JP2015135735A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】システム起動時において、改質器の過熱を抑制しつつ、改質器への水蒸気の早期供給が可能な燃料電池システムを供給する。【解決手段】システム起動時に、第1燃焼器6での燃焼反応の実施によって改質器3と蒸発器4の両方を加熱しながら、改質器3でPOXを実施しているときに、改質器温度Trefが所定温度を超えた場合に、電子制御装置8が、燃料用ブロワ13を停止させることにより、第1燃焼器6での燃焼反応を停止させる。その後、第1燃焼器6の点火プラグ6bを停止させた状態で、燃料用ブロワ13の作動を再開させることにより、第2燃焼器での燃焼反応の実施に切り替える。これにより、改質器3の外部加熱を停止しつつ、蒸発器4を暖機することが可能となり、改質器の過熱を抑制しつつ、改質器への水蒸気の早期供給が可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池を備える燃料電池システムに関するものである。
固体酸化物型の燃料電池を備える燃料電池システムとして、特許文献1に記載のものがある。この燃料電池システムでは、炭化水素を主とする燃料ガスを水素リッチな燃料ガスに改質する改質器と、水蒸気改質反応用の水蒸気を生成する蒸発器と、燃料電池から排出された燃料ガスを燃焼させる燃焼器とを備え、燃焼器の内部に改質器と蒸発器の両方が配置されており、燃焼器の内部で燃料ガスを燃焼させると、その燃焼熱によって改質器と蒸発器の両方が加熱される構成となっている。
ここで、改質器での燃料ガスの改質反応としては、燃料ガスの部分酸化改質反応(以下、POXと呼ぶ)と、水蒸気改質反応(以下、SRと呼ぶ)と、POXとSRの複合であるオートサーマル改質反応(以下、ATRと呼ぶ)とがある。
特許文献1に記載の燃料電池システムでは、システム起動時に、燃焼器で燃料ガスを燃焼させ、その燃焼熱によって改質器と蒸発器を加熱しながら、改質器および蒸発器の温度状態に応じて、改質器でPOX、ATR、SRを順に切り替えて実施している。ここで、POXは発熱反応であり、SRは吸熱反応である。システム起動直後は、改質器および蒸発器が低温であるため、SRが実施可能な温度状態でないとともに、水蒸気を改質器に供給できないので、改質反応として、最初にPOXが実施される。そして、改質器と蒸発器が昇温して、SRが実施可能な温度状態になるとともに、水蒸気を改質器に供給できる状態となったときに、SRが実施される。
特開2012−79487号公報
上記した従来の燃料電池システムのように、システム起動時に、改質器でPOX、ATRの順に改質反応が実施される場合、SRの方がPOXよりも改質効率が高いので、ATRが早期に実施されることが望まれる。
また、上記した従来の燃料電池システムのように、システム起動時に、燃焼熱によって改質器を加熱しながら、改質器でPOXを実施すると、POXによる発熱に外部加熱が加わることによって改質器内部が過熱状態となって、改質器内部の触媒が劣化する恐れが生じる。そこで、この対策として、改質器の温度が所定温度以上の場合に、改質器でPOXを実施しつつ、燃焼器での燃焼反応を停止することが考えられる。これによれば、改質器の外部加熱を停止するので、改質器の過熱を抑制できる。
しかし、上記した従来の燃料電子システムは、燃焼熱によって改質器と蒸発器の両方が加熱される構成であるため、燃焼器での燃焼反応を停止すると、蒸発器の加熱も停止してしまう。この場合、燃焼熱による蒸発器の暖機ができなくなり、改質器に水蒸気を早期に供給できないという問題が生じる。このため、POXからATRへの移行が遅くなってしまう。
なお、このような問題の発生は、上記した従来の燃料電池システムのように、1つの燃焼器内部で改質器と蒸発器の両方を加熱する構成に限られない。1つの燃焼器で燃焼反応によって生じた高温の燃焼ガスを改質器と蒸発器へ順に供給して、燃焼ガスによって改質器と蒸発器を順に加熱する構成においても、上記した問題が発生する。要するに、燃焼熱を利用して改質器と蒸発器の両方を加熱する構成であって、改質器と蒸発器の両方を加熱する状態と、改質器と蒸発器のうち蒸発器のみを加熱する状態との切り替えが不可能である燃料電池システムにおいて、上記した問題が発生する。
本発明は上記点に鑑みて、システム起動時において、改質器の過熱を抑制しつつ、改質器への水蒸気の早期供給が可能な燃料電池システムを供給することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させる燃料電池(2)と、
部分酸化改質反応および水蒸気改質反応によって炭化水素を主とする燃料ガスを改質し、改質した燃料ガスを燃料電池に供給する改質器(3)と、
水を加熱して水蒸気改質反応に用いるための水蒸気を生成し、生成した水蒸気を改質器に供給する蒸発器(4)と、
燃料電池から排出された排出燃料の燃焼反応によって第1燃焼ガスを生じさせる第1燃焼器(6)と、
第1燃焼器と異なる位置に配置され、燃料電池から排出された排出燃料の燃焼反応によって第2燃焼ガスを生じさせる第2燃焼器(7)と、
第1燃焼器での燃焼反応の実施と第2燃焼器での燃焼反応の実施との切り替えを制御する制御手段(8)とを備え、
改質器は、第1燃焼ガスと第2燃焼ガスのうち第1燃焼ガスのみから熱伝達可能に構成され、
蒸発器は、第1燃焼ガスと第2燃焼ガスの両方から熱伝達可能に構成され、
制御手段は、第1燃焼器で燃焼反応を実施しながら、改質器で部分酸化改質反応を実施しているときであって、改質器の温度が所定温度以上である場合に、第1燃焼器での燃焼反応を停止させて、第2燃焼器での燃焼反応の実施に切り替えることを特徴としている。
本発明では、第1燃焼器での燃焼反応の実施によって改質器と蒸発器の両方を加熱する状態と、第2燃焼器での燃焼反応の実施によって改質器と蒸発器のうち蒸発器のみを加熱する状態とが、切り替え可能な構成となっている。そして、システム起動時に、第1燃焼器での燃焼反応の実施によって、改質器と蒸発器の両方を加熱しながら、改質器でPOXを実施しているときにおいて、改質器が所定温度以上になった場合に、燃焼反応を実施する燃焼器が第1燃焼器から第2燃焼器に切り替えられるので、改質器の外部加熱を停止しつつ、蒸発器を暖機することが可能となる。このため、本発明によれば、システム起動時において、改質器の過熱を抑制しつつ、改質器への水蒸気の早期供給が可能となる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。 第1実施形態における電子制御装置が実行するシステム起動時の制御処理のフローチャートである。 第1実施形態における燃料電池システムの起動時における点火プラグの状態、各流体の流量、各温度の変化を示すタイムチャートである。 第2実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。 第3実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。 第4実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。 第4実施形態における電子制御装置が実行するシステム起動時の制御処理のフローチャートである。 他の実施形態における電子制御装置が実行するシステム起動時の制御処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の燃料電池システム1は、燃料電池2と、改質器3と、蒸発器4と、空気予熱器5と、第1燃焼器6と、第2燃焼器7と、電子制御装置8とを備えている。
燃料電池2は、酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させるものである。本実施形態の燃料電池2は、作動温度が500℃〜1000℃の高温となる固体酸化物型燃料電池(SOFC)で構成されている。具体的には、燃料電池2は、固体酸化物からなる電解質体と、空気極(カソード)と、燃料極(アノード)とを有する発電セルを複数積層したスタック構造となっている。なお、発電セルの形状は、平板型および円筒型のいずれであってもよい。
燃料電池2の燃料入口側には、燃料ガスを供給するための燃料供給流路11が接続されており、燃料供給流路11から燃料極へ燃料ガスが供給される。また、燃料電池2の空気入口側には、酸化剤ガスとしての酸素を含む空気を供給するための第1空気供給流路12が接続されており、第1空気供給流路12から空気極に空気が供給される。
改質器3は、燃料供給流路11に設けられている。改質器3は、改質反応によって燃料ガスを改質し、改質した燃料ガスを燃料電池2に供給するものである。改質器3は、部分酸化改質反応と水蒸気改質反応とを行うための触媒が容器3aの内部に収容されており、部分酸化改質反応および水蒸気改質反応によって、炭化水素を主とする燃料ガスを水素および一酸化炭素を含む燃料ガスに改質する。
蒸発器4は、燃料供給流路11のうち改質器3の燃料ガス流れ上流側に設けられている。蒸発器4は、水を加熱して水蒸気改質反応に用いるための水蒸気を生成し、生成した水蒸気を改質器3に供給するものである。蒸発器4は、後述するように、第1燃焼器6または第2燃焼器7で生成した燃焼ガスを熱源として水を加熱するように構成されている。
燃料供給流路11のうち蒸発器4の燃料ガス流れ上流側には、燃料ガスを圧送する燃料用ブロワ13が設けられている。燃料用ブロワ13は、燃料電池2へ燃料ガスを供給する供給手段である。また、燃料用ブロワ13は、回転数を変更することで、燃料供給流路11を流れる燃料ガスの流量を調整する調整手段であり、電子制御装置8から出力される制御信号によって制御される。
燃料供給流路11のうち蒸発器4の燃料ガス流れ上流側に位置する各合流部に、蒸発器4に水を供給するための水供給流路14が接続されているとともに、改質器3に改質用空気を供給するための第2空気供給流路15が接続されている。水供給流路14には、水を圧送する水ポンプ16が設けられている。水ポンプ16は、回転数を変更することで、水供給流路14を流れる水の流量を調整する流量調整手段であり、電子制御装置8から出力される制御信号によって制御される。第2空気供給流路15には、改質用空気を圧送する第2空気用ブロワ17が設けられている。第2空気用ブロワ17は、改質器3へ改質用空気を供給する供給手段である。また、第2空気用ブロワ17は、回転数を変更することで、第2空気供給流路15を流れる改質用空気の流量を調整する調整手段であり、電子制御装置8から出力される制御信号によって制御される。
空気予熱器5は、第1空気供給流路12に設けられている。空気予熱器5は、第1燃焼器6または第2燃焼器7から流出の燃焼ガスによって、燃料電池2に供給される発電用空気を加熱するものである。空気予熱器5は、発電用空気の流路を構成している。空気予熱器5は、第1燃焼器6または第2燃焼器7から流出の燃焼ガスが流れる空気予熱器5用の燃焼ガス流路31aの隣に配置されており、空気予熱器5の内部を流れる発電用空気と燃焼ガス流路31aを流れる燃焼ガスとが熱交換可能となっている。
第1空気供給流路12のうち空気予熱器5の上流側には、発電用空気を圧送する第1空気用ブロワ18が設けられている。第1空気用ブロワ18は、燃料電池2へ発電用空気を供給する供給手段である。また、第1空気用ブロワ18は、回転数を変更することで、第1空気供給流路12を流れる発電用空気の流量を調整する空気調整手段であり、電子制御装置8から出力される制御信号によって制御される。
燃料電池2の燃料出口側には、燃料電池2から排出された未反応の排出燃料、すなわち、燃料ガスのオフガスが流れる燃料排出流路21が接続されている。また、燃料電池2の空気出口側には、燃料電池2から排出された未反応の排出空気、すなわち、酸化剤ガスのオフガスが流れる空気排出流路22が接続されている。各排出流路21、22は、第1燃焼器6に接続されている。
第1燃焼器6には、燃料電池2から排出された排出燃料と排出空気とが供給されるようになっている。第1燃焼器6は、排出燃料の燃焼反応によって高温の燃焼ガスを生じさせるものである。燃焼ガスは、燃焼反応によって生じた燃焼熱によって高温となる。第1燃焼器6は、内部に燃焼用空間を構成する容器6aを備えている。第1燃焼器6の容器6aは、改質器3の容器3aに接して配置されている。このため、改質器3は、第1燃焼器6で生成した燃焼ガスから改質器3の内部へ第1燃焼器6の容器6aを介して熱伝達可能に構成されている。
第1燃焼器6は、点火プラグ6bを備えている。点火プラグ6bは、容器6a内部の排出燃料を点火する点火装置である。点火プラグ6bとしては、電気を流すことで抵抗体を赤熱させるグロープラグが用いられる。グロープラグは、着火温度まで燃料を加熱することで、燃料を点火する。点火プラグ6bは、その作動および停止が電子制御装置8から出力される制御信号によって制御される。
第1燃焼器6には、燃焼ガスを排出するための燃焼ガス流路31が接続されている。燃焼ガス流路31には、第2燃焼器7、空気予熱器5用の燃焼ガス流路31aが順に設けられている。このため、第1燃焼器6から排出された燃焼ガスは、第2燃焼器7、空気予熱器5用の燃焼ガス流路31aの順に流れた後、システム外部へ排出されるようになっている。
第2燃焼器7は、第1燃焼器6での燃焼反応の実施時では、その燃焼ガスが供給され、第1燃焼器6での燃焼反応の停止時では、燃料電池2から排出された排出燃料と排出空気とが、第1燃焼器6を介して供給されるように、第1燃焼器6と接続されている。第2燃焼器7は、第1燃焼器6での燃焼反応の停止時に、燃料電池2からの排出燃料の燃焼反応によって高温の燃焼ガスを生じさせるものである。第2燃焼器7は、内部に燃焼用空間を構成する容器7aを備えている。第2燃焼器7の容器7aは、蒸発器4の容器4aの隣に接して配置されている。このため、蒸発器4は、第1燃焼器6または第2燃焼器7で生成した燃焼ガスから蒸発器4の内部へ第2燃焼器7の容器7aを介して熱伝達可能に構成されている。
第2燃焼器7の内部には、燃焼用触媒7bが収容されている。第2燃焼器7は、燃焼用触媒7bによって、排出燃料の燃焼反応を実施する。この燃焼反応は、排出燃料と排出空気の比や、温度等の所定の燃焼条件を満たすことによって起きる。なお、第1燃焼器6での燃焼反応によって生じた燃焼ガスが特許請求の範囲に記載の第1燃焼ガスに相当し、第2燃焼器7での燃焼反応によって生じた燃焼ガスが特許請求の範囲に記載の第2燃焼ガスに相当する。
また、燃料電池システム1は、改質器温度Trefを検出する第1温度センサ41と、蒸発器温度Tvpを検出する第2温度センサ42と、第1燃焼器温度Tbを検出する第3温度センサ43と、第2燃焼器温度Tbを検出する第4温度センサ44とを備えている。改質器温度Trefは、改質器3の内部の触媒の温度である。蒸発器温度Tvpは、蒸発器4の内部の温度である。第1燃焼器温度Tbは、第1燃焼器6の内部の温度である。第2燃焼器温度Tbは、第2燃焼器7の内部の触媒の温度である。各温度センサ41、42、43、44は、検出温度に応じたセンサ信号を電子制御装置8に出力する。
電子制御装置8は、CPUやROM、RAMといった記憶手段等からなる周知のマイクロコンピュータと、その周辺回路にて構成されている。電子制御装置8は、記憶手段に記憶された制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い出力側に接続された各種制御機器6、13、16、17、18の作動を制御する制御手段を構成している。
電子制御装置8は、図2に示すシステム起動時の制御処理を実行する。この制御処理は、改質器3での改質反応をPOX、ATRの順に切り替えるものである。この制御処理は、図示しない電源スイッチがOFFからONに切り替えられたシステムの起動段階において実行される。なお、図中に示した各ステップは、各種処理を実施する手段に対応するものである。
まず、ステップS1で、第1燃焼器6の着火指令信号を出力する。具体的には、発電用空気流量が着火時流量となるように、第1空気用ブロワ18に対して作動指令信号を出力する。点火プラグ6bがONとなるように、点火プラグ6bに対して作動指令信号を出力する。燃料流量が点火時流量となるように、燃料用ブロワ13に対して作動指令信号を出力する。なお、着火時流量とは、着火のために必要な各流体の流量である。
これにより、図3に示すように、時刻t1のとき、第1燃焼器6への発電量空気と燃料ガスと供給が開始されるとともに、点火プラグ6bの作動が開始されることで、燃焼ガスが着火して燃焼反応が起きる。この燃焼反応によって生じた高温の燃焼ガスによって改質器3が加熱されることにより、改質器温度Trefが上昇する。このとき、第1燃焼器6から排出の燃焼ガスによって蒸発器4も加熱されることにより、蒸発器温度Tvpが上昇する。
続いて、ステップS2で、第3温度センサ43で検出された第1燃焼器温度Tb1が300℃以上であるか否かを判定する。この判定は、第1燃焼器6の内部で着火が完了したか否かを判定するものである。Tb1が300℃未満であれば、燃焼反応が起きておらず、すなわち、着火が完了していないので、NO判定して、ステップS1に戻る。一方、Tb1が300℃以上であれば、燃焼反応が起きており、すなわち、着火が完了しているので、ステップS2でYES判定して、ステップS3に進む。
ステップS3では、点火プラグ6bをOFFとするために、点火プラグ6bに対して停止指令信号を出力する。これにより、図3に示すように、時刻t2経過後に点火プラグ6bが停止(OFF)状態となる。なお、点火プラグ6bが停止状態となっても、第1燃焼器6へ供給される空気と燃料ガスに火移りすることで、燃焼反応が続く。
続いて、ステップS4では、第1温度センサ41で検出した改質器温度Trefが350℃以上であるか否かを判定する。この判定は、改質器3の暖機が完了したか否かを判定するものである。Trefが350℃以上であれば、改質器3内の触媒が活性化し、POXの実施が可能となるので、改質器3の暖機が完了となる。したがって、Trefが350℃以上のとき、YES判定して、ステップS5に進む。一方、Trefが350℃未満であれば、Trefが350℃以上になるまで、ステップS4を繰り返す。
ステップS5では、POX制御指令信号を出力する。具体的には、発電用空気流量がPOX流量となるように、第1空気用ブロワ18に対して作動指令信号を出力する。燃料流量がPOX流量となるように、燃料用ブロワ13に対して作動指令信号を出力する。改質用空気流量がPOX流量となるように、第2空気用ブロワ17に対して作動指令信号を出力する。なお、POX流量とは、POXの実施のために必要な各流体の流量である。
これにより、図3に示すように、時刻t3のとき、改質器3へのPOX用の空気と燃料ガスとの供給が開始され、改質器3でPOXが開始される。このため、第1燃焼器6による加熱と、POXの実施による発熱とによって、改質器温度Trefがさらに上昇する。
続いて、ステップS6では、第1温度センサ41で検出した改質器温度Trefが改質器3の上限温度である700℃以上であるか否かを判定する。この判定は、改質器3が過熱状態か否かを判定するものである。なお、第1温度センサ41は、改質器3の内部温度が最大となる部分の温度、すなわち、改質器3の入口部近傍の温度を検出するようになっていることが好ましい。そして、Trefが700℃未満のときでは、NO判定して、所定時間経過後に、再びステップS6を実行する。一方、Trefが700℃以上のときでは、改質器3が過熱状態であるので、YES判定して、ステップS7に進む。
ステップS7では、燃料流量が0となるように、燃料用ブロワ13に対して停止指令信号を出力する。これにより、燃料用ブロワ13が停止し、図3に示すように、時刻t4経過後に、燃料流量が0となる。この結果、第1燃焼器6での燃焼反応が停止し、第1燃焼器温度Tb1が低下する。
続いて、ステップS8では、第1燃焼器温度Tb1が500℃以下であるか否かを判定する。この判定は、第1燃焼器6の内部で消炎して燃焼反応が停止したか否かを判定するものである。Tb1が500℃よりも高ければ、燃焼反応が停止していないので、NO判定し、所定時間経過後に、再びステップS8を実行する。一方、Tb1が500℃以下であれば、燃焼反応が停止しているので、YES判定して、ステップS9に進む。
ステップS9では、燃料流量がPOX流量となるように燃料用ブロワ13に対して作動指令信号を出力する。これにより、燃料用ブロワ13が作動し、図3に示すように、時刻t5経過後に、燃料流量がPOX流量となり、改質器3でのPOXの実施が再開される。このとき、燃料電池2から排出された排出燃料および排出空気が、第1燃焼器6を介して第2燃焼器7に供給され、第2燃焼器7の内部の燃焼用触媒7bによって排出燃料の燃焼反応が実施される。この燃焼反応によって生じた高温の燃焼ガスによって、蒸発器4が加熱される。このため、時刻t5経過後では、第2燃焼器温度Tb2が上昇するとともに、蒸発器温度Tvpが上昇する。
続いて、ステップS10では、第2燃焼器温度Tb2が300℃以上であるか否かを判定する。この判定は、第2燃焼器7での燃焼反応が十分に進行しているか否かを判定するものである。Tb2が300℃未満であれば、燃焼反応が十分に進行していないので、NO判定し、所定時間経過後に、再び、ステップS10を実行する。一方、図3の時刻t6のときのように、Tb2が300℃以上であれば、燃焼反応が十分に進行しているので、YES判定してステップS11に進む。
ステップS11では、第4温度センサ44が検出した蒸発器温度Tvpが200℃以上であるか否かを判定する。この判定は、蒸発器4の暖機が完了したか否かを確認するためのものである。Tvpが200℃未満のとき、蒸発器4の暖機が完了していないので、NO判定して、所定時間経過後に、再び、ステップS11を実行する。一方、Tvpが200℃以上のとき、蒸発器4の暖機が完了しているので、YES判定して、ステップS12に進む。
ステップS12では、ATR制御指令信号を出力する。具体的には、発電用空気流量がATR流量となるように、第1空気用ブロワ18に対して作動指令信号を出力する。燃料流量がATR流量となるように、燃料用ブロワ13に対して作動指令信号を出力する。水流量がATR流量となるように、水ポンプ16に対して作動指令信号を出力する。改質用空気流量がATR流量となるように、第2空気用ブロワ17に対して作動指令信号を出力する。なお、ATR流量とは、ATRの実施のために必要な各流体の流量である。これにより、図3に示すように、時刻t7のとき、蒸発器4への水の供給が開始されて、蒸発器4から改質器3への水蒸気の供給が開始されるとともに、改質器3へのATR用の空気と燃料ガスの供給が開始されることで、改質器3でATRが開始される。
このようにして、電子制御装置8は、システム起動時の制御処理を実行した後、システム定常時の制御処理を実行する。すなわち、改質器3での改質反応をATRからSRに遷移させる制御処理を実行する。
ここで、上述の通り、特許文献1の燃料電池システムは、本実施形態と異なり、1つの燃焼器での燃焼反応の実施によって改質器と蒸発器の両方が加熱される構成であるため、燃焼器での燃焼反応を停止すると、改質器と蒸発器の両方の加熱が停止されてしまう。このため、システム起動時に、燃焼器での燃焼反応の実施によって改質器と蒸発器の両方を加熱しながら、改質器でPOXを実施しているときに、改質器温度が所定温度を超えた場合に、POXを実施しつつ、燃焼反応を停止すると、蒸発器の暖機ができなくなり、改質器に水蒸気を早期に供給できないという問題が生じる。このため、POXからATRへの移行が遅くなってしまう。
これに対して、本実施形態の燃料電池システム1では、第1燃焼器6と、第1燃焼器6と異なる位置に配置された第2燃焼器7とを備えており、改質器3が第1燃焼器6で生じた燃焼ガスのみから熱伝達可能に構成され、蒸発器4が第1燃焼器6で生じた燃焼ガスと第2燃焼器7で生じた燃焼ガスの両方から熱伝達可能に構成されている。そして、第1燃焼器6での燃焼反応の実施によって改質器3と蒸発器4の両方を加熱する状態と、第2燃焼器での燃焼反応の実施によって改質器3と蒸発器4のうち蒸発器4のみを加熱する状態とを、電子制御装置8によって切り替え可能に構成されている。
さらに、本実施形態の燃料電池システム1では、電子制御装置8が、システム起動時に、ステップS1〜S5を実行することにより、第1燃焼器6での燃焼反応の実施によって改質器3と蒸発器4の両方を加熱しながら、改質器3でPOXを実施する。そして、電子制御装置8は、改質器温度Trefが所定温度(本実施形態では700℃)以上になった場合に、ステップS7〜S9を実行する。すなわち、燃料用ブロワ13を停止させることにより、第1燃焼器6の内部の燃料濃度を低下させて、第1燃焼器6での燃焼反応を停止させる。その後、第1燃焼器6の点火プラグ6bを停止させた状態で、燃料用ブロワ13の作動を再開させて、第2燃焼器7へ燃料ガスを供給することにより、第2燃焼器での燃焼反応を実施させる。なお、所定温度とは、改質器3の容器3aや触媒の耐熱温度を超えないように設定される改質器3の上限温度である。
このようにして、燃焼反応を実施する燃焼器を第1燃焼器6から第2燃焼器7に切り替えることにより、改質器3の外部加熱を停止しつつ、蒸発器4を暖機することが可能となる。これにより、図3中の第1燃焼器6での燃焼反応の停止の時刻t4から蒸発器4の暖機終了の時刻t7までの期間が短時間となる。
このため、本実施形態の燃料電池システム1によれば、システム起動時において、改質器3の過熱を抑制しつつ、改質器3への水蒸気の早期供給が可能となる。この結果、改質器3での改質反応をPOXからATRへ早期に移行することができる。
また、特許文献1の燃料電池システムでは、改質器の過熱を抑制するために、燃焼器で燃焼反応を開始した直後に、燃料ガス供給量もしくは空気供給量を低減させている。しかし、燃料ガス供給量を低減させて、燃焼器で発生する燃焼熱を低減させようとすると、改質器に供給される燃料ガスも低減され、改質器で発生するPOXの反応熱が低減してしまう。このため、改質器で発生するPOXの反応熱を燃料電池システムの構成機器の暖機に用いる際の改質器の暖機能力が低下するという問題が生じる。また、燃料ガスと空気のうち空気のみの供給量を低減させて、燃焼器で発生する燃焼熱を低減させようとすると、改質器でのPOXにおいて、燃料ガスに対する酸素の比(O/C)が小さくなり、炭素析出が発生しやすくなるという問題が生じる。
これに対して、本実施形態の燃料電池システム1では、POXの実施時では、改質器3の過熱抑制のために、燃料ガス供給量もしくは空気供給量を低減させないので、これらの問題は生じない。なお、本実施形態では、図3中の時刻t4から時刻t5までの期間、燃料流量を0としているが、この期間は、第1燃焼器6での燃焼反応が停止するまでの短期間であるので、改質器の暖器能力への影響は小さい。
(第2実施形態)
本実施形態は、第1実施形態に対して、第2燃焼器7の位置を変更したものであり、その他の構成は第1実施形態と同様である。
図4に示すように、本実施形態では、蒸発器4に対して蒸発器用の燃焼ガス流路31bが設けられている。さらに、第1燃焼器6と蒸発器用の燃焼ガス流路31bとを接続する接続用の燃焼ガス流路31cの途中に第2燃焼器7が設けられている。すなわち、燃焼ガス流れにおける第1燃焼器6と蒸発器4との間に第2燃焼器7が設けられている。そして、燃焼ガス流路31は、第1燃焼器6から排出された燃焼ガスが、第2燃焼器7、蒸発器用の燃焼ガス流路31b、空気予熱器用の燃焼ガス流路31aの順に流れるように構成されている。
ここで、蒸発器用の燃焼ガス流路31bを構成する容器と蒸発器4の容器4aとは互いに隣り合って接しており、両方の容器を介して、燃焼ガスの熱が水に伝達される。このように、蒸発器4は、蒸発器用の燃焼ガス流路31bの内部を流れる燃焼ガスから蒸発器4の内部を流れる水へ熱伝達されるように構成されている。
電子制御装置8が実行するシステム起動時の制御処理は第1実施形態と同じである。このため、本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
ただし、本実施形態では、ステップS7、S8、S9を行うことにより、第1燃焼器6での燃焼反応から第2燃焼器7での燃焼反応に切り替えると、第2燃焼器7から排出された高温の燃焼ガスが蒸発器用の燃焼ガス流路31bに流入する。これにより、蒸発器4では、水ポンプ16から供給された水が燃焼ガスによって加熱されて水蒸気となり、蒸発器4から改質器3へ水蒸気が供給される。
(第3実施形態)
本実施形態は、第1実施形態に対して、第1燃焼器6の位置を変更したものであり、その他の構成は第1実施形態と同様である。
図5に示すように、本実施形態では、第1燃焼器6は、改質器3から離れて配置されている。燃料ガス流路31は、第1燃焼器6から排出された燃焼ガスが、改質器3に対して設けられた改質器用の燃焼ガス流路31d、第2燃焼器7、空気予熱器用の燃焼ガス流路31aの順に流れるように構成されている。
ここで、改質器用の燃焼ガス流路31dを構成する容器と改質器3の容器3aとは互いに隣り合って接しており、両方の容器を介して、燃焼ガスの熱が改質器3の内部の触媒に伝達される。このように、改質器3は、改質器用の燃焼ガス流路31dの内部を流れる燃焼ガスから改質器3の内部へ熱伝達されるように構成されている。
電子制御装置8が実行するシステム起動時の制御処理は第1実施形態と同じである。このため、本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。ただし、本実施形態では、ステップS1〜S7の第1燃焼器6での燃焼反応の実施時において、第1燃焼器6から排出された高温の燃焼ガスが、改質器用の燃焼ガス流路31d、第2燃焼器7の順に流れることにより、改質器3と蒸発器4とが加熱される。
(第4実施形態)
本実施形態は、第1実施形態に対して、燃料電池2の燃料出口および空気出口に接続された燃料排出流路21および空気排出流路22を変更するとともに、第2燃焼器7で燃焼反応を実施するための手段を変更したものである。その他の構成は、第1実施形態と同じである。
図6に示すように、燃料排出流路21は、分岐部から第1燃料流路21aと第2燃料流路21bに分岐している。第1燃料流路21aは、第1燃焼器6に接続されており、第2燃料流路21bは、第2燃焼器7に接続されている。同様に、空気排出流路22は、分岐部から第1空気流路22aと第2空気流路22bに分岐している。第1空気流路22aは、第1燃焼器6に接続されており、第2空気流路22bは、第2燃焼器7に接続されている。
このため、燃料電池2からの排出燃料および排出空気が第1燃料流路21aおよび第1空気流路22aを流れることで、排出燃料および排出空気が第1燃焼器6に流入し、燃焼ガス流路31を介して、第2燃焼器7に流入するようになっている。また、燃料電池2からの排出燃料および排出空気が第2燃料流路21bおよび第2空気流路22bを流れることで、排出燃料および排出空気が第1燃焼器6を迂回して第2燃焼器7に流入するようになっている。よって、本実施形態では、第1燃料流路21aと燃焼ガス流路31が、特許請求の範囲に記載の第1流路に相当し、第2燃料流路21bが、特許請求の範囲に記載の第2流路に相当する。
そして、第1燃料流路21a、第1空気流路22a、第2燃料流路21b、第2空気流路22bには、それぞれ、第1開閉弁51、第2開閉弁52、第3開閉弁53、第4開閉弁54が設けられている。各開閉弁51〜54は、電子制御装置8から出力される制御信号によって、その開閉作動が制御される電磁弁である。第1開閉弁51、第3開閉弁53は、一方を開き、他方を閉じることによって、排出燃料が流れる流路として第1燃料流路21aと第2燃料流路21bのどちらか一方に切り替える切替手段である。第2開閉弁52、第4開閉弁54は、一方を開き、他方を閉じることによって、排出空気が流れる流路を第1空気流路22aと第2空気流路22bのどちらか一方に切り替える切替手段である。 なお、切替手段として、各開閉弁51〜54の替わりに、三方弁等を用いても良い。
第2燃焼器7は、燃焼用触媒7bの替わりに、点火プラグ7cを備えている。この点火プラグ7cは、第1燃焼器6の点火プラグ6bと同じものであり、その作動および停止が電子制御装置8から出力される制御信号によって制御される。
電子制御装置8は、図7に示すシステム起動時の制御処理を実行する。図7に示す制御処理は、図2に示す制御処理のうちステップS1、S7〜S10を、それぞれ、ステップS21、S22〜S4に変更したものである。
ステップS21では、第1燃焼器6の着火指令信号を出力する。このとき、ステップS1の内容に加えて、第1、第2開閉弁51、52を開とし、第3、第4開閉弁53、54を閉とするように、第1〜第4開閉弁51〜54に対して制御信号を出力する。
これにより、第1燃料流路21aおよび第1空気流路22aに排出燃料および排出空気が流れる状態となり、第2燃料流路21bおよび第2空気流路22bが閉状態となる。この結果、燃料電池からの排出燃料および排出空気が第1燃焼器6に供給され、点火プラグ6bによって排出燃料が点火されることで、第1燃焼器6での燃焼反応が実施される。この燃焼反応によって発生した高温の燃焼ガスによって、改質器3と蒸発器4の両方が加熱される。
ステップS22では、燃焼器の遷移指令信号を出力する。具体的には、第1、第2開閉弁51、52を閉とし、第3、第4開閉弁53、54を開とするように、第1〜第4開閉弁51〜54に対して制御信号を出力する。点火プラグ7cに対して作動指令信号を出力する。
これにより、第1燃料流路21aおよび第1空気流路22aが閉状態となり、第2燃料流路21bおよび第2空気流路22bが開状態となり、燃料電池からの排出燃料および排出空気が、第1燃焼器6を迂回して第2燃焼器7に供給される。この結果、第1燃焼器6での燃焼反応が停止される。さらに、第2燃焼器7の点火プラグ7cの作動が開始されることで、第2燃焼器7で排出燃料が着火して燃焼反応が実施される。この燃焼反応によって発生した高温の燃焼ガスによって、改質器3と蒸発器4のうち蒸発器4のみが加熱される。
ステップS23では、ステップS2と同様に、第4温度センサ44で検出された第2燃焼器温度Tb2が300℃以上であるか否かを判定する。Tb2が300℃未満であれば、NO判定して、ステップS22に戻る。一方、Tb2が300℃以上であれば、YES判定して、ステップS24に進む。
ステップS24では、ステップS3と同様に、点火プラグ7cをOFFとするために、点火プラグ7cに対して停止指令信号を出力する。これにより、点火プラグ7cが停止(OFF)状態となる。なお、点火プラグ7cが停止状態となっても、第2燃焼器7へ供給される空気と燃料ガスに火移りすることで、燃焼反応が続く。
本実施形態によれば、第1実施形態が奏する効果に加えて、次の効果を奏する。すなわち、本実施形態では、燃焼器の切り替えにおいて、燃料流量を0とせず、ステップS22を実行して、排出燃料と排出空気の供給流路を切り替えている。このため、本実施形態によれば、POXを停止させずに、第1燃焼器6での燃焼反応の実施から第2燃焼器7での燃焼反応の実施に切り替えることができる。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、第2燃焼器7での燃焼反応を行う手段として、燃焼用触媒7bを用いても良い。また、第1〜第3実施形態においても、本実施形態と同様に、第2燃焼器7での燃焼反応を行う手段として、点火プラグ7cを用いてもよい。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、下記のように、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
(1)第1、第2、第4実施形態では、改質器3の容器3aが第1燃焼器6の容器6aに接していたが、第1燃焼器6の内部の燃焼ガスから改質器3の内部へ熱伝達されるように、改質器3が構成されていれば、他の構成を採用してもよい。例えば、改質器3の容器3aが第1燃焼器6の容器6aから離れていてもよい。また、改質器3の容器3aが第1燃焼器6の容器6aの内部に配置されていてもよい。この場合、改質器3は、燃焼反応で生じた燃焼ガスに晒されることで加熱されるとともに、燃焼反応で生じた火炎からの輻射熱によっても加熱される。
(2)第1、第3、第4実施形態では、蒸発器4の容器4aが第2燃焼器7の容器7aに接していたが、第2燃焼器7の内部の燃焼ガスから蒸発器4の内部へ熱伝達されるように、蒸発器4が構成されていれば、他の構成を採用してもよい。例えば、蒸発器4の容器4aが第2燃焼器7の容器7aから離れていてもよい。また、蒸発器4の容器4aが第2燃焼器7の容器7aの内部に配置されていてもよい。
(3)第2実施形態では、蒸発器4の容器4aが、蒸発器用の燃焼ガス流路31bを構成する容器に接していたが、第2燃焼器7から排出の燃焼ガスから水へ熱伝達されるように、蒸発器4が構成されていれば、他の構成を採用してもよい。例えば、蒸発器4の容器4aが蒸発器用の燃焼ガス流路31bの容器から離れていてもよい。また、蒸発器4の容器4aが蒸発器用の燃焼ガス流路31bの内部に配置されていてもよい。
(4)第3実施形態では、改質器3の容器3aが、改質器用の燃焼ガス流路31dを構成する容器に接していたが、第1燃焼器6から排出の燃焼ガスから改質器3の内部へ熱伝達されるように、改質器3が構成されていれば、他の構成を採用してもよい。例えば、改質器3の容器3aが改質器用の燃焼ガス流路31dの容器から離れていてもよい。また、改質器3の容器3aが改質器用の燃焼ガス流路31dの内部に配置されていてもよい。
(5)第1実施形態では、ステップS7〜S9の説明の通り、第1燃焼器6での燃焼反応を停止させるために、燃料流量を0とした後、第1燃焼器6での燃焼反応が停止したか否かを判定し、燃焼反応が停止したと判定した場合に、燃料流量をPOX流量に戻したが、燃料流量を0とした後、所定時間経過したときに、燃料流量をPOX流量に戻してもよい。なお、この所定時間とは、第1燃焼器6への燃料供給を停止して燃焼反応が停止するまでに必要な時間であり、実験結果等に基づいて予め定められる。
(6)第1〜第3実施形態では、図2のステップS7〜S9の説明の通り、第1燃焼器6での燃焼反応を停止させるために、燃料流量を一時的に0としたが、空気流量を一時的に0としたり、燃料流量と空気流量の両方を一時的に0としたりしてもよい。
また、改質前の燃料ガスとして、点火プラグ6bの作動状態を維持しなければ、燃焼反応が起きないものを用いる場合では、電子制御装置8が、点火プラグ6bを停止させることで、第1燃焼器6での燃焼反応を停止させてもよい。この場合、第2燃焼器7での燃焼反応を実施させるためには、点火プラグ6bを停止させた状態で、燃料用ブロワ13、第1空気用ブロワ18、第2空気用ブロワ17を作動させることにより、第1燃焼器6を介して第2燃焼器7に燃料ガスおよび空気を供給すればよい。
具体的には、電子制御装置8は、図8に示すシステム起動時の制御処理を実行すればよい。図8に示す制御処理では、図2に示す制御処理のうちステップS3を省略し、ステップS7をステップS31に変更し、ステップS8、S9を省略したものである。
ステップS1で、点火プラグ6bを作動させた後、ステップS31を実行するまで、点火プラグ6bの作動を維持する。
そして、改質器3が過熱状態となって、ステップS6でYES判定したとき、ステップS31に進み、ステップS31で、点火プラグ6bをOFFとするために、点火プラグ6bに対して停止指令信号を出力する。このとき、発電用空気流量、燃料流量、改質用空気流量については、ステップS5で設定したPOX流量を維持する。
これにより、点火プラグ6bが停止して、第1燃焼器6での燃焼反応が停止する。このとき、燃料電池2から排出された排出燃料および排出空気が、第1燃焼器6を介して第2燃焼器7に供給され、第2燃焼器7の内部の燃焼用触媒7bによって排出燃料の燃焼反応が実施される。
これによれば、燃焼器の切り替えのために、燃料流量を0にしなくてもよいので、POXを停止させずに、第1燃焼器6での燃焼反応の実施から第2燃焼器7での燃焼反応の実施に切り替えることができる。
(7)上記各実施形態では、第1燃焼器6の点火プラグ6bとして、グロープラグを用いたが、電気的に火花を発生させるスパークプラグを用いてもよい。
(8)上記各実施形態では、燃料電池2として、固体酸化物型燃料電池を用いたが、上記各実施形態と同様の改質ガスを燃料ガスとして用いるものであれば、他の燃料電池を用いてもよい。例えば、溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC:Molten Carbonate Fuel Cell)を用いてもよい。
(9)上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
2 燃料電池
3 改質器
4 蒸発器
6 第1燃焼器
7 第2燃焼器
8 電子制御装置(制御手段)

Claims (9)

  1. 酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させる燃料電池(2)と、
    部分酸化改質反応および水蒸気改質反応によって炭化水素を主とする燃料ガスを改質し、改質した燃料ガスを前記燃料電池に供給する改質器(3)と、
    水を加熱して前記水蒸気改質反応に用いるための水蒸気を生成し、生成した水蒸気を前記改質器に供給する蒸発器(4)と、
    前記燃料電池から排出された排出燃料の燃焼反応によって第1燃焼ガスを生じさせる第1燃焼器(6)と、
    前記第1燃焼器と異なる位置に配置され、前記燃料電池から排出された排出燃料の燃焼反応によって第2燃焼ガスを生じさせる第2燃焼器(7)と、
    前記第1燃焼器での燃焼反応の実施と前記第2燃焼器での燃焼反応の実施との切り替えを制御する制御手段(8)とを備え、
    前記改質器は、前記第1燃焼ガスと前記第2燃焼ガスのうち前記第1燃焼ガスのみから熱伝達可能に構成され、
    前記蒸発器は、前記第1燃焼ガスと前記第2燃焼ガスの両方から熱伝達可能に構成され、
    前記制御手段は、前記第1燃焼器で燃焼反応を実施しながら、前記改質器で前記部分酸化改質反応を実施しているときであって、前記改質器の温度が所定温度以上である場合に、前記第1燃焼器での燃焼反応を停止させて、前記第2燃焼器での燃焼反応の実施に切り替えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記改質器は、前記第1燃焼器の内部の燃焼ガスから前記改質器の内部へ熱伝達されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記改質器は、前記第1燃焼器から排出の燃焼ガスから熱伝達されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記蒸発器は、前記第1燃焼器での燃焼反応の実施の場合に、前記第1燃焼器から排出の燃焼ガスから熱伝達されるとともに、前記第2燃焼器での燃焼反応の実施の場合に、前記第2燃焼器の内部の燃焼ガスから熱伝達されるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  5. 前記蒸発器は、前記第1燃焼器での燃焼反応の実施の場合に、前記第1燃焼器から排出の燃焼ガスから熱伝達されるとともに、前記第2燃焼器での燃焼反応の実施の場合に、前記第2燃焼器から排出の燃焼ガスから熱伝達されるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  6. 前記第2燃焼器は、前記排出燃料が供給される容器(7a)と、前記容器に収容され、前記排出燃料を燃焼させるための燃焼用触媒(7b)とを有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  7. 前記燃料電池へ燃料ガスを供給する供給手段(13)と、
    前記第1燃焼器内部の前記排出燃料を点火する点火装置(6b)とを備え、
    前記排出燃料が前記第1燃焼器を介して前記第2燃焼器へ供給されるように、前記第1燃焼器と前記第2燃焼器とが接続されており、
    前記制御手段は、前記供給手段を停止させることにより、前記第1燃焼器での燃焼反応を停止させるとともに、前記第2燃焼器での燃焼反応を実施させる際に、前記点火装置(6b)を停止させた状態で、前記供給手段を作動させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  8. 前記排出燃料が前記第1燃焼器、前記第2燃焼器の順に流れる第1流路(21a、31)と、
    前記排出燃料が前記第1燃焼器を迂回して前記第2燃焼器に流れる第2流路(21b)と、
    前記第1流路と前記第2流路を切り替える切替手段(51、53)とを備え、
    前記制御手段は、前記第1燃焼器での燃焼反応を実施させる際に、前記第1流路に前記排出燃料が流れる状態とし、前記第1燃焼器での燃焼反応を停止させて、前記第2燃焼器での燃焼反応の実施に切り替える際に、前記切替手段を作動させて前記第1流路から前記第2流路に切り替えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  9. 前記燃料電池へ燃料ガスを供給する供給手段(13)と、
    前記第1燃焼器内部の前記排出燃料を点火する点火装置(6b)とを備え、
    前記排出燃料が前記第1燃焼器を介して前記第2燃焼器へ供給されるように、前記第1燃焼器と前記第2燃焼器とが接続されており、
    前記制御手段は、前記供給手段を作動させた状態で、前記点火装置を停止させることにより、前記第1燃焼器での燃焼反応を停止させるとともに、前記第2燃焼器での燃焼反応を実施させる際に、前記点火装置(6b)を停止させた状態で、前記供給手段を作動させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
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