JP5866275B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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本発明は、釣糸放出時におけるベールが引き起こされた状態でロータの回転を制止する魚釣用スピニングリールに関する。
通常、魚釣用スピニングリールは、前後移動するスプールに対して、周回するアーム部が設けられたロータが配置され、アーム部の前方に支持部材を介して、釣糸(道糸)を巻き取るためのベールが設けられている。ベールは、アーム部から支持部材ごと引き起こされた状態の釣糸放出位置と、スプールの周囲を回る釣糸巻取り位置とに移動可能に構成されている。
投げ竿等に取り付けられている魚釣用スピニングリールとして、例えば、特許文献1に提案されているような釣糸放出位置にある支持部材をハンドルの回転操作によりリール本体に設けられた当接部(復帰部)に当てて反転させて、ベール支持部材を元の釣糸巻取り位置に自動復帰させる反転機構を搭載する自動復帰タイプと、釣糸放出後に釣り人が自身の手で釣糸巻取り位置に戻す手動復帰タイプと、が知られている。
自動復帰タイプのスピニングリールは、釣竿を振りかざして仕掛け等を遠投した際に、ハンドルのアームやノブの重みで、ハンドルが回転してしまい、ベールが釣糸巻取り位置に復帰してしまう場合が想定される。このため、遠投を行う釣竿に装着されるスピニングリールは、手動復帰タイプが好ましい。
また、例えば、特許文献2には、ロータ側規制体をベール支持部材に係合する上方部材と、リール本体側規制部材と当接する下方部材とで構成され、さらに、バネ収容部とバネで構成される変位部を備えることで、衝撃を少なくするための緩衝を行う構成が提案されている。特許文献2による衝撃緩衝の構成と、ハンドルの逆回転防止機構と組み合わせることにより、釣糸放出時にベールが戻る等の事故を防ぎ、釣糸への過負荷等による切断や伸びを防止することが想定される。
特開2009−142225号公報 特許第3976304号公報
前述した特許文献1に開示される作動部材は、簡易な構成であり、小型化を実現し、小型リールに対しても容易に搭載することができる。特許文献1は、自動復帰タイプであり、ベール支持部材の戻りを制止する機構はなく、手動タイプのような釣り人自身によりベールを戻し、巻取り操作を開始する動作は想定されていない。
特許文献1の従来構造で支持部材に対して単に付勢力を強化して、釣糸放出時にデッドポイントを超えずにロータを回転させず、ベールが戻りづらくなるように構成した場合に、例えば、釣り人が制止状態のベール支持部材を戻さないまま、無理にハンドルを回転させると、当接しているストッパ部及び屈曲部、又は揺動部材の支軸部等に対して瞬時の衝撃が加わるため、各構成部材に欠損や曲がりの不具合が生じる虞があり、駆動機構に対しても損傷を与えかねない。特に、作動部材と連結部材とが略直線状の態様であった時に衝撃が加わると、位置が固定された連結部材の支軸部に直接的に過負荷が掛かり、損傷を受けやすい。
また、特許文献2においては、衝撃の緩和のためにシャフトが受ける距離が短く、且つ、シャフトが2分割された構成であるため、シャフトの保持状態が不安定であり、衝撃が加わった際に、圧縮されたスプリングの反力が加わると、シャフトユニットが屈曲する虞がある。従って、新たに、ベールが引き起こされた状態にある作動部材に対して、釣り人による操作に対処する必要がある。
そこで本発明は、釣糸放出の際に、ベールの引き起こしと共に移動動作して、ロータの回転を制止し、且つ釣糸放出後の釣り人によるベールの復帰し忘れに対処する緩衝機構を有する釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に従う実施形態は、 リール本体に回転可能に支持されるロータから延出し、釣糸をガイドするベールの端部を掛架する一対のアーム部に、回動可能に配置され、前記ベールを釣糸巻取り位置と釣糸放出位置の何れかに反転保持する支持部材と、前記支持部材に連結されて、略筒形状を成し、周外面に形成された支軸部を前記アーム部に形成された長穴に嵌入し、前記長穴内で前記支軸部を中心とする回動及び摺動を行う揺動部材と、一端が前記揺動部材と回動可能に連結し、他端に制止位置と退避位置の前後に摺動移動する制止部が設けられた作動部材と、を具備し、前記ベールを釣糸放出位置に引き起こした際に、前記支持部材の回動動作により前記制止部が制止位置に移動し、前記リール本体上に形成されたストッパ部に当接して前記ロータの回転を制止し、前記ロータの回転により生じる衝撃を、前記長穴内を前記支軸部が摺動することにより緩衝させ、前記支持部材が釣糸放出位置を保持する魚釣用スピニングリールを提供する。
本発明によれば、釣糸放出の際に、ベールの引き起こしと共に移動動作して、ロータの回転を制止し、且つ釣糸放出後の釣り人によるベールの復帰し忘れに対処する緩衝機構を有する釣用スピニングリールを提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る魚釣用スピニングリールの側面から見た一部の駆動機構を示す断面図である。 図2は、図1に示すリール側面から見たアーム部の詳細な内部構成を示す図である。 図3は、ベールの支持部材が釣糸巻取り位置にあるアーム部の内部状態を示す図である。 図4は、ベールの支持部材が釣糸放出位置にあるアーム部の内部状態を示す図である。 図5は、釣糸放出位置にある支持部材の制止部材がストッパ部材の側面と当接するロータの制止状態を示す図である。 図6は、釣糸放出位置にある支持部材の制止部材がストッパ部材に押し上げられた状態を示す図である。 図7は、第2の実施形態に係る魚釣用スピニングリールのラインローラ12が設けられる側のベールの支持部材が釣糸巻取り位置にあるアーム部の内部状態を示す図である。 図8は、第2の実施形態に係る魚釣用スピニングリールのラインローラ12が設けられる側のベールの支持部材が釣糸放出位置にあるアーム部の内部状態を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る魚釣用スピニングリールの側面から見た一部の駆動機構を示す断面図、図2は、図1に示すリール側面から見たアーム部の詳細な内部構成を示す図、図3は、ベールが釣糸巻取り位置にあるアーム部の内部状態を示す図、及び、図4は、ベールが釣糸放出位置にあるアーム部の内部状態を示す図である。尚、以下の説明において、リールの前方とは、釣竿に装着された際に釣糸が引き出されている方向とし、前方から見たリールを正面とする。
魚釣用スピニングリール1は、主として、釣竿に装着するための脚部2aが一体的に形成されたリール本体2と、リール本体2前方に回転可能に配置された円筒形状の筒部を有するロータ3と、リール本体2から前方に延出するスプール軸5aに嵌装され、釣糸を巻回するスプール5と、スプール軸5aを前後移動させ、且つその前後移動に同期させてロータ3を回転させる駆動機構15と、リール本体2側面に配置され、駆動機構15を駆動させるためのハンドル6と、で構成される。
リール本体2は、例えば、アルミニウム等の金属材、樹脂材又は、マグネシウム材等によって、所定の強度と軽量化が図られて形成されている。ロータ3は、リール本体2と同様に金属材料等で円筒形状に成形される。
このロータ3には、筒部の後端側から径方向に対向する一対のアーム部(ロータアーム部)3aが伸び出て、スプール5の側面と間隔を空けて前方に張り出すように形成されている。それぞれのアーム部3aの先端には、回動可能な反転機構30の支持部材9が設けられ、これらには、巻き取る釣糸をガイドするベール7のそれぞれの基端部が掛け渡すように固定されている。
支持部材9は、基部に設けられた軸支部10をアーム部3aの支軸部3cに回動可能に嵌装させて、ネジSで螺着されている。またベール7の一方の基端には、スプール5に釣糸を巻き付ける際にスムーズに案内する釣糸案内部となるラインローラ12を介在させて支持部材9と連結されている。
支持部材9は、ベール7に対して、図3に示す釣糸の巻取り状態である釣糸巻取り位置と、図4に示す仕掛けを投入する際のベール7を退避させる釣糸放出位置との間で回動移動する。通常、釣糸巻取り位置でベール7がスプール5の側面に近接して配置され、投入時には、ベール7が引き起こされて、スプール5の側面から斜め前方に反転して釣糸巻取り位置から退避する。
支持部材9は、少なくとも一方のアーム部内に設けられた振分け付勢バネ35によって、釣糸巻取り位置又は釣糸放出位置の何れかの位置でベール7が保持されるように付勢されている。
本実施形態の駆動機構15は、公知な構成の駆動機構を採用している。リール本体2の側面には、駆動機構15の一部であるハンドル軸6aが延出し、露出端(一端)には、ハンドル6が取り付けられ、他端には、ドライブギヤ16が固着され、管形状のピニオンギヤ17と歯合している。ピニオンギヤ17は、ロータ3とナット18を用いて連結されている。
ピニオンギヤ17の管内には、スプール軸5aが移動可能に挿通され、軸先端には、ドラグ機構19を介してスプール5が装着されている。スプール軸5aの軸後端には、摺動子22が設けられている。摺動子22は、ピニオンギヤ17によって回転駆動されるオシレート機構20の螺旋軸21の螺旋溝21aに係合する。
さらに、リール本体2とピニオンギヤ17との間には、一方向クラッチ24が介在し、ハンドル6の回転操作に連動するロータ3の巻取り方向の回転を許容し、逆回転を防止する逆転防止装置を構成する。リール本体2の後側にクラッチ切換えを行う切換えレバー25が配置されている。この切換え操作は、ハンドル6の巻取りの回転方向(正転方向)に対して、逆転方向の回転を阻止する切換え(ON/OFF)を行う。
このように構成された駆動機構15により、釣り人がハンドル6を回転操作することで、ドライブギヤ16及びピニオンギヤ17を介してロータ3が回転駆動され、同時にオシレート機構20によって、スプール5が前後に往復駆動されて、釣糸がラインローラ12を通過してスプール5の巻取り面に均等に巻回される。
図2及び図3を参照して、反転機構30の構成について説明する。
反転機構30は、ベール7を釣糸放出位置又は釣糸巻取り位置の何れかの位置を保持し、且つ手動により反転移動させる機構である。本実施形態においては、ラインローラ12が設けられていない側のアーム部3a内に反転機構30が配置されている。
この反転機構30は、支持部材9と、揺動部材31、連結部材33、弾性部材(振分け付勢バネ)35及び作動部材40により構成される。
支持部材9は、アーム部3aの支軸部3cに軸支部10を回動可能に嵌め込み、ネジSにより螺着される。支持部材9の軸支部10を中心とする周囲に、2つの円弧状の長孔9a,9dが形成され、2つの輻9eにより軸支部10と外周部とが連結される。長孔9a内には、アーム部3aに突起部として形成された規制部3bが嵌め入れられており、支持部材9の回動位置を規制する。即ち、図3に示す釣糸巻取り位置では、長孔9aの一方の規制壁9bが規制部3bに当接し、図4に示す釣糸放出位置では、長孔9aの他方の規制壁9cが規制部3bに当接して、支持部材9の軸支部10に対する回動範囲、即ち、ベールの回動範囲が規制される。尚、対峙して形成された長孔9dは、軽量化が図るために形成しており、必須ではない。
揺動部材31は、例えば図3に示すように、中空部31bを有する細長いシリンダ形状(円筒形状)を成し、一方が開口され、他方には底部を有(有底)し、底部にはロッド形状(棒形状)の連結部材33が嵌着される小径の貫通孔が形成されている。揺動部材31の周外面の中央には、例えば、円柱形状の支軸部31aが設けられている。この支軸部31aは、アーム部3aに形成された長穴(又は長溝)41に摺動移動可能に嵌合する。この長穴41は、後述するキック移動に伴う揺動部材31の移動方向に沿った方向に形成され、その長さは、後述するストッパ部2Aの突起の高さに従う。
揺動部材31の中空部31b内には、開口側から一方のバネ端が外部に延伸するように、付勢部材(振分け付勢バネ)35が嵌入されている。さらに、底部側の外部は張り出した形状を成し、その張り出し部分には、作動部材40が回動可能に連結するための孔31cが形成され、後述する作動部材40のクランク型屈曲する屈曲部(嵌合部)40bが嵌め込まれている。振分け付勢バネ35は、釣糸放出位置又は釣糸巻取り位置の何れかの位置を保持するための付勢力を発生するバネであり、弾性部材であれば、コイルバネに限定されるものではない。
連結部材33は、揺動部材31から延出し、その先端部33bは屈曲されて、支持部材9の輻9eに形成された穴(又は、溝)9fに回動可能に嵌め込まれている。本実施形態において、先端部33bは、支持部材9の内側から外側に向かい、穴9fに嵌め込まれている。
また延出した連結部材33の中間部分にはフランジ部33aが設けられ、フランジ部33aには、振分け付勢バネ35の端部が固定されている。支持部材9は、振分け付勢バネ35の付勢力により、図3に示す釣糸巻取り位置と、図4に示す釣糸放出位置との間で回動された際、振分け付勢バネ35のデッドポイントを超えて、支持部材9が両方の位置で振分け保持される構成となっている。
作動部材40は、クランク型に屈曲するロッド部材であり、それぞれの端部に形成された2つの屈曲部(制止部)40a及び屈曲部(嵌合部)40bが互いに反対方向に折れ曲がった形状である。一端の嵌合部40bは、孔31cに回動可能に嵌入して、連結形状が屈曲状又は略直線状となるように揺動する。他端の制止部40aは、アーム部3aの端部に形成されたスリット45内に嵌め込まれて、スリット45に沿って前後に摺動する。
このスリット45の開口側は、リール本体2に近接配置となり、そのリール本体2上には、台形形状又はテーパーを有する突起形状のストッパ部2Aが設けられる。ベールが引き起こされて、支持部材9が釣糸放出位置にある状態では、制止部40aがスリット45内で後方位置(開口側)に位置し、ストッパ部2Aの斜面(制止面)に当接し、ロータ3の回転が制止される位置関係を有している。即ち、ロータ3が回転し、制止部40aがストッパ部2Aに当接した場合には、ロータ3の回転が制止される。また、制止部40aを退避させてストッパ部2Aから離間すれば、ロータ3を回転させることができる。
以上のように、反転機構30は、ベール7が設けられた支持部材9と揺動部材31の一端とが連結部材33により連結され、それぞれに間に振分け付勢バネ35による付勢力が働いている。揺動部材31は、略中央に設けられた支軸部31aがアーム部3aに形成された長穴41に嵌め込まれ、支軸部31aを中心として回転及び摺動移動することができる。また、揺動部材31の他端は、作動部材40に回動可能に連結し、作動部材40の制止部40aをスリット45内で前後に移動する。従って、支持部材9の回動動作が、揺動部材31と連結部材33との揺動動作として伝達され、結果、作動部材40の制止部40aをスリット45内で前後に移動させる。
反転機構30の作用について詳細に説明する。
まず、仕掛けを投入する際に、スプール5の近傍にあるベール7を釣り人は自身の手で引き起こして、スプール5の斜め上方に退避させる。この時、図3に示す釣糸巻取り位置にある支持部材9の軸支部10が矢印mの方向に回動され、規制部3bに対して長孔9aの規制壁9bから規制壁9cに移動して図4の釣糸放出位置で回動が停止する。この軸支部10の回動に連動して、輻9eに連結された連結部材33の先端部33bも矢印mの方向に牽引されて、揺動部材31を伴って軸支部10の反対側に移動する。揺動部材31は、この移動で支軸部31aを中心として回転し、端部に連結する作動部材40の嵌合部40bを矢印mとは、反対方向nに揺動する。
この揺動により、図3に示す揺動部材31と作動部材40との屈曲形状が伸びて図4に示す略直線形状に変形し、振分け付勢バネ35が一端縮んだ後、再度伸びて付勢力を作用させている。この変形時に、作動部材40の制止部40aがスリット45に沿って前方位置(退避位置)から後方位置(制止位置)に移動する。後方位置にある制止部40aは、この時にハンドルを回転させたとしても、前述したようにリール本体2上に設けられたストッパ部2Aと当接して図5の当接状態を維持する。この時、一方向クラッチ24を用いたロータ3の逆回転防止機構を作用させることで、制止部40aがストッパ部2Aに当接した状態を維持し、ロータ3の回転(正転及び逆転)が制止された状態となる。
この振分け付勢バネ35は、通常のハンドル6の回転操作では、巻取り位置へ復帰反転しないように回転が制止される付勢力を有している。しかし、釣り人が誤ってベール7を戻さずに、無理にハンドル6を回転させた場合に、当接しているストッパ部及び屈曲部、又は揺動部材の支軸部等に対して、瞬時の衝撃が加わる。
この瞬時の衝撃は、付勢力をより持たせた振分け付勢バネ35が縮む間もなく発生するため、緩和できず、各構成部材に欠損や曲がりの不具合が生じて場合によっては、駆動機構に対しても損傷を与えかねない。
そこで、本実施形態では、支軸部31aを長穴41に嵌合させた構成として、支軸部31aを摺動可能に嵌め合わせて、前述したベールの支持部材の復帰により発生する瞬時の衝撃を緩和する。図5は、釣糸放出位置にある支持部材の制止部材がストッパ部2Aの側面と当接するロータ3の制止状態を示す図である。図6は、釣糸放出位置にある支持部材の制止部材がストッパ部材に押し上げられた状態を示す図である。
図5に示すように、釣糸放出位置の状態におけるストッパ部2Aと制止部40aとが当接し、且つロータ3の逆回転防止機構を作用させることで、ロータ3の正転及び逆転が制止状態となる。この状態の時に、投入時におけるハンドル回転移動や、釣り人自身による無理な誤ったハンドル回転操作が加わった際には、ストッパ部2Aは、制止部40aとの当接箇所が斜面から頂部に移動して、図6に示すように、長穴41に沿って揺動部材31の支軸部31aが付勢バネ35の付勢力に抗して前方へ移動することで、略直線状の態様で連結する作動部材40及び連結部材33が瞬間的に押し上げられて、退避する動作を行い、無理な衝撃が緩和される。
以上説明したように、本実施形態の反転機構30をベール7の引き起こし及び復帰を手動で行うスピニングリールに搭載することで、釣竿を振りかざして仕掛け等を遠投した際、ハンドル6のアームやノブに触ってしまいハンドル7を回転させる、又は、釣り人がベール7を巻取り位置に復帰させることを失念して、そのままハンドル7を回転操作した場合であっても、支持部材9を反転させる反転機構30の作動部材40、揺動部材31、付勢バネ35及び連結部材33による退避動作により、ベール7の支持部9が反転して、釣糸巻取り位置に復帰することがなく、釣糸放出位置を保持する。
よって、繰り出される釣糸を急停止させて、釣糸への過負荷等による切断や伸びを防止することができる。また、リール本体2に設けられたストッパ部2Aに対して、制止部40aが退避移動することで衝撃を緩衝させて、ロータ3の回転を制止する当接状態であったとしても、反転機構30及び駆動機構に対する損傷を防止することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態について説明する。図7は、第2の実施形態に係る魚釣用スピニングリールのラインローラ12が設けられる側のベールの支持部材が釣糸巻取り位置にあるアーム部の内部状態を示す図、図8は、ベールの支持部材が釣糸放出位置にあるアーム部の内部状態を示す図である。
スピニングリールのロータに設けられたアーム部は、少なくとも2本が設けられ、一方には、ラインローラが配置されている。前述した第1の実施形態は、ラインローラが設けられていないアーム内に反転機構を配置した構成例であったが、本実施形態は、ラインローラが設けられているアーム部内に反転機構を配置した構成例である。本実施形態の構成部材において、前述した第1の実施形態と同等の構成部材には、同じ参照符号を付して、その説明は省略する。
本実施形態の反転機構30は、ベール7の支持部材9がラインローラ12と一体的に構成されている。反転機構30の詳細な構成は、第1の実施形態と同等であり、同じ作用・効果を有している。
1…魚釣用スピニングリール、2…リール本体、2A…ストッパ部、2a…脚部、3…ロータ、3a…アーム部、3b…規制部、3d…嵌合部、5…スプール、5a…スプール軸、6…ハンドル、6…ハンドル軸、7…ベール、9…支持部材、9b,9c…規制壁、9a,9d…長孔、9e…輻、10…支持部、12…ラインローラ、15…駆動機構、16…ドライブギヤ、17…ピニオンギヤ、18…ナット、19…ドラグ機構、20…オシレート機構、21…螺旋軸、21a…螺旋溝、22…摺動子、24…一方向クラッチ、25…切換えレバー、30…反転機構、31…揺動部材、31a…支軸部、31b…中空部、33…連結部材、35…弾性部材(振分け付勢バネ)、40…作動部材、40a…制止部、41…長穴。

Claims (3)

  1. リール本体に回転可能に支持されるロータから延出し、釣糸をガイドするベールの端部を掛架する一対のアーム部に、回動可能に配置され、前記ベールを釣糸巻取り位置と釣糸放出位置の何れかに反転保持する支持部材と、
    前記支持部材に連結されて、略筒形状を成し、周外面に形成された支軸部を前記アーム部に形成された長穴に嵌入し、前記長穴内で前記支軸部を中心とする回動及び摺動を行う揺動部材と、
    一端が前記揺動部材と回動可能に連結し、他端に制止位置と退避位置の前後に摺動移動する制止部が設けられた作動部材と、を具備し、
    前記ベールを釣糸放出位置に引き起こした際に、前記支持部材の回動動作により前記制止部が制止位置に移動し、前記リール本体上に形成されたストッパ部に当接して前記ロータの回転を制止し、前記ロータの回転により生じる衝撃を、前記長穴内を前記支軸部が摺動することにより緩衝させ、前記支持部材が釣糸放出位置を保持することを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. リール本体に回転可能に支持されるロータから延出し、釣糸をガイドするベールの端部を掛架する一対のアーム部に、回動可能に配置され、前記ベールを釣糸巻取り位置と釣糸放出位置の何れかに反転保持する支持部材と、
    前記支持部材に連結されて、有底の円筒形状を成し、周外面の略中央に形成された支軸部を前記アーム部に形成された長穴に嵌入し、前記長穴内で前記支軸部を中心とする回動及び摺動を行う揺動部材と、
    前記揺動部材内の有底内に一端が固定され、前記支持部材を前記釣糸巻取り位置又は前記釣糸放出位置の何れかの位置に保持させる付勢力を発生させる弾性部材と、
    ロッド形状を成し、前記支持部材に一端を連結し、他端を前記揺動部材の有底に嵌入固定され、途中に前記弾性部材の他端と連結するフランジ部が設けられた連結部材と、
    一端が前記有底側の前記揺動部材と回動可能に連結し、他端に前記アーム部に形成された案内部に案内されて、制止位置と退避位置の前後に摺動移動する制止部が設けられた作動部材と、を具備し、
    前記ベールを釣糸放出位置に引き起こした際に、前記支持部材の回動動作が前記連結部材及び前記揺動部材に伝達されて、前記作動部材の前記制止部が制止位置に移動し、前記リール本体上に形成された突起部からなるストッパ部に前記制止部が当接して、前記ロータの回転を制止し、外部から加えられた前記ロータの回転により生じた衝撃を、前記長穴内を前記支軸部が摺動することにより緩衝させ、前記支持部材が釣糸放出位置を保持することを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  3. 前記支持部材が釣糸巻取り位置にある時には、前記揺動部材と作動部材の連結は、屈曲形態を成し、
    前記前記支持部材が釣糸放出位置にある時には、前記揺動部材と作動部材の連結は、略直線形態を成し、
    前記長穴は、前記略直線形態にある前記揺動部材の長手方向に延伸するように形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の魚釣用スピニングリール。
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