JP2007188700A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムの停止中に温水加湿器の透湿膜を通して冷却水経路から被加湿ガス経路に移動した冷却水がガス供給装置に貯まり機器を破損させることのない、信頼性の高い燃料電池システムを提供する。
【解決手段】水素を含む燃料ガスと、酸素を含む酸化剤ガスとを用いて発電を行なう固体高分子型燃料電池と、前記燃料電池に供給される燃料ガスまたは酸化剤ガスの一方の被加湿ガスを順次加湿し、冷却水循環装置28を有する前記燃料電池の冷却水循環経路に設けた膜式の温水加湿器と、前記温水加湿器を経て前記燃料電池に被加湿ガスを供給するガス供給装置を備えた燃料電池システムであって、前記温水加湿器の被加湿ガスの入口側に漏水逆流防止手段を設けることにより、温水加湿器内で冷却水経路から被加湿ガス経路に冷却水が漏れても、漏水逆流防止手段によりガス供給装置に水が流入することを抑制でき、水の逆流によりガス供給手段の破損を防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体高分子型燃料電池を用いて発電を行なう燃料電池システムに関するものである。
燃料電池システムでは、燃料電池において水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとを反応させることにより、発電を行なうもので、発電の際に発熱を伴うことが知られている。
そのため、家庭用燃料電池システムでは、燃料電池に冷却水を循環させることにより熱を搬送し、燃料電池の温度を発電に適した所定の温度範囲内に保持するとともに、冷却水の熱を給湯器等で利用することで、燃料電池システムのエネルギー効率を向上させることができる。
さらに、固体高分子型燃料電池では、電解質としてプロトン伝導性を有する固体高分子電解質膜を用いるが、この固体高分子電解質膜は、湿潤状態である必要があり、乾燥状態または湿潤不足状態では、プロトン伝導性が悪化して発電性能が低下するため、一般的には、燃料ガスと酸化剤ガスとの少なくとも一方を加湿手段により加湿し、燃料電池に供給する方式を採用している。
従来、この種の燃料電池システムの加湿手段には、燃料電池からのオフガスと被加湿ガスとを透湿膜を介して接触させて熱および湿度を交換する第1の加湿器と、燃料電池の冷却水と第1の加湿器から出てきた被加湿ガスとを透湿膜を介して接触させ、熱および湿度を交換する第2の加湿器(温水加湿器)とを組み合わせた加湿装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
図3は、特許文献1に記載された従来の燃料電池システムを示すものである。図3に示すように、燃料電池システム1は、第1の加湿器2と、第2の加湿器3と、燃料電池4と、空気ブロア5と、冷却水循環ポンプ6と、温水回収用熱交換器7と、改質装置8とを主な構成部品として構成されている。
特開2004−363027号公報
しかしながら、上記従来の燃料電池システムでは、燃料電池の冷却水循環経路に設けた第2の加湿器(温水加湿器)3により燃料電池に供給する被加湿ガス(上記従来例では空気)を加湿する構成としているために、第2の加湿器(温水加湿器)3内で冷却水経路側の水が加湿膜を透過して被加湿空気経路側に移動する構成である。
したがって、上記燃料電池システムを長期間運転停止している場合等は、冷却水循環経路の水が被加湿空気経路側に多量に入り込むため、空気ブロア5にも水が溜まり、機器の破損や装置の運転ができなくなる可能性があるといった課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、温水加湿器である第2の加湿器内で冷却水経路から被加湿ガス経路に流入した冷却水が、ガス供給装置に溜まりこむのを防止し、機器の破損を防ぐとともに長期停止した場合でも確実に再運転ができる信頼性の高い燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の燃料電池システムは、前記温水加湿器の被加湿ガスの入口側に漏水逆流防止手段を設けたものである。
これにより、温水加湿器である第2の加湿器内において冷却水が被加湿ガス経路に流入しても、ガス供給装置に流入するのを防ぐことができ、ガス供給装置の破損を防止することができる。
本発明の燃料電池システムは、温水加湿器内で冷却水経路から被加湿ガス経路に漏れ出た冷却水がガス供給装置側に逆流するのを防止することにより、ガス供給装置の破損を防止することができ、長期停止後の再運転も確実であり、高い信頼性が得られるものである。
請求項1に記載の発明は、少なくとも、水素を含む燃料ガスと、酸素を含む酸化剤ガスを用いて発電を行なう固体高分子型燃料電池と、前記燃料電池に供給される燃料ガスまたは酸化剤ガスの少なくとも一方の被加湿ガスを順次加湿し、冷却水循環装置を有する前記燃料電池の冷却水循環経路に設けた温水加湿器と、前記温水加湿器を経て前記燃料電池に被加湿ガスを供給するガス供給装置を備えた燃料電池システムであって、前記温水加湿器の被加湿ガスの入口側に漏水逆流防止手段を設けたものである。
かかる構成とすることにより、温水加湿器内で冷却水経路から被加湿ガス経路に冷却水が漏れても、漏水逆流防止手段によりガス供給装置に水が流入することを抑制することができ、その結果、水の逆流によりガス供給手段の破損を防止することができる。
請求項2に記載の発明は、前記漏水逆流防止手段を、前記温水加湿器の被加湿ガスの入口側に設けた逆止弁としたものである。
これにより、比較的簡単な構成で、前記温水加湿器内において、冷却水経路から被加湿ガス経路に冷却水が漏れても、前記ガス供給装置に水が流入することを抑制することができ、その結果、水の逆流によりガス供給手段の破損を防止することができる。
請求項3に記載の発明は、前記漏水逆流防止手段を、前記温水加湿器の被加湿ガスの入口側に設けた開閉弁と、前記開閉弁を制御する開閉弁制御装置を備える構成としたものである。
かかる構成によれば、前記開閉弁を開閉弁駆動装置によって駆動し、前記温水加湿器とガス供給装置をつなぐ被加湿ガス経路を閉じることにより、水の逆流によって前記ガス供給手段の破損を防止することができる。
請求項4に記載の発明は、前記温水加湿器の水漏れを検知する水漏れ検知手段を備え、前記漏水逆流手段を、前記水漏れ検知手段により水漏れを検知したときに動作させるものである。
したがって、前記温水加湿器内での水漏れを検知して開閉弁を閉じることにより、確実に水の逆流によってガス供給手段の破損を防止することができる。
請求項5に記載の発明は、前記冷却水循環経路に、冷却水を一時的に貯える冷却水タンクを備え、前記水漏れ検知手段を、前記冷却水タンクの水位を検知する水位検知手段としたものである。
これにより、燃料電池システム停止中における冷却水タンクの水位の変化を検知することにより、温水加湿器の漏れが検知でき、前記水漏れ検知を比較的簡単な構成で実現できる。
請求項6に記載の発明は、前記温水加湿器の出口側と前記冷却水循環経路とを結ぶ漏水戻り経路を設け、前記漏水戻り経路に設けた切替え弁と、前記切替え弁を制御する制御装置を備えたものである。
かかる構成にすることにより、被加湿ガス経路に漏れ出た冷却水を冷却水循環経路に戻すことができるため、冷却水の減少を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における燃料電池システムの構成を示す模式図である。
図1に示すように、本実施の形態の燃料電池システムは、燃料電池19と、空気供給装置20と、温水加湿器を構成する第1の加湿器21aおよび第2の加湿器21bを具備した空気加湿装置21と、燃料供給装置23と、燃料処理装置24と、燃料ガス加湿器25と、熱交換器26と、冷却水タンク27と、冷却水ポンプ28と、貯湯タンク29を主な要素として構成されている。
また、本実施の形態1においては、空気加湿装置21および燃料ガス加湿器25として、被加湿ガスに熱および湿度を供給する加湿流体と被加湿ガスを、透湿膜(図示せず)を介して接触させることにより湿熱交換を行なう膜式加湿器を用い、空気加湿装置21は、第1の加湿器21aと第2の加湿器21bを、フレームを共用する等の手段によって一体化構成とされている。
上記構成において、燃料電池システムを流れる各流体の流れを説明するとともに、さらに構成について詳述する。
燃料電池システムの運転時、すなわち燃料電池19の発電時は、酸化剤ガスである空気(以下、被加湿空気と称す)が、空気供給装置20の動作により、被加湿空気経路(被加湿ガス経路)30aを通り、空気フィルタ30内へ流れる。ここで、混在する窒素酸化物や硫黄酸化物等の不純物が取り除かれ、前記空気は、被加湿空気経路(被加湿ガス経路)30bを介して空気加湿装置21に供給さる。
空気加湿装置21では、まず第1の加湿器21aで加熱および加湿され、加湿装置21内の経路を通って第2の加湿器21bに供給され、該第2の加湿器21bによってさらに加熱および加湿される。
そして、第2の加湿装置21bを通過した被加湿空気は、被加湿空気経路(被加湿ガス経路)32を通って燃料電池19のカソード電極側に供給される。
一方、燃料処理装置24には、燃料供給装置23から燃料経路33を介して、例えば、都市ガス、プロパン、メタン、天然ガス等の、少なくとも炭素及び水素から構成される化合物を含むガス等またはアルコール等の原料が供給される。
燃料処理装置24に供給された原料は、水蒸気を含む高温雰囲気下で燃料処理装置24内の触媒により、水素リッチな燃料ガスに改質される。本実施の形態1における燃料電池システムでは、都市ガスを原料ガスとして用いた場合で説明する。
上述の如く生成された水素リッチな燃料ガスは、燃料ガス経路34を介して燃料ガス加湿器25に供給され、ここで加湿される。燃料ガス加湿器25は、空気加湿装置21の第1の加湿器21aと同様の加熱および加湿方式の加湿装置が用いられている。
空気加湿装置21で加湿された水素リッチなガスは、燃料電池19の燃料ガスとして、燃料ガス経路35を通じて燃料電池19のアノード電極側に供給される。
燃料電池19では、カソード電極側に供給された被加湿空気と、アノード電極側に供給された燃料ガスとが反応することにより発電が行われ、電気と熱とが発生する。
燃料電池19に供給された被加湿空気のうち、反応に利用されなかった空気(以下、排出空気と称す)は、排出空気経路36を介して、第1の加湿器21aに供給される。この第1の加湿器21aでは、供給された該排出空気に含まれる水分と熱を利用して、酸化剤ガスとして燃料電池19に供給される空気の加湿および加熱が行われる。
そして、第1の加湿器21aを経た排出空気は、排出空気経路37を通じてシステムの外へ排出される。
また、燃料電池19で発生した熱を除去するために、冷却水タンク27の冷却水が、冷却水ポンプ28により冷却水循環経路39を介して燃料電池19に供給される。したがって、燃料電池19内で加熱された冷却水は、冷却水循環経路40を介して第2の加湿器21bに供給され、酸化剤ガスとして燃料電池19に供給される第1の加湿器21aで加熱および加湿された空気を、さらに加熱および加湿する。
さらに、第2の加湿器21bを経た冷却水は、冷却水循環経路41を介して熱交換器26に供給されるが、該熱交換器26には、貯湯タンク29に貯めた水が貯湯水ポンプ42によって貯湯水循環経路43を介して供給されているため、熱交換により冷却水は冷却され、逆に貯湯タンク29内の水は加熱され、貯湯タンク29内には温水が蓄えられる。
そして、冷却水タンク27から出た冷却水は、燃料電池19で発電とともに発生する熱により加熱され、熱交換器26で貯湯水と熱交換して再び冷却されるが、燃料電池19での発熱量は、発電量と相関があるため、発電量に応じた冷却水流量を冷却水ポンプ28で供給し、さらに貯湯水ポンプ42で貯湯水流量を調整することにより、燃料電池19の温度および冷却水タンク27内の水温、さらには、第2の加湿器21bに供給される水の温度を所定の温度に維持することができる。なお、冷却水タンク27には、冷却水タンク27内の水位を検知するフロートスイッチ等の水位センサー48が設置されており、イオン交換樹脂(図示せず)を通ってミネラル分等の不純物を除去された水が必要に応じて補充される。
また、燃料電池19に供給された燃料ガスのうち、反応に利用されなかった燃料ガスは、排燃料ガス経路38aを介して燃料ガス加湿器25に供給されて、燃料電池19に供給される前の燃料ガスの加熱および加湿に利用されたのち、排燃料ガス経路38bを介して燃料処理装置24の燃焼部に供給され、原料を燃料ガスに改質するために燃料処理装置24の加熱に利用される。
被加湿空気経路30bと空気加湿装置21との間には、開閉弁44が設けられており、燃料電池システムの運転制御を行なう制御装置47により開閉制御される。
また、空気加湿装置21を出た被加湿空気経路32には、経路切替え弁45が設けられており、被加湿空気経路32を、被加湿空気を燃料電池19に通す経路と、冷却水循環経路40につながる戻り経路46とに任意に切替え制御される。経路切替え弁45の切換え制御は、開閉弁44と同様に制御装置47により行われる。
以上のように構成された燃料電池システムについて、以下その動作、および作用について説明する。
燃料電池システム運転時には、燃料供給装置23を動作させることにより、燃料電池19のアノード極側に水素リッチな燃料ガスが供給される。
一方、燃料電池19のカソード極側には、空気供給装置20を動作させ、開閉弁44を開の状態に、そして経路切替え弁45を、燃料電池19と空気加湿装置21が連通する状態に制御して空気供給装置20を駆動することにより、空気加湿装置21により所定の温湿度に調整された被加湿空気が燃料電池19へ供給され、燃料電池19が発電および発熱を行なう。
燃料電池19の発電中は前述のように冷却水ポンプ28を駆動して燃料電池19で発生した熱を移動させるが、第2の加湿器21bで消費した冷却水は、冷却水タンク27に設けた水位センサー48が水の所定量以上の減少を検知した場合に制御装置47の制御信号により、外部からイオン交換樹脂塔(図示せず)を経由して供給される。
また、燃料電池システムを停止させるときには、燃料ガスおよび空気の供給を停止し、開閉弁44を閉じる。さらに、冷却水ポンプ28による冷却水の循環は、ガス供給を停止して所定時間経過後、もしくは燃料電池19の温度が所定温度まで低下した後に冷却水ポンプ28を停止して冷却水の循環を停止するが、本実施の形態1の燃料電池システムでは、冷却水タンク27の水位の検知は停止中も続ける。
ここで、空気加湿装置21に用いる透湿膜は、圧力差や水蒸気分圧差により水分を透過する材料にて構成されている。そのため、前記燃料電池システムの運転停止時においては、第2の加湿器21b内における冷却水経路中の水が、透湿膜を透過して第2の加湿器21b内の被加湿空気経路に極少量ずつ漏れ出す。したがって、燃料電池システムを長期間停止した場合、被加湿空気経路に漏れ出す冷却水の量が増え、場合によっては空気フィルタ30および空気供給装置20の方へ流入しようとすることも考えられる。
しかしながら、本実施の形態1では、被加湿空気経路30b側に設けた開閉弁44が閉じているため、空気加湿装置21内で漏れ出した冷却水は、開閉弁44によってその流出が阻止される。その結果、前記冷却水による空気フィルタ30および空気供給装置20の破損は、防止される。
また、第2の加湿器21bの透湿膜が破損し、多量の水が被加湿空気経路30b側に漏れ出た場合でも開閉弁44により確実に空気フィルタ30および空気供給装置20への流入を防ぐことが可能となる。
また加えて、冷却水タンク27の水位を水位センサー48によって検知し、電気信号として制御装置47へ出力するように構成しておくことにより、第2の加湿器21bの透湿膜破損を検知することが可能となり、必要に応じてその旨の表示あるいは警報手段を付加することにより、修理も一層迅速に行なえる。
また、制御装置47によって前記被加湿空気の供給停止とともに開閉弁44を閉じることにより、第2の加湿器21bにおける被加湿空気経路32内の圧力を運転時の圧力状態で維持することとなる。
かかる状態は、停止処理中において冷却水ポンプ28によって冷却水が循環している場合であっても、第2の加湿器21b内の透湿膜を介しての被加湿空気と冷却水の差圧を小さく保持しており、結果として前記透湿膜の破損の可能性を低減している。
次に、燃料電池システムを停止中の状態から発電の状態に移行させる起動動作について説明する。
燃料電池システムの起動時は、まず経路切替え弁45を駆動し、被加湿空気経路32と冷却水循環経路40とを戻り経路46で所定時間つなぐように回路を形成する。
その後、空気供給装置20を駆動してから開閉弁44を開けることにより、第2の加湿器21bから被加湿空気経路32に溜まった冷却水は、空気供給装置20の吐出圧により戻り経路46を通って冷却水循環経路40に戻る。
ただし、このときは、戻り経路46における空気供給装置20による圧力を、冷却水ポンプ28による圧力よりも大きくしておく必要がある。この条件を満たすために冷却水ポンプ28の運転を一時的に停止してもよい。
そして、空気供給装置20が継続運転している状態において、前記所定時間が経過すると、経路切替え弁45を制御して被加湿空気経路32が燃料電池19のカソード極と連通するように切換える。
ここで、空気供給装置20は、経路切替え弁45の構成等の関係から、前記所定時間(前記冷却水の冷却水循環経路40への戻しが終了した時点)で一旦運転を停止し、経路切替え弁45の切替え動作終了後に再度運転を開始する制御としてもよい。
また、経路切替え弁45の切替え動作時間は、前述の冷却水(あるいは水分)の排出完了時間を想定して設定することも可能であるが、液体とガスの流通抵抗が異なる性質を利用し、流量センサー等によってガス流通を検出した時点で切替え動作を行なうよう制御することも可能であり、周知の適正な技術で対応することが好ましい。
これにより、第2の加湿器21bの透湿膜を通過して漏れ出た被加湿空気経路32中の冷却水が、燃料電池19のカソード極側に流入して経路を閉塞することがないため、燃料電池システムの発電開始を阻害することがない。また加えて冷却水を冷却水循環経路40に戻すため、冷却水の減少を抑制することができ、イオン交換樹脂の寿命の低下を抑制することができる。
なお、空気供給装置20の吐出圧が十分に大きければ、開閉弁44の代わりに逆止弁を用いても、同様の作用効果を得ることができる。
(実施の形態2)
次に、図2の燃料電池システムの構成を示す模式図により、本発明の実施の形態2について説明する。先の実施の形態1においては、燃料ガス加湿器25を、空気加湿器21を構成する第1の加湿器21aと同様の構成として説明したが、本実施の形態2は、前記燃料ガス加湿器(符号25a)を、空気加湿器21を構成する第2の加湿器21bと同様の構成、すなわち、気体と液体を、同時に熱交換、湿度交換させる湿熱交換構成としている。
したがって、本実施の形態2は、燃料ガス加湿器25の構成変更に起因して関係箇所が異なるのみであり、ここでは、先の実施の形態1と同じ構成要件については同一の符号を付して説明を省略する。また、燃料電池システムの運転内容は、その基本を先の実施の形態1と同じであるため、ここでは構成要件の相違に基づく内容について説明する。
図2において、燃料ガス加湿器25aは、上述の如く第1の加湿器21bと同様の構成からなり、燃料電池19の冷却水循環経路40と分岐した分岐冷却水循環経路50と、燃料ガス経路34が内部で透湿膜(図示せず)を介して併設している。
したがって、燃料供給装置23から供給され、燃料処理装置24を通過した燃料ガスは、燃料ガス加湿器25a内において、燃料電池19を冷却した冷却水と湿熱交換を行ない、加湿され、燃料電池19のアノード極側に水素リッチな燃料ガスが供給される。
また、燃料電池19の冷却水についても前記燃料ガスと湿熱交換を行った後に分岐冷却水循環経路51から冷却水循環経路41に合流し、熱交換器26で熱交換を行ない、冷却水タンク27へ流れ、以下、冷却水ポンプ28の運転によって燃料電池19の冷却を行ない、前述の湿熱交換と繰り返され、循環する。
ここで、分岐冷却水循環経路51には、逆流防止のための逆止弁52が設けられている。この逆止弁52は周知の構成からなるものでよい。
また、燃料ガス経路34には、燃料電池システムの運転停止時に閉塞する開閉弁53が設けられ、前記燃料電池システムの長期運転停止に伴って発生する水分の燃料処理装置24への漏出を防止している。
すなわち、本実施の形態2の場合であっても、燃料ガス加湿器25aの内部において冷却水の水分が透湿膜を浸透し、燃料ガス経路34を介して燃料処理装置24内へ漏出し、前記燃料電池システムの再運転時に燃料処理装置24等に悪影響を与える場合がある。開閉弁53は、その閉塞によりかかる不具合の発生を未然に防止するものである。
さらに、燃料ガス加湿器25aと燃料電池19の間に介在する燃料ガス経路35には、経路切替え弁54が設けられている。この経路切替え弁54は、先の実施の形態1で説明した経路切替え弁45が、第2の加湿器21bから被加湿空気経路32を流れる被加湿空気の流れを、燃料電池19側もしくは冷却水循環経路40へ切換え制御することと同様に、燃料ガス加湿器25aから燃料ガス経路35を介して流れる燃料ガスを、燃料電池19側もしくは戻り経路55を介して冷却水循環経路40へ切換え制御するものである。
経路切替え弁54は、まず燃料電池システムの起動時に制御装置47によって駆動され、燃料ガス経路35と分岐冷却水循環経路50を戻り経路55を介して所定時間つなぐように回路を形成する。
その後、燃料供給装置23を駆動してから開閉弁53を開けることにより、燃料ガス加湿器25aから燃料ガス経路35に溜まった冷却水は、燃料供給装置23の吐出圧により戻り経路55を介して分岐冷却水循環経路50に戻る。
そして、燃料供給装置23が継続運転している状態において、前記所定時間が経過すると、経路切替え弁54を制御して燃料ガス経路35が燃料電池19のアノード極と連通するように切換える。
ここで、燃料供給装置23は、経路切替え弁54の構成等の関係から、前記所定時間(前記冷却水の分岐冷却水循環経路50への戻しが終了した時点)で一旦運転を停止し、経路切替え弁54の切替え動作終了後に再度運転を開始する制御としてもよい。
これにより、燃料ガス加湿器25aの透湿膜を通過して漏れ出た燃料ガス経路34、35中の冷却水(あるいは水分)が、燃料電池19のアノード極側に流入して経路を閉塞することが防止でき、燃料電池システムの発電開始を阻害することが解消される。
また加えて冷却水を冷却水循環経路40に戻すため、先の実施の形態1と同様に、冷却水の減少を抑制することができ、イオン交換樹脂の寿命の低下を抑制することができる。
さらに、経路切替え弁54の切替え動作時間は、先の実施の形態1と同様に、前述の冷却水(あるいは水分)の排出完了時間を想定しての設定、あるいは液体とガスの流通抵抗が異なる性質を利用した流量センサー等による検出切替え等、周知の適正な技術で対応することが好ましい。
以上の動作により、燃料電池システムは運転が停止されるまで所定の発電を行ない、運転停止後の再起動時には、上述の動作を行なう。
以上のように、本実施の形態2においては、空気供給経路側における冷却水の浸透漏水の防護策に加えて、燃料ガス経路側における冷却水の浸透漏水防護策を行なうため、より燃料電池システムの信頼性を高めることができるものである。
以上のように、本発明にかかる燃料電池システムは、固体高分子型燃料電池を用いて発電と停止を繰り返し行なう燃料電池システムの用途に適用できる。
本発明の実施の形態1における燃料電池システムの構成を示す模式図 本発明の実施の形態2における燃料電池システムの構成を示す模式図 従来の燃料電池システムの構成を示す模式図
符号の説明
19 燃料電池
20 空気供給装置
21 空気加湿装置
21a 第1の加湿器
21b 第2の加湿器
23 燃料供給装置
24 燃料処理装置
25 燃料ガス加湿器(温水加湿器)
25a 燃料ガス加湿器(温水加湿器)
27 冷却水タンク
28 冷却水ポンプ(冷却水循環装置)
30a 被加湿空気経路(被加湿ガス経路)
30b 被加湿空気経路(被加湿ガス経路)
32 被加湿空気経路(被加湿ガス経路)
34 燃料ガス経路
35 燃料ガス経路
40 冷却水循環経路
44 開閉弁(漏水逆流防止手段)
45 経路切替え弁(漏水逆流防止手段)
46 戻り経路
47 制御装置
48 水位センサー(水位検知手段)
50 分岐冷却水循環経路
51 分岐冷却水循環経路
53 開閉弁(漏水逆流防止手段)
54 経路切替え弁(漏水逆流防止手段)
55 戻り経路

Claims (6)

  1. 少なくとも、水素を含む燃料ガスと、酸素を含む酸化剤ガスを用いて発電を行なう固体高分子型燃料電池と、前記燃料電池に供給される燃料ガスまたは酸化剤ガスの少なくとも一方の被加湿ガスを順次加湿し、冷却水循環装置を有する前記燃料電池の冷却水循環経路に設けた膜式の温水加湿器と、前記温水加湿器を経て前記燃料電池に被加湿ガスを供給するガス供給装置を備えた燃料電池システムであって、前記温水加湿器の被加湿ガスの入口側に漏水逆流防止手段を設けた燃料電池システム。
  2. 前記漏水逆流防止手段を、前記温水加湿器の被加湿ガスの入口側に設けた逆止弁とした請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記漏水逆流防止手段を、前記温水加湿器の被加湿ガスの入口側に設けた開閉弁と、前記開閉弁を制御する開閉弁制御装置を備える構成とした請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記温水加湿器の水漏れを検知する水漏れ検知手段を備え、前記漏水逆流手段を、前記水漏れ検知手段により水漏れを検知したときに動作させる請求項1または請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記冷却水循環経路に、冷却水を一時的に貯える冷却水タンクを備え、前記水漏れ検知手段を、前記冷却水タンクの水位を検知する水位検知手段とした請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記温水加湿器の出口側と前記冷却水循環経路を結ぶ漏水戻り経路を設け、前記漏水戻り経路に設けた経路切替え弁と、前記経路切替え弁を制御する制御装置を備えた請求項1から5のいずれか一項に記載の燃料電池システム。
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