JP5866255B2 - 複数の円筒材よりなる型枠、基礎コンクリート、複数の円筒材よりなる型枠の施工方法及び杭基礎の施工方法 - Google Patents
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Description
即ち、請求項1の発明に係る複数の円筒材よりなる型枠は、複数の円筒材と、前記複数の円筒材の各周壁の一部に180°未満の中心角θの範囲で設けられた切り欠きにより形成された開口部を互いに合わせた状態で、前記複数の円筒材の周壁同士を前記開口部の両側縁で接続し、前記複数の円筒材の内部空間を前記開口部を通して相互に連通させる接続部と、前記開口部の両側縁に位置して互いに対向する前記周壁同士の前記接続部を連結し、前記開口部を横断するテンションバーと、を備え、前記開口部を通して相互に連続させた前記円筒材の内部空間が、コンクリートの打設空間であることを特徴とする。
また、請求項8に係る複数の円筒材よりなる型枠の施工方法は、複数の円筒材の各周壁の一部を180°未満の中心角θの範囲で切り欠き、その切り欠きにより形成された開口部を互いに合わせた状態で、前記複数の円筒材の周壁同士を前記開口部の両側縁で接続し、それにより、前記複数の円筒材の内部空間を前記開口部を通して相互に連通させ、前記開口部の両側縁に位置して互いに対向する前記周壁同士の接続部を、前記開口部を横断するテンションバーで連結し、前記開口部を通して相互に連続させた前記円筒材の内部空間をコンクリートの打設空間としたことを特徴とする。
この構成により、特別な型枠補強をせずに、長方形に近い平面形状の基礎コンクリートを構築することができる。従って、複数本の杭頭を連結する場合にも対応が可能となる。
また、請求項8に係る複数の円筒材よりなる型枠の施工方法は、請求項8に記載の構成において、前記各開口部の両側縁に、互いに平行をなす連結リブを外向きに突設して、これら連結リブを相互接続することで、前記円筒材の周壁同士を前記開口部の両側縁で接続し、前記開口部を挟んで対向する連結リブ間を前記テンションバーで連結したことを特徴とする。
この構成により、円筒材の周壁同士の開口部の両側縁の連結が容易にできる。
この構成により、基礎コンクリートの平面形状を、テンションバーで連結した位置での外周の凹み(円筒材の周壁同士の接続部に生じる凹み)を小さくしながら、長方形に近い形状にすることができる。
この構成により、長方形に近い8字型の平面形状の基礎コンクリートを構築することができる。
この構成により、壁状の基礎コンクリートを構築することができる。
この構成により、簡単な構造で、コンクリート側圧に耐える強度を保ちながら、軽量化を図ることができる。
この構成により、型枠による締め付け効果を発揮でき、コンクリートの強度向上に寄与することができる。
この構成により、杭頭部を連結する長方形に近い平面形状の基礎コンクリートを杭頭部と一体に構築することができる。
この構成により、基礎コンクリートの上面に突出するアンカーボルトを使用して構造物を立設することができる。
図1は実施形態の構成図で、(a)は2本の杭頭部を一体に連結する基礎コンクリートを構築するために型枠を配置した状態を示す斜視図、(b)は同型枠を簡素化して示す平面図である。
10 円筒材
11 周壁
12 開口部
13 連結リブ
18 コンクリート打設空間
20 テンションバー
40 アンカーフレーム
41 アンカーボルト
30 杭体
51 コンクリート
Claims (11)
- 複数の円筒材と、
前記複数の円筒材の各周壁の一部に180°未満の中心角θの範囲で設けられた切り欠きにより形成された開口部を互いに合わせた状態で、前記複数の円筒材の周壁同士を前記開口部の両側縁で接続し、前記複数の円筒材の内部空間を前記開口部を通して相互に連通させる接続部と、
前記開口部の両側縁に位置して互いに対向する前記周壁同士の前記接続部を連結し、前記開口部を横断するテンションバーと、を備え、
前記開口部を通して相互に連続させた前記円筒材の内部空間が、コンクリートの打設空間であることを特徴とする複数の円筒材よりなる型枠。 - 前記各開口部の両側縁に外向きに突設され、互いに平行をなす連結リブを備え、
前記接続部は、これら連結リブを相互接続することで、前記円筒材の周壁同士を前記開口部の両側縁で接続し、
前記テンションバーは、前記開口部を挟んで対向する連結リブ間を連結したことを特徴とする請求項1に記載の複数の円筒材よりなる型枠。 - 前記複数の円筒材が同径のものであり、各円筒材の中心間距離が該円筒材の半径以上に設定され、前記各円筒材の周壁の一部を切り欠く範囲の中心角θが60°〜120°に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の複数の円筒材よりなる型枠。
- 前記円筒材が2個設けられており、前記コンクリートの打設空間の平面視形状が2つの円の一部を重ねた形状をなしていることを特徴とする請求項3に記載の複数の円筒材よりなる型枠。
- 前記円筒材が3個以上配列されており、配列方向の両端の円筒材は、周壁の周方向の1箇所に前記開口部が形成され、中間の円筒材は、中心を挟んで対向する周壁の周方向の2箇所に前記開口部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の複数の円筒材よりなる型枠。
- 前記円筒材が薄板鋼板で構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の複数の円筒材よりなる型枠。
- 請求項6に記載の複数の円筒材よりなる型枠を捨型枠として、その内部に鉄筋を配筋してコンクリートを充填固化させたことを特徴とする基礎コンクリート。
- 複数の円筒材の各周壁の一部を180°未満の中心角θの範囲で切り欠き、その切り欠きにより形成された開口部を互いに合わせた状態で、前記複数の円筒材の周壁同士を前記開口部の両側縁で接続し、それにより、前記複数の円筒材の内部空間を前記開口部を通して相互に連通させ、前記開口部の両側縁に位置して互いに対向する前記周壁同士の接続部を、前記開口部を横断するテンションバーで連結し、前記開口部を通して相互に連続させた前記円筒材の内部空間をコンクリートの打設空間としたことを特徴とする複数の円筒材よりなる型枠の施工方法。
- 前記各開口部の両側縁に、互いに平行をなす連結リブを外向きに突設して、これら連結リブを相互接続することで、前記円筒材の周壁同士を前記開口部の両側縁で接続し、前記開口部を挟んで対向する連結リブ間を前記テンションバーで連結したことを特徴とする請求項8に記載の複数の円筒材よりなる型枠の施工方法。
- 複数の杭体の頭部に請求項1〜6のいずれか1項に記載の複数の円筒材よりなる型枠、または請求項8もしくは9に記載の施工方法により形成された複数の円筒材よりなる型枠を配置し、且つ、該複数の円筒材よりなる型枠の前記各円筒材の中心を前記各杭体の中心軸線とを一致させ、その状態で、前記複数の円筒材よりなる型枠の内部にコンクリートを打設することで、杭体の頭部を相互連結する基礎コンクリートを構築することを特徴とする杭基礎の施工方法。
- 前記複数の円筒材よりなる型枠の内部に、アンカーボルトを上端に有するアンカーフレームを配置し、その状態で、前記複数の円筒材よりなる型枠の内部にコンクリートを打設することにより、前記基礎コンクリートの上面に前記アンカーボルトを突出させることを特徴とする請求項10に記載の杭基礎の施工方法。
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