JP2009277621A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】起動燃焼器およびその制御方法を固体酸化物型燃料電池などの燃料電池のシステムに応用することを目的とする。
【解決手段】本発明の燃料電池システムは、燃料電池10を昇温するための燃焼ガスを生成する燃焼器30と、燃焼器30から前記燃焼ガスを燃料電池10のカソード11およびアノード12にそれぞれ供給する第1供給手段31および第2供給手段32と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の燃料電池システムは、燃料電池10を昇温するための燃焼ガスを生成する燃焼器30と、燃焼器30から前記燃焼ガスを燃料電池10のカソード11およびアノード12にそれぞれ供給する第1供給手段31および第2供給手段32と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池は、天然ガスなどの燃料を改質して得られる水素と空気中の酸素とによる電気化学反応によって電力を取り出す装置である。燃料電池には、たとえば、作動温度が低く運転が容易な固体高分子形燃料電池(PEFC)や技術的完成度において最も進んでいるリン酸形燃料電池(PAFC)などの種類があって、これらの燃料電池は、車両用駆動源や定置型電源として期待され、実用化が進んでいる。
固体電解質型燃料電池などの燃料電池は、一般的に作動温度が700〜1000℃程度であるため室温では作動できず、停止状態から発電状態へ起動する場合には何らかの手段で運転温度にまで予熱、昇温する必要がある。したがって、燃料電池を予熱、昇温するための時間およびエネルギーのロスが、燃料電池システムの効率を低下させる原因となるので、それらを最小限にするために、システム上で工夫を施す必要がある。
ここで、従来の燃料電池システムとして、改質器の起動性向上のために起動燃焼器を備えたものがある。起動燃焼器は、燃料電池システムの起動時に原燃料と空気を理論空燃比状態で供給し、この混合気体にグロープラグ等で着火して完全燃焼させ、その燃焼熱で改質触媒を加熱するものである(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−246046号公報
本発明は、起動燃焼器およびその制御方法を固体酸化物型燃料電池などの燃料電池のシステムに応用することを目的とする。
すなわち、本発明は、燃料電池システムの始動時に、起動燃焼器から燃焼ガスを燃料電池のアノードとカソードのラインに別々に供給して、燃料電池の昇温に要する時間を短縮し、始動性を向上する燃料電池システムの提供を目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
本発明の燃料電池システムは、燃料電池を昇温するための燃焼ガスを生成する燃焼器と、前記燃焼器から前記燃焼ガスを燃料電池のカソードおよびアノードにそれぞれ供給する第1供給手段および第2供給手段と、を有することを特徴とする。
本発明の他の燃料電池システムは、燃料電池のカソードおよびアノードをそれぞれ昇温するための燃焼ガスを生成する第1燃焼器および第2燃焼器と、前記燃焼ガスをカソードおよびアノードに供給する第1供給手段および第2供給手段を有することを特徴とする。
本発明の他の燃料電池システムは、燃料電池および改質器を昇温するための燃焼ガスを生成する燃焼器と、前記燃焼器と熱交換し、前記燃料電池のカソードに前記カソードガスを供給する配管と、前記燃焼器から前記改質器を介して前記燃料電池のアノードに前記燃焼ガスを供給する第2供給手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池システムの起動時に、起動燃焼器から燃焼ガスを燃料電池のアノードとカソードのラインに別々に供給することで、燃料電池の昇温に要する時間を短縮し、始動性を向上することができる。
上記で説明を行った本発明の構成・作用をいっそう明らかにするため、以下に本発明の好適な実施の形態について説明をする。なお、本発明に基づく思想に従うものであれば、以下に記載された内容に限定されるものではない。
以下、本発明に係る燃料電池システムについて、第1実施形態〜第6実施形態に分けて、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明のそれぞれの実施形態では、燃料電池として固体酸化物形燃料電池を例にとって説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について詳細に説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について詳細に説明する。
図1は、第1実施形態の燃料電池システムを示すブロック図である。この燃料電池システム100は、燃料電池10、改質器20、起動燃焼器30、コンプレッサ40、および燃料ポンプ50を備えている。
燃料電池10は、水素を含むアノードガスをアノード11に供給し、酸素を含むカソードガスをカソード12に供給して発電する。アノード11は、燃料電池10の起動時においては起動燃焼器30から改質器20を介して燃焼ガスが供給され、通常運転時においては改質器20からアノードガスが供給される。また、カソード12は、燃料電池10の起動時においては、起動燃焼器30と改質器20との間で分岐した配管31を通して起動燃焼器30から燃焼ガスが供給され、通常運転時においてはコンプレッサ40からカソードガスが供給される。なお、燃料電池10自体は、一般の固体酸化物形燃料電池の構造と同じであるため、詳細な説明は省略する。
ここで、起動燃焼器30から燃料電池10のカソード12に燃焼ガスを供給する配管31を第1供給手段とし、起動燃焼器30から改質器20を介して燃料電池10のアノード11に燃焼ガスを供給する配管31および配管32を第2供給手段とする。
改質器20は、燃料と空気とから水素を主成分とする改質ガス(アノードガス)を生成して、燃料電池10のアノード11に供給する。改質器20は、燃料電池システム100の起動時において起動燃焼器30から燃焼ガスを供給する配管31、および改質器30からアノード11に燃焼ガスを供給する配管32と接続されている。
起動燃焼器30は、燃料電池の起動時に燃料と空気を燃焼させて燃料電池を昇温する燃焼ガスを生成するものであって、燃焼器として機能する。起動燃焼器30は、燃料を着火するための点火プラグ、またはグロープラグなどからなる点火装置が設けられている。なお、点火装置による空燃比は任意に設定することができる。起動燃焼器30は、空気がコンプレッサ40から空気供給配管41を通って空気供給弁42により供給されるとともに、燃料が燃料ポンプ50から燃料供給配管51を通って燃料噴射弁52により供給される。また、起動燃焼器30で生成された燃焼ガスは、配管31を通って改質器20および燃料電池10のカソード12に供給される。なお、本実施形態のように、起動燃焼器30に接続される配管については、改質器20および燃料電池10に燃焼ガスを供給するため、途中で分岐するものに限られず、改質器20および燃料電池10にそれぞれに燃焼ガスを直接供給する配管を別々に設けることもできる。
コンプレッサ40は、燃焼および改質反応に必要な空気(カソードガス)を圧縮して、起動燃焼器30、改質器20、または燃料電池10のカソード12に供給する圧縮機である。コンプレッサ40は、圧縮した空気を、上記の起動燃焼器30の他にも、空気供給配管43を通って空気供給弁44により改質器30に供給し、または、空気供給配管45を通って燃料電池10のカソード12に供給することができる。
燃料ポンプ50は、燃料電池10に供給される燃料(たとえば、水素)を貯蔵する燃料貯蔵手段であるとともに、燃料供給圧を所定圧に調圧する。燃料ポンプ50は、燃料(アノードガス)を、レギュレータ(図示せず)により調圧してから上記の起動燃焼器30の他にも、燃料供給配管53を通って燃料噴射弁54により改質器20に供給することができる。なお、燃料電池10は、たとえば、炭化水素燃料を直接供給することもできる。
また、改質器20および燃料電池10は、それぞれの温度を検出するための温度検出手段60,70を有する。温度検出手段60,70の検出結果に基づき、起動制御手段(図示せず)が前記の各弁を開閉制御して、最小の起動時間で改質器20および燃料電池10が起動するように起動制御を行う。
ここで、図2を用いて、燃料電池10の温度変化について説明する。図2は、本発明の第1実施形態の改質器20および燃料電池10の温度変化を示す図である。図2に示すように、まず、燃料電池システム100の起動時に、起動燃焼器30から燃焼ガスを改質器20に供給し、改質器20の温度がある規定値に達するまで改質器20を加熱する。次いで、改質器20が規定値に達した後、改質器20に燃料を供給することにより、燃料リッチな燃焼ガスを燃料電池10のアノード11に供給し、同時に、カソード12にも起動燃焼器30から燃焼ガスを供給する。ここで、カソード12側の燃焼ガスが流れる流路がアノード側の流路より大きく、カソード12側の熱容量が大きい場合を想定すると、カソード12側に供給する燃焼ガス量を増加させるか、または燃焼ガス温度を高める方法をとることが望ましい。そのため、カソード12の温度がアノード11の温度より相対的に高くなるので、アノード11とカソード12の温度差が小さくなるように燃焼ガスの流量や温度をコントロールすることで燃料電池セルの温度差が小さくなり、耐久性の向上を得ることができる。
さらに、第1実施形態の燃料電池システム10の始動時に、アノード11およびカソード12に供給する燃焼ガスの組合せは、たとえば、下記の表1のようになる。表1に示す各燃焼ガスの火炎温度と燃料‐空気量(空気過剰率)の関係は、図3のようになる。
表1を簡単に説明すると、アノード11にリッチ燃焼ガスを供給することによって、改質器20またはアノード11に酸素を含まない燃焼ガスを供給し、触媒の酸化を防止しつつ、昇温することができる。また、カソードに水蒸気の少ないリーン燃焼ガスを供給することで燃料電池内の金属部品の劣化を抑制することができる。さらに、温度の高いストイキ燃焼ガスを供給することで昇温速度を向上することができ、燃料電池システムの起動時間を短縮することができる。さらに、カソードにアノードよりリーンな燃焼ガスを供給することで高温な燃焼ガスを供給して昇温速度を向上することができる。なお、燃料電池10のアノード11に供給する燃焼ガスの種類は改質器の燃料追加で調整することができる。
ここでさらに、燃料電池10および改質器20がそれぞれ始動温度(規定値)まで昇温した後、改質器20に燃料(アノードガス)および空気(カソードガス)を供給する順について簡単に説明する。
燃料電池システム100の起動の当初には、起動燃焼器30により生成された高温の燃焼ガスが改質器20に供給される。この起動開始後に改質触媒が活性化温度に達すると、前記燃焼ガスの高温により気化した原燃料と空気とが改質器20に供給される。このようにして、改質器20の改質触媒が所要の活性化状態に達してから空気および燃料に接触させるので、活性化が不十分な状態で改質触媒が空気に触れて酸化劣化を起こす不具合を防止しつつ改質器20の起動を促進する。燃料電池システム100の起動後に改質器20が設定温度に達したらまず原燃料を供給し、その後に空気を供給することで、活性化した改質触媒に空気のみが接触することによる酸化劣化を防止することができる。なお、改質器20の温度が設定値に達して原燃料の供給を開始してから空気を供給するまでの時間を、原燃料の燃料量が多いときほど短くなるように設定するとよい。これにより原燃料が供給されてから供給燃料が改質触媒部で一定の濃度になるまでの遅れを補償して、改質触媒雰囲気が酸素リッチになることによる触媒の酸化劣化をより確実に防止することができる。また、改質器20の温度検出装置60としては、温度センサにより改質触媒の温度を直接的に検出する構成とするほか、燃料電池システム100の水温と起動(起動燃焼器による燃焼ガスの供給)開始からの経過時間に基づいて温度を推定する構成として温度検出装置としての構成の簡略化および低コスト化を図ることができる。その結果、固体酸化物型燃料電池システム100の始動性を向上させるとともに、改質触媒および電極触媒(アノード)の酸化劣化を防止する。さらに、触媒がある設定温度になると改質触媒の過昇温を防ぐため空気を導入して調温し、その後、原燃料を増量して改質器で改質反応を開始させることで、酸化劣化を起こすことなく改質触媒を早期に活性化することができる。
以上のように、本発明の第1実施形態の燃料電池システム100は構成される。
次に、本発明の第1実施形態の燃料電池システムの起動手順について詳細に説明する。
図4は、本発明の第1実施形態の燃料電池システムの起動手順を示すフローチャートである。この処理は、改質装置および燃料電池の制御のためにマイクロコンピュータおよびその周辺装置からなるコントローラ(図示せず)により実行される。
まず、燃料電池システムを始動させると(ステップS100)、燃料ポンブ50が起動され、燃料供給圧が所定圧に調圧される(ステップS101)。同時にコンプレッサ40も起動される(ステップS102)。
次いで、起動燃焼器30に燃料噴射弁52および空気供給弁42から燃料と空気が供給される(ステップS103)。起動燃焼器30は、空気と燃料とが供給されて、点火装置により着火燃焼を開始することにより、高温の燃焼ガスを発生させる。このときの起動燃焼器30内の火炎温度は、燃料電池を始動温度に昇温させることができる温度になるように燃料、空気量が調整される。
次いで、起動燃焼器30は、生成した燃焼ガスを改質器20に供給する(ステップS104)。
次いで、改質器20は、改質器20に流入した燃焼ガスによって昇温し、改質器20に取り付けられた温度検出手段60により改質器20の触媒温度が検出される(ステップS105)。起動燃焼器30は、改質器20の触媒温度が設定値以上になるまで(ステップS105:No)、改質器20に燃焼ガスを供給する。この場合、改質器20を昇温するために供給された燃焼ガスは、排出手段(図示せず)を調整して外部に排出することができる。改質器20の触媒温度が設定値に達したら(ステップS105:Yes)、燃料電池10のアノード11に起動燃焼器30の燃焼ガスが改質器20を介して供給される。なお、アノードに供給される燃焼ガスを燃料リッチガスにする場合、改質器20に燃料噴射弁54から燃料が追加される。
加えて、起動燃焼器30から分岐した配管31を通って、直接、燃料電池10のカソード11に燃焼ガスが供給される(ステップS107)。
次いで、燃料電池10は、燃料電池10に流入した燃焼ガスによって昇温し、燃料電池10に取り付けられた温度検出手段70により燃料電池10の温度が検出される(ステップS105)。燃料電池10の温度が設定値以上になるまで(ステップS108:No)、燃料電池10に燃焼ガスを供給する。燃料電池10の温度が設定値に達したら(ステップS108:Yes)、次のステップS109の処理に移る。なお、燃料電池10の温度の設定値は、たとえば、燃料電池の作動温度の範囲内から設定される温度値である。
図4のフローチャートに戻り、次いで、燃料電池システムは通常運転状態に移行するため、燃料噴射弁52および空気供給弁42が閉塞されて起動燃焼器30への燃料と空気の供給が停止される(ステップS109)。
次いで、改質器20に燃料および空気が順に供給される(ステップS110)。ここで、改質器20には、燃料および空気が順に供給されることで、改質触媒または燃料電池10のアノード11が酸素リッチ雰囲気になることを防止し、触媒の劣化を発生させないようにすることが可能となる。なお、燃料電池システム100の始動後に、燃料を供給した後に空気を供給する場合、空気の供給タイミングを可変的に設定するようにしてもよい。これは、燃料が供給されてから供給燃料が改質触媒部で一定の濃度になるまでの遅れを考慮して、改質器20への供給燃料量が大であるほど空気供給時期が早くなるようにタイミング設定するもので、これにより改質触媒雰囲気が酸素リッチになることによる触媒の酸化劣化をより確実に防止することができる。
次いで、燃料電池システム100は、燃料電池システムの起動手順が完了し、通常運転状態になる(ステップS111)。通常運転状態では、改質ガスが燃料電池10のアノード11に、空気が燃料電池10のカソード12に供給され、発電が行われる。
以上のように、本実施形態の燃料電池システムの起動手順が行われる。なお、燃料電池システムの起動手順は上述したものに限られず、適宜変更することができる。たとえば、図5に、本発明の第1実施形態の燃料電池システムの他の起動手順を示す。
図5に示すように、まず、燃料電池システム100を起動させると(ステップS200)、燃料ポンブ50が起動され、燃料供給圧が所定圧に調圧される(ステップS201)。同時にコンプレッサ40も起動される(ステップS202)。次いで、起動燃焼器30に燃料噴射弁52および空気供給弁42から燃料と空気が供給される(ステップS203)。
次いで、起動燃焼器30は、燃焼ガスを改質器20および燃料電池10に供給する(ステップS204)。
次いで、改質器20は、改質器20に流入した燃焼ガスによって昇温し、改質器20に取り付けられた温度検出手段60により改質器20の触媒温度が検出される。一方、改質器20を昇温させた燃焼ガスは燃料電池10のアノード11に供給され、起動燃焼器30から分岐した配管31を通して燃料電池のカソードに燃焼ガスが直接供給されることによって、燃料電池を昇温する。そして、燃料電池に取り付けられた温度検出手段70により燃料電池10の温度が検出される(ステップS205)。起動燃焼器30は、改質器20の触媒温度および燃料電池10の温度が設定値以上になるまで(ステップS205:No)、改質器20および燃料電池10に燃焼ガスを供給する。改質器20の触媒温度および燃料電池10の温度が設定値に達したら(ステップS205:Yes)、燃料電池システムは通常運転状態に移行するため、燃料噴射弁52および空気供給弁42が閉塞されて起動燃焼器30への燃料と空気の供給が停止される(ステップS206)。
次いで、改質器20に燃料および空気が順に供給される(ステップS207、S208)。次いで、燃料電池システムは、燃料電池システムの起動手順が完了し、通常運転状態になる(ステップS209)。
ステップS201〜S209の処理における燃料電池10の温度変化について、図6を用いて説明する。図6は、本発明の第1実施形態の改質器20および燃料電池10の温度変化を示す図である。図6に示すように、また、上述の処理の説明のとおり、燃料電池システム100の始動時には起動燃焼器30から燃焼ガスを改質器20に供給し、改質器20に燃料を供給することにより、燃料リッチな燃焼ガスを燃料電池10のアノード11に供給し、同時に、カソード12にも起動燃焼器30から燃焼ガスを供給する。ここで、アノード11側の流路がカソード側より大きく、アノード11側の熱容量が大きい場合や、アノード11とカソード12の熱容量が同等の場合を想定すると、アノード11側に改質器20を備えているためアノード11側に供給する燃焼ガス量を増加させるか、または燃焼ガス温度を高める方法をとることが望ましい。そのため、アノード11がカソード12の温度より相対的に高くなるので、アノード11とカソード12との温度差が小さくなるように燃料ガスの流量や温度をコントロールすることでセルの温度差が小さくなり、熱応力の増加によるセルの耐久性の低下を抑制することができる。
本実施形態の燃料電池システム、およびその起動手順によれば、以下の効果(a)〜(g)を有する。
(a)燃料電池システムの起動時に、起動燃焼器から燃焼ガスを燃料電池のアノードとカソードのラインに別々に供給することで、燃料電池の昇温に要する時間を短縮し、始動性を向上することができる。
(b)燃料電池と改質器とを同時に昇温することで、最小の起動時間で改質器および燃料電池が起動することができる。
(c)アノードのラインにリッチ燃焼ガスを供給することで、改質器またはアノードに酸素を含まない燃焼ガスを供給し、触媒の酸化を防止しつつ、昇温することができる。
(d)昇温後に通常運転状態に移行するとき、改質器に燃料を供給した後に空気を供給することで、触媒の活性状態で空気に触れることを確実に防止して触媒の酸化を回避することができる。
(e)アノードのラインと、カソードのラインに空燃比の異なる燃焼ガスを供給することができるため、改質器やアノードに酸素を含まない燃焼ガスを供給し、触媒の酸化を防止しつつ、昇温することができる。
(f)アノードのラインにリッチ燃焼ガスを供給することによって、改質器20またはアノード11に酸素を含まない燃焼ガスを供給し、触媒の酸化を防止しつつ、昇温することができる。
(g)温度の高いストイキ燃焼ガスを供給することで昇温速度を向上することができ、燃料電池システムの起動時間を短縮することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態の燃料電池システムについて詳細に説明する。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態の燃料電池システムについて詳細に説明する。
第2実施形態の燃料電池システムは、第1実施形態の構成に加えて、燃料電池10から排出される排気ガス(アノードオフガス)を循環させて、起動燃焼器30で再利用させるものである。
第2実施形態の燃料電池システム200は、図7に示すように、第1実施形態の構成に加えて、燃料電池のアノードオフガスを排出する排気管82と、排気管82から排出されたアノードオフガスを起動燃焼器30および改質器20の少なくともいずれか一つに供給する第3供給手段とを含む。
第3供給手段は、アノードオフガスを加熱する熱交換器80と、アノードオフガスの供給先を起動燃焼器30と改質器20とで切り換える切換手段85と、切換手段85から起動燃焼器30および改質器20にそれぞれ供給する配管83,84とを含む。
熱交換機80は、アノードオフガスを熱交換することで再加熱して、起動燃焼器30または改質器20に供給して、燃焼効率を向上する。熱交換器80は、たとえば、コンプレッサ40の高温空気を利用してアノードオフガスを加熱する。
第2実施形態の燃料電池システム200は、燃料電池10および改質器20の温度がそれぞれ規定値に達するまで、燃料電池10および改質器20は燃焼ガスを供給されるとともに、アノードオフガスは起動燃焼器30に供給される。前記温度がそれぞれ規定値に達した後、改質器20は燃料および空気が順に供給されるとともに、切換手段85によってアノードオフガスは改質器20に供給される。
ここで、第2実施形態の燃料電池システム200の始動時に、アノード11およびカソード12に供給する燃焼ガスの組合せは、たとえば、下記の表2のようになる。また、表2において、燃料電池システムの始動時にアノード排気ガスの循環を行うか否かの判断も合わせて記載する。
以上のとおり、説明した第2実施形態は、第1実施形態の効果(a)〜(g)に加えて、以下の効果(h)〜(j)を奏する。
(h)アノードオフガスを循環させて起動燃焼器で再燃焼させることで、アノードオフガス中の燃料の再利用による効率向上と未燃炭化水素などの燃料の排出量を削減し、排気性能を向上することができる。
(i)起動時に起動燃焼器、通常時に改質器にアノードオフガスを循環して供給することで、排気ガス中の燃料の再利用による効率向上と未燃炭化水素などの燃料の排出量を削減し、排気性能をさらに向上することができる。
(j)アノードオフガスを熱交換することで再加熱して、起動燃焼器および改質器に供給することで、燃焼効率を向上することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態の燃料電池システムについて詳細に説明する。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態の燃料電池システムについて詳細に説明する。
第3実施形態の燃料電池システムは、第1実施形態の構成に加えて、ガス組成調整器を有することを特徴とする。第3実施形態の燃料電池システムは、図8に示すように、第1実施形態の構成に加えて、燃料電池10のカソード12およびアノード11をそれぞれ昇温するための起動燃焼器30(第1燃焼器)およびガス組成調整器90(第2燃焼器)を含む。
本実施形態の起動燃焼器30は、燃料電池のカソードを昇温するための第1燃焼ガスを生成するものであって、構成自体は、上記第1実施形態の起動燃焼器と同様であるので省略する。なお、本実施形態において、起動燃焼器30から燃料電池10のカソード12に第1燃焼ガスを供給する配管31を第1供給手段とし、ガス組成調整器90から改質器20を介して燃料電池10のアノード11に第2燃焼ガスを供給する配管32を第2供給手段とする。
ガス組成調整器90は、起動燃焼器30で生成した第1燃焼ガスに対して、燃料噴射弁55および空気供給弁45より燃料(アノードガス)および空気(カソードガス)を追加して供給することで、燃焼ガスの空燃比を変更した第2燃焼ガスを生成する。ガス組成調整器90は、起動燃焼器30と改質器20との間に設けられ、起動燃焼器30からガス組成調整器90に第1燃焼ガスが供給される配管31を有する。なお、ガス組成調整器90は、本実施形態のように起動燃焼器30と改質器20との間に設けられる場合に限られず、改質器20と燃料電池10のアノード11との間に設けることもできる。ガス組成調整器90を改質器20とアノード11との間に設けて追加燃焼させてアノードを加熱することで、起動速度を上げることができる。また、ガス組成調整器90は、本実施形態のように起動燃焼器30から第1燃焼ガスが供給される場合に限られず、配管31を省略し、起動燃焼器30とは、独立して燃焼ガスを生成してもよい。
第3実施形態の燃料電池システム300は、燃料電池10および改質器20の温度がそれぞれ規定値に達するまで、燃料電池10のカソード12に第1燃焼ガス、および改質器20を介して燃料電池10のアノード11に第2燃焼ガスが供給される。前記温度がそれぞれ規定値に達した後、改質器20は燃料および空気が順に供給される。
ここで、第3実施形態の燃料電池システム300の始動時に、アノード11およびカソード12に供給する燃焼ガスの組合せは、たとえば、下記の表3のようになる。
以上のとおり、説明した第3実施形態は、第1実施形態の効果(a)〜(g)に加えて、以下の効果を奏する。
(k)アノードのラインと、カソードのラインに空燃比の異なる燃焼ガスを供給することができるため、改質器やアノードに酸素を含まない燃焼ガスを供給し、触媒の酸化を防止しつつ、昇温することができる。
(l)第2燃焼器は、第1燃焼ガス、アノードガス、カソードガスから第2燃焼ガスを生成することで、第1燃焼ガスと空燃比が異なるように容易に調整することができる。
(m)カソードに水蒸気の少ないリーン燃焼ガスを供給することで燃料電池内の金属部品の劣化を抑制することができる。
(n)カソードにアノードよりリーンな燃焼ガスを供給することで高温な燃焼ガスを供給して昇温速度を向上することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態の燃料電池システムについて詳細に説明する。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態の燃料電池システムについて詳細に説明する。
第4実施形態の燃料電池システムは、第3実施形態の構成に加えて、燃料電池10から排出される排気ガス(アノードオフガス)を循環させて、起動燃焼器30で再利用させるものである。
第4実施形態の燃料電池システム400は、図9に示すように、第3実施形態の構成に加えて、燃料電池のアノードオフガスを排出する排気管82と、排気管82から排出されたアノードオフガスを起動燃焼器30および改質器20の少なくともいずれか一つに供給する第3供給手段とを含む。
第4実施形態の燃料電池システム400は、燃料電池10および改質器20の温度がそれぞれ規定値に達するまで、燃料電池10および改質器20は燃焼ガスを供給されるとともに、アノードオフガスは起動燃焼器30に供給される。前記温度がそれぞれ規定値に達した後、改質器20は燃料および空気が順に供給されるとともに、切換手段85によってアノードオフガスは改質器20に供給される。
ここで、第4実施形態の燃料電池システム400の始動時に、アノード11およびカソード12に供給する燃焼ガスの組合せは、たとえば、下記の表4のようになる。また、表4において、燃料電池システムの始動時にアノード排気ガスの循環を行うか否かの判断も合わせて記載する。
以上のとおり、説明した第4実施形態は、第1〜3実施形態の効果(a)〜(n)を奏することができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態の燃料電池システムについて詳細に説明する。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態の燃料電池システムについて詳細に説明する。
第5実施形態の燃料電池システムは、燃料電池のアノードは起動燃焼器で生成した燃焼ガスによって昇温し、燃料電池のカソードはコンプレッサから供給され、起動燃焼器と熱交換した高温空気(カソードガス)によって直接昇温することを特徴とする。第5実施形態の燃料電池システム500は、図10に示すように、起動燃焼器30から改質器20を介してアノード11に燃焼ガスを供給する第2供給手段と、コンプレッサ40から起動燃焼器30と熱交換して燃料電池10のカソード11に空気を供給する配管46とを有する。なお、本実施形態において、配管32,33は第2供給手段である。
第5実施形態の燃料電池システム500は、燃料電池10および改質器20の温度がそれぞれ規定値に達するまで、燃料電池10のアノード11および改質器20は燃焼ガスを供給され、燃料電池10のカソード12に空気(カソードガス)が供給される。前記温度がそれぞれ規定値に達した後、改質器20は燃料および空気が順に供給される。
ここで、第5実施形態の燃料電池システム500の始動時に、アノード11およびカソード12に供給する燃焼ガスの組合せは、たとえば、下記の表5のようになる。
以上のとおり、説明した第5実施形態は、以下の効果(o)を奏する。
(o)燃料電池システムの起動時に、起動燃焼器から燃焼ガスを燃料電池のアノードのライン、および高温空気をカソードのラインに別々に供給することで昇温に要する時間を短縮し、燃料電池システムの始動性を向上することができる。また、カソード側の熱容量が大きい場合、アノードへの供給ガスを低下させるため、起動燃焼器の排気ガスを一部または全部を排気し、あるいはアノード後段の排気触媒の排気ガスをカソード側へ追加供給することで、アノード側の過加熱を防止することができる。
なお、第5実施形態の燃料電池システム500の変形例とするシステム構成を図11、図12に示す。
図11は、起動燃焼器30と改質器20との間にバルブ34を設け、起動燃焼器30から改質器20に供給する燃焼ガスの一部または全部を排気する構成としている。燃料電池10のアノード11よりカソード12の熱容量が大きい場合、カソード12には大量の高温空気を供給することが一つの手段であるが、大量の高温空気を作るにはアノード11側の燃焼ガス量が少ない場合には起動燃焼器30の燃焼ガスをバルブ34の切換により排気してもよい。
図12は、燃料電池10のアノード12の後段に燃焼器49を設けて、コンプレッサ40から供給された空気に燃焼ガスを供給する構成としている。燃料電池10のアノード11よりカソード12の熱容量が大きい場合、カソード11には大量の高温空気を供給することが一つの手段であるが、この高温空気を作るため燃焼器49の排気ガスを利用する。ここでは、排気ガスを空気に混合させるか、または熱交換器を設けて熱交換による加熱を行っても良い。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態の燃料電池システムについて詳細に説明する。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態の燃料電池システムについて詳細に説明する。
第6実施形態の燃料電池システムは、第5実施形態の構成に加えて、燃料電池10から排出される排気ガス(アノードオフガス)を循環させて、起動燃焼器30で再利用させるものである。
第6実施形態の燃料電池システム600は、図13に示すように、第5実施形態の構成に加えて、燃料電池のアノードオフガスを排出する排気管82と、排気管82から排出されたアノードオフガスを起動燃焼器30および改質器20の少なくともいずれか一つに供給する第3供給手段とを含む。
第6実施形態の燃料電池システム600は、燃料電池10および改質器20の温度がそれぞれ規定値に達するまで、燃料電池10のアノード11および改質器20は燃焼ガスが供給され、燃料電池10のカソード12に空気(カソードガス)が供給される。また、同時に、アノードオフガスは起動燃焼器30に供給される。前記温度がそれぞれ規定値に達した後、改質器20は燃料および空気が順に供給されるとともに、切換手段85によってアノードオフガスは改質器20に供給される。
ここで、第6実施形態の燃料電池システム600の始動時に、アノード11およびカソード12に供給する燃焼ガスの組合せは、たとえば、下記の表6のようになる。また、表3において、燃料電池システムの始動時にアノードオフガスの循環を行うか否かの判断も合わせて記載する。
以上のとおり、説明した第6実施形態は、第1〜第5実施形態の効果(b)〜(d)、(f)〜(j)、(o)を奏する。
以上のように本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定されるべきものではなく、特許請求の範囲に表現された思想および範囲を逸脱することなく、種々の変形、追加、および省略が当業者によって可能である。
たとえば、第1〜第6実施形態の燃料電池システムでは、改質器を備えているが、改質器がない燃料電池システムでも、適用できることはもちろんである。
また、第2、4、6実施形態の燃料電池システムにおいて、切換手段85ならびに熱交換器80を設けているが、これに限られず、どちらか一方もしくは両方を省略することもできる。
さらに、第1〜第6実施形態では、改質器の温度を直接に検出しているが、これに限られず、燃料電池システムの起動開始からの経過時間に基づいて改質器20の温度や燃料電池の温度を推定するようにしてもよい。たとえば、外気温、改質器温度、または燃料電池温度が所定値に達するまでの時間の関係を予め実験的に求めてマップ化しておき、起動の当初に時間が経過したときに空気および燃料を改質器に供給する。この構成によれば、燃料電池システムが標準的に備えている機能を利用しているので、改質器に高価な温度センサを適用する必要がなくなり、それだけコストの低減を図ることができる。
10 燃料電池、
11 カソード、
12 アノード、
20 改質器、
30 起動燃焼器、
40 コンプレッサ、
50 燃料ポンプ、
60、70 温度検出器。
11 カソード、
12 アノード、
20 改質器、
30 起動燃焼器、
40 コンプレッサ、
50 燃料ポンプ、
60、70 温度検出器。
Claims (30)
- 水素を含むアノードガスをアノードに供給し、酸素を含むカソードガスをカソードに供給して発電する燃料電池と、
前記燃料電池を昇温するための燃焼ガスを生成する燃焼器と、
前記燃焼器から前記燃料電池のカソードに前記燃焼ガスを供給する第1供給手段と、
前記燃焼器から前記燃料電池のアノードに前記燃焼ガスを供給する第2供給手段と、
を有することを特徴とする燃料電池システム。 - さらに、前記アノードに供給するアノードガスを改質する改質器を含み、
前記第2供給手段は、前記燃焼器から前記改質器を介して前記燃料電池のアノードに前記燃焼ガスを供給することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。 - さらに、前記燃料電池のアノードオフガスを排出するアノード排気管と、
前記アノード排気管から排出されたアノードオフガスを前記燃焼器および前記改質器の少なくともいずれか一つに供給する第3供給手段と、
を有することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。 - 前記第3供給手段は、前記アノードオフガスの供給先を前記燃焼器と前記改質器とで切り換える切換手段を有することを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
- 前記第3供給手段は、前記アノードオフガスを加熱する熱交換器を有することを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
- 前記燃焼器で生成される燃焼ガスはリッチ燃焼ガスであって、
前記燃料電池および前記改質器の温度がそれぞれ規定値に達するまで、前記燃料電池および前記改質器は前記リッチ燃焼ガスが供給され、
前記温度が規定値に達した後、前記改質器は前記アノードガスおよび前記カソードガスが順に供給されることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。 - 前記燃焼器で生成される燃焼ガスはストイキ燃焼ガスであって、
前記燃料電池および前記改質器の温度がそれぞれ規定値に達するまで、前記燃料電池および前記改質器は前記ストイキ燃焼ガスが供給され、
前記温度が規定値に達した後、前記改質器は前記アノードガスおよびカソードガスが順に供給されることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。 - 前記燃焼器で生成される燃焼ガスはリッチ燃焼ガスであって、
前記燃料電池および前記改質器の温度がそれぞれ規定値に達するまで、前記燃料電池および前記改質器は前記リッチ燃焼ガスが供給されるとともに、前記アノードオフガスは前記燃焼器に供給され、
前記温度が規定値に達した後、前記改質器は前記アノードガスおよび前記カソードガスが順に供給されるとともに、前記切換手段によって前記アノードオフガスは前記改質器へ供給されることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。 - 前記燃焼器で生成される燃焼ガスはストイキ燃焼ガスであって、
前記燃料電池および前記改質器の温度がそれぞれ規定値に達するまで、前記燃料電池および前記改質器は前記ストイキ燃焼ガスが供給されるとともに、前記アノードオフガスは前記燃焼器に供給され、
前記温度が規定値に達した後、前記改質器は前記アノードガスおよびカソードガスが順に供給されるとともに、前記切換手段によって前記アノードオフガスは前記改質器へ供給されることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。 - 水素を含むアノードガスをアノードに供給し、酸素を含むカソードガスをカソードに供給して発電する燃料電池と、
前記燃料電池のカソードを昇温するための第1燃焼ガスを生成する第1燃焼器と、
前記燃料電池のアノードを昇温するための第2燃焼ガスを生成する第2燃焼器と、
前記第1燃焼器から前記燃料電池のカソードに前記第1燃焼ガスを供給する第1供給手段と、
前記第2燃焼器から前記燃料電池のアノードに前記第2燃焼ガスを供給する第2供給手段と、
を有することを特徴とする燃料電池システム。 - さらに、前記第1燃焼器から前記第2燃焼器に第1燃焼ガスが供給される配管を有し、
前記第2燃焼器は、前記第1燃焼ガス、前記アノードガス、および前記カソードガスから第2燃焼ガスを生成することを特徴とする請求項10に記載の燃料電池システム。 - さらに、前記アノードに供給するアノードガスを改質する改質器を含み、
前記第2燃焼器から前記改質器を介して前記燃料電池のアノードに前記第2燃焼ガスを供給することを特徴とする請求項10または請求項11に記載の燃料電池システム。 - さらに、前記燃料電池のアノードオフガスを排出するアノード排気管と、
前記アノード排気管から排出されたアノードオフガスを前記第1燃焼器および前記改質器の少なくともいずれか一つに供給する第3供給手段と、
を有することを特徴とする請求項12に記載の燃料電池システム。 - 前記第3供給手段は、前記アノードオフガスの供給先を前記第1燃焼器と前記改質器とで切り換える切換手段を有することを特徴とする請求項13に記載の燃料電池システム。
- 前記第3供給手段は、前記アノードオフガスを加熱する熱交換器を有することを特徴とする請求項13に記載の燃料電池システム。
- 前記第1燃焼ガスはリーン燃焼ガス、および前記第2燃焼ガスはストイキ燃焼ガスであって、
前記燃料電池および前記改質器の温度がそれぞれ規定値に達するまで、前記燃料電池のカソードに前記リーン燃焼ガス、および前記改質器を介して前記燃料電池のアノードに前記ストイキ燃焼ガスが供給され、
前記温度が規定値に達した後、前記改質器は前記アノードガスおよび前記カソードガスが順に供給されることを特徴とする請求項12に記載の燃料電池システム。 - 前記第1燃焼ガスはストイキ燃焼ガス、および前記第2燃焼ガスはリッチ燃焼ガスであって、
前記燃料電池および前記改質器の温度がそれぞれ規定値に達するまで、前記燃料電池のカソードに前記ストイキ燃焼ガス、および前記改質器を介して前記燃料電池のアノードに前記リッチ燃焼ガスが供給され、
前記温度が規定値に達した後、前記改質器は前記アノードガスおよび前記カソードガスが順に供給されることを特徴とする請求項12に記載の燃料電池システム。 - 前記第2燃焼ガスはリッチ燃焼ガス、および前記第1燃焼ガスは前記第2燃焼ガスより希薄なリーン燃焼ガスであって、
前記燃料電池および前記改質器の温度がそれぞれ規定値に達するまで、前記燃料電池のカソードに前記希薄なリーン燃焼ガス、および前記改質器を介して前記燃料電池のアノードに前記リッチ燃焼ガスが供給され、
前記温度が規定値に達した後、前記改質器は前記アノードガスおよび前記カソードガスが順に供給されることを特徴とする請求項12に記載の燃料電池システム。 - 前記第1燃焼ガスはリーン燃焼ガス、および前記第2燃焼ガスはストイキ燃焼ガスであって、
前記燃料電池および前記改質器の温度がそれぞれ規定値に達するまで、前記燃料電池のカソードに前記リーン燃焼ガス、および前記改質器を介して前記燃料電池のアノードに前記ストイキ燃焼ガスが供給されるとともに、前記アノードオフガスは前記第1燃焼器に供給され、
前記温度が規定値に達した後、前記改質器は前記アノードガスおよび前記カソードガスが順に供給されるとともに、前記切換手段によって前記アノードオフガスは前記改質器へ供給されることを特徴とする請求項14に記載の燃料電池システム。 - 前記第1燃焼ガスはストイキ燃焼ガス、および前記第2燃焼ガスはリッチ燃焼ガスであって、
前記燃料電池および前記改質器の温度がそれぞれ規定値に達するまで、前記燃料電池のカソードに前記リーン燃焼ガス、および前記改質器を介して前記燃料電池のアノードに前記ストイキ燃焼ガスが供給されるとともに、前記アノードオフガスは前記第1燃焼器に供給され、
前記温度が規定値に達した後、前記改質器は前記アノードガスおよび前記カソードガスが順に供給されるとともに、前記切換手段によって前記アノードオフガスは前記改質器へ供給されることを特徴とする請求項14に記載の燃料電池システム。 - 前記第2燃焼ガスはリッチ燃焼ガス、および前記第1燃焼ガスは前記第2燃焼ガスより希薄なリーン燃焼ガスであって、
前記燃料電池および前記改質器の温度がそれぞれ規定値に達するまで、前記燃料電池のカソードに前記希薄なリーン燃焼ガス、および前記改質器を介して前記燃料電池のアノードに前記リッチ燃焼ガスが供給されるとともに、前記アノードオフガスは前記第1燃焼器に供給され、
前記温度が規定値に達した後、前記改質器は前記アノードガスおよび前記カソードガスが順に供給されるとともに、前記切換手段を切り換えて前記アノードオフガスは前記改質器へ供給されることを特徴とする請求項14に記載の燃料電池システム。 - 水素を含むアノードガスをアノードに供給し、酸素を含むカソードガスをカソードに供給して発電する燃料電池と、
前記アノードに供給するアノードガスを改質する改質器と、
前記燃料電池および前記改質器を昇温するための燃焼ガスを生成する燃焼器と、
前記燃焼器と熱交換し、前記燃料電池のカソードに前記カソードガスを供給する配管と、
前記燃焼器から前記改質器を介して前記燃料電池のアノードに前記燃焼ガスを供給する第2供給手段と、
を有することを特徴とする燃料電池システム。 - さらに、前記燃料電池のアノードオフガスを排出するアノード排気管と、
前記アノード排気管から排出されたアノードオフガスを前記燃焼器および前記改質器の少なくともいずれか一つに供給する第3供給手段と、
を有することを特徴とする請求項22に記載の燃料電池システム。 - 前記第3供給手段は、前記アノードオフガスの供給先を前記燃焼器と前記改質器とで切り換える切換手段を有することを特徴とする請求項23に記載の燃料電池システム。
- 前記第3供給手段は、前記アノードオフガスを加熱する熱交換器を有することを特徴とする請求項23に記載の燃料電池システム。
- 前記燃焼器で生成される燃焼ガスはストイキ燃焼ガスであって、
前記燃料電池および前記改質器の温度がそれぞれ規定値に達するまで、前記燃料電池のカソードに前記カソードガス、および前記改質器を介して前記燃料電池のアノードに前記ストイキ燃焼ガスが供給され、
前記温度が規定値に達した後、前記改質器は前記アノードガスおよび前記カソードガスが順に供給されることを特徴とする請求項22に記載の燃料電池システム。 - 前記燃焼器で生成される燃焼ガスはリッチ燃焼ガスであって、
前記燃料電池および前記改質器の温度がそれぞれ規定値に達するまで、前記燃料電池のカソードに前記カソードガス、および前記改質器を介して前記燃料電池のアノードに前記リッチ燃焼ガスが供給され、
前記温度が規定値に達した後、前記改質器は前記アノードガスおよび前記カソードガスが順に供給されることを特徴とする請求項22に記載の燃料電池システム。 - 前記燃焼器で生成される燃焼ガスはストイキ燃焼ガスであって、
前記燃料電池および前記改質器の温度がそれぞれ規定値に達するまで、前記燃料電池のカソードに前記カソードガス、および前記改質器を介して前記燃料電池のアノードに前記ストイキ燃焼ガスが供給されるとともに、前記アノードオフガスは前記燃焼器に供給され、
前記温度が規定値に達した後、前記改質器は前記アノードガス、および前記カソードガスが順に供給されるとともに、前記切換手段によって前記アノードオフガスは前記改質器へ供給されることを特徴とする請求項24に記載の燃料電池システム。 - 前記燃焼器で生成される燃焼ガスはリッチ燃焼ガスであって、
前記燃料電池および前記改質器の温度がそれぞれ規定値に達するまで、前記燃料電池のカソードに前記カソードガス、および前記改質器を介して前記燃料電池のアノードに前記リッチ燃焼ガスが供給されるとともに、前記アノードオフガスは前記燃焼器に供給され、
前記温度が規定値に達した後、前記改質器は前記アノードガス、および前記カソードガスが順に供給されるとともに、前記切換手段によって前記アノードオフガスは前記改質器へ供給されることを特徴とする請求項24に記載の燃料電池システム。 - 前記燃料電池は、固体酸化物型燃料電池であることを特徴とする請求項1〜29に記載の燃料電池システム。
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