JP2005216499A - 水素生成器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、燃料電池が出てから凝縮器に至る配管を通るオフガスは水分の多いガスを流すため、途中で結露してガスの流通を妨げ一時的に失火する事が生じる。吸水手段によりオフガスから吸い取り分離することにより、燃焼器での安定した燃焼を可能として信頼性の高い水素生成器とする。
【解決手段】燃料電池28から吸水手段31を介して燃焼器1に接続し、この接続管30内を流れるオフガスの水分が液滴となると、吸水手段31によりオフガスから吸い取り分離することにより、接続管30の水による閉塞を防止でき、バーナでの安定した燃焼を可能として信頼性の高い水素生成器とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体高分子型燃料電池の燃料として用いる水素を得る為に、所定の原料は水蒸気を用いて改質し水素ガスを生成する水素生成器に関する。
水素生成器は、最近開発が進められている固体高分子型燃料電池の燃料として水素が用いられ、この水素の製造法としては炭化水素の水蒸気改質法が多く使用している。水蒸気改質法は、メタン、エタン、プロパン、ブタン、都市ガス、LPガス、天然ガス、その他の炭化水素ガスを水蒸気により改質して水素リッチな改質ガスを生成させる方法である。水蒸気改質法では改質部中での接触反応によりそれら炭化水素が水素リッチな改質ガスへ変えられる。そして、得られた水素リッチな改質ガスはCO除去部でCOを低減して利用している。
図4は、水蒸気改質器を用いた原料、水蒸気の供給から水素ガスの出口に至るまでを示すブロック図である。燃焼部を配した加熱部と改質触媒を配置した改質部とにより構成される。高温となった改質部では炭化水素が水蒸気と反応して水素リッチな改質ガスが生成される。改質部は、炭化水素を原料とする場合には500〜700℃の温度に加温することが必要であり、改質触媒としては例えばNi系、Ru系等の触媒が用いられる。改質触媒は、原料ガス中の硫黄化合物により被毒し性能劣化を来たすので、それらの硫黄化合物を除去するために脱硫部へ導入される。次いで、別途設けられた水蒸気発生部からの水蒸気を添加、混合して水蒸気改質器の改質部へ導入される。原料ガスがメタンである場合の改質反応は CH4+2H2O→CO2+4H2 で示される。生成する改質ガス中には未反応のメタン、未反応の水蒸気、生成炭酸ガスのほか、一酸化炭素(CO)が発生して8〜15%程度含まれている。このため改質ガスは、この一酸化炭素を二酸化炭素と水素へ変えて除去するためにCO変成部にかけられる。
CO変成部では例えばFe−Cr系触媒、Cu−Zn系触媒、あるいはPt触媒が用いられる。CO変成部中での反応は CO+H2O→CO2+H2 で必要な水蒸気は改質部の残留水蒸気を利用する。そして、CO変成部から出る改質ガスは、未反応のメタンと余剰水蒸気と、水素と、二酸化炭素とからなる。しかし、この改質ガスには、COは完全には除去されず、1%程度以下ではあるがCOが含まれている。燃料電池に供給する燃料水素中のCOの許容濃度は10ppm程度であり、これを越えると電池性能が著しく劣化するので、CO成分は燃料電池へ導入する前にできる限り除去する必要がある。このため、改質ガスはCO変成部によりCO濃度を1%前後まで低下させた後、CO除去部にかけられる。CO除去部では空気などの酸化剤が添加され、2CO+O2→2CO2 とCO2に変えることでCOを除去し、改質ガスのCO濃度を10ppm以下に低減させる。
そして、燃料電池は、このCO濃度を低減した改質ガスをアノード側に導き、カソード側には空気を流す。燃料電池の中では、2H2+O2→2H2Oとなる反応と同時にカソードにプロトンが残りこれが回路を流れ発電する。この後、カソード側から出る空気と水は排出し、アノード側から出る水素の残りガス(オフガス)は、改質部の加熱部に導き、燃焼用ガスとして利用することによりシステムの効率を向上させている。そして、起動時には炭化水素系のガスを燃料として用い、定常運転時に入るとオフガスを燃料として用いて燃焼装置で燃焼させ改質部を加熱する装置は知られている。
しかし、アノードから出るオフガスは、残った水素が大半であるが、水蒸気も多く含まれている。そのため、燃料電池の起動時は、燃料電池から改質部の加熱部に導く配管内でこのオフガス中の水分が凝縮し、凝縮された水分が配管内を閉塞し、燃料ガスの流れを阻害して燃焼部の燃焼状態が不安定となった。
従来、この方式の水素生成器は、このオフガスの水分による燃焼部の不安定を防止するために、冷却して水分を凝縮し径路の外へ排出することに注目していた(例えば、特許文献1参照)。
図6は、水蒸気改質器の改質反応器の一部断面図である。燃焼器1は、屈曲混合部2を有するブンゼン型バーナを複数個重ね合せて形成され、送風機3が取付けられた箱体4に収納されている。燃焼器1は、送風機3から箱体4内に送出された燃焼空気の一部を燃焼空気調節機構5を経て、ガス混合室6へ導き入れ、ここでオフガスと混合し、燃料ガスの一次空気として適度な濃度に調節された後に、バーナノズル7を経て、炎孔部8へ供給される。炎孔部8に供給された燃料ガスは、箱体4内を経て送られてくる燃焼空気を二次空気としつつここで燃焼し、高温の燃焼ガスとして燃焼室へ供給される。箱体4内のオフガス供給管9の一部において、送風機3からの空気でオフガスを冷却できるようにした熱交換部10を設け、この熱交換部10の下流側には、オフガス中の水分が凝縮してできた水滴を溜める凝縮水溜11を有している。凝縮水溜11には排水パイプ12とバルブ13を設けた構造されている。
このため、バルブ13を開けることにより凝縮水溜11に溜まった水を燃焼装置の外に排出することができ、また、燃焼装置入口部にオフガス中の水蒸気を凝縮させる熱交換部を有しているため、燃料電池用水素製造装置の起動時等において、未反応ガス中の水分が配管内で結露し、液状の水となって燃焼器に流れることがなくなり、このような凝縮された水分による燃焼の脈動や失火を防止することができることが示されている。
特開2001−229952号公報
前記従来の構成では、オフガスを冷却して水分を凝縮させ、この水分をオフガスから分離するため、オフガス中の水蒸気量がへり露点温度が上昇するため、凝縮器以後の配管やバーナ部での結露はしにくくできる。また、水分を除去した分燃焼温度上昇により加熱熱量増大し、効率の上昇も狙える。
しかしながら、燃料電池が出てから凝縮器に至る配管を通るオフガスは従来の水蒸気の多いガスのままである。そのため、起動時等は水素生成器や燃料電池の温度が十分加熱されない状態で水分の多いガスを流すため、途中で結露してガスの流通を妨げ一時的に失火する事が生じる。特に水蒸気改質式の水素生成器では、水分が不足すると改質器の触媒間に炭素が析出しガスが流れなくなるという重大な故障が生じる。そのため、水素生成器の温度が低い時から十分な水分を供給する必要がある。このため、起動時、燃料電池から凝縮器の間の配管で結露した水分で詰まりを生じバーナへのオフガス流量が減少して失火しやすい。
また、凝縮器は、オフガスの流れに凝縮水面が接しているため、オフガスの流速が大きくなるとこの水面が波立ち水滴となってオフガスに戻る。そのため、凝縮器内のオフガス流速を十分に遅くする必要があり、このため、凝縮器を大きく設ける必要があり、機器全体が大きくなるばかりでなく、放熱も増加し、効率が低下するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、燃料電池から吸水手段を介して加熱手段に接続して、この接続管内を流れるオフガスの水分が液滴となると、吸水手段によりオフガスから吸い取り分離することにより、接続管の水による閉塞を防止でき、バーナでの安定した燃焼を可能として信頼性の高い水素生成器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の水素生成器は、原料を供給する手段と、水を供給する手段と、加熱手段を有する改質部と、CO変成部と、CO除去部と、燃料電池とを順次接続し、前記燃料電池から出たオフガスを前記加熱手段の燃料とし、かつ前記オフガスは前記燃料電池から吸水手段を介して前記加熱手段に接続した構成としている。
これによって、この接続管内を流れるオフガスの水分が液滴となると、吸水手段によりオフガスから吸い取り分離することにより、接続管の水による閉塞を防止でき、バーナでの安定した燃焼を可能として信頼性の高い水素生成器を提供する。
また、起動時等、水蒸気改質式の水素生成器では、水分が不足すると改質器の触媒間に炭素が析出しガスが流れなくなるという重大な故障が生じる。そのため、水素生成器の温度が低い時から十分な水分を供給する。このため、水素生成器や燃料電池の温度が十分加熱されない状態で水分を多く流すため一時は水素生成器や燃料電池の中でも凝縮する場合がある。次に水素生成器や燃料電池の全体が100℃以上となると凝縮していた水分が水蒸気となりオフガスと一緒に混合してバーナへ流れる。この時、接続管の放熱により水蒸気の一部が液化して水滴となりオフガスに混在する。この水滴は、吸水手段に吸い込まれるため、オフガスは水滴で一杯となってガスの流通を妨げることはない。そのため、オフガスはハーナに常に流量を安定して流すことができる。オフガスに水分が過剰となるのは、水素生成器が低温である場合等一時的である。そのため、吸水手段により吸収した水分は、定常の状態になると、順次少しずつ蒸発して、オフガスに混ざってバーナに供給されるため、良好な燃焼を維持できる。このため、外部に排出する構成が不要となり、システムとして簡略化でき、耐久信頼性の高くできる。
本発明の水素生成器は、原料を供給する手段と、水を供給する手段と、加熱手段を有する改質部と、CO変成部と、CO除去部と、燃料電池とを順次接続し、前記燃料電池から出たオフガスを前記加熱手段の燃料とし、かつ前記オフガスは前記燃料電池から吸水手段を介して前記加熱手段に接続した構成としていることにより、この接続管内を流れるオフガスの水分が液滴となると、吸水手段によりオフガスから吸い取り分離することができ、バーナでの安定した燃焼を可能として信頼性を高い水素生成器となる。
第1の発明は、原料を供給する手段と、水を供給する手段と、加熱手段を有する改質部と、CO変成部と、CO除去部と、燃料電池とを順次接続し、前記燃料電池から出たオフガスを前記加熱手段の燃料とし、かつ前記オフガスは前記燃料電池から吸水手段を介して前記加熱手段に接続した構成としている。
このことにより、この接続管内を流れるオフガスの水分が液滴となると、吸水手段によりオフガスから吸い取り分離することにより、接続管の水による閉塞を防止でき、バーナでの安定した燃焼を可能として信頼性の高い水素生成器を提供する。
すなわち、接続管の放熱により水蒸気の一部が液化して水滴となりオフガスに混在する。この水滴は、吸水手段に吸い込まれるため、オフガスは水滴で一杯となってガスの流通を妨げることはない。そのため、オフガスはハーナに常に流量を安定して流すことができる。オフガスに水分が過剰となるのは、水素生成器が低温である場合等一時的である。そのため、吸水手段により吸収した水分は、定常の状態になると、順次少しずつ蒸発して、オフガスに混ざってバーナに供給されるため、良好な燃焼を維持できる。このため、外部に排出する構成が不要となり、システムとして簡略化でき、耐久信頼性の高くできる。
第2の発明は、特に第1の発明の水素生成器を燃料電池から加熱手段に接続する接続管を断熱して構成してある。そのために、接続管から外部への放熱が低減でき、接続管内でのオフガス中の水分の凝縮量が少なくなり、吸水手段の許容量が小さくでき、小型化としても性能を維持できる。このため、装置の小型化、低コストを可能にしながら信頼性の高くできる。
第3の発明は、特に第1の発明の水素生成器を燃料電池から加熱手段に接続する接続管の内面に吸水手段を構成としてある。そのために、オフガス中に水分が凝縮した時、凝縮水は接続管の全域で直ちに吸収してオフガスと分離できるため、オフガス流れの閉塞を防止するばかりでなく、液滴による流量変動を無くすことが可能となり常に一定量のオフガスを供給でき、より安定した燃焼を維持でき信頼性の高くできる。
第4の発明は、特に第3の発明の水素生成器を接続管は密閉性を有する管とし、この密閉性を有する管の内部に多孔性の管を構成してある。そのために、接続管内に筒状の吸水手段を挿入するだけで位置関係が固定され保持構成が不要となる。また、接続管内に筒状の吸水手段を挿入後、他の組み立てが可能であり、組み立てや交換が容易となり、加工経済性と信頼性が向上する。
第5の発明は、特に第1の発明の水素生成器を吸水手段に加熱手段を構成したことにより、運転中、オフガスの水分を吸水手段である程度以上吸い込んだ時、加熱手段により吸水手段と吸水した水分を加熱して水蒸気として、オフガス中に順次放出できる。このため、吸水手段が水分で一杯となることが無く、ガス量の大幅な変化に対しても安定した燃焼を維持でき信頼性の高くでき、吸水手段の容量も小さくてすみ、コンパクト化が可能となる。
第6の発明は、特に第5の発明の水素生成器を吸水手段に吸水率を検知する手段を構成したことにより、運転中、オフガスの水分を吸水手段で吸水した量が判る。そのため、設定した一定量吸い込んだ時、加熱手段により吸水手段と吸水した水分を加熱して水蒸気として、オフガス中に順次放出できる。このため、加熱手段の吸水手段に溜まる水分量を常に管理でき、オフガスの水分量が極端に増減した場合も、より安定した燃焼を維持でき信頼性の高くできる。
第7の発明は、特に第1〜4の発明の水素生成器を吸水手段を前記改質部に近接して構成してある。起動時、改質部の温度が低い時は、接続管の放熱により水蒸気の一部が液化して水滴となりオフガスに混在する。この水滴は、吸水手段に吸い込まれるため、オフガスは水滴で一杯となってガスの流通を妨げることはない。そのため、オフガスはハーナに常に流量を安定して流すことができる。次に、定常状態になると、改質部の温度は500〜700℃と高温になり、改質部に近接した接続管は加熱され、この熱により、吸水手段に溜まった水分は順次蒸発して、オフガスに混ざってバーナに供給されるため、良好な燃焼を維持できる。そして、運転条件により水分が飽和以上の時は吸水し、他の時は水分を蒸発する動作を繰り返す。このため、外部に排出する構成が不要となり、システムとして簡略化でき、耐久信頼性の高くできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態における水素生成器における改質部の断面図を示すものである。水素生成器全体は、図5に示した様に原料を供給する手段と、水を供給する手段と、加熱手段を有する改質部と、CO変成部と、CO除去部を順次接続した構成として、生成した水素ガスを燃料電池のアノード側に接続して利用する。そして、燃料電池で使い終り水素を含んだオフガスは加熱部のバーナに燃料として供給する。
図1において、14は、都市ガスを原料として燃料電池発電装置に供給する水素を生成する改質部であり、15は、都市ガスに連結した原料を供給する手段、16は、水蒸気として水を供給する手段であり触媒容器17に連結して設けてある。
18は、例えば、鉄板やセラミックス等の支持体の担体にニッケルもしくはルテニウムを主成分とする触媒を表面に担持させた多数の触媒粒で充填した触媒層で、この触媒層18で原料ガスを反応させることにより、水素と二酸化炭素および一酸化炭素からなる生成ガスを反応生成する。この生成反応は500〜700℃程度の高温で生じる吸熱反応である。このため、加熱手段として燃焼器1により高温の燃焼ガスを供給して水蒸気を含む原料ガスと触媒層18を加熱している。燃焼器1は、都市ガス(天然ガス)や燃料電池から排出されるオフガス(未反応水素ガス)、または都市ガスとオフガスを混合して燃料として燃料管19から供給してディストリビュータ20から噴出し、燃焼用空気は空気管21から供給して空気噴出部22から噴出することにより燃焼を行っている。23は、燃焼器1によって生じる火炎24が触媒容器17に直接触れることを避け、さらに燃焼ガス25の流路を規定するための燃焼筒である。燃焼ガス24は、触媒容器17の周囲に沿って流れ、排気管26より改質部14の外部に排出される。
水蒸気改質部14の中で、都市ガスに連結した原料を供給する手段15と水蒸気として水を供給する手段16により供給された原料ガスが触媒容器17に流入し、触媒容器17内の触媒層18で原料ガスは水素と二酸化炭素および一酸化炭素に反応生成して、生成ガス出口27からCO変成部、CO除去部、燃料電池へと順次接続してある(図示せず)。
CO変成部は、生成する改質ガス中には未反応のメタン、未反応の水蒸気、生成炭酸ガスのほか、一酸化炭素(CO)が発生して8〜15%程度含まれている。このため改質ガスは、この一酸化炭素を二酸化炭素と水素へ変えて除去するためにCO変成部を設ける。CO変成部では例えばFe−Cr系触媒、Cu−Zn系触媒、あるいはPt触媒が用いられ、約300℃程度で反応が行われる。
CO変成部中での反応は CO+H2O→CO2+H2 で必要な水蒸気は改質部8の残留水蒸気を利用する。そして、CO変成部から出る改質ガスは、未反応のメタンと余剰水蒸気と、水素と、二酸化炭素とからなる。しかし、この改質ガスには、COは完全には除去されず、1%程度以下ではあるがCOが含まれている。燃料電池に供給する燃料水素中のCOの許容濃度は10ppm程度であり、これを越えると電池性能が著しく劣化するので、CO成分は燃料電池へ導入する前にできる限り除去する必要がある。このため、改質ガスはCO変成部によりCO濃度を1%前後まで低下させた後、CO除去部を設ける。CO除去部は、一酸化炭素を選択的に酸化する触媒が担持されており、空気などの酸化剤が添加され、2CO+O2→2CO2 とCO2に変えることでCOを除去し、改質ガスのCO濃度を10ppm以下に低減させる。このような構成と動作で、定常時は原料ガスから水素に改質して燃料電池を運転し発電を継続する。
そして、生成ガス出口27からCO変成部、CO除去部、燃料電池28のアノード入口へと順次接続し(図示せず)した後、燃料電池28のアノード出口29は、燃料管19と接続管30により接続してあり、接続管30の途中には、通路に多数の開孔をもつ吸水手段を設けてある。給水手段の構成は、接続管30と同程度の連通穴を持ち連続発泡の樹脂や金属とし、親水処理を行っても良い。また、接続管30の吸水手段31と燃料管19の間は断熱材32で覆って構成してある。33は起動時やオフガスの熱量が不足する時、燃料を直接燃焼器1に供給するため燃料管19と分枝して接続した補助燃料ガス管である。
以上のように構成された水素生成器について、以下その動作、作用を説明する。水蒸気改質式の水素生成器では、水分が不足すると改質器14の触媒18間に炭素が析出しガスが流れなくなるという重大な故障が生じる。そのため、原料ガスに合った比率の水分を常に供給する必要がある(この比率をS/Cと言い通常2〜4程度に設定している)。起動時は、燃料管19と分枝して接続した補助燃料ガス管33から燃料を直接燃焼器1に供給して改質器14を加熱する。そして、改質器18の温度が低い時から十分な水分を水を供給する手段から供給する。この様に、改質器14や燃料電池28の温度が十分加熱されない状態で水分を多く流すため一時的に、改質器18や燃料電池33の中に凝縮した水が溜まる場合が多い。次に改質器18の温度が100℃以上となるとこの凝縮していた水分が水蒸気となりオフガスと一緒に混合してバーナへ流れる。この時、また、接続管30の放熱により水蒸気の一部が液化して水滴となりオフガスに混在する。しかし、オフガス中の水滴は、吸水手段31に吸い込まれるため、オフガスは水滴で一杯となってガスの流通を妨げることはない。そのため、オフガスは燃焼器1に常に流量を安定して流すことができる。
また、本実施の形態では、オフガスに水分が過剰となるのは、改質器14が低温である場合等一時的である。そのため、吸水手段31により吸収した水分は、定常の状態になると、順次少しずつ蒸発して、オフガスに混ざって燃焼器1に供給されるため、良好な燃焼を維持できる。このため、外部に排出する構成が不要となり、システムとして簡略化でき、耐久信頼性の高くできる。
また、燃料電池28から加熱手段である燃焼器1に接続する接続管30を断熱して構成してある。そのために、接続管30から外部への放熱が低減でき、接続管30内でのオフガス中の水分の凝縮量が少なくなり、吸水手段31の許容量が小さくでき、小型化としても性能を維持できる。このため、装置の小型化、低コストを可能にしながら信頼性の高くできる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施形態における水素生成器における改質部の断面図を示すものである。実施の形態1と異なるところは、水素生成器を燃料電池28から加熱手段である燃焼器1に接続する接続管30の内面に吸水手段31を構成としてある。そのために、接続管30内を流れるオフガス中に水分が凝縮した時、凝縮水は接続管30の全域で直ちに吸収してオフガスと分離できる。このため、オフガス流れの閉塞を防止するばかりでなく、液滴による燃料であるオフガスの流量変動を無くすことが可能となり常に一定量のオフガスを燃焼器1に供給でき、より安定した燃焼を維持でき信頼性の高くできる。
また、本実施の形態では、金属又は樹脂成型品を素材とした接続管30は密閉性を有する管とし、この密閉性を有する管の内部に吸水手段31として多孔性の管を構成してある。そのために、接続管30内に筒状の吸水手段31を挿入するだけで位置関係が固定され保持構成が不要となる。また、接続管30内に筒状の吸水手段31を挿入後、他の組み立てが可能であり、組み立てや交換が容易となり、加工経済性と信頼性が向上する。
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施形態における水素生成器における改質部の断面図を示すものである。
実施の形態1と異なるところは、吸水手段31に加熱手段である電熱ヒータ34を構成してある。このことにより、運転中、オフガスの水分を吸水手段31にある程度以上吸い込んだ時、加熱手段である電熱ヒータ34に通電して発熱させる。すると、吸水手段31と吸水した水分を加熱して水蒸気として、オフガス中に順次放出できる。このため、吸水手段31が水分で一杯となることが無く、ガス量の大幅な変化に対しても安定した燃焼を維持でき信頼性の高くでき、吸水手段31の容量も小さくてすみ、コンパクト化が可能となる。
また、本実施の形態では、吸水手段31に吸水率を検知する手段として湿度センサ35を構成したことにより、運転中、オフガスの水分を吸水手段31で吸水した量が判る。そのため、設定した一定量吸い込んだ時、加熱手段である電熱ヒータ34により吸水手段31と吸水した水分を加熱して水蒸気として、オフガス中に順次放出できる。このため、吸水手段31に溜まる水分量を常に管理でき、オフガスの水分量が極端に増減した場合も、より安定した燃焼を維持でき信頼性の高くできる。
(実施の形態4)
図4は、本発明の第4の実施形態における水素生成器における改質部の断面図を示すものである。
実施の形態1と異なるところは、吸水手段31を改質部14に近接して構成してある。本実施例では、燃焼ガス20の流れる通路の外側の断熱材36中に接続管30内に設けた給水手段31を構成してあるが、燃焼ガス25の流路内、触媒容器12に接して設けても良い。起動時は、改質部14の温度が低い。この時は、接続管30からの放熱により水蒸気の一部が液化して水滴となりオフガスに混在する。この水滴は、吸水手段31に吸い込まれるため、オフガスは水滴で一杯となってガスの流通を妨げることはない。そのため、オフガスは燃焼器1に常に流量を安定して流すことができる。次に、定常状態になると、改質部8の温度は触媒容器17が500〜700℃と高温になり、改質部14に近接した接続管30は加熱され、この熱により、吸水手段31に溜まった水分は順次蒸発して、オフガスに混ざって燃焼器1に供給されるため、良好な燃焼を維持できる。そして、運転条件により水分が飽和以上の時は吸水し、他の時は水分を蒸発する動作を繰り返す。このため、外部に排出する構成が不要となり、システムとして簡略化でき、耐久信頼性の高くできる。
以上のように、本発明にかかる水素生成器は、原料を供給する手段と、水を供給する手段と、加熱手段を有する改質部と、CO変成部と、CO除去部と、燃料電池とを順次接続し、前記燃料電池から出たオフガスを前記加熱手段の燃料とし、かつ前記オフガスは前記燃料電池から吸水手段を介して前記加熱手段に接続した構成としている。このことにより、オフガス中の水滴を吸水手段により吸い取り分離することができ、バーナでの安定した燃焼を可能として信頼性を高い水素生成器提供でき、燃料電池の水素源等の用途に適応できる。
本発明の実施の形態1における水素生成器の改質部の断面図 本発明の実施の形態2における水素生成器の改質部の断面図 本発明の実施の形態3における水素生成器の改質部の断面図 本発明の実施の形態4における水素生成器の改質部の断面図 水蒸気改質器を用いた燃料電池システムのブロック図 従来の水素生成器における改質部の断面図
符号の説明
1 燃焼器
14 改質部
15 原料を供給する手段
16 水を供給する手段
28 燃料電池
30 接続管
31 吸水手段
32 断熱材
34 電気ヒータ(加熱手段)
35 湿度センサ(吸水率を検知する手段)

Claims (7)

  1. 原料を供給する手段と、水を供給する手段と、加熱手段を有する改質部と、CO変成部と、CO除去部と、燃料電池とを順次接続し、前記燃料電池から出たオフガスを前記加熱手段の燃料とし、かつ前記オフガスは前記燃料電池から吸水手段を介して前記加熱手段に接続した構成とすることを特徴とする水素生成器。
  2. 燃料電池から加熱手段に接続する接続管を断熱して構成した請求項1に記載の水素生成器。
  3. 燃料電池から加熱手段に接続する接続管の内面に吸水手段を構成した請求項1に記載の水素生成器。
  4. 接続管は密閉性を有する管とし、前記の密閉性を有する管の内部に多孔性の管を構成した請求項3に記載の水素生成器。
  5. 吸水手段に加熱手段を構成した請求項1に記載の水素生成器。
  6. 吸水手段に吸水率を検知する手段を構成した請求項5に記載の水素生成器。
  7. 吸水手段を前記改質部に近接して構成した請求項1〜4のいずれか1項に記載の水素生成器。
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