JP2023096302A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

Figure 2023096302000001
【課題】アノード側の圧力とカソード側の圧力との差圧に基づく燃料電池の変形を抑制すると共に、燃料電池の運転状態を良好にする。
【解決手段】燃料電池システムは、燃料電池と、改質部と、原燃料ガス供給部と、カソードガス供給部と、温度検出部と、制御部と、を備える。温度検出部は、燃料電池の温度に相関する電池相関温度を検出する。制御部は、温度検出部により検出される電池相関温度が低いときには高いときに比して大きくなるようにアノード側の圧力とカソード側の圧力との差圧の許容される上限値である差圧上限値を設定し、差圧上限値の範囲内で燃料電池が運転されるように原燃料ガス供給部とカソードガス供給部とを制御する。
【選択図】図1

Description

本明細書は、燃料電池システムについて開示する。
従来、この種の燃料電池システムとしては、燃料電池スタックと、燃料電池スタックのアノードに水素ガスを供給する水素ガス供給配管と、水素ガス供給配管に設けられた水素ガス圧調整弁と、水素ガス供給配管におけるアノード入口側に設けられたアノード圧力計と、コンプレッサにより燃料電池スタックのカソードに空気ガスを供給する空気供給配管と、空気供給配管に設けられた空気ガス圧力調整弁と、空気供給配管におけるカソード入口側に設けられたカソード圧力計と、要求出力に応じて水素ガス圧力と空気ガス圧力との圧力差が所定の圧力差範囲内に保たれるように水素ガス圧力調整弁および空気ガス圧力調整弁とを制御する制御装置と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシステムでは、アノード圧力計で測定されたアノード圧力により水素ガス圧調整弁の開度を制御することで、水素ガス供給配管を介して供給される水素ガスを、燃料電池システムが運転できる範囲で定められた所定の圧力に調節して燃料電池スタックのアノードへ供給する。また、カソード圧力計で測定されたカソード圧力により空気ガス圧力調整弁の開度、コンプレッサの回転数を制御することで、空気供給配管を介して供給される空気を、燃料電池システムが運転できる範囲で定められた所定の圧力に調整して燃料電池スタックのカソードへ供給する。
特開2006-278046号公報
しかしながら、所定の圧力差範囲が一律に定められると、場合によっては、燃料電池の運転に対する制約が大きくなり過ぎ、燃料電池を適切に運転することができなくなってしまう。
本開示の燃料電池システムは、アノード側の圧力とカソード側の圧力との差圧に基づく燃料電池の変形を抑制すると共に、燃料電池の運転状態を良好にすることを主目的とする。
本開示の燃料電池システムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示の燃料電池システムは、
アノード側に供給されるアノードガスとカソード側に供給されるカソードガスとに基づいて発電する燃料電池と、
原燃料ガスを前記アノードガスに改質する改質部と、
前記原燃料ガスを前記改質部へ供給する原燃料ガス供給部と、
前記カソードガスを前記燃料電池に供給するカソードガス供給部と、
前記燃料電池の温度に相関する電池相関温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部により検出される電池相関温度が低いときには高いときに比して大きくなるように前記アノード側の圧力と前記カソード側の圧力との差圧の許容される上限値である差圧上限値を設定し、前記差圧上限値の範囲内で前記燃料電池が運転されるように前記原燃料ガス供給部と前記カソードガス供給部とを制御する制御部と、
を備えることを要旨とする。
燃料電池の構成部材としてのセパレータは、隣接するセル間のカソードガスとアノードガスとを遮断するものであり、その材質にもよるが温度によって剛性が変化する温度依存性を有する。このため、差圧上限値を超えない範囲内で燃料電池システムを運転することで、アノード側の圧力とカソード側の圧力との差圧によって生じるセパレータの変形を抑制することができる。また、電池相関温度に基づいて差圧上限値を設定することで、差圧に基づく運転状態の過剰な制限を抑制して、燃料電池システムの運転状態を良好なものとすることができる。
こうした本開示の燃料電池システムにおいて、前記制御部は、発電時には、システムに要求される要求出力に基づいて原燃料ガスの目標流量を設定すると共に前記差圧上限値を超えない範囲内で原燃料ガスの目標流量に基づいてカソードガスの目標流量を設定して前記原燃料ガス供給部と前記カソードガス供給部とを制御してもよい。こうすれば、セパレータの変形を抑制しつつ、良好な状態で燃料電池を発電させることができる。
また、本開示の燃料電池システムにおいて、前記制御部は、システム停止時には、前記差圧上限値を超えない範囲で前記燃料電池を冷却するためのカソードガスの目標流量を設定して前記カソードガス供給部を制御してもよい。こうすれば、セパレータの変形を抑制しつつ、システム停止時に燃料電池を素早く冷却して停止に要する時間を短縮することができる。
さらに、本開示の燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記差圧上限値に基づいて前記カソード側の許容される圧力の上限値または下限値を設定し、前記上限値を上回らない範囲内または前記下限値を下回らない範囲内でカソードガスが供給されるよう前記カソードガス供給部を制御してもよい。
本実施形態の燃料電池システムの概略構成図である。 発電制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エア流量上下限値設定処理の一例を示すフローチャートである。 差圧上限値設定用マップの一例を示す説明図である。 停止制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 システム停止時におけるセパレータ推定温度と差圧上限値の時間変化の様子を示す説明図である。 システム停止時における目標ガス流量と目標エア流量の時間変化の様子を示す説明図である。
本開示を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の燃料電池システム10の概略構成図である。本実施形態の燃料電池システム10は、図示するように、アノードガス中の水素とカソードガス中の酸素との電気化学反応により発電する燃料電池スタック21を含む発電モジュール20と、原燃料ガス供給管31を介して発電モジュール20にアノードガスの原料となる原燃料ガス(例えば天然ガスやLPガス)を供給する原燃料ガス供給装置30と、発電モジュール20に原燃料ガスからアノードガスへの改質(水蒸気改質)に必要な改質水を供給する改質水供給装置40と、発電モジュール20(燃料電池スタック21)にカソードガスとしてのエアを供給するエア供給装置50と、発電モジュール20において発生した排熱を回収する排熱回収装置60と、燃料電池スタック21において電気化学反応(発電)に使用されなかった未使用燃料の一部を原燃料ガス供給管31に還流させる還流装置80と、システム全体をコントロールする制御装置100と、を備える。
発電モジュール20は、燃料電池スタック21や、気化器22、改質器23、燃焼器24、2つの熱交換器26,27を含み、これらは、断熱性を有するモジュールケース29に収容されている。
燃料電池スタック21は、平板状の単セルとセパレータとが板厚方向に交互に積層されてなる平板型の固体酸化物形燃料電池スタックとして構成される。単セルは、酸化ジルコニウム等の電解質と当該電解質を挟持するアノード電極およびカソード電極とをそれぞれ有する。各単セルのアノード電極には、アノードガスが流れるアノードガス通路が形成されている。また、各単セルのカソード電極には、カソードガスが流れるカソードガス通路が形成されている。セパレータは、例えばステンレス鋼板がプレス成形されたものであり、板厚方向に隣接する単セルを仕切ると共に、隣接する単セル間で一方の単セルのアノード電極側を流れるアノードガスと他方の単セルのカソード電極側を流れるカソードガスとを遮断する。更に、燃料電池スタック21の近傍には、温度センサ112が設置されている。温度センサ112は、燃料電池スタック21の温度に相関する温度(スタック相関温度Tst)を検出する。
発電モジュール20の気化器22および改質器23は、モジュールケース29内の燃料電池スタック21の上方に間隔をおいて配設される。また、燃料電池スタック21と気化器22および改質器23との間には、燃料電池スタック21の作動や、気化器22および改質器23での反応に必要な熱を発生させる燃焼器24が配設される。燃焼器24には、着火装置25が設置されている。
気化器22は、燃焼器24からの熱により原燃料ガス供給装置30からの原燃料ガスと改質水供給装置40からの改質水とを加熱し、原燃料ガスを予熱すると共に改質水を蒸発させて水蒸気を生成する。気化器22により予熱された原燃料ガスは、水蒸気と混合され、その混合ガスは、当該気化器22から改質器23に流入する。また、改質器23の入口付近には、当該改質器23に流入する混合ガスの温度(気化器温度)を検出する温度センサ111が設置されている。
改質器23は、その内部に充填された例えばRu系またはNi系の改質触媒を有し、燃焼器24からの熱の存在下で、改質触媒による気化器22からの混合ガスの反応(水蒸気改質反応)によって水素ガスと一酸化炭素とを生成する。更に、改質器23は、水蒸気改質反応にて生成された一酸化炭素と水蒸気との反応(一酸化炭素シフト反応)によって水素ガスと二酸化炭素とを生成する。これにより、改質器23によって、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、水蒸気、未改質の原燃料ガス等を含むアノードガスが生成されることになる。改質器23により生成されたアノードガスは、アノードガス配管71を通って各単セルのアノードガス通路へ流入し、アノード電極に供給される。
また、カソードガスとしてのエアは、カソードガス配管72を介して各単セルのカソードガス通路へ流入し、カソード電極に供給される。各単セルのカソード電極では、酸化物イオン(O2-)が生成され、当該酸化物イオンが電解質を透過してアノード電極で水素や一酸化炭素と反応することにより電気エネルギが得られる。
各単セルにおいて電気化学反応(発電)に使用されなかったアノードガス(以下、「アノードオフガス」という)は、アノードオフガス配管73を通って凝縮器62に供給され、凝縮器62により冷却させられてアノードオフガスに含まれる水蒸気が除去された後、アノードオフガス配管74を通って燃焼器24に供給される。アノードオフガス配管73,74には熱交換器26が設置され、アノードオフガス配管74を流れるアノードオフガス(凝縮器62を通過した後のアノードオフガス)は、熱交換器26において燃料電池スタック21からアノードオフガス配管73を流れる高温のアノードオフガス(凝縮器62を通過する前のアノードオフガス)との熱交換により昇温させられる。また、各単セルにおいて電気化学反応(発電)に使用されなかったカソードガス(以下、「カソードオフガス」という)は、カソードオフガス配管75を通って燃焼器24に供給される。
燃焼器24に流入したアノードオフガスは、水素や一酸化炭素等の燃料成分を含む可燃性ガスであり、燃焼器24に流入した酸素を含むカソードオフガスと混合される。そして、着火装置25により点火させられて燃焼器24で混合ガスが着火すると、当該混合ガスの燃焼により、燃料電池スタック21の作動や、気化器22での原燃料ガスの予熱や水蒸気の生成、改質器23での水蒸気改質反応等に必要な熱が発生することになる。また、燃焼器24では、未燃燃料を含む燃焼排ガスが生成され、当該燃焼排ガスは、燃焼排ガス配管76を通り、熱交換器27および燃焼触媒28を経て外気へ排出される。燃焼触媒28は、燃焼排ガス中の未燃燃料を再燃焼させるための酸化触媒である。
原燃料ガス供給装置30は、原燃料ガスを供給する原燃料供給源1と気化器22とを接続する原燃料ガス供給管31と、当該原燃料ガス供給管31に設置された開閉弁(2連弁)32,33、オリフィス34、ゼロガバナ(均圧弁)35、ガスポンプ36および脱硫器38とを有する。原燃料ガスは、ガスポンプ36を作動させることで、原燃料供給源1から脱硫器38を介して気化器22へと圧送(供給)される。また、原燃料ガス供給管31のオリフィス34とゼロガバナ35との間には、原燃料ガス供給管31を流れる原燃料ガスの単位時間当りの流量(ガス流量Qg)を検出する流量センサ39が設置されている。
改質水供給装置40は、改質水を貯留する改質水タンク42と、改質水タンク42と気化器22とを接続する改質水供給管41と、改質水供給管41に設置された改質水ポンプ43と、を有する。改質水タンク42内の改質水は、改質水ポンプ43を作動させることで、当該改質水ポンプ43により気化器22へと圧送(供給)される。
エア供給装置50は、モジュールケース29内に設置されたカソードガス配管72に接続されるエア供給管51と、エア供給管51の入口に設けられたエアフィルタ52と、エア供給管51に設置されたエアポンプ53と、を有する。エアポンプ53を作動させることで、カソードガスとしてのエアは、エアフィルタ52を介してエア供給管51に吸引され、カソードガス配管72を通って燃料電池スタック21(カソード電極)へと圧送(供給)される。カソードガス配管72を流れるエアは、熱交換器27において燃焼排ガス配管76を流れる高温の燃焼排ガスと熱交換されて昇温させられる。
排熱回収装置60は、湯水を貯留する貯湯タンク61と、燃料電池スタック21からアノードオフガス配管73を流れるアノードオフガスと湯水とを熱交換してアノードオフガス中に含まれる水蒸気を凝縮させる凝縮器62と、貯湯タンク61と凝縮器62とに接続された循環配管63と、循環配管63に組み込まれた循環ポンプ64と、を有する。貯湯タンク61内に貯留されている湯水は、循環ポンプ64を作動させることで、凝縮器62へと導入され、凝縮器62でアノードオフガスとの熱交換によって昇温させられた後、貯湯タンク61へと返送される。
また、凝縮器62におけるアノードオフガス側の通路出口には、凝縮水配管44とアノードオフガス配管74とが接続されており、アノードオフガス中の水蒸気が貯湯タンク61からの湯水との熱交換により凝縮することにより得られた凝縮水は、凝縮水配管44を通って改質水タンク42内に導入される。なお、改質水タンク42には、凝縮水配管44を通過した凝縮水を精製する図示しない水精製器が設置されている。また、上述したように、凝縮器62において水蒸気が除去されたアノードオフガスは、アノードオフガス配管74を通って燃焼器24に供給される。
更に、排熱回収装置60は、循環配管63に組み込まれたラジエータ65と、ラジエータ65にエアを送るラジエータファン(電動ファン)66と、発電モジュール20で発電した電力を消費して循環配管63内の湯水を加熱する電気ヒータ67と、を有する。ラジエータ65は、循環配管63の循環ポンプ64と凝縮器62との間に位置するように設置されている。電気ヒータ67は、循環配管63のラジエータ65と循環ポンプ64との間に位置するように設置されている。
還流装置80は、アノードオフガス配管74から分岐すると共に原燃料ガス供給管31におけるゼロガバナ35とガスポンプ36との間に接続される還流配管81と、還流配管81に設置される電磁弁82と、還流配管81に形成されるオリフィス83と、を有する。電磁弁82は、常閉式の開閉弁であり、アノードオフガス配管74から原燃料ガス供給管31へのアノードオフガスの還流ラインは、電磁弁82が閉弁された状態において遮断され、電磁弁82を開弁することにより開放される。
燃料電池スタック21の出力端子には、パワーコンディショナ90の入力端子が接続され、当該パワーコンディショナ90の出力端子は、リレーを介して電力系統2から負荷4への電力ライン3に接続されている。パワーコンディショナ90は、燃料電池スタック21から出力された直流電力を所定電圧(例えば、DC250V~300V)の直流電力に変換するDC/DCコンバータや、変換された直流電力を電力系統と連系可能な電圧(例えば、AC200V)の交流電力に変換するインバータを有する。これにより、燃料電池スタック21からの直流電力を交流電力に変換して家電製品等の負荷4に供給することが可能となる。パワーコンディショナ90には電源基板91が接続されている。電源基板91は、燃料電池スタック21からの直流電力や電力系統2からの交流電源を低圧の直流電力に変換して、ガスポンプ36や改質水ポンプ43、エアポンプ53、循環ポンプ64等の補機類、流量センサ39や温度センサ111,112、電流センサ113、電圧センサ114等のセンサ類、制御装置100へ供給する。また、パワーコンディショナ90や電源基板91等が配置される補機室には、当該パワーコンディショナ90や電源基板91を冷却するための図示しない冷却ファンと換気ファンとが配置されている。冷却ファンは、パワーコンディショナ90や電源基板91の発熱部に空気を送り込む。発熱部を冷却して昇温した空気は、換気ファンにより大気中に排出される。
制御装置100は、CPU101を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPU101の他に処理プログラムを記憶するROM102と、データを一時的に記憶するRAM103と、図示しない入出力ポートと、を備える。制御装置100には、燃料電池スタック21から出力される電流(出力電流I)を検出する電流センサ113や、燃料電池スタック21から出力される電圧(出力電圧V)を検出する電圧センサ114、流量センサ39、温度センサ111,112等からの各種検出信号が入力ポートを介して入力されている。また、制御装置100からは、開閉弁32,33のソレノイドや、ガスポンプ36のポンプモータ、改質水ポンプ43のポンプモータ、エアポンプ53のポンプモータ、循環ポンプ64のポンプモータ、着火装置25、電磁弁82のソレノイド等への各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。また、制御装置100には、無線式または有線式の通信回線を介して図示しないリモコンが接続される。制御装置100は、燃料電池システム10のユーザにより操作された当該リモコンからの信号に基づいて各種制御を実行する。
ここで、本実施形態の燃料電池システム10では、燃料電池スタック21は平板型の単セルが積層されたものであり、円筒型のセルに比して、単位面積あたりの出力密度が高くなるメリットを有する。一方で、平板型のセルは、円筒型のセルに比して、機械的な強度の面で不利となりやすく、アノードガスの圧力とカソードガスの圧力との差圧(極間差圧)が大きくなり過ぎると、セル(電解質)を破損させてしまうおそれがある。そこで、本実施形態の燃料電池システム10では、極間差圧が許容範囲を超えないようにシステムを運転制御することにより、セルの破損を防止するものとした。以下、燃料電池システム10の動作について説明する。
図2は、制御装置100のCPU101により実行される発電制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、システムが起動されたときに所定時間毎(例えば、数msec毎や数十msec毎)に繰り返し実行される。
発電制御ルーチンが実行されると、制御装置100のCPU101は、まず、負荷4が要求する要求出力(要求電力)Preqや電圧センサ114からの出力電圧V、温度センサ112からのスタック相関温度Tst、流量センサ39からのガス流量Qg等を入力する(ステップS100)。続いて、CPU101は、入力した要求出力Preqと出力電圧Vとに基づいて燃料電池スタック21から出力する電流の目標値である目標電流Itagを設定する(ステップS110)。なお、目標電流Itagは、要求出力Preqの急増に対して出力電圧Vの低下が許容範囲内に収まるように設定される。
CPU101は、要求電流Ireqを設定すると、燃料利用率Uf(アノードに供給した燃料ガスの量に対する発電に利用された燃料ガスの量の割合)が目標利用率Uftagとなるように、目標電流Itagに基づいて原燃料ガス供給装置30から供給する原燃料ガスの目標流量である目標ガス流量Qgtagを設定する(ステップS120)。
続いて、CPU101は、改質器23におけるスチームカーボン比SC(原燃料ガス中の炭化水素に含まれる炭素と水蒸気改質のために添加される水蒸気とのモル比)が目標比SCtagとなるように、目標ガス流量Qgtagに基づいて改質水供給装置40から供給する改質水の目標流量である目標改質水流量Qwtagを設定する(ステップS130)。
次に、CPU101は、エア供給装置50が供給すべきエアの流量の仮の値である仮エア流量Qatmpを設定する(ステップS150)。仮エア流量Qatmpの設定は、燃料電池スタック21の温度が目標温度となるようにスタック相関温度Tstに基づいてエア利用率Uaを設定し、設定したエア利用率Uaとなるように目標ガス流量Qgtagに基づいて仮エア流量Qatmpを設定することにより行なわれる。続いて、CPU101は、エア供給装置50が供給できるエアの流量の上下限値であるエア流量上下限値Qamax,Qaminを取得する(ステップS140)。そして、CPU101は、仮エア流量Qatmpとエア流量上限値Qamaxとのうち小さい方の値と、エア流量下限値Qaminとのうち大きい方を、エア供給装置50が供給するエアの目標流量である目標エア流量Qatagに設定する(ステップS150)。すなわち、エア流量上限値Qamaxを上回らず且つエア流量下限値Qaminを下回らない範囲で目標エア流量Qatagを設定する。ここで、エア流量上下限値Qamax,Qaminは、図3に例示するエア流量上下限値設定処理を実行することにより設定される。以下、発電制御ルーチンの説明を中断し、エア流量上下限値設定処理の詳細について説明する。
エア流量上下限値設定処理では、CPU101は、まず、スタック相関温度Tstに基づいて燃料電池スタック21のセパレータの温度(セパレータ温度Tsp)を推定する(ステップS200)。セパレータ温度Tspは、スタック相関温度Tstと、セパレータを含む燃料電池スタック21の熱伝導率等に基づいて推定することができる。続いて、CPU101は、セパレータ温度Tspに基づいて、セパレータを隔ててアノード電極側を流れるアノードガスの圧力とカソード電極側を流れるカソードガスの圧力との差圧(極間差圧)の上限値である差圧上限値ΔPmaxを設定する(ステップS210)。差圧上限値ΔPmaxは、セパレータがクリープ変形しない範囲内で許容される極間差圧の上限値である。差圧上限値ΔPmaxの設定は、本実施形態では、セパレータ温度Tspと差圧上限値ΔPmaxとの関係を予め求めて差圧上限値設定用マップとして記憶しておき、スタック相関温度Tstが与えられるとマップから対応する差圧上限値ΔPmaxを導出することにより行なわれる。差圧上限値設定用マップの一例を図4に示す。セパレータ、特に金属製のセパレータは、高温時には剛性が低下する温度依存性を有するため、セパレータ温度Tspが高いほど極間差圧により作用する荷重によってクリープ変形が生じ易くなる。一方、セパレータ温度Tspが低いときには、セパレータに十分な剛性があるため、セパレータはクリープ変形し難い。このことを考慮し、差圧上限値ΔPmaxは、セパレータ温度Tspが高い場合には比較的小さな値が設定される一方、セパレータ温度Tspが低い場合には比較的大きな差圧が許容されるように比較的大きな値が設定される。本実施形態では、差圧上限値ΔPmaxは、セパレータ温度Tspが低いほど大きくなるように設定される。
次に、CPU101は、燃料電池スタック21のアノード電極側の圧力であるアノード圧力Paを推定する(ステップS220)。アノード圧力Paは、例えば、流量センサ39により検出されるガス流量Qgとスタック相関温度Tstとに基づいて推定したり、ガスポンプ36のデューティまたは回転数とスタック相関温度Tstとに基づいて推定したりすることができる。続いて、CPU101は、燃料電池スタック21のカソード電極側の圧力上限値であるカソード圧力上限値Pcmaxと圧力下限値であるカソード圧力下限値Pcminとを設定する(ステップS230)。カソード圧力上限値Pcmaxは、アノード圧力Paに差圧上限値ΔPmaxを加えることにより計算することができ、カソード圧力下限値Pcminは、アノード圧力Paから差圧上限値ΔPmaxを減じることにより計算することができる。そして、CPU101は、カソード圧力がカソード圧力上限値Pcmaxを上回らないようにエア供給装置50から供給するエアの上限流量であるエア流量上限値Qamaxを設定すると共に、カソード圧力がカソード圧力下限値Pcminを下回らないようにエア供給装置50から供給するエアの下限流量であるエア流量下限値Qaminを設定して(ステップS240)、エア流量上下限値設定処理を終了する。
発電制御ルーチンに戻って、CPU101は、目標ガス流量Qgtagと目標改質水流量Qwtagとを設定すると共にエア流量上下限値Qamax,Qaminの範囲内で目標エア流量Qatagを設定すると、目標ガス流量Qgtagで原燃料ガスが供給されるようにガスポンプ36を制御すると共に(ステップS160)、目標改質水流量Qwtagで改質水が供給されるように改質水ポンプ43を制御し(ステップS170)、目標エア流量Qatagでエアが供給されるようにエアポンプ53を制御して(ステップS180)、発電制御ルーチンを終了する。ガスポンプ36の制御は、目標ガス流量Qgtagと流量センサ39からのガス流量Qgとの偏差に基づいてフィードバック演算(例えば比例積分制御)によりデューティを設定し、設定したデューティでガスポンプ36のポンプモータを制御することにより行なわれる。また、改質水ポンプ43の制御は、目標改質水流量Qwtagに基づいてデューティを設定し、設定したデューティで改質水ポンプ43のポンプモータを制御することにより行なわれる。さらに、エアポンプ53の制御は、目標エア流量Qatagに基づいてデューティを設定し、設定したデューティでエアポンプ53のポンプモータを制御することにより行なわれる。
このように、極間差圧の差圧上限値ΔPmaxを超えないようにエア流量上下限値Qamax,Qaminの範囲内で燃料電池スタック21のカソードにエアを供給することで、極間差圧によるセパレータのクリープ変形を防止しつつ、エアの供給により燃料電池スタック21を冷却することが可能となる。この結果、燃料電池スタック21の温度を適正温度にして、発電効率を向上させることができる。差圧上限値ΔPmaxはセパレータ温度Tspが高い場合には比較的小さな値が設定され、セパレータ温度Tspが低い場合には比較的大きな値が設定されるため、温度依存性を有するセパレータにおいて、セパレータをクリープ変形させない範囲でエアの供給を最適化することができる。これにより、例えば燃料電池スタック21が劣化した際に、昇温した燃料電池スタック21を効率よく冷却することができる。
次に、燃料電池システム10を停止する際の動作について説明する。図5は、制御装置100のCPU101により実行される停止制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、システムの停止が要求されたときに実行される。
停止制御ルーチンが実行されると、CPU101は、まず、温度センサ112からスタック相関温度Tstを入力し(ステップS300)、スタック相関温度Tstが第1閾値T1よりも大きいか否かを判定する(ステップS310)。第1閾値T1は、燃料電池スタック21のアノードが酸素雰囲気において酸化劣化しない程度の温度状態にあるか否かを判定するための閾値である。CPU101は、スタック相関温度Tstが第1閾値T1よりも大きいと判定すると、目標ガス流量Qgtagに予め定められた流量Qgsetを設定すると共に(ステップS320)、目標改質水流量Qwtagに予め定められた流量Qwsetを設定する(ステップS330)。続いて、CPU101は、上述したエア流量上下限値設定処理により設定されるエア流量上限値Qamaxを取得し(ステップS340)、エア流量上限値Qamaxと予め定められた流量Qasetとのうち小さい方を目標エア流量Qatagに設定する(ステップS350)。そして、CPU101は、目標ガス流量Qgtag,目標改質水流量Qwtag,目標エア流量Qatagでガスポンプ36,改質水ポンプ43,エアポンプ53をそれぞれ制御して(ステップS360~S380)、ステップS300に戻る。
燃料電池スタック21は、高温下においてアノードが酸素雰囲気に曝されると、アノードが酸化して発電性能の低下を招く。このため、システム停止する際には、燃料電池スタック21が十分に冷却されるまで、アノードへの燃料ガスの供給が継続されるように、原燃料ガス供給装置30と改質水供給装置40とからそれぞれ原燃料ガスと改質水とを供給する。ここで、目標ガス流量Qgtagおよび目標改質水流量Qwtagは、アノードが酸素雰囲気に曝されない程度の比較的少ない流量Qgset,Qwsetに設定される。一方、目標エア流量Qatagは、燃料電池スタック21を素早く冷却するために比較的多い流量Qasetに設定される。但し、目標エア流量Qatagは、セパレータのクリープ変形を防止するため、差圧上限値ΔPmaxを超えないようにエア流量上限値Qamaxを上限として設定される。
CPU101は、ステップS310において、スタック相関温度Tstが第1閾値T1以下であると判定すると、原燃料ガスおよび改質水の供給を停止する(ステップS390)。次に、CPU101は、温度センサ112からスタック相関温度Tstを入力し(ステップS400)、スタック相関温度Tstが第2閾値T2よりも大きいか否かを判定する(ステップS310)。第2閾値T2は、燃料電池システム10を完全に停止可能であるか否かを判定するための閾値であり、第1閾値T1よりも低い温度に定められる。CPU101は、スタック相関温度Tstが第2閾値T2よりも大きいと判定すると、上述したエア流量上下限値設定処理により設定されるエア流量上限値Qamaxを取得し(ステップS420)、エア流量上限値Qamaxと予め定められた流量Qasetとのうち小さい方を目標エア流量Qatagに設定する(ステップS430)。そして、CPU101は、目標エア流量Qatagでエアポンプ53を制御して(ステップS440)、ステップS400に戻る。
CPU101は、ステップS410において、スタック相関温度Tstが第2閾値T2以下であると判定すると、エアの供給を停止して(ステップS450)、停止制御ルーチンを終了する。
停止制御ルーチンにおいて、目標エア流量Qatagは、差圧上限値ΔPmaxに基づくエア流量上限値Qamaxと、燃料電池スタック21を素早く冷却するための流量Qasetとのうち小さい方が設定される。燃料電池スタック21に冷却用のエアが供給されると、セパレータ温度Tspが低下し、差圧上限値ΔPmaxは、図6に示すように、セパレータ温度Tspが低下するにつれて徐々に大きくなっていく。エア流量上限値Qamaxは、差圧上限値ΔPmaxが大きくなるにつれて大きくなるため、目標エア流量Qatagは、図7に示すように、セパレータ温度Tspが低下するにつれて徐々に大きくなる。これにより、差圧上限値ΔPmaxを超えない範囲内で目標エア流量Qatagを設定してエアの供給を制御することで、セパレータのクリープ変形を防止しつつ、燃料電池スタック21がある程度冷却された停止制御の後半においては、エアの供給量を増量して燃料電池スタック21の冷却をさらに促進することができる。この結果、システムの停止に要する時間を短縮することができる。
以上説明した本実施形態の燃料電池システム10では、差圧上限値ΔPmaxを超えない範囲内で燃料電池システム10を運転するため、アノード側の圧力とカソード側の圧力との差圧を良好に制御してセパレータのクリープ変形を防止することができる。また、スタック相関温度Tstに基づいて差圧上限値ΔPmaxを設定するから、差圧上限値ΔPmaxに基づくカソードガスの供給の過剰な制限を抑制して燃料電池システム10の状態(温度状態)を良好なものとすることができる。
また、発電時には、システムに要求される要求出力Preqに基づいて目標ガス流量Qgtagを設定すると共に差圧上限値ΔPmaxを超えない範囲内で目標ガス流量Qgtagに基づいて目標エア流量Qatagを設定して原燃料ガス供給装置30とエア供給装置50とを制御する。これにより、セパレータのクリープ変形を防止しつつ、燃料電池スタック21を効率よく発電させることができる。
さらに、システム停止時には、差圧上限値ΔPmaxを超えない範囲で燃料電池スタック21を冷却するための目標エア流量Qatagを設定してエア供給装置50を制御する。これにより、セパレータのクリープ変形を防止しつつ、システム停止時に燃料電池スタック21を素早く冷却して停止に要する時間を短縮することができる。
上述した実施形態では、CPU101は、発電時において、要求出力Preqに基づいて目標ガス流量Qgtagを設定すると共に、スタック相関温度Tstに基づく差圧上限値ΔPmaxを超えないように目標ガス流量Qgtagに基づいて目標エア流量Qatagを設定するものとした。しかし、目標ガス流量Qgtagに基づいて差圧上限値ΔPmaxに依存しない目標エア流量Qatagを設定した後、差圧上限値ΔPmaxを超えないように目標エア流量Qatagに基づいて目標ガス流量Qgtagを制限してもよい。
また、上述した実施形態では、CPU101は、発電時とシステム停止時とにおいて、それぞれスタック相関温度Tstに基づいて差圧上限値ΔPmaxを設定すると共に差圧上限値ΔPmaxを超えないように原燃料ガスやアノードガスの目標流量を設定して制御するものとした。しかし、システム起動時においても、同様に制御するようにしてもよい。
実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施形態では、燃料電池スタック21が本開示の「燃料電池」に相当し、改質器23が「改質部」に相当し、原燃料ガス供給装置30が「原燃料ガス供給部」に相当し、エア供給装置50が「カソードガス供給部」に相当し、温度センサ112が「温度検出部」に相当し、制御装置100が「制御部」に相当する。
なお、実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本開示を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、燃料電池システムの製造産業などに利用可能である。
1 原燃料供給源、2 電力系統、3 電力ライン、4 負荷、10 燃料電池システム、20 発電モジュール、21 燃料電池スタック、22 気化器、23 改質器、24 燃焼器、25 着火装置、26,27 熱交換器、28 燃焼触媒、29 モジュールケース、30 原燃料ガス供給装置、31 原燃料ガス供給管、32,33 開閉弁、34 オリフィス、35 ゼロガバナ、36 ガスポンプ、38 脱硫器、39 流量センサ、40 改質水供給装置、41 改質水供給管、42 改質水タンク、43 改質水ポンプ、44 凝縮水配管、50 エア供給装置、51 エア供給管、52 エアフィルタ、53 エアポンプ、60 排熱回収装置、61 貯湯タンク、62 凝縮器、63 循環配管、64 循環ポンプ、65 ラジエータ、67 電気ヒータ、71 アノードガス配管、72 カソードガス配管、73,74 アノードオフガス配管、75 カソードオフガス配管、76 :燃焼排ガス配管、80 還流装置、81 還流配管、82 電磁弁、83 オリフィス、90 パワーコンディショナ、91 電源基板、100 制御装置、101 CPU、102 ROM、103 RAM、111,112 温度センサ、113 電流センサ、114 電圧センサ。

Claims (4)

  1. アノード側に供給されるアノードガスとカソード側に供給されるカソードガスとに基づいて発電する燃料電池と、
    原燃料ガスを前記アノードガスに改質する改質部と、
    前記原燃料ガスを前記改質部へ供給する原燃料ガス供給部と、
    前記カソードガスを前記燃料電池に供給するカソードガス供給部と、
    前記燃料電池の温度に相関する電池相関温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部により検出される電池相関温度が低いときには高いときに比して大きくなるように前記アノード側の圧力と前記カソード側の圧力との差圧の許容される上限値である差圧上限値を設定し、前記差圧上限値の範囲内で前記燃料電池が運転されるように前記原燃料ガス供給部と前記カソードガス供給部とを制御する制御部と、
    を備える燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御部は、発電時には、システムに要求される要求出力に基づいて原燃料ガスの目標流量を設定すると共に前記差圧上限値を超えない範囲内で原燃料ガスの目標流量に基づいてカソードガスの目標流量を設定して前記原燃料ガス供給部と前記カソードガス供給部とを制御する、
    燃料電池システム。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御部は、システム停止時には、前記差圧上限値を超えない範囲で前記燃料電池を冷却するためのカソードガスの目標流量を設定して前記カソードガス供給部を制御する、
    燃料電池システム。
  4. 請求項1ないし3いずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御部は、前記差圧上限値に基づいて前記カソード側の許容される圧力の上限値または下限値を設定し、前記上限値を上回らない範囲内または前記下限値を下回らない範囲内でカソードガスが供給されるよう前記カソードガス供給部を制御する、
    燃料電池システム。
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