JP6402060B2 - 基礎構造および基礎構造の施工方法 - Google Patents

基礎構造および基礎構造の施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6402060B2
JP6402060B2 JP2015068426A JP2015068426A JP6402060B2 JP 6402060 B2 JP6402060 B2 JP 6402060B2 JP 2015068426 A JP2015068426 A JP 2015068426A JP 2015068426 A JP2015068426 A JP 2015068426A JP 6402060 B2 JP6402060 B2 JP 6402060B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foundation structure
joined
view
plan
adjacent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015068426A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016188487A (ja
Inventor
一義 八幡
一義 八幡
康 市川
康 市川
公平 樋口
公平 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Engineering Co Ltd filed Critical Nippon Steel Engineering Co Ltd
Priority to JP2015068426A priority Critical patent/JP6402060B2/ja
Publication of JP2016188487A publication Critical patent/JP2016188487A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6402060B2 publication Critical patent/JP6402060B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、建築物の基礎構造および基礎構造の施工方法に関する。
従来、複数の円筒材のそれぞれの一部を180°未満の中心角の範囲で切欠いて、これらの複数の円筒材を切欠きにより形成された開口部どうしを合せた状態で接合して形成された型枠が知られている。(例えば、特許文献1参照)。この型枠を用いた基礎構造は、複数の杭体の上方に型枠がその複数の円筒材の中心部が複数の杭体の中心軸と一致するように設置され、型枠の内部にコンクリートが打設されることで構築されている。
このような基礎構造は、平面視において一方向に配列された複数の杭体の上方に構築されており、平面視において長方形に近い形状に形成されている。
特開2013−238035号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたような型枠は、例えば、3つの杭体が平面視において三角形のそれぞれの頂点に配置されていたり、4つの杭体が平面視において四角形のそれぞれの頂点に配置されていたりするように、複数の杭体が平面視で環状に配列されている場合には、形状が合わず適用が難しいという問題がある。
また、3つの杭体が平面視で環状に配列される場合には、3つの杭体の上方に平面視形状が略三角形状の基礎構造が構築されることがある。しかしながら、このような平面視形状が略三角形状の基礎構造は、一般的な在来工法で構築すると複数の専門業者を必要とするため、基礎構造の構築に係る工程管理や品質管理が煩雑であるという問題がある。
そこで、本発明は、平面視で環状に配列された3つ以上の杭体の上方に施工できるとともに、工程管理や品質管理を容易に行うことができる基礎構造および基礎構造の施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る基礎構造は、平面視で環状に配列された3つ以上の複数の杭体の上方に構築され、該複数の杭体を平面視で外側から覆う型枠と、該型枠の内部に打設されるコンクリートと、を有する基礎構造において、前記型枠は、平面視で前記複数の杭体を外側から覆う環状に配列されそれぞれ平面視形状が外側に突出する円弧状に形成された3つ以上の複数の鋼板と、隣り合う前記鋼板の間に配置され隣り合う前記鋼板がそれぞれ接合される複数の支柱と、を有し、前記支柱は、延在方向に直交する断面形状がL字形となるように形成され、上下方向に延びて前記L字形の角部が環状に配列された前記複数の杭体の中心と離間する側に突出する向きに配置され、前記L字形を構成するように前記角部を介して接合される2つの板部のうちの一方の板部に隣り合う前記鋼板のうちの一方の鋼板の端部が接合され、前記2つの板部のうちの他方の板部に隣り合う前記鋼板のうちの他方の鋼板の端部が接合されていることを特徴とする。
また、本発明に係る基礎構造の施工方法では、上記の基礎構造を構築するための基礎構造の施工方法であって、前記複数の杭体の上方で前記型枠の内部に相当する範囲に鉄筋を配筋する配筋工程と、前記複数の杭体の上方に前記型枠を設置する型枠設置工程と、前記型枠の内部にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、を有することを特徴とする。
本発明では、平面視形状が円弧状の複数の鋼板が平面視で複数の杭体を外側から覆う環状に配列されていて、これらの鋼板が隣り合う鋼板の間に配置された支柱にそれぞれ接合されていることにより、平面視で環状に配列された3つ以上の複数の杭体の上方に基礎構造を構築することができる。
また、隣り合う鋼板は、それぞれ支柱に接合されていることにより、型枠の強度を高めることができる。
また、隣り合う鋼板は、それぞれ支柱に接合されていることにより、隣り合う鋼板を支柱を介して容易に接合させることができる。
そして、型枠の設置が容易で、型枠の設置に多数の専門業者を必要としないため、基礎構造の構築にかかる工程管理や品質管理などを容易に行うことができる。
なお、本発明における鋼板とは、1枚の板材で形成されているもの、複数の板材が接合されて形成されているもののいずれも含むものとする。
また、本発明に係る建築物の基礎構造では、前記複数の杭体それぞれと、該複数の杭体それぞれの外側に配置された鋼板との距離が等しいことが好ましい。
このような構成とすることにより、複数の杭体と鋼板との間に打設されるコンクリートの量が均等となる。このため、例えば平面視で長辺と短辺との長さに差がある長方形状の型枠を使用したときのように、複数の杭体のうちの一部の杭体と鋼板との間に必要以上の量のコンクリートが打設されるようなことがなく、経済的に基礎構造を構築することができる。
また、本発明に係る建築物の基礎構造では、前記鋼板は、平面視で中心角が180°以下の円弧状であることが好ましい。
このような構成とすることにより、隣り合う鋼板が支柱を介して鋭角を成すように接合されることがないため、支柱が型枠の内側に深く入り込むことがなく、支柱および鋼板が型枠内の鉄筋と干渉することを防止できる。その結果、鉄筋の配筋や型枠の設置、型枠内へのコンクリートの打設を容易に行うことができる。
また、複数の杭体の配列の内側に支柱が入り込まないことにより、複数の杭体の配列の内側に確実に鉄筋を配筋することができ、基礎構造の品質を向上させることができる。
また、本発明に係る建築物の基礎構造では、隣り合う前記支柱をそれぞれ接合する複数の緊張材を有することが好ましい。
このような構成とすることにより、隣り合う支柱どうしが接合されるため、型枠の強度を高めることができ、基礎構造の強度を高めることができる。
また、本発明に係る建築物の基礎構造では、前記緊張材は、水平方向に延在し隣り合う前記支柱それぞれに接合された横材と、水平面に交差する方向に延在し隣り合う前記支柱それぞれに前記横材を介してまたは直接に接合された斜材と、を有することが好ましい。
このような構成とすることにより、横材および斜材によって隣り合う支柱が確実に接合されるため、型枠の強度をより高めることができ、基礎構造の強度をより高めることができる。
本発明によれば、平面視で環状に配列された3つ以上の複数の杭体の上部に基礎構造を施工できるとともに、基礎構造の構築にかかる工程管理や品質管理を容易に行うことができる。
(a)は本発明の実施形態による基礎構造の一例を平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 (a)は型枠内部の鉄筋を説明する平面図、(b)(a)のB−B線断面図である。 (a)は鋼板と支柱とが接合される前の鋼板、支柱および緊張材を説明する平面図、(b)は鋼板と支柱とが接合されている状態の鋼板、支柱および緊張材を説明する図である。 (a)杭体を説明する平面図、(b)は配筋工程を説明する図、(c)は支柱と緊張材とを設置する工程を説明する図、(d)は鋼板を設置する工程を説明する図である。 (a)は従来の一般工法で施工した平面視六角形状の基礎構造の平面視形状を説明する図、(b)は従来の平面視円形の基礎構造の平面視形状を説明する図、(c)は、本実施形態による基礎構造の平面視形状を説明する図である。 本実施形態の変形例による基礎構造を説明する図である。
以下、本発明の実施形態による基礎構造および基礎構造の施工方法について、図1乃至図5に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態による基礎構造1は、平面視において正三角形の頂点にそれぞれ配置されるように環状に配列された3つの杭体2,2,2の上方に構築されていて、上部には建築物(不図示)が構築される。3つの杭体2,2,2は、基礎構造1の上下方向に延びる中心軸1a回りに配列されている。
基礎構造1は、3つの杭体2,2,2全体を平面視で外側から覆う型枠3と、型枠3内部に配筋される鉄筋4,4…(図2参照)と、型枠3の内部に打設されるコンクリート(不図示)と、を有している。なお、図1および図2では、コンクリートの図示を省略しているが、コンクリートは、型枠3の内部全体に充填されているものとする。
型枠3は、平面視で3つの杭体2,2,2を外側から覆う環状に配列された3つの鋼板5,5,5と、隣り合う鋼板5,5の間に配置され隣り合う鋼板5,5がそれぞれ接合される3つの支柱6,6,6(図1参照)と、隣り合う支柱6,6をそれぞれ接合する3つの緊張材7,7,7(図1参照)と、を有している。
図1に示すように、鋼板5,5,5は、それぞれ板面が水平方向を向き、平面視で外側(杭体2と離間する側)に突出し、中心角が略180°の半円弧状に形成されている。本実施形態では、1つの鋼板5は、平面視で中心角が略90°の円弧状の2枚の板材51,51がその端部同士が重ね合わされて固定具52で接合されることで形成されている。なお、1つの鋼板5は、1枚の板材で形成されていてもよいし、3枚以上の板材が接合されて形成されていてもよい。
鋼板5,5,5は、平面視における半円弧の中心軸が杭体2の中心軸と一致していてもよいし、一致していなくてもよい。
鋼板5,5,5は、それぞれ平面視における端部5a,5a(図1(a)参照)が支柱6に、例えばボルト接合などで接合されている。
鋼板5,5,5は、下端部5b(図1(b)参照)が地盤上に設けられた捨てコンクリート11の上面11aと当接している。
また、本実施形態では、3つの鋼板5,5,5それぞれと、それぞれの内側に配置された杭体2,2,2との距離L1,L2,L3(図1(a)参照)が等しくなるように設定されている。
図1、図3(a)および(b)に示すように、支柱6,6,6は、それぞれ上下方向に延在し、延在方向に直交する断面形状が略L字状の鋼材で、捨てコンクリート11の上部に立設している。支柱6,6,6は、それぞれアンカー材によって捨てコンクリート11に支持されている。ここで、図3に示すように、支柱6,6,6の断面形状のL字形状を構成する2つの板部を、板部61,62とし、2つの板部61,62のそれぞれの一方の端部が連続し、それぞれの他方の端部が離間しているとすると、支柱6,6,6は、2つの板部61,62が連続している側が基礎構造1の中心軸1aと離間する側(外側)に配置され、2つの板部61,62が離間している側が基礎構造1の中心軸1a側(内側)に配置される向きとなるように設けられている。
そして、2つの板部61,62のうちの一方の板部61の外面には、支柱6の両側に配置された鋼板5,5のうちの一方の鋼板5の平面視における端部5aが接合され、他方の板部62の外面には他方の鋼板5の平面視における端部5aが接合されている。
本実施形態では、図3に示すように、一方の鋼板5の端部5aが支柱6の一方の板部61と板状の補強材53とに挟まれた状態で、固定具54(図3(b)参照)によって固定されて、他方の鋼板5の端部5aが支柱6の他方の板部62と板状の補強材53とに挟まれた状態で、固定具54(図3(b)参照)によって固定されている。
また、図1および図3に示すように、支柱6,6,6には、それぞれ上下方向の中間部に上下方向に間隔をあけて緊張材7,7を接合するための2つの接合プレート63,63が接合されている。接合プレート63,63は、板面が上下方向を向き、平面視において略直角となる角部63a(図3参照)を有している。
図3に示すように、接合プレート63,63は、角部63aを挟む2つの縁部63b,63cのうちの一方の縁部63bが支柱6の一方の板部61の内面に接合され、他方の縁部63cが支柱6の他方の板部62の内面に接合されている。
なお、接合プレート63,63は、緊張材7,7を固定可能な形状に形成されており、本実施形態では、基礎構造1の中心軸1a側(内側、図1参照)の端部が支柱6よりも基礎構造1の中心軸1a側に突出している。
また、本実施形態では、接合プレート63,63は、支柱6の製作段階で溶接などによって支柱6に接合されている。
図1に戻り、3つの緊張材7,7,7は、水平方向に延在し上下方向に間隔をあけて配置されそれぞれ隣り合う支柱6,6に接合された2本の横材71,72と、水平方向に対して斜め方向に延在し2本の横材71,72に接合された斜材73と、をそれぞれ有している。
2本の横材71,72は、延在方向に直交する断面形状が略L字状の鋼材で、それぞれの一方の端部71a,72aが隣り合う支柱6,6のうちの一方の支柱6の接合プレート63に例えばボルト接合などにより接合され、それぞれの他方の端部71b,72bが他方の支柱6の接合プレート63に例えばボルト接合などにより接合されている。
斜材73は、長尺の平板状の鋼板で、延在方向の一方の端部73aが上側に配置された横材71の一方の端部71a近傍に接合され、他方の端部73bが下側に配置された横材72の他方の端部72b近傍に接合されている。2つの横材71,72および斜材73は、同一鉛直面内に配置されている。
図2に示すように、複数の鉄筋4,4…は、平面視で格子状に配筋されている、鉄筋4,4…は、型枠3の内部(3つの鋼板5,5,5の内側)全体に均等に配筋されている。
鉄筋4,4…は、設計された形態に適宜配筋されている。例えば、図2(b)に示すように水平方向に延びる鉄筋4と上下方向に延びる鉄筋4とが配筋されていてもよいし、型枠3の内部の上部側と下部側に水平方向に延びる鉄筋4のみが配筋され、上下方向に延びる鉄筋4が配筋されていなくてもよい。
なお、鉄筋4,4…と緊張材7とは干渉しないように適宜位置調整されている。
次に、上述した基礎構造1の施工方法について説明する。
まず、図4(a)に示す3つの杭体2,2,2が埋設された地盤の上部に捨てコンクリート11(図1(b)、図2(b)参照)を施工する。なお、本実施形態では、杭体2,2,2の上端部は、捨てコンクリート11の上部よりも上方に突出している。
続いて、図4(b)に示すように、杭体2,2,2および捨てコンクリート11の上方に鉄筋4,4…を配筋する(配筋工程)。
続いて、型枠3を設置する(型枠設置工程)。
図4(c)に示すように、3つの支柱6,6,6を配置し、3つの支柱6,6,6それぞれをアンカー材によって捨てコンクリート11に固定し、捨てコンクリート11上に立設させる。
続いて、隣り合う支柱6,6を緊張材7で接合する。
まず、図1(b)に示す2本の横材71,72を隣り合う支柱6,6の接合プレート63,63に上下方向に間隔をあけて接合する。そして、隣り合う支柱6,6に取り付けられた2本の横材71,72それぞれに斜材73を接合する。
このとき、緊張材7の横材71,72および斜材73と鉄筋4,4…とが緩衝しないようにそれぞれの位置調整を行う。
続いて、図4(d)に示すように、隣り合う支柱6,6間それぞれに鋼板5を取り付ける。このとき、鋼板5の下端部5b(図1(b)参照)を捨てコンクリート11の上面11aと当接させる。
続いて、型枠3の内部にコンクリートを打設し、硬化させる(コンクリート打設工程)。
このようにして、基礎構造1が構築される。
次に、上述した基礎構造1および基礎構造の施工方法の作用・効果について図面を用いて説明する。
上述した本実施形態による基礎構造1および基礎構造の施工方法では型枠3は、平面視形状が円弧状の3つの鋼板5,5,5が、平面視で3つの杭体2,2,2を外側から覆う環状に配列されていて、これらの鋼板5,5,5が隣り合う鋼板5,5の間に配置された支柱6に接合されていることにより、平面視で環状に配列された3つの杭体2,2,2の上方に基礎構造1を構築することができる。
また、複数の鋼板5,5,5は、それぞれ支柱6に接合されていることにより、隣り合う鋼板5,5が直接接合されている場合と比べて、型枠3の強度を高めることができる。
また、複数の鋼板5,5,5は、それぞれ支柱6に接合されていることにより、隣り合う鋼板5,5が直接接合されている場合と比べて、型枠3を容易に構築することができる。そして、型枠3の構築に多数の専門業者が必要とならず、工程管理や品質管理などを容易に行うことができる。
また、3つの鋼板5,5,5それぞれと、それぞれの内側に配置された杭体2,2,2との距離L1,L2,L3が等しくなるように設定されていることにより、3つの杭体2,2,2の外側に均等にコンクリートが打設される。このため、例えば平面視で長辺と短辺との長さに差がある長方形状の型枠を使用したときのように、3つの杭体2,2,2の一部の外側に必要以上のコンクリートが打設されることがなく、経済的に基礎構造1を構築することができる。
また、平面視において正三角形の頂点にそれぞれ配置されるように環状に配列された3つの杭体2,2,2の上方に配置される基礎構造の形状としては、図5(a)に示すような平面視で正三角形の角部をそれぞれ切除した六角形状に形成された鋼板50Aを有する基礎構造10Aや、図5(b)に示すような平面視で円形状に形成された鋼板50Bを有する基礎構造10Bが想定される。図5(c)は、本実施形態の基礎構造1を示している。
本実施形態では、これらの基礎構造1,10A,10Bは、隣り合う杭体2,2の中心軸の間隔L4を杭径rの2.5〜3.0倍、杭体2の中心軸から鋼板50A,50B,5までの間隔L5を杭径rの1.25倍以上と想定している。
本実施形態による基礎構造1では、平面視で円形の基礎構造10Bと比べて平面積を大幅に削減できるため、経済的に基礎構造1を構築することができる。
なお、平面視で六角形状の基礎構造10Aは、在来工法による施工方法となり、多数の専門業者が必要で、工程管理や品質管理などが煩雑になる。このため、本実施形態による基礎構造1は、平面視で六角形状の基礎構造10Aと比べて平面積が若干大きくなるが、工程管理や品質管理などが容易になるという効果を奏している。
また、鋼板5,5,5は、平面視で中心角が180°の半円弧状であることにより、隣り合う鋼板5,5が支柱6を介して鋭角に接合されることがない。このため、支柱6が型枠3の内側に入り込むことがなく、型枠3内への鉄筋4,4…の配筋やコンクリートの打設を容易に行うことができる。
また、3つの杭体2,2,2の配列の内側に支柱6が入り込まないことにより、3つの杭体2,2,2の配列の内側に確実に鉄筋4,4…を配筋することができ、基礎構造1の品質を向上させることができる。
また、隣り合う支柱6,6は緊張材7によって接合されていることにより、型枠3の強度を高めることができる。その結果、基礎構造1の強度を高めることができる。
また、緊張材7は、隣り合う支柱6,6にそれぞれ接合された2本の横材71,72と、2本の横材71,72にそれぞれ接合された斜材73と、を有することにより、隣り合う支柱6,6が確実に接合されるため、型枠3の強度をより高めることができる。その結果、基礎構造1の強度をより高めることができる。
以上、本発明による基礎構造1および基礎構造の施工方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、基礎構造1は、平面視で環状に配列された3つの杭体2,2,2の上方に構築されているが、平面視で環状に配列された4つ以上の杭体2,2…の上方に構築されてもよい。また、上記の実施形態では、型枠3は、3つの鋼板5,5,5を有しているが、4つ以上の鋼板5,5…を有していてもよい。4つ以上の鋼板5,5…を有している場合においても、隣り合う鋼板5,5の間には支柱6が設けられて、鋼板5,5が支柱6に接合されている構成とする。
また、杭体2の数と鋼板5の数とは、一致していなくてもよい。また、複数の鋼板5は、全て同じ形状でなくてもよい。
また、上記の実施形態では、3つの鋼板5,5,5それぞれと、それぞれの内側に配置された杭体2,2,2との距離L1,L2,L3が等しくなるように設定されているが、異なるように設定されていてもよい。
また、上記の実施形態では、鋼板3,3,3は、平面視で中心角が180°の半円弧状であるが、鋼板3,3,3の中心角の値は適宜設定されてよい。なお、鋼板3,3,3は、平面視で中心角が180°以下の円弧状とすることが好ましい。
また、上記の実施形態では、隣り合う支柱6,6に緊張材7が接合されているが、基礎構造1が強度的に問題なければ、緊張材7が接合されていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、緊張材7は、2本の横材71,72と、2本の横材71,72にそれぞれ接合された斜材73と、を有する形態であるが、これ以外の形態としてもよい。例えば、図6に示すように、1つの横材74と1つの斜材75とを有する緊張材7Aとしてもよい。このようにすることにより、上述した本実施形態による緊張材7よりも緊張材7Aの製造・設置にかかるコストを削減することができる。また、斜材73が設けられておらず1または複数の横材71,72のみの緊張材7としてもよいし、トラス構造の緊張材7としてもよい。
1 基礎構造
1a 中心軸
2 杭体
3 型枠
4 鉄筋
5 鋼板
6 支柱
7,7A 緊張材
11 捨てコンクリート
71,72,74 横材
73,75 斜材

Claims (6)

  1. 平面視で環状に配列された3つ以上の複数の杭体の上方に構築され、該複数の杭体を平面視で外側から覆う型枠と、該型枠の内部に打設されるコンクリートと、を有する基礎構造において、
    前記型枠は、平面視で前記複数の杭体を外側から覆う環状に配列されそれぞれ平面視形状が外側に突出する円弧状に形成された3つ以上の複数の鋼板と、
    隣り合う前記鋼板の間に配置され隣り合う前記鋼板がそれぞれ接合される複数の支柱と、を有し、
    前記支柱は、延在方向に直交する断面形状がL字形となるように形成され、上下方向に延びて前記L字形の角部が環状に配列された前記複数の杭体の中心と離間する側に突出する向きに配置され、
    前記L字形を構成するように前記角部を介して接合される2つの板部のうちの一方の板部に隣り合う前記鋼板のうちの一方の鋼板の端部が接合され、前記2つの板部のうちの他方の板部に隣り合う前記鋼板のうちの他方の鋼板の端部が接合されていることを特徴とする基礎構造。
  2. 前記複数の杭体それぞれと、該複数の杭体それぞれの外側に配置された鋼板との距離が等しいことを特徴とする請求項1に記載の基礎構造。
  3. 前記鋼板は、平面視で中心角が180°以下の円弧状であることを特徴とする請求項1または2に記載の基礎構造。
  4. 隣り合う前記支柱をそれぞれ接合する複数の緊張材を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の基礎構造。
  5. 前記緊張材は、水平方向に延在し隣り合う前記支柱それぞれに接合された横材と、
    水平面に交差する方向に延在し隣り合う前記支柱それぞれに前記横材を介してまたは直接に接合された斜材と、を有することを特徴とする請求項4に記載の基礎構造。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の基礎構造を構築するための基礎構造の施工方法であって、
    前記複数の杭体の上方で前記型枠の内部に相当する範囲に鉄筋を配筋する配筋工程と、
    前記複数の杭体の上方に前記型枠を設置する型枠設置工程と、
    前記型枠の内部にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、を有することを特徴とする基礎構造の施工方法。
JP2015068426A 2015-03-30 2015-03-30 基礎構造および基礎構造の施工方法 Active JP6402060B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015068426A JP6402060B2 (ja) 2015-03-30 2015-03-30 基礎構造および基礎構造の施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015068426A JP6402060B2 (ja) 2015-03-30 2015-03-30 基礎構造および基礎構造の施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016188487A JP2016188487A (ja) 2016-11-04
JP6402060B2 true JP6402060B2 (ja) 2018-10-10

Family

ID=57240216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015068426A Active JP6402060B2 (ja) 2015-03-30 2015-03-30 基礎構造および基礎構造の施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6402060B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7175669B2 (ja) * 2018-08-03 2022-11-21 Jfeシビル株式会社 型枠、基礎、及び基礎の施工方法
CN108775149A (zh) * 2018-08-07 2018-11-09 安徽送变电工程有限公司 一种可调节的组合式模板抱箍

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5097106A (ja) * 1973-12-27 1975-08-01
JPS6038774Y2 (ja) * 1982-09-01 1985-11-19 住金鋼材工業株式会社 ボツクス型擁壁
JPH0262930U (ja) * 1988-10-26 1990-05-10
JP2007170076A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Kanematsu Nnk Corp 地盤補強工事用治具及びそれを用いた地盤補強構造及び地盤補強工法
JP4903110B2 (ja) * 2007-10-17 2012-03-28 育弘 松崎 開口補強ユニットおよび布基礎
WO2011145197A1 (ja) * 2010-05-20 2011-11-24 日本環境製造株式会社 コンクリート構造体の建築ユニット及びその建築施工方法
JP5866255B2 (ja) * 2012-05-15 2016-02-17 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 複数の円筒材よりなる型枠、基礎コンクリート、複数の円筒材よりなる型枠の施工方法及び杭基礎の施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016188487A (ja) 2016-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101809687B1 (ko) 철골콘크리트 기둥과 철골보의 접합부재 및 그 시공방법
KR100987762B1 (ko) 수직부재와 수평부재의 결합구조
JP6402060B2 (ja) 基礎構造および基礎構造の施工方法
JP2007254974A (ja) 形鋼を用いた鋼・コンクリートの複合構造のプレストレストコンクリート床版橋とこのプレストレストコンクリート床版橋の施工方法
JP2010242390A (ja) 鉄骨ブレースを有する柱・梁の接合部の接合方法とその構造
KR101428539B1 (ko) 중심부재가 구비된 개량형 콘크리트 충전 기둥 및 이의 시공방법
JP2006283333A (ja) 鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁建物の施工方法
JP6143073B2 (ja) タンクの施工方法、及び外槽ライナープレート
JP4802111B2 (ja) 長尺構造物及び鉄骨鉄筋部材
WO2014156072A1 (ja) ハイブリッド構造およびその構築方法
KR101680595B1 (ko) 조립식 기초구조를 갖는 지주를 포함하는 펜스
JP6632290B2 (ja) 鋼製柱の脚部構造及び鋼製柱脚部の施工方法
JP5869717B1 (ja) 既存コンクリート構造物補強構造
JP2018096071A (ja) 複合建物
KR101557388B1 (ko) 전단보강용 철근조립 유닛
JP6576204B2 (ja) スラブ構造の施工方法
JP7118507B2 (ja) 鉄骨鉄筋コンクリート造の壁柱建物構造
JP2018104946A (ja) 柱脚構造および柱脚の補強方法
JP6829631B2 (ja) 柱脚の施工方法、既存柱脚の補強方法
JP5870455B2 (ja) プレキャストコンクリート壁及び柱と梁との接合構造
JP2017082548A (ja) コンクリート基礎接合部材及び杭構造
JP6710563B2 (ja) 観客席を有する建築構造物及びその施工方法
JP7241941B1 (ja) アンカーユニット
JP3811852B2 (ja) 柱と梁の接合構造
KR200390306Y1 (ko) 철근 조립 지그

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180814

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180910

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6402060

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250