JP6492485B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムの一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。燃料電池システムは、特許文献1の図1に示すように、燃料電池7、燃料電池7を収納するパッケージ33、パッケージ33内のガス濃度を検知するガス検知センサ34を備えている。燃料電池7の燃料に含まれる水素、メタンおよび一酸化炭素等のガスは、空気より軽いため、これらのガスがパッケージ33内にて漏れた場合、これらのガスがパッケージ33内の上部に留まる。ここで、パッケージ33内の上部には、ガス検知センサ34が配設されている。よって、ガス検知センサ34により、これらのガスがパッケージ33内にて漏れたことを的確に検知することができる。
特開2003−229148号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の燃料電池システムにおいて、燃料電池7の燃料の原料に液化石油ガス(LPガス)を使用する場合がある。LPガスがパッケージ33内にて漏れ出した場合、LPガスは、空気より重いため、パッケージ33内の底部に溜まる。ガス検知センサ34は、パッケージ33の上部に配設されているため、ガス検知センサ34によってLPガスの漏れを検出することができない。また、このような場合に、LPガスの漏れを検出するため、パッケージ33内の下方にガス検知センサを追加して配設することは、燃料電池システムのコスト面に影響を及ぼす。
そこで、本発明は、上述した課題を解消するためになされたもので、燃料電池システムにおいて、空気より比重の大きい燃料の原料を燃料電池システムに使用する場合においても、燃料および燃料の原料の漏れの確実な検出することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る燃料電池システムは、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、前記燃料電池を少なくとも収納し、外部から内部に空気を吸入する吸気部および前記内部のガスを前記外部に排出する排気部を備えた筐体と、前記筐体内に前記吸気部から前記空気を吸入し、前記排気部から前記筐体内の前記ガスを排出する換気を行う換気装置と、前記筐体内に配設され、前記空気より比重の小さい可燃性ガスである第一ガスおよび前記空気より比重の大きい可燃性ガスである第二ガスを検出する一つのガス検出装置と、前記換気装置を少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、前記ガス検出装置は、前記換気装置が駆動する前は前記第一ガスおよび前記第二ガスの一方を検出し、前記換気装置が駆動した後は前記第一ガスおよび前記第二ガスの他方を検出する
上記の課題を解決するため、請求項2に係る燃料電池システムは、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、前記燃料電池を少なくとも収納し、外部から内部に空気を吸入する吸気部および前記内部のガスを前記外部に排出する排気部を備えた筐体と、前記筐体内に前記吸気部から前記空気を吸入し、前記排気部から前記筐体内の前記ガスを排出する換気を行う換気装置と、前記筐体内に配設され、一つの検知素子によって、前記空気より比重の小さい可燃性ガスである第一ガスおよび前記空気より比重の大きい可燃性ガスである第二ガスを検出する一つのガス検出装置と、前記換気装置を少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、前記筐体は、前記ガス検出装置が前記第一ガスを検出可能な領域である第一領域と、前記ガス検出装置が前記第二ガスを検出可能な領域である第二領域と、を有し、前記ガス検出装置は、前記第一領域および前記第二領域のうちいずれか一つに配設され、前記制御装置は、前記筐体内において前記ガス検出装置が配設されていない領域に存在している前記第一ガスおよび前記第二ガスの少なくとも何れか一方が、前記ガス検出装置に到達する流れを生じさせる前記換気装置の所定駆動量以上である確認駆動量に、前記換気装置の駆動量の調整を行う調整部と、前記調整部によって前記換気装置の前記駆動量が前記確認駆動量に調整された場合、前記ガス検出装置によって前記第一ガスおよび前記第二ガスが検出されるか否かの確認を行う確認部と、を備えた。
上記の課題を解決するため、請求項3に係る燃料電池システムは、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、前記燃料電池を少なくとも収納し、外部から内部に空気を吸入する吸気部および前記内部のガスを前記外部に排出する排気部を備えた筐体と、前記筐体内に前記吸気部から前記空気を吸入し、前記排気部から前記筐体内の前記ガスを排出する換気を行う換気装置と、前記筐体内に配設され、前記空気より比重の小さい可燃性ガスである第一ガスおよび前記空気より比重の大きい可燃性ガスである第二ガスを検出する一つのガス検出装置と、前記換気装置を少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、前記筐体は、前記換気装置が駆動する前の状態で、前記ガス検出装置が前記第一ガスを検出可能な領域である第一領域と、前記ガス検出装置が前記第二ガスを検出可能な領域である第二領域と、前記第一領域と前記第二領域との間の第三領域と、を有し、前記ガス検出装置は、前記第一領域、前記第二領域および前記第三領域のうちいずれか一つに配設され、前記制御装置は、前記筐体内において前記ガス検出装置が配設されていない領域に存在している前記第一ガスおよび前記第二ガスの少なくとも何れか一方が、前記ガス検出装置に到達する流れを生じさせる前記換気装置の所定駆動量以上である確認駆動量に、前記換気装置の駆動量の調整を行う調整部と、前記調整部によって前記換気装置の前記駆動量が前記確認駆動量に調整された場合、前記ガス検出装置によって前記第一ガスおよび前記第二ガスが検出されるか否かの確認を行う確認部と、を備えた。
上記の課題を解決するため、請求項4に係る燃料電池システムは、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、前記燃料電池を少なくとも収納し、外部から内部に空気を吸入する吸気部および前記内部のガスを前記外部に排出する排気部を備えた筐体と、前記筐体内に前記吸気部から前記空気を吸入し、前記排気部から前記筐体内の前記ガスを排出する換気を行う換気装置と、前記筐体内に配設され、前記空気より比重の小さい可燃性ガスである第一ガスおよび前記空気より比重の大きい可燃性ガスである第二ガスを検出する一つのガス検出装置と、前記換気装置を少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、前記筐体は、前記筐体内が無風状態である場合、前記ガス検出装置が前記第一ガスを検出可能な領域である第一領域と、前記ガス検出装置が前記第二ガスを検出可能な領域である第二領域と、前記第一領域と前記第二領域との間の第三領域と、を有し、前記ガス検出装置は、前記第一領域、前記第二領域および前記第三領域のうちいずれか一つに配設され、前記制御装置は、前記筐体内において前記ガス検出装置が配設されていない領域に滞留している前記第一ガスおよび前記第二ガスの少なくとも何れか一方が、前記ガス検出装置に到達する流れを生じさせる前記換気装置の所定駆動量以上である確認駆動量に、前記換気装置の駆動量の調整を行う調整部と、前記調整部によって前記換気装置の前記駆動量が前記確認駆動量に調整された場合、前記ガス検出装置によって前記第一ガスおよび前記第二ガスが検出されるか否かの確認を行う確認部と、を備えた。
これによれば、制御装置の調整部によって、換気装置が確認駆動量にて駆動された場合、ガス検出装置の位置に関わらず、第一領域に滞留する空気より比重の小さい第一ガスおよび第二領域に滞留する空気より比重の大きい第二ガスの両方が換気によって生じる流れに乗ってガス検出装置に到達する。その結果、空気より比重の大きいガスが含まれている燃料の原料を燃料電池システムに使用する場合においても、1つのガス検出装置により筐体内の燃料および燃料の原料の漏れを確実に検出することができる。
本発明による燃料電池システムの一実施形態を示す概要図である。 図1に示すガス検出装置の構成を示す概要図である。 図1に示すガス検出装置の出力値とガスの濃度との関係を示す図である。 図1に示す制御装置にて筐体内の換気が行われる場合における筐体内の温度と換気装置に対する制御指令値との関係を表した図である。 図1に示す制御装置にて実行される制御プログラムのフローチャートである。 本発明による燃料電池システムの第二実施形態における制御プログラムのフローチャートである。 本発明による燃料電池システムの各実施形態の第一変形例における換気によって生じる流れを表した図である。 本発明による燃料電池システムの各実施形態の第二変形例における換気によって生じる流れを表した図である。 本発明による燃料電池システムの各実施形態の第三変形例における換気によって生じる流れを表した図である。
以下、本発明による燃料電池システムの第一実施形態について説明する。なお、本明細書においては説明の便宜上、図1における上側および下側をそれぞれ燃料電池システムの上方および下方とし、左側および右側を左方および右方として説明する。図1に示すように、燃料電池システムは、発電ユニット10および貯湯槽21を備えている。発電ユニット10は、筐体10a、燃料電池モジュール11(30)、熱交換器12、インバータ装置13、水タンク14、および制御装置15を備えている。
燃料電池モジュール11は、後述するように燃料電池34を少なくとも含んで構成されるものである。燃料電池モジュール11は、改質用原料、改質水およびカソードエアが供給されている。具体的には、燃料電池モジュール11は、一端が供給源Gsに接続されて改質用原料が供給される改質用原料供給管11aの他端が接続されている。改質用原料供給管11aは、原料ポンプ11a1が設けられている。さらに、燃料電池モジュール11は、一端が水タンク14に接続されて改質水が供給される水供給管11bの他端が接続されている。水供給管11bは、改質水ポンプ11b1が設けられている。さらに、燃料電池モジュール11は、一端がカソードエアブロワ11c1に接続されてカソードエアが供給されるカソードエア供給管11cの他端が接続されている。
熱交換器12は、燃料電池モジュール11から排気される燃焼排ガスが供給されるとともに貯湯槽21からの貯湯水が供給され、燃焼排ガスと貯湯水とが熱交換する熱交換器である。具体的には、貯湯槽21は、貯湯水を貯湯するものであり、貯湯水が循環する(図にて矢印の方向に循環する)貯湯水循環ライン22が接続されている。貯湯水循環ライン22上には、貯湯槽21の下端から上端に向かって順番に貯湯水循環ポンプ22aおよび熱交換器12が配設されている。熱交換器12は、燃料電池モジュール11からの排気管11dが接続(貫設)されている。熱交換器12は、水タンク14に接続されている凝縮水供給管12aが接続されている。
熱交換器12において、燃料電池モジュール11からの燃焼排ガスは、排気管11dを通って熱交換器12内に導入され、貯湯水との間で熱交換が行われ凝縮されるとともに冷却される。凝縮後の燃焼排ガスは排気管11dを通り外部に排出される。また、凝縮された凝縮水は、凝縮水供給管12aを通って水タンク14に供給される。なお、水タンク14は、凝縮水をイオン交換樹脂によって純水化するようになっている。
上述した熱交換器12、貯湯槽21および貯湯水循環ライン22から、排熱回収システム20が構成されている。排熱回収システム20は、燃料電池モジュール11の排熱を貯湯水に回収して蓄える。
さらに、インバータ装置13は、燃料電池34から出力される直流電圧を入力し所定の交流電圧に変換して、交流の系統電源16aおよび外部電力負荷16c(例えば電化製品)に接続されている電源ライン16bに出力する。また、インバータ装置13は、系統電源16aからの交流電圧を電源ライン16bを介して入力し所定の直流電圧に変換して補機(各ポンプ、ブロワなど)や制御装置15に出力する。なお、制御装置15は、補機を駆動して燃料電池システムの運転を制御する。
燃料電池モジュール11(30)は、ケーシング31、蒸発部32、改質部33および燃料電池34を備えている。ケーシング31は、断熱性材料で箱状に形成されている。
蒸発部32は、後述する燃焼ガスにより加熱されて、供給された改質水を蒸発させて水蒸気を生成するとともに、供給された改質用原料を予熱するものである。蒸発部32は、このように生成された水蒸気と予熱された改質用原料を混合して改質部33に供給するものである。改質用原料としては天然ガス、液化石油ガス(LPガス)などの改質用気体燃料、灯油、ガソリン、メタノールなどの改質用液体燃料があり、本実施形態においてはLPガスにて説明する。LPガスは、主として空気より比重が大きいプロパンを含有している。また、LPガスは、プロパンのほかに、ブタン等を含有している。
蒸発部32には、一端(下端)が水タンク14に接続された水供給管11bの他端が接続されている。また、蒸発部32には、一端が供給源Gsに接続された改質用原料供給管11aが接続されている。供給源Gsは、例えば都市ガスのガス供給管、LPガスのガスボンベである。
改質部33は、後述する燃焼ガスにより加熱されて水蒸気改質反応に必要な熱が供給されることで、蒸発部32から供給された混合ガス(改質用原料、水蒸気)から改質ガスを生成して導出するものである。改質部33内には、触媒(例えば、RuまたはNi系の触媒)が充填されており、混合ガスが触媒によって反応し改質されて水素ガスと一酸化炭素などを含んだガスが生成されている(いわゆる水蒸気改質反応)。改質ガスは、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、水蒸気、未改質のLPガス、改質に使用されなかった改質水(水蒸気)を含んでいる。このように、改質部33は改質用原料(原燃料)と改質水とから改質ガス(燃料)を生成して燃料電池34に供給する。なお、水蒸気改質反応は吸熱反応である。
燃料電池34は、燃料極、空気極(酸化剤極)、および両極の間に介装された電解質からなる複数のセル34aが積層されて構成されている。本実施形態の燃料電池は、固体酸化物形燃料電池であり、電解質として固体酸化物の一種である酸化ジルコニウムを使用している。燃料電池34の燃料極には、燃料として水素、一酸化炭素、メタンガスなどが供給される。動作温度は400〜1000℃程度である。水素だけではなく天然ガスや石炭ガスなども直接燃料として用いることが可能である。この場合、改質部33は省略することができる。
セル34aの燃料極側には、燃料である改質ガスが流通する燃料流路34bが形成されている。セル34aの空気極側には、酸化剤ガスである空気(カソードエア)が流通する空気流路34cが形成されている。
燃料電池34は、マニホールド35上に設けられている。マニホールド35には、改質部33からの改質ガスが改質ガス供給管38を介して供給される。燃料流路34bは、その下端(一端)がマニホールド35の燃料導出口に接続されており、その燃料導出口から導出される改質ガスが下端から導入され上端から導出されるようになっている。カソードエアブロワ11c1によって送出されたカソードエアはカソードエア供給管11cを介して供給され、空気流路34cの下端から導入され上端から導出されるようになっている。
燃焼部36は、燃料電池34と蒸発部32および改質部33との間に設けられている。燃焼部36は、燃料電池34からのアノードオフガス(燃料オフガス)と燃料電池34からのカソードオフガス(酸化剤オフガス)とが燃焼されて蒸発部32および改質部33を加熱する。
燃焼部36では、アノードオフガスが燃焼されて燃焼ガス(火炎37)が発生している。燃焼部36では、アノードオフガスが燃焼されてその燃焼排ガスが発生している。燃焼部36には、アノードオフガスを着火させるための一対の着火ヒータ36a1,36a2が設けられている。
また、筐体10aの左側壁10a1の下部には、外部から筐体10a内に空気を吸入すする吸気部10bが配設されている。筐体10aの右側壁10a2の上部には、筐体10a内のガスを外部に排出する排気部10cが配設されている。筐体10a内のガスは、吸気部10bから吸入した空気や、各供給管11a,38に異常があった場合、各供給管11a,38から流出した改質用原料(LPガス)および改質ガス(水素等)である。
排気部10cには、換気ファン(特許請求の範囲の換気装置に相当)41が設けられている。換気ファン41は、筐体10a内のガスを外部に送出するものである。筐体10a内の換気を行うために、換気ファン41が駆動されると、外部の空気が吸気部10bから筐体10a内に吸入され、筐体10a内にて下部から上部へ筐体10a内のガスの流れFが生じる(一点破線の矢印にて示す)。そして、筐体10a内のガスが排気部10cから外部へ排出される。
また、筐体10aは、筐体10a内の上部に第一滞留部10d(特許請求の範囲の第一領域に相当)および筐体10a内の下部に第二滞留部10e(特許請求の範囲の第二領域に相当)、および、第一滞留部10dと第二滞留部10eとの間の中間領域10f(特許請求の範囲の第三領域に相当)を有している。第一滞留部10dは、筐体10a内が無風状態において空気の比重より比重の小さい可燃性ガスである第一ガスが滞留する筐体10a内の部位である。第一ガスは、例えば水素、メタンである。第二滞留部10eは、筐体10a内が無風状態において空気の比重より比重の大きい可燃性ガスである第二ガスが滞留する筐体10a内の部位である。第二ガスは、例えばLPガスの成分であるプロパンである。ここで、第一ガスおよび第二ガスは、筐体10a内において、燃料電池モジュール30や水タンク14等の筐体10a内に収納された部材(以下、収納部材とする。)が占める空間以外の空間に滞留する。また、筐体10a内の収納部材が配設された空間以外の空間は、換気ファン41による換気に伴う流れFが生じ得る。すなわち、第一滞留部10dは、換気ファン41による換気に伴う流れFが生じる筐体10a内の上部に在る。また、第二滞留部10eは、換気ファン41による換気に伴う流れFが生じる筐体10a内の下部に在る。
また、燃料電池システムは、温度センサ42およびガス検出装置43をさらに備えている。温度センサ42は、筐体10a内に配設され、筐体10a内のガスの温度Thを検出するものである。温度センサ42は、制御装置15と電気的に接続されている。温度センサ42の検出結果は、制御装置15に送信されるようになっている。
ガス検出装置43は、第一滞留部10d、第二滞留部10eおよび中間領域10fのいずれか一つに配設されている。本実施形態において、ガス検出装置43は、筐体10a内の上部に在る第一滞留部10dに配設されている。第一滞留部10dは、筐体10a内が無風状態である場合、ガス検出装置43が第一ガスを検出可能な領域(第一領域)である。また、ガス検出装置43は、第一ガスおよび第二ガスを検出する。具体的には、ガス検出装置43は、水素、メタンおよびプロパンを検出する。より具体的には、ガス検出装置43は、水素、メタンおよびプロパンの濃度Nを検出する。ガス検出装置43は、例えば、接触燃焼式センサや、半導体式センサである。本実施形態において、ガス検出装置43は、接触燃焼式センサである。
ガス検出装置43は、図2に示すように、通電により加熱するコイル43aと、コイル43aの周囲に配設され、各ガスに対して活性を示す触媒Cを有する検知素子43bと、を備え、コイル43aによって加熱された検知素子43bの表面にて各ガスが燃焼することにより、ガスの濃度Nを検出する。検知素子43bは、具体的には、触媒Cを例えばアルミナなどの担体とともに焼結させたものである。また、一般的に、接触燃焼式センサの検知対象ガスは、可燃性ガスである。本実施形態において、検知対象ガスである可燃性ガスは、水素、メタンおよびプロパンである。
ガス検出装置43は、その検出結果を制御装置15に送信するようになっている。具体的には、はじめに、コイル43aが通電されることにより、検知素子43bが、触媒Cの活性温度(例えば400℃)に加熱される。そして、各ガスが、検知素子43bの表面で燃焼することにより、検知素子43bの温度が上昇する。このとき、検知素子43bの温度が、各ガスの濃度Nに応じて変化する。この検知素子43bの温度に応じて、コイル43aの温度が変化するため、コイル43aの抵抗値が変化する。コイル43aの抵抗値は、例えばブリッジ回路によって電圧値として取り出され、ガス検出装置43の出力値Vとして制御装置15に送信されている。各ガスの濃度Nと出力値Vとの相関関係は、図3に示すように、濃度Nが高いほど、出力値Vが高くなるようになっている。なお、水素およびメタンの濃度Nと出力値Vとの相関関係は、比較的近い相関関係を有している。
次に、上述した燃料電池システムの基本的動作の一例について説明する。制御装置15は、スタートスイッチ(図示なし)が押されて運転が開始される場合、または計画運転にしたがって運転が開始される場合に、起動運転を開始する。
起動運転が開始されるときは、制御装置15は、補機を作動させる。具体的には、制御装置15は、ポンプ11a1,11b1を作動させ、蒸発部32に改質用原料および改質水(凝縮水)の供給を開始する。そして、燃焼部36において、燃料電池34から導出された改質用原料および改質ガスが着火ヒータ36a1,36a2によって着火される。改質部33が所定温度(例えば、600℃)以上となれば、起動運転が終了し、発電運転を開始する。発電運転中では、制御装置15は、燃料電池34の発電する電力が、外部電力負荷16cの消費電力となるように補機を制御して、改質ガスおよびカソードエアを燃料電池34に供給する。
このような発電運転中に、ストップスイッチ(図示なし)が押されて発電運転が停止される場合、または運転計画にしたがって運転が停止される場合には、制御装置15は、燃料電池システムの停止運転(停止処理)を実施する。制御装置15は、改質用原料および改質水の蒸発部32への供給を停止し、改質ガスおよび空気の燃料電池34への供給を停止する。残原料による燃料電池34の発電が終了すれば、停止運転は終了する。
このような停止運転が終了すると、燃料電池システムは待機状態(待機時)となる。待機時は、燃料電池システムの発電停止状態(すなわち、起動運転、発電運転、停止運転のいずれの運転中でない状態である。)のことであり、発電指示(スタートスイッチのオンなど)を待っている状態のことである。
次に、制御装置15が行う通常換気制御について説明する。通常換気制御は、燃料電池システムが起動運転中、発電運転中および停止運転中である場合、制御装置15が、筐体10a内の温度に基づいて筐体10a内の換気が行われるように、換気ファン41を駆動する制御である。換気ファン41は、PWM制御によって駆動されている。制御装置15は、換気ファン41の制御指令値をPWM制御のデューティ比(回転数;特許請求の範囲の駆動量に相当)Dにて、換気ファン41のドライバ回路(図示なし)に出力する。換気ファン41に出力されるデューティ比Dは、図4に示すように、温度センサ42によって検出される温度Thに応じて定められている。具体的には、温度Thが高いほど、デューティ比Dが大きくなるように設定されている。これにより、換気ファン41の駆動量が増加するほど、温度Thが下がるようになっている。さらに、デューティ比Dは、最小デューティ比Dminと最大デューティ比Dmaxとの間にて設定される。最大デューティ比Dmaxは、例えば100%に設定されている。
一方、最小デューティ比Dminは、所定排出デューティ比Dxよりも大きくなるように設定される。所定排出デューティ比Dxは、制御装置15による通常換気制御中に、例えば改質用原料または改質ガス(以下、改質ガス等とする。)が燃料電池モジュール11から筐体10a内に流出して、筐体10a内のガスが改質ガス等の可燃性ガスを含む場合に、筐体10a内のガスの濃度が可燃性を有する濃度に相当する換気量のうち最大換気量に相当するデューティ比Dである。換言すれば、所定排出デューティ比Dxは、筐体10a内のガスが改質ガス等の可燃性ガスを含む場合において着火源があったときに、筐体10a内のガスが燃焼する程度の燃料濃度のうち最小燃料濃度となる流量に相当するデューティ比Dである。すなわち、筐体10a内のガスが改質ガス等を含み、かつ、デューティ比Dが所定排出デューティ比Dx以下である場合、着火源があるときには、筐体10a内の可燃性ガスが燃焼する。一方、デューティ比Dが所定排出デューティ比Dxより大きい場合は、着火源があっても筐体10a内の可燃性ガスは燃焼しない。
次に、上述した燃料電池システムおいて、制御装置15がガス検出装置43によって水素、メタンまたはプロパンが検出されるか否かの確認を行う制御について、図5に示すフローチャートに沿って説明する。はじめに、改質用原料(LPガス)、改質ガスが筐体10a内に流出していない場合について説明する。制御装置15は、起動運転中、発電運転中および停止運転中に、図5に示すフローチャートを実行する。
制御装置15は、ステップS102にて上述した通常換気制御を開始する。そして、制御装置15は、ステップS104(第一確認部)にて、水素、メタンまたはプロパンが検出されるか否かの確認を行う。具体的には、制御装置15は、ガス検出装置43の出力値Vがしきい値Vsより大きいか否かを判定する。しきい値Vsは、水素、メタンおよびプロパンにおいて、各ガスの爆発下限界に相当する濃度に対して所定安全率(例えば4倍)以上の安全率が確保された濃度に相当する出力値Vに設定されている。図3に示すように、水素の爆発下限界に相当する濃度(一般的に、およそ4%)に所定安全率を考慮した濃度Nhに相当する出力値Vh、メタンの爆発下限界に相当する濃度(一般的に、およそ5%)に所定安全率を考慮した濃度Nmに相当する出力値Vm、および、プロパンの爆発下限界に相当する濃度(一般的に、およそ2.1%)に所定安全率を考慮した濃度Npに相当する出力値Vpのうち、出力値Vpが最も低い。そして、出力値Vpをしきい値Vsに設定する。このようにしきい値Vsを設定することにより、しきい値Vsに相当する各ガスの濃度Nは、各ガスの爆発下限界に相当する濃度に対して所定安全率以上の安全率が確保された濃度になっている。しきい値Vsは、予め実験等による実測によって導出されている。
ここで、改質用原料または改質ガスが筐体10a内にて流出していないため、ガス検出装置43の出力値Vがしきい値Vs以下である。よって、制御装置15は、ステップS104にて「NO」と判定し、プログラムをステップS106に進める。
制御装置15は、ステップS106にて、第一所定時間T1が経過したか否かを判定する。第一所定時間T1は、例えば12時間である。制御装置15は、第一所定時間T1が経過するまで、ステップS106にて「NO」と判定し、ステップS104,S106を繰り返し実行する。制御装置15は、第一所定時間T1が経過した場合、ステップS106にて「YES」と判定し、通常換気制御を停止する(ステップS108)。
さらに、制御装置15は、ステップS110(調整部)にて、デューティ比Dを確認デューティ比(特許請求の範囲の確認駆動量に相当)Dcに調整する。確認デューティ比Dcは、最大デューティ比Dmaxと所定デューティ比(特許請求の範囲の所定駆動量に相当)Dsとの間のデューティ比Dに設定されている(図4参照)。所定デューティ比Dsは、第二滞留部10eに滞留する第二ガス(プロパン)が換気によって生じる流れFに乗ってガス検出装置43に到達するデューティ比Dである。所定デューティ比Dsは、予め実験等による実測によって導出されている。
そして、制御装置15は、ステップS112にて、第二所定時間T2が経過したか否かを確認する。第二所定時間T2は、制御装置15が換気ファン41に確認デューティ比Dcを出力し始めた時点から、換気によって生じる流れFが安定する時点までの時間(例えば60秒)である。制御装置15は、第二所定時間T2が経過していない場合、ステップS112にて「NO」の判定を繰り返し実行する。一方、制御装置15は、第二所定時間T2が経過した場合、ステップS112にて「YES」と判定し、プログラムをステップS114に進める。
制御装置15は、ステップS114(第二確認部(特許請求の範囲の確認部に相当))にて、水素、メタンまたはプロパンが検出されるか否かの確認を行う。具体的には、制御装置15は、ガス検出装置43の出力値Vがしきい値Vsより大きいか否かを判定する。改質用原料または改質ガスが筐体10a内にて流出していないため、ガス検出装置43の出力値Vがしきい値Vs以下である場合、制御装置15は、ステップS114にて「NO」と判定し、プログラムをステップS102に戻す。このように、改質用原料または改質ガスが筐体10a内にて流出していない場合、制御装置15は、ステップS102〜ステップS114を繰り返し実行する。
さらに、改質ガスが筐体10a内にて流出した場合について、図5に示すフローチャートに沿って説明する。制御装置15は、ステップS102にて通常換気制御を開始し、ステップS104(第一確認部)にて、水素、メタンまたはプロパンが検出されるか否かの確認を行う。改質ガスが筐体10a内にて流出したため、改質ガスに含まれる水素が第一ガスとして第一滞留部10dに滞留している。よって、この水素が、第一滞留部10dに配設されたガス検出装置43に到達しているため、筐体10a内が無風状態である場合においても、ガス検出装置43が第一ガスを検出可能である。これにより、ガス検出装置43の出力値Vがしきい値Vsより大きい場合、制御装置15は、ステップS104にて「YES」と判定し、筐体10a内への改質ガスの流出を確認する(ステップS116)。この場合、制御装置15は、例えば燃料電池システムの運転を停止する。
さらに、改質用原料(LPガス)が筐体10a内にて流出した場合について、図5に示すフローチャートに沿って説明する。制御装置15は、ステップS102にて通常換気制御を開始し、ステップS104(第一確認部)にて、水素、メタンまたはプロパンが検出されるか否かの確認を行う。改質用原料(LPガス)が筐体10a内にて流出したため、LPガスに含まれるプロパンが第二ガスとして第二滞留部10eに滞留している。ここで、通常換気制御において、デューティ比Dが所定デューティ比Dsより大きくなるように制御された場合、プロパンが換気によって生じる流れFに乗ってガス検出装置43に到達する。これにより、ガス検出装置43の出力値Vがしきい値Vsより大きい場合、制御装置15は、ステップS104にて「YES」と判定し、筐体10a内の改質ガスの流出を確認する(ステップS116)。この場合、制御装置15は、例えば燃料電池システムの運転を停止する。
一方、通常換気制御において、デューティ比Dが所定デューティ比Dsより小さいデューティ比Dにて制御された場合、プロパンがガス検出装置43に到達しないため、ガス検出装置43の出力値Vがしきい値Vs以下である。この場合、制御装置15は、ステップS104にて「NO」と判定し、プログラムをステップS106に進める。
制御装置15は、ステップS106〜ステップS112において、上述した改質用原料および改質ガスが筐体10a内にて流出していない場合と同様にプログラムを実行する。
そして、制御装置15は、ステップS114(第二確認部)にて、ガス検出装置43の出力値Vが、しきい値Vsより大きいか否かを判定する。デューティ比Dが、ステップS110にて、確認デューティ比Dcに調整された場合、換気に伴って生じる流れFに乗って第二滞留部10eに滞留しているプロパンがガス検出装置43に到達する。これにより、ガス検出装置43の出力値Vがしきい値Vsより大きい場合、制御装置15は、ステップS114にて「YES」と判定し、筐体10a内への改質用原料(LPガス)の流出を確認する(ステップS116)。
さらに、改質用原料(LPガス)が筐体10a内に流出したときにおいて、本発明を適用しない場合について、すなわち、第一所定時間T1毎に、デューティ比Dを確認デューティ比Dcに調整しない場合について説明する。この場合、例えば、制御装置15が行う通常換気制御において、デューティ比Dが比較的長時間に亘って所定デューティ比Dsより小さいとき、第二滞留部10eに滞留する第二ガスが、比較的長期間に亘って第一滞留部10dに配設されたガス検出装置43に到達しない。よって、例えば、改質用原料供給管11aからLPガスが筐体10a内にて流出し、プロパンが第二滞留部10eに滞留した場合であっても、比較的長期間に亘ってガス検出装置43によってプロパンの流出が確認されない。したがって、燃料電池システムは、改質用原料供給管11aから改質用原料(LPガス)が筐体10a内にて流出したことを検出するために、ガス検出装置43と同様に構成されたガス検出装置を、第二滞留部10eにさらに備える必要が生じる。
本実施形態によれば、燃料電池システムは、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池34と、燃料電池34を少なくとも収納し、外部から内部に空気を吸入する吸気部10bおよび内部のガスを外部に排出する排気部10cを備えた筐体10aと、筐体10a内に吸気部10bから空気を吸入し、排気部10cから筐体10a内のガスを排出する換気を行う換気ファン41と、筐体10a内に配設され、空気より比重の小さい可燃性ガスである第一ガスおよび空気より比重の大きい可燃性ガスである第二ガスを検出するガス検出装置43と、換気ファン41を少なくとも制御する制御装置15と、を備えている。また、筐体10aは、筐体10a内が無風状態である場合、ガス検出装置43が第一ガスを検出可能な領域である第一滞留部10dと、ガス検出装置43が第二ガスを検出可能な領域である第二滞留部10eと、第一滞留部10dと第二滞留部10eとの間の中間領域10fと、を有し、ガス検出装置43は、第一滞留部10dに配設され、制御装置15は、第二滞留部10eに滞留している第二ガスが、ガス検出装置43に到達する流れFを生じさせる換気ファン41の所定デューティ比Ds以上である確認デューティ比Dcに、換気ファン41のデューティ比Dの調整を行う調整部(ステップS110)と、調整部によって換気ファン41のデューティ比Dが確認デューティ比Dcに調整された場合、ガス検出装置43によって第一ガスおよび第二ガスが検出されるか否かの確認を行う第二確認部(ステップS114)と、を備えている。
これによれば、制御装置15の調整部(ステップS110)によって、換気ファン41が確認デューティ比Dcにて駆動された場合、第二滞留部10eに滞留する空気より比重の大きい第二ガスが換気によって生じる流れFに乗って、第一滞留部10dに配設されたガス検出装置43に到達する。その結果、空気より比重が大きいガスが含まれている燃料の原料を燃料電池システムに使用する場合においても、1つのガス検出装置43により筐体10a内への燃料および燃料の原料の流出(漏れ)を確実に検出することができる。
また、1つのガス検出装置43により第一ガスまたは第二ガスが検出されるか否かの確認をすることができるため、筐体10a内の燃料または改質用原料の漏れの有無の確認を、複数のガス検出装置を設けることなく行うことができる。よって、燃料電池システムの低コスト化を図ることができる。
また、改質ガスが筐体10a内にて流出した場合、空気より比重の小さい水素が第一ガスとして第一滞留部10dに滞留する。ここで、ガス検出装置43は、第一滞留部10dに配設されているため、ガス検出装置43が他の部位に配設されている場合に比べ、短時間にて筐体10a内への水素の流出を検出することができる。
また、燃料電池システムは、改質用原料を改質して燃料(改質ガス)を生成する改質部をさらに備えている。また、第二ガスは、プロパンであり、改質用原料は、プロパンを主として含有する液化石油ガスである。
これによれば、燃料電池システムは、空気より比重が大きいプロパンを含有する液化石油ガスを改質用原料として使用する場合においても、1つのガス検出装置43により筐体10a内への燃料(改質ガス)および燃料の原料(LPガス)の流出を確実に検出することができる。
また、制御装置15の調整部は、燃料電池システムが起動運転中、発電運転中または停止運転中において定期的(第一所定時間T1毎)に確認デューティ比Dcに、換気ファン41のデューティ比Dの調整を行う。また、制御装置15の第二確認部は、燃料電池システムが起動運転中、発電運転中または停止運転中において定期的(第一所定時間T1毎)に、ガス検出装置43によって第一ガスおよび第二ガスが検出されるか否かの確認を行う。
これによれば、燃料電池システムが長時間連続して運転を行う際においても、燃料または改質用原料の筐体10a内への流出をガス検出装置43によって確実に検出することができる。
次に、本発明による燃料電池システムの第二実施形態について、主に第一実施形態と異なる部分について説明する。上述した第一実施形態において、制御装置15は、燃料電池システムが起動運転中、発電運転中または停止運転中において、定期的にガス検出装置43によって水素、メタンまたはプロパンが検出されるか否かの確認を行う。これに対し、本第二実施形態においては、制御装置15は、第三所定時間(特許請求の範囲の所定時間に相当)T3継続して換気ファン41のデューティ比Dが所定デューティ比Dsより小さい場合、ガス検出装置43によって水素、メタンまたはプロパンが検出されるか否かの確認を行う。具体的には、上述した第一実施形態においては、制御装置15は、図5に示すフローチャートにおけるステップS106に代えて、ステップS206の処理を実行している。すなわち、制御装置15は、ガス検出装置43の出力値Vがしきい値Vs以下である場合(ステップS206にて「NO」)、プログラムをステップS206に進める。制御装置15は、図6に示すように、第三所定時間T3継続して換気ファン41のデューティ比Dが所定デューティ比Dsより小さいか否かを判定する。第三所定時間T3は、例えば6時間である。制御装置15は、第三所定時間T3継続して換気ファン41のデューティ比Dが所定デューティ比Dsより小さい場合、ステップS206にて「YES」と判定し、上述した第一実施形態と同様に、通常換気制御を停止して(ステップS108)、デューティ比Dを確認デューティ比Dcに調整する(ステップS110)。これ以降は、上述した第一実施形態と同様である。
本第二実施形態によれば、制御装置15の調整部は、換気ファン41のデューティ比Dが第三所定時間T3継続して所定デューティ比Dsより小さい場合、確認デューティ比Dcに、換気ファン41のデューティ比Dの調整を行う。また、制御装置15も第二確認部は、換気ファン41のデューティ比Dが第三所定時間T3継続して所定デューティ比Dsより小さい場合、ガス検出装置43によって第一ガスおよび第二ガスが検出されるか否かの確認を行う。
これによれば、換気ファン41のデューティ比Dが長時間に亘って所定デューティ比Dsより低く制御されるような場合においても、燃料または改質用原料の筐体10a内での流出をガス検出装置43によって確実に検出することができる。
なお、上述した実施形態において、燃料電池システムの一例を示したが、本発明はこれに限定されず、他の構成を採用することもできる。例えば、上述した各実施形態において、制御装置15は、燃料電池システムが起動運転中、発電運転中または停止運転中だけでなく、燃料電池システムが待機中において定期的(例えば第一所定時間T1毎)に、ガス検出装置43によって第一ガスおよび第二ガスが検出されるか否かの確認を行うようにしても良い。すなわち、制御装置15の調整部は、燃料電池システムが待機中において定期的に確認デューティ比Dcに、換気ファン41のデューティ比Dの調整を行う。また、制御装置15の第二確認部は、燃料電池システムが待機中において定期的に、ガス検出装置43によって第一ガスおよび第二ガスが検出されるか否かの確認を行う。
これによれば、燃料電池システムが長時間連続して待機状態である場合においても、筐体10a内への燃料または改質用原料の流出をガス検出装置43によって確実に検出することができる。
また、上述した各実施形態において、吸気部10bは、筐体10aの左側壁10a1の下部に形成され、排気部10cは、筐体10aの右側壁10a2の上部に形成され、かつ、ガス検出装置43が第一滞留部10dに配設されている。これに代えて、吸気部10b、排気部10cおよびガス検出装置43の位置関係を、制御装置15が、調整部(ステップS110)によって、換気ファン41のデューティ比Dを確認デューティ比Dcにした場合に、第一ガスおよび第二ガスが換気によって生じる流れFに乗ってガス検出装置43に到達するような位置関係にすると良い。
例えば、各実施形態の第一変形例として、図7に示すように、吸気部10bを左側壁10a1の上部に形成し、排気部10cを右側壁10a2の下部に形成し、かつ、ガス検出装置43を第二滞留部10eに配設する。第二滞留部10eは、筐体10a内が無風状態である場合、ガス検出装置43が第二ガスを検出可能な領域(第二領域)である。また、本第一変形例のように、ガス検出装置43が第二滞留部10eに配設されている場合、所定デューティ比Dsは、第一滞留部10dに滞留する第一ガス(水素、メタン)が換気によって生じる流れFに乗ってガス検出装置43に到達するデューティ比Dに設定されている。なお、図7において、燃料電池モジュール11以外の収納部材の図示は省略されている。これによれば、換気によって生じる流れFは、図7に一点破線で示すように、筐体10a内にて上部から下部に向かう。例えば、改質用原料としてのLPガスが筐体10a内にて流出した場合、空気の比重より小さい比重のプロパンが第二ガスとして第二滞留部10eに滞留している。よって、このプロパンが、第二滞留部10eに配設されたガス検出装置43に到達しているため、筐体10a内が無風状態である場合においても、ガス検出装置43が第二ガスを検出可能である。これにより、ガス検出装置43の出力値Vがしきい値Vsより大きくなった場合、制御装置15の第一確認部(ステップS104)によって改質用原料が筐体10a内にて流出したことを確認することができる。
また、改質ガスが筐体10a内にて流出した場合、水素が第一ガスとして第一滞留部10dに滞留する。そして、制御装置15の調整部(ステップS110)によって換気ファン41のデューティ比Dが確認デューティ比Dcに調整された場合、換気によって生じる流れFに乗って水素がガス検出装置43に到達する。そして、ガス検出装置43の出力値Vがしきい値Vsより大きくなったときに、改質ガスが筐体10a内にて流出したことを確認することができる(第二確認部;ステップS114)。
本第一変形例によれば、ガス検出装置43は、第二滞留部10eに配設されている。また、制御装置15は、第一滞留部10dに滞留している第一ガスが、ガス検出装置43に到達する流れFを生じさせる換気ファン41の所定デューティ比Ds以上である確認デューティ比Dcに、換気ファン41のデューティ比Dの調整を行う調整部(ステップS110)と、調整部によって換気ファン41のデューティ比Dが確認デューティ比Dcに調整された場合、ガス検出装置43によって第一ガスおよび第二ガスが検出されるか否かの確認を行う第二確認部(ステップS114)と、を備えている。
これによれば、制御装置15の調整部(ステップS110)によって、換気ファン41が確認デューティ比Dcにて駆動された場合、第一滞留部10dに滞留する空気より比重の小さい第一ガスが換気によって生じる流れFに乗って、第二滞留部10eに配設されたガス検出装置43に到達する。その結果、空気より比重が大きいガスが含まれている燃料の原料を燃料電池システムに使用する場合においても、1つのガス検出装置43により筐体10a内への燃料および燃料の原料の流出(漏れ)を確実に検出することができる。
また、各実施形態の第二変形例として、図8に示すように、筐体10a内にて下部を開放するように上下に延びる内側壁10a3を設け、吸気部10bを左側壁10a1の上部に形成し、排気部10cを右側壁10a2の上部に形成する。さらに、そして、ガス検出装置43を第一滞留部10dに配設する。なお、図8において、燃料電池モジュール11以外の収納部材の図示は省略されている。これによれば、換気によって生じる流れFは、図8に一点破線で示すように、筐体10a内にて上部から下部を経由して上部に向う。例えば改質用原料が筐体10a内にて流出した場合、プロパンが第二ガスとして第二滞留部10eに滞留する。制御装置15の調整部(ステップS110)によって換気ファン41のデューティ比Dが確認デューティ比Dcに調整された場合、換気によって生じる流れFに乗ってプロパンがガス検出装置43に到達する。そして、ガス検出装置43の出力値Vがしきい値Vsより大きくなったときに、改質用原料が筐体10a内にて流出したことを確認することができる。
本第二変形例によれば、筐体10a内を仕切る側壁(例えば内側壁10a3)を設けることにより、換気によって生じる流れFを制御できるため、吸気部10b、排気部10cおよびガス検出装置43の位置の自由度を上げることができる。
また、第一実施形態の第三変形例として、図9に示すように、吸気部10bを左側壁10a1の下部に形成し、排気部10cを右側壁10a2の下部に形成する。さらに、そして、ガス検出装置43を中間領域10fに配設する。また、本第三変形例のように、ガス検出装置43が中間領域10fに配設されている場合、所定デューティ比Dsは、第一滞留部10dに滞留する第一ガスおよび第二滞留部10eに滞留する第二ガスが換気によって生じる流れFに乗ってガス検出装置43に到達するデューティ比Dである。なお、図9において、燃料電池モジュール11以外の収納部材の図示は省略されている。そして、制御装置15の調整部(ステップS110)によって換気ファン41のデューティ比Dが確認デューティ比Dcに調整された場合、換気によって生じる流れFが筐体10a内のガスをかき回すように渦状に発生するようになっている。ここで、改質ガスまたは改質用原料(LPガス)が筐体10a内にて流出して、制御装置15の調整部によって換気ファン41のデューティ比Dが確認デューティ比Dcに調整された場合、第一滞留部10dおよび第二滞留部10eに滞留した第一ガス(水素)または第二ガス(プロパン)が換気によって生じる流れFに乗ってガス検出装置43に到達する。そして、ガス検出装置43の出力値Vがしきい値Vsより大きくなったときに、改質ガスまたは改質用原料が筐体10a内にて流出したことを確認することができる。
本第三変形例によれば、ガス検出装置43は、中間領域10fに配設されている。また、制御装置15は、第一滞留部10dに滞留している第一ガスおよび第二滞留部10eに滞留している第二ガスが、ガス検出装置43に到達する流れFを生じさせる換気ファン41の所定デューティ比Ds以上である確認デューティ比Dcに、換気ファン41のデューティ比Dの調整を行う調整部(ステップS110)と、調整部によって換気ファン41のデューティ比Dが確認デューティ比Dcに調整された場合、ガス検出装置43によって第一ガスおよび第二ガスが検出されるか否かの確認を行う第二確認部(ステップS114)と、を備えている。
これによれば、制御装置15の調整部(ステップS110)によって、換気ファン41が確認デューティ比Dcにて駆動された場合、第一滞留部10dに滞留する空気より比重の小さい第一ガスおよび第二滞留部10eに滞留する空気より比重の大きい第二ガスが換気によって生じる流れFに乗って、中間領域10fに配設されたガス検出装置43に到達する。その結果、空気より比重が大きいガスが含まれている燃料の原料を燃料電池システムに使用する場合においても、1つのガス検出装置43により筐体10a内への燃料および燃料の原料の流出(漏れ)を確実に検出することができる。
また、上述した各実施形態および各変形例によれば、ガス検出装置43は、第一滞留部10d、第二滞留部10eおよび中間領域10fのうちいずれか一つに配設されている。また、所定デューティ比Dsは、筐体10a内においてガス検出装置43が配設されていない領域に滞留している第一ガスおよび第二ガスの少なくとも何れか一方が、ガス検出装置43に到達する流れFを生じさせるデューティ比Dに設定されている。
これによれば、制御装置15の調整部によって、換気ファン41が確認デューティ比Dcにて駆動された場合、ガス検出装置43の位置に関わらず、第一滞留部10dに滞留する空気より比重の小さい第一ガスおよび第二滞留部10eに滞留する空気より比重の大きい第二ガスの両方が換気によって生じる流れFに乗ってガス検出装置43に到達する。その結果、空気より比重が大きいガスが含まれている燃料の原料を燃料電池システムに使用する場合においても、1つのガス検出装置43により筐体10a内の燃料および燃料の原料の流出(漏れ)を確実に検出することができる。
また、上述した各実施形態において、換気ファン41は、排気部10cのみに配設されているが、これに代えて、換気ファン41を吸気部10bに配設するようにしても良い。また、換気ファン41を吸気部10bおよび排気部10cの両方に配設するようにしても良い。
また、上述した各実施形態において、改質用原料は、LPガスであるが、これに代えて、都市ガスを用いるようにしても良い。改質用原料供給管11aから都市ガスが筐体10a内に流出した場合、都市ガスの成分であるメタンが第一ガスとして第一滞留部10dに滞留している。ガス検出装置43が第一滞留部10dに配設されている場合、このメタンがガス検出装置43に到達しているため、筐体10a内が無風状態である場合においても、ガス検出装置43が第一ガスを検出可能である。これにより、ガス検出装置43の出力値Vがしきい値Vsより大きくなった場合(ステップS104)、制御装置15によって筐体10a内にて改質用原料が流出したことが確認される(ステップS116)。
また、ガス検出装置43が第二滞留部10eまたは中間領域10fに配設されている場合においても、換気ファン41のデューティ比Dが、通常換気制御中または制御装置15の第二確認部によって、所定デューティ比Ds以上になったとき、メタンがガス検出装置43に到達する。これにより、ガス検出装置43の出力値Vがしきい値Vsより大きくなった場合(ステップS104,S114)、制御装置15によって筐体10a内にて改質用原料が流出したことが確認される(ステップS116)。
10a…筐体、10b…吸気部、10c…排気部、10d…第一滞留部(第一領域)、10e…第二滞留部(第二領域)、10f…中間領域(第三領域)、11…燃料電池モジュール、11a…改質用原料供給管、15…制御装置、34…燃料電池、38…改質ガス供給管、41…換気ファン(換気装置)、43…ガス検出装置、Dc…確認デューティ比(確認駆動量)、Ds…所定デューティ比(所定駆動量)、F…流れ、N…濃度、T1…第一所定時間、T2…第二所定時間、T3…第三所定時間(所定時間)、Th…温度、V…出力値、Vs…しきい値。

Claims (10)

  1. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、
    前記燃料電池を少なくとも収納し、外部から内部に空気を吸入する吸気部および前記内部のガスを前記外部に排出する排気部を備えた筐体と、
    前記筐体内に前記吸気部から前記空気を吸入し、前記排気部から前記筐体内の前記ガスを排出する換気を行う換気装置と、
    前記筐体内に配設され、前記空気より比重の小さい可燃性ガスである第一ガスおよび前記空気より比重の大きい可燃性ガスである第二ガスを検出する一つのガス検出装置と、
    前記換気装置を少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、
    前記ガス検出装置は、前記換気装置が駆動する前は前記第一ガスおよび前記第二ガスの一方を検出し、前記換気装置が駆動した後は前記第一ガスおよび前記第二ガスの他方を検出する燃料電池システム。
  2. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、
    前記燃料電池を少なくとも収納し、外部から内部に空気を吸入する吸気部および前記内部のガスを前記外部に排出する排気部を備えた筐体と、
    前記筐体内に前記吸気部から前記空気を吸入し、前記排気部から前記筐体内の前記ガスを排出する換気を行う換気装置と、
    前記筐体内に配設され、前記空気より比重の小さい可燃性ガスである第一ガスおよび前記空気より比重の大きい可燃性ガスである第二ガスを検出する一つのガス検出装置と、
    前記換気装置を少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、
    前記筐体は、前記換気装置が駆動する前の状態で、前記ガス検出装置が前記第一ガスを検出可能な領域である第一領域と、前記ガス検出装置が前記第二ガスを検出可能な領域である第二領域と、を有し、
    前記ガス検出装置は、前記第一領域および前記第二領域のうちいずれか一つに配設され、
    前記制御装置は、前記筐体内において前記ガス検出装置が配設されていない領域に存在している前記第一ガスおよび前記第二ガスの少なくとも何れか一方が、前記ガス検出装置に到達する流れを生じさせる前記換気装置の所定駆動量以上である確認駆動量に、前記換気装置の駆動量の調整を行う調整部と、
    前記調整部によって前記換気装置の前記駆動量が前記確認駆動量に調整された場合、前記ガス検出装置によって前記第一ガスおよび前記第二ガスが検出されるか否かの確認を行う確認部と、を備えた燃料電池システム。
  3. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、
    前記燃料電池を少なくとも収納し、外部から内部に空気を吸入する吸気部および前記内部のガスを前記外部に排出する排気部を備えた筐体と、
    前記筐体内に前記吸気部から前記空気を吸入し、前記排気部から前記筐体内の前記ガスを排出する換気を行う換気装置と、
    前記筐体内に配設され、前記空気より比重の小さい可燃性ガスである第一ガスおよび前記空気より比重の大きい可燃性ガスである第二ガスを検出する一つのガス検出装置と、
    前記換気装置を少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、
    前記筐体は、前記換気装置が駆動する前の状態で、前記ガス検出装置が前記第一ガスを検出可能な領域である第一領域と、前記ガス検出装置が前記第二ガスを検出可能な領域である第二領域と、前記第一領域と前記第二領域との間の第三領域と、を有し、
    前記ガス検出装置は、前記第一領域、前記第二領域および前記第三領域のうちいずれか一つに配設され、
    前記制御装置は、前記筐体内において前記ガス検出装置が配設されていない領域に存在している前記第一ガスおよび前記第二ガスの少なくとも何れか一方が、前記ガス検出装置に到達する流れを生じさせる前記換気装置の所定駆動量以上である確認駆動量に、前記換気装置の駆動量の調整を行う調整部と、
    前記調整部によって前記換気装置の前記駆動量が前記確認駆動量に調整された場合、前記ガス検出装置によって前記第一ガスおよび前記第二ガスが検出されるか否かの確認を行う確認部と、を備えた燃料電池システム。
  4. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、
    前記燃料電池を少なくとも収納し、外部から内部に空気を吸入する吸気部および前記内部のガスを前記外部に排出する排気部を備えた筐体と、
    前記筐体内に前記吸気部から前記空気を吸入し、前記排気部から前記筐体内の前記ガスを排出する換気を行う換気装置と、
    前記筐体内に配設され、前記空気より比重の小さい可燃性ガスである第一ガスおよび前記空気より比重の大きい可燃性ガスである第二ガスを検出する一つのガス検出装置と、
    前記換気装置を少なくとも制御する制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、
    前記筐体は、前記筐体内が無風状態である場合、前記ガス検出装置が前記第一ガスを検出可能な領域である第一領域と、前記ガス検出装置が前記第二ガスを検出可能な領域である第二領域と、前記第一領域と前記第二領域との間の第三領域と、を有し、
    前記ガス検出装置は、前記第一領域、前記第二領域および前記第三領域のうちいずれか一つに配設され、
    前記制御装置は、前記筐体内において前記ガス検出装置が配設されていない領域に滞留している前記第一ガスおよび前記第二ガスの少なくとも何れか一方が、前記ガス検出装置に到達する流れを生じさせる前記換気装置の所定駆動量以上である確認駆動量に、前記換気装置の駆動量の調整を行う調整部と、
    前記調整部によって前記換気装置の前記駆動量が前記確認駆動量に調整された場合、前記ガス検出装置によって前記第一ガスおよび前記第二ガスが検出されるか否かの確認を行う確認部と、を備えた燃料電池システム。
  5. 前記筐体は、前記換気装置が駆動する前の状態で、前記ガス検出装置が前記第一ガスを検出可能な領域である第一領域と、前記ガス検出装置が前記第二ガスを検出可能な領域である第二領域と、を有し、
    前記ガス検出装置は、前記第一領域および前記第二領域のうちいずれか一つに配設され、
    前記制御装置は、前記筐体内において前記ガス検出装置が配設されていない領域に存在している前記第一ガスおよび前記第二ガスの少なくとも何れか一方が、前記ガス検出装置に到達する流れを生じさせる前記換気装置の所定駆動量以上である確認駆動量に、前記換気装置の駆動量の調整を行う調整部と、
    前記調整部によって前記換気装置の前記駆動量が前記確認駆動量に調整された場合、前記ガス検出装置によって前記第一ガスおよび前記第二ガスが検出されるか否かの確認を行う確認部と、を備えた請求項1に燃料電池システム。
  6. 前記調整部は、前記燃料電池システムが起動運転中、発電運転中または停止運転中において定期的に前記調整を行い、
    前記確認部は、前記燃料電池システムが起動運転中、発電運転中または停止運転中において定期的に前記確認を行う請求項2乃至請求項5の何れか一項記載の燃料電池システム。
  7. 前記調整部は、前記換気装置の前記駆動量が所定時間継続して前記所定駆動量より小さい場合、前記調整を行い、
    前記確認部は、前記換気装置の前記駆動量が所定時間継続して前記所定駆動量より小さい場合、前記確認を行う請求項乃至請求項の何れか一項記載の燃料電池システム。
  8. 前記調整部は、前記燃料電池システムが待機中において定期的に前記調整を行い、
    前記確認部は、前記燃料電池システムが待機中において定期的に前記確認を行う請求項乃至請求項の何れか一項記載の燃料電池システム。
  9. 前記燃料電池システムは、改質用原料を改質して前記燃料を生成する改質部をさらに備え、
    前記第二ガスは、プロパンであり、
    前記改質用原料は、前記プロパンを主として含有する液化石油ガスである請求項1乃至請求項8の何れか一項記載の燃料電池システム。
  10. 前記ガス検出装置は、前記第一ガスおよび前記第二ガスに対して活性を示す触媒を有する一つの検知素子を備えた請求項1乃至請求項9の何れか一項記載の燃料電池システム。
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