JP5867090B2 - 静電荷像現像用グリーントナー - Google Patents
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Description
1.
少なくとも結着樹脂と着色剤とを含有する静電荷像現像用グリーントナーにおいて、該着色剤がC.I.ソルベントグリーン5と下記一般式(1)で表される着色剤化合物Xを含み、着色剤総量中のC.I.ソルベントグリーン5の含有率が5質量%以上50質量%以下であることを特徴とする静電荷像現像用グリーントナー。
2.
前記着色剤化合物XのM1 がSi、Ge、Snの何れかの原子であることを特徴とする前記1に記載の静電荷像現像用グリーントナー。
3.
前記一般式(1)で表される着色剤化合物XのM1 がSiであることを特徴とする前記1または前記2に記載の静電荷像現像用グリーントナー。
4.
前記一般式(1)で表される着色剤化合物Xの2つのQが、各々独立にアルキル基、アリール基、アリールオキシ基、アルコキシ基、アシルオキシ基または下記一般式(2)で表される化合物基であることを特徴とする前記1から前記3の何れか1項に記載の静電荷像現像用グリーントナー。
(上記一般式(2)中、R1 、R2 、R3 は、各々独立に、アルキル基、アリール基、アリールオキシ基またはアルコキシ基を示す。)
前記C.I.ソルベントグリーン5の含有量が着色剤総量中の10質量%以上40質量%以下であることを特徴とする前記1から前記4の何れか1項に記載の静電荷像現像用グリーントナー。
6.
前記一般式(1)で表される着色剤化合物Xの2つのQが、各々独立に、アルコキシ基または前記一般式(2)で表される基であることを特徴とする前記1〜前記5のいずれか1項に記載の静電荷像現像用グリーントナー。
7.
前記一般式(1)で表される着色剤化合物Xの2つのQが、各々独立に、−O(CH2 )3 CH3 、−O−t−(C4 H9 )、−O−t−(C8 H17)、−OSi(CH3 )3 、−OSi(CH2 CH3 )3 、または、−OSi(CH2 CH2 CH3 )3 であることを特徴とする前記6に記載の静電荷像現像用グリーントナー。
8.
前記一般式(1)で表される着色剤化合物Xの4つのAが、各々独立に、下記式(A−1)〜下記式(A−7)で表される基であることを特徴とする前記1〜前記7のいずれか1項に記載の静電荷像現像用グリーントナー。
前記一般式(1)で表される着色剤化合物Xの4つのAが、下記式(a−1)〜下記式(a−7)で表される基であることを特徴とする前記1〜前記7のいずれか1項に記載の静電荷像現像用グリーントナー。
本発明のグリーントナーは、結着樹脂と着色剤とを含有し、前記着色剤がC.I.ソルベントグリーン5と下記一般式(1)で表される着色剤化合物Xを含み、着色剤総量中のC.I.ソルベントグリーン5の含有率が5質量%以上50質量%以下であるグリーントナーである。
着色剤化合物Xは、中心金属原子M1 からフタロシアニン環に対して垂直方向に結合手を有する化合物である。なお、ここでいう垂直方向に結合手を有するとは、結合手が当該平面に正確に90℃に位置することは必須ではない。
式(A−1)〜(A−7)で表される原子団は、置換基を有していてもよい。
一般式(1)で表される化合物における特に好ましいAの具体例としては、下記式(a−1)〜下記式(a−7)で表される基が挙げられる。
これらの中では、式(a−1)で表される基、式(a−2)で表される基および式(a−3)で表される基が好ましい。
次に本発明で用いている「L* a* b* 表色系」について説明する。
彩度C* の値が大きいほど鮮やかな色といえる。
本発明のグリーントナーに含有される結着樹脂としては、特に限定されず、公知の樹脂を用いることができる。
荷電制御剤としては、摩擦帯電により正または負の帯電を与えることのできる物質であれば特に限定されず、かつ無色のものであれば公知の種々の正帯電制御剤および負帯電制御剤を用いることができる。
離型剤としては、公知の種々のワックスを用いることができる。
本発明のグリーントナーは、トナー粒子をそのままの状態で用いることもできるが、トナー粒子に対して、流動性、帯電性およびクリーニング性などを改良するために、流動化剤およびクリーニング助剤などの外添剤を添加して用いることもできる。
本発明のグリーントナーは、結着樹脂と、着色剤と、必要に応じて内添剤とを用いてトナー粒子を得、このトナー粒子に対して必要に応じて外添剤を添加することによって製造することができる。
(1)水系媒体中に着色剤微粒子が分散されてなる分散液を調製する工程
(2)水系媒体中に、必要に応じて内添剤を含有した結着樹脂微粒子が分散されてなる分散液を調製する工程
(3)着色剤微粒子の分散液と結着樹脂微粒子の分散液とを混合して、着色剤微粒子および結着樹脂微粒子を凝集、融着させてトナー粒子を形成する工程
(4)トナー粒子の分散系(水系媒体)からトナー粒子を濾別し、界面活性剤などを除去する工程
(5)トナー粒子を乾燥する工程
(6)トナー粒子に外添剤を添加する工程
上記(2)の工程において結着樹脂微粒子を分散する手法としては、乳化重合により得られる乳化重合粒子分散液を用いることが好ましい。また、結着樹脂微粒子は、組成の異なる結着樹脂よりなる2層以上の多層構造を有するものであってもよい。このような構成の結着樹脂微粒子は、例えば2層構造を有するものは、常法に従った乳化重合処理(第1段重合)によって樹脂粒子の分散液を調整し、この分散液に重合開始剤と重合性単量体とを添加し、この系を重合処理(第2段重合)する手法によって得ることができる。
着色剤微粒子の水系媒体中における分散粒径は個数平均粒径、すなわち個数分布におけるメディアン径(D50)であり、このメディアン径は「MICROTRAC UPA150」(HONEYWELL社製)を用いて測定した値である。
(1)サンプル屈折率:1.59
(2)サンプル比重:1.05(球状粒子換算)
(3)溶媒屈折率 :1.33
(4)溶媒粘度 :30℃にて0.797
20℃にて1.002
測定セルにイオン交換水を入れ、ゼロ点調節を行った。
(1)結着樹脂、着色剤および必要に応じて内添剤をヘンシェルミキサーなどにより混合する工程
(2)得られた混合物を押出混練機などにより加熱しながら混練する工程
(3)得られた混練物をハンマーミルなどにより粗粉砕処理した後、更にターボミル粉砕機などにより粉砕処理を行なう工程
(4)得られた粉砕物を、例えばコアンダ効果を利用した気流分級機を用いて微粉分級処理しトナー粒子を形成する工程
(5)トナー粒子に外添剤を添加する工程
本発明においては(2)の結着樹脂と着色剤との混練工程において混練温度を結着樹脂の軟化点より15℃高い温度で混練することが好ましい。これにより、結着樹脂にC.I.ソルベントグリーン5を溶解を促進させることができる。
本発明のトナー粒子の粒子径は、例えば体積基準のメディアン径で4〜10μmであることが好ましく、さらに好ましくは5〜9μmとされる。
本発明のトナーの軟化点(Tsp)は70℃以上130℃以下となるものが好ましく、70℃以上120℃以下となるものがより好ましい。本発明のトナーを構成する着色剤は、熱の影響を受けてもスペクトルが変化することのない安定した性質を有するものであるが、軟化点(Tsp)が上記範囲であることにより定着時にトナーに加わる熱の影響をより低減させることができる。従って、着色剤に負担をかけずに画像形成が行えるので、より広く安定した色再現性を発現させることが期待される。
(1)結着樹脂を形成すべき単量体の種類や組成比を調節する。
(2)連鎖移動剤の種類や添加量により結着樹脂の分子量を調節する。
(3)離型剤等の種類や添加量を調節する。
トナーの軟化点(Tsp)の測定方法は、例えば「フローテスターCFT−500(島津製作所社製)」を用い、高さ10mmの円柱形状に成形し、昇温速度6℃/分で加熱しながらプランジャーより1.96×106Paの圧力を加え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押し出すようにし、これにより当該フローテスターのプランジャー降下量−温度間の曲線(軟化流動曲線)を描き、最初に流出する温度を溶融開始温度、降下量5mmに対する温度を軟化点とする。
本発明のトナーは、そのガラス転移温度(Tg)が20〜90℃であることが好ましく、より好ましくは30〜65℃である。
本発明のトナーのガラス転移温度は、DSC−7示差走査カロリーメーター(パーキンエルマー製)、TAC7/DX熱分析装置コントローラー(パーキンエルマー製)を用いて行うことができる。
本発明のグリーントナーは、非磁性の一成分現像剤として使用することもできるが、キャリアと混合して二成分現像剤として使用してもよい。
本発明のグリーントナーを用いる画像形成に用いられる転写材としては、薄紙から厚紙までの普通紙、上質紙、アート紙あるいはコート紙などの塗工された印刷用紙、市販されている和紙やはがき用紙、OHP用のプラスチックフィルム、布などの各種を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明のグリーントナーは、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーおよびオレンジトナーと共に6色以上用いたフルカラー画像形成方法に用いられることが好ましい。
n−ドデシル硫酸ナトリウム43.75質量部をイオン交換水1000質量部に投入し、溶解・撹拌して界面活性剤水溶液を調製した。この界面活性剤水溶液中に、「化合物X−1」125質量部を徐々に添加し、「SCミル」(日本コークス社製)により分散処理を1時間行って、着色剤微粒子分散液〔1〕を調製した。
着色剤微粒子分散液〔1〕の調製例の「化合物X−1」をそれぞれ「化合物X−2」〜「化合物X−6」に変更したことの他は同様にして着色剤微粒子分散液〔2〕〜〔6〕を得た。
着色剤微粒子分散液〔1〕の調製例の「化合物X−1」を「C.I.ソルベントグリーン5」(住化ケムテックス社製 Sumiplast Yellow FL7G)に代えた他は同様にして、着色剤微粒子分散液〔7〕を調製した。
着色剤微粒子分散液〔1〕の調製例の「化合物X−1」をC.I.ピグメントブルー15:3(DIC社製 銅フタロシアニン)に代えた他は同様にして、着色剤微粒子分散液〔8〕を調製した。
着色剤微粒子分散液〔1〕の調製例の「化合物X−1」をC.I.ピグメントブルー16(無金属フタロシアニン)に代えた他は同様にして着色剤微粒子分散液〔9〕を調製した。
着色剤微粒子分散液〔1〕の調製例の「化合物X−1」をC.I.ソルベントグリーン7に代えた他は同様にして、着色剤微粒子分散液〔10〕を調製した。
着色剤微粒子分散液〔1〕の調製例の「化合物X−1」をC.I.ピグメントイエロー74に代えた他は同様にして、着色剤微粒子分散液〔11〕を調製した。
着色剤微粒子分散液〔1〕の調製例の「化合物X−1」をC.I.ピグメントイエロー185(BASF社製 Paliotol Yellow L1155)に代えた他は同様にして着色剤微粒子分散液〔12〕を調製した。
(1)樹脂粒子の作製例
(a)第1段重合
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けた反応容器内にポリオキシエチレン−2−ドデシルエーテル硫酸ナトリウム4質量部をイオン交換水3040質量部と共に投入し、界面活性剤水溶液を調製した。
n−ブチルアクリレート 200質量部
メタクリル酸 68質量部
n−オクチルメルカプタン 16.4質量部
この重合性単量体混合液を滴下後、この系を75℃にて2時間にわたり加熱、撹拌することにより第1段重合を行い、樹脂粒子〔A1〕を作製した。
(b)第2段重合
撹拌装置を取り付けたフラスコ内に下記化合物よりなる重合性単量体混合液を投入し、離型剤としてパラフィンワックス「HNP−57」(日本精蝋社製)93.8質量部を添加し、90℃に加温して溶解させた。
n−ブチルアクリレート 62.2質量部
メタクリル酸 12.3質量部
n−オクチルメルカプタン 1.75質量部
ポリオキシエチレン−2−ドデシルエーテル硫酸ナトリウム3質量部をイオン交換水1560質量部に溶解させた界面活性剤水溶液を調製し、98℃に加熱した。この界面活性剤水溶液に樹脂粒子〔A1〕32.8質量部(固形分換算)を添加し、さらに、パラフィンワックスを含有する重合性単量体混合液を添加した後、機械式分散機「クレアミックス」(エムテクニック社製)を用いて8時間混合分散し、分散粒子径が340nmの乳化粒子を有する乳化粒子分散液を調製した。
(c)第3段重合
樹脂粒子〔A2〕に、過硫酸カリウム5.45質量部をイオン交換水220質量部に溶解させた重合開始剤溶液を添加し、この系を80℃の温度条件下において、下記化合物よりなる重合性単量体混合液を1時間かけて滴下した。
n−ブチルアクリレート 154.1質量部
n−オクチルメルカプタン 7.08質量部
この重合性単量体混合液を滴下後、2時間にわたり加熱、撹拌することにより第3段重合を行い、28℃に冷却して樹脂粒子〔1〕を作製した。
(d)シェル用樹脂粒子〔1〕の作製工程
(a)第1段重合で使用された重合性単量体混合液を以下のものに変更した以外は同様にして、重合反応及び反応後の処理を行ってシェル用樹脂粒子〔1〕を作製した。
2−エチルヘキシルアクリレート 120質量部
メタクリル酸 56質量部
n−オクチルメルカプタン 16.4質量部
(2)グリーントナー粒子の作製例
樹脂粒子〔1〕 420質量部
イオン交換水 900質量部
着色剤微粒子分散液〔1〕 14質量部
着色剤微粒子分散液〔7〕 6質量部
を反応容器に投入し撹拌した。反応容器内の温度を30℃に調整後、5mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8〜11に調整した。
(b)シェルの形成
次に、上記液を65℃にしてシェル用樹脂粒子〔1〕80質量部を添加し、さらに、塩化マグネシウム・6水和物50質量部をイオン交換水50質量部に溶解した水溶液を10分間かけて添加した後、70℃まで昇温させて1時間にわたり撹拌を行った。この様にして、コア部〔1〕の表面にシェル用樹脂粒子〔1〕を融着させた後、75℃で20分間熟成処理を行ってシェルを形成させた。
(3)外添剤の添加例
グリーントナー粒子〔1〕100質量部に下記外添剤を添加して、「ヘンシェルミキサー」(三井鉱山(株)製)を用いて外添処理を行い、グリーントナー〔1〕を作製した。
n−オクチルシラン処理した二酸化チタン(平均一次粒子径24nm)0.8質量部
作製したグリーントナー〔1〕の体積基準におけるメディアン径は6.5μm、軟化点は、107℃であった。なお、ヘンシェルミキサーによる外添処理は、撹拌羽根の周速35m/秒、処理温度35℃、処理時間15分間の条件の下で行った。
グリーントナーの作製例1の(2)グリーントナー粒子の作製例において、着色剤微粒子分散液〔2〕に変更したことの他は同様にしてグリーントナー〔2〕を作製した。グリーントナー〔3〕〜〔6〕も同様にして作製した。
グリーントナーの作製例1の(2)グリーントナー粒子の作製例において、着色剤微粒子分散液を
着色剤微粒子分散液〔1〕 18.4質量部
着色剤微粒子分散液〔7〕 1.6質量部
に変更したことの他は同様にしてグリーントナー〔7〕を作製した。
グリーントナーの作製例1の(2)グリーントナー粒子の作製例において、
着色剤微粒子分散液〔1〕 11.0質量部
着色剤微粒子分散液〔7〕 9.0質量部
に変更したことの他は同様にしてグリーントナー〔8〕を作製した。
グリーントナーの作製例1の(2)グリーントナー粒子の作製例において、
着色剤微粒子分散液〔1〕 18.0質量部
着色剤微粒子分散液〔7〕 2.0質量部
に変更したことの他は同様にしてグリーントナー〔9〕を作製した。
グリーントナーの作製例1の(2)グリーントナー粒子の作製例において、
着色剤微粒子分散液〔1〕 12.0質量部
着色剤微粒子分散液〔7〕 8.0質量部
に変更したことの他は同様にしてグリーントナー〔10〕を作製した。
「グリーントナー〔11〕」は下記粉砕法にて作製した。
(1)混合工程
下記材料を「ヘンシェルミキサー」(三井鉱山(株)製)により、撹拌羽根の周速を25m/秒に設定して5分間かけて混合して混合物を得た。
着色剤1(化合物X−1) 7質量部
着色剤2(C.I.ソルベントグリーン5) 3質量部
離型剤(ペンタエリスリトールテトラステアレート) 6質量部
荷電制御剤(「LR−147」(日本カーリット社製)) 1質量部
(2)混練工程
得られた混合物を二軸押出混練機により110℃に加熱しながら混練し、混練物を得、その後この混練物を冷却した。
(3)粉砕工程
得られた混練物を「ハンマーミル」(ホソカワミクロン社製)により粗粉砕した後、「ターボミルT−400型」(ターボ工業社製)により微粉砕した。
(4)分級工程
得られた微粉末を風力分級機により微粉分級を行なうことにより、体積基準のメディアン径が6.5μmのグリーントナー粒子を得た。
(5)外添剤添加工程
グリーントナー粒子100質量部に、下記外添剤を添加して、「ヘンシェルミキサー」(三井鉱山(株)製)により外添処理を行い、「グリーントナー」を作製した。
0.6質量部
n−オクチルシラン処理した二酸化チタン(平均一次粒子径24nm)
0.8質量部
なお、ヘンシェルミキサーによる外添処理は、撹拌羽根の周速35m/秒、処理温度35℃、処理時間15分間の条件の下で行った。
グリーントナーの作製例1の(2)グリーントナー粒子の作製例において、着色剤微粒子分散液を
着色剤微粒子分散液〔1〕 19.8質量部
着色剤微粒子分散液〔7〕 0.2質量部
に変更したことの他は同様にしてグリーントナー〔12〕を作製した。
グリーントナーの作製例1の(2)グリーントナー粒子の作製例において、着色剤微粒子分散液を
着色剤微粒子分散液〔1〕 9質量部
着色剤微粒子分散液〔7〕 11質量部
に変更したことの他は同様にしてグリーントナー〔13〕を作製した。
グリーントナーの作製例1の(2)グリーントナー粒子の作製例において、着色剤微粒子分散液を
着色剤微粒子分散液〔8〕 14質量部
着色剤微粒子分散液〔7〕 6質量部
に変更したことの他は同様にしてグリーントナー〔14〕を作製した。
グリーントナーの作製例1の(2)グリーントナー粒子の作製例において、着色剤微粒子分散液を
着色剤微粒子分散液〔1〕 14質量部
着色剤微粒子分散液〔11〕 6質量部
に変更したことの他は同様にしてグリーントナー〔15〕を作製した。
グリーントナーの作製例1の(2)グリーントナー粒子の作製例において、着色剤微粒子分散液を
着色剤微粒子分散液〔9〕 10質量部
着色剤微粒子分散液〔12〕 10質量部
に変更したことの他は同様にしてグリーントナー〔16〕を作製した。この試料は特許文献1(特開2004−70089号公報)に開示されるグリーントナーの着色剤に相当する。
グリーントナーの作製例1の(2)グリーントナー粒子の作製例において、着色剤微粒子分散液を
着色剤微粒子分散液〔10〕 20質量部
に変更したことの他は同様にしてグリーントナー〔17〕を作製した。
グリーントナーの作製例1の(2)グリーントナー粒子の作製例において、着色剤微粒子分散液〔1〕を用いず、着色剤微粒子分散液を
着色剤微粒子分散液〔7〕 20質量部
に変更したことの他は同様にしてイエロートナー〔18〕を作製した。
グリーントナーの作製例1の(2)グリーントナー粒子の作製例において、着色剤微粒子分散液〔7〕を用いず、着色剤微粒子分散液を
着色剤微粒子分散液〔1〕 20質量部
に変更したことの他は同様にしてシアントナー〔19〕を作製した。
上述のようにして作成したグリーントナー、イエロートナー、シアントナーの各々と、メチルメタクリレートおよびシクロヘキシルメタクリレートの共重合樹脂を被覆した体積平均粒子径50μmのフェライトキャリアを、各々のトナーの濃度が6質量%になるようV型混合機によって混合することにより、グリーン現像剤、イエロー現像剤、シアン現像剤を作製した。
フルカラー複合機「bizhub PRO C6500」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)に現像機ユニットを装着し、表3に記載した各トナーの現像剤を搭載して、グリーン画像を作製した。グリーン現像剤はマゼンタ現像器の位置に搭載した。比較例7については、グリーン現像剤を用いず、イエロー現像剤はイエロー現像器に、シアン現像剤はシアン現像器に搭載した。下記評価を行った。結果を表3に示す。彩度は85以上、明度は60以上を合格ラインとした。
グリーントナーのみにより「PODグロスコート紙(128g/m2 )」(王子製紙社製)上にトナー付着量4g/m2 のグリーンベタ画像を形成し、各々、L* 、a* 、b* を測定した。
なお、L* 、a* 、b* は、分光光度計「Gretag Macbeth Spectrolino」(Gretag Macbeth社製)を用い、光源としてD65光源、反射測定アパチャーとしてφ4mmのものを用い、測定波長域380〜730nmを10nm間隔で、視野角を2°とし、基準合わせには専用白タイルを用いた条件において測定されるものである。
上記現像剤及びbizhub PRO C6500(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)改造機を用い、4g/m2 トナー付着量で現像し、その後転写した紙を定着用ヒートローラーの温度を20℃刻みで100〜200℃に変化させ定着を行った。
定着率は80%以上であれば実用上問題ないといえる。
△:80〜90%
×:80%未満
11Y、11Or、11M、11C、11G、11K 帯電手段
12Y、12Or、12M、12C、12G、12K 露光手段
13Y、13Or、13M、13C、13G、13K 現像手段
14Y、14Or、14M、14C、14G、14K 一次転写手段
141Y、141Or、141M、141C、141G、141K 一次転写ローラ
14S 二次転写手段
141S 二次転写ローラ
17 中間転写体
17a、17b、17c 支持ローラ
17d バックアップローラ
18 定着装置
181 加熱ローラ
182 加圧ローラ
20Y、20Or、20M、20C、20G、20K クリーニング手段
20S 中間転写体クリーニング手段
30Y、30Or、30M、30C、30G、30K トナー像形成ユニット
P 転写材
Claims (9)
- 少なくとも結着樹脂と着色剤とを含有する静電荷像現像用グリーントナーにおいて、該着色剤がC.I.ソルベントグリーン5と下記一般式(1)で表される着色剤化合物Xを含み、着色剤総量中のC.I.ソルベントグリーン5の含有率が5質量%以上50質量%以下であることを特徴とする静電荷像現像用グリーントナー。
(上記一般式(1)中、M1 は第14族の金属原子を表す。2つのQは各々独立に1価の基を表し、mおよびnはそれぞれ0または1を表し、少なくとも一方は1である。また、4つのAは各々独立して置換基を有してもよい芳香環を形成する原子団を表す。) - 前記着色剤化合物XのM1 がSi、Ge、Snの何れかの原子であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用グリーントナー。
- 前記一般式(1)で表される着色剤化合物XのM1 がSiであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の静電荷像現像用グリーントナー。
- 前記一般式(1)で表される着色剤化合物Xの2つのQが、各々独立にアルキル基、アリール基、アリールオキシ基、アルコキシ基、アシルオキシ基または下記一般式(2)で表される化合物基であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の静電荷像現像用グリーントナー。
(上記一般式(2)中、R1 、R2 、R3 は、各々独立に、アルキル基、アリール基、アリールオキシ基またはアルコキシ基を示す。) - 前記C.I.ソルベントグリーン5の含有量が着色剤総量中の10質量%以上40質量%以下であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の静電荷像現像用グリーントナー。
- 前記一般式(1)で表される着色剤化合物Xの2つのQが、各々独立に、アルコキシ基または前記一般式(2)で表される基であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の静電荷像現像用グリーントナー。
- 前記一般式(1)で表される着色剤化合物Xの2つのQが、各々独立に、−O(CH2 )3 CH3 、−O−t−(C4 H9 )、−O−t−(C8 H17)、−OSi(CH3 )3 、−OSi(CH2 CH3 )3 、または、−OSi(CH2 CH2 CH3 )3 であることを特徴とする請求項6に記載の静電荷像現像用グリーントナー。
- 前記一般式(1)で表される着色剤化合物Xの4つのAが、各々独立に、下記式(A−1)〜下記式(A−7)で表される基であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の静電荷像現像用グリーントナー。
- 前記一般式(1)で表される着色剤化合物Xの4つのAが、下記式(a−1)〜下記式(a−7)で表される基であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の静電荷像現像用グリーントナー。
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