JP7276015B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
従来、この種の燃料電池システムとしては、改質ガスと酸化剤ガスとに基づいて燃料電池と、改質水を蒸発させて水蒸気を生成する蒸発部と、水蒸気を用いて原料ガスを改質ガスに改質する改質部と、改質水を蓄える水タンクと、水タンクと蒸発部とを連通する改質水配管と、水タンク内の改質水を蒸発部へ供給する水ポンプと、水タンクや改質水配管に設けられたヒータとを備えるものにおいて、水タンクや改質水配管が凍結するおそれがあると予測されるときにヒータをオンする凍結防止処理を行なうものが知られている。例えば、特許文献1には、タンク内の水を加熱する加熱部(ヒータ)と、タンクと蒸発部とを連通する給水通路に設けられ正回転によりタンク内の水を蒸発部へ搬送させる正モードと逆回転により給水通路の水をタンク内に戻す逆モードとに切り替え可能な水搬送源(ポンプ)と、ケースの内部に配置された温度センサとを備え、温度センサにより検知される温度が閾値温度以下であるときに、加熱部をオンすると共に、正モードと逆モードとが交互に実行されるよう水搬送源を制御し、タンク内の水を給水通路において往復移動させて給水通路の凍結を抑える凍結抑制制御を実行するものが開示されている。
また、特許文献2には、タンクの水温を検出する第1温度センサと、システムの筐体の内部に配置された第2温度センサとを備え、第1温度センサによって検出された水温が所定の温度範囲に収まるようにオンオフ制御し、第2温度センサによって検出された周囲温度が閾値温度を下回った場合、ヒータをオンとして水を循環させる凍結防止処理を実行するものが開示されている。
特開2012-155847号公報 特開2018-154530号公報
しかしながら、上述したシステムでは、温度センサにより検出される温度と凍結防止の対象部位(水タンクや水配管)の温度とに乖離が生じるおそれがあり、対象部位の凍結を防止することができない場合や、ヒータの過剰な駆動によってエネルギ効率を悪化させる場合が生じる。専用の温度センサを凍結防止対象に配置することも考えられるが、コスト増を招く。
本発明の燃料電池システムは、専用の温度センサを用いることなく、適切なタイミングで凍結抑制制御を実行して改質水の凍結を抑制することを主目的とする。
本発明の燃料電池システムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の燃料電池システムは、
改質ガスと酸化剤ガスとに基づいて発電する燃料電池と、
改質水を蒸発させて水蒸気を生成する蒸発部と、
前記水蒸気を用いて原料ガスを前記改質ガスに改質する改質部と、
前記改質水を蓄える水タンクと、
前記水タンク内の改質水を前記改質部へ供給する水ポンプと、
前記水タンクおよび/または前記水タンクから前記蒸発部へ向かう改質水配管に設けられたヒータと、
前記燃料電池で発電した電力を変換する電力変換装置と、
前記電力変換装置の温度を検出する温度センサと、
前記電力変換装置を冷却する冷却装置と、
前記温度センサにより検出される電力変換装置の温度が適正温度の範囲内となるように冷却量を設定して前記冷却装置を制御すると共に、実行条件が成立していると判定した場合に終了条件が成立していると判定するまで改質水の凍結が抑制されるように前記ヒータを駆動する凍結抑制制御を実行する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記燃料電池が発電中である場合、前記冷却装置の冷却量が下限量である状態で前記温度センサにより検出される電力変換装置の温度と前記燃料電池の発電出力とに基づいて前記実行条件が成立しているか否かを判定する、
ことを要旨とする。
この本発明の燃料電池システムでは、燃料電池で発電した電力を変換する電力変換装置の温度を検出する温度センサを備え、温度センサにより検出される電力変換装置の温度が適正温度の範囲内となるように冷却量を設定して冷却装置を制御する。また、改質水を蓄える水タンクおよび/または改質水配管にヒータを備え、実行条件が成立していると判定したときに終了条件が成立していると判定するまで改質水の凍結が抑制されるようにヒータを駆動する凍結抑制制御を実行する。燃料電池が発電中である場合、冷却装置の冷却量が下限量である状態で温度センサにより検出される電力変換装置の温度と燃料電池の発電出力とに基づいて実行条件が成立しているか否かを判定する。電力変換装置の温度は、外気温や冷却装置の冷却量、燃料電池の発電出力によって変化する。冷却装置の冷却量が下限量である場合、電力変換装置は冷却不要または殆ど冷却不要な状態であるから、冷却量が電力変換装置の温度に与える影響は除去される。また、燃料電池の発電出力が大きいほど電力変換装置の発熱量が多くなり、電力変換装置の温度は上昇する傾向があるため、電力変換装置の温度と燃料電池の発電出力とに基づいて外気温を推定して、改質水が凍結するおそれがあるか否かを判定することができる。この結果、専用の温度センサを用いることなく、適切なタイミングで凍結抑制制御を実行して改質水の凍結を抑制することができる。ここで、「燃料電池の発電出力」には、燃料電池の発電電力(発電量)や燃料電池の発電電流が含まれる。
こうした本発明の燃料電池システムにおいて、前記制御装置は、前記燃料電池が発電中である場合、前記燃料電池の発電出力が所定出力以上であるときには前記実行条件が成立していないと判定するものとしてもよい。これは、燃料電池の発電出力が所定出力以上である場合、改質水配管を流れる改質水の流量が十分に大きくなり、当該改質水の流れによって改質水配管内の改質水が凍結し難くなると考えられることに基づく。
また、本発明の燃料電池システムにおいて、前記制御装置は、前記燃料電池が発電中である場合、前記冷却装置の冷却量が下限量である状態で前記温度センサにより検出される電力変換装置の温度が第1温度閾値未満であるときに前記実行条件が成立していると判定し、前記第1温度閾値は、前記燃料電池の発電出力が大きいほど高くなるように定められるものとしてもよい。この場合、前記制御装置は、前記燃料電池が起動中または停止中である場合、前記冷却装置の冷却量が下限量である状態で前記温度センサにより検出される電力変換装置の温度が前記第1温度閾値よりも小さい第2温度閾値未満であるときに前記実行条件が成立していると判定するものとしてもよい。こうすれば、燃料電池が起動中のときや停止中のときにも、適切なタイミングで凍結抑制制御を実行して改質水の凍結を抑制することができる。
また、本発明の燃料電池システムにおいて、前記制御装置は、前記実行条件が成立しておらず、且つ、前記ヒータの駆動を開始してからの経過時間が所定時間以上であるときに前記終了条件が成立していると判定するものとしてもよい。こうすれば、凍結抑制制御の実行と終了とが頻繁に繰り返されるのを効果的に抑制することができる。
本実施形態の燃料電池システムの構成の概略を示す構成図である。 本実施形態の燃料電池システムにおけるパワーコンディショナの冷却と筐体内部の換気の様子を示す説明図である。 発電時凍結抑制制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第1温度閾値設定用マップの一例を示す説明図である。 起動・停止時凍結抑制制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態について説明する。
図1は本実施形態の燃料電池システム20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、本実施形態の燃料電池システムにおけるパワーコンディショナの冷却と筐体内部の換気の様子を示す説明図である。本実施形態の燃料電池システム20は、水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガス(エア)とに基づいて発電すると共に、発電に伴って生じる熱を貯湯水として回収するコージェネレーションシステムとして構成される。この燃料電池システム20は、図1に示すように、発電モジュール30と、原料ガス供給装置40と、エア供給装置50と、改質水供給装置60と、排熱回収装置70と、システム全体をコントロールする制御装置80と、を備える。これらは、単一の筐体22に収容されている。
発電モジュール30は、燃料ガス(改質ガス)と酸化剤ガスとの供給を受けて発電する燃料電池スタック31と、改質水を蒸発させて水蒸気を生成すると共に原料ガス(例えば天然ガスやLPガス)を予熱する気化器32(蒸発器)と、原料ガスと水蒸気とから燃料ガス(改質ガス)を生成する改質器33と、を有する。
燃料電池スタック31は、酸素イオン伝導体からなる固体電解質と、固体電解質の一方の面に設けられたアノードと、固体電解質の他方の面に設けられたカソードとを備える燃料電池セルが積層された固体酸化物形燃料電池として構成されており、アノードに供給される燃料ガス中の水素とカソードに供給されるエア中の酸素とによる電気化学反応によって発電する。燃料電池スタック31の出力端子は、パワーコンディショナ39を介して商用電源12と負荷14とを接続する電力ライン13に接続されている。燃料電池スタック31の近傍には、燃料電池スタック31の温度(スタック温度)を検出するための温度センサ91が設けられている。燃料電池スタック31の出力端子には、燃料電池スタック31から出力される電流(スタック電流)を検出するための電流センサ95が設けられ、燃料電池スタック31の出力端子間には、燃料電池スタック31の端子間電圧(スタック電圧)を検出するための電圧センサ96が設けられている。
パワーコンディショナ39は、図示しないが、燃料電池スタック31から出力される直流電力の電圧を所定電圧(例えば、DC250V~300V)まで昇圧するDC/DCコンバータと、出力端子が電力ライン13に図示しないリレーを介して接続され昇圧された直流電圧を商用電力系統2と連系可能な交流電圧(例えば、AC200V)に変換するインバータとを備える。パワーコンディショナ39のケースには、その内部の雰囲気温度(パワコン内温度Tpc)を検出するための温度センサ94が設けられている。
改質器33は、セラミックなどの担体に改質触媒(例えば、RuまたはNi系の触媒)が担持されて構成され、気化器32を通過した原料ガスと水蒸気との混合ガスを水蒸気改質反応によって燃料ガスに改質する。改質器33の入口付近には、気化器32の温度を検出するための温度センサ92が設けられている。
原料ガス供給装置40は、原料ガスを供給するガス供給源10と気化器32とを接続する原料ガス供給管41と、原料ガス供給管41にガス供給源10側から順に設けられる原料ガス供給弁42,43(2連弁),オリフィス44,原料ガスポンプ45および脱硫器46と、を有する。原料ガス供給装置40は、原料ガス供給弁42,43を開弁した状態で原料ガスポンプ45を作動させることにより、ガス供給源10からの原料ガスを脱硫器46を介して気化器32へ供給する。気化器32へ供給された原料ガスは、気化器32で予熱された後、改質器33へ供給され、燃料ガスへと改質される。そして、改質された燃料ガスは、マニホールド34を介して燃料電池スタック31のアノードへ供給される。脱硫器46は、原料ガスに含まれる硫黄分を除去するものであり、例えば、硫黄化合物をゼオライトなどの吸着剤に吸着させて除去する常温脱硫方式を採用することができる。なお、脱硫方式は、常温脱硫方式に限られず、種々の方式を採用し得る。また、原料ガス供給管41の原料ガス供給弁43とオリフィス44との間には、当該原料ガス供給管41内の原料ガスの圧力を検出する圧力センサ47が設けられ、オリフィス44と原料ガスポンプ45との間には、原料ガス供給管41を流れる原料ガスの単位時間当たりの流量を検出する流量センサ48が設けられている。
エア供給装置50は、外気と連通するフィルタ51と燃料電池スタック31とを接続するエア供給管52と、エア供給管52に設けられるエアブロワ53と、を有する。エア供給装置50は、エアブロワ53を作動することにより、フィルタ51を介して吸入したエアを燃料電池スタック31のカソードへ供給する。エア供給管52におけるエアブロワ53の下流側には、エア供給管52を流れるエアの単位時間当たりの流量を検出する流量センサ54が設けられている。
改質水供給装置60は、改質水を貯留する改質水タンク61と、改質水タンク61と気化器32とを接続する改質水供給配管62と、改質水供給配管62に設けられる改質水ポンプ63と、を有する。改質水供給装置60は、改質ポンプ58を作動させることにより、改質水タンク61の改質水を気化器32へ供給する。気化器32へ供給された改質水は、気化器32で水蒸気とされ、改質器33における水蒸気改質反応に利用される。改質水供給配管62には、気化器32の入口付近に設けられて改質水の到達を検出するための水位センサ(図示せず)や管内の改質水の凍結を予防するための熱源としてのヒータ64が設けられている。また、改質水タンク61には、貯留されている改質水の水位を検出するための水位センサ(図示せず)や貯留されている改質水の凍結を予防するための熱源としてのヒータ65が設けられている。
発電モジュール30(燃料電池スタック31,気化器32および改質器33)は、断熱材料により形成された箱型のモジュールケース38に収容されている。モジュールケース38内には、燃料電池スタック31の起動や、気化器32における水蒸気の生成、改質器33における水蒸気改質反応に必要な熱を供給するための燃焼部35が設けられている。燃焼部35には燃料電池スタック31を通過した燃料オフガス(アノードオフガス)と酸化剤オフガス(カソードオフガス)とが供給され、これらの混合ガスを点火ヒータ36により点火して燃焼させることにより、燃焼熱によって燃料電池スタック31や気化器32、改質器33を加熱する。燃焼部35には、当該燃焼部35の温度を検出するための温度センサ93が設けられている。燃料オフガスおよび酸化剤オフガスの燃焼により生成される燃焼排ガスは、燃焼触媒37を介して熱交換器75へ供給される。燃焼触媒37は、燃焼部35で燃え残ったオフガスを触媒によって再燃焼させる酸化触媒である。
排熱回収装置70は、貯湯水を貯留する貯湯タンク71と、熱交換器75と、貯湯タンク71と熱交換器75とを接続して貯湯水の循環路を形成する循環配管72と、循環配管72に設けられた循環ポンプ73と、を有する。排熱回収装置70は、循環ポンプ73を作動させて貯湯水を循環させることにより、貯湯タンク71の下部から貯湯水を取り出して熱交換器75にて燃焼排ガスとの熱交換により加温し、加温した貯湯水を貯湯タンク71の上部へ戻す。熱交換器75は凝縮水供給管76を介して改質水タンク61に接続されると共に排気配管77を介して外気と連通されている。熱交換器75に供給された燃焼排ガスは、貯湯水との熱交換によって冷却され、水蒸気成分が凝縮されて凝縮水供給管76を介して改質水タンク61に回収される。また、残りの排気ガスは、排気配管77を介して外気へ排出される。
筐体22には、図1および図2に示すように、吸気口22aと排気口22bとが設けられ、吸気口22a付近には外気を取り込んで筐体22の内部を換気するための換気ファン24が設けられている。図2に示すように、換気ファン24により吸気口22aから取り込まれた外気は、パワーコンディショナ39との熱交換によってパワーコンディショナ39を冷却した後、発電モジュール30(モジュールケース38)をその外面を沿うように通過して排気口22bから排出される。
制御装置80は、CPU81を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPU81の他に処理プログラムを記憶するROM82と、データを一時的に記憶するRAM83と、計時を行なうタイマ84と、図示しない入出力ポートと、を備える。制御装置80には、圧力センサ47や流量センサ48,54、温度センサ91~94、電流センサ95、電圧センサ96などからの各種検出信号が入力ポートを介して入力されている。また、制御装置80からは、換気ファン24のファンモータへの駆動信号や原料ガス供給弁42,43のソレノイドへの駆動信号、原料ガスポンプ45のポンプモータへの駆動信号、エアブロワ53のブロワモータへの駆動信号、改質水ポンプ63のポンプモータへの駆動信号、循環ポンプ73のポンプモータへの駆動信号、パワーコンディショナ39のDC/DCコンバータやインバータへの制御信号、点火ヒータ36への駆動信号、各種情報を表示する表示パネル90への表示信号などが出力ポートを介して出力されている。
こうして構成された燃料電池システム20は、システムの起動が指示されると、起動処理を行なう。起動処理では、制御装置80は、例えば、対応する補機類を順次制御して、エアブロワ53の暖機処理やエアブロワ53からのエアによる燃焼部35のパージ処理などを実行した後に、燃焼部35においてオフガスの着火処理を実行して燃焼を開始させ、所定温度に到達すると水蒸気改質処理を実行する。なお、燃料電池システム20の構成や補機類の状態等によっては、これらの処理のいずれかを省略することもできる。
また、燃料電池システム20は、起動が完了すると、発電処理を行なう。発電処理では、制御装置80は、負荷14の負荷変動を伴う負荷指令を入力し、定格出力の範囲内で負荷指令に応じた目標電力(発電量Q)が得られるように原料ガスポンプ45とエアブロワ53と改質水ポンプ63とパワーコンディショナ39とを制御する。具体的には、原料ガスポンプ45の制御は、例えば、目標電力と検出電力(電流センサ95により検出されるスタック電流と電圧センサ96により検出されるスタック電圧とにより算出される電力)との偏差に基づくフィードバック制御により目標ガス流量を設定し、流量センサ48により検出されるガス流量が目標ガス流量となるようにフィードバック制御により原料ガスポンプ45のポンプモータを駆動制御することにより行なわれる。エアブロワ53の制御は、例えば、目標ガス流量に対し所定の空燃比となるように目標エア流量を設定し、流量センサ54により検出されるエア流量が目標エア流量となるようにフィードバック制御によりエアブロワ53のブロワモータを駆動制御することにより行なわれる。改質水ポンプ63の制御は、例えば、改質器33に供給される原料ガスの単位時間当たりの流量に対する水蒸気の単位時間当たりの流量の比率であるスチームカーボン比(S/C)が所定の比率となるように目標改質水流量を設定し、目標改質水流量で改質水が供給されるように改質水ポンプ63のポンプモータを駆動制御することにより行なわれる。パワーコンディショナ39の制御は、例えば、目標電力と検出電力との偏差に基づくフィードバック制御によりインバータのPWM信号を生成し、生成したPWM信号によりインバータの図示しないスイッチング素子をスイッチングすることにより行なわれる。
更に、燃料電池システム20は、システムの停止が指示されると、停止処理を行なう。停止処理では、制御装置80は、燃料電池スタック31の温度を速やかに低下させるため、発電処理中よりも単位時間当りに多い流量でエアを供給するようにエアブロワ53のブロワモータを駆動制御して、燃料電池スタック31の空冷を行なう。そして、燃料電池スタック31の温度が電気化学反応(触媒酸化)の促進される温度を下回る温度、例えば300~400℃程度の温度まで低下すると、原料ガスの供給を停止する。そして、燃料電池スタック31の温度が更に低下して、例えば100~200℃程度になると、エアの供給も停止する。なお、このような停止処理は、例えばガス供給源10におけるガス流量を検査する際など、定期的(少なくとも毎月一回など)に行われる。
また、燃料電池システム20は、必要に応じてパワーコンディショナ39の冷却や筐体22内部の換気も行なう。制御装置80は、温度センサ94により検出されるパワコン内温度Tpcに基づいて換気ファン24の制御する。具体的には、制御装置80は、パワコン内温度Tpcがパワーコンディショナ39の耐熱温度を超えないよう、パワコン内温度Tpcが所定温度Tref以上のときには、パワコン内温度Tpcが高いほど高くなるようにデューティ比Dutyを設定し、デューティ比Dutyで換気ファン24のファンモータを駆動制御する。また、制御装置80は、パワコン内温度Tpcが所定温度Tref未満のときには、パワーコンディショナ39は冷却不要または殆ど冷却不要な状態であるが、筐体22の内部を換気するためにデューティ比Dutyに下限値Dlim(例えば、10%や20%)を設定し、デューティ比Dutyで換気ファン24のファンモータを駆動制御する。
次に、改質水タンク61や改質水供給配管62内の改質水の凍結を抑制するための動作、特に燃料電池システム20が発電中のときの動作と、燃料電池システム20が起動中あるいは停止中のときの動作とについて説明する。まず、発電中のときの動作について説明する。図3は、制御装置80のCPU81により実行される発電時凍結抑制制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行される。
発電時凍結抑制制御ルーチンが実行されると、制御装置80のCPU81は、まず、発電量Qや温度センサ94からのパワコン内温度Tpc、換気ファン24のデューティ比Dutyなどの制御に必要なデータを入力する(ステップS100)。なお、発電量Qは、電流センサ95により検出されるスタック電流と電圧センサ96により検出されるスタック電圧とを乗じることで計算される。データを入力すると、入力した発電量Qに基づいて第1温度閾値Tref1を設定する(ステップS110)。ここで、第1温度閾値Tref1は、パワコン内温度Tpcに基づいて改質水の凍結のおそれを判断するための閾値である。第1温度閾値Tref1の設定は、本実施形態では、発電量Qと第1温度閾値Tref1との関係を予め求めて第1温度閾値設定用マップとしてROM82に記憶しておき、発電量Qが与えられると、マップから対応する第1温度閾値Tref1を導出することにより行なうものとした。第1温度閾値設定用マップの一例を図4に示す。図示するように、第1温度閾値Tref1は、発電量Qが多いほど高くなるように設定される。
次に、デューティ比Dutyが下限値Dlimであるか否か(ステップS120)、パワコン内温度Tpcが第1温度閾値Tref1未満であるか否か(ステップS130)、発電量Qが所定量Qref未満であるか否か(ステップS140)、をそれぞれ判定する。これらの処理は、燃料電池システム20が発電中のときに凍結抑制制御の実行条件が成立しているか否かを判定する処理である。
ステップS120~S140の判定のいずれもが肯定的な判定であれば、凍結抑制制御の実行条件が成立していると判断し、凍結抑制制御実行フラグFが値0であるか否かを判定する(ステップS150)。ここで、凍結抑制制御実行フラグFは、値1の場合に凍結抑制制御が実行中であることを示し、値0の場合に凍結抑制制御が実行中でないことを示す。凍結抑制制御実行フラグFが値0であると判定すると、ヒータ64,65をオンとして凍結抑制制御を開始すると共に(ステップ160)、凍結抑制制御実行フラグFを値1として(ステップS170)、本ルーチンを終了する。凍結抑制制御実行フラグFが値1であると判定すると、凍結抑制制御の実行を維持したまま本ルーチンを終了する。
ステップS120~S140の判定のいずれかが否定的な判定であれば、凍結抑制制御の実行条件が成立していないと判断し、凍結抑制制御実行フラグFが値1であるか否かを判定する(ステップS180)。凍結抑制制御実行フラグFが値0である、すなわち凍結抑制制御が実行中でないと判定すると、そのまま本ルーチンを終了する。凍結抑制制御実行フラグFが値1である、すなわち凍結抑制制御が実行中であると判定すると、更に、凍結抑制制御の実行が開始されてから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS190)。ここで、所定時間は、凍結抑制制御の開始と終了とが頻繁に繰り返されるのを抑制するための凍結抑制制御の最小実行時間であり、例えば、5分や10分などのように定められる。凍結抑制制御が開始されてから所定時間が経過していないと判定すると、凍結抑制制御の実行を維持したまま本ルーチンを終了する。一方、凍結抑制制御が開始されてから所定時間が経過したと判定すると、ヒータ64,65をオフとして凍結抑制制御を終了すると共に(ステップS200)、凍結抑制制御実行フラグFに値0を設定して(ステップS210)、本ルーチンを終了する。
ここで、パワコン内温度Tpcは外気温や換気ファン24のデューティ比Duty(冷却量)、燃料電池スタック31の発電量Qによって変化するため、パワコン内温度Tpcに基づいて改質水が凍結するおそれがあるか否かを判定する場合、冷却量や発電量Qがパワコン温度Tpcに与える影響を除去する必要がある。換気ファン24のデューティ比Duty(冷却量)が下限値Dlimであるとき、パワーコンディショナ39は冷却不要または殆ど冷却不要な状態であるから、この状態では冷却量がパワコン内温度Tpcに与える影響は除去される。一方、燃料電池スタック31の発電量Qが多いほどパワーコンディショナ39の発熱量が多くなり、パワーコンディショナ39の温度は上昇するから、パワコン内温度Tpcと発電量Qとに基づいて外気温を推定することができ、改質水が凍結するおそれがあるか否かを判定することができる。
所定量Qrefは、改質水が凍結しない程度の流量で改質水供給配管62を流れているか否かを判定するための閾値である。上述したように、原料ガスの流量(目標ガス流量)は発電量Qに基づいて設定され、改質水の流量(目標改質水流量)は目標ガス流量に基づいて設定されるから、発電量Qに基づいて改質水の流量を推定することができる。改質水供給配管62内の改質水は、十分な流れがある場合には、凍結し難くなる。したがって、発電量Qが所定量Qref以上である場合には、パワコン内温度Tpcに拘わらず、凍結抑制制御を実行しない。
次に、燃料電池システム20が起動中あるいは停止中のときの動作について説明する。図5は、起動・停止時凍結抑制制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行される。
起動・停止時凍結抑制制御ルーチンが実行されると、制御装置80のCPU81は、まず、温度センサ94からのパワコン内温度Tpcや換気ファン24のデューティ比Dutyなどの制御に必要なデータを入力する(ステップS300)。次に、デューティ比Dutyが下限値Dlimであるか否か(ステップS310)、パワコン内温度Tpcが第2温度閾値Tref2未満であるか否か(ステップS320)、をそれぞれ判定する。これらの処理は、燃料電池システム20が起動中または停止中のときに凍結抑制制御の実行条件が成立しているか否かを判定する処理である。
ステップS310~S320の判定のいずれもが肯定的な判定であれば、凍結抑制制御の実行条件が成立していると判断し、凍結抑制制御実行フラグFが値0であるか否かを判定する(ステップS330)。凍結抑制制御実行フラグFが値0であると判定すると、ヒータ64,65をオンとして凍結抑制制御を開始すると共に(ステップ340)、凍結抑制制御実行フラグFを値1として(ステップS350)、本ルーチンを終了する。凍結抑制制御実行フラグFが値1であると判定すると、凍結抑制制御の実行を維持したまま本ルーチンを終了する。
ステップS310~S320の判定のいずれかが否定的な判定であれば、凍結抑制制御の実行条件が成立していないと判断し、凍結抑制制御実行フラグFが値1であるか否かを判定する(ステップS360)。凍結抑制制御実行フラグFが値0である、すなわち凍結抑制制御が実行中でないと判定すると、凍結抑制制御を実行しない状態を維持したまま本ルーチンを終了する。一方、凍結抑制制御実行フラグFが値1である、すなわち凍結抑制制御が実行中であると判定すると、更に、凍結抑制制御が開始されてから上記所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS370)。凍結抑制制御が開始されてから所定時間が経過していないと判定すると、凍結抑制制御の実行を維持したまま本ルーチンを終了する。一方、凍結抑制制御が開始されてから所定時間が経過したと判定すると、ヒータ64,65をオフとして凍結抑制制御を終了すると共に(ステップS380)、凍結抑制制御実行フラグFに値0を設定して(ステップS390)、本ルーチンを終了する。
第2温度閾値Tref2は、第1温度閾値Tref1(発電中の発電量Qが最も少ないときに設定される温度)よりも低い温度(例えば、2℃や3℃)に定められる。燃料電池システム20が起動中または停止中のときには、発電量Qは零であり、パワーコンディショナ39は動作してないため、換気ファン24のデューティ比Duty(冷却量)が下限値Dlimである場合、パワコン内温度Tpcは、外気温に近接する。したがって、パワコン内温度Tpcが第2温度閾値Tref2未満であるか否かを判定することで、改質水が凍結するおそれがあるか否かをより正確に判定することができる。
以上説明した本実施形態の燃料電池システム20では、システムが発電中である場合、燃料電池スタック31の発電量Qが多いほど大きくなるように第1温度閾値Tref1を設定し、換気ファン24のデューティ比Duty(冷却量)が下限値Dlimである条件と、パワーコンディショナ39の温度(パワコン内温度Tpc)が第1温度閾値Tref1未満である条件とを含む実行条件が成立したときに、改質水の凍結を抑制するための凍結抑制制御を実行する。これにより、換気ファン24の冷却量や燃料電池スタック31の発電量Qがパワコン内温度Tpcに与える影響を除去して、パワコン温度Tpcに基づいて改質水が凍結するおそれがあるか否かをより正確に判定することができる。この結果、専用の温度センサを用いることなく、適切なタイミングで凍結抑制制御を実行して改質水の凍結を抑制することができる。
また、本実施形態の燃料電池システム20では、燃料電池スタック31の発電量Qが所定量Qref以上であるときには、パワコン内温度Tpcに拘わらず、凍結抑制制御を実行しない。これにより、改質水供給配管62内の改質水に十分な流れがあり、凍結し難い場合には、凍結抑制制御を実行しないため、過剰なヒータ64,65の駆動を抑制することができる。
さらに、本実施形態の燃料電池システム20では、システムが起動中または停止中である場合、換気ファン24のデューティ比Duty(冷却量)が下限値Dlimである条件と、温度センサ94により検出されるパワコン内温度Tpcが第1温度閾値Trerf1よりも低い第2温度閾値Tref2未満である条件とを含む実行条件が成立したときに、凍結抑制制御を実行する。これにより、燃料電池システム20が発電中である場合だけでなく、起動中や停止中である場合にも、適切なタイミングで凍結抑制制御を実行して改質水の凍結を抑制することができる。
また、本実施形態の燃料電池システム20では、凍結抑制制御の実行条件が成立しておらず、且つ、ヒータ64,65の駆動を開始してからの経過時間が所定時間に達しているときに凍結抑制制御の実行を終了する。これにより、凍結抑制制御の実行と終了とが頻繁に繰り返されるのを効果的に抑制することができる。
上述した実施形態では、発電時凍結抑制制御ルーチンにおいて、燃料電池システム20が発電中である場合の凍結抑制制御の実行条件として、換気ファン24のデューティ比Dutyが下限値である条件と、温度センサ94により検出されるパワーコンディショナ39の温度(パワコン内温度Tpc)が第1温度閾値Tref1未満である条件と、燃料電池スタック31の発電量Qが所定量Qref未満である条件とを含めるものとした。しかし、発電量Qが所定量Qref未満である条件を省略してもよい。
上述した実施形態では、発電時凍結抑制制御ルーチンにおいて、燃料電池スタック31の発電量Qが多いほど高くなるように第1温度閾値Tref1を設定し、換気ファン24のデューティ比Duty(冷却量)が下限値Dlimである場合に、パワコン内温度Tpcが第1温度閾値Tref1未満であれば凍結抑制制御を実行し、パワコン内温度Tpcが第1温度閾値Tref1以上であれば凍結抑制制御を実行しないものとした。しかし、換気ファン24のデューティ比Duty(冷却量)が下限値Dlimである場合に、パワコン内温度Tpcが高いほど多くなるように発電量閾値Qref1を設定し、発電量Qが発電量閾値Qref1以上であれば凍結抑制制御を実行し、発電量Qが発電量閾値Qref1未満であれば凍結抑制制御を実行しないものとしてもよい。また、パワコン内温度Tpcと発電量Qとが図4に示すヒータON領域内にあれば凍結抑制制御を実行し、パワコン内温度Tpcと発電量Qとが図4に示すヒータOFF領域内にあれば凍結抑制制御を実行しないものとしてもよい。
上述した実施形態では、燃料電池スタック31の発電量Qを用いて凍結抑制制御の実行条件が成立しているか否かを判定するものとした。しかし、燃料電池スタック31の発電量Qに代えて電流センサ95により検出されるスタック電流(発電電流)を用いるものとしてもよい。
上述した実施形態では、改質水タンク61と改質水供給配管62とにそれぞれヒータ64,65を配置するものとしたが、いずれか一方のヒータを省略してもよい。改質水供給配管62のヒータ64を省略して凍結抑制制御を実行する場合、改質水タンク61のヒータ65を駆動すると共に改質水ポンプ63のポンプモータを正回転方向と逆回転方向とに交互に駆動することで、ヒータ64により改質水タンク61内で加温された改質水を改質水供給配管62内で往復動させてもよい。
実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施形態では、燃料電池スタック31が「燃料電池」に相当し、気化器32が「蒸発部」に相当し、改質器33が「改質部」に相当し、改質水タンク61が「水タンク」に相当し、改質水ポンプ63が「水ポンプ」に相当し、ヒータ64,65が「ヒータ」に相当し、パワーコンディショナ39(DC/DCコンバータ,インバータ)が「電力変換装置」に相当し、温度センサ94が「温度センサ」に相当し、換気ファン24が「冷却装置」に相当し、制御装置80が「制御装置」に相当する。
なお、実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、燃料電池システムの製造産業などに利用可能である。
10 ガス供給源、12 商用電源、13 電力ライン、14 負荷、20 燃料電池システム、22 筐体、22a 吸気口、22b 排気口、24 換気ファン、30 燃料電池モジュール、31 燃料電池スタック、32 気化器、33 改質器、34 マニホールド、35 燃焼部、36 点火ヒータ、37 燃焼触媒、38 モジュールケース、39 パワーコンディショナ、40 原料ガス供給装置、41 原料ガス供給管、42,43 原料ガス供給弁、44 オリフィス、45 原料ガスポンプ、46 脱硫器、47 圧力センサ、48 流量センサ、50 エア供給装置、51 フィルタ、52 エア供給管、53 エアブロワ、54 流量センサ、60 改質水供給装置、61 改質水タンク、62 改質水供給配管、63 改質水ポンプ、64,65 ヒータ、70 排熱回収装置、71 貯湯タンク、72 循環配管、73 循環ポンプ、75 熱交換器、76 凝縮水供給管、77 排気ガス排出管、80 制御装置、81 CPU、82 ROM、83 RAM、84 タイマ、90 表示パネル、91~94 温度センサ、95 電流センサ、96 電圧センサ。

Claims (5)

  1. 改質ガスと酸化剤ガスとに基づいて発電する燃料電池と、
    改質水を蒸発させて水蒸気を生成する蒸発部と、
    前記水蒸気を用いて原料ガスを前記改質ガスに改質する改質部と、
    前記改質水を蓄える水タンクと、
    前記水タンク内の改質水を前記改質部へ供給する水ポンプと、
    前記水タンクおよび/または前記水タンクから前記蒸発部へ向かう改質水配管に設けられたヒータと、
    前記燃料電池で発電した電力を変換する電力変換装置と、
    前記電力変換装置の温度を検出する温度センサと、
    前記電力変換装置を冷却する冷却装置と、
    前記温度センサにより検出される電力変換装置の温度が適正温度の範囲内となるように冷却量を設定して前記冷却装置を制御すると共に、実行条件が成立していると判定した場合に終了条件が成立していると判定するまで改質水の凍結が抑制されるように前記ヒータを駆動する凍結抑制制御を実行する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記燃料電池が発電中である場合、前記冷却装置の冷却量が下限量である状態で前記温度センサにより検出される電力変換装置の温度と前記燃料電池の発電出力とに基づいて前記実行条件が成立しているか否かを判定する、
    燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御装置は、前記燃料電池が発電中である場合、前記燃料電池の発電出力が所定出力以上であるときには前記実行条件が成立していないと判定する、
    燃料電池システム。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御装置は、前記燃料電池が発電中である場合、前記冷却装置の冷却量が下限量である状態で前記温度センサにより検出される電力変換装置の温度が第1温度閾値未満であるときに前記実行条件が成立していると判定し、
    前記第1温度閾値は、前記燃料電池の発電出力が大きいほど高くなるように定められる、
    燃料電池システム。
  4. 請求項3に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御装置は、前記燃料電池が起動中または停止中である場合、前記冷却装置の冷却量が下限量である状態で前記温度センサにより検出される電力変換装置の温度が前記第1温度閾値よりも小さい第2温度閾値未満であるときに前記実行条件が成立していると判定する、
    燃料電池システム。
  5. 請求項1ないし4いずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御装置は、前記実行条件が成立しておらず、且つ、前記ヒータの駆動を開始してからの経過時間が所定時間以上であるときに前記終了条件が成立していると判定する、
    燃料電池システム。
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