JP2022073460A - 発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】発電装置からの排熱と熱交換液体との熱交換を行なう排熱処理用熱交換器を備える発電システムにおいて、簡易な構成により排熱処理用熱交換器の異常を判定する。【解決手段】発電システムは、熱交換液体の循環路に組み込まれ、熱交換液体を貯留すると共に上部に大気開放口を有するタンクと、タンク内の液位を検知する液位センサと、排熱処理用熱交換器に異常が生じているか否かを判定する判定部とを備える。判定部は、液位センサにより検出される液位の変化時間に基づいて排熱処理用熱交換器に異常が生じているか否かを判定する。【選択図】図3

Description

本発明は、発電システムに関する。
従来、この種の発電システムとしては、燃焼排ガス中の水蒸気を貯湯水との熱交換で凝縮し凝縮水を生成する熱交換器と、熱交換器から供給された凝縮水を貯蔵する水タンクと、水タンクに設けられた導電率計と、水タンクの凝縮水を加熱するヒータと、を備える燃料電池システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシステムでは、導電率計によって検出された凝縮水の導電率が所定値以上か否かに基づいて凝縮水の導電率が異常か否かを判定し、導電率が異常である場合にヒータにより凝縮水を加熱し、導電率の異常が所定時間継続している場合には、熱交換器が破損していると判定する。
特開2013-266459号公報
上述した特許文献1記載のシステムでは、熱交換器の破損を検出するために、導電率計に加えてヒータが必要となり、消費電力が増加すると共にコストアップを招く。
本発明の発電システムは、発電装置からの排熱と熱交換液体との熱交換を行なう排熱処理用熱交換器を備えるものにおいて、簡易な構成により排熱処理用熱交換器の異常を判定することができる発電システムを提供することを主目的とする。
本発明の発電システムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の発電システムは、
排熱の発生を伴って発電する発電装置と、
熱交換液体が循環する第1循環路と、
前記第1循環路に組み込まれ、前記熱交換液体を圧送する第1ポンプ、
前記第1循環路に組み込まれ、前記発電装置からの排熱と前記熱交換液体との熱交換を行なう排熱処理用熱交換器と、
前記第1循環路に組み込まれ、前記熱交換液体を貯留すると共に上部に大気開放口を有するタンクと、
前記タンクに前記熱交換液体を補給する熱交換液体補給装置と、
前記タンク内の液位を検知する液位センサと、
前記液位センサにより検出される液位の変化時間に基づいて前記排熱処理用熱交換器に異常が生じているか否かを判定する判定部と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の発電システムは、熱交換液体の第1循環路に組み込まれ、熱交換液体を貯留すると共に上部に大気開放口を有するタンクと、タンクに熱交換液体を補給する熱交換液体補給装置と、タンク内の液位を検知する液位センサと、排熱処理用熱交換器に異常が生じているか否かを判定する判定部とを備える。判定部は、液位センサにより検出される液位の変化時間に基づいて排熱処理用熱交換器に異常が生じているか否かを判定する。排熱処理用熱交換器が破損し、熱交換液体が漏れ出ると、大気開放口から負圧が逃げることで、タンクの液位は、通常よりも速いスピードで低下する。このため、液位センサにより検出される液位の変化時間を監視することで、排熱処理用熱交換に異常が生じているか否かを判定することができる。この結果、タンクに大気開放口と液位センサとを設ける簡易な構成により、排熱処理用熱交換器の異常の有無を判定することが可能となる。
こうした本発明の第1の発電システムにおいて、前記液位センサにより検出される液位が第1閾値以下になったときに該第1閾値よりも大きい第2閾値以上となるまで、前記タンクに前記熱交換液体が補給されるよう前記熱交換液体補給装置を制御する補給制御を実行する制御部を備え、前記判定部は、前記補給制御の実行時間間隔を計測し、該計測した補給制御の実行時間間隔が通常よりも所定時間以上短くなる場合に、前記排熱処理用熱交換器に異常が生じていると判定してもよい。こうすれば、大気開放口から熱交換液体が自然蒸発してもタンクの液位を適正範囲に保持することができる。また、排熱処理用熱交換器の異常によるタンクの液位低下のスピードは、自然蒸発によるものに比して速いため、液体供給制御の実行時間間隔を監視することで、排熱処理用熱交換器の異常の有無を適正に判定することができる。
また、本発明の第1の発電システムにおいて、前記タンクに接続され、前記熱交換液体が循環する、前記第1循環路とは異なる第2循環路と、前記第2循環路に組み込まれ、前記熱交換用液体を圧送する第2ポンプと、前記第2循環路に組み込まれ、前記熱交換用液体とシステム外に供給される加熱対象媒体との熱交換を行なう加熱用熱交換器と、を備えてもよい。タンクに第2循環路を接続すると共に当該第2循環路に第2ポンプと加熱用熱交換器とを設けるだけで、発電システムをコージェネレーションシステムとして構成することが可能となる。
本発明の第2の発電システムは、
排熱の発生を伴って発電する発電装置と、
熱交換液体としてロングライフクーラント(LLC)が循環する循環路と、
前記循環路に組み込まれ、前記熱交換液体を圧送するポンプと、
前記循環路に組み込まれ、前記発電装置からの排熱と前記熱交換液体との熱交換を行なう排熱処理用熱交換器と、
前記循環路に組み込まれ、前記熱交換液体を貯留すると共に上部に大気開放口を有するタンクと、
所定のタイミングで前記タンクに添加剤を供給する添加剤供給装置と、
前記タンク内の液位を検知する液位センサと、
前記液位センサにより検出される液位が第1閾値以下となったときに、前記排熱処理用熱交換に異常が生じていると判定する判定部と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の発電システムは、熱交換液体としてロングライフクーラント(LLC)の循環路に組み込まれ、熱交換液体を貯留すると共に上部に大気開放口を有するタンクと、所定のタイミングでタンクに添加剤を供給する添加剤供給装置と、タンク内の液位を検知する液位センサと、排熱処理用熱交換器に異常が生じているか否かを判定する判定部とを備える。判定部は、液位センサにより検出される液位が第1閾値以下となったときに、排熱処理用熱交換器に異常が生じていると判定する。熱交換液体としてLLCを使用することで熱交換液体の定期交換が不要とすることができる。また、熱交換液体の補給を不要としたことで、通常、タンクの液位が低下することはないものの、排熱処理用熱交換器が破損し、熱交換液体が漏れ出ると、タンクの液位は低下する。このため、液位センサにより検出される液位が第1閾値以下であるか否かを監視することで、排熱処理用熱交換に異常が生じているか否かを判定することができる。この結果、タンクに大気開放口と液位センサとを設ける簡易な構成により、排熱処理用熱交換器の異常の有無を判定することが可能となる。
さらに、本発明の第1または第2の発電システムにおいて、前記発電装置は、水蒸気改質により原燃料ガスを燃料ガスに改質する改質器と、前記燃料ガスと酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、前記燃料電池のオフガスを燃焼させる燃焼部と、を有し、前記排熱処理用熱交換器は、前記燃焼部からの燃焼排ガスを凝縮して前記水蒸気改質に必要な水を生成するものとしてもよい。
本実施形態の発電システムの概略構成図である。 蓄熱タンクの概略構成図である。 熱交換器状態判定処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態の発電システムの概略構成図である。 第2実施形態に係る熱交換器状態判定処理の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態の発電システムの概略構成図である。 第4実施形態の発電システムの概略構成図である。 第4実施形態に係る熱交換器状態判定処理の一例を示すフローチャートである。 第5実施形態の発電システムの概略構成図である。
本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、発電システムの概略構成図であり、図2は、蓄熱タンクの概略構成図である。本実施形態(第1実施形態)の発電システム10は、図1に示すように、アノードガス(燃料ガス)中の水素とカソードガス(酸化剤ガス)中の酸素との電気化学反応により発電する燃料電池スタック21を含む発電モジュール20と、発電モジュール20にアノードガスの原料となる原燃料ガス(例えば天然ガスやLPガス)を供給する原燃料ガス供給装置30と、発電モジュール20に原燃料ガスからアノードガスへの改質(水蒸気改質)に必要な改質水を供給する改質水供給装置40と、発電モジュール20(燃料電池スタック21)にカソードガスとしてのエアを供給するエア供給装置50と、発電モジュール20において発生した燃焼排ガス中に含まれる水蒸気を蓄熱タンク70に貯留される湯水(水道水)との熱交換により凝縮する凝縮用熱交換器62を含む凝縮水生成装置60と、を備える燃料電池システムとして構成される。更に、本実施形態の発電システム10は、蓄熱タンク70内の湯水を用いてシステムの外部に設置された外部装置に熱を供給する熱供給装置80を備えるコージェネレーションシステムとして構成される。これらは、筐体12に収容されている。筐体12には、吸気口12aと排気口12bとが形成されており、吸気口12aの近傍には、外気を取り込んで筐体12の内部を換気するための換気ファン14が設置されている。
発電モジュール20は、燃料電池スタック21や、気化器22、2つの改質器23を含み、これらは、断熱性を有するモジュールケース29に収容されている。本実施形態では、発電モジュール20は、2つの燃料電池スタック21を有し、2つの燃料電池スタック21は、間隔をおいて互いに対向するようにモジュールケース29内に配置されたマニホールド24上に設置される。
各燃料電池スタック21は、酸化ジルコニウム等の電解質と当該電解質を挟持するアノード電極およびカソード電極とをそれぞれ有すると共に図1中、左右方向(水平方向)に配列された複数の固体酸化物形の単セルを有する。各単セルのアノード電極内には、図示しないアノードガス通路が単セルの配列方向と直交する方向すなわち上下方向に延在するように形成されている。また、各単セルのカソード電極の周囲には、カソードガスを流通させる図示しないカソードガス通路が単セルの配列方向に直交する方向すなわち上下方向に延在するように形成されている。各単セルのアノードガス通路は、マニホールド24に接続され、各単セルのカソードガス通路は、モジュールケース29内のエア通路に接続される。更に、2つの燃料電池スタック21の間(近傍)には、両者との距離が同一となるように温度センサ104が設置されている。温度センサ104は、各燃料電池スタック21の温度に相関する温度T4を検出する。
発電モジュール20の気化器22および改質器23は、モジュールケース29内の2つの燃料電池スタック21の上方に両者と間隔をおいて配設される。本実施形態では、一方の燃料電池スタック21の上方に気化器22および一方の改質器23が配置され、他方の燃料電池スタック21の上方に他方の改質器23が配置される。更に、一方の燃料電池スタック21と気化器22および一方の改質器23との間、並びに他方の燃料電池スタック21と他方の改質器23との間には、燃料電池スタック21の作動や、気化器22および改質器23での反応に必要な熱を発生させる燃焼部25が画成されている。各燃焼部25には、着火ヒータ26が設置されている。
気化器22は、燃焼部25からの熱により原燃料ガス供給装置30からの原燃料ガスと改質水供給装置40からの改質水とを加熱し、原燃料ガスを予熱すると共に改質水を蒸発させて水蒸気を生成する。気化器22により予熱された原燃料ガスは、水蒸気と混合され、その混合ガスは、当該気化器22から改質器23に流入する。また、改質器23には、当該改質器23に流入する混合ガスの温度T1を検出する温度センサ101が設置されている。
改質器23は、その内部に充填された例えばRu系またはNi系の改質触媒を有し、燃焼部25からの熱の存在下で、改質触媒による気化器22からの混合ガスの反応(水蒸気改質反応)によって水素ガスと一酸化炭素とを生成する。更に、改質器23は、水蒸気改質反応にて生成された一酸化炭素と水蒸気との反応(一酸化炭素シフト反応)によって水素ガスと二酸化炭素とを生成する。これにより、改質器23によって、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、水蒸気、未改質の原燃料ガス等を含むアノードガスが生成されることになる。改質器23により生成されたアノードガスは、配管やマニホールド24を介して各単セルのアノードガス通路へ流入し、アノード電極に供給される。
また、燃料電池スタック21の各単セルのカソード電極には、モジュールケース29内に形成されたエア通路を介してカソードガスとしてのエアが供給される。各単セルのカソード電極では、酸化物イオン(O2-)が生成され、当該酸化物イオンが電解質を透過してアノード電極で水素や一酸化炭素と反応することにより電気エネルギが得られる。各単セルにおいて電気化学反応(発電)に使用されなかったアノードガス(以下、「アノードオフガス」という)およびカソードガス(以下、「カソードオフガス」という)は、各単セルのアノードガス通路やカソードガス通路から上方の燃焼部25へと流出する。
各単セルから燃焼部25に流入したアノードオフガスは、水素や一酸化炭素等の燃料成分を含む可燃性ガスであり、各単セルから燃焼部25に流入した酸素を含むカソードオフガスと混合される。以下、アノードオフガスとカソードオフガスとの混合ガスを「オフガス」という。そして、着火ヒータ26により点火させられて燃焼部25でオフガスが着火すると、当該オフガスの燃焼により、燃料電池スタック21の作動や、気化器22での原燃料ガスの予熱や水蒸気の生成、改質器23での水蒸気改質反応等に必要な熱が発生することになる。また、燃焼部25では、未燃燃料や水蒸気を含む燃焼排ガスが生成され、当該燃焼排ガスは、燃焼触媒27を介して凝縮用熱交換器62へ供給される。燃焼触媒27は、燃焼排ガス中の未燃燃料を再燃焼させるための酸化触媒である。更に、燃焼触媒27が設けられたガス通路には、燃焼触媒27を暖機するための触媒ヒータ28や、燃焼排ガスの温度T8を検出する図示しない温度センサが設置されている。
原燃料ガス供給装置30は、原燃料ガスを供給する原燃料供給源1と気化器22とを接続する原燃料ガス供給管31と、当該原燃料ガス供給管31に設置された開閉弁(2連弁)32,33、オリフィス34、ガスポンプ35および脱硫器36とを有する。原燃料ガスは、ガスポンプ35を作動させることで、原燃料供給源1から脱硫器36を介して気化器22へと圧送(供給)される。脱硫器36は、例えば常温脱硫式の脱硫器として構成される。また、原燃料ガス供給管31の開閉弁33とオリフィス34との間には、原燃料ガス供給管31内の圧力を検出する圧力センサ37や、原燃料ガス供給管31を流れる原燃料ガスの単位時間当りの流量(ガス流量Qg)を検出する流量センサ38が設置されている。
改質水供給装置40は、改質水を貯留する改質水タンク42と、改質水タンク42と気化器22とを接続する改質水供給管41と、改質水供給管41に設置された改質水ポンプ43とを有する。改質水タンク42内の改質水は、改質水ポンプ43を作動させることで、当該改質水ポンプ43により気化器22へと圧送(供給)される。改質水タンク42には、当該改質水タンク42内の改質水の水位を検出する図示しない水位センサ(フロートスイッチ)が設置されている。
エア供給装置50は、モジュールケース29内に形成されたエア通路に接続されるエア供給管51と、エア供給管51の入口に設けられたエアフィルタ52と、エア供給管51に設置されたエアポンプ53とを有する。エアポンプ53を作動させることで、カソードガスとしてのエアは、エアフィルタ52を介してエア供給管51に吸引され、モジュールケース29内のエア通路を経て各燃料電池スタック21(カソード電極)へと圧送(供給)される。
凝縮水生成装置60は、湯水(水道水)を貯留する蓄熱タンク70と、発電モジュール20の燃焼部25で生成された燃焼排ガスと蓄熱タンク70の湯水とを熱交換する凝縮用熱交換器62と、蓄熱タンク70と凝縮用熱交換器62とを接続する循環配管61と、循環配管61に設置された循環ポンプ64と、循環配管61の凝縮用熱交換器62と循環ポンプ64との間に設置されたラジエータ65とを有する。凝縮用熱交換器62は、例えば伝熱プレートを隔てて燃焼排ガスと湯水とがそれぞれ流動するよう流路が形成されたプレート式の熱交換器として構成されている。凝縮用熱交換器62の湯水側の流路は、循環配管61を介して蓄熱タンク70に接続され、蓄熱タンク70内に貯留されている湯水は、循環ポンプ64を作動させることで、凝縮用熱交換器62へと導入され、凝縮用熱交換器62で燃焼排ガスとの熱交換によって昇温させられた後、蓄熱タンク70へと返送される。凝縮用熱交換器62で湯水との熱交換によって燃焼排ガス中の水蒸気が凝縮し、これにより凝縮水が生成される。
また、凝縮用熱交換器62の燃焼排ガス側の流路は、凝縮水配管66を介して改質水タンク42に接続されており、燃焼排ガス中の水蒸気が凝縮することにより生成された凝縮水は、当該凝縮水配管66を介して改質水タンク42内へと導入される。なお、凝縮水配管66には、図示しない水精製器が設置され、凝縮用熱交換器62で生成された凝縮水は、改質水タンク42へ導入される前に当該水精製器により精製される。更に、凝縮用熱交換器62の燃焼排ガス側の流路は、燃焼排ガス排出管67に接続されている。発電モジュール20の燃焼部25から排出されて凝縮用熱交換器62で水分が除去された排気ガスは、燃焼排ガス排出管67を介して大気中に排出される。
また、改質水タンク42には、給水配管45を介して図示しない給水源からの給水ポート15が接続されている。給水配管45には、開閉弁46が設置されており、開閉弁46を開弁することにより、給水源からの水道水は、当該給水配管45を介して改質水タンク42へと導入される。なお、給水配管45の開閉弁46と改質水タンク42との間には逆流を防止するための図示しない逆止弁が設置されている。また、給水配管45の開閉弁46と改質水タンク42との間には、図示しない水精製器が設置され、給水ポート15から導入された水道水は、改質水タンク42へ導入される前に当該水精製器により精製される。これにより、発電システム10の運転開始時や、システム運転中に改質水が不足したときに、改質水タンク42へ改質水を補給することができる。
蓄熱タンク70は、凝縮用熱交換器62よりも高い位置に設置され、図2に示すように、断熱性を有するタンク本体71と、タンク本体71の上部に設けられた常時開放の大気開放口72と、タンク本体71の水位を検出する水位センサ74とを有する。タンク本体71の略中央には、水平方向に延在する邪魔板73が設置されている。邪魔板73は、タンク本体71の内部空間を上下に区画するように設置され、貯留されている湯水の温度成層を維持する。
水位センサ74は、本実施形態においては、2つのフロート(第1および第2フロート74a,74b)と、対応するフロートの位置を検出する3つのスイッチ(第1~第3スイッチLSWLow,LSWHigh,HSW)とを有するフロート式の水位センサとして構成されている。第1フロート74aは、蓄熱タンク70の水位制御範囲の上限位置と下限位置との間を上下するように設置され、第1スイッチLSWLowは、第1フロート74aが下限位置に到達するとオンし、第2スイッチLSWHighは、第1フロート74aが上限位置に到達するとオンするように設置される。また、第2フロート74bは、第1フロート74aよりも高い位置と満水位置(大気開放口72よりも若干低い位置)との間を上下するように設置され、第3スイッチHSWは、第2フロート74bが満水位置に到達するとオンするように設置される。
熱供給装置80は、外部装置として暖房装置(例えば温水式床暖房装置)からの加熱対象媒体(例えばロングライフクーラント(LLC))と蓄熱タンク70からの湯水とを熱交換する加熱用熱交換器82と、蓄熱タンク70と加熱用熱交換器82とを接続する循環配管83と、循環配管83に設置された循環ポンプ84とを有する。加熱用熱交換器82は、例えば伝熱プレートを隔てて湯水と加熱対象媒体とがそれぞれ流動するよう流路が形成されたプレート式の熱交換器として構成されている。加熱用熱交換器82の湯水側の流路は、循環配管81を介して蓄熱タンク70に接続され、蓄熱タンク70内に貯留されている湯水は、循環ポンプ84を作動させることで、加熱用熱交換器82へと導入され、加熱用熱交換器82で加熱対象媒体との熱交換によって冷却させられた後、蓄熱タンク70へと返送される。加熱用熱交換器82における加熱対象媒体側の流路には、導入ポート16aおよび導出ポート16bを介して外部装置が接続され、外部装置から導入ポート16aを介して導入された加熱対象媒体は、加熱用熱交換器82で湯水との熱交換によって加熱させられた後、導出ポート16bを介して外部装置へと返送される。
蓄熱タンク70には、給水配管75を介して上述した給水ポート15が接続されている。給水配管75には、開閉弁76が設置されており、開閉弁76を開弁することにより、給水源からの水道水は、当該給水配管75を介して蓄熱タンク70へと導入される。なお、給水配管75の開閉弁76と蓄熱タンク70との間には逆流を防止するための図示しない逆止弁が設置されている。これにより、システム運転中に蓄熱タンク70の水位が下がったときに、蓄熱タンク70へ水道水を補給することができる。
燃料電池スタック21の出力端子には、パワーコンディショナ95の入力端子が接続され、当該パワーコンディショナ95の出力端子には、図示しないリレーを介して電力系統2から負荷4への電力ライン3に接続される。パワーコンディショナ95は、燃料電池スタック21から出力された直流電圧を所定電圧(例えば、DC250V~300V)に変換するDC/DCコンバータや、変換された直流電圧を電力系統2と連系可能な交流電圧(例えば、AC200V)に変換するインバータを有する。燃料電池スタック21の出力端子には、当該燃料電池スタック21から出力される電流Iを検出する図示しない電流センサが設けられ、燃料電池スタック21の出力端子間には、燃料電池スタック21の端子間電圧を検出する図示しない電圧センサが設けられている。
パワーコンディショナ95から分岐した電力ラインには電源基板96が接続されている。電源基板96は、燃料電池スタック21からの直流電圧や電力系統2からの交流電圧を補機類の作動に適した直流電圧に変換して当該補機類に供給するものである。実施形態では、補機類としては、換気ファン14や開閉弁32,33,46,76、ガスポンプ35、改質水ポンプ43、エアポンプ53、循環ポンプ64,84などを挙げることができる。
制御装置90は、CPU91を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPU91の他に処理プログラムを記憶するROM92と、データを一時的に記憶するRAM93と、計時を行なうタイマ94と、図示しない不揮発性メモリと、図示しない入出力ポートと、を備える。制御装置90には、圧力センサ37や流量センサ38、温度センサ101,104,水位センサ74などからの各種検出信号が入力ポートを介して入力されている。また、制御装置90からは、換気ファン14のファンモータや開閉弁32,33,46,76のソレノイド、ガスポンプ35のポンプモータ、改質水ポンプ43のポンプモータ、エアポンプ53のポンプモータ、循環ポンプ64,84のポンプモータ、ラジエータ65(ラジエータファン)のファンモータ、パワーコンディショナ95のDC/DCコンバータやインバータ、電源基板96、着火ヒータ26、触媒ヒータ28、所定の警告表示を行なう表示装置99などへの各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。
次に、こうして構成された本実施形態の発電システム10の動作について説明する。制御装置90のCPU91は、システムが起動し、発電が要求されると、要求される発電出力に応じた目標電流Itagが燃料電池スタック21から出力されるよう原燃料ガス、改質水およびエア(空気)の供給量を制御して発電を行なう。原燃料ガスの供給量の制御は、目標電流Itagに基づいて所定の燃料利用率Ufとなるように目標ガス流量Qgtagを設定し、流量センサ37bにより検出されるガス流量Qgが設定した目標ガス流量Qgtagに一致するようガスポンプ35を制御することにより行なわれる。改質水の供給量の制御は、改質器23におけるスチームカーボン比SC(原燃料ガス中の炭化水素に含まれる炭素と水蒸気改質のために添加される水蒸気とのモル比)が予め定められた目標比SCtagに一致するように目標ガス流量Qgtagに基づいて目標改質水流量Qwtagを設定し、設定した目標改質水流量Qwtagの改質水が供給されるよう改質水ポンプ43を制御することにより行なわれる。エアの供給量の制御は、温度センサ104により検出される温度T4が予め定められた目標温度T4tagに一致するようにフィードバック制御により目標エア流量Qatagを設定し、設定した目標エア流量Qatagのエアが供給されるようエアポンプ53を制御することにより行なわれる。
次に、システムの運転中に、凝縮用熱交換器62や加熱用熱交換器82の状態を判定する際の動作について説明する。図3は、制御装置90のCPU91により実行される熱交換器状態判定処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、システムが起動された後、当該システムが停止されるまで実行される。
熱交換器状態判定処理では、制御装置90のCPU91は、まず、システム累積運転時間Tの前回値(前回T)を値0に初期化すると共に(ステップS100)、タイマ94をスタートさせてシステム累積運転時間の今回値(今回T)の計測を開始する(ステップS110)。
続いて、水位センサ74の第1スイッチLSWLowがオンであるか否かを判定する(ステップS120)。第1スイッチLSWLowがオンでないと判定すると、ステップS120に戻る。一方、第1スイッチLSWLowがオンであると判定すると、第1フロート74aが水位制御範囲の下限位置に到達しており、蓄熱タンク70の水位が下限位置まで低下したと判断する。この場合、システム累積運転時間の今回値(今回T)がその前回値(前回T)よりも小さく、且つ、前回Tから今回Tを減じた偏差(前回T-今回T)が所定値Tref未満であるか否かを判定する(ステップS130)。この処理は、後述するステップS140で今回実行する給水制御(補給制御)の実行時間間隔が前回実行した給水制御の実行時間間隔よりも短くなったか否かを判定するものであり、これによって、凝縮用熱交換器62に異常が生じていないかを判定する。詳細については後述する。なお、システム起動してから最初に第1スイッチLSWLowがオンしたときには、ステップS100で前回Tには値0が設定されているため、今回Tは前回Tよりも必ず大きくなり、ステップS130の判定は否定的な判定(「No」)となる。
ステップS130の判定が否定的な判定(「No」)である場合には、開閉弁76を開弁することにより、蓄熱タンク70の低下した水位を回復させるために当該蓄熱タンク70へ給水する給水制御を開始する(ステップS140)。そして、給水制御を実行したまま状態で、第2スイッチLSWHighがオンとなるまで待ち(ステップS150)、第2スイッチSWHighがオンすると、開閉弁76を閉弁することにより給水制御を終了する(ステップS160)。これにより、水位制御範囲の下限位置まで低下した蓄熱タンク70の水位は、給水制御によって水位制御範囲の上限位置まで回復することとなる。上述したように、蓄熱タンク70の上部には、大気開放口72が設けられており、蓄熱タンク70の水位は、蓄熱タンク70内の湯水の自然蒸発により時間の経過と共に徐々に低下していく。このため、本実施形態では、定期的に給水制御を実行することで、蓄熱タンク70の水位を水位制御範囲内に維持するようにした。給水制御を終了すると、今回Tを前回Tに記憶すると共に(ステップS170)、タイマ94をリセットしてからスタートすることにより今回Tの計測を新たに開始し(ステップS180)、システムの運転を正常復帰させて(ステップS190)、ステップS120に戻る。
ステップS130の判定が肯定的な判定(「YES」)である場合には、凝縮用熱交換器62に異常が生じていると判定する(ステップS200)。そして、その判定結果を表示装置99やシステムの設置宅の屋内に設置された図示しないリモートコントローラに出力(表示)すると共に(ステップS210)、システムの運転を停止して(ステップS220)、熱交換器状態判定処理を終了する。上述したように、本実施形態では、蓄熱タンク70の水位は水の自然蒸発により徐々に低下するため、給水制御は、通常は、ある一定の時間間隔で実行されることとなる。しかし、凝縮用熱交換器62が破損して破損箇所から水漏れが発生すると、大気開放口72から内部の負圧が逃げることで、凝縮用熱交換器62よりも高い位置に設置された蓄熱タンク70の水位は、水の自然蒸発よりも速いスピードで低下する。すなわち、凝縮用熱交換器62に異常が生じた場合の給水制御の実行時間間隔は、水漏れがない場合に比して短くなる。本実施形態では、ステップS130により給水制御の実行時間間隔を監視することで、水漏れ発生の有無を判定することができ、凝縮用熱交換器62の異常を適正に判定することが可能となる。
以上説明した本実施形態の発電システム10では、凝縮用熱交換器62に循環配管61を介して接続される蓄熱タンク70の上部に大気開放口72が設けられると共に、蓄熱タンク70の水位を検出する水位センサ74が設けられたものにおいて、水位センサ74により蓄熱タンク70の水位が水位制御範囲の下限位置に達したことが検出されると、水位制御範囲の上限位置に回復するまで蓄熱タンク70へ給水する給水制御を実行する。そして、給水制御の実行時間間隔を監視し、今回実行する給水制御の実行時間間隔が前回実行した給水制御の実行時間間隔よりも所定値Tref以上短縮されたか否かに基づいて凝縮用熱交換器62に異常(破損など)が生じたか否かを判定する。この結果、簡易な構成により、凝縮用熱交換器62の異常を判定することが可能となる。
図4は、第2実施形態の発電システムの概略構成図である。第2実施形態の発電システム110は、図4に示すように、熱供給装置180として、加熱対象媒体として水道水を加熱用熱交換器82で加熱して出湯する給湯装置を備えるものである。この第2実施形態の発電システム110では、加熱用熱交換器82の加熱対象媒体側の流路の一端には、給水ポート15が接続され、加熱対象媒体側の流路の他端には、導出ポート16bが接続される。これにより、給水源から給水ポート15を介して導入された水道水(加熱対象媒体)は、加熱用熱交換器82で蓄熱タンク70の湯水との熱交換により加熱させられた後、導出ポート16bから出湯される。この第2実施形態の発電システム110では、凝縮用熱交換器62の状態の判定に加えて、加熱用熱交換器82の状態判定も行なうことが可能である。
図5は、第2実施形態に係る熱交換器状態判定処理の一例を示すフローチャートである。図5の熱交換器状態判定処理の各処理のうち図3の熱交換器状態判定処理と同一の処理については同一のステップ番号を付し、その説明は重複するから省略する。第2実施形態に係る熱交換器状態判定処理では、制御装置90のCPU91は、ステップS120において、第1スイッチLSWLowがオンでないと判定すると、第2スイッチLSWHighおよび第3スイッチHSWのいずれもがオンであるか否かを判定する(ステップS230,S240)。第2スイッチLSWHighがオンでないと判定したり、第2スイッチLSWHighがオンであっても第3スイッチHSWがオンでないと判定すると、ステップS120に戻る。一方、ステップS130,S140において第2スイッチLSWHighおよび第3スイッチHSWのいずれもがオンであると判定すると、加熱用熱交換器82に異常が生じていると判定する(ステップS250)。そして、その判定結果を表示装置99やシステムの設置宅の屋内に設置された図示しないリモートコントローラに出力(表示)して(ステップS260)、ステップS120に戻る。
第2実施形態では、給水ポート15が加熱用熱交換器82と接続されており、加熱用熱交換器82が破損して、給水ポート15からの水道水が循環配管61側に流入すると、水圧によって蓄熱タンク70の水位が上昇し、やがて、蓄熱タンク70が満水状態に至る。
このため、第3スイッチHSWによって蓄熱タンク70が満水状態に至ったか否かを監視することで、加熱用熱交換器82の異常を判定することが可能となる。
図6は、第3実施形態の発電システムの概略構成図である。第3実施形態の発電システム210は、図6に示すように、熱供給装置を備えないモノジェネレーションシステムとして構成されるものである。このシステムにおいても、蓄熱タンク70への給水制御の実行時間間隔を監視することで、簡易な構成により、凝縮用熱交換器62の異常の有無を判定することが可能となる。また、本実施形態の発電システムでは、熱供給装置の有無によってモノジェネレーションシステムとコージェネレーションシステムを双方に対応することができ、部品の共通化等によりコスト低減を図ることができる。
図7は、第4実施形態の発電システムの概略構成図である。第4実施形態の発電システム310は、蓄熱タンク70と凝縮用熱交換器62との間を循環させる熱交換液体としてロングライフクーラント(LLC)を用いたものである。この第4実施形態の発電システム310では、蓄熱タンク70よりも高い位置に設置されると共にLLCの酸化や蒸発を防止するための酸化防止液を貯留する酸化防止液タンク377と、酸化防止液タンク377と蓄熱タンク70とを接続する供給配管375と、供給配管375に設置された開閉弁376とを有する。制御装置90のCPU91は、システム運転中に予め定められた所定時間(例えば数ヶ月)が経過する度に開閉弁376が開弁するよう制御する。これにより、LLCの定期交換を不要とすることができ、メンテナンスを低減することができる。また、LLCを用いることで、図7に示すように、外部装置からのLLCを導入ポート16aから蓄熱タンク70に直接導入し、蓄熱タンク70から導出ポート16bから直接導出することができるため、より簡易な構成のコージェネレーションシステムを構築することが可能となる。更に、凝縮用熱交換器62やラジエータ65、配管等の耐食性が向上したり、凝縮用熱交換器62の冷却性能の向上によりラジエータ65のファンを小型化したりすることが可能となる。
図8は、第4実施形態に係る熱交換器状態判定処理の一例を示すフローチャートである。第4実施例に係る熱交換器状態判定処理では、制御装置90のCPU91は、まず、水位センサ74の第1スイッチLSWLowがオンとなるまで待つ(ステップS300)。第1スイッチLSWLowがオンとなったと判定すると、凝縮用熱交換器62に異常が生じていると判定する(ステップS310)。そして、その判定結果を表示装置99やシステムの設置宅の屋内に設置された図示しないリモートコントローラに出力(表示)すると共に(ステップS320)、システムの運転を停止して(ステップS330)、熱交換器状態判定処理を終了する。第4実施形態では、蓄熱タンク70に定期交換が不要なLLCを貯留させているため、通常、蓄熱タンク70の水位が低下することはないが、凝縮用熱交換器62が破損して破損箇所から水漏れが生じると、蓄熱タンク70の水位は低下する。したがって、第4実施形態では、第1スイッチLSWLowがオンしたとき(蓄熱タンク70の水位が下限位置に達したとき)に、凝縮用熱交換器62に異常が生じていると判定することができる。
なお、第4実施形態の発電システム310では、コージェネレーションシステムとして構成されたが、図9の第5実施形態の発電システム410に示すように、蓄熱タンク70にLLCを用いたモノジェネレーションシステムとして構成されてもよい。
上述した実施形態では、蓄熱タンク70の上部に常時開放の大気開放口72が設けられたが、大気開放口72を開閉する開閉弁が更に設けられてもよい。この場合、例えば、通常運転時は、大気開放口72を閉鎖しておき、凝縮用熱交換器62の異常を判定する場合に、大気開放口72を開放し、水位センサ74の第1スイッチLSWHighがオンするまで(蓄熱タンク70の水位が水位制御範囲の上限位置に到達するまで)蓄熱タンク70に給水した後、水位センサ74の第2スイッチLSWLowがオンするまでの所要時間を監視し、当該所要時間と予め定めた基準時間とを比較することで凝縮用熱交換器62の異常の有無を判定するようにすればよい。
上述した実施形態では、本発明の発電システムを燃料電池システムに適用して説明したが、これに限定されるものではなく、発電装置からの排熱を熱交換する熱交換器を備えるものであれば、如何なる発電システム(例えばエンジンと発電機とを備えるエンジンシステム)に適用されてもよい。
実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施形態では、燃料電池スタック21が「発電装置」に相当し、循環配管61が「第1循環路」に相当し、循環ポンプ64が「第1ポンプ」に相当し、凝縮用熱交換器62が「排熱処理用熱交換器」に相当し、蓄熱タンク70が「タンク」に相当し、給水配管75と開閉弁76とが「熱交換液体補給装置」に相当し、水位センサ74が「液位センサ」に相当し、図3の熱交換器状態判定処理のステップS130の処理を実行する制御装置90のCPU91が「判定部」に相当する。熱交換器状態判定処理のステップS140~S160の処理を実行する制御装置90のCPU91が「制御部」に相当する。また、循環配管81が「第2循環路」に相当し、循環ポンプ84が「第2ポンプ」に相当し、加熱用熱交換器82が「加熱用熱交換器」に相当する。また、供給配管375と開閉弁376と酸化防止液タンク377とが「添加剤供給装置」に相当し、図8の熱交換器状態判定処理を実行する制御装置90のCPU91が「判定部」に相当する。また、改質器23が「改質器」に相当し、燃料電池スタック21が「燃料電池」に相当し、燃焼部25が「燃焼部」に相当する。
なお、実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段
の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、発電システムの製造産業などに利用可能である。
1 原燃料供給源、2 電力系統、3 電力ライン、4 負荷、10,110,210,310,410 発電システム、12 筐体、12a 吸気口、12b 排気口、14 換気ファン、15 給水ポート、16a 導入ポート、16b 導出ポート、20 発電モジュール、21 燃料電池スタック、22 気化器、23 改質器、24 マニホールド、25 燃焼部、26 着火ヒータ、27 燃焼触媒、28 触媒ヒータ、29 モジュールケース、30 原燃料ガス供給装置、31 原燃料ガス供給管、32,33 開閉弁、34 オリフィス、35 ガスポンプ、36 脱硫器、37 圧力センサ、37b 流量センサ、38 流量センサ、40 改質水供給装置、41 改質水供給管、42 改質水タンク、43 改質水ポンプ、45 給水配管、46 開閉弁、50 エア供給装置、51 エア供給管、52 エアフィルタ、53 エアポンプ、60 凝縮水生成装置、61 循環配管、62 凝縮用熱交換器、64 循環ポンプ、65 ラジエータ、66 凝縮水配管、67 燃焼排ガス排出管、70 蓄熱タンク、71 タンク本体、72 大気開放口、73 邪魔板、74 水位センサ、74a 第1フロート、74b 第2フロート、75 給水配管、76 開閉弁、80 熱供給装置、81 循環配管、82 加熱用熱交換器、83 循環配管、84 循環ポンプ、90 制御装置、91 CPU、92 ROM、93 RAM、94 タイマ、95 パワーコンディショナ、96 電源基板、99 表示装置、101,104 温度センサ、180 熱供給装置、375 供給配管、376 開閉弁、377 酸化防止液タンク、LSWLow 第1スイッチ、LSWHigh 第2スイッチ、HSW 第3スイッチ。

Claims (5)

  1. 排熱の発生を伴って発電する発電装置と、
    熱交換液体が循環する第1循環路と、
    前記第1循環路に組み込まれ、前記熱交換液体を圧送する第1ポンプ、
    前記第1循環路に組み込まれ、前記発電装置からの排熱と前記熱交換液体との熱交換を行なう排熱処理用熱交換器と、
    前記第1循環路に組み込まれ、前記熱交換液体を貯留すると共に上部に大気開放口を有するタンクと、
    前記タンクに前記熱交換液体を補給する熱交換液体補給装置と、
    前記タンク内の液位を検知する液位センサと、
    前記液位センサにより検出される液位の変化時間に基づいて前記排熱処理用熱交換器に異常が生じているか否かを判定する判定部と、
    を備える発電システム。
  2. 請求項1に記載の発電システムであって、
    前記液位センサにより検出される液位が第1閾値以下になったときに該第1閾値よりも大きい第2閾値以上となるまで、前記タンクに前記熱交換液体が補給されるよう前記熱交換液体補給装置を制御する補給制御を実行する制御部を備え、
    前記判定部は、前記補給制御の実行時間間隔を計測し、該計測した補給制御の実行時間間隔が通常よりも所定時間以上短くなる場合に、前記排熱処理用熱交換器に異常が生じていると判定する、
    発電システム。
  3. 請求項1または2に記載の発電システムであって、
    前記タンクに接続され、前記熱交換液体が循環する、前記第1循環路とは異なる第2循環路と、
    前記第2循環路に組み込まれ、前記熱交換用液体を圧送する第2ポンプと、
    前記第2循環路に組み込まれ、前記熱交換用液体とシステム外に供給される加熱対象媒体との熱交換を行なう加熱用熱交換器と、
    を備える発電システム。
  4. 排熱の発生を伴って発電する発電装置と、
    熱交換液体としてロングライフクーラント(LLC)が循環する循環路と、
    前記循環路に組み込まれ、前記熱交換液体を圧送するポンプと、
    前記循環路に組み込まれ、前記発電装置からの排熱と前記熱交換液体との熱交換を行なう排熱処理用熱交換器と、
    前記循環路に組み込まれ、前記熱交換液体を貯留すると共に上部に大気開放口を有するタンクと、
    所定のタイミングで前記タンクに添加剤を供給する添加剤供給装置と、
    前記タンク内の液位を検知する液位センサと、
    前記液位センサにより検出される液位が第1閾値以下となったときに、前記排熱処理用熱交換に異常が生じていると判定する判定部と、
    を備える発電システム。
  5. 請求項1ないし4いずれか1項に記載の発電システムであって、
    前記発電装置は、水蒸気改質により原燃料ガスを燃料ガスに改質する改質器と、前記燃料ガスと酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、前記燃料電池のオフガスを燃焼させる燃焼部と、を有し、
    前記排熱処理用熱交換器は、前記燃焼部からの燃焼排ガスを凝縮して前記水蒸気改質に必要な水を生成する、
    発電システム。
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