JP6264121B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムの一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の図1に示されているように、燃料電池システムは、着火ヒータ26aまたは燃焼触媒ヒータ28aを通電させているときに一酸化炭素濃度センサ46aから取得した第1出力値、および、着火ヒータ26aまたは燃焼触媒ヒータ28aを通電させる前に一酸化炭素濃度センサ46aから取得した第2出力値、または、通電されていた着火ヒータ26aまたは燃焼触媒ヒータ28aを非通電させた後に一酸化炭素濃度センサ46aから取得した第3出力値から、第1燃焼部26、第2燃焼部28、一酸化炭素濃度センサ46a、および取り巻く周囲の状態のいずれかに異常があるか否かを判定する制御装置60を備えている。これによれば、燃料電池システムにおいて、一酸化炭素濃度センサの出力値が所定値より高い場合に、その原因を特定(判別)し、ひいては適切な対応を実行することができる。
特開2013−235697号公報
上述した特許文献1に記載されている燃料電池システムにおいては、一酸化炭素センサを用いて燃料電池システムの故障の特定、具体的には燃焼性の異常の判断を行うことができる。一方で、燃料電池システム全体のコストダウンが要請されており、比較的高価である一酸化炭素センサの削除が要請されている。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、燃料電池システムにおいて、一酸化炭素センサを削除した場合であっても、燃焼部の燃焼性を担保することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る燃料電池システムは、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、改質用原料と改質水とから燃料を生成して燃料電池に供給する改質部と、燃料電池からの未使用の燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する燃焼部と、改質用原料を供給する原料供給装置と、酸化剤ガスを燃焼部に供給する酸化剤ガス供給装置と、改質用原料の供給流量を検出する原料流量センサと、酸化剤ガスの供給流量を検出する酸化剤ガス流量センサと、酸化剤ガス供給装置および原料供給装置を少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、制御装置は、燃焼部が吹き消えているか否かを判定する吹き消え判定部と、吹き消え判定部によって燃焼部が吹き消えていると判定された時点における、酸化剤ガスの単位時間あたりの供給流量である酸化剤ガス流量、および改質用原料の単位時間あたりの供給流量である原料流量を取得する取得部と、取得部によって取得された酸化剤ガス流量および原料流量の少なくとも何れか一方を、原料流量センサおよび酸化剤ガス流量センサの少なくとも何れか一方の公差に基づいて補正する補正部と、酸化剤ガス供給装置および原料供給装置を制御して補正部によって補正された酸化剤ガス流量および原料流量にて酸化剤ガスおよび原料を燃焼部に供給するとともに、燃焼部の再着火を行う再着火部と、を備えている。
これによれば、補正部が、取得部によって取得された酸化剤ガス流量および原料流量(燃焼部が吹き消えていると判定された時点の各流量)の少なくとも何れか一方を、原料流量センサおよび酸化剤ガス流量センサの少なくとも何れか一方の公差に基づいて補正する。さらに、再着火部が、酸化剤ガス供給装置および原料供給装置を制御して、補正部によって補正された酸化剤ガス流量および原料流量にて酸化剤ガスおよび原料を燃焼部に供給するとともに、燃焼部の再着火を行う。その結果、燃焼部が一旦燃焼状態となった後に吹き消え状態となる場合、または燃焼部が着火しない場合に、燃焼部の再着火を行うにあたって、吹き消えた時点(又は着火した時点)の原料流量および酸化剤ガス流量を基準に、原料流量および酸化剤ガス流量を原料流量センサおよび酸化剤ガス流量センサの公差に基づいて燃焼部の吹き消え範囲から燃焼範囲に変更することができる。したがって、燃料電池システムにおいて、一酸化炭素センサを削除した場合であっても、燃焼部の燃焼性を担保することができる。
また請求項2に係る発明は、請求項1に係る燃料電池システムにおいて、補正部は、取得部によって取得された酸化剤ガス流量のみを、酸化剤ガス流量センサの公差の半分だけ減量して補正する第一補正部を備えている。
これによれば、最初に、原料流量は固定しつつ、酸化剤ガス流量のみを減少させて、燃焼部の再着火を行うことにより、空燃比を比較的燃料過多に変更するため、燃焼部をより確実に着火させることができる。
また請求項3に係る発明は、請求項2に係る燃料電池システムおいて、補正部は、取得部によって取得された原料流量のみを、原料流量センサの公差の半分の所定割合分だけ増量して補正する第二補正部をさらに備えている。
これによれば、酸化剤ガス流量を減少してもなお空燃比が燃料過少である場合、酸化剤ガス流量は固定しつつ、原料流量のみを増大させて、燃焼部の再着火を行うことにより、空燃比を比較的燃料過多に変更するため、燃焼部をより確実に着火させることができる。
また請求項4に係る発明は、請求項3に係る燃料電池システムおいて、補正部は、取得部によって取得された酸化剤ガス流量のみを、酸化剤ガス流量センサの公差の半分だけさらに減量して補正する第三補正部をさらに備えている。
これによれば、原料流量は固定しつつ、酸化剤ガス流量のみをさらに減少させて、燃焼部の再着火を行うことにより、空燃比を比較的燃料過多に変更するため、燃焼部をより確実に着火させることができる。
また請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4の何れか一項に係る燃料電池システムおいて、燃料電池、改質部および燃焼部を収容している燃料電池モジュールが、燃焼部が吹き消えしやすい状態である場合に、補正部は、取得部によって取得された酸化剤ガス流量および原料流量を、原料流量センサおよび酸化剤ガス流量センサの公差に基づいて補正し、再着火部は、酸化剤ガス供給装置および原料供給装置を制御して、補正部によって補正された酸化剤ガス流量および原料流量にて酸化剤ガスおよび燃料を燃焼部に供給するとともに、燃焼部の再着火を行う。
これによれば、燃焼部が吹き消えしやすい状態であっても、燃焼部を確実に再着火させることができる。
また請求項6に係る発明は、請求項5に係る燃料電池システムおいて、制御装置は、燃料電池の温度が所定温度より低い場合に、燃料電池モジュールが、燃焼部が吹き消えしやすい状態である、とする。
これによれば、燃料電池の温度を検出することにより、燃焼部が吹き消えしやすい状態であることを確実に検出することができる。
また請求項7に係る発明は、請求項5に係る燃料電池システムおいて、制御装置は、改質部の温度が所定温度より低い場合に、燃料電池モジュールが、燃焼部が吹き消えしやすい状態である、とする。
これによれば、改質部の温度を検出することにより、燃焼部が吹き消えしやすい状態であることを確実に検出することができる。
本発明による燃料電池システムの一実施形態の概要を示す概要図である。 図1に示す燃料電池システムを示すブロック図である。 図2に示す制御装置で実行される制御プログラムのフローチャートである。 図2に示す制御装置で実行される制御プログラム(再着火サブルーチン)のフローチャートである。 原料供給量とカソードエア供給量、および吹き消え範囲(失火範囲)とエミッション不良範囲との関係を示す図である。 原料供給量とカソードエア供給量、および吹き消え範囲(失火範囲)とエミッション不良範囲、ならびに公差範囲との関係を示す図であり、本実施形態による第一補正による作用効果を説明するための図である。 原料供給量とカソードエア供給量、および吹き消え範囲(失火範囲)とエミッション不良範囲、ならびに公差範囲との関係を示す図であり、本実施形態による第一補正および第二補正による作用効果を説明するための図である。 図2に示す制御装置で実行される制御プログラム(第一制御変形例)のフローチャートである。 図2に示す制御装置で実行される制御プログラム(第二制御変形例)のフローチャートである。
以下、本発明による燃料電池システムの一実施形態について説明する。図1はこの燃料電池システムの概要を示す概要図である。この燃料電池システムは、箱状の筐体11、燃料電池モジュール20、排熱回収システム30、インバータ装置50および制御装置60を備えている。
筐体11は、筐体11内を区画して第1室R1および第2室R2を形成する仕切部材12を備えている。第1室R1は第1空間を形成し、第2室R2は第2空間を形成する。仕切部材12は、筐体11を上下に区画する(仕切る)板状部材である。筐体11内には、仕切部材12より上方および下方に第1室R1および第2室R2が形成される。
燃料電池モジュール20は、第1室R1内に該第1室R1の内壁面から空間をおいて収納されている。燃料電池モジュール20は、ケーシング21、燃料電池24を少なくとも含んで構成されるものである。本実施形態では、燃料電池モジュール20は、ケーシング21、蒸発部22、改質部23および燃料電池24を備えている。
ケーシング21は、断熱性材料で箱状に形成されている。ケーシング21は、第1室R1内に該第1室R1の内壁面から空間をおいて図示しない支持構造により支持されている。ケーシング21内には、蒸発部22、改質部23、燃料電池24および燃焼部26である燃焼空間R3が配設されている。このとき、蒸発部22、改質部23が燃料電池24の上方に位置するように配設されている。
蒸発部22は、後述する燃焼ガスにより加熱されて、供給された改質水を蒸発させて水蒸気を生成するとともに、供給された改質用原料を予熱するものである。蒸発部22は、このように生成された水蒸気と予熱された改質用原料を混合して改質部23に供給するものである。改質用原料としては天然ガス、LPGなどの改質用気体燃料、灯油、ガソリン、メタノールなどの改質用液体燃料があり、本実施形態においては天然ガスにて説明する。
この蒸発部22には、一端(下端)が水タンク13内に配設された給水管41の他端が接続されている。給水管41には、改質水ポンプ41aが設けられている。改質水ポンプ41aは、蒸発部22に改質水を供給するとともにその改質水供給量(供給流量(単位時間あたりの流量))を調整するものである。
また、蒸発部22には、燃料供給源(図示省略)からの改質用原料が改質用原料供給管42を介して供給されている。改質用原料供給管42には、上流から順番に一対の原料バルブ(図示省略)、流量センサ42a、脱硫器42b、および原料ポンプ42cが設けられている。原料バルブは改質用原料供給管42を開閉する電磁開閉弁である。流量センサ42aは、燃料電池24に供給されている燃料(改質用原料)の流量(供給流量)すなわち単位時間あたりの流量を検出するもの(原料流量センサに相当)であり、その検出結果を制御装置60に送信している。脱硫器42bは改質用原料中の硫黄分(例えば、硫黄化合物)を除去するものである。なお、流量センサ42aは、脱硫器42bと原料ポンプ42cとの間に配設してもよい。原料ポンプ42cは、燃料電池24に燃料(改質用原料)を供給する原料供給装置であり、制御装置60からの制御指令値にしたがって燃料供給源からの燃料供給量(供給流量(単位時間あたりの流量))を調整するものである。なお、原料は、原燃料のことである。
改質部23は、後述する燃焼ガスにより加熱されて水蒸気改質反応に必要な熱が供給されることで、蒸発部22から供給された混合ガス(改質用原料、水蒸気)から改質ガスを生成して導出するものである。改質部23内には、触媒(例えば、RuまたはNi系の触媒)が充填されており、混合ガスが触媒によって反応し改質されて水素ガスと一酸化炭素ガスが生成されている(いわゆる水蒸気改質反応)。これと同時に、水蒸気改質反応にて生成された一酸化炭素と水蒸気が反応して水素ガスと二酸化炭素とに変成するいわゆる一酸化炭素シフト反応が生じている。これら生成されたガス(いわゆる改質ガス)は燃料電池24の燃料極に導出されるようになっている。改質ガスは、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、水蒸気、未改質の天然ガス(メタンガス)、改質に使用されなかった改質水(水蒸気)を含んでいる。なお、水蒸気改質反応は吸熱反応であり、一酸化炭素シフト反応は発熱反応である。
改質部23は、改質用原料と改質水(水蒸気)とが流入する部位の温度(改質部入口温度T1)を検出する温度センサ(改質部入口温度センサ)23aを備えている。温度センサ23aは、改質部23の改質用原料と改質水(水蒸気)とが流入する部位に設けられている。温度センサ23aは触媒に入る前でもよく触媒に入って直ぐの部分でもよい。温度センサ23aは、その検出結果を制御装置60に送信するようになっている。
さらに、改質部23は、改質ガスが流出する部位の温度(改質部出口温度T2)を検出する温度センサ(改質部出口温度センサ)23bを備えている。温度センサ23bは、改質部23の改質ガスが流出する部位に設けられている。温度センサ23bは、その検出結果を制御装置60に送信するようになっている。
燃料電池24は、燃料極、空気極(酸化剤極)、および両極の間に介装された電解質からなる複数のセル24aが積層されて構成されている。本実施形態の燃料電池は、固体酸化物形燃料電池であり、電解質として固体酸化物の一種である酸化ジルコニウムを使用している。燃料電池24の燃料極には、燃料として水素、一酸化炭素、メタンガスなどが供給される。動作温度は400〜1000℃程度である。なお、400℃以下でも定格以下の発電量の発電は可能である。また、600℃で発電開始を許可している。水素だけではなく天然ガスや石炭ガスなども直接燃料として用いることが可能である。この場合、改質部23は省略することができる。
セル24aの燃料極側には、燃料である改質ガスが流通する燃料流路24bが形成されている。セル24aの空気極側には、酸化剤ガスである空気(カソードエア)が流通する空気流路24cが形成されている。
燃料電池24は、燃料電池24の温度(燃料電池温度T3)を検出する温度センサ(燃料電池温度センサ)24dを備えている。温度センサ24dは、燃料電池24のセル24aの積層方向の中央部分であって上下方向中央部分に設けられている。温度センサ24dは、その検出結果を制御装置60に送信するようになっている。
燃料電池24は、マニホールド25上に設けられている。マニホールド25には、改質部23からの改質ガスが改質ガス供給管43を介して供給される。燃料流路24bは、その下端(一端)がマニホールド25の燃料導出口に接続されており、その燃料導出口から導出される改質ガスが下端から導入され上端から導出されるようになっている。カソードエアブロワ44aによって送出されたカソードエアはカソードエア供給管44を介して供給され、空気流路24cの下端から導入され上端から導出されるようになっている。
カソードエアブロワ44aは、第2室R2内に配設されている。カソードエアブロワ44aは、第2室R2内の空気を吸入し燃料電池24の空気極に吐出するものであり、その吐出量は調整制御(例えば燃料電池24の負荷電力量(消費電力量)に応じて制御)されるものである。このカソードエアブロワ44aは、カソードエアを燃焼部26に供給する酸化剤ガス供給装置である。カソードエア供給管44には、流量センサ44bが設けられている。流量センサ44bは、燃料電池24ひいては燃焼部26に供給されているカソードエアの流量(供給流量)すなわち単位時間あたりの流量を検出するもの(酸化剤ガス流量センサに相当)であり、その検出結果を制御装置60に送信している。
燃料電池24においては、燃料極に供給された燃料と空気極に供給された酸化剤ガスによって発電が行われる。すなわち、燃料極では、下記化1および化2に示す反応が生じ、空気極では、下記化3に示す反応が生じている。すなわち、空気極で生成した酸化物イオン(O2−)が電解質を透過し、燃料極で水素と反応することにより電気エネルギーを発生させている。したがって、燃料流路24bおよび空気流路24cからは、発電に使用されなかった改質ガスおよび酸化剤ガス(空気)が導出する。
(化1)
+O2−→HO+2e
(化2)
CO+O2−→CO+2e
(化3)
1/2O+2e→O2−
そして、燃料流路24bおよび空気流路24cから導出した、発電に使用されなかった改質ガス(アノードオフガス)は、燃料電池24と蒸発部22(改質部23)の間の燃焼空間R3にて、発電に使用されなかった酸化剤ガス(カソードオフガス)によって燃焼され、その燃焼ガス(火炎)によって蒸発部22および改質部23が加熱される。さらには、燃料電池モジュール20内を動作温度に加熱している。その後、燃焼ガスは排気口21aから燃料電池モジュール20の外に排気される。このように、燃焼空間R3が、燃料電池24からのアノードオフガスと燃料電池24からのカソードオフガスとが燃焼されて改質部23を加熱する燃焼部26である。
燃焼部26(燃焼空間R3)では、アノードオフガスが燃焼されて火炎27が発生している。燃焼部26には、アノードオフガスを着火させるための一対の着火ヒータ26a1,26a2が設けられている。また、燃焼部26には、燃焼部26の温度を検出するための一対の温度センサ26b1,26b2が設けられている。温度センサ26b1,26b2の検出結果(出力信号)は制御装置60に送信されている。
排熱回収システム30は、燃料電池24の排熱と貯湯水との間で熱交換することで排熱を貯湯水に回収して蓄える排熱回収系である。排熱回収システム30は、貯湯水を貯湯する貯湯槽31と、貯湯水が循環する貯湯水循環ライン32と、燃料電池モジュール20からの燃焼排ガスと貯湯水との間で熱交換が行われる熱交換器33と、が備えられている。
貯湯槽31は、1つの柱状容器を備えており、その内部に温水が層状に、すなわち上部の温度が最も高温であり下部にいくにしたがって低温となり下部の温度が最も低温であるように貯留されるようになっている。貯湯槽31の柱状容器の下部には水道水などの水(低温の水)が補給され、貯湯槽31に貯留された高温の温水が貯湯槽31の柱状容器の上部から導出されるようになっている。
貯湯水循環ライン32の一端は貯湯槽31の下部に、他端は貯湯槽31の上部に接続されている。貯湯水循環ライン32上には、一端から他端に向かって順番に貯湯水循環手段である貯湯水循環ポンプ32a、および熱交換器33が配設されている。貯湯水循環ポンプ32aは、貯湯槽31の下部の貯湯水を吸い込んで貯湯水循環ライン32を図示矢印方向へ通水させて貯湯槽31の上部に吐出するものであり、その流量(送出量)が制御されるようになっている。
熱交換器33は、燃料電池モジュール20から排気される燃焼排ガスが供給されるとともに貯湯槽31からの貯湯水が供給され燃焼排ガスと貯湯水が熱交換する熱交換器である。この熱交換器33は、筐体11内に配設されている。本実施形態では、熱交換器33は、燃料電池モジュール20の下部に設けられており、少なくとも熱交換器33の下部は仕切部材12を貫通して第2室R2に突出されて配設されている。
このように構成された熱交換器33においては、燃料電池モジュール20からの燃焼排ガスは、貯湯水との間で熱交換が行われ凝縮されるとともに冷却される。凝縮後の燃焼排ガスは排気管46を通って第1排気口11aから外部に排出される。また、凝縮された凝縮水は、凝縮水供給管47を通って純水器14に供給される(自重で落水する)。
また、燃料電池システムは、水タンク13および純水器14を備えている。水タンク13および純水器14は第2室R2内に配設されている。水タンク13は、純水器14から導出された純水を貯めておくものである。水タンク13には、水タンク13内の純水量を検出する図示しない水量センサ(水位センサ)が設けられている。水量センサは例えばフロート式、静電容量式などの水位計である。水量センサは制御装置に検出信号を送信するようになっている。
純水器14は、活性炭とイオン交換樹脂を内蔵しており、例えばフレーク状の活性炭と粒状のイオン交換樹脂を充填している。また被処理水の状態によっては、中空糸フィルタを設置しても良い。純水器14は、熱交換器33からの凝縮水を活性炭とイオン交換樹脂によって純水化するものである。純水器14は、配管48を介して水タンク13に連通しており、純水器14内の純水は配管48を通って水タンク13に導出される。
さらに、燃料電池システムは、インバータ装置50を備えている。インバータ装置50は、燃料電池24から出力される直流電圧を入力し所定の交流電圧に変換して交流の系統電源51および外部電力負荷53に接続されている電源ライン52に出力する第1機能と、系統電源51からの交流電圧を電源ライン52を介して入力し所定の直流電圧に変換して補機や制御装置60に出力する第2機能と、を有している。
系統電源(または商用電源)51は、該系統電源51に接続された電源ライン52を介して電力負荷53に電力を供給するものである。燃料電池24はインバータ装置50を介して電源ライン52に接続されている。電力負荷53は、交流電源で駆動される負荷であり、例えばドライヤ、冷蔵庫、テレビなどの電化製品である。
さらに、燃料電池システムは、制御装置60を備えている。制御装置60には、上述した温度センサ23a,23b,24d,26b1,26b2、流量センサ42a,44b、各ポンプ32a,41a,42c、ブロワ44a、および着火ヒータ26a1,26a2、記憶装置60aが接続されている(図2参照)。制御装置60はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続された入出力インターフェース、CPU、RAMおよびROM(いずれも図示省略)を備えている。CPUは、燃料電池システムの運転を実施している。RAMは同プログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶するものであり、ROMは前記プログラムを記憶するものである。
次に、上述した燃料電池システムの作動について説明する。制御装置60は、図示しない起動スイッチがオンされると(あるいはユーザによって予め設定された起動開始時刻となったことにより自動的に起動が開始されると)、図3に示すフローチャートに対応するプログラムの実行を開始する。
制御装置60は、ステップS102において、燃焼部26を着火する。具体的には、制御装置60は、改質用原料およびカソードエアの投入を開始する。制御装置60は、原料ポンプ42cを駆動させて改質用原料を所定の供給流量(目標原料供給量)にて投入する。制御装置60は、カソードエアブロワ44aを駆動させてカソードエアを所定の供給流量(目標カソードエア供給量)にて投入する。これらの投入と同時に、制御装置60は、着火ヒータ26a1,26a2への通電を開始する。
これにより、原料ポンプ42cから吐出された改質用原料は、蒸発部22および改質部23を経て燃料電池24の燃料流路24bを通って燃焼部26に供給される。カソードエアブロワ44aから送出されたカソードエアは、燃料電池24の空気流路24cを通って燃焼部26に供給される。燃焼部26に供給された改質用原料とカソードエアとは、通電されている着火ヒータ26a1,26a2によって燃焼が開始される(着火される)。
制御装置60は、ステップS104において、燃焼部26が着火したか否かを判定する。燃焼部26が着火すれば、その燃焼により燃焼空間R3が昇温される。よって、制御装置60は、温度センサ26b1(または26b2)により検出された温度が所定温度以上となれば、燃焼部26が着火したと判定する。制御装置60は、温度センサ26b1(または26b2)により検出された温度が所定温度未満であれば、燃焼部26は着火していないと判定する(燃焼部26は吹き消えであると判定する:ステップS108)。
制御装置60は、燃焼部26が着火したと判定した後(すなわち燃焼部26の燃焼中において)、プログラムをステップS106に進め、吹き消えたか否かを判定する。具体的には、制御装置60は、ステップS104と同様に、温度センサ26b1(または26b2)により検出された温度が所定温度未満となれば、ステップS106にて「YES」と判定し、燃焼部26が吹き消えたと判定する(吹き消え判定部:ステップS108)。その後、制御装置60は、本フローチャートの処理を一旦終了する。
一方、制御装置60は、温度センサ26b1(または26b2)により検出された温度が所定温度以上であれば、ステップS106にて「NO」と判定し、燃焼部26が燃焼中であると判定する(ステップS110)。その後、制御装置60は、燃焼部26が燃焼中である場合には、ステップS106の処理を繰り返し実行する。
次に、燃焼部26が着火しなかった場合、着火したが吹き消えた場合に、燃焼部26の再着火を行う再着火制御について説明する。制御装置60は、図示しない起動スイッチがオンされると(あるいはユーザによって予め設定された起動開始時刻となったことにより自動的に起動が開始されると)、図4に示すフローチャートに対応するプログラムの実行を開始する。
制御装置60は、ステップS202において、燃焼部26が吹き消えたと判定されたか否かを判定する。制御装置60は、燃焼部26が吹き消えたと判定された場合には、ステップS202にて「YES」と判定し、プログラムをステップS204に進める。なお、「燃焼部26が吹き消えた」には、「燃焼部26が着火しなかった」が含まれる。一方、制御装置60は、燃焼部26が吹き消えたと判定されない場合には、ステップS202にて「NO」と判定し、ステップS202の処理を繰り返し実行する。
制御装置60は、ステップS204において、改質部23の温度が所定温度(例えば500℃)より低いか否かを判定する(改質部23の改質反応が所定反応割合より小さいか否かを判定する)。例えば、制御装置60は、改質部入口温度T1が所定温度T1aより低いか否かを判定する。または、制御装置60は、改質部出口温度T2が所定温度T2aより低いか否かを判定する。
改質部23の温度が所定温度以上である場合には、制御装置60は、ステップS204にて「NO」と判定し、プログラムをステップS208に進める。制御装置60は、ステップS208において、燃料電池モジュール20が異常であると判定する。燃料電池モジュール20の異常は、燃料電池モジュール20内にある各温度センサ23a,23b,24dの故障、ケーシング21の破損(例えば亀裂)などである。なお、燃料電池モジュール20の異常に流量センサ42a,44bを含めるようにしてもよい。
一方、改質部23の温度が所定温度より低い場合には、制御装置60は、ステップS204にて「YES」と判定し、プログラムをステップS206に進める。制御装置60は、ステップS206において、回数カウントを1だけ増大する。その後、制御装置60は、ステップS210において、燃料電池24のセルの温度が所定温度(例えば300℃)より低いか否かを判定する。なお、所定温度は燃料電池24のセルの酸化温度である。例えば、制御装置60は、燃料電池温度T3が所定温度T3aより低いか否かを判定する。また、回数カウントは、再着火の回数を示している。
燃料電池温度T3が所定温度T3a以上である場合には、制御装置60は、ステップS210にて「NO」と判定し、プログラムをステップS212に進める。制御装置60は、ステップS212において、燃料電池システムの通常の停止運転を開始する。例えば、制御装置60は、改質用原料、改質水およびカソードエアの供給を停止する。制御装置60は、停止運転が完了し、または、燃料電池温度T3が所定温度T3aより低くなった場合、ステップS214にて「YES」と判定し、プログラムをステップS216に進める。なお、制御装置60は、停止運転が完了しない場合、または、燃料電池温度T3が所定温度T3a以上である場合、ステップS214にて「NO」と判定し、ステップS204の処理を繰り返す。これにより、燃料電池24を再着火に最適な温度まで早期に降温させることができ、ひいては再着火の時間を短縮することができる。
一方、燃料電池温度T3が所定温度T3aより低い場合には、制御装置60は、ステップS210にて「YES」と判定し、プログラムをステップS216に進める。制御装置60は、ステップS216以降において、再着火の回数に応じて、原料供給量およびカソードエア供給量を補正して再着火を行う。
再着火の回数が2回未満である場合(1回である場合)には、制御装置60は、吹き消え時点の原料供給量およびカソードエア供給量を維持して、燃焼部26の再着火を行う。具体的には、制御装置60は、ステップS216においては、回数カウントが第一所定回数Ca(例えば2回)未満であるか否かを判定する。回数カウントが第一所定回数Ca未満である場合には、制御装置60は、ステップS216にて「NO」と判定し、プログラムをステップS232に進める。制御装置60は、ステップS232において、燃焼部26の再着火を行う(再着火部)。
具体的には、制御装置60は、図3に示すフローチャートを実行する。制御装置60は、ステップS102において、燃焼部26を着火する。具体的には、制御装置60は、改質用原料およびカソードエアの投入を開始する。制御装置60は、原料ポンプ42cを駆動させて改質用原料を所定の供給流量(目標原料供給量)にて投入する。制御装置60は、カソードエアブロワ44aを駆動させてカソードエアを所定の供給流量(目標カソードエア供給量)にて投入する。これらの投入と同時に、制御装置60は、着火ヒータ26a1,26a2への通電を開始する。
さらに、制御装置60は、ステップS104〜110において、着火判定および吹き消え判定を行う。一回目の再着火によっても燃焼部26が着火しない場合には、二回目の再着火が行われる。
再着火の回数が2回〜3回である場合には、制御装置60は、吹き消え時点の原料供給量を維持するとともに、吹き消え時点のカソードエア供給量から流量センサ44bの公差分だけ減量して、燃焼部26の再着火を行う。具体的には、制御装置60は、ステップS216にて「YES」と判定し、プログラムをステップS218に進める。制御装置60は、ステップS218において、回数カウントが、第一所定回数Caより大きい値に設定されている第二所定回数Cb(例えば4回)未満であるか否かを判定する。回数カウントが第二所定回数Cb未満である場合には、制御装置60は、ステップS218にて「NO」と判定し、プログラムをステップS220以降に進める。制御装置60は、ステップS220,222,230において、燃焼部26の再着火を行う。
制御装置60は、ステップS220において、燃焼部26の吹き消え前の原料供給量(原料流量)およびカソードエア供給量(カソードエア流量)を取得する(取得部)。吹き消え前の原料供給量は、吹き消え判定時に流量センサ42aによって検出され記憶された原料供給量を記憶装置60aから取得するようにすればよい。吹き消え前のカソードエア供給量は、吹き消え判定時に流量センサ44bによって検出され記憶されたカソードエア供給量を記憶装置60aから取得するようにすればよい。
制御装置60は、ステップS222において、ステップS220によって取得されたカソードエア供給量(酸化剤ガス流量)のみを、流量センサ44bの公差の半分だけ減量して補正する(第一補正部)。例えば、制御装置60は、流量センサ44bによって検出される検出流量から流量センサ44bの公差の半分を減算することにより、再着火時のカソードエア供給量を補正する。また、制御装置60は、目標カソードエア供給量(吹き消え判定時または着火時の目標供給量)から流量センサ44bの公差の半分を減算することにより、再着火時のカソードエア供給量を補正するようにしてもよい。なお、原料供給量は補正しない。
制御装置60は、ステップS232において、燃焼部26の再着火を行う。具体的には、制御装置60は、図3に示すフローチャートを実行する。制御装置60は、ステップS102において、燃焼部26を着火する。具体的には、制御装置60は、補正された目標カソードエア供給量(=吹き消え判定時の目標カソードエア供給量−流量センサ44bの公差の半分)となるようにカソードエアブロワ44aを駆動させてカソードエアを投入する。なお、制御装置60は、吹き消え判定時の目標原料供給量となるように原料ポンプ42cを駆動させて改質用原料を投入する。これらの投入と同時に、制御装置60は、着火ヒータ26a1,26a2への通電を開始する。さらに、制御装置60は、ステップS104〜110において、着火判定および吹き消え判定を行う。
ここで、原料供給量とカソードエア供給量、および吹き消え範囲(失火範囲)とエミッション不良範囲との関係を説明する。図5に示すように、原料供給量とカソードエア供給量との組み合わせ(関係)は、燃焼部26が正常に燃焼している燃焼状態、燃焼部26が吹き消えるかまたは着火しない吹き消え状態、および燃焼部26のエミッション状態が不良であるエミッション不良状態に区分される。原料供給量に対してカソードエア供給量が多い場合には、燃焼部26は吹き消え状態となる(図5にて左上の範囲(吹き消え範囲))。一方、原料供給量に対してカソードエア供給量が少ない場合には、燃焼部26はエミッション不良状態となる(図5にて右下の範囲(エミッション不良範囲))。原料供給量に対してカソードエア供給量が適切に供給されている場合には、燃焼部26は燃焼状態となる(図5にて吹き消え範囲とエミッション不良範囲との間の範囲)。
また、流量センサ42aおよび流量センサ44bは、公差をそれぞれ有しており、その公差範囲を図5に示す。流量センサ42aおよび流量センサ44bの各公差は、センサ自身の誤差、表示の分解能、ハード回路の誤差などの誤差を総合的に考慮した誤差であってその誤差の最大値と最小値との差である。公差は、例えば、6σに設定されている。σは、誤差の標準偏差である。例えば、公差範囲は、中心値が公差の半分となるように設定されている。中心値は、流量センサ42aおよび流量センサ44bの目標流量である。目標流量における公差範囲が吹き消え範囲と重なっている場合であって、前述した誤差に起因して実流量がその重合範囲内にある場合には、燃焼部26は吹き消え状態となる。
これに対して、本実施形態によれば、制御装置60は、目標カソードエア供給量(吹き消え判定時または着火時の目標供給量)から流量センサ44bの公差の半分(3σ)を減算することにより、再着火時のカソードエア供給量を補正する。制御装置60は、補正された目標カソードエア供給量となるようにカソードエアブロワ44aを駆動させてカソードエアを投入する。すなわち、図6に示すように、公差範囲が全体的に流量センサ44bの公差の半分(3σ)だけ下方に移動するため、公差範囲と吹き消え範囲とが重ならない。よって、燃焼部26の再着火を行う際に、吹き消えや未着火を抑制することで、燃焼部26の再着火を確実に行うことができる。
再着火の回数が4回〜5回である場合には、制御装置60は、吹き消え時点の原料供給量に流量センサ42aの公差の半分の所定割合分だけ増量するとともに、吹き消え時点のカソードエア供給量から流量センサ44bの公差分だけ減量して、燃焼部26の再着火を行う。具体的には、制御装置60は、ステップS216,218にて「YES」と判定し、プログラムをステップS224に進める。制御装置60は、ステップS224において、回数カウントが、第二所定回数Cbより大きい値に設定されている第三所定回数Cc(例えば6回)未満であるか否かを判定する。回数カウントが第三所定回数Cc未満である場合には、制御装置60は、ステップS224にて「NO」と判定し、プログラムをステップS226に進める。制御装置60は、ステップS226,230において、燃焼部26の再着火を行う。
制御装置60は、ステップS226において、上述した第一補正部による補正に加えて、ステップS220によって取得された原料供給量(原料流量)のみを、流量センサ42aの公差の半分の所定割合分(例えば、半分)だけ増量して補正する(第二補正部)。例えば、制御装置60は、流量センサ42aによって検出される検出流量から流量センサ42aの公差の半分の所定割合分(例えば、半分)を加算することにより、再着火時の原料供給量を補正する。また、制御装置60は、目標原料供給量(吹き消え判定時または着火時の目標供給量)から流量センサ42aの公差の半分の所定割合分(例えば、半分)を加算することにより、再着火時の原料供給量を補正するようにしてもよい。
制御装置60は、ステップS232において、燃焼部26の再着火を行う。具体的には、制御装置60は、補正された目標原料供給量(=吹き消え判定時の目標原料供給量+流量センサ44bの公差の半分の所定割合分)となるように原料ポンプ42cを駆動させて改質用原料を投入する。また、制御装置60は、先に補正された目標カソードエア供給量(=吹き消え判定時の目標カソードエア供給量−流量センサ44bの公差の半分)となるようにカソードエアブロワ44aを駆動させてカソードエアを投入する。これらの投入と同時に、制御装置60は、着火ヒータ26a1,26a2への通電を開始する。さらに、制御装置60は、ステップS104〜110において、着火判定および吹き消え判定を行う。
これによれば、制御装置60は、目標カソードエア供給量(吹き消え判定時または着火時の目標供給量)から流量センサ44bの公差の半分(3σ)を減算することにより、再着火時のカソードエア供給量を補正する。さらに、制御装置60は、目標原料供給量(吹き消え判定時または着火時の目標供給量)から流量センサ42aの公差の半分の所定割合分(1.5σ)を加算することにより、再着火時の原料供給量を補正する。制御装置60は、補正された目標カソードエア供給量となるようにカソードエアブロワ44aを駆動させてカソードエアを投入する。制御装置60は、補正された目標原料供給量となるように原料ポンプ42cを駆動させて改質用原料を投入する。
すなわち、図7に示すように、公差範囲が、全体的に流量センサ44bの公差の半分(3σ)だけ下方に移動し、さらに流量センサ44bの公差の半分の半分(1,5σ)だけ右方に移動するため、公差範囲と吹き消え範囲とが重ならない。よって、燃焼部26の再着火を行う際に、吹き消えや未着火を抑制することで、燃焼部26の再着火を確実に行うことができる。
再着火の回数が6回以上である場合には、制御装置60は、吹き消え時点の原料供給量に流量センサ42aの公差の半分の所定割合分だけ増量するとともに、吹き消え時点のカソードエア供給量から流量センサ44bの公差の2倍分だけ減量して、燃焼部26の再着火を行う。具体的には、制御装置60は、ステップS224にて「YES」と判定し、プログラムをステップS228に進める。制御装置60は、ステップS228,230において、燃焼部26の再着火を行う。
制御装置60は、ステップS228において、上述した第一補正部および第二補正部による補正に加えて、ステップS220によって取得されたカソードエア供給量(酸化剤ガス流量)のみを、流量センサ44bの公差の半分だけ減量して補正する(第三補正部)。例えば、制御装置60は、流量センサ44bによって検出される検出流量から流量センサ44bの公差の半分をさらに減算することにより、再着火時のカソードエア供給量を補正する。また、制御装置60は、目標カソードエア供給量(吹き消え判定時または着火時の目標供給量)から流量センサ44bの公差の半分をさらに減算することにより、再着火時のカソードエア供給量を補正するようにしてもよい。
制御装置60は、ステップS232において、燃焼部26の再着火を行う。具体的には、制御装置60は、先に補正された目標原料供給量(=吹き消え判定時の目標原料供給量+流量センサ44bの公差の半分の所定割合分)となるように原料ポンプ42cを駆動させて改質用原料を投入する。また、制御装置60は、補正された目標カソードエア供給量(=吹き消え判定時の目標カソードエア供給量−流量センサ44bの公差分)となるようにカソードエアブロワ44aを駆動させてカソードエアを投入する。これらの投入と同時に、制御装置60は、着火ヒータ26a1,26a2への通電を開始する。さらに、制御装置60は、ステップS104〜110において、着火判定および吹き消え判定を行う。
これによれば、制御装置60は、目標カソードエア供給量(吹き消え判定時または着火時の目標供給量)から流量センサ44bの公差分(6σ)を減算することにより、再着火時のカソードエア供給量を補正する。さらに、制御装置60は、目標原料供給量(吹き消え判定時または着火時の目標供給量)から流量センサ42aの公差の半分の所定割合分(1.5σ)を加算することにより、再着火時の原料供給量を補正する。制御装置60は、補正された目標カソードエア供給量となるようにカソードエアブロワ44aを駆動させてカソードエアを投入する。制御装置60は、補正された目標原料供給量となるように原料ポンプ42cを駆動させて改質用原料を投入する。
再着火の回数が8回以上である場合には、制御装置60は、ステップS230にて「YES」と判定し、燃焼部26の再着火を中止する(ステップS234)。制御装置60は、ステップS230において、第三所定回数Ccより大きい値に設定されている第四所定回数Cd(例えば8回)未満であるか否かを判定する。
なお、上述した第一補正部(ステップS222)、第二補正部(ステップS226)および第三補正部(ステップS228)から補正部が構成されている。補正部は、取得部(ステップS220)によって取得されたカソードエア供給量(酸化剤ガス流量)および原料供給量(原料流量)の少なくとも何れか一方を、流量センサ42a(原料流量センサ)および流量センサ44b(酸化剤ガス流量センサ)の少なくとも何れか一方の公差に基づいて補正する。
上述した説明から明らかなように、本実施形態によれば、燃料電池システムは、燃料とカソードエア(酸化剤ガス)とにより発電する燃料電池24と、改質用原料と改質水とから燃料を生成して燃料電池24に供給する改質部23と、燃料電池24からの未使用の燃料を含む可燃性ガスを導入しカソードエアで燃焼して燃焼ガスを導出する燃焼部26と、改質用原料を供給する原料ポンプ42c(原料供給装置)と、カソードエアを燃焼部26に供給するカソードエアブロワ44a(酸化剤ガス供給装置)と、改質用原料の供給流量を検出する流量センサ42a(原料流量センサ)と、カソードエアの供給流量を検出する流量センサ44b(酸化剤ガス流量センサ)と、カソードエアブロワ44aおよび原料ポンプ42cを少なくとも制御する制御装置60と、を備えた燃料電池24システムである。制御装置60は、燃焼部26が吹き消えているか否かを判定する吹き消え判定部(ステップS108)と、吹き消え判定部(ステップS108)によって燃焼部26が吹き消えていると判定された時点における、カソードエアの単位時間あたりの供給流量であるカソードエア流量、および改質用原料の単位時間あたりの供給流量である原料流量を取得する取得部(ステップS220)と、取得部(ステップS220)によって取得されたカソードエア流量および原料流量の少なくとも何れか一方を、流量センサ42aおよび流量センサ44bの少なくとも何れか一方の公差に基づいて補正する補正部(ステップS222,226,228)と、カソードエアブロワ44aおよび原料ポンプ42cを制御して補正部(ステップS222,226,228)によって補正されたカソードエア流量および原料流量にてカソードエアおよび原料を燃焼部26に供給するとともに、燃焼部26の再着火を行う再着火部(ステップS232)と、を備えている。
これによれば、制御装置60(補正部:ステップS222,226,228)が、取得部(ステップS220)によって取得されたカソードエア流量および原料流量(燃焼部26が吹き消えていると判定された時点の各流量)の少なくとも何れか一方を、流量センサ42aおよび流量センサ44bの少なくとも何れか一方の公差に基づいて補正する。さらに、制御装置60(再着火部:ステップS232)が、カソードエアブロワ44aおよび原料ポンプ42cを制御して、補正部(ステップS222,226,228)によって補正されたカソードエア流量および原料流量にてカソードエアおよび原料を燃焼部26に供給するとともに、燃焼部26の再着火を行う。その結果、燃焼部26が一旦燃焼状態となった後に吹き消え状態となる場合、または燃焼部26が着火しない場合に、燃焼部26の再着火を行うにあたって、吹き消えた時点(又は着火した時点)の原料流量およびカソードエア流量を基準に、原料流量およびカソードエア流量を流量センサ42aおよび流量センサ44bの公差に基づいて燃焼部26の吹き消え範囲から燃焼範囲に変更することができる。したがって、燃料電池システムにおいて、一酸化炭素センサを削除した場合であっても、燃焼部26の燃焼性を担保することができる。
また制御装置60(補正部)は、取得部(ステップS220)によって取得されたカソードエア流量のみを、流量センサ44bの公差の半分だけ減量して補正する第一補正部(ステップS222)を備えている。
これによれば、最初に、原料流量は固定しつつ、カソードエア流量のみを減少させて、燃焼部26の再着火を行うことにより、空燃比を比較的燃料過多に変更するため、燃焼部26をより確実に着火させることができる。
また制御装置60(補正部)は、取得部(ステップS220)によって取得された原料流量のみを、流量センサ42aの公差の半分の所定割合分だけ増量して補正する第二補正部(ステップS226)をさらに備えている。
これによれば、カソードエア流量を減少してもなお空燃比が燃料過少である場合、カソードエア流量は固定しつつ、原料流量のみを増大させて、燃焼部26の再着火を行うことにより、空燃比を比較的燃料過多に変更するため、燃焼部26をより確実に着火させることができる。
また制御装置60(補正部)は、取得部(ステップS220)によって取得されたカソードエア流量のみを、流量センサ44bの公差の半分だけさらに減量して補正する第三補正部(ステップS228)をさらに備えている。
これによれば、原料流量は固定しつつ、カソードエア流量のみをさらに減少させて、燃焼部26の再着火を行うことにより、空燃比を比較的燃料過多に変更するため、燃焼部26をより確実に着火させることができる。
さらに、第一制御変形例について図8を参照して説明する。上述した実施形態とは、ステップS210およびステップS214の処理とステップS216の処理との間にステップS302の処理が追加されている点で異なる。なお、上述した実施形態と同一構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
制御装置60は、ステップS302において、改質部23の温度が所定温度より低い場合に、燃料電池モジュール20が、燃焼部26が吹き消えしやすい状態である、とする。例えば、改質部23の温度は改質部入口温度T1であり、所定温度は上記所定温度T1aである。また、改質部23の温度は改質部出口温度T2とし、所定温度は上記所定温度T2aとしてもよい。これによれば、改質部23の温度を検出することにより、燃焼部26が吹き消えしやすい状態であることを確実に検出することができる。
制御装置60は、改質部23の温度が所定温度以上である場合には、ステップS302にて「NO」と判定し、吹き消え判定時の各供給量のままであっても燃焼部26は再着火可能として、各供給量を補正しないで再着火を行う(ステップS232)。
一方、制御装置60は、燃料電池24、改質部23および燃焼部26を収容している燃料電池モジュール20が、燃焼部26が吹き消えしやすい状態である場合に、ステップS302にて「YES」と判定し、取得部(ステップS220)によって取得されたカソードエア流量および原料流量を、流量センサ42aおよび流量センサ44bの公差に基づいて補正し(ステップS222,226,228)、カソードエアブロワ44aおよび原料ポンプ42cを制御して、補正部(ステップS222,226,228)によって補正されたカソードエア流量および原料流量にてカソードエアおよび燃料を燃焼部26に供給するとともに、燃焼部26の再着火を行う(ステップS232)。
これによれば、燃焼部26が吹き消えしやすい状態であっても、燃焼部26を確実に再着火させることができる。燃焼部26が吹き消えしやすい状態とは、改質用原料が含有水分が比較的多い場合、改質用原料の炭素数が3以上である場合(例えばプロパンガス)である。
さらに、第二制御変形例について図9を参照して説明する。上述した第一制御変形例とは、ステップS302の処理に代えてステップS402の処理を行う点で異なる。なお、上述した実施形態と同一構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
制御装置60は、ステップS402において、燃料電池24の温度T3が所定温度T3aより低い場合に、燃料電池モジュール20が、燃焼部26が吹き消えしやすい状態である、とする。これによれば、燃料電池24の温度を検出することにより、燃焼部26が吹き消えしやすい状態であることを確実に検出することができる。
制御装置60は、燃料電池24の温度T3が所定温度T3a以上である場合には、ステップS402にて「NO」と判定し、吹き消え判定時の各供給量のままであっても燃焼部26は再着火可能として、各供給量を補正しないで再着火を行う(ステップS232)。一方、制御装置60は、燃料電池24、改質部23および燃焼部26を収容している燃料電池モジュール20が、燃焼部26が吹き消えしやすい状態である場合に、ステップS402にて「YES」と判定し、取得部(ステップS220)によって取得されたカソードエア流量および原料流量を、流量センサ42aおよび流量センサ44bの公差に基づいて補正し(ステップS222,226,228)、カソードエアブロワ44aおよび原料ポンプ42cを制御して、補正部(ステップS222,226,228)によって補正されたカソードエア流量および原料流量にてカソードエアおよび燃料を燃焼部26に供給するとともに、燃焼部26の再着火を行う(ステップS232)。
これによれば、燃焼部26が吹き消えしやすい状態であっても、燃焼部26を確実に再着火させることができる。
11…筐体、11a…第1排気口、12…仕切部材、13…水タンク、14…純水器、20…燃料電池モジュール、21…ケーシング、21a…導出口、22…蒸発部、23…改質部、23a…温度センサ(改質部入口温度センサ)、23b…温度センサ(改質部出口温度センサ)、24…燃料電池、24a…セル、24b…燃料流路、24c…空気流路、24d…温度センサ(燃料電池温度センサ)、25…マニホールド、26…燃焼空間(燃焼部)、27…火炎、30…排熱回収システム、31…貯湯槽、32…貯湯水循環ライン、32…貯湯水循環ポンプ、33…熱交換器、42a…流量センサ(原料流量センサ)、42c…原料ポンプ(原料供給装置)、44a…カソードエアブロワ(酸化剤ガス供給装置)、44b…流量センサ(酸化剤ガス流量センサ)、50…インバータ装置、51…系統電源、52…電源ライン、53…外部電力負荷、60…制御装置(判定部、取得部、補正部、再着火部、第一補正部、第二補正部、第三補正部)、R1…第1室、R2…第2室、R3…燃焼空間。

Claims (7)

  1. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、
    改質用原料と改質水とから前記燃料を生成して前記燃料電池に供給する改質部と、
    前記燃料電池からの未使用の前記燃料を含む可燃性ガスを導入し酸化剤ガスで燃焼して燃焼ガスを導出する燃焼部と、
    前記改質用原料を供給する原料供給装置と、
    前記酸化剤ガスを前記燃焼部に供給する酸化剤ガス供給装置と、
    前記改質用原料の供給流量を検出する原料流量センサと、
    前記酸化剤ガスの供給流量を検出する酸化剤ガス流量センサと、
    前記酸化剤ガス供給装置および前記原料供給装置を少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、
    前記制御装置は、
    前記燃焼部が吹き消えているか否かを判定する吹き消え判定部と、
    前記吹き消え判定部によって前記燃焼部が吹き消えていると判定された時点における、前記酸化剤ガスの単位時間あたりの供給流量である酸化剤ガス流量、および前記改質用原料の単位時間あたりの供給流量である原料流量を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記酸化剤ガス流量および前記原料流量の少なくとも何れか一方を、前記原料流量センサおよび前記酸化剤ガス流量センサの少なくとも何れか一方の公差に基づいて補正する補正部と、
    前記酸化剤ガス供給装置および前記原料供給装置を制御して、前記補正部によって補正された前記酸化剤ガス流量および前記原料流量にて前記酸化剤ガスおよび前記原料を前記燃焼部に供給するとともに、前記燃焼部の再着火を行う再着火部と、
    を備えている燃料電池システム。
  2. 前記補正部は、前記取得部によって取得された前記酸化剤ガス流量のみを、前記酸化剤ガス流量センサの公差の半分だけ減量して補正する第一補正部を備えている請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記補正部は、前記取得部によって取得された前記原料流量のみを、前記原料流量センサの公差の半分の所定割合分だけ増量して補正する第二補正部をさらに備えている請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記補正部は、前記取得部によって取得された前記酸化剤ガス流量のみを、前記酸化剤ガス流量センサの公差の半分だけさらに減量して補正する第三補正部をさらに備えている請求項3記載の燃料電池システム。
  5. 前記燃料電池、前記改質部および前記燃焼部を収容している燃料電池モジュールが、前記燃焼部が吹き消えしやすい状態である場合に、前記補正部は、前記取得部によって取得された前記酸化剤ガス流量および前記原料流量を、前記原料流量センサおよび前記酸化剤ガス流量センサの公差に基づいて補正し、前記再着火部は、前記酸化剤ガス供給装置および前記原料供給装置を制御して、前記補正部によって補正された前記酸化剤ガス流量および前記原料流量にて前記酸化剤ガスおよび前記燃料を前記燃焼部に供給するとともに、前記燃焼部の再着火を行う請求項1乃至請求項4の何れか一項記載の燃料電池システム。
  6. 前記制御装置は、前記燃料電池の温度が所定温度より低い場合に、前記燃料電池モジュールが、前記燃焼部が吹き消えしやすい状態である、とする請求項5記載の燃料電池システム。
  7. 前記制御装置は、前記改質部の温度が所定温度より低い場合に、前記燃料電池モジュールが、前記燃焼部が吹き消えしやすい状態である、とする請求項5記載の燃料電池システム。

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