JP2002208422A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

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JP2002208422A
JP2002208422A JP2001001531A JP2001001531A JP2002208422A JP 2002208422 A JP2002208422 A JP 2002208422A JP 2001001531 A JP2001001531 A JP 2001001531A JP 2001001531 A JP2001001531 A JP 2001001531A JP 2002208422 A JP2002208422 A JP 2002208422A
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water
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JP2001001531A
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English (en)
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Hirokuni Sasaki
佐々木  博邦
Naoto Hotta
直人 堀田
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Denso Corp
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Denso Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温環境下で使用される燃料電池システムに
おいて、運転停止後、燃料電池内部の水分を除去できる
ことが可能な燃料電池システムを提供する。 【解決手段】 燃料電池10の通常運転停止後、空気経
路20、60あるいは水素経路30の少なくとも一方に
乾燥ガスを供給し、乾燥ガスに燃料電池10内の水分を
含有させて湿潤ガスとして、燃料電池10から排出す
る。空気通路60には、燃料電池10の下流側と燃料電
池10の上流側とを接続する循環経路64を設け、燃料
電池10から排出された湿潤ガスを循環経路64を介し
て空気経路60に循環させることで、燃料電池10の余
熱を回収する。空気経路60おける燃料電池10の上流
側であって循環経路64との接続部の下流側には、ガス
圧縮機61が配置されている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素と酸素との化
学反応により電気エネルギー発生させる燃料電池からな
る燃料電池システムに関するもので、車両、船舶及びポ
ータブル発電器等の移動体に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】従来より、水素と酸素(空気)との電気
化学反応を利用して発電を行う燃料電池を備えた燃料電
池システムが知られている。例えば車両用等の駆動源と
して考えられている高分子電解質型燃料電池では、0℃
以下の低温状態では、電極近傍に存在している水分が凍
結して反応ガスの拡散を阻害したり、電解質膜の電気伝
導率が低下するという問題がある。
【0003】このような低温環境下で燃料電池を起動す
る際、凍結による反応ガス経路の目詰まりあるいは電解
質膜への反応ガス(水素および空気)の進行・到達の阻
害により、燃料ガスを供給しても電気化学反応が進行せ
ず、燃料電池を起動できないという問題がある。さら
に、反応ガス経路内で結露した水分の凍結によるガス経
路の閉塞も生ずる。
【0004】燃料電池を車両用として用いる場合には、
あらゆる環境下における始動性が重要となる。このた
め、従来においては、燃焼式ヒータ等により流体を加熱
し、その加熱された流体(温水)を燃料電池に供給する
ことにより、燃料電池を加熱昇温(暖機)して燃料電池
を起動するシステムが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
起動方法では、燃料電池の熱容量が大きいため昇温に多
大な時間を要することとなり、燃料電池を短時間で起動
させることが難しい。また、暖機用加熱源としてヒータ
等が必要となるため、燃料電池システムを搭載スペース
に制約のある車両用として用いる場合には体格の面でも
問題となる。
【0006】従って、燃料電池内部での凍結を防止して
低温起動性を向上させるためには、低温環境下に凍結す
る水分を予め燃料電池内部から除去しておくことが望ま
れる。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑み、低温環境下
で使用される燃料電池システムにおいて、運転停止後、
燃料電池内部の水分を除去できることが可能な燃料電池
システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、水素経路(30)より
供給される水素と空気経路(20、60)より供給され
る酸素とを電気化学反応させて電力を得る燃料電池(1
0)を備える燃料電池システムであって、燃料電池(1
0)の通常運転停止後、空気経路(20、60)あるい
は水素経路(30)の少なくとも一方に乾燥ガスが供給
されるとともに、乾燥ガスは燃料電池(10)内の水分
を含有して湿潤ガスとなり、燃料電池(10)から排出
されることを特徴としている。
【0009】これにより、燃料電池(10)の運転停止
後、燃料電池(10)内の水分を乾燥除去することがで
き、低温環境下においても燃料電池(10)の内部凍結
を回避することができる。従って、ガス経路(20、3
0)および燃料電池(10)内で目詰まりを起こすこと
がなく、低温環境下においても速やかに起動することが
でき、低温起動性の優れた燃料電池システムを提供する
ことができる。
【0010】なお、乾燥ガスは、燃料電池(10)内に
残留する水分を除去するために、できるだけ低湿度であ
ることが望ましく、少なくとも燃料電池(10)内の湿
度より低湿度である必要がある。具体的には、請求項2
に記載の発明のように、乾燥ガスとして乾燥空気を用い
ることができる。
【0011】また、請求項3に記載の発明では、空気経
路(20)あるいは水素経路(30)の少なくとも一方
における燃料電池(10)の下流側に、湿潤ガスから水
分を分離貯蔵する水分分離貯蔵手段(25、35)を備
えていることを特徴としている。
【0012】また、請求項4に記載の発明では、空気通
路(60)には、燃料電池(10)の下流側と燃料電池
(10)の上流側とを接続する循環経路(64)が設け
られ、燃料電池(10)の通常運転停止後、少なくとも
空気経路(60)に乾燥ガスが供給され、燃料電池(1
0)から排出された湿潤ガスを循環経路(64)を介し
て空気経路(60)に循環させることで、燃料電池(1
0)の余熱を回収するように構成されていることを特徴
としている。
【0013】燃料電池(10)は通常運転時において、
約80℃の定温に維持されており、運転停止時において
も燃料電池(10)本体の熱容量が大きいため、運転停
止後もしばらくの間は余熱として残る。従って、このよ
うに燃料電池(10)から排出されたガスを循環させる
ことで、燃料電池(10)から余熱を回収することがで
き、燃料電池(10)と等温の80℃のパージ用温風を
得ることができる。
【0014】また、請求項5に記載の発明では、空気経
路(60)おける燃料電池(10)の上流側であって循
環経路(64)との接続部の下流側には、ガス圧縮機
(61)が配置されていることを特徴としている。
【0015】これにより、ガス圧縮機(61)の断熱圧
縮による加熱で乾燥ガスを昇温させることができ、燃料
電池内の水分除去に適した温風を燃料電池(10)に再
度供給することができる。また、燃料電池(10)から
の回収蒸気を多く含んだ湿潤ガスは、ガス圧縮機(6
1)を通過する際に空気容積が圧縮されることで相対的
に水分濃度が高くなる。このため、大気圧下での通常の
露点温度より高い温度でも、湿潤ガス中からの水分分離
が容易となる。
【0016】また、請求項6に記載の発明では、空気経
路(60)あるいは循環経路(64)の少なくとも一方
に、湿潤ガスから水分を分離貯蔵する水分分離貯蔵手段
が設けられていることを特徴としている。
【0017】また、請求項7に記載の発明では、水分分
離貯蔵手段は、空気経路(60)におけるガス圧縮機
(61)と燃料電池(10)との間に設けられ、水分分
離貯蔵手段に貯蔵された水分は、燃料電池(10)の通
常運転時において燃料電池(10)に供給される空気あ
るいは水素の少なくとも一方の加湿に用いられることを
特徴としている。
【0018】これにより、湿潤空気から分離した水分
を、燃料電池(10)内の電解質膜を電気化学反応のた
めに水分を含んだ状態にするために利用できる。従っ
て、別個に加湿装置を設ける必要が無くなり、システム
の小型化を図ることができる。
【0019】また、水分分離貯蔵手段は、請求項8に記
載の発明にように水分貯蔵タンク(68)とすることが
でき、また、請求項9に記載の発明のように水分吸着剤
(70)あるいは水分吸収材(71)とすることができ
る。
【0020】また、請求項10に記載の発明では、水分
分離貯蔵手段には、熱媒体が循環するように構成されて
おり、湿潤ガスと熱媒体との間での熱交換により湿潤ガ
スが冷却されることを特徴としている。これにより、湿
潤ガスから効率的に水分を分離することが可能となる。
【0021】また、請求項11に記載の発明では、空気
経路(20、60)および水素経路(30)の両端部に
は、空気経路(20、60)および水素経路(30)を
遮断する開閉弁(22、23、32、33、62、6
3)が設けられており、燃料電池(10)の通常運転停
止後における燃料電池(10)内部の水分除去が終了し
た後であって、燃料電池(10)の運転停止中におい
て、開閉弁(22、23、32、33、62、63)に
より空気経路(20、60)あるいは水素経路(30)
の両端部を遮断することを特徴としている。
【0022】これにより、燃料電池(10)内部の水分
除去終了後、燃料電池(10)の運転停止中において、
外部環境から燃料電池(10)内部への水蒸気混入を防
止することができる。
【0023】また、請求項12に記載の発明では、燃料
電池(10)に供給される乾燥ガスを加熱する加熱用ヒ
ータ(69)を備えることを特徴としている。これによ
り、燃料電池(10)に温風を供給でき、燃料電池(1
0)内の水分除去を促進できる。
【0024】また、請求項13に記載の発明では、電気
自動車に搭載され、燃料電池(10)は電気自動車の走
行用モータに電力を供給するものであることを特徴とし
ている。これにより、燃料電池(10)を駆動用動力源
とする電気自動車を低温環境下で使用した場合でも、燃
料電池(10)内部の凍結を防止することができ、速や
かに燃料電池(10)を起動させることができる。
【0025】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
第1実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。本第1
実施形態は、燃料電池システムを燃料電池を電源として
走行する電気自動車(燃料電池車両)に適用したもので
ある。図1は、第1実施形態の燃料電池システムの全体
構成を示している。
【0027】図1に示すように、本実施形態の燃料電池
システムは、水素と酸素との電気化学反応を利用して電
力を発生する燃料電池(FCスタック)10を備えてい
る。このFCスタック10は、車両走行用の電動モータ
(負荷)11や2次電池(図1中では図示せず)等の電
気機器に電力を供給するものである。本実施形態ではF
Cスタック10として固体高分子電解質型燃料電池を用
いており、基本単位となるセルが複数積層されて構成さ
れている。各セルは、電解質膜が一対の電極で挟まれた
構成となっている。FCスタック10では、以下の水素
と酸素の電気化学反応が起こり電気エネルギが発生す
る。 (負極側)H2→2H++2e- (正極側)2H++1/2O2 +2e-→H2O 燃料電池システムには、FCスタック10の酸素極(正
極)側に空気(酸素)を供給するための空気経路20
と、FCスタック10の水素極(負極)側に水素を供給
するための水素経路30が設けられている。空気経路2
0には空気供給用の空気ポンプ21が設けられており、
FCスタック10の通常運転時には空気が導入される。
水素経路30には水素供給用の水素ポンプ31が設けら
れており、通常運転時には図示しない水素供給装置より
水素が供給される。発電時の電気化学反応のためにFC
スタック10内の電解質膜を水分を含んだ状態にしてお
く必要がある。このため、通常運転時においてFCスタ
ック10には加湿された空気および水素が供給される。
これにより、FCスタック10内部は湿潤状態で作動す
ることとなる。また、酸素極側では上記電気化学反応に
より水分が生成する。
【0028】また、通常運転停止後の水分除去制御時に
は、空気経路20および水素経路30には乾燥ガスが供
給される。この乾燥ガスは、FCスタック10内に残留
する水分を除去するために、できるだけ低湿度であるこ
とが望ましく、少なくともFCスタック10内の湿度よ
り低湿度である必要がある。
【0029】空気経路20および水素経路30に供給す
る乾燥ガスは、空気と水素の組み合わせ以外であればよ
い。すなわち、FCスタック10に空気と水素を供給す
ると発電するとともに水分が生成するため水分除去の観
点から好ましくない。本第1実施形態では、乾燥ガスと
して空気経路20および水素経路30の双方に加湿され
ていない空気が供給される。
【0030】なお、空気経路20および水素経路30の
双方に乾燥ガスとして乾燥水素を供給するように構成し
てもよい。また、空気経路20および水素経路30のい
ずれか一方あるいは双方に窒素のような不活性ガスを供
給してもよい。
【0031】空気経路20の両端部には、空気経路20
内部を外気から遮断するためのシャットバルブ(開閉
弁)22、23が設けられている。水素経路30の両端
部にも、同様のシャットバルブ32、33が設けられて
いる。
【0032】空気経路20および水素経路30における
FCスタック10の下流側には、FCスタック10を通
過したガスの湿度および温度を検出する湿度・温度セン
サ24、34がそれぞれ設けられている。空気経路20
および水素経路30における湿度・温度センサ24、3
4の下流側には、気液分離器25、35がそれぞれ設け
られている。これらの気液分離器25、35では、空気
経路20あるいは水素経路30におけるFCスタック1
0通過後の水分を含んだ湿潤ガスと、後述する冷却水経
路40の冷却水との間で熱交換を行うように構成されて
いる。気液分離器25、35では、冷却により凝縮した
ガス中の水分を貯蔵するように構成されている。気液分
離器25、35にて分離貯蔵された水分は、FCスタッ
ク10の通常運転時において、FCスタック10に供給
される空気および水素の加湿に用いられる。
【0033】FCスタック10は発電に伴い発熱を生じ
る。このため、燃料電池システムには、FCスタック1
0を冷却して作動温度が電気化学反応に適温(80℃程
度)となるよう冷却システム40〜47が設けられてい
る。
【0034】冷却システムには、FCスタック10に冷
却水(熱媒体)を循環させる冷却水経路40、冷却水を
循環させるウォータポンプ41、ファン43を備えたラ
ジエータ42が設けられている。FCスタック10で発
生した熱は、冷却水を介してラジエータ42で系外に排
出される。
【0035】冷却水経路40におけるFCスタック10
の下流側には、FCスタック10の発熱量(温度)を検
出するための温度センサ44が設けられている。
【0036】また、冷却水経路40には、冷却水をラジ
エータ42をバイパスさせるためのバイパス経路45
と、冷却水を上記気液分離器25、35に循環させるた
めのガス冷却経路46とが分岐しており、流路切替バル
ブ47により冷却水の流路が切り替えられる。
【0037】このような冷却系により、ウォータポンプ
41により流量制御、ラジエータ42およびファン43
による風量制御、流路切替バルブ47による冷却水経路
およびバイパス経路との流量配分により冷却温調を行う
ことができる。
【0038】図2は、本実施形態の燃料電池システムの
制御系を示している。図2に示すように、燃料電池シス
テムには各種制御を行う制御部(ECU)50が設けら
れている。制御部50には、負荷11からの要求電力信
号、外気温センサ12からの外気温信号、湿度・温度セ
ンサ24、34からの湿度・温度信号、温度センサ44
からの温度信号が入力される。また、制御部50は、2
次電池13、空気ポンプ21、水素ポンプ31、ウォー
タポンプ41、シャットバルブ25、26、35、3
6、流路切替バルブ46等に制御信号を出力するように
構成されている。
【0039】以下、上記構成の燃料電池システムの作動
を図3に基づいて説明する。図3は燃料電池システムの
通常運転停止後における水分除去制御時の作動を示すフ
ローチャートである。
【0040】燃料電池システムの通常運転における作動
について説明する。負荷11からの電力要求に応じて、
FCスタック10への空気(酸素)および水素の供給が
行われる。FCスタック10では電気化学反応により発
電が起こり、発電した電力は負荷11に供給される。
【0041】また、FCスタック10では発電に伴う発
熱が起こる。FCスタック10では、作動時に安定出力
を得るためにFCスタック10本体を定温(80℃程
度)に維持する必要があるため、冷却水経路40を流れ
る冷却水によりFCスタック10の冷却が行われる。
【0042】燃料電池システムでは、電気化学反応の進
行に際してFCスタック10の電解質膜を湿潤状態に保
つため、空気経路20を流れる空気および水素経路30
を流れる水素を加湿した上で、FCスタック10に供給
している。加湿は、気液分離器24、34に貯蔵されて
いる水を用いる。反応後のガスは、FCスタック10で
の電気化学反応による生成水を吸収した湿潤ガスとな
り、外部に放出される。
【0043】このように、通常運転時には、FCスタッ
ク10内部は湿潤状態で作動しているため、FCスタッ
ク10の運転停止後、FCスタック10内部には水分が
残留することになる。
【0044】次に、通常運転停止後におけるFCスタッ
ク10の水分除去制御について説明する。まず、通常運
転停止後にFCスタック10内の水分パージ(水分除
去)が必要か否かを判定する(ステップS10)。水分
パージを行うか否かの判定は、運転停止時の環境温度
(外気温)や季節情報等を考慮して行う。すなわち、環
境温度が0℃以下であるか、あるいは冬季等であり気温
の低下が予測されるいった条件に基づいて水分パージの
必要性についての判定を行う。当然のことながら、夏場
などの条件では凍結のおそれがないため、水分パージは
必要とならない。
【0045】また、FCスタック10の運転停止時に、
運転者によるFCスタック10停止時間の予想時間を入
力するように構成してもよい。これは、FCスタック1
0の停止時に環境温度が氷結点以下であったとしても、
FCスタック10の予熱が十分あるため、瞬時にFCス
タック10が氷結点以下とはならず、しばらくは高温が
維持されるためである。従って、10時間程度(一昼夜)
の停止時間内であれば、運転停止時の残留水パージを行
う必要がない。
【0046】水分パージを行う必要があると判定された
場合には、空気ポンプ21および水素ポンプ31を作動
させる(ステップS11)。このとき、FCスタック1
0は停止しているため、2次電池13からの電力供給に
よりポンプ21、31を作動させる。これにより、空気
経路20から加湿されない乾燥空気がFCスタック10
の酸素極側に供給され、水素経路30から加湿されない
乾燥空気がFCスタック10の水素極側に供給される
(ステップS12)。
【0047】空気経路20および水素経路30よりFC
スタック10に供給された乾燥空気は、FCスタック1
0内の残留水分を含んで湿潤空気となり、FCスタック
10より流出する。このように、FCスタック10内に
乾燥空気を流し続けることで、FCスタック10内に残
留する水分をFCスタック10内から排出することがで
きる。FCスタック10より流出した湿潤空気は、気液
分離器25、35にて冷却されて空気と水に分離され、
水は気液分離器25、35内に貯蔵される(ステップS
13)。
【0048】次に、湿度・温度センサ24、34により
FCスタック10より流出する空気の湿度を検出し、F
Cスタック10内の残留水分が除去できたか否かを判定
する(ステップS14)。この結果、FCスタック10
内に残留水分が存在している場合には、上記ステップS
11〜S13の水分除去制御を繰り返し行う。
【0049】一方、FCスタック10内に残留水分が存
在していない場合には、ポンプ21、31を停止してF
Cスタック10への乾燥空気の供給を停止する(ステッ
プS15)。その後、空気経路20および水素経路30
におけるそれぞれの両端部に設けられたシャットバルブ
22、23、32、33を閉じる(ステップS16)。
これにより、空気経路20および水素経路30の内部は
外気から遮断される。従って、車両を低温環境下に長時
間放置しても外部環境からの水蒸気混入を防止すること
ができ、FCスタック10内は乾燥状態を保つことがで
きる。なお、シャットバルブ22、23、32、33に
よる遮断の際、FCスタック10内を若干正圧に保つこ
とができれば、FCスタック10内の気密性をより高く
することができる。
【0050】以上、本第1実施形態によれば、FCスタ
ック10の運転停止後、FCスタック10内の水分を乾
燥除去することができるため、低温環境下においても内
部凍結を回避することができる。従って、ガス経路2
0、30およびFCスタック10内での目詰まりを起こ
すことがないため、低温起動性の優れた燃料電池システ
ムを提供することができる。
【0051】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を図4、図5に基づいて説明する。本第2実施形態
の燃料電池システムは、上記第1実施形態と比較して、
運転停止後の水分除去制御において、FCスタックに空
気を循環させることができるように構成されている点が
異なる。また、本第2実施形態の水分除去制御では、F
Cスタックの水素極側の水分除去は行っていない。な
お、上記第1実施形態と同様の部分については同一の符
号を付して説明を省略する。
【0052】図4に示すように、FCスタック10に供
給される空気が通過する空気経路60には、圧縮式送風
機であるガス圧縮機(コンプレッサ)61が設けられて
いる。また、空気経路60には、FCスタック10の下
流側と上流側とを接続する循環経路64が設けられてい
る。コンプレッサ61は、FCスタック10の上流側に
おける空気経路60と循環経路64との接続部の下流側
に配置されている。FCスタック10の下流側における
空気経路60と循環経路64との接合部には流路切替バ
ルブ65が設けられている。
【0053】空気経路60には、FCスタック10の上
流側および下流側に空気経路60を通過するガスの湿度
および温度を検出する湿度・温度センサ66、67が設
けられている。水分パージ用の乾燥ガス(パージ温風)
は、最低限FCスタック10本体の温度より高くする必
要があり、さらに水分を蒸発させるためにできるだけ高
温であることが望ましいが、FCスタック10の耐熱温
度(約100℃)の関係から、乾燥ガスの所定上限温度T
max(例えば150℃程度)が設定されている。
【0054】また、空気経路60におけるコンプレッサ
61とFCスタック10の間には、空気経路60にて空
気と分離した水を回収する水回収タンク68が設けられ
ている。水回収タンク68で回収された水は、FCスタ
ック10の通常運転時に、FCスタック10に供給され
る空気および水素の加湿に利用される。
【0055】また、水回収タンク68には、低温下での
凍結防止用として、保温機能(断熱構造)を持たせるよう
に構成してもよく、あるいは電気式ヒータ等の加熱手段
を設けて、低温による凍結を防止するように構成するこ
ともできる。また、回収水にメタノールなどのアルコー
ル系の凍結防止剤を混合して、不凍液を生成してもよ
い。
【0056】以下、本第2実施形態の燃料電池システム
における通常運転停止後の水分除去制御を図5のフロー
チャートに基づいて説明する。
【0057】まず、FCスタック10の通常運転停止
後、FCスタック10内の水分パージ(水分除去)が必
要か否かを判定する(ステップS20)。この結果、水
分パージが必要であると判定された場合には、本第2実
施形態におけるFCスタック10の酸素極側の水分除去
制御に先立ち、FCスタック10の水素極側の水分除去
を行う(ステップS21)。例えば、水素極に除湿しな
い乾燥水素を供給し酸素極に除湿しない乾燥空気を供給
して、仮のFCスタック運転を行うことにより、水素極
側の水分除去を行うことができる。すなわち、水素極側
に残留する水分は、電気化学反応に伴い電解質膜中を水
素イオンとともに酸素極側に随伴移動するため、水素極
側に残留していた水分は失われ、水素極側は乾燥に向か
う。
【0058】次に、本第2実施形態の酸素極側の水分除
去制御を行う。まず、コンプレッサ61を作動させる
(ステップS22)。このとき、FCスタック10は停
止しているため、2次電池13からの電力供給によりコ
ンプレッサ61を作動させる。これにより、空気経路6
0から加湿されない乾燥空気がFCスタック10の酸素
極側に供給される。この乾燥空気は酸素極における残留
水分を含んで湿潤空気となり、FCスタック10より流
出する。これにより、FCスタック10内に残留する水
分をFCスタック10内から排出することができる。
【0059】次に、FCスタック10の下流側の湿度・
温度センサ66によりFCスタック10に流入する空気
温度Tを検出し、空気温度Tが所定上限温度Tmaxよ
り低いか否かを判定する(ステップS23)。この結
果、空気温度Tが所定上限温度Tmaxを超えている場
合には、流路切替バルブ65を排出側に切り替えて、高
温となった空気を外部に排出する(ステップS24)。
【0060】一方、空気温度Tが所定上限温度Tmax
を超えていない場合には、流路切替バルブ65を循環経
路64側に切り替える(ステップS25)。これによ
り、FCスタック10を通過した空気は循環経路64を
介して空気経路60のFCスタック10上流側に戻り、
コンプレッサ61に再供給される。
【0061】ここで、FCスタック10は通常運転時に
おいて、約80℃の定温に維持されており、運転停止時
においてもFCスタック10本体の熱容量が大きいた
め、運転停止後もしばらくの間は余熱として残る。従っ
て、FCスタック10を通過したパージ用ガスを循環さ
せることで、FCスタック10から余熱を回収すること
ができ、FCスタック10と等温の80℃のパージ用温
風が得られる。
【0062】さらに、FCスタック10より排出された
パージ用温風を、再度コンプレッサ61に戻すことで、
コンプレッサ61の断熱圧縮による加熱でさらに温度上
昇し、水分パージに適した温風をFCスタック10に再
度供給することができる。
【0063】なお、コンプレッサ61から圧送される空
気の温度を制御するには、燃料電池システムの運転とし
ては必ずしも最高効率点ではない状態でコンプレッサ6
1の運転を行う必要がある。このため、コンプレッサ6
1をより高圧側にシフトさせた作動点で意図的に運転
し、これによって高い圧送空気温度を得ることができ
る。
【0064】また、FCスタック10からの回収蒸気を
多く含んだ湿潤空気は、コンプレッサ61を通過する際
に空気容積が圧縮されることで相対的に水分濃度が高く
なる。このため、大気圧下での通常の露点温度より高い
温度でも、空気中からの水分分離が容易となる。従っ
て、FCスタック10より排出された湿潤空気を、コン
プレッサ61に通過させることで乾燥高温空気にするこ
とができる。コンプレッサ61によるガス圧縮にて空気
から分離した水分は、水回収タンク68にて回収される
(ステップS26)。
【0065】次に、湿度・温度センサ67によりFCス
タック10より流出する空気の湿度を検出し、FCスタ
ック10内の残留水分が除去できたか否かを判定する
(ステップS27)。この結果、FCスタック10内に
残留水分が存在している場合には、上記ステップS22
〜S26の水分除去制御を繰り返し行う。
【0066】一方、FCスタック10内に残留水分が存
在していない場合には、コンプレッサ61を停止してF
Cスタック10への乾燥空気の供給を停止する(ステッ
プS28)。その後、空気経路20および水素経路30
におけるそれぞれの両端部に設けられたシャットバルブ
62、63を閉じる(ステップS29)。これにより、
空気経路60の内部は外気から遮断され、外気からの水
蒸気混入を防止することができ、FCスタック10内は
乾燥状態を保つことができる。
【0067】以上、本第2実施形態のように、FCスタ
ック10の運転停止後、温風循環を繰り返すことで、F
Cスタック10における酸素極側の残留水分を完全に乾
燥し、除去することができる。これにより、低温時にも
FCスタック10内で凍結を生じることがなく、低温機
動性に優れた燃料電池システムを提供することができ
る。
【0068】また、空気経路60に設けた循環経路64
によりFCスタック10より排出された空気を循環させ
ることで、FCスタック10の余熱を回収することがで
き、パージ用温風の加熱に利用できる。
【0069】また、パージ用温風に燃焼ヒータの排ガス
を利用する場合を考えると、排ガス温度が数百℃と高す
ぎるため、そのままの温度では、FCスタック10には
供給できない。そのために排ガスの冷却が必要となり、
エネルギーの利用は効率的ではない。さらには、排ガス
量においても、燃焼の条件(燃焼量)に左右されるため、
大きな流量を確保することは、燃焼量の増大につながる
ため、燃焼器の体格上、搭載は難しい。
【0070】これに対して、本第2実施形態の燃料電池
システムでは、空気経路60に空気を圧送するガス圧縮
機61を設けるだけで、断熱圧縮によるパージ用温風の
加熱およびFCスタック10から排出された湿潤空気か
らの水分分離を行うことができる。従って、FCスタッ
ク10を破壊しない適当な高温、低湿度、大流量のパー
ジ用温風を得ることができる。
【0071】また、低温起動時には、FCスタック10
の発電に伴う発熱により、FCスタック10の温度は自
己加熱的に上昇し、作動の最適温度の80℃まで到達す
る。この過程でのFCスタック10の温度が低い状態で
は、FCスタック1の発電効率が悪いため、殆どが発電
ロス、すなわち廃熱に変わる。このため、FCスタック
10の自己加熱に適している。この際、FCスタック1
0温度が0℃以下であることに起因する、FCスタック
10内部での電気化学反応による生成水の再凍結は、こ
の廃熱により回避することができる。
【0072】(他の実施形態)なお、上記第1実施形態
では、空気経路20および水素経路30の双方に乾燥ガ
スを供給し、FCスタック10の酸素極側および水素極
側の双方の水分パージを行うよう構成しているが、空気
経路20あるいは水素経路30のいずれか一方のみに上
記第1実施形態の水分除去制御を行い、他方は他の手段
により水分除去を行うように構成してもよい。
【0073】また、上記第2実施形態では、ガス圧縮機
61の断熱圧縮によりパージ温風の加熱を行ったが、図
6に示すように、空気経路60におけるFCスタック1
0の上流側に、パージ温風の補助加熱用として例えば電
気式加熱ヒータ(加熱手段)69を設けてもよい。
【0074】このような構成により、ガス圧縮機61の
断熱圧縮のみでは充分なパージ温風温度が得られない場
合にも、有効にパージ温風を昇温させることができる。
さらに、FCスタック10の低温起動時において、加熱
ヒータ69により供給ガスを加熱することでFCスタッ
ク10本体の加熱を行うことができる。
【0075】また、上記第1実施形態における燃料電池
システムの構成においても、空気経路20あるいは水素
経路30におけるFCスタック10の上流側に加熱ヒー
タ等の加熱手段を設け、FCスタック10に供給される
乾燥ガスを加熱するように構成してもよい。このような
構成により、FCスタック10内に残留する水分の蒸発
を促進できる。
【0076】また、上記第1実施形態における燃料電池
システムの構成において、FCスタック10に冷却され
た乾燥ガスを供給するように構成してもよい。冷却され
た乾燥ガスをFCスタック10に供給することにより、
FCスタック10内の水分が結露して水滴となり、水滴
はガス流によりFCスタック10の出口側に押し出され
る。この結果、FCスタック10内の水分は水滴となっ
てFCスタック10内から排出される。この際、空気経
路20あるいは水素経路30におけるFCスタック10
出口側に弁を設け、背圧を調整するようにしてもよい。
このような構成により、弁を開放することで、FCスタ
ック10内の水滴が飛び出し易くなる。
【0077】また、上記第2実施形態では水回収タンク
68にてFCスタック10から排出される湿潤空気の水
分を回収したが、これに限らず、水分吸着剤や水分吸収
剤といった水分貯蔵材を空気経路60に配置して水分を
回収するように構成してもよい。
【0078】具体的には、図7に示すように、空気経路
60にシリカゲル等の水分吸着剤70を設けるように構
成してもよい。これによっても、FCスタック10から
排出された湿潤空気から水分を回収することができる。
このように水分吸着剤70を用いた場合には、水分吸着
によって乾燥空気が得られるとともに、吸着に伴う発熱
によってパージ温風を昇温させることができる。
【0079】水分貯蔵材70は、空気経路60あるいは
循環経路64のいずれの箇所に設けてもいいが、図7に
示すように、空気経路60におけるガス圧縮機61とF
Cスタック10との間であれば、ガス圧縮機61により
圧縮された空気からの水分を回収しやすく、また、水分
吸着剤70に吸着された水分を、FCスタック10の通
常運転時に、FCスタック10に供給される空気および
水素の加湿に利用することができる。
【0080】さらに、図8に示すように、空気経路60
あるいは循環経路64のいずれかの部位の配管内壁に、
ウィックのような水分吸収材71を設けてもよい。これ
によっても、FCスタック10から排出された湿潤空気
から水分を回収することができる。水分吸収材71も、
空気経路60あるいは循環経路64のいずれの箇所に設
けてもいいが、空気経路60におけるガス圧縮機61と
FCスタック10との間であれば、ガス圧縮機61によ
り圧縮された空気からの水分を回収しやすく、また、水
分吸着剤70に吸着された水分を、FCスタック10の
通常運転時に、FCスタック10に供給される空気およ
び水素の加湿に利用することができる。
【0081】また、上記第2実施形態において、循環経
路64を金属配管とすることで、循環経路64における
冷却効率を向上させることができる。これにより、FC
スタック10から排出された湿潤温風の温度を低下さ
せ、温風中に含まれる水分を液化させて分離することが
できる。また、金属配管の表面に空冷用のフィンを形成
してもよい。
【0082】また、上記第2実施形態においても、上記
第1実施形態と同様に空気経路60に熱交換構造を備え
る気液分離器を設け、FCスタック10通過後の水分を
含んだ湿潤ガスと冷却水経路40の冷却水との間で熱交
換できるように構成してもよい。これにより、湿潤ガス
を効果的に冷却することができ、湿潤ガス中の水分を分
離しやすくなる。
【0083】また、上記各実施形態では、水分パージの
終了は、FCスタック10から排出されたガスの湿度を
検出することで行ったが、これに限らず、水分パージを
行う時間を予め設定しておき、タイマーにより水分パー
ジの終了を判断してもよい。水分パージを行う時間は、
FCスタック10の運転時間や運転時のFCスタックの
出力等の情報によりFCスタック内の残留水分量を推測
し、パージ温風の温度、流量、湿度等の条件に基づい
て、FCスタック10内の乾燥が完全に終了するのに必
要な所要時間を演算して求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上記第1実施形態の燃料電池システムの全体構
成を示す概略図である。
【図2】図1の燃料電池システムの制御系の説明図であ
る。
【図3】図1の燃料電池システムの水分除去制御時の作
動を示すフローチャートである。
【図4】上記第2実施形態の燃料電池システムの全体構
成を示す概略図である。
【図5】図4の燃料電池システムの水分除去制御時の作
動を示すフローチャートである。
【図6】上記第3実施形態の燃料電池システムの全体構
成を示す概略図である。
【図7】燃料電池システムの変形例を示す概略図であ
る。
【図8】燃料電池システムの変形例における空気経路あ
るいは循環経路を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…燃料電池(FCスタック)、11…負荷、20、
60…空気経路、22、23、32、33、62、63
…シャットバルブ、30…水素経路、61…ガス圧縮
機、64…循環経路、

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素経路(30)より供給される水素と
    空気経路(20、60)より供給される酸素とを電気化
    学反応させて電力を得る燃料電池(10)を備える燃料
    電池システムであって、 前記燃料電池(10)の通常運転停止後、前記空気経路
    (20、60)あるいは前記水素経路(30)の少なく
    とも一方に乾燥ガスを供給するとともに、前記乾燥ガス
    に前記燃料電池(10)内の水分を含有させて湿潤ガス
    として、前記燃料電池(10)から排出させることを特
    徴とする燃料電池システム。
  2. 【請求項2】 前記乾燥ガスは乾燥空気であることを特
    徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 【請求項3】 前記空気経路(20)あるいは前記水素
    経路(30)の少なくとも一方における前記燃料電池
    (10)の下流側に、前記湿潤ガスから水分を分離貯蔵
    する水分分離貯蔵手段(25、35)を備えていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池
    システム。
  4. 【請求項4】 前記空気通路(60)には、前記燃料電
    池(10)の下流側と前記燃料電池(10)の上流側と
    を接続する循環経路(64)が設けられ、 前記燃料電池(10)の通常運転停止後、少なくとも前
    記空気経路(60)に前記乾燥ガスが供給され、 前記燃料電池(10)から排出された前記湿潤ガスを前
    記循環経路(64)を介して前記空気経路(60)に循
    環させることで、前記燃料電池(10)の余熱を回収す
    るように構成されていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の燃料電池システム。
  5. 【請求項5】 前記空気経路(60)おける前記燃料電
    池(10)の上流側であって前記循環経路(64)との
    接続部の下流側には、ガス圧縮機(61)が配置されて
    いることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記空気経路(60)あるいは前記循環
    経路(64)の少なくとも一方に、前記湿潤ガスから水
    分を分離貯蔵する水分分離貯蔵手段が設けられているこ
    とを特徴とする請求項4または請求項5に記載の燃料電
    池システム。
  7. 【請求項7】 前記水分分離貯蔵手段は、前記空気経路
    (60)における前記ガス圧縮機(61)と前記燃料電
    池(10)との間に設けられ、 前記水分分離貯蔵手段に貯蔵された水分は、前記燃料電
    池(10)の通常運転時において前記燃料電池(10)
    に供給される前記空気あるいは前記水素の少なくとも一
    方の加湿に用いられることを特徴とする請求項6に記載
    の燃料電池システム。
  8. 【請求項8】 前記水分分離貯蔵手段は、水分貯蔵タン
    ク(68)であることを特徴とする請求項6または請求
    項7に記載の燃料電池システム。
  9. 【請求項9】 前記水分分離貯蔵手段は、水分吸着剤
    (70)あるいは水分吸収材(71)であることを特徴
    とする請求項6または請求項7に記載の燃料電池システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記水分分離貯蔵手段には、熱媒体が
    循環するように構成されており、前記湿潤ガスと前記熱
    媒体との間での熱交換により前記湿潤ガスが冷却される
    ことを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1つに記
    載の燃料電池システム。
  11. 【請求項11】 前記空気経路(20、60)および前
    記水素経路(30)の両端部には、前記空気経路(2
    0、60)および前記水素経路(30)を遮断する開閉
    弁(22、23、32、33、62、63)が設けられ
    ており、 前記燃料電池(10)の通常運転停止後における前記燃
    料電池(10)内部の水分除去が終了した後であって、
    前記燃料電池(10)の運転停止中において、 前記開閉弁(22、23、32、33、62、63)に
    より前記空気経路(20、60)および前記水素経路
    (30)の両端部を遮断することを特徴とする請求項1
    ないし10のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  12. 【請求項12】 前記燃料電池(10)に供給される前
    記乾燥ガスを加熱する加熱用ヒータ(69)を備えるこ
    とを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記
    載の燃料電池システム。
  13. 【請求項13】 電気自動車に搭載され、前記燃料電池
    (10)は前記電気自動車の走行用モータに電力を供給
    するものであることを特徴とする請求項1ないし12の
    いずれか1つに記載の燃料電池システム。
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