JP3728115B2 - 画像記録用着色組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真、静電印刷、静電記録、熱転写記録及びインクジェット記録等の画像記録における記録剤或いはその製造に使用される画像記録用着色組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フルカラー又はモノカラーの電子写真、静電印刷、静電記録、熱転写記録及びインクジェット記録等の画像記録に使用される黄色や、混色の緑色、黄味の赤色、橙色或いは黒色の記録剤に使用される黄色色素としては、黄色の油溶性染料、分散性染料、ジアリライド系黄色アゾ顔料、モノアゾ系黄色顔料等が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に、油溶性性染料、分散性染料等の染料は、同じ重量の顔料に比べ着色力は高いが、耐光性、耐溶剤性、耐薬品性、耐熱性等の堅牢度の面で顔料に劣るという問題がある。又、ジアリライド系黄色ジスアゾ顔料、モノアゾ系黄色顔料は、耐光性、耐溶剤性、耐熱性等の諸堅牢性の面で前記染料に勝るものの、色調の鮮明性及び着色力の面で染料に劣るという問題がある。
【0004】
更に、堅牢性の高い黄色顔料の色調鮮明性及び着色力向上のため、高耐光性且つ高耐熱性の黄色染料を混合して用いた場合であっても、電子写真方式における熱定着法の現像剤又は熱転写方式の現像剤(画像記録剤)として使用した場合、加熱によって染料が昇華し、現像機構周辺等で析出・堆積すると、堆積物が画像を汚染したり、機械故障の原因となるという問題がある。
【0005】
本発明は、以上の通りの従来技術の欠点を解消し、色調が鮮明で、着色力が高く、且つ高耐光性及び高耐熱性であって、更に非昇華性の画像記録用着色組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、黄色色素及び樹脂を含む画像記録用着色組成物において、黄色色素が下記の一般式[1]又は[2]で表わされる化学構造の黄色色素であることを特徴とする画像記録用着色組成物を提供する。
(但し、一般式[1]中のR及びR’は各々炭素原子数3以上の直鎖アルキル基、側鎖アルキル基、又は環状アルキル基であって置換基を有してもよい。)
【0007】
(但し、一般式[2]中のR 1 、R 2 、R 3 、及びR 4 は、各々、水素原子、炭素原子数1乃至30の脂肪族炭化水素基、炭素原子数6乃至20の芳香族炭化水素基、又は炭素原子数 3乃至20の複素環基であって、これらの基は置換基を有してもよい。)
【0008】
【発明の実施の形態】
次に好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
本発明で使用する黄色色素の好ましい1例としては、下記一般式[1]で表わされる色素が挙げられる。
【0009】
【0010】
但し、一般式[1]中のR及びR’は各々、炭素原子数3以上の炭化水素基、例えば、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシル等の直鎖アルキル基;2−メチル−1−プロピル(sec−ブチル)、2−ブチル、tert−ブチル、neo−ペンチル、iso−オクチル等の側鎖アルキル基;シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等の環状アルキル基等が挙げられる。
【0011】
これらの基は、塩素、臭素等のハロゲン原子、水酸基、上記の直鎖アルキル基、上記の側鎖アルキル基、上記の環状アルキル基、ベンジル基、又はフェニル基、トリル基、ナフチル基、アントラニル基、フェナントリル基等の芳香族炭化水素基、又はメトキシ基、エトキシ基、プロピロキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基等の基を置換基として有してもよい。
【0012】
本発明で使用する黄色色素の好ましい他の1例としては、下記一般式[2]で表わされる色素が挙げられる。
【0013】
但し、一般式[2]中のR1、R2、R3、及びR4は各々、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシル等の直鎖アルキル基;イソプロピル、2−メチル−1−プロピル(sec−ブチル)、2−ブチル、tert−ブチル、neo−ペンチル、iso−オクチル等の側鎖アルキル基;シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等の環状アルキル基等の炭素原子数1乃至30の脂肪族炭化水素基;フェニル基、トリル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基等の炭素原子数6乃至20の芳香族炭化水素基;イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル基等の炭素原子数3乃至20の複素環基等が挙げられる。
【0014】
これらの基は、塩素、臭素等のハロゲン原子、水酸基、上記の直鎖アルキル基、上記の側鎖アルキル基、上記の環状アルキル基、ベンジル基、又はフェニル基、トリル基、ナフチル基、アントラニル基、フェナントリル基等の芳香族炭化水素基、又はメトキシ基、エトキシ基、プロピロキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基等の基を置換基として有してもよい。
【0015】
本発明で用いられる黄色色素は、本発明を特徴づける前記の一般式[1]又は[2]で表わされる低分子化合物[ペリレンビス(カルボン酸ジエステル)又はビス(カルボン酸アミド)]である。
【0016】
前記の一般式[1]又は[2]で表わされる低分子化合物は公知の方法によって製造することができる。例えば、ペリレン−3,9−ジカルボン酸をオキシ塩化リンで処理して酸クロリドとし、これにアルコール類を反応させれば前記の一般式[1]で表わされるエステル誘導体を、一方、アンモニア又はアミン類と反応させれば前記の一般式[2]で表わされるアミド誘導体を合成することができる。
【0017】
本発明で用いられる黄色色素が、ペリレンビス(カルボン酸エステル)に分類される低分子化合物の場合の具体的化学式を下記に示す。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
本発明で用いられる黄色色素が、ペリレンビス(カルボン酸アミド)に分類される低分子化合物の場合の具体的化学式を以下に示す。
【0023】
【0024】
【0025】
これらの黄色色素の内、有機溶剤又は水に可溶のものは「黄色染料」に分類され、一方、前記溶剤及び水に不溶のものは「黄色顔料」に分類される。これらの黄色色素は、「黄色染料」又は「黄色顔料」のいずれに分類されるものであっても、本発明で好適に用いることができる。これら黄色色素の内、染料に分類されるものは、透明性及び鮮明性の点で特に優れている。
【0026】
これら黄色色素の内、顔料に分類されるものは、その製造工程において、結晶を整えたり、粒子の形状や粒子径を所望の範囲に整えたりする等の後処理は、必要に応じて通常の方法と同様に行なわれる。一般に、黄色顔料が塗料或いはプラスチックの着色等の用途に使用される場合には一般に平均粒子径は大きく、例えば、約0.5〜0.7μmの大きさに調整される。しかし、これを画像記録剤の着色剤として使用した場合には、色相の鮮明性及び冴えに欠けるという問題がある。特に、フルカラー記録剤の着色剤として使用する場合には、色相の鮮明性、冴え、更に透明性を有していることが好ましく、そのためには、分散したときの黄色顔料の平均粒子径は、0.2μm以下、好ましくは0.15μm以下になる様に調整することが好ましい。
【0027】
本発明の画像記録用着色組成物において、前記黄色色素の他に、公知の染料及び/又は顔料を添加して用いてもよい。ここで添加する染料及び/又は顔料が黄色を呈するものであっても差し支えない。但し、本発明の画像記録用着色組成物が目的とする色調鮮明性、高着色力、高耐光性、高耐熱性、及び非昇華性を損なうものであってはならない。
【0028】
本発明において使用される樹脂は、固体の形の着色組成物にあっては分散媒体であり、液体の形の着色組成物にあっては顔料の分散助剤として機能するものであり、又、実際に記録剤として使用されたときは顔料の固着剤として作用するものである。この様な目的で使用される樹脂としては、電子写真、静電印刷、静電記録等の乾式現像剤及び湿式現像剤、熱転写インクリボン及びフィルム、油性及び水性インクジェットインク等の画像記録剤に通常使用されているいずれの樹脂であってもよい。又、夫々の用途に合わせて、必要に応じて従来公知の添加剤、例えば、帯電制御剤、流動化剤等、或いは媒体として溶剤、水系媒体が使用される。
【0029】
本発明で使用される黄色顔料及び染料の、樹脂やその他の添加剤或いは媒体を含む着色組成物中における含有量は、その使用する目的によって異なるものである。黄色顔料及び染料を高濃度に含有する固体状、ペースト状或いは液状の着色組成物では、その含有量は重量基準(以下同様)でおよそ70%〜10%、好ましくは60%〜20%程度である。
【0030】
又、電子写真現像剤等の着色剤として使用される場合には、およそ15%〜2%、好ましくは10%〜3%程度であり、熱転写インクリボン、フィルムの着色剤として使用される場合には、15%〜4%、好ましくは10%〜6%程度であり、使用する目的に応じて最も好ましい含有量で使用される。
【0031】
本発明で使用される黄色顔料及び染料の混合比率は、その使用する目的によって異なるものである。使用目的に応じて、色調、他色とのカラーバランス、諸堅牢性、化学物質の諸安全基準、製造コスト等の選択基準及びその優先順位が定まり、例えば、まず、黄色顔料及び染料の種類・組み合わせを決定し、次いで混合比率を最適化することができる。又、例えば、まず黄色顔料の種類を決定し、次いで、色調を最適化するため染料の種類及び混合比率を選定することもできる。
【0032】
又、本発明の画像記録用着色組成物は、その目的により種々の使い方がなされる。その一つは、顔料を高濃度に含み、あらかじめ充分に練肉して分散させたり、調色を行なっておくことにより、後の工程を容易にするものであり、粗粒、粗粉、微粉、シート状、小塊状等の固体状、或いはペースト状又は液状のいずれの形状にても使用される。又、最終的な画像記録用記録剤として使用される組成のものが挙げられ、いわゆる乾式現像剤、湿式現像剤、静電記録剤、熱転写インクリボン及びフィルム、プリンター用インク等である。
【0033】
本発明の画像記録用着色組成物において、前記黄色色素の他に、染料及び/又は顔料を添加する場合には、従来公知の顔料又は染料から適切な選択をして本発明の黄色色素と共に使用される。例えば、緑色〜黄緑色の色相を得るには、青色色素、緑色色素と共に使用され、黄味赤色〜黄橙色の色相を得るには、赤色色素、橙色色素と共に使用され、更に黒色にするためには、赤色、青色等の2種以上の色素と共に使用される。
【0034】
又、本発明の画像記録用着色組成物が黄色の画像記録剤として或いは配色により、緑色、黄緑色、黄味の赤色、橙色、黒色等の画像記録剤が単独で使用される外、フルカラー記録システムとしてシアン色、マゼンタ色或いは更にブラック色の画像記録剤とセットになって一緒に使用され得ることは勿論である。
【0035】
これらの例としては、有機顔料及び染料として、フタロシアニン系、アゾ系、アゾメチンアゾ系、アンスラキノン系、ペリノン・ペリレン系、インジゴ・チオインジゴ系、ジオキサジン系、キナクリドン系、イソインドリノン系等であり、カーボンブッラク顔料であり、無機顔料としては酸化チタン、酸化鉄、焼成顔料系、体質顔料等である。
【0036】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは重量基準である。
【0037】
実施例1
下記化学式[3]で表わされる黄色色素:3部、
及び下記化学式[4]で表わされる黄色顔料:27部
【0038】
をスチレン−メタクリル系共重合樹脂(軟化点約110℃、ガラス転移点約56℃、GPC法重量平均分子量約9万):70部と加熱3本ロールにて充分混練し、顔料を分散させた。
【0039】
冷却後粗砕して、黄色色素及び黄色顔料を30%の濃度で含有する、本発明の画像記録用着色組成物の粗粉を得た。次に、この様にして得た黄色色素を含む着色組成物14.7部及びクロム錯塩系負帯電制御剤3部を上記で使用したスチレン−メタクリル系共重合樹脂82.3部と常法に従って混練し、冷却後粗砕した後、ジェットミルで微粉砕し、更に分級して5〜30μmの黄色樹脂組成物の微粉末を得た。次に、常法にしたがい流動化剤としてコロイダルシリカを添加し充分混合し、黄色電子写真乾式現像剤とした。
【0040】
これをキャリアの磁性鉄粉と混合し、負電荷フルカラー現像用電子写真複写機にて単色の複写をした結果、鮮明な黄色画像が得られた。画像は鮮明で冴えた黄色を呈し、耐光性等の諸物性に優れた堅牢性を示した。又、オーバーヘッドプロジェクター用のポリエステルシートに複写すると透明な画像を呈し、オーバーヘッドプロジェクタースクリーンに鮮明な黄色の映像を示した。
【0041】
又、シアン顔料として銅フタロシアニンブルー顔料、マゼンタ顔料としてジメチルキナクリドン顔料、ブラック顔料としてカーボンブラック顔料を用いて上記と同様にして各々シアン色現像剤、マゼンタ色現像剤、ブラック色現像剤とし、上記で得たイエロー色現像剤と共に4色フルカラー複写を行ない、鮮明なフルカラー画像を得た。又、オーバーヘッドプロジェクターシートに複写し、スクリーンに鮮明なフルカラー映像を映すフルカラー画像を得た。
【0042】
画像記録用着色組成物の昇華性を試験するため、以下に述べるようにして、「時計皿」を用いる試験方法を実施した。
(1)直径80mm、深さ8mmの硬質ガラス製時計皿を2枚用意し、1枚の中心部(凹面側)に試験対象の画像記録用着色組成物(粉末)200mgを置き、もう1枚の時計皿を凹面側が向かい合うよう重ね、凸レンズ状の空間を形成させる。
(2)直径80mm以上の大きさの加熱ブロック又はホットプレートの温度を140℃乃至160℃の範囲で制御する。
(3)上記温度範囲で制御された加熱ブロック又はホットプレート上に、上記の凸レンズ状に重ね合わせた時計皿を置き、6時間、加熱する。このとき、昇華性が高い成分が存在すれば、上側時計皿の凹面に、昇華物が徐々に堆積してくるのが、肉眼でも確認できる。
(4)1晩、放冷した後、上側の時計皿を外し、凹面内を10mlのメタノール又はアセトニトリルで洗い流し、この液を液体クロマトグラフィーで分析する。
本実施例の画像記録用着色組成物について、上記の時計皿試験を実施したが、黄色色素の昇華は、確認されなかった。
【0043】
実施例2
下記化学式[5]で表わされる黄色色素:25部、
及び前記化学式[4]で表わされる黄色顔料:5部を実施例1と同一のスチレン−メタクリル系共重合樹脂:70部と3本ロールにて充分混練し、顔料を分散させた。
【0044】
冷却後粗砕して、黄色色素及び黄色顔料を30%の濃度で含有する、本発明の画像記録用着色組成物の粗粉を得た。以下、実施例1の場合と同様にして、負帯電黄色電子写真乾式現像剤とした。これをキャリアの磁性鉄粉と混合し、負電荷フルカラー現像用電子写真複写機にて単色の複写をした結果、鮮明な黄色画像が得られた。画像は鮮明で冴えた黄色を呈し、耐光性等の諸物性に優れた堅牢性を示した。又、オーバーヘッドプロジェクター用のポリエステルシートに複写すると透明な画像を呈し、オーバーヘッドプロジェクタースクリーンに鮮明な黄色の映像を示した。
【0045】
又、シアン顔料として銅フタロシアニンブルー顔料、マゼンタ顔料としてジメチルキナクリドン顔料、ブラック顔料としてカーボンブラック顔料を用いて上記と同様にして各々シアン色現像剤、マゼンタ色現像剤、ブラック色現像剤とし、上記で得たイエロー色現像剤と共に4色フルカラー複写を行ない、鮮明なフルカラー画像を得た。又、オーバーヘッドプロジェクターシートに複写し、スクリーンに鮮明なフルカラー映像を映すフルカラー画像を得た。画像記録用着色組成物の昇華性を試験するため、実施例1に記載の時計皿を用いた試験方法を実施したが、黄色色素の昇華は、確認されなかった。
【0046】
実施例3
下記化学式[6]で表わされる黄色色素
を第三級アミノ基を有するスチレン−メタクリル系共重合樹脂と混練し、黄色色素を30%濃度で含む高濃度着色組成物を得た。次にこれを冷却後、粗砕、微粉砕した。
【0047】
得られた黄色樹脂粉末10部を脂肪族炭化水素系溶媒に可溶のメタクリルエステル系樹脂15部と共にアイソパーG:75部に加えて、ガラスビーズを加えてペイントシェーカーにて20時間振とうして分散させ、濃厚着色液を調製した。この濃厚溶液200gを、アイソパーG:1リットル中に加えて分散させて電子写真湿式現像剤を得た。これをフルカラー湿式電子写真複写機にて複写し、鮮明な黄色複写画像を得た。この画像は、耐光性等の諸物性に優れた堅牢性を示した。
【0048】
又、銅フタロシアニンブルー顔料、ジメチルキナクリドン系顔料、カーボンブラック顔料を用いて上記と同様として、各々シアン色湿式現像剤、マゼンタ湿式現像剤、ブラック湿式現像剤とし、上記で得たイエロー湿式現像液と共に、四色フルカラー複写を行ない鮮明なフルカラー画像を得た。又、上記の四色フルカラー現像剤を使用して四色フルカラー湿式静電プロッターにて鮮明なフルカラー画像を出力させた。
【0049】
【発明の効果】
本発明の画像記録用着色組成物は、その色素成分として黄色色素を使用しているものであるが、この黄色色素が耐光性、耐熱性、耐薬品性等の諸堅牢性に優れ、昇華性を示さず、更に高い着色力、鮮明性、冴え、透明性を有するものであり、着色物の製造の工程においても安定に製造することができ、又、最終的に画像記録用着色組成物として使用される際にも鮮明で冴えた、透明感の高い画像を安定して記録することができるものである。又、液体記録剤として使用する際にも、長期間安定に記録することができるものである。従って、得られた画像は鮮明であると共に上記した諸堅牢性に優れた性質を示す。
Claims (5)
- 組成物が、黄色色素を高濃度に含有する固体状、ペースト状或いは液状である請求項1に記載の画像記録用着色組成物。
- 組成物が、微細粉体状である請求項1に記載の画像記録用着色組成物。
- 組成物が、液状画像記録剤である請求項1に記載の画像記録用着色組成物。
- 組成物が、紙、フィルム等の基材に塗布された転写性薄膜状画像記録剤である請求項1に記載の画像記録用着色組成物。
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