器122からの水蒸気(改質水)を混合した混合ガスを改質部に充填された触媒により改質して水素ガスと一酸化炭素ガスを生成している(いわゆる水蒸気改質反応)。これと同時に、水蒸気改質反応にて生成された一酸化炭素と水蒸気を水素ガスと二酸化炭素とに変成している(いわゆる一酸化炭素シフト反応)。これら生成されたガス(いわゆる改質ガス)はCOシフト部131に導出される。
COシフト部131は、この改質ガスに含まれる一酸化炭素と水蒸気をその内部に充填された触媒により反応させて水素ガスと二酸化炭素ガスとに変成している。これにより、改質ガスは一酸化炭素濃度が低減されてCO選択酸化部132に導出される。
CO選択酸化部132は、改質ガスに残留している一酸化炭素と外部からさらに供給されたCO浄化用の空気とをその内部に充填された触媒により反応させて二酸化炭素を生成している。これにより、改質ガスは一酸化炭素濃度がさらに低減されて(10ppm以下)燃料電池124の燃料極に導出される。
11…筐体、11a…第1排気口、11b…空気導入口、11c…空気導出口、12…仕切部材、13…水タンク、14…純水器、15…換気用空気ブロワ、20…燃料電池モジュール、21…ケーシング、21a…導出口、22,122…蒸発部、23,123…改質部、24,124…燃料電池、24a…セル、24b…燃料流路、24c…空気流路、24d…温度センサ、25…マニホールド、26,126…燃焼空間(第1燃焼部)、26a1,26a2,126a1,126a2…温度センサ、26b1,26b2,126b1,126b2…着火ヒータ(第1ヒータ)、27…火炎、28,128…第2燃焼部(燃焼触媒)、28a,128a…温度センサ、28b,128b…燃焼触媒ヒータ(第2ヒータ)、30…排熱回収システム、31…貯湯槽、32…貯湯水循環ライン、32a…貯湯水循環ポンプ、33…熱交換器、42a…遮断弁、42b…脱硫器、42c…流量センサ、42d…バッファタンク、42e…原料ポンプ、42f…逆止弁、46…排気管、46a,146a…一酸化炭素濃度センサ、50…インバータ装置、51…系統電源、52…電源ライン、53…外部電力負荷、60…制御装置(第2燃焼部昇温部、第2燃焼部降温部、第1燃焼部昇温部、第1燃焼部降温部、第1〜第4判定部、一酸化炭素濃度センサ判定部)、R1…第1室、R2…第2室、R3…燃焼空間。

Claims (15)

  1. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって
    前記燃料電池からの未使用の前記燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、
    前記第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、
    前記第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、
    通電されることにより前記第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、
    通電されることにより前記第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、
    前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させているときに前記一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させる前に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを非通電させた後に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、前記第1燃焼部、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、および、前記燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第2出力値が第1所定値を超えた場合には、前記第2ヒータを通電させることで前記第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、
    前記第2燃焼部昇温部により前記第2燃焼部を昇温した後に前記第2ヒータを非通電させることで前記第2燃焼部の温度を下降させる第2燃焼部降温部と、
    前記第2燃焼部昇温部により前記第2燃焼部が昇温されている間においては前記第1出力値が前記第1所定値より小さく、かつ、前記第2燃焼部降温部により前記第2燃焼部が降温されている間においては前記第3出力値が前記第1所定値以上である場合には、前記第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、前記第2燃焼部昇温部により前記第2燃焼部が昇温されている間においては前記第1出力値が前記第1所定値以上であり、かつ、前記第2燃焼部降温部により前記第2燃焼部が降温されている間においては前記第3出力値が前記第1所定値以上である場合には、前記一酸化炭素濃度センサまたは/および前記周囲環境が異常であると判定する第2判定部と、
    を備えている燃料電池システム。
  2. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、
    前記燃料電池からの未使用の前記燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、
    前記第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、
    前記第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、
    通電されることにより前記第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、
    通電されることにより前記第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、
    前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させているときに前記一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させる前に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを非通電させた後に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、前記第1燃焼部、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、および、前記燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第2出力値が第1所定値を超えた場合には、前記第1ヒータを通電させることで前記第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、
    前記第1燃焼部昇温部により前記第1燃焼部を昇温した後に前記第1ヒータを非通電させることで前記第1燃焼部の温度を下降させる第1燃焼部降温部と、
    前記第1燃焼部昇温部により前記第1燃焼部が昇温されている間においては前記第1出力値が前記第1所定値より小さく、かつ、前記第1燃焼部降温部により前記第1燃焼部が降温されている間においては前記第3出力値が前記第1所定値以上である場合には、前記第1燃焼部が異常であり、一方、前記第1燃焼部昇温部により前記第1燃焼部が昇温されている間においては前記第1出力値が前記第1所定値以上であり、かつ、前記第1燃焼部降温部により前記第1燃焼部が降温されている間においては前記第3出力値が前記第1所定値以上である場合には、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、および前記周囲環境の少なくともいずれかが異常であると判定する第4判定部と、
    を備えている燃料電池システム。
  3. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、
    前記燃料電池からの未使用の前記燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、
    前記第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、
    前記第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、
    通電されることにより前記第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、
    通電されることにより前記第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、
    前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させているときに前記一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させる前に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを非通電させた後に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、前記第1燃焼部、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、および、前記燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第2出力値が第1所定値を超えた場合には、前記第2ヒータを通電させることで前記第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、
    前記第2燃焼部昇温部により前記第2燃焼部が昇温されている間において、前記第1出力値が前記第1所定値より小さくなる場合には、前記第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、前記第1出力値が前記第1所定値以上のままである場合には、前記一酸化炭素濃度センサまたは/および前記周囲環境が異常であると判定する第1判定部と、
    を備えている燃料電池システム。
  4. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、
    前記燃料電池からの未使用の前記燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、
    前記第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、
    前記第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、
    通電されることにより前記第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、
    通電されることにより前記第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、
    前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させているときに前記一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させる前に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを非通電させた後に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、前記第1燃焼部、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、および、前記燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第2出力値が第1所定値を超えた場合には、前記第1ヒータを通電させることで前記第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、
    前記第1燃焼部昇温部により前記第1燃焼部が昇温されている間において、前記第1出力値が前記第1所定値より小さくなる場合には、前記第1燃焼部が異常であり、一方、前記第1出力値が前記第1所定値以上のままである場合には、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、および前記周囲環境の少なくともいずれかが異常であると判定する第3判定部と、
    を備えている燃料電池システム。
  5. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、
    前記燃料電池からの未使用の前記燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、
    前記第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、
    前記第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、
    通電されることにより前記第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、
    通電されることにより前記第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、
    前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させているときに前記一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させる前に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを非通電させた後に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、前記第1燃焼部、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、および、前記燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第2出力値が第1所定値を超えた場合には、前記第2ヒータを通電させることで前記第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、
    前記第2燃焼部昇温部により前記第2燃焼部を昇温した後に前記第2ヒータを非通電させることで前記第2燃焼部の温度を下降させる第2燃焼部降温部と、
    前記第2燃焼部昇温部により前記第2燃焼部が昇温されている間においては前記第1出力値が前記第1所定値より小さく、かつ、前記第2燃焼部降温部により前記第2燃焼部が降温されている間においては前記第3出力値が前記第1所定値以上である場合には、前記第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、前記第2燃焼部昇温部により前記第2燃焼部が昇温されている間においては前記第1出力値が前記第1所定値以上であり、かつ、前記第2燃焼部降温部により前記第2燃焼部が降温されている間においては前記第3出力値が前記第1所定値以上である場合には、前記一酸化炭素濃度センサまたは/および前記周囲環境が異常であると判定する第2判定部と、
    前記第2出力値が第1所定値を超えた場合には、前記第1ヒータを通電させることで前記第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、
    前記第1燃焼部昇温部により前記第1燃焼部を昇温した後に前記第1ヒータを非通電させることで前記第1燃焼部の温度を下降させる第1燃焼部降温部と、
    前記第1燃焼部昇温部により前記第1燃焼部が昇温されている間においては前記第1出力値が前記第1所定値より小さく、かつ、前記第1燃焼部降温部により前記第1燃焼部が降温されている間においては前記第3出力値が前記第1所定値以上である場合には、前記第1燃焼部が異常であり、一方、前記第1燃焼部昇温部により前記第1燃焼部が昇温されている間においては前記第1出力値が前記第1所定値以上であり、かつ、前記第1燃焼部降温部により前記第1燃焼部が降温されている間においては前記第3出力値が前記第1所定値以上である場合には、前記第2燃焼部が異常であると判定する第4判定部と、
    前記第4判定部による判定後において、前記一酸化炭素濃度センサを校正した後に、その校正した一酸化炭素濃度センサが正常であるか否かを判定する一酸化炭素濃度センサ判定部と、
    を備えている燃料電池システム。
  6. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、
    前記燃料電池からの未使用の前記燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、
    前記第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、
    前記第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、
    通電されることにより前記第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、
    通電されることにより前記第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、
    前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させているときに前記一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させる前に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを非通電させた後に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、前記第1燃焼部、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、および、前記燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第2出力値が第1所定値を超えた場合には、前記第1ヒータを通電させることで前記第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、
    前記第1燃焼部昇温部により前記第1燃焼部を昇温した後に前記第1ヒータを非通電させることで前記第1燃焼部の温度を下降させる第1燃焼部降温部と、
    前記第1燃焼部昇温部により前記第1燃焼部が昇温されている間においては前記第1出力値が前記第1所定値より小さく、かつ、前記第1燃焼部降温部により前記第1燃焼部が降温されている間においては前記第3出力値が前記第1所定値以上である場合には、前記第1燃焼部が異常であり、一方、前記第1燃焼部昇温部により前記第1燃焼部が昇温されている間においては前記第1出力値が前記第1所定値以上であり、かつ、前記第1燃焼部降温部により前記第1燃焼部が降温されている間においては前記第3出力値が前記第1所定値以上である場合には、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、または前記周囲環境が異常であると判定する第4判定部と、
    前記第2出力値が第1所定値を超えた場合には、前記第2ヒータを通電させることで前記第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、
    前記第2燃焼部昇温部により前記第2燃焼部を昇温した後に前記第2ヒータを非通電させることで前記第2燃焼部の温度を下降させる第2燃焼部降温部と、
    前記第2燃焼部昇温部により前記第2燃焼部が昇温されている間においては前記第1出力値が前記第1所定値より小さく、かつ、前記第2燃焼部降温部により前記第2燃焼部が降温されている間においては前記第3出力値が前記第1所定値以上である場合には、前記第2燃焼部が異常であり、一方、前記第2燃焼部昇温部により前記第2燃焼部が昇温されている間においては前記第1出力値が前記第1所定値以上であり、かつ、前記第2燃焼部降温部により前記第2燃焼部が降温されている間においては前記第3出力値が前記第1所定値以上である場合には、前記一酸化炭素濃度センサまたは/および前記周囲環境が異常であると判定する第2判定部と、
    前記第2判定部による判定後において、前記一酸化炭素濃度センサを校正した後に、その校正した一酸化炭素濃度センサが正常であるか否かを判定する一酸化炭素濃度センサ判定部と、
    を備えている燃料電池システム。
  7. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、
    前記燃料電池からの未使用の前記燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、
    前記第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、
    前記第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、
    通電されることにより前記第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、
    通電されることにより前記第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、
    前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させているときに前記一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させる前に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを非通電させた後に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、前記第1燃焼部、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、および、前記燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第2出力値が第1所定値を超えた場合には、前記第2ヒータを通電させることで前記第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、
    前記第2燃焼部昇温部により前記第2燃焼部が昇温されている間において、前記第1出力値が前記第1所定値より小さくなる場合には、前記第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、前記第1出力値が前記第1所定値以上のままである場合には、前記一酸化炭素濃度センサまたは/および前記周囲環境が異常であると判定する第1判定部と、
    前記第2出力値が第1所定値を超えた場合には、前記第1ヒータを通電させることで前記第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、
    前記第1燃焼部昇温部により前記第1燃焼部が昇温されている間において、前記第1出力値が前記第1所定値より小さくなる場合には、前記第1燃焼部が異常であり、一方、前記第1出力値が前記第1所定値以上のままである場合には、前記第2燃焼部が異常であると判定する第3判定部と、
    前記第3判定部による判定後において、前記一酸化炭素濃度センサを校正した後に、その校正した一酸化炭素濃度センサが正常であるか否かを判定する一酸化炭素濃度センサ判定部と、
    を備えている燃料電池システム。
  8. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、
    前記燃料電池からの未使用の前記燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、
    前記第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、
    前記第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、
    通電されることにより前記第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、
    通電されることにより前記第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、
    前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させているときに前記一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させる前に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを非通電させた後に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、前記第1燃焼部、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、および、前記燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第2出力値が第1所定値を超えた場合には、前記第1ヒータを通電させることで前記第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、
    前記第1燃焼部昇温部により前記第1燃焼部が昇温されている間において、前記第1出力値が前記第1所定値より小さくなる場合には、前記第1燃焼部が異常であり、一方、前記第1出力値が前記第1所定値以上のままである場合には、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、または前記周囲環境が異常であると判定する第3判定部と、
    前記第2出力値が第1所定値を超えた場合には、前記第2ヒータを通電させることで前記第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、
    前記第2燃焼部昇温部により前記第2燃焼部が昇温されている間において、前記第1出力値が前記第1所定値より小さくなる場合には、前記第2燃焼部が異常であり、一方、前記第1出力値が前記第1所定値以上のままである場合には、前記一酸化炭素濃度センサまたは/および前記周囲環境が異常であると判定する第1判定部と、
    前記第1判定部による判定後において、前記一酸化炭素濃度センサを校正した後に、その校正した一酸化炭素濃度センサが正常であるか否かを判定する一酸化炭素濃度センサ判定部と、
    を備えている燃料電池システム。
  9. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、前記制御装置は、
    記判定部による判定後において、前記一酸化炭素濃度センサを校正した後に、その校正した一酸化炭素濃度センサが正常であるか否かを判定する一酸化炭素濃度センサ判定部を備えている燃料電池システム。
  10. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、
    前記燃料電池からの未使用の前記燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、
    前記第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、
    前記第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、
    通電されることにより前記第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、
    通電されることにより前記第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、
    前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させているときに前記一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させる前に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを非通電させた後に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、前記第1燃焼部、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、および、前記燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第2出力値が第1所定値を超えた場合には、前記第2ヒータを通電させることで前記第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、
    前記第2燃焼部昇温部により前記第2燃焼部が昇温されている間において、前記第2出力値または前記第3出力値と前記第1出力値との差が第2所定値より大きくなる場合には、前記第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、前記差が前記第2所定値以下である場合には、前記一酸化炭素濃度センサまたは/および前記周囲環境が異常であると判定する第1判定部と、
    を備えている燃料電池システム。
  11. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、
    前記燃料電池からの未使用の前記燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、
    前記第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、
    前記第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、
    通電されることにより前記第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、
    通電されることにより前記第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、
    前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させているときに前記一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させる前に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを非通電させた後に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、前記第1燃焼部、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、および、前記燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第2出力値が第1所定値を超えた場合には、前記第2ヒータを通電させることで前記第2燃焼部の温度を上昇させる第2燃焼部昇温部と、
    前記第2燃焼部昇温部により前記第2燃焼部を昇温した後に前記第2ヒータを非通電させることで前記第2燃焼部の温度を下降させる第2燃焼部降温部と、
    前記第2燃焼部昇温部により前記第2燃焼部が昇温されている間においては前記第2出力値または前記第3出力値と前記第1出力値との差が第2所定値より大きく、かつ、前記第2燃焼部降温部により前記第2燃焼部が降温されている間においては前記第3出力値が前記第1所定値以上である場合には、前記第1燃焼部または/および第2燃焼部が異常であり、一方、前記第2燃焼部昇温部により前記第2燃焼部が昇温されている間においては前記差が前記第2所定値以下であり、かつ、前記第2燃焼部降温部により前記第2燃焼部が降温されている間においては前記第3出力値が前記第1所定値以上である場合には、前記一酸化炭素濃度センサまたは/および前記周囲環境が異常であると判定する第2判定部と、
    を備えている燃料電池システム。
  12. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、
    前記燃料電池からの未使用の前記燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、
    前記第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、
    前記第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、
    通電されることにより前記第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、
    通電されることにより前記第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、
    前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させているときに前記一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させる前に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを非通電させた後に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、前記第1燃焼部、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、および、前記燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第2出力値が第1所定値を超えた場合には、前記第1ヒータを通電させることで前記第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、
    前記第1燃焼部昇温部により前記第1燃焼部が昇温されている間において、前記第2出力値または前記第3出力値と前記第1出力値との差が第2所定値より大きくなる場合には、前記第1燃焼部が異常であり、一方、前記差が前記第2所定値以下である場合には、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、および前記周囲環境の少なくともいずれかが異常であると判定する第3判定部と、
    を備えている燃料電池システム。
  13. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池を備えた燃料電池システムであって、
    前記燃料電池からの未使用の前記燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する第1燃焼部と、
    前記第1燃焼部から排気される未使用の可燃性ガスを導入し燃焼して導出する第2燃焼部と、
    前記第2燃焼部から外部に排出される排気ガス中の一酸化炭素濃度を検出する一酸化炭素濃度センサと、
    通電されることにより前記第1燃焼部を加熱するヒータである第1ヒータと、
    通電されることにより前記第2燃焼部を加熱するヒータである第2ヒータと、
    前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させているときに前記一酸化炭素濃度センサから取得した第1出力値、および、前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを通電させる前に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第2出力値、または、通電されていた前記第1ヒータまたは前記第2ヒータを非通電させた後に前記一酸化炭素濃度センサから取得した第3出力値から、前記第1燃焼部、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、および、前記燃料電池システムの周囲環境のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第2出力値が第1所定値を超えた場合には、前記第1ヒータを通電させることで前記第1燃焼部の温度を上昇させる第1燃焼部昇温部と、
    前記第1燃焼部昇温部により前記第1燃焼部を昇温した後に前記第1ヒータを非通電させることで前記第1燃焼部の温度を下降させる第1燃焼部降温部と、
    前記第1燃焼部昇温部により前記第1燃焼部が昇温されている間においては前記第2出力値または前記第3出力値と前記第1出力値との差が第2所定値より大きく、かつ、前記第1燃焼部降温部により前記第1燃焼部が降温されている間においては前記第3出力値が前記第1所定値以上である場合には、前記第1燃焼部が異常であり、一方、前記第1燃焼部昇温部により前記第1燃焼部が昇温されている間においては前記差が前記第2所定値以下であり、かつ、前記第1燃焼部降温部により前記第1燃焼部が降温されている間においては前記第3出力値が前記第1所定値以上である場合には、前記第2燃焼部、前記一酸化炭素濃度センサ、および前記周囲環境の少なくともいずれかが異常であると判定する第4判定部と、
    を備えている燃料電池システム。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか一項において、前記第1燃焼部または/および前記第2燃焼部が燃焼触媒による触媒燃焼方式である燃料電池システム。
  15. 請求項1乃至請求項13のいずれか一項において、前記第1燃焼部の温度または/および前記第2燃焼部の温度を温度センサで検出している燃料電池システム。
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