JP3436177B2 - 複合燃焼機器の燃焼改善方法及び燃焼改善装置 - Google Patents

複合燃焼機器の燃焼改善方法及び燃焼改善装置

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JP3436177B2 JP08463099A JP8463099A JP3436177B2 JP 3436177 B2 JP3436177 B2 JP 3436177B2 JP 08463099 A JP08463099 A JP 08463099A JP 8463099 A JP8463099 A JP 8463099A JP 3436177 B2 JP3436177 B2 JP 3436177B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば給湯器付風
呂釜もしくは給湯器付暖房機等のように給湯用熱交換回
路に対し風呂追い焚き用熱交換回路もしくは暖房用熱交
換回路を組み合わせてなる複合燃焼機器において、各熱
交換回路を同時燃焼作動させている場合の燃焼改善を行
うために用いられる燃焼改善方法及び燃焼改善装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の複合燃焼機器として
給湯用熱交換回路に暖房用熱交換回路とを組み合わせた
ものが知られている(例えば、特開平10−12257
9号公報参照)。このものでは、給湯用熱交換回路と暖
房用熱交換回路とのそれぞれに送風ファン、燃焼バーナ
及び熱交換器が個別に設けられており、各熱交換回路か
らの燃焼排気は個別の排気筒を通して外部に排気されて
いる。また、給湯用熱交換回路と風呂の追い焚き用熱交
換回路とを組み合わせた複合燃焼機器において、それぞ
れからの燃焼排気を同一の排気筒を通して排気させるよ
うにし、その共通の排気筒にCOセンサを設けたものも
知られている(例えば特公平4−38973号公報参
照)。このものでは、COセンサの特性変化をそのCO
センサが晒される燃焼排気の温度変化に応じて補償する
ことにより、不完全燃焼状態を正しく検知し得るように
し、不完全燃焼状態の発生により両燃焼器への燃料供給
を停止するようにしている。
【0003】また、通常、上記の給湯用熱交換回路では
目標出湯能力に基づくフィードフォワード制御(以下、
「FF制御」という)とフィードバック制御(以下、
「FB制御」という)による追随補正との組み合わせに
よる燃焼作動制御が行われる一方、暖房用もしくは追い
焚き用熱交換回路では固定値による一段階もしくは複数
段階への切換えによる燃焼作動制御が行われるというよ
うに各燃焼器の燃焼に対する燃焼作動の特性が大きく異
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の各熱
交換回路においては、主として熱交換器の吸熱フィン詰
まり等の長期的な経時変化に起因する不完全燃焼の他
に、燃焼排気の排気筒側から屋外の風が燃焼室内に逆流
する等の一時的(ある時間範囲で継続的)な外乱による
不完全燃焼(燃焼異常)が生じる場合がある。このよう
な一時的な外乱による不完全燃焼状態は、給湯用と他の
追い焚き用等との両熱交換回路での燃焼作動制御が上記
の如く大きく異なっているため、その外乱の程度もしく
は燃焼作動の如何により双方の熱交換回路にではなく一
方の熱交換回路にのみ発生する場合がある。
【0005】ところが、上記の如き二つの熱交換回路か
らの燃焼排気が共通の排気筒から排出されるように構成
された複合燃焼機器においては、その二つの熱交換回路
が同時に燃焼作動されている場合には、両熱交換回路の
各燃焼器からの燃焼排気が混合された状態で排出される
ことになる。このため、その共通の排気筒にたとえCO
センサが設けられてCO濃度の増大により不完全燃焼状
態の発生が分かっても、その不完全燃焼状態が上記二つ
の熱交換回路のいずれの側の燃焼器で発生しているのか
の判別は困難もしくは不能となる。
【0006】このため、同時燃焼作動状態の複合燃焼機
器においては、上記の如き一時的な外乱により一方の側
の熱交換回路に燃焼異常(不完全燃焼)が生じたとして
も、その燃焼改善を図ることは困難となる。一方、CO
濃度の増大により不完全燃焼状態の発生を検知すること
によって同時燃焼作動中の両熱交換回路の双方を一律に
燃焼停止させることとすると、ユーザーにとっては困惑
と不便を招くことになる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、各熱交換回路
からの燃焼排気を集合させて排気させる複合燃焼機器に
おいて、同時燃焼作動中に燃焼異常が生じた場合であっ
ても、一つの排気成分検出手段による特定成分濃度の検
出によりそれぞれの熱交換回路での燃焼改善を行い得る
燃焼改善方法及び燃焼改善装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、集合された燃焼排気中の特定成分濃度の
変動により燃焼異常が検知された場合に、二つの熱交換
回路の内の一方の燃焼状態を人為的に変動(変更もしく
は停止等)させて上記特定成分濃度に与える影響を見れ
ば燃焼異常がその一方の熱交換回路に生じているのか他
方の熱交換回路に生じているのかを判別し得る点に着目
して完成されたものである。
【0009】具体的には、燃料が供給量変更可能に供給
される燃焼器2a,2b(図1〜図3参照)と、この燃
焼器2a,2bに対し燃焼用空気を供給量変更可能に供
給する送風機1a,1bと、上記燃焼器2a,2bから
の燃焼熱を吸熱し導入された被加熱媒体を加熱する熱交
換器3a,3bとをそれぞれ有する第1及び第2の二つ
の熱交換回路4a,4bを備え、この両熱交換回路4
a,4bからの燃焼排気が集合して排気される部位5に
上記燃焼器2a,2bの燃焼異常により変動する燃焼排
気中の特定成分の濃度を検出する排気成分検出手段6が
設けられている複合燃焼機器を前提として、燃焼改善方
法に係る発明として以下の特定事項を有する第1〜第3
の発明がある。
【0010】第1の発明は、上記の燃焼状態の人為的な
変動として一方の熱交換回路側の燃焼器の燃焼作動を一
時的に強制停止させるものであり、強制停止ステップ
と、異常判定ステップと、改善補正ステップとを備える
ことを特定事項としている。すなわち、第1の発明にお
ける強制停止ステップでは、第1の発明を実施するため
の燃焼改善装置に係る第4の発明について図示する図1
を参照しながら説明すると、上記第1及び第2の両熱交
換回路4a,4bでの燃焼作動が同時に実行されている
状態で、上記排気成分検出手段6からの検出濃度が予め
設定した判定値を超えたとき、上記第1及び第2の内の
いずれか一方の熱交換回路(例えば4a)の燃焼作動を
強制的に停止させる。次の異常判定ステップでは、上記
一方の熱交換回路4aの燃焼作動を停止させた後の状態
で検出される上記排気成分検出手段6からの特定成分の
検出濃度が他方の熱交換回路4bの単独燃焼作動中に排
出する上記特定成分濃度についての判定値を超えている
か否かに基づいて上記第1及び第2の両熱交換回路4
a,4bのいずれに燃焼異常が生じているかを判定す
る。そして、改善補正ステップでは、第1及び第2の両
熱交換回路4a,4bを元の同時燃焼作動状態に復元
し、つまり上記の強制停止ステップで燃焼作動を停止さ
せた一方の熱交換回路4aについて燃焼作動を再開さ
せ、同時燃焼作動の状態で上記の燃焼異常と判定された
側の熱交換回路4aまたは4bについてその燃焼器2a
または2bに対する空気供給量及び燃料供給量のいずれ
か一方もしくは双方を燃焼改善側に増減変更することに
より燃焼状態を改善補正する。
【0011】また、第2の発明は、第1の発明と同様に
燃焼状態の人為的な変動として一方の熱交換回路の燃焼
作動を一時的に強制停止するものの、両熱交換回路につ
いて順次燃焼状態に対する改善補正を行うものであり、
強制停止ステップと、第1改善補正ステップと、燃焼再
開ステップと、第2改善補正ステップとを備えることを
特定事項としている。すなわち、第2の発明における強
制停止ステップでは、第2の発明を実施するための燃焼
改善装置に係る第5の発明について図示する図2を参照
しながら説明すると、上記第1及び第2の両熱交換回路
4a,4bでの燃焼作動が同時に実行されている状態
で、上記排気成分検出手段6からの検出濃度が予め設定
した判定値を超えたとき、上記第1及び第2の内のいず
れか一方の熱交換回路(例えば4a)の燃焼作動を強制
的に停止させる。そして、第1改善補正ステップでは、
上記一方の熱交換回路4aの燃焼作動を停止させた状態
で他方の熱交換回路4bについてその燃焼器2bに対す
る空気供給量及び燃料供給量のいずれか一方もしくは双
方を燃焼改善側に増減変更することにより燃焼状態を改
善補正する。この後、燃焼再開ステップでは燃焼作動を
停止させた上記一方の熱交換回路4aについて燃焼作動
を再開させる。そして、第2改善補正ステップでは、燃
焼作動を再開させた上記一方の熱交換回路4aについて
その燃焼器2aに対する空気供給量及び燃料供給量のい
ずれか一方もしくは双方を燃焼改善側に増減変更するこ
とにより燃焼状態を改善補正する。
【0012】さらに、第3の発明は、燃焼状態の人為的
な変動として同時燃焼を継続させたまま一方の側の燃焼
程度を変更させるものであり、一時変更ステップと、異
常判定ステップと、改善補正ステップとを備えることを
特定事項とするものである。この第3の発明における一
時変更ステップでは、第3の発明を実施するための燃焼
改善装置に係る第6の発明について図示する図3を参照
しながら説明すると、上記第1及び第2の両熱交換回路
4a,4bでの燃焼作動が同時に実行されている状態
で、上記排気成分検出手段6からの検出濃度が予め設定
した判定値を超えたとき、上記第1及び第2の内のいず
れか一方の熱交換回路(例えば4a)についてその燃焼
器に対する空気供給量及び燃料供給量のいずれか一方も
しくは双方を燃焼改善側に増減変更して燃焼状態を一時
的に変更させる。次に、異常判定ステップでは、上記一
方の熱交換回路4aについて燃焼状態を変更した後の状
態で検出される上記排気成分検出手段6からの特定成分
の検出濃度が上記燃焼状態の変更前と比べ高低いずれの
側に変動したかに基づいて上記第1及び第2の両熱交換
回路4a,4bのいずれに燃焼異常が生じているかを判
定する。そして、燃焼異常と判定された側の熱交換回路
4aまたは4bについてその燃焼器2aまたは2bに対
する空気供給量及び燃料供給量のいずれか一方もしくは
双方を燃焼改善側に増減変更することにより燃焼状態を
改善補正する。
【0013】以上の第1〜第3の発明における各改善補
正ステップにおいては、燃料供給量をそれまでと同一に
維持しつつ空気供給量のみ増大側(燃焼改善側)に変更
する、もしくは、空気供給量をそれまでと同一に維持し
つつ燃料供給量のみを低減側(燃焼改善側)に変更する
ようにしてもよく、または、空気供給量の増大側変更及
び燃料供給量の低減側変更の双方を行うようにしてもよ
い。このように双方の変更を行う場合には、両者同時に
行う、あるいは、空気供給量の変更と燃料供給量の変更
とに先後の順序を付けて行うようにすればよい。好まし
くは、まず、第1段階として燃料供給量を同一に維持し
つつ空気供給量について増大変更補正をし、この増大変
更補正の実行後においても特定成分濃度の検出値が判定
値を超えているとき、次に第2段階として燃料供給量に
ついて低減変更補正をするようにすればよい。この場合
には、第1段階の補正では燃料供給量は同一であるため
被加熱媒体への加熱能力を同一に保持しつつ空気供給量
の低減による燃焼改善が図られる。逆に燃料供給量の低
減変更補正を先に行い、後に空気供給量の増大変更補正
を行う場合には、燃料供給量の低減補正による燃焼改善
は図られるものの、被加熱媒体への加熱能力がその分低
下してユーザーの要求する温度の媒体供給が損なわれる
ことになる。
【0014】また、上記第1〜第3の発明において改善
補正ステップにおける改善補正は、増減変更量として予
め定めた単位変更量ずつ増減変更を繰り返すようにし、
増減変更後の空気供給量もしくは燃料供給量が補正限界
を超えることとなるとき、その改善対象の熱交換回路の
燃焼作動を最終的に停止させるようにすればよい。その
停止の際には、聴覚情報及び視覚情報の一方もしくは双
方による警報を発するようにすればよい。
【0015】一方、上記の第1〜第3の発明に係る燃焼
改善方法を実施するための燃焼改善装置に係る発明とし
て、第1〜第3の発明と同一の複合燃焼機器を前提に以
下の特定事項を有する第4〜第6の発明がある。
【0016】すなわち、第4の発明は、図1に示すよう
に、第1の発明における強制停止ステップを実行するた
めの強制停止制御部7と、同じく異常判定ステップを実
行するための燃焼異常判定部8と、同じく改善補正ステ
ップを実行するための改善補正制御部とを備えたもので
ある。
【0017】第5の発明は、図2に示すように、第2の
発明における強制停止ステップを実行するための強制停
止制御部7と、同じく第1改善補正ステップを実行する
ための第1改善補正制御部12と、同じく燃焼再開ステ
ップを実行するための燃焼再開制御部13と、同じく第
2改善補正ステップを実行するための第2改善補正制御
部とを備えたものである。
【0018】第6の発明は、図3に示すように、第3の
発明における一時変更ステップを実行するための一時変
更制御部15と、同じく異常判定ステップを実行するた
めの燃焼異常判定部16と、同じく改善補正ステップを
実行するための改善補正制御部17とを備えたものであ
る。
【0019】また、上記の第4〜第6の発明において、
各改善補正制御部9,12,14,17による改善補正
が補正限界を超えることとなる場合に、上記各改善補正
制御部からの指令を受けて補正対象の熱交換回路の燃焼
作動を最終的に停止するための最終停止制御部10と、
同様に上記各改善補正制御部からの指令を受けて警報を
発するための警報手段11を付加してもよい。
【0020】ここで、「燃焼器」としては例えば燃焼バ
ーナを用いればよく、燃焼させる「燃料」にはLPG
(液化天然ガス)等の気体燃料や、軽油もしくは灯油等
の液体燃料がある。
【0021】「被加熱媒体」とは流体のことであり、主
として液体を対象とするが、気体に対しても適用可能で
ある。
【0022】「送風機」は、例えば図1等に示すように
熱交換回路4a,4bのケーシング(燃焼缶体)の下端
部に吐出側を燃焼器に向けて配設し燃焼用空気を送気す
ることにより燃焼器に対し送風するようにしてもよい
し、あるいは、上記ケーシングの上端部に吸い込み側を
燃焼器に向けて配設し燃焼用空気をケーシング下端開口
から吸気することにより燃焼器に対し送風するようにし
てもよい。
【0023】「複合燃焼機器」とは、被加熱媒体を
「水」とする場合には、給湯用熱交換回路と、風呂追い
焚き用熱交換回路もしくは暖房のための温水循環用熱交
換回路とを組み合わせた如き機器をいう。この場合には
「強制停止ステップ」もしくは「強制停止制御部」にお
いて一時的に強制停止する「一方の熱交換回路」として
は、給湯用熱交換回路以外の追い焚き用熱交換回路等を
選択するのが好ましい。もしも給湯用熱交換回路を強制
停止させると給湯温度が急激に下がりユーザーに不便を
招くことになる一方、追い焚き用熱交換回路を強制停止
させてもユーザーに不都合はないためである。これに対
し、「一時変更ステップ」もしくは「一時変更制御部」
においては、給湯用熱交換回路を変更対象に選択しても
給湯温度には余り影響しないため、給湯用もしくは追い
焚き用等のいずれの熱交換回路を選択してもよい。
【0024】「強制停止ステップ」、「強制停止制御
部」、「一時変更ステップ」、もしくは、「一時変更制
御部」において、特定成分の検出濃度と比較する「判定
値」としては、不完全燃焼に伴う特定成分の変動が燃焼
改善を要する程度の値を定めればよい。
【0025】「排気成分検出手段」とは、一酸化炭素
(CO)、窒素酸化物(NOx)、炭化水素(HC)等
のように燃焼器で不完全燃焼が生じると燃焼排気中にお
いて増大する成分、あるいは、酸素(O)のように不
完全燃焼が生じると燃焼排気中において低減する成分を
特定成分としてその濃度(単位体積あたりの分有量)を
検出するものであり、例えば特定成分として一般的なC
OのCO濃度を検出するCOセンサ等を採用すればよ
い。
【0026】上記第1の発明の場合、強制停止ステップ
において、第1及び第2の両熱交換回路が同時燃焼作動
中に集合された燃焼排気(以下、「集合排気」ともい
う)中の特定成分の検出濃度が判定値を超えるといずれ
か一の熱交換回路での燃焼状態が不完全燃焼(燃焼異
常)に陥っており燃焼改善が必要になっていると判定
し、いずれか一方の熱交換回路の燃焼作動が強制的に停
止される。もしも燃焼作動を停止した側の熱交換回路で
燃焼異常が生じているのであると上記の強制停止により
集合排気中の特定成分濃度は正常値側に戻り、もしも停
止していない単独燃焼作動中の他方の熱交換回路で燃焼
異常が生じているのであると上記の強制停止を行っても
特定成分濃度は判定値を超えたままの状態となる。この
ことを利用して異常判定ステップにおいて、燃焼異常が
第1及び第2熱交換回路のいずれで生じているのかの判
定が行い得る。これにより、改善補正ステップにおい
て、上記強制停止した熱交換回路の燃焼作動を再開させ
て両熱交換回路を同時燃焼作動状態に戻し、異常燃焼と
判定された熱交換回路の燃焼器に対する空気供給量の増
大変更もしくは燃料供給量の低減変更を行えば、同時燃
焼作動中の全ての熱交換回路をより正常燃焼(完全燃
焼)状態の側に燃焼改善させることが可能になる。
【0027】上記第2の発明の場合、まず強制停止ステ
ップにおいて、上記第1の発明の場合と同様に、少なく
とも一の熱交換回路での燃焼状態が燃焼異常に陥ってい
ると判定されていずれか一方の熱交換回路の燃焼作動が
強制的に停止される。そして、第1改善補正ステップに
おいて、単独燃焼作動状態の他方の熱交換回路について
その燃焼器に対する空気供給量の増大変更もしくは燃料
供給量の低減変更を行えば、上記他方の熱交換回路が正
常燃焼状態に燃焼改善される。次に燃焼再開ステップに
より強制停止された上記一方の熱交換回路の燃焼作動が
再開され、第2改善補正ステップにより燃焼が再開され
た上記一方の熱交換回路についてその燃焼器に対する空
気供給量の増大変更もしくは燃料供給量の低減変更を行
えば、同時燃焼作動中のそれぞれの熱交換回路が個別に
燃焼改善されて両熱交換回路がより正常燃焼状態の側に
改善されることになる。
【0028】上記第3の発明の場合、一時変更ステップ
において、第1及び第2の両熱交換回路が同時燃焼作動
中に集合排気中の特定成分の検出濃度が判定値を超える
といずれか一の熱交換回路での燃焼状態が不完全燃焼
(燃焼異常)に陥っており燃焼改善が必要になっている
と判定し、いずれか一方の熱交換回路の燃焼状態が一時
的に燃焼改善側に強制変動される。もしも燃焼状態を変
動させた側の熱交換回路で燃焼異常が生じているのであ
ると上記の強制変動により集合排気中の特定成分濃度は
正常値側(CO濃度の場合には減少側)に変動し、もし
も強制変動していない側の熱交換回路で燃焼異常が生じ
ているのであると上記の強制変動を行っても特定成分濃
度は依然悪化側(CO濃度の場合には増加側)に変動を
続けることになる。この特定成分の増減傾向を利用して
異常判定ステップにおいて、燃焼異常が第1及び第2熱
交換回路のいずれで生じているのかの判定が行い得る。
これにより、改善補正ステップにおいて、上記強制停止
した熱交換回路の燃焼作動を再開させて両熱交換回路を
同時燃焼作動状態に戻し、異常燃焼と判定された熱交換
回路の燃焼器に対する空気供給量の増大変更もしくは燃
料供給量の低減変更を行えば、同時燃焼作動中の全ての
熱交換回路をより正常燃焼(完全燃焼)状態の側に燃焼
改善させることが可能になる。
【0029】また、以上の第1〜第3の発明において、
改善補正ステップによる増減変更を繰り返しても燃焼改
善が達成されないうちに空気供給量もしくは燃料供給量
についての所定の補正限界に到達してしまえば、そのま
まの状態では不完全燃焼状態のままで燃焼作動が継続し
て燃焼排気による環境悪化を招くため、最終的に燃焼作
動を停止させるのが好ましい。この燃焼作動を停止させ
る際には、警報を発することによりユーザーに対し複合
燃焼機器の現状と、なぜ燃焼作動が停止したかについて
確実に知らしめることが可能になる。
【0030】
【発明の効果】以上、説明したように、第1〜第3のい
ずれかの発明の複合燃焼機器の燃焼改善方法によれば、
二つの熱交換回路からの燃焼排気を集合させて排気させ
る複合燃焼機器であって、その集合された燃焼排気から
のみ特定成分濃度の検出を行うように構成された複合燃
焼機器であっても、同時燃焼作動中にいずれか一の熱交
換回路に燃焼異常が生じた場合、それぞれの熱交換回路
での燃焼改善を確実に行うことができるようになる。
【0031】また、第4〜第6の発明の複合燃焼機器の
燃焼改善装置によれば、上記のいずれかの燃焼改善方法
を確実に実施することができるようになる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0033】図4は、本発明の第1実施形態及び第2実
施形態に係る燃焼改善方法及び燃焼改善装置を適用した
複合燃焼機器の全体図である。まず、この複合燃焼機器
の基本構造及び基本制御について説明する。
【0034】本複合燃焼機器は、給湯用熱交換回路10
1と、風呂の追い焚き用熱交換回路201とが複合され
てなり、水もしくは湯水を被加熱媒体とするものであ
る。
【0035】上記給湯用熱交換回路101は、一般家庭
用水道管に接続された給水管路21から給湯側熱交換器
22に導入される水を燃焼器としての給湯側燃焼バーナ
23の燃焼熱により加熱し、加熱後の湯水を出湯管路2
4を通して下流端の給湯栓25まで出湯させるようにな
っている。上記給水管路21と出湯管路24とには上記
給湯側熱交換器22をバイパスするバイパス管路26が
それぞれ連通され、このバイパス管路26に介装された
水量調整弁27の開度制御により上記熱交換器22から
の湯水に水を流入させて給湯栓25から出る湯水の温度
調整が行われるようになっている。
【0036】上記バイパス管路26の分岐位置よりも熱
交換器22側(下流側)の給水管路21には、上記熱交
換器22に流入する流量を検出する入水量センサ28
と、その流入する水の温度を検出する入水温度センサ2
9とが配設されている。一方、上記バイパス管路26の
合流位置によりも熱交換器22側(上流側)の出湯管路
24には熱交換器22から出湯する湯水の温度を検出す
る出湯温度センサ30が配設されている。また、上記合
流位置よりも下流側の出湯管路24には水量調整弁31
と、上記給湯栓25もしくは後述の風呂注湯管路41に
供給される湯水の温度を検出する給湯温度センサ32と
が配設されている。
【0037】上記追い焚き用熱交換回路201は、戻し
管路33から循環用ポンプ34の吸い込み作動により追
い焚き用熱交換器35に戻される浴槽36内の湯水を燃
焼器としての追い焚き側燃焼バーナ37の燃焼熱により
さらに加熱し、加熱後の湯水を往き管路38を通して再
び上記浴槽36内に戻して循環・追い焚きさせるように
なっている。上記ポンプ34の吐出側(下流側)の戻し
管路33には、水流スイッチ39と、追い焚き側熱交換
器35に流入される湯水の温度を検出する風呂湯温度セ
ンサ40とが配設されている。
【0038】上記浴槽36内への注湯は、上記出湯管路
24の下流側から分岐して上記ポンプ34の吐出側位置
の戻し管路33に連通する風呂注湯管路46を通して上
記給湯用熱交換回路101からの湯水が供給されるよう
になっている。この風呂注湯管路41には、上記出湯管
路24との分岐位置から戻し管路33との合流位置にか
けて、開閉制御により注湯させる注湯用電磁弁43と、
浴槽36に注湯される湯水の流量を検出する注湯量セン
サ42と、浴槽36側湯水の給湯側への混入を防止する
二段配置の逆止弁44,45とが順に配設されている。
【0039】なお、上記の各温度センサ29,30,3
2,40は例えばサーミスタにより構成すればよく、ま
た、上記の入水量センサ28もしくは注湯量センサ42
は例えば管路内の水もしくは湯水の流れにより回転する
羽根車の回転数検出により流量を検出するように構成す
ればよい。
【0040】給湯用熱交換回路101において、吸熱フ
ィン221付の熱交換器22は独立した給湯側ケーシン
グ47内の燃焼室48の上部に配設され、この燃焼室4
8の下部に燃焼器としての燃焼バーナ23が配設されて
いる。そして、上記給湯側ケーシング47の下端部には
送風機としての給湯側送風ファン74の送風筒74aが
連通しファンモータ75の回転駆動による送風が上記燃
焼室48に対し燃焼用空気として供給されるようになっ
ている。
【0041】追い焚き用熱交換回路201において、吸
熱フィン351付の熱交換器35も独立した追い焚き側
ケーシング49内の燃焼室50の上部に配設され、この
燃焼室50の下部に燃焼器としての燃焼バーナ37が配
設されている。そして、上記追い焚き側ケーシング49
の下端部には送風機としての追い焚き側送風ファン77
の送風筒77aが連通しファンモータ78の回転駆動に
よる送風が上記燃焼室50に対し燃焼用空気として供給
されるようになっている。
【0042】上記の給湯側のファンモータ75にはその
回転数を検出する回転数センサ76が設けられ、追い焚
き側ファンモータ77にも同様の回転数センサ79が設
けられている。また、上記ファンモータ75,78の回
転駆動に要する駆動電流値を検出する図示省略の駆動電
流検出回路が設けられ、この検出駆動電流値と検出回転
数とに基づいて実際の送風量が検出されるようになって
いる。
【0043】また、上記給湯側及び追い焚き側の2つの
ケーシング47,49の上端部が共に集合されて集合排
気筒72とされ、この集合排気筒72には給湯側及び追
い焚き側の双方から集合された燃焼排気中の特定成分と
してのCOの濃度を検出する排気成分検出手段としての
COセンサ80が配設されている。
【0044】給湯側及び追い焚き側の両燃焼バーナ2
3,37にはそれぞれLPG(液化天然ガス)を燃料と
する燃料供給管55が途中で分岐して接続され、この燃
料供給管55にはLPG源側から順に元栓としての燃料
用電磁弁56と、燃料供給量を調整する電磁比例弁57
とが配設されている。加えて、この燃料供給管55の給
湯側分岐管の下流端には、給湯側燃焼バーナ23への燃
料供給を選択的に切換えて加熱能力を段階的に増大させ
る複数(図例では3つ)の電磁弁59,60,61が設
けられている。また、上記燃料供給管55の電磁弁56
と電磁比例弁57との中間位置から分岐する追い焚き側
分岐管には上流側から燃料供給を開閉する電磁弁58、
圧力調速用のガバナー58b、及び、燃焼能力を切換え
るための電磁弁58aが設けられている。
【0045】なお、図4中62は点火用トランス、6
3,64はそれぞれ燃焼バーナ点火用の点火プラグ、6
5,66は着火確認用のフレームロッドである。
【0046】以上の基本構造を有する複合燃焼機器はM
PU及びメモリー等により構成されたコントローラ30
1によって、給湯、注湯及び追い焚きの各種運転作動が
上記の各種センサからの出力等に基づいて制御されるよ
うになっている。上記コントローラ301はメモリー等
に書き込まれた所定の制御プログラムに従って各種電磁
弁等に作動指令を発することにより、上記の各種運転作
動の作動制御が行われるように構成されている。以下、
これらの運転作動についての基本的な作動制御を説明す
る。
【0047】給湯用熱交換回路101の給湯作動制御
は、ユーザーによりリモートコントローラ(以下、「リ
モコン」という)80の給湯スイッチがON操作されか
つ給湯栓25が開かれて入水量センサ28が予め定めら
れた最低作動水量以上の流量を検出することにより開始
される。まず、リモコン80に設定された給湯温度を実
現するのに必要な出湯号数(目標号数)を演算する。そ
して、演算された目標号数を実現させる目標燃料供給量
及びこの目標燃料供給量に対し所定の空燃比となる目標
送風量についての各FF制御量を演算し、この各FF制
御量に基づいて燃料供給管55の各種電磁比例弁57,
59〜61及び送風ファン74のファンモータ75の回
転数をそれぞれFF制御する。次に、給湯側燃焼バーナ
23の燃焼後に実際の出湯号数(実号数)を入水量セン
サ28、入水温度センサ29及び出湯温度センサ30か
らの各検出値に基づいて演算し、上記目標号数と実号数
との号数差(FB制御量)をゼロにするように目標燃料
供給量をFB制御により順次補正する。併せて、実際の
送風量を上記回転数センサ76からの検出回転数と駆動
電流検出回路73からの検出駆動電流値とから演算し、
上記目標送風量と実際の送風量との風量差(FB制御
量)をゼロにするように目標送風量をFB制御により順
次補正する。
【0048】一方、追い焚き用熱交換回路201の追い
焚き作動制御は、リモコン80の追い焚きスイッチがO
N操作されると開始され、リモコン80に設定された沸
き上がり温度に対応する燃焼段階の燃焼量となるように
段階的切換え制御が行われる。すなわち燃料供給量及び
送風量の組み合わせが複数段階の燃焼量に応じて予め設
定されており、その所定段階の燃焼量となるように各種
電磁弁56,58,58a及びファンモータ78とが切
換制御されるようになっている。そして、風呂湯温度セ
ンサ40からの検出湯温が上記沸き上がり温度に到達す
ると燃焼バーナ37による燃焼が停止される。
【0049】上記給湯用熱交換回路101及び追い焚き
用熱交換回路201が同時運転される場合には、上記の
給湯作動制御と追い焚き作動制御とが互いに独立して制
御されることになる。
【0050】<第1実施形態>以上の基本構造及び基本
制御を前提とする複合燃焼機器に対しさらに以下の第1
実施形態に係る燃焼改善装置が設けられ、燃焼改善制御
が行われるようになっている。
【0051】すなわち、上記燃焼改善装置は上記コント
ローラ301に制御プログラムの一つとして設けられ、
給湯用及び追い焚き用の両熱交換回路101,201が
共に燃焼作動されている間にCOセンサにより検出した
集合排気中のCO濃度の高低により不完全燃焼等の燃焼
異常発生を判別し、両熱交換回路101,201の燃焼
状態のそれぞれがより正常燃焼(完全燃焼)側になるよ
うに燃焼改善制御を行うものである。
【0052】以下、上記燃焼改善装置による燃焼改善制
御を図5及び図6に基づいて具体的に説明する。
【0053】まず、ステップSA1でCOセンサ80か
らのCO濃度検出値(CO出力値)Cdが予め定めた判
定値Cn以上か否かの判別を行い、このCdがCn以上で
あればいずれかの熱交換回路で燃焼異常が生じており燃
焼改善が必要であると判断して以下の制御を開始する。
【0054】そして、ステップSA2で給湯用熱交換回
路101(図面では「Q」と表示;以下同じ)と追い焚
き用熱交換回路201(図面では「F」と表示;以下同
じ)とが共に燃焼作動中か否かの判別を行い、同時燃焼
作動中である場合にはステップSA3〜SA14(図5
参照)の各ステップを実行する一方、同時燃焼作動中で
はない、つまりいずれか一方の熱交換回路101または
201のみ燃焼作動中である場合にはステップSA15
〜SA22(図6参照)の各ステップを実行する。
【0055】同時燃焼作動中である場合には、まず、ス
テップSA3で追い焚き用熱交換回路201の電磁弁5
8を閉(燃料供給を停止)にして燃焼バーナ37を強制
的に燃焼停止させる。これにより、給湯用熱交換回路1
01が単独燃焼作動している状態にし、この状態でのC
O濃度検出値Cdが給湯用熱交換回路101の単独燃焼
作動中でのCO濃度判定値Cnq以上か否かの判別をステ
ップSA4で行う。
【0056】上記CdがCnq以上であれば、ステップS
A1での燃焼異常は給湯用熱交換回路101の側で生じ
ているものと判定し、この給湯用熱交換回路101に対
し燃焼改善のための処理を行う。すなわち、ステップS
A5で給湯側送風ファン74の回転数センサ76の検出
回転数が判定回転数Nqa以上か否かの確認を行う。この
判定回転数Nqaは、回転数をいくら増大補正して送風量
(空気供給量)を増大しても燃焼改善がもはや望めない
限界回転数よりもやや低い回転数を定めればよい。つま
り、判定回転数Nqaは補正限界を示す値である。そし
て、ファンモータ75の回転数がNqaよりも低ければス
テップSA6でファンモータ75の回転数を一単位制御
量Nqだけ増大変更する補正を回転数が判定回転数Nqa
に到達するまで繰り返す(ステップSA6,SA4,S
A5)。この回転数の増大変更を繰り返して送風量を徐
々に増大変更していってもCO濃度が判定値Cnq以上の
状態を維持して回転数がNqaを超えてしまうと、燃焼改
善は不能と判断して給湯用熱交換回路101の最終停止
処理を行う。この最終停止処理は、まずステップSA7
で状態安定化のための待機時間tの経過を待った後
に、ステップSA8で燃焼バーナ23への燃料供給を停
止する(電磁弁57,59〜61の閉制御)。なお、こ
のようにして燃焼を停止させた場合には後述の警報手段
11に作動指令を発してユーザーに警報を発する(以下
同じ)。
【0057】一方、ステップSA1〜SA4の処理の過
程において、ステップSA3で追い焚き用熱交換回路2
01の燃焼作動を停止したことによりステップSA4で
検出CO濃度Cdが上記判定値Cnqよりも低くなった場
合には、燃焼異常が発生していたのは追い焚き用熱交換
回路201であると判定し、ステップSA9以降の追い
焚き用熱交換回路201についての燃焼改善処理を行
う。また、上記ステップSA5,SA6,SA4による
回転数の増大変更の繰り返しの途中でCO濃度が判定値
Cnqよりも低くなった場合(ステップSA4でNOの場
合)には、給湯用熱交換回路101の燃焼状態が改善さ
れたと判断し、この場合についても、次段階の改善補正
として上記のステップSA9以降の追い焚き用熱交換回
路201についての燃焼改善処理を行う。
【0058】まずステップSA9で追い焚き用熱交換回
路201の燃焼を再開し、ステップSA10でCO濃度
が判定値Cn以上であるか否かの確認を再度行う。CO
濃度がやはりCn以上であれば、やはり追い焚き用熱交
換回路201に燃焼異常が生じていると判断し、まずス
テップSA11で追い焚き側送風ファン77のファンモ
ータ78の検出回転数が判定回転数Nfa以上か否かの確
認を行う。なお、この判定回転数Nfaは上記の判定回転
数Nqaと同様に補正限界を示す値である。検出回転数が
Nfaよりも低いことを条件にステップSA12で上記フ
ァンモータ78の回転数を一単位制御量Nfだけ増大変
更してステップSA10,SA11を経て同じ増大変更
を繰り返す。その過程でCO濃度が判定値Cnを下回れ
ば燃焼改善は達成されて改善補正は終わるものの、その
前にファンモータ78の回転数がNfaを超えてしまえ
ば、補正不能としてステップSA13での待機時間t
の経過(変動状態の安定化)を条件に追い焚き用熱交換
回路201の燃焼作動を最終的に停止する。
【0059】以上で同時燃焼作動状態で発生した燃焼異
常に対する燃焼改善制御は終わるが、上記ステップSA
2での判別結果がいずれか一の熱交換回路101または
201の単独燃焼作動状態であれば、以下の処理により
単独燃焼作動中の熱交換回路101または201につい
ての燃焼改善を行う。
【0060】すなわち、ステップSA15でいずれの熱
交換回路101または201が燃焼作動中であるかの判
別を行い、給湯用熱交換回路101の単独燃焼作動中で
あればそのファンモータ75の検出回転数が上記の判定
回転数Nqaを超えない範囲でファンモータ75の回転数
を一単位制御量Nqずつ増大変更する改善補正を繰り返
して(ステップSA16及びSA17)リターンする。
これにより、CO濃度が判定値Cnを下回れば燃焼改善
が達成される。しかし、上記改善補正を繰り返してもC
O濃度が下がらずにファンモータ75の回転数が上記N
qaに到達して超えることになった場合には待機時間t3
の経過を条件(ステップSA18)として給湯用熱交換
回路101での燃焼を最終的に停止させる(ステップS
A19)。
【0061】逆に、上記ステップSA15において、追
い焚き用熱交換回路201が単独燃焼作動中であると判
別された場合には、上記給湯用熱交換回路101に対す
る燃焼改善処理(ステップSA16〜SA19)と同様
の燃焼改善処理を行う(ステップSA20〜SA22,
SA19)。すなわち、追い焚き側のファンモータ78
の回転数が判定回転数Nfaを超えない範囲で一単位制御
量Nfずつの増大変更補正を繰り返して燃焼改善を図り
(ステップSA20,SA21)、回転数がNfaを超え
るときには待機時間t4の経過を条件(ステップSA2
2)として追い焚き用熱交換回路201の燃焼を停止さ
せる(ステップSA19)。
【0062】以上の制御の内、ステップSA1〜SA3
が強制停止ステップ及び強制停止制御部7を構成し、ス
テップSA4が第1の発明における異常判定ステップ及
び燃焼異常判定部8を構成し、ステップSA5,SA
6,SA4が第1の発明における改善補正ステップ,改
善補正制御部9または第2の発明における第1改善補正
ステップ及び第1改善補正制御部12を構成し、ステッ
プSA8,SA14が最終停止制御部10を構成し、ス
テップSA9が第2の発明における燃焼再開ステップ及
び燃焼再開制御部13を構成し、ステップSA10〜S
A12が第2発明における第2改善補正ステップ及び第
2改善補正制御部14を構成する。
【0063】なお、警報手段11は、リモコン80に配
設された警告ブザーの吹鳴、LEDの点滅及びディスプ
レイ801(図4参照)への文字情報の表示を行うよう
に構成されている。この場合、警告ブザーは不完全燃焼
発生の警告を、LEDはその不完全燃焼発生が給湯側で
あるか追い焚き側であるかを示すように色違いの2種類
の点滅を、上記文字情報は不完全燃焼の発生とそのため
に燃焼を自動停止させた旨の表示をそれぞれ行うように
すればよい。
【0064】<第2実施形態>図7及び図8は、本発明
の第2実施形態に係る燃焼改善方法及び燃焼改善装置の
制御フローチャートを示し、第3の発明に対応するもの
である。
【0065】上記燃焼改善装置はコントローラ301
(図4参照)に制御プログラムの一つとして設けられ、
第1実施形態と同様に給湯用及び追い焚き用の両熱交換
回路101,201が共に燃焼作動されている間にCO
センサ80により検出した集合排気中のCO濃度の高低
により不完全燃焼等の燃焼異常発生を判別し、両熱交換
回路101,201の燃焼状態のそれぞれがより正常燃
焼(完全燃焼)側になるように燃焼改善制御を行うもの
である。
【0066】以下、上記燃焼改善装置による燃焼改善制
御を図7及び図8に基づいて具体的に説明する。
【0067】まず、ステップSB1でCOセンサ80か
らのCO濃度検出値(CO出力値)Cdが予め定めた判
定値Cn以上か否かの判別を行い、このCdがCn以上で
あればいずれかの熱交換回路で燃焼異常が生じており燃
焼改善が必要であると判断して以下の制御を開始する。
【0068】そして、ステップSB2で給湯用熱交換回
路101(図面では「Q」と表示;以下同じ)と追い焚
き用熱交換回路201(図面では「F」と表示;以下同
じ)とが共に燃焼作動中か否かの判別を行い、同時燃焼
作動中である場合にはステップSB3〜SB10(図7
参照)の各ステップを実行する一方、同時燃焼作動中で
はない、つまりいずれか一方の熱交換回路101または
201のみ燃焼作動中である場合にはステップSB13
〜SB21(図8参照)の各ステップを実行する。
【0069】同時燃焼作動中である場合には、まず、ス
テップSB3で給湯側送風ファン74の回転数センサ7
6の検出回転数が判定回転数Nqa以上か否かの確認を行
い、ステップSB4でファンモータ75の回転数を所定
の回転数Nqだけ増大変更(燃焼改善側への一時変更)
することにより一時的に燃焼状態を変更させる。この変
更によりCO濃度の変動が上昇側・下降側のいずれに移
行したかの判別をステップSB5で行う。この判別でC
O濃度変化が下降側である場合(変更前から変更後を減
じたCO濃度偏差ΔCが負の値の場合)、燃焼異常が生
じていたのは給湯用熱交換回路101であると判断し、
ステップSB11で状態安定化のための待機時間t
経過まではリターンさせ、ステップSB1でのCO濃度
が判定値Cnを下回るまで、あるいは、ステップSB3
でのファンモータ75の回転数が判定回転数Nqaを超え
るまでステップSB4の回転数の増大変更(燃焼改善側
への補正)を繰り返す。ステップSB1でCO濃度が正
常範囲に戻れば燃焼改善が達成される一方、ステップS
B3で回転数がNqaを超えてしまえばステップSB11
での待機時間tの経過を条件にステップSB12で燃
焼を停止させる。このように燃焼を最終的に停止する場
合には、第1実施形態と同様に警報手段11による警報
を実行させる(以下同じ)。
【0070】一方、上記のステップSB5でCO濃度変
化が上昇側である場合(CO濃度偏差ΔCが正の値の場
合)、燃焼異常が生じていたのは追い焚き用熱交換回路
201であると判断し、ステップSB6でステップSB
4による回転数の増大変更を元に戻す、つまりファンモ
ータ75の回転数をNqだけ低減変更し、上記追い焚き
用熱交換回路201についての燃焼改善をステップSB
7及びSB8で実行する。すなわち、追い焚き側ファン
モータ78の回転数が回転数判定値Nfaを超えない範囲
でその回転数を一単位制御量Nfだけ増大変更する。こ
の増大変更を上記の給湯用熱交換回路101の場合と同
様に待機時間tの経過(ステップSB9)までリター
ンさせて繰り返す。そして、ステップSB1でCO濃度
が正常範囲に戻れば燃焼改善が達成される一方、ステッ
プSB7で回転数がNfaを超えてしまえばステップSB
9での待機時間tの経過を条件にステップSB10で
燃焼を停止させる。
【0071】なお、上記の判定回転数Nqa及びNfaは、
第1実施形態において説明した如くは補正限界を示す値
である。
【0072】以上で同時燃焼作動状態で発生した燃焼異
常に対する燃焼改善制御は終わるが、上記ステップSB
2での判別結果がいずれか一の熱交換回路101または
201の単独燃焼作動状態であれば、以下の処理により
単独燃焼作動中の熱交換回路101または201につい
ての燃焼改善を行う。
【0073】すなわち、ステップSB13でいずれの熱
交換回路101または201が燃焼作動中であるかの判
別を行い、給湯用熱交換回路101の単独燃焼作動中で
あればそのファンモータ75の検出回転数が上記の判定
回転数Nqaを超えない範囲でファンモータ75の回転数
を一単位制御量Nqずつ増大変更する改善補正を待機時
間tの経過までリターンして繰り返す(ステップSB
14,SB15,SB16)。これにより、ステップS
B1でのCO濃度が判定値Cnを下回れば燃焼改善が達
成される。しかし、上記改善補正を繰り返してもCO濃
度が下がらずにファンモータ75の回転数が上記Nqaに
到達して超えることになった場合には待機時間tの経
過を条件(ステップSB16)として給湯用熱交換回路
101での燃焼を最終的に停止させる(ステップSB1
7)。
【0074】逆に、上記ステップSB13において、追
い焚き用熱交換回路201が単独燃焼作動中であると判
別された場合には、上記給湯用熱交換回路101に対す
る燃焼改善処理(ステップSB14〜SB17)と同様
の燃焼改善処理を行う(ステップSB18〜SB2
1)。すなわち、追い焚き側のファンモータ78の回転
数が判定回転数Nfaを超えない範囲で一単位制御量Nf
ずつの増大変更補正を待機時間tの経過まで繰り返し
て燃焼改善を図り(ステップSB18,SB19,SB
20)、回転数がNfaを超えるときには待機時間t
経過を条件(ステップSB20)として追い焚き用熱交
換回路201の燃焼を停止させる(ステップSB2
1)。
【0075】以上の制御の内、ステップSB1〜SB4
が一時変更ステップ及び一時変更制御部15を構成し、
ステップSB5が第3の発明における異常判定ステップ
及び燃焼異常判定部16を構成し、ステップSB11,
SB1〜SB5のループが給湯用熱交換回路101が燃
焼異常である場合の改善補正ステップ,改善補正制御部
17を構成し、ステップSB6〜SB9,SB1〜SB
5のループが同じく追い焚き用熱交換回路201が燃焼
異常である場合の改善補正ステップ及び改善補正制御部
17を構成する。
【0076】<他の実施形態>なお、本発明は上記第1
及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種
々の実施形態を包含するものである。
【0077】すなわち、上記第1及び第2実施形態で
は、ファンモータ75または78の回転数、つまり空気
供給量の増大変更による燃焼改善制御の例を示したが、
これに限らず、例えば空気供給量を燃料供給量に置換
し、燃料供給量の低減変更による燃焼改善制御を行うよ
うにしてもよい。この場合には燃料供給管55の電磁比
例弁57,電磁弁58,58b等を制御対象にすればよ
い。そして、燃料低減補正の補正限界値を判定値として
設定し、この設定値まで燃料供給量を一単位制御量ずつ
低減変更していくことにより燃焼改善補正を行うように
すればよい。
【0078】また、上記第1及び第2実施形態での空気
供給量の増大変更による燃焼改善を実行した後に、さら
に、燃料供給量の低減変更による燃焼改善を行うように
してもよい。例えば第1実施形態ではステップSA5で
補正後の回転数が判定回転数Nqaを超えてしまった場合
には、燃焼を停止(ステップSA8)させるのではな
く、続いて燃料供給量の一単位制御量ずつの低減変更を
実行させて燃焼改善を行い、燃料供給量の補正限界に到
達してもまだ燃焼改善が図られない場合に限り上記ステ
ップSA5の燃焼停止を実行させるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明のブロック概念図である。
【図2】第2の発明のブロック概念図である。
【図3】第3の発明のブロック概念図である。
【図4】第1及び第2実施形態が適用される複合燃焼機
器の全体説明図である。
【図5】第1実施形態の制御を示すフローチャートの前
半部である。
【図6】第1実施形態の制御を示すフローチャートの後
半部である。
【図7】第2実施形態の制御を示すフローチャートの前
半部である。
【図8】第2実施形態の制御を示すフローチャートの後
半部である。
【符号の説明】
1a,1b 送風機 2a,2b 燃焼器 3a,3b 熱交換器 4a 一方の熱交換回路 4b 他方の熱交換回路 5 燃焼排気が集合して排出される部位 6 排気成分検出手段 7 強制停止制御部 8,16 燃焼異常判定部 9,17 改善補正制御部 10 最終停止制御部 11 警報手段 12 第1改善制御部 13 燃焼再開制御部 14 第2改善制御部 15 一時変更制御部 22,35 熱交換器 23,37 燃焼バーナ(燃焼器) 74,77 送風ファン(送風機) 72 集合排気筒(燃焼排気が集合して排
出される部位) 80 COセンサ(排気成分検出手段) 101 給湯用熱交換回路(他方の熱交換回
路) 201 追い焚き用熱交換回路(一方の熱交
換回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−227456(JP,A) 特開 平7−133928(JP,A) 特開 昭63−294420(JP,A) 特開 平2−150619(JP,A) 特開 平8−35654(JP,A) 特開 平9−217929(JP,A) 実開 昭62−70251(JP,U) 実用新案登録2504657(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/24 106 F23N 5/24 107 F23N 5/24 113

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料が供給量変更可能に供給される燃焼
    器と、この燃焼器に対し燃焼用空気を供給量変更可能に
    供給する送風機と、上記燃焼器からの燃焼熱を吸熱し導
    入された被加熱媒体を加熱する熱交換器とをそれぞれ有
    する第1及び第2の二つの熱交換回路を備え、この両熱
    交換回路からの燃焼排気が集合して排気される部位に上
    記燃焼器の燃焼異常により変動する燃焼排気中の特定成
    分の濃度を検出する排気成分検出手段が設けられている
    複合燃焼機器の燃焼改善方法であって、 上記第1及び第2の両熱交換回路での燃焼作動が同時に
    実行されている状態で、上記排気成分検出手段からの検
    出濃度が予め設定した判定値を超えたとき、上記第1及
    び第2の内のいずれか一方の熱交換回路の燃焼作動を強
    制的に停止させる強制停止ステップと、 上記一方の熱交換回路の燃焼作動を停止させた後の状態
    で検出される上記排気成分検出手段からの特定成分の検
    出濃度が他方の熱交換回路の単独燃焼作動中に排出する
    上記特定成分濃度についての判定値を超えているか否か
    に基づいて上記第1及び第2の両熱交換回路のいずれに
    燃焼異常が生じているかを判定する異常判定ステップ
    と、 第1及び第2の両熱交換回路を元の同時燃焼作動状態に
    復元し、燃焼異常と判定された側の熱交換回路について
    その燃焼器に対する空気供給量及び燃料供給量のいずれ
    か一方もしくは双方を燃焼改善側に増減変更することに
    より燃焼状態を改善補正する改善補正ステップとを備え
    ていることを特徴とする複合燃焼機器の燃焼改善方法。
  2. 【請求項2】 燃料が供給量変更可能に供給される燃焼
    器と、この燃焼器に対し燃焼用空気を供給量変更可能に
    供給する送風機と、上記燃焼器からの燃焼熱を吸熱し導
    入された被加熱媒体を加熱する熱交換器とをそれぞれ有
    する第1及び第2の二つの熱交換回路を備え、この両熱
    交換回路からの燃焼排気が集合して排気される部位に上
    記燃焼器の燃焼異常により変動する燃焼排気中の特定成
    分の濃度を検出する排気成分検出手段が設けられている
    複合燃焼機器の燃焼改善方法であって、 上記第1及び第2の両熱交換回路での燃焼作動が同時に
    実行されている状態で、上記排気成分検出手段からの検
    出濃度が予め設定した判定値を超えたとき、上記第1及
    び第2の内のいずれか一方の熱交換回路の燃焼作動を強
    制的に停止させる強制停止ステップと、 上記一方の熱交換回路の燃焼作動を停止させた状態で他
    方の熱交換回路についてその燃焼器に対する空気供給量
    及び燃料供給量のいずれか一方もしくは双方を燃焼改善
    側に増減変更することにより燃焼状態を改善補正する第
    1改善補正ステップと、 この第1改善補正ステップの後に燃焼作動を停止させた
    上記一方の熱交換回路について燃焼作動を再開させる燃
    焼再開ステップと、 この燃焼作動を再開させた上記一方の熱交換回路につい
    てその燃焼器に対する空気供給量及び燃料供給量のいず
    れか一方もしくは双方を燃焼改善側に増減変更すること
    により燃焼状態を改善補正する第2改善補正ステップと
    を備えていることを特徴とする複合燃焼機器の燃焼改善
    方法。
  3. 【請求項3】 燃料が供給量変更可能に供給される燃焼
    器と、この燃焼器に対し燃焼用空気を供給量変更可能に
    供給する送風機と、上記燃焼器からの燃焼熱を吸熱し導
    入された被加熱媒体を加熱する熱交換器とをそれぞれ有
    する第1及び第2の二つの熱交換回路を備え、この両熱
    交換回路からの燃焼排気が集合して排気される部位に上
    記燃焼器の燃焼異常により変動する燃焼排気中の特定成
    分の濃度を検出する排気成分検出手段が設けられている
    複合燃焼機器の燃焼改善方法であって、 上記第1及び第2の両熱交換回路での燃焼作動が同時に
    実行されている状態で、上記排気成分検出手段からの検
    出濃度が予め設定した判定値を超えたとき、上記第1及
    び第2の内のいずれか一方の熱交換回路についてその燃
    焼器に対する空気供給量及び燃料供給量のいずれか一方
    もしくは双方を燃焼改善側に増減変更して燃焼状態を一
    時的に変更させる一時変更ステップと、 上記一方の熱交換回路について燃焼状態を変更した後の
    状態で検出される上記排気成分検出手段からの特定成分
    の検出濃度が上記燃焼状態の変更前と比べ高低いずれの
    側に変動したかに基づいて上記第1及び第2の両熱交換
    回路のいずれに燃焼異常が生じているかを判定する異常
    判定ステップと、 このステップにより燃焼異常と判定された側の熱交換回
    路についてその燃焼器に対する空気供給量及び燃料供給
    量のいずれか一方もしくは双方を燃焼改善側に増減変更
    することにより燃焼状態を改善補正する改善補正ステッ
    プとを備えていることを特徴とする複合燃焼機器の燃焼
    改善方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかにおい
    て、 改善補正ステップとして、まず燃料供給量を同一に維持
    しつつ空気供給量について増大補正をし、この増大補正
    の実行後においても特定成分濃度の検出値が判定値を超
    えているとき、次に燃料供給量について低減補正をする
    ようにすることを特徴とする複合燃焼機器の燃焼改善方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項3のいずれかにおい
    て、 改善補正ステップにおいて増減変更量として予め定めた
    単位変更量ずつ増減変更を繰り返すようにし、上記改善
    補正ステップにおける増減変更後の空気供給量もしくは
    燃料供給量が補正限界を超えることとなるとき、その改
    善対象の熱交換回路の燃焼作動を最終的に停止させるよ
    うにすることを特徴とする複合燃焼機器の燃焼改善方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 燃焼作動を最終的に停止するとき、聴覚情報及び視覚情
    報の一方もしくは双方による警報を発するようにするこ
    とを特徴とする複合燃焼機器の燃焼改善方法。
  7. 【請求項7】 燃料が供給量変更可能に供給される燃焼
    器と、この燃焼器に対し燃焼用空気を供給量変更可能に
    供給する送風機と、上記燃焼器からの燃焼熱を吸熱し導
    入された被加熱媒体を加熱する熱交換器とをそれぞれ有
    する第1及び第2の二つの熱交換回路を備え、この両熱
    交換回路からの燃焼排気が集合して排気される部位に上
    記燃焼器の燃焼異常により変動する燃焼排気中の特定成
    分の濃度を検出する排気成分検出手段が設けられている
    複合燃焼機器の燃焼改善装置であって、 上記第1及び第2の両熱交換回路での燃焼作動が同時に
    実行されている状態で、上記排気成分検出手段からの検
    出濃度が予め設定した判定値を超えたとき、上記第1及
    び第2の内のいずれか一方の熱交換回路の燃焼作動を強
    制的に停止させる強制停止制御部と、 上記一方の熱交換回路の燃焼作動を停止させた後の状態
    で検出される上記排気成分検出手段からの特定成分の検
    出濃度が他方の熱交換回路の単独燃焼作動中に排出する
    上記特定成分濃度についての判定値を超えているか否か
    に基づいて上記第1及び第2の両熱交換回路のいずれに
    燃焼異常が生じているかを判定する燃焼異常判定部と、 第1及び第2の両熱交換回路を元の同時燃焼作動状態に
    復元し、燃焼異常と判定された側の熱交換回路について
    その燃焼器に対する空気供給量及び燃料供給量のいずれ
    か一方もしくは双方を燃焼改善側に増減変更することに
    より燃焼状態を改善補正する改善補正制御部とを備えて
    いることを特徴とする複合燃焼機器の燃焼改善装置。
  8. 【請求項8】 燃料が供給量変更可能に供給される燃焼
    器と、この燃焼器に対し燃焼用空気を供給量変更可能に
    供給する送風機と、上記燃焼器からの燃焼熱を吸熱し導
    入された被加熱媒体を加熱する熱交換器とをそれぞれ有
    する第1及び第2の二つの熱交換回路を備え、この両熱
    交換回路からの燃焼排気が集合して排気される部位に上
    記燃焼器の燃焼異常により変動する燃焼排気中の特定成
    分の濃度を検出する排気成分検出手段が設けられている
    複合燃焼機器の燃焼改善装置であって、 上記第1及び第2の両熱交換回路での燃焼作動が同時に
    実行されている状態で、上記排気成分検出手段からの検
    出濃度が予め設定した判定値を超えたとき、上記第1及
    び第2の内のいずれか一方の熱交換回路の燃焼作動を強
    制的に停止させる強制停止制御部と、 上記一方の熱交換回路の燃焼作動を停止させた状態で他
    方の熱交換回路についてその燃焼器に対する空気供給量
    及び燃料供給量のいずれか一方もしくは双方を燃焼改善
    側に増減変更することにより燃焼状態を改善補正する第
    1改善補正制御部と、 この第1改善補正制御部による改善補正の後に燃焼作動
    を停止させた上記一方の熱交換回路について燃焼作動を
    再開させる燃焼再開制御部と、 この燃焼作動を再開させた上記一方の熱交換回路につい
    てその燃焼器に対する空気供給量及び燃料供給量のいず
    れか一方もしくは双方を燃焼改善側に増減変更すること
    により燃焼状態を改善補正する第2改善補正制御部とを
    備えていることを特徴とする複合燃焼機器の燃焼改善装
    置。
  9. 【請求項9】 燃料が供給量変更可能に供給される燃焼
    器と、この燃焼器に対し燃焼用空気を供給量変更可能に
    供給する送風機と、上記燃焼器からの燃焼熱を吸熱し導
    入された被加熱媒体を加熱する熱交換器とをそれぞれ有
    する第1及び第2の二つの熱交換回路を備え、この両熱
    交換回路からの燃焼排気が集合して排気される部位に上
    記燃焼器の燃焼異常により変動する燃焼排気中の特定成
    分の濃度を検出する排気成分検出手段が設けられている
    複合燃焼機器の燃焼改善装置であって、 上記第1及び第2の両熱交換回路での燃焼作動が同時に
    実行されている状態で、上記排気成分検出手段からの検
    出濃度が予め設定した判定値を超えたとき、上記第1及
    び第2の内のいずれか一方の熱交換回路についてその燃
    焼器に対する空気供給量及び燃料供給量のいずれか一方
    もしくは双方を燃焼改善側に増減変更して燃焼状態を一
    時的に変更させる一時変更制御部と、 上記一方の熱交換回路について燃焼状態を変更した後の
    状態で検出される上記排気成分検出手段からの特定成分
    の検出濃度が上記燃焼状態の変更前と比べ高低いずれの
    側に変動したかに基づいて上記第1及び第2の両熱交換
    回路のいずれに燃焼異常が生じているかを判定する燃焼
    異常判定部と、 この燃焼異常判定部により燃焼異常と判定された側の熱
    交換回路についてその燃焼器に対する空気供給量及び燃
    料供給量のいずれか一方もしくは双方を燃焼改善側に増
    減変更することにより燃焼状態を改善補正する改善補正
    制御部とを備えていることを特徴とする複合燃焼機器の
    燃焼改善装置。
  10. 【請求項10】 請求項7〜請求項9のいずれかにおい
    て、 改善補正制御部による増減変更後の空気供給量もしくは
    燃料供給量が補正限界を超えることとなるとき、その改
    善対象の熱交換回路の燃焼作動を最終的に停止させる最
    終停止制御部を備えていることを特徴とする複合燃焼機
    器の燃焼改善装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 聴覚情報及び視覚情報の一方もしくは双方による警報を
    発する警報手段を備え、この警報手段は最終停止制御部
    により燃焼作動が停止されるとき指令信号を受けて上記
    警報を発するように構成されていることを特徴とする複
    合燃焼機器の燃焼改善装置。
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